以下に図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用したネットワーク10の概略構成を示している。このネットワーク10には、画像処理装置とプリントサーバ12が設けられ、画像処理端末として複数のクライアントPC14が設けられている。
図2に示すように、プリントサーバ12及びクライアントPC14のそれぞれには、ネットワークインターフェイス(ネットワークI/F)16が設けられており、ネットワークI/F16のそれぞれが通信回線18に接続している。
これにより、ネットワーク10では、プリントサーバ12と各クライアントPC14の間及び、各クライアントPC14の間で、各種のデータの送受信が可能となっている。なお、ネットワーク10では、従来公知の任意の通信プロトコル又はネットワークプロトコルを適用することができる。
プリントサーバ12には、双方向インターフェイス(双方向I/F)20が設けられており、この双方向I/F20を介して印刷出力装置である印刷出力装置22が接続している。
これにより、プリントサーバ12は、クライアントPC14から入力される印刷ジョブに基づいた印刷出力が可能となっている。なお、プリントサーバ12は、複数台の印刷出力装置22が接続されるものであっても良いが、本実施の形態では、一例として1台の印刷出力装置22を用いている。
このプリントサーバ12には、キーボード、マウス等の入力デバイス及び、CRT、液晶ディスプレイ等の表示デバイスが設けられており、各種の動作状況やユーザーインターフェイスの表示及び表示に基づいた各種の情報の入力操作が可能となっている。また、プリントサーバ12は、表示デバイスに表示した画像に対する処理、及び表示画像を印刷出力するWYSIWYG機能を備えることができる。このようなプリントサーバ12としては、パーソナルコンピュータ(PC)に所定の機能を備えたPCIボードを装着することにより構成することができる。
このプリントサーバ12には、プリントサーバ12自体の作動を制御すると共に、印刷出力装置22の作動を制御するプリントコントローラ24及び、各種の画像処理と共に、画像データからラスタデータを作成するRIP処理を行う画像処理部26が設けられている。また、プリントサーバ12には、クライアントPC14から入力される印刷ジョブ中の処理指示に基づいて各種の処理設定及び印刷設定を行う処理設定部28及び、各種のプログラム、画像処理、印刷処理を実行するための各種のデータと共に、クライアントPC14から入力される印刷ジョブ等を一時的に格納可能な記憶媒体としてHDD30が設けられている。
一方、図1に示すように、クライアントPC14には、キーボード34や、ポインティングデバイス(図示省略)などの入力デバイス及び、CRTや液晶ディスプレイなどの表示デバイス(以下、「モニタ36」とする)を備えている。
また、図2に示すように、クライアントPC14には、各種のアプリケーション32が設けられており、クライアントPC14では、モニタ36に画像を表示しながらキーボード34(何れも図2では図示省略、図1参照)やポインティングデバイスを用い、画像の作成、加工、編集等の画像処理や文書作成などが可能となっている。
また、クライアントPC14には、プリンタドライバ38が設けられている。なお、クライアントPC14では、各種のプログラムと共に、アプリケーション32によって作成した画像データファイルや文書データファイルを格納可能なHDD等の記憶手段(図示省略)が設けられている。また、このようなクライアントPC14は、従来公知の一般的構成のパーソナルコンピュータ(PC)を適用することができ、本実施の形態では、クライアントPC14の詳細な説明を省略する。
クライアントPC14では、プリンタドライバ38を用いて、アプリケーション32によって作成したページレイアウト(画像データや描画命令)や文書を印刷ジョブとして、プリントサーバ12へ送信可能となっている。このときに、プリンタドライバ38では、例えば、プリントサーバ12上で印刷ジョブを特定可能とするジョブID等を付与する。
