JP2005046619A - 内釜式調理器およびその内釜に取り付ける内釜内装紙 - Google Patents
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Abstract
【課題】 紙素材からなる内釜内装紙を内釜に簡単に固定して取り付けられる炊飯器および内釜内装紙並びに鍋および内釜内装紙を提供する。
【解決手段】 本発明の内釜式調理器は、内釜式調理器本体100と内釜200とリング状の固定具300を備えている。内釜200の上縁部分には固定具300の形状と嵌合する嵌合形状210が設けられている。内釜内装紙は、内釜200の内面形状220および上縁の嵌合形状210に沿った内釜形状を持つ紙素材からなる。内釜内装紙の上縁部分を内釜200の上縁の嵌合形状210に沿わせつつ内釜内装紙を内釜に内装し、当該内釜内装紙の上縁部分を挟み込みつつ、内釜200の上縁の嵌合形状210に固定具300を嵌合して取り付けることにより、内釜内装紙を内釜200に固定して取り付ける。
【選択図】 図1
Description
この発明は、炊飯器などの内釜式調理器およびその内釜に取り付ける内装紙に関する。
近年、料理に用いた食器の清掃洗浄等の片付け作業の簡易化、省力化を目的として自動食器洗浄器が普及しつつある。従来の自動食器洗浄器は、大きく深底の食器類の十分な清掃洗浄は難しく、お皿、コップ、ナイフフォーク類などの薄くて小さな食器類の清掃洗浄に適したものである。また、一般家庭向けの自動食器洗浄器では筐体を小型化する要請もあり、大きく深底の食器類の投入が困難である。そのため、炊飯器の内釜のように大きく深底のものの清掃洗浄は従来の自動食器洗浄器を用いて行なうことはできなかった。
そこで、従来技術において、炊飯器の内釜の清掃洗浄の簡易化、省力化を目的とし、炊飯専用紙を用いる炊飯方法が開示されている(特開平9−322722号公報)。これは、炊飯器の内釜に応じた形状の袋体の炊飯専用紙を用い、当該炊飯専用紙を予め炊飯器内に敷設しておき、当該炊飯専用紙内に洗米と適量の水を入れて炊飯する炊飯方法である。炊飯専用紙内に洗米と水を投入して炊き上げるので、炊飯器の内釜に直接お米が接することがなくなり、内釜の内壁に米が付着することがなくなり、内釜の清掃洗浄等の片付け作業の簡易化、省力化が期待される。
特開平9−322722号公報
そこで、従来技術において、炊飯器の内釜の清掃洗浄の簡易化、省力化を目的とし、炊飯専用紙を用いる炊飯方法が開示されている(特開平9−322722号公報)。これは、炊飯器の内釜に応じた形状の袋体の炊飯専用紙を用い、当該炊飯専用紙を予め炊飯器内に敷設しておき、当該炊飯専用紙内に洗米と適量の水を入れて炊飯する炊飯方法である。炊飯専用紙内に洗米と水を投入して炊き上げるので、炊飯器の内釜に直接お米が接することがなくなり、内釜の内壁に米が付着することがなくなり、内釜の清掃洗浄等の片付け作業の簡易化、省力化が期待される。
上記の特開平9−322722号公報の炊飯方法は、有用な炊飯方法であるが、以下の問題点を有していた。
上記の特開平9−322722号公報では炊飯専用紙を炊飯器の内釜に取り付ける方法、治具などは特に開示されておらず、同公報の図1から図3に示すように、炊飯専用紙は炊飯器の内釜の中に投入するものとされている。炊飯後にご飯を掬い出す際に炊飯専用紙が内釜内で動いたり折れ曲がったりすると不都合であるので、炊飯中のみならず炊飯後においてもその形状を維持し続けなければならない。特に、炊飯後にご飯を掬い出す際にも形状を維持し続けるためには、炊飯専用紙を頑丈で硬いものとする必要がある。炊飯専用紙は紙素材とされているが、かなり厚手で硬く成型したものとする必要がある。そのため、コストが高いものとなってしまうという問題が生じる。
上記の特開平9−322722号公報では炊飯専用紙を炊飯器の内釜に取り付ける方法、治具などは特に開示されておらず、同公報の図1から図3に示すように、炊飯専用紙は炊飯器の内釜の中に投入するものとされている。炊飯後にご飯を掬い出す際に炊飯専用紙が内釜内で動いたり折れ曲がったりすると不都合であるので、炊飯中のみならず炊飯後においてもその形状を維持し続けなければならない。特に、炊飯後にご飯を掬い出す際にも形状を維持し続けるためには、炊飯専用紙を頑丈で硬いものとする必要がある。炊飯専用紙は紙素材とされているが、かなり厚手で硬く成型したものとする必要がある。そのため、コストが高いものとなってしまうという問題が生じる。
次に、上記の特開平9−322722号公報の炊飯方法における問題ではないが、最近の炊飯器において以下の問題が指摘され始めている。
最近の炊飯器において炊飯用途以外の調理用途に用いることができるタイプの炊飯器が増えつつある。この多用途タイプの炊飯器では、内釜が多様な食材に触れるために内釜の表面塗装などのコーティング剤が剥げたり変質したりしないような保護方策が求められている。さらに、本来の米の炊飯の前に調理に用いた食材の匂いがその後に炊飯した米に対して移ることがあり、当該匂い移りを防止する方策が求められている。
最近の炊飯器において炊飯用途以外の調理用途に用いることができるタイプの炊飯器が増えつつある。この多用途タイプの炊飯器では、内釜が多様な食材に触れるために内釜の表面塗装などのコーティング剤が剥げたり変質したりしないような保護方策が求められている。さらに、本来の米の炊飯の前に調理に用いた食材の匂いがその後に炊飯した米に対して移ることがあり、当該匂い移りを防止する方策が求められている。
上記問題点に鑑み、本発明は、薄手の紙素材などからなる内釜内装紙を用い、当該内釜内装紙を内釜の内表面に簡単に装着し、しっかり固定して取り付けることができる内釜式調理器および内釜内装紙を提供することを目的とする。
本発明の内釜式調理器は、内部に内釜を備え、当該内釜の中に入れた食材を自動調理する内釜式調理器であって、内釜式調理器本体と、内釜と、前記内釜の上縁に嵌合して取り付ける固定具と、前記内釜に内装してその内部に調理する食材を保持する使い捨ての内釜内装紙とを備え、前記内釜の上縁が前記固定具の形状と嵌合する嵌合形状を備え、前記内釜内装紙の上縁部分を前記内釜の上縁に沿わせ、前記内釜内装紙の胴体部分を前記内釜の胴体内面に沿わせ、前記内釜内装紙を前記内釜に内装し、当該内釜内装紙の上縁部分を挟み込みつつ、前記固定具を前記内釜の上縁の嵌合形状に嵌めて取り付け、前記内釜内装紙を前記内釜に取り付けるものである。
