JP2005040895A - ワーク搬送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ワーク搬送装置の設置台数を削減することができて、システム全体の構成を簡略化することができるワーク搬送システムを提供する。
【解決手段】 複数の加工ステーションS1〜S3の工作機械21にそれぞれ対応して、ワーク搬送装置24を独立的に配設する。これらのワーク搬送装置24により、各加工ステーションS1〜S3にワークWを順に搬送して、それらの加工ステーションS1〜S3の工作機械21により、ワークWに異なった加工を施すようにする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、例えば、トランスファマシンやフレキシブルトランスファラインのような加工システムにおいて、隣接する複数の加工ステーションを順に通過するようにワークを搬送するワーク搬送システムに関するものである。
従来のこの種のワーク搬送システムとしては、例えば、特許文献1に開示されるような構成のものが提案されている。この従来構成においては、図12に示すように、複数の加工ステーションS1,S2,S3が間隔をおいて配置され、それらの加工ステーションS1〜S3にはワークWに異なった加工を施すための工作機械61が装備されている。始端部の加工ステーションS1の側方にはワーク供給装置62が間隔をおいて配置されるとともに、終端部の加工ステーションS3の側方にはワーク搬出装置63が間隔をおいて配置されている。
前記ワーク供給装置62と始端部の加工ステーションS1との間、隣接する各加工ステーションS1〜S3の間、及び終端部の加工ステーションS3とワーク搬出装置63との間には、ワーク搬送装置64がそれぞれ配設されている。そして、これらのワーク搬送装置64により、各加工ステーションにワークWが順に搬送されて、それらの加工ステーションの工作機械61により、ワークWに対して異なった加工が順に施されるようになっている。
特開平7−148636号公報
ところが、この従来のワーク搬送システムにおいては、前述のように加工ステーションS1〜S3の前後にワーク搬送装置64が配設されている。このため、加工ステーションS1〜S3の配設数がnであるとき、その配設数nよりも多いn+1の台数のワーク搬送装置64を設置する必要があって、ワーク搬送システムの構成が複雑になるという問題があった。
また、各加工ステーションS1〜S3の工作機械61によるワークWの加工時に、ワーク搬送装置64側への加工屑等の飛散を防止するために、各加工ステーションS1〜S3の工作機械61の両側方に一対の開閉可能なシャッタ65をそれぞれ設けていた。このため、シャッタ65の設置数が多くなって、ワーク搬送システムの構成が一層複雑になるという問題もあった。
さらに、従来のワーク搬送システムにおいては、ワーク搬送装置64が各加工ステーションS1〜S3に配置されているため、ワークの加工チェックを搬送装置64の前後両側から行うことが難しく、その加工チェックの作業に制約をともなうものであった。すなわち、ワーク搬送装置64の前部あるいは後部には、同装置64の駆動機構が配置されるため、その駆動機構が存在する側からはワークの加工チェックを行い得ない。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その主たる目的は、ワーク搬送装置の設置台数を削減することができて、システム全体の構成を簡略化することができるワーク搬送システムを提供することにある。
また、この発明のその上の目的は、工作機械とワーク搬送装置との間のシャッタの設置数を半減させることができて、システム全体の構成を一層簡略化することができるとともに、ワークの加工チェックを容易に行い得るワーク搬送システムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、隣接配置された複数の加工ステーションにワークを順に搬送して、各加工ステーションの工作機械によりワークに加工を施すようにしたワーク搬送システムにおいて、前記各加工ステーションの工作機械に対応して、各加工ステーション毎に個別にワーク搬送装置を独立的に配設したことを特徴とするものである。ここで、ワーク搬送装置を加工ステーションと対応するように配設するということは、ワーク搬送装置を隣接する加工ステーション間の位置ではなく、ワークの搬送方向と直交する方向において、加工ステーションに隣接配置されることを意味する。
