JP3181190U - チョッピング工具ホルダとそのチョッピング駆動装置 - Google Patents

チョッピング工具ホルダとそのチョッピング駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 脈動供給する研削液により主軸回転と関係なく研削砥石に対するビビリ振動の無い往復運動制御が行えるチョッピング工具ホルダと、上記チョッピング工具ホルダに、研削液を脈動供給して研削砥石に対する往復運動制御が行えるチョッピング駆動装置を提供する。
【解決手段】 先端部13Aに通孔13Bを持つ回転筒体13と、上記回転筒体の空間S内に膨張する摺動環部14Aを気密に摺動可能に嵌合する回転軸14と、上記回転軸の先端部14Bは回転筒体の通孔から外部へ突出してこれに付設した研削砥石GOと、上記回転筒体と回転軸の摺動環部との間に回転軸を後退させる弾性体15と、上記回転筒体の後側空間内に供給する脈動する研削液GOとからなる。
【選択図】図1

Description

本考案は、回転加工する切削工具(リーマ、エンドミル他)や研削工具(砥石、バフ、ホーニング他)を、この軸芯方向に小さなストロークで往復動させて加工するチョッピング工具ホルダとそのチョッピング駆動装置に係わり、特に、チョッピングの駆動源を圧力変動(流体圧力の脈動現象)する圧縮空気供給源(エアーコンプレッサ)や切削液供給源(プランジャーポンプ)に求め、刃具や砥石のビビリ現象を抑制して高精密な加工面精度)が得られるようにしたチョッピング工具ホルダとそのチョッピング駆動装置に関するものである。
近年、切削加工や研削加工分野において、加工面や研削面に削り筋(線条痕)や研削筋(線条痕)等の発生を抑制すべく、加工ヘッドや研削ヘッドを高速オシレートする従来技術に加えて、更に高速度で微細に往復動させる技術(高速回転のもとに軸芯方向に微細なストロークで往復動するチョッピング加工)が普及している。
上記加工ヘッドや研削ヘッドを高速オシレートする公知例を紹介する。その第一は、研削盤テーブル軸の高速オシレーションを低コストで実現する制御システムと制御方法であり、その構成の主体となる制御システムは、NC装置と、外部パルス発生コントローラとを有する。NC装置は、研削盤の運転制御プログラムを内蔵したNC部と、このNC部からの指令に基づいて研削盤の各軸を動かすサーボ部と、同期制御機能を備えたPMC部とを含む。外部パルス発生コントローラは、研削盤のテーブル軸を往復動させるためのパルスを発生する。パルス発生コントローラは発生パルスをサーボ部へ直接入力し、該サーボ部はPMC部の同期制御の下にこのパルスに従って研削盤のテーブル軸を往復動させるものである(例えば、特許文献1参照。)。
更に、砥石により研削する研削工具において、主軸に砥石ホルダを介し砥石を2段に装着し、砥石間に研削液を通す隙間を作った研削工具であり、この研削工具をチョッピング加工の場合においては、チョッピングのストロークLに対して砥石間隙間lはL<lとし、削り残りのないようにするものである(例えば、特許文献2参照。)。
更に、非特許文献であるが、図8における図8(a)に示すように、研削砥石1又は切削刃具2を先端に備え回転軸3は、電動機を駆動源とするとともに、加工ヘッド5に固定されたホルダH内に軸受6で回転且つ軸方向Oにスライド自在に支持されている。上記回転軸は、先端側のフランジ7にスラスト軸受8とリング状の斜板(カム環)9を備え、この斜板(カム環)9は回転不能にホルダHの先端絞部H1に固定されている。また、後端側のフランジ9Aには回転軸と一体にバネ9Bを備えて回転するとともに、回転軸を先端方向へスライドする関係になっている。これにより、回転軸3を高速回転すると、斜板(カム環)9の高低とバネ9Bとの押し合いにより、回転軸を斜板(カム環)9の高低差をストロークとして、図8(b)に示すように、軸方向にチョッピング幅Lで往復運動させた剛体部材の組み合わせで構成されたチョッピング工具CHとしている。
