JP2005052022A - 冷凍魚介類の解凍方法及び解凍装置 - Google Patents
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Abstract
また、装置構成がシンプルで、故障も少なく、低コストで提供できる解凍装置を提供する。
【解決手段】水が貯留された解凍槽の内側底部に、壁部に多数の細孔が穿設されたエアレータを配設し、そのエアレータ上の水中に冷凍された魚介類を投入した後、エアレータの細孔から加熱水蒸気とエアーとの混合ガスを水中に吹き出して、冷凍された魚介類を解凍する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍した魚介類を水中で品質の劣化を来たすことなく短時間に解凍するための冷凍魚介類の解凍方法及び解凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】捕獲された魚介類は、品質の劣化を防止してその鮮度を保つべく−25℃以下の低温で冷凍された状態で保管され、消費に供する時に解凍されるのが一般的である。
そして、上記冷凍した魚介類を解凍するやり方として、従来解凍槽に水を溜めて冷凍した魚介類を浸漬した水中でエアーや温風を任意の姿勢で吹き出させて解凍するやり方や、あるいは冷凍した魚介類を浸漬した水中で加熱水蒸気を任意の姿勢で吹き出させて解凍するやり方が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記冷凍した魚介類を浸漬した水中でエアーや温風を任意の姿勢で吹き出させたり、加熱水蒸気を任意の姿勢で吹きださせたりして解凍するやり方は、解凍が効果的に行われず、特に冬場においては長時間を要するといった問題点があるほか、前記エアーや温風の吹き出しによる解凍の場合は、吹き出し量が多すぎると泡が多く発生して、水量が減少したり、冬場においてはエアーや温風を吹き出しても解凍槽内の水が凍ることがあり、水を入れ替えなければならない問題点があり、加熱水蒸気の吹き出しによる解凍の場合は、加熱水蒸気の吹き出し部の温度上昇が激しく、吹き出し部周辺の品質が劣化すると同時に吹き出し部から離れた所では解凍が進行せず、品質が不均一になる問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するための冷凍魚介類の解凍方法及び解凍装置を提供することを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を達成すべく、鋭意研究、試験の結果、以下に記載する手段により冷凍した魚介類を品質の劣化を招くことなく短時間に解凍し得る解凍方法及び解凍装置を得るに至ったものである。
すなわち本発明は下記の冷凍魚介類の解凍方法及び解凍装置である。
(1)水が貯留された解凍槽の内側底部に、壁部に多数の細孔が穿設されたエアレータを配設し、そのエアレータ上の水中に冷凍された魚介類を投入した後、エアレータの細孔から加熱水蒸気とエアーとの混合ガスを水中に吹き出して、冷凍された魚介類を解凍することを特徴とする冷凍魚介類の解凍方法。
(2)水が貯留された解凍槽の側壁内側部に、壁部に多数の細孔が穿設されたエアレータを配設し、その水中に冷凍された魚介類を投入した後、エアレータの細孔から加熱水蒸気とエアーとの混合ガスを水中に吹き出して、冷凍された魚介類を解凍することを特徴とする冷凍魚介類の解凍方法。
(3)水が貯留された解凍槽の側壁内側部及び内側底部に、壁部に多数の細孔が穿設されたエアレータを配設し、その水中に冷凍された魚介類を投入した後、エアレータの細孔から加熱水蒸気とエアーとの混合ガスを水中に吹き出して、冷凍された魚介類を解凍することを特徴とする冷凍魚介類の解凍方法。
