JP2005043790A - 画像定着装置 - Google Patents

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宏文 井原
Tomoyuki Noguchi
智之 野口
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雅裕 醒井
Hideki Tatematsu
英樹 立松
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Abstract

【課題】使い勝手の良い画像定着装置を提供することを目的とする。
【解決手段】帯電、露光、現像の各手段が配設された複数の画像ステーションと、前記複数の画像ステーションで形成されたトナー画像を転写材へ転写・搬送する転写手段と、前記転写材上のトナー画像を定着させるための定着手段を有する画像形成装置であって、前記定着手段と対向配置され、電磁誘導によって前記定着手段を発熱させる誘導加熱手段と、前記誘導加熱手段を駆動するインバータ回路と、前記インバータ回路から出力される電力値を制御する電力制御手段と、前記電力値を演算するための電力値演算手段と、前記定着手段の少なくとも1箇所以上の温度を検出するための温度検出手段を有し、画像形成動作の有無に依存せずに前記定着手段の温度制御を予め定められた定着設定温度に応じて行うことが可能となり、印刷速度が速く使い勝手の良い画像定着装置の制御が実施できる
【選択図】図6

Description

本発明は、複写機やファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置に関し、より具体的には電磁誘導を用いた定着装置に関するものである。
プリンタ・複写機・ファクシミリなどの画像形成装置に対し、近年、省エネルギー化・高速化についての市場要求が強くなってきている。これらの要求性能を達成するためには、画像形成装置に用いられる定着装置の熱効率の改善が重要である。
画像形成装置では、電子写真記録・静電記録・磁気記録等の画像形成プロセスにより、画像転写方式もしくは直接方式により未定着トナー画像がシート材・印刷紙・感光紙・静電記録紙などの記録媒体に形成される。未定着トナー画像を定着させるための定着装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式等の接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。
電磁誘導加熱方式の定着装置として、特開平8−22206号公報では、励磁コイルからなる誘導加熱手段の磁界により磁性金属部材である発熱部材に発生した渦電流でジュール熱を生じさせ、発熱部材を電磁誘導発熱させる技術が提案されている。
以下に従来の電磁誘導加熱方式の定着装置の構成について説明する。ここで、図13は従来の電磁誘導加熱方式による定着装置を示す模式図である。
図13に示すように、定着装置は、フェライトコア1001aと励磁コイル1001bとからなる励磁コイルユニット1001と、磁性金属部材からなる加熱ローラ1002と、表層に弾性体層を有する定着ローラ1003と、加熱ローラ1002と定着ローラ1003とで張設され表層に離型層を有する定着ベルト1004と、定着ローラ1003と対向して押圧する加圧ローラ1005とで構成され、定着ローラ1003と加圧ローラ1005の間にニップ部を形成する。加熱ローラ1002、定着ローラ1003、定着ベルト1004、加圧ローラ1005は駆動手段(図示せず)により駆動され、それぞれ矢印Dの方向へ回転、移動する。
温度検知手段1006が検出する温度情報をもとに定着ベルト1004が所定の温度を保つようにソフトウエアにより演算された結果に基づき、励磁コイル1001bはインバータ回路(図示せず)により通電され、交番磁界(図示せず)を発生させる。励磁コイル1bにより発生する交番磁界は、加熱ローラ1002に渦電流を発生させ、この渦電流が加熱ローラ1002の電気抵抗によって熱(ジュール熱)に変換され加熱ローラ1002を発熱させ、定着ベルト1004が加熱される。
定着ベルト1004が所定の温度に立ち上がった状態において、定着ローラ1003と加圧ローラ1005とで形成されるニップ部に、画像形成部(図示せず)で形成された未定着トナー画像1008を有した記録材1007を導入すると、記録材1007は定着ベルト1004と加圧ローラ1005とに挟まれて定着ニップ部に搬送されることにより、記録材1007上の未定着トナー像1008が記録材1007上に溶融定着される。
また、加熱ローラ1002、定着ローラ1003、定着ベルト1005、加圧ローラ1005、温度検知手段1006は一つユニットの定着器1009として構成され、寿命がきた場合はユーザーにて交換が可能である。
なお、定着ニップ部の出口においては、通過した記録材1007は定着ベルト1004の表面から分離されて排紙トレイ(図示せず)に搬送される。
特開平8−22206号公報
このような電磁誘導加熱方式の定着装置において、加熱部は発熱効率が良いので温度上昇が非常に速く従来よりもファーストプリント時間は短くなった。しかし、更なる高速化を求める市場の要求を満足する必要性が急速に高まってきており、そのためには、画像形成動作以外の待機中においても定着器を加熱する(以降このモードをプリヒートモードと呼称する)必要が有り、従来の定着器の温度制御ではこれを十分に満足できないといった課題があった。
そこで、本発明は、帯電、露光、現像の各手段が配設された複数の画像ステーションと、複数の画像ステーションで形成されたトナー画像を転写材へ転写・搬送する転写手段と、転写材上のトナー画像を定着させるための定着手段を有する画像形成装置であって、定着手段と対向配置され、電磁誘導によって定着手段を発熱させる誘導加熱手段と、誘導加熱手段を駆動するインバータ回路と、インバータ回路から出力される電力値を制御する電力制御手段と、電力値を演算するための電力値演算手段と、定着手段の少なくとも1箇所以上の温度を検出するための温度検出手段を有し、画像形成動作の有無に依存せずに定着手段の温度制御を予め定められた定着設定温度に応じて行うことで更なる高速化を実現できる画像定着装置を提供することを目的とする。