本発明の内釜式調理器に取り付ける内釜内装紙は、前記内釜の胴体の内面形状に沿う形状の胴体部分と、前記嵌合形状を含む前記内釜の上縁に沿う形状の上縁部分とを備え、前記内釜に内装し、調理の間、その内部に調理する食材を保持する使い捨てとしたものである。
本発明の内釜式調理器に取り付ける内釜内装紙は、前記内釜の胴体の内面形状に沿う形状の胴体部分と、前記嵌合形状を含む前記内釜の上縁に沿う形状の上縁部分とを備え、前記内釜に内装し、調理の間、その内部に調理する食材を保持する使い捨てとしたものである。
上記構成により、内釜内装紙は固定具を用いて内釜に対して簡単に取り付けて固定することができる。取り付けは固定具を内釜上縁の嵌合形状に対して押し込んで嵌めるのみで簡単に行なうことができる。また、内釜内装紙は固定具によりしっかりと内釜に内装されて固定されるので、炊飯の前後や、米を掬い出す間においても内釜から外れたり崩れたりすることがない。
食後にご飯が残っている場合、固定具を外して内釜内装紙ごとご飯を取り出し、内釜内装紙の上面開口を塞ぐように内釜内装紙を折り畳んでご飯を包み込めば、当該内釜内装紙をご飯の保存容器として用いることもできる。従来のように、お米を茶碗などに移し変える場合に比べて茶碗の清掃洗浄の省力化、エネルギーおよび人手を節約できる。
内釜内装紙の素材は、熱に強く、丈夫で破れにくく、内部に食材を保持するに十分な強度を持つ素材とする。内釜内装紙は内釜内で水分や米や食材を保持する一種の内容器となる。これらの性質を持つ素材であれば特に限定されない。
食材、水分、油分の保持性を高めるため、また、炊飯後に米が内表面にこびりつかないようにするため、内釜内装紙の内表面に耐油剤膜、セロハン膜、金属箔、高分子フィルムなどをコーティングすることもできる。
内釜内装紙を用いれば内釜のコーティング剤を保護することができ、また、食材が内釜表面に直接触れることがなく、におい移りの心配もない。
食後にご飯が残っている場合、固定具を外して内釜内装紙ごとご飯を取り出し、内釜内装紙の上面開口を塞ぐように内釜内装紙を折り畳んでご飯を包み込めば、当該内釜内装紙をご飯の保存容器として用いることもできる。従来のように、お米を茶碗などに移し変える場合に比べて茶碗の清掃洗浄の省力化、エネルギーおよび人手を節約できる。
内釜内装紙の素材は、熱に強く、丈夫で破れにくく、内部に食材を保持するに十分な強度を持つ素材とする。内釜内装紙は内釜内で水分や米や食材を保持する一種の内容器となる。これらの性質を持つ素材であれば特に限定されない。
食材、水分、油分の保持性を高めるため、また、炊飯後に米が内表面にこびりつかないようにするため、内釜内装紙の内表面に耐油剤膜、セロハン膜、金属箔、高分子フィルムなどをコーティングすることもできる。
内釜内装紙を用いれば内釜のコーティング剤を保護することができ、また、食材が内釜表面に直接触れることがなく、におい移りの心配もない。
なお、固定具が固定リングであり、内釜の嵌合形状が当該固定リングの形状に対応する環溝であり、当該固定リングを当該環溝に嵌合して取り付けるものであることが好ましい。
上記構成により、嵌合作業が簡単でかつ嵌合した場合の取り付け強度を高いものとすることができる。
さらに、固定具の周囲にきざみを設けて滑り止めをつけたものとすることも好ましい。
上記構成により、きざみによる摩擦係数の増大により、固定具を内釜の上縁部分に対してより一層強く固定することができる。
また、固定具の底面から外周壁にかけて貫通する気抜き溝を設け、当該気抜き溝を固定具の周囲に一又は複数設けたものとすることができる。
上記構成により、加熱により内釜と内釜内装紙の間に入り込んだ水分が沸騰し、水蒸気の気泡が発生した場合であっても当該水蒸気の気泡を気抜きすることができる。
上記構成により、嵌合作業が簡単でかつ嵌合した場合の取り付け強度を高いものとすることができる。
さらに、固定具の周囲にきざみを設けて滑り止めをつけたものとすることも好ましい。
上記構成により、きざみによる摩擦係数の増大により、固定具を内釜の上縁部分に対してより一層強く固定することができる。
また、固定具の底面から外周壁にかけて貫通する気抜き溝を設け、当該気抜き溝を固定具の周囲に一又は複数設けたものとすることができる。
上記構成により、加熱により内釜と内釜内装紙の間に入り込んだ水分が沸騰し、水蒸気の気泡が発生した場合であっても当該水蒸気の気泡を気抜きすることができる。
また、固定具の表面に凹凸を設け、内釜の上縁の嵌合形状を固定具の表面の凹凸と対応する凸凹形状とすることも好ましい。さらに、内釜内装紙の上縁部分にも固定具の表面の凹凸形状と対応する形状を設けることが好ましい。
上記構成により、凹凸のかみ合わせにより、固定具と内釜内装紙の上縁部分と内釜の上縁部分の固定をより一層強くすることができ、また、凹凸のかみ合わせにより回転方向への移動が制限されるので、炊飯後にお米を掬い出す場合でも内釜内装紙が回転方向に移動するおそれがなくなる。
なお、嵌合形状に取り付けた固定具を取り外しやすいように、固定具の一部に指がかかるように切り欠きを設けておくことができる。また、固定具の一部に指がかかるようにフックを設けておくこともできる。
上記構成により、凹凸のかみ合わせにより、固定具と内釜内装紙の上縁部分と内釜の上縁部分の固定をより一層強くすることができ、また、凹凸のかみ合わせにより回転方向への移動が制限されるので、炊飯後にお米を掬い出す場合でも内釜内装紙が回転方向に移動するおそれがなくなる。
なお、嵌合形状に取り付けた固定具を取り外しやすいように、固定具の一部に指がかかるように切り欠きを設けておくことができる。また、固定具の一部に指がかかるようにフックを設けておくこともできる。
なお、内釜内装紙を内釜に取り付ける場合、通常、内釜に付されている水量目盛線が見えなくなるので、内釜内装紙自体に、炊飯時に投入する米量の合数に応じた水量を示す水量目盛線を付したものとすることが好ましい。水量目盛線は、可食染料で記したものでも良く、また、エンボス加工を施すことにより凹凸を付して表現したものであっても良い。
本発明の内釜式調理器を炊飯器に適用することができる。つまり、内釜式調理器本体が炊飯器本体であり、内釜式調理器を炊飯器とすることができる。
また、本発明の内釜式調理器において、加熱機構と圧力調整機構を備えたものとすることもできる。
また、本発明の内釜式調理器において、加熱機構と圧力調整機構を備えたものとすることもできる。
