JP2003129296A - メッキ用バレル - Google Patents

メッキ用バレル

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JP2003129296A
JP2003129296A JP2001320829A JP2001320829A JP2003129296A JP 2003129296 A JP2003129296 A JP 2003129296A JP 2001320829 A JP2001320829 A JP 2001320829A JP 2001320829 A JP2001320829 A JP 2001320829A JP 2003129296 A JP2003129296 A JP 2003129296A
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barrel
plating
side plates
side plate
plated
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JP2001320829A
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Inventor
Shigeto Wakayama
山 成 人 若
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JONAN JUSHI KOGYO KK
Original Assignee
JONAN JUSHI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 組立てが簡単にでき、破損部分の交換が容易
にできるメッキ用バレルを提供する。 【解決手段】 陽極に通電されたメッキ液に浸漬されて
回転し、内部に収容された多数の小物部品を、陰極に通
電し電気メッキするためのメッキ用バレル1において、
側板11〜15の側縁にフランジ部11c〜15cが形
成され、隣接する側板11〜15は、これらのフランジ
部11c〜15c同士を複数のボルト5a及びナット5
bによって締着することで組み付けられ、端板2が、胴
部10の両端部に複数のねじ2a,2c,11b〜15
bによって締着されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に被メッキ材
を投入し、メッキ液に浸漬して回転させながら、被メッ
キ材に電気メッキ処理を施すためのメッキ用バレルに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のメッキ用バレルとして
は、アクリル、PVC、又は、ポリプロピレン等からな
り、複数の側板及び被メッキ材を投入するための開閉自
在な投入部を形成する蓋材の側縁を、互いに連結するこ
とにより多角筒状となした多孔の胴部と、該胴部の両端
開口部を閉じる端板とから構成されたものが知られてお
り、該バレルの胴部に上記投入部から被メッキ材を投入
して収容した後に、該バレルを陽極に接続されたメッキ
液に浸漬すると共に、上記胴部内に収容された被メッキ
材を陰極に接続して、該バレルを上記胴部の軸線廻りに
回転させ、メッキ液を上記胴部の貫通孔を通して該バレ
ル内外に流入出させることことにより、上記被メッキ材
に電気メッキを施している。
【0003】このようなメッキ用バレルにおいては、バ
レルに被メッキ材を投入部から投入する時や、バレルの
回転時には、被メッキ材が胴部を形成する側板の内面に
対して衝突したり擦れたりするため、使用を重ると側板
内面が徐々に傷がつき、ひいては上記貫通孔間に欠けや
亀裂等の破損が生じてしまう。特に、上記胴部の軸線を
含み且つ上記投入部を形成する蓋材と平行をなす中心面
を境にして、該蓋材と反対側の領域に位置する側板は、
被メッキ材が上記投入部からの投入時に直接衝突するこ
とから、他の側板と比較して著しく破損しやすく、頻繁
にそれを修復する必要性がある。
【0004】しかしながら、従来のメッキ用バレルにお
いては、側板同士や胴部と端板との間が、熱溶着によっ
て結合して組み立てられているため、一度組み立ててし
まうと、破損した一部の側板のみを取り外して交換する
ことが出来ず、このような一部の側板の破損により、頻
繁にバレル全体の交換を強いられることとなるため、ラ