また、プリントサーバ12では、画像処理部26で画像処理を行うときや印刷出力装置22を用いて印刷出力するときの各種の印刷機能が設けられており、プリンタドライバ38を用いて印刷機能を設定(印刷設定)することにより、該当する印刷機能を使用することができるようになっている。
プリントサーバ12では、クライアントPC14から送信された印刷ジョブを受信すると、この印刷ジョブに対する画像処理及び印刷処理を実行し、印刷出力装置22から印刷出力する。このとき、プリントサーバ12では、プリンタドライバ38を用いてクライアントPC14上で設定された印刷設定に基づいた処理を実行するようになっている。
一方、プリントサーバ12では、クライアントPC14から送信された印刷ジョブを受信すると、この印刷ジョブをHDD30に格納する。また、プリントサーバ12では、印刷ジョブに対して画像処理及びRIP処理すると、このラスタデータ(描画データ)を図示しないメモリ上又はHDD30にスプールしながら、所定のタイミングで印刷出力装置22へ出力するようにしている。
すなわち、図2に示すように、HDD30には、スプーラ40が形成されており、プリントサーバ12では、ジョブごとに、ジョブID、印刷設定及び描画コードをスプールする。
ところで、図2に示すように、プリントサーバ12には、連結処理部42が形成されている。また、クライアントPC14には、プリンタドライバ38に連結設定手段44が設けられている。
クライアントPC14では、連結設定手段44を用いることにより、印刷ジョブに連結ジョブIDを付与することができる。プリントサーバ12では、印刷ジョブに連結ジョブIDが付与されていることにより、連結設定手段44に対して設けている連結処理部44が、同一の連結ジョブIDが付与されている印刷ジョブを連結して、連結ジョブを生成するジョブ連結を行う。
このときに、プリントサーバ12では、連結ジョブを連結ジョブIDと、個々のジョブに付与されているジョブIDによって管理する。これにより、図3に示すように、スプーラ40には、連結ジョブを形成する各ジョブ毎のジョブID、印刷設定及び描画コードが格納され、また、連結ジョブとしては、連結ジョブIDと、連結ジョブを形成する各ジョブを特定する構成ジョブIDと共に、連結ジョブに適用する印刷設定である共通印刷設定が格納される。
また、図2に示すクライアントPC14のプリンタドライバ38に設けている連結設定手段44は、クライアントPC14上での連結ジョブの編集、すなわち、連結ジョブを形成する印刷ジョブの追加や削除、連結ジョブに対する印刷設定である共通印刷設定の変更などの設定が可能となっている。
プリントサーバ12に設けている連結処理部42は、クライアントPC14の設定に基づいて連結ジョブの編集を実行するようになっている。
また、プリントサーバ12には、連結ジョブに対する印刷設定を、共通印刷設定として予め登録しておくことができるようになっており、クライアントPC14で、連結する印刷ジョブを選択するときに、プリントサーバ12に予め登録している共通印刷設定を選択することができるようになっている。
ここで、クライアントPC14上でのジョブ連結の設定と、この設定に基づいたプリントサーバ12上でのジョブ連結を説明する。
クライアントPC14では、アプリケーション32を用いてページレイアウトや文書などのデータの作成、編集や加工などの処理が可能となっており、これにより作成された画像データ、描画命令や文書データなど(以下、「描画コード」とする)のデータファイルが作成される。
クライアントPC14では、このデータファイルに対して、印刷設定を施して印刷ジョブとしてプリントサーバ12へ送信する。このとき、クライアントPCでは、プリンタドライバ38を用いて、印刷設定を行うと共に、ジョブIDを設定する。
これにより、印刷ジョブとしてジョブID、印刷設定及び描画コードが、クライアントPC14からプリントサーバ12へ送信される。プリントサーバ12は、クライアントPC14から送信された印刷ジョブを受信すると、印刷設定に基づいて処理設定を行い、この設定に基づいて、画像処理、RIP処理を行って、印刷出力装置22へ出力する。これにより、印刷ジョブに基づいた印刷出力が得られるようになっている。
