JP2005044474A - 光ディスク、光ディスク製造方法及び装置、並びに光ディスク再生方法及び装置 - Google Patents

光ディスク、光ディスク製造方法及び装置、並びに光ディスク再生方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 マルチビーム方式の光ディスクが簡単に得られるようにする。
【解決手段】 複数のレーザ光の同時照射により記録及び再生が可能な記録媒体である光ディスクとして、複数のレーザ光の同時照射で形成される複数のデータトラックを連続して配置した幅広トラックを、完全な同心円ではなく1本のデータトラックのトラック幅だけずれた略同心円状に配置するようにした。また、このような光ディスクを製造する構成又は処理を行う。さらに、このような光ディスクを再生する構成又は処理を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスクと、その光ディスクの製造方法及び装置、並びに光ディスク再生方法及び装置に関し、特にマルチビームによる記録や再生を行う光ディスクを扱うものに関する。
現在普及している光ディスクは、CD,DVDなどいずれの方式であっても、1つの光ビームで記録再生を行う方式(単一ビーム方式)が主である。このため、ピットの並び方、すなわち、トラック構造は、渦巻状(スパイラル状)または同心円状のいずれかで配置されている。また、それらのトラック構造におけるディスクの回転制御方式には、CLV方式(線速度一定制御方式)、CAV方式(角速度一定制御方式)、ゾーンCAV方式(複数ゾーンに分割してゾーン内で角速度一定制御を行う方式)などがある。
一方、現在普及している単一ビーム方式に対して、複数の光ビームで記録再生を行う方式であるマルチビーム方式の技術開発が進められている。例えば、特許文献1には、マルチビームにより光ディスクをアクセスする場合の制御機構などの技術が開示されている。
また、他のマルチビーム方式の技術開発では、例えば、非特許文献1には、光ディスクの信号面における情報の配列方法(いわゆるフォーマット)や信号面から読み出した信号の処理方法など、マルチビームにより光ディスクを記録および再生するための信号処理や制御機構などの技術が開示されている。
特開2003−771561号公報 Wim M.J. Coene "Two−Dimensional Optical Storage" Optical Data Storage 2003 (Session TuB1, 2003/05/13, Hyatt Regency, Vancouver, BC Canada), page 90−92
ところで、マルチビーム方式の光ディスクでの信号面での信号ピットの配置を、単一ビーム方式の光ディスクと比較しながら説明する。単一ビーム方式の光ディスクの中でも、普及しているCDやDVDなどの光ディスクでは、CLV方式を用いており、トラック構造も渦巻状(スパイラル状)となっている。このトラック構造は、光ディスク原盤の製造装置において、光ディスクの回転軸を回転させながら、同時に露光ヘッドを並進させることで作製できるので、原盤露光中の待ち時間が少なく、生産性の高いことで知られている。
図10は、従来のスパイラル状のトラック構造を有する光ディスクの例を示した図である。この図10に示すように、光ディスク1に、単一ビームで記録や再生を行う1本のトラック1aが、スパイラル状に形成される。
一方、マルチビーム方式の光ディスクで、これと同様のトラック構造を製作しようすると、複数のデータトラックが幅広トラックを構成し、それらデータトラックが並んだ状態で渦巻状にする必要がある。したがって、光ディスク原盤の製造装置も、複数の露光ビームを並べる方法などにより複数のデータトラックを並列な渦巻状として記録しなければならず、単一の露光ビームを用いるような従来の単一ビーム方式のための光ディスク原盤製造装置をそのまま使用することはできない。
図11は、マルチビーム方式のトラック構造を有する光ディスクの例を示した図である。この図11に示すように、光ディスク2に、複数本のデータトラックが束ねられたマルチトラック2aが、スパイラル状に形成される。
