JP2005043563A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像データに予め付加された網情報を示す特定の文字列を認識する手段を設けることにより、1つのホットフォルダで複数の網情報の設定を共存させることができる画像処理装置を提供するものである。
【解決手段】データ名認識手段32は、画像データ内に記述されている特定の文字列を認識する。制御処理手段33は、その認識された特定の文字列が示す色版の網情報の設定内容に従って画像データの網点化処理を行い、出力装置制御手段34は、網点化処理された画像データと出力指示信号をDCP作成装置4に送信する。DCP作成装置4は、画像処理装置3から受信した画像データに基づいて、レーザーで露光することによりデジタルカラープルーフを作成する。
【選択図】 図1
【解決手段】データ名認識手段32は、画像データ内に記述されている特定の文字列を認識する。制御処理手段33は、その認識された特定の文字列が示す色版の網情報の設定内容に従って画像データの網点化処理を行い、出力装置制御手段34は、網点化処理された画像データと出力指示信号をDCP作成装置4に送信する。DCP作成装置4は、画像処理装置3から受信した画像データに基づいて、レーザーで露光することによりデジタルカラープルーフを作成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特色を出力可能なカラー画像データ出力システムにおいて、入力されるカラー画像データに予め、網情報を示す特定の文字列を付加しておき、該文字列を認識した場合には、その網情報に従って、網点化処理を行う画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、印刷産業においては、DTP(Desk Top Publishing)といったデジタル編集装置から、CTP(Computer to Plate)といった、デジタルで直接、印刷用の原版を作成する画像出力装置に画像データを送信して、出力する機会が増えてきている。しかしながら、このように、直接、印刷用の原版を作成する場合には、DTPにおいて画像データを作成する際にミスがあると、間違った印刷物を大量に作成してしまう印刷事故が発生する場合があった。そこで、最近では、原版を作成する前にカラーの網点デジタルプルーフを作成することで、これを基に校正を行うことを可能としたデジタルカラープルーフ作成システムというものが使用されるようになってきた。
【0003】
一般的に、複数の作業者がデジタル画像出力装置で出力処理毎に指示を行う場合、その処理内容毎の設定内容をホットフォルダと称されるフォルダに割り当てて、作業者はそのホットフォルダに画像データファイルをコピーして処理を行っていた(例えば、特許文献1)。
【0004】
一方、カラーの網点デジタルプルーフをC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)といった基本色で出力するデジタル画像出力装置において網点化処理を行う場合、網点角度は予め決めておいた設定を用いていたため、網点角度によりホットフォルダを分ける必要がなかった。
【0005】
しかしながら、任意の特色が出力可能なデジタル画像出力装置では、特色の種類、特色同士の関係または特色とCMYK版との関係により、出力毎に網点角度、線数または形状(以下、網情報と呼ぶ。)を設定する必要がある。従って、従来の画像処理装置においては、出力毎に網情報を設定するために、網情報の組み合わせごとにホットフォルダを多数用意しておき、出力したい網情報の組み合わせによって画像データを書き込むホットフォルダを指定していた。
【0006】
また、特色に対して網点化処理を行う別の方法として、画像データ1点毎に個別に網情報を設定して、網点化処理を行っていた。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−143647号公報(段落[0031])
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来技術においては、処理内容毎に複数のホットフォルダを用意し、出力したい網情報の組み合わせによって画像データを書き込むホットフォルダを指定する必要があるため、作業が煩雑化していた。さらに、作業者が画像データファイルをコピーしてホットフォルダ内に移動させるため、作業者による間違いが生じやすかった。また、DTP編集装置とデジタルプルーフシステムは別のフロアや建物といった遠隔地にあることが多いため、画像データ1点毎に網情報を設定する場合では、非常に作業性が悪くなり、作業効率の低下を招いていた。
【0010】
本発明は、上記の問題を解決するものであり、画像データに予め付加された網情報を示す特定の文字列を認識する手段を設けることにより、複数のホットフォルダを設けて作業者が特定のホットフォルダを指定する必要をなくし、1つのホットフォルダで複数の網情報の設定を共存させることができる画像処理装置を提供するものである。その結果、デジタル画像出力の作業の効率化を図り、さらに、作業者の間違いを減少させることができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、外部装置から特定の文字列が含まれている画像データを受信して、該画像データに対して網点化処理を行う画像処理装置であって、前記画像データに含まれている前記特定の文字列を認識するデータ名認識手段と、前記データ名認識手段によって認識された前記特定の文字列に示されている網情報の設定内容に従って、前記画像データに対して網点化処理を行う制御処理手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明であって、前記特定の文字列は、前記画像データのファイル名に含まれていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明であって、前記特定の文字列は、前記画像データのファイル名の中のジョブ名を示す文字列に含まれていることを特徴とするものである。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1記載の発明であって、前記特定の文字列は、前記画像データのファイル内部に記述されているジョブ名に含まれていることを特徴とするものである。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1記載の発明であって、前記網情報は、特色の網情報であることを特徴とするものである。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1記載の発明であって、前記網情報は、網角度を含むことを特徴とするものである。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項1記載の発明であって、前記網情報は、網線数を含むことを特徴とするものである。
