以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の遊技システムの第1の実施の形態を示す図である。
本形態は図1に示すように、遊技機20と、遊技機20における遊技履歴を書き込むための記録媒体であるICカード1と、ICカード1を発行する記録媒体発行手段であるICカード券売機10と、ICカード1を購入して遊技を行った利用者に対してICカード1に書き込まれた遊技履歴に応じた特典を付与する特典付与機30とから構成されている。また、ICカード券売機10は、紙幣や硬貨等の金銭が挿入されるための金銭取得部11と、ICカード1を購入するための情報やICカード1に書き込む情報を入力するための操作部12と、操作部12を介して入力された情報に基づいてICカード1を発行するICカード発行部14と、金銭取得部11にて取得された金銭の額や操作部12を介して入力された情報やICカード発行部14から発行されるICカード1に関する情報等が表示される表示部13と、金銭取得部11、操作部12、表示部13及びICカード発行部14の動作を制御する制御部15とから構成されている。また、遊技機20は、遊技を行うための表示エリアや操作ボタン、レバー等からなる遊技部21と、ICカード券売機10から発行されたICカード1が挿入可能に構成され、挿入されたICカード1に対する情報の書き込み及び読み取りを行う情報書込/読取部22と、情報書込/読取部22にてICカード1から読み取られた情報が表示される表示部23と、遊技部21、情報書込/読取部22及び表示部23の動作を制御する制御部24とから構成されている。また、特典付与機30は、ICカード1に書き込まれた情報を読み取る情報読取部31と、情報読取部31にてICカード1から読み取られた情報に基づいて、ICカード1を用いて遊技を行った利用者に付与する特典を特定する特典特定部32と、情報読取部31及び特典特定部32の動作を制御する制御部33とから構成されている。なお、遊技機20は複数の遊技店に設置されており、ICカード券売機10にて発行されるICカード1は、遊技機20と同様に、遊技履歴をICカード1に書き込む機能を有する遊技機であれば、異なる遊技店に設置された遊技機においても使用可能である。
以下に、上記のように構成された遊技システムにおける利用者に対する特典付与方法について説明する。
図2は、図1に示した遊技システムにおける利用者に対する特典付与方法を説明するためのフローチャートである。
利用者が遊技機20にて遊技をするために紙幣や硬貨等の金銭をICカード券売機10に挿入し、ICカード券売機10の金銭取得部11にて金銭が取得され(ステップS1)、操作部12を介してICカード1が指定されると(ステップS2)、指定されたICカード1がICカード発行部14から発行される(ステップS3)。なお、ICカード発行部14から発行されるICカード1には、ICカード1固有の識別情報であるカードIDが書き込まれている。なお、ICカード1は、ICカード発券機10により発行されるのではなく、無料で配布されることも考えられる。
利用者は、ICカード券売機10から発行されたICカード1を用いて遊技機20にて遊技を行うことになる。
利用者が、ICカード1を用いて遊技機20にて遊技を行うために、ICカード1とは別に、遊技機20の使用度数が書き込まれた磁気カード等を遊技機20に挿入するとともに、遊技機20の情報書込/読取部22にICカード1を挿入すると(ステップS4)、磁気カードに書き込まれた使用度数に応じて遊技機20における遊技が可能な状態となるとともに、情報書込/読取部22にてICカード1に書き込まれた情報が読み取られ(ステップS5)、情報書込/読取部22にてICカード1から読み取られた情報が表示部23に表示される(ステップS6)。ここで、ICカード1においては、ICカード券売機10にて発行されてから一度も使用されていない場合は、上述したカードIDのみが書き込まれているため、表示部23には何も表示されない。また、ICカード券売機10にて発行されてから既に遊技機20にて使用されている場合は、その遊技機20における遊技履歴が書き込まれており、表示部23にはその遊技履歴が表示される。
図3は、図1に示した遊技システムにおいて遊技機20の表示部23に表示される情報の一例を示す図である。
ICカード券売機10にて発行されてから既に遊技機20にて使用されているICカード1が情報書込/読取部22に挿入されると、情報書込/読取部22において、ICカード1に書き込まれた遊技履歴が読み取られ、表示部23にその遊技履歴が表示される。この遊技履歴は、図3に示すように、遊技機20における利用回数や、大当たりやプレミアムなリーチ等の所定のアクション発生回数等からなり、これらの数によるレベルに応じて、後に利用者に付与される特典の種類が異なるように設定されている。