ンニングコストが嵩んで不経済であるという問題点があ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点に鑑みてなされたものであって、バレルの中で
も著しく破損しやすい、上記中心面を境として蓋材と反
対側の領域に位置する側板が破損しても、破損した側板
のみを容易に交換して修復することでき、ランニングコ
ストを低く抑えることが可能なメッキ用バレルを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のメッキ用バレルは、複数の側板と被メッキ材
を投入するための開閉自在な投入部を形成する蓋材とを
組み合わせて筒状となした多孔の胴部と、該胴部の両端
開口部に着脱自在に装着された端板と、から構成され、
メッキ液に浸漬して上記胴部の軸線廻りに回転させるこ
とにより、上記投入部から胴部内に投入された被メッキ
材に電気メッキを施すメッキ用バレルにおいて、上記胴
部の軸線を含み且つ上記蓋材と平行をなす中心面を境と
して、上記蓋材と反対側の領域に位置する各側板の上記
軸線に沿った両側縁に、それぞれ隣接する側板の側縁に
対して着脱自在に連結するための結合部を設けることに
より、上記中心面を境として蓋材と反対側の領域に位置
する各側板を個別に交換可能としたことを特徴とするも
のである。
【0007】上記結合部を、上記中心面を境として上記
蓋材と反対側の領域に位置する側板の両側縁から、該側
板の外面側に向けて形成されたフランジ部とし、該フラ
ンジ部を隣接する側板の側縁に形成されたフランジ部に
対してボルトとナットで締結することにより、上記中心
面を境として蓋材と反対側の領域に位置する各側板を個
別に交換できるようにすると、より好適である。そうす
ることにより、バレルの外側からボルト及びナットを外
すことにより、容易に破損した側板を交換することが可
能となる。また、従来の溶着による組立では、高価な専
用の溶着装置を必要とし、溶着条件の設定等の煩雑な作
業が要求され、しかも組立に時間がかかるため、製造コ
ストが嵩んでいたが、ボルト及びナットでの組立では、
高価な装置や煩雑な作業が要求されず、しかも短時間で
バレルを組み立てることがき、製造コストを抑えること
ができる。
【0008】上記メッキ用バレルにおいて、上記胴部の
内面には、該胴部に穿設された孔よりも目の細かいメッ
シュを張設することができる。そうすることにより、バ
レル内外へのメッキ液の流通を妨げることなく、上記側
板に穿設された貫通孔よりも小さい部品が、該貫通孔を
通してバレルからこぼれ落ちるのを防止することができ
る。
【0009】また、胴部の内面に、該胴部に穿設された
孔よりも目の細かいメッシュを張設した上記メッキ用バ
レルにおいては、少なくとも上記両側縁にフランジ部が
形成された側板の内面に張設されたメッシュが、その両
端部を、互いに隣接する側板に形成されたフランジ部間
に挟持させると、より好適である。そうすることによ
り、メッシュが被メッキ材との摩擦や衝突により破損し
た場合にも、破損したメッシュが張設された側板を個別
にバレルから取り外し、破損したメッシュのみを交換す
ることが可能となり、より経済的である。
【0010】また、上記メッキ用バレルにおいて、メッ
キ用バレルの回転に伴って該バレルに収容された被メッ
キ材をメッキ液中で撹拌するための撹拌手段を設け、該
撹拌手段は撹拌部の基部から挟持部が一体凸設された撹
拌部材とから構成し、該挟持部を、上記撹拌部が上記胴
部の内面側に突出するように、上記フランジ部間に狭持
させると、なお好適である。そうすることにより、胴部
の回転により、被メッキ材がメッキ液中でよく撹拌さ
れ、メッキむらを防ぐことが出来るばかりでなく、撹拌
部材の撹拌部のみが破損した場合、撹拌部材だけを交換
すれば足り、より経済的である。
【0011】さらに、上記メッキ用バレルにおいて、上
記側板の上記フランジ部が形成された側縁の内面側は、
上記撹拌部の基部を収容するための段部を形成すると、
より好適である。そうすることにより、被メッキ部材が
小さい場合であっても、上記撹拌部の基部との間に該被
メッキ部材が挟まってしまうのを防止することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1、2は、本発明に係る
メッキ用バレルの第1の実施例を示しており、このメッ
キ用バレル1は、複数の貫通孔aがそれぞれ穿設された
略長方形の5枚の側板11〜15、及び、被メッキ材を
投入するための開閉自在な投入部16を形成すると共に
複数の貫通孔aが穿設された略長方形の蓋材16aとを