また、画像形成動作が有る場合と無い場合とで、定着手段を制御する制御温度が異なる構成にすることで更なる高速化を実現できる画像定着装置を提供することを目的とする。
また、画像形成動作終了後から定着手段の温度が予め定められた規定温度まで降下する時間に応じて、画像形成動作が無い場合の定着手段の温度制御における電力制御手段から出力される電力量または定着手段の駆動の有無を決定する構成にすることで、更なる高速化を実現できる画像定着装置を提供することを目的とする。
また、画像形成動作が無い場合の定着手段の温度制御実行経過時間に応じて、画像形成動作が無い場合の定着手段の温度制御における電力制御手段から出力される電力量または定着手段の駆動の有無を決定する構成にすることで、更なる高速化を実現できる画像定着装置を提供することを目的とする。
また、画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御における制御温度は画像形成装置周辺温度により可変である構成にすることで、更なる高速化を実現できる画像定着装置を提供することを目的とする。
また、画像形成動作が無い場合の定着手段の温度制御中において、画像形成装置に異常が発生した場合には、電力制御手段から出力される電力量を可変または電力制御手段からの出力を停止する構成にすることで、更なる高速化を実現できる画像定着装置を提供することを目的とする。
また、一連の動作シーケンスを不揮発性メモリに格納する構成にすることで、更なる高速化を実現できる画像定着装置を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の画像定着装置は、帯電、露光、現像の各手段が配設された複数の画像ステーションと、前記複数の画像ステーションで形成されたトナー画像を転写材へ転写・搬送する転写手段と、前記転写材上のトナー画像を定着させるための定着手段を有する画像形成装置であって、前記定着手段と対向配置され、電磁誘導によって前記定着手段を発熱させる誘導加熱手段と、前記誘導加熱手段を駆動するインバータ回路と、前記インバータ回路から出力される電力値を制御する電力制御手段と、前記電力値を演算するための電力演算手段と、前記定着手段の少なくとも1箇所以上の温度を検出するための温度検出手段を有し、画像形成動作の有無に依存せずに前記定着手段の温度制御を予め定められた定着設定温度に応じて行う構成にしたものである。
また、画像形成動作が有る場合と無い場合とで、前記定着手段を制御する制御温度が異なる構成にしたものである。
また、画像形成動作終了後から前記定着手段の温度が予め定められた規定温度まで降下する時間に応じて、画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御における前記電力制御手段から出力される電力量または前記定着手段の駆動の有無を決定する構成にしたものである。
また、画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御実行経過時間に応じて、画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御における前記電力制御手段から出力される電力量または前記定着手段の駆動の有無を決定する構成にしたものである。
また、画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御における制御温度は画像形成装置周辺温度により可変である構成にしたものである。
また、画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御中において、画像形成装置に異常が発生した場合には、前記電力制御手段から出力される電力量を可変または前記電力制御手段からの出力を停止する構成にしたものである。
また、前記一連の動作シーケンスを不揮発性メモリに格納する構成にしたものである。
これにより、帯電、露光、現像の各手段が配設された複数の画像ステーションと、前記複数の画像ステーションで形成されたトナー画像を転写材へ転写・搬送する転写手段と、前記転写材上のトナー画像を定着させるための定着手段を有する画像形成装置であって、前記定着手段と対向配置され、電磁誘導によって前記定着手段を発熱させる誘導加熱手段と、前記誘導加熱手段を駆動するインバータ回路と、前記インバータ回路から出力される電力値を制御する電力制御手段と、前記電力値を演算するための電力値演算手段と、前記定着手段の少なくとも1箇所以上の温度を検出するための温度検出手段を有し、画像形成動作の有無に依存せずに前記定着手段の温度制御を予め定められた定着設定温度に応じて行うことが可能となる。
また、画像形成動作が有る場合と無い場合とで、前記定着手段を制御する制御温度が異なる構成にすることが可能となる。
また、画像形成動作終了後から前記定着手段の温度が予め定められた規定温度まで降下する時間に応じて、画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御における前記電力制御手段から出力される電力量または前記定着手段の駆動の有無を決定することが可能となる。
また、画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御実行経過時間に応じて、画像
形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御における前記電力制御手段から出力される電力量または前記定着手段の駆動の有無を決定することが可能となる。
また、画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御における制御温度は画像形成装置周辺温度により可変であることが可能となる。