従って、この請求項1に記載の発明によれば、ワーク搬送装置を加工ステーションの配設数と同数分だけ設置すればよい。よって、従来構成に比較して、ワーク搬送装置の設置台数を削減することができて、ワーク搬送システム全体の構成を簡略化することができる。また、ワーク搬送装置が加工ステーション間には存在しないため、作業者が位置する加工ステーション間には、ワーク搬送装置の駆動機構が位置しない。よって、ワークの加工チェックをワーク搬送ラインの左右から実行することが可能になる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ワーク搬送装置によるワークの搬送経路を加工ステーションの前方位置に配置し、各ワーク搬送装置と各加工ステーションとの間にワーク出入装置を設けたことを特徴とするものである。
従って、この請求項2に記載の発明によれば、ワーク搬送装置によるワークの搬送経路が加工ステーションから外れているため、加工ステーションを構成する工作機械にワーク搬送装置を通すための構成変更等を加える必要がほとんどなく、設備コスト低減に有効である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記ワーク出入装置を加工ステーション側に設けたことを特徴とするものである。
従って、この請求項3に記載の発明によれば、ワーク搬送装置側の構成や搬送動作が複雑になるのを抑制することができるとともに、ワーク搬送装置と加工ステーションとの間でワークを容易に出し入れすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記各ワーク搬送装置と各加工ステーションとの間に開閉可能なシャッタを設けたことを特徴とするものである。
従って、この請求項4に記載の発明によれば、従来構成のように、各加工ステーションの工作機械の両側方に一対のシャッタを設ける必要がない。よって、シャッタの設置数を半減させることができて、ワーク搬送システム全体の構成を一層簡略化することができる。
以上のように、この発明においては、ワーク搬送装置の設置台数やシャッタの設置数を削減することができて、システム全体の構成を簡略化することができるとともに、ワークの加工チェックを容易に行うことができる。
(第1実施形態)
以下に、この発明の第1実施形態を、図1〜図6に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、この加工システムにおいては、工場内に複数の加工ステーションS1,S2,S3が任意の相互間隔をおいて配置され、それらの加工ステーションS1〜S3にはワークWに異なった加工を施すための工作機械21が装備されている。始端部の加工ステーションS1の前部右側方には、未加工のワークWを加工ステーションS1側へ供給するためのワーク供給装置22が任意の間隔をおいて配置されている。終端部の加工ステーションS3の前部左側方には、加工済みのワークWを次工程へ排出するためのワーク搬出装置23が任意の間隔をおいて配置されている。なお、図面においては、加工ステーションS1〜S3が3組設けられているが、その数は、複数であれば、限定されない。
前記各加工ステーションS1,S2,S3に対応するように、それらの工作機械21の前方には複数のワーク搬送装置24が独立的に配設されている。また、これらのワーク搬送装置24によるワークWの搬送経路が、加工ステーションS1〜S3から前方へ外れた位置において、前記ワーク供給装置22とワーク搬出装置23との間で、加工ステーションS1〜S3の配列方向に沿って一線上に配置形成されるようになっている。
そして、前記各ワーク搬送装置24により、ワーク供給装置22から始端部の加工ステーションS1、各加工ステーションS1〜S3間、及び終端部の加工ステーションS3からワーク搬出装置23へとワークWが順に搬送される。それとともに、各加工ステーションS1〜S3において、工作機械21によりワークWに異なった加工が順に施されるようになっている。
前記各ワーク搬送装置24と各加工ステーションS1〜S3の工作機械21との間に位置するように、各加工ステーションS1〜S3側にはワーク出入装置25がそれぞれ配設されている。そして、各加工ステーションS1〜S3においてワークWの加工が終了して、各ワーク搬送装置24によりワークWの搬送が行われるごとに、これらのワーク出入装置25により、各ワーク搬送装置24と各加工ステーションS1〜S3との間で、ワークWが出し入れされるようになっている。
図2及び図4に示すように、前記各加工ステーションS1〜S3における工作機械21の前面と各ワーク搬送装置24との間には、シャッタ26がそれぞれ開閉可能に配設されている。そして、各加工ステーションS1〜S3において、工作機械21によりワークWの加工が行われる際に、これらのシャッタ26が閉鎖位置に移動されて、各加工ステーションS1〜S3で発生する加工屑等がワーク搬送装置24側に飛散するのを防止するようになっている。
次に、前記ワーク搬送装置24の構成について詳細に説明する。図3に示すように、このワーク搬送装置24には、第1四節リンク28及び第2四節リンク29が装備されている。第1四節リンク28は、後述する昇降部材31と、一対の第1回動アーム35と、連動機構37のギヤケース38とから構成されている。また、第2四節リンク29は、連動機構37のギヤケース38と、一対の第2回動アーム40と、保持部材41とから構成されている。
