JP2005054460A - 土質改良装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 産業廃棄物を発生させないで建設残土を改質処理する。
【解決手段】 回転式破砕機1を有する土質改良装置である。回転式破砕機1、周面に破砕歯10を有するロール9,9の組合わせであり、ロール9の破砕歯10は、バー10aとビット10bとの組み合わせであり、バー10aとビット10bとは、各ロール9の周上に交互に取り付けられ、バー10aは短柱であり、ビット10bは歯型をなしている。回転式破砕機1は、建設残土に土質改良材を添加するに先立って、建設残土中に含まれる塊状物を細粒に粉砕し、混合装置のパドルミキサーに負担をかけることがなく改質処理を能率よく行い、被処理土の改質処理とともに、被処理土中に含まれる岩石、コンクリート塊などを粉砕処理する。
【選択図】 図2
【解決手段】 回転式破砕機1を有する土質改良装置である。回転式破砕機1、周面に破砕歯10を有するロール9,9の組合わせであり、ロール9の破砕歯10は、バー10aとビット10bとの組み合わせであり、バー10aとビット10bとは、各ロール9の周上に交互に取り付けられ、バー10aは短柱であり、ビット10bは歯型をなしている。回転式破砕機1は、建設残土に土質改良材を添加するに先立って、建設残土中に含まれる塊状物を細粒に粉砕し、混合装置のパドルミキサーに負担をかけることがなく改質処理を能率よく行い、被処理土の改質処理とともに、被処理土中に含まれる岩石、コンクリート塊などを粉砕処理する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、地中より掘り起こされた残土に土壌改良剤を混合して埋め戻しが可能な土壌に改良する土質改良装置に関する。
ガス管などの埋設工事、上下水道工事その他の道路工事、建設基礎工事などにおいて発生する建設残土は、リサイクル土として他の用途に利用されるときはもちろんのこと、これを埋め戻すときにも改良土に改質しなければならない。
土質改良装置としてたとえば特許文献1には、自走式の土質改質機が記載されている。この土質改質機は、改質対象となる土砂を受け入れるホッパーと、このホッパー内の土砂を土質改良材とともに搬送する搬送コンベアと、この搬送コンベアから導入された土砂及び土質改良材を混合し改良土を生成する混合装置と、この混合装置から導出された改良土を機外に排出する排出コンベアとを略水平に配設した本体フレームに設けた装置が記載されている。
自走式土質改良機によれば、工事現場に自走して工事現場内で土砂の処理ができる点で有利であるが、土質改良装置としてもっとも重要な点はその処理能力の点である。特許文献1に記載された混合装置は、2本のパドルミキサーを備えている。
パドルミキサーは、その本体の長手方向に略平行に配置された回転軸と、この回転軸に放射状に複数設けたパドルとを有し、2本のパドルミキサーは、互いのパドルの位相をほぼ90°ずらして配置され、2本のパドルミキサーはほぼ同一回転数で互いに反対方向に回転して混合装置本体内に投入された土砂および土質改良材を攪拌し、均一に混合しつつ改良土を生成しつつ出口側に向けて搬送するものである。得られた改良土は、搬出コンベア上に導出され、改良土はこの導出コンベアによって搬送され、機外に搬出される。
ところで、特許文献1においては、建設残土には、礫などの異物が含まれていることが多いという問題を取り上げ、特許文献1に記載された自走式土質改良機においては、パドルの回転軸の軸線方向に置ける取り付け間隔を小さくすることによって土塊の解砕性能を向上させることができるが、パドルの間隔を狭めると、今後装置本体の内壁面とパドルとの間に礫などの異物が噛みこみ易くなる可能性があることを指摘している。
土質改良機が扱う土砂には、礫に限らず、混入塊としてコンクリート塊、岩石などが含まれることがある。岩石のような硬質でしかも比較的大径の混入塊は、処理に先立って被処理土から予め除去しておかなければならない。もし、岩石やコンクリート塊などの混入塊が混じった被処理土がそのまま混合装置本体内に投入されたときには、これら混入塊によって混合装置が破損する恐れがあり、また、混合装置の攪拌混合処理能力を低下させる恐れがあるからである。