【0018】
請求項8に記載の発明は、請求項1記載の発明であって、前記網情報は、網形状を含むことを特徴とするものである。
【0019】
請求項9に記載の発明は、特定の文字列が含まれている画像データに対して網点化処理を行う画像処理方法であって、前記画像データに含まれている前記特定の文字列を認識するデータ名認識ステップと、前記データ名認識ステップにおいて認識された前記特定の文字列が示す網情報の設定内容に従って、前記画像データに対して網点化処理を行う制御処理ステップと、を含むことを特徴とするものである。
【0020】
請求項10に記載の発明は、特定の文字列が含まれている画像データに対して網点化処理を行うために、コンピュータに、前記画像データに含まれている前記特定の文字列を認識するデータ名認識機能と、前記データ名認識ステップにおいて認識された前記特定の文字列が示す網情報の設定内容に従って、前記画像データに対して網点化処理を行う制御処理機能と、を実現させるための画像処理プログラムである。
【0021】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例について、図1乃至図4を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施形態の画像出力システムの全体構成を示すシステム構成図である。また、図2は、本発明の実施形態における画像データの出力処理の流れを示すフローチャートである。また、図3および図4は、本発明の実施形態における網情報の設定例およびデータ名の入力例を示す図である。
【0023】
(構成)
図1に示すように、本発明の画像出力システムは、上流端末である画像データ編集端末1A〜1Cと、RIP(Raster・Image・Processor)2と、画像処理装置3と、DCP作成装置4と、サーバ5と、原版作成装置6とを備えている。画像データ編集端末1A〜1Cと、RIP2と、画像制御装置3と、サーバ5とは、ネットワークNを介して互いに接続されている。また、画像データ編集端末1A〜1CおよびRIP2は、任意の数を設置することができる。
【0024】
画像データ編集端末1A〜1Cおよび画像制御装置3は、いずれもコンピュータターミナル(端末装置)として動作するものである。画像データ編集端末1A〜1Cは、コンピュータ本体、キーボード、モニタ、イメージスキャナなどの画像入力機器などを備えており、画像制御装置3は、コンピュータ本体、キーボード、モニタなどを備え、DCP作成装置4の出力制御を行うための所定の動作プログラムが組み込まれている。
【0025】
また、DCP作成装置4には、例えば、R、G、B各色のレーザーが備えられており、画像制御装置3から送信された画像データに基づいてレーザーで露光することによりデジタルカラープルーフを作成する。サーバ5は、画像データ編集端末1A〜1CまたはRIP2から送信された画像データを格納する。原版作成装置6にはCTPが用いられ、デジタルで直接、印刷用の原版を作成する。
【0026】
次に、当該画像出力システムの詳細な構成について、図1を参照しつつ、主に画像データ編集端末1A〜1Cおよび画像制御装置3について説明する。画像データ編集端末1A〜1Cは、画像入力機器により取り込んだ画像データやDTPアプリケーションにより編集を行った編集データに、所定の規則に従ってデータ名を入力するデータ名入力手段11を備えている。
【0027】
画像制御装置3は、ホットフォルダ31と、データ名認識手段32と、制御処理手段33と、出力装置制御手段34とを備えている。ホットフォルダ31は、画像データ編集端末1A〜1C、RIP2またはサーバ5から送信された画像データを格納する。データ名認識手段32は、ホットフォルダ31内に格納されている画像データ内に記述されている網情報を示す特定の文字列を認識する手段である。また、制御処理手段33は、データ名認識手段32によって認識された網情報が示す網点化処理の設定内容に従って自動的に網点化処理を行う手段である。また、出力装置制御手段34は、制御処理手段33によって網点化された画像データを出力指示信号とともにDCP作成装置4に送信する手段である。
【0028】
尚、ここで言う画像データの種別には、主に、PS、PDF、EPSなどのページ記述言語と、TIFF、TIFF/IT、JPEGなどの多値画像汎用フォーマットと、TIFF BITMAPなどの2値画像汎用フォーマットがある。
【0029】
(作用)
以上のようなデータ名認識手段32および制御処理手段33を備えた本実施形態の画像処理装置3によれば、次のような作用が奏される。
【0030】
画像データ編集端末1A〜1C、RIP2またはサーバ5から画像制御装置3内のホットフォルダ31に画像データが送信された場合に、画像制御装置3内のデータ名認識手段32は、画像データ内に記述されている特定の文字列を認識する。そして、制御処理手段33は、その認識された特定の文字列が示す色版の網情報の設定内容に従って画像データの網点化処理を行い、出力装置制御手段34は、網点化処理された画像データと出力指示信号をDCP作成装置4に送信する。DCP作成装置4は、画像処理装置3から受信した画像データに基づいて、レーザーで露光することによりデジタルカラープルーフを作成する。その結果、処理内容毎に異なるホットフォルダに画像データをコピーする必要もなくなるので、デジタル画像出力の作業の効率化を図ることができ、作業者の間違いを減少させることが可能となる。
【0031】
次に、図2を参照しつつ、本発明の画像処理装置による画像処理の流れについて説明する。
【0032】
図2に示すように、まず、画像データ編集端末1A〜1Cに備えられているイメージスキャナなどの画像入力手段により、画像データ編集端末1A〜1Cに画像を取り込み、その画像データやDTPアプリケーションにより編集を行った編集データに、ファイル名およびジョブ名などのデータ名を入力する。ここで、データ名認識手段32が認識できるように予め決められた所定の規則に従って、網情報を示す特定の文字列をファイル名またはジョブ名に含ませる(S01)。データ名の入力は、作業者が画像データ編集端末1A〜1Cに備えられているキーボードにより入力する。
【0033】
