JP2005040896A - 工作機械におけるワークの加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 オイルミストの使用量を低減して環境負荷の低減とランニングコストを低減し、ワークの加工精度を向上できる工作機械におけるワークの加工方法を提供する。
【解決手段】 オイルミスト供給装置31によって粒子径が微細な1μm以下のオイルミストを発生させ、これを主軸装置18の内部に形成したオイルミスト供給通路22から工具20によって加工されるワークの加工部及び工具の先端に供給する。オイルミストが微細なためその使用量を低減して環境負荷の低減とランニングコストが低減される。ワークの加工部の内面や工具の表面にオイルミストが付着しても液状化が抑制され、ワークから排出される切粉への液状化したオイルの付着も抑制されるので、切粉の排出が円滑に行われる。ワークと工具20の接触界面のオイル皮膜が薄くなって、切削抵抗が低減され、加工部の冷却作用も向上し、工具20の滑りも良くなり、ワークの加工精度が向上する。
【選択図】 図1
【解決手段】 オイルミスト供給装置31によって粒子径が微細な1μm以下のオイルミストを発生させ、これを主軸装置18の内部に形成したオイルミスト供給通路22から工具20によって加工されるワークの加工部及び工具の先端に供給する。オイルミストが微細なためその使用量を低減して環境負荷の低減とランニングコストが低減される。ワークの加工部の内面や工具の表面にオイルミストが付着しても液状化が抑制され、ワークから排出される切粉への液状化したオイルの付着も抑制されるので、切粉の排出が円滑に行われる。ワークと工具20の接触界面のオイル皮膜が薄くなって、切削抵抗が低減され、加工部の冷却作用も向上し、工具20の滑りも良くなり、ワークの加工精度が向上する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、工作機械におけるワークの加工方法に関し、さらに詳しくはオイルミスト供給装置からオイルミストを工具によって加工されるワークの加工部に供給して、工具とワークの冷却と潤滑を行うワークの加工方法に関するものである。
一般に、工作機械の主軸装置に装着された工具によってワークを加工する際には、工具によるワークの加工部の冷却と潤滑を行うために、オイルミスト供給ノズルからワークの加工部及び工具先端にオイルミストを供給するようになっている。このオイルミスト供給装置は、オイルの使用量が少なくなるので、環境への負荷を低減する加工方法として利用されている。
ワークの加工部及び工具先端へのオイルミストの供給装置として、工具ホルダ及び切削工具を把持した主軸装置の内部でオイルミストを発生する装置(特許文献1)が提案されている。又、主軸装置の外部でオイルミストを発生する装置(特許文献2,3)も提案されている。この装置は、オイルの貯留用容器にオイルミスト発生器を設け、ワークの加工の際に前記オイルミスト発生器を作動させる。そして、前記貯留用容器からオイルミスト供給管及びオイルミスト供給ノズルを通してオイルミストをワークの加工部及び工具先端に供給するようになっている。
特開2002−239870
特開2000−218466
特開2002−224932
前者の主軸装置の内部でオイルミストを発生する装置は、装置が簡単で製造及び組み付け作業が容易となる利点がある。しかし、前者のオイルミスト発生装置は、オイルミスト発生器の構造上、オイルの霧化率が極めて低く、粒子径が不均一で粗いオイルミストを使用することになる。このため、オイルミストの使用量が1時間当たり50〜75ml/h以上必要となり、ランニングコストが増大するという問題があった。
又、前者のオイルミスト発生装置は、オイルミストの粒子が粗いため、ワークの加工時にワークの加工部の内面や工具の表面にオイルミストが多量に付着して液状化され、ワークの切粉にも液状化したオイルが付着して、切粉の排出が妨げられる。又、ワークと工具の接触界面のオイル皮膜が厚くなって、切削抵抗が増大されるとともに、加工部の冷却作用も低下し、工具の滑りも悪くなり、この結果、ワークの加工精度を低下させるという問題があった。
さらに、前者のオイルミスト発生装置は、オイルミストの粒子径が大きいので、主軸及び工具の高速回転によりオイルミストの一部が遠心力により主軸及び工具の通路内部に設けられたオイルミスト供給通路の内周面に付着する。このため、オイルミストの供給が円滑に行われず、オイルミストの粒子径も不均一で、大きくなり易く、前述した液状化を助長するという問題があった。
