JP2005047733A - 陰極線管用ファンネル及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶融窯で発生するダストをガラス原料としてリサイクルすることが可能な陰極線管用ファンネルとその製造方法を提供する。
【解決手段】ガラス中のSO3含有量や溶融窯内の温度分布を調整することにより、溶融窯で発生するダストをガラス原料としてリサイクルできることを見いだし、陰極線管用ファンネルガラスは、質量百分率で、SO3を0.05〜0.5%含有するガラスからなること。
【選択図】なし
【解決手段】ガラス中のSO3含有量や溶融窯内の温度分布を調整することにより、溶融窯で発生するダストをガラス原料としてリサイクルできることを見いだし、陰極線管用ファンネルガラスは、質量百分率で、SO3を0.05〜0.5%含有するガラスからなること。
【選択図】なし
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、陰極線管用ファンネル及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
陰極線管の外囲器は、映像が映し出されるパネル部と、電子銃が装着される管状のネック部と、パネル部とネック部を接続する漏斗状のファンネル部から構成される。電子銃から出た電子線は、パネル部の内面に設けられた蛍光体を発光させてパネル部に映像を映し出す。この時に制動X線が管内に発生し、これが外囲器を通して管外に漏れると人体に悪影響を及ぼすため、この種の外囲器には高いX線吸収能を有することが要求されている。例えば、ファンネルの場合、0.6ÅにおけるX線吸収係数を40cm−1以上にするために、PbOを10〜30質量%含有する鉛ガラスが使用されている。(特許文献1〜3参照)
陰極線管用ファンネルは、次のようにして製造される。まず、粉体状または粒状のガラス原料をガラス溶融窯に供給し、重油、LPG等の燃料を燃焼させたバーナー炎によりガラス原料を加熱して溶融する。溶融ガラスは攪拌、清澄工程を経て、プレス成型され陰極線管用ファンネルが製造される。
【0003】
尚、ガラス原料を加熱溶融する際、溶融窯内では、ガラス原料の飛散物、ガラスの揮発物、燃焼廃ガス(SOX、NOX)等が発生する。これらは溶融窯に設置してある煙道へ誘導された後、冷却され、固化して集塵機で回収される。これら集塵回収物はダストと呼ばれ、産業廃棄物として処理される。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−86277号公報
【特許文献2】
特開2000−323071号公報
【特許文献3】
特開2003−40646号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年、産業廃棄物処分場の確保が難しく、廃棄処理が困難となってきており、処理費用も高騰している。また、環境汚染防止の観点から、廃棄物の減量化、資源の再利用化が強く求められている。このような事情から、ガラスを溶融する際に溶融窯で発生するダストを如何にリサイクルするかが重要な課題となってきている。
【0006】
本発明の目的は、溶融窯で発生するダストをガラス原料としてリサイクルすることが可能な陰極線管用ファンネルガラスとその製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、種々の実験を繰り返した結果、陰極線管に使用するファンネルにおいて、ガラス中のSO3含有量や溶融窯内の温度分布を調整することにより、溶融窯で発生するダストをガラス原料としてリサイクルできることを見いだし提案するものである。
【0008】
即ち、本発明の陰極線管用ファンネルは、質量百分率で、SO3を0.05〜0.5%含有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の陰極線管用ファンネルの製造方法は、溶融窯で発生するダストを用い、SO3を0.05〜0.5質量%含有するガラスとなるようにガラス原料を調合し、ガラス溶融窯に投入し、溶融窯内の温度分布を、ガラス原料投入口側の温度が溶融窯内で最も低く、溶融窯の中央付近の温度が最も高くなるように調整して溶融した後、成型することを特徴とする。
