JP2005042795A - 直動案内軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】保持ピースのあるなしにかかわらず、摩擦力変動を大幅に低減する。
【解決手段】軸方向に延びる転動体転動溝3を有する案内レール1と、転動体転動溝3に対向する転動体転動溝31を有し、これらの両転動体転動溝3,31間に挿入された多数の転動体Bの転動を介して軸方向に沿って相対移動可能に案内レール1に跨架されたスライダ2とを備え、スライダ2は、転動体転動溝31及び軸方向に貫通する転動体通路8を有するスライダ本体2Aと、両転動体転動溝3,31間と転動体通路8とを連通する湾曲状の方向転換路6を有してスライダ本体2Aの軸方向の両端面に取り付けられた一対のエンドキャップ5とを具備する直動案内軸受装置であって、方向転換路6の外周部の一部又は全部を、スライダ本体2Aに対して軸方向に弾性的に変位可能に構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】軸方向に延びる転動体転動溝3を有する案内レール1と、転動体転動溝3に対向する転動体転動溝31を有し、これらの両転動体転動溝3,31間に挿入された多数の転動体Bの転動を介して軸方向に沿って相対移動可能に案内レール1に跨架されたスライダ2とを備え、スライダ2は、転動体転動溝31及び軸方向に貫通する転動体通路8を有するスライダ本体2Aと、両転動体転動溝3,31間と転動体通路8とを連通する湾曲状の方向転換路6を有してスライダ本体2Aの軸方向の両端面に取り付けられた一対のエンドキャップ5とを具備する直動案内軸受装置であって、方向転換路6の外周部の一部又は全部を、スライダ本体2Aに対して軸方向に弾性的に変位可能に構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、工作機械、ロボット、測定器等の各種機械装置に用いられる直動案内軸受装置に関し、特に、放電加工機や金型加工機、描画装置、半導体製造装置等に好適に用いられる直動案内軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の直動案内軸受装置としては、例えば図11に示すように、軸方向に延びる案内レール1と、該案内レール1上に軸方向に相対移動可能に跨架されたスライダ2とを備えたものが知られている。
案内レール1の両側面にはそれぞれ軸方向に延びる転動体転動溝3が形成されており、スライダ2のスライダ本体2Aには、その両袖部4の内側面に、それぞれ転動体転動溝3に対向する転動体転動溝31が形成されている。そして、これらの向き合った両転動体転動溝3,31の間には転動体の一例としての多数のボールBが転動自在に装填され、これらのボールBの転動を介してスライダ2が案内レール1上を軸方向に沿って相対移動できるようになっている。
【0003】
この移動につれて、案内レール1とスライダ2との間に介在するボールBは転動してスライダ2の端部に移動するが、スライダ2を軸方向に継続して移動させていくためには、これらのボールBを無限に循環させる必要がある。
このため、スライダ本体2Aの袖部4内に軸方向に貫通する転動体通路8を形成すると共に、スライダ本体2Aの前後両端にそれぞれエンドキャップ5を例えばねじ12等の固定手段を介して固定し、このエンドキャップ5に上記両転動体転動溝3,31間と上記転動体通路8とを連通する半円弧状に湾曲した方向転換路6(図12参照)を形成することにより、転動体無限循環軌道7(図13参照)を構成している。なお、図において符号10はスライダ本体2Aの端面にエンドキャップ5をねじ止め固定するためのタップ穴、11はサイドシール、13はエンドキャップの側面や端面等に設けられる給脂用ニップルである。
【0004】
ところで、直動案内軸受装置は、半導体製造装置や精密加工機械、精密測定機器等の各種機械装置に用いられるが、用途によっては、スライダ移動時の摩擦力の変動が小さいことが要求される。例えば放電加工機や金型加工機、描画装置等では、摩擦力が変動すると、所要の曲線・曲面に精密に追従させることが困難になる。また、半導体製造装置(露光装置)等では、摩擦力が変動すると、精密な位置決めが困難になり、更に、精密測定装置等では、低速、且つ一定速度での駆動が必要だが、摩擦力が変動すると、所要の速度での駆動が困難となる。
【0005】
摩擦力変動を低減するための従来技術としては、例えば、図13に示すように、転動体無限循環軌道7の直線部分である両転動体転動溝3,31間(負荷領域:L1)から曲線部分である方向転換路6(無負荷領域)に進入する鋼球Bの微少移動量をdx1 とすると共に、該微少移動量dx1 に応じて方向転換路6(無負荷領域)から両転動体転動溝3,31間(負荷領域)に押し出される鋼球Bの微少移動量をdx2 とし、且つ(dx2 −dx1 )/dx1 の値をDとした場合に、鋼球間スパンに相当する距離を鋼球Bが移動する間のDの最大値Dmax と最小値Dmin との差として求められる変動率が極小となるようにし、これにより、方向転換路6の入口部での鋼球Bの移動量と方向転換路6の出口部での鋼球Bの移動量との差を常に小さくして鋼球間の競り合いの発生を軽減し、鋼球Bの千鳥現象や動摩擦力の大きな変動を防止したものが提案されている(特許文献1参照)。
【0006】
