JP2005043834A - アリールアミン化合物、電荷輸送材料、電子写真感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

アリールアミン化合物、電荷輸送材料、電子写真感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ Download PDF

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Abstract

【課題】 電荷輸送材料として用いることができ、電子写真感光体に適用したときに、相溶性、成膜性に優れるスチリル基含有アリールアミン化合物を提供すること。
【解決手段】 下記一般式(I)で示されるアリールアミン化合物。
【化1】
Figure 2005043834

[式中、Ar1は1価多環芳香族炭化水素基等、Ar2はアリーレン基、R1はアルキル基等、R2は水素原子等、R3及びR4はアリール基等、mは0〜4の整数。]
【選択図】 なし

Description

本発明は、アリールアミン化合物、電荷輸送材料、電子写真感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジに関する。
有機光導電性化合物を主成分とする感光層を有する感光体は、従来用いられてきた無機光導電体(セレン、酸化亜鉛、硫化カドミウム、シリコン等)を主成分として含有する感光体に比較して、製造が比較的容易であること、安価であること、取扱いが容易であること、熱安定性が優れていること等多くの利点を有し、盛んに研究がなされている。特に、光導電体の電荷発生機能と電荷輸送機能とをそれぞれ別個の機能層に分担させ、前者の発生機能を有する材料を電荷発生層に、後者の輸送機能を有する材料を電荷輸送層にそれぞれ含有させる、積層タイプの機能分離型感光層を有する感光体がすでに実用化されている。
この方式においては、電荷の発生効率の大きい物質を電荷発生材料として用い、かつ電荷輸送能力の高い物質を電荷輸送材料として組み合わせることによって高感度の電子写真感光体が得られる可能性がある。このうち電荷輸送材料としては低分子化合物が主流であり、一般に適当なバインダ樹脂とともに有機溶剤に溶解させ塗布して用いられる。この場合、バインダの種類、組成比等を選択することにより被膜の物性或いは感光特性をある程度制御しうる点では好ましいが、結晶の析出やピンホ−ルの生成のない均質な有機薄膜を形成するためにバインダ樹脂に対して高い相溶性を有する電荷輸送材料を選択する必要がある。
更に、電荷発生物質及び電荷輸送物質の特性が良くても、電荷発生物質から電荷輸送物質への電荷の注入、すなわち、電荷発生層から電荷輸送層への電荷の注入が効率よく行われることが重要である。この電荷の注入は電荷発生物質(又は電荷発生層)と電荷輸送物質(又は電荷輸送層)の界面の特性によるものであって各種物質間で一様ではない。以上のように電荷輸送材料には種々の条件が要求されるため、種々の特性を有する電荷輸送物質の開発が行われている。
中でも、その高い電荷移動度からテトラアリールベンジジン化合物が盛んに研究されている。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4及び特許文献5)。そして、テトラアリールベンジジン化合物の中でもスチリル基を置換基に有するものも知られている(例えば、特許文献6、特許文献7及び特許文献8)。
米国特許第4,047,948号明細書 米国特許第4,299,897号明細書 特開昭61−132955号公報 特開昭62−267749号公報 特開平3−138654号公報 特開平4−290851号公報 特開平6−11854号公報 特開平7−36203号公報
しかしながら、上記のスチリル基を有するテトラアリールベンジジン化合物は、電荷移動度は比較的高いものの、バインダ樹脂への相溶性、塗布溶剤への溶解性が低く、また、かぶりや画質欠陥等の画質維持性、耐久性の低さといった点で未だ十分満足できるものではない。
そこで、本発明の目的は、電荷輸送材料として用いることができ、電子写真感光体に適用したときに、相溶性、成膜性に優れるスチリル基含有アリールアミン化合物を提供することにある。また、高感度で高速応答可能であり繰り返し安定性にも優れた電子写真感光体、並びに、長期にわたって良好な画質を得ることが可能な画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、下記一般式(I)で示されるアリールアミン化合物、並びに当該化合物として特に好適な下記一般式(I−1)で示されるアリールアミン化合物を提供する。
Figure 2005043834
Figure 2005043834
上記両化合物において、
Ar1は、−R5−COO−R6で表される基で置換されたフェニル基(但し、R5は炭素数1〜4のアルキレン基、R6は炭素数1〜4のアルキル基。)、置換若しくは未置換の1価多環芳香族炭化水素基又は置換若しくは未置換の1価ヘテロ環基、
Ar2は、置換若しくは未置換のアリーレン基、
1は水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基又は置換若しくは未置換のアルキル基、
2は水素原子、置換若しくは未置換のアルキル基又は置換若しくは未置換のアリール基、
3及びR4は各々独立に水素原子、置換若しくは未置換のアルキル基又は置換若しくは未置換のアリール基(但し、R3及びR4の少なくとも一方は置換若しくは未置換のアリール基を表し、R3及びR4は単結合又は2価の基により結合して環を形成してもよい。)、
7は水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基又は置換若しくは未置換のアルキル基、
mは0〜4の整数、をそれぞれ表す。
電荷輸送材料としての性能及び相溶性や成膜性の観点から、上記化合物の官能基等は以下の態様が好適である。
(1)化合物(I)における置換若しくは未置換の1価多環芳香族炭化水素基(Ar1):
(a)置換若しくは未置換の1価縮合多環式炭化水素基、又は、
(b)置換若しくは未置換のフェニル基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基又はハロゲン原子で置換されていてもよいビフェニル基。
(2)化合物(I)における置換若しくは未置換の1価ヘテロ環基(Ar1):
(a)置換若しくは未置換の1価縮合へテロ環基、又は、
(b)3〜6員のヘテロ環の少なくとも1つとベンゼン環の少なくとも1つが単結合又は2価の基により結合したヘテロ環状化合物からなる1価基である、請求項1記載のアリールアミン化合物。
(3)化合物(I)及び化合物(I−1)における置換若しくは未置換のアリーレン基(Ar2):、
(a)置換若しくは未置換のフェニレン基、
(b)置換若しくは未置換の2価縮合多環式炭化水素基、
(c)置換若しくは未置換の2価縮合複素環基、又は、
(d)置換若しくは未置換のフェニル基の2つが単結合又は2価の基により結合してなる2価基。
(4)R3及びR4が、単結合又は2価の基により結合して環を形成する場合における、当該2価の基:
(a)炭素数1〜3のアルキレン基、又は
(b)炭素数1〜3のアルケニレン基。
上記アリールアミン化合物は電荷輸送材料として用いることができ、当該アリールアミン化合物を用いることにより電子写真感光体が提供される。すなわち、導電性支持体上に感光層が形成された電子写真感光体であって、当該感光層は上述のアリールアミン化合物を含有する電子写真感光体が提供される。
この電子写真感光体における感光層は、電荷発生材料と電荷輸送材料とを同一層に含む単層型感光層、又は電荷発生材料を含む層と電荷輸送材料を含む層とが隣接するように別個に設けられている機能分離型感光層とすることができ、電荷輸送材料として上記アリールアミン化合物を含有させることができる。また、電荷発生材料としては、オキシチタニウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン及びヒドロキシガリウムフタロシアニンの少なくとも一つを用いることができる。なお、上記電子写真感光体は、最表面上(電性支持体から最も離れた位置)に保護層を備えたものであってもよく、この場合における保護層は、電荷輸送性を有する架橋性シリコーン樹脂からなることが好ましい。
上述した電子写真感光体を用いることにより、画像形成装置及びプロセスカートリッジが提供可能となる。画像形成装置としては、上記電子写真感光体と、当該電子写真感光体を帯電させる帯電装置と、帯電した前記電子写真感光体を露光して静電潜像を形成させる露光装置と、当該静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、当該トナー像を被転写体に転写する転写装置とを備えた画像形成装置が好適であり、プロセスカートリッジとしては、上記電子写真感光体と、当該電子写真感光体を帯電させる帯電装置、帯電した当該電子写真感光体を露光して静電潜像を形成させる露光装置、並びに当該電子写真感光体をクリーニングするクリーニング装置から選ばれる少なくとも1種とを備えるプロセスカートリッジが好適である。
本発明のアリールアミン化合物は、電荷輸送材料として用いることができ、電子写真感光体に適用したときに、高い感度とバインダ樹脂との優れた相溶性を発揮するスチリル基含有アリールアミン化合物である。また、本発明の電子写真感光体は、このようなアリールアミン化合物を用いるものであるために、塗布膜が均一で、繰返し使用による残留電位変動も低く、優れた環境維持性を発揮するようになる。そして、本発明の画像形成装置及びプロセスカートリッジは、このような電子写真感光体を用いるものであるために、長期にわたって良好な画質を得ることができ、環境負荷の低減や大幅なコストダウンを図ることも可能となる。
以下、場合により図面を参照しつつ、本発明を実施するための形態について説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付することとし、重複する説明は省略する。