【0010】
【作用】
ダストをリサイクルする方法として、ガラス原料と混合して溶融する方法が考えられる。これは、ダストがガラス原料の飛散物、ガラスの揮発物、燃焼排ガス(SOX、NOX)の混合物や化合物からなり、ガラス原料として利用可能な成分を多く含んでいるためである。
【0011】
しかし、ダストには硫黄酸化物(SO3換算で30〜50%)が含まれており、硫黄化合物を含むダストを不用意にガラス原料と混合して溶融すると、ガラス原料の急激なガラス化反応が起こり、激しく発泡しながらガラス融液となる。そして、ガラス原料が溶ける際に発生した泡は、溶融窯の長さ方向に広がってガラス融液の表面で泡層を形成する。この泡層が断熱層となるため、溶融窯底面まで熱が届かず、溶融窯底面の温度が低下する。その結果、泡やブツが製品中に残存し、陰極線管を作製する際に真空強度や気密性の低下が予想される。また、溶融ガラスに十分に熱が伝わっていないため、成型後のガラスは、溶存ガスを多く含んでおり、パネルガラスやネックガラスとのシール時における加熱で、ガスの溶解度が低下し、加熱部に発泡(リボイル)が生じるという問題も起こる。
【0012】
本発明者等の知見によると、ダストからガラス中に混入するSO3が多くなると、ガラス原料のガラス化反応が急激に起こり、ガラス融液表面に泡層を形成するが、本発明の陰極線管用ファンネルガラスは、ガラス中のSO3を0.5%以下に厳密に制限しているため、ガラス原料の急激なガラス化反応を抑えて、ガラス融液表面での泡層の形成を防止することができる。但し、SO3の含有量を0.05%より少なくすると、ダストの使用量が少量となるため、好ましくない。ガラス中のSO3含有量の好ましい範囲は0.05〜0.4%であり、より好ましい範囲は0.1〜0.4%である。
【0013】
また、硫黄化合物を含むガラス原料は、溶融温度が高くなる程、ガラス化反応が急激に起こる。そのため、より効果的にガラス融液表面での泡層の形成を抑制するには、ガラス溶融窯において、ガラス原料投入口付近の温度を低くして、ゆっくりガラス原料を溶融し、窯の長さ方向に対して徐々に温度を上昇させて溶融することが望ましい。
【0014】
また、本発明の陰極線管用ファンネルは、0.6Åの波長におけるX線吸収係数が40cm−1以上のガラスからなることが好ましい。X線吸収係数が40cm−1より小さいと、人体に悪影響を及ぼすX線が管外に漏れる虞があるためである。尚、ガラスのX線吸収係数を40cm−1以上にするには、PbOを10質量%以上含有させればよい。
【0015】
また、本発明の陰極線管用ファンネルの好適なガラス組成範囲は、質量百分率で、SiO2 48〜58%、Al2O3 0.5〜6%、PbO 10〜30%、MgO 0〜5%、CaO 0〜6%、SrO 0〜9%、BaO 0〜9%、Na2O 3〜9%、K2O 4〜11%、Sb2O3 0〜2%、SO3 0.05〜0.5%である。
【0016】
本発明においてガラスの組成を上記のように限定した理由は、次のとおりである。
【0017】
SiO2は、ガラスのネットワークフォーマーである。含有量が多くなると、ガラスの粘度が高くなり、溶融が難しくなったり、熱膨張係数が小さくなりすぎてパネルガラスやネックガラスとの整合性が取り難くなる傾向にある。また、含有量が少なくなると、ガラスの粘度が低くなり、成型が難しくなったり、熱膨張係数が大きくなりすぎて、パネルガラスやネックガラスとの整合性が取り難くなる傾向にある。SiO2の含有量が48〜58%であれば、ガラスの溶融性や成型性を悪化させることなく、パネルガラスやネックガラスと整合する熱膨張係数を有するガラスが得やすくなる。好ましい範囲は49〜57%である。
【0018】
Al2O3もガラスのネットワークフォーマーとなる成分である。含有量が多くなると、ガラスが失透しやすくなり成型し難くなったり、ガラスの粘度が高くなり、溶融が難しくなる傾向にある。一方、含有量が少なくなると、ガラスの粘度が低くなり、成型し難くなる傾向にある。Al2O3の含有量が0.5〜6%であれば、失透し難く、成型に適した粘度を有するガラスが得やすくなる。好ましい範囲は1〜5%である。