すなわち、前記ワーク搬送装置24のフレーム30には第1四節リンク28の昇降部材31が一対のレール32を介して昇降可能に配設され、昇降用モータ33によりボールネジ34を介して昇降されるようになっている。昇降部材31の前面には一対の第1回動アーム35がそれらの下端部にて支軸36により回動可能に支持され、両第1回動アーム35の上端部には連動機構37のギヤケース38が連動軸39を介して相対回動可能に取り付けられている。両連動軸39には第2四節リンク29における一対の第2回動アーム40がそれらの上端部にて回動可能に支持され、両第2回動アーム40の下端部には保持部材41が保持軸42を介して相対回動可能に取り付けられている。
前記昇降部材31内には回動用モータ43が配設され、この回動用モータ43により、第1四節リンク28の両第1回動アーム35が支軸36を中心にして一体的に回動されるようになっている。また、前記連動機構37は、ギヤケース38内において両連動軸39に固定された互いに噛合する一対の連動歯車37a,37bから構成されている。そして、一方の連動歯車37a側の連動軸39が一方の第1回動アーム35に固定されるとともに、一方の第2回動アーム40に相対回転可能に挿通されている。また、他方の連動歯車37b側の連動軸39が他方の第1回動アーム35に相対回転可能に挿通されるとともに、他方の第2回動アーム40に固定されている。これにより、第1四節リンク28の両第1回動アーム35が回動されるとき、連動機構37の連動歯車37a,37bを介して、第2四節リンク29の両第2回動アーム40が第1回動アーム35と反対方向へ一体的に回動されるようになっている。
前記保持部材41上には移送部材44がワークWの搬送方向に沿って移動可能に支持され、その上面にはワークWを支持搬送するためのワーク搬送部45が固定配置されている。第2回動アーム40と移送部材44との間には、第2回動アーム40の回動に伴って移送部材44を移動させるための移動機構46が配設されている。この移動機構46は、移送部材44内に固定配置されたラック46aと、そのラック46aに噛合するように保持部材41内に設けられたピニオン46bと、一方の第2回動アーム40の下端の保持軸42とピニオン46bとの間に設けられた歯車列46cとから構成されている。そして、第2四節リンク29の第2回動アーム40が回動されるとき、移動機構46の歯車列46c、ピニオン47b及びラック47aを介して、移送部材44が保持部材41上で横方向に移動されるようになっている。
次に、前記ワーク出入装置25の構成について詳細に説明する。図4に示すように、各加工ステーションS1〜S3のフレーム48には支持板49がレール50を介してワークWの搬送方向と直交する横方向へ移動可能に支持され、移動用モータ51によりボールネジ52を介して同方向へ移動されるようになっている。そして、支持板49は、その横方向移動により、前記移送部材44による搬送領域と対応する位置と、工作機械21のワーキングエリアに位置するワーク装着部21aに対応する位置とに配置されるようになっている。支持板49にはクランプ部材53が昇降可能に支持され、昇降用シリンダ54により昇降されるようになっている。このクランプ部材53は固定クランプ53a及び可動クランプ53bよりなり、その可動クランプ53bが開閉用シリンダ55により開閉されるようになっている。
そして、前記支持板49がワーク搬送装置24のワーク搬送部45または工作機械21のワーク装着部21aのいずれか一方と対応する位置に移動された状態で、クランプ部材53が昇降及び開閉されることにより、そのクランプ部材53にワークWがクランプされる。その後、支持板49が他方と対応する位置に移動されて、クランプ部材53が昇降及び開閉されることにより、ワークWが前記一方の位置から他方の位置に移し換えられるようになっている。
次に、前記のように構成されたワーク搬送システムの動作を、図5に基づいて説明する。
さて、このワーク搬送システムの各ワーク搬送装置24においては、通常時には図5(a)に示すように、昇降部材31が下方位置に配置されるとともに、両四節リンク28,29が折りたたみ状態に収縮されて、移送部材44が昇降部材31と対応する位置に配置されている。この状態で、ワーク搬送装置24が作動されると、回動用モータ43により第1四節リンク28の第1回動アーム35が時計方向に回動されるとともに、連動機構37を介して第2四節リンク29の第2回動アーム40が図面において反時計方向に回動される。これにより、図5(b)に示すように、両四節リンク28,29が収縮状態から展開されて、保持部材41が図面の右側方に移動変位されるとともに、移動機構46を介して移送部材44が保持部材41上でさらに右側方に移動される。その結果、ワーク搬送部45が、前工程の加工ステーションS1,S2においてワーク出入装置25により工作機械21のワーク装着部21aから取り出されたワークWの下方に対応配置される。