特開2005−186255号公報 実開平06−5860号公報
上記特開2005−186255号公報は,研削盤テーブル軸を高速オシレーションさせた制御システムと制御方法である。これにより、研削砥石は、比較的ゆっくりした往復運動と比較的大きなストロークとなるステッピング加工の範疇である。即ち、チョッピング加工の条件は、ステッピング加工の10倍以上の往復運動と0.05mm〜1mm前後のストロークである。従って、本考案のチョッピング工具とは、技術範疇を異にする。
また、上記実開平06−5860号公報は、主軸に砥石ホルダを介し砥石を2段に装着し、砥石間に研削液を通す隙間を作った研削工具であり、この研削工具をチョッピングのストロークで駆動させられることができるとするもので、具体的なチョッピング機構の構成が不明である。
また、非特許文献で図8に示す近似的なチョッピング工具は、砥石の回転軸を高速回転させて斜板(カム環)の高低とバネとの押し合いにより、回転軸を斜板(カム環)の高低差でとバネで強制的に往復運動させているから、多くの問題が発生する。先ず、主軸回転と往復運動とがメカ的に直結されているから、主軸回転と関係なく砥石の往復運動制御が不可能となる。また、主軸の高速回転で軸方向へのビビリ振動を発生させるため、主軸の撓み歪を起こして研削面に研削痕を発生させてしまう。更に、チョッピング工具の全体が軸方向振動を起こし、チョッピング効果が全く喪失してしまうという大きな問題点が指摘される。
本考案は、上記各チョッピング工具やそのオシレート装置に見られる各種問題点に鑑みてなされたものである。その第一の目的は、脈動供給される研削液や切削液により主軸回転とは関係なく刃具や研削砥石に対するビビリ振動の無い円滑で往復運動制御が自由に行えるチョッピング工具ホルダを提供する。
また、第二の目的は、上記チョッピング工具ホルダに対して、研削液や切削液を脈動供給するとともに刃具や研削砥石に対する往復運動制御が自由に行えるチョッピング駆動装置を提供するものである。
上記目的を達成するべく本考案の請求項1によるチョッピング工具ホルダは、加工機の主軸先端に装着される工具ホルダにチョッピングユニットを備えたチョッピング工具ホルダであって、上記チョッピングユニットは、工具ホルダの把持部から後端側に開けられた装着穴に対して先端部に通孔を設けた中腹部を挿入把持される回転筒体と、上記回転筒体の空間内に後端側を膨張させた摺動環部を気密に摺動可能に嵌合する回転軸と、上記回転軸の先端部は回転筒体の通孔から外部へ突出され該先端部に付設される研削砥石又は切削刃具の加工具と、上記回転軸の摺動環部は上記回転筒体内に位置するとともに上記回転筒体の先端部と摺動環部との間に介在して回転軸を後退させる弾性体と、上記回転筒体の後端空間内に上記工具ホルダの軸芯に貫通させたセンター孔から装着穴を介して回転軸の後端に脈動供給する研削液又は切削液と、からなることを特徴とする。
本考案の請求項2によるチョッピング工具ホルダは、加工機の主軸先端に装着される工具ホルダにチョッピングユニットを備えたチョッピング工具ホルダであって、上記チョッピングユニットは、工具ホルダの把持部から後端側に開けられた装着穴に対して先端部に通孔を設けた中腹部を挿入把持される回転筒体と、上記回転筒体の空間内に後端側を膨張させた摺動環部を気密に摺動可能に嵌合する回転軸と、上記回転軸の先端部は回転筒体の通孔から外部へ突出され該先端部に付設される研削砥石又は切削刃具の加工具と、上記回転軸の摺動環部は上記回転筒体内に位置するとともに上記回転筒体の先端部と摺動環部との間に介在して回転軸を後退させる弾性体と、上記回転筒体の後端空間内に上記工具ホルダのフランジに嵌る環体の通孔と工具ホルダ内の通孔から装着穴を介して回転軸の後端に脈動供給する研削液又は切削液と、からなることを特徴とする。
