JP2005043585A - 画像形成装置の定着装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】異常画像(画像ズレ)のない品質の良い画像と良好な搬送性を得る画像形成装置の定着装置を提供する。
【解決手段】第1の定着ローラ19と対向する第2の定着ローラ41とを有し、第2の定着ローラ41に掛け渡して第2の定着ローラ41とともに回転移動し未定着画像を有する記録媒体Pを定着ローラニップ間に案内する定着ベルト18を有し、この定着ベルト18の案内部分の速度とニップ部の速度差が10%以下である画像形成装置の定着装置。
【選択図】 図2
【解決手段】第1の定着ローラ19と対向する第2の定着ローラ41とを有し、第2の定着ローラ41に掛け渡して第2の定着ローラ41とともに回転移動し未定着画像を有する記録媒体Pを定着ローラニップ間に案内する定着ベルト18を有し、この定着ベルト18の案内部分の速度とニップ部の速度差が10%以下である画像形成装置の定着装置。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙の表裏両面に画像を記録させる両面画像形成機能を備えた画像形成装置に用いられる定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、用紙の表裏両面に画像を記録させる方式として、片面にトナー像を転写した用紙を一度定着装置を通過させてから反転させ、再度用紙の別の面にトナー造を転写させてから定着させる方式が一般的に使用されている(例えば、特許文献1ないし8参照)。
この方式は、用紙の搬送方向切り換えや、一度定着された用紙がカールしていたりするため、搬送の信頼性確保に多くの課題を有している。上記の不具合を改善する技術として特許文献1が開示されている。この方式は記録媒体(用紙)の両面にトナー像を形成した後、1回で定着を行う。
詳細には、感光体上に形成した第1画像を第1の転写手段で転写ベルトに転写し、次に感光体上に形成した第2画像を第1の転写手段で転写紙の一面に転写する。その後転写ベルト上の第1画像を第2の転写手段で転写紙の他面に転写することで転写紙の両面に画像を転写し、定着するものが提案されている。
また、特許文献2には未定着像の搬送乱れを防止する技術が提案されている。特許文献2は、用紙の両面にトナー像を転写した後で定着装置に用紙を搬送するが、その搬送路に拍車を設置し、未定着の画像の乱れを防止している。両面に未定着トナー画像が転写された用紙を定着する場合、両面に未定着トナーが転写された用紙を直接定着ローラのニップ部に進入させていた。
【特許文献1】特開平1―209470号公報
【特許文献2】特開平10−142869号公報
【特許文献3】特開2001−242732公報
【特許文献4】特開2001−13805公報
【特許文献5】特開2000−315567公報
【特許文献6】特開2002−174988公報
【特許文献7】特開平11−232307号公報
【特許文献8】特開2001−66933公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、先にどちらか一方の定着ローラの周面(非ニップ部)に用紙先端を当てるためローラと用紙の未定着トナー画像が擦れ、とくに用紙先端近辺の画像が乱れてしまうと言う不具合が生じていた。定着ローラニップ部に直接用紙先端を進入させることができればこの不具合は解消できるが実質的に不可能である。
上記特許文献2の技術は、未定着のトナーを保持した用紙を定着装置まで搬送する拍車が、経時的にトナーで汚れ、画像にそのトナーが移り、画像品質を劣化させる恐れがある。
両面に画像が転写された転写紙が定着ベルトにガイドされてくるため、定着ベルト上の速度が定着ニップ部で変化すると定着ベルト側に在る画像にズレが発生する。このため、転写紙が定着ベルトに接触開始する位置、転写紙が定着ベルトと接触終了する位置、転写紙が接触している定着ベルト部分の凹凸形状部分、この凹凸形状部分の曲率等のパラメータを調整する必要がある。
そこで本発明の目的は、上記の問題点を解決するために、異常画像(画像ズレ)のない品質の良い画像と良好な搬送性を得る画像形成装置の定着装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、第1の定着ローラと対向する第2の定着ローラとを有し、第2の定着ローラに掛け渡して第2の定着ローラとともに回転移動し未定着画像を有する記録媒体を定着ローラニップ間に案内する定着ベルトを有し、この定着ベルトの案内部分の速度とニップ部の速度差が10%以下である画像形成装置の定着装置を最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明では、定着ベルト表面に電荷を付与する印加手段を有する請求項1に記載の画像形成装置の定着装置。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明による定着装置の実施の形態を採用した画像形成装置を示す概略中央断面図である。
