JP2005049650A - 光コネクタフェルール及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガイドピン挿入時に生じるガイド穴の損傷を確実に防止することができる光コネクタフェルール及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 光コネクタフェルール4はフェルール本体7を有し、このフェルール本体7には、前端面7aから内部に向かって延びる1対のガイド穴8及び複数のファイバ穴9が設けられている。フェルール本体7の前端面7a側の端部には、ガイド穴8の開口を前端面7a側に広くするテーパ部10が形成されている。フェルール本体7は、エポキシ樹脂に充填剤(フィラー)である溶融石英を添加することによって形成されている。テーパ部10は、単結晶ダイヤドリル13を用いて形成されたものである。なお、単結晶ダイヤドリル13の代わりに、ダイヤモンド砥石を使用してもよい。
【選択図】 図6

Description

本発明は、光ファイバを保持する光コネクタフェルール及びその製造方法に関するものである。
従来の光コネクタフェルールとしては、例えば特許文献1に記載されているように、ガイドピンが挿入されるガイドピン穴のエッジにテーパを設けることにより、ガイドピンを容易にガイドピン穴に挿入できるようにしたものが知られている。
特開平9−68627号公報
ところで、光コネクタフェルールの強度や寸法安定性を高くするには、充填剤を含んだ樹脂でフェルールを形成することがある。しかし、充填剤の含有量が多い場合には、フェルールのガイドピン穴にガイドピンを差し込むときに、ガイドピンがテーパに当たって、テーパが損傷するおそれがある。この場合には、ガイドピンを介して光コネクタ同士を接続したときに、損傷した部分から出る樹脂カスがガイドピン穴内部に入り込むことにより、光接続損失が増大し、光学特性が悪化してしまう可能性がある。
本発明の目的は、ガイドピン挿入時に生じるガイド穴の損傷を確実に防止することができる光コネクタフェルール及びその製造方法を提供することである。
本発明は、フェルール本体の接続端面から内部に向かって延びる1対のガイド穴及び少なくとも1つのファイバ穴を有する光コネクタフェルールにおいて、フェルール本体は充填剤を含んでおり、フェルール本体における接続端面側の端部には、単結晶ダイヤドリルによって形成され、ガイド穴の開口を接続端面側に広くするテーパ部が設けられていることを特徴とするものである。
単結晶ダイヤドリルは、通常の超硬ドリルや多結晶ダイヤドリルに比べて、非常に硬く鋭利な刃先を有している。従って、そのような単結晶ダイヤドリルを用いて、フェルール本体における接続端面側の端部に、ガイド穴の開口を接続端面側に広くするテーパ部を形成することにより、フェルール本体に含まれている充填剤の含有量が多い場合でも、充填剤は単結晶ダイヤドリルによって確実に切削され、テーパ部の表面に充填剤が残ることは殆どなくなる。このため、ガイド穴にガイドピンを差し込んだときに、ガイドピンがテーパ部に当たってテーパ部が損傷することを確実に防止できる。また、単結晶ダイヤドリルの刃先は破損しにくいため、ドリルの耐久性が向上する。さらに、充填剤の粒径が大きくても、充填剤は単結晶ダイヤドリルにより切削されるので、充填剤のフィルタリングを実施しなくて済む。
また、本発明は、フェルール本体の接続端面から内部に向かって延びる1対のガイド穴及び少なくとも1つのファイバ穴を有する光コネクタフェルールにおいて、フェルール本体は充填剤を含んでおり、フェルール本体における接続端面側の端部には、集中度が200〜400%、粒径が1〜20μm、ボンドがセラミック系であるダイヤモンド砥石によって形成され、ガイド穴の開口を接続端面側に広くするテーパ部が設けられていることを特徴とするものである。
集中度が200〜400%、粒径が1〜20μm、ボンドがセラミック系であるダイヤモンド砥石は、通常の超硬ドリルや多結晶ダイヤドリルの刃先に比べて、非常に硬く鋭いものである。従って、そのようなダイヤモンド砥石を用いて、フェルール本体における接続端面側の端部に、ガイド穴の開口を接続端面側に広くするテーパ部を形成することにより、フェルール本体に含まれている充填剤の含有量が多い場合でも、充填剤はダイヤモンド砥石によって確実に研削され、テーパ部の表面に充填剤が残ることは殆どなくなる。このため、ガイド穴にガイドピンを差し込んだときに、ガイドピンがテーパ部に当たってテーパ部が損傷することを確実に防止できる。また、充填剤の粒径が大きくても、充填剤はダイヤモンド砥石により研削されるので、充填剤のフィルタリングを実施しなくて済む。