本考案の請求項3によるチョッピング工具ホルダは、請求項1または2記載のチョッピング工具ホルダにおいて、上記回転軸の軸芯には後端から先端部に付設する研削砥石又は切削刃具に向けて通孔が開けられ、該通孔の後端から研削液又は切削液を研削砥石又は切削刃具に向けて供給することを特徴とする。
本考案の請求項4によるチョッピング工具ホルダは、請求項3記載のチョッピング工具ホルダにおいて、上記研削砥石は、通孔が開けられているか若しくは砥粒内を研削液が通過できるものであることを特徴とする。
本考案の請求項5によるチョッピング工具ホルダは、請求項3記載のチョッピング工具ホルダにおいて、上記切削刃具は、通孔が開けられており切削液を通過できるものであることを特徴とする。
本考案の請求項6によるチョッピング駆動装置は、請求項1または2記載のチョッピング工具ホルダに脈動する研削液又は切削液を供給するチョッピング駆動装置であって、ピストンの進退運動により脈動して研削液又は切削液を高圧吐出するピストンポンプ又はプランジャーポンプを駆動源とし、上記研削液又は切削液の耐圧機能を発揮する配管を介して上記チョッピング工具ホルダの回転簡体の後側空間内に供給することを特徴とする。
本考案の請求項7によるチョッピング駆動装置は、請求項3〜5記載のいずれか1に記載のチョッピング工具ホルダに脈動する研削液又は切削液を供給するチョッピング駆動装置であって、ピストンの進退運動により脈動して研削液又は切削液を高圧吐出するピストンポンプ又はプランジャーポンプを駆動源とし、上記研削液又は切削液の耐圧機能を発揮する配管を介して上記チョッピング工具ホルダの回転筒体の後側空間内と回転軸に開けた通孔に供給することを特徴とする。
本考案のチョッピング工具ホルダによると、チョッピング加工の条件となるステッピング加工の10倍以上の速い往復運動と、0.05mm〜1mm前後のストロークは、脈動供給される研削液や切削液により主軸回転とは関係なく刃具や研削砥石に対するビビリ振動の無い円滑で自由な往復運動制御の元に実施できる。これにより、線条痕の無い被研削面の表面粗さRa0.1μm以上の円滑・平滑面が得られる。
更に、回転軸の後端から先端部に付設した研削砥石又は切削刃具に向けて通孔が開けられ、該通孔の後端から研削液又は切削液を研削砥石又は切削刃具に向けて供給するから、研削砥石又は切削刃具とワーク面の間に脈動する研削液又は切削液が噴射され、より優れた研削塵と研削液等の排除効果が発揮され、優れた表面粗度が得られる。
また、チョッピング駆動装置によると、ピストンの進退運動により脈動する研削液又は切削液を高圧吐出するピストンポンプ又はプランジャーポンプにより生成でき、上記研削液又は切削液の耐圧機能を発揮する配管を介してチョッピング工具の回転筒体の後側空間内や回転軸に開けた通孔に供給するから、従来の必須条件であった圧力を一定に安定させる貯留タンクを不要とし、脈動する研削液又は切削液を安価に供給できる。
本考案の第1の実施の形態を示し、チョッピング工具ホルダとこのチョッピング駆動装置の断面図である。 本考案の第1の実施の形態を示し、チョッピングユニットの機能の作用断面図である。 本考案の第1の実施の形態を示し、研削砥石と切削刃具の変形例の断面図である。 本考案の第2の実施の形態を示し、チョッピング工具ホルダとこのチョッピング駆動装置の断面図である。 本考案の第3の実施の形態を示し、チョッピング工具ホルダとこのチョッピング駆動装置の断面図である。 本考案の各実施の形態におけるチョッピング工具ホルダの作用断面図である。 本考案の各チョッピング工具ホルダとその加工例の説明図である。 従来例のチョッピング工具ホルダの断面図と作用図である。
以下、図1乃至図7を参照して本考案の各実施の形態となるチョッピング工具ホルダとこのチョッピング駆動装置を順次に説明する。