ところで、プリントサーバ12に接続しているクライアントPC14では、プリンタドライバ38に連結設定手段44が設けられており、クライアントPC14では、この連結設定手段44を用いることにより、複数の印刷ジョブを連結するジョブ連結の設定が可能となっている。
ジョブ連結の設定を行う時には、ジョブ連結を行う印刷ジョブの送信に先立って、連結ジョブの作成/編集を選択する。これにより、プリンタドライバ38は、クライアントPC14のモニタ36上に、連結ジョブの作成/編集に用いるユーザーインターフェイス(UI)を表示する。
図4には、ユーザーインターフェイスの一例として適用したダイアログ50を示している。このダイアログ50には、チェックボックス52が設けられており、このチェックボックス52をマーク(チェック)することにより、該当する印刷ジョブが連結ジョブを形成する印刷ジョブに設定される。
また、このダイアログ50には、連結ジョブIDを入力するボックス54が設けられている。このボックス54には、連結ジョブのジョブIDとなる連結ジョブIDが入力される。
このボックス54に入力する連結ジョブIDは、任意の文字列によって指定することができる。また、連結ジョブを形成する最初の印刷ジョブであるときには、ダイアログ50上で連結ジョブIDを指定せずに、プリントサーバ12で連結ジョブIDを設定しても良く、このときには、ボックス54内をブランクとすれば良い。
ダイアログ50には、連結ジョブ操作に対する項目が設けられており、この項目では、「連結ジョブの作成」か、「構成ジョブの操作」かの選択が可能となっており、連結ジョブを作成する時には、チェックボックス56Aをマークして「連結ジョブの作成」を選択し、既に作成されている連結ジョブに対する編集を行う時には、チェックボックス56Bをマークして、「構成ジョブの操作」を選択する。
また、「構成ジョブの操作」を選択することにより、チェックボックス58A、58Bへのマーク及びボックス60への入力が可能となる。これにより、連結ジョブに新たな印刷ジョブとして追加するときには、チェックボックス58Aをマークして「追加」を選択し、既に登録されている印刷ジョブと差し替えるときには、チェックボックス58Bをマークして「差し替え」を選択すると共に、ボックス60に該当する印刷ジョブの番号を入力する。
ボックス60に入力する番号は、印刷ジョブのジョブIDであっても良く、連結ジョブを形成している印刷ジョブの順番であっても良い。また、この番号としては、印刷ジョブを特定するものであれば、印刷ジョブのジョブ名を入力するものであっても良い。
一方、ダイアログ50に追加オプションの項目が設けられている。この項目では、「連結ジョブの印刷」、「連結ジョブの削除」、「構成ジョブの解除」及び「共通印刷設定」の選択が可能となっている。
連結ジョブの作成ないし編集を終了して、印刷処理を実行するときには、チェックボックス62Aをマークして「連結ジョブの印刷」を選択する。また、連結ジョブをプリントサーバ12上から削除するときには、チェックボックス62Bをマークして「連結ジョブの削除」を選択する。
さらに、連結ジョブから印刷ジョブを削除するときには、チェックボックス62Cをマークして、「構成ジョブの解除」を選択する。このときには、ボックス64に該当する印刷ジョブを特定する番号を入力する。
さらに、ダイアログ50では、チェックボックス62Dをマークすることにより「共通印刷設定」を選択することができる。
「共通印刷設定」の項目では、チェックボックス66Aをマークすることにより、この印刷ジョブのプリントオプション(印刷設定)を、連結ジョブを形成する各印刷ジョブに適用する共通印刷設定として設定され、チェックボックス66Bをマークすることにより、共通印刷設定として、プリントサーバ12に既に登録されている共通印刷設定が適用されえる。
ここで、チェックボックス66Aをマークした時には、チェックボックス68Aをマークすることにより、この印刷ジョブの印刷設定を、共通印刷設定としてプリントサーバ12へ登録するように選択でき、そのときの共通印刷設定の番号をボックス68Bに入力する。なお、ボックス68Bの入力を省略することにより、プリントサーバ12では、該当する共通印刷設定の番号ないし名称を自動的に付与する。
