JP2005039020A - 半導体装置 - Google Patents

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    • H01L2924/15311Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface being a ball array, e.g. BGA

Abstract

【課題】半導体装置の高密度実装化を図る。
【解決手段】多層基板43と、多層基板43と電気的に接続する1段目チップ47と、多層基板43上に3段に亘って積層され、かつそれぞれ下段の配線基板とはんだボール37を介して接続された他のパッケージ基板33と、3段に亘って積層された他のパッケージ基板33それぞれに電気的に接続して搭載された2段目チップ48、3段目チップ49および4段目チップ50と、最下層の多層基板43に設けられた複数のはんだボール35とからなり、ロジックチップを搭載する最下層の多層基板43を、メモリチップを搭載するパッケージ基板33より配線層を多くすることにより、はんだボール35への引き回しに使用しない配線層を有することができ、他の半導体素子、受動部品などの搭載に前記配線層の配線を使用して積層型パッケージ46の高密度実装化を図ることができる。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置に関し、特に配線基板を積層した構造の半導体装置に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の積層型の半導体装置では、絶縁性基材(基板)に設けられた凹部に半導体素子を搭載した半導体装置を、外部基板上に2つ以上積層して半導体装置自体を薄型となし、且つ多種多様の半導体素子を三次元的に実装できるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−106509号公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、積層型で、かつ小型・高機能の半導体装置について検討した結果、以下のような問題点を見出した。
【0005】
すなわち、携帯用の小型電子機器などに搭載される半導体装置に対する要求は、主に、小型化、薄型化、高機能化である。そこで、小型のBGA(Ball Grid Array)において高機能化のために半導体チップの数を増やすと、チップ選別時の歩留りの影響により低コスト化が困難なことが問題となる。
【0006】
また、ロジック/ASICとメモリを組み合わせたシステム・イン・パッケージでは、共通ピン/独立ピンの位置関係により、ワイヤボンディングでの配線の引き回しが困難になることが問題となる。
【0007】
さらに、小型・薄型パッケージにおけるワイヤボンディングでは、ループ高さの影響により、パッケージ高さを抑えるのが困難なことが問題となる。
【0008】
本発明の目的は、高密度実装化を図る半導体装置を提供することにある。
【0009】
本発明のその他の目的は、信頼性の向上を図る半導体装置を提供することにある。
【0010】
本発明のさらにその他の目的は、高機能化を図る半導体装置を提供することにある。
【0011】
本発明の前記ならびにその他の課題、および目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0013】
すなわち、本発明は、第1の主面と第2の主面を有する配線基板と、前記配線基板と接合しており、前記配線基板と電気的に接続する半導体チップと、前記配線基板の第1の主面上に1段または複数段に亘って積層されており、それぞれ下段の配線基板と複数の突起電極を介して電気的に接続して配置された他の配線基板と、前記1段または複数段に亘って積層された前記他の配線基板それぞれに電気的に接続して搭載された他の半導体チップと、前記配線基板の第2の主面に設けられた複数の外部端子とを有し、前記配線基板の配線層の数は、前記他の配線基板の配線層の数より多いものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下の実施の形態では特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
【0015】
さらに、以下の実施の形態では便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明などの関係にある。
【0016】
また、以下の実施の形態において、要素の数など(個数、数値、量、範囲などを含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良いものとする。