ここで、データ名の入力規則の例について説明する。このデータ名の入力は、データ名認識手段32が認識できる、予め決められた所定の規則に従う必要がある。ここでは、印刷ジョブのジョブ名に網情報を示す特定の文字列を含ませる場合について説明する。例えば、データ名認識手段32が次のような規則に従って、網情報を認識する場合には、その規則に従ってデータ名を入力する必要がある。
【0034】
網情報には、網角度、線数および形状がある。データ名認識手段32が、それらの情報を、例えば、「JOBNAME」の後に続いて、1番目に記述されている情報は[色版名]であると認識し、続いて2番目に記述されている情報はその色版の[網角度]であると認識し、3番目に記述されている情報は[線数]であると認識し、4番目に記述されている情報は[形状]であると認識する場合は、これらの情報を次のようにジョブ名に含ませて入力する必要がある。「JOBNAME−[色版名].[網角度].[線数].[形状].[色版名].[網角度].[線数].[形状].job」(JOBNAMEは任意の文字列)のように、データ名認識手段32が認識できる規則に従って各網情報を入力する必要がある。そして、さらに別の特色の網情報を設定する場合には、引き続き、[色版名]、その色版の[網角度]、[線数]、[形状]を入力する。
【0035】
また、一部の網情報のみを設定する場合には、その他の網情報の部分には何も記述しないか又はアンダーバーなどを記述するように決めておく。例えば、[網角度]のみを設定し、その他の[線数]、[形状]については設定しない場合は、「JOBNAME−[色版].[網角度]._._.[色版].[網角度]._._.job」のように入力すればよい。
【0036】
尚、本実施形態の文字列の入力例においては、[色版]の後に、[網角度]、[線数]、[形状]の順番で各情報を設定しているが、特にこの順番に限られず、[色版名]の後に、[線数]、[形状]、[網角度]の順番で設定することも可能である。この場合であっても、データ名認識手段32が認識できる規則に従う必要がある。
【0037】
また、画像データのファイル名に網情報を示す所定の文字列を含ませてもよい。その場合には、例えば、「FILENAME−[色版名].[網角度].[線数].[形状].[色版名].[網角度].[線数].[形状].tif」(FILENAMEは任意の文字列)のように入力する。
【0038】
次に、図3および図4を参照しつつ更なる具体例について説明する。これらの具体例においても、先述したデータ名認識手段32が認識できる規則に従って、網情報を記述する必要がある。これらの図に示されている例では、画像データのファイル名中のジョブ名を示す文字列に、網情報を示す特定の文字列が記述されている。図3(a)に、網情報のうちの網角度を設定する場合の第1の例を示す。この第1の例は、特色1(S1)としてPINK、特色2(S2)としてGOLDが選択され、特色1(S1)を網角度45度で、特色2(S2)を網角度45度で網点化処理を行いたい場合のジョブ名の入力例である。例えば、図3(a)に示すように、「JOBNAME−S1.45._._.S2.45._._.job」のように記述する。これは、特色(S1)の網角度は45度で、特色2(S2)の網角度は45度であることを示している。また、ジョブ名の入力方法はこれに限られず、色版名称をジョブ名中に直接記述してもよい。例えば、「JOBNAME−PINK.45._._.GOLD.45._._.job」のように記述することもできる。
【0039】
図3(b)に、網情報のうちの網角度を設定する場合の第2の例を示す。この第2の例は、特色1(S1)としてPINK、特色2(S2)としてGOLDが選択され、特色1(S1)を網角度75度、特色2(S2)を網角度45度で網点化処理を行いたい場合のジョブ名の入力例である。この第2の例においても、前述した第1の例と同様に、「JOBNAME−S1.75._._.S2.45._._.job」のように記述する。これは、特色(S1)の網角度は75度で、特色2(S2)の網角度は45度であることを示している。また、ジョブ名の入力方法はこれに限られず、前述した第1の例と同様に色版名称をジョブ名中に直接記載して、「JOBNAME−PINK.75._._.GOLD.45._._.job」のように記述することもできる。
【0040】
データ名の入力によって網情報を設定できるのは、前述したように網角度に限られず、その他、線数や形状を設定することもできる。
【0041】
さらに、図4(a)に第3の例を示す。この第3の例は、網情報中の網角度の他に線数を設定する場合の例であり、特色1(S1)としてPINK、特色2(S2)としてGOLDが選択され、特色1(S1)を網角度45度、線数175本で網点化処理を、特色2(S2)を網角度45度、線数175本で網点化処理を行いたい場合のデータ名の入力例である。このような場合には、同図に示すように、「JOBNAME−S1.45.175._.S2.45.175._.job」のように記述する。これは、特色(S1)の網角度は45度、線数は175本であり、特色2(S2)の網角度は45度、線数が175本であることを示している。また、ジョブ名の入力方法はこれに限られず、前述した第1および第2の例と同様に色版名称をジョブ名中に直接記述して、「JOBNAME−PINK.45.175._.GOLD.45.175._.job」のように記述することもできる。
【0042】
図4(b)は、第4の例として、網情報のうちの網角度および線数の他にさらに形状を設定する場合の例を示している。この第4の例は、特色1(S1)としてPINK、特色2(S2)としてGOLDが選択され、特色1(S1)を網角度45度、線数175本、形状を四角形で網点化処理を、特色2(S2)を網角度45度、線数175本、形状を四角形で網点化処理を行いたい場合のジョブ名の入力例である。このような場合には、同図に示すように、「JOBNAME−S1.45.175.square.S2.45.175.square.job」のように記述する。これは、特色(S1)の網角度は45度、線数は175本、形状は四角形で、特色2(S2)の網角度は45度、線数が175本、形状は四角形であることを示している。また、ジョブ名の入力方法はこれに限られず、前述した第1および第2の例と同様に、色版名称をジョブ名中に直接記述してもよい。例えば、「JOBNAME−PINK.45.175.square.GOLD.45.175.square.job」のように記述することもできる。
【0043】