また、図13を参照して、転動体無限循環軌道7の互いに隣り合う鋼球B間に介装される保持ピースの剛性値を比較的低い値である0.053N/μm以上0.175N/μm以下に規制して、低剛性の保持ピースにより、負荷側から無負荷側への鋼球Bの微少移動量dx1 と、該微少移動量dx1 に対応して無負荷側から負荷側へ微少移動する鋼球Bの微少移動量dx2 との間に発生する差(dx2 −dx1 )を吸収して鋼球間の競り合いの発生を軽減し、これにより、鋼球Bの千鳥現象や動摩擦力の変動を防止したものが提案されている(特許文献2参照)。
なお、ここで言う剛性値とは、2つの転動体間に保持ピースを介装した上で、「転動体間に加えた圧縮力に対する、転動体間ピッチの変化の割合」をいう。すなわち、剛性値( N/μm) =転動体間に加えた圧縮力(N)/転動体間ピッチの変化量 (μm)である。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−21848号公報
【特許文献2】
特開2002−21849号公報
【0008】
【課題を解決するための手段】
しかしながら、上記特許文献1においては、方向転換路6の入口部での鋼球Bの移動量と方向転換路6の出口部での鋼球Bの移動量との差をゼロにはできないため、摩擦力変動の十分な低減効果を得ることが難しいといという問題がある。
一方、特許文献2では、保持ピースを備えていないタイプの直動案内軸受装置には適用できず、また、更なる摩擦力変動の低減には限界があった。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、保持ピースのあるなしにかかわらず、摩擦力の変動を大幅に低減することができる直動案内軸受装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、軸方向に延びる転動体転動溝を有する案内レールと、該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有し、これらの両転動体転動溝間に挿入された多数の転動体の転動を介して軸方向に沿って相対移動可能に前記案内レールに跨架されたスライダとを備え、
前記スライダは、前記転動体転動溝及び軸方向に貫通する転動体通路を有するスライダ本体と、前記両転動体転動溝間と前記転動体通路とを連通する湾曲状の方向転換路を有して前記スライダ本体の軸方向の両端面に取り付けられた一対のエンドキャップとを具備する直動案内軸受装置であって、
前記方向転換路の外周部の一部又は全部を、前記スライダ本体に対して軸方向に弾性的に変位可能に構成したことを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、方向転換路の出入口での転動体の移動量の差があっても、該方向転換路の外周部の一部又は全部がスライダ本体に対して軸方向に弾性的に変位して転動体の配置状態が変わることで、転動体間の競り合いの発生を軽減することができ、これにより、保持ピースのあるなしにかかわらず、摩擦力の変動を大幅に低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための要部断面図、図2は従来の直動案内軸受装置のスライダ移動距離と動摩擦力との関係を示すグラフ図、図3は本発明の第1の実施の形態である直動案内軸受装置のスライダ移動距離と動摩擦力との関係を示すグラフ図、図4〜図10は本発明の他の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための図である。なお、各実施の形態共に、既に図11〜図13で説明した従来の直動案内軸受装置と重複する部分については各図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0012】
本発明の第1の実施の形態である直動案内軸受装置はボール直径:5.556mm、スライダ軌道長L1:56.2mm、方向転換路6の外周面の半径R=8.55mmのもので、図1に示すように、方向転換路6の外周部が設けられたエンドキャップ5を弾性部材21を介してスライダ本体2Aにピン20で固定することで、方向転換路6を、スライダ本体2Aに対して軸方向に弾性的に変位可能に構成している。ピン20はエンドキャップ5内を挿通し、先端がスライダ本体2Aにねじ止め固定されている。弾性部材21としては、この実施の形態では、ばね座金を用いているが、これに代えて、圧縮コイルばね、皿ばね、ウレタンやゴム等の他、ワッシャ等を用いても良い。
【0013】
このようにこの実施の形態では、方向転換路6をスライダ本体2Aに対して軸方向に弾性的に変位可能に構成しているので、方向転換路6の出入口でのボールBの移動量の差があっても、該方向転換路6の外周部がスライダ本体2Aに対して軸方向に弾性的に変位してボールBの配置状態が変わることで、ボールB間の競り合いの発生を軽減することができ、これにより、保持ピースのあるなしにかかわらず、摩擦力の変動を大幅に低減することができる。
【0014】
図2に従来の直動案内軸受装置の動摩擦力の測定結果を示し、図3に本実施形態の直動案内軸受装置の動摩擦力の測定結果を示す。なお、両者共に基本的に同一の直動案内軸受装置であるが、エンドキャップ5のみを交換して動摩擦力を測定した。各図から明らかなように、従来例では大きな摩擦力変動が見られるのに対し、本実施形態例では摩擦力変動は極めて小さいのが確認できる。
【0015】
