JP2005051345A - レンズユニットの取付方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズユニットとメイン回路基板とを外装体に容易に組み付ける。
【解決手段】レンズユニットには、引っ掛けリブ14, 15が設けられている。フレキシブル回路基板12には、その一端に撮像素子が実装されており、他端に端子部13が設けられている。メイン回路基板4には、スライド式ZIFコネクタ16及びリブ係合穴21, 22が設けられている。引っ掛けリブ14, 15をリブ係合穴21, 22にそれぞれ挿入して、レンズユニットとメイン回路基板4とを位置決めした後、スライド部18をロック位置にスライド移動させて、端子部13(撮像素子)をメイン回路基板4に電気接続させる。このとき、スライド部18の両端が引っ掛けリブ14, 15とメイン回路基板4との隙間に入り込んで、レンズユニット3がメイン回路基板4に固定される。
【選択図】 図4
【解決手段】レンズユニットには、引っ掛けリブ14, 15が設けられている。フレキシブル回路基板12には、その一端に撮像素子が実装されており、他端に端子部13が設けられている。メイン回路基板4には、スライド式ZIFコネクタ16及びリブ係合穴21, 22が設けられている。引っ掛けリブ14, 15をリブ係合穴21, 22にそれぞれ挿入して、レンズユニットとメイン回路基板4とを位置決めした後、スライド部18をロック位置にスライド移動させて、端子部13(撮像素子)をメイン回路基板4に電気接続させる。このとき、スライド部18の両端が引っ掛けリブ14, 15とメイン回路基板4との隙間に入り込んで、レンズユニット3がメイン回路基板4に固定される。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像素子が組み込まれたレンズユニットを、フレキシブル回路基板を介してメイン回路基板に取り付ける方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラには、撮影レンズを保持するレンズ鏡筒と、CCDセンサ等の撮像素子とからなるレンズユニットが組み込まれる。このレンズユニットの背部には、カメラ本体の各部を制御するCPU等が実装されたメイン回路基板が配置されている。撮像素子はフレキシブル回路基板に実装された状態でレンズ鏡胴に取り付けられており、半田付け、或いはコネクタを介してフレキシブル回路基板の端子列をメイン回路基板の端子列に接続させることによって、撮像素子とメイン回路基板とが電気的に接続される。
【0003】
上述したようなレンズユニット及びメイン回路基板は、デジタルカメラの外装体に組み付けられる。従来では、レンズユニットとメイン回路基板とをそれぞれ外装体に組み付けた後、撮像素子から延びたフレキシブル回路基板をメイン回路基板に接続することで組み付けが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の組付方法では、レンズユニットとメイン回路基板とが外装体に固定されており、作業スペースが非常に狭い。さらに、カメラを小型化するためにフレキシブル回路基板はできる限り短くなっており、フレキシブル回路基板を接続するのが難しいという問題が生じていた。
【0005】
このため、フレキシブル回路基板をメイン回路基板に接続した状態でレンズユニットとメイン回路基板とを外装体に組み込むことが考えられる。この場合、レンズユニットとメイン回路基板とがフレキシブル回路基板のみを介して接続されており、レンズユニットとメイン回路基板とのいずれかを保持して組み付けを行うと、他方が脱落したとき、フレキシブル回路基板との接続部分が外れてしまうおそれがある。従って、レンズユニットとメイン回路基板との双方を保持しながら組み付けを行う必要があり、同様に作業性が悪くなってしまう。
【0006】
また、レンズユニットをメイン回路基板に固着することで、レンズユニットの脱落を防止することができる。しかし、製造時に生じる誤差によってレンズユニット及びメイン回路基板と外装体との位置関係にずれが生じた場合、両者を外装体に組み付けることが非常に困難になるため、レンズユニットをメイン回路基板に固着することは好ましくない。さらに、レンズユニットをメイン回路基板に固着する工程が追加されるため、デジタルカメラの製造コストが増加してしまうという問題も生ずる。