一方、後者のオイルミストを主軸装置の外部で発生する装置は、粒子径が5〜100μmの粗いオイルミストを発生するようにしていたので、前述した問題に加えて、次のような問題があった。即ち、長いオイルミスト供給管の内周面にオイルミストが付着してオイルミストが液状化するので、オイルミストの供給が円滑に行われず、オイルミストの粒子径も不均一で、大きくなる方向に変化して液状化が助長される。このため、主軸装置の内部にオイルミスト供給通路を形成したタイプの工作機械に適用する際には、前記オイルミスト供給通路の構成を特殊なものにする必要があるという問題があった。
本発明は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、環境への負荷低減とオイルミストの使用量を低減してランニングコストを低減することができるとともに、ワークの加工精度を向上することができる工作機械におけるワークの加工方法を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、主軸装置の外部において、オイル及びオイルミストを貯留可能な貯留用容器にオイルミストを発生させるオイルミスト発生器を設け、前記貯留用容器からオイルミスト供給管を通してオイルミスト供給ノズルにオイルミストを供給するようにした工作機械を用いて、前記オイルミスト発生器によって発生する粒子径が1μm以下のオイルミストを主軸装置に装着した工具により加工されるワークの加工部及び工具の先端に供給してワークを加工することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、オイルミストを前記オイルミスト供給管から主軸装置の主軸、工具ホルダ及び工具の内部に形成されたオイルミスト供給通路を通してワークの加工部に供給してワークを加工するようにしたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、粒子径が0.7μmのオイルミストをワークの加工部及び工具の先端に供給してワークを加工することを要旨とする。
請求項1〜3に記載の発明によれば、オイルミスト発生器によって粒子径が1μm以下の霧化率が高く微細なオイルミストを発生させ、このオイルミストをワークの加工部及び工具先端に供給するようにした。このため、オイルミストがワークの加工部及び工具先端へ適正に供給され、オイルミストの使用量を低減してランニングコストを低減することができる。
又、請求項1〜3に記載の発明によれば、オイルミストの粒子が微細なため、ワークの加工部の内面や工具の表面にオイルミストが付着しても液状化が阻止され、ワークの切粉への液状化したオイルの付着も抑制されるので、切粉の加工部から下方への排出が円滑に行われる。又、ワークと工具の接触界面のオイル皮膜が薄くなって、切削抵抗が低減されるとともに、加工部の冷却作用も向上し、工具の滑りも良くなり、この結果、ワークの加工精度が向上する。
さらに、請求項1〜3に記載の発明によれば、オイルミストの使用量が低減され、かつ切粉の排出が適正に行われるので、切粉排出用のクーラントの供給装置を小容量化することもできる。
請求項2に記載の発明によれば、オイルミストの粒子径が微細なため、オイルミスト供給配管内及び主軸装置の主軸及び工具に設けられたオイルミスト供給通路の内周面にオイルミストが重力や遠心力により付着するのを抑制することができる。この結果、オイルミストの供給が円滑に行われ、ワークの加工精度を向上することができる。又、標準タイプのクーラント供給通路を用いた主軸装置を用いることもできる。
以下、本発明を具体化した工作機械におけるオイルミスト供給装置の最良の実施形態を図面に従って説明する。
最初に、工作機械の概要を図2に基づいて説明する。ベッド11の左側上面にはワークWを支持するためのワークテーブル12が支持されている。ベッド11の右側上面にはZ軸案内レール13を介してZ軸サドル14が図示しないZ軸駆動機構によって、Z軸(前後;図2の左右)方向の往復動可能に支持されている。前記Z軸サドル14にはコラム15が固設され、このコラム15の前面にはY軸案内レール16を介してY軸サドル17が図示しないY軸駆動機構によってY軸(上下)方向の往復動可能に装着されている。前記Y軸サドル17には主軸装置18が装着されている。
最初に、工作機械の概要を図2に基づいて説明する。ベッド11の左側上面にはワークWを支持するためのワークテーブル12が支持されている。ベッド11の右側上面にはZ軸案内レール13を介してZ軸サドル14が図示しないZ軸駆動機構によって、Z軸(前後;図2の左右)方向の往復動可能に支持されている。前記Z軸サドル14にはコラム15が固設され、このコラム15の前面にはY軸案内レール16を介してY軸サドル17が図示しないY軸駆動機構によってY軸(上下)方向の往復動可能に装着されている。前記Y軸サドル17には主軸装置18が装着されている。