【0019】
PbOは、ガラスのX線吸収係数を高める成分である。含有量が多くなると、ガラスの粘度が低くなりすぎて成型し難くなる傾向にある。一方、含有量が少なくなると、X線吸収係数が低くなる傾向にある。PbOの含有量が10〜30%であれば、十分なX線吸収係数と成型に適した粘度を有するガラスが得やすくなる。好ましい範囲は11〜28%である。
【0020】
MgOはガラスを溶融しやすくすると共に、熱膨張係数と粘度を調整する成分である。含有量が多くなると、ガラスが失透しやすくなり成型し難くなる傾向にある。MgOの含有量が0〜5%であれば、失透し難いガラスが得やすくなる。好ましい範囲は0〜4%である。
【0021】
CaOもMgOと同様に、ガラスを溶融しやすくすると共に、熱膨張係数と粘度を調整する成分である。含有量が多くなると、ガラスが失透しやすくなり成型し難くなる傾向にある。CaOの含有量が0〜6%であれば、失透し難いガラスが得やすくなる。好ましい範囲は1〜5%である。
【0022】
SrOとBaOは、いずれもガラスを溶融しやすくすると共に、熱膨張係数と粘度を調整し、更にX線吸収能を高める成分である。それぞれ含有量が多くなると、ガラスが失透しやすくなり成型し難くなる傾向にある。SrO、BaOそれぞれの含有量が0〜9%であれば、失透し難いガラスが得やすくなる。好ましい範囲はそれぞれ0〜7%である。
【0023】
Na2Oは、熱膨張係数と粘度を調整する成分である。含有量が多くなると、熱膨張係数が大きくなりすぎて、パネルガラスやネックガラスとの整合性が取り難くなったり、粘度が低くなりすぎて成型し難くなる。また、電気絶縁性が低下する傾向にある。一方、含有量が少なくなると、熱膨張係数が低くなり、パネルガラスやネックガラスの熱膨張係数と整合し難くなったり、粘度が高くなりすぎて成型し難くなる傾向にある。Na2Oの含有量が3〜9%であれば、成型性、電気絶縁性を低下させることなく、パネルガラスやネックガラスと整合する熱膨張係数を有するガラスが得やすくなる。好ましい範囲は4〜8%である。
【0024】
K2OもNa2Oと同様に、熱膨張係数と粘度を調整する成分である。含有量が多くなると、熱膨張係数が大きくなりすぎて、パネルガラスやネックガラスとの整合性が取り難くなったり、粘度が低くなりすぎて成型し難くなる。また、電気絶縁性が低下する傾向にある。一方、含有量が少なくなると、熱膨張係数が低くなり、パネルガラスやネックガラスの熱膨張係数と整合し難くなったり、粘度が高くなりすぎて成型し難くなる傾向にある。K2Oの含有量が4〜11%であれば、成型性、電気絶縁性を低下させることなく、パネルガラスやネックガラスと整合する熱膨張係数を有するガラスが得やすくなる。好ましい範囲は5〜10%である。
【0025】
Sb2O3は、清澄剤として働く成分である。含有量が多くなると、ガラスが失透しやすくなり成型し難くなる傾向にある。また、所定量以上含有させてもその効果が顕著に得られず、原料コストが高くなるが、Sb2O3の含有量が0〜2%であれば問題なく使用することができる。好ましい範囲は0〜1.5%である。
【0026】
SO3は、ダストから混入する成分である。SO3の含有量が0.5%より多くなると、ガラス原料のガラス化反応が急激に起こり、ガラス融液表面に泡層を形成したり、パネルガラスやネックガラスとのシール時における再加熱で、加熱部にリボイルが生じるため好ましくない。一方、SO3の含有量が0.05%より少なくなると、ダストのリサイクルできる量が少量となるため好ましくない。好ましい範囲は0.05〜0.4%であり、より好ましい範囲は0.1〜0.4%である。
【0027】
尚、上記成分以外にも、耐水性を向上させる成分としてZnOやTiO2をそれぞれ2%まで、清澄剤としてCeO2を1%まで添加しても良い。
【0028】
次に、陰極線管用ファンネルガラスの製造方法について説明する。
【0029】
まず、ダストとガラス原料を上記のガラス組成範囲となるように調合し混合する。続いて、調合したガラス原料を連続溶融窯に投入し、重油等の燃料を燃焼させたバーナー炎によりガラス原料を加熱溶融し、脱泡を行い、溶融ガラスを成型装置に供給し、漏斗状にプレス成型し徐冷する。