本発明の内釜式調理器によれば、内釜に内釜内装紙を固定具を介して簡単に固定することにより米粒や溶解した米でんぷんが内釜の内壁に接着することはなく、内釜の清掃洗浄の簡素化省力化を図ることが出来る。従来の清掃洗浄において必要とされていた水、電気やガスなどのエネルギーも節約でき、人手の労力も節約できる。また、内釜のコーティング剤の保護、コーティング剤を介したにおい移りの心配もない。
本発明の内釜式調理器によれば、固定具を介して内釜内装紙を内釜式調理器の内釜の上縁に対してしっかりと取り付けられるため、薄手の柔らかい内釜内装紙を用いることができ、炊飯時の熱伝導効率の低下防止が図られ、また、炊飯後にご飯を掬い出す際にもその形状をしっかり維持し続けることができる。
また、食後にご飯が残っている場合、固定具を外して内釜内装紙ごとご飯を取り出し、内釜内装紙を折り畳んでご飯を包み込めば、当該内釜内装紙をご飯の保存容器として用いることもできる。
本発明の固定具の一例として固定具リングを用いた場合、嵌合作業が簡単でかつ嵌合した場合の取り付け強度を高いものとすることができる。
本発明の内釜式調理器によれば、固定具を介して内釜内装紙を内釜式調理器の内釜の上縁に対してしっかりと取り付けられるため、薄手の柔らかい内釜内装紙を用いることができ、炊飯時の熱伝導効率の低下防止が図られ、また、炊飯後にご飯を掬い出す際にもその形状をしっかり維持し続けることができる。
また、食後にご飯が残っている場合、固定具を外して内釜内装紙ごとご飯を取り出し、内釜内装紙を折り畳んでご飯を包み込めば、当該内釜内装紙をご飯の保存容器として用いることもできる。
本発明の固定具の一例として固定具リングを用いた場合、嵌合作業が簡単でかつ嵌合した場合の取り付け強度を高いものとすることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の内釜式調理器およびその内釜内装紙の実施例を説明する。
本発明の実施例1にかかる内釜式調理器を示す。
実施例1の内釜式調理器は、固定具として固定リングを用い、固定具により内釜内装紙を内釜に固定するものである。なお、実施例1では内釜式調理器を炊飯器に適用した例を示す。つまり、内釜式調理器本体が炊飯器本体となっている。
図1は本発明の実施例1にかかる炊飯器の基本構成例を模式的に示す図である。図1(A)は炊飯器本体100、内釜200、固定具300を模式的に示した斜視図、図1(B)は内釜200の側断面の一部および固定具300の側断面を模式的に示した図である。
実施例1の内釜式調理器は、固定具として固定リングを用い、固定具により内釜内装紙を内釜に固定するものである。なお、実施例1では内釜式調理器を炊飯器に適用した例を示す。つまり、内釜式調理器本体が炊飯器本体となっている。
図1は本発明の実施例1にかかる炊飯器の基本構成例を模式的に示す図である。図1(A)は炊飯器本体100、内釜200、固定具300を模式的に示した斜視図、図1(B)は内釜200の側断面の一部および固定具300の側断面を模式的に示した図である。
炊飯器本体100は、蓋部110と胴体部120を備えている。蓋部110を胴体部120の上縁に重ねて開閉ロックをかけることにより胴体部110の内部空間が密閉される構造となっている。胴体部120内にマイコン(マイクロコンピュータ)が内蔵されており、当該マイコン制御に基づいて胴体部120内部に設けられている発熱体の発熱を制御し、胴体部120の内部空間の温度や湿度を制御する。なお、胴体部120の内部に内釜内装紙を取り付けた内釜200が収められる。
固定具300は、内釜200の上縁に重ねて上から押し込んで嵌合することにより内釜の上縁に取り付ける構造となっている。内釜200はその上縁部分に固定具300の形状と嵌合する嵌合形状210を持っている。図1(B)はその嵌合形状210の一例を示している。図1(B)に示すように内釜200の上縁の内側部分に固定具300の形状に応じた嵌合形状210が設けられている。この嵌合形状210が固定具300と嵌合してかみ合うこととなる。なお、図1(B)には内釜の胴体部分の上部のみが示されている。
図2は本発明の炊飯器において、固定具を介して内釜内装紙を内釜に取り付ける様子を側断面により模式的に示す図である。
図2(A)は、内釜内装紙400の側断面を模式的に示す図である。内釜内装紙400は、当該紙素材を成型して内釜200の内底を含む胴体部分220の内面形状に沿った胴体部分420と内釜の上縁の嵌合形状210に沿った上縁部分410とを持っている。
内釜内装紙400は熱に強く、丈夫で破れにくく、内部に食材を保持するのに十分な強度があるものであれば薄手の柔らかい素材で良い。例えば、基材として紙素材を用いることができる。
内釜内装紙400は、水分、油分、米でんぷんその他食材中の成分の保持性を高めるために、また、炊飯後にお米が凝着しにくくお米を簡単に掬い出せるように表面加工しておくことも好ましい。例えば、紙素材などの基材の表面に耐水剤膜、耐油剤膜、セロハン膜、金属箔、高分子フィルムなどをコーディングしたものとすることができる。
図2(A)は、内釜内装紙400の側断面を模式的に示す図である。内釜内装紙400は、当該紙素材を成型して内釜200の内底を含む胴体部分220の内面形状に沿った胴体部分420と内釜の上縁の嵌合形状210に沿った上縁部分410とを持っている。
内釜内装紙400は熱に強く、丈夫で破れにくく、内部に食材を保持するのに十分な強度があるものであれば薄手の柔らかい素材で良い。例えば、基材として紙素材を用いることができる。
内釜内装紙400は、水分、油分、米でんぷんその他食材中の成分の保持性を高めるために、また、炊飯後にお米が凝着しにくくお米を簡単に掬い出せるように表面加工しておくことも好ましい。例えば、紙素材などの基材の表面に耐水剤膜、耐油剤膜、セロハン膜、金属箔、高分子フィルムなどをコーディングしたものとすることができる。
図2(B)および図2(C)は、内釜内装紙400を内釜200に取り付ける様子を側断面により模式的に示す図である。
まず、図2(B)に示すように、内釜内装紙400の上縁部分410を内釜200の上縁の嵌合形状210に沿わせつつ、内釜内装紙400の胴体部分420を内釜200の胴体部分220に内装する。
まず、図2(B)に示すように、内釜内装紙400の上縁部分410を内釜200の上縁の嵌合形状210に沿わせつつ、内釜内装紙400の胴体部分420を内釜200の胴体部分220に内装する。
