JP2005054263A - メッキ用のバレル - Google Patents

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Abstract

【課題】 種々の処理部品を能率よく高品質にメッキする。
【解決手段】 メッキ用のバレルは、閉鎖されたメッキチャンバー1を内部に有すると共に、メッキ液をメッキチャンバー1に出入りさせる隙間5をチャンバー壁2に設けており、メッキ液に浸漬して回転されて、メッキチャンバー1に収納している処理部品をメッキする。チャンバー壁2は、複数の枠プレート3をスペーサー4を介して軸方向に積層して、枠プレート3の間に隙間5を設けている。枠プレート3は、チャンバー壁2の内面となる内側面に、回転されて処理部品を撹拌する撹拌凸部8を設けている。撹拌凸部8は、隣接して積層される枠プレート3の同じ位置に設けられて、隣の撹拌凸部8との間にスペーサー4で隙間5を設けており、あるいは、隣接して積層される枠プレート3の撹拌凸部8からずれた位置に設けられて、隣の撹拌凸部8と非連続に設けている。
【選択図】図3

Description

本発明は、メッキ液に浸漬して内部のメッキチャンバーに収納している処理部品をメッキするメッキ用のバレルに関する。
メッキ用のバレルは、メッキ槽のメッキ液に浸漬して回転される。この状態で、内部のメッキチャンバーに収納している処理部品をメッキする。処理部品を理想的な環境で高品質なメッキをするには、バレルがメッキ液をスムーズに出し入れできることと、処理部品を均一にメッキチャンバー内で撹拌することが大切である。メッキ液の出入りが悪いと、バレル内のメッキチャンバー内のメッキ液のメッキしようとする金属濃度が低下して、処理部品に効率よく綺麗にメッキでなくなり、均一に撹拌できないと、全ての処理部品の表面を均一にメッキできなくなるからである。
従来のバレルは、メッキ液を出入りさせるために、無数の貫通孔を設けている合成樹脂板を連結して製作している。この構造のバレルは、貫通孔を大きくしてメッキ液の出入りを良くできる。しかしながら、メッキする処理部品が小さくなると、これが漏れないように貫通孔を小さくする必要がある。このため、小さい処理部品をメッキできるバレルはメッキ液の出入りが悪くなる。また、この構造のバレルは、小さい処理部品、とくに薄い金属板で製作している処理部品をメッキするとき、処理部品が内面の特定の部分に付着して均一に撹拌できないことがある。
メッキ液を効率よく出し入れできない欠点は、たとえば長尺物をメッキするために開発されているバレルの構造を利用して少なくできる。(特許文献1参照)
特開平6−240498号公報
以上の公報には、図1に示すバレルが記載される。このバレルは、リブスペーサーである複数の枠プレート33を、複数のフレームパイプ32でもって所定の間隔で連結している。この構造のバレルは、枠プレート33の間に広い隙間ができるので、バレル内のメッキチャンバー31にスムーズにメッキ液を出し入れできる。そして、小さい処理部品をメッキするために、積層する枠プレートの間隔を狭くしてもスムーズにメッキ液を出し入れできる。枠プレートの間に設けている隙間が連続するスリットであるから、貫通孔に比較すると、メッキ液の通過抵抗を小さくできるからである。
しかしながら、この構造のバレルを使用しても、全ての処理部品を高品質に均一な厚さにメッキするのが難しい。とくに、小さい処理部品をメッキチャンバーに入れてバレルを回転させると、枠プレートの隙間に処理部品の一部が挿入されて付着するからである。枠プレートの隙間に引っかかった処理部品は、他の処理部品と同じようにメッキチャンバーで回転して撹拌されず、その表面全体に均一にメッキできなくなる。
本発明は、さらにこの欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、種々の処理部品を能率よく高品質にメッキできるメッキ用のバレルを提供することにある。