次に、図4を参照して、本発明の第2の実施の形態である直動案内軸受装置を説明する。
この直動案内軸受装置は、図4に示すように、基本的構造は上記第1の実施の形態と同様で、各ボールB間に保持ピース22を介装している。そして、この実施の形態では、特開2002−21849号公報に示されたように、保持ピース22の剛性値を0.053N/μm〜0.175N/μmの間とした。従って、比較的剛性の低い保持ピース22により方向転換路6の出入口でのボールBの移動量の差を吸収してボールB間の競り合いの発生をより軽減することができ、摩擦力変動をより効果的に低減することができる。
【0016】
次に、図5を参照して、本発明の第3の実施の形態である直動案内軸受装置を説明する。
この直動案内軸受装置は、図5に示すように、方向転換路6の外周部が設けられたエンドキャップ5に弾性変形部位の一例としてのくびれ部23を設けることで、方向転換路6をスライダ本体2Aに対して軸方向に弾性的に変位可能に構成している。この実施の形態では、エンドキャップ5と一体に弾性変形部位であるくびれ部23を形成しているので、部品点数の増加がなく、従って、低コストで組立も簡単に行うことができる。その他の構成及び作用効果は上記第1の実施の形態と同様である。
【0017】
次に、図6を参照して、本発明の第4の実施の形態である直動案内軸受装置を説明する。
この直動案内軸受装置は、図6に示すように、方向転換路6の外周部が設けられたエンドキャップ5に弾性変形部位の一例としての軸方向に直交する平行板ばね構造24を設けることで、方向転換路6をスライダ本体2Aに対して軸方向に弾性的に変位可能に構成している。この実施の形態では、エンドキャップ5と一体に弾性変形部位である平行板ばね構造24を形成しているので、部品点数の増加がなく、従って、低コストで組立も簡単に行うことができる。その他の構成及び作用効果は上記第1の実施の形態と同様である。
【0018】
次に、図7を参照して、本発明の第5の実施の形態である直動案内軸受装置を説明する。
この直動案内軸受装置は、図7に示すように、エンドキャップ5を、方向転換路6の外周部が設けられた方向転換路部材25と、該方向転換路部材25の外側を覆う外側部材26とで構成し、且つ外側部材26と方向変換路部材25との間に皿ばね29等の弾性部材を介装することで、方向転換路6をスライダ本体2Aに対して軸方向に弾性的に変位可能に構成している。
【0019】
皿ばね29は外側部材26の突起27に嵌め込まれており、該突起27には方向転換路部材25の凹部28が外挿され、これにより、方向転換路部材25が皿ばね29の付勢力に抗して軸方向に移動可能になっている。その他の構成及び作用効果は上記第1の実施の形態と同様である。
なお、この実施の形態では、外側部材26と方向変換路部材25との間に皿ばね29等の弾性部材を介装しているが、スライダ本体2Aの端面と方向転換路部材25等の間に皿ばね29等の弾性部材を介装するようにしてもよい。
【0020】
次に、図8を参照して、本発明の第6の実施の形態である直動案内軸受装置を説明する。
この直動案内軸受装置は、図8に示すように、エンドキャップ5を、方向転換路6の外周部が設けられた方向転換路部材30と、該方向転換路部材30の外側を覆う外側部材31aとで構成し、且つ外側部材31aと方向変換路部材25との間に該外側部材31aに一体に形成した弾性変形部材32を介装することで、方向転換路6をスライダ本体2Aに対して軸方向に弾性的に変位可能に構成している。 弾性変形部材32は、樹脂等の射出成形によって外側部材31aと一体に成形することができ、従って、部品点数を削減でき、低コストで組立も簡単になる。その他の作用効果については、上記第1の実施の形態と同様である。
【0021】
なお、この実施の形態では、外側部材31aと方向変換路部材30との間に弾性変形部材32を介装しているが、スライダ本体2Aの端面と方向転換路部材25等の間に弾性変形部材32を介装するようにしてもよい。
次に、図9を参照して、本発明の第7の実施の形態である直動案内軸受装置を説明する。
この直動案内軸受装置は、図9に示すように、エンドキャップ5に設けられた方向転換路6の外周部の一部を弾力性のある弾性層状部材40で構成することで、弾性層状部材40の材料自体の弾性を利用して方向転換路6をスライダ本体2Aに対して軸方向に弾性的に変位可能に構成している。弾性層状部材40の材料としては、例えばエラストマー樹脂などの弾力性のある材料を用いることができる。
【0022】
なお、エンドキャップ5全体を弾力性のある材料で構成しても良いが、油で変質しやすいため、永久的な変形が起きやすい。この実施の形態では、方向転換路6の外周部の一部のみを弾力性のある材料で構成しているので、このような永久的な変形の影響を軽減することができる。また、エンドキャップ5の薄肉のすくい上げ部は硬質な樹脂材料(例えばポリアセタール、ポリアミドなど) であるので、転動体から受ける繰り返し力による変形が生じにくい。その他の構成及び作用効果は上記第1の実施の形態と同様である。
【0023】
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記各実施の形態では、スライダ本体2Aの軸方向の両端側にあるエンドキャップ5の方向転換路6に本発明を適用した場合を例に採ったが、必ずしもこのようにする必要はなく、片側のエンドキャップ5の方向転換路6のみに本発明を適用してもほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0024】
