JP2005046614A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表面シート及び裏面シートと別体にしたウイング部の操作性、よれ・ずれ防止性及び肌触りの良好な吸収性物品を提供する。
【解決手段】 本発明の吸収性物品1は、液保持性を有する吸収体4と、吸収体4の表面を覆い液透過性を有する肌当接シート2と、吸収体4の裏面を覆う下着当接シート3とからなる吸収性本体1aを備え、吸収性本体1aの両側部にウイング部5が外側に延出して形成されたものである。ウイング部5は、肌当接シート2に肌当接側接合部6で固定されると共に、下着当接シート3に下着当接側接合部7で固定されている。肌当接側接合部6の幅W1は、下着当接側接合部7の幅W2よりも小さく形成されており、且つ、肌当接側接合部6の幅W1の最外端位置は、下着当接側接合部7の幅W2の最外端位置よりも外側に配置されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品に関し、特に、ウイング部を有する吸収性物品に関する。
一般に、ウイング部を有する吸収性物品を使用する場合においては、ウイング部を、裏側(下着側)に折り曲げた状態で、下着の股間部分に粘着剤で固定してずれないようにしている。
従来、この種の吸収性物品を製造する際には、ウイング部まで含めた形状の表面シート及び裏面シートを、表面シート原反及び裏面シート原反からそれぞれ切断して形成していたが、この場合、無駄なトリムが生じていた。
そのため、近年、原反の使用量やトリムの発生量を低減する観点等から、表面シートと裏面シートとの間に吸収体を内在させた、ウイング部の無い本体部を形成する一方で、表面シート原反及び裏面シート原反とは異なる原反から、一対のウイング片を形成し、この一対のウイング片を、本体部の両側部の内側に接合してウイング部とすることが行われている。
このようなウイング部は、強度的に弱く、本体部から外れやすいため、ウイング部と表面シート及び裏面シートとの間の双方の接合領域を5mm以上にし、更に、その接合領域において、表面シート側の接合幅寸法を、裏面シート側の接合幅寸法よりも大きくした技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2001―61884号公報
上記特許文献1に示された従来技術においては、ウイング部と本体部とを確実に接合させることに注目しているため、ウイング部の強度を高める反面、その剛性が著しく高くなることがあった。
その結果、ウイング部が曲げづらいため、操作性の点で不具合を感じる点や、ウイング部の折り曲げ部分が硬くなって股間部分で擦れや違和感を生じるため、装着感を著しく損なう点等の問題が生じる。
一方、一般に、ウイング部は、下着を巻き込んでこれにフィットして取り付けられることにより、吸収性物品のよれ・ずれの防止を向上させるものであるが、これに対し、上記従来技術のウイング部は、その強度を大きくするあまり、しなやかに曲がって下着にフィットする点を損なっている。
また、この従来技術においては、表面シートがウイング部の表面に広くわたっているため、表面シートに含浸した体液が滲んでウイング部へ広がり、結果的に、股間部分を汚したり、更には、漏れて下着を汚すおそれがある。
従って、本発明の目的は、表面シート及び裏面シートと別体にしたウイング部の操作性、よれ・ずれ防止性及び肌触りの良好な吸収性物品を提供することにある。
本発明は、液保持性を有する吸収体と、該吸収体の表面を覆い液透過性を有する肌当接シートと、該吸収体の裏面を覆う下着当接シートとからなる吸収性本体を備え、該吸収性本体の両側部にウイング部が外側に延出して形成された吸収性物品であって、前記ウイング部は、前記肌当接シートに肌当接側接合部で固定されると共に、前記下着当接シートに下着当接側接合部で固定されており、