続いて、昇降用モータ33により昇降部材31が上昇されて、移送部材44を含む機構全体が一体的に上昇され、図5(c)に示すように、ワークWがワーク出入装置25のクランプ部材53からワーク搬送部45上に受け取り支持される。その後、回動用モータ43により第1四節リンク28の第1回動アーム35が反時計方向に回動されるとともに、連動機構37を介して第2四節リンク29の第2回動アーム40が時計方向に回動される。これにより、図5(d)に示すように、両四節リンク28,29が展開状態から収縮されて、保持部材41が左側方に移動変位されるとともに、移動機構46を介して移送部材44が保持部材41上でさらに左側方に移動される。その結果、ワーク搬送部45上のワークWが、前工程の加工ステーションS1,S2から次工程の加工ステーションS2,S3に引き取り搬送されて、すなわち、自らのワーク搬送装置24が備えられているワーク出入装置25のクランプ部材53の下方に対向配置される。
この状態で、次工程の加工ステーションS2,S3におけるワーク出入装置25のクランプ部材53が下降及び開閉されることにより、ワーク搬送部45上のワークWがクランプ部材53にクランプされる。その後、昇降用モータ33により昇降部材31が下降されると、移送部材44を含む機構全体が一体的に下降され、ワークWがワーク搬送部45からワーク出入装置25のクランプ部材53に受け渡される。そして、図4に示すように、ワーク出入装置25のクランプ部材53がワーク搬送部45と対応する位置から工作機械21のワーク装着部21aと対応する位置に移動されて、ワークWが次工程の加工ステーションS2,S3の工作機械21に取り込まれる。
このように、各加工ステーションS1〜S3に対応配置された各ワーク搬送装置24が作動されることにより、ワークWがワーク供給装置22から始端部の加工ステーションS1、及び各前工程の加工ステーションS1,S2から次工程の加工ステーションS2,S3へと引き取り搬送される。これにより、ワークWが各加工ステーションS1〜S3へ順に搬送されて、それらの加工ステーションS1〜S3の工作機械21により、ワークWに異なった加工が順に施される。
さらに、終端部の加工ステーションS3に対応配置されたワーク搬送装置24においては、前述した作動に追加して、図6に示すような作動が行われる。すなわち、図6(a)に示すように、両四節リンク28,29が折りたたみ方向に収縮された状態で、昇降用モータ33により移送部材44を含む機構全体が上昇され、終端部の加工ステーションS3で加工を終了したワークWが、ワーク出入装置25からワーク搬送部45上に受け取り支持される。
その後、回動用モータ43により第1四節リンク28の第1回動アーム35が反時計方向に回動されるとともに、連動機構37を介して第2四節リンク29の第2回動アーム40が時計方向に回動される。これにより、図6(b)に示すように、両四節リンク28,29が収縮状態から展開されて、保持部材41が左側方に移動変位されるとともに、移動機構46を介して移送部材44が保持部材41上でさらに左側方に移動される。その結果、ワーク搬送部45上のワークWが、終端部の加工ステーションS3からワーク搬出装置23と対応する位置に搬送される。そして、この状態で移送部材44を含む機構全体が下降されることにより、加工済みのワークWがワーク搬送部45からワーク搬出装置23に受け渡されて、次工程へ送られる。
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) このワーク搬送システムにおいては、複数の加工ステーションS1〜S3の工作機械21にそれぞれ対応して、ワーク搬送装置24が独立的に配設されている。そして、これらのワーク搬送装置24により、各加工ステーションS1〜S3にワークWが順に搬送されて、それらの加工ステーションS1〜S3の工作機械21により、ワークWに異なった加工が施されるようになっている。
このため、加工ステーションS1〜S3の配設数がnであるとき、従来構成のように、その配設数nよりも多いn+1の台数のワーク搬送装置24を設置する必要がなく、その配設数nと同数分のワーク搬送装置24を設置すればよい。よって、従来構成に比較して、ワーク搬送装置24の設置台数を削減することができて、ワーク搬送システム全体の構成を簡略化することができ、設備費用を低減することが可能になる。
また、ワーク搬送装置24が加工ステーションを構成する工作機械21間には存在しないため、作業者が位置する加工ステーション間の位置には、ワーク搬送装置24の昇降用モータ33等の駆動機構が存在しない。よって、ワークの加工チェックをワーク搬送ラインを挟んでその左右から実行することが可能になる。