(4)加熱水蒸気の温度が100〜130℃、特に好ましくは105〜125℃であり、エアーの温度が30〜65℃、特に好ましくは40〜55℃であり、加熱水蒸気とエアーとの混合ガスの温度が70〜100℃、特に好ましくは74〜92℃であり、混合ガスの水槽中の水への噴射量が水1リットルに対して70〜180ml/min.、特に好ましくは80〜140ml/min.であり、噴射時間が1〜6時間であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の冷凍魚介類の解凍方法。
(5)混合ガスの水への噴射が、水槽内の水温を0〜3℃、特に好ましくは0〜1℃に保持するように調整して行うことを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の冷凍魚介類の解凍方法。
【0005】
(6)混合ガスに、エアー以外の水素ガス、ヘリウムガス、窒素ガス等の不活性ガス、又は/及び酸素ガス、炭酸ガス等の酸化性ガスを添加することを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の冷凍魚介類の解凍方法。
(7)水が貯留され、そこに冷凍した魚介類が投入される解凍槽と、同解凍槽の内壁に沿って配設された、壁部に多数の細孔が穿設されたエアレータと、同エアレータに加熱水蒸気とエアーとの混合ガスを供給する混合ガス供給手段とを備えてなり、
エアレータの細孔から混合ガスを解凍槽内の水中に噴射することで冷凍した魚介類を均等に温めて解凍するようにしたことを特徴とする冷凍魚介類の解凍装置。
(8)水が貯留され、そこに冷凍した魚介類が投入される解凍槽と、同解凍槽の内側底部に配設された、壁部に多数の細孔が穿設されたエアレータと、同エアレータに加熱水蒸気とエアーとの混合ガスを供給する混合ガス供給手段とを備えてなり、
エアレータの細孔から混合ガスを解凍槽内の水中に噴射することで冷凍した魚介類を均等に温めて解凍するようにしたことを特徴とする冷凍魚介類の解凍装置。
(9)加熱水蒸気にエアーを混入させて混合ガスを製造する装置が、ベンチュリー管を用いるものであることを特徴とする前記(7)〜(8)のいずれか1項に記載の冷凍魚介類の解凍装置。
(10)加熱水蒸気にエアーを混入させて混合ガスを製造する装置が、加熱水蒸気送給管に圧縮空気を注入するものであることを特徴とする前記(7)〜(9)のいずれか1項に記載の冷凍魚介類の解凍装置。
(11)加熱水蒸気とエアーの混合ガスの温度が70〜100℃、特に好ましくは74〜92℃であり、混合ガスの水槽中の水への噴射量が水1リットルに対して70〜180ml/min.、特に好ましくは80〜140ml/min.であり、噴射時間が1〜6時間である条件で、混合ガスがエアレータから解凍槽の水中に噴射されることを特徴とする前記(7)〜(9)のいずれか1項に記載の冷凍魚介類の解凍装置。
(12)混合ガスの水への噴射が、水槽内の水温を0〜3℃、特に好ましくは0〜1℃に保持するように調整して行われることを特徴とする前記(7)〜(11)のいずれか1項に記載の冷凍魚介類の解凍装置。
【0006】
本発明では、加熱水蒸気、特に好ましくは105〜125℃の過熱水蒸気とエアーとの混合ガスである温風ガスを、解凍槽内側に設置したエアレータの吹き出し孔から水中に吹き出させて水中の冷凍魚介類を解凍するものであり、従来法の単にエアーや温風を吹き出させて解凍するやり方や、加熱水蒸気を吹き出させて解凍するやり方に較べ、冷凍魚介類(被解凍物)の品質劣化を招かず短時間に解凍される結果が得られるのである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例を示す図1に基づいて説明する。
本実施例装置は、冷凍した魚介類を投入される水が貯留された解凍槽1と、その内側底部に配置された、管壁に上下又は斜め傾斜方向に多数の吹き出し孔が穿設されているエアレータ2と、解凍槽1の外部から加熱水蒸気にエアーを混入させた混合ガスをエアレータ2に供給するための混合ガス供給装置3とを備えている。
なお、前記加熱水蒸気にエアーを混入させて混合ガスを製造する手段として、ベンチュリー管を利用することが好ましく、エアーを自動吸入して過熱水蒸気に混入させることが容易にできる。