本考案の第1の実施の形態となるチョッピング工具ホルダ10とこのチョッピング駆動装置100は、その全体構成を図1に示す。
上記チョッピング工具ホルダ10は、図1に示すように、切削加工機(フライス盤、マシニングセンタ等)や研削盤、バフ盤、ホーニング盤等からなる加工機30の主軸31の先端31Aに装着される工具ホルダ11にチョッピングユニット40を備えものである。上記チョッピングユニット40の構成は、工具ホルダ11の把持部11Aから後端側に開けられた装着穴12に対し、先端部13Aに通孔13Bを設けた中腹部13Cを挿入把持される回転筒体13と、上記回転筒体13にはこの空間S内に後端側を膨張させた摺動環部14Aを気密に摺動のみ可能に嵌合(ルーズなキー係合又はスプライン結合)する回転軸14と、上記回転軸14の先端部14Bは回転筒体の通孔13Aから外部へ突出され該先端部に付設される研削砥石G又は切削刃具Cの加工具Kと、上記回転軸14の摺動環部14Aは上記回転筒体13内に位置する。そして、上記回転筒体13の先端部13Aと摺動環部14Aとの間に介在して回転軸14を後退させる弾性体(コイルバネ)15と、上記回転筒体の後端空間S内に上記主軸31の軸芯方向に貫通させたセンター孔h1と工具ホルダ11のセンター孔h2と装着穴12を介して回転軸14の後端に脈動供給される研削液GO又は切削液COとからなる。
上記チョッピング工具ホルグ10に脈動供給される研削液GO又は切削液COのチョッピング駆動装置100は、図1に示す構成になっている。ピストンPの進退運動は、回転運動するドライブ軸Dに嵌めた円板101に偏心枢着したクランク棒102により脈動して研削液又は切削液を高圧吐出するピストンポンプP1又はプランジャーポンプ(図示なし)を駆動源とし、研削液GO又は切削液COの耐圧機能(伸縮機能)を発揮するゴム製の配管P2を介して上記チョッピング工具ホルダ10の回転筒体13の後側空間S1内に供給するセンタースルー方式になっている。上記ピストンポンプP1により、逆止弁Vを介してタンク103に貯めた研削液GO又は切削液COは、この加圧力を増減する脈動供給として回転筒体13の後側空間S1内に送り込まれる。これにより、図2に示すように、ピストンポンプP1のピストンPが下死点にあるとき、回転軸14は弾性体(コイルバネ)15を強く圧縮して大きく突出し、ピストンPが上死点にあるとき、加圧力が低減されて回転軸14は弾性体(コイルバネ)15により押し戻される。この進退移動がチョッピング幅Lとなる。尚、上記チョッピング幅Lは、0.05mm〜1mm前後のストロークに設定される。
上記チョッピング工具ホルダ10は、図1の拡大図に示すように、回転軸14の軸芯Oには、この後端から先端部14Bに付設した研削砥石G(切削刃具Cは、図3(b)に示す)に向けて通孔h3が開けられ、該回転軸14の通孔h3の後端から研削液GO又は切削液COを研削砥石G(又は切削刃具C)の内孔h4に向けて供給する。上記研削砥石Gは、砥粒内を研削液GOが通過できるものであるから、ワークWの研削面に研削砥石の内部から噴射冷却させられる。また、上記研削砥石Gは、図3(a)に示すように、通孔h5,h6が開けられ、研削液GOの通過性を向上させたものとしてもよい。更に、図3(b)に示すように、切削刃具Cの内部から通孔h7が開けられ、切削液COの通過性を向上させたものとしてもよい。
