JP2005048111A - 紙製両面差異粘着テープの製造方法及び紙製両面差異粘着テープ。 - Google Patents
紙製両面差異粘着テープの製造方法及び紙製両面差異粘着テープ。 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005048111A JP2005048111A JP2003283258A JP2003283258A JP2005048111A JP 2005048111 A JP2005048111 A JP 2005048111A JP 2003283258 A JP2003283258 A JP 2003283258A JP 2003283258 A JP2003283258 A JP 2003283258A JP 2005048111 A JP2005048111 A JP 2005048111A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin layer
- paper
- adhesive
- release
- adhesive tape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
Abstract
【課題】 両面粘着テープの一方の面は、壁、ガラス、スチール、タイル等の被接着面への粘着性能を強力接着とし、しかも、被接着面から再剥離が可能とし、また、両面粘着テープの他方の面は、再剥離可能で一方の面よりも粘着強度を弱くし、再剥離再接着が何回(20〜50回)でも可能とすること。
【解決手段】 紙製の基材シート2、強粘着樹脂層3、第1離けい用樹脂層4及び離けい紙5の4層からなる粘着紙1の離けい紙5の下面に第2離けい用樹脂層6を塗布形成し、前記粘着紙1の基材シート2の上面に弱粘着樹脂層7を塗布形成して粘着テープ基材8を形成する。この粘着テープ基材8の強粘着樹脂層3と第1離けい用樹脂層4との間を分離して前記第1離けい用樹脂層4の面が下面となるように反転させる。この反転させた第1離けい用樹脂層4を前記分離した他方の前記弱粘着樹脂層7の面と貼合させて粘着テープ本体30を製造する。
【選択図】 図4
【解決手段】 紙製の基材シート2、強粘着樹脂層3、第1離けい用樹脂層4及び離けい紙5の4層からなる粘着紙1の離けい紙5の下面に第2離けい用樹脂層6を塗布形成し、前記粘着紙1の基材シート2の上面に弱粘着樹脂層7を塗布形成して粘着テープ基材8を形成する。この粘着テープ基材8の強粘着樹脂層3と第1離けい用樹脂層4との間を分離して前記第1離けい用樹脂層4の面が下面となるように反転させる。この反転させた第1離けい用樹脂層4を前記分離した他方の前記弱粘着樹脂層7の面と貼合させて粘着テープ本体30を製造する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、基材シートの両面にそれぞれ接着剤を塗布した両面粘着テープに関するものであり、より詳しくは紙製両面差異粘着テープの製造方法及び紙製両面差異粘着テープに関するものである。
現在、多種多様な粘着テープが様々な分野で使用されており、基材シートの両面にそれぞれ接着剤を塗布した両面粘着テープも種々の用途に拡がっている。
図10は従来の両面粘着テープ51の要部拡大断面図を示し、透明で合成樹脂製のフィルムシート52の両面に接着樹脂層53、54をそれぞれ塗布形成し、一方の接着樹脂層53の表面に剥離可能な離けい紙55を設けている。
図10は従来の両面粘着テープ51の要部拡大断面図を示し、透明で合成樹脂製のフィルムシート52の両面に接着樹脂層53、54をそれぞれ塗布形成し、一方の接着樹脂層53の表面に剥離可能な離けい紙55を設けている。
この両面粘着テープ51を使用する場合には周知のように、所定の寸法で両面粘着テープ51を切断し、その切断した両面粘着テープ51の接着樹脂層54の面を壁面等に接着し、その後、表面の離けい紙55を剥離し、表面に現れた接着樹脂層53の面にポスター等を貼り付ける。
かかる従来の両面粘着テープ51は、基材シートに合成樹脂製のフィルムシート52を用いているために、素手で切断、あるいはちぎることが出来ず、必ずハサミやカッター等の道具が必要になるという問題があった。