他方、単一ビーム方式の光ディスクの中でも光磁気ディスクなどのように、CAV方式を用い、トラック構造が同心円状になっているものもある。このトラック構造は光ディスクの再生装置において、ランダムアクセス性に優れているのでコンピュータの周辺機器としての記録媒体に良く用いられている。しかし、光ディスク原盤の製造装置においては、光ディスクの回転軸を回転させる一方、露光ヘッドをトラック間隔ごとにステップ状に移動させる必要があるので、露光ヘッド移動時に位置を安定させるなどの待ち時間が発生することがある。
マルチビーム方式の光ディスクで、これと同様のトラック構造を考えると、幅広トラックが同心円状で、かつ、それを構成する複数のデータトラックも同心円状になっていることが一番理解しやすい構造である。この場合の光ディスク原盤の製造装置は、上述した単一ビーム方式でCAV方式を用い、トラック構造が同心円状になっている場合と、ほとんど変わらない装置で実現することができる。しかし、上述した単一ビーム方式の光ディスク原盤の製造装置の長所と短所もそのまま変わらず、単一ビーム方式でのCLV方式および渦巻状トラック構造にあるような生産性の高さは得られない。
図12は、マルチビーム方式のトラック構造を、同心円状に形成した光ディスクの例を示した図である。この図12Aに示すように、光ディスク3に、複数本のデータトラックが束ねられたマルチトラック2aが、同心円状にほぼ一定間隔で配置してある。図12B及び図12Cは、マルチトラック2aの拡大図である。例えば、記録するデータによりピット長が変化する場合には、図12Bに示すように1本1本のデータトラックが形成されて、それぞれのデータトラックは、環状につながっている。図12Cは、1記録単位毎にパルス状のピットが形成される場合の例であり、この場合にも、1本1本のデータトラックが形成されて、それぞれのデータトラックは、環状につながっている。
本発明はこれらの点に鑑み、マルチビーム方式の光ディスクが簡単に得られるようにすることを目的とする。
本発明は、複数のレーザ光の同時照射により記録及び再生が可能な記録媒体である光ディスクとして、複数のレーザ光の同時照射で形成される複数のデータトラックを連続して配置した幅広トラックを、1本のデータトラックの幅だけずれた略同心円状に配置するようにし、この光ディスクを使用して記録及び再生を行うようにしたものである。
本発明によると、従来からの単一ビーム方式の光ディスク原盤露光装置に僅かな改造を加えるか、または、制御信号の入力パターンを変更するだけで、マルチビーム方式の光ディスクを製造でき、技術開発を含む設備投資の面から見て、非常に安価にマルチビーム方式の光ディスク原盤を製造することができる。また、光ディスク原盤の露光装置が変わらないため、それ以降の工程についても同一の工程を利用することもできて、設備投資の面から見て、非常に安価に光ディスクを製造することができる。
また、マルチビーム方式の光ディスクのトラック構造を、従来からの単一ビーム方式でのCLV方式および渦巻状トラック構造に近い構造とすることで、原盤に露光パターンを記録するための単位時間あたりの生産性が高くて安価な光ディスクを提供することが可能になる。
また、本発明による略同心円状の幅広トラックに加えて、ゾーンCAV方式のトラック構造を用いることで、1枚の光ディスクに対する記録容量をより増やすことができる。
また、これらの光ディスクを使用して記録できる構成及び処理を備えることで、マルチビーム方式の記録が、安価な光ディスクを使用して低コストで実現できる。
また、これらの光ディスクを使用して再生できる構成及び処理を備えることで、マルチビーム方式の再生が、安価な光ディスクを使用して低コストで実現できる。
以下、本発明の一実施の形態を、図1〜図9を参照して説明する。
本例の場合には、マルチビーム型の光ディスクに適用したものであり、具体的には、角速度一定制御であるCAV型で記録及び再生を行う光ディスクの場合の例と、半径位置毎に角速度を複数段階に変化させるゾーンCAV型で記録及び再生を行う光ディスクの場合の例とがあり得る。