好ましくは、フェルール本体は、エポキシ樹脂に充填剤を充填させて形成したものであり、充填剤の質量含有比は75%以上であり、充填剤の平均粒径は5〜20μmであり、充填剤の最大粒径は40〜150μmである。充填剤の質量含有比を75%以上とすることにより、フェルール本体をエポキシ樹脂で形成した場合に、高強度のフェルール本体を得ることができる。また、充填剤の平均粒径を5〜20μm、充填剤の最大粒径を40〜150μmとすることにより、フェルール本体をエポキシ樹脂で形成した場合でも、テーパ部の表面粗さを小さくすることができると共に、フェルール本体の樹脂成形時にエポキシ樹脂の良好な流れ性が確保されるため、成形品(フェルール本体)の寸法安定性が向上する。
また、好ましくは、テーパ部の表面粗さは0.01〜2μmである。上述した単結晶ダイヤドリルや、集中度が200〜400%、粒径が1〜20μm、ボンドがセラミック系であるダイヤモンド砥石を用いて、フェルール本体にテーパ部を形成すると、そのような表面粗さを実現することが可能となる。この場合には、ガイドピンをガイド穴に差し込んだ時に生じるテーパ部の損傷をより確実に防止することができる。
さらに、好ましくは、テーパ部のテーパ面角度は90〜150度である。本発明に係わる光コネクタフェルールをMPOコネクタに適用した場合、ガイドピン付きのMPOコネクタでは、ガイドピンがフェルール本体の接続端面から2mm程度突き出ている。この場合でも、テーパ部のテーパ面角度を上記のように構成することにより、相手方の光コネクタに設けられたガイドピンをガイド穴に挿入したときに、ガイドピンが安定して且つ位置決め精度よくフェルール本体に保持されるようになる。
本発明に係わる光コネクタフェルールの製造方法は、充填剤を含み、接続端面から内部に向かって延びる1対のガイド穴及び少なくとも1つのファイバ穴を有するフェルール本体を形成する工程と、フェルール本体における接続端面側の端部に、単結晶ダイヤドリルを用いて、ガイド穴の開口を接続端面側に広くするテーパ部を形成する工程とを含むことを特徴とするものである。
これにより、上述したように、フェルール本体に含まれている充填剤の含有量が多い場合でも、充填剤は単結晶ダイヤドリルによって確実に切削されるため、ガイド穴にガイドピンを差し込んだ時に生じるテーパ部の損傷を確実に防止することができる。
また、本発明に係わる光コネクタフェルールの製造方法は、充填剤を含み、接続端面から内部に向かって延びる1対のガイド穴及び少なくとも1つのファイバ穴を有するフェルール本体を形成する工程と、フェルール本体における接続端面側の端部に、集中度が200〜400%、粒径が1〜20μm、ボンドがセラミック系であるダイヤモンド砥石を用いて、ガイド穴の開口を接続端面側に広くするテーパ部を形成する工程とを含むことを特徴とするものである。
これにより、上述したように、フェルール本体に含まれている充填剤の含有量が多い場合でも、充填剤はダイヤモンド砥石によって確実に研削されるため、ガイド穴にガイドピンを差し込んだ時に生じるテーパ部の損傷を確実に防止することができる。
本発明によれば、テーパ部を形成することでガイド穴にガイドピンを挿入しやすくなるだけでなく、ガイドピン挿入時に生じるテーパ部の損傷を確実に防止することができる。これにより、テーパ部の損傷によって発生する樹脂カスがガイド穴に入ることがなく、光コネクタ接続時の接続損失が低減し、安定した光学特性を確保することが可能となる。
以下、本発明に係わる光コネクタフェルール及びその製造方法の好適な実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係わる光コネクタフェルールの一実施形態を備えた光コネクタの外観を示す斜視図である。図1(a)は、光コネクタ同士を接続する前の状態を示すものであり、図1(b)は、光コネクタ同士を接続した状態を示すものである。
同図において、光コネクタ1A,1BはMPO光コネクタであり、光コネクタ1Aは、ガイドピンの無いコネクタとして構成され、光コネクタ1Bは、1対のガイドピン2を有するコネクタとして構成されている。光コネクタ1A,1B同士は、アダプタ3を介して着脱自在に接続される。光コネクタ1A,1BはMT型の光コネクタフェルール4を有し、この光コネクタフェルール4には、多心(ここでは4心)の光ファイバテープ心線5が組み付けられている。光コネクタフェルール5は、ハウジング6に収容されている。