組み合わせて、六角形の筒状となした多孔の胴部10
と、該胴部10の両端開口部に着脱自在に装着された2
枚の円形の端板2,2と、から構成されている。これら
側板11〜15,蓋材16a及び端板2は、アクリル、
P.V.C.、又は、ポリプロピレン等からなっており、耐熱
性、耐薬品性及び耐衝撃性に優れたものとなっている。
【0013】上記円形の端板2,2には、その一面にそ
れぞれ上記六角筒状の胴部10の両開口端部に嵌合され
ると共に、該胴部10に対して着脱自在に固定された6
角形状の固定板3が積層され、上記端板2に対して複数
の固定ネジ2aで固定されている。また、上記投入部1
6から投入された被メッキ材を陰極に帯電させるための
プローブ(図示略す)を胴部10内部に導くための円筒
状の導入筒4が、該端板2及び固定板3の中央部を貫通
し、上記胴部の軸線lと中心軸を一致させて設けられて
おり、該導入筒4の外周に周設されたフランジ4aにお
いて、ネジ4bによって上記端板2及び固定板3に対し
て締着されている。そして、一方の端板2の外周には動
力源(図示略す)からの動力をバレル1に伝達して、該
バレル1をメッキ液中で胴部10の中心軸lを回転軸と
して回転させるための、歯車2bが形成されている。な
お、上記端板2,2は、後述する側板11,12の長手
方向の一方の側縁に形成された開口側壁11d,12d
の端面に対してもネジ2cでそれぞれ締着されている。
【0014】また、上記側板11〜15のうち、胴部1
0の中心軸lを通り、且つ、上記蓋材16aと平行をな
す中心面mを境として蓋材16aと反対側の領域に位置
する側板13〜15は、その略中央部に、該側板13〜
15の長手方向すなわち胴部10の軸線l方向に沿っ
て、該胴部10の内面側すなわち側板11〜15の内面
側にV字状に屈曲突設された撹拌手段13a〜15aが
設けられており、上記胴部10が回転した際に、メッキ
液中で被メッキ部材を撹拌し、メッキむらを防止できる
ようにしている。
【0015】そして、上記側板13〜15の長手方向の
両端に位置する両側端はそれぞれ、4本のネジ13b〜
15bによって、上記端板2に積層された6角形の固定
板3の対応する各辺の側面に対して締着されている。更
に該側板13〜15の長手方向すなわち軸線方向に沿っ
た両側縁には、該側板13〜15の外面側に屈曲された
結合部としてのフランジ部13c〜15cがそれぞれ一
体に形成されており、隣接する側板のフランジ部13c
〜15cをそれぞれ互いに付き合わせ、それらを複数の
ボルト5aとナット5bでそれぞれ挟んで締結してい
る。なお、上記側板13,15の側板11,12に臨む
フランジ部13c,15cについては、後述する側板1
1,12の上記側板13,15に臨む側縁に形成された
フランジ部11c,12cに対して付き合わせ、ボルト
5a及びナット5bによって互いに締結されている。こ
こで、上記ネジ13b〜15b並びにボルト5a及びナ
ット5bはいずれも取り外し自在となっている。
【0016】一方、上記中心面mを境として蓋材16a
側の領域に位置する、側板11,12についても同様
に、その略中央部に軸線lに沿って、胴部10の内面側
にV字状に屈曲する撹拌手段11a,12aがそれぞれ
設けられており、長手方向の両端に位置する両側端も、
それぞれ4本のネジ11b,12bによって、上記固定
板3の対応する各辺の側面に対して締着されている。ま
た、上述のように、側板11,12の上記側板13,1
5側に位置する側縁にも、その外面側に屈曲されたフラ
ンジ部11c,12cが形成されており、それぞれ隣接
する側板13,15のフランジ部13c、15cと突き
合わせて、ボルト5aとナット5bにて締結することに
より、上記側板11,12が隣接する側板13,15に
対して連結されている。側板11,12の他方の側縁に
は、上記胴部10の投入部16において上記蓋材16a
の幅程度の間隙をもって内面同士が対向すると共に、該
投入部16から投入される被メッキ材を胴部2内へ導く
開口側壁11d,12dが一体に設けられており、該開
口側壁11d,12d内面には蓋材16aを着脱自在に
係止するための係止溝11e,12eが軸線l方向に沿
ってそれぞれ凹設されている。
【0017】上記蓋材16aは、その長手方向両側にパ
ッキン18を備えており、上記開口側壁11d,12d
の係止溝11e,12eに着脱自在に係止されていると
共に、上記パッキン18が上記開口側壁11d,12d
に形成された顎部11f,12fにそれぞれ当接して、
上記投入部16を閉塞している。