図1は、CAV型で記録及び再生を行う光ディスクの場合の、光ディスクの構成例を示した図である。図1Aに示すように、光ディスク10には、略同心円状に複数のトラック10aが形成してある。このそれぞれのトラック10aは、複数のデータトラックを束ねて形成される幅広トラックである。但し本例の場合、各トラック10aには、データトラック段差部11が1周の間に1箇所形成される。図1B及び図1Cは、このデータトラック段差部11を拡大して示した図である。図1Bは、記録するデータによりピット長が変化する場合の例であり、図1Cは、1記録単位毎にパルス状のピットが形成される場合の例である。いずれの場合でも、本例の場合、複数のデータトラックが束ねられた幅広トラック10aは、トラック幅をTwとしてあり、6本のデータトラックで幅広トラック10aを形成させてある。そして、1本1本のデータトラックはトラック幅をTaとしてある。ここで、段差部11で、データトラックのトラック幅Taだけ、ずれてトラックが接合されるようにしてある。各幅広トラックの間には、データが記録されない無信号区間がある。
図2は、ゾーンCAV型で記録及び再生を行う光ディスクの場合の、光ディスクの構成例を示した図である。図2Aに示すように、光ディスク20には、略同心円状に複数のトラックが形成してあり、各トラックは所定長のセグメント単位で分割されたトラック20a,20b‥‥としてある。1周のトラックに配置されるセグメント数は、トラックの半径位置毎に変えてある。その1トラックのセグメント数の変化は、ディスク全体で数段階の変化としたり、或いは連続的に変化させても良い。そして、それぞれのトラック20a,20b‥‥は、複数のデータトラックを束ねて形成される幅広トラックである。但し本例の場合、各幅広トラックには、データトラック段差部21が1周のトラックの間に1箇所形成される。図2B及び図2Cは、このデータトラック段差部21を拡大して示した図である。図2Bは、記録するデータによりピット長が変化する場合の例であり、図2Cは、1記録単位毎にパルス状のピットが形成される場合の例である。いずれの場合でも、本例の場合、複数のデータトラックが束ねられた幅広トラックは、トラック幅をTwとしてあり、6本のデータトラックで幅広トラックを形成させてある。そして、1本1本のデータトラックはトラック幅をTaとしてある。ここで、段差部21で、データトラックのトラック幅Taだけ、ずれてトラックが接合されるようにしてある。各幅広トラックの間には、データが記録されない無信号区間がある。
このように、本例においては、複数のデータトラックで構成される幅広トラックを完全な同心円ではなく、データトラック幅だけずれた略同心円に配置する。このとき、データトラックは同心円状にならないが、幅広トラックのズレ量としては小さいので、トラック再生装置のトラック制御を適正に行うことで、幅広トラックが完全な同心円の場合と同様に読み出すことができる。
なお、図1,図2の構成では、段差部11,21が、各トラックで異なる角度位置としたが、1枚のディスク上の全ての幅広トラックで、同じ角度位置に段差部11,21を設けるようにしても良い。また、図1,図2に示すように段差部11,21の位置を各幅広トラックで変化させる場合には、何らかのルールを決めて、角度位置を変化させるようにしても良い。例えば、所定数の幅広トラック毎に、所定角度、段差部11,21の位置を変化させて、段差部11,21の位置がディスク全体で均等な位置に配置されるようにしても良い。
次に、本例の光ディスク原盤を製造する光ディスク露光装置の構成を、図3を参照して説明する。本例の場合には、単一の露光ビームによって渦巻状トラック構造を製作することで、図1又は図2に示した略同心円状の幅広トラックを実現する。まず図3を参照して光ディスク露光装置の構成を説明すると、レーザ光源101からの単一のレーザ光を、ノイズ低減器102と、反射手段103と、光変調器104と、反射手段105と、フォーカス調整レンズ106と、反射手段107と、対物レンズ108を介して、光ディスク10の原盤10′に照射して、1本のデータトラック単位で、トラックを形成させる。この際に、光変調器104は、信号ドライバ111により変調状態が駆動される。信号ドライバ111は、データ記録装置112が接続されたコンピュータ113で制御され、データ記録装置112に記録されたデータが光ディスクに記録される。また、レーザ光源101から対物レンズ108までが納められた露光ヘッドは、並進駆動装置114によりディスクの半径方向に移動可能としてある。さらに、ディスク原盤10′は、回転駆動装置115による制御で、スピンドルモータ116を回転させて、回転させるようにしてある。なお、原盤10′の基板上には、例えばフォトレジスト層を塗布しておく。