【0007】
本発明は、撮像素子が組み込まれたレンズユニットと、メイン回路基板とを外装体に組み込む際の作業性を向上させるとともに、組立工数を削減することができるレンズユニットの取付方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のレンズユニットの取付方法は、レンズユニットに設けられ、先端部分が屈曲されたリブをメイン回路基板に形成された開口に挿通し、レンズユニットの撮像素子が実装されたフレキシブル基板を、メイン回路基板のコネクタへ挿入した後、前記コネクタに設けられたスライド部をスライド移動してフレキシブル回路基板とメイン回路基板とを電気的に接続するとともに、前記リブとメイン回路基板との隙間に前記スライド部が入り込んだ状態で、レンズユニットがメイン回路基板に保持されることを特徴とする。また、前記リブは、レンズユニットに対して着脱自在に設けられていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1の斜視図において、デジタルカメラ1は、撮像光学系を有するレンズユニット3、カメラ本体2の各部を制御するCPU等が実装されたメイン回路基板4、LCD5、前カバー6、後カバー7等から構成されている。なお、本発明に関連しない他の構成要素については図示を省略する。
【0010】
メイン回路基板4の端部には、4つの取付穴4aが形成されており、それぞれが前カバー6の内周面に立設されたネジ受け突起6aに対応する。各取付穴4aの位置を対応するネジ受け突起6aに合わせ、ネジ8を用いてメイン回路基板4の背面側からネジ止めすることで、メイン回路基板4が前カバー6に固定される。また、前カバー6には、3つの取付穴6bが形成されている。取付穴6bは、光軸Lを中心として回転対称に形成されており、それぞれがレンズユニット3に形成された係合穴(図示せず)に対応する。レンズユニット3の各係合穴の位置を前カバー6の取付穴6bに合わせ、前カバー6の前面側からリブ(図示せず)を挿入することで、レンズユニット3が前カバー6に固定される。
【0011】
図2は、レンズユニット3及びメイン回路基板4の拡大図である。レンズユニット3は、レンズホルダ9、撮影レンズが組み込まれたレンズ鏡筒10、撮影レンズの背面側に取り付けられたCCDセンサ等の撮像素子11からなる。レンズ鏡筒10は、レンズホルダ9の中央に設けられた開口に取り付けられている。撮像素子11は、その側面に設けられた端子列(図示せず)が半田付けされることにより、フレキシブル回路基板(FPC)12に実装されている。
【0012】
フレキシブル回路基板12は、例えば、ポリイミド(PI)フイルムから形成され、その上に回路パターンがプリントされている。フレキシブル回路基板12の一端には、撮像素子11が取り付けられ、他端には端子部13が設けられている。端子部13は、メイン回路基板4の回路パターンに接続し、撮像素子11とメイン回路基板4とを電気的に接続させる。この際、フレキシブル回路基板12は略180度屈曲され、端子部13がメイン回路基板4の外側を回り込むようにしてメイン回路基板4の回路パターンに接続する。
【0013】
レンズホルダ9には、メイン回路基板4側に向けて突出するように引っ掛けリブ14, 15が設けられている。引っ掛けリブ14, 15は、L型に形成され、メイン回路基板4と係合するように先端部分が屈曲されている。
【0014】
メイン回路基板4には、フレキシブル回路基板12と接続するためのコネクタ16が取り付けられている。図3に、コネクタ16の断面図を示す。コネクタ16は、周知のスライド式ZIF(zero insertion force)コネクタであり、本体部17、スライド部18、電気接片19、メイン回路基板4の回路パターンに接続する端子部20等から構成されている。フレキシブル回路基板12が取り付けられていないときは、コネクタ16のスライド部18が図中二点鎖線で示す開放位置にあり、電気接片19の先端19aの図中下方に隙間が形成される。フレキシブル回路基板12の端子部13をこの隙間の内部に挿入し、スライド部18を本体部17に向けてスライド移動すると、端子部13がスライド部18によって図中上方に移動する。スライド部18が本体部17の内部に最も深く入り込むロック位置に移動すると、スライド部18と電気接片19の先端19aによって端子部13が挟み付けられる。これにより、フレキシブル回路基板12が電気接片19を介してメイン回路基板4に電気的に接続される。