図2は、光コネクタフェルール4を示す斜視図であり、図3は、図2のIII−III線断面図であり、図4は、図2のIV−IV線断面図である。
各図において、光コネクタフェルール3は、プラスチック製のフェルール本体7を有している。このフェルール本体7には、前端面(接続端面)7aから内部に向かって延びる1対のガイド穴8と、前端面7aから内部に向かってガイド穴8に対して平行に延びる複数のファイバ穴9とが設けられている。各ガイド穴8には、光コネクタ1Bに設けられたガイドピン2が挿入され、各ファイバ穴9には、光ファイバテープ心線5の光ファイバが挿入される。
フェルール本体7の前端面7a側の端部には、ガイド穴8の開口を前端面7a側に広くするテーパ部10が形成されている。これにより、光コネクタ1A,1B同士の接続時に、光コネクタ1Bのガイドピン2を光コネクタ1Aのガイド穴8に挿入しやすくなる。
このとき、テーパ部10のテーパ面角度θは、好ましくは90〜150度である。これにより、光コネクタ1Bのガイドピン2をガイド穴8に受け入れやすくなり、ガイドピン2が正確に且つ安定して位置決めされる。また、ガイド穴8の開口径が所望の寸法に確保されるため、光コネクタ1Bのガイドピン2を光コネクタ1Aのガイド穴8に挿入する際に、ハウジング5のガタ等によりガイドピン2の中心軸がガイド穴8の中心軸に対してずれている場合でも、ガイドピン8を確実に差し込むことができる。
また、ガイド穴8は、フェルール本体7の前端面側7aに設けられ、ガイドピン2とほぼ同等の径(0.7mm程度)をもった小径穴部8aと、この小径穴部8aに対してフェルール本体7の後端面側に設けられ、小径穴部8aよりも径の大きい大径穴部8bとを有している。
光コネクタ1Bでは、図5に示すように、フェルール本体7の各ガイド8穴にガイドピン2が挿入され固定されている。なお、ガイドピン2の先端側部分は、フェルール本体7の前端面7aから2mm程度突き出ている。このとき、ガイド穴8には大径穴部8bが形成されているので、フェルール本体7の成形時にガイド穴8が収縮して僅かに湾曲した場合であっても、ガイドピン2を前端面7a側からガイド穴8に挿入したときに、ガイド穴8を形成するフェルール本体7の内壁面にガイドピン2が干渉することを防止できる。従って、ガイドピン2をフェルール本体7の小径穴部8aの部分で安定して保持しつつ、ガイドピン2を正確に位置決めすることが可能となる。
フェルール本体7における各ファイバ穴9の後方には、ファイバ位置決め溝11がファイバ穴9とつながるように形成されている。このファイバ位置決め溝11は、テープ心線5の先端から露出させた各光ファイバをフェルール本体7の後側からファイバ穴9に挿入する際にガイドとなるものである。また、フェルール本体7の上面部には接着剤注入窓部12が設けられており、この接着剤注入窓部12よりフェルール本体7内に接着剤を充填して、各ファイバ穴9に挿入された光ファイバをフェルール本体7に固定する。
また、フェルール本体7は、強度や耐久性を向上させるべく、エポキシ樹脂に充填剤(フィラー)である溶融石英を添加することによって形成されている。溶融石英は、非結晶脂質で、等方性のあるSiO2を石英化したものである。この充填剤の質量含有比は、75%wt以上である。
エポキシ樹脂は、ガイドピン2がガイド穴8に挿入されたときに、ガイド穴8(テーパ部10の表面)が容易に破壊されないように、17GPa以上の曲げ弾性率、140MPa以上の曲げ強度を有しているのが好ましい。
また、充填剤は、平均粒径が5〜20μm、最大粒径が40〜150μmであるのが好ましい。これにより、充填剤によってテーパ部10の表面が粗くなるのを防止できる。また、樹脂の粘度が最適値に保たれるため、樹脂成形によりフェルール本体7を形成する際に、樹脂が流れやすくなり、結果的に成形物の寸法安定性を良好にすることができる。
次に、上述した光コネクタフェルール4を製造する方法について説明する。まず光コネクタフェルール成形用金型を使用して樹脂成形を行うことにより、1対のガイド穴8及び複数のファイバ穴9を有するフェルール本体7を形成する。