上記チョッピング工具ホルダ10は、図4に示す第2の実施の形態となるチョッピング工具ホルダ20に変更することができる。その構成は、上記回転軸14に開けた通孔h3を省略させたものである。従って、回転軸14とこの先端部14Bに付設した研削砥石G(または切削刃具C)は、上記ピストンポンプP1により、逆止弁Vを介してタンク103に貯めた研削液GO又は切削液COは、この加圧力を増減する脈動供給として回転筒体13の後側空間S1内に送り込まれるだけとなる。これにより、図2に示すように、ピストンポンプP1のピストンPが下死点にあるとき、回転軸14は弾性体(コイルバネ)15を強く圧縮して大きく突出し、ピストンPが上死点にあるとき、加圧力が低減されて弾性体(コイルバネ)15の反発力で研削液GO又は切削液COがピストンポンプP1側へ戻され、チョッピング運動が起きる。また、研削砥石G又は切削刃具Cへの研削液GO又は切削液COの供給は、外部に取付けた噴射ノズルNにより行われる。その他の構成は、上記第1の実施の形態となるチョッピング工具ホルダ10とこのチョッピング駆動装置100と同一に付き、同一符号を附して説明を省略する。
上記チョッピング工具ホルダ10は、図5に示すように、第3の実施の形態となるチョッピング工具ホルダ50に変更することができる。その構成の特徴は、チョッピング駆動装置100から配管P2を介し、上記チョッピング工具ホルダ50における工具ホルダ11のフランジF及び本体に開けた通孔h9から回転軸14の後側空間S1に研削液GO又は切削液COを供給するサイドクーラント供給方式としたものである。その構成は、チョッピング工具ホルダ50のフランジFに気密且つ回転自在に嵌る接続リング53が環体51に保持されている。この環体51が主軸31の先端面31Bに取付けた接続箱52に保持されている。上記チョッピング駆動装置100からの配管P2は、環体51に接続されている。そして、配管P2から吐出される研削液GO又は切削液COは、各部材52,51,53に開けた通孔h10を介してフランジF及び本体に開けた通孔h9から回転軸14の後側空間S1に研削液GO又は切削液COを供給する構成になっている。その他の構成は、上記第1の実施の形態となるチョッピング工具ホルダ10とこのチョッピング駆動装置100と同一に付き、同一符号を附して説明を省略する。
本考案の各実施の形態となるチョッピング工具ホルダ10,20,50とこれを駆動するチョッピング駆動装置100は、上記のように構成されており、図6に示すように、チョッピング作用する。図示のチョッピング工具ホルダ10,20,50は、回転軸14とこの先端部14Bの研削砥石G(または切削刃具C)は、上記チョッピング駆動装置100のピストンポンプP1により、逆止弁Vを介してタンク103に貯めた研削液GO又は切削液COは、この加圧力を増減する脈動供給として回転筒体13の後側空間S1内に送り込まれる。
これにより、チョッピング工具ホルダ10,50は、図6に示すように、ピストンポンプP1のピストンPが上死点(イ)にあるとき、加圧力が低減されて弾性体(コイルバネ)15の反発力で研削液GO又は切削液COがピストンポンプP1側へ戻され、研削砥石Gが大きな後退位置(a)となる。そして、ピストンPが上死点(イ)から1/4回転した回転位置(ロ)になると、加圧力が増加して弾性体(コイルバネ)15の反発力に抗して研削砥石Gが少しの前進位置(b)となる。ピストンPが下死点(ハ)になると、回転軸14は弾性体(コイルバネ)15を強く圧縮して大きく突出し、研削砥石Gが大きな前進位置(c)となる。ピストンPが上死点(イ)から3/4回転した回転位置(二)になると、加圧力が減少して弾性体(コイルバネ)15の反発力に押されて研削砥石Gが少しの後退位置(d)となる。ピストンPが再び上死点(ホ)になると、回転軸14は弾性体(コイルバネ)15の伸張で大きく後退し、研削砥石Gが大きな後退位置(e)となる。
以上のように、ピストンポンプP1のピストンPの1回転(1サイクル)で研削砥石Gは、ショッピング幅Lで往復運動する。しかして、ステッピング加工の10倍以上の速い往復運動と、0.05mm〜1mm前後のストロークとなるように、ピストンポンプP1がドライブ軸Dの回転数制御により設定される。これにより、研削砥石G(または切削刃具C)の内部から研削液GO又は切削液COがワークWの研削面に向けて効率良く吐出される。尚、チョッピング工具ホルダ20は、研削砥石G又は切削刃具Cへの研削液GO又は切削液COの供給は、外部に取付けた噴射ノズルNにより行われる。