第1の像担持体(感光体ドラム)1は回転可能に支持され、 矢印の方向に回転する。
第1の像担持体1の外周部には、クリーニング装置2、帯電装置3、現像装置5が配置されている。帯電装置3と現像装置5の間には、露光装置4より発せられるレーザ光4aが照射される光書き込み部が在る。
第1の像担持体1はその一部が、第2の像担持体(中間転写ベルト)10に接している。第2の像担持体10は回転ローラ11、12、13に移動可能に支持、張架されている。
第2の像担持体10の裏側(ループの内側)には、第1の転写手段20が第1の像担持体1の近傍に、その他に裏当てローラ14、15、冷却手段16などが配置されている。第2の像担持体10は耐熱性で、例えばポリイミド製ベルトであり、かつトナーを転写可能とする抵抗値を備えるベルトである。
第2の像担持体10の外周部には、第2の転写手段21、第2の像担持体用クリーニング装置25が配置されている。加熱手段30はヒータ等の熱源を内蔵したローラ等を内蔵したもので、第2の像担持体10に接近して配置されている。記録媒体(用紙)が搬送されて定着の工程で、熱源に通電が行われる。
第2の像担持体10を加熱装置に接近させることにより、例えば拍車等の他の搬送手段を用いないで未定着像を加熱装置に搬送できるため、画像乱れのない良好な画像品質が得られる。
【0006】
クリーニング装置25は、第2の像担持体10が加熱手段30に接近しているため、残留トナーは溶融した状態になるためローラクリーニング方式を用いた。内部にローラ25A、ブレード25B、トナー搬送手段25C等を備えている。またローラ25Aは図示しないが第2の像担持体10に対し接離できる構成になっている。
ローラ25Aは本実施の形態では表面粗さ5μの金属ローラを使用している。第2の像担持体10の表面粗さは3.4μである。第1の像担持体1、クリーニング装置2、帯電装置3、現像装置5などをユニット化し、プロセスカートリッジとして、寿命到来時に交換できるように構成することができる。
装置本体の下部の筐体には、第1の給紙装置が在る。給紙カセット26が紙面に対し直角で、手前側に引き出せるように配置されている。給紙ローラ27が回転することにより、給紙カセット26に収納された記録媒体Pは、最上のものから1枚ずつ送り出され、レジストローラ28に至る。
記録済みの記録媒体は、ローラ32A、ガイド31A、31B、ローラ32Bを経て、排紙スタック部40に載置される。装置本体内部には、電装・制御装置E1、E2が収納されている。ファンF1は機内の温度過上昇防止のために稼働する。
【0007】
上述した画像形成装置の動作を説明する。まず、記録媒体(用紙)Pの両面に画像を得る場合には、露光装置4のレーザ光源(図示せず)からの光は、帯電装置3で一様に帯電された第1の像担持体(感光体)1上に至り、書き込み情報に対応した潜像を形成する。
第1の像担持体上の潜像は現像装置5で現像され、トナーによる顕像が第1の像担持体1表面に形成・保持される。第1の像担持体1上のトナー像は、第2の像担持体(中間転写ベルト)10の裏側にある第1の転写手段20により、第1像担持体1と同期して移動する第2の像担持体10表面に転写される。
第1の像担持体1表面は、残存するトナーがクリーニング装置2でクリーニングされ、次の作像サイクルに備える。
第2の像担持体10上に転写されたトナー像は、第2の像担持体10と共に矢印の方向に移動する。このトナー像が乱されないよう第2の転写手段21、クリーニング装置25は非作動状態(電気入力断或いは離間)を保持するように制御される。
第2の像担持体10が所定の位置まで移動すると、記録媒体Pの別の面に作成されるべきトナー画像が第1の像担持体1に、前述したような工程で形成され始め、給紙装置から給紙が開始される。
給紙装置(給紙カセット)26内の最上部に在る記録媒体Pが、給紙ローラの27が矢印方向に回転することによって引き出され、レジストローラ対28のニップ部に搬送される。
レジストローラ対28を経て第2の像担持体10と第1の像担持体1の間に送られる記録媒体Pにまず第1の像担持体1表面のトナーが、第1の転写手段20により転写されるが、転写にさいして、記録媒体Pと画像の位置が正規のものとなるように、レジストローラ対28の停止、回転によりタイミングがとられて搬送される。
【0008】
第1の像担持体1から記録媒体Pにトナーが転写されている間、記録媒体Pの他面は第2の像担持体10の上に乗っているトナーと共に移動する。第2の転写手段21の領域を通過するとき、この第2の転写手段21に電圧が印加され、第2の像担持体10上のトナーは記録媒体Pに転写される。(図2参照)
第1の転写手段20と第2の転写手段21の作用で、その両面にトナー像が転写された記録媒体Pは、その後、第2の像担持体10から離れ、定着手段30のある領域に送られる。第2の像担持体10の搬送方向は加熱手段の加圧ベルトに対して60度以下の角度になるように配置されている。
図2は第2の像担持体と定着手段を示す概略図である。図3は図2の定着手段の詳細図である。第1定着ローラ19は定着ベルト18との協働で記録媒体(用紙)P上のトナー像(両面)が一度に定着され、排出部に搬送される。