また、上記各実施の形態では、転動体がボールBの直動案内軸受装置に本発明を適用した場合を例に採ったが、これに限定されず、転動体がころの直動案内軸受装置に本発明を適用しても上記同様の作用効果を得ることができる。
この直動案内軸受装置は、軸方向に延びる案内レール51と、該案内レール51上に軸方向に相対移動可能に跨架されたスライダ52とを備えている。
【0025】
案内レール51の幅方向の両側面にはそれぞれ軸方向に延びる転動体転動溝53が片側上下二条列ずつ、合計4条列形成されており、スライダ52のスライダ本体52Aには、その両袖部54の内側面にそれぞれ転動体転動溝53に対向する転動体転動溝55が形成されている。
両転動体転動溝53,55の間には転動体としての多数のころ56が転動自在に装填され、これらのころ56の転動を介してスライダ52が案内レール51上を軸方向に沿って相対移動できるようになっている。
【0026】
この移動につれて、案内レール51とスライダ52との間に介在するころ56は転動してスライダ52の軸方向の端部に移動するが、スライダ52を軸方向に継続移動させていくためには、これらのころ56を無限に循環させる必要がある。
このため、スライダ本体52Aの両側の袖部54内にそれぞれ軸方向に貫通する上下二つ(合計4つ)の孔57を形成して該孔57に内部がころ56の通路(転動体通路)58aとされた循環チューブ58を挿入すると共に、スライダ本体52Aの軸方向の両端にそれぞれ転動体循環部品としての一対のエンドキャップ59をねじ等を介して固定し、このエンドキャップ59に上記両転動体転動溝53,55間と上記転動体通路58aとを連通する半円弧状に湾曲した方向転換路(図示せず)を形成することにより、ころ56の無限循環軌道を形成している。
【0027】
なお、エンドキャップ59に設けられた方向転換路は、上側の転動体通路58aと下側の両転動体転動溝53,55間とを連通するものと、下側の転動体通路58aと上側の両転動体転動溝53,55間とを連通するものが互いに干渉しないように交差して形成されている。
【0028】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、本発明によれば、エンドキャップに設けられた方向転換路の外周部の一部又は全部を、スライダ本体に対して軸方向に弾性的に変位可能に構成しているので、転動体間の競り合いの発生を軽減することができ、これにより、保持ピースのあるなしにかかわらず、摩擦力の変動を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための要部断面図である。
【図2】従来の直動案内軸受装置のスライダ移動距離と動摩擦力との関係を示すグラフ図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態である直動案内軸受装置のスライダ移動距離と動摩擦力との関係を示すグラフ図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための要部断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための要部断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための要部断面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための要部断面図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための要部断面図である。
【図9】本発明の第7の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための要部断面図である。
【図10】本発明の第8の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するためのエンドキャップの一部を切り欠いた説明図である。
【図11】従来の直動案内軸受装置の一例を説明するための一部を破断した斜視図である。
【図12】方向転換路を説明するための要部断面図である。
【図13】転動体無限循環軌道を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1…案内レール
2…スライダ
2A…スライダ本体
3…転動体転動溝(案内レール側)
5…エンドキャップ
6…方向転換路
8…転動体通路
31…転動体転動溝(スライダ本体側)
B…ボール(転動体)
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、工作機械、ロボット、測定器等の各種機械装置に用いられる直動案内軸受装置に関し、特に、放電加工機や金型加工機、描画装置、半導体製造装置等に好適に用いられる直動案内軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の直動案内軸受装置としては、例えば図11に示すように、軸方向に延びる案内レール1と、該案内レール1上に軸方向に相対移動可能に跨架されたスライダ2とを備えたものが知られている。
