JP2005045921A - 起動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電解コンデンサの充電時間と無関係に、スイッチング電源の力率改善コンバータやDC−DCコンバータの起動時間の短縮を実現する起動装置を提供する。
【解決手段】 力率改善制御IC2を定電流IC1で直接的に起動する定電流手段5および定電流停止手段6を有する定電流駆動手段4と、ダイオードD4とを備え、定電流手段5が生成した定電流IC1をダイオードD4を介して直接に力率改善制御IC2に供給し、力率改善制御IC2の起動時間を短縮して力率改善コンバータ1の起動を迅速に実行する。
【選択図】 図1
【解決手段】 力率改善制御IC2を定電流IC1で直接的に起動する定電流手段5および定電流停止手段6を有する定電流駆動手段4と、ダイオードD4とを備え、定電流手段5が生成した定電流IC1をダイオードD4を介して直接に力率改善制御IC2に供給し、力率改善制御IC2の起動時間を短縮して力率改善コンバータ1の起動を迅速に実行する。
【選択図】 図1
Description
本発明はスイッチング電源の力率改善コンバータやDC−DCコンバータを起動する起動装置に係り、特に起動時間の短縮を実現する起動装置に関する。
スイッチング電源に用いられる従来の起動装置において、交流入力(例えば、商用電源)の電流波形を電圧波形(50Hz/60Hzの正弦波の全波整流波形)に近づけて波形整形し、歪みを改善することによって力率を改善する力率改善コンバータを起動するものが知られている。
図6に従来のスイッチング電源の力率改善コンバータを示す。図6において、力率改善コンバータ(アクティブフィルタ)は、ダイオードブリッジDBの正極(+側)出力にチョークコイル主巻線LMおよびチョークコイル補助巻線LHを有するチョークコイルとダイオードD1が直列に接続され、ダイオードD1のカソード側とダイオードブリッジDBの負極(−側:接地GND)出力間に平滑コンデンサC1が接続される。
ダイオードD1のアノード側と接地GND間に、MOSFET−Q1と抵抗器R1を直列に接続し、制御IC51の制御出力VOでMOSFET−Q1のゲートを駆動制御し、MOSFET−Q1を比較的高い周波数でスイッチングさせることにより、力率改善コンバータが起動し、ダイオードブリッジDBで全波整流された電流波形をパルス状の正弦波(全波整流後の電圧波形と同等)に波形整形し、歪み(力率)を改善した後に、平滑コンデンサC1で平滑して直流電源が得られる。
起動装置52は、起動回路53、電解コンデンサC2およびダイオードD3から構成され、起動回路53から供給される起動電流IKを電解コンデンサC2に充電した後、電解コンデンサC2からダイオードD3を介して起動電圧VCを制御IC51に供給し、制御IC51を起動させる。
また、制御IC51が起動して制御出力VOが出力され、MOSFET−Q1がスイッチング動作をし、チョークコイルの主巻線LM間にパルス状の電圧が印加されると、チョークコイルの補助巻線LHに補助巻線誘起電圧VHが誘起される。誘起された補助巻線誘起電圧VHがダイオードD2を介して電解コンデンサC2に充電され、起動された制御IC51に継続して起動電圧VCが安定に供給され、力率改善コンバータが継続して動作する。
図7に従来のスイッチング電源の力率改善コンバータ波形図を示す。図7において、時間t1で電源入力VI(ダイオードブリッジDBの出力)が発生すると、起動電流IKが電解コンデンサC2に充電が開始され、ダイオードD3を介して次第に増加する起動電圧VCが制御IC51に印加される。時間t2で起動電圧VCが制御IC51の起動開始電圧VC1となり、制御出力VOが立ち上り、出力が開始される。
制御出力VOが立ち上り、増加するにつれて起動電圧VCが減少して時間t4まで継続する。時間t4以降は、起動電圧VCおよび制御出力VOが増加し、時間t5で一定値に安定する。なお、時間t1〜t2の期間が電解コンデンサC2の充電時間であり、時間t1〜t3の期間が起動装置52の起動時間となる。
また、スイッチング電源に用いられる従来の起動装置において、スイッチング電源のDC−DCコンバータに適用されたものは、「特許文献1」(スイッチング電源回路)に開示されているように、直流電源の両端に抵抗器と電界効果トラジスタ(FET)および電解コンデンサを直列に接続し、FETをオンさせて抵抗器の抵抗値(r)と電解コンデンサの容量値(c)の時定数τ(=c×r)で電解コンデンサに充電させ、電解コンデンサに充電させた起動電圧で、制御用集積ICを起動し、制御用集積ICによりトランジスタをオン・オフさせ、トランスの一次巻線を高周波のパルスでスイッチングさせることにより、DC−DCコンバータを動作させる。