前記主軸装置18の内部には図1に示すように主軸19が回転可能に支持され、その先端部には工具20が工具ホルダ21を介して取り外し可能に装着されている。前記主軸19、工具ホルダ21及び工具20には、オイルミスト供給通路22が直列に形成されている。
次に、前記主軸装置18のオイルミスト供給通路22に対しオイルミストを供給するためのオイルミスト供給装置31について説明する。
図2に示すように前記ベッド11の右端部に装着された貯留用容器32内には、図1に示すように液状のオイル33が貯留されている。前記貯留用容器32の上面にはオイルミスト発生器34が装設されている。このオイルミスト発生器34は貯留用容器32の上面に設置された発生器本体35を備えており、貯留用容器32の底部からオイル33をオイル供給管36及びプランジャポンプ37によって前記発生器本体35にオイルを供給するようになっている。
図2に示すように前記ベッド11の右端部に装着された貯留用容器32内には、図1に示すように液状のオイル33が貯留されている。前記貯留用容器32の上面にはオイルミスト発生器34が装設されている。このオイルミスト発生器34は貯留用容器32の上面に設置された発生器本体35を備えており、貯留用容器32の底部からオイル33をオイル供給管36及びプランジャポンプ37によって前記発生器本体35にオイルを供給するようになっている。
前記発生器本体35には圧縮空気供給源39から圧縮空気供給管40によって発生器本体35内に圧縮空気が供給されるようになっている。前記圧縮空気供給管40には増圧機41が設けられている。そして、前記プランジャポンプ37を作動し、オイル供給管36を通してオイル33を発生器本体35に供給するとともに、増圧機41を作動して圧縮空気供給源39から発生器本体35に高い圧力の圧縮空気を供給する。すると、発生器本体35内においてオイル33が圧縮空気の噴射による霧吹きの原理によって微細なオイルミスト33aとなり、貯留用容器32のオイルミスト貯留空間42に貯留されるようになっている。この実施形態では、前記オイルミスト発生器34によって粒子径が1μm以下のオイルミストを発生するようになっている。
前記貯留用容器32のオイルミスト貯留空間42と、前記主軸装置18側のオイルミスト供給通路22の入口とは、オイルミスト供給管45によって連通されている。前記オイルミスト供給管45はベッド11側に図示しないブラケットを介して取り付けられた固定管45Aと、この固定管45Aに継手46を介して直列に接続された可撓管45Bとによって構成されている。前記可撓管45Bの先端部は、前記オイルミスト供給通路22の入口に対し回転継手47によって接続されている。そして、前記可撓管45Bによって前記主軸装置18がY軸及びZ軸方向に往復動されるのを許容するようになっている。前記固定管45Aの基端部には電磁開閉弁48が設けられている。
制御装置51には工作機械の押しボタン式の電源スイッチ52のオン信号又はオフ信号が入力されるようになっている。そして、電源スイッチ52からオン信号が制御装置51に入力されると、該制御装置51から前記モータ38、圧縮空気供給源39及び増圧機41に動作信号が出力され、貯留用容器32内においてオイルミストが生成貯留されるようになっている。反対に、電源スイッチ52からオフ信号が制御装置51に入力されると、該制御装置51から前記モータ38、圧縮空気供給源39及び増圧機41に停止信号が出力され、オイルミストの生成が停止されるようになっている。
次に、前記のように構成した工作機械におけるオイルミスト供給装置の動作について説明する。
図1において、前記電源スイッチ52がオンされると、前記制御装置51からモータ38、圧縮空気供給源39及び増圧機41に動作信号が出力されて、前記オイルミスト発生器34が駆動され、貯留用容器32内部のオイルミスト貯留空間42にオイルミストが生成貯留される。その後、図2において、Y軸サドル17の上下動の後、Z軸サドル14が前進されて、主軸装置18が同じ方向に移動され、工具20によるワークWの加工が行われる。前記ワークWの加工作業と同期して、制御装置51から前記電磁開閉弁48に動作信号が出力されて、オイルミスト供給管45が開放される。このため貯留用容器32内のオイルミスト貯留空間42に予め貯留されていたオイルミスト33aがオイルミスト供給管45を介して前記主軸装置18のオイルミスト供給通路22に供給される。そして、前記工具20の先端からオイルミスト33aがワークの加工部及び工具の先端に噴射され、加工部の冷却と潤滑が行われる。