案内レール1の両側面にはそれぞれ軸方向に延びる転動体転動溝3が形成されており、スライダ2のスライダ本体2Aには、その両袖部4の内側面に、それぞれ転動体転動溝3に対向する転動体転動溝31が形成されている。そして、これらの向き合った両転動体転動溝3,31の間には転動体の一例としての多数のボールBが転動自在に装填され、これらのボールBの転動を介してスライダ2が案内レール1上を軸方向に沿って相対移動できるようになっている。
【0003】
この移動につれて、案内レール1とスライダ2との間に介在するボールBは転動してスライダ2の端部に移動するが、スライダ2を軸方向に継続して移動させていくためには、これらのボールBを無限に循環させる必要がある。
このため、スライダ本体2Aの袖部4内に軸方向に貫通する転動体通路8を形成すると共に、スライダ本体2Aの前後両端にそれぞれエンドキャップ5を例えばねじ12等の固定手段を介して固定し、このエンドキャップ5に上記両転動体転動溝3,31間と上記転動体通路8とを連通する半円弧状に湾曲した方向転換路6(図12参照)を形成することにより、転動体無限循環軌道7(図13参照)を構成している。なお、図において符号10はスライダ本体2Aの端面にエンドキャップ5をねじ止め固定するためのタップ穴、11はサイドシール、13はエンドキャップの側面や端面等に設けられる給脂用ニップルである。
【0004】
ところで、直動案内軸受装置は、半導体製造装置や精密加工機械、精密測定機器等の各種機械装置に用いられるが、用途によっては、スライダ移動時の摩擦力の変動が小さいことが要求される。例えば放電加工機や金型加工機、描画装置等では、摩擦力が変動すると、所要の曲線・曲面に精密に追従させることが困難になる。また、半導体製造装置(露光装置)等では、摩擦力が変動すると、精密な位置決めが困難になり、更に、精密測定装置等では、低速、且つ一定速度での駆動が必要だが、摩擦力が変動すると、所要の速度での駆動が困難となる。
【0005】
摩擦力変動を低減するための従来技術としては、例えば、図13に示すように、転動体無限循環軌道7の直線部分である両転動体転動溝3,31間(負荷領域:L1)から曲線部分である方向転換路6(無負荷領域)に進入する鋼球Bの微少移動量をdx1 とすると共に、該微少移動量dx1 に応じて方向転換路6(無負荷領域)から両転動体転動溝3,31間(負荷領域)に押し出される鋼球Bの微少移動量をdx2 とし、且つ(dx2 −dx1 )/dx1 の値をDとした場合に、鋼球間スパンに相当する距離を鋼球Bが移動する間のDの最大値Dmax と最小値Dmin との差として求められる変動率が極小となるようにし、これにより、方向転換路6の入口部での鋼球Bの移動量と方向転換路6の出口部での鋼球Bの移動量との差を常に小さくして鋼球間の競り合いの発生を軽減し、鋼球Bの千鳥現象や動摩擦力の大きな変動を防止したものが提案されている(特許文献1参照)。
【0006】
また、図13を参照して、転動体無限循環軌道7の互いに隣り合う鋼球B間に介装される保持ピースの剛性値を比較的低い値である0.053N/μm以上0.175N/μm以下に規制して、低剛性の保持ピースにより、負荷側から無負荷側への鋼球Bの微少移動量dx1 と、該微少移動量dx1 に対応して無負荷側から負荷側へ微少移動する鋼球Bの微少移動量dx2 との間に発生する差(dx2 −dx1 )を吸収して鋼球間の競り合いの発生を軽減し、これにより、鋼球Bの千鳥現象や動摩擦力の変動を防止したものが提案されている(特許文献2参照)。
なお、ここで言う剛性値とは、2つの転動体間に保持ピースを介装した上で、「転動体間に加えた圧縮力に対する、転動体間ピッチの変化の割合」をいう。すなわち、剛性値( N/μm) =転動体間に加えた圧縮力(N)/転動体間ピッチの変化量 (μm)である。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−21848号公報
【特許文献2】
特開2002−21849号公報
【0008】
【課題を解決するための手段】
しかしながら、上記特許文献1においては、方向転換路6の入口部での鋼球Bの移動量と方向転換路6の出口部での鋼球Bの移動量との差をゼロにはできないため、摩擦力変動の十分な低減効果を得ることが難しいといという問題がある。
一方、特許文献2では、保持ピースを備えていないタイプの直動案内軸受装置には適用できず、また、更なる摩擦力変動の低減には限界があった。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、保持ピースのあるなしにかかわらず、摩擦力の変動を大幅に低減することができる直動案内軸受装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、軸方向に延びる転動体転動溝を有する案内レールと、該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有し、これらの両転動体転動溝間に挿入された多数の転動体の転動を介して軸方向に沿って相対移動可能に前記案内レールに跨架されたスライダとを備え、
前記スライダは、前記転動体転動溝及び軸方向に貫通する転動体通路を有するスライダ本体と、前記両転動体転動溝間と前記転動体通路とを連通する湾曲状の方向転換路を有して前記スライダ本体の軸方向の両端面に取り付けられた一対のエンドキャップとを具備する直動案内軸受装置であって、