また、チェックボックス66Bをマークした時には、プリントサーバ12に登録済みの共通印刷設定の番号をボックス70へ入力することができる。このときには、プリントサーバ12に登録されている共通印刷設定を、プルダウンメニュー等によって表示して、選択するようにしても良い。
プリントサーバ12では、印刷機能(プリントオプション)として、例えば、印刷部数。ページ範囲、用紙サイズ/イメージサイズ、用紙トレイ、用紙種類、ソート、両面印刷、オフセット印刷、排出先、最終ページから印刷、ステープラー、小冊子作成、スプールオプション、RIP済みデータの保存、TIFFファイルで保存、差込印刷、メモ書きなどに加え、カラーモード、白黒反転、RGB色補正、RGBホワイトポイント、RGBガンマ補正、RGB出力プロファイル、RGB出力インテント、CMYK補正、CMYKシミュレーション、ユーザー調整、コンポジット特色補正、色分版の合成、スムージング、Kオーバープリント、RGB黒をKに置換、RGBグレーをKに置換、原稿タイプ、グレースケールの自動検出、画質モード、RGB画像警告、ヘアライン警告、オーバープリント警告、2色印刷シミュレーション、トラッピングの自動処理、Image Enhancement、プリント方向などの従来公知の一般的機能を備えており、個々の印刷ジョブに対して、プリンタドライバ38を用いてこれらのプリントオプションを印刷設定として選択が可能となっている。
一方、連結ジョブにおいても上記したプリントオプションの使用が可能であるが、これらのプリントオプションには、複数のジョブを連結して一つのジョブ(連結ジョブ)としたときに不具合が生じるものがある。例えば、ステープルや両面印刷、複数部を印刷するときのソート機能などでは、複数のジョブを連結して、一つの連結ジョブとしたときに不具合が生じる。
このようなプリントオプションに対しては、共通印刷設定において、各印刷ジョブの印刷設定に関わらず、統一されている必要がある。ここから、共通印刷設定では、前記した印刷機能の中で、ステープル、両面印刷、複数部を印刷するときのソート機能に加え、カラーモード、プリンタモード、ユーザー調整、オフセット印刷、排出先、排出方法、最終ページから印刷、小冊子作成、スプールオプション、RIP済みデータの保存、TIFFファイルで保存、差込印刷、原稿タイプ、グレースケールの自動検出、画質モードなどに対して設定されていることが好ましい。なお、このような共通印刷設定は、任意のユーザーインターフェイスを用いて設定することができる。
ここで、連結ジョブを作成する時には、クライアントPC14上で印刷ジョブを送信するときに、ダイアログ50から連結ジョブの設定を行う。このとき、チェックボックス52をマークすると共に、チェックボックス56Aをマークして連結ジョブの作成に設定する。また、必要に応じてボックス54に連結ジョブIDを入力すると共に、チェックボックス62Dをマークして共通印刷設定を選択する。
なお、後で送信する印刷ジョブ上で共通印刷設定を選択するときには、チェックボックス62Dをマークせずに連結ジョブの設定を終了し、この印刷ジョブをプリントサーバ12へ送信する。
これに対して、印刷ジョブを、既に作成されている連結ジョブに追加する時には、該当する印刷ジョブを送信するときに、ダイアログ50を開いて、チェックボックス52をマークすると共に、既に登録されている連結ジョブの連結ジョブIDを、ボックス54に入力する。また、チェックボックス56Bをマークすると共に、チェックボックス58Aをマークして、印刷ジョブの追加に設定する。
このときに、該当する印刷ジョブを、連結ジョブのどの位置に追加するかを、ボックス60に入力する。すなわち、連結ジョブの何番目の印刷ジョブとして追加するかを、ボックス60に入力して指定する。
なお、ボックス60をブランクとすることにより、この印刷ジョブを、例えば、既に構成されている連結ジョブの最後に追加するようにしてもよく、また、番号によって指定するのではなく、前の印刷ジョブ名又はジョブIDを入力して、入力した印刷ジョブの次に、この印刷ジョブが追加されるようにしても良い。さらに、入力した印刷ジョブの前にこの印刷ジョブが追加されるものであっても良い。