トランジスタがオン・オフ動作し、トランスの一次巻線に高周波のパルス状の電圧が印加されると、トランスの補助巻線に電圧が誘起される。この誘起電圧によってFET制御用のトランジスタをオン動作させることにより、FETをオフ状態にして抵抗器→FET→電解コンデンサの電流経路を遮断し、誘起電圧で電解コンデンサを充電し、充電した電圧に基づいて制御用集積ICを駆動することによって起動されたDC−DCコンバータを継続して動作させる。
制御用集積ICを起動する起動電圧の起動時間は、電解コンデンサの充電時間に依存し、時定数τ(=c×r)で決定されるが、同じ時定数なら、抵抗値(r)が小さい場合には容量値(c)を大きく設定でき、抵抗値(r)が大きい場合には容量値(c)を小さく設定することができる。
したがって、電解コンデンサの容量値(c)を大きくした場合であっても、抵抗値の抵抗値(r)を小さくすることにより、電解コンデンサの充電時間を速くしてDC−DCコンバータの起動時間を速くすることができる。
特開2000−175449号公報
図6に示す従来のスイッチング電源の力率改善コンバータに用いられる起動装置および「特許文献1」に開示されたスイッチング電源のDC−DCコンバータに適用された起動装置は、制御ICの起動電圧または制御用集積ICの起動電圧を電解コンデンサに充電した後に供給して起動する構成のため、力率改善コンバータまたはDC−DCコンバータが起動するまでの起動時間に時間遅れ(電解コンデンサの充電時間)が発生する基本的な課題がある。
また、図7の波形図に示すように、起動特性の安定化のために電解コンデンサの容量を大きくすると、充電時間が長くなり、起動時間が更に長くなる課題がある。一方、電解コンデンサの容量が小さいと、起動時間は早くなるが、制御ICや制御用集積ICが起動開始した場合に起動電圧が低下し、起動電圧VC2を下回ると制御ICや制御用集積ICが動作を停止する虞がある。
このように、従来の起動装置は、起動時間の設定に伴う電解コンデンサの容量値の設定が難しい課題があり、また、起動時間は、電解コンデンサの充電時間が関係するため、速くするために限界がある。
この発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は電解コンデンサの充電時間と無関係に、スイッチング電源の力率改善コンバータやDC−DCコンバータの起動時間の短縮を実現する起動装置を提供することにある。
前記課題を解決するためこの発明に係る起動装置は、スイッチング電源の力率改善コンバータやDC−DCコンバータを起動するものであって、力率改善コンバータやDC−DCコンバータの制御回路を定電流で起動する定電流駆動手段を備えたことを特徴とする。
この発明に係る起動装置は、力率改善コンバータやDC−DCコンバータの制御回路を定電流で起動する定電流駆動手段を備えたので、定電流で直接的に制御回路起動し、電解コンデンサの充電時間に伴うタイムラグを解消することができる。
また、この発明に係る定電流駆動手段は、定電流を流す定電流手段と、力率改善コンバータやDC−DCコンバータの起動後に、定電流手段の定電流を停止する定電流停止手段とを備えたことを特徴とする。
この発明に係る定電流駆動手段は、定電流を流す定電流手段と、力率改善コンバータやDC−DCコンバータの起動後に、定電流手段の定電流を停止する定電流停止手段とを備えたので、起動時間のスピードアップと、起動後に定電流を停止して電力損失を抑制することができる。
さらに、この発明に係る定電流駆動手段は、定電流で制御回路を直接起動することを特徴とする。
この発明に係る定電流駆動手段は、定電流で制御回路を直接起動するので、制御回路を迅速に立ち上げることができる。
また、この発明に係る定電流駆動手段は、制御回路に印加する電圧を一定電圧に抑制するクランプ手段を備えたことを特徴とする。
この発明に係る定電流駆動手段は、制御回路に印加する電圧を一定電圧に抑制するクランプ手段を備えたので、起動電圧の変動に対して制御回路(特に、力率改善制御ICやDC/DC制御IC)を定格電圧内の一定電圧で駆動することができる。