前記肌当接側接合部の幅は、前記下着当接側接合部の幅よりも小さく形成されており、且つ、前記肌当接側接合部の幅の最外端位置は、前記下着当接側接合部の幅の最外端位置よりも外側に配置されている吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明によれば、表面シート及び裏面シートと別体にしたウイング部の操作性、よれ・ずれ防止性及び肌触りの良好な吸収性物品を得ることができる。
本発明の場合、肌当接側接合部を、前記下着当接側接合部よりも、その幅を小さくし、且つ、その幅の最外端位置を外側に配置したため、ウイング部の根元において、肌当接側に柔軟性を得る設計を施すと共に下着当接側にウイングが外れない程度にウイング強度を確保できる設計を施し、結果的に、ウイング部を裏面側に折り曲げる際の良好な操作性と、ショーツへのフィット性及び良好な肌触り感とを得ることができる。
本出願において、「幅」の方向は、ウイング部の延出方向と同一であり、「最外端位置」とは、肌当接側接合部及び下着当接側接合部が、吸収性物品の幅方向の最も外側にある位置を意味する。
以下、本発明に係る吸収性物品の好ましい一実施形態を図面を参照して説明する。この実施形態は生理用ナプキンである。
図1、図2及び図4(a)に示すように、本実施形態の吸収性物品1は、液保持性を有する吸収体4と、吸収体4の表面を覆いこの表面の一部に対し液透過性を有する肌当接シート2と、吸収体4の裏面を覆い液不透過性を有する裏面シート(下着当接シート)3とからなる吸収性本体1aを備え、吸収性本体1aの両側部にウイング部5が外側に延出して形成されたものである。
ウイング部5は、肌当接シート2に表面側接合部(肌当接側接合部)6で固定されると共に、裏面シート3に裏面側接合部(下着当接側接合部)7で固定されている。
表面側接合部6の幅W1は、裏面側接合部7の幅W2よりも小さく形成されており、且つ、表面側接合部6の幅W1の最外端位置は、裏面側接合部7の幅W2の最外端位置よりも外側に配置されている。
かかる吸収性物品1を詳細に述べる。
裏面シート3は、液不透過性を有する材料を用いて、略長方形型の形状に形成されたものである。吸収体4は、パルプ繊維及び吸収性ポリマーを用いて液保持性を有するように積層体状に形成されたものである。
肌当接シート2は、裏面シート3と一対をなしてこれらの間に吸収体4を介在するものであり、ウイング部5の操作性、よれ・ずれ防止性及び肌触りを確保する点では、表面シート2aのみであってもよいが、表面シート2aの体液がウイング部5に広がり漏れてしまう危険性を排除する観点からでは、表面シート2aと、撥水シート2bとからなることが好ましい。吸収体4は、肌当接シート2を介して吸液可能であり、吸収性物品1はその表面の一部から吸収体4へ吸液可能になっている。より具体的には、吸収性物品1は、吸収性本体1aの幅方向中央部に存する、撥水性シート2bに覆われていない部分から吸液可能である。
表面シート2aは、液透過性を有する材料を用いて、裏面シート3の幅より狭小に形成された略帯形状物に親水化処理が施されたものである。
撥水シート2bは、撥水性不織布を用いて、裏面シート3に対し表面シート2aの両側方を埋めるような2片の形状に形成されたものである。
ウイング部5は、肌触りの良い柔軟性と、良好な操作性とを発揮させる特性を有する材料を用いて形成されたもので、その裏面に下着固定用の接着材(図示省略)が貼付されている。
特に、表面が柔らかく操作性に優れた材料として、不織布あるいはフィルムといった材料をそれぞれの材料適性に合わせて複合化させた材料を選択することが好ましく、特に下着に対して良好にフィットさせ、よれ・ずれ防止性を向上させる観点からは、エラストマー的な特性を有する材料を用いることが好ましい。
エラストマー的な特性を有するウイング材料としては、例えば、潜在捲縮性繊維《エチレン−プロピレンランダム共重合体(EP)を芯成分とし、ポリプロピレン(PP)を鞘成分とした熱収縮性を示す芯鞘型複合繊維≫を原料としてカードウエブを製造し、このウエブに対してをエンボス加工した材料を、加熱し繊維を熱収縮させることで得られた伸縮性シートが好ましいが、エラストマー的特性を有するフィルムやネット及びそれらの弾性材料からなる複合材料でもよい。