続いて、図6に示すように、単結晶ダイヤドリル13を用いて、フェルール本体7の前端部に、ガイド穴8の開口を前端面7a側に広くするテーパ部10を形成する。単結晶ダイヤドリル13は、回転可能なドリル本体14と、このドリル本体14の先端部に設けられ、単結晶ダイヤモンドからなる刃部15とを有している。
このような単結晶ダイヤドリル13を高速回転させながら、刃部15によりフェルール本体7の前端面7aの各ガイド穴8部分を切削加工して、テーパ部10を形成する。なお、この時の単結晶ダイヤドリル13の回転数は、例えば3000〜20000rpmであり、単結晶ダイヤドリル13の送り速度は、例えば20〜400mm/minである。
ところで、フェルール本体7には、上述したように充填剤が75%wt以上含まれているが、テーパ部10を形成する際に充填剤が十分に削られずに、テーパ部10の表面に充填剤が残ってしまうと、ガイド穴8にガイドピン2が挿入されたときに、ガイドピン2がテーパ部10の表面に当たってテーパ部10の表面が欠けたり、テーパ部10の表面に盛り上がりが生じることがある。この場合には、ガイドピン2をガイド穴8に対して正確に位置決めすることが困難になる。また、光コネクタ1A,1B同士を接続する際に、光ファイバのPC(Physical Contact)接続が外れるおそれがある。その結果、接続損失が増大し、光学特性が悪化する可能性がある。さらに、光コネクタ1A,1Bの着脱耐久性や信頼性の低下につながることもある。
これに対し、単結晶ダイヤドリル13の刃部15は極めて硬く、優れた鋭利性を有しているので、単結晶ダイヤドリル13によりテーパ部10を形成するときには、溶融石英(充填剤)が確実に破砕されるようになる。このため、テーパ部10の表面には充填剤が殆ど残らず、テーパ部10の表面が十分に滑らかになる。このとき、テーパ部10の表面粗さは、0.01〜2μmであることが好ましい。ここでいう表面粗さとは、JIS等で規定されている中心線平均粗さ(Ra)のことであり、具体的には、粗さ曲線を求めてこれを中心線から折り返し、中心線より上部の部分の面積を測定長さで除した値を示すものである。
これにより、ガイドピン2をガイド穴8に差し込んだときに、ガイドピン2がテーパ部10に当たることで生じるテーパ部10の表面の欠けや盛り上がり等といった損傷が抑えられるので、樹脂カスがガイド穴8内部に入り込むことが防止される。このため、ガイドピン2をガイド穴8に対して正確に位置決めできると共に、各光コネクタ1A,1Bの光ファイバのPC接続を阻害することが防止される。従って、光コネクタ1A,1B同士を接続した時の接続損失が低減し、安定した光学特性を維持することができる。また、光コネクタ1A,1Bの着脱耐久性や信頼性が向上する。
また、単結晶ダイヤドリル13の刃部15は、優れた耐摩耗性を有しているので、切削加工時に刃部15が容易に破損することはない。さらに、充填剤の粒径が多少大きくても、充填剤は単結晶ダイヤドリル13により切削されるので、充填剤のフィルタリングを実施しなくても、面精度の良好なテーパ部10を形成することが可能となる。
上記の単結晶ダイヤドリル13の代わりに、図7に示すようなダイヤモンド砥石16を用いて、フェルール本体7の前端部にテーパ部10を形成してもよい。
ダイヤモンド砥石16は、スピンドル17の先端部に設けられている。ダイヤモンド砥石16は、多数のダイヤモンド砥粒間に、セラミック系(例えばアルミナ)のボンド(結合剤)を埋め込ましたものである。ダイヤモンド砥粒の集中度は200〜400%であり、ダイヤモンド砥粒の粒径は1〜20μmである。ここでいう集中度とは、ボンド中のダイヤモンド砥粒の含有率のことであり、1cm3中に4.4cts(0.88g)含むものが100%である。
このようなダイヤモンド砥石16を用いてテーパ部10を形成するときは、スピンドル17によりダイヤモンド砥石16を高速回転させながら、フェルール本体7の前端面7aの各ガイド穴8部分を研削加工する。なお、この時のダイヤモンド砥石16の回転数は、例えば50000〜200000rpmであり、ダイヤモンド砥石16の送り速度は、例えば100mm/min以下である。