また、画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御中において、画像形成装置に異常が発生した場合には、前記電力制御手段から出力される電力量を可変または前記電力制御手段からの出力を停止することが可能となる。
また、前記一連の動作シーケンスを不揮発性メモリに格納することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、帯電、露光、現像の各手段が配設された複数の画像ステーションと、前記複数の画像ステーションで形成されたトナー画像を転写材へ転写・搬送する転写手段と、前記転写材上のトナー画像を定着させるための定着手段を有する画像形成装置であって、前記定着手段と対向配置され、電磁誘導によって前記定着手段を発熱させる誘導加熱手段と、前記誘導加熱手段を駆動するインバータ回路と、前記インバータ回路から出力される電力値を制御する電力制御手段と、前記電力値を演算するための電力値演算手段と、前記定着手段の少なくとも1箇所以上の温度を検出するための温度検出手段を有し、画像形成動作の有無に依存せずに前記定着手段の温度制御を予め定められた定着設定温度に応じて行うことが可能となり、印刷速度が速く使い勝手の良い装置を提供できるといった有効な効果が得られる。
また、画像形成動作が有る場合と無い場合とで、前記定着手段を制御する制御温度が異なる構成にすることが可能となり、印刷速度が速く使い勝手の良い装置を提供できるといった有効な効果が得られる。
また、画像形成動作終了後から前記定着手段の温度が予め定められた規定温度まで降下する時間に応じて、画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御における前記電力制御手段から出力される電力量または前記定着手段の駆動の有無を決定する構成にすることが可能となり、印刷速度が速く使い勝手の良い装置を提供できるといった有効な効果が得られる。
また、画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御実行経過時間に応じて、画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御における前記電力制御手段から出力される電力量または前記定着手段の駆動の有無を決定することが可能となり、印刷速度が速く使い勝手の良い装置を提供できるといった有効な効果が得られる。
また、画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御における制御温度は画像形成装置周辺温度により可変であることが可能となり、印刷速度が速く使い勝手の良い装置を提供できるといった有効な効果が得られる。
また、画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御中において、画像形成装置に異常が発生した場合には、前記電力制御手段から出力される電力量を可変または前記電力制御手段からの出力を停止する構成にすることが可能となり、印刷速度が速く使い勝手の良い装置を提供できるといった有効な効果が得られる。
また、前記一連の動作シーケンスを不揮発性メモリに格納する構成にすることが可能となり、印刷速度が速く使い勝手の良い装置を提供できるといった有効な効果が得られる。
本発明の請求項1に記載の発明は、帯電、露光、現像の各手段が配設された複数の画像ステーションと、複数の画像ステーションで形成されたトナー画像を転写材へ転写・搬送する転写手段と、転写材上のトナー画像を定着させるための定着手段を有する画像形成装置であって、定着手段と対向配置され、電磁誘導によって定着手段を発熱させる誘導加熱手段と、誘導加熱手段を駆動するインバータ回路と、インバータ回路から出力される電力値を制御する電力制御手段と、電力値を演算するための電力値演算手段と、定着手段の少なくとも1箇所以上の温度を検出するための温度検出手段を有し、画像形成動作の有無に依存せずに定着手段の温度制御を予め定められた定着設定温度に応じて行うことが可能となる。
本発明の請求項2に記載の発明は、画像形成動作が有る場合と無い場合とで、定着手段を制御する制御温度が異なる構成にすることが可能となる。
本発明の請求項3に記載の発明は、画像形成動作終了後から定着手段の温度が予め定められた規定温度まで降下する時間に応じて、画像形成動作が無い場合の定着手段の温度制御における電力制御手段から出力される電力量または定着手段の駆動の有無を決定することが可能となる。
本発明の請求項4に記載の発明は、画像形成動作が無い場合の定着手段の温度制御実行経過時間に応じて、画像形成動作が無い場合の定着手段の温度制御における電力制御手段から出力される電力量または定着手段の駆動の有無を決定することが可能となる。
本発明の請求項5に記載の発明は、画像形成動作が無い場合の定着手段の温度制御における制御温度は画像形成装置周辺温度により可変であることが可能となる。
本発明の請求項6に記載の発明は、画像形成動作が無い場合の定着手段の温度制御中において、画像形成装置に異常が発生した場合には、電力制御手段から出力される電力量を可変または電力制御手段からの出力を停止することが可能となる。
本発明の請求項7に記載の発明は、一連の動作シーケンスを不揮発性メモリに格納することが可能となる。
以下、本発明の実施例について、図1から図12を用いて説明する。なお、これらの図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。