このような構成で、ディスク原盤を製造する場合には、原盤基板10′をCAV方式で回転させながら、同時に露光ヘッドを一定速度で並進させる。そして、回転している原盤基板の回転角度位置と回転中心からの露光位置に合わせて、マルチビーム方式で読み取るデータトラックを1本ずつ露光していき、原盤に凹凸パターンを形成する露光を行う。従って、例えば図1に示すように、1本のマルチトラック(幅広トラック)が6本のデータトラックで構成される場合には、ディスクを6回転させて露光することで、1本のマルチトラックが形成されることになる。
このようにして単一ビーム方式の光ディスク原盤製造装置に僅かな改造を加えるか、または、制御信号の入力パターンを変更するだけで、マルチトラックの光ディスクが製造でき、非常に安価にマルチビーム方式の光ディスク原盤を製造することができる。
図3の例では、レーザ光源を使用した例としたが、電子ビームを使用した光ディスク露光装置を、ディスク原盤製造装置として適用することもできる。即ち、図4に示すように、真空の気密空間200内で、電子銃201からの電子ビームを、コンデンサレンズ202と、ビーム変調手段203と、アパーチャ204と、ビーム偏向手段205と、フォーカス調整手段206と、対物レンズ207とを介して、光ディスク10の原盤10′に照射して、1本のデータトラック単位で、トラックを形成させる。この際に、ビーム変調手段203は、信号ドライバ211により変調状態が駆動される。信号ドライバ211は、データ記録装置213が接続されたコンピュータ212で制御され、データ記録装置213に記録されたデータが光ディスクに記録される。また、気密空間200には、真空排気装置208が取付けてあり、真空状態で露光できるようにしてある。さらに、ディスク原盤10′は、回転駆動装置214による制御で、スピンドルモータ216を回転させて、回転させるようにしてある。そして、ディスク原盤10′を回転させる機構そのものは、並進駆動装置215によりディスクの半径方向に移動可能としてある。このようにして、電子ビームで原盤に凹凸パターンを形成する露光を行って、トラックを形成させることもできる。
また、露光装置の構成を図示はしないが、イオンビームなどの他のビームによって露光するようにしても良い。
次に、図3又は図4のディスク原盤製造装置で、光ディスクに幅広トラックを露光する処理を、図5のフローチャートを参照して説明する。図5のフローチャートの例は、CAV型で露光して図1に示した光ディスクを製造する場合の例である。まず、準備及び初期化処理が行われる(ステップS11)。初期化処理としては、データ読み込みの準備が行われ(ステップS15)、次に回転制御の初期化を行って回転数を安定させ(ステップS16)、さらにレーザ光又は電子ビームの並進制御の初期化(原点設定と並進安定)を行う(ステップS17)。
次に、幅広トラック部分の記録処理を行い(ステップS12)、その後、隣接する幅広トラックとの間の無信号部分の記録処理を行い(ステップS13)、光ディスク1枚分の全トラックの記録が終了したか否か判断し(ステップS14)、全トラックの記録が終了するまで、ステップS12,S13の処理を繰り返し行う。
記録処理としては、まず、幅広トラックの開始半径を検出し(ステップS18)、データ開始点となる回転角度位置の検出を行い(ステップS19)、回転角度に合わせたデータ信号の送出を行う(ステップS20)。その後、データトラックが1周したか否か判断し(ステップS21)、1周してない場合には、ステップS20での処理を継続させ、1周した場合には、1つの幅広トラックの記録が終了したか否か判断する(ステップS22)。1周して1つの幅広トラックが終了してない場合には、次のデータトラックを開始させて(ステップS23)、ステップS20の処理に戻る。そして、1つの幅広トラックが終了した場合には、全トラックの記録が終了したか否か判断し(ステップS24)、全トラックの記録が終了してない場合には、次の幅広トラックまでの無信号部分を形成させるために、データ信号の出力を停止させる(ステップS25)。そして、次の幅広トラックの開始点となる半径及び回転角度位置を計算し(ステップS26)、次のデータ信号を読出す準備を行い(ステップS27)、ステップS18に戻る。また、ステップS24で、全トラックの記録が終了した場合には、記録処理を終了する。