また、エアーの混入量が不十分な場合は、送風ファン等を使用してエアーを補充混入させるようにしてもよい。
【0008】
解凍槽1は、上方を開口した有底の長方形箱状に形成され、解凍槽1内の底部には、エアレータ2を取り付け設置するための取付けプレート4、4が設けられ、解凍槽1外の底部には脚5、5が設けられている。
【0009】
エアレータ2は、管の片側又は両側に吹き出し孔2a・・が上下又は斜め傾斜方向に、又は上下及び斜め傾斜方向に一定の間隔で多数穿設(管壁に孔径が2.5mmの細孔が20個穿設)されている。
また、エアレータ2の一端には、配管接続用の継手2bが設けられ、別端部は閉じられて、解凍槽1内の底部に設けられた取付けプレート4、4に、取付け部材6、6により取り付け設置されている。なお、エアレータ2の形状構造は、図4に示すごとく、通常は管状のもの(a)が採用されるが、箱状(面状)のもの(b)を採用することもできる。
【0010】
ベンチュリー管を利用した混合ガス供給装置3は、噴射ガン7にボイラー等の加熱水蒸気供給源8より加熱水蒸気を導管9により開閉バルブ10を介して導き、噴射ガン7の筒内より前方の噴射筒11へ噴射させることにより、後方の吸入筒12よりエアーを吸引・流入させて加熱水蒸気にエアーを混入させるようにしたものであり、エアーを混入させた加熱水蒸気は、導管9aより着脱自在に接続できるようにしたカプラー13を介してエアレータ2の継手2bへ接続された配管部材14に導かれてエアレータ2に供給されるようにしてある。
なお、解凍槽1内に投入された冷凍した魚介類20がエアレータ2や配管部材14に接触して直接的に熱の影響を受ける場合は、エアレータ2や配管部材14の周囲を金網等でカバーするとよい。
また、解凍槽1内底部又は/及び側壁内側部に配置されたエアレータ2の上部又は前部に、格子状又は簀の子状のバッフル19を設けて混合ガスが冷凍魚介類20に直接触れないようにすることも好ましい。
【0011】
噴射ガン7は、図2に示すようにベンチュリー管型のもので、噴射ガンのボディ7a内にノズル筒15が嵌着され、ボディ7aの前方には噴射筒11が、後方には吸入筒12がパッキン16、16を介在させてボルトで取り付け固定された構成となっている。
【0012】
前記ノズル筒15は、外周に溝穴15aが設けられ、溝穴15aより斜前方筒内へ複数のノズル穴15b,15b,…が穿設されている。
また、噴射ガンのボディ7aには、前記ノズル筒15に設けられた溝穴15aの溝位置に合わせて螺子穴7bが設けられ、開閉バルブ10が継手10aを介して取り付けられている。
【0013】
そして、導管9により導かれた加熱水蒸気は、開閉バルブ10を介して噴射ガンのボディ7aに設けられた螺子穴7bよりノズル筒15の溝穴15aへ導かれ、ノズル孔15b、15b,.…より噴射筒11の筒内前方へ噴射される。
噴射筒11の筒内前方へ噴射されると、後方は負圧となり、後方の吸入筒12よりエアーが自然流入し、噴射された加熱水蒸気に混入する。
【0014】
また、前記吸入筒12より自然流入して、噴射された加熱水蒸気に混入するエアーの量が充分でない場合は、吸入筒12の後方に図3にて二点鎖線(仮想線)で示すように調整バルブ17を介在させて送風ファン18を装着し、吸入筒12の筒内に強制送風してエアーを補足するようにしてもよい。
【0015】
次に、以上のごとくしてなる本発明により冷凍した魚介類を解凍する手順について説明する。
まず、解凍槽1内に水を溜め、冷凍魚介類(被解凍物)20を投入する。
次いで、ボイラー等の加熱水蒸気発生源8より導管9により接続された開閉バルブ10を開き、加熱水蒸気を噴射ガン7へ導き、噴射ガン7の前方に取り付けられた噴射筒11へ噴射させることにより、後方に取り付けられた吸入筒12よりエアーが流入して加熱水蒸気に混入し、導管9aよりカプラー13を介して配管部材14に導かれ、解凍槽1内の底部に取り付け設置されたエアレータ2に供給される。
【0016】