【0015】
図2において、メイン回路基板4には、引っ掛けリブ14, 15を挿通するためのリブ係合穴21, 22が設けられている。リブ係合穴21, 22は、レンズホルダ9の引っ掛けリブ14, 15が挿通可能な大きさに形成され、コネクタ16の両側に、且つ、ロック位置にあるスライド部18の下部に形成されている。リブ係合穴21, 22に引っ掛けリブ14, 15がそれぞれ挿入されることによって、メイン回路基板4にレンズユニット3が位置決めされる。このように位置決めした状態でコネクタ16のスライド部18がロック位置へ移動すると、スライド部18の両端が引っ掛けリブ14, 15とメイン回路基板4とのそれぞれの間に挿入される。これにより、レンズユニット3がメイン回路基板4に保持される。
【0016】
次に、図4及び図5を参照して、デジタルカメラ1の組立方法について説明する。まず、図4(a)に示すように、レンズホルダ9の引っ掛けリブ14, 15をメイン回路基板4のリブ係合穴21, 22にそれぞれ挿入して、レンズユニット3とメイン回路基板4とを位置決めする。そして、フレキシブル回路基板12の端子部13を挿入口23を介してコネクタ16の内部へ挿入する。次に、図4(b)に示すように、スライド部18を開放位置からロック位置へスライド移動する。このとき、フレキシブル回路基板12の端子部13がコネクタ16の電子接片19の先端19aに接触してフレキシブル回路基板12がメイン回路基板4に電気的に接続されるとともに、スライド部18の両端が引っ掛けリブ14, 15とメイン回路基板4とのそれぞれの間に挿入され、レンズユニット3がメイン回路基板4に保持される。(図5参照)
【0017】
レンズユニット3を保持したメイン回路基板4は、前カバー6に組み付けられる。レンズユニット3は、メイン回路基板4に固着されていないため、前カバー6との位置関係に多少のずれが生じていても、レンズユニット3の位置に対してメイン回路基板4をずらすことで前カバー6への組み付けを容易に行うことができる。LCD5は後カバー7に組み付けられた状態でメイン回路基板4に接続された後、前カバー6に後カバー7が取り付けられてデジタルカメラ1の組立が完了する。
【0018】
上述したように、レンズユニット3の引っ掛けリブ14, 15をメイン回路基板4のリブ係合穴21, 22にそれぞれ挿通した後、コネクタ16を介してフレキシブル回路基板12とメイン回路基板4とを接続することによって、レンズユニット3がメイン回路基板4に保持され、且つ、電気的に接続されるから、レンズユニット3とメイン回路基板4とを前カバー6に組み込む際の作業性を向上させるとともに、組立工数を削減することができる。
【0019】
上記実施形態では、引っ掛けリブ14, 15をレンズホルダ9に設けたが、メイン回路基板4を固定可能であれば、レンズユニット3のいずれの位置に設けても良い。また、引っ掛けリブの位置に応じてメイン回路基板のリブ係合穴、及びコネクタの位置は適宜とする。
【0020】
また、引っ掛けリブ14, 15を着脱自在に設けても良い。レンズユニット3とメイン回路基板4とを前カバー6に固定した後、引っ掛けリブ14, 15をレンズユニット3から取り外すことで、引っ掛けリブ14, 15のスペースを有効利用することができる。また、修理のためにレンズユニット3をメイン回路基板4から取り外したときは、引っ掛けリブ14, 15を再びレンズユニット3に取り付けることで、レンズユニット3とメイン回路基板4とを前カバー6に容易に組み付けることができる。
【0021】