次に、図2(C)に示すように、内釜内装紙400の上縁部分410を挟み込みつつ、内釜200の上縁の嵌合形状210に固定具300を上から押し込んで嵌合して取り付けることにより、内釜内装紙400を内釜200に固定して取り付ける。この構成例では固定具300は固定リングであり、当該固定リングを内釜200の上縁に重ねつつ嵌合形状210に嵌合して取り付けるものであり、上から押し込むことにより固定リングの側面および下面が嵌合形状である窪みと締め付け合い、その間に挟み込まれる内釜内装紙400の上縁部分410が内釜の上縁部分にしっかり固定されることとなる。
内釜内装紙400は、その上縁部分410がしっかり内釜の上縁部分に固定されることにより、内釜内装紙400の全体が内釜200の内部でしっかり固定され、内釜200の内部での遊びがなくなり、動いたりずれたりすることがなくなる。
このように内釜内装紙400を内釜200の内部に取り付けた後、洗米した米と当該洗米に対して適量となる水とを内釜内装紙400内に投入する。
内釜内装紙400は、その上縁部分410がしっかり内釜の上縁部分に固定されることにより、内釜内装紙400の全体が内釜200の内部でしっかり固定され、内釜200の内部での遊びがなくなり、動いたりずれたりすることがなくなる。
このように内釜内装紙400を内釜200の内部に取り付けた後、洗米した米と当該洗米に対して適量となる水とを内釜内装紙400内に投入する。
ここで投入するお米の洗米について述べる。
洗米は、内釜200の内部に内釜内装紙400を取り付けた後、内釜内装紙400内で行なっても良く、内釜内装紙400を取り付ける前に内釜200内であらかじめ行なっておいても良い。つまり、前者の場合は、当該内釜内装紙400内において米を投入して通常どおり洗米する。後者の場合は、内釜内装紙400の取り付け前に内釜200内に直接米を投入して通常どおり洗米した後、洗米後の米を内釜200から一旦取り出し、内釜内装紙400を内釜200に取り付け、その後、再び内釜内装紙400内に洗米した米を投入する。勿論、別の容器などを用いてあらかじめ洗米したお米を用意しておけば、内釜内装紙400を内釜200に取り付けて当該洗米後のお米を投入すれば良い。
洗米は、内釜200の内部に内釜内装紙400を取り付けた後、内釜内装紙400内で行なっても良く、内釜内装紙400を取り付ける前に内釜200内であらかじめ行なっておいても良い。つまり、前者の場合は、当該内釜内装紙400内において米を投入して通常どおり洗米する。後者の場合は、内釜内装紙400の取り付け前に内釜200内に直接米を投入して通常どおり洗米した後、洗米後の米を内釜200から一旦取り出し、内釜内装紙400を内釜200に取り付け、その後、再び内釜内装紙400内に洗米した米を投入する。勿論、別の容器などを用いてあらかじめ洗米したお米を用意しておけば、内釜内装紙400を内釜200に取り付けて当該洗米後のお米を投入すれば良い。
次に、洗米した米に対して適量となる水の投入について述べる。
お米をおいしく炊飯するには炊き上げる米量に対して適量となる水を投入しなければならない。通常、投入する米の合数ごとに投入する水量を示す水量目盛線が内釜200の胴体部分の内壁に付されているが、本発明の炊飯器では内釜200内に内釜内装紙400が取り付けられるので、そのままでは水量目盛線が見えないこととなる。そこで、内釜内装紙400に対して、その胴体部分420の内壁に炊飯時に投入する米量の合数に応じた水量を示す水量目盛線を付す工夫を行なうことができる。
お米をおいしく炊飯するには炊き上げる米量に対して適量となる水を投入しなければならない。通常、投入する米の合数ごとに投入する水量を示す水量目盛線が内釜200の胴体部分の内壁に付されているが、本発明の炊飯器では内釜200内に内釜内装紙400が取り付けられるので、そのままでは水量目盛線が見えないこととなる。そこで、内釜内装紙400に対して、その胴体部分420の内壁に炊飯時に投入する米量の合数に応じた水量を示す水量目盛線を付す工夫を行なうことができる。
図3は、内釜内装紙400の胴体部分の内壁のうち、水量目盛線440が付されている部分を模式的に示したものである。
水量目盛線440は、染料で付す場合は、人体に無害な染料で記すことが好ましい。炊飯時に溶解して炊飯米内に入る恐れがあるからである。また、紙素材にエンボス加工を施すことにより凹凸で水量目盛線を表現したものであっても良い。
水量目盛線440は、染料で付す場合は、人体に無害な染料で記すことが好ましい。炊飯時に溶解して炊飯米内に入る恐れがあるからである。また、紙素材にエンボス加工を施すことにより凹凸で水量目盛線を表現したものであっても良い。
次に、炊飯時の様子の概略を説明する。
まず、内釜内装紙400を炊飯器本体100の内釜200に取り付け、当該内釜内装紙400内に米と適量の水を投入して炊飯の準備を完了する。内釜内装紙400は水分、油分、食材成分を保持できるので内釜内装紙400が内釜200内で一種の内容器となり米、水分、食材などを保持する。
炊飯器本体100の蓋部110を閉めて、操作パネル(図示せず)を介して適切な炊飯メニューを選択することにより炊飯が始まる。炊飯工程はマイコン制御により適切に行なわれてゆく。例えば遠赤外線などの熱線が炊飯器本体100の機構(図示せず)から発生し、内釜200を収納している庫内の温度が上昇してゆく。また、遠赤外線の一部は、直接、内釜内装紙400中の水分および米に吸収され、その温度を高めて行く。圧力調整機構を備え、いわゆる圧力釜として炊き上げる機能を備えていても良い。このように適切に炊飯器内が加熱加圧され、米粒や米でんぷんが内釜200の胴体部分220の内壁に直接触れることなく炊飯工程が進行し、米が炊き上がる。
まず、内釜内装紙400を炊飯器本体100の内釜200に取り付け、当該内釜内装紙400内に米と適量の水を投入して炊飯の準備を完了する。内釜内装紙400は水分、油分、食材成分を保持できるので内釜内装紙400が内釜200内で一種の内容器となり米、水分、食材などを保持する。