このようにして、連結ジョブを形成する全ての印刷ジョブに対して連結設定を行って送信する。また、連結ジョブの印刷を実行する時には、最後の印刷ジョブを送信するときに、チェックボックス62Aをマークする。
なお、何れの印刷ジョブにおいてもチェックボックス62Aがマークされていなければ、生成された連結ジョブがプリントサーバ12に保持される。
一方、プリントサーバ12で保持されている連結ジョブの編集を行う時には、ダイアログ50を開いて、編集内容を入力する。
例えば、連結ジョブを構成している印刷ジョブの差し替えを行う時には、差し替える新たな印刷ジョブを送信するときに、ダイアログ50上で、チェックボックス52をマークすると共にボックス54に連結ジョブIDを入力し、さらに、チェックボックス58Bをマークする。これと共に、差し替えを行う元の印刷ジョブを特定する番号ないし印刷ジョブ名、ジョブIDなどをボックス60に入力する。
また、連結ジョブから印刷ジョブを削除する時には、チェックボックス62Cをマークし、対象となる印刷ジョブを特定する番号(連結ジョブの先頭のジョブからの該当する印刷ジョブの番号)、印刷ジョブ名、ジョブIDなどの何れかをボックス64に入力する。
さらに、連結ジョブを消去するとき、すなわち、ジョブ連結を解消させるときには、チェックボックス62Bをマークして、連結ジョブの設定のみをプリントサーバ12へ送信する。
ここで、図5及び図6を参照しながら、クライアントPC14の連結設定に基づいたプリントサーバ12での処理(ジョブ連結処理)の概略を説明する。なお、図5及び図6は、プリントサーバ12に設けている連結処理部42での処理の一例を示すものであり、本発明の構成を限定するものではない。
図5には、ジョブ連結処理の概略を示しており、このフローチャートでは、最初のステップ100で、連結設定を受信したか否か、すなわち、クライアントPC14から送信された印刷ジョブなどのジョブに連結設定が含まれているか否かを確認している。
ここで、連結設定を含む印刷ジョブ又は連結設定を受信すると、ステップ100で肯定判定してステップ102へ移行して、ジョブ連結処理を開始する。
ジョブ連結処理は、先ず、ステップ102で、連結ジョブの新規作成か否か、すなわち、ダイアログ50でチェックボックス56Aがマークされているか否かを確認し、新規作成であればステップ102で肯定判定してステップ104へ移行する。
このステップ104では、ボックス54に連結ジョブIDが入力されているか否かを確認し、クライアントPC14側で連結ジョブIDが入力されているときには、ステップ104で肯定判定してステップ106へ移行する。
このステップ106では、入力されている連結ジョブIDと、プリントサーバ12にスプールされている他の連結ジョブ(既存の連結ジョブ)の連結ジョブIDを照合する。これにより、入力されている連結ジョブIDと同一の連結ジョブIDの連結ジョブがプリントサーバ12に保持されていなければ、ステップ108で否定判定して、ステップ110へ移行し、この連結ジョブIDを新規に作成する連結ジョブの連結ジョブIDに設定する。
なお、連結設定に入力されている連結ジョブIDと同一の連結ジョブIDがあるときには、ステップ108で肯定判定してステップ112へ移行して、エラー処理を行う。このステップ112のエラー処理は、例えば、クライアントPC14に同一の連結ジョブIDが存在することを告知して、新たな連結ジョブIDの入力を促すなどの任意の処理を実行するように設定できる。
一方、連結設定上で連結ジョブIDが入力されていなければ、ステップ104で否定判定してステップ114へ移行する。このステップ114では、プリントサーバ12側で、新たな連結ジョブIDを設定する。
このようにして連結ジョブIDが設定されると、ステップ116では、連結ジョブを生成する。
次のステップ118では、連結設定に連結ジョブに対する共通印刷設定が含まれているか否かを確認し、連結設定に共通印刷設定が含まれているときには、ステップ118で肯定判定して、ステップ120へ移行し、共通印刷設定に対する処理を行う。すなわち、ダイアログ50上で、チェックボックス62Dがマークされていると、ステップ118で肯定判定してステップ120へ移行した後、ステップ122へ移行する。