【0018】このような構成を有するメッキ用バレル1
においては、まず、投入部16の投入口から被メッキ材
を投入して、蓋材16aで該投入部16の投入口を閉塞
し、バレル1を図示しないメッキ槽内のメッキ液に浸漬
する。次に、図示しない動力源からの動力を一方の端板
2の外周に設けた歯車2bに伝達し、上記バレル1をメ
ッキ液中で軸線廻りに回転させる。そうすると、上記側
板11〜15及び蓋材16aに穿設された貫通孔aを通
ってメッキ液がバレル内外に流通すると共に、上記メッ
キ槽すなわちメッキ液が陽極に接続され、上記被メッキ
材が、上記導入筒4の貫通穴によって胴部10内に導か
れた図示しないプローブによって、陰極に接続されてい
ることから、被メッキ材に対して電気メッキを施すこと
ができる。
【0019】このような構成を有する本発明の第1の実
施例に係るメッキ用バレル1によれば、他の側板と比較
して著しく破損し易い側板13〜15の何れかが破損し
た場合、破損した側板の両側縁にあるフランジ部のボル
ト5a及びナット5bを緩めて外すと共に、破損した側
板の両端を上記固定板3に対して固定しているネジ2a
を緩めて外すことにより、上記破損した側板をバレル1
から取り外し、個別に交換することができる。また、そ
の他の側板11,12についても、各ネジ2c,11
b,12bやボルト5a及びナット5bを外すことによ
りバレル1から取り外すことが可能であるから、損傷し
た場合には同様に交換可能である。また、ネジやボルト
及びナットで組み立てることができるため、簡単にしか
も短時間でバレル1を製造することが可能となる。
【0020】図3は本発明に係るメッキ用バレルの第2
の実施例を示している。ここでは上記第1の実施例と共
通する構成については同じ符号を用い、また、重複する
説明については詳しい記述を省略する。バレル1は、5
枚の略長方形の側板21〜25と蓋材16aとからなる
六角筒状で多孔の胴部20と、その両端を閉じる2枚の
円形の端板2,2とから構成され、上記胴部20の内面
には、該胴部20に穿設された孔よりも目の細かいメッ
シュが張設されている。
【0021】上記端板2,2には、上記胴部20の両端
開口部に嵌合される中空で略6角形の枠板27が、ネジ
等の適宜の手段で固定されており、上記胴部20の側板
21〜25に対して、軸線l方向から多数ネジ26、2
cでネジ止めされている。また、上記枠材27の側面に
は、上記胴部20すなわち上記側板21〜25が、その
外面側からネジ21c〜25cによってそれぞれ固定さ
れている。さらに、上記投入部16から投入された被メ
ッキ材を陰極に帯電させるためのプローブ(図示略す)
を胴部20内部に導くための円筒状の導入筒4が、該端
板2の中央部を貫通し、ネジ4bによって上記端板2に
対して締着されている。なお、一方の端板2の外周には
動力源(図示略す)からの動力をバレル1に伝達して、
該バレル1をメッキ液中で胴部20の中心軸lを回転軸
として回転させるための、歯車2bが形成されている。
【0022】上記胴部20を構成する側板21〜25
は、その外面側に長手方向に沿って、リブ21a〜25
aがそれぞれ各側板に2本一体に凸設されている。そし
て、該リブ21a〜25aの側面に上記軸線l方向から
上記端板2,2が、上述のようにネジ止され、上記胴部
20に対して固定されている共に該胴部20の両端開口
部を塞いでいる。なお、端板2,2は第1実施例と同
様、側板21,22の一端に設けられた開口側壁11
d,12dに対しても、ネジ2cでネジ止めされてい
る。
【0023】上記側板21〜25のうち、上記中心面m
を境として蓋材16aと反対側の領域に位置する側板2
3〜25の軸線方向に沿った両側縁には、該側板23〜
25の外面側に屈曲された結合部としてのフランジ部2
3e〜25eがそれぞれ一体に形成されており、隣接す
る側板同士がフランジ部とボルト5a及びナット5bで
連結されているが、本実施例においては、ボルト5a及
びナット5bで締結された両フランジ部間に撹拌手段と
しての撹拌部材30及びメッシュ23b〜25bの両端
部が挟持されている。
【0024】上記撹拌部材30は、胴部20の内面側に
V字状に突出する撹拌部31と上記フランジ部23e〜
25e間に挟持される挟持部32とが一体に、すなわ
ち、断面が矢印のような形状に成形されたものであり、
さらに詳しく説明すると、尖った先端からその基部に向
かって拡大する撹拌部31と、該基部の略中央から一体
に凸設された板状の挟持部32とからなっている。メッ