画像データにデータ名を入力した後、画像データはネットワークNを介して画像制御装置3に送信され、ホットフォルダ31に格納される。または、ネットワークNを介してサーバ5に送信されサーバ5に格納される。サーバ5に格納された場合は、原版作成装置6によって原版を作成する前にカラーの網点デジタルプルーフを作成するため、画像データは画像制御装置3に送信され、ホットフォルダ31に格納される。
【0044】
次に、画像制御装置3に備えられているデータ名認識手段32は、ホットフォルダ31に格納されている画像データのデータ名に含まれている網情報を示す特定の文字列を、前述したデータ名の入力規則に従って認識する(S02)。このデータ名認識手段32がデータ名を認識する方法について、印刷ジョブのジョブ名に網情報を示す特定の文字列を含ませた場合について説明する。
【0045】
例えば、データ名入力手段11によって、「JOBNAME−[色版名].[網角度].[線数].[形状].[色版名].[網角度].[線数].[形状].job」(JOBNAMEは任意の文字列)のようにジョブ名が入力されたとする。このジョブ名における網情報の記述は、データ名認識手段32が正確に認識できるように予め決められた規則に従っている(S01)。そして、データ名認識手段32は、この規則に従って網情報を認識する。この場合は、「JOBNAME」の後に続いて、1番目に記述されている情報は[色版名]であると認識し、続いて2番目に記述されている情報はその色版の[網角度]であると認識し、3番目に記述されている情報は[線数]であると認識し、4番目に記述されている情報は[形状]であると認識する。この入力規則に従うことにより、データ名認識手段32は正確に網情報を示す所定の文字列を認識することができる。
【0046】
上述した第1の例に基づいて、さらに詳細な説明をする。この第1の例は、図3(a)に示すように、「JOBNAME−S1.45._._.S2.45._._.job」のように記述されている。そして、データ名認識手段32は、「JOBNAME」の後に続いて、1番目に記述されている「S1」は色版の情報であると認識し、2番目に記述されている「45」は色版S1の網角度の情報であると認識し、3番目に記述されている「_」は色版S1の線数の情報であると認識し、4番目に記述されている「_」は色版S1の形状の情報であると認識する。さらに、5番目に記述されている「S2」は色版の情報であると認識し、6番目に記述されている「45」は色版S2の網角度の情報であると認識し、7番目に記述されている「_」は色版S2の線数の情報であると認識し、8番目に記述されている「_」は色版S2の形状の情報であると認識する。その結果、特色(S1)の網角度は45度で、特色2(S2)の網角度は45度であること認識される。
【0047】
また、色版名称をジョブ名中に直接記述されている場合においても同様である。例えば、「JOBNAME−PINK.45._._.GOLD.45._._.job」のように記述されている場合であっても、データ名認識手段32は、「JOBNAME」の後に続いて、1番目に記述されている「PINK」は色版の情報であると認識し、2番目に記述されている「45」は網角度であると認識し、3番目に記述されている「_」は線数の情報であると認識し、4番目に記述されている「_」は形状の情報であると認識する。続いて「GOLD」についても同様である。その結果、特色「PINK」の網角度は45度で、特色「GOLD」の網角度は45度であること認識される。
【0048】
そして、制御処理手段33はデータ名認識手段32が認識した網情報が示す網点化処理の設定内容に従って網点化処理を行う(S03)。例えば、前述した第1の例のようにジョブ名が記述されている場合は、特色1であるPINKは網角度45度で、特色2であるGOLDは網角度45度で網点化処理される。
【0049】
そして、網点化された画像データは、出力装置制御手段34によって出力指示信号とともにDCP作成装置4に送信され、DCP作成装置4によって、デジタルカラープルーフが作成される(S04)。
【0050】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
【0051】
【発明の効果】
本発明によると、数少ないホットフォルダであっても自由に網情報の設定をすることができるため、デジタル画像出力の作業の効率を高めることが可能となる。さらに、処理内容毎に異なったフォルダにファイルをコピーする必要がなくなるため、作業者の間違いを減少させることができ、作業効率を更に高めることができる。また、一般的なファイル名やジョブ名を示す文字領域を使用するため、DTP編集装置では、特に専用のソフトウェアを用いずに汎用のDTPソフトウェアで対応可能である。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像出力システムの全体構成を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の実施形態における画像データの出力処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態における網情報の第1および第2の設定例およびデータ名の入力例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態における網情報の第3および第4の設定例およびデータ名の入力例を示す図である。
【符号の説明】
1A、1B、1C 画像データ編集端末
2 RIP
3 画像制御装置
4 DCP作成装置
5 サーバ
6 原版作成装置
11 データ名入力手段
31 ホットフォルダ
32 データ名認識手段
33 制御処理手段
34 出力装置制御手段
N ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、特色を出力可能なカラー画像データ出力システムにおいて、入力されるカラー画像データに予め、網情報を示す特定の文字列を付加しておき、該文字列を認識した場合には、その網情報に従って、網点化処理を行う画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、印刷産業においては、DTP(Desk Top Publishing)といったデジタル編集装置から、CTP(Computer to Plate)といった、デジタルで直接、印刷用の原版を作成する画像出力装置に画像データを送信して、出力する機会が増えてきている。しかしながら、このように、直接、印刷用の原版を作成する場合には、DTPにおいて画像データを作成する際にミスがあると、間違った印刷物を大量に作成してしまう印刷事故が発生する場合があった。そこで、最近では、原版を作成する前にカラーの網点デジタルプルーフを作成することで、これを基に校正を行うことを可能としたデジタルカラープルーフ作成システムというものが使用されるようになってきた。