【0030】
尚、溶融窯内の温度分布は、次の様に調整することが好ましい。まず、ガラス原料の急激なガラス化反応を抑え、泡層の形成を防止するために、ガラス原料投入口側の温度を溶融窯内で最も低くなるようにする。続いて、窯の長さ方向に対して溶融窯の中央付近で脱泡を起こさせるために、溶融窯の中央付近の温度が最も高くなるように、ガラス原料投入口から溶融窯の中央付近にかけて徐々に温度を上昇させ、溶融窯の中央付近から溶融ガラス導出端付近にかけて徐々に温度を下げていく。
【0031】
このようにすることで、ダストをガラス原料として用いても、ガラス原料の急激なガラス化反応を抑えて、ガラス融液表面での泡層の形成を防止することができ、その結果、溶融窯底面まで十分に熱が伝わり、泡やブツが少なく、リボイルも生じることのない陰極線管用ファンネルガラスを得ることができる。
【0032】
【実施例】
以下、本発明の陰極線管用ファンネルを実施例に基づいて詳細に説明する。
【0033】
表1及び2は、本発明の実施例(試料No.1〜7)と比較例(試料No.8)をそれぞれ示している。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
表中の各試料は、次のようにして調製した。
【0037】
まず、表中のガラス組成となるようにダスト及びガラス原料を用いて原料バッチを調合する。次に、底部に熱電対を取り付けた耐火物製坩堝に調合した原料バッチを入れる。続いて、坩堝上部からのみ加熱される溶融炉で原料バッチを溶融し、坩堝底部の温度を測定した。尚、試料No.1〜6及び8については、1450℃、3時間の条件で溶融し、また、試料No.7については、1200℃で1時間溶融した後、1450℃2時間の条件で溶融した。
【0038】
こうして得られた各試料の泡層の厚み、坩堝底部の温度、リボイル性の評価及びX線吸収係数を測定し表に示した。
【0039】
表から明らかなように実施例である試料No.1〜7は、泡層の厚みが4mm以下と薄く、坩堝底部の温度は1230℃以上と高かった。また、リボイル性の評価でも発泡は認められなかった。更に、X線吸収係数は65cm−1以上と高かった。
【0040】
これに対し、比較例である試料No.8は、泡層の厚みが8mm以上と厚く、坩堝底部の温度は1150℃と低かった。また、リボイル性の評価で発泡が生じた。
【0041】
尚、泡層の厚みについては、徐冷して、坩堝の中央部を縦方向に切断し、ガラス表面にある泡層の厚みを測定したものである。
【0042】
リボイル性の評価については、泡層から3cm下のガラスをダイヤモンドカッターで切り出し、採取したガラス片を鏡面研磨し、アルコール洗浄をした後、木下式ブルーバーナーで10秒間加熱し、発泡の有無を確認した。尚、発泡が生じなかったものを○とし、発泡が生じたものを×とした。
【0043】
また、X線吸収係数は、ガラス組成と密度に基づいて、0.6オングストロームの波長に対する吸収係数を計算して求めたものである。
【0044】
次に、上記の結果をもとに、試料No.3の原料バッチを、ガラス原料投入口付近の溶融温度が約1300℃、窯の長さ方向に対して溶融窯の中央付近の溶融温度が約1550℃、溶融ガラス導出端付近の溶融温度が約1400℃になるように温度分布を調整した連続式溶融窯で溶融し、プレス成型して陰極線管用ファンネルを製造した。得られたファンネルは、ガラス融液表面の泡層は薄く、泡やブツが少なかった。また、パネルやネックとシールしても、シール部にリボイルは生じなかった。
【0045】
【発明の効果】
以上のように本発明の陰極線管用ファンネルは、SO3含有量と溶融窯の温度分布を調整しているため、溶融窯で発生するダストをガラス原料としてリサイクルしても、泡やブツが少なく、リボイルも生じ難い。それ故、陰極線管用ファンネルとして好適である。
【産業上の利用分野】
本発明は、陰極線管用ファンネル及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