図1において、前記電源スイッチ52がオンされると、前記制御装置51からモータ38、圧縮空気供給源39及び増圧機41に動作信号が出力されて、前記オイルミスト発生器34が駆動され、貯留用容器32内部のオイルミスト貯留空間42にオイルミストが生成貯留される。その後、図2において、Y軸サドル17の上下動の後、Z軸サドル14が前進されて、主軸装置18が同じ方向に移動され、工具20によるワークWの加工が行われる。前記ワークWの加工作業と同期して、制御装置51から前記電磁開閉弁48に動作信号が出力されて、オイルミスト供給管45が開放される。このため貯留用容器32内のオイルミスト貯留空間42に予め貯留されていたオイルミスト33aがオイルミスト供給管45を介して前記主軸装置18のオイルミスト供給通路22に供給される。そして、前記工具20の先端からオイルミスト33aがワークの加工部及び工具の先端に噴射され、加工部の冷却と潤滑が行われる。
その後、ワークWの加工動作が終了して前記Z軸サドル14がZ軸方向に後退されると、制御装置51から前記電磁開閉弁48に閉鎖動作信号が出力される。このため、前記オイルミスト供給管45が閉鎖され、オイルミスト貯留空間42内部のオイルミストの前記主軸装置18への供給が停止される。
さらに、前記電源スイッチ52がオフされると、制御装置51からモータ38、圧縮空気供給源39及び増圧機41に停止信号が出力されて、前記オイルミスト発生器34によるオイルミストの生成が停止される。
上記実施形態の工作機械におけるオイルミスト供給装置によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)上記実施形態では、前記オイルミスト発生器34によって粒子径が1μm以下の微細なオイルミストを発生するようにした。このため、不均一で霧化率の極めて低い粗いオイルミストを用いるのと比較して、少量のオイルミストで加工部及び工具20の先端を適正に潤滑・冷却できるとともに、オイルの消費量を低減して、ランニングコストを低減することができる。
(1)上記実施形態では、前記オイルミスト発生器34によって粒子径が1μm以下の微細なオイルミストを発生するようにした。このため、不均一で霧化率の極めて低い粗いオイルミストを用いるのと比較して、少量のオイルミストで加工部及び工具20の先端を適正に潤滑・冷却できるとともに、オイルの消費量を低減して、ランニングコストを低減することができる。
又、本発明によるワークの加工方法によれば、加工に使用するオイルミストの粒子が小さいため、オイルミスト供給通路22を通して工具20の先端からワークWの加工部に噴射されるオイルミストがワークの加工面、工具20の表面及び切粉に付着されて液状化するのを防止することができる。このため、加工部から切粉が速やかに排出される。又、ワークと工具20の接触界面のオイル皮膜が薄くなって、切削抵抗が低減されるとともに、加工部の冷却作用も向上し、工具20の滑りも良くなり、この結果、ワークの加工面の加工精度を向上することができる。
(2)上記実施形態では、霧化率の高い微細な均一のオイルミストを発生させるようにしたので、オイルミストが重力あるいは遠心力の影響を受け難くなり、オイルミスト供給管45及びオイルミスト供給通路22の内周面にオイルミストが付着して液状化するのを防止することができる。この結果、オイルミストの粒子が小さいままの状態でワークの加工部に供給されるので、前述したオイルミストの液状化を防止して、この点からも前述したワークの加工精度を向上することができる。
(3)上記実施形態では、オイルミストの液状化が阻止されるので、主軸装置18のオイルミスト供給通路22の構成を特別な構成とする必要がなく、主軸装置18の構成を変更しなくても済み、主軸装置18のイニシャルコストを低減することができる。
(4)上記実施形態では、切粉に液状化したオイルが付着しないので、切粉がドライ状態のままワークの加工部及び工具の先端に付着することなく機外に落下される。このため、切粉の排出用のクーラント装置のクーラントの使用量を低減して、その小容量化を図ることができる。
(5)上記実施形態では、オイルミスト供給管45及びオイルミスト供給通路22内に残留するオイルミストを殆どなくすことができ、この結果、工具20の自動交換作業時において、液状化したオイルの滴下を防止し工作機械が汚損されるのを抑制することができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 前記実施形態では、粒子径が1μm以下の微細なオイルミストを発生するようにしたが、この範囲内で粒子径が0.7μmのオイルミストを発生するようにしてもよい。又、オイルミストの粒子径が0.1〜0.7μmの範囲にあって、そのピーク値が0.7μmとなるようにしてもよい。
○ 前記実施形態では、粒子径が1μm以下の微細なオイルミストを発生するようにしたが、この範囲内で粒子径が0.7μmのオイルミストを発生するようにしてもよい。又、オイルミストの粒子径が0.1〜0.7μmの範囲にあって、そのピーク値が0.7μmとなるようにしてもよい。