(2) このワーク搬送システムにおいては、前記ワーク搬送装置24によるワークWの搬送経路が加工ステーションS1〜S3から外れた位置に配置されている。そして、各ワーク搬送装置24と各加工ステーションS1〜S3との間において、加工ステーションS1〜S3側にはワーク出入装置25が設けられている。このため、加工ステーションを構成する工作機械21にワーク搬送装置24を通したり、設置したりするための構造変更を加える必要がほとんどなく、設備コスト低減に有効である。
(3) このワーク搬送システムにおいては、前記各ワーク搬送装置24と各加工ステーションS1〜S3との間に開閉可能なシャッタ26が設けられている。すなわち、この実施形態の搬送装置においては、従来構成とは異なり、各加工ステーションS1〜S3の工作機械21の両側方に一対のシャッタ26を設ける必要がなく、シャッタ26の設置数を半減させることができて、ワーク搬送システム全体の構成を一層簡略化することができる。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第2実施形態においては、図7及び図8に示すように、各加工ステーションS1〜S3に対応配置されたワーク搬送装置24が、ワークWを対応位置で受け取って図面における左側方へ搬送するようになっている。これによって、ワークWが各前工程の加工ステーションS1,S2から次工程の加工ステーションS2,S3、及び終端部の加工ステーションS3からワーク搬出装置23へと送り出し搬送されるようになっている。
すなわち、図7(a)に示すように、両四節リンク28,29が収縮された状態で、移送部材44を含む機構全体が上昇されて、図7(b)に示すように、ワークWがワーク出入装置25からワーク搬送部45上に受け取り支持される。この状態で、図7(c)に示すように、両四節リンク28,29が折りたたみ方向の収縮状態から左側方に展開され、保持部材41及び移送部材44が左側方に移動されて、ワーク搬送部45上のワークWが次工程の加工ステーションS2,S3に送り出し搬送される。その後、図7(d)に示すように、移送部材44を含む機構全体が下降されて、ワークWがワーク出入装置25のクランプ部材53に受け渡される。
さらに、この実施形態においては、始端部の加工ステーションS3に対応配置されたワーク搬送装置24が、前記の作動に加えて、図8に示すように作動される。すなわち、図8(a)に示すように、移送部材44を含む機構全体が下降された状態で、図8(b)に示すように、両四節リンク28,29が収縮状態から右側方に展開される。これにより、保持部材41及び移送部材44が右側方に移動されて、ワーク搬送部45がワーク供給装置22上のワークWに対応配置される。
この状態で、移送部材44を含む機構全体が上昇されて、ワークWがワーク供給装置22からワーク搬送部45上に受け取り支持される。その後、両四節リンク28,29が展開状態から収縮されることにより、ワーク搬送部45上のワークWが始端部の加工ステーションS1と対応する位置に搬送される。そして、この状態でワーク出入装置25のクランプ部材53が昇降及び開閉されることにより、ワークWがワーク搬送部45からクランプ部材53に受け渡される。
従って、この第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(4)に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、この発明の第3実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。この第3実施形態は、搬送装置に変更を加えたものである。
さて、この第3実施形態においては、図9及び図10に示すように、ワーク搬送部45が移送部材44上にその移動方向と同方向へ移動可能に支持されている。また、移送部材44とワーク搬送部45との間には移動拡大機構57が配設され、移送部材44が移動されるとき、この移動拡大機構57を介して、ワーク搬送部45が移動方向へさらに移動されるようになっている。
すなわち、前記移動拡大機構57は、移送部材44内の両端に回転可能に支持された一対のスプロケット58と、両スプロケット58間に掛装されたチェーン59とから構成されている。そして、チェーン59の両端部59aが保持部材41に固定されるとともに、チェーン59の中間部59bがワーク搬送部45に固定されている。
これにより、図9及び図10に示すように、両四節リンク28,29の収縮、展開動作に伴い移動機構46を介して、移送部材44が保持部材41上で移動されるとき、移動拡大機構57のチェーン59を介して、ワーク搬送部45が移送部材44と同方向へさらに移動される。このため、前記第1実施形態の場合に比較して、ワーク搬送部45上に支持されたワークWの搬送距離が拡大される。