岩石やコンクリート塊などの混入塊は、篩などを用いて被処理土から除去することができ、土質改良機には、改質処理に先立って混入塊を被処理土から除去するための篩を装備しているのが通例である。しかし、篩を装備して被処理土に含まれる岩石やコンクリート塊を改質処理に先立って除去することができたとしても、被処理土から除去された岩石やコンクリート塊は、そのまま埋め戻しすることができず、工事現場から撤去し、産業廃棄物として処理しなければならない。
また、たとえ、これらの混入塊を工事現場から撤去したとしても廃棄場所を確保することが難しい。
特開2003−119821
また、たとえ、これらの混入塊を工事現場から撤去したとしても廃棄場所を確保することが難しい。
解決しようとする問題点は、被処理土中に含まれた岩石やコンクリート塊などの混入塊は、改質処理に先だって被処理土から除去したとしてもそのまま埋め戻しすることができず、産業廃棄物として別途処理しなければならないという点である。
本発明は、被処理土の改質処理に先立って、被処理土中に含まれる岩石、コンクリート塊などの混入塊を粉砕処理し、処理後産業廃棄物を発生させないことを最も主要な特徴とする。
すなわち、本発明による土質改良装置においては、回転式破砕機を有する土質改良装置であって、
回転式破砕機は、周面に破砕歯を有するロールの組み合わせであり、建設残土に土質改良材を添加するに先立って、建設残土中に含まれる塊状物を細粒に粉砕するものである。
回転式破砕機は、周面に破砕歯を有するロールの組み合わせであり、建設残土に土質改良材を添加するに先立って、建設残土中に含まれる塊状物を細粒に粉砕するものである。
また、回転式破砕機と、土質改良材の供給装置と、混合装置と、振動篩装置との組合せを有する土質改良装置であって、
回転式破砕機は、周面に破砕歯を有するロールの組み合わせであり、建設残土に土質改良材を添加するに先立って、建設残土中に含まれる塊状物を細粒に粉砕するものであり、
土質改良材の供給装置は、回転式破砕機から送り出されて搬送途中の被処理土に土質改良材を添加するものであり、
混合装置は、土質改良材を添加された被処理土を攪拌して被処理土に土質改良材を混合して改質するものであり、
振動篩装置は、改質された被処理土を粒径分離するものである。
回転式破砕機は、周面に破砕歯を有するロールの組み合わせであり、建設残土に土質改良材を添加するに先立って、建設残土中に含まれる塊状物を細粒に粉砕するものであり、
土質改良材の供給装置は、回転式破砕機から送り出されて搬送途中の被処理土に土質改良材を添加するものであり、
混合装置は、土質改良材を添加された被処理土を攪拌して被処理土に土質改良材を混合して改質するものであり、
振動篩装置は、改質された被処理土を粒径分離するものである。
また、ロールの破砕歯は、バーとビットとの組み合わせであり、バーとビットとは、各ロールの周上に交互に取り付けられ、バーは短柱であり、ビットは歯型をなすものである。
また、回転式破砕機は、混合装置に供給する被処理土の供給量を制御する機能を有するものである。
本発明の土質改良装置は、被処理土の改質処理に先立って、被処理土中に含まれる岩石、コンクリート塊などの混入塊を粉砕処理するため、混合装置のパドルミキサーに負担をかけることがなく改質処理を能率よく行うことができ、被処理土の改質処理とともに、被処理土中に含まれる岩石、コンクリート塊などを処理することができる。
また、岩石、コンクリート塊などを粉砕する粉砕機としては、従来よりジョークラッシャーやコーンクラッシャーなどの圧縮破砕方式によるものや、インパクトクラッシャーなどの衝撃破砕方式のものが知られている。しかしこれらの方式では、残土が粘土質であるときには目詰まりを起こして使い物にならないが、本発明においては、対をなすロールの組み合わせによる回転破砕機を用いるため、被処理土が粘土質であっても目詰まりが生じないばかりか、被処理土の定量供給装置として機能し、定量の被処理土を連続して搬送しつつ土質改良材の供給量を適正にコントロールすることができる。
処理後産業廃棄物を発生させないという目的を、周面に破砕歯を有するロールの組み合わせを有する回転式破砕機を用い、建設残土に土質改良材を添加するに先立って、建設残土中に含まれる塊状物を細粒に粉砕することによって実現した。
図1において、本発明による土質改良装置は、回転式破砕機1と、土質改良材(固化剤)の供給装置2と、混合装置3と、振動篩装置4との組合せからなっている。
回転式破砕機1と、混合装置3間は、第1のコンベア5で接続され、混合装置3と振動篩装置4との間は第2のコンベア6で接続され、さらに振動篩装置4には、改質処理された改良土を搬送する第3のコンベア7と、再処理用の処理土を搬送する第4のコンベア8が設置されている。