(アリールアミン化合物)
一般式(I)のアリールアミン化合物におけるAr1で表される基の好適な実施形態は以下のとおりである。
−R5−COO−R6で表される基で置換されたフェニル基は、以下の一般式(Ar1−1)で表される。一般式(Ar1−1)において、R5は炭素数1〜3のアルキレン基が好ましく炭素数の1〜2のアルキレン基がより好ましい。R6は炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、炭素数の1〜2のアルキル基がより好ましく、メチル基が更に好ましい。
Figure 2005043834
置換若しくは未置換の1価多環芳香族炭化水素基として好適な、置換若しくは未置換の1価縮合多環式炭化水素基は、2〜3個のベンゼン環を有するものがよく、以下の一般式(Ar1−2)、(Ar1−3)、(Ar1−4)で表される基が特に好適である。なお、以下の一般式におけるR9、R10及びR11は各々独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、又はハロゲン原子を表す。
Figure 2005043834
置換若しくは未置換の1価多環芳香族炭化水素基として好適な、置換若しくは未置換のフェニル基で置換されたビフェニル基としては、以下の一般式(Ar1−5)で表される基が挙げられ;炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基又はハロゲン原子で置換されてもよいビフェニル基としては、以下の一般式(Ar1−6)で表される基が挙げられる。なお、以下の一般式におけるR7は水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基又は置換若しくは未置換のアルキル基であり、このR7は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルコキシ基又は炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。
Figure 2005043834
置換若しくは未置換の1価ヘテロ環基として好適な、置換若しくは未置換の1価縮合へテロ環基としては、以下の一般式(Ar1−7)で表される基が特に好ましい。また、3〜6員のヘテロ環の少なくとも1つとベンゼン環の少なくとも1つが単結合又は2価の基(炭素数1〜3のアルキレン基、炭素数1〜3のアルケニレン基、−O−、−CO−、−COO−等)により結合したヘテロ環状化合物からなる1価基としては、ヘテロ原子がイオウ原子であるものがよく、このような基としては、以下の一般式(Ar1−8)、(Ar1−9)で表される基が挙げられる。
Figure 2005043834
上述した基(Ar1)の中では、一般式(Ar1−6)で表される基(ビフェニル骨格を有する基)又は一般式(Ar1−4)で表される基(フルオレン骨格を有する基)が、上記化合物を電荷輸送材料として用いたときの移動度の高さから特に好ましい。
一般式(I)及び(I−1)のアリールアミン化合物における、Ar2で表される基の好適な実施形態は以下のとおりである。
Ar2として好適な、置換若しくは未置換のフェニレン基としては、以下の一般式(Ar2−1)で表される基が挙げられ;置換若しくは未置換の2価縮合多環式炭化水素基としては、以下の一般式(Ar2−2)、(Ar2−3)、(Ar2−4)で表される基が好適である。なお、以下の一般式におけるR13、R15、R16、R20は各々独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコシキ基、置換若しくは未置換のフェニル基、置換若しくは未置換のアラルキル基又はハロゲン原子を意味する。
Figure 2005043834
Ar2として好適な、置換若しくは未置換の2価縮合複素環基としては、以下の一般式(Ar2−6)で表される基が挙げられ;置換若しくは未置換のフェニル基の2つが単結合又は2価の基により結合してなる2価基としては、以下の一般式(Ar2−7)で表される基が好適である。なお、以下の一般式におけるR14、R17、R18、R19は各々独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコシキ基、置換若しくは未置換のフェニル基、置換若しくは未置換のアラルキル基又はハロゲン原子を表す。
Figure 2005043834
一般式(Ar2−7)におけるcは0又は1を表し、cが0である場合は単結合を意味する。また、cが1である場合のVは、以下の(V−1)〜(V−11)のいずれかを表す。なお、以下の一般式におけるdは1〜10の整数、eは1〜3の整数である。
Figure 2005043834
上述した基(Ar2)の中では、一般式(Ar2−7)で表される基においてcが0である基(ビフェニル骨格を有する基)が、上記化合物を電荷輸送材料として用いたときの移動度の高さから特に好ましい。
一般式(I)及び(I−1)のアリールアミン化合物における、R1、R2、R3及びR4の好適な実施形態は以下のとおりである。
1としては、水素原子、ハロゲン原子(例えば塩素、フッ素)、炭素数1〜4のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基)又は炭素数1〜4の置換若しくは未置換のアルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等)が好ましい。
2としては、水素原子、炭素数1〜4の置換若しくは未置換のアルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基)又は炭素数6〜12のアリール基(例えば、フェニル、2-メチルフェニル、3-メチルフェニル、4−メチルフェニル)が好ましく、これらの中では水素原子が特に好ましい。
3及びR4としては、各々独立に水素原子、置換若しくは未置換のアルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基)又はアリール基が好ましい。ここで、R3及びR4の少なくとも一方は、置換若しくは未置換のアリール基(例えば、フェニル基、3−メチルフェニル基、4-メチルフェニル基、3-エチルフェニル基、4-エチルフェニル基、3-プロピルフェニル基、4−プロピルフェニル基、3-イソプロピルフェニル基、4-イソプロピルフェニル基、3-t-ブチルフェニル基、4-t-ブチルフェニル基、3-n-ブチルフェニル基、4-n-ブチルフェニル基、3-メトキシフェニル基、4-メトキシフェニル基、3-エトキシフェニル基、4-エトキシフェニル基)である。
3及びR4は、単結合又は2価の基により結合して環を形成してもよく、当該2価の基としては、炭素数1〜3のアルキレン基又は炭素数1〜3のアルケニレン基が好ましい。R3及びR4が単結合又は2価の基により結合して環を形成した構造(構造(a)〜(e))を以下に示す。なお、以下の構造ではR3及びR4が結合している炭素−炭素二重結合も同時に示してある。
Figure 2005043834
一般式(I)又は一般式(I−1)で表されるアリールアミン化合物では、R2、R3及びR4で置換されたビニル基が2つ存在するが、当該ビニル基のベンゼン環における置換位置は互いに同一であることが好ましい。すなわち、当該2つのビニル基はベンゼン環の窒素結合位を基準として、共にo位、m位又はp位であることが好ましい。
同様にR1も2つ存在するが、R1のベンゼン環における置換位置は互いに同一であることが好ましい。すなわち、2つのR1はベンゼン環の窒素結合位を基準として、共にo位、m位又はp位であることが好ましい。
2、R3及びR4で置換されたビニル基の好適な置換位置はp位であり、R1の好適な置換位置はm位である。
一般式(I)又は一般式(I−1)で表されるアリールアミン化合物の具体例(化合物1〜64)を以下の表1〜8に示す。なお、表中「ビニル基の位置」とは、R2、R3及びR4で置換されたビニル基の置換位置を意味する。
Figure 2005043834
Figure 2005043834
Figure 2005043834
Figure 2005043834
Figure 2005043834
Figure 2005043834
Figure 2005043834
Figure 2005043834
(アリールアミン化合物の製造方法)
一般式(I)又は一般式(I−1)で表わされるアリールアミン系化合物は、公知の方法を用いて製造できる。例えば、公知のアリールアミン原料化合物をとして用いて、公知なカルボニル導入反応を行い(アシル化工程)、次いで、Wittig反応を行う(炭素−炭素二重結合導入工程)ことにより、目的の化合物を得る方法である。
以下の式は、アリールアミン原料化合物(I−a)にカルボニル基を導入して、アシル化アリールアミン(I−b)を得るアシル化工程を示すものである。なお、アリールアミン原料化合物(I−a)中のAr1、Ar2、R1、m、及びアシル化アリールアミン(I−b)のAr1、Ar2、R1、R2、mは、一般式(I)におけるのと同義である。
Figure 2005043834
アシル化工程においては、導入するアシル基がホルミル基(R2が水素原子の場合)である場合と、ホルミル基以外のアシル基(R2が水素原子以外の場合)である場合とで、例えば、以下のように反応条件を変えることが好ましい。
2が水素原子の場合:
アリールアミン原料化合物(I−a)をオキシ塩化リンの存在下に、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアニリド等のホルミル化剤と反応させることで、アシル化アリールアミン(I−b)(ビスホルミル体)が得られる。この場合、ホルミル化剤を過剰に用いて、反応溶媒を兼ねることもできるが、o−ジクロロベンゼン、ベンゼン、塩化メチレン等の反応に不活性な溶媒を用いることもできる。反応温度は0℃から用いる溶媒の沸点の範囲で任意に設定可能である。好ましくは室温から、150℃以下である。
2が水素原子以外の場合:
アリールアミン原料化合物(I−a)を塩化アルミニウム、塩化鉄、塩化亜鉛等のルイス酸存在下、ニトロベンゼン、塩化メチレン、四塩化炭素等の溶媒中、一般式Cl−CO−R2 で表わされる酸塩化物と反応させることにより、いずれでもアシル化アリールアミン(I−b)(ケトン体)が得られる。この場合の反応温度は、0℃から用いる溶媒の沸点の範囲で任意に設定可能である。好ましくは室温から、150℃以下である。
次に、炭素−炭素二重結合導入工程を実施するが、本工程では、上記アルデヒド体又はケトン体の化合物と下記亜燐酸ジアルキルエステル化合物(I-c)を塩基の存在下で室温から100℃程度の温度でWittig-Horner反応させて、目的化合物の一般式(I)で表されるアリールアミン化合物を得る。なお、亜燐酸ジアルキルエステル化合物(I-c)中のR3、R4は一般式(I)におけるのと同義であり、R21はメチル、エチル等の低級アルキル基を示す。
Figure 2005043834
炭素−炭素二重結合導入工程において用いられる塩基としては、水素化ナトリウム;水酸化ナトリウム;ナトリウムアミド;ナトリウムメトキシド;ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の金属アルコキシドが使われる。溶媒としては、メタノール、エタノール等の低級アルコール;1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;トルエン、キシレン等の炭化水素;ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン等の非プロトン性極性溶媒;又はこれら混合物を用いることができる。
反応後、一般式(I)のアリールアミン化合物は公知の方法で精製することが可能であり、精製には、例えば、シリカゲル、アルミナ、活性白土等の吸着を用いることができる。活性白土の場合、トルエン等の非極性溶媒中で100℃以上で吸着処理することが好ましく、これにより高純度の目的物質が得やすくなる。
(電子写真感光体)
図1〜3はそれぞれ本発明の電子写真感光体の第1〜第3実施形態を示す模式断面図であり、いずれも電子写真感光体1を導電性支持体2及び感光層3の積層方向に沿って切断したものである。
図1及び2に示す、第1及び第2実施形態に係る電子写真感光体1は、電荷発生物質と電荷輸送物質とが異なる層に含有される機能分離型感光層を備えるものである。すなわち、感光層3中において、電荷発生物質を含有する層(電荷発生層5)と電荷輸送物質を含有する層(電荷輸送層6)とが別個に形成され、それらが隣接するように積層されている。
一方、図3に示す、第3実施形態に係る電子写真感光体1は、電荷発生物質と電荷輸送物質とが同一の層に含有される単層型感光層を備えるものである。すなわち、感光層3中において、電荷発生物質と電荷輸送物質と含有する電荷発生・輸送層8が一層形成されている。
より詳しくは、第1実施形態に係る電子写真感光体1においては、導電性支持体2上に下引き層4、電荷発生層5及び電荷輸送層6がこの順で積層されて感光層3が構成されており、第2実施形態に係る電子写真感光体1においては、導電性支持体2上に下引き層4、電荷発生層5、電荷輸送層6及び保護層7がこの順で積層されて感光層3が構成されている。また、第3実施形態に係る電子写真感光体1においては、導電性支持体2上に下引き層4及び電荷発生・輸送層8がこの順で積層されて感光層3が構成されている。
なお、図示を省略するが、第2実施形態の変形態様として、第2実施形態における電荷発生層5と電荷輸送層6との積層順を逆にした態様や、第3実施形態の変形態様として、第3実施形態の電荷発生・輸送層8上に、第1及び第2実施形態におけるのと同様の成分からなる保護層7を形成させた態様も、可能である。
導電性支持体2としては、アルミニウムがドラム状、シート状、プレート状等、適宜の形状のものとして使用されるが、これらに限定されるものではない。また、注入阻止、接着性改善、干渉縞防止等の目的で陽極酸化処理や、ベーマイト処理、ホーニング処理等を行ってもよい。
導電性支持体2と感光層3との間又は導電性支持体2と電荷発生・輸送層8との間には、図1〜3に示すように下引き層4を設けることがができ、下引き層4としては、ジルコニウムキレート化合物、ジルコニウムアルコキシド化合物、ジルコニウムカップリング剤等の有機ジルコニウム化合物、チタンキレート化合物、チタンアルコキシド化合物、チタネートカップリング剤等の有機チタン化合物、アルミニウムキレート化合物、アルミニウムカップリング剤等の有機アルミニウム化合物のほか、アンチモンアルコキシド化合物、ゲルマニウムアルコキシド化合物、インジウムアルコキシド化合物、インジウムキレート化合物、マンガンアルコキシド化合物、マンガンキレート化合物、スズアルコキシド化合物、スズキレート化合物、アルミニウムシリコンアルコキシド化合物、アルミニウムチタンアルコキシド化合物、アルミニウムジルコニウムアルコキシド化合物、等の有機金属化合物、特に有機ジルコニウム化合物、有機チタニル化合物、有機アルミニウム化合物は残留電位が低く良好な電子写真特性を示すため、好ましく使用される。
また、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス2メトキシエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ-アミノプロピルトリエトキシシラン、γ-クロロプロピルトリメトキシシラン、γ-2-アミノエチルアミノプロピルトリメトキシシラン、γ-メルカプロプロピルトリメトキシシラン、γ-ウレイドプロピルトリエトキシシラン、β-3,4-エポキシシクロヘキシルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤を更に含有させて使用することができる。
更に、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリ-N-ビニルイミダゾール、ポリエチレノキシド、エチルセルロース、メチルセルロース、エチレン-アクリル酸共重合体、ポリアミド、ポリイミド、カゼイン、ゼラチン、ポリエチレン、ポリエステル、フェノール樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、エポキシ樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピリジン、ポリウレタン、ポリグルタミン酸、ポリアクリル酸等の公知の結着樹脂を更に含有させることもできる。
これらの混合割合は、必要に応じて適宜設定することができる。また、下引き層中には電子輸送性顔料を混合/分散して使用することもできる。電子輸送性顔料としては、特開昭47−30330号公報に記載のペリレン顔料、ビスベンズイミダゾールペリレン顔料、多環キノン顔料、インジゴ顔料、キナクリドン顔料等の有機顔料、また、シアノ基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子等の電子吸引性の置換基を有するビスアゾ顔料やフタロシアニン顔料等の有機顔料、酸化亜鉛、酸化チタン等の無機顔料が挙げられる。これらの顔料の中ではペリレン顔料、ビスベンズイミダゾールペリレン顔料と多環キノン顔料、酸化亜鉛、酸化チタンが、電子移動性が高いので好ましく使用される。
また、これらの顔料の表面は、分散性、電荷輸送性を制御する目的で上記カップリング剤や、バインダ等で表面処理してもよい。電子輸送性顔料は多すぎると下引き層の強度が低下し、塗膜欠陥を生じるため95重量%以下、好ましくは90重量%以下で使用される。
混合/分散方法は、ボールミル、ロールミル、サンドミル、アトライター、超音波等を用いる常法が適用される。混合/分散は有機溶剤中で行われるが、有機溶剤としては、有機金属化合物や樹脂を溶解し、また、電子輸送性顔料を混合/分散したときにゲル化や凝集を起こさないものであれば如何なるものでも使用できる。例えば、メタノール、エタノール、n-プロパノール、n-ブタノール、ベンジルアルコール、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸n-ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチレンクロライド、クロロホルム、クロルベンゼン、トルエン等の通常の有機溶剤を単独あるいは2種以上混合して用いることができる。
下引き層の厚みは、0.1〜30μmが好ましく、より好ましくは0.2〜25μmが適当である。また、下引き層を設けるときに用いる塗布方法としては、ブレードコーティング法、マイヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティング法等の通常の方法を用いることができる。塗布したものを乾燥させて下引き層を得るが、通常、乾燥は溶剤を蒸発させ、製膜可能な温度で行われる。特に、酸性溶液処理、ベーマイト処理を行った基材は、基材の欠陥隠蔽力が不十分となり易いため、下引き層を形成することが好ましい。
電荷発生層5に含有される電荷発生材料は、ビスアゾ、トリスアゾ等のアゾ顔料、ジブロモアントアントロン等の縮環芳香族顔料、ペリレン顔料、ピロロピロール顔料、フタロシアニン顔料等既知のものを使用することができるが、とくに金属及び無金属フタロシアニン顔料が好ましい。その中でも、特開平5−263007号公報及び、特開平5−279591号公報に開示されたヒドロキシガリウムフタロシアニン、特開平5−98181号公報開示されたクロロガリウムフタロシアニン、特開平5−140472号公報及び、特開平5−140473号公報に開示されたジクロロスズフタロシアニン、特開平4−189873号公報及び、特開平5−43813号公報開示されたチタニルフタロシアニンが特に好ましい。