また、図10に示す両面粘着テープ51でもそうであるが、既製の紙製両面粘着テープは、粘着強度が強力すぎるため、ポスターや掲示物等への、いわゆるセロハン粘着テープのような使われ方はほとんどされていないのが現状である。
勿論、セロハン粘着テープも剥離する際には経時変化で粘着樹脂(接着樹脂)が壁面などの被接着面に付着して残ったり、また、セロハンテープの持つ湿度変化によるカール現象により接着されずに浮き上がり、見た目にも良くないという問題があった。
勿論、セロハン粘着テープも剥離する際には経時変化で粘着樹脂(接着樹脂)が壁面などの被接着面に付着して残ったり、また、セロハンテープの持つ湿度変化によるカール現象により接着されずに浮き上がり、見た目にも良くないという問題があった。
また、両面粘着テープからポスターなどを剥がした際に、ポスターの紙が両面粘着テープの粘着層に引っついて両面粘着テープの再使用が不可能となり、同時にポスターが破けてしまうという問題もあった。
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を有する紙製両面差異粘着テープ製造方法及び紙製両面差異粘着テープを提供するものである。
(1)両面粘着テープの一方の面は、壁、ガラス、スチール、タイル等の被接着面への粘着性能を強力接着とし、しかも、被接着面から再剥離が可能とすること。
(2)両面粘着テープの他方の面は、再剥離可能で一方の面よりも粘着強度を弱くし、再剥離再接着が何回(20〜50回)でも可能とすること。
(3)両面粘着テープをハサミやカッター等の道具を用いなくとも素手で容易にちぎれること。
(1)両面粘着テープの一方の面は、壁、ガラス、スチール、タイル等の被接着面への粘着性能を強力接着とし、しかも、被接着面から再剥離が可能とすること。
(2)両面粘着テープの他方の面は、再剥離可能で一方の面よりも粘着強度を弱くし、再剥離再接着が何回(20〜50回)でも可能とすること。
(3)両面粘着テープをハサミやカッター等の道具を用いなくとも素手で容易にちぎれること。
そこで、本発明の請求項1記載の紙製両面差異粘着テープの製造方法では、紙製の基材シート2、強粘着樹脂層3、第1離けい用樹脂層4及び離けい紙5の4層からなる粘着紙1の前記離けい紙5の離けいコートされていない下面に第2離けい用樹脂層6を塗布形成し、前記粘着紙1の基材シート2の上面に弱粘着樹脂層7を塗布形成して粘着テープ基材8を形成し、
前記粘着テープ基材8の強粘着樹脂層3と第1離けい用樹脂層4との間を分離して前記第1離けい用樹脂層4の面が上面となるように反転させ、
この反転させた第1離けい用樹脂層4を上面として下面の第2離けい用樹脂層6を前記分離した他方の前記弱粘着樹脂層7の面と貼合させて粘着テープ本体30を製造するようにしていることを特徴としている。
前記粘着テープ基材8の強粘着樹脂層3と第1離けい用樹脂層4との間を分離して前記第1離けい用樹脂層4の面が上面となるように反転させ、
この反転させた第1離けい用樹脂層4を上面として下面の第2離けい用樹脂層6を前記分離した他方の前記弱粘着樹脂層7の面と貼合させて粘着テープ本体30を製造するようにしていることを特徴としている。
請求項2記載の紙製両面差異粘着テープの製造方法では、前記第2離けい用樹脂層6は、水性アクリル樹脂、塩化ビニール、ポリオレフィンのいずれかの混合樹脂と、離けい剤を混合比率を100:6として混合した物を10g/m2 〜15g/m2 の範囲で前記離けい紙5の下面にウエットコートしていることを特徴としている。
請求項3に記載の紙製両面差異粘着テープの製造方法では、前記弱粘着樹脂層7は、粘着剤を20g/m2 〜30g/m2 の範囲で、基材シート2の上面にウエットコートしていることを特徴としている。
請求項4に記載の紙製両面差異粘着テープでは、紙製の基材シート2、強粘着樹脂層3、第1離けい用樹脂層4及び離けい紙5の4層からなる粘着紙1の前記離けい紙5の離けいコートされていない下面に第2離けい用樹脂層6を塗布形成すると共に、前記粘着紙1の基材シート2の上面に弱粘着樹脂層7を塗布形成して粘着テープ基材8を形成し、