図5のフローチャートではCAV型で露光する場合の例であるが、図2に示したゾーンCAV型の光ディスクを製造する場合には、例えば図6のフローチャートに示した処理が実行される。まず、準備及び初期化処理が行われる(ステップS31)。初期化処理としては、データ読み込みの準備が行われ(ステップS35)、次に回転制御の初期化を行って回転数を安定させ(ステップS36)、さらにレーザ光又は電子ビームの並進制御の初期化(原点設定と並進安定)を行う(ステップS37)。
次に、幅広トラック部分の記録処理を行い(ステップS32)、その後、隣接する幅広トラックとの間の無信号部分の記録処理を行い(ステップS33)、光ディスク1枚分の全トラックの記録が終了したか否か判断し(ステップS34)、全トラックの記録が終了するまで、ステップS32,S33の処理を繰り返し行う。
記録処理としては、まず、幅広トラックの開始半径を検出し(ステップS38)、データ開始点となる回転角度位置の検出を行い(ステップS39)、回転角度に合わせたデータ信号の送出を行う(ステップS40)。その後、データトラックが1周したか否か判断し(ステップS41)、1周してない場合には、ステップS40での処理を継続させ、1周した場合には、1つの幅広トラックの記録が終了したか否か判断する(ステップS42)。1周して1つの幅広トラックが終了してない場合には、次のデータトラックを開始させて(ステップS43)、ステップS40の処理に戻る。そして、1つの幅広トラックが終了した場合には、全トラックの記録が終了したか否か判断し(ステップS44)、全トラックの記録が終了してない場合には、次の幅広トラックまでの無信号部分を形成させるために、データ信号の出力を停止させる(ステップS45)。そして、次の幅広トラックの開始点となる半径及び回転角度位置を計算し(ステップS46)、さらに、次の幅広トラックのゾーンCAV配置に必要なディスク回転数への制御を行い(ステップS47)、次のデータ信号を読出す準備を行い(ステップS48)、ステップS38に戻る。また、ステップS44で、全トラックの記録が終了した場合には、記録処理を終了する。
次に、本例の光ディスクを再生する再生装置の構成例を、図7を参照して説明する。本例の場合には、マルチビームをディスクに照射して、1本の幅広トラック内の各データトラックを同時に読出す再生装置としてある。即ち、スピンドルモータ301により回転駆動された光ディスク10は、レーザ光源303からのマルチレーザビームを、対物レンズ302を介して光ディスク10の幅広トラックに照射し、その戻り光を検出器304で検出する。光ディスク10に照射するマルチビームが、少なくとも1本の幅広トラックに束ねられたデータトラックの本数だけあるビームである。
検出器304で検出された戻り光の信号成分は、RFアンプ305を介してPLL回路(フェーズ・ロックド・ループ回路)306に供給されて、このPLL回路306の出力からデータクロック検出部312でクロック成分が検出される。また、PLL回路306の出力をEFM(8−14復調)部307に供給して、再生データを復調し、さらに誤り訂正部308に供給して、誤り訂正符号を使用した誤り訂正処理を行い、その訂正された再生データをデータ出力部309から外部に出力させる。また、再生データがオーディオデータの場合には、デジタル/アナログ変換器310に供給して、アナログ音声信号に変換し、変換された音声信号を音声出力部から外部に出力させる。
また、誤り訂正部308の出力を、物理アドレス検出部316に供給し、その物理アドレス検出部316で検出された物理アドレスと、データクロック検出部312で検出されたクロック周波数と、ピックアップ位置センサ318の出力と、ディスクの回転角度センサ319の出力に基づいて、計算処理部317で半径位置及び回転角度の計算を行い、回転数制御部313と、トラック及びフォーカス制御部321に計算結果を送る。そして、回転数制御部313と、トラック及びフォーカス制御部321が、トラック位置とフォーカスとディスク回転数の制御機構314の制御を行う。トラック及びフォーカス制御部321には、ピックアップの検出器304の出力から、トラッキング信号及びフォーカス信号を検出して、その検出信号をアンプ320を介して供給されて、これらの信号に基づいてトラッキング制御及びフォーカス制御を行う。