電荷発生層は、電荷発生材料と結着樹脂とを混合して形成できるが、このような結着樹脂としては、広範な絶縁性樹脂から選択することができる、また、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン、ポリシラン等の有機光導電性ポリマーから選択することもできる。好ましい結着樹脂としては、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアリレート樹脂(ビスフェノールAとフタル酸の重縮合体等)、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルピリジン樹脂、セルロース樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂等の絶縁性樹脂を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。これらの結着樹脂は単独あるいは2種以上混合して用いることができる。
電荷発生材料と結着樹脂の配合比は(重量比)は10:1〜1:10の範囲が好ましい。またこれらを分散させる方法としてはボールミル分散法、アトライター分散法、サンドミル分散法等の通常の方法を用いることができるが、この際、分散によって電荷発生材料の結晶型が変化しない条件が必要とされる。ちなみに本発明で実施した前記の分散法のいずれについても分散前と結晶型が変化していないことが確認されている。
更にこの分散の際、電荷発生材料の粒子を0.5μm以下、好ましくは0.3μm以下、更に好ましくは0.15μm以下の粒子サイズにすることが有効である。またこれらの分散に用いる溶剤としては、メタノール、エタノール、n-プロパノール、n-ブタノール、ベンジルアルコール、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸n-ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチレンクロライド、クロロホルム、クロルベンゼン、トルエン等の通常の有機溶剤を単独あるいは2種以上混合して用いることができる。
電荷発生層の厚みは0.1〜5μmが好ましく、より好ましくは0.2〜2.0μmである。また、電荷発生層を設けるときに用いる塗布方法としては、ブレードコーティング法、マイヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティング法等の通常の方法を用いることができる。
電荷輸送層6としては、公知の技術によって形成されたものを使用でき、この電荷輸送層6は、電荷輸送材料と結着樹脂を含有して形成されるか、あるいは高分子電荷輸送材を含有して形成される。
電荷輸送材料としては、本発明の前記一般式(I)又は(I−1)で示される化合物を用いることができる。また、本発明の電荷輸送材料は一般式(I)又は(I−1)で示される化合物に、p-ベンゾキノン、クロラニル、ブロマニル、アントラキノン等のキノン系化合物、テトラシアノキノジメタン系化合物、2,4,7-トリニトロフルオレノン等のフルオレノン化合物、キサントン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノビニル系化合物、エチレン系化合物等の電子輸送性化合物、トリアリールアミン系化合物、ベンジジン系化合物、アリールアルカン系化合物、アリール置換エチレン系化合物、スチルベン系化合物、アントラセン系化合物、ヒドラゾン系化合物等の正孔輸送性化合物と言った他の電荷輸送材料を1種以上混合して用いることができるが、これらに限定されるものではない。混合する際は、モビリティーの観点から、以下の一般式(I−a)、一般式(I−b)、一般式(I−c)で示される化合物が好ましい。
Figure 2005043834
一般式(I−a)中において、R21は、水素原子又はメチル基を示す。また、nは1又は2を意味する。Ar8及びAr9は置換若しくは未置換のアリール基を示し、置換基としてはハロゲン原子、炭素数が1〜5のアルキル基、炭素数が1〜5のアルコキシ基、又は炭素数が1〜3のアルキル基で置換された置換アミノ基が挙げられる。
Figure 2005043834
一般式(I−b)中において、R22、R22' は同一でも異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のアルコキシ基を表わす。R23、R23'、R24、R24' は同一でも異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数1〜2のアルキル基で置換されたアミノ基又は置換若しくは未置換のアリール基を表す。p及びqは0〜2の整数である。
Figure 2005043834
一般式(I−c)中、R25は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、置換若しくは未置換のアリール基、又は、―CH=CH―CH=C(Ar10)2を表す。Ar10は、置換若しくは未置換のアリール基を表す。R26、R27は同一でも異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数1〜2のアルキル基で置換されたアミノ基、置換若しくは未置換のアリール基を表す。
電荷輸送層に用いる結着樹脂は、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、スチレン-ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン-アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル-無水マレイン酸共重合体、シリコン樹脂、シリコン-アルキッド樹脂、フェノール-ホルムアルデヒド樹脂、スチレン-アルキッド樹脂や、ポリ-N-ビニルカルバゾール、ポリシラン、特開平8−176293号公報や特開平8−208820号公報に示されているポリエステル系高分子電荷輸送材等高分子電荷輸送材を用いることもできる。これらの結着樹脂は単独あるいは2種以上混合して用いることができる。電荷輸送材料と結着樹脂との配合比(重量比)は10:1〜1:5が好ましい。
また、高分子電荷輸送材を単独で用いることもできる。高分子電荷輸送材としては、ポリ-N-ビニルカルバゾール、ポリシラン等の電荷輸送性を有する公知のものを用いることができる。特に、特開平8−176293号公報や特開平8−208820号公報に示されているポリエステル系高分子電荷輸送材は、高い電荷輸送性を有しており、とくに好ましいものである。高分子電荷輸送材はそれだけでも電荷輸送層として使用可能であるが、上記結着樹脂と混合して成膜してもよい。
電荷輸送層の厚みは5〜50μmが好ましく、より好ましくは10〜30μmである。塗布方法としては、ブレードコーティング法、ワイヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティング法等の通常の方法を用いることができる。
電荷輸送層を設けるときに用いる溶剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセトン、2-ブタノン等のケトン類、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン等のハロンゲン化脂肪族炭化水素類、テトラヒドロフラン、エチルエーテル等の環状もしくは直鎖状のエーテル類等の通常の有機溶剤を単独あるいは2種以上混合して用いることができる。
また、画像形成装置(複写機)中で発生するオゾンや酸化性ガス、あるいは光、熱による感光体の劣化を防止する目的で、感光層中に酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤等の添加剤を添加することができる。
例えば、酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、パラフェニレンジアミン、アリールアルカン、ハイドロキノン、スピロクロマン、スピロインダノン及びそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機燐化合物等が挙げられる。光安定剤の例としては、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、ジチオカルバメート、テトラメチルピペリジン等の誘導体が挙げられる。
また、感度の向上、残留電位の低減、繰り返し使用時の疲労低減等を目的として、少なくとも1種の電子受容性物質を含有させることができる。使用可能な電子受容物質としては、例えば、無水コハク酸、無水マレイン酸、ジブロム無水マレイン酸、無水フタル酸、テトラブロム無水フタル酸、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、o-ジニトロベンゼン、m-ジニトロベンゼン、クロラニル、ジニトロアントラキノン、トリニトロフルオレノン、ピクリン酸、o-ニトロ安息香酸、p-ニトロ安息香酸、フタル酸等を挙げることができる。これらのうち、フルオレノン系、キノン系やCl, CN, NO2等の電子吸引性置換基を有するベンゼン誘導体が特に好ましい。
本発明の電子写真感光体は上述のように保護層(表面層)を備えるようにしてもよいが、磨耗、傷等に対する耐性を持たせるため、保護層を高強度保護層(高強度表面層)とすることが好ましい。この高強度保護層としては、バインダ樹脂中に導電性微粒子を分散したもの、通常の電荷輸送層材料にフッ素樹脂、アクリル樹脂等の潤滑性微粒子を分散させたもの、シリコーンや、アクリル等のハードコート剤を使用することができる。強度、電気特性、画質維持性等の観点からは、電荷輸送性を有し、架橋構造を有するシロキサン系樹脂からなるものが好ましく、このうち特に、以下の一般式(II)で示される構造のものが強度、安定性に優れ好ましい。
G−D−F ・・・(II)
一般式(II)におけるGは無機ガラス質ネットワークサブグループ、Dは可とう性有機サブユニット、Fは電荷輸送性サブユニットを意味する。Fとしては、光キャリア輸送特性を有する構造として、トリアリールアミン系化合物、ベンジジン系化合物、アリールアルカン系化合物、アリール置換エチレン系化合物、スチルベン系化合物、アントラセン系化合物、ヒドラゾン系化合や、及びキノン系化合物、フルオレノン化合物、キサントン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノビニル系化合物、エチレン系化合物等が挙げられる。