前記粘着テープ基材8の強粘着樹脂層3と第1離けい用樹脂層4との間を分離して前記第1離けい用樹脂層4の面を上面として第2離けい用樹脂層6を前記分離した他方の前記弱粘着樹脂層7の面と貼合させて粘着テープ本体30を形成していることを特徴としている。
前記粘着テープ基材8の強粘着樹脂層3と第1離けい用樹脂層4との間を分離して前記第1離けい用樹脂層4の面を上面として第2離けい用樹脂層6を前記分離した他方の前記弱粘着樹脂層7の面と貼合させて粘着テープ本体30を形成していることを特徴としている。
本発明によれば、粘着テープ本体30は、例えば、3cm幅のテープを1mの長さで壁面や、ガラス・スチール・タイル等の被接着面に貼り付けておき、そのテープ部分にポスター等の紙、合成樹脂製のフィルム、薄い布等の軽量なものなら、貼り付けたり、剥離することが簡単にできる。
しかも、強粘着樹脂層3と弱粘着樹脂層7とに粘着強度にかなりの差異をつけているため、ポスターや掲示物を何度も貼り替えても壁等の被接着面からテープ(両面テープ34)がめくれることは全くない。実験結果では、数十回行なっても被接着面に接着させたテープ(両面テープ34)が剥がれるということはなかった。
しかも、強粘着樹脂層3と弱粘着樹脂層7とに粘着強度にかなりの差異をつけているため、ポスターや掲示物を何度も貼り替えても壁等の被接着面からテープ(両面テープ34)がめくれることは全くない。実験結果では、数十回行なっても被接着面に接着させたテープ(両面テープ34)が剥がれるということはなかった。
本発明の粘着テープ本体30の両面テープ34では、従来のようにその都度セロハンテープや押しピン等で貼り直すこともなく、見栄えも良い。また、紙やフィルムでテープを押し付けているので、テープの損傷やカールもなく、安定して長期間使用できて、ランニングコストを非常に低く抑えることができる。
なお、最後にテープ(両面テープ34)そのものを壁面等から剥離した際には、強力接着ながらもともと再剥離樹脂をコートしているので、比較的簡単に剥離することができるものである。
なお、最後にテープ(両面テープ34)そのものを壁面等から剥離した際には、強力接着ながらもともと再剥離樹脂をコートしているので、比較的簡単に剥離することができるものである。
また、この粘着テープ本体30は従来のように合成樹脂製の基材シートを用いておらず、基材シート2及び離けい紙5は紙製としているので、従来のようにハサミやカッター等の道具を用いることなく素手で容易にちぎることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は市販の粘着紙1の要部拡大断面図を示し、この粘着紙1は、大王製紙株式会社より販売されている「エリエールタック強粘再剥離用粘着紙」を用いている。
この粘着紙1は、紙製の基材シート2と、この基材シート2の下面に塗布形成されている強粘着樹脂層3と、離けい紙5と、この離けい紙5の上面に塗布形成されている離けい用樹脂層4とで構成されている。そして、この離けい用樹脂層4の面に強粘着樹脂層3の面が再剥離可能に貼ってある。
この粘着紙1は、紙製の基材シート2と、この基材シート2の下面に塗布形成されている強粘着樹脂層3と、離けい紙5と、この離けい紙5の上面に塗布形成されている離けい用樹脂層4とで構成されている。そして、この離けい用樹脂層4の面に強粘着樹脂層3の面が再剥離可能に貼ってある。
次に、図2に示すように、粘着紙1の離けい紙5の下面に第2離けい用樹脂層6を形成する。なお、上記離けい用樹脂層4を「第1離けい用樹脂層4」と以後称する。前記第2離けい用樹脂層6は以下のようにして形成する。
すなわち、水性アクリル樹脂、塩化ビニール、ポリオレフィンのいずれかの混合樹脂と、林化学株式会社の離けい剤を混合した物を10g/m2 〜15g/m2 の範囲で前記離けい紙5の下面にウエットコートする。なお、前記混合樹脂と離けい剤との混合比率は、100:6としている。
すなわち、水性アクリル樹脂、塩化ビニール、ポリオレフィンのいずれかの混合樹脂と、林化学株式会社の離けい剤を混合した物を10g/m2 〜15g/m2 の範囲で前記離けい紙5の下面にウエットコートする。なお、前記混合樹脂と離けい剤との混合比率は、100:6としている。