図1は本発明の一実施例である電磁誘導加熱方式による定着装置を備えた画像形成装置の構成を示す説明図、図2は図1の画像形成装置に用いられる本発明の一実施例である電磁誘導加熱方式による定着装置の構成を示す説明図、図3は図2の定着装置を構成する加熱ローラの構成を破断して示す説明図、図4は図2の定着装置を構成する励磁コイル、ショートリングの構成を示す図、図5は本発明の一実施例である画像定着装置の電力値出力制御部ブロック図、図6は本発明の一実施例である画像定着装置のプリヒートモード制御フローを示す図、図7は本発明の一実施例である画像定着装置のプリヒートモード印加電力と制御温度を示す図、図8は本発明の一実施例である画像定着装置のプリヒートモード1のIH制御状態を示す図、図9は本発明の一実施例である画像定着装置のプリヒートモード2のIH制御状態を示す図、図10は本発明の一実施例である画像定着装置のプリヒートモード3のIH制御状態を示す図、図11は本発明の一実施例である画像定着装置の
プリヒートモード4のIH制御状態を示す図、図12は本発明の一実施例である画像定着装置のプリヒートモード0のIH制御状態を示す図である。
まず、本発明に係る画像形成装置の概略を説明する。なお、本実施例で説明する画像形成装置は、電子写真方式を採用する装置の中で特にカラー画像の発色に寄与する4色の基本色トナー毎に現像装置を備え、転写体に4色画像を重ね合わせ、シート材に一括転写するタンデム方式である。しかしながら、本発明はタンデム方式の画像形成装置のみに限定されず、また現像装置の数、中間転写体の有無等に拘らず、あらゆる方式の画像形成装置に採用可能であることはいうまでもない。
図1において、感光体ドラム10a,10b,10c,10dの周囲には、各感光体ドラム10a,10b,10c,10dの表面を一様に所定の電位に帯電させる帯電手段20a,20b,20c,20d、帯電された感光体ドラム10a,10b,10c,10d上に特定色の画像データに対応したレーザビームの走査線30K,30C,30M,30Yを照射して静電潜像を形成する露光手段30、感光体ドラム10a,10b,10c,10d上に形成された静電潜像を顕像化する現像手段40a,40b,40c,40d、感光体ドラム10a,10b,10c,10d上に顕像化されたトナー像を無端状の中間転写ベルト(中間転写体)70に転写する転写手段50a,50b,50c,50d、感光体ドラム10a,10b,10c,10dから中間転写ベルト70にトナー像を転写した後に感光体ドラム10a,10b,10c,10dに残っている残留トナーを除去するクリーニング手段60a,60b,60c,60dがそれぞれ配置されている。
ここで、露光手段30は、感光体ドラム10a,10b,10c,10dに対して所定の傾きをもって配置されている。また、中間転写ベルト70は、図示する場合においては、矢印A方向へ回動する。なお、画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdでは、それぞれブラック画像、シアン画像、マゼンタ画像、イエロー画像が形成される。そして、感光体ドラム10a,10b,10c,10dに形成された各色の単色画像が中間転写ベルト70上に順次重ね転写されてフルカラー画像が形成される。
装置の下部には、印字用紙などのシート材(記録媒体)90が収納された給紙カセット100が設けられている。そして、シート材90は、給紙ローラ80により給紙カセット100から1枚ずつ用紙搬送路に送り出される。
用紙搬送路上には、中間転写ベルト70の外周面と所定量にわたって接触し、この中間転写ベルト70上に形成されたカラー画像をシート材90に転写するシート材転写ローラ110、シート材90上に転写されたカラー画像をローラの狭持回転に伴う圧力と熱とによってシート材90に定着する定着器120が配置されている。
また、ドア125は画像形成装置の筐体を成すとともに、定着器120の交換やジャム処理を行なう際に開閉される。
このような構成の画像形成装置において、まず画像形成ステーションPaの帯電手段20aおよび露光手段30により感光体ドラム10a上に画像情報のブラック成分色の潜像が形成される。この潜像は現像手段40aでブラックトナーを有する現像手段40aによりブラックトナー像として可視像化され、転写手段50aにより中間転写ベルト70上にブラックトナー像として転写される。
一方、ブラックトナー像が中間転写ベルト70に転写されている間に、画像形成ステーションPbではシアン成分色の潜像が形成され、続いて現像手段40bでシアントナーによるシアントナー像が顕像化される。そして、先の画像ステーションPaでブラックトナ
ー像の転写が終了した中間転写ベルト70にシアントナー像が画像ステーションPbの転写手段50bにて転写され、ブラックトナー像と重ね合わされる。
以下、マゼンタトナー像、イエロートナー像についても同様な方法で画像形成が行われ、中間転写ベルト70に4色のトナー像の重ね合わせが終了すると、給紙ローラ80により給紙カセット100から給紙されたシート材90上にシート材転写ローラ110によって4色のトナー像が一括転写される。そして、転写されたトナー像は定着器120でシート材90に加熱定着され、このシート材90上にフルカラー画像が形成される。
次に、このような画像形成装置に用いられた定着装置について説明する。
図2に示すように、定着装置は、誘導加熱手段180の電磁誘導により加熱される加熱ローラ(発熱部材)130と、加熱ローラ130と平行に配置された定着ローラ140と、加熱ローラ130と定着ローラ140とに張り渡され、加熱ローラ130により加熱されるとともに少なくともこれらのいずれかのローラの回転により矢印B方向に回転する無端帯状の耐熱性ベルト(トナー加熱媒体)150と、耐熱性ベルト150を介して定着ローラ140に圧接されるとともに耐熱性ベルト150に対して順方向に回転する加圧ローラ160とから構成されている。
加熱ローラ130はたとえば鉄、コバルト、ニッケルまたはこれら金属の合金等の中空円筒状の磁性金属部材の回転体からなり、外径をたとえば20mm、肉厚をたとえば0.3mmとして、低熱容量で昇温の速い構成となっている。
加熱ローラ130は、図3に示すように、亜鉛メッキ鋼板からなる支持側板131に固定されたベアリング132により、その両端が回転可能に支持されている。加熱ローラ130は、駆動手段によって回転駆動される。加熱ローラ130は、鉄・ニッケル・クロムの合金である磁性材料によって構成され、そのキュリー点が300℃以上となるように調整されている。また、加熱ローラ130は、厚さ0.3mmのパイプ状に形成されている。