一般式(II)におけるGは、好ましくは反応性を有するSi基であり、この基は互いに架橋反応を生じて3次元的なSi−O−Si結合である無機ガラス質ネットワークを形成する。
一般式(II)におけるDは、電荷輸送性を付与するためのFを、3次元的な無機ガラス質ネットワークに直接結合で結びつけるためのものである。また、堅さの反面もろさも有する無機ガラス質ネットワークに適度な可とう性を付与し、膜としての強度を向上させるという働きもある。
Dにおける、一般式(II)で表される化合物と結合で結びつける基とは、一般式(II)で表される化合物を加水分解した際に生じるシラノール基と結合可能な基を意味し、-Si (R8)(3-a) Qaで示される基、エポキシ基、イソシアネート基、カルボキシル基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子等の基がよい。これらのうち、-Si (R8)(3-a)Qaで示される基、エポキシ基、イソシアネート基が有する化合物がより強い機械強度を有するため好ましい。なお、Qは加水分解性基である。更に、これらの基を分子内に2つ以上持つものが硬化膜の架橋構造が3次元的になり、より強い機械強度を有するため好ましい。
一般式(II)で示される化合物は、特に下記一般式(III)で表される構造を有することが、電荷輸送性、耐光性、耐放電生成ガス性等に優れることから、好ましい。
Figure 2005043834
一般式(III)中、Ar3、Ar4、Ar5及びAr6は各々独立に置換若しくは未置換のアリール基を示し、Ar7は置換若しくは未置換のアリール基又はアリーレン基を示し、且つAr3、Ar4、Ar5及びAr6のうち1〜4個は−D−Gで表される結合基と結合可能な結合手を有し、当該結合手においてDと結合している。Dは可とう性有機サブユニット(例えば2価の脂肪族基)、Gは-Si (R8)(3-a) Qaで示される加水分解性基を有する置換ケイ素基から誘導され、R8は水素、アルキル基、置換若しくは未置換のアリール基、Qは加水分解性基、aは1〜3の整数、bは1〜4の整数、kは0〜1の整数を表わす。
電荷輸送性、耐光性、耐放電生成ガス性の観点から、一般式(II)で示される化合物は、下記一般式(IIIa)で表される化合物であることがより好ましい。
Figure 2005043834
一般式(IIIa)中、Ar3’、Ar4’、Ar5’及びAr6’は各々独立に置換若しくは未置換のアリーレン基(好ましくは置換若しくは未置換のフェニレン基)であり、Ar7は上記と同義である(好ましくは置換若しくは未置換ビフェニルから誘導される2価の基)。また、Zは水素原子、又は−D'−G'で表される基である。但し、Zのうち少なくとも1つは−D'−G'で表される基でなければならない。そして、D'は2価の脂肪族基(エステル基、エーテル基、チオエーテル基等を有していてもよく、好ましくは炭素数が1〜12である。)、G'は-Si (R8)(3-a) Qa'で示される基を意味する。なお、R8、k及びaは上記と同義であり、Q'は、ハロゲン原子、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜3のアルコキシ基)、アシルオキシ基、アルケニルオキシ基、アミノ基、メルカプト基、ケトキシメート基、アミノオキシ基及びカルバモイル基から選ばれる加水分解性基を表す。
保護層において、膜の成膜性、可とう性を調整する等の目的から、他のカップリング剤、フッ素化合物と混合して用いてもよい。このような化合物として、各種シランカップリング剤、及び市販のシリコーン系ハードコート剤を用いることができる。
シランカップリング剤としては、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、等を用いることができる。市販のハードコート剤としては、KP-85、X-40-9740、X-40-2239(以上、信越シリコーン社製)、及びAY42-440、AY42-441、AY49-208 (以上、東レダウコーニング社製)、等を用いることができる。
保護層にはまた、撥水性や低付着性等の付与のために、(トリデカフルオロ -1,1,2,2-テトラヒドロオクチル)トリエトキシシラン、(3,3,3-トリフルオロプロピル)トリメトキシシラン、3-(ヘプタフルオロイソプロポキシ)プロピルトリエトキシシラン、1H,1H,2H,2H-パーフルオロアルキルトリエトキシシラン、1H,1H,2H,2H-パーフルオロデシルトリエトキシシラン、1H,1H,2H,2H-パーフルオロオクチルトリエトシキシラン、等の含フッ素化合物を加えてもよい。シランカップリング剤は任意の量で使用できるが、含フッ素化合物の量は、フッ素を含まない化合物に対して重量で0.25以下とすることが望ましい。これを越えると、架橋膜の成膜性に問題が生じる場合がある。また、膜の強度を向上させるために、-Si (R8)(3-a) Qaで示される加水分解性基を有する置換ケイ素基を2個以上有している化合物を同時に用いることがより好ましい。
これらのコーティング液の調整は、無溶媒で行うか、必要に応じてメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン等のエーテル類等が使用できるが、好ましくは沸点が100℃以下のものである。これらは、任意に混合して使用することもできる。溶剤量は任意に設定できるが、少なすぎると一般式(II)で示される化合物が析出しやすくなるため、一般式(II)で示される化合物1部に対し0.5〜30部、好ましくは、1〜20部で使用される。反応温度及び時間は原料の種類によっても異なるが、通常、0〜100℃、好ましくは10〜70℃、特に好ましくは、15〜50℃の温度で行う。反応時間に特に制限はないが、反応時間が長くなるとゲル化を生じ易くなるため、10分から100時間の範囲で行うことが好ましい。
硬化触媒としては、塩酸、酢酸、リン酸、硫酸等のプロトン酸、アンモニア、トリエチルアミン等の塩基、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジオクトエート、オクエ酸第一錫等の有機錫化合物、テトラ-n-ブチルチタネート、テトライソプロピルチタネート等の有機チタン化合物、アルミニウムトリブトキシド、アルミニウムトリアセチルアセトナート等の有機アルミニウム化合物、有機カルボン酸の鉄塩、マンガン塩、コバルト塩、亜鉛塩、ジルコニウム塩等が挙げられるが、保存安定性の点で金属化合物が好ましく、更に、金属のアセチルアセトナート、あるいは、アセチルアセテートが好ましく、特にアルミニウムトリアセチルアセトナートが好ましい。
硬化触媒の使用量は任意に設定できるが、保存安定性、特性、強度等の点で加水分解性ケイ素置換基を含有する材料の合計量に対して0.1〜20重量%が好ましく、0.3〜10重量%がより好ましい。硬化温度は、任意に設定できるが、所望の強度を得るためには60℃以上、より好ましくは80℃以上に設定される。硬化時間は、必要に応じて任意に設定できるが、10分〜5時間が好ましい。また、硬化反応を行ったのち、高湿度状態に保ち、特性の安定化を図ることも有効である。更に、用途によっては、ヘキサメチルジシラザンや、トリメチルクロロシラン等を用いて表面処理を行い、疎水化することもできる。
電子写真感光体の保護層には、帯電器で発生するオゾン等の酸化性ガスによる劣化を防止する目的で、酸化防止剤を添加することが好ましい。感光体表面の機械的強度を高め、感光体が長寿命になると、感光体が酸化性ガスに長い時間接触することになるため、従来より強い酸化耐性が要求される。
酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系あるいはヒンダードアミン系が望ましく、有機イオウ系酸化防止剤、フォスファイト系酸化防止剤、ジチオカルバミン酸塩系酸化防止剤、チオウレア系酸化防止剤、ベンズイミダゾール系酸化防止剤、等の公知の酸化防止剤を用いてもよい。酸化防止剤の添加量としては20重量%以下が望ましく、10重量%以下が更に望ましい。
ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール、2,5-ジ-t-ブチルヒドロキノン、N,N’-ヘキサメチレンビス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシヒドロシンナマイド、3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシ-ベンジルホスホネート-ジエチルエステル、2,4-ビス[(オクチルチオ)メチル]-o-クレゾール、2,6-ジ-t-ブチル-4-エチルフェノール、2,2’-メチレンビス(4-メチル-6-t-ブチルフェノール)、2,2’-メチレンビス(4-エチル-6-t-ブチルフェノール)、4,4’-ブチリデンビス(3-メチル-6-t-ブチルフェノール)、2,5-ジ-t-アミルヒドロキノン、2-t-ブチル-6-(3-ブチル-2-ヒドロキシ-5-メチルベンジル)-4-メチルフェニルアクリレート、4,4’-ブチリデンビス(3-メチル-6-t-ブチルフェノール)、等が挙げられる。
また、放電ガス耐性、機械強度、耐傷性、粒子分散性、粘度コントロール、トルク低減、磨耗量コントロール、ポットライフの延長等の目的でアルコールに溶解する樹脂を加えることもできる。アルコール系溶剤に可溶な樹脂としては、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ブチラールの一部がホルマールやアセトアセタール等で変性された部分アセタール化ポリビニルアセタール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂(例えば積水化学社製エスレックB、K等)、ポリアミド樹脂、セルロ−ス樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。特に、電気特性上ポリビニルアセタール樹脂が好ましい。上記樹脂の分子量は2000〜100000が好ましく、5000〜50000が更に好ましい。分子量は2000より小さいと所望の効果が得られなくなり、100000より大きいと溶解度が低くなり添加量が限られてしまったり、塗布時に製膜不良の原因になったりする。添加量は1〜40%が好ましく、更に好ましくは1〜30%であり、5〜20%が最も好ましい。1%未満の場合は所望の効果が得られにくくなり、40%よりも多くなると高温高湿下での画像ボケが発生しやすくなる。