第1定着ローラ19と定着ベルト18との記録媒体搬送速度を、第2の像担持体10の記録媒体Pの定着ベルト18上での搬送速度とほぼ同速度にすることにより両面に像を有する記録媒体Pの定着を画像の乱れなく行い、品質の良い画像と良好な搬送性を得ることが可能となる。
定着ベルト18表面に電荷を帯電させ、記録媒体Pを定着ベルト18表面に密着固定させる。これにより両面に像を有する記録媒体Pの定着を画像の乱れなく行い、品質の良い画像と良好な搬送性を得ることが可能となる。
【0009】
第2の像担持体(中間転写ベルト)10から記録媒体Pに転写される画像は、第1の像担持体(感光体)1表面で正像にし、第1の像担持体1から記録媒体Pに直接転写されるトナー像は、第1の像担持体1表面で逆像になるように露光される。
このような頁揃えのための作像順は画像データをメモリに貯蔵する公知の技術で、また正、逆像に切り換える露光も、公知の画像処理技術によって実現できている。
第2の像担持体10から離れていたクリーニング装置25は、第2の像担持体10から記録媒体Pに画像が転写された後に接触し、記録媒体Pに転写した後の残留トナーをクリーニングローラ25Aの表面に移し、ブレード25Bで掻き取る。掻き取られたトナーはトナー搬送手段25Cにより、図示しない収納部に集められる。
上記クリーニング領域を通過した第2の像担持体10は、冷却手段16の作動により冷却される。冷却手段としては、各種放熱方式が採用できる。空気を流通させる方式では、第2の像担持体10上に保持されたトナー像を乱すことがないように、記録媒体Pに転写した後に空気を流通させるなどの考慮がされると好都合である。第2の像担持体10のループ内面に直接接触させて熱を奪う、ヒートパイプによる冷却手段も採用できる。
【0010】
次に、記録媒体Pの片面に画像を得る場合の動作を説明する。排紙スタック部40に排紙する場合に、第2の像担持体10にトナーを転写する工程を省くことができ、第1の像担持体1の表面に形成されたトナー像を記録媒体Pに直接転写する。
図1において、第1の像担持体1上に形成されたトナー像との位置合わせのため同期を取って、記録媒体Pは第1の像担持体1と第2の像担持体10の間に送られ、第1の転写手段20により記録媒体Pにトナーが第1の像担持体1から転写される。
第2の転写手段21は作動することなく、記録媒体Pは第2の像担持体10とともに移動し、その後記録媒体Pは第2の像担持体10から離れトナーが定着される。その後ガイド31A、B、排紙ローラ対32A、Bを経て矢印Aの方向に排出され、画像面が下になった状態(フェースダウン)で排紙スタック部40に載置される。
図2および図3において、第1定着ローラ19、第2定着ローラ41、定着ベルト18、加熱ローラ44、加熱ヒータ43、定着ヒータ45、未定着画像の転写紙46、第1定着ローラ19には定着ヒータ45、加熱ローラ44には加熱ヒータ43が内蔵されそれぞれ適当な温度に制御されている。第1定着ローラ19と第2定着ローラ41間に圧力が掛かって定着動作が行われる。
加熱ヒータ43、定着ヒータ45はハロゲンヒータを使用して被加熱部材を加熱しているが、特許文献3および4に記載されているような誘導加熱方式(IH加熱源)を使用することも可能である。
【0011】
加熱源への電力供給は商用電源から行われているが、補助電源を設けて、この補助電源から電力を供給することも可能である。補助電源としては特許文献5および6に開示されているような電気2層コンデンサ(電気化学コンデンサ)を利用するのが好ましい。
また、本実施の形態では加熱ローラ44を使用しているが、特許文献7および8に記載されているような無端帯状の部材を使用することもできる。
第2定着ローラ41と加熱ローラ44間には定着ベルト18が掛けられていて加熱ローラ44で加熱される。定着ベルト18は加熱ローラ44により適正な張力が与えられている。第1定着ローラ19の表面には厚肉(5mm)の耐熱ゴムとPFAチューブが被覆されている。
また、第2定着ローラ41表面には薄肉(1mm以下)の耐熱ゴムを被覆してある。定着ベルト18はNiがベースで薄肉(0.2mm程度)の耐熱ゴムとPFAチューブが被覆されている。
第1定着ローラ19の表面硬度が第2定着ローラ41よりも小さい構成になっていて、定着ニップ部では第1定着ローラ19側が凹形状のニップとなる。この結果定着ベルト18の表面上での凹凸がなくなり、定着ベルト18の表面上の速度変化がなくなり画像ズレの発生が無くなる。
また、第2定着ローラ41側が凹形状のニップになっても転写紙接触部分(フラット部)の速度に比較してニップ部の速度差が少なければ画像ズレが発生しないことが確かめられている。
【0012】
第2定着ローラ41側が凹形状のニップ形状を作るローラ構成は次のようになる。第1定着ローラ19の表面には薄肉(1mm)の耐熱ゴムとPFAチューブが被覆されている。
また、第2定着ローラ41表面には薄肉(3mm以下)の耐熱ゴムを被覆してある。定着ベルト18はNiがベースで薄肉(0.2mm程度)の耐熱ゴムとPFAチューブが被覆されている。第1定着ローラ19の表面硬度が第2定着ローラ41よりも大きい構成になっていている。確認した範囲では速度差が10%以内であれば画像ズレが発生しない。