【0003】
一般的に、複数の作業者がデジタル画像出力装置で出力処理毎に指示を行う場合、その処理内容毎の設定内容をホットフォルダと称されるフォルダに割り当てて、作業者はそのホットフォルダに画像データファイルをコピーして処理を行っていた(例えば、特許文献1)。
【0004】
一方、カラーの網点デジタルプルーフをC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)といった基本色で出力するデジタル画像出力装置において網点化処理を行う場合、網点角度は予め決めておいた設定を用いていたため、網点角度によりホットフォルダを分ける必要がなかった。
【0005】
しかしながら、任意の特色が出力可能なデジタル画像出力装置では、特色の種類、特色同士の関係または特色とCMYK版との関係により、出力毎に網点角度、線数または形状(以下、網情報と呼ぶ。)を設定する必要がある。従って、従来の画像処理装置においては、出力毎に網情報を設定するために、網情報の組み合わせごとにホットフォルダを多数用意しておき、出力したい網情報の組み合わせによって画像データを書き込むホットフォルダを指定していた。
【0006】
また、特色に対して網点化処理を行う別の方法として、画像データ1点毎に個別に網情報を設定して、網点化処理を行っていた。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−143647号公報(段落[0031])
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来技術においては、処理内容毎に複数のホットフォルダを用意し、出力したい網情報の組み合わせによって画像データを書き込むホットフォルダを指定する必要があるため、作業が煩雑化していた。さらに、作業者が画像データファイルをコピーしてホットフォルダ内に移動させるため、作業者による間違いが生じやすかった。また、DTP編集装置とデジタルプルーフシステムは別のフロアや建物といった遠隔地にあることが多いため、画像データ1点毎に網情報を設定する場合では、非常に作業性が悪くなり、作業効率の低下を招いていた。
【0010】
本発明は、上記の問題を解決するものであり、画像データに予め付加された網情報を示す特定の文字列を認識する手段を設けることにより、複数のホットフォルダを設けて作業者が特定のホットフォルダを指定する必要をなくし、1つのホットフォルダで複数の網情報の設定を共存させることができる画像処理装置を提供するものである。その結果、デジタル画像出力の作業の効率化を図り、さらに、作業者の間違いを減少させることができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、外部装置から特定の文字列が含まれている画像データを受信して、該画像データに対して網点化処理を行う画像処理装置であって、前記画像データに含まれている前記特定の文字列を認識するデータ名認識手段と、前記データ名認識手段によって認識された前記特定の文字列に示されている網情報の設定内容に従って、前記画像データに対して網点化処理を行う制御処理手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明であって、前記特定の文字列は、前記画像データのファイル名に含まれていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明であって、前記特定の文字列は、前記画像データのファイル名の中のジョブ名を示す文字列に含まれていることを特徴とするものである。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1記載の発明であって、前記特定の文字列は、前記画像データのファイル内部に記述されているジョブ名に含まれていることを特徴とするものである。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1記載の発明であって、前記網情報は、特色の網情報であることを特徴とするものである。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1記載の発明であって、前記網情報は、網角度を含むことを特徴とするものである。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項1記載の発明であって、前記網情報は、網線数を含むことを特徴とするものである。
【0018】
請求項8に記載の発明は、請求項1記載の発明であって、前記網情報は、網形状を含むことを特徴とするものである。
【0019】
請求項9に記載の発明は、特定の文字列が含まれている画像データに対して網点化処理を行う画像処理方法であって、前記画像データに含まれている前記特定の文字列を認識するデータ名認識ステップと、前記データ名認識ステップにおいて認識された前記特定の文字列が示す網情報の設定内容に従って、前記画像データに対して網点化処理を行う制御処理ステップと、を含むことを特徴とするものである。
【0020】
請求項10に記載の発明は、特定の文字列が含まれている画像データに対して網点化処理を行うために、コンピュータに、前記画像データに含まれている前記特定の文字列を認識するデータ名認識機能と、前記データ名認識ステップにおいて認識された前記特定の文字列が示す網情報の設定内容に従って、前記画像データに対して網点化処理を行う制御処理機能と、を実現させるための画像処理プログラムである。
【0021】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例について、図1乃至図4を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施形態の画像出力システムの全体構成を示すシステム構成図である。また、図2は、本発明の実施形態における画像データの出力処理の流れを示すフローチャートである。また、図3および図4は、本発明の実施形態における網情報の設定例およびデータ名の入力例を示す図である。
【0023】
(構成)
図1に示すように、本発明の画像出力システムは、上流端末である画像データ編集端末1A〜1Cと、RIP(Raster・Image・Processor)2と、画像処理装置3と、DCP作成装置4と、サーバ5と、原版作成装置6とを備えている。画像データ編集端末1A〜1Cと、RIP2と、画像制御装置3と、サーバ5とは、ネットワークNを介して互いに接続されている。また、画像データ編集端末1A〜1CおよびRIP2は、任意の数を設置することができる。