更に、電子写真感光体表面の耐汚染物付着性、潤滑性を改善するために、保護層に各種微粒子を添加することもできる。それらは、単独で用いることもできるが、併用してもよい。微粒子の一例として、ケイ素含有微粒子を挙げることができる。ケイ素含有微粒子とは、構成元素にケイ素を含む微粒子であり、具体的には、コロイダルシリカ及びシリコーン微粒子等が挙げられる。ケイ素含有微粒子として用いられるコロイダルシリカは、平均粒子径1〜100nm、好ましくは10〜30nmの酸性もしくはアルカリ性の水分散液、あるいはアルコール、ケトン、エステル等の有機溶媒中に分散させたものから選ばれ、一般に市販されているものを使用することができる。最表面層中のコロイダルシリカの固形分含有量は、特に限定されるものではないが、製膜性、電気特性、強度の面から最表面層の全固形分中の0.1〜50重量%、好ましくは0.1〜30重量%用いられる。
ケイ素含有微粒子として用いられるシリコーン微粒子は、球状で、平均粒子径1〜500nm、好ましくは10〜100nmの、シリコーン樹脂粒子、シリコーンゴム粒子、シリコーン表面処理シリカ粒子から選ばれ、一般に市販されているものを使用することができる。シリコーン微粒子は、化学的に不活性で、樹脂への分散性に優れる小径粒子であり、更に十分な特性を得るために必要とされる含有量が低いため、架橋反応を阻害することなく、電子写真感光体の表面性状を改善することができる。
すなわち、強固な架橋構造中に均一に取り込まれた状態で、電子写真感光体表面の潤滑性、撥水性を向上させ、長期間にわたって良好な耐摩耗性、耐汚染物付着性を維持することができる。電子写真感光体における最表面層中のシリコーン微粒子の含有量は、最表面層の全固形分中の0.1〜30重量%が好ましく、0.5〜10重量%がより好ましい。
また、その他の微粒子としては、4フッ化エチレン、3フッ化エチレン、6フッ化プロピレン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のフッ素系微粒子や「第8回ポリマー材料フォーラム講演予稿集、p89」に示されるような、前記フッ素樹脂と水酸基を有するモノマーを共重合させた樹脂からなる微粒子、ZnO-Al2O3、SnO2-Sb2O3、In2O3-SnO2、ZnO-TiO2、ZnO-TiO2、MgO-Al2O3、FeO-TiO2、TiO2、SnO2、In2O3、ZnO、MgO等の半導電性金属酸化物を挙げることができる。
また、同様の目的で保護層にシリコーンオイル等のオイルを添加することもできる。シリコーンオイルとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、フェニルメチルシロキサン等のシリコーンオイル、アミノ変性ポリシロキサン、エポキシ変性ポリシロキサン、カルボキシル変性ポリシロキサン、カルビノール変性ポリシロキサン、メタクリル変性ポリシロキサン、メルカプト変性ポリシロキサン、フェノール変性ポリシロキサン等の反応性シリコーンオイル、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ジメチルシクロシロキサン類、1,3,5−トリメチル−1,3,5−トリフェニルシクロトリシロキサン、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラフェニルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7,9−ペンタメチル−1,3,5,7,9−ペンタフェニルシクロペンタシロキサン等の環状メチルフェニルシクロシロキサン類、ヘキサフェニルシクロトリシロキサン等の環状フェニルシクロシロキサン類、3−(3,3,3−トリフルオロプロピル)メチルシクロトリシロキサン等のフッ素含有シクロシロキサン類、メチルヒドロシロキサン混合物、ペンタメチルシクロペンタシロキサン、フェニルヒドロシクロシロキサン等のヒドロシリル基含有シクロシロキサン類、ペンタビニルペンタメチルシクロペンタシロキサン等のビニル基含有シクロシロキサン類等の環状のシロキサン等を挙げることができる。
単層型感光層の場合、当該単層型感光層は、上記電荷発生物質、上記電荷輸送物質(本発明のアリールアミン化合物を含む。)及び結着樹脂を含有して形成され得る。なお、電荷輸送物質は高分子電荷輸送物質であってもよい。上記結着樹脂としては、上記電荷発生層及び電荷輸送層に用いられる結着樹脂と同様のものを用いることができる。単層型感光層中の電荷発生物質の含有量は、10〜85重量%、好ましくは20〜50重量%である。また、電荷輸送物質の含有量は5〜50重量%とすることが好ましい。なお、一般式(II)で示される化合物を添加することもできる。塗布に用いる溶剤や塗布方法は、上記と同様のものを用いることができる。単層型感光層の膜厚は5〜50μmが好ましく、10〜40μmが更に好ましい。
更に、電子写真感光体の導電性支持体から最も離れた位置に配置される最外部の層には、フッ素系樹脂を必須成分とする改質樹脂の水性分散液を塗布、あるいは浸漬処理することもできる。この場合、転写効率の向上が図れるため好ましい。また、帯電、露光、現像、転写、クリーニングの反復過程で生じる感光層の摩耗の進行を十分に抑制し、感光体の長寿命化を図ることが可能となる。
電子写真感光体の上記最外部の層に適用する、フッ素系樹脂を必須成分とする改質樹脂の水性分散液について以下に説明する。フッ素系樹脂としては、テトラフルオロエチレンのホモポリマー又はテトラフルオロエチレンとオレフィン、含フッ素オレフィン、パーフルオロオレフィン、フルオロアルキルビニルエーテル等とのコポリマー、フッ化ビニリデンのホモポリマー又はフッ化ビニリデンとオレフィン、含フッ素オレフィン、パーフルオロオレフィン、フルオロアルキルビニルエーテル等とのコポリマー、クロロトリフルオロエチレンのホモポリマー又はクロロトリフルオロエチレンとオレフィン、含フッ素オレフィン、パーフルオロオレフィン、フルオロアルキルビニルエーテル等とのコポリマー等が挙げられ、特に、テトラフルオロエチレンのホモポリマー又はコポリマーが好ましく、また、テトラフルオロエチレンのホモポリマーと各種コポリマーを重量比で95:5〜10:90で混合して用いることも好ましい。
フッ素系樹脂を必須成分とする改質樹脂は、水性分散液として用いられるが、この水性分散液には更にワックス及び/又はシリコーンを含有させることもできる。ワックス及び/又はシリコーンを含有させることにより、フッ素系樹脂がブレード内部に浸透することを促進するため好ましい。
ここで、ワックスとしては、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペロトラタム等、シリコーンとしては、シリコーンオイル、シリコーングリス、オイルコンパウンド、シリコーンワニス等が挙げられる。
フッ素系樹脂を必須成分とする改質樹脂の水性分散液には、必要によって、フッ素系あるいはその他ノニオン系、カチオン系、アニオン系又は両性界面活性剤、pH調整剤、溶剤、多価アルコール、柔軟剤、粘度調整剤、光安定剤、酸化防止剤等を混合することもできる。浸透層の形成は、ブレード部材をフッ素系樹脂を必須成分とする改質樹脂の水性分散液中に浸漬することにより行うことができるが、フッ素系樹脂のブレード部材内部への浸透を促進するために、減圧下で行うこともできる。この際の圧力としては、0.9気圧以下、好ましくは、0.8気圧以下、より好ましくは0.7気圧以下にて処理する。
また、水性分散液を40℃以上、好ましくは50℃以上に加熱することが浸透の促進に効果的である。更に、0.1気圧以上、好ましくは、0.2気圧以上、より好ましくは0.3気圧以上にて処理することも効果的であり、減圧、加圧、加熱処理を組み合わせることも効果的である。また、スプレーや、塗布法によりブレード部材に付着させたのち、40℃以上、好ましくは50℃以上に加熱し、浸透層を形成することもできる。更に、フッ素系樹脂を必須成分とする改質樹脂の水性分散液を付着させた後、加熱乾燥を行う前、あるいは行った後にふき取り、あるいは洗浄を行うこともできる。
(画像形成装置)
図4は、本発明の画像形成装置の好適な一実施形態の基本構成を概略的に示す断面図である。図4に示す画像形成装置200は、本発明の電子写真感光体207と、電子写真感光体207を接触帯電方式により帯電させる帯電装置208と、帯電装置208に接続された電源209と、帯電装置208により帯電される電子写真感光体207を露光して静電潜像を形成する露光装置210と、露光装置210により形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像装置211と、現像装置211により形成されたトナー像を被転写体500に転写する転写装置212と、クリーニング装置213と、除電器214と、定着装置215とを備える。
図4に示した帯電装置208は、感光体207の表面に接触型帯電部材(例えば、帯電ロール)を接触させて感光体に電圧を均一に印加し、感光体表面を所定の電位に帯電させるものである。
接触型帯電部材としては、芯材の外周面に弾性層、抵抗層、保護層等を設けたローラ状のものが好適に用いられる。なお、接触型帯電部材の形状は、上記したローラ状の他、ブラシ状、ブレード状、ピン電極状等何れでもよく、画像形成装置の仕様や形態に合わせて任意に選択することができる。