定着ベルト18に対して第2の像担持体10に搬送される未定着画像の転写紙46が適正角度(θ)で矢印方向に回転している定着ベルト18に当接し、その後定着ベルト18に吸着して同速度で搬送され第1定着ローラ19と第2定着ローラ41間のニップで定着される。
記録媒体の搬送方向と定着ベルトの角度は60度以下で適正な搬送性が得られた。記録媒体と定着ベルトの搬送速度は記録媒体の種類(剛性、表面性等)・画像種類により異なるが、記録媒体の搬送速度が定着ベルトの搬送速度よりも若干速くする必要がある(最大5%)。
【0013】
本発明によれば、両面画像形成装置において前記第2の像担持体10を加熱手段30に近づけ下記構成にすることによって拍車等他の搬送手段を無くすことができる。第2の像担持体10を、加圧ベルトを有する加熱手段30に近づけ第2の像担持体10の搬送方向を加熱手段30の定着ベルト18に対して60度以下の角度になるように配置する。つまり、第2の像担持体10の搬送方向と定着ベルト18面との角度θを60度以下にする。
記録媒体Pは60度以下の角度で定着ベルト18に接触し定着ベルト18と共に定着ニップに向けて搬送される。加熱手段30の定着ベルト18表面に電荷を帯電させ記録媒体Pを定着ベルト18表面に吸着させる。
これらにより両面に像を有する記録媒体Pの定着を画像の乱れなく行い、品質の良い画像と良好な搬送性を得ることが可能となる。定着ベルト表面に電荷を帯電させ記録媒体を定着ベルト表面に吸着させるには新たにバイアス印加の機能を持つ別部材(ブラシ、ローラ等)を定着ベルト表面に接触・設置する必要がある。
定着ベルトに対向し加圧・接触するローラ42にバイアス印加の機能を持たせることにより、新たにバイアス印加の機能を持つ別部材(ブラシ、ローラ等)を定着ベルト表面に接触・設置する必要がなくなる。別部材を接触・設置した場合にはそれ自体のトナーによる汚れを防止する手段も考慮しなければならない。
両面画像形成装置において両面画像を有する記録媒体が定着ベルトに接触しながらガイドされ定着ニップ部に進入し、定着される。このとき定着ベルト上で速度差が有ると定着時に定着ベルト側の画像にズレが発生する。
これを解決するために、本発明は両面画像形成装置において両面画像を有する転写紙が定着ベルトに接触しながらガイドされ定着ニップ部に進入し、定着される。定着ベルト上で速度差(変動)を無くす(少なく)することにより定着時に定着ベルト側の画像にズレが発生しない。
転写紙が定着ベルトに接触しながらガイドされるときに定着ベルトから熱を受け定着ベルト側の画像が溶融し半定着状態になる。この状態でそれまでと速度が異なる定着ニップに入って定着すると画像ズレが発生する。
また、定着ベルト表面に電荷を帯電させ記録媒体を定着ベルト表面に吸着させると、とくにその現象(画像ズレ)が顕著になってくる。吸着しないと接触する時点での画像ズレが発生する。
【0014】
定着ベルト上で速度差(変動)を無くする(少なくする)ことにより両面に像を有する記録媒体の定着を画像の乱れなく行い、品質の良い画像と良好な搬送性を得ることが可能となる。
これを実現するために、第1の像担持体1と第2の像担持体10とを備え、前記第1の像担持体1から前記第2の像担持体10に像を転写する工程と、前記第1の像担持体1から記録媒体Pの片面に像を転写する工程と、前記第2の像担持体10から前記記録媒体Pの他方に像を転写する工程により記録媒体Pの両面に像を形成する画像形成装置において、前記第2の像担持体10に耐熱ベルトを使用して加熱手段に接近させる。
第1の定着ローラと対向する第2の定着ローラと定着ローラの内少なくとも一つのローラを駆動する駆動手段と第2の定着ローラに掛け渡した定着ベルトが第2定着ローラとともに回転移動し、両面に未定着トナー画像が転写された記録媒体を定着ニップにガイドする。
第2の像担持体10の搬送方向を加熱手段30の定着ベルト18に対して適正な角度になるように配置する。記録媒体Pは適正な角度でベルトに接触しベルトと共に定着ニップに向けて搬送される。また、定着ベルトに対向し加圧・接触するローラ42からバイアスを印加し加熱手段のベルト表面に電荷を帯電させ記録媒体をベルト表面に吸着させる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、異常画像(画像ズレ)のない品質の良い画像と良好な搬送性を得ることができる。
請求項2によれば、定着ベルト表面にバイアスを印加させ記録媒体を定着ベルトに吸着させることにより記録媒体が加圧ベルト上でズレないようにし記録媒体をスムーズに加熱手段に受け渡すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による定着装置の実施の形態を採用した画像形成装置を示す概略中央断面図。
【図2】第2の像担持体と定着手段を示す概略図。
【図3】図2の定着手段の詳細図。
【符号の説明】
18 定着ベルト
19 第1定着ローラ
41 第2定着ローラ