炊飯器本体100の蓋部110を閉めて、操作パネル(図示せず)を介して適切な炊飯メニューを選択することにより炊飯が始まる。炊飯工程はマイコン制御により適切に行なわれてゆく。例えば遠赤外線などの熱線が炊飯器本体100の機構(図示せず)から発生し、内釜200を収納している庫内の温度が上昇してゆく。また、遠赤外線の一部は、直接、内釜内装紙400中の水分および米に吸収され、その温度を高めて行く。圧力調整機構を備え、いわゆる圧力釜として炊き上げる機能を備えていても良い。このように適切に炊飯器内が加熱加圧され、米粒や米でんぷんが内釜200の胴体部分220の内壁に直接触れることなく炊飯工程が進行し、米が炊き上がる。
ここで、内釜200と内釜内装紙400の間に水分が入り込み、その隙間において水蒸気の気泡が多量に発生すると内釜内装紙400を捲り上げてしまう恐れがあるが、以下の工夫があれば問題ない。
まず、内釜200と内釜内装紙400の間に水分が入り込まないように内釜内装紙400の防水性を高めたものであればこのような問題は起こらない。
また、内釜200と内釜内装紙400の間に水分が入り込み、発生した水蒸気を逃がす気抜き溝を、固定具300または内釜200の上縁の嵌合形状210に設けておく工夫をすることも好ましい。図4は固定具300側に固定具の底面から外周壁にかけて貫通する気抜き溝305を設けた例である。図4(a)に示すように、固定具300の周囲に適切な数、底面から外周壁にかけて切り欠き状の気抜き溝305を設けておく。図4(B)および図4(C)は内釜200の上縁の嵌合形状210に嵌合された固定具300と内釜内装紙400の関係を模式的に示す断面図である。図4(B)は固定具300のうち、気抜き溝305が設けられていない部分での断面図を示す図である。図4(C)は固定具300のうち、気抜き溝305が設けられている部分の断面図を示す図である。図4(B)の気抜き溝305が設けられていない部分では固定具300と嵌合形状210が沿い、隙間なく嵌合し合っており、内釜内装紙400はぴったりと固定されている。一方、図4(C)の気抜き溝305が設けられている部分では固定具300の気抜き溝305と嵌合形状210には隙間が生まれ、内釜内装紙400はぴったりとは固定されず、遊びの部分が生じる。内釜200と内釜内装紙400の間に入り込んだ水分が調理中に沸騰して水蒸気の気泡が多数生じても、当該気泡はこの気抜き溝305部分に出来た隙間から上方へ逃げることができる。この気抜き溝305を固定具300の周囲に適度に設けておけば良い。
まず、内釜200と内釜内装紙400の間に水分が入り込まないように内釜内装紙400の防水性を高めたものであればこのような問題は起こらない。
また、内釜200と内釜内装紙400の間に水分が入り込み、発生した水蒸気を逃がす気抜き溝を、固定具300または内釜200の上縁の嵌合形状210に設けておく工夫をすることも好ましい。図4は固定具300側に固定具の底面から外周壁にかけて貫通する気抜き溝305を設けた例である。図4(a)に示すように、固定具300の周囲に適切な数、底面から外周壁にかけて切り欠き状の気抜き溝305を設けておく。図4(B)および図4(C)は内釜200の上縁の嵌合形状210に嵌合された固定具300と内釜内装紙400の関係を模式的に示す断面図である。図4(B)は固定具300のうち、気抜き溝305が設けられていない部分での断面図を示す図である。図4(C)は固定具300のうち、気抜き溝305が設けられている部分の断面図を示す図である。図4(B)の気抜き溝305が設けられていない部分では固定具300と嵌合形状210が沿い、隙間なく嵌合し合っており、内釜内装紙400はぴったりと固定されている。一方、図4(C)の気抜き溝305が設けられている部分では固定具300の気抜き溝305と嵌合形状210には隙間が生まれ、内釜内装紙400はぴったりとは固定されず、遊びの部分が生じる。内釜200と内釜内装紙400の間に入り込んだ水分が調理中に沸騰して水蒸気の気泡が多数生じても、当該気泡はこの気抜き溝305部分に出来た隙間から上方へ逃げることができる。この気抜き溝305を固定具300の周囲に適度に設けておけば良い。
なお、図4の例は気抜き溝305を固定具300側に設けた構成の例であるが、固定具300側ではなく、内釜の上縁の嵌合形状210側に設ける構成でも良い。図5(a)に示すように、内釜200にその内周壁から嵌合形状そして上縁上面まで導通する気抜き溝205を設け、当該気抜き溝205を内釜200の周囲に一又は複数設けた構成としても良い。図5(B)および図5(C)は内釜200の上縁の嵌合形状210に嵌合された固定具300と内釜内装紙400の関係を模式的に示す断面図である。図5(B)は内釜の気抜き溝205が設けられていない部分の断面図を示す図である。図5(C)は内釜のうち、気抜き溝205が設けられている部分の断面図を示す図である。図5(B)の気抜き溝205が設けられていない部分では固定具300と嵌合形状210が沿い、隙間なく嵌合し合っており、内釜内装紙400はぴったりと固定されている。一方、図5(C)の気抜き溝205が設けられている部分では固定具300と嵌合形状210には気抜き溝205の隙間が生まれる。内釜200と内釜内装紙400の間に入り込んだ水分が調理中に沸騰して水蒸気の気泡が多数生じても、当該気泡はこの気抜き溝205の隙間から上方へ逃げることができる。
また、内釜調理器本体100が圧力調整機構を備え、いわゆる圧力釜として使用することができ、庫内の圧力を自在に調整できる場合は、内釜200と内釜内装紙400の間に水分が入り込んだ状態であっても、適切に庫内の圧力を調整することにより水蒸気の気泡の発生を抑制すればこのような問題は起こらない。
以上のいずれかの工夫またはそれらの組み合わせにより気泡の問題を解決できる。
以上のいずれかの工夫またはそれらの組み合わせにより気泡の問題を解決できる。
次に、炊飯後から後片付けまでについて述べる。
炊飯後、蓋部110を開けて、炊き上がったお米をしゃもじ等で掬い出すことになるが、その際も内釜内装紙400の上縁部分410は固定具300により内釜200の上縁部分にしっかりと固定されているので、動いたり遊んだりすることはない。
炊飯後、蓋部110を開けて、炊き上がったお米をしゃもじ等で掬い出すことになるが、その際も内釜内装紙400の上縁部分410は固定具300により内釜200の上縁部分にしっかりと固定されているので、動いたり遊んだりすることはない。
次に、後片付けについて説明する。内釜内装紙400を内釜200から取り出すため、まず、固定具300を内釜200から取り外す。ここで、固定具300を取り外しやすいように工夫をすることができる。