利用者が遊技機20における遊技を行い(ステップS7)、遊技を終了すると(ステップS8)、情報書込/読取部22において、ICカード1に今回の遊技履歴が書き込まれる(ステップS9)。この遊技履歴の書き込みは、図3に示したような遊技機20における利用回数や所定のアクション発生回数に、今回の遊技履歴による情報が加算されるように行われる。例えば、図3に示した大当たりの回数が、遊技前は13回であったのに対して、今回の遊技において大当たりが1回出たとすると、ICカード1には大当たりの回数として14回が書き込まれる。遊技履歴が書き込まれたICカード1は情報書込/読取部22から排出される(ステップS10)。なお、ICカード1の遊技機20への着脱においては、上述した例の他に、利用者がICカード1を情報書込/読取部22に差し込み、その状態にて遊技を行い、遊技を終了した際にICカード1を抜き取る構成とすることや、ICカード1が非接触状態にて情報の書き込み及び読み取りが可能な非接触型ICカードである場合、遊技機20の所定の領域にICカード1を置いた状態で遊技を行い、遊技を終了した際にICカード1を遊技機20から取り去る構成とすることも考えられる。
その後、ICカード1に書き込まれた情報が特典付与機30の情報読取部31にて読み取られると(ステップS11)、特典特定部32において、ICカード1から読み取られた情報に基づいて、利用者に付与される特典が特定される(ステップS12)。なお、ICカード1には図3に示したような情報が書き込まれており、また、特典特定部32においては、ICカード1に書き込まれた遊技機20における利用回数や所定のアクション発生回数によるレベルに応じた特典が予め設定されており、その設定に基づいて特典が特定されることになる。
その後、特典特定部32にて特定された特典が利用者に付与される(ステップS13)。
なお、特典付与機30においては、遊技機20が設置された遊技店内に設置されることも考えられるが、実際には、遊技機20の製造メーカに設置されており、利用者は、ICカード1を郵送等の手段によって製造メーカに送付し、その後、製造メーカからICカード1の利用者に対して特典が送付される。
また、本形態においては、ICカード券売機10から発行されるICカード1に、カードIDのみが書き込まれているが、カードIDとともに、遊技機20の使用度数が書き込まれている構成とすることも考えられる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の遊技システムの第2の実施の形態を示す図である。
本形態は図4に示すように、インターネット140に接続可能な遊技機120と、遊技機120における遊技履歴を書き込むための記録媒体であるICカード101と、ICカード101を発行する記録媒体発行手段であるICカード券売機110と、インターネット140に接続可能な携帯端末160と、インターネット140を介して遊技機120から送信されてくる遊技履歴に応じた特典を携帯端末160に提供する特典付与部130とから構成されている。また、ICカード券売機110は、紙幣や硬貨等の金銭が挿入されるための金銭取得部111と、ICカード101を購入するための情報やICカード101に書き込む情報を入力するための操作部112と、操作部112を介して入力された情報に基づいてICカード101を発行するICカード発行部114と、金銭取得部111にて取得された金銭の額や操作部112を介して入力された情報やICカード発行部114から発行されるICカード101に関する情報等が表示される表示部113と、金銭取得部111、操作部112、表示部113及びICカード発行部114の動作を制御する制御部115とから構成されている。また、遊技機120は、遊技を行うための表示エリアや操作ボタン、レバー等からなる遊技部121と、ICカード券売機110から発行されたICカード101が挿入可能に構成され、挿入されたICカード101に対する情報の書き込み及び読み取りを行う情報書込/読取部122と、情報書込/読取部122にてICカード101から読み取られた情報が表示される表示部123と、情報書込/読取部122にてICカード101に書き込まれる情報をICカード101固有の識別情報であるカードIDとともにインターネット140を介して特典付与部130に送信する通信部125と、遊技部121、情報書込/読取部122、表示部123及び通信部125の動作を制御する制御部124とから構成されている。