また、下着への固定手段も接着材に限らず、メカニカルファスナーによる固定等、他の手段を選択してもよい。
次に、吸収性物品1における位置関係及び接合状態を述べる。
表面シート2aの両側部上面には、それぞれ、撥水性シート2bの一方の側部が接合されている。表面シート2aと撥水シート2bとの接合部分には、ヒートシールによるエンボス加工が施されている。撥水シート2bの表面シート側の端部2b1は表面シート2a上に突き出した部分となり、表面シート2aから滲み出た及び流れた体液を堰き止める防漏壁のような役割として機能する。
このような表面シート2a及び撥水シート2bは、一体となり、その表面シート2aが、吸収体4の表面(肌当接側上面)を覆う一方で、その撥水シート2bが、吸収体4の側面を覆っている。
ウイング部5の内側部上面と撥水シート2bの他方の側部(ウイング延出方向外側)との間には、エンボス加工により表面側接合部6が形成されている。前述の表面シート2aと撥水性シートとの接合、及び表面側接合部6の形成には、表面側の柔軟性(肌触り)を保持する接合方法が選択される。
表面側接合部6は、体液のウイング部5側への滲みを防止する観点から、撥水シート2bとウイング部5との接合領域において、吸収性物品1の長手方向(X方向)に連続して形成されている。
一方、このようなウイング部5は、表面シート2aに直接接合されず、表面シート2aに含浸した体液や、表面シート2a上に溜まった体液から遮断されることになる。
裏面シート3の両側部にはそれぞれウイング部5が接合されており、ウイング部5の内側部下面と裏面シート3の側部との間には、裏面側接合部7が形成され、本実施形態においてホットメルト接着剤が用いられている。裏面側接合部7の形成には、ウイング部5と裏面シートとの接合強度(外れ難さ)を確保するよう接合方法が選択される。
裏面側接合部7は、表面側接合部6の場合と同様に体液の滲み防止の観点から、ウイング部5と裏面シート3との接合領域において、吸収性物品1の長手方向に連続して形成されている。
なお、表面シート2a及び撥水シート2bの周縁部分(ウイング部5との接合部分を除く)と、裏面シート3の周縁部分との接合は、ホットメルト接着剤を用いて裏面側接合部7に連続させたものとしてもよく(図示しない)、また、エンボス8を施して表面側接合部6に連続させたものとしてもよい(図1参照)。
図4(a)に示すように、表面側接合部6と裏面側接合部7との関係については、ウイング部5を折り曲げる際の操作性を良好にする観点、ウイング部5を下着に良好にフィットさせた状態で巻きつけやすくする観点、及び折り曲げ部分の肌触りを良好にする観点等を一層向上させるために、表面側接合部6は、吸収性物品1の幅方向(Y方向)に裏面側接合部7と重ならず、裏面側接合部7に対し、その幅方向の外側にずれて配置されている。
上述したように、表面側接合部6と裏面側接合部7の位置関係は、表面側接合部6は、吸収性物品1の幅方向(y方向)に裏面側接合部7と重ならず、裏面側接合部7に対し、その幅方向の外側にずれて配置されていることが好ましいが、図4(b)に示すように、表面側接合部6は、裏面側接合部7と一部重なり、この裏面側接合部7に対して、吸収性物品1の幅方向の外側(y方向のウイング部の延出側)に向かって延出するようようにずれて配設されていてもよい。
この際、ウイング部5の折り曲げやすさを良好にする観点から、ズレ幅w20(y方向のウイング延出側と同じ側に延出している、表面側接合部6の裏面側接合部7とのずれ幅)は、1〜4mmとするのが好ましく、表面側接合部6と裏面側接合部7との重なり幅w10は、肌触りと下着へのフィット性の観点から、1〜4mmとするのが好ましい。