このステップ120では、ダイアログ50上で、チェックボックス66Aがマークされて、この印刷ジョブの印刷設定を連結ジョブの共通印刷設定に適用するように指定されているときには、この印刷ジョブの印刷設定を共通印刷設定とする。
このとき、ダイアログ50上のチェックボックス68Aがマークされ、ボックス68Bに共通印刷設定の番号が入力されているときには、この印刷ジョブの共通印刷設定を、プリントサーバ12に登録する。
また、ダイアログ50上で、チェックボックス66Bがマークされ、ボックス70に、プリントサーバ12に登録されている共通印刷設定を特定する番号が入力されているときには、指定された共通印刷設定を、この連結ジョブの共通印刷設定とする。
なお、連結設定で共通印刷設定が指定されていないときには、ステップ118で否定判定して、ステップ122へ移行する。
このステップ122では、作成した連結ジョブをスプールする。このとき、プリントサーバ12では、連結ジョブを構成する印刷ジョブのジョブID、印刷設定及び描画コードを保持すると共に、連結ジョブに対しては、連結ジョブID、共通印刷設定及び連結ジョブを構成するジョブIDを保持する。
これにより、プリントサーバ12では、連結ジョブをスプールするために大きな記憶領域が裂かれてしまうことがないようにすると共に、印刷ジョブの連結を解除したときに、解除された印刷ジョブのデータが消失してしまうのを防止できるようにしている。
次のステップ124では、印刷指示がなされているか否かを確認する。すなわち、ダイアログ50上でチェックボックス62Aがマークされているか否かを確認する。
ここで、印刷処理の実行が指示されていなければ、ステップ124で否定判定して、一旦、連結処理を終了する。なお、連結設定を連続して受信する時には、再度、ステップ100へ戻って、連結設定ごとにこの処理を実行する。また、印刷指示がなされているときには、ステップ124で肯定判定してステップ126へ移行し、印刷処理を実行する。
一方、連結ジョブの作成が指定されていないときには、ステップ102で否定判定してステップ128へ移行する。このステップ128では、連結設定に入力されている連結ジョブIDに基づいて、プリントサーバ12にスプールしている連結ジョブを検索する。
このときに、連結設定で指定されている連結ジョブIDに該当する連結ジョブがプリントサーバ12上に存在しないときには、ステップ130で否定判定してステップ132に移行し、エラー処理を実行し、連結処理を終了する。このときのエラー処理は、例えば、クライアントPC14に該当する連結ジョブが存在しないことを告知するなどの方法を適用することができる。
これに対して、該当する連結ジョブがスプールされているときには、ステップ130で肯定判定してステップ134へ移行する。このステップ134では、印刷ジョブの追加が指定されているか否かを確認する。
ここで、ダイアログ50上でチェックボックス56B及びチェックボックス58Bがマークされているときには、ステップ134で肯定判定してステップ136へ移行する。
このステップ136では、連結設定と共に受信した印刷ジョブを、連結ジョブIDによって指定されている連結ジョブに追加する連結処理を行う。なお、ボックス60に入力された番号によって、この印刷ジョブを連結ジョブに追加する位置が指定されているときには、該当位置へ印刷ジョブを追加する。
この後に、共通印刷設定の指定の確認及び、印刷指示の確認を行う。ここで、既に共通印刷設定が指定されているにも関わらず、新たに共通印刷設定が指定されて、ステップ118で肯定判定されたときには、ステップ120で、新たな共通印刷設定を、前の共通印刷設定に上書きするように、新たに指定された共通印刷設定を、この連結ジョブの共通印刷設定とする。
一方、ステップ134で否定判定されたときには、ステップ138へ移行して、連結ジョブに対する編集を行う。
図6には、連結ジョブに対する編集処理の概略を示している。このフローチャートでは、最初のステップ140で、印刷ジョブの差し替えが指定されているか否かを確認する。すなわち、ダイアログ50上で、チャックボックス56B及びチェックボックス58Bがマークされているか否かを確認する。