陰極線管の外囲器は、映像が映し出されるパネル部と、電子銃が装着される管状のネック部と、パネル部とネック部を接続する漏斗状のファンネル部から構成される。電子銃から出た電子線は、パネル部の内面に設けられた蛍光体を発光させてパネル部に映像を映し出す。この時に制動X線が管内に発生し、これが外囲器を通して管外に漏れると人体に悪影響を及ぼすため、この種の外囲器には高いX線吸収能を有することが要求されている。例えば、ファンネルの場合、0.6ÅにおけるX線吸収係数を40cm−1以上にするために、PbOを10〜30質量%含有する鉛ガラスが使用されている。(特許文献1〜3参照)
陰極線管用ファンネルは、次のようにして製造される。まず、粉体状または粒状のガラス原料をガラス溶融窯に供給し、重油、LPG等の燃料を燃焼させたバーナー炎によりガラス原料を加熱して溶融する。溶融ガラスは攪拌、清澄工程を経て、プレス成型され陰極線管用ファンネルが製造される。
【0003】
尚、ガラス原料を加熱溶融する際、溶融窯内では、ガラス原料の飛散物、ガラスの揮発物、燃焼廃ガス(SOX、NOX)等が発生する。これらは溶融窯に設置してある煙道へ誘導された後、冷却され、固化して集塵機で回収される。これら集塵回収物はダストと呼ばれ、産業廃棄物として処理される。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−86277号公報
【特許文献2】
特開2000−323071号公報
【特許文献3】
特開2003−40646号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年、産業廃棄物処分場の確保が難しく、廃棄処理が困難となってきており、処理費用も高騰している。また、環境汚染防止の観点から、廃棄物の減量化、資源の再利用化が強く求められている。このような事情から、ガラスを溶融する際に溶融窯で発生するダストを如何にリサイクルするかが重要な課題となってきている。
【0006】
本発明の目的は、溶融窯で発生するダストをガラス原料としてリサイクルすることが可能な陰極線管用ファンネルガラスとその製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、種々の実験を繰り返した結果、陰極線管に使用するファンネルにおいて、ガラス中のSO3含有量や溶融窯内の温度分布を調整することにより、溶融窯で発生するダストをガラス原料としてリサイクルできることを見いだし提案するものである。
【0008】
即ち、本発明の陰極線管用ファンネルは、質量百分率で、SO3を0.05〜0.5%含有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の陰極線管用ファンネルの製造方法は、溶融窯で発生するダストを用い、SO3を0.05〜0.5質量%含有するガラスとなるようにガラス原料を調合し、ガラス溶融窯に投入し、溶融窯内の温度分布を、ガラス原料投入口側の温度が溶融窯内で最も低く、溶融窯の中央付近の温度が最も高くなるように調整して溶融した後、成型することを特徴とする。
【0010】
【作用】
ダストをリサイクルする方法として、ガラス原料と混合して溶融する方法が考えられる。これは、ダストがガラス原料の飛散物、ガラスの揮発物、燃焼排ガス(SOX、NOX)の混合物や化合物からなり、ガラス原料として利用可能な成分を多く含んでいるためである。
【0011】
しかし、ダストには硫黄酸化物(SO3換算で30〜50%)が含まれており、硫黄化合物を含むダストを不用意にガラス原料と混合して溶融すると、ガラス原料の急激なガラス化反応が起こり、激しく発泡しながらガラス融液となる。そして、ガラス原料が溶ける際に発生した泡は、溶融窯の長さ方向に広がってガラス融液の表面で泡層を形成する。この泡層が断熱層となるため、溶融窯底面まで熱が届かず、溶融窯底面の温度が低下する。その結果、泡やブツが製品中に残存し、陰極線管を作製する際に真空強度や気密性の低下が予想される。また、溶融ガラスに十分に熱が伝わっていないため、成型後のガラスは、溶存ガスを多く含んでおり、パネルガラスやネックガラスとのシール時における加熱で、ガスの溶解度が低下し、加熱部に発泡(リボイル)が生じるという問題も起こる。