さらに、この発明に係る定電流手段は、電界効果トランジスタを用いた定電流回路を備えたことを特徴とする。
この発明に係る定電流手段は、電界効果トランジスタを用いた定電流回路を備えたので、制御回路を定電流で起動することができる。
また、この発明に係る定電流停止手段は、補助巻線に発生する電圧に基づいて動作するスイッチング素子を備えたことを特徴とする。
この発明に係る定電流停止手段は、補助巻線に発生する電圧に基づいて動作するスイッチング素子を備えたので、制御回路の起動後に、定電流を停止して電力損失を抑制するとともに、補助巻線に発生する電圧に基づいて制御回路を継続して駆動することができる。
さらに、この発明に係るクランプ手段は、定電圧素子または定電圧回路を備えたことを特徴とする。
この発明に係るクランプ手段は、定電圧素子または定電圧回路を備えたので、正確な起動電圧値で制御回路を起動することができる。
この発明に係る起動装置は、力率改善コンバータやDC−DCコンバータの制御回路を定電流で起動する定電流駆動手段を備えたので、定電流で直接的に制御回路起動し、電解コンデンサの充電時間に伴うタイムラグを解消することができ、スイッチング電源の力率改善コンバータやDC−DCコンバータの起動時間の短縮を実現することができる。
また、この発明に係る定電流駆動手段は、定電流を流す定電流手段と、力率改善コンバータやDC−DCコンバータの起動後に、定電流手段の定電流を停止する定電流停止手段とを備えたので、起動時間のスピードアップと、起動後に定電流を停止して電力損失を抑制することができ、スイッチング電源の性能向上を図ることができる。
さらに、この発明に係る定電流駆動手段は、定電流で制御回路を直接起動するので、制御回路を迅速に立ち上げることができ、起動時間の短縮化を図ることができる。
また、この発明に係る定電流駆動手段は、制御回路に印加する電圧を一定電圧に抑制するクランプ手段を備えたので、起動電圧の変動に対して制御回路(特に、力率改善制御ICやDC/DC制御IC)を定格電圧内の一定電圧で駆動することができ、力率改善コンバータやDC−DCコンバータを安定に起動することができる。
さらに、この発明に係る定電流手段は、電界効果トランジスタを用いた定電流回路を備えたので、制御回路を定電流で起動することができ、ばらつきのない起動時間で力率改善コンバータやDC−DCコンバータを起動することができる。
また、この発明に係る定電流停止手段は、補助巻線に発生する電圧に基づいて動作するスイッチング素子を備えたので、制御回路の起動後に、定電流を停止して電力損失を抑制するとともに、補助巻線に発生する電圧に基づいて制御回路を継続して駆動することができ、電力損失を抑制して効率を高めることができる。
さらに、この発明に係るクランプ手段は、定電圧素子または定電圧回路を備えたので、正確な起動電圧値で制御回路を起動することができ、力率改善コンバータやDC−DCコンバータを安定に起動することができる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、本発明は定電流で直接的に制御回路を起動し、スイッチング電源の力率改善コンバータやスイッチング電源のDC−DCコンバータの起動時間の短縮化を実現するものである。
図1はこの発明に係る起動装置を適用したスイッチング電源の力率改善コンバータの一実施の形態構成図である。図1において、スイッチング電源の力率改善コンバータ1は、交流電源VAC(例えば、商用電源:50Hz/60Hz、100V/200V)を全波整流するダイオードブリッジDBの正極(+側)出力に、チョークコイル主巻線LMとダイオードD1を直列に接続し、ダイオードD1のアノード側とダイオードブリッジDBの負極(−側)出力(接地GND)間に、MOSFET−Q1と抵抗器R1を直列に接続する。
ダイオードD1のカソード側と接地GND間に、平滑用の電解コンデンサC1を接続する。また、起動装置3は、ダイオードD1のカソード側(入力電圧VI)と接地GND間に接続する。
起動装置3は、制御回路を構成する力率改善制御IC2を定電流IC1で直接的に起動する定電流駆動手段4とダイオードD4を備え、ダイオードD4のカソード側を力率改善制御IC2のIC印加電圧端子(起動電圧VC1端子)とダイオードD3のカソード側に接続する。