○ 前記実施形態では、主軸装置18の内部にオイルミスト供給通路22を形成してオイルミスト供給ノズルの機能を付与したが、専用に主軸装置18の近傍に別途配設したオイルミスト供給ノズルを配置するようにしてもよい。
○ 前記実施形態においては、ワークWに対し工具20をZ軸方向及びY軸方向の2軸制御にしたが、これに代えて、Z軸方向のみの1軸制御にしたり、Z軸、X軸及びY軸方向の3軸制御にしたり、Z軸及びX軸の2軸制御にしたり、Z軸及びY軸の2軸制御にしたりしてもよい。又、Z軸、X軸及びY軸方向の3軸制御にしたり、ワークテーブル12と主軸装置18を、Z軸、X軸及びY軸方向の3軸のうち少なくともZ軸方向に相対移動させたりしてもよい。
加工テストとして鋼材のワークを用いるとともに、前記主軸装置18の工具20の直径を6.18mm、工具20の切削速度を89m/min、送り速度を690mm/min、ワークの加工深さを100mmとしたとき、オイルの使用量は単位時間当たり5ml/hとなり、同じ条件下において、主軸装置の内部でオイルミストを発生させた場合に比べ約10分の1程度の使用量でよいことが分かった。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について追記する。
(技術的思想1)主軸装置の外部に設けられ、かつオイル及びオイルミストを貯留可能な貯留用容器にオイルミストを発生させるオイルミスト発生器を設け、前記貯留用容器からオイルミスト供給管を通してオイルミスト供給ノズルにオイルミストを供給し、噴射されるオイルミストをワークの加工部と工具の先端に供給してワークを加工するようにした工作機械において、
前記オイルミスト発生器は、粒子径が1μm以下のオイルミストを発生させ、このオイルミストをワークの加工部と工具の先端に供給してワークを加工するようにしたことを特徴とする工作機械におけるオイルミスト供給装置。
(技術的思想1)主軸装置の外部に設けられ、かつオイル及びオイルミストを貯留可能な貯留用容器にオイルミストを発生させるオイルミスト発生器を設け、前記貯留用容器からオイルミスト供給管を通してオイルミスト供給ノズルにオイルミストを供給し、噴射されるオイルミストをワークの加工部と工具の先端に供給してワークを加工するようにした工作機械において、
前記オイルミスト発生器は、粒子径が1μm以下のオイルミストを発生させ、このオイルミストをワークの加工部と工具の先端に供給してワークを加工するようにしたことを特徴とする工作機械におけるオイルミスト供給装置。
(技術的思想2)技術的思想1において、ベッドの上面にはワークを支持するワーク支持テーブルが装設されるとともに、工具を備えた主軸装置がワークに向かって前後動するZ軸方向、X軸方向又はY軸方向の少なくともZ軸方向に相対移動可能に装着され、前記オイルミスト供給ノズルは、主軸装置に装着された主軸、該主軸に工具ホルダを介して取り付けられた工具と、それらの中心部に貫通して設けられたオイルミスト供給通路とによって構成され、前記貯留用容器からオイルミスト供給ノズルまでの間のオイルミスト供給管の少なくとも一部は、主軸装置の移動を許容するように可撓管により形成され、該可撓管の先端部は前記主軸側に設けたオイルミスト供給通路の入口に回転継手を介して接続されている工作機械におけるオイルミスト供給装置。
W…ワーク、18…主軸装置、19…主軸、20…工具、21…工具ホルダ、22…オイルミスト供給通路、32…貯留用容器、33…オイル、33a…オイルミスト、34…オイルミスト発生器、45…オイルミスト供給管。
Claims (3)
- 主軸装置の外部において、オイル及びオイルミストを貯留可能な貯留用容器にオイルミストを発生させるオイルミスト発生器を設け、前記貯留用容器からオイルミスト供給管を通してオイルミスト供給ノズルにオイルミストを供給するようにした工作機械を用いて、
前記オイルミスト発生器によって発生する粒子径が1μm以下のオイルミストを主軸装置に装着した工具により加工されるワークの加工部及び工具の先端に供給してワークを加工することを特徴とする工作機械におけるワークの加工方法。 - 請求項1において、オイルミストを前記オイルミスト供給管から主軸装置の主軸、工具ホルダ及び工具の内部に形成されたオイルミスト供給通路を通してワークの加工部に供給してワークを加工するようにした工作機械におけるワークの加工方法。
- 請求項1又は2において、粒子径が0.7μmのオイルミストをワークの加工部及び工具の先端に供給してワークを加工する工作機械におけるワークの加工方法。
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