また、特典付与部130は、Webサーバを含み、インターネット140を介して遊技機120から送信されてきた情報を受信するとともに、携帯端末160に提供する特典情報をインターネット140を介して送信する通信部131と、通信部131にて受信された遊技履歴を遊技履歴データベース150に登録するとともに、カードIDが指定された場合に指定されたカードIDに対応づけられた遊技履歴を遊技履歴データベース150から検索する遊技履歴管理部132と、遊技履歴管理部132にて遊技履歴データベース150から検索された遊技履歴に基づいて、携帯端末160に付与する特典を特定する特典特定部133と、通信部131、遊技履歴管理部132及び特典特定部133の動作を制御する制御部134とから構成されている。なお、遊技機120は複数の遊技店に設置されており、ICカード券売機110にて発行されるICカード101は、遊技機120と同様に、遊技履歴をICカード101に書き込む機能を有する遊技機であれば、異なる遊技店に設置された遊技機においても使用可能である。
以下に、上記のように構成された遊技システムにおける利用者に対する特典付与方法について説明する。
まず、遊技機120における遊技履歴が遊技履歴データベース150に登録されるまでの処理について説明する。
図5は、図4に示した遊技システムにて遊技履歴が遊技履歴データベース150に登録されるまでの処理を説明するためのフローチャートである。
利用者が遊技機120にて遊技をするために紙幣や硬貨等の金銭をICカード券売機110に挿入し、ICカード券売機110の金銭取得部111にて金銭が取得され(ステップS101)、操作部112を介してICカード101が指定され(ステップS102)、さらに、ICカード101に書き込むパスワードが操作部112を介して指定されると(ステップS103)、ステップS102にて指定されたICカード101がICカード発行部114から発行される(ステップS104)。なお、ICカード発行部114から発行されるICカード101には、ICカード101固有のカードIDと、ステップS103にて指定されたパスワードとが書き込まれている。また、ICカード101の表面には、カードIDが外部から視認可能に表示されている。また、ICカード101に書き込まれるパスワードにおいては、上述したように操作部112を介して入力されずに、カードIDとともにICカード101に予め書き込まれているとともに、ICカード101の一部にスクラッチ部等によって隠蔽された状態で印字されていることも考えられる。また、ICカード101は、ICカード発券機110により発行されるのではなく、無料で配布されることも考えられる。ただし、その場合においては、ICカード発券機110の代わりに、ICカード101にパスワード等の情報を書き込む機能を有する情報登録機(不図示)を設置することになる。
利用者は、ICカード券売機110から発行されたICカード101を用いて遊技機120にて遊技を行うことになる。
利用者が、ICカード101を用いて遊技機120にて遊技を行うために、ICカード101とは別に、遊技機120の使用度数が書き込まれた磁気カード等を遊技機120に挿入するとともに、遊技機120の情報書込/読取部122にICカード101を挿入すると(ステップS105)、磁気カードに書き込まれた使用度数に応じて遊技機120における遊技が可能な状態となるとともに、情報書込/読取部122にてICカード101に書き込まれた情報が読み取られ(ステップS106)、情報書込/読取部122にてICカード101から読み取られた情報が表示部123に表示される(ステップS107)。ここで、ICカード101においては、ICカード券売機110にて発行されてから一度も使用されていない場合は、上述したカードID及びパスワードのみが書き込まれているため、表示部123には何も表示されない。また、ICカード券売機110にて発行されてから既に遊技機120にて使用されている場合は、その遊技機120における遊技履歴が書き込まれており、図3に示したように、表示部123にはその遊技履歴が表示される。
利用者が遊技機120における遊技を行い(ステップS108)、遊技を終了すると(ステップS109)、情報書込/読取部122において、ICカード101に今回の遊技履歴が書き込まれる(ステップS110)。この遊技履歴の書き込みは、図3に示したような遊技機120における利用回数や所定のアクション発生回数に、今回の遊技履歴による情報が加算されるように行われる。遊技履歴が書き込まれたICカード101は情報書込/読取部122から排出される(ステップS111)。なお、ICカード101の遊技機120への着脱においては、上述した例の他に、利用者がICカード101を情報書込/読取部122に差し込み、その状態にて遊技を行い、遊技を終了した際にICカード101を抜き取る構成とすることや、ICカード101が非接触状態にて情報の書き込み及び読み取りが可能な非接触型ICカードである場合、遊技機120の所定の領域にICカード101を置いた状態で遊技を行い、遊技を終了した際にICカード101を遊技機120から取り去る構成とすることも考えられる。