第一の工夫は、固定具300の一部に指がかかるように切り欠きを設けておくものである。図6(A)は固定具300に設けられている切り欠き310の例を模式的に示している。例えば、この切り欠き310を固定具300の周囲に適度に設けておく。例えば、円周上の90度おきずつに4箇所設けておく。利用者はこの切り欠き310に指をかけて固定具300を上に引き上げることにより固定具300を内釜200の上縁部分から取り外す。
第二の工夫は、固定具300の一部に指がかかるようにフックを設けておくものである。図6(B)は固定具300に設けられているフック320の例を模式的に示している。例えば、このフック320を固定具300の周囲に適度に設けておく。例えば、円周上の90度おきずつに4箇所設けておく。利用者はこのフック320に指をかけて固定具300を上に引き上げることにより固定具300を内釜200の上縁部分から取り外す。
このように、固定具300を内釜200から取り外せば、固定具300と内釜200の上縁部分に挟まれていた内釜内装紙400の上縁部分410が自由となり、内釜内装紙400を内釜200から取り出すことができる。
第一の工夫は、固定具300の一部に指がかかるように切り欠きを設けておくものである。図6(A)は固定具300に設けられている切り欠き310の例を模式的に示している。例えば、この切り欠き310を固定具300の周囲に適度に設けておく。例えば、円周上の90度おきずつに4箇所設けておく。利用者はこの切り欠き310に指をかけて固定具300を上に引き上げることにより固定具300を内釜200の上縁部分から取り外す。
第二の工夫は、固定具300の一部に指がかかるようにフックを設けておくものである。図6(B)は固定具300に設けられているフック320の例を模式的に示している。例えば、このフック320を固定具300の周囲に適度に設けておく。例えば、円周上の90度おきずつに4箇所設けておく。利用者はこのフック320に指をかけて固定具300を上に引き上げることにより固定具300を内釜200の上縁部分から取り外す。
このように、固定具300を内釜200から取り外せば、固定具300と内釜200の上縁部分に挟まれていた内釜内装紙400の上縁部分410が自由となり、内釜内装紙400を内釜200から取り出すことができる。
内釜内装紙400を取り出した後の内釜200の胴体部分220の内壁にはお米や米でんぷんのこびり付きはない。それゆえ内釜200の清掃洗浄は簡単な水洗いなどにより極めて簡単に行なうことができる。
また、固定具300は簡単なリング形状であるのでこれも簡単に清掃洗浄を行なうことができる。
内釜内装紙は使い捨てとすることができる。
また、固定具300は簡単なリング形状であるのでこれも簡単に清掃洗浄を行なうことができる。
内釜内装紙は使い捨てとすることができる。
なお、内釜内装紙400を保存容器として用いることができる点について説明する。上記例では内釜内装紙400は基材が紙素材であり、形を自由に変えることができるので、内釜内装紙400を内釜200から取り出した時点で内釜内装紙400の内部にお米が残っている場合、内釜内装紙の上面開口を塞ぐように周壁の形をつぶして折り畳んでお米を包み込むことができるので、内釜内装紙400をそのままお米の保存容器として用いることができ、冷蔵庫や冷凍庫への保存容器として用いることができる。
実施例2の炊飯器は、固定具の周囲にきざみを設けて滑り止めをつけたものである。
図7(A)は周囲にきざみが設けられている固定具の例の一部を模式的に示す図である。図7(A)に示す固定具300は実施例1と同様、輪状の固定リングとしている。当該固定具300の外周側面には滑り止めとなるきざみ330が設けられている。
次に、実施例2の炊飯器の固定具300により内釜内装紙400を内釜200の上縁部分に対してより一層強く固定することができる様子を説明する。
まず、図7(B)に示すように内釜内装紙400を内釜200内に収める。次に、図7(C)に示すように、きざみ330が外周側面に設けられている固定具300を内釜200の上縁部分の嵌合形状210に対して上から押し込んで取り付ける。図7(C)に示すように取り付けられると、固定具300の外周側面と内釜内装紙400の上縁部分410の内周側面がかみ合うこととなるが、実施例2の固定具300にはきざみ330が設けられているために両者間の摩擦係数が大きくなる。そのため、固定具300を内釜内装紙400を挟み込みつつ内釜200の上縁部分に対してより一層強く固定することができる。
図7(A)は周囲にきざみが設けられている固定具の例の一部を模式的に示す図である。図7(A)に示す固定具300は実施例1と同様、輪状の固定リングとしている。当該固定具300の外周側面には滑り止めとなるきざみ330が設けられている。
次に、実施例2の炊飯器の固定具300により内釜内装紙400を内釜200の上縁部分に対してより一層強く固定することができる様子を説明する。
まず、図7(B)に示すように内釜内装紙400を内釜200内に収める。次に、図7(C)に示すように、きざみ330が外周側面に設けられている固定具300を内釜200の上縁部分の嵌合形状210に対して上から押し込んで取り付ける。図7(C)に示すように取り付けられると、固定具300の外周側面と内釜内装紙400の上縁部分410の内周側面がかみ合うこととなるが、実施例2の固定具300にはきざみ330が設けられているために両者間の摩擦係数が大きくなる。そのため、固定具300を内釜内装紙400を挟み込みつつ内釜200の上縁部分に対してより一層強く固定することができる。
実施例3の炊飯器は、固定具の表面に凹凸を設け、内釜の上縁の嵌合形状を固定具の表面の凹凸と対応する形状とするものである。
図8(A)は底面に凹凸が設けられている固定具の例の一部を模式的に示す図である。図8(A)は固定具300の底面部分の構造を示すため、固定具300の天地を逆にし、底面を上に向けて示している。図8(A)に示すように、固定具300の底面には凹部340が設けられ、底面全体として凹凸が設けられている形状となっている。凹部340は周囲に適度に配置されていれば良い。
図8(A)は底面に凹凸が設けられている固定具の例の一部を模式的に示す図である。図8(A)は固定具300の底面部分の構造を示すため、固定具300の天地を逆にし、底面を上に向けて示している。図8(A)に示すように、固定具300の底面には凹部340が設けられ、底面全体として凹凸が設けられている形状となっている。凹部340は周囲に適度に配置されていれば良い。