本発明のメッキ用のバレルは、メッキされる処理部品を入れることができる閉鎖されたメッキチャンバー1を内部に有し、かつそれ自体がメッキ液に浸漬されてメッキ液をメッキチャンバー1に出入りさせる隙間5をチャンバー壁2に設けており、メッキ液に浸漬して回転されて、メッキチャンバー1に収納している処理部品をメッキする。内部をメッキチャンバー1とするチャンバー壁2は、複数の枠プレート3をスペーサー4を介して軸方向に積層して、枠プレート3の間にメッキ液を出し入れする隙間5を設けている。枠プレート3は、チャンバー壁2の内面となる内側面に、回転されて処理部品を撹拌する撹拌凸部8を設けている。撹拌凸部8は、隣接して積層される枠プレート3の同じ位置に設けられて、隣の撹拌凸部8との間にスペーサー4で隙間5を設けており、あるいは、隣接して積層される枠プレート3の撹拌凸部8からずれた位置に設けられて、隣の撹拌凸部8と非連続に設けている。
さらに、本発明の請求項2のメッキ用のバレルは、メッキされる処理部品を入れることができる閉鎖されたメッキチャンバー1を内部に有し、かつそれ自体がメッキ液に浸漬されてメッキ液をメッキチャンバー1に出入りさせる隙間5をチャンバー壁2に設けており、メッキ液に浸漬して回転されて、メッキチャンバー1に収納している処理部品をメッキする。内部をメッキチャンバー1とするチャンバー壁2は、複数の枠プレート3をスペーサー4を介して軸方向に積層して、枠プレート3の間にメッキ液を出し入れする隙間5を設けている。枠プレート3は、チャンバー壁2の内面となる内側面に沿って、複数の撹拌凸部8を並べて設けている。
本発明の請求項3のメッキ用のバレルは、枠プレート3の内側面の全体形状を円弧状としている。さらに、本発明の請求項4のメッキ用のバレルは、撹拌凸部8の内面を湾曲面としている。さらに、請求項5の本発明のメッキ用のバレルは、隣に積層している枠プレート3の撹拌凸部8の位置を回転方向にずらしている。
さらに、本発明の請求項6のメッキ用のバレルは、チャンバー壁2の外側に、回転してメッキ液をメッキチャンバー1内に供給する羽根12を配設している。さらに、本発明の請求項7のバレルは、枠プレート3にメッキ液を供給するスリット14を設けて、このスリット14を、羽根12と枠プレート3との間に設けている中空室13に連結している。
さらに、本発明の請求項8のメッキ用のバレルは、導電性の枠プレートと非導電性の枠プレートとを積層して、導電性の枠プレートで処理部品に通電してメッキするようにしている。さらにまた、本発明の請求項9のメッキ用のバレルは、枠プレート3の撹拌凸部8を設けて幅を広くしている部分に貫通孔10を設けて、この貫通孔10に枠プレート3を連結する連結ロッド9を挿通している。
本発明のメッキ用のバレルは、種々の処理部品を能率よく高品質にメッキできる特長がある。とくに、本発明のメッキ用のバレルは、小さい処理部品であっても、内面の特定の部分に付着するのを有効に防止して、処理部品の表面全体に均一にメッキできる特長がある。それは、本発明のメッキ用のバレルが、チャンバー壁の内面となる枠プレートの内側面に処理部品を撹拌する撹拌凸部を設けているからである。本発明のメッキ用のバレルは、回転される状態で、この撹拌凸部で処理部品を撹拌するので、処理部品がバレルの内面に面接触して付着するのを有効に防止できる。とくに、本発明のバレルは、複数の撹拌凸部を隙間がある状態で連結し、あるいは、複数の撹拌凸部をずれた位置に設け、あるいはまた、複数の撹拌凸部を内面に沿って並べているので、薄い金属板の処理部品であっても、広い面積で面接触することがなく、撹拌凸部に付着するのを確実に阻止して、全ての処理部品の全面に均一にメッキできる。
本発明の請求項3のメッキ用のバレルは、枠プレートの内側面の全体形状を円弧状としており、また、本発明の請求項4のメッキ用のバレルは、撹拌凸部の内面を湾曲面としているので、処理部品がこれらの内面に面接触して付着するのを有効に防止できる。