42 印加手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙の表裏両面に画像を記録させる両面画像形成機能を備えた画像形成装置に用いられる定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、用紙の表裏両面に画像を記録させる方式として、片面にトナー像を転写した用紙を一度定着装置を通過させてから反転させ、再度用紙の別の面にトナー造を転写させてから定着させる方式が一般的に使用されている(例えば、特許文献1ないし8参照)。
この方式は、用紙の搬送方向切り換えや、一度定着された用紙がカールしていたりするため、搬送の信頼性確保に多くの課題を有している。上記の不具合を改善する技術として特許文献1が開示されている。この方式は記録媒体(用紙)の両面にトナー像を形成した後、1回で定着を行う。
詳細には、感光体上に形成した第1画像を第1の転写手段で転写ベルトに転写し、次に感光体上に形成した第2画像を第1の転写手段で転写紙の一面に転写する。その後転写ベルト上の第1画像を第2の転写手段で転写紙の他面に転写することで転写紙の両面に画像を転写し、定着するものが提案されている。
また、特許文献2には未定着像の搬送乱れを防止する技術が提案されている。特許文献2は、用紙の両面にトナー像を転写した後で定着装置に用紙を搬送するが、その搬送路に拍車を設置し、未定着の画像の乱れを防止している。両面に未定着トナー画像が転写された用紙を定着する場合、両面に未定着トナーが転写された用紙を直接定着ローラのニップ部に進入させていた。
【特許文献1】特開平1―209470号公報
【特許文献2】特開平10−142869号公報
【特許文献3】特開2001−242732公報
【特許文献4】特開2001−13805公報
【特許文献5】特開2000−315567公報
【特許文献6】特開2002−174988公報
【特許文献7】特開平11−232307号公報
【特許文献8】特開2001−66933公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、先にどちらか一方の定着ローラの周面(非ニップ部)に用紙先端を当てるためローラと用紙の未定着トナー画像が擦れ、とくに用紙先端近辺の画像が乱れてしまうと言う不具合が生じていた。定着ローラニップ部に直接用紙先端を進入させることができればこの不具合は解消できるが実質的に不可能である。
上記特許文献2の技術は、未定着のトナーを保持した用紙を定着装置まで搬送する拍車が、経時的にトナーで汚れ、画像にそのトナーが移り、画像品質を劣化させる恐れがある。
両面に画像が転写された転写紙が定着ベルトにガイドされてくるため、定着ベルト上の速度が定着ニップ部で変化すると定着ベルト側に在る画像にズレが発生する。このため、転写紙が定着ベルトに接触開始する位置、転写紙が定着ベルトと接触終了する位置、転写紙が接触している定着ベルト部分の凹凸形状部分、この凹凸形状部分の曲率等のパラメータを調整する必要がある。
そこで本発明の目的は、上記の問題点を解決するために、異常画像(画像ズレ)のない品質の良い画像と良好な搬送性を得る画像形成装置の定着装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、第1の定着ローラと対向する第2の定着ローラとを有し、第2の定着ローラに掛け渡して第2の定着ローラとともに回転移動し未定着画像を有する記録媒体を定着ローラニップ間に案内する定着ベルトを有し、この定着ベルトの案内部分の速度とニップ部の速度差が10%以下である画像形成装置の定着装置を最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明では、定着ベルト表面に電荷を付与する印加手段を有する請求項1に記載の画像形成装置の定着装置。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明による定着装置の実施の形態を採用した画像形成装置を示す概略中央断面図である。
第1の像担持体(感光体ドラム)1は回転可能に支持され、 矢印の方向に回転する。
第1の像担持体1の外周部には、クリーニング装置2、帯電装置3、現像装置5が配置されている。帯電装置3と現像装置5の間には、露光装置4より発せられるレーザ光4aが照射される光書き込み部が在る。
第1の像担持体1はその一部が、第2の像担持体(中間転写ベルト)10に接している。第2の像担持体10は回転ローラ11、12、13に移動可能に支持、張架されている。
第2の像担持体10の裏側(ループの内側)には、第1の転写手段20が第1の像担持体1の近傍に、その他に裏当てローラ14、15、冷却手段16などが配置されている。第2の像担持体10は耐熱性で、例えばポリイミド製ベルトであり、かつトナーを転写可能とする抵抗値を備えるベルトである。
第2の像担持体10の外周部には、第2の転写手段21、第2の像担持体用クリーニング装置25が配置されている。加熱手段30はヒータ等の熱源を内蔵したローラ等を内蔵したもので、第2の像担持体10に接近して配置されている。記録媒体(用紙)が搬送されて定着の工程で、熱源に通電が行われる。