上記実施形態では、取付穴4aとネジ受け突起6aとが4つずつ形成されているが、その数は4つに限定されず、5つ以上または3つ以下であっても良い。また、取付穴6bの数や位置についても限定されることはない。さらに、上記実施形態では、ネジ止め及びリブ挿入により、レンズユニット3、メイン回路基板4をそれぞれ前カバー6に固定しているが、これらの一方、或いは双方を後カバー5に取り付けても良い。また、レンズユニット3を保持したメイン回路基板4を前カバー6に固定後、レンズユニット3とメイン回路基板4とをネジ等で固定しても良い。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、レンズユニットに設けられ、先端部分が屈曲されたリブをメイン回路基板に形成された開口に挿通し、レンズユニットの撮像素子が実装されたフレキシブル基板を、メイン回路基板のコネクタへ挿入した後、前記コネクタに設けられたスライド部をスライド移動してフレキシブル回路基板とメイン回路基板とを電気的に接続するとともに、前記リブとメイン回路基板との隙間に前記スライド部が入り込んだ状態で、レンズユニットがメイン回路基板に保持されるから、レンズユニットとメイン回路基板とを外装体に組み込む際の作業性を向上させるとともに、組立工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したデジタルカメラの分解斜視図である。
【図2】レンズユニット及びメイン回路基板の拡大斜視図である。
【図3】コネクタの構造を説明する断面図である。
【図4】フレキシブル回路基板とメイン回路基板との接続方法を示す説明図である。
【図5】レンズユニットを取り付けたメイン回路基板を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
3 レンズユニット
4 メイン回路基板
11 撮像素子
12 フレキシブル回路基板
13 端子部
14, 15 引っ掛けリブ
16 コネクタ
18 スライド部
21, 22 リブ係合穴
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像素子が組み込まれたレンズユニットを、フレキシブル回路基板を介してメイン回路基板に取り付ける方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラには、撮影レンズを保持するレンズ鏡筒と、CCDセンサ等の撮像素子とからなるレンズユニットが組み込まれる。このレンズユニットの背部には、カメラ本体の各部を制御するCPU等が実装されたメイン回路基板が配置されている。撮像素子はフレキシブル回路基板に実装された状態でレンズ鏡胴に取り付けられており、半田付け、或いはコネクタを介してフレキシブル回路基板の端子列をメイン回路基板の端子列に接続させることによって、撮像素子とメイン回路基板とが電気的に接続される。
【0003】
上述したようなレンズユニット及びメイン回路基板は、デジタルカメラの外装体に組み付けられる。従来では、レンズユニットとメイン回路基板とをそれぞれ外装体に組み付けた後、撮像素子から延びたフレキシブル回路基板をメイン回路基板に接続することで組み付けが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の組付方法では、レンズユニットとメイン回路基板とが外装体に固定されており、作業スペースが非常に狭い。さらに、カメラを小型化するためにフレキシブル回路基板はできる限り短くなっており、フレキシブル回路基板を接続するのが難しいという問題が生じていた。
【0005】
このため、フレキシブル回路基板をメイン回路基板に接続した状態でレンズユニットとメイン回路基板とを外装体に組み込むことが考えられる。この場合、レンズユニットとメイン回路基板とがフレキシブル回路基板のみを介して接続されており、レンズユニットとメイン回路基板とのいずれかを保持して組み付けを行うと、他方が脱落したとき、フレキシブル回路基板との接続部分が外れてしまうおそれがある。従って、レンズユニットとメイン回路基板との双方を保持しながら組み付けを行う必要があり、同様に作業性が悪くなってしまう。
【0006】
また、レンズユニットをメイン回路基板に固着することで、レンズユニットの脱落を防止することができる。しかし、製造時に生じる誤差によってレンズユニット及びメイン回路基板と外装体との位置関係にずれが生じた場合、両者を外装体に組み付けることが非常に困難になるため、レンズユニットをメイン回路基板に固着することは好ましくない。さらに、レンズユニットをメイン回路基板に固着する工程が追加されるため、デジタルカメラの製造コストが増加してしまうという問題も生ずる。