加熱ローラ130の表面には、離型性を付与するために、厚さ20μmのフッ素樹脂からなる離型層(図示せず)が被覆されている。尚、離型層としては、PTFE,PFA,FEP、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の離型性の良好な樹脂やゴムを単独であるいは混合して用いてもよい。加熱ローラ130をモノクロ画像の定着用として用いる場合には離型性のみを確保すればよいが、加熱ローラ130をカラー画像の定着用として用いる場合には弾性を付与することが望ましく、その場合にはさらに厚いゴム層を形成する必要がある。
定着ローラ140は、たとえばステンレススチール等の金属製の芯金140aと、耐熱性を有するシリコーンゴムをリゾット状または発泡状にして芯金140aを被覆した弾性部材140bとからなる。そして、加圧ローラ160からの押圧力でこの加圧ローラ160と定着ローラ140との間に所定幅の定着ニップ部Nを形成するために外径を30mm程度として加熱ローラ130より大きくしている。弾性部材140bはその肉厚を3〜8mm程度、硬度を15〜50°(Asker硬度:JIS A の硬度では6〜25°による)程度としている。この構成により、加熱ローラ130の熱容量は定着ローラ140の熱容量より小さくなるので、加熱ローラ130が急速に加熱されてウォームアップ時間が短縮される。
加熱ローラ130と定着ローラ140とに張り渡された耐熱性ベルト150は、誘導加熱手段180により加熱される加熱ローラ130との接触部位で加熱される。そして、加
熱ローラ130,定着ローラ140の回転によって耐熱性ベルト150の内面が連続的に加熱され、結果としてベルト全体に渡って加熱される。
耐熱性ベルト150は、鉄、コバルト、ニッケル等の磁性を有する金属またはそれらを基材とする合金を基材とした発熱層と、その表面を被覆するようにして設けられたシリコーンゴム、フッ素ゴム等の弾性部材からなる離型層とから構成された複合層ベルトである(図示せず)。
上記複合層ベルトを使用すれば、ベルトを直接加熱できる他、発熱効率が良くなり、またレスポンスが速くなる。
また、仮に何らかの原因で、例えば耐熱性ベルト150と加熱ローラ130との間に異物が混入してギャップが生じたとしても、耐熱性ベルト150の発熱層の電磁誘導による発熱で耐熱性ベルト150自体が発熱するので、温度ムラが少なく定着の信頼性が高くなる。
図2において、加圧ローラ160は、たとえば銅またはアルミ等の熱伝導性の高い金属製の円筒部材からなる芯金160aと、この芯金160aの表面に設けられた耐熱性およびトナー離型性の高い弾性部材160bとから構成されている。芯金160aには上記金属以外にSUSを使用しても良い。
加圧ローラ160は耐熱性ベルト150を介して定着ローラ140を押圧してシート材90を挟持搬送する定着ニップ部Nを形成しているが、本実施例では、加圧ローラ160の硬度を定着ローラ140に比べて硬くすることによって、加圧ローラ160が定着ローラ140(及び耐熱性ベルト150)へ食い込む形となり、この食い込みにより、シート材90は加圧ローラ160表面の円周形状に沿うため、シート材90が耐熱性ベルト150表面から離れやすくなる効果を持たせている。この加圧ローラ160の外径は定着ローラ140と同じ30mm程度であるが、肉圧は2〜5mm程度で定着ローラ140より薄く、また硬度は20〜60°(Asker硬度:JIS A の硬度では6〜25°による)程度で前述したとおり定着ローラ140より硬く構成されている。定着ニップ部Nの入口側近傍において耐熱性ベルト150の内面側に当接して配置されたサーミスタなどの熱応答性の高い感温素子からなる温度検出手段240により、ベルト内面温度が検知される。
次に、誘導加熱手段180の構成について説明する。
電磁誘導により加熱ローラ130を加熱する誘導加熱手段180は、図2に示すように、加熱ローラ130の外周面と対向配置されている。誘導加熱手段180には、加熱ローラ130を覆うように湾曲形成されて加熱ローラ130を格納するための格納室200を備えた支持フレーム(コイルガイド部材)190が設けられている。なお、支持フレーム190は難燃性の樹脂で構成されている。
サーモスタット210の温度を検知する部分は、支持フレーム190から加熱ローラ130及び耐熱性ベルト150に向けて一部表出して設けられている。これにより、加熱ローラ130及び耐熱性ベルト150の温度を検知し、異常温度を検知した場合に励磁コイル220と図5に示すインバータ回路との接続を強制遮断する。
支持フレーム190の外周面には、磁界発生手段である表面が絶縁された線材を束ねた線束の励磁コイル220が巻回されている。励磁コイル220は長い一本の励磁コイル線材をこの支持フレーム190に沿って加熱ローラ130の軸方向に交互に巻き付けたもの
である(図示せず)。コイルを巻き付ける長さは耐熱性ベルト150と加熱ローラ130とが接する領域と略同じにされている。
励磁コイル220は、インバータ回路に接続され、10kHz〜1MHzの高周波交流電流、好ましくは20kHz〜800kHzの高周波交流電流が給電され、これにより交番磁界を発生する。そして、加熱ローラ130と耐熱性ベルト150との接触領域およびその近傍部においてこの交番磁界が加熱ローラ130および耐熱性ベルト150の発熱層に作用し、これらの内部では交番磁界の変化を妨げる方向に渦電流が流れる。
この渦電流が加熱ローラ130および耐熱性ベルト150の発熱層の抵抗に応じたジュール熱を発生させ、主として加熱ローラ130と耐熱性ベルト150との接触領域およびその近傍部において加熱ローラ130および耐熱性ベルト150が電磁誘導加熱される。