次に、このように構成される再生装置で幅広トラックを再生する処理を、図8のフローチャートを参照して説明する。図8のフローチャートの例は、CAV型の図1に示した光ディスクを再生する場合の例である。まず、準備及び初期化処理が行われる(ステップS51)。初期化処理としては、トラックずれ位置情報があるか否か判断し(ステップS54)、トラックずれ位置情報がある場合には、そのトラックずれ位置情報を読み込む(ステップS55)。そして、トラックずれ位置情報の有り無しに係わらず、再生制御の初期化を行い(ステップS56)、初期化処理を終了する。
次に、幅広トラックの再生処理を行い(ステップS52)、必要な再生が終了したか否か判断し(ステップS53)、終了するまでステップS52での再生を行う。
再生処理としては、まず、再生信号の検出とトラック制御の修正を行い(ステップS57)、再生信号からのデータ再生を行い(ステップS58)、再生信号から物理アドレスを検出し(ステップS59)、回転角度位置の計算を行い(ステップS60)、現在の半径でのずれ位置が近いか否か判断する(ステップS61)。ずれ位置が近い場合には、トラック制御の修正を行う(ステップS62)。そして、トラックずれが発生したか否か判断し(ステップS63)、トラックずれが発生した場合には、トラックずれ位置を保存しておく(ステップS64)。そして、現在のトラックの再生が終了したか否か判断し(ステップS65)、終了してない場合には、ステップS57に戻る。終了した場合には、次のトラックの再生が必要か否か判断し(ステップS66)、次のトラックの再生が必要な場合には、必要な幅広トラック位置への移動を行い(ステップS67)、ステップS57に戻る。また、ステップS66で次の再生が必要でないと判断した場合に、再生処理を終了する。
図8のフローチャートではCAV型のディスクを再生する場合の例であるが、図2に示したゾーンCAV型の光ディスクを再生する場合には、例えば図9のフローチャートに示した処理が実行される。即ち、まず、準備及び初期化処理が行われる(ステップS71)。初期化処理としては、トラックずれ位置情報があるか否か判断し(ステップS74)、トラックずれ位置情報がある場合には、そのトラックずれ位置情報を読み込む(ステップS75)。そして、トラックずれ位置情報の有り無しに係わらず、再生制御の初期化を行い(ステップS76)、初期化処理を終了する。
次に、幅広トラックの再生処理を行い(ステップS72)、必要な再生が終了したか否か判断し(ステップS73)、終了するまでステップS72での再生を行う。
再生処理としては、まず、再生信号の検出とトラック制御の修正を行い(ステップS77)、再生信号からのデータ再生を行い(ステップS78)、再生信号から物理アドレスを検出し(ステップS79)、回転角度位置の計算を行い(ステップS80)、現在の半径でのずれ位置が近いか否か判断する(ステップS81)。ずれ位置が近い場合には、トラック制御の修正を行う(ステップS82)。そして、トラックずれが発生したか否か判断し(ステップS83)、トラックずれが発生した場合には、トラックずれ位置を保存しておく(ステップS84)。そして、現在のトラックの再生が終了したか否か判断し(ステップS85)、終了してない場合には、ステップS77に戻る。終了した場合には、次のトラックの再生が必要か否か判断し(ステップS86)、次のトラックの再生が必要な場合には、必要な幅広トラック位置への移動を行い(ステップS87)、次の幅広トラック位置でのディスク回転数へ制御の修正を行い(ステップS88)、ステップS77に戻る。また、ステップS86で次の再生が必要でないと判断した場合に、再生処理を終了する。
このようにして再生することで、本例においては、光ディスクとして、図1又は図2に示したように、データトラックピッチだけずれた略同心円状の幅広トラックとなっているために、ある半径にある幅広トラックを繰り返し再生すると、1回転に1度データトラックのズレ、いわゆる、トラックエラーが起こる。このエラー量は幅広トラックの幅よりは小さいので、適切なトラック制御を行うことで、適正にデータを読出して再生することは可能である。