シュ23b〜25bは、上記側板23〜25の内面に張
設されており、該側板23〜25に穿設された貫通孔a
よりも小さな部品がバレル1からこぼれ落ちるのを防止
している。一方、各側板23〜25のフランジ部23e
〜25eが形成された内面側の両側縁には、上記撹拌部
31の基部を収容するための段部23d〜25dが凹設
されている。この段部23d〜25dはバレル1を回転
させた際に、上記撹拌部31の基部と側板との間に細か
い部品を挟み込むのを防止している。
【0025】そして、隣接する上記フランジ部23e〜
25e同士の間に撹拌部材30の挟持部32を位置さ
せ、その両側において、隣接する側板の内面を覆うメッ
シュの端部を各フランジとの間に挟み、ボルト5a及び
ナット5bによって締結することにより、両フランジ部
間に撹拌部材30と各メッシュの端部を共に挟持して固
定している。また同時に、上記段部23d〜25dにお
いては、撹拌部31の基部と側板の内面との間で、メッ
シュが挟持されている。
【0026】ここで、上記ネジ23c〜25c,26並
びにボルト5a及びナット5bはいずれも取り外し自在
となっており、そうすることで、上記中心面mを境とし
て蓋材16aと反対側に位置する3枚の側板23〜25
は、バレル1に対して着脱自在となっており、破損した
側板のみを個別に交換可能としている。また同時に、撹
拌部材30やメッシュ23b〜25bも、バレル1に対
してそれぞれ着脱することが可能となっており、破損し
た場合には個別に交換することができる。
【0027】一方、上記中心面mを境として蓋材16a
側の領域に位置する、側板21,22についても、内面
側にメッシュ21b,22bが張設され、また、上記側
板23,25に臨むの側縁にも、同様にフランジ部21
e,22eが形成されており、対向するフランジ部23
e,25eとの間で、撹拌部材30及びメッシュの端部
をそれぞれ挟み、ボルト5a及びナット5bで上記対向
するフランジ部同士を締結することにより、該フランジ
部間に撹拌部材30及びメッシュの端部を挟持すると同
時に、側板21,22が隣接する上記側板23,25に
対してそれぞれ連結されている。また、側板21、22
のフランジ部21e,22eが設けられた内面側の側縁
にも、同様に段部21d,22dがそれぞれ凹設されて
おり、撹拌部31の基部が収容され、該基部と側板2
1,22の内面との間でメッシュ21d,22dのが挟
持されている。側板11,12の他方の側縁には、上記
胴部10の投入部16において上記蓋材16aの幅程度
の間隙をもって内面同士が対向すると共に、該投入部1
6から投入される被メッキ材を胴部2内へ導く開口側壁
11d,12dが一体に設けられており、該開口側壁1
1d,12d内面には蓋材16aを係止するための係止
溝11e,12eが軸線l方向に沿ってそれぞれ凹設さ
れている。なお、上記メッシュ21b,22bの他端側
についても、適宜の手段により、上記側板21,22に
対して着脱可能に固定されている。
【0028】上記蓋材16aは、その長手方向両側にパ
ッキン18を備えており、上記開口側壁11d,12d
の係止溝11e,12eに着脱自在に係止されていると
共に、上記パッキン18が上記開口側壁11d,12d
に形成された顎部11f,12fにそれぞれ当接するこ
とで、上記投入部16を閉じている。
【0029】このような構成を有する本発明の第2の実
施例に係るメッキ用バレル1においては、側板23〜2
5やその内面を覆うメッシュ23b〜25b又は側板間
に挟持された撹拌部材30の何れかが破損した場合、ボ
ルト5a及びナット5bや各ネジ23c,26を緩めて
外すことにより、上記破損した部材のみをバレル1から
取り外し、個別に交換することができる。なお、第1の
実施例同様、その他の側板21,22も必要に応じて、
各ネジとボルト5a及びナット5bを外すことにより、
バレル1から取り外して交換することができる。また、
ネジやボルト及びナットで組み立てることができるた
め、簡単にしかも短時間でバレル1を製造することが可
能となる。
【0030】以上、本発明に係るメッキ用バレルの実施
例について詳述したが、本発明は、上記各実施例に記載
のメッキ用バレルに限定されるものではなく、本願の特
許請求の範囲に記載されている発明の精神を逸脱しない
範囲で、設計において種々の変更ができるものである。
例えば、各側板や蓋材の貫通孔aによる開口率や貫通孔
aの数又は形状は被メッキ材の種類等に応じて適宜決定
することが可能である。また、各部材を結合するための