前記方向転換路の外周部の一部又は全部を、前記スライダ本体に対して軸方向に弾性的に変位可能に構成したことを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、方向転換路の出入口での転動体の移動量の差があっても、該方向転換路の外周部の一部又は全部がスライダ本体に対して軸方向に弾性的に変位して転動体の配置状態が変わることで、転動体間の競り合いの発生を軽減することができ、これにより、保持ピースのあるなしにかかわらず、摩擦力の変動を大幅に低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための要部断面図、図2は従来の直動案内軸受装置のスライダ移動距離と動摩擦力との関係を示すグラフ図、図3は本発明の第1の実施の形態である直動案内軸受装置のスライダ移動距離と動摩擦力との関係を示すグラフ図、図4〜図10は本発明の他の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための図である。なお、各実施の形態共に、既に図11〜図13で説明した従来の直動案内軸受装置と重複する部分については各図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0012】
本発明の第1の実施の形態である直動案内軸受装置はボール直径:5.556mm、スライダ軌道長L1:56.2mm、方向転換路6の外周面の半径R=8.55mmのもので、図1に示すように、方向転換路6の外周部が設けられたエンドキャップ5を弾性部材21を介してスライダ本体2Aにピン20で固定することで、方向転換路6を、スライダ本体2Aに対して軸方向に弾性的に変位可能に構成している。ピン20はエンドキャップ5内を挿通し、先端がスライダ本体2Aにねじ止め固定されている。弾性部材21としては、この実施の形態では、ばね座金を用いているが、これに代えて、圧縮コイルばね、皿ばね、ウレタンやゴム等の他、ワッシャ等を用いても良い。
【0013】
このようにこの実施の形態では、方向転換路6をスライダ本体2Aに対して軸方向に弾性的に変位可能に構成しているので、方向転換路6の出入口でのボールBの移動量の差があっても、該方向転換路6の外周部がスライダ本体2Aに対して軸方向に弾性的に変位してボールBの配置状態が変わることで、ボールB間の競り合いの発生を軽減することができ、これにより、保持ピースのあるなしにかかわらず、摩擦力の変動を大幅に低減することができる。
【0014】
図2に従来の直動案内軸受装置の動摩擦力の測定結果を示し、図3に本実施形態の直動案内軸受装置の動摩擦力の測定結果を示す。なお、両者共に基本的に同一の直動案内軸受装置であるが、エンドキャップ5のみを交換して動摩擦力を測定した。各図から明らかなように、従来例では大きな摩擦力変動が見られるのに対し、本実施形態例では摩擦力変動は極めて小さいのが確認できる。
【0015】
次に、図4を参照して、本発明の第2の実施の形態である直動案内軸受装置を説明する。
この直動案内軸受装置は、図4に示すように、基本的構造は上記第1の実施の形態と同様で、各ボールB間に保持ピース22を介装している。そして、この実施の形態では、特開2002−21849号公報に示されたように、保持ピース22の剛性値を0.053N/μm〜0.175N/μmの間とした。従って、比較的剛性の低い保持ピース22により方向転換路6の出入口でのボールBの移動量の差を吸収してボールB間の競り合いの発生をより軽減することができ、摩擦力変動をより効果的に低減することができる。
【0016】
次に、図5を参照して、本発明の第3の実施の形態である直動案内軸受装置を説明する。
この直動案内軸受装置は、図5に示すように、方向転換路6の外周部が設けられたエンドキャップ5に弾性変形部位の一例としてのくびれ部23を設けることで、方向転換路6をスライダ本体2Aに対して軸方向に弾性的に変位可能に構成している。この実施の形態では、エンドキャップ5と一体に弾性変形部位であるくびれ部23を形成しているので、部品点数の増加がなく、従って、低コストで組立も簡単に行うことができる。その他の構成及び作用効果は上記第1の実施の形態と同様である。
【0017】
次に、図6を参照して、本発明の第4の実施の形態である直動案内軸受装置を説明する。
この直動案内軸受装置は、図6に示すように、方向転換路6の外周部が設けられたエンドキャップ5に弾性変形部位の一例としての軸方向に直交する平行板ばね構造24を設けることで、方向転換路6をスライダ本体2Aに対して軸方向に弾性的に変位可能に構成している。この実施の形態では、エンドキャップ5と一体に弾性変形部位である平行板ばね構造24を形成しているので、部品点数の増加がなく、従って、低コストで組立も簡単に行うことができる。その他の構成及び作用効果は上記第1の実施の形態と同様である。
【0018】
次に、図7を参照して、本発明の第5の実施の形態である直動案内軸受装置を説明する。
この直動案内軸受装置は、図7に示すように、エンドキャップ5を、方向転換路6の外周部が設けられた方向転換路部材25と、該方向転換路部材25の外側を覆う外側部材26とで構成し、且つ外側部材26と方向変換路部材25との間に皿ばね29等の弾性部材を介装することで、方向転換路6をスライダ本体2Aに対して軸方向に弾性的に変位可能に構成している。
【0019】
皿ばね29は外側部材26の突起27に嵌め込まれており、該突起27には方向転換路部材25の凹部28が外挿され、これにより、方向転換路部材25が皿ばね29の付勢力に抗して軸方向に移動可能になっている。その他の構成及び作用効果は上記第1の実施の形態と同様である。