しかしながら、データ再生時のエラーの確率をより低くするには、トラックエラーの起こる位置(トラックずれ位置)を検知しながら、光ディスクを再生することが望ましい。つまり、略同心円状の幅広トラックにおいて、その中のデータトラックのずれが起きている光ディスクの回転角度位置およびまたは回転中心からの半径位置を検知し、その位置を再生ヘッド(光ピックアップ)が通過する時に、トラック制御パラメータを変更することが望ましい。このため、図8,図9のフローチャートでのトラックずれ位置情報の読み込み(ステップS55,S75)を行って、それに基づいた制御を行うことで、より良好に再生できる。但し、トラックずれ位置情報がない場合でも、再生が可能である。
なお、ここまで説明した実施の形態では、ディスクに記録される具体的なデータ形式や、ディスクサイズなどは特に説明しなかったが、マルチトラックを形成させる各種光ディスクに本発明が適用可能であることは勿論である。また、図1,図2に示した1本の幅広トラック内のデータトラック数などや、ピットの形成状態などについても、一例を示したものであり、図示のものに限定されるものではない。
本発明の一実施の形態による、マルチビーム型でCAV型で略同心円状の幅広トラックを有する光ディスクのトラック構造の模式図である。 本発明の一実施の形態による、マルチビーム型でゾーンCAV型で略同心円状の幅広トラックを有する光ディスクのトラック構造の模式図である。 本発明の一実施の形態による、単一の露光レーザビームによる光ディスク露光装置のブロック図である。 本発明の一実施の形態による、単一の露光電子ビームによる光ディスク露光装置のブロック図である。 本発明の一実施の形態による、マルチビーム型でCAV型で略同心円状の幅広トラックを有する光ディスクを露光する工程の例のフローチャートである。 本発明の一実施の形態による、マルチビーム型でゾーンCAV型で略同心円状の幅広トラックを有する光ディスクを露光する工程の例のフローチャートである。 本発明の一実施の形態による、光ディスクの再生装置のブロック図である。 本発明の一実施の形態による、マルチビーム型でCAV型で略同心円状の幅広トラックを有する光ディスクを再生する工程のフローチャートである。 本発明の一実施の形態による、マルチビーム型でゾーンCAV型で略同心円状の幅広トラックを有する光ディスクを再生する工程のフローチャートである。 従来のシングルビーム型でCLV型の光ディスクのトラック構造の模式図である。 従来のマルチビーム型でCLV型の光ディスクのトラック構造の模式図である。 従来のマルチビーム型でCAV型で完全同心円状の幅広トラックを有する光ディスクのトラック構造の模式図である。
符号の説明
10,20…光ディスク、10a,20a,20b…幅広トラック、11,21…データトラック段差部

Claims (17)

  1. 複数のレーザ光の同時照射により記録及び再生が可能な記録媒体である光ディスクであって、
    前記複数のレーザ光の同時照射で形成される複数のデータトラックを連続して配置した幅広トラックを、前記データトラックの1本のトラック幅に相当する分だけずれた略同心円状に配置したことを特徴とする
    光ディスク。
  2. 請求項1記載の光ディスクにおいて、
    前記幅広トラックを構成する複数のデータトラックは1周ごとにトラック列がずれており、同心円状ではない配置としたことを特徴とする
    光ディスク。
  3. 請求項1記載の光ディスクにおいて、
    前記幅広トラックを構成する複数のデータトラック列は1周ごとに列がずれており、同心円状ではない配置とし、
    さらに半径が異なる幅広トラックごとに、その半径近傍での1周あたりの記録密度を変更させたことを特徴とする
    光ディスク。
  4. 複数のレーザ光の同時照射により記録及び再生が可能な記録媒体である光ディスクの製造方法であって、
    前記複数のレーザ光を同時照射可能な複数のデータトラックを連続して配置した幅広トラックを略同心円状に配置するトラック形成工程を有することを特徴とする
    光ディスクの製造方法。
  5. 請求項4記載の光ディスクの製造方法において、
    前記トラック形成工程で配置される幅広トラックは、複数のデータトラックが1周ごとにトラック列がずれており、同心円状ではない配置としたことを特徴とする