次に、粘着紙1の基材シート2の上面(表面)に弱粘着樹脂層7を形成する。この弱粘着樹脂層7は以下のようにして形成する。
弱粘着樹脂層7の粘着剤としては、林化学株式会社製のユニゾールか、昭和高分子株式会社製のビニロールSUM−1201のいずれかを20g/m2 〜30g/m2 の範囲で、基材シート2の上面にウエットコートする。なお、実験結果では、林化学株式会社製のユニゾールを用いた方が好結果を得た。
弱粘着樹脂層7の粘着剤としては、林化学株式会社製のユニゾールか、昭和高分子株式会社製のビニロールSUM−1201のいずれかを20g/m2 〜30g/m2 の範囲で、基材シート2の上面にウエットコートする。なお、実験結果では、林化学株式会社製のユニゾールを用いた方が好結果を得た。
ここで、図2に示すように、粘着紙1の両面に第2離けい用樹脂層6と弱粘着樹脂層7とを設けたものを、粘着テープ基材8と称する。
この粘着テープ基材8を強粘着樹脂層3と第1離けい用樹脂層4との間で分離して、分離した一方を反転させて、再度両者を貼合することで、本発明の紙製両面差異粘着テープを製造するものである。
この粘着テープ基材8を強粘着樹脂層3と第1離けい用樹脂層4との間で分離して、分離した一方を反転させて、再度両者を貼合することで、本発明の紙製両面差異粘着テープを製造するものである。
図3は上記紙製両面差異粘着テープを製造する工程を示すものであり、回転自在とした巻き出しローラ11には上記粘着テープ基材8が巻装されており、この巻き出しローラ11の巻き出した箇所で粘着テープ基材8を2層に分離するようにしている。
粘着テープ基材8を分離した一方はガイドローラ12、13及び反転ローラ14を介して上下が反転され、この反転された一方と粘着テープ基材8が分離された他方とが貼合されて巻き取りローラ15にて巻き取られて紙製両面差異粘着テープが製造される。
粘着テープ基材8を分離した一方はガイドローラ12、13及び反転ローラ14を介して上下が反転され、この反転された一方と粘着テープ基材8が分離された他方とが貼合されて巻き取りローラ15にて巻き取られて紙製両面差異粘着テープが製造される。
図4(a)〜(d)は、図3に示すA〜D点でのテープの要部拡大断面図をそれぞれ示すものであり、巻き出しローラ11の前方のS点で粘着テープ基材8を2層に分離ないし剥離する箇所である。
粘着テープ基材8が巻き出しローラ11に巻かれている状態では、図4(a)に示すように、6つの層に積層された状態であり、巻き出しローラ11より少し前方に送り出された位置のS点で図4(a)の矢印で示す位置で上下に剥離される。
粘着テープ基材8が巻き出しローラ11に巻かれている状態では、図4(a)に示すように、6つの層に積層された状態であり、巻き出しローラ11より少し前方に送り出された位置のS点で図4(a)の矢印で示す位置で上下に剥離される。
すなわち、粘着テープ基材8は、S点で弱粘着樹脂層7、基材シート2及び強粘着樹脂層3からなる上層部21と、第1離けい用樹脂層4、離けい紙5及び第2離けい用樹脂層6からなる下層部22とに分離ないし剥離される。
図4(b)は、図3のB点の上層部21の要部拡大断面図を示している。また、下層部22はガイドローラ12、13を介して上下が反転されていき、更に反転ローラ14により上下が完全に反転されて、上の層に第1離けい用樹脂層4が、下の層に第2離けい用樹脂層6が位置する。この状態の図3のC点における下層部22の要部拡大断面図が図4(c)である。
図4(b)は、図3のB点の上層部21の要部拡大断面図を示している。また、下層部22はガイドローラ12、13を介して上下が反転されていき、更に反転ローラ14により上下が完全に反転されて、上の層に第1離けい用樹脂層4が、下の層に第2離けい用樹脂層6が位置する。この状態の図3のC点における下層部22の要部拡大断面図が図4(c)である。
次に、図3に示すように、上側に位置する下層部22と、下側に位置する上層部21とを貼合することで、下層部22の第2離けい用樹脂層6と上層部21の弱粘着樹脂層7とが接着して図4(d)に示すような紙製両面差異粘着テープ、すなわち、粘着テープ本体30が形成されて、この粘着テープ本体30が巻き取りローラ15にて巻き取られていく。