本発明の請求項5のメッキ用のバレルは、隣に積層される枠プレートの撹拌凸部の位置を回転方向にずらしているので、処理部品を効率よく撹拌することができる。
本発明の請求項6のメッキ用のバレルは、チャンバー壁の外側に、回転してメッキ液をメッキチャンバー内に供給する羽根を設けているので、メッキ液を強制的にバレル内に供給できる。とくに、請求項7のメッキ用のバレルは、羽根と枠プレートとの間に設けた中空室にスリットを連結しているので、バレルが回転されると効率よくメッキ液をメッキチャンバーに供給できる。
さらに、本発明の請求項9のメッキ用のバレルは、枠プレートが、撹拌凸部を設けている部分に連結ロッドを挿通する貫通孔を開口しているので、撹拌凸部で貫通孔を設けている部分の幅を広くして、この部分の強度を向上できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのメッキ用のバレルを例示するものであって、本発明はメッキ用のバレルを以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図2に示すメッキ用のバレルは、メッキされる処理部品を入れることができる閉鎖されたメッキチャンバー1を内部に有する。バレルは、メッキ液に浸漬され、メッキ液をメッキチャンバー1に出入りさせる隙間5をチャンバー壁2に設けている。さらに、バレルは、メッキ液に浸漬される状態で回転されて、メッキチャンバー1に収納している処理部品をメッキする。バレルは、メッキチャンバー1に収納している処理部品に接触して通電する電極6を備える。
バレルは、内部をメッキチャンバー1とするチャンバー壁2を、複数の枠プレート3を積層する構造としている。枠プレート3は、スペーサー4を介して軸方向に積層される。スペーサー4は、枠プレート3の間にメッキ液を出し入れする隙間5を設ける。このバレルは、スペーサー4で隙間5ができるように積層している枠プレート3の間からメッキ液をメッキチャンバー1に出入りさせる。
枠プレート3は、プラスチック等の絶縁材で製作される。枠プレート3を絶縁材とするのは、枠プレート3に通電してメッキされないようにするためである。ただし、導電性の枠プレートと非導電性の枠プレートを積層してバレルとすることもできる。このバレルは、導電性の枠プレートが処理部品に通電してメッキする。したがって、導電性の枠プレートがメッキするための電極となる。
図3と図4に示す枠プレート3は、板材の全体形状をC字状としたものである。バレルは、メッキ液に浸漬して回転される。枠プレート3は、バレルの回転中心軸mを中心とする円形、あるいは図示しないが、回転軸を中心とする多角形に成形される。バレルは、メッキする処理部品を出し入れする開口部7を設ける必要がある。バレルの開口部7を設けるために、枠プレート3は円形や多角形の一部を切除した形状に成形される。
図3と図4の枠プレート3は、内側面の全体形状を円弧状としている。さらに、図の枠プレート3は、チャンバー壁2の内面となる内側面に撹拌凸部8を設けている。撹拌凸部8は、バレルを回転する状態において、処理部品を撹拌する。図3の枠プレート3は、枠プレート3を連結する連結ロッド9を挿通する貫通孔10を開口している部分に撹拌凸部8を設けている。この枠プレート3は、撹拌凸部8を設けて、貫通孔10の部分の幅を広くできるので、撹拌凸部8で貫通孔10を設けている部分の強度を向上できる。ただし、撹拌凸部は、必ずしも連結ロッドを挿通する貫通孔の部分に設ける必要はない。
撹拌凸部8は、内面である突出面を湾曲面としている。この撹拌凸部8は、バレルを回転して処理部品を撹拌するときに、処理部品が損傷するのを防止できる。それは、撹拌凸部の尖った隅部で処理部品を擦って損傷させないからである。