第2の像担持体10を加熱装置に接近させることにより、例えば拍車等の他の搬送手段を用いないで未定着像を加熱装置に搬送できるため、画像乱れのない良好な画像品質が得られる。
【0006】
クリーニング装置25は、第2の像担持体10が加熱手段30に接近しているため、残留トナーは溶融した状態になるためローラクリーニング方式を用いた。内部にローラ25A、ブレード25B、トナー搬送手段25C等を備えている。またローラ25Aは図示しないが第2の像担持体10に対し接離できる構成になっている。
ローラ25Aは本実施の形態では表面粗さ5μの金属ローラを使用している。第2の像担持体10の表面粗さは3.4μである。第1の像担持体1、クリーニング装置2、帯電装置3、現像装置5などをユニット化し、プロセスカートリッジとして、寿命到来時に交換できるように構成することができる。
装置本体の下部の筐体には、第1の給紙装置が在る。給紙カセット26が紙面に対し直角で、手前側に引き出せるように配置されている。給紙ローラ27が回転することにより、給紙カセット26に収納された記録媒体Pは、最上のものから1枚ずつ送り出され、レジストローラ28に至る。
記録済みの記録媒体は、ローラ32A、ガイド31A、31B、ローラ32Bを経て、排紙スタック部40に載置される。装置本体内部には、電装・制御装置E1、E2が収納されている。ファンF1は機内の温度過上昇防止のために稼働する。
【0007】
上述した画像形成装置の動作を説明する。まず、記録媒体(用紙)Pの両面に画像を得る場合には、露光装置4のレーザ光源(図示せず)からの光は、帯電装置3で一様に帯電された第1の像担持体(感光体)1上に至り、書き込み情報に対応した潜像を形成する。
第1の像担持体上の潜像は現像装置5で現像され、トナーによる顕像が第1の像担持体1表面に形成・保持される。第1の像担持体1上のトナー像は、第2の像担持体(中間転写ベルト)10の裏側にある第1の転写手段20により、第1像担持体1と同期して移動する第2の像担持体10表面に転写される。
第1の像担持体1表面は、残存するトナーがクリーニング装置2でクリーニングされ、次の作像サイクルに備える。
第2の像担持体10上に転写されたトナー像は、第2の像担持体10と共に矢印の方向に移動する。このトナー像が乱されないよう第2の転写手段21、クリーニング装置25は非作動状態(電気入力断或いは離間)を保持するように制御される。
第2の像担持体10が所定の位置まで移動すると、記録媒体Pの別の面に作成されるべきトナー画像が第1の像担持体1に、前述したような工程で形成され始め、給紙装置から給紙が開始される。
給紙装置(給紙カセット)26内の最上部に在る記録媒体Pが、給紙ローラの27が矢印方向に回転することによって引き出され、レジストローラ対28のニップ部に搬送される。
レジストローラ対28を経て第2の像担持体10と第1の像担持体1の間に送られる記録媒体Pにまず第1の像担持体1表面のトナーが、第1の転写手段20により転写されるが、転写にさいして、記録媒体Pと画像の位置が正規のものとなるように、レジストローラ対28の停止、回転によりタイミングがとられて搬送される。
【0008】
第1の像担持体1から記録媒体Pにトナーが転写されている間、記録媒体Pの他面は第2の像担持体10の上に乗っているトナーと共に移動する。第2の転写手段21の領域を通過するとき、この第2の転写手段21に電圧が印加され、第2の像担持体10上のトナーは記録媒体Pに転写される。(図2参照)
第1の転写手段20と第2の転写手段21の作用で、その両面にトナー像が転写された記録媒体Pは、その後、第2の像担持体10から離れ、定着手段30のある領域に送られる。第2の像担持体10の搬送方向は加熱手段の加圧ベルトに対して60度以下の角度になるように配置されている。
図2は第2の像担持体と定着手段を示す概略図である。図3は図2の定着手段の詳細図である。第1定着ローラ19は定着ベルト18との協働で記録媒体(用紙)P上のトナー像(両面)が一度に定着され、排出部に搬送される。
第1定着ローラ19と定着ベルト18との記録媒体搬送速度を、第2の像担持体10の記録媒体Pの定着ベルト18上での搬送速度とほぼ同速度にすることにより両面に像を有する記録媒体Pの定着を画像の乱れなく行い、品質の良い画像と良好な搬送性を得ることが可能となる。
定着ベルト18表面に電荷を帯電させ、記録媒体Pを定着ベルト18表面に密着固定させる。これにより両面に像を有する記録媒体Pの定着を画像の乱れなく行い、品質の良い画像と良好な搬送性を得ることが可能となる。
【0009】
第2の像担持体(中間転写ベルト)10から記録媒体Pに転写される画像は、第1の像担持体(感光体)1表面で正像にし、第1の像担持体1から記録媒体Pに直接転写されるトナー像は、第1の像担持体1表面で逆像になるように露光される。
このような頁揃えのための作像順は画像データをメモリに貯蔵する公知の技術で、また正、逆像に切り換える露光も、公知の画像処理技術によって実現できている。
第2の像担持体10から離れていたクリーニング装置25は、第2の像担持体10から記録媒体Pに画像が転写された後に接触し、記録媒体Pに転写した後の残留トナーをクリーニングローラ25Aの表面に移し、ブレード25Bで掻き取る。掻き取られたトナーはトナー搬送手段25Cにより、図示しない収納部に集められる。