ローラ状の接触型帯電部材における芯材の材質としては、導電性を有するもの、例えば、鉄、銅、真鍮、ステンレス、アルミニウム、ニッケル等が用いられる。また、導電性粒子等を分散した樹脂成形品等を用いることができる。弾性層の材質としては、導電性あるいは半導電性を有するもの、例えば、ゴム材に導電性粒子あるいは半導電性粒子を分散したものが使用可能である。抵抗層及び保護層の材質としては結着樹脂に導電性粒子あるいは半導電性粒子を分散し、その抵抗を制御したものである。
これらの接触型帯電部材を用いて感光体を帯電させる際には、接触型帯電部材に電圧が印加されるが、かかる印加電圧は直流電圧、直流電圧に交流電圧を重畳したもののいずれでもよい。
なお、図4における接触型帯電部材の代わりに、コロトロン、スコロトロン等の非接触方式のコロナ帯電装置を用いることも可能である。これらは画像形成装置の仕様や形態に合わせて任意に選択することができる。
露光装置210としては、電子写真感光体表面に、半導体レーザー、LED(light emitting diode)、液晶シャッター等の光源を所望の像様に露光できる光学系装置等を用いることができる。
現像装置211としては、一成分系、二成分系等の正規または反転現像剤を用いた従来より公知の現像装置等を用いることができる。現像装置211に使用されるトナーの形状は特に限定されないが、高画質化、エコロジーの観点から球形トナーが好ましい。
転写装置212としては、ローラ状の接触帯電部材の他、ベルト、フィルム、ゴムブレード等を用いた接触型転写帯電器、あるいはコロナ放電を利用したスコロトロン転写帯電器やコロトロン転写帯電器等、が挙げられる。
クリーニング装置213は、転写工程後の電子写真感光体の表面に付着する残存トナーを除去するためのもので、これにより清浄面化された電子写真感光体は上記の画像形成プロセスに繰り返し供される。クリーニング装置としては、クリーニングブレードの他、ブラシクリーニング、ロールクリーニング等を用いることができるが、これらの中でもクリーニングブレードを用いることが好ましい。また、クリーニングブレードの材質としてはウレタンゴム、ネオプレンゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。
上記実施形態は1つの画像形成ユニットを有するものであるが、他の実施形態に係る画像形成装置は、この画像形成ユニットを複数有するタンデム型画像形成装置とすることができる。
例えば、画像形成ユニットが4つである場合、4つの画像形成ユニットの各現像装置においては、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブランクの4色の色成分トナーを使用することができる。また、タンデム型画像形成装置は、4つの画像形成ユニットに共通し記録材料を搬送するベルトと、このベルトを搬送する搬送装置と、各現像装置にトナー像を供給するトナー供給装置と、カラートナー像を記録材料に定着させる定着装置とを備えていることが好ましい。
上述した本発明の画像形成装置は、強い機械的強度を有している電子写真感光体の場合、電子写真感光体へのストレスが大きい接触帯電を用いた場合、特に優れた耐久性を示す。また、本発明の画像形成装置は写真感光体を200000サイクル以上、更に、250000サイクル、あるいは、300000サイクル以上も使用する場合には、トナーのみを単独に補給できる機構を有するものが好ましい。
本発明の電子写真感光体は高感度、高速応答性に優れているため、画像形成装置において、電子写真プロセススピードが300mm/秒以上、更には、400mm/秒以上で使用される場合にその効果がより顕著になる。
(プロセスカートリッジ)
図5は、本発明の電子写真感光体を備えるプロセスカートリッジの好適な一実施形態の基本構成を概略的に示す断面図である。プロセスカートリッジ300は、電子写真感光体207とともに、帯電装置208、現像装置211、クリーニング装置(クリーニング手段)213、露光のための開口部218、及び、除電露光のための開口部217を取り付けレール216を用いて組み合わせ、そして一体化したものである。
そして、このプロセスカートリッジ300は、現像装置211により形成されたトナー像を被転写体500に転写する転写装置212と、定着装置215と、図示しない他の構成部分とからなる画像形成装置本体に対して着脱自在としたものであり、画像形成装置本体とともに画像形成装置を構成するものである。
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、本発明は、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。
実施例及び比較例に基づいて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1:化合物10の合成)
下記テトラアリールベンジジン化合物(A)50重量部を、N、N’−ジメチルホルムアミド(DMF)600重量部に懸濁し、室温で1時間かけてオキシ塩化リン48重量部を滴下した。その後、90℃で24時間加熱撹拌した。反応物をゆっくり水4Lに注ぎ入れ、50℃で2時間加熱撹拌後、室温下でトルエン2Lで抽出した。トルエン溶液を水洗いし、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ別後、トルエン溶液に活性白土200重量部を加え、1時間、還流後、活性白土をろ過した。得られたトルエン溶液を濃縮後、トルエンから2度再結晶を行い、目的のビスホルミル化物(B)36重量部を得た。
Figure 2005043834
次に、得られたビスホルミル化物(B)5重量部をトルエン80重両部、3−メチルベンジルホスホン酸ジエチル4.8重量部を加え溶解した。その後、カリウム‐t-ブトキシド2.3重量部を加え、室温で10時間撹拌した。反応後、トルエン200mL、水100mLを加え、不溶物をろ過した。トルエン層を乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、目的のアリールアミン化合物(表2に示す化合物10)6.3重量部を得た。当該化合物のIRスペクトルを図6に示す。
Figure 2005043834
(実施例2:化合物11の合成)
実施例1における3−メチルベンジルホスホン酸ジエチル4.6重量部に代えて、4−イソプロピルベンジルホスホン酸ジエチル5.4重量部を用いた他は、実施例1と同様に合成し、目的のアリールアミン化合物(表2に示す化合物11)を6.5重量部得た。当該化合物のIRスペクトルを図7に示す。
Figure 2005043834
(実施例3:化合物12の合成)
実施例1における3−メチルベンジルホスホン酸ジエチル4.6重量部に代えて、ジフェニルメチルホスホン酸ジエチル6重量部を用いた他は実施例1と同様に合成し、目的のアリールアミン化合物(表2に示す化合物12)を4.9重量部得た。当該化合物のIRスペクトルを図8に示す。
Figure 2005043834
(実施例4:化合物1の合成)
実施例1におけるテトラアリールベンジジン化合物(A)に代えて、下記化合物(C)を用いてビスホルミル化を行い、次いで、得られたホルミル体とベンジルホスホン酸ジエチルとを実施例1と同様の手法で合成を行い、目的のアリールアミン化合物(表1に示す化合物1)を4.7重量部得た。当該化合物のIRスペクトルを図9に示す。
Figure 2005043834
(実施例5:電子写真感光体の作製)
アルミニウム基板上に、ジルコニウム化合物(オルガチックスZC540、マツモト製薬社製)10部及びシラン化合物(A1110、日本ユニカー社製)1部とi−プロパノール40部及びブタノール20部からなる溶液を浸漬コーティング法にて塗布し、150℃において10分間加熱乾燥し、膜厚0.6μmの下引き層を形成した。この上に、X線回折スペクトルにおけるブラッグ角度(2θ±0.2°)の7.4°、16.6°、25.5°及び28.3°に強い回折ピークを持つクロロガリウムフタロシアニン結晶の1重量を、ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBM−S、積水化学社製)1部及び酢酸n−ブチル100重量部と混合し、ガラスビーズとともにペイントシェーカーで1時間処理して分散した後、得られた塗布液を上記下引き層の上に浸漬コーティング法で塗布し、100℃において10分間加熱乾燥し、電荷発生層を形成した。
次に、実施例1で示した化合物10を2重量部と、以下に構造を示すビスフェノール(Z)高分子化合物 (粘度平均分子量:40,000)3重量部をクロロベンゼン35重量部に加熱溶解後,室温に戻した。この塗布液を前記電荷発生層上に浸漬コーティング法で塗布し、110℃、60分の加熱を行って膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
Figure 2005043834
このようにして得られた電子写真用感光体の電子写真特性を、静電複写紙試験装置(エレクトロスタティックアナライザーEPA−8100、川口電気社製)を用いて、常温常湿(20℃、40%RH)の環境下、−6KVのコロナ放電を行い、帯電させた後、タングステンランプの光を、モノクロメーターを用いて800nmの単色光にし、感光体表面上で1μW/cm2になるように調整して、照射した。そして、その表面電位V0(ボルト)、半減露光量E1/2 (erg/cm2)を測定し、その後、10ルックスの白色光を1秒間照射し、残留電位VRP(ボルト)を測定した。更に上記の帯電、露光を1000回繰り返した後のV0 、E1/2 、VRPを測定し、またその変動量をΔV0 、ΔE1/2 、ΔVRPを評価した(耐久性)。以上の評価結果を表9に示す。
(実施例6〜8)
実施例5で用いた化合物10に代えて、化合物11、化合物12、化合物1をそれぞれ用いた他は、実施例5と同様にして電子写真感光体を作製し、同様の評価を行った。評価結果を表9に示す。なお、化合物11、化合物12及び化合物1を用いた実施例を、それぞれ実施例6、実施例7及び実施例8とする。
(実施例9)