ダイヤモンド砥石16の砥粒は、極めて硬く鋭いものであるので、ダイヤモンド砥石16によりテーパ部10を形成するときには、溶融石英(充填剤)が確実に削られる。このため、テーパ部10の表面には充填剤は殆ど残らず、テーパ部10の表面が十分に滑らかになる。従って、単結晶ダイヤドリル13を使用した場合と同様に、ガイドピン2をガイド穴8に差し込んだときに発生するテーパ部10の表面の欠けや盛り上がり等が抑えられる。このため、樹脂カスがガイド穴8内部に入り込むことがなく、光コネクタ1A,1B同士を接続したときの接続損失が低減し、良好な光学特性が得られる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態の光コネクタはMPOコネクタであるが、本発明は、MTコネクタやMPXコネクタ等にも適用可能である。また、上記実施形態の光コネクタは、1段構造の多心コネクタであるが、本発明は、単心コネクタにも適用でき、多段構造の多心コネクタにも適用できる。
また、上記実施形態では、光コネクタフェルールの材料をエポキシ樹脂としたが、本発明は、光コネクタフェルールの材料として、ポリフェニレンサルファイド(PPS)やポリエステル等といった熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂を用いたものにも適用可能である。
本発明に係る光コネクタフェルールの一実施形態を備えた光コネクタの外観を示す斜視図である。 図1に示す光コネクタフェルールの斜視図である。 図2のIII−III断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 図3に示すガイド穴にガイドピンが挿入された状態を示す断面図である。 図2に示すテーパ部を形成する方法を示す図である。 図2に示すテーパ部を形成する他の方法を示す図である。
符号の説明
1A,1B…光コネクタ、4…光コネクタフェルール、7…フェルール本体、7a…前端面(接続端面)、8…ガイド穴、9…ファイバ穴、10…テーパ部、13…単結晶ダイヤドリル、16…ダイヤモンド砥石。

Claims (7)

  1. フェルール本体の接続端面から内部に向かって延びる1対のガイド穴及び少なくとも1つのファイバ穴を有する光コネクタフェルールにおいて、
    前記フェルール本体は充填剤を含んでおり、
    前記フェルール本体における前記接続端面側の端部には、単結晶ダイヤドリルによって形成され、前記ガイド穴の開口を前記接続端面側に広くするテーパ部が設けられていることを特徴とする光コネクタフェルール。
  2. フェルール本体の接続端面から内部に向かって延びる1対のガイド穴及び少なくとも1つのファイバ穴を有する光コネクタフェルールにおいて、
    前記フェルール本体は充填剤を含んでおり、
    前記フェルール本体における前記接続端面側の端部には、集中度が200〜400%、粒径が1〜20μm、ボンドがセラミック系であるダイヤモンド砥石によって形成され、前記ガイド穴の開口を前記接続端面側に広くするテーパ部が設けられていることを特徴とする光コネクタフェルール。
  3. 前記フェルール本体は、エポキシ樹脂に前記充填剤を充填させて形成したものであり、
    前記充填剤の質量含有比は75%以上であり、
    前記充填剤の平均粒径は5〜20μmであり、前記充填剤の最大粒径は40〜150μmであることを特徴とする請求項1または2記載の光コネクタフェルール。
  4. 前記テーパ部の表面粗さは0.01〜2μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の光コネクタフェルール。
  5. 前記テーパ部のテーパ面角度は90〜150度であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の光コネクタフェルール。
  6. 充填剤を含み、接続端面から内部に向かって延びる1対のガイド穴及び少なくとも1つのファイバ穴を有するフェルール本体を形成する工程と、
    前記フェルール本体における前記接続端面側の端部に、単結晶ダイヤドリルを用いて、前記ガイド穴の開口を前記接続端面側に広くするテーパ部を形成する工程とを含むことを特徴とする光コネクタフェルールの製造方法。
  7. 充填剤を含み、接続端面から内部に向かって延びる1対のガイド穴及び少なくとも1つのファイバ穴を有するフェルール本体を形成する工程と、
    前記フェルール本体における前記接続端面側の端部に、集中度が200〜400%、粒径が1〜20μm、ボンドがセラミック系であるダイヤモンド砥石を用いて、前記ガイド穴の開口を前記接続端面側に広くするテーパ部を形成する工程とを含むことを特徴とする光コネクタフェルールの製造方法。


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