上記クリーニング領域を通過した第2の像担持体10は、冷却手段16の作動により冷却される。冷却手段としては、各種放熱方式が採用できる。空気を流通させる方式では、第2の像担持体10上に保持されたトナー像を乱すことがないように、記録媒体Pに転写した後に空気を流通させるなどの考慮がされると好都合である。第2の像担持体10のループ内面に直接接触させて熱を奪う、ヒートパイプによる冷却手段も採用できる。
【0010】
次に、記録媒体Pの片面に画像を得る場合の動作を説明する。排紙スタック部40に排紙する場合に、第2の像担持体10にトナーを転写する工程を省くことができ、第1の像担持体1の表面に形成されたトナー像を記録媒体Pに直接転写する。
図1において、第1の像担持体1上に形成されたトナー像との位置合わせのため同期を取って、記録媒体Pは第1の像担持体1と第2の像担持体10の間に送られ、第1の転写手段20により記録媒体Pにトナーが第1の像担持体1から転写される。
第2の転写手段21は作動することなく、記録媒体Pは第2の像担持体10とともに移動し、その後記録媒体Pは第2の像担持体10から離れトナーが定着される。その後ガイド31A、B、排紙ローラ対32A、Bを経て矢印Aの方向に排出され、画像面が下になった状態(フェースダウン)で排紙スタック部40に載置される。
図2および図3において、第1定着ローラ19、第2定着ローラ41、定着ベルト18、加熱ローラ44、加熱ヒータ43、定着ヒータ45、未定着画像の転写紙46、第1定着ローラ19には定着ヒータ45、加熱ローラ44には加熱ヒータ43が内蔵されそれぞれ適当な温度に制御されている。第1定着ローラ19と第2定着ローラ41間に圧力が掛かって定着動作が行われる。
加熱ヒータ43、定着ヒータ45はハロゲンヒータを使用して被加熱部材を加熱しているが、特許文献3および4に記載されているような誘導加熱方式(IH加熱源)を使用することも可能である。
【0011】
加熱源への電力供給は商用電源から行われているが、補助電源を設けて、この補助電源から電力を供給することも可能である。補助電源としては特許文献5および6に開示されているような電気2層コンデンサ(電気化学コンデンサ)を利用するのが好ましい。
また、本実施の形態では加熱ローラ44を使用しているが、特許文献7および8に記載されているような無端帯状の部材を使用することもできる。
第2定着ローラ41と加熱ローラ44間には定着ベルト18が掛けられていて加熱ローラ44で加熱される。定着ベルト18は加熱ローラ44により適正な張力が与えられている。第1定着ローラ19の表面には厚肉(5mm)の耐熱ゴムとPFAチューブが被覆されている。
また、第2定着ローラ41表面には薄肉(1mm以下)の耐熱ゴムを被覆してある。定着ベルト18はNiがベースで薄肉(0.2mm程度)の耐熱ゴムとPFAチューブが被覆されている。
第1定着ローラ19の表面硬度が第2定着ローラ41よりも小さい構成になっていて、定着ニップ部では第1定着ローラ19側が凹形状のニップとなる。この結果定着ベルト18の表面上での凹凸がなくなり、定着ベルト18の表面上の速度変化がなくなり画像ズレの発生が無くなる。
また、第2定着ローラ41側が凹形状のニップになっても転写紙接触部分(フラット部)の速度に比較してニップ部の速度差が少なければ画像ズレが発生しないことが確かめられている。
【0012】
第2定着ローラ41側が凹形状のニップ形状を作るローラ構成は次のようになる。第1定着ローラ19の表面には薄肉(1mm)の耐熱ゴムとPFAチューブが被覆されている。
また、第2定着ローラ41表面には薄肉(3mm以下)の耐熱ゴムを被覆してある。定着ベルト18はNiがベースで薄肉(0.2mm程度)の耐熱ゴムとPFAチューブが被覆されている。第1定着ローラ19の表面硬度が第2定着ローラ41よりも大きい構成になっていている。確認した範囲では速度差が10%以内であれば画像ズレが発生しない。
定着ベルト18に対して第2の像担持体10に搬送される未定着画像の転写紙46が適正角度(θ)で矢印方向に回転している定着ベルト18に当接し、その後定着ベルト18に吸着して同速度で搬送され第1定着ローラ19と第2定着ローラ41間のニップで定着される。
記録媒体の搬送方向と定着ベルトの角度は60度以下で適正な搬送性が得られた。記録媒体と定着ベルトの搬送速度は記録媒体の種類(剛性、表面性等)・画像種類により異なるが、記録媒体の搬送速度が定着ベルトの搬送速度よりも若干速くする必要がある(最大5%)。
【0013】
本発明によれば、両面画像形成装置において前記第2の像担持体10を加熱手段30に近づけ下記構成にすることによって拍車等他の搬送手段を無くすことができる。第2の像担持体10を、加圧ベルトを有する加熱手段30に近づけ第2の像担持体10の搬送方向を加熱手段30の定着ベルト18に対して60度以下の角度になるように配置する。つまり、第2の像担持体10の搬送方向と定着ベルト18面との角度θを60度以下にする。