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0018】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の半導体装置の構造の一例を示す断面図、図2は図1に示す半導体装置の実装基板への実装構造の一例を示す側面図、図3は本発明の実施の形態1の変形例の半導体装置の構造を示す側面図、図4は図3に示す半導体装置におけるメモリチップ搭載用の配線基板のランド配列の一例を示す底面図、図5は図3に示す半導体装置におけるロジックチップ搭載用の配線基板のランド配列の一例を示す底面図である。
【0019】
本実施の形態1の半導体装置は、半導体チップ31がフリップチップ接続によって配線基板に接続され、このような構造体が積層されてなる積層型パッケージ38である。
【0020】
すなわち、半導体チップ31が配線基板にフリップチップ接続されてなる第1パッケージ構造体32上に、見かけ上これと同様の構造の他の第1パッケージ構造体32を1つまたは複数個積層させた(積み上げた)構造のモジュール製品である。
【0021】
図1に示す積層型パッケージ38の構造は、第1の主面である裏面33bと第2の主面である表面33aとを有する薄型のパッケージ基板(配線基板)33と、パッケージ基板33と電気的に接続して接合された半導体チップ31と、パッケージ基板33の裏面33b上に1段または複数段に亘って積層され、かつそれぞれ下段の配線基板と複数のはんだボール(突起電極)37を介して電気的に接続して配置された他のパッケージ基板(他の配線基板)33と、前記1段または複数段に亘って積層された前記他のパッケージ基板33それぞれに電気的に接続して搭載された他の半導体チップ31と、最下層のパッケージ基板33の表面(第2の主面)33aに設けられた複数の外部端子であるはんだボール35とからなり、最下層のパッケージ基板33に搭載される半導体チップ31は、それより上段の2段目以降の他のパッケージ基板33に搭載される他の半導体チップ31に比較して小さいものとなっている。
【0022】
つまり、積層型パッケージ38の構造は、最下層に配置された第1パッケージ構造体32と、その上に3段に積み上げたそれぞれ同様の構造を成す3つの他の第1パッケージ構造体32とからなる合計4層パッケージ構造の半導体パッケージであり、その際、最下層のパッケージ基板33に搭載される半導体チップ31は、それより上段の2段目以降の他のパッケージ基板33に搭載される他の半導体チップ31に比較して大きさが小さくなっている。
【0023】
また、第1パッケージ構造体32の構成について説明すると、パッケージ基板33と、このパッケージ基板3の表面(第2の主面であり、下側の面)33aにフリップチップ接続で実装された半導体チップ31と、半導体チップ31とパッケージ基板33とを接続する突起電極である複数の金バンプ31cと、金バンプ31cによるフリップチップ接続部を保護するとともに、チップ/基板間の熱膨張量の差を緩和する封止部36と、パッケージ基板33の半導体チップ31の外側周囲に設けられた外部端子である複数のはんだボール35とから成る。
【0024】
すなわち、パッケージ基板33の表面33aと半導体チップ31の主面31aとが対向して配置されるとともに両者が金バンプ31cによって電気的に接続され、さらに、このフリップチップ接続部がアンダーフィル封止によって樹脂封止され、かつ半導体チップ31の外側周囲に外部端子として複数のはんだボール35が配置されたファンアウト型のものである。
【0025】
なお、パッケージ基板33は、例えば、薄型の2層配線構造のものであり、はんだボール35、37を取り付けるための電極である複数のランド33dが、基板外周部に並んで配置されており、このランド33dにはんだボール35、37が取り付けられた際には、複数のはんだボール35、37が半導体チップ31の外側を取り囲むようにして四角形に並んで配置される。
【0026】
また、パッケージ基板33には、その表面(第2の主面)33aの略中央部に表面33aと裏面(第1の主面)33bとに開口する貫通孔33cが設けられており、積層型パッケージ38の組み立てにおいて、フリップチップ接続部の封止であるアンダーフィル封止を行う際に、この貫通孔33cを介して樹脂を注入して行う。
【0027】
また、本実施の形態1の積層型パッケージ38では、それぞれの第1パッケージ構造体32においてパッケージ基板33のチップ搭載側と同一面である表面33a側にはんだボール35、37が設けられている。
【0028】
したがって、積層型パッケージ38では、個々の第1パッケージ構造体32が積層されるため、それぞれの第1パッケージ構造体32において、パッケージ基板33を基準にしてはんだボール35、37より半導体チップ31が低くなるように形成されている。