エアレータ2に供給された加熱水蒸気は、該エアレータ2に穿設された多数の吹き出し孔2a,…より水中へ吹き出し、解凍槽1内に投入された冷凍魚介類20を解凍する。そして、加熱水蒸気にエアーを混入させて底部より吹き出させることで効率良く解凍され、短時間に解凍されると共に、被解凍物への直射が避けられ、品質劣化が防止される。
【0017】
解凍が終了すると、開閉バルブ10を閉じ、着脱自在なカプラー13を分離して、解凍槽1外の底部に設けられた脚5、5の間にフォークリフト等のフォークを挿入して持ち上げ搬送すると共に、反転させて解凍槽1に溜めた水及び解凍槽1内で解凍された魚介類を排出する。
【0018】
【実施例】
解凍槽1の大きさを、横幅1800ミリメートル、奥行1000ミリメートル、高さ900ミリメートルとし、該解凍槽におおむね800リットルの水を溜め、冷凍魚介類(被解凍物)20として冷凍鰹魚800kgを投入して、本発明による解凍と、従来方法による解凍の比較解凍試験を行った結果、以下のごとくであった。
【0019】
本発明では、ボイラーからの加熱水蒸気をベンチュリー管型の噴射ガン7に導き、該噴射ガンで噴射されることにより自然にエアーを混入させて、解凍槽1内の底部に設置したエアレータ2に供給し、解凍槽1の底部より吹き出させて解凍した結果、解凍に要した時間はおおむね7時間で、被解凍物の品質は良好で、解凍槽内の水量の減少も軽微であった。
【0020】
次に、従来方法の解凍例として、解凍槽1内において任意の姿勢で、ブロアーによりおおむね40〜45℃の温風を吹き出させて解凍した結果、解凍に要した時間はおおむね12時間で、本発明による場合に較べ被解凍物の品質は劣り、かつ解凍槽内の水が解凍中に凍って、ブロアーによる温風の温度を上昇させても凍った氷が解けるに至らず、解凍槽内の水を2回入れ替えた。
【0021】
さらに、従来方法の解凍例として、解凍槽1内において任意の姿勢で、ボイラーより加熱水蒸気を吹き出させて解凍した結果、加熱水蒸気の吹き出し部の温度上昇が激しく、吹き出し部周辺の被解凍物の品質が悪化すると同時に、吹き出し部より離れた所では解凍が進まず、解凍槽内に投入された被解凍物全体を解凍するに至らなかった。
【0022】
以上の試験結果から、本発明は、冷凍魚介類の解凍時間を大幅に短縮できると共に、被解凍物の品質の劣化を防止できることが判明した。
なお、上記試験は、室温がおおむね10℃以下の冬場に行われた。
【0023】
【発明の効果】
以上記述したごとく、本発明によれば以下に記載する効果を奏する。
すなわち、
(1) 従来方法の単にエアーや温風及び加熱水蒸気等を解凍槽内の任意の位置で吹き出させて解凍するのに較べ、大幅に解凍時間を短縮することができると共に、被解凍物の品質劣化を防止することができること、及び解凍槽内の水量の減少も軽微で済む。
(2) 解凍装置の構成は、解凍槽とエアレータと加熱水蒸気にエアーを混入させた混合ガスの供給装置とを備えたシンプルなものであり、故障も少なく、低コストで提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る冷凍魚介類の解凍装置の一部断面説明図である。
【図2】噴射ガンの実施例を示す断面図である。
【図3】噴射ガンの後方に送風ファン(二点鎖線図示)を装着した実施例図である。
【図4】エアレータの例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1:解凍槽、
2:エアレータ、
2a:吹き出し孔、
2b、10a:継手、
3:供給装置、
4:取付けプレート、
5:脚、
6:取付け部材、
7:噴射ガン、
7a:ボディ、
7b:螺子穴、
8:加熱水蒸気供給源、
9,9a:導管、
10:開閉バルブ、
11:噴射筒、
12:吸入筒、
13:カプラー、
14:配管部材、
15:ノズル筒、
15a:溝穴、
15b:ノズル孔、
16:パッキン、
17:調整バルブ、
18:送風フアン、
19:格子状又は簀の子状のバッフル、
20:被解凍物の冷凍魚介類
Claims (12)