【0024】
画像データ編集端末1A〜1Cおよび画像制御装置3は、いずれもコンピュータターミナル(端末装置)として動作するものである。画像データ編集端末1A〜1Cは、コンピュータ本体、キーボード、モニタ、イメージスキャナなどの画像入力機器などを備えており、画像制御装置3は、コンピュータ本体、キーボード、モニタなどを備え、DCP作成装置4の出力制御を行うための所定の動作プログラムが組み込まれている。
【0025】
また、DCP作成装置4には、例えば、R、G、B各色のレーザーが備えられており、画像制御装置3から送信された画像データに基づいてレーザーで露光することによりデジタルカラープルーフを作成する。サーバ5は、画像データ編集端末1A〜1CまたはRIP2から送信された画像データを格納する。原版作成装置6にはCTPが用いられ、デジタルで直接、印刷用の原版を作成する。
【0026】
次に、当該画像出力システムの詳細な構成について、図1を参照しつつ、主に画像データ編集端末1A〜1Cおよび画像制御装置3について説明する。画像データ編集端末1A〜1Cは、画像入力機器により取り込んだ画像データやDTPアプリケーションにより編集を行った編集データに、所定の規則に従ってデータ名を入力するデータ名入力手段11を備えている。
【0027】
画像制御装置3は、ホットフォルダ31と、データ名認識手段32と、制御処理手段33と、出力装置制御手段34とを備えている。ホットフォルダ31は、画像データ編集端末1A〜1C、RIP2またはサーバ5から送信された画像データを格納する。データ名認識手段32は、ホットフォルダ31内に格納されている画像データ内に記述されている網情報を示す特定の文字列を認識する手段である。また、制御処理手段33は、データ名認識手段32によって認識された網情報が示す網点化処理の設定内容に従って自動的に網点化処理を行う手段である。また、出力装置制御手段34は、制御処理手段33によって網点化された画像データを出力指示信号とともにDCP作成装置4に送信する手段である。
【0028】
尚、ここで言う画像データの種別には、主に、PS、PDF、EPSなどのページ記述言語と、TIFF、TIFF/IT、JPEGなどの多値画像汎用フォーマットと、TIFF BITMAPなどの2値画像汎用フォーマットがある。
【0029】
(作用)
以上のようなデータ名認識手段32および制御処理手段33を備えた本実施形態の画像処理装置3によれば、次のような作用が奏される。
【0030】
画像データ編集端末1A〜1C、RIP2またはサーバ5から画像制御装置3内のホットフォルダ31に画像データが送信された場合に、画像制御装置3内のデータ名認識手段32は、画像データ内に記述されている特定の文字列を認識する。そして、制御処理手段33は、その認識された特定の文字列が示す色版の網情報の設定内容に従って画像データの網点化処理を行い、出力装置制御手段34は、網点化処理された画像データと出力指示信号をDCP作成装置4に送信する。DCP作成装置4は、画像処理装置3から受信した画像データに基づいて、レーザーで露光することによりデジタルカラープルーフを作成する。その結果、処理内容毎に異なるホットフォルダに画像データをコピーする必要もなくなるので、デジタル画像出力の作業の効率化を図ることができ、作業者の間違いを減少させることが可能となる。
【0031】
次に、図2を参照しつつ、本発明の画像処理装置による画像処理の流れについて説明する。
【0032】
図2に示すように、まず、画像データ編集端末1A〜1Cに備えられているイメージスキャナなどの画像入力手段により、画像データ編集端末1A〜1Cに画像を取り込み、その画像データやDTPアプリケーションにより編集を行った編集データに、ファイル名およびジョブ名などのデータ名を入力する。ここで、データ名認識手段32が認識できるように予め決められた所定の規則に従って、網情報を示す特定の文字列をファイル名またはジョブ名に含ませる(S01)。データ名の入力は、作業者が画像データ編集端末1A〜1Cに備えられているキーボードにより入力する。
【0033】
ここで、データ名の入力規則の例について説明する。このデータ名の入力は、データ名認識手段32が認識できる、予め決められた所定の規則に従う必要がある。ここでは、印刷ジョブのジョブ名に網情報を示す特定の文字列を含ませる場合について説明する。例えば、データ名認識手段32が次のような規則に従って、網情報を認識する場合には、その規則に従ってデータ名を入力する必要がある。
【0034】
網情報には、網角度、線数および形状がある。データ名認識手段32が、それらの情報を、例えば、「JOBNAME」の後に続いて、1番目に記述されている情報は[色版名]であると認識し、続いて2番目に記述されている情報はその色版の[網角度]であると認識し、3番目に記述されている情報は[線数]であると認識し、4番目に記述されている情報は[形状]であると認識する場合は、これらの情報を次のようにジョブ名に含ませて入力する必要がある。「JOBNAME−[色版名].[網角度].[線数].[形状].[色版名].[網角度].[線数].[形状].job」(JOBNAMEは任意の文字列)のように、データ名認識手段32が認識できる規則に従って各網情報を入力する必要がある。そして、さらに別の特色の網情報を設定する場合には、引き続き、[色版名]、その色版の[網角度]、[線数]、[形状]を入力する。
【0035】
また、一部の網情報のみを設定する場合には、その他の網情報の部分には何も記述しないか又はアンダーバーなどを記述するように決めておく。例えば、[網角度]のみを設定し、その他の[線数]、[形状]については設定しない場合は、「JOBNAME−[色版].[網角度]._._.[色版].[網角度]._._.job」のように入力すればよい。
【0036】
尚、本実施形態の文字列の入力例においては、[色版]の後に、[網角度]、[線数]、[形状]の順番で各情報を設定しているが、特にこの順番に限られず、[色版名]の後に、[線数]、[形状]、[網角度]の順番で設定することも可能である。この場合であっても、データ名認識手段32が認識できる規則に従う必要がある。
【0037】
また、画像データのファイル名に網情報を示す所定の文字列を含ませてもよい。その場合には、例えば、「FILENAME−[色版名].[網角度].[線数].[形状].[色版名].[網角度].[線数].[形状].tif」(FILENAMEは任意の文字列)のように入力する。