図3の枠プレート3は、隣接して積層される枠プレート3の同じ位置に撹拌凸部8を設けている。このバレルは、図2に示すように、隣の撹拌凸部8との間にスペーサー4による隙間5が設けられるので、処理部品が撹拌凸部8の表面に面接触して付着することがない。薄い金属板である処理部品は、バレルの内面に面接触して付着しやすい。処理部品がバレルの内面に付着すると、この付着面をメッキできなくなり、あるいはメッキが薄くなる。付着してメッキ液が供給されなくなるからである。複数の撹拌凸部8を隙間5がある状態で並べた構造は、処理部品が広い面積で密着することがなく、付着しやすい薄い金属板等の処理部品が内面に付着することに起因するメッキ不良を防止できる。とくに、薄い金属板の処理部品は、回転している撹拌凸部8の前後に付着しやすい。撹拌凸部8の前面にはバレルが回転して処理部品が押圧される状態となり、撹拌凸部8の背面はバレルが回転して、処理部品が溜りやすいからである。本発明のバレルは、複数の撹拌凸部8を隙間5がある状態で連結するので、薄い金属板の処理部品は広い面積で面接触することがなく、撹拌凸部8に付着するのを確実に阻止して、全ての処理部品の全面に均一にメッキできる。
図2と図3に示すバレルは、隣接して積層される枠プレート3の同じ位置に撹拌凸部8を設けているが、本発明のバレルは、図示しないが、隣接して積層される枠プレートに、位置がずれるように撹拌凸部を設け、隣の撹拌凸部と非連続に撹拌凸部を設けることもできる。この構造は、隣に積層される枠プレートの撹拌凸部の位置を次第にずらせて、撹拌凸部をバレルの内面に螺旋状に設けて、処理部品を効率よく撹拌することもできる。
図4のバレルは、枠プレート3の内側面、すなわちチャンバー壁2の内面となる内側面に沿って、複数の撹拌凸部8を並べて設けて、枠プレート3の内側面を凹凸形状としている。このバレルは、チャンバー壁2の内面全体を凹凸面とするので、処理部品を効率よく撹拌でき、しかもひとつの撹拌凸部8の幅が枠プレート3の幅となって狭くなるので、処理部品が面接触して付着するのを確実に阻止できる。さらに、この枠プレート3は、内面に設けられる複数の撹拌凸部8によって、枠プレート3全体の強度を向上できる特長もある。とくに、図4の枠プレート3は、連結ロッド9を挿通する部分に設ける撹拌凸部8を他の部分に設ける撹拌凸部8よりも大きくしているので、大きな撹拌凸部8で貫通孔10を設けている部分をより強固に補強できる。
枠プレート3は、図5の断面図に示すように、スペーサー4を介して積層して連結ロッド9で連結される。連結ロッド9は、枠プレート3に設けている貫通孔10に挿通され、その両端を、バレルの両端に固定している端面プレート11に固定している。スペーサー4は、枠プレート3の隙間5を特定する。したがって、スペーサー4を薄くして枠プレート3の隙間5を狭く、スペーサー4を厚くして枠プレート3の隙間5を広くできる。スペーサー4は、メッキする処理部品が枠プレート3の隙間5から外部に漏れないように、また、この隙間5に挟まれないように、処理部品に最適な厚さとして、枠プレート3の隙間5を調整する。本発明のバレルは、スペーサー4の厚さで枠プレート3の隙間5を調整できるので、簡単かつ容易に、しかも同じ形状の枠プレート3を安価に多量に製作して、組み立てる工程で隙間5を調整できる。このため、従来のバレルのように処理部品に適した形状に特別に製作する必要はない。
端面プレート11は歯車である。バレルがメッキ装置にセットされると、端面プレート11の歯車が駆動歯車(図示せず)に噛み合って、バレルは回転される。端面プレート11も、通電しないプラスチック等の絶縁材で製作される。連結ロッド9は、一端に雄ネジを設けて、他端に鍔を設けており、一端の雄ネジにナットをねじ込んで端面プレート11に固定される。連結ロッド9は、両端に雄ネジを設け、雄ネジにナットをねじ込んで端面プレート11に固定することもできる。
図4のバレルは、チャンバー壁2の外側面に、回転してメッキ液を枠プレート3の隙間5に供給する羽根12を固定している。この図において、バレルは矢印で示す左方向に回転されるので、羽根12はその先端を、バレルの半径方向から左回転方向に傾斜している。羽根12は、バレルの半径方向から回転方向にその先端が移動するように傾斜して、回転することによりメッキ液を強制的にバレル内に供給できる。