また、力率改善制御IC2は、制御出力(制御出力VO1端子)をMOSFET−Q1のゲートに接続し、接地端子を接地GNDに接続する。チョークコイル補助巻線LH1は、一端を接地GNDに接続し、他端をダイオードD2のアノード側に接続する。ダイオードD2のカソード側は、ダイオードD3のアノード側、電解コンデンサC2の正極性(+)側および定電流駆動手段4に接続する。
定電流駆動手段4は、定電流手段5および定電流停止手段6を備え、定電流手段5は、定電流IC1を生成し、ダイオードD4を介して力率改善制御IC2に定電流IC1を直接供給することにより、力率改善制御IC2を起動電圧VC1で起動する。定電流IC1で力率改善制御IC2を直接起動することにより、起動時間を短縮することができる。
力率改善制御IC2は、起動電圧VC1で起動されると、比較的高周波のパルス状の制御出力VO1をMOSFET−Q1のゲートに供給し、MOSFET−Q1を比較的高い周波数でスイッチング(オン/オフ)駆動する。
MOSFET−Q1がスイッチング(オン/オフ)駆動されると、ダイオードブリッジDBの正極(+側)出力→チョークコイル主巻線LM→MOSFET−Q1(ドレイン−ソース間)→抵抗器R1→ダイオードブリッジDBの負極(−側)出力(接地GND)の経路で高周波のパルス状の電流、または直流成分に高周波のパルスが重畳した電流が流れる。経路に高周波のパルス状の電流、または直流成分に高周波のパルスが重畳した電流が流れることにより、力率改善コンバータが起動する。
チョークコイル主巻線LMにパルス状の電圧が印加されると、チョークコイル補助巻線LH1に補助巻線誘起電圧VH1が誘起し、補助巻線誘起電圧VH1がダイオードD2を介して電解コンデンサC2および定電流停止手段6に供給される。
電解コンデンサC2は、補助巻線誘起電圧VH1に基づいて充電し、ダイオードD3を介して駆動電流IDを流すことにより、力率改善制御IC2に起動電圧VC1に相当する駆動電圧を供給し、起動後の力率改善制御IC2を継続して駆動する。電解コンデンサC2に充電された電圧で力率改善制御IC2が継続して駆動されることにより、力率改善コンバータが起動に引き続いて動作する。
定電流停止手段6は、チョークコイル補助巻線LH1からダイオードD2を介して供給される補助巻線誘起電圧VH1に基づいて動作し、定電流手段5からダイオードD4を介して力率改善制御IC2に供給される定電流IC1を停止する。定電流停止手段6が定電流IC1を停止することにより、力率改善コンバータの起動後に、定電流IC1が起動装置3に流れることに伴う力率改善コンバータの電力損失を抑制する。
また、定電流駆動手段4は、定電流停止手段6によって定電流IC1が停止されるまでの間、定電流IC1および駆動電流IDが同時に力率改善制御IC2に供給される期間があり、力率改善制御IC2に過電圧が印加されたり、駆動電流IDが多くなって力率改善制御IC2に過電圧が印加されることを防止するため、力率改善制御IC2のIC印加電圧端子(起動電圧VC1端子)と接地端子間に、力率改善制御IC2を一定電圧に抑制するクランプ手段を設ける。
なお、定電流駆動手段4は、入力電圧VIと接続する電源端子a、定電流IC1を供給する定電流端子b、定電流を停止する定電流停止端子cおよび接地GNDと接続する接地端子dを備える。
図2はこの発明に係る起動装置を適用したスイッチング電源のDC−DCコンバータの一実施の形態構成図である。図2において、スイッチング電源のDC−DCコンバータ7は、交流電源VAC(例えば、商用電源:50Hz/60Hz、100V/200V)を全波整流するダイオードブリッジDBの正極(+側)出力と負極(−側)出力(接地GND)との間に電解コンデンサ(平滑コンデンサ)C3を接続し、電解コンデンサC3の両端にトランスTを挿入する。
トランスTは、一次巻線LPの一端を電解コンデンサC3の正極(+側)に接続し、他端と接地GND間にMOSFET−Q2と抵抗器R2を直列に接続する。また、補助巻線LH2は、一端を接地GNDに接続し、他端をダイオード(半波整流器)D2のアノードに接続する。
電解コンデンサC3の正極(+側)と接地GND間に起動装置9を接続する。起動装置9は、図1に示す起動装置3と同一構成で、制御回路を構成するDC/DC制御IC8を定電流IC2で直接的に起動する定電流駆動手段10とダイオードD4を備え、ダイオードD4のカソード側をDC/DC制御IC8のIC印加電圧端子(起動電圧VC2端子)とダイオードD3のカソード側に接続する。