上記の如く、ショッピング幅Lと搖動速度で研削されたワークWの「研削抵抗N」と「表面粗さRa」を測定した。そのチョッピング効果の計測結果は、研削砥石:SD100P、ワーク:アルミナ材、砥石回転数:8,000回転/分、切込み量:15ミクロン、研削幅10mmの条件下において、本考案のチョッピングによれば、研削抵抗は送り速度100〜1,000mm/minに関係無く、2.0以下の低い数値を維持した。
次に、チョッピング工具ホルダの表面粗さは、本考案のチョッピングでは、送り速度100〜1,000mm/minに関係無く、表面粗さRa0.1μm以上の円滑・平滑面が得られた。この結果から、本考案によるチョッピング効果の優位性が確認できた。
図7において、各チョッピング工具ホルダ10,20,50とその加工例を示す。加工方法には、横引き加工(a)、斜め加工(b)、直進加工(c)に適用される。また、研削液GO又は切削液COの供給方法は、センタスルー方式(d)、サイドスルー方式(e)が適用できる。更に、研削砥石G(または切削刃具C)とワークWの研削面や加工面に噴射する研削液GOや切削液COに限定されず、不活性ガスとなる窒素ガスや気泡状液をワークWの研削面や加工面に噴射する方式も採用できる。この噴射手段は、図4に示す外部に取付けた噴射ノズルNにより行われる。
以上のように、各実施の形態となるチョッピング工具ホルダ10,20,50とこれを駆動するチョッピング駆動装置100は、下記の効果が得られる。
先ず、チョッピング加工の条件となるステッピング加工の10倍以上の速い往復運動と、0.05mm〜1mm前後のストロークは、脈動供給される研削液や切削液により主軸回転とは関係なく刃具や研削砥石に対するビビリ振動の無い円滑で自由な往復運動制御の元に実施できる。これにより、線条痕の無い被研削面の表面粗さRa0.1μm以上の円滑・平滑面が得られる。
更に、回転軸の後端から先端部に付設した研削砥石又は切削刃具に向けて通孔が開けられ、該通孔の後端から研削液又は切削液を研削砥石又は切削刃具に向けて供給するから、研削砥石又は切削刃具とワーク面の間に脈動する研削液又は切削液が噴射され、より優れた研削塵と研削液等の排除効果が発揮され、優れた表面粗度が得られる。
また、チョッピング駆動装置によると、ピストンの進退運動により脈動する研削液又は切削液を高圧吐出するピストンポンプ又はプランジャーポンプにより生成でき、上記研削液又は切削液の耐圧機能を発揮する配管を介してチョッピング工具の回転筒体の後側空間内や回転軸に開けた通孔に供給するから、従来の必須条件であった圧力を一定に安定させる貯留タンクを不要とし、脈動する研削液又は切削液を安価に供給できる。
本考案は、その対象物を工作機械用の研削盤やミーリングマシン(フライス盤等の加工機)に使用されるチョッピング工具ホルダ及びチョッピング駆動装置の実施例で説明したものであるが、回転工具となる砥石、バフ、リーマ、エンドミル、ホーニング等も対象にできるから、これらのチョッピング工具ホルダやチョッピング駆動装置としても適用が可能である。更に、チョッピング工具ホルダの駆動源として、ピストンポンプP1で脈動圧縮される研削液GO又は切削液COに求めたが、圧縮空気供給源(エアーコンプレッサ)の脈動する圧縮空気に求めてもよい。この場合は、圧縮空気により研削砥石や切削工具を冷却する事となる。
10,20,50 チョッピング工具ホルダ
11 工具ホルダ
11A 把持部
12 装着穴
13 回転筒体
13A 先端部
13B 通孔
13C 中腹部
14 回転軸
14A 摺動環部
15 弾性体(コイルバネ)
30 加工機
31 主軸
31A 先端
31B 先端面