図6に示すバレルは、羽根12を、枠プレート3の外側面に連結している。この図のバレルは、枠プレート3と羽根12との間に中空室13を設けると共に、この中空室13に連結して枠プレート3にスリット14を設けている。このバレルが回転されると、メッキ液は羽根12で中空室13に供給され、中空室13のメッキ液はスリット14を通過してメッキチャンバー1に供給される。したがって、バレルが回転されると効率よくメッキ液をメッキチャンバー1に供給できる。
羽根12は、図7あるいは図8に示すように、スペーサー4に連結することもできる。これらの図に示すように、スペーサー4に連結する羽根12も、その先端を、バレルの半径方向から回転方向に傾斜する。このように、スペーサー4に羽根12を連結する構造は、羽根12から供給されるメッキ液を、隣接する枠プレート3の間にできる隙間5からバレル内に供給できるので、枠プレート3を簡単な構造としながらメッキ液を強制的にバレル内に供給できる特長がある。
さらに、図示しないが、バレルは、積層している枠プレートの隙間をチャンバー壁の内側面で狭く、外側面で広くすることもできる。この枠プレートは、厚さを同じとせず、チャンバー壁の外側面から内側面に向かって次第に厚くする。この枠プレートを積層するバレルは、枠プレートの隙間が、メッキチャンバーに向かって次第に狭くなるので、枠プレートの隙間を狭くして、小さくて薄い処理部品が枠プレートの隙間に侵入しないようにしながら、メッキ液を効率よくメッキチャンバーに供給できる特長がある。それは、メッキ液は外側の広い隙間から狭い隙間を通過して、メッキチャンバーに供給されるからである。
さらに、図3と図4に示すバレルは、処理部品を出し入れする開口部7を閉塞蓋15で閉塞している。閉塞蓋15は、図9に示すように、開口部7の内形とほぼ等しい外形の枠材16の内側に、複数のロッド17を互いに平行に等間隔で固定したものである。この閉塞蓋15も前述の枠プレート3と同様に、プラスチック等の絶縁材で製作される。複数のロッド17は、チャンバー壁2に設ける隙間5と等しい間隔であって、チャンバー壁2に設けられる隙間5と同じ方向に隙間5が形成されるように配置されて枠材16に固定される。ただ、閉塞蓋は、バレルと同様の構造として、すなわち、複数のロッドをスペーサーを介して積層して連結ロッドで連結する構造とすることもできる。図に示す閉塞蓋15は平面形状としているが、閉塞蓋は枠プレートと同様に湾曲形状とすることもできる。さらに、図示しないが、閉塞蓋は、ロッドの内面に前述の枠プレートと同様に凸部を設けることもできる。
閉塞蓋15は、バレルの開口部7に、係止構造で脱着される。図に示す閉塞蓋15は、開口部7に外れないように連結するために、一方の側縁部に係止バー18を設けている。この係止バー18は、閉塞蓋15に対して回転できるように、回転軸19を介して連結している。図の係止バー18はロッド17に連結しているが、係止バーは枠材に連結することもできる。バレルの開口部7は、閉塞蓋15の両側縁に対向する開口縁部に、閉塞蓋15の側縁を支持する挿入凹部20と当接部21とを設けている。閉塞蓋15は、係止バー18を設けていない側の側縁を挿入凹部20に挿入する共に、係止バー18を設けた側の側縁を当接部21に当接させる姿勢で開口部7に装着される。さらに、閉塞蓋15を開口部7に装着した状態で、係止バー18を図9の矢印Aで示す方向に回転させて、係止バー18の先端部を当接部21の上部に設けた係止凹部22に挿入する。この状態で、閉塞蓋は、係止バー18が係止凹部22に係止されて、枠プレート3に外れないように連結される。
従来のメッキ用のバレルの一例を示す断面斜視図である。 本発明の一実施例にかかるメッキ用のバレルの縦断面図である。 図2に示すメッキ用のバレルの横断面図である。 本発明の他の実施例にかかるメッキ用のバレルの横断面図である。 枠プレートの連結構造を示す拡大断面図である。 図4に示すバレルのA−A線断面図である。 羽根をチャンバー壁に連結する他の一例を示す横断面図である。 羽根をチャンバー壁に連結する他の一例を示す断面斜視図である。 図3に示すメッキ用のバレルの閉塞蓋を示す平面図である。