【0012】
本発明者等の知見によると、ダストからガラス中に混入するSO3が多くなると、ガラス原料のガラス化反応が急激に起こり、ガラス融液表面に泡層を形成するが、本発明の陰極線管用ファンネルガラスは、ガラス中のSO3を0.5%以下に厳密に制限しているため、ガラス原料の急激なガラス化反応を抑えて、ガラス融液表面での泡層の形成を防止することができる。但し、SO3の含有量を0.05%より少なくすると、ダストの使用量が少量となるため、好ましくない。ガラス中のSO3含有量の好ましい範囲は0.05〜0.4%であり、より好ましい範囲は0.1〜0.4%である。
【0013】
また、硫黄化合物を含むガラス原料は、溶融温度が高くなる程、ガラス化反応が急激に起こる。そのため、より効果的にガラス融液表面での泡層の形成を抑制するには、ガラス溶融窯において、ガラス原料投入口付近の温度を低くして、ゆっくりガラス原料を溶融し、窯の長さ方向に対して徐々に温度を上昇させて溶融することが望ましい。
【0014】
また、本発明の陰極線管用ファンネルは、0.6Åの波長におけるX線吸収係数が40cm−1以上のガラスからなることが好ましい。X線吸収係数が40cm−1より小さいと、人体に悪影響を及ぼすX線が管外に漏れる虞があるためである。尚、ガラスのX線吸収係数を40cm−1以上にするには、PbOを10質量%以上含有させればよい。
【0015】
また、本発明の陰極線管用ファンネルの好適なガラス組成範囲は、質量百分率で、SiO2 48〜58%、Al2O3 0.5〜6%、PbO 10〜30%、MgO 0〜5%、CaO 0〜6%、SrO 0〜9%、BaO 0〜9%、Na2O 3〜9%、K2O 4〜11%、Sb2O3 0〜2%、SO3 0.05〜0.5%である。
【0016】
本発明においてガラスの組成を上記のように限定した理由は、次のとおりである。
【0017】
SiO2は、ガラスのネットワークフォーマーである。含有量が多くなると、ガラスの粘度が高くなり、溶融が難しくなったり、熱膨張係数が小さくなりすぎてパネルガラスやネックガラスとの整合性が取り難くなる傾向にある。また、含有量が少なくなると、ガラスの粘度が低くなり、成型が難しくなったり、熱膨張係数が大きくなりすぎて、パネルガラスやネックガラスとの整合性が取り難くなる傾向にある。SiO2の含有量が48〜58%であれば、ガラスの溶融性や成型性を悪化させることなく、パネルガラスやネックガラスと整合する熱膨張係数を有するガラスが得やすくなる。好ましい範囲は49〜57%である。
【0018】
Al2O3もガラスのネットワークフォーマーとなる成分である。含有量が多くなると、ガラスが失透しやすくなり成型し難くなったり、ガラスの粘度が高くなり、溶融が難しくなる傾向にある。一方、含有量が少なくなると、ガラスの粘度が低くなり、成型し難くなる傾向にある。Al2O3の含有量が0.5〜6%であれば、失透し難く、成型に適した粘度を有するガラスが得やすくなる。好ましい範囲は1〜5%である。
【0019】
PbOは、ガラスのX線吸収係数を高める成分である。含有量が多くなると、ガラスの粘度が低くなりすぎて成型し難くなる傾向にある。一方、含有量が少なくなると、X線吸収係数が低くなる傾向にある。PbOの含有量が10〜30%であれば、十分なX線吸収係数と成型に適した粘度を有するガラスが得やすくなる。好ましい範囲は11〜28%である。
【0020】
MgOはガラスを溶融しやすくすると共に、熱膨張係数と粘度を調整する成分である。含有量が多くなると、ガラスが失透しやすくなり成型し難くなる傾向にある。MgOの含有量が0〜5%であれば、失透し難いガラスが得やすくなる。好ましい範囲は0〜4%である。
【0021】
CaOもMgOと同様に、ガラスを溶融しやすくすると共に、熱膨張係数と粘度を調整する成分である。含有量が多くなると、ガラスが失透しやすくなり成型し難くなる傾向にある。CaOの含有量が0〜6%であれば、失透し難いガラスが得やすくなる。好ましい範囲は1〜5%である。
【0022】