なお、この実施の形態では、外側部材26と方向変換路部材25との間に皿ばね29等の弾性部材を介装しているが、スライダ本体2Aの端面と方向転換路部材25等の間に皿ばね29等の弾性部材を介装するようにしてもよい。
【0020】
次に、図8を参照して、本発明の第6の実施の形態である直動案内軸受装置を説明する。
この直動案内軸受装置は、図8に示すように、エンドキャップ5を、方向転換路6の外周部が設けられた方向転換路部材30と、該方向転換路部材30の外側を覆う外側部材31aとで構成し、且つ外側部材31aと方向変換路部材25との間に該外側部材31aに一体に形成した弾性変形部材32を介装することで、方向転換路6をスライダ本体2Aに対して軸方向に弾性的に変位可能に構成している。 弾性変形部材32は、樹脂等の射出成形によって外側部材31aと一体に成形することができ、従って、部品点数を削減でき、低コストで組立も簡単になる。その他の作用効果については、上記第1の実施の形態と同様である。
【0021】
なお、この実施の形態では、外側部材31aと方向変換路部材30との間に弾性変形部材32を介装しているが、スライダ本体2Aの端面と方向転換路部材25等の間に弾性変形部材32を介装するようにしてもよい。
次に、図9を参照して、本発明の第7の実施の形態である直動案内軸受装置を説明する。
この直動案内軸受装置は、図9に示すように、エンドキャップ5に設けられた方向転換路6の外周部の一部を弾力性のある弾性層状部材40で構成することで、弾性層状部材40の材料自体の弾性を利用して方向転換路6をスライダ本体2Aに対して軸方向に弾性的に変位可能に構成している。弾性層状部材40の材料としては、例えばエラストマー樹脂などの弾力性のある材料を用いることができる。
【0022】
なお、エンドキャップ5全体を弾力性のある材料で構成しても良いが、油で変質しやすいため、永久的な変形が起きやすい。この実施の形態では、方向転換路6の外周部の一部のみを弾力性のある材料で構成しているので、このような永久的な変形の影響を軽減することができる。また、エンドキャップ5の薄肉のすくい上げ部は硬質な樹脂材料(例えばポリアセタール、ポリアミドなど) であるので、転動体から受ける繰り返し力による変形が生じにくい。その他の構成及び作用効果は上記第1の実施の形態と同様である。
【0023】
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記各実施の形態では、スライダ本体2Aの軸方向の両端側にあるエンドキャップ5の方向転換路6に本発明を適用した場合を例に採ったが、必ずしもこのようにする必要はなく、片側のエンドキャップ5の方向転換路6のみに本発明を適用してもほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0024】
また、上記各実施の形態では、転動体がボールBの直動案内軸受装置に本発明を適用した場合を例に採ったが、これに限定されず、転動体がころの直動案内軸受装置に本発明を適用しても上記同様の作用効果を得ることができる。
この直動案内軸受装置は、軸方向に延びる案内レール51と、該案内レール51上に軸方向に相対移動可能に跨架されたスライダ52とを備えている。
【0025】
案内レール51の幅方向の両側面にはそれぞれ軸方向に延びる転動体転動溝53が片側上下二条列ずつ、合計4条列形成されており、スライダ52のスライダ本体52Aには、その両袖部54の内側面にそれぞれ転動体転動溝53に対向する転動体転動溝55が形成されている。
両転動体転動溝53,55の間には転動体としての多数のころ56が転動自在に装填され、これらのころ56の転動を介してスライダ52が案内レール51上を軸方向に沿って相対移動できるようになっている。
【0026】
この移動につれて、案内レール51とスライダ52との間に介在するころ56は転動してスライダ52の軸方向の端部に移動するが、スライダ52を軸方向に継続移動させていくためには、これらのころ56を無限に循環させる必要がある。
このため、スライダ本体52Aの両側の袖部54内にそれぞれ軸方向に貫通する上下二つ(合計4つ)の孔57を形成して該孔57に内部がころ56の通路(転動体通路)58aとされた循環チューブ58を挿入すると共に、スライダ本体52Aの軸方向の両端にそれぞれ転動体循環部品としての一対のエンドキャップ59をねじ等を介して固定し、このエンドキャップ59に上記両転動体転動溝53,55間と上記転動体通路58aとを連通する半円弧状に湾曲した方向転換路(図示せず)を形成することにより、ころ56の無限循環軌道を形成している。
【0027】
なお、エンドキャップ59に設けられた方向転換路は、上側の転動体通路58aと下側の両転動体転動溝53,55間とを連通するものと、下側の転動体通路58aと上側の両転動体転動溝53,55間とを連通するものが互いに干渉しないように交差して形成されている。
【0028】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、本発明によれば、エンドキャップに設けられた方向転換路の外周部の一部又は全部を、スライダ本体に対して軸方向に弾性的に変位可能に構成しているので、転動体間の競り合いの発生を軽減することができ、これにより、保持ピースのあるなしにかかわらず、摩擦力の変動を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための要部断面図である。