図4にも示すように、支持フレーム190の外側には格納室200を囲む形でショートリング230が設けられている。ショートリング230には励磁コイル220に電流を流すことによって生じる磁束のうち外部に漏れ出る漏れ磁束を打ち消す方向に渦電流が発生する。渦電流が発生するとフレミングの法則により、漏れ磁束の磁界を打ち消す方向に磁界が発生し、漏れ磁束による不要輻射を防止する。
ショートリング230は、例えば、導電性の高い銅またはアルミニウムを材料とする。
また、ショートリング230は、少なくとも、漏れ磁束を打ち消す磁束を発生させられる位置にあればよい。
支持フレーム190の格納室200を囲むような形で励磁コイルコア250が設けられ、その上部には、支持フレーム190の格納室200をまたぐような形でC型コイルコア260が設けられている。
励磁コイルコア250及びC型コイルコア260を設けることにより、励磁コイル220のインダクタンスが大きくなり、励磁コイル220と加熱ローラ130との電磁結合が良好となる。このため、同じコイル電流でも多くの電力を加熱ローラ130へ投入することが可能となり、ウォームアップ時間の短い定着装置を実現することができる。
この励磁コイル220を挟んで加熱ローラ130の反対側には、誘導加熱手段180の内部を覆うハウジング270が取り付けられている。ハウジング270はたとえば樹脂製であり、C型コイルコア260やサーモスタット210を覆うような屋根型で支持フレーム190に取り付けられている。なお、ハウジング270は樹脂製以外であってもよい。
図4に示すハウジング270には複数の放熱孔280が形成されており、内部の支持フレーム190、励磁コイル220,C型コイルコア260等から発散された熱が外部に放出されるようになっている。
ハウジング270に形成された放熱孔280を塞がないような形状で、ショートリング290が支持フレーム190に取り付けられている。
ショートリング290は、上述したショートリング230と同様のものであり、図4に示すように、C型コイルコア260等の背面に位置しており、C型コイルコア260等の背面から外部に漏れ出るわずかな漏れ磁束を打ち消す方向に渦電流が発生することで、漏れ磁束の磁界を打ち消す方向に磁界が発生し、漏れ磁束による不要輻射を防止する。
次に、図5を用いて本発明における画像定着装置の制御方法について説明する。
電力値演算手段310は、発熱部材340を加熱するための電力値を演算して電力値設定部320に出力する。この時の電力値は、印字動作判定部410より印字動作中であることを示す信号が送られてきた場合には印字動作に対応した電力演算を行う。また印字動作判定部410より印字動作中でないことを示す信号が送られてきた場合には待機動作中のプリヒート動作に対応した電力演算を行う。電力値設定部320に電力値が設定されると、その値はIH制御基板330で発熱部材340を加熱するための処理が行われる。その後、電力値検出部331からの電力値または、温度検出部341からの温度値いずれかを基準値として電力値演算手段310にて次回に設定すべき電力値を演算している。これら一連の動作をある規定周期にて実施している。具体的な演算手法、演算周期等については後述する。
次に、図6、図7、図8、図9、図10、図11及び図12を用いて本発明における画像定着装置の電力設定部制御動作について説明する。
印字動作中は記録紙上のトナーを定着させるための温度制御が行われるが、印字動作が終了すると(step1)、次回の印字動作の印字速度を高速化するためのプリヒートモードに移行する。プリヒートモードには複数のモードが存在しており、印字終了後、定着器の温度が第一の状態温度(本実施例では150℃)から第二の状態温度(本実施例では120℃)まで降下する時間に応じてモード1からモード4の4つのモードに振り分けられる。(step2)プリヒートモード1から4のいずれかの間にドアオープン等のエラー、エナジースターモードヘの移行が発生し、それらから復帰した場合などはプリヒートモード0なる別のモードとなる。さてプリヒートモードの振り分けであるが、本実施例においては定着器温度が150℃から120℃まで降下する時間が10秒未満であればプリヒートモード1(step3)、10以上20秒未満であればプリヒートモード2(step8)、20秒以上30秒未満であればプリヒートモード3(step13)、30秒以上であればプリヒートモード4となる。
まず、プリヒートモード1の動作について説明する(step4)。プリヒートモード1の場合には図7に示すように環境温度が15℃以上の場合には110℃から130℃にて温度制御を実施し、この時の印加電力は印字中に印加する電力と同じ電力である。また環境温度が15℃未満の場合にも110℃から130℃にて温度制御を実施し、この時の印加電力も印字中に印加する電力と同じ電力である。これはプリヒートモード1の場合のみ定着器を回転駆動させるからである。プリヒートモード1の状態になるときは、定着器が十分に暖まっていない場合であり、定着器を回転駆動させることで定着器全体を暖める目的がある。定着器の回転駆動のタイミングは電力の印加タイミングと同期させている。プリヒートモード1の場合の定着器温度状態、電力印加状態、定着駆動状態を図8に示す。
プリヒートモード1実行中にプリヒートモード2への移行判定を行っている(step5)。
プリヒートモード1からプリヒートモード2へ移行する条件は、プリヒートモード1における電力印加回数(=定着器駆動回数)がある規定数に達した場合である。この規定数は本実施例の場合には10回である。またプリヒートモード1実行中にドアオープン等のエラー、エナジースターモードヘの移行が発生した場合にはエラー処理動作を行う(step6)。このエラー処理動作については後述する。またプリヒートモード1実行中に印字要求が有った場合には(step7)、プリヒートモード1を終了し印字動作へと移行する(step26)。印字要求が無い場合にはstep4へ回帰しプリヒートモード1
の処理を継続する。
次に、プリヒートモード2の動作について説明する(step9)。プリヒートモード2が起動される条件は、一つはプリヒートモード1からの移行、もう一つは、前述の定着器温度が150℃から120℃まで降下する時間が10秒以上20秒未満である場合である。