実施例5で用いたクロロガリウムフタロシアニン結晶に代えて、X線回折スペクトルにおけるブラッグ角度(2θ±0.2°)の7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°及び28.3°に強い回折ピークを持つヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を用いた他は、実施例5と同様にして電子写真感光体を作製し、同様の評価を行った。評価結果を表9に示す。
(実施例10)
電荷輸送層まで実施例5と同様に作製した。一方、下記化合物(D)を2重量部、下記化合物(E)を2重量部、テトラメトキシシラン0.5重量部、コロイダルシリカ0.3重量部を、イソプロピルアルコール5重量部、テトラヒドロフラン3重量部、蒸留水0.3重量部に溶解させ、イオン交換樹脂(アンバーリスト15E)0.5重量部を加え、室温で攪拌することにより24時間加水分解を行った。イオン交換樹脂を濾過分離した液に対し、アルミニウムトリスアセチルアセトナート(Al(acac)3)を0.1部、3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシトルエン(BHT)0.4部を加え塗布液を調整した。この塗布液を前記電荷輸送層の上にスピンコーターにより塗布し、室温で30分風乾した後、170℃で1時間加熱処理して硬化し、膜厚約3μmの保護層を形成し、電子写真感光体を作製し、実施例5と同様の評価を行った。評価結果を表9に示す。
Figure 2005043834
(実施例11)
実施例10における化合物(D)に代えて下記化合物(F)を用い、化合物(E)に代えて下記化合物(G)を用いた他は、実施例10と同様にして感光体を作製した。電子写真感光体を作製し、実施例5と同様の評価を行った。評価結果を表9に示す。
Figure 2005043834
(実施例12)
実施例5と同様にして電荷発生層まで作製した。次に、実施例5で用いた化合物10を2重量部、上記のビスフェノール(Z)高分子化合物 (粘度平均分子量:40,000)3重量部をクロロベンゼン30重量部に溶解させ、これにルブロンL−2(ダイキン化学製)0.4重量部、十分に再沈精製したアロンGF−300(東亞合成製)0.005重量部及び1mmのガラスビーズを加え、ペイントシェーカーで2時間分散した。ガラスビーズをろ過して得た塗布液を前記電荷発生層上に浸漬コーティング法で塗布し、130℃、60分の加熱を行なって膜厚20μmの電荷輸送層を形成することにより、電子写真感光体を作製し、実施例5と同様の評価を行った。評価結果を表9に示す。
(比較例1)
実施例5で用いた化合物10に代えて、下記化合物(i)を用いた他は、実施例5と同様にして電子写真感光体を作製し、同様の評価を行った。評価結果を表9に示す。
Figure 2005043834
(比較例2)
実施例5で用いた化合物10に代えて、下記化合物(ii)を用いた他は、実施例5と同様にして電子写真感光体を作製し、同様の評価を行った。評価結果を表9に示す。
Figure 2005043834
(比較例3)
実施例5で用いた化合物10に代えて、下記化合物(iii)を用いて電子写真感光体を作製しようとしたが、下記化合物(iii)(ベンジジン化合物)の溶解性が低く電荷輸送層を形成することが出来ず、評価不可能であった。
Figure 2005043834
(比較例4)
実施例5で用いた化合物10に代えて、下記化合物(iv)を用いた他は、実施例5と同様にして電子写真感光体を作製し、同様の評価を行った。評価結果を表9に示す。なお下記化合物(iv)は特開平7−36203号公報記載の例示化合物1である。
Figure 2005043834
(比較例5)
実施例5で用いた化合物10に代えて、下記化合物(iv)を用いた他は、実施例5と同様にして電子写真感光体を作製し、同様の評価を行った。評価結果を表9に示す。なお下記化合物(iv)は特開平7−36203号公報記載の例示化合物28である。
Figure 2005043834
Figure 2005043834
第1実施形態に係る電子写真感光体の模式断面図である。 第2実施形態に係る電子写真感光体の模式断面図である。 第3実施形態に係る電子写真感光体の模式断面図である。 実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 実施形態に係るプロセスカートリッジの概略構成図である。 実施例1で得られたアリールアミン化合物のIRスペクトルを示す図である。 実施例2で得られたアリールアミン化合物のIRスペクトルを示す図である。 実施例3で得られたアリールアミン化合物のIRスペクトルを示す図である。 実施例4で得られたアリールアミン化合物のIRスペクトルを示す図である。
符号の説明
1…電子写真感光体、2…導電性支持体、3…感光層、4…下引き層、5…電荷発生層、6…電荷輸送層、7…保護層、8…電荷発生・輸送層、200…画像形成装置、207…電子写真感光体、208…帯電装置、209…電源、210…露光装置、211…現像装置、212…転写装置、213…クリーニング装置、214…除電器、215…定着装置、216…取り付けレール、217…除電露光のための開口部、218…露光のための開口部、300…プロセスカートリッジ、500…被転写体。

Claims (10)

  1. 下記一般式(I)で示されるアリールアミン化合物。
    Figure 2005043834
    [式中、Ar1は、−R5−COO−R6で表される基で置換されたフェニル基(但し、R5は炭素数1〜4のアルキレン基、R6は炭素数1〜4のアルキル基。)、置換若しくは未置換の1価多環芳香族炭化水素基又は置換若しくは未置換の1価ヘテロ環基、
    Ar2は、置換若しくは未置換のアリーレン基、
    1は水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基又は置換若しくは未置換のアルキル基、
    2は水素原子、置換若しくは未置換のアルキル基又は置換若しくは未置換のアリール基、
    3及びR4は各々独立に水素原子、置換若しくは未置換のアルキル基又は置換若しくは未置換のアリール基(但し、R3及びR4の少なくとも一方は置換若しくは未置換のアリール基を表し、R3及びR4は単結合又は2価の基により結合して環を形成してもよい。)、
    mは0〜4の整数、をそれぞれ表す。]
  2. 前記置換若しくは未置換の1価多環芳香族炭化水素基は、
    置換若しくは未置換の1価縮合多環式炭化水素基、又は、
    置換若しくは未置換のフェニル基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基又はハロゲン原子で置換されていてもよいビフェニル基である、請求項1記載のアリールアミン化合物。
  3. 前記置換若しくは未置換の1価ヘテロ環基は、
    置換若しくは未置換の1価縮合へテロ環基、又は、
    3〜6員のヘテロ環の少なくとも1つとベンゼン環の少なくとも1つが単結合又は2価の基により結合したヘテロ環状化合物からなる1価基である、請求項1記載のアリールアミン化合物。
  4. 下記一般式(I−1)で示されるアリールアミン化合物。
    Figure 2005043834
    [式中、Ar2は、置換若しくは未置換のアリーレン基、
    1は水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基又は置換若しくは未置換のアルキル基、
    2は水素原子、置換若しくは未置換のアルキル基又は置換若しくは未置換のアリール基、
    3及びR4は各々独立に水素原子、置換若しくは未置換のアルキル基又は置換若しくは未置換のアリール基(但し、R3及びR4の少なくとも一方は置換若しくは未置換のアリール基を表し、R3及びR4は単結合又は2価の基により結合して環を形成してもよい。)、
    7は水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基又は置換若しくは未置換のアルキル基、
    mは0〜4の整数、をそれぞれ表す。]
  5. 前記置換若しくは未置換のアリーレン基は、
    置換若しくは未置換のフェニレン基、
    置換若しくは未置換の2価縮合多環式炭化水素基、
    置換若しくは未置換の2価縮合複素環基、又は、
    置換若しくは未置換のフェニル基の2つが単結合又は2価の基により結合してなる2価基である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のアリールアミン化合物。
  6. 前記R3及びR4が結合する前記2価の基は、炭素数1〜3のアルキレン基又は炭素数1〜3のアルケニレン基である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のアリールアミン化合物。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のアリールアミン化合物からなる電荷輸送材料。
  8. 導電性支持体上に感光層が形成された電子写真感光体であって、
    前記感光層は、請求項1〜6のいずれか一項に記載のアリールアミン化合物を含有する電子写真感光体。
  9. 請求項8記載の電子写真感光体と、
    前記電子写真感光体を帯電させる帯電装置と、
    帯電した前記電子写真感光体を露光して静電潜像を形成させる露光装置と、
    前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、
    前記トナー像を被転写体に転写する転写装置と、を備える画像形成装置。
  10. 請求項8記載の電子写真感光体と、
    前記電子写真感光体を帯電させる帯電装置、帯電した前記電子写真感光体を露光して静電潜像を形成させる露光装置、並びに前記電子写真感光体をクリーニングするクリーニング装置から選ばれる少なくとも1種と、を備えるプロセスカートリッジ。















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