図8(B)は、内釜200の上縁部分に設けられた、固定具300の表面の凹凸に対応した嵌合形状の例の一部を模式的に示す図である。この例では、固定具300の底面に設けられている凹部340に対応して、内釜200の上縁部分の嵌合形状210には凸部230が設けられている。このように凸部230は固定具300の底面の凹部340の配置に応じて設けられている。
実施例3の炊飯器では、固定具300の内釜200への取り付けにおいて、内釜200の上縁部分の嵌合形状210と固定具300が嵌合し合うのみではなく、内釜200の上縁部分の嵌合形状210に設けられている凸部230と固定具300の底面に設けられている凹部340が嵌合してかみ合うことにより、固定具300をしっかり内釜200の上縁に取り付けることができる。
実施例3の炊飯器では、固定具300の内釜200への取り付けにおいて、内釜200の上縁部分の嵌合形状210と固定具300が嵌合し合うのみではなく、内釜200の上縁部分の嵌合形状210に設けられている凸部230と固定具300の底面に設けられている凹部340が嵌合してかみ合うことにより、固定具300をしっかり内釜200の上縁に取り付けることができる。
図8(C)は、内釜200の凸部230および固定具300の凹部340に対応する孔が上縁部分に設けられている内釜内装紙400の例の一部を模式的に示す図である。図8(C)の例では内釜内装紙400の上縁部分410に孔430が設けられている。この孔430は内釜200の凸部230および固定具300の凹部340に対応するように設けられている。
実施例3の炊飯器の内釜200に対して内釜内装紙400および固定具300を取り付ける様子を説明する。
図9(A)は内釜200の側断面の一部を模式的に示した図である。上縁部分の嵌合形状210の一部に凸部230が設けられている。なお、図9は内釜200の上部のみを示している。
ここに、図9(B)に示すように、内釜内装紙400の上縁部分410を内釜200の上縁の嵌合形状210に沿わせつつ、内釜内装紙400の胴体部分内釜200の胴体部分220に内装する。このとき、内釜内装紙の上縁部分410に設けられた孔430を内釜200の上縁部分の凸部230に通して装着する。図9(B)に示すように、凸部230が内釜内装紙400の上縁部分410を貫通して上部に突き出ている。
図9(A)は内釜200の側断面の一部を模式的に示した図である。上縁部分の嵌合形状210の一部に凸部230が設けられている。なお、図9は内釜200の上部のみを示している。
ここに、図9(B)に示すように、内釜内装紙400の上縁部分410を内釜200の上縁の嵌合形状210に沿わせつつ、内釜内装紙400の胴体部分内釜200の胴体部分220に内装する。このとき、内釜内装紙の上縁部分410に設けられた孔430を内釜200の上縁部分の凸部230に通して装着する。図9(B)に示すように、凸部230が内釜内装紙400の上縁部分410を貫通して上部に突き出ている。
次に、図9(C)に示すように、内釜内装紙400の上縁部分410を挟み込みつつ、内釜200の上縁の嵌合形状210に固定具300を上から押し込んで嵌合して取り付けることにより内釜内装紙400を内釜200に固定して取り付ける。その際、固定具300の底面に設けられた凹部340を内釜の上縁部分の凸部230に挿入しつつ両者を嵌合させる。上から押し込むことにより固定具300の側面および下面が嵌合形状210と締め付け合い、両者に挟み込まれる内釜内装紙400の上縁部分410がしっかり固定されることとなる。さらに、固定具300の凹部340と内釜200の凸部230が嵌合し合い、固定具300の回転方向への移動がなくなる。
このように、固定具300と内釜内装紙400の上縁部分と内釜200の上縁部分のかみ合わせをより一層強くすることができ、また、凸部230および凹部340のかみ合わせにより回転方向への移動が制限されるので、炊飯後にお米を掬い出す場合でも内釜内装紙が回転方向に移動するおそれがなくなる。
実施例4の内釜式調理器は、従来の炊飯器のように炊飯用途のみを念頭にした調理器ではなく、加熱加圧調理を行なう多用途の内釜式調理器とした例を示す。マイコン制御により制御可能な加熱機構と加圧機構を備えている。
図10は実施例4の内釜式調理器の構成を簡単に示したブロック図である。
本発明の実施例4の内釜式調理器100aは、庫内の内釜200に対してマイコン150により加熱機構151および加圧機構152を制御し、自在に加熱、加圧することができるものであり、加熱温度、温度変化、加熱時間、加圧圧力、圧力変化などを自在に調整できるものとなっている。
マイコン150には、各種のレシピ対応の加熱・加圧スケジュールが用意されており、利用者のボタン入力などの指示入力により、調理しようとする料理内容に応じた加熱・加圧スケジュールに従って加熱処理、加圧処理が行なわれる。加熱・加圧スケジュールは常に一定値という必要はなく、最初の所定時間、第1の温度、第1の圧力で調理を始め、中間の所定時間、第2の温度、第2の圧力で調理を続行し、終了前の所定時間、第3の温度、第3の圧力で調理を締めくくるなど、調理の進行に伴って適切な調整を行ないつつ調理ができる機能を備えている。
例えば、カレーのレシピ、シチューのレシピ、茶碗蒸のレシピ、焼き魚のレシピ、温泉卵のレシピ、パンのレシピ、クッキーのレシピなど多様なレシピを備え、多様な加熱・加圧スケジュールが用意されている。マイコン150は利用者が選択した料理内容に応じた加熱・加圧スケジュールに従って加熱処理、加圧処理を制御する。
本発明の内釜内装紙400を用いれば、カレーやシチューなどの汁物の調理、焼き魚などの焼き物の調理であっても内釜200の内表面を直接汚すことがなく、調理後の内釜の水洗の手間を省力化し、水洗の水を節水できる。内釜内装紙自体は使い捨てのもので良い。
図10は実施例4の内釜式調理器の構成を簡単に示したブロック図である。
本発明の実施例4の内釜式調理器100aは、庫内の内釜200に対してマイコン150により加熱機構151および加圧機構152を制御し、自在に加熱、加圧することができるものであり、加熱温度、温度変化、加熱時間、加圧圧力、圧力変化などを自在に調整できるものとなっている。