ネジやボルト・ナットの数や径は、バレルの大きさ等に
応じて適宜決定すればよい。さらに、メッキ液のバレル
内外への流動をさらに促すために端板及び固定板又は枠
板に貫通孔aを設けてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上に詳述した本発明のメッキ用バレル
によれば、メッキ用バレルの中でも最も損傷しやすい、
胴部の軸線を含み且つ上記蓋材と平行をなす中心面を境
として、上記蓋材と反対側の領域に位置する各側板を、
個別に交換することができるため、上記一部の側板が破
損しても、破損した側板のみを交換して修復することが
でき、ランニングコストを低く抑えることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメッキ用バレルの第1の実施例を
示す正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明に係るメッキ用バレルの第2の実施例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 メッキ用バレル 2 端板 5a ボルト 5b ナット 10,20 胴部 11〜15,21〜25 側板 11a,30 撹拌手段 11c〜15c,21e〜25e フランジ部 16 投入部 16a 蓋材 21d〜25d 段部 21b〜25b メッシュ 31 撹拌部 32 挟持部 a 貫通孔 l 軸線 m 中心面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の側板と被メッキ材を投入するための
    開閉自在な投入部を形成する蓋材とを組み合わせて筒状
    となした多孔の胴部と、該胴部の両端開口部に着脱自在
    に装着された端板と、から構成され、メッキ液に浸漬し
    て上記胴部の軸線廻りに回転させることにより、上記投
    入部から胴部内に投入された被メッキ材に電気メッキを
    施すメッキ用バレルにおいて、 上記胴部の軸線を含み且つ上記蓋材と平行をなす中心面
    を境として、上記蓋材と反対側の領域に位置する各側板
    の上記軸線に沿った両側縁に、それぞれ隣接する側板の
    側縁に対して着脱自在に連結するための結合部を設ける
    ことにより、上記中心面を境として蓋材と反対側の領域
    に位置する各側板を個別に交換可能としたことを特徴と
    するメッキ用バレル。
  2. 【請求項2】請求項1記載のメッキ用バレルにおいて、
    上記結合部は、上記中心面を境として上記蓋材と反対側
    の領域に位置する側板の両側縁から、該側板の外面側に
    向けて形成されたフランジ部であり、該フランジ部を隣
    接する側板の側縁に形成されたフランジ部に対してボル
    トとナットで締結することにより、上記中心面を境とし
    て蓋材と反対側の領域に位置する各側板を個別に交換可
    能としたことを特徴とするメッキ用バレル。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のメッキ用バレルに
    おいて、上記胴部の内面には、該胴部に穿設された孔よ
    りも目の細かいメッシュが張設されていることを特徴と
    するメッキ用バレル。
  4. 【請求項4】請求項2に従属する請求項3記載のメッキ
    用バレルにおいて、少なくとも上記両側縁にフランジ部
    が形成された側板の内面に張設されたメッシュは、その
    両端部が、互いに隣接する側板に形成されたフランジ部
    間に挟持されていることを特徴とするメッキ用バレル。
  5. 【請求項5】メッキ用バレルの回転に伴って該バレルに
    収容された被メッキ材をメッキ液中で撹拌するための撹
    拌手段を備え、該撹拌手段は撹拌部の基部から挟持部が
    一体凸設された撹拌部材からなり、該挟持部が、上記撹
    拌部を上記胴部の内面側に突出させて、上記フランジ部
    間に狭持されていることを特徴とする請求項3または4
    記載のメッキ用バレル。
  6. 【請求項6】上記側板の上記フランジ部が形成された側
    縁の内面側には、上記撹拌部の基部を収容するための段
    部が形成されていることを特徴とする請求項5記載のメ
    ッキ用バレル。
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