従って、この第3実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(4)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(5) このワーク搬送システムにおいては、ワーク搬送部45が移送部材44上にその移動方向と同方向へ移動可能に配設されている。また、移送部材44の移動に伴ってワーク搬送部45を移動させるための移動拡大機構57が設けられている。このため、移送部材44の移動時に、ワーク搬送部45が移動方向へさらに移動されて、ワーク搬送部45上に支持されたワークWの搬送距離を拡大することができる。よって、隣接する加工ステーションS1〜S3における工作機械21間の配置間隔が広い場合に適用すると効果的である。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 図11に示すように、ワーク搬送装置24を1つおきの加工ステーションS1,S3に対応して配置する。そして、各ワーク搬送装置24において、両四節リンク28,29を収縮状態から右側方及び左側方に展開させて、ワークを前工程から自らの対応位置に搬送するとともに、その対応位置から次工程に搬送するように構成すること。すなわち、前記第1実施形態では、ワーク搬送装置24は、ワークWを前工程の加工ステーション等から自らのワーク搬送装置24を備えた次工程に搬送するようにしている。また、第2実施形態では、自らのワーク搬送装置24を備えた加工ステーションから後工程の加工ステーションに搬送するようにしている。これに対し、図11の変形例では、ホームの加工ステーションの前工程及び後工程の範囲を含むようにワーク搬送を行うものである。
このように構成した場合には、ワーク搬送装置24の設置台数をさらに削減することができる。
・ 前記実施形態では、4節リンクを備えたリンク式搬送装置を用いたが、その他の搬送形式、例えばベルト式搬送装置を用いてもよい。
・ 前記第2実施形態のワーク搬送装置24において、第3実施形態のように、ワーク搬送部45を移送部材44上に移動可能に配設するとともに、移送部材44の移動時に、移動拡大機構57を介してワーク搬送部45をさらに移動させるように構成すること。
・ 図11に示すワーク搬送装置24において、第3実施形態のように、ワーク搬送部45を移送部材44上に移動可能に配設するとともに、移送部材44の移動時に、移動拡大機構57を介してワーク搬送部45をさらに移動させるように構成すること。
第1実施形態のワーク搬送システムを示す正面図。 図1のワーク搬送システムの平面図。 1つのワーク搬送装置を拡大して示す正面図。 ワーク出入装置を拡大して示す側面図。 (a)〜(d)は、ワーク搬送装置によるワークの搬送動作を示す説明図。 (a)(b)は、終端部のワーク搬送装置の搬出動作を示す説明図。 (a)〜(d)は、第2実施形態のワーク搬送システムにおけるワーク搬送装置の搬送動作を示す説明図。 (a)(b)は、始端部のワーク搬送装置の搬入動作を示す説明図。 第3実施形態のワーク搬送システムにおけるワーク搬送装置を示す正面図。 図9のワーク搬送装置の動作状態を示す正面図。 実施形態のワーク搬送システムの変形例を示す平面図。 従来のワーク搬送システムを示す正面図。
符号の説明
21…工作機械、24…ワーク搬送装置、25…ワーク出入装置、26…シャッタ、28…第1四節リンク、29…第2四節リンク、31…昇降部材、33…昇降用モータ、35…第1回動アーム、37…連動機構、38…ギヤケース、40…第2回動アーム、41…保持部材、43…回動用モータ、44…移送部材、45…ワーク搬送部、46…移動機構、49…支持板、51…移動用モータ、53…クランプ部材、54…昇降用シリンダ、55…開閉用シリンダ、57…移動拡大機構、S1〜S3…加工ステーション、W…ワーク。

Claims (4)

  1. 隣接配置された複数の加工ステーションにワークを順に搬送して、各加工ステーションの工作機械によりワークに加工を施すようにしたワーク搬送システムにおいて、
    前記各加工ステーションの工作機械に対応して、各加工ステーション毎に個別にワーク搬送装置を独立的に配設したことを特徴とするワーク搬送システム。
  2. 前記ワーク搬送装置によるワークの搬送経路を加工ステーションの前方位置に配置し、各ワーク搬送装置と各加工ステーションとの間にワーク出入装置を設けたことを特徴とする請求項1に記載のワーク搬送システム。
  3. 前記ワーク出入装置を加工ステーション側に設けたことを特徴とする請求項2に記載のワーク搬送システム。
  4. 前記各ワーク搬送装置と各加工ステーションとの間に開閉可能なシャッタを設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載のワーク搬送システム。
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