【0007】
本発明は、撮像素子が組み込まれたレンズユニットと、メイン回路基板とを外装体に組み込む際の作業性を向上させるとともに、組立工数を削減することができるレンズユニットの取付方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のレンズユニットの取付方法は、レンズユニットに設けられ、先端部分が屈曲されたリブをメイン回路基板に形成された開口に挿通し、レンズユニットの撮像素子が実装されたフレキシブル基板を、メイン回路基板のコネクタへ挿入した後、前記コネクタに設けられたスライド部をスライド移動してフレキシブル回路基板とメイン回路基板とを電気的に接続するとともに、前記リブとメイン回路基板との隙間に前記スライド部が入り込んだ状態で、レンズユニットがメイン回路基板に保持されることを特徴とする。また、前記リブは、レンズユニットに対して着脱自在に設けられていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1の斜視図において、デジタルカメラ1は、撮像光学系を有するレンズユニット3、カメラ本体2の各部を制御するCPU等が実装されたメイン回路基板4、LCD5、前カバー6、後カバー7等から構成されている。なお、本発明に関連しない他の構成要素については図示を省略する。
【0010】
メイン回路基板4の端部には、4つの取付穴4aが形成されており、それぞれが前カバー6の内周面に立設されたネジ受け突起6aに対応する。各取付穴4aの位置を対応するネジ受け突起6aに合わせ、ネジ8を用いてメイン回路基板4の背面側からネジ止めすることで、メイン回路基板4が前カバー6に固定される。また、前カバー6には、3つの取付穴6bが形成されている。取付穴6bは、光軸Lを中心として回転対称に形成されており、それぞれがレンズユニット3に形成された係合穴(図示せず)に対応する。レンズユニット3の各係合穴の位置を前カバー6の取付穴6bに合わせ、前カバー6の前面側からリブ(図示せず)を挿入することで、レンズユニット3が前カバー6に固定される。
【0011】
図2は、レンズユニット3及びメイン回路基板4の拡大図である。レンズユニット3は、レンズホルダ9、撮影レンズが組み込まれたレンズ鏡筒10、撮影レンズの背面側に取り付けられたCCDセンサ等の撮像素子11からなる。レンズ鏡筒10は、レンズホルダ9の中央に設けられた開口に取り付けられている。撮像素子11は、その側面に設けられた端子列(図示せず)が半田付けされることにより、フレキシブル回路基板(FPC)12に実装されている。
【0012】
フレキシブル回路基板12は、例えば、ポリイミド(PI)フイルムから形成され、その上に回路パターンがプリントされている。フレキシブル回路基板12の一端には、撮像素子11が取り付けられ、他端には端子部13が設けられている。端子部13は、メイン回路基板4の回路パターンに接続し、撮像素子11とメイン回路基板4とを電気的に接続させる。この際、フレキシブル回路基板12は略180度屈曲され、端子部13がメイン回路基板4の外側を回り込むようにしてメイン回路基板4の回路パターンに接続する。
【0013】
レンズホルダ9には、メイン回路基板4側に向けて突出するように引っ掛けリブ14, 15が設けられている。引っ掛けリブ14, 15は、L型に形成され、メイン回路基板4と係合するように先端部分が屈曲されている。
【0014】
メイン回路基板4には、フレキシブル回路基板12と接続するためのコネクタ16が取り付けられている。図3に、コネクタ16の断面図を示す。コネクタ16は、周知のスライド式ZIF(zero insertion force)コネクタであり、本体部17、スライド部18、電気接片19、メイン回路基板4の回路パターンに接続する端子部20等から構成されている。フレキシブル回路基板12が取り付けられていないときは、コネクタ16のスライド部18が図中二点鎖線で示す開放位置にあり、電気接片19の先端19aの図中下方に隙間が形成される。フレキシブル回路基板12の端子部13をこの隙間の内部に挿入し、スライド部18を本体部17に向けてスライド移動すると、端子部13がスライド部18によって図中上方に移動する。スライド部18が本体部17の内部に最も深く入り込むロック位置に移動すると、スライド部18と電気接片19の先端19aによって端子部13が挟み付けられる。これにより、フレキシブル回路基板12が電気接片19を介してメイン回路基板4に電気的に接続される。