また、情報書込/読取部122にてICカード101に書き込まれた遊技履歴は、ICカード101のカードID及びパスワードとともに通信部125から送信される(ステップS112)。なお、この通信部125からの情報の送信は、リアルタイムに行ってもよいし、所定のタイミングでバッチ処理によって行ってもよい。
遊技機120の通信部125から送信された情報は、インターネット140を介して特典付与部130の通信部131にて受信される(ステップS113)。
特典付与部130の通信部131にて受信された情報は、遊技履歴管理部132に渡され、遊技履歴管理部132においてまず、通信部131から渡された情報に含まれるカードIDが遊技履歴データベース150に登録されているかどうかが検出され、カードIDが遊技履歴データベース150に登録されていない場合は、通信部131から渡された情報、すなわち、遊技機120の情報書込/読取部122にてICカード101に書き込まれた遊技履歴が、カードID及びパスワードと対応づけて遊技履歴データベース150に登録される。一方、カードIDが遊技履歴データベース150に登録されている場合は、そのIDに対応づけて登録された遊技履歴に、通信部131から渡された情報、すなわち、遊技機120の情報書込/読取部122にてICカード101に書き込まれた遊技履歴が上書きされるように情報が更新される(ステップS114)。
次に、遊技履歴データベース150に登録された情報に基づいて携帯端末160に特典が付与される処理について説明する。
図6は、図4に示した遊技システムにて遊技履歴データベース150に登録された情報に基づいて携帯端末160に特典が付与される処理を説明するためのフローチャートである。
ICカード101の所持者が携帯端末160を用いて、特典付与部130の特典付与サイトにアクセスすると(ステップS121)、カードID及びパスワードを入力するための画面が特典付与部130の通信部131から送信されてくる(ステップS122)。
特典付与部130から送信されてきた画面が携帯端末160にて受信、表示された後(ステップS123)、ICカード101を用いて遊技を行った利用者が、ICカード101の表面に表示されたカードIDと、ステップS103(図5参照)にてICカード券売機110に入力したパスワードを入力し、送信すると(ステップS124)、携帯端末160から送信されたカードID及びパスワードが特典付与部130の通信部131に通知される(ステップS125)。なお、上述したようにパスワードがICカード101に予め書き込まれているとともにICカード101の一部に印字されている場合は、特典付与部130から送信されてきた画面に、ICカード101に印字されたカードIDとパスワードを入力し、送信することになる。
次に、遊技履歴管理部132において、携帯端末160から通知されたカードID及びパスワードが遊技履歴データベース150に登録されているかどうかが検出され(ステップS126)、携帯端末160から通知されたカードID及びパスワードが遊技履歴データベース150に登録されていない場合は、携帯端末160から通知されたカードID及びパスワードが遊技履歴データベース150に登録されていない旨が携帯端末160に通知される(ステップS127,S128)。
また、携帯端末160から通知されたカードID及びパスワードが遊技履歴データベース150に登録されている場合は、そのカードID及びパスワードに対応づけられた情報に基づいて、利用者に付与される特典が特定される(ステップS129)。なお、ICカード101には図3に示したような情報が書き込まれており、また、特典特定部133においては、ICカード101に書き込まれた遊技機120における利用回数や所定のアクション発生回数によるレベルに応じた特典が予め設定されており、その設定に基づいて特典が特定されることになる。
その後、特典特定部133にて特定された特典が通信部131から送信され(ステップS130)、インターネット140を介して携帯端末160にて受信されることにより、ICカード101を用いて遊技を行った利用者に特典が付与される(ステップS131)。
なお、本形態においては、特典付与部130からインターネット140を介して携帯端末160に特典が付与されているが、この場合の特典としては、例えば、携帯端末160の待ち受け画面等が考えられる。また、携帯端末160の代わりに、インターネット140に接続可能なパソコンに特典付与部130から特典を付与することも考えられ、その場合の特典としては、パソコンの壁紙等が考えられる。