また、DC/DC制御IC8は、制御出力(制御出力VO2端子)をMOSFET−Q2のゲートに接続し、接地端子を接地GNDに接続する。電解コンデンサC2は、正極(+側)をダイオードD2のカソード、ダイオードD3のアノードおよび定電流駆動手段10に接続し、負極(−側)を接地GNDに接続する。
定電流駆動手段10は、図1に示す定電流駆動手段4と同一構成で、定電流手段11および定電流停止手段12を備え、定電流手段11は、定電流IC2を生成し、ダイオードD4を介してDC/DC制御IC8に定電流IC2を直接供給することにより、DC/DC制御IC8を起動電圧VC2で起動する。定電流IC2でDC/DC制御IC8を直接起動することにより、起動時間を短縮することができる。
DC/DC制御IC8は、起動電圧VC2で起動されると、比較的高周波のパルス状の制御出力をMOSFET−Q2のゲートに供給し、MOSFET−Q2を比較的高い周波数でスイッチング(オン/オフ)駆動する。
MOSFET−Q2がスイッチング(オン/オフ)駆動されると、ダイオードブリッジDBの正極(+側)出力→トランスTの一次巻線LP→MOSFET−Q2(ドレイン−ソース間)→抵抗器R2→ダイオードブリッジDBの負極(−側)出力(接地GND)の経路で高周波のパルス状の電流が流れる。経路に高周波のパルス状の電圧が印加されることにより、二次巻線LSに高周波のパルス状の電圧が誘起され、DC−DCコンバータが起動する。また、トランスTの補助巻線LH2に補助巻線誘起電圧VH2が誘起する。補助巻線LH2に誘起した誘起電圧VH2がダイオードD2を介して電解コンデンサC2および定電流停止手段12に供給される。
電解コンデンサC2は、補助巻線誘起電圧VH2に基づいて充電し、ダイオードD3を介して駆動電流IDを流すことにより、DC/DC制御IC8に起動電圧VC2に相当する駆動電圧を供給し、起動後のDC/DC制御IC8を継続して駆動する。電解コンデンサC2に充電された電圧でDC/DC制御IC8が継続して駆動されることにより、DC−DCコンバータが起動に引き続いて駆動する。
定電流停止手段12は、補助巻線LH2からダイオードD2を介して供給される補助巻線誘起電圧VH2に基づいて動作し、定電流手段11からダイオードD4を介してDC/DC制御IC8に供給される定電流IC2を停止する。定電流停止手段12が定電流IC2を停止することにより、DC−DCコンバータの起動後に、定電流IC2が起動装置9に流れることに伴うDC−DCコンバータの電力損失を抑制する。
また、定電流駆動手段10は、定電流停止手段12によって定電流IC2が停止されるまでの間、定電流IC2および駆動電流IDが同時にDC/DC制御IC8に供給される期間があり、DC/DC制御IC8に過電圧が印加されたり、駆動電流IDが多くなってDC/DC制御IC8に過電圧が印加されることを防止するため、DC/DC制御IC8のIC印加電圧端子(起動電圧VC2端子)と接地端子間に、DC/DC制御IC8を一定電圧に抑制するクランプ手段を設ける。
なお、定電流駆動手段10は、定電流駆動手段4と同様に、入力電圧VIと接続する電源端子a、定電流IC2を供給する定電流端子b、定電流を停止する定電流停止端子cおよび接地GNDと接続する接地端子dを備える。
以上説明したように、この発明に係る起動装置3,9は、力率改善コンバータ1やDC−DCコンバータ7の制御回路(力率改善制御IC2,DC/DC制御IC8)を定電流IC1,IC2で起動する定電流駆動手段4,10を備えたので、定電流IC1,IC2で直接的に制御回路2,8起動し、電解コンデンサの充電時間に伴うタイムラグを解消することができ、スイッチング電源の力率改善コンバータ1やDC−DCコンバータ7の起動時間の短縮を実現することができる。
また、この発明に係る定電流駆動手段4,10は、定電流IC1,IC2を流す定電流手段5,11と、力率改善コンバータ1やDC−DCコンバータ7の起動後に、定電流手段5,11の定電流IC1,IC2を停止する定電流停止手段6,12とを備えたので、起動時間のスピードアップと、起動後に定電流を停止して電力損失を抑制することができ、スイッチング電源の性能向上を図ることができる。
さらに、この発明に係る定電流駆動手段4,10は、定電流IC1,IC2で制御回路2,8を直接起動するので、制御回路を迅速に立ち上げることができ、起動時間の短縮化を図ることができる。