SrOとBaOは、いずれもガラスを溶融しやすくすると共に、熱膨張係数と粘度を調整し、更にX線吸収能を高める成分である。それぞれ含有量が多くなると、ガラスが失透しやすくなり成型し難くなる傾向にある。SrO、BaOそれぞれの含有量が0〜9%であれば、失透し難いガラスが得やすくなる。好ましい範囲はそれぞれ0〜7%である。
【0023】
Na2Oは、熱膨張係数と粘度を調整する成分である。含有量が多くなると、熱膨張係数が大きくなりすぎて、パネルガラスやネックガラスとの整合性が取り難くなったり、粘度が低くなりすぎて成型し難くなる。また、電気絶縁性が低下する傾向にある。一方、含有量が少なくなると、熱膨張係数が低くなり、パネルガラスやネックガラスの熱膨張係数と整合し難くなったり、粘度が高くなりすぎて成型し難くなる傾向にある。Na2Oの含有量が3〜9%であれば、成型性、電気絶縁性を低下させることなく、パネルガラスやネックガラスと整合する熱膨張係数を有するガラスが得やすくなる。好ましい範囲は4〜8%である。
【0024】
K2OもNa2Oと同様に、熱膨張係数と粘度を調整する成分である。含有量が多くなると、熱膨張係数が大きくなりすぎて、パネルガラスやネックガラスとの整合性が取り難くなったり、粘度が低くなりすぎて成型し難くなる。また、電気絶縁性が低下する傾向にある。一方、含有量が少なくなると、熱膨張係数が低くなり、パネルガラスやネックガラスの熱膨張係数と整合し難くなったり、粘度が高くなりすぎて成型し難くなる傾向にある。K2Oの含有量が4〜11%であれば、成型性、電気絶縁性を低下させることなく、パネルガラスやネックガラスと整合する熱膨張係数を有するガラスが得やすくなる。好ましい範囲は5〜10%である。
【0025】
Sb2O3は、清澄剤として働く成分である。含有量が多くなると、ガラスが失透しやすくなり成型し難くなる傾向にある。また、所定量以上含有させてもその効果が顕著に得られず、原料コストが高くなるが、Sb2O3の含有量が0〜2%であれば問題なく使用することができる。好ましい範囲は0〜1.5%である。
【0026】
SO3は、ダストから混入する成分である。SO3の含有量が0.5%より多くなると、ガラス原料のガラス化反応が急激に起こり、ガラス融液表面に泡層を形成したり、パネルガラスやネックガラスとのシール時における再加熱で、加熱部にリボイルが生じるため好ましくない。一方、SO3の含有量が0.05%より少なくなると、ダストのリサイクルできる量が少量となるため好ましくない。好ましい範囲は0.05〜0.4%であり、より好ましい範囲は0.1〜0.4%である。
【0027】
尚、上記成分以外にも、耐水性を向上させる成分としてZnOやTiO2をそれぞれ2%まで、清澄剤としてCeO2を1%まで添加しても良い。
【0028】
次に、陰極線管用ファンネルガラスの製造方法について説明する。
【0029】
まず、ダストとガラス原料を上記のガラス組成範囲となるように調合し混合する。続いて、調合したガラス原料を連続溶融窯に投入し、重油等の燃料を燃焼させたバーナー炎によりガラス原料を加熱溶融し、脱泡を行い、溶融ガラスを成型装置に供給し、漏斗状にプレス成型し徐冷する。
【0030】
尚、溶融窯内の温度分布は、次の様に調整することが好ましい。まず、ガラス原料の急激なガラス化反応を抑え、泡層の形成を防止するために、ガラス原料投入口側の温度を溶融窯内で最も低くなるようにする。続いて、窯の長さ方向に対して溶融窯の中央付近で脱泡を起こさせるために、溶融窯の中央付近の温度が最も高くなるように、ガラス原料投入口から溶融窯の中央付近にかけて徐々に温度を上昇させ、溶融窯の中央付近から溶融ガラス導出端付近にかけて徐々に温度を下げていく。
【0031】
このようにすることで、ダストをガラス原料として用いても、ガラス原料の急激なガラス化反応を抑えて、ガラス融液表面での泡層の形成を防止することができ、その結果、溶融窯底面まで十分に熱が伝わり、泡やブツが少なく、リボイルも生じることのない陰極線管用ファンネルガラスを得ることができる。
【0032】
【実施例】
以下、本発明の陰極線管用ファンネルを実施例に基づいて詳細に説明する。
【0033】