また、本形態においては、遊技機120の情報書込/読取部122にてICカード101に書き込まれた情報がインターネット140を介して遊技機120から特典付与部130に送信されているが、遊技機120と特典付与部130とを専用線で接続し、この専用線を介して遊技機120から特典付与部130に情報を送信する構成とすることも考えられる。
また、本形態においては、ICカード券売機110から発行されるICカード101にカードIDとパスワードが書き込まれているが、カードID及びパスワードとともに、遊技機120の使用度数が書き込まれている構成とすることも考えられる。
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の遊技システムの第3の実施の形態を示す図である。
本形態は図7に示すように、複数の遊技店200a〜200cにそれぞれ設置された遊技機220a〜220cと、遊技機220a〜220cにおける遊技履歴を書き込むための記録媒体であるICカード201と、複数の遊技店200a〜200cにそれぞれ設置され、ICカード201を発行する記録媒体発行手段であるICカード券売機210a〜210cと、インターネット240と接続可能に構成されて複数の遊技店200a〜200cにそれぞれ設置され、ICカード201に書き込まれた情報を読み取る情報読取機270a〜270cと、インターネット240に接続可能な携帯端末260と、インターネット240を介して情報読取機270から送信されてくる情報に基づいて、予め遊技店200a〜200cから提供された情報を携帯端末260に送信する情報配信部230とから構成されている。また、ICカード券売機210a〜210cは、紙幣や硬貨等の金銭が挿入されるための金銭取得部211と、ICカード201を購入するための情報やICカード201に書き込む情報を入力するための操作部212と、操作部212を介して入力された情報に基づいてICカード201を発行するICカード発行部214と、金銭取得部211にて取得された金銭の額や操作部212を介して入力された情報やICカード発行部214から発行されるICカード201に関する情報等が表示される表示部213と、金銭取得部211、操作部212、表示部213及びICカード発行部214の動作を制御する制御部215とから構成されている。また、遊技機220a〜220cは、遊技を行うための表示エリアや操作ボタン、レバー等からなる遊技部221と、ICカード券売機210a〜210cから発行されたICカード201が挿入可能に構成され、挿入されたICカード201に対する情報の書き込み及び読み取りを行う情報書込/読取部222と、情報書込/読取部222にてICカード201から読み取られた情報が表示される表示部223と、遊技部221、情報書込/読取部222及び表示部223の動作を制御する制御部224とから構成されている。また、情報読取機270a〜270cは、ICカード201に書き込まれた情報を読み取る情報読取部271と、情報読取部271にてICカード201から読み取られた情報をインターネット240を介して情報配信部230に送信する通信部272と、情報読取部271及び通信部272の動作を制御する制御部273とから構成されている。また、情報配信部230は、情報読取機270a〜270cから送信されてきた情報を受信する通信部231と、情報読取機270a〜270cから送信されてきた情報を利用者情報データベース251に登録して管理する利用者情報管理部232と、遊技機220a〜220cに予め付与された装置IDと遊技機220a〜220cが設置された遊技店200a〜220cとを対応づけて設置情報データベース252に登録して管理するとともに、遊技店200a〜200cから通知された遊技店200a〜200cに関する配信情報を設置情報データベース252に登録して管理し、さらに、配信情報データベース252に登録された配信情報の中から利用者情報データベース251に登録された情報に応じた配信情報を検索し、通信部231を介して携帯端末260に送信する設置情報管理部233と、通信部231、利用者情報管理部232及び設置情報管理部233の動作を制御する制御部233とから構成されている。なお、遊技機220a〜220cは、ICカード券売機210a〜210cのうちどのICカード券売機にて発行されたICカード101であっても使用可能である。
以下に、上記のように構成された遊技システムにおける利用者に対する情報配信方法について説明する。
まず、利用者が、遊技店200aのICカード券売機210aにてICカード201を購入し、その後、遊技機220aにて遊技を行い、情報読取機270aにてICカード201に書き込まれた情報が読み取られる際の処理について説明する。
図8は、図7に示した遊技システムにて利用者の利用状況が利用者情報データベース251に登録されるまでの処理を説明するためのフローチャートである。