回転式破砕機1は、非処理土に土質改良材を添加するに先立って、被処理土中に含まれる塊状物を細粒に粉砕して第1のコンベア5に送り込むものであり、図2に示すように対をなすロール9,9の組み合わせからなり、各ロール9,9の周上には破砕歯10が植えつけられ、その直下にコンベア5aを備えている。ロール2の破砕歯10は、バー10aとビット10bとの組み合わせであり、バー10aとビット10bとは、各ロール9の周上に交互に取り付けられ、バー10aは短柱であり、ビット10bは歯型をなすものである。建設残土は、被処理土として対をなすロール9,9間に投入され、塊状物は破砕されてその直下のコンベア5aに落下し、コンベア5aは粉砕された被処理土をその送り終端で第1のコンベア5へ送り込む。なお、図2では、2組の対のロール9,9を並列に配列した例を示しているが、1組の対のロールを用いることもある。ロールを1組用いるか、2組を用いるかは処理能力に応じて選定される。
土質改良材の供給装置2は、回転式破砕機1と、混合装置3間をつなぐ第1のコンベア5の途中に設置され、回転式破砕機1から送り出されて搬送途中の被処理土に土質改良材を添加するものであり、図3に示すようにホッパー11の底に、フィーダー12を備えている。
ホッパー11内には、土質改質材(固化剤)として石灰、あるいはセメントが収容され、土質改質材は、フィーダー12により適量づつ第1のコンベア5上に取り出される。混合装置3は、土質改良材が添加された被処理土を第1のコンベア5から本体内に受け入れ、本体内で攪拌して被処理土に土質改良材を混合して改質するものであり、図4に示したように装置本体13内に2本のパドルミキサー14がほぼ同一回転数で互いに反対方向に回転して土質改良材が添加された被処理土を攪拌混合しつつ被処理土を改質する点は特許文献1に記載された改質機の混合装置の機能と同じである。
振動篩装置4は、改質された被処理土を粒径分離するものである。なお、図1において、この実施形態では、磁選機15をさらに設置した例を示している。磁選機15は、回転式破砕機1から第1のコンベア5上に落下した被処理土中に含まれる磁性体を除去するためのものである。
工事現場に発生した建設残土は、ビルディングのような構造物を解体、破壊した際に発生する塊状物に比べるとその粒径ははるかに小さいが、時には岩石、コンクリート塊が含まれることがある。このような建設残土を被処理土としてまず、回転破砕機1に投入する。
回転破砕機1の各組の対のロール9,9は内側に向けて互いに逆方向に回転しており、両ロール9,9間に導入された被処理土はバー10aで叩打され、ビット10bで噛み砕かれて粉砕され、下方の第1のコンベア5a上に落下し、ついで磁選機15によって、被処理土中に含まれる磁性体が除去される。第1のコンベア5は、回転式破砕機1から送り出された被処理土を混合装置3に向けて引き続き搬送し、土質改良材の供給装置2は、ホッパー11内の土質改良材をフィーダー12から定量づつ落下させて搬送途中の被処理土に供給する。
被処理土は、引き続き第1コンベア5上を搬送され、その送り終端から落下して混合装置3に供給され、混合装置本体13内のパドルミキサー14によって攪拌され、被処理土は、土質改良材と均一に混合されて第2コンベア6上に取り出され、第2コンベア6上を搬送されて振動篩装置4に送りこまれる。振動篩装置4では、供給された被処理土中に含まれる混入塊を篩にかけて粒径選別し、一定粒度以下(例えば20mm以下または40mm以下)を改良土として第3コンベア7上に取り出され、一定粒度以上(例えば20mm以上または40mm以上)の混入塊は、再処理用として第4コンベア8上に取り出される。
第3コンベア7上に取り出された改良土は工事現場の穴に埋め戻し、第4コンベア上に取り出された一定粒度以上の処理土は、再度回転式破砕機1に供給して再処理され、細かく粉砕されて最終的に改良土として処理される。
本発明において、回転式破砕機1は、被処理土と土質改良材との混合処理に先立って被処理土の粒度を調整するためのものであるが、あわせて混合装置3に供給する被処理土の供給量を制御する機能するものである。すなわち、回転式破砕機1に供給された被処理土は、一定速度で回転するロール9,9間に供給されるため、第1のコンベア5への被処理土供給量は、自ずから一定量に規制され、土質改良材の供給装置2から土質改良材を定量ずつ落下させることによって、被処理土と土質改良材との混合量を常に一定に調整することが可能となる。