    光ディスクの製造方法。
  6. 請求項4記載の光ディスクの製造方法において、
    前記トラック形成工程として、
    1つの露光ビームに変調を行う工程と、
    露光ビームをディスク面上の半径方向に移動させる工程と、
    同心円状ではないデータトラックを露光することで、略同心円状の幅広トラックを露光して信号区間を作成する工程と、
    幅広トラック間の無信号区間を作製する工程とを有することを特徴とする
    光ディスクの製造方法。
  7. 請求項4記載の光ディスクの製造方法において、
    前記トラック形成工程として、
    露光ビームをディスク面上の半径方向に移動させて、1周ごとにデータトラックの列をずらして、同心円状でない配置として、略同心円状の幅広トラックを露光して信号区間を作成する工程と、
    幅広トラック間の無信号区間を作製する工程とを有することを特徴とする
    光ディスクの製造方法。
  8. 複数のレーザ光の同時照射により記録及び再生が可能な記録媒体である光ディスクの製造装置において、
    前記複数のレーザ光を同時照射可能な複数のデータトラックを連続して配置した幅広トラックを略同心円状に配置するトラック形成手段を有することを特徴とする
    光ディスクの製造装置。
  9. 請求項8記載の光ディスクの製造装置において、
    前記トラック形成手段により配置される幅広トラックは、複数のデータトラックが1周ごとにトラック列がずれており、同心円状ではない配置としたことを特徴とする
    光ディスクの製造装置。
  10. 請求項8記載の光ディスクの製造装置において、
    前記トラック形成手段として、
    1つの露光ビームに変調を行う変換手段と、
    前記変換手段で変換された露光ビームをディスク面上の半径方向に移動させて、同心円状ではないデータトラックを露光して、略同心円状の幅広トラックを露光して、信号区間を作成すると共に、幅広トラック間の無信号区間を作製する露光手段とを有することを特徴とする
    光ディスクの製造装置。
  11. 請求項8記載の光ディスクの製造装置において、
    前記トラック形成手段として、
    露光ビームをディスク面上の半径方向に移動させて、1周ごとにデータトラックの列をずらして、同心円状でない配置として、略同心円状の幅広トラックを露光して信号区間を作成すると共に、幅広トラック間の無信号区間を作製する露光手段を有することを特徴とする
    光ディスクの製造装置。
  12. 複数のレーザ光の照射により再生を行う光ディスク再生方法において、
    非同心円状のデータトラックで構成される略同心円の幅広トラックを読み取るために、非同心円状のデータトラックにおける非連続部分のトラック移動を補正するトラック移動補正処理を行うことを特徴とする
    光ディスク再生方法。
  13. 請求項12記載の光ディスク再生方法において、
    非同心円状のデータトラックにおける非連続部分の位置を検出し、上記トラック移動を補正を制御することを特徴とする
    光ディスク再生方法。
  14. 請求項12記載の光ディスク再生方法において、
    半径が異なる幅広トラックごとに、その半径近傍での光ディスクの回転数を可変制御することを特徴とする
    光ディスク再生方法。
  15. 複数のレーザ光の照射により再生を行う光ディスク再生装置において、
    非同心円状のデータトラックで構成される略同心円の幅広トラックを読み取るために、非同心円状のデータトラックにおける非連続部分のトラック移動を補正するトラック移動補正手段を有することを特徴とする
    光ディスク再生装置。
  16. 請求項15記載の光ディスク再生装置において、
    非同心円状のデータトラックにおける非連続部分の位置を検出し、上記トラック移動を補正を制御する制御手段を有することを特徴とする
    光ディスク再生装置。
  17. 請求項15記載の光ディスク再生装置において、
    半径が異なる幅広トラックごとに、その半径近傍での光ディスクの回転数を可変制御する制御手段を有することを特徴とする
    光ディスク再生装置。
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