すなわち、図4(d)に示すように、この粘着テープ本体30は、上から第1離けい用樹脂層4、離けい紙5、第2離けい用樹脂層6、弱粘着樹脂層7、基材シート2及び強粘着樹脂層3の順となっている。
すなわち、図4(d)に示すように、この粘着テープ本体30は、上から第1離けい用樹脂層4、離けい紙5、第2離けい用樹脂層6、弱粘着樹脂層7、基材シート2及び強粘着樹脂層3の順となっている。
図5は巻き取りローラ15にて巻き取った状態の粘着テープ本体30を所定幅の寸法に切断して形成した両面粘着テープ32を示し、また、33は粘着テープ本体30を巻いている芯管である。
また、図6は粘着テープ本体30が上下に巻回されている要部拡大断面図を示し、下層の粘着テープ本体30の第1離けい用樹脂層4の表面に上層の粘着テープ本体30の強粘着樹脂層3が接着されている。なお、図6では分かり易いように上下の粘着テープ本体30を左右にずらして描いている。
また、図6は粘着テープ本体30が上下に巻回されている要部拡大断面図を示し、下層の粘着テープ本体30の第1離けい用樹脂層4の表面に上層の粘着テープ本体30の強粘着樹脂層3が接着されている。なお、図6では分かり易いように上下の粘着テープ本体30を左右にずらして描いている。
粘着テープ本体30を実際に使用する場合には、図7〜図9に示すように、粘着テープ本体30を所望の寸法で切って壁面35に貼り付ける。なお、この粘着テープ本体30は従来のように合成樹脂製の基材シートを用いておらず、基材シート2及び離けい紙5は紙製としているので、従来のようにハサミやカッター等の道具を用いることなく素手で容易にちぎることができる。
壁面35に貼り付ける粘着テープ本体30の面は強粘着樹脂層3であり、壁面35へ強固に貼り付けることができる。
壁面35に貼り付ける粘着テープ本体30の面は強粘着樹脂層3であり、壁面35へ強固に貼り付けることができる。
次に、壁面35に貼り付けた粘着テープ本体30の離けい紙5を剥離すると、弱粘着樹脂層7の面が現れる。なお、離けい紙5の上下の表面の第1離けい用樹脂層4と第2離けい用樹脂層6は離けい紙5と一体となっているので、この3層が共に剥離される。また、剥離された後の弱粘着樹脂層7、基材シート2及び強粘着樹脂層3とで両面テープ34と称する。そして、この壁面35に貼り付けられている両面テープ34の表面の弱粘着樹脂層7の面にポスター36を貼り付けることになる。
本発明は市販の粘着紙1の基材シート2の表面に弱粘着樹脂層7を形成し、また、粘着紙1の離けい紙5の下面に第2離けい用樹脂層6を塗布して粘着テープ基材8を形成し、さらに、この粘着テープ基材8を上層部21と下層部22とで剥離し、下層部22を上下に反転した後に上層部21と貼合して粘着テープ本体30を形成したものである。
そして、通常の離けいシートでは粘着加工コートが非常に困難であったため、第2離けい用樹脂層6を形成する工程が非常に重要である。つまり、離けい作用が強力すぎると、弱粘着樹脂層7を形成する工程で、ほどよい粘着力にならず、滑って弾いたような状態になり、上層部21や下層部22がシワになってうまく巻き取り作業ができない。
そして、通常の離けいシートでは粘着加工コートが非常に困難であったため、第2離けい用樹脂層6を形成する工程が非常に重要である。つまり、離けい作用が強力すぎると、弱粘着樹脂層7を形成する工程で、ほどよい粘着力にならず、滑って弾いたような状態になり、上層部21や下層部22がシワになってうまく巻き取り作業ができない。
なお、離けい紙5の表面に第2離けい用樹脂層6として、材料をポリエチレンコートのみを施した場合には、前述のものより離けい効果が悪いが、巻き取り作業には支障はなかった。
以上のようにして形成した粘着テープ本体30は、例えば、3cm幅のテープを1mの長さで壁面や、ガラス・スチール・タイル等の被接着面に貼り付けておき、そのテープ部分にポスター等の紙、合成樹脂製のフィルム、薄い布等の軽量なものなら、貼り付けたり、剥離することが簡単にできる。
しかも、強粘着樹脂層3と弱粘着樹脂層7とに粘着強度にかなりの差異をつけているため、ポスターや掲示物を何度も貼り替えても壁等の被接着面からテープ(両面テープ34)がめくれることは全くない。実験結果では、数十回行なっても被接着面に接着させたテープ(両面テープ34)が剥がれるということはなかった。