また、図4(a)(b)に示すように、上記同様の観点から、表面側接合部6の幅W1は、裏面側接合部7の幅W2よりも小さく設定されている。具体的には、吸収性本体1aの幅が50〜100mmの吸収性物品1において、表面側接合部6の幅W1が1〜4mmであるのに対し、裏面側接合部7の幅W2が、3〜30mmであることが好ましい。
もっとも、裏面側接合部7の幅の上限は、ウイング部5と裏面シートとの接合強度を確保する点では制限的なものでなく、裏面側接合部7が、ウイング部5と裏面シート3との接合領域の全範囲にわたってもよく、あるいは、ウイング部5からはみ出て吸収体4と裏面シート3との間に介在してもよい。
更には、図4(c)に示すように、裏面側接合部7は、幅方向(y方向)に連続している必要はなく、特にウイング部5を下着に良好にフィットさせた状態で巻きつけやすくする観点から、接合間隔d2を空けたパターンで接合されていてもよい。この際、裏面側接合部7の幅W2は、3〜10mmとするのが好ましく、接合間隔d2は、1〜5mmとするのが好ましい。
また、図4(c)に示すように、表面側接合部6についても、幅方向(y方向)に連続している必要はなく、特にウイング部5を操作性よく且つ下着に良好にフィットさせた状態で巻きつけ易くする観点、及び肌触りを良好にする観点から、接合間隔d1を空けたパターンで接合されていても良い。
この際、上記同様の観点より、表面側接合部6の幅の最外端位置が、裏面側接合部7の最外端位置よりも外側に位置しており、好ましくは、表面側接合部6が、裏面側接合部7と重ならない領域で、裏面側接合部7の外側に配置されるのがよく、表面側接合部6の幅W1は、1〜4mmとするのが好ましく、接合間隔d1は、3〜10mmとするのが好ましい。
上述した吸収性物品1においては、図2及び図4(a)に示すように、裏面シート(下着当接シート)3の側縁端の位置よりも、肌当接シート2の側縁端の位置(より具体的には撥水シート2bの外側縁端の位置)が、吸収性物品1の幅方向の外方に位置している。また、表面側接合部6の最外端位置及び裏面側接合部7の最外端位置は、それぞれ、吸収体4の側縁端の位置よりも、吸収性物品1の幅方向の外方に位置している。
上述した吸収性物品1の製造方法は、特に限定されるものでないが、その一例を述べる。
予め、表面シート2aを形成する表面シート原反、撥水シート2bを形成する撥水シート原反、裏面シート3を形成する裏面シート原反、複数の吸収体4を用意しておくほか(以上図示しない)、ウイング部5を形成するウイングシート原反10を用意しておく(図3参照)。
表面シート原反及び撥水シート原反から、肌当接シート2が送り方向に連続したような表面側連続体を形成し、この表面側連続体に対し、吸収体4を一定の間隔毎に送ると共に、裏面シート原反を合流させて接合する。
この際、図3に示すように、ウイングシート原反10に対し、その幅方向中央部につき波形状に切断するウイングカットを施して一対のウイング連続体11、11を形成すると共に、このウイング連続体11の両側部に対し、送り方向の前後に切断する前後カットを施して一対のウイング片12、12を複数形成する。
その後、一対のウイング片12を、撥水シート原反の端部と裏面シート原反の端部との間に介在させるように送りつつ、表面側接合部6及び裏面側接合部7についての上記条件を満たすように接合をする。
そして、このような連続体を一定の長さ毎に切断し、吸収性物品1を複数形成する。
以上述べたように、本実施形態によれば、ウイング部5を撥水シート2bと裏面シート3との間で接合するにあたって、表面側接合部6の幅W1を、裏面側接合部7の幅W2よりも小さくし、且つ、表面側接合部6の幅W1の最外端位置を、裏面側接合部7の幅W2の最外端位置よりも外側に配置したため、ウイング部5の根元部分において、ウイング部5を裏面側に折り曲げる際に良好な操作性を得ることができる。
また、本実施形態によれば、ウイング部5を撥水シート2bと裏面シート3との間で接合するにあたって、表面側接合部6を、裏面側接合部7と重ならず、幅方向の外側にずらして配置したため、ウイング部5の根元部分において、ウイング部5を裏面側に折り曲げる際に一層良好な操作性を得ることができる。