【0015】
図2において、メイン回路基板4には、引っ掛けリブ14, 15を挿通するためのリブ係合穴21, 22が設けられている。リブ係合穴21, 22は、レンズホルダ9の引っ掛けリブ14, 15が挿通可能な大きさに形成され、コネクタ16の両側に、且つ、ロック位置にあるスライド部18の下部に形成されている。リブ係合穴21, 22に引っ掛けリブ14, 15がそれぞれ挿入されることによって、メイン回路基板4にレンズユニット3が位置決めされる。このように位置決めした状態でコネクタ16のスライド部18がロック位置へ移動すると、スライド部18の両端が引っ掛けリブ14, 15とメイン回路基板4とのそれぞれの間に挿入される。これにより、レンズユニット3がメイン回路基板4に保持される。
【0016】
次に、図4及び図5を参照して、デジタルカメラ1の組立方法について説明する。まず、図4(a)に示すように、レンズホルダ9の引っ掛けリブ14, 15をメイン回路基板4のリブ係合穴21, 22にそれぞれ挿入して、レンズユニット3とメイン回路基板4とを位置決めする。そして、フレキシブル回路基板12の端子部13を挿入口23を介してコネクタ16の内部へ挿入する。次に、図4(b)に示すように、スライド部18を開放位置からロック位置へスライド移動する。このとき、フレキシブル回路基板12の端子部13がコネクタ16の電子接片19の先端19aに接触してフレキシブル回路基板12がメイン回路基板4に電気的に接続されるとともに、スライド部18の両端が引っ掛けリブ14, 15とメイン回路基板4とのそれぞれの間に挿入され、レンズユニット3がメイン回路基板4に保持される。(図5参照)
【0017】
レンズユニット3を保持したメイン回路基板4は、前カバー6に組み付けられる。レンズユニット3は、メイン回路基板4に固着されていないため、前カバー6との位置関係に多少のずれが生じていても、レンズユニット3の位置に対してメイン回路基板4をずらすことで前カバー6への組み付けを容易に行うことができる。LCD5は後カバー7に組み付けられた状態でメイン回路基板4に接続された後、前カバー6に後カバー7が取り付けられてデジタルカメラ1の組立が完了する。
【0018】
上述したように、レンズユニット3の引っ掛けリブ14, 15をメイン回路基板4のリブ係合穴21, 22にそれぞれ挿通した後、コネクタ16を介してフレキシブル回路基板12とメイン回路基板4とを接続することによって、レンズユニット3がメイン回路基板4に保持され、且つ、電気的に接続されるから、レンズユニット3とメイン回路基板4とを前カバー6に組み込む際の作業性を向上させるとともに、組立工数を削減することができる。
【0019】
上記実施形態では、引っ掛けリブ14, 15をレンズホルダ9に設けたが、メイン回路基板4を固定可能であれば、レンズユニット3のいずれの位置に設けても良い。また、引っ掛けリブの位置に応じてメイン回路基板のリブ係合穴、及びコネクタの位置は適宜とする。
【0020】
また、引っ掛けリブ14, 15を着脱自在に設けても良い。レンズユニット3とメイン回路基板4とを前カバー6に固定した後、引っ掛けリブ14, 15をレンズユニット3から取り外すことで、引っ掛けリブ14, 15のスペースを有効利用することができる。また、修理のためにレンズユニット3をメイン回路基板4から取り外したときは、引っ掛けリブ14, 15を再びレンズユニット3に取り付けることで、レンズユニット3とメイン回路基板4とを前カバー6に容易に組み付けることができる。
【0021】