しかも、強粘着樹脂層3と弱粘着樹脂層7とに粘着強度にかなりの差異をつけているため、ポスターや掲示物を何度も貼り替えても壁等の被接着面からテープ(両面テープ34)がめくれることは全くない。実験結果では、数十回行なっても被接着面に接着させたテープ(両面テープ34)が剥がれるということはなかった。
本発明の粘着テープ本体30の両面テープ34では、従来のようにその都度セロハンテープや押しピン等で貼り直すこともなく、見栄えも良い。また、紙やフィルムでテープを押し付けているので、テープの損傷やカールもなく、安定して長期間使用できて、ランニングコストを非常に低く抑えることができる。また、粘着テープ本体30自体のコストも安価に製作できる。
なお、最後にテープ(両面テープ34)そのものを壁面等から剥離した際には、強力接着ながらもともと再剥離樹脂をコートしているので、比較的簡単に剥離することができるものである。
なお、最後にテープ(両面テープ34)そのものを壁面等から剥離した際には、強力接着ながらもともと再剥離樹脂をコートしているので、比較的簡単に剥離することができるものである。
1 粘着紙
2 基材シート
3 強粘着樹脂層
4 第1離けい用樹脂層
5 離けい紙
6 第2離けい用樹脂層
7 弱粘着樹脂層
8 粘着テープ基材
30 粘着テープ本体
2 基材シート
3 強粘着樹脂層
4 第1離けい用樹脂層
5 離けい紙
6 第2離けい用樹脂層
7 弱粘着樹脂層
8 粘着テープ基材
30 粘着テープ本体
Claims (4)
- 紙製の基材シート(2)、強粘着樹脂層(3)、第1離けい用樹脂層(4)及び離けい紙(5)の4層からなる粘着紙(1)の前記離けい紙(5)の離けいコートされていない下面に第2離けい用樹脂層(6)を塗布形成し、前記粘着紙(1)の基材シート(2)の上面に弱粘着樹脂層(7)を塗布形成して粘着テープ基材(8)を形成し、
前記粘着テープ基材(8)の強粘着樹脂層(3)と第1離けい用樹脂層(4)との間を分離して前記第1離けい用樹脂層(4)の面が上面となるように反転させ、
この反転させた第1離けい用樹脂層(4)を上面として下面の第2離けい用樹脂層(6)を前記分離した他方の前記弱粘着樹脂層(7)の面と貼合させて粘着テープ本体(30)を製造するようにしていることを特徴とする紙製両面差異粘着テープの製造方法。 - 前記第2離けい用樹脂層(6)は、水性アクリル樹脂、塩化ビニール、ポリオレフィンのいずれかの混合樹脂と、離けい剤を混合比率を100:6として混合した物を10g/m2 〜15g/m2 の範囲で前記離けい紙(5)の下面にウエットコートしていることを特徴とする請求項1記載の紙製両面差異粘着テープの製造方法。
- 前記弱粘着樹脂層(7)は、粘着剤を20g/m2 〜30g/m2 の範囲で、基材シート(2)の上面にウエットコートしていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の紙製両面差異粘着テープの製造方法。
- 紙製の基材シート(2)、強粘着樹脂層(3)、第1離けい用樹脂層(4)及び離けい紙(5)の4層からなる粘着紙(1)の前記離けい紙(5)の離けいコートされていない下面に第2離けい用樹脂層(6)を塗布形成すると共に、前記粘着紙(1)の基材シート(2)の上面に弱粘着樹脂層(7)を塗布形成して粘着テープ基材(8)を形成し、
前記粘着テープ基材(8)の強粘着樹脂層(3)と第1離けい用樹脂層(4)との間を分離して前記第1離けい用樹脂層(4)の面を上面として下面の第2離けい用樹脂層(6)を前記分離した他方の前記弱粘着樹脂層(7)の面と貼合させて粘着テープ本体(30)を形成していることを特徴とする紙製両面差異粘着テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003283258A JP2005048111A (ja) | 2003-07-31 | 2003-07-31 | 紙製両面差異粘着テープの製造方法及び紙製両面差異粘着テープ。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003283258A JP2005048111A (ja) | 2003-07-31 | 2003-07-31 | 紙製両面差異粘着テープの製造方法及び紙製両面差異粘着テープ。 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005048111A true JP2005048111A (ja) | 2005-02-24 |