さらに、本実施形態によれば、肌当接シート2を、表面シート2aと撥水シート2bとに分割し、ウイング部5を撥水シート2bと接合して表面シート2aから隔離したため、表面シート2aに含浸した体液や、表面シート2a上に溜まった体液が、ウイング部5に転移・付着するのを防止できる。
かかる点について、特に、本実施形態の場合、ウイング部5の根元部分において、表面側接合部6及び裏面側接合部7の双方を、吸収性物品1の長手方向に連続して形成したため、表面シート2aの体液だけでなく、吸収体4の体液がウイング部5に滲むのを防止できる。
さらにまた、本実施形態によれば、ウイング部5を肌当接シート2及び裏面シート3と別部材にしても、上述したように、本来の吸収性物品1の機能を維持できるため、ウイング部5の別部材化が、原反の使用量及びトリムの発生量を低減させることにつながる。具体的には、ウイング部5を、ウイングシート原反10からトリムを発生させずに形成すると共に、肌当接シート2及び裏面シート3を、吸収性物品1の幅まで狭小化した、それぞれの原反からトリムをほとんど発生させずに形成すればよい。かかる点は、肌当接シート2を表面シート2aと撥水シート2bとに分割した場合でも同様である。
次に、本発明の他の好ましい実施形態(以下、第2実施形態ともいう)について、図5及び図6を参照して説明する。第2実施形態の吸収性物品(生理用ナプキン)1’の説明においては、上述した吸収性物品1と異なる点について主として説明し、同様の点については、図5中に同一の符号を付して説明を省略する。吸収性物品1’について特に説明しない点については、上述した吸収性物品1についての説明が適宜適用される。
第2実施形態における肌当接シート2は、液透過性を有する表面シート2aからなる。ウイング部5は、表面シート2aに肌当接側接合部6で固定されると共に、下着当接シート3’に下着当接側接合部7で固定されている。吸収性物品1’における肌当接側接合部6は、ウイング部5と表面シート2aとを接合している。
第2実施形態における下着当接シート3’は、液透過性を有している。液透過性を有する下着当接シート3’としては、各種公知の液透過性の材料を用いることができるが、各種の不織布や、多数の開孔を有する樹脂フィルム等が、柔軟であり、ウイング部の操作性を一層向上させることができるので好ましい。
図5に示すように、吸収体4と下着当接シート3’との間には、防漏シート9が配されている。防漏シート9は、吸収体4に吸収された体液が、吸収体4の側部や裏面から漏れ出さないようにするシートである。防漏シート9は、吸収体4の裏面及び該吸収体4の両側部を覆っており、防漏シート9の両側縁部9a,9aは、吸収体4の表面側に位置している。防漏シート9は、略長方形状を有しており、その長手方向を、吸収性物品1’の長手方向と一致させて、該吸収性物品1’の両端部を除くほぼ全域に亘るように配されている。
防漏シート9としては、防水効果を発現し得る各種の防漏シートを用いることができ、例えば、防水紙や通気性フィルム等を用いることができる。
尚、吸収体4は、肌当接シート2を介して吸液可能であり、吸収性物品1はその表面の一部から吸収体4へ吸液可能になっている。より具体的には、吸収性物品1は、吸収性本体1aの幅方向中央部に存する、防漏シート9に覆われていない部分から吸液可能である。
第2実施形態の吸収性物品1’においても、上述した吸収性物品1と同様に、表面側接合部6の幅W1が、裏面側接合部7の幅W2よりも小さく形成されており、且つ、表面側接合部6の幅W1の最外端位置が、裏面側接合部7の幅W2の最外端位置よりも外側に配置されている(図6参照)。そのため、ウイング部5の根元部分において、ウイング部5を裏面側に折り曲げる際に良好な操作性を得ることができる。
吸収性物品1について上述した構成(好ましい構成を含む)は、適宜、第2実施形態の吸収性物品1’にも適用可能である。