ここで、印刷ジョブの差し替えが指定されているときには、ステップ140で肯定判定して、ステップ142へ移行する。このステップ142では、差し替える元の印刷ジョブがあるか否かを確認する。すなわち、印刷ジョブの差し替えを行うときには、差し替える元の印刷ジョブをボックス60の入力によって指定しており、指定された印刷ジョブがあるか否かを確認している。
ここで、指定された印刷ジョブがあるときには、ステップ142で肯定判定してステップ144へ移行し、差し替え処理を行う。この差し替え処理は、連結設定と共に受信した印刷ジョブのジョブID、印刷設定及び描画コードをスプールすると共に、連結ジョブを構成する印刷ジョブのジョブIDを入れ替える。
これにより、簡単な操作で連結ジョブを構成する印刷ジョブの差し替えを行うことができると共に、差し替えた元の印刷ジョブをプリントサーバ12上に残すことができる。
なお、差し替えた元の印刷ジョブをプリントサーバ12上から消去できるように設定可能となるようにしても良い。また、印刷ジョブの差し替えが指定されているにも関わらず、差し替える元の印刷ジョブ(該当する印刷ジョブ)が存在しないか特定できないときには、ステップ142で否定判定してステップ146でエラー処理を行う。このときには、例えば、該当する印刷ジョブが存在しないことをクライアントPC14に告知するなどの処理を適用することができる。
一方、印刷ジョブの差し替えが指定されていないときには、ステップ140で否定判定してステップ148へ移行する。このステップ148では、構成ジョブの解除が指定されているか否かを確認する。
このときに、ダイアログ50上のチェックボックス62Cがマークされていると、ステップ148で肯定判定してステップ150に移行する。このステップ150では、ボックス64に入力に該当する印刷ジョブが構成ジョブにあるか否かを確認し、肯定判定されることによりステップ152へ移行して、該当する印刷ジョブに対する連結を解除する。
なお、ボックス64の入力に該当する印刷ジョブがないと判断されたときには、ステップ150で否定判定されてステップ146へ移行し、エラー処理を行う。
ステップ148で否定判定されると、ステップ154へ移行する。このステップ156では、連結ジョブに対して削除が指定されているか否かを確認する。このときに、ダイアログ50のチェックボックス62Bがマークされていると、ステップ154で肯定判定してステップ156へ移行する。
このステップ156では、プリントサーバ12にスプールされている連結ジョブを削除する。このとき、プリントサーバ12では、連結ジョブの連結ジョブID、共通印刷設定及び構成ジョブIDを削除し、連結ジョブを構成している各印刷ジョブを保持する。
これにより、連結ジョブを構成していた各印刷ジョブを再送信することなく、印刷ジョブごとに印刷処理することができる。
このように、プリントサーバ12では、クライアントPC14から入力される連結設定に基づいた連結ジョブの生成のみならず、連結ジョブを構成する印刷ジョブの差し替えや連結解除、連結ジョブの削除等の連結ジョブの編集を行うことができる。
すなわち、プリントサーバ12上で生成する連結ジョブに対する編集などの操作を、クライアントPC14上で行うことができる。
一方、クライアントPC14から受信した連結設定において、連結ジョブに対する操作へ編集などが指定されていないときには、ステップ154で否定判定される。これにより、図5に示すフローチャートのステップ118へ移行する。
すなわち、プリントサーバ12とクライアントPC14の間では、連結ジョブの作成や編集等が指定せずに、共通印刷設定に対する指定のみを行うことにより、連結ジョブに対する処理を行わずに、共通印刷設定をプリントサーバ12へ登録することができる。
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、画像処理装置としてプリントサーバ10を例に説明したが、本発明はこれに限るものではなく、クライアントPCなどの画像処理端末から印刷ジョブなどの処理ジョブが入力される中間サーバなどの任意の構成の画像処理装置に適用することができる。