表1及び2は、本発明の実施例(試料No.1〜7)と比較例(試料No.8)をそれぞれ示している。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
表中の各試料は、次のようにして調製した。
【0037】
まず、表中のガラス組成となるようにダスト及びガラス原料を用いて原料バッチを調合する。次に、底部に熱電対を取り付けた耐火物製坩堝に調合した原料バッチを入れる。続いて、坩堝上部からのみ加熱される溶融炉で原料バッチを溶融し、坩堝底部の温度を測定した。尚、試料No.1〜6及び8については、1450℃、3時間の条件で溶融し、また、試料No.7については、1200℃で1時間溶融した後、1450℃2時間の条件で溶融した。
【0038】
こうして得られた各試料の泡層の厚み、坩堝底部の温度、リボイル性の評価及びX線吸収係数を測定し表に示した。
【0039】
表から明らかなように実施例である試料No.1〜7は、泡層の厚みが4mm以下と薄く、坩堝底部の温度は1230℃以上と高かった。また、リボイル性の評価でも発泡は認められなかった。更に、X線吸収係数は65cm−1以上と高かった。
【0040】
これに対し、比較例である試料No.8は、泡層の厚みが8mm以上と厚く、坩堝底部の温度は1150℃と低かった。また、リボイル性の評価で発泡が生じた。
【0041】
尚、泡層の厚みについては、徐冷して、坩堝の中央部を縦方向に切断し、ガラス表面にある泡層の厚みを測定したものである。
【0042】
リボイル性の評価については、泡層から3cm下のガラスをダイヤモンドカッターで切り出し、採取したガラス片を鏡面研磨し、アルコール洗浄をした後、木下式ブルーバーナーで10秒間加熱し、発泡の有無を確認した。尚、発泡が生じなかったものを○とし、発泡が生じたものを×とした。
【0043】
また、X線吸収係数は、ガラス組成と密度に基づいて、0.6オングストロームの波長に対する吸収係数を計算して求めたものである。
【0044】
次に、上記の結果をもとに、試料No.3の原料バッチを、ガラス原料投入口付近の溶融温度が約1300℃、窯の長さ方向に対して溶融窯の中央付近の溶融温度が約1550℃、溶融ガラス導出端付近の溶融温度が約1400℃になるように温度分布を調整した連続式溶融窯で溶融し、プレス成型して陰極線管用ファンネルを製造した。得られたファンネルは、ガラス融液表面の泡層は薄く、泡やブツが少なかった。また、パネルやネックとシールしても、シール部にリボイルは生じなかった。
【0045】
【発明の効果】
以上のように本発明の陰極線管用ファンネルは、SO3含有量と溶融窯の温度分布を調整しているため、溶融窯で発生するダストをガラス原料としてリサイクルしても、泡やブツが少なく、リボイルも生じ難い。それ故、陰極線管用ファンネルとして好適である。
Claims (5)
- 質量百分率で、SO3を0.05〜0.5%含有するガラスからなることを特徴とする陰極線管用ファンネル。
- 溶融窯で発生するダストをガラス原料として用いて製造されてなることを特徴とする請求項1記載の陰極線管用ファンネル。
- 質量百分率で、PbO含有量を10〜30%含有し、0.6Åの波長におけるX線に対する吸収係数が40cm−1以上であることを特徴とする請求項1または2記載の陰極線管用ファンネル。
- 質量百分率で、SiO2 48〜58%、Al2O3 0.5〜6%、PbO 10〜30%、MgO 0〜5%、CaO 0〜6%、SrO0〜9%、BaO 0〜9%、Na2O 3〜9%、K2O 4〜11%、Sb2O3 0〜2%、SO3 0.05〜0.5%を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の陰極線管用ファンネル。
- 溶融窯で発生するダストを用い、SO3を0.05〜0.5質量%含有するガラスとなるようにガラス原料を調合し、ガラス溶融窯に投入し、溶融窯内の温度分布を、ガラス原料投入口側の温度が溶融窯内で最も低く、溶融窯の中央付近の温度が最も高くなるように調整して溶融した後、成型することを特徴とする陰極線管用ファンネルの製造方法。
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