上記実施形態では、取付穴4aとネジ受け突起6aとが4つずつ形成されているが、その数は4つに限定されず、5つ以上または3つ以下であっても良い。また、取付穴6bの数や位置についても限定されることはない。さらに、上記実施形態では、ネジ止め及びリブ挿入により、レンズユニット3、メイン回路基板4をそれぞれ前カバー6に固定しているが、これらの一方、或いは双方を後カバー5に取り付けても良い。また、レンズユニット3を保持したメイン回路基板4を前カバー6に固定後、レンズユニット3とメイン回路基板4とをネジ等で固定しても良い。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、レンズユニットに設けられ、先端部分が屈曲されたリブをメイン回路基板に形成された開口に挿通し、レンズユニットの撮像素子が実装されたフレキシブル基板を、メイン回路基板のコネクタへ挿入した後、前記コネクタに設けられたスライド部をスライド移動してフレキシブル回路基板とメイン回路基板とを電気的に接続するとともに、前記リブとメイン回路基板との隙間に前記スライド部が入り込んだ状態で、レンズユニットがメイン回路基板に保持されるから、レンズユニットとメイン回路基板とを外装体に組み込む際の作業性を向上させるとともに、組立工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したデジタルカメラの分解斜視図である。
【図2】レンズユニット及びメイン回路基板の拡大斜視図である。
【図3】コネクタの構造を説明する断面図である。
【図4】フレキシブル回路基板とメイン回路基板との接続方法を示す説明図である。
【図5】レンズユニットを取り付けたメイン回路基板を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
3 レンズユニット
4 メイン回路基板
11 撮像素子
12 フレキシブル回路基板
13 端子部
14, 15 引っ掛けリブ
16 コネクタ
18 スライド部
21, 22 リブ係合穴
Claims (2)
- フレキシブル回路基板に実装された撮像素子が取り付けられたレンズユニットを、前記フレキシブル回路基板を電気的に接続するコネクタが実装されたメイン回路基板に取り付けるレンズユニットの取付方法において、
前記レンズユニットに設けられ、先端部分が屈曲されたリブを前記メイン回路基板に形成された開口に挿通し、前記フレキシブル基板を前記コネクタへ挿入した後、前記コネクタに設けられたスライド部をスライド移動して前記フレキシブル回路基板と前記メイン回路基板とを電気的に接続するとともに、
前記リブとメイン回路基板との隙間に前記スライド部が入り込んだ状態で、前記レンズユニットが前記メイン回路基板に保持されることを特徴とするレンズユニットの取付方法。 - 前記リブは、前記レンズユニットに対して着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1記載のレンズユニットの取付方法。
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JP2003203693A JP2005051345A (ja) | 2003-07-30 | 2003-07-30 | レンズユニットの取付方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005051345A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007078675A (ja) * | 2005-09-15 | 2007-03-29 | Agilent Technol Inc | プローブアセンブリおよびこれを利用した装置 |
CN101848619A (zh) * | 2010-05-24 | 2010-09-29 | 友达光电(厦门)有限公司 | 固定组合件及其电子装置 |
KR101036427B1 (ko) * | 2009-08-06 | 2011-05-23 | 삼성전기주식회사 | 카메라 모듈 및 이를 이용한 휴대용 단말기 |
KR101071163B1 (ko) | 2009-01-29 | 2011-10-10 | (주)테스티안 | 기판 연결용 집 커넥터 |
-
2003
- 2003-07-30 JP JP2003203693A patent/JP2005051345A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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