符号の説明
1…メッキチャンバー
2…チャンバー壁
3…枠プレート
4…スペーサー
5…隙間
6…電極
7…開口部
8…撹拌凸部
9…ロッド
10…貫通孔
11…端面プレート
12…羽根
13…中空室
14…スリット
15…閉塞蓋
16…枠材
17…ロッド
18…係止バー
19…回転軸
20…挿入凹部
21…当接部
22…係止凹部
31…メッキチャンバー
32…ロッド
33…枠プレート

Claims (9)

  1. メッキされる処理部品を入れることができる閉鎖されたメッキチャンバー(1)を内部に有し、かつそれ自体がメッキ液に浸漬されてメッキ液をメッキチャンバー(1)に出入りさせる隙間(5)をチャンバー壁(2)に設けており、メッキ液に浸漬して回転されて、メッキチャンバー(1)に収納している処理部品をメッキするようにしてなるメッキ用のバレルにおいて、
    内部をメッキチャンバー(1)とするチャンバー壁(2)が、複数の枠プレート(3)をスペーサー(4)を介して軸方向に積層して、枠プレート(3)の間にメッキ液を出し入れする隙間(5)を設けてなる構造で、
    さらに枠プレート(3)はチャンバー壁(2)の内面となる内側面に、回転されて処理部品を撹拌する撹拌凸部(8)を設けており、撹拌凸部(8)は隣接して積層される枠プレート(3)の同じ位置に設けられて、隣の撹拌凸部(8)との間にスペーサー(4)で隙間(5)を設けており、あるいは、隣接して積層される枠プレート(3)の撹拌凸部(8)からずれた位置に設けられて、隣の撹拌凸部(8)と非連続に設けてなることを特徴とするメッキ用のバレル。
  2. メッキされる処理部品を入れることができる閉鎖されたメッキチャンバー(1)を内部に有し、かつそれ自体がメッキ液に浸漬されてメッキ液をメッキチャンバー(1)に出入りさせる隙間(5)をチャンバー壁(2)に設けており、メッキ液に浸漬して回転されて、メッキチャンバー(1)に収納している処理部品をメッキするようにしてなるメッキ用のバレルにおいて、
    内部をメッキチャンバー(1)とするチャンバー壁(2)が、複数の枠プレート(3)をスペーサー(4)を介して軸方向に積層して、枠プレート(3)の間にメッキ液を出し入れする隙間(5)を設けてなる構造で、
    さらに枠プレート(3)は、チャンバー壁(2)の内面となる内側面に沿って、複数の撹拌凸部(8)を並べて設けていることを特徴とするメッキ用のバレル。
  3. 枠プレート(3)の内側面の全体形状が円弧状である請求項1又は2に記載されるメッキ用のバレル。
  4. 撹拌凸部(8)の内面を湾曲面としている請求項1又は2に記載されるメッキ用のバレル。
  5. 隣に積層している枠プレート(3)の撹拌凸部(8)の位置を回転方向にずらしている請求項1又は2に記載されるメッキ用のバレル。
  6. チャンバー壁(2)の外側に、回転してメッキ液をメッキチャンバー(1)内に供給する羽根(12)を配設している請求項1又は2に記載されるメッキ用のバレル。
  7. 枠プレート(3)にメッキ液を供給するスリット(14)を設けており、このスリット(14)を、羽根(12)と枠プレート(3)との間に設けている中空室(13)に連結している請求項6に記載されるメッキ用のバレル。
  8. 導電性の枠プレート(3)と非導電性の枠プレート(3)とを積層しており、導電性の枠プレート(3)が処理部品に通電してメッキする請求項1又は2に記載されるメッキ用のバレル。
  9. 枠プレート(3)が撹拌凸部(8)を設けて幅を広くしている部分に貫通孔(10)を設けており、この貫通孔(10)に枠プレート(3)を連結する連結ロッド(9)を挿通している請求項1又は2に記載されるメッキ用のバレル。
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