また、この発明に係る定電流駆動手段4,11は、制御回路2,8に印加する電圧を一定電圧VC1,VC2に抑制するクランプ手段を備えたので、起動電圧の変動に対して制御回路(特に、力率改善制御IC2やDC/DC制御IC8)を定格電圧内の一定電圧で駆動することができ、力率改善コンバータ1やDC−DCコンバータ7を安定に起動することができる。
図3はこの発明に係る定電流駆動手段の一実施の形態回路構成図である。図3において、定電流駆動手段4,10は、定電圧電流回路で構成した定電流手段5,11と、スイッチング素子を備えた定電流停止手段6,12とで構成する。
定電流回路は、MOSFET−Q3と、MOSFET−Q3のドレイン−ゲート間に直列接続された抵抗器R3とツェナーダイオードZD1と、MOSFET−Q3に接続された抵抗器R4と、MOSFET−Q3のゲートと抵抗器R4の一端(定電流端子b)に接続するツェナーダイオードZD3から構成する。MOSFET−Q3のドレインが電源端子aに接続され、抵抗R4の一端が定電流端子bに接続され、定電流端子bから外部に定電流を供給する。
定電流停止手段6,12は、トランジスタQ4と抵抗器R5で構成し、トランジスタQ4のコレクタは、MOSFET−Q3のゲートに接続し、ベースは、抵抗器R5を介して定電流停止端子cに接続し、エミッタは、接地端子dに接続する。
補助巻線LH1,LH2から供給される補助巻線誘起電圧VH1,VH2に基づいて定電流停止端子cに電圧が供給されると、トランジスタQ4がオン状態になってMOSFET−Q3のゲート電圧を接地GNDレベルにするため、MOSFET−Q3がオフ状態となって定電流回路の動作を停止し、定電流を停止する。
図4はこの発明に係る定電流駆動手段の別実施の形態回路構成図である。図4において、定電流駆動手段4,10は、定電流手段5,11および定電流停止手段6,12に、それぞれMOSFET−Q3およびトランジスタQ4を過電圧から保護するツェナーダイオードZD2およびZD4を追加した点が図3に示す構成と異なる。
なお、図3および図4において、抵抗器R3を高抵抗値にすることにより、定電流停止手段6,12が動作してMOSFET−Q3がオフし、定電流が停止した場合、定電流駆動手段4,10に流れる電流は、抵抗値R3に流れる電流となり、起動装置3,7に流れる電流を少なくすることにより、力率改善コンバータ1およびDC−DCコンバータ7の電力損失を抑制することができる。
このように、この発明に係る定電流手段5,11は、電界効果トランジスタQ3を用いた定電流回路を備えたので、制御回路2,8を定電流IC1,IC2で起動することができ、ばらつきのない起動時間で力率改善コンバータ1やDC−DCコンバータ7を起動することができる。
また、この発明に係る定電流停止手段6,12は、補助巻線LH1,LH2に発生する電圧(補助巻線誘起電圧VH1,VH2)に基づいて動作するスイッチング素子(トランジスタQ4)を備えたので、制御回路2,8の起動後に、定電流IC1,IC2を停止して電力損失を抑制するとともに、補助巻線に発生する電圧に基づいて制御回路を継続して駆動することができ、電力損失を抑制して効率を高めることができる。
図5はこの発明に係るクランプ手段の一実施の形態回路構成図である。(a)図に定電圧素子を用いた構成図、(b)図に定電圧回路を用いた構成図を示す。(a)図において、クランプ手段は、定電圧素子であるツェナーダイオードZD5を力率改善制御IC2(または、DC/DC制御IC8)の起動電圧VC1(または、VC2)端子と接地GND間に挿入する。ツェナーダイオードZD5の電圧VZを起動電圧VC1(または、VC2)に設定することにより、力率改善制御IC2(または、DC/DC制御IC8)を過電圧から保護することができる。
また、(b)図において、クランプ手段は、定電圧回路13で構成する。定電圧回路13は、トランジスタQ5、抵抗器R6およびツェナーダイオードZD6から構成し、力率改善制御IC2(または、DC/DC制御IC8)の起動電圧VC1(または、VC2)端子と接地GND間に挿入することにより、起動電圧VC1(または、VC2)端子と接地GND間の電圧を、ツェナーダイオードZD6の電圧VZ+VBE(ベース−エミッタ電圧)にクランプし、力率改善制御IC2(または、DC/DC制御IC8)を過電圧から保護することができる。
このように、この発明に係るクランプ手段は、定電圧素子ZD5または定電圧回路13を備えたので、正確な起動電圧値で制御回路2,8を起動することができ、力率改善コンバータ1やDC−DCコンバータ7を安定に起動することができる。