【0038】
次に、図3および図4を参照しつつ更なる具体例について説明する。これらの具体例においても、先述したデータ名認識手段32が認識できる規則に従って、網情報を記述する必要がある。これらの図に示されている例では、画像データのファイル名中のジョブ名を示す文字列に、網情報を示す特定の文字列が記述されている。図3(a)に、網情報のうちの網角度を設定する場合の第1の例を示す。この第1の例は、特色1(S1)としてPINK、特色2(S2)としてGOLDが選択され、特色1(S1)を網角度45度で、特色2(S2)を網角度45度で網点化処理を行いたい場合のジョブ名の入力例である。例えば、図3(a)に示すように、「JOBNAME−S1.45._._.S2.45._._.job」のように記述する。これは、特色(S1)の網角度は45度で、特色2(S2)の網角度は45度であることを示している。また、ジョブ名の入力方法はこれに限られず、色版名称をジョブ名中に直接記述してもよい。例えば、「JOBNAME−PINK.45._._.GOLD.45._._.job」のように記述することもできる。
【0039】
図3(b)に、網情報のうちの網角度を設定する場合の第2の例を示す。この第2の例は、特色1(S1)としてPINK、特色2(S2)としてGOLDが選択され、特色1(S1)を網角度75度、特色2(S2)を網角度45度で網点化処理を行いたい場合のジョブ名の入力例である。この第2の例においても、前述した第1の例と同様に、「JOBNAME−S1.75._._.S2.45._._.job」のように記述する。これは、特色(S1)の網角度は75度で、特色2(S2)の網角度は45度であることを示している。また、ジョブ名の入力方法はこれに限られず、前述した第1の例と同様に色版名称をジョブ名中に直接記載して、「JOBNAME−PINK.75._._.GOLD.45._._.job」のように記述することもできる。
【0040】
データ名の入力によって網情報を設定できるのは、前述したように網角度に限られず、その他、線数や形状を設定することもできる。
【0041】
さらに、図4(a)に第3の例を示す。この第3の例は、網情報中の網角度の他に線数を設定する場合の例であり、特色1(S1)としてPINK、特色2(S2)としてGOLDが選択され、特色1(S1)を網角度45度、線数175本で網点化処理を、特色2(S2)を網角度45度、線数175本で網点化処理を行いたい場合のデータ名の入力例である。このような場合には、同図に示すように、「JOBNAME−S1.45.175._.S2.45.175._.job」のように記述する。これは、特色(S1)の網角度は45度、線数は175本であり、特色2(S2)の網角度は45度、線数が175本であることを示している。また、ジョブ名の入力方法はこれに限られず、前述した第1および第2の例と同様に色版名称をジョブ名中に直接記述して、「JOBNAME−PINK.45.175._.GOLD.45.175._.job」のように記述することもできる。
【0042】
図4(b)は、第4の例として、網情報のうちの網角度および線数の他にさらに形状を設定する場合の例を示している。この第4の例は、特色1(S1)としてPINK、特色2(S2)としてGOLDが選択され、特色1(S1)を網角度45度、線数175本、形状を四角形で網点化処理を、特色2(S2)を網角度45度、線数175本、形状を四角形で網点化処理を行いたい場合のジョブ名の入力例である。このような場合には、同図に示すように、「JOBNAME−S1.45.175.square.S2.45.175.square.job」のように記述する。これは、特色(S1)の網角度は45度、線数は175本、形状は四角形で、特色2(S2)の網角度は45度、線数が175本、形状は四角形であることを示している。また、ジョブ名の入力方法はこれに限られず、前述した第1および第2の例と同様に、色版名称をジョブ名中に直接記述してもよい。例えば、「JOBNAME−PINK.45.175.square.GOLD.45.175.square.job」のように記述することもできる。
【0043】
画像データにデータ名を入力した後、画像データはネットワークNを介して画像制御装置3に送信され、ホットフォルダ31に格納される。または、ネットワークNを介してサーバ5に送信されサーバ5に格納される。サーバ5に格納された場合は、原版作成装置6によって原版を作成する前にカラーの網点デジタルプルーフを作成するため、画像データは画像制御装置3に送信され、ホットフォルダ31に格納される。
【0044】
次に、画像制御装置3に備えられているデータ名認識手段32は、ホットフォルダ31に格納されている画像データのデータ名に含まれている網情報を示す特定の文字列を、前述したデータ名の入力規則に従って認識する(S02)。このデータ名認識手段32がデータ名を認識する方法について、印刷ジョブのジョブ名に網情報を示す特定の文字列を含ませた場合について説明する。
【0045】
例えば、データ名入力手段11によって、「JOBNAME−[色版名].[網角度].[線数].[形状].[色版名].[網角度].[線数].[形状].job」(JOBNAMEは任意の文字列)のようにジョブ名が入力されたとする。このジョブ名における網情報の記述は、データ名認識手段32が正確に認識できるように予め決められた規則に従っている(S01)。そして、データ名認識手段32は、この規則に従って網情報を認識する。この場合は、「JOBNAME」の後に続いて、1番目に記述されている情報は[色版名]であると認識し、続いて2番目に記述されている情報はその色版の[網角度]であると認識し、3番目に記述されている情報は[線数]であると認識し、4番目に記述されている情報は[形状]であると認識する。この入力規則に従うことにより、データ名認識手段32は正確に網情報を示す所定の文字列を認識することができる。
【0046】
上述した第1の例に基づいて、さらに詳細な説明をする。この第1の例は、図3(a)に示すように、「JOBNAME−S1.45._._.S2.45._._.job」のように記述されている。そして、データ名認識手段32は、「JOBNAME」の後に続いて、1番目に記述されている「S1」は色版の情報であると認識し、2番目に記述されている「45」は色版S1の網角度の情報であると認識し、3番目に記述されている「_」は色版S1の線数の情報であると認識し、4番目に記述されている「_」は色版S1の形状の情報であると認識する。さらに、5番目に記述されている「S2」は色版の情報であると認識し、6番目に記述されている「45」は色版S2の網角度の情報であると認識し、7番目に記述されている「_」は色版S2の線数の情報であると認識し、8番目に記述されている「_」は色版S2の形状の情報であると認識する。その結果、特色(S1)の網角度は45度で、特色2(S2)の網角度は45度であること認識される。