40 チョッピングユニット
51 環体
52 接続箱
53 接続リング
100 チョッピング駆動装置
101 円板
102 クランク棒
C 切削刃具
CO 切削液
D ドライブ軸
G 研削砥石
GO 研削液
F フランジ
K 加工具
N 噴射ノズル
h1,h2 センター孔
h4 内孔
h3,h5〜h9 通孔
P ピストン
P1 ピストンポンプ
P2 配管
S 空間
S1 後側空間
V 逆止弁
W ワーク

Claims (7)

  1. 加工機の主軸先端に装着される工具ホルダにチョッピングユニットを備えたチョッピング工具ホルダであって、上記チョッピングユニットは、工具ホルダの把持部から後端側に開けられた装着穴に対して先端部に通孔を設けた中腹部を挿入把持される回転筒体と、上記回転筒体の空間内に後端側を膨張させた摺動環部を気密に摺動可能に嵌合する回転軸と、上記回転軸の先端部は回転筒体の通孔から外部へ突出され該先端部に付設される研削砥石又は切削刃具の加工具と、上記回転軸の摺動環部は上記回転筒体内に位置するとともに上記回転筒体の先端部と摺動環部との間に介在して回転軸を後退させる弾性体と、上記回転筒体の後端空間内に上記工具ホルダの軸芯に貫通させたセンター孔から装着穴を介して回転軸の後端に脈動供給する研削液又は切削液と、からなることを特徴とするチョッピング工具ホルダ。
  2. 加工機の主軸先端に装着される工具ホルダにチョッピングユニットを備えたチョッピング工具ホルダであって、上記チョッピングユニットは、工具ホルダの把持部から後端側に開けられた装着穴に対して先端部に通孔を設けた中腹部を挿入把持される回転筒体と、上記回転筒体の空間内に後端側を膨張させた摺動環部を気密に摺動可能に嵌合する回転軸と、上記回転軸の先端部は回転筒体の通孔から外部へ突出され該先端部に付設される研削砥石又は切削刃具の加工具と、上記回転軸の摺動環部は上記回転筒体内に位置するとともに上記回転筒体の先端部と摺動環部との間に介在して回転軸を後退させる弾性体と、上記回転筒体の後端空間内に上記工具ホルダのフランジに嵌る環体の通孔と工具ホルダ内の通孔から装着穴を介して回転軸の後端に脈動供給する研削液又は切削液と、からなることを特徴とするチョッピング工具ホルダ。
  3. 上記回転軸の軸芯には後端から先端部に付設する研削砥石又は切削刃具に向けて通孔が開けられ、該通孔の後端から研削液又は切削液を研削砥石又は切削刃具に向けて供給することを特徴とする請求項1または2記載のチョッピング工具ホルダ。
  4. 上記研削砥石は、通孔が開けられているか若しくは砥粒内を研削液が通過できるものであることを特徴とする請求項3記載のチョッピング工具ホルダ。
  5. 上記切削刃具は、通孔が開けられており切削液を通過できるものであることを特徴とする請求項3記載のチョッピング工具ホルダ。
  6. 請求項1または2記載のチョッピング工具ホルダに脈動する研削液又は切削液を供給するチョッピング駆動装置であって、ピストンの進退運動により脈動して研削液又は切削液を高圧吐出するピストンポンプ又はプランジャーポンプを駆動源とし、上記研削液又は切削液の耐圧機能を発揮する配管を介して上記チョッピング工具ホルダの回転筒体の後側空間内に供給することを特徴とするチョッピング駆動装置。
  7. 請求項3〜5記載のいずれか1に記載のチョッピング工具ホルダに脈動する研削液又は切削液を供給するチョッピング駆動装置であって、ピストンの進退運動により脈動して研削液又は切削液を高圧吐出するピストンポンプ又はプランジャーポンプを駆動源とし、上記研削液又は切削液の耐圧機能を発揮する配管を介して上記チョッピング工具ホルダの回転筒体の後側空間内と回転軸に開けた通孔に供給することを特徴とするチョッピング駆動装置。
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