利用者が遊技機220aにて遊技をするために紙幣や硬貨等の金銭をICカード券売機210aに挿入し、ICカード券売機210aの金銭取得部211にて金銭が取得され(ステップS201)、操作部212を介してICカード201が指定され(ステップS202)、さらに、ICカード201に書き込むユーザID及び携帯端末260の宛先情報となるメールアドレスが操作部212を介して指定されると(ステップS203)、ステップS202にて指定されたICカード201がICカード発行部214から発行される(ステップS204)。なお、ICカード発行部214から発行されるICカード201には、ICカード201固有の識別情報であるカードIDと、ステップS203にて指定されたユーザID及び携帯端末260のメールアドレスが書き込まれている。また、ICカード201は、ICカード発券機210により発行されるのではなく、無料で配布されることも考えられる。ただし、その場合においては、ICカード発券機210の代わりに、ICカード201に携帯端末260のメールアドレス等の情報を書き込む機能を有する情報登録機(不図示)を設置することになる。
利用者は、ICカード券売機210aから発行されたICカード201を用いて遊技機220a〜220cにて遊技を行うことになる。
利用者が、ICカード201を用いて遊技機220aにて遊技を行うために、ICカード201とは別に、遊技機220aの使用度数が書き込まれた磁気カード等を遊技機220aに挿入するとともに、遊技機220aの情報書込/読取部222にICカード201を挿入すると(ステップS205)、磁気カードに書き込まれた使用度数に応じて遊技機220における遊技が可能な状態となるとともに、情報書込/読取部222にてICカード201に書き込まれた情報が読み取られ(ステップS206)、情報書込/読取部222にてICカード201から読み取られた情報が表示部223に表示される(ステップS207)。ここで、ICカード201においては、ICカード券売機210aにて発行されてから一度も使用されていない場合は、上述したカードID、ユーザID及び携帯端末260のメールアドレスのみが書き込まれているため、表示部223には何も表示されない。また、ICカード券売機210aにて発行されてから既に遊技機220a〜220cにて使用されている場合は、図3に示したように、その遊技機220a〜220cにおける遊技履歴が書き込まれており、表示部223にはその遊技履歴が表示される。
利用者が遊技機220aにおける遊技を行い(ステップS208)、遊技を終了すると(ステップS209)、情報書込/読取部222において、ICカード201に今回の遊技履歴が書き込まれる(ステップS210)。この遊技履歴の書き込みは、図3に示したような遊技機220aにおける利用回数や所定のアクション発生回数に、今回の遊技履歴による情報が加算されるように行われる。また、情報書込/読取部222においては、遊技機220aに予め付与された装置情報である装置IDが遊技履歴の一部としてICカード201に書き込まれる。遊技履歴及び装置IDが書き込まれたICカード201は情報書込/読取部222から排出される(ステップS211)。なお、ICカード201の遊技機220aへの着脱においては、上述した例の他に、利用者がICカード201を情報書込/読取部222に差し込み、その状態にて遊技を行い、遊技を終了した際にICカード201を抜き取る構成とすることや、ICカード201が非接触状態にて情報の書き込み及び読み取りが可能な非接触型ICカードである場合、遊技機220aの所定の領域にICカード201を置いた状態で遊技を行い、遊技を終了した際にICカード201を遊技機220aから取り去る構成とすることも考えられる。
その後、ICカード201に書き込まれた情報が情報読取機270aの情報読取部271にて情報が読み取られると(ステップS212)、ICカード201から読み取られた情報が通信部272から送信される(ステップS213)。なお、この通信部272からの情報の送信は、リアルタイムに行ってもよいし、所定のタイミングでバッチ処理によって行ってもよい。
情報読取機270aの通信部272から送信された情報は、インターネット240を介して情報配信部230の通信部231にて受信される(ステップS214)。