本発明に係る起動装置は、定電流で直接的に制御回路起動し、電解コンデンサの充電時間に伴うタイムラグを解消することができ、コンデンサに充電した電圧で起動するあらゆる装置の起動時間短縮に適用することができる。
1 スイッチング電源の力率改善コンバータ
2 力率改善制御IC
3,9 起動装置
4,10 定電流駆動手段
5,11 定電流手段
6,12 定電流停止手段
7 スイッチング電源のDC−DCコンバータ
8 DC/DC制御IC
13 定電圧回路
VAC 交流電源
DB ダイオードブリッジ(全波整流器)
LM チョークコイル主巻線
LH1 チョークコイル補助巻線
T トランス
LP 一次巻線
LS 二次巻線
LH2 補助巻線
C1,C2 電解コンデンサ
D1〜D4 ダイオード
Q1〜Q3 MOSFET
Q4,Q5 トランジスタ
VH1,VH2 補助巻線誘起電圧
IC1,IC2 定電流
VO1,VO2 制御出力
VC1,VC2 起動電圧
ID 駆動電流
2 力率改善制御IC
3,9 起動装置
4,10 定電流駆動手段
5,11 定電流手段
6,12 定電流停止手段
7 スイッチング電源のDC−DCコンバータ
8 DC/DC制御IC
13 定電圧回路
VAC 交流電源
DB ダイオードブリッジ(全波整流器)
LM チョークコイル主巻線
LH1 チョークコイル補助巻線
T トランス
LP 一次巻線
LS 二次巻線
LH2 補助巻線
C1,C2 電解コンデンサ
D1〜D4 ダイオード
Q1〜Q3 MOSFET
Q4,Q5 トランジスタ
VH1,VH2 補助巻線誘起電圧
IC1,IC2 定電流
VO1,VO2 制御出力
VC1,VC2 起動電圧
ID 駆動電流
Claims (7)
- スイッチング電源の力率改善コンバータやDC−DCコンバータを起動する起動装置であって、
前記力率改善コンバータや前記DC−DCコンバータの制御回路を定電流で起動する定電流駆動手段を備えたことを特徴とする起動装置。 - 前記定電流駆動手段は、定電流を流す定電流手段と、前記力率改善コンバータや前記DC−DCコンバータの起動後に、前記定電流手段の定電流を停止する定電流停止手段と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の起動装置。
- 前記定電流駆動手段は、定電流で前記制御回路を直接起動することを特徴とする請求項1または請求項2記載の起動装置。
- 前記定電流駆動手段は、前記制御回路に印加する電圧を一定電圧に抑制するクランプ手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の起動装置。
- 前記定電流手段は、電界効果トランジスタを用いた定電流回路を備えたことを特徴とする請求項2記載の起動装置。
- 前記定電流停止手段は、補助巻線に発生する電圧に基づいて動作するスイッチング素子を備えたことを特徴とする請求項2記載の起動装置。
- 前記クランプ手段は、定電圧素子または定電圧回路を備えたことを特徴とする請求項4記載の起動装置。
Priority Applications (1)
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JP2003277698A JP2005045921A (ja) | 2003-07-22 | 2003-07-22 | 起動装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008245387A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Nagano Japan Radio Co | スイッチング電源装置 |
CN104080246A (zh) * | 2009-11-09 | 2014-10-01 | 东芝照明技术株式会社 | 点灯装置以及照明装置 |
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JP2020184823A (ja) * | 2019-05-07 | 2020-11-12 | 東芝テック株式会社 | 電力変換装置及び画像形成装置 |
-
2003
- 2003-07-22 JP JP2003277698A patent/JP2005045921A/ja active Pending
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