記録媒体Pは60度以下の角度で定着ベルト18に接触し定着ベルト18と共に定着ニップに向けて搬送される。加熱手段30の定着ベルト18表面に電荷を帯電させ記録媒体Pを定着ベルト18表面に吸着させる。
これらにより両面に像を有する記録媒体Pの定着を画像の乱れなく行い、品質の良い画像と良好な搬送性を得ることが可能となる。定着ベルト表面に電荷を帯電させ記録媒体を定着ベルト表面に吸着させるには新たにバイアス印加の機能を持つ別部材(ブラシ、ローラ等)を定着ベルト表面に接触・設置する必要がある。
定着ベルトに対向し加圧・接触するローラ42にバイアス印加の機能を持たせることにより、新たにバイアス印加の機能を持つ別部材(ブラシ、ローラ等)を定着ベルト表面に接触・設置する必要がなくなる。別部材を接触・設置した場合にはそれ自体のトナーによる汚れを防止する手段も考慮しなければならない。
両面画像形成装置において両面画像を有する記録媒体が定着ベルトに接触しながらガイドされ定着ニップ部に進入し、定着される。このとき定着ベルト上で速度差が有ると定着時に定着ベルト側の画像にズレが発生する。
これを解決するために、本発明は両面画像形成装置において両面画像を有する転写紙が定着ベルトに接触しながらガイドされ定着ニップ部に進入し、定着される。定着ベルト上で速度差(変動)を無くす(少なく)することにより定着時に定着ベルト側の画像にズレが発生しない。
転写紙が定着ベルトに接触しながらガイドされるときに定着ベルトから熱を受け定着ベルト側の画像が溶融し半定着状態になる。この状態でそれまでと速度が異なる定着ニップに入って定着すると画像ズレが発生する。
また、定着ベルト表面に電荷を帯電させ記録媒体を定着ベルト表面に吸着させると、とくにその現象(画像ズレ)が顕著になってくる。吸着しないと接触する時点での画像ズレが発生する。
【0014】
定着ベルト上で速度差(変動)を無くする(少なくする)ことにより両面に像を有する記録媒体の定着を画像の乱れなく行い、品質の良い画像と良好な搬送性を得ることが可能となる。
これを実現するために、第1の像担持体1と第2の像担持体10とを備え、前記第1の像担持体1から前記第2の像担持体10に像を転写する工程と、前記第1の像担持体1から記録媒体Pの片面に像を転写する工程と、前記第2の像担持体10から前記記録媒体Pの他方に像を転写する工程により記録媒体Pの両面に像を形成する画像形成装置において、前記第2の像担持体10に耐熱ベルトを使用して加熱手段に接近させる。
第1の定着ローラと対向する第2の定着ローラと定着ローラの内少なくとも一つのローラを駆動する駆動手段と第2の定着ローラに掛け渡した定着ベルトが第2定着ローラとともに回転移動し、両面に未定着トナー画像が転写された記録媒体を定着ニップにガイドする。
第2の像担持体10の搬送方向を加熱手段30の定着ベルト18に対して適正な角度になるように配置する。記録媒体Pは適正な角度でベルトに接触しベルトと共に定着ニップに向けて搬送される。また、定着ベルトに対向し加圧・接触するローラ42からバイアスを印加し加熱手段のベルト表面に電荷を帯電させ記録媒体をベルト表面に吸着させる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、異常画像(画像ズレ)のない品質の良い画像と良好な搬送性を得ることができる。
請求項2によれば、定着ベルト表面にバイアスを印加させ記録媒体を定着ベルトに吸着させることにより記録媒体が加圧ベルト上でズレないようにし記録媒体をスムーズに加熱手段に受け渡すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による定着装置の実施の形態を採用した画像形成装置を示す概略中央断面図。
【図2】第2の像担持体と定着手段を示す概略図。
【図3】図2の定着手段の詳細図。
【符号の説明】
18 定着ベルト
19 第1定着ローラ
41 第2定着ローラ
42 印加手段
Claims (2)
- 第1の定着ローラと、これと対向する第2の定着ローラとを有し、第2の定着ローラに掛け渡して第2の定着ローラとともに回転移動し未定着画像を有する記録媒体を定着ローラニップ間に案内する定着ベルトを有し、この定着ベルトの案内部分の速度とニップ部の速度差が10%以下であることを特徴とする画像形成装置の定着装置。
- 定着ベルト表面に電荷を付与する印加手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の定着装置。
Priority Applications (1)
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JP2003202022A JP2005043585A (ja) | 2003-07-25 | 2003-07-25 | 画像形成装置の定着装置 |
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- 2003-07-25 JP JP2003202022A patent/JP2005043585A/ja active Pending
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