【図2】従来の直動案内軸受装置のスライダ移動距離と動摩擦力との関係を示すグラフ図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態である直動案内軸受装置のスライダ移動距離と動摩擦力との関係を示すグラフ図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための要部断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための要部断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための要部断面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための要部断面図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための要部断面図である。
【図9】本発明の第7の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための要部断面図である。
【図10】本発明の第8の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するためのエンドキャップの一部を切り欠いた説明図である。
【図11】従来の直動案内軸受装置の一例を説明するための一部を破断した斜視図である。
【図12】方向転換路を説明するための要部断面図である。
【図13】転動体無限循環軌道を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1…案内レール
2…スライダ
2A…スライダ本体
3…転動体転動溝(案内レール側)
5…エンドキャップ
6…方向転換路
8…転動体通路
31…転動体転動溝(スライダ本体側)
B…ボール(転動体)
Claims (1)
- 軸方向に延びる転動体転動溝を有する案内レールと、該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有し、これらの両転動体転動溝間に挿入された多数の転動体の転動を介して軸方向に沿って相対移動可能に前記案内レールに跨架されたスライダとを備え、
前記スライダは、前記転動体転動溝及び軸方向に貫通する転動体通路を有するスライダ本体と、前記両転動体転動溝間と前記転動体通路とを連通する湾曲状の方向転換路を有して前記スライダ本体の軸方向の両端面に取り付けられた一対のエンドキャップとを具備する直動案内軸受装置であって、
前記方向転換路の外周部の一部又は全部を、前記スライダ本体に対して軸方向に弾性的に変位可能に構成したことを特徴とする直動案内軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003202390A JP2005042795A (ja) | 2003-07-28 | 2003-07-28 | 直動案内軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003202390A JP2005042795A (ja) | 2003-07-28 | 2003-07-28 | 直動案内軸受装置 |
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JP2005042795A true JP2005042795A (ja) | 2005-02-17 |
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JP2003202390A Withdrawn JP2005042795A (ja) | 2003-07-28 | 2003-07-28 | 直動案内軸受装置 |
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JP (1) | JP2005042795A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007063770A1 (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-07 | Coo Space Co., Ltd. | 転がり装置、及びその製造方法、及びその使用方法 |
-
2003
- 2003-07-28 JP JP2003202390A patent/JP2005042795A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2007063770A1 (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-07 | Coo Space Co., Ltd. | 転がり装置、及びその製造方法、及びその使用方法 |
US8052330B2 (en) | 2005-11-30 | 2011-11-08 | Coo Space Co., Ltd. | Rolling apparatus |
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