Family
ID=34268195
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003283258A Withdrawn JP2005048111A (ja) | 2003-07-31 | 2003-07-31 | 紙製両面差異粘着テープの製造方法及び紙製両面差異粘着テープ。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005048111A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104449452A (zh) * | 2014-12-16 | 2015-03-25 | 番禺南沙殷田化工有限公司 | 一种粘合片及其制备方法 |
-
2003
- 2003-07-31 JP JP2003283258A patent/JP2005048111A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104449452A (zh) * | 2014-12-16 | 2015-03-25 | 番禺南沙殷田化工有限公司 | 一种粘合片及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2005100499A1 (ja) | 粘着シートおよび剥離材 | |
JPH07188622A (ja) | 一時的結合のための粘着フイルムのストリツプの使用 | |
JP2007535601A (ja) | ロール安定化された両面感圧接着テープアセンブリ | |
US5124187A (en) | Adhesive sheet materials for signmaking machines | |
JP4508345B2 (ja) | 複合基材及び粘着フィルム | |
JP2005200499A (ja) | 粘着シート及びその製造方法 | |
JP5443032B2 (ja) | 両面貼着体の製造方法 | |
JP5394661B2 (ja) | 粘着シート | |
JP2011042773A (ja) | 穴あきフィルムシート | |
JP2003049134A (ja) | 粘着テープ | |
JP2001030403A (ja) | 多層構造基材及び粘着フィルム | |
JP2005048111A (ja) | 紙製両面差異粘着テープの製造方法及び紙製両面差異粘着テープ。 | |
JP2017219752A (ja) | ラベル | |
JP4346339B2 (ja) | 粘着加工シート | |
JP4505580B2 (ja) | 粘着層転写テープ用転写具 | |
JP2002265889A (ja) | 粘着テープ用支持体及び粘着テープ | |
JP2010076178A (ja) | 保護フィルム | |
JP4841107B2 (ja) | 粘着加工シート | |
JP3059175U (ja) | 印刷で粘着部本体を形成した両面粘着体 | |
JP2009167368A (ja) | 接着シート | |
JP2008284801A (ja) | 両面剥離シートおよび粘着シート巻回体 | |
JPS6027523A (ja) | 物品の接着方法 | |
JPH10219206A (ja) | 片面粘着テープ | |
JPH10195395A (ja) | 易裂性両面粘着テープ又はシート | |
JP2000319602A (ja) | 反復貼着可能な両面接着テープ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061003 |