【0029】
すなわち、それぞれの第1パッケージ構造体32において、半導体チップ31のパッケージ基板33からの裏面31bの高さは、パッケージ基板33からはんだボール35、37の頂点までの高さより低くなっており、これにより、積層時に半導体チップ31の裏面31bが上段もしくは下段の第1パッケージ構造体32のパッケージ基板33に接触せずに、確実に積層することができる。
【0030】
さらに、パッケージ基板33の半導体チップ31を搭載した面と同一面にはんだボール35、37が設けられているため、積層構造の薄型化を図ることができる。
【0031】
つまり、パッケージ基板33の表面33aに半導体チップ31がフリップチップ接続されている場合、これと同じ表面33aにはんだボール35、37を搭載することにより、第1パッケージ構造体32上に他の第1パッケージ構造体32を積層した際に、最上層の他の第1パッケージ構造体32においては、半導体チップ31がパッケージ基板33の下側に配置されるため、パッケージ基板33上に半導体チップ31が突出して配置されずに積層型パッケージ38の薄型化を図ることができる。
【0032】
また、フリップチップ接続が行われる半導体チップ31とパッケージ基板33との間の間隙は、例えば、30〜50μm程度であり、非常に狭い間隔となっている。なお、フリップチップ接続用の突起電極である金バンプ31cは、例えば、ワイヤボンディング技術を応用して形成されたスタッドバンプであるが、メッキやはんだによって形成されたバンプ電極であってもよい。
【0033】
さらに、各第1パッケージ構造体32に取り付けられた複数のはんだボール35、37は、積層型パッケージ38の外部端子としてのピンと、それぞれ下層の他の第1パッケージ構造体32と接続するためのピンとを含んでいる。
【0034】
なお、各第1パッケージ構造体32において、その上段の他の第1パッケージ構造体32との電気的接続は、それぞれランド33dに接続されたはんだペースト34によって行われている。
【0035】
また、積層型パッケージ38では、最下層のパッケージ基板33に搭載される半導体チップ31は、それより上段の他のパッケージ基板33に搭載される他の半導体チップ31に比較して大きさが小さくなっている。
【0036】
すなわち、複数段(図1では4段)に亘って積層される第1パッケージ構造体32のうち、最下層の第1パッケージ構造体32の半導体チップ31がこれより上層の他の半導体チップ31に比較して最も大きさが小さい。
【0037】
このように最下層の第1パッケージ構造体32に搭載される半導体チップ31を比較的その大きさが小さなものとすることにより、外部端子であるはんだボール35と半導体チップ31の外周との間にスペースを形成することができる。
【0038】
すなわち、図2のA部に示すように、外部端子であるはんだボール35と半導体チップ31との距離を長くしてその間にスペースを形成することができる。これにより、積層型パッケージ38を実装基板42に実装した後に、信頼性試験などで熱によって積層型パッケージ38に曲げ応力が掛かった際にも、はんだボール35と半導体チップ31との間の基板のスペース部分で前記曲げ応力を吸収して緩和させることができる。
【0039】
その結果、積層型パッケージ38の実装における信頼性の向上を図ることができる。
【0040】
次に、本実施の形態1の変形例について説明する。
【0041】
図3に示す変形例の積層型パッケージ(半導体装置)41は、図1に示す積層型パッケージ38と同様に複数(ここでは、3つ)の第1パッケージ構造体32を積層した構造の半導体パッケージであるが、図1の積層型パッケージ38と異なる点は、各第1パッケージ構造体32において半導体チップ31をパッケージ基板33の外部端子搭載側の面と反対側の面に搭載したことである。
【0042】
すなわち、各第1パッケージ構造体32において、半導体チップ31をパッケージ基板33の第1の主面である裏面33b(上側の面)に搭載したものであり、外部端子となる複数のはんだボール35はこれと反対側の第2の主面である表面33a(下側の面)に設けられている。
【0043】
このようにすることで、最下層のパッケージ基板33では、下側の面である表面33aに半導体チップ31が搭載されていないため、この表面33aにおいて半導体チップ31の内側に対応した領域と外側に対応した領域とに外部端子である複数のはんだボール35を配置することができる。
【0044】
すなわち、積層型パッケージ38をファンイン/アウト型にすることができ、多ピン化を図ることができる。なお、図4は、2段目、3段目のそれぞれのパッケージ基板33の表面33a(下側の面)のランド配列を示しており、チップの外側の領域となる周縁部のみにはんだボール37取り付け用のランド33dが設けられている。