- 水が貯留された解凍槽の内側底部に、壁部に多数の細孔が穿設されたエアレータを配設し、そのエアレータ上の水中に冷凍された魚介類を投入した後、エアレータの細孔から加熱水蒸気とエアーとの混合ガスを水中に吹き出して、冷凍された魚介類を解凍することを特徴とする冷凍魚介類の解凍方法。
- 水が貯留された解凍槽の側壁内側部に、壁部に多数の細孔が穿設されたエアレータを配設し、その水中に冷凍された魚介類を投入した後、エアレータの細孔から加熱水蒸気とエアーとの混合ガスを水中に吹き出して、冷凍された魚介類を解凍することを特徴とする冷凍魚介類の解凍方法。
- 水が貯留された解凍槽の側壁内側部及び内側底部に、壁部に多数の細孔が穿設されたエアレータを配設し、その水中に冷凍された魚介類を投入した後、エアレータの細孔から加熱水蒸気とエアーとの混合ガスを水中に吹き出して、冷凍された魚介類を解凍することを特徴とする冷凍魚介類の解凍方法。
- 加熱水蒸気の温度が100〜130℃であり、エアーの温度が30〜65℃であり、加熱水蒸気とエアーとの混合ガスの温度が70〜100℃であり、混合ガスの水槽中の水への噴射量が水1リットルに対して70〜180ml/min.であり、噴射時間が1〜6時間であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷凍魚介類の解凍方法。
- 混合ガスの水への噴射が、水槽内の水温を0〜3℃に保持するように調整して行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷凍魚介類の解凍方法。
- 混合ガスに、エアー以外の水素ガス、ヘリウムガス、窒素ガス等の不活性ガス、又は/及び酸素ガス、炭酸ガス等の酸化性ガスを添加することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷凍魚介類の解凍方法。
- 水が貯留され、そこに冷凍した魚介類が投入される解凍槽と、同解凍槽の内壁に沿って配設された、壁部に多数の細孔が穿設されたエアレータと、同エアレータに加熱水蒸気とエアーとの混合ガスを供給する混合ガス供給手段とを備えてなり、
エアレータの細孔から混合ガスを解凍槽内の水中に噴射することで冷凍した魚介類を均等に温めて解凍するようにしたことを特徴とする冷凍魚介類の解凍装置。 - 水が貯留され、そこに冷凍した魚介類が投入される解凍槽と、同解凍槽の内側底部に配設された、壁部に多数の細孔が穿設されたエアレータと、同エアレータに加熱水蒸気とエアーとの混合ガスを供給する混合ガス供給手段とを備えてなり、
エアレータの細孔から混合ガスを解凍槽内の水中に噴射することで冷凍した魚介類を均等に温めて解凍するようにしたことを特徴とする冷凍魚介類の解凍装置。 - 加熱水蒸気にエアーを混入させて混合ガスを製造する装置が、ベンチュリー管を用いるものであることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の冷凍魚介類の解凍装置。
- 加熱水蒸気にエアーを混入させて混合ガスを製造する装置が、加熱水蒸気送給管に圧縮空気を注入するものであることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の冷凍魚介類の解凍装置。
- 加熱水蒸気とエアーの混合ガスの温度が70〜100℃であり、混合ガスの水槽中の水への噴射量が水1リットルに対して70〜180ml/min.であり、噴射時間が1〜6時間である条件で、混合ガスがエアレータから解凍槽の水中に噴射されることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の冷凍魚介類の解凍装置。
- 混合ガスの水への噴射が、水槽内の水温を0〜3℃に保持するように調整して行われることを特徴とする請求項6〜11のいずれか1項に記載の冷凍魚介類の解凍装置。
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