本発明は、ガス管などの埋設工事、上下水道工事その他の道路工事、建設基礎工事などに発生する建設残土を埋め戻しが可能な土壌に改良するものである。実施例においては、回転式破砕機1に2組の対のロール9,9の組合せを用いた例を示したが、これに限るものではなく、1組のロールを用いてもよく、被処理土に混入塊多量の岩石やコンクリート塊などの塊状物が含まれているときには上下2段以上に設置して、2段以上の破砕処理を行うことももちろんできる。さらに、回転式破砕機と、土質改良材の供給装置と、混合装置と、振動篩装置との組合せを1台の車体に搭載し、各装置間をコンベアでつなぐことによって自走式の土質改良機に構成することもできる。
1 回転式破砕機
2 土質改良材の供給装置
3 混合装置
4 振動篩装置
5 第1のコンベア
5a コンベア
6 第2のコンベア
7 第3のコンベア
8 第4のコンベア
9 ロール
10 破砕歯
10a バー
10b ビット
11 ホッパー
12 フィーダー
13 混合装置本体
14 パドルミキサー
15 磁選機
2 土質改良材の供給装置
3 混合装置
4 振動篩装置
5 第1のコンベア
5a コンベア
6 第2のコンベア
7 第3のコンベア
8 第4のコンベア
9 ロール
10 破砕歯
10a バー
10b ビット
11 ホッパー
12 フィーダー
13 混合装置本体
14 パドルミキサー
15 磁選機
Claims (4)
- 回転式破砕機を有する土質改良装置であって、
回転式破砕機は、周面に破砕歯を有するロールの組み合わせであり、建設残土に土質改良材を添加するに先立って、建設残土中に含まれる塊状物を細粒に粉砕するものであることを特徴とする土質改良装置。 - 回転式破砕機と、土質改良材の供給装置と、混合装置と、振動篩装置との組合せを有する土質改良装置であって、
回転式破砕機は、周面に破砕歯を有するロールの組み合わせであり、建設残土に土質改良材を添加するに先立って、建設残土中に含まれる塊状物を細粒に粉砕するものであり、
土質改良材の供給装置は、破砕機から送り出されて搬送途中の被処理土に土質改良材を添加するものであり、
混合装置は、土質改良材を添加された被処理土を攪拌して被処理土に土質改良材を混合して改質するものであり、
振動篩装置は、改質された被処理土を粒径分離するものであることを特徴とする土質改良装置。 - ロールの破砕歯は、バーとビットとの組み合わせであり、バーとビットとは、各ロールの周上に交互に取り付けられ、バーは短柱であり、ビットは歯型をなすものであることを特徴とする請求項1または2に記載の土質改良装置。
- 回転式破砕機は、混合装置に供給する被処理土の供給量を制御する機能を有するものであることを特徴とする請求項2に記載の土質改良装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003286737A JP2005054460A (ja) | 2003-08-05 | 2003-08-05 | 土質改良装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003286737A JP2005054460A (ja) | 2003-08-05 | 2003-08-05 | 土質改良装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005054460A true JP2005054460A (ja) | 2005-03-03 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008256078A (ja) * | 2007-04-04 | 2008-10-23 | Yamatatsu Kosan:Kk | 掘削土を使用した管保護材の製造方法とこれを実施した管保護材の生産プラント及びこれにより生産された管保護材 |
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-
2003
- 2003-08-05 JP JP2003286737A patent/JP2005054460A/ja active Pending
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