尚、本発明の実施形態は、上記の生理用ナプキンに限られず、例えばおむつや失禁パッド、パンティライナー等の下着に装着して用いられる吸収性物品に適用可能である。
また、本発明の吸収性物品は上記の実施形態に限られない。例えば、表面側接合部6にホットメルト接着剤を用い、裏面側接合部7にエンボス加工を用いたり、これらを用いずに、超音波接合等の他の接合手段を用いてもよい。また、表面側接合部6と裏面側接合部7を同じ接合方法を用いたり、図4(c)のように片面側に複数の接合箇所がある場合に、それぞれ異なる接合方法を用いてもよい。
また、表面シート2aと撥水シート2bとはウイング部対応箇所で接合されていない領域を有したり、撥水シート2bの表面シート側の端部2b1に弾性伸縮材を配して該端部2b1を起立させた形態にしてもよい。
上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
本発明の一実施形態としての吸収性物品の概略を示す斜視図である。 図1における切断線A−Aに沿って示す吸収性物品の断面図である。 本実施形態に用いられるウイングシート原反の切断状態を示す斜視図である。 (a)、(b)、(c)は、表面側接合部と裏面側接合部との位置関係を示す図である。 本発明の他の実施形態(第2実施形態)としての吸収性物品を示す図で、図2に相当する図である。 第2実施形態における、表面側接合部と裏面側接合部との位置関係を示す図である。
符号の説明
1a 吸収性本体
2 肌当接シート
2a 表面シート
2b 撥水シート
3 裏面シート(下着当接シート)
3’ 下着当接シート
4 吸収体
5b ウイング部
6 表面側接合部(肌当接側接合部)
7 裏面側接合部(下着当接側接合部)
9 防漏シート
1 表面側接合部の幅
2 裏面側接合部の幅

Claims (7)

  1. 液保持性を有する吸収体と、該吸収体の表面を覆い液透過性を有する肌当接シートと、該吸収体の裏面を覆う下着当接シートとからなる吸収性本体を備え、該吸収性本体の両側部にウイング部が外側に延出して形成された吸収性物品であって、
    前記ウイング部は、前記肌当接シートに肌当接側接合部で固定されると共に、前記下着当接シートに下着当接側接合部で固定されており、
    前記肌当接側接合部の幅は、前記下着当接側接合部の幅よりも小さく形成されており、且つ、前記肌当接側接合部の幅の最外端位置は、前記下着当接側接合部の幅の最外端位置よりも外側に配置されている吸収性物品。
  2. 前記肌当接側接合部は、前記下着当接側接合部と重ならず、前記下着当接側接合部に対し、前記吸収性物品の幅方向の外側にずれて配設されている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記肌当接シートは、液透過性を有する表面シートと、撥水性を有する撥水シートとからなり、前記肌当接側接合部は、前記ウイング部と前記撥水シートとを接合している請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記肌当接シートは、液透過性を有する表面シートからなり、前記肌当接側接合部は、前記ウイング部と前記表面シートとを接合している請求項1又は2記載の吸収性物品。
  5. 前記下着当接シートは、液透過性を有しており、前記吸収体と前記下着当接シートとの間に、防漏シートが配されており、前記防漏シートは、前記吸収体の裏面及び両側部を覆っており、前記防漏シートの両側縁部が、前記吸収体の表面側に位置している請求項4記載の吸収性物品。
  6. 前記肌当接側接合部及び/又は前記下着当接側接合部は、前記吸収性物品の長手方向に連続的に形成されている請求項1乃至5何れかに記載の吸収性物品。
  7. 前記ウイング部は、伸縮性を有する材料から構成されている請求項1乃至6何れかに記載の吸収性物品。

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