マイコン150には、各種のレシピ対応の加熱・加圧スケジュールが用意されており、利用者のボタン入力などの指示入力により、調理しようとする料理内容に応じた加熱・加圧スケジュールに従って加熱処理、加圧処理が行なわれる。加熱・加圧スケジュールは常に一定値という必要はなく、最初の所定時間、第1の温度、第1の圧力で調理を始め、中間の所定時間、第2の温度、第2の圧力で調理を続行し、終了前の所定時間、第3の温度、第3の圧力で調理を締めくくるなど、調理の進行に伴って適切な調整を行ないつつ調理ができる機能を備えている。
例えば、カレーのレシピ、シチューのレシピ、茶碗蒸のレシピ、焼き魚のレシピ、温泉卵のレシピ、パンのレシピ、クッキーのレシピなど多様なレシピを備え、多様な加熱・加圧スケジュールが用意されている。マイコン150は利用者が選択した料理内容に応じた加熱・加圧スケジュールに従って加熱処理、加圧処理を制御する。
本発明の内釜内装紙400を用いれば、カレーやシチューなどの汁物の調理、焼き魚などの焼き物の調理であっても内釜200の内表面を直接汚すことがなく、調理後の内釜の水洗の手間を省力化し、水洗の水を節水できる。内釜内装紙自体は使い捨てのもので良い。
本発明の内釜式調理器は、内釜の上縁部分の嵌合形状に固定具を取り付けて内釜内装紙を簡単に固定することができ、内釜式調理器の内釜の清掃洗浄等の作業を簡易化、省力化することができるので、広く一般の炊飯器などに用いることができる。また、内釜内装紙は炊飯したご飯が残った場合にそのまま冷蔵用の保管容器として用いることができる。
100 炊飯器本体
100a 内釜式調理器本体
110 蓋部
120 胴体部
200 内釜
205 気抜き溝
210 嵌合形状
220 胴体部分
230 凸部
300 固定具
305 気抜き溝
310 切り欠き
320 フック
330 きざみ
340 凹部
400 内釜内装紙
410 上縁部分
420 胴体部分
430 孔
440 水量目盛線
450 上縁折り返し部分
100a 内釜式調理器本体
110 蓋部
120 胴体部
200 内釜
205 気抜き溝
210 嵌合形状
220 胴体部分
230 凸部
300 固定具
305 気抜き溝
310 切り欠き
320 フック
330 きざみ
340 凹部
400 内釜内装紙
410 上縁部分
420 胴体部分
430 孔
440 水量目盛線
450 上縁折り返し部分
Claims (7)
- 内部に内釜を備え、当該内釜の中に入れた食材を自動調理する内釜式調理器であって、
内釜式調理器本体と、
内釜と、
前記内釜の上縁に嵌合して取り付ける固定具と、
前記内釜の胴体の内面形状に沿う形状の胴体部分と、前記嵌合形状を含む前記内釜の上縁に沿う形状の上縁部分とを備え、前記内釜に内装してその内部に調理する食材を保持する使い捨ての内釜内装紙とを備え、
前記内釜の上縁が前記固定具の形状と嵌合する嵌合形状を備え、
前記内釜内装紙の上縁部分を前記内釜の上縁に沿わせ、前記内釜内装紙の胴体部分を前記内釜の胴体内面に沿わせ、前記内釜内装紙を前記内釜に内装し、
当該内釜内装紙の上縁部分を挟み込みつつ、前記固定具を前記内釜の上縁の嵌合形状に嵌めて取り付け、前記内釜内装紙を前記内釜に取り付けた内釜式調理器。 - 前記固定具の形状がリング形状であり、前記内釜の嵌合形状が当該固定具のリング形状に対応する環溝である請求項1に記載の内釜式調理器。
- 前記固定具にその底面から外周壁にかけて貫通する気抜き溝を設け、当該気抜き溝を前記固定具の周囲に一又は複数設けた請求項1または2に記載の内釜式調理器。
- 前記内釜にその内周壁から上縁上面にかけて導通する気抜き溝を設け、当該気抜き溝を前記内釜の周囲に一又は複数設けた請求項1または2に記載の内釜式調理器。
- 前記内釜式調理器本体が炊飯器本体であり、内釜式調理器が炊飯器である請求項1から4のいずれかに記載の内釜式調理器。
- 加熱機構と圧力調整機構を備え、加熱・加圧スケジュールに従って庫内の内釜の温度調整、圧力調整を可能とした請求項1から5のいずれかに記載の内釜式調理器。
- 請求項1から6のいずれかに記載の内釜式調理器に取り付ける内釜内装紙。
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---|---|---|---|
JP2004207276A JP2005046619A (ja) | 2003-07-15 | 2004-07-14 | 内釜式調理器およびその内釜に取り付ける内釜内装紙 |
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JP2003274475 | 2003-07-15 | ||
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Publications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101165365B1 (ko) | 2009-10-15 | 2012-07-12 | 대승의료기기(주) | 굽기 기능을 갖는 전기밥솥 및 그의 제어 방법 |
JP2015504332A (ja) * | 2011-11-18 | 2015-02-12 | セブ エス.アー.Seb S.A. | 調理器具 |
CN105685537A (zh) * | 2014-11-25 | 2016-06-22 | 美的集团股份有限公司 | 电饭煲和通过电饭煲制作果酱的方法 |
-
2004
- 2004-07-14 JP JP2004207276A patent/JP2005046619A/ja active Pending
Cited By (4)
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KR101165365B1 (ko) | 2009-10-15 | 2012-07-12 | 대승의료기기(주) | 굽기 기능을 갖는 전기밥솥 및 그의 제어 방법 |
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CN105685537B (zh) * | 2014-11-25 | 2020-01-03 | 美的集团股份有限公司 | 电饭煲和通过电饭煲制作果酱的方法 |
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Legal Events
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