プリヒートモード2の場合には図7に示すように環境温度が15℃以上の場合には97℃から100℃にて温度制御を実施し、このときの初期印加電力は130w相当の電力である。また環境温度が15℃未満の場合には87℃から92℃にて温度制御を実施し、このときの初期印加電力は130w相当の電力である。印加電力130w相当というのは、130wの電力を直接印加するのではなく、実際には500wから600w程度の電力(電源電圧により異なる)を印加し、所定のサンプリング周期にてPWM出力させることで実現している。これは、IH基板上の素子(1GBT)の破壊を防止するために最小出力可能電力が電源電圧毎に定められており、その値が実用電圧範囲ではおよそ500wから600wである。具体的な一例を示すと、最小出力可能電力が520wであった場合に130Wを実現するためには、1/4のDutyでPWM出力すればよいことになる。すなわち、サンプリング周期を500msとした場合に125ms間電力を印加し、残りの500−125=375ms間は電力を印加しないサイクルを繰り返せば、実際に印加される電力は520wであっても130w相当の電力が印加されることになる。このようにしてプリヒート時の電力印加を行うことで最小可能印加電力以下の電力を実現している。これはプリヒートモード2のみならず、プリヒートモード3、プリヒートモード4、更にはプリヒートモード0においても共通の処理である。
さてプリヒートモード2にて初期の印加電力は130wであるがこの値はある一定の減衰率にて減衰していく。図9に示すように現在の印加電力(例えばPM2n)の値に対し次回の印加電力(PM2n+1)の値はある一定の減衰率により減衰され小さな値となっている。本実施例においてはこの減衰率は96%である。これはプリヒートモード2のみならず、プリヒートモード3にても同様である。電力の減衰が進むにつれてついには図7に示すようにプリヒートモード3の初期印加電力100wまで減衰された場合にプリヒートモード2からプリヒートモード3への移行が行われる。プリヒートモード2中にこの移行チェックを実施している(step10)。
またプリヒートモード2実行中にドアオープン等のエラー、エナジースターモードヘの移行が発生した場合にはエラー処理動作を行う(step11)。このエラー処理動作については後述する。またプリヒートモード2実行中に印字要求が有った場合には(step12)、プリヒートモード2を終了し印字動作へと移行する(step26)。印字要求が無い場合にはstep9へ回帰しプリヒートモード2の処理を継続する。
次に、プリヒートモード3の動作について説明する。プリヒートモード3が起動される条件は、一つはプリヒートモード2からの移行、もう一つは、前述の定着器温度が150℃から120℃まで降下する時間が20秒以上30秒未満である場合である。
プリヒートモード3(step14)の場合には図7に示すように環境温度が15℃以上の場合には97℃から100℃にて温度制御を実施し、このときの初期印加電力は100w相当の電力である。また環境温度が15℃未満の場合には87℃から92℃にて温度制御を実施し、このときの初期印加電力は100w相当の電力である。電力印加の方法についてはプリヒートモード2と同様であるため詳細な説明は省略する。さてプリヒートモード3にて初期の印加電力は100wであるがこの値はある一定の減衰率にて減衰していく。図10に示すように現在の印加電力(例えばPM3n)の値に対し次回の印加電力(
PM3n+1〕の値はある一定の減衰率により減衰され小さな値となっている。本実施例においてはこの減衰率は96%である。電力の減衰が進むにつれてついには図7に示すようにプリヒートモード4の初期印加電力60wまで減衰された場合にプリヒートモード3からプリヒートモード4への移行が行われる。プリヒートモード3中にこの移行チェックを実施している(step15)。
またプリヒートモード3実行中にドアオープン等のエラー、エナジースターモードヘの移行が発生した場合にはエラー処理動作を行う(step16)。このエラー処理動作については後述する。またプリヒートモード3実行中に印字要求が有った場合には(step17)、プリヒートモード3を終了し印字動作へと移行する(step26)。印字要求が無い場合にはstep14へ回帰しプリヒートモード3の処理を継続する。
次に、プリヒートモード4の動作について説明する。プリヒートモード4が起動される条件は、一つはプリヒートモード3からの移行、もう一つは、前述の定着器温度が150℃から120℃まで降下する時間が30秒以上かかった場合である。
プリヒートモード4の場合には図7に示すように環境温度が15℃以上の場合には97℃から100℃にて温度制御を実施し、このときの初期印加電力は60w相当の電力である。また環境温度が15℃未満の場合には87℃から92℃にて温度制御を実施し、このときの初期印加電力は60w相当の電力である。電力印加の方法についてはプリヒートモード2、またはプリヒートモード3と同様であるため詳細な説明は省略する。さてプリヒートモード4にて初期の印加電力は60wである。プリヒートモード2、プリヒートモード3ではこの値はある一定の減衰率にて減衰していくがプリヒートモード4においては減衰せず、ずっと60w相当の値のままである。図10に示すように現在の印加電力(例えばPM4n)の値に対し次回の印加電力(PM4n+1)の値は同等のDutyである。
またプリヒートモード4実行中にドアオープン等のエラー、エナジースターモードへの移行が発生した場合にはエラー処理動作を行う(step19)。このエラー処理動作については後述する。またプリヒートモード4実行中に印字要求が有った場合には(step20)、プリヒートモード4を終了し印字動作へと移行する(step26)。印字要求が無い場合にはstep18へ回帰しプリヒートモード4の処理を継続する。