【0045】
これに対して、図5は最下層のパッケージ基板33の表面33a(下側の面)のランド配列を示したものであり、チップの内側の領域と外側の領域の両者に外部端子となるはんだボール35取り付け用の複数のランド33dが設けられている。
【0046】
また、最下層の第1パッケージ構造体32に搭載される半導体チップ31は、その上に積層される他の第1パッケージ構造体32に搭載される半導体チップ31に比較してその大きさが小さいものを搭載している。
【0047】
このような構造とすることにより、積層型パッケージ41が、メモリチップとロジックチップを有する場合、一般的にチップサイズは、メモリチップ>ロジックチップであり、ピン数は、メモリチップ<ロジックチップであることから、ロジック回路を搭載した半導体チップ31を最下層の第1パッケージ構造体32のパッケージ基板33に搭載することにより、パッケージサイズを大きくすることなく外部端子(はんだボール35)のピン数を確保することができる。
【0048】
したがって、積層型パッケージ41の高機能化を図ることができる。
【0049】
また、図3に示すパッケージ基板33においては、最下層のパッケージ基板33上に搭載された半導体チップ31の下にもはんだボール35が配置されていることから、パッケージ実装後の信頼性試験などにおいて、熱によって発生する内部応力を緩和するのが難しい構造となっている。このような場合においては、図3に示すように、チップサイズの大きいメモリチップを上層のパッケージ構造体32を構成するパッケージ基板33に搭載し、最下層に配置されたパッケージ基板33および最下層の半導体チップ31との間に隙間を有する構造とすることにより、チップサイズのより大きいメモリチップによって発生する大きな熱応力を緩和することができ、実装後に、熱に起因して発生する内部応力に対する耐久性を向上することができる。
【0050】
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2の半導体装置の構造の一例を示す断面図、図7は図6に示す半導体装置の最下層の配線基板における1層目の配線引き回しの一例を示す平面図、図8は図6に示す半導体装置の最下層の配線基板における2層目の配線引き回しの一例を示す平面図、図9は図6に示す半導体装置の最下層の配線基板における3層目の配線引き回しの一例を示す平面図、図10は図6に示す半導体装置の最下層の配線基板における4層目の配線引き回しの一例を示す平面図、図11は6層構造の半導体装置における最上段の配線基板の配線引き回しの一例を示す平面図、図12は6層構造の半導体装置における下から5段目の配線基板の配線引き回しの一例を示す平面図、図13は6層構造の半導体装置における下から4段目の配線基板の配線引き回しの一例を示す平面図、図14は6層構造の半導体装置における下から3段目の配線基板の配線引き回しの一例を示す平面図、図15は6層構造の半導体装置における下から2段目の配線基板の配線引き回しの一例を示す平面図である。
【0051】
図6に示す本実施の形態2の半導体装置は、実施の形態1の積層型パッケージ38と同様に複数の半導体パッケージを積層した積層型パッケージ46である。ただし、実施の形態1の積層型パッケージ38のように単に第1パッケージ構造体32のみを複数積層したのではなく、多層基板(配線基板)43を有した第2パッケージ構造体44を最下層に配置し、その上に複数(本実施の形態2では3段)の第1パッケージ構造体32を積み上げたものである。
【0052】
したがって、本実施の形態2で説明する積層型パッケージ46は、合計4段にパッケージを積層した構造の半導体パッケージである。
【0053】
最下層の第2パッケージ構造体44の多層基板(第1の配線基板)43は、2段目以降の第1パッケージ構造体32の他のパッケージ基板33(他の配線基板であり、かつ第2の配線基板でもある)に比較して配線層の数が多く、したがって基板の厚さも厚くなっている。例えば、第1パッケージ構造体32のパッケージ基板33の配線層がその表裏面に設けられた2層であるのに対して、第2パッケージ構造体44の多層基板43は、図7〜図10に示す4層の配線層構造である。
【0054】
なお、第2パッケージ構造体44においても、1段目の半導体チップである1段目チップ(第1の半導体チップ)47がはんだバンプ45を介して多層基板43にフリップチップ接続されており、その組み立てのフリップチップ接続後のアンダーフィル封止の工程で、多層基板43の第2の主面である表面43a(フリップチップ接続を行った側の面)と反対側の裏面(第1の主面)43b側から貫通孔43cを介して樹脂を注入するため、多層基板43の1段目チップ47のほぼ中央に対応した箇所に貫通孔