情報配信部230の通信部231にて受信された情報は、利用者情報管理部232に渡され、利用者情報管理部232においてまず、通信部231から渡された情報に含まれるユーザIDが利用者情報データベース251に登録されているかどうかが検出され、ユーザIDが利用者情報データベース251に登録されていない場合は、通信部231から渡された情報、すなわち、遊技機220aの情報書込/読取部222にてICカード201に書き込まれた情報が、ユーザID及び携帯端末260のメールアドレスと対応づけて利用者情報データベース251に登録される。一方、ユーザIDが利用者情報データベース251に登録されている場合は、そのユーザIDに対応づけて登録された情報に、通信部231から渡された情報、すなわち、遊技機220aの情報書込/読取部222にてICカード201に書き込まれた情報が上書きされるように情報が更新される(ステップS215)。これにより、利用者情報データベース251には、ユーザIDと、メールアドレスと、装置IDを含む遊技履歴が互いに対応づけて登録されることになる。
次に、設置情報データベース252に登録された情報が携帯端末260に配信される際の処理について説明する。
図9は、図7に示した遊戯システムにて設置情報データベース252に登録された情報が携帯端末260に配信される際の処理を説明するためのフローチャートである。
遊技店200a〜200cからは、遊技店200a〜200cのそれぞれにて行われるイベント等に関する通知情報が予め情報配信部230に通知されており、情報配信部230においては、設置情報管理部233において、遊技店200a〜200cから通知された情報が、遊技店200a〜200cを識別可能な店舗IDと、遊技店200a〜200cに設置された遊技機220a〜220cの装置IDと対応づけて設置情報データベース252に登録されて管理されている。なお、遊技店200a〜200cから情報配信部230への情報の通知の手段としては、郵送、インターネットを介しての送信、FAX等、様々なものが考えられる。
情報配信部230においては、設置情報管理部233において、設置情報データベース252に登録された通知情報のうち、遊技店200a〜200cの利用者に通知すべき通知情報があるかどうかが判断される(ステップS221,S222)。ここで、利用者に通知すべき通知情報があるかどうかの判断においては、例えば、設置情報データベース252に登録された通知情報のそれぞれについて、利用者に通知すべき期日等が予め決められており、決められた期日になった通知情報があるかどうかがを検出することにより行うことが考えられる。
設置情報データベース252に登録された通知情報のうち、遊技店200a〜200cの利用者に通知すべき通知情報があると判断された場合は、設置情報データベース252にてその通知情報に対応づけられた装置IDが参照され、利用者情報管理部232において、利用者情報データベース251に登録された情報の中から、装置IDが対応づけて登録されているメールアドレスが抽出される(ステップS223)。なお、利用者情報データベース251には、上述したように、利用者毎に、その利用者が遊技を行った遊技機の装置IDが利用者の携帯端末260のメールアドレスと対応づけて登録されているため、利用者に通知すべき通知情報がある遊技店に設置された装置IDに対応づけられたメールアドレスを有する携帯端末は、その遊技店に設置された遊技機を用いて遊技を行った利用者が所有するものであることになる。また、利用者情報データベース251において装置IDが上書きされた回数、利用者が遊技店を利用した回数が所定の回数以上であるメールアドレスを抽出することも考えられる。
その後、情報配信部230の通信部231において、利用者情報管理部232にて利用者情報データベース251から抽出されたメールアドレスを宛先とし、設置情報管理部233にて設置情報データベース252から検索された通知情報が掲載された電子メールが作成され、携帯端末260に送信される(ステップS224)。
情報配信部230から送信された電子メールは、インターネット240を介して携帯端末260にて受信され、遊技店による通知情報が携帯端末260に表示される(ステップS225)。
なお、本形態においては、ICカード券売機210a〜210cにて発行されたICカード201に遊技機220a〜220cの装置IDや遊技履歴を書き込み、情報読取機270a〜270cにてこの情報を読み取って情報配信部230に送信しているが、ICカード201に情報を書き込まず、利用者が遊技機220a〜220cにて遊技を行う際に、所持する携帯端末260を遊技機220a〜220cに接続し、携帯端末260内のメモリに遊技機220a〜220cの装置IDや遊技履歴を書き込み、携帯端末260から情報配信部230に直接情報を送信する構成とすることも考えられる。
また、上述した3つの実施の形態にて示したICカード1,101,201としては、接触状態にて情報の書き込み及び読み取りが行われる接触型ICカードや、非接触状態にて情報の書き込み及び読み取りが行われる非接触型ICカードや、これらを組み合わせた複合型ICカードが考えられる。また、記録媒体としては、ICカードに限らず、上述したように情報の書き込み及び読み取りが可能なものであれば、磁気カードやタグ形状のものも考えられる。