次にプリヒート動作中のエラー処理(step21)について説明する。このエラー処理が起動する条件は、プリヒートモード0からプリヒートモード4のいずれかの処理中にドアオープン等のエラーが発生した場合、またはエナジースターモードへ移行した場合である。ドアオープン等のエラー時、エナジースターモード時には、ヒート動作は実行しない。これらのエラーの復帰を待って(step22)ヒート動作を開始する。このエラーから復帰した場合のプリヒートモードをプリヒートモード0と規定する(step23)。
プリヒートモード0の場合には図7に示すように環境温度が15℃以上の場合には97℃から100℃にて温度制御を実施し、このときの初期印加電力は50w相当の電力である。また環境温度が15℃未満の場合には87℃から92℃にて温度制御を実施し、このときの初期印加電力は62.5w相当の電力である。電力印加の方法についてはプリヒートモード2、プリヒートモード3またはプリヒートモード4と同様であるため詳細な説明は省略する。
図12に示すように現在の印加電力(例えばPM0n)の値に対し次回の印加電力(PM0n+1)の値は同等のDutyである。またプリヒートモード0はエラーからの復帰後の処理であるため、エラーの期間が長期に渡ると定着器が冷却されてしまいプリヒート
モード0の制御温度を大きく下回ってしまう(例えば常温20℃付近まで低下)場合が有る。このときにはある一定の周期にて、上限温度に達するまで電力を印加する(図12下方参照)。
またプリヒートモード0実行中にドアオープン等のエラー、エナジースターモードヘの移行が発生した場合にはエラー処理動作を行う(step24)。またプリヒートモード0実行中に印字要求が有った場合には(step25)、プリヒートモード0を終了し印字動作へと移行する(step26)。印字要求が無い場合にはstep23へ回帰しプリヒートモード0の処理を継続する。
以上の説明の通り、本願発明の画像定着装置は、画像形成動作の有無に依存せずに定着手段の温度制御を予め定められた定着設定温度に応じて行うことが可能となるという効果を奏し、高速化を要求される画像形成装置の定着装置に好適である。
本発明の一実施例である定着装置を備えた画像形成装置の構成図 図1の画像形成装置に用いられる本発明の一実施例である電磁誘導加熱方式による定着装置の構成図 図2の定着装置を構成する本発明の一実施例である加熱ローラの断面図 図2の定着装置を構成する本発明の一実施例である励磁コイル、ショートリングの構成図 本発明の一実施例である画像定着装置の温度制御ブロック図 本発明の一実施例である画像定着装置のプリヒートモード制御フローを示す図 本発明の一実施例である画像定着装置のプリヒートモード印加電力と制御温度を示す図 本発明の一実施例である画像定着装置のプリヒートモード1のIH制御状態を示す図 本発明の一実施例である画像定着装置のプリヒートモード2のIH制御状態を示す図 本発明の一実施例である画像定着装置のプリヒートモード3のIH制御状態を示す図 本発明の一実施例である画像定着装置のプリヒートモード4のIH制御状態を示す図 本発明の一実施例である画像定着装置のプリヒートモード0のIH制御状態を示す図 従来の電磁誘導加熱方式による定着装置を示す図
符号の説明
130 加熱ローラ
140 定着ローラ
150 耐熱性ベルト
180 誘導加熱手段
310 インバータ回路
320 制御回路
330 発熱部材検知手段
340 回転移動検知手段
350 駆動動作検知手段
370 CPU

Claims (7)

  1. 帯電、露光、現像の各手段が配設された複数の画像ステーションと、前記複数の画像ステーションで形成されたトナー画像を転写材へ転写・搬送する転写手段と、前記転写材上のトナー画像を定着させるための定着手段を有する画像形成装置であって、前記定着手段と対向配置され、電磁誘導によって前記定着手段を発熱させる誘導加熱手段と、前記誘導加熱手段を駆動するインバータ回路と、前記インバータ回路から出力される電力値を制御する電力制御手段と、前記電力値を演算するための電力値演算手段と、前記定着手段の少なくとも1箇所以上の温度を検出するための温度検出手段を有し、画像形成動作の有無に依存せずに前記定着手段の温度制御を予め定められた定着設定温度に応じて行うことを特徴とする画像定着装置。
  2. 画像形成動作が有る場合と無い場合とで、前記定着手段を制御する制御温度が異なることを特徴とする請求項1記載の画像定着装置。
  3. 画像形成動作終了後から前記定着手段の温度が予め定められた規定温度まで降下する時間に応じて、画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御における前記電力制御手段から出力される電力量または前記定着手段の駆動の有無を決定することを特徴とする請求項1記載の画像定着装置。
  4. 画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御実行経過時間に応じて、画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御における前記電力制御手段から出力される電力量または前記定着手段の駆動の有無を決定することを特徴とする請求項1記載の画像定着装置。
  5. 画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御における制御温度は画像形成装置周辺温度により可変であることを特徴とする請求項1記載の画像定着装置。
  6. 画像形成動作が無い場合の前記定着手段の温度制御中において、画像形成装置に異常が発生した場合には、前記電力制御手段から出力される電力量を可変または前記電力制御手段からの出力を停止することを特徴とする請求項1記載の画像定着装置。
  7. 前記一連の動作シーケンスを不揮発性メモリに格納したことを特徴とする請求項1から請求項6記載の画像定着装置。
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