【0047】
また、色版名称をジョブ名中に直接記述されている場合においても同様である。例えば、「JOBNAME−PINK.45._._.GOLD.45._._.job」のように記述されている場合であっても、データ名認識手段32は、「JOBNAME」の後に続いて、1番目に記述されている「PINK」は色版の情報であると認識し、2番目に記述されている「45」は網角度であると認識し、3番目に記述されている「_」は線数の情報であると認識し、4番目に記述されている「_」は形状の情報であると認識する。続いて「GOLD」についても同様である。その結果、特色「PINK」の網角度は45度で、特色「GOLD」の網角度は45度であること認識される。
【0048】
そして、制御処理手段33はデータ名認識手段32が認識した網情報が示す網点化処理の設定内容に従って網点化処理を行う(S03)。例えば、前述した第1の例のようにジョブ名が記述されている場合は、特色1であるPINKは網角度45度で、特色2であるGOLDは網角度45度で網点化処理される。
【0049】
そして、網点化された画像データは、出力装置制御手段34によって出力指示信号とともにDCP作成装置4に送信され、DCP作成装置4によって、デジタルカラープルーフが作成される(S04)。
【0050】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
【0051】
【発明の効果】
本発明によると、数少ないホットフォルダであっても自由に網情報の設定をすることができるため、デジタル画像出力の作業の効率を高めることが可能となる。さらに、処理内容毎に異なったフォルダにファイルをコピーする必要がなくなるため、作業者の間違いを減少させることができ、作業効率を更に高めることができる。また、一般的なファイル名やジョブ名を示す文字領域を使用するため、DTP編集装置では、特に専用のソフトウェアを用いずに汎用のDTPソフトウェアで対応可能である。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像出力システムの全体構成を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の実施形態における画像データの出力処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態における網情報の第1および第2の設定例およびデータ名の入力例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態における網情報の第3および第4の設定例およびデータ名の入力例を示す図である。
【符号の説明】
1A、1B、1C 画像データ編集端末
2 RIP
3 画像制御装置
4 DCP作成装置
5 サーバ
6 原版作成装置
11 データ名入力手段
31 ホットフォルダ
32 データ名認識手段
33 制御処理手段
34 出力装置制御手段
N ネットワーク
Claims (11)
- 外部装置から特定の文字列が含まれている画像データを受信して、該画像データに対して網点化処理を行う画像処理装置であって、
前記画像データに含まれている前記特定の文字列を認識するデータ名認識手段と、
前記データ名認識手段によって認識された前記特定の文字列が示す網情報の設定内容に従って、前記画像データに対して網点化処理を行う制御処理手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記特定の文字列は、前記画像データのファイル名に含まれていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記特定の文字列は、前記画像データのファイル名の中のジョブ名を示す文字列に含まれていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記特定の文字列は、前記画像データのファイル内部に記述されているジョブ名に含まれていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記網情報は、特色の網情報であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記網情報は、網角度を含むことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記網情報は、網線数を含むことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記網情報は、網形状を含むことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 特定の文字列が含まれている画像データに対して網点化処理を行う画像処理方法であって、
前記画像データに含まれている前記特定の文字列を認識するデータ名認識ステップと、
前記データ名認識ステップにおいて認識された前記特定の文字列が示す網情報の設定内容に従って、前記画像データに対して網点化処理を行う制御処理ステップと、
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 特定の文字列が含まれている画像データに対して網点化処理を行うために、コンピュータに、
前記画像データに含まれている前記特定の文字列を認識するデータ名認識機能と、
前記データ名認識ステップにおいて認識された前記特定の文字列が示す網情報の設定内容に従って、前記画像データに対して網点化処理を行う制御処理機能と、
を実現させるための画像処理プログラム。 - 請求項10に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2003201803A JP2005043563A (ja) | 2003-07-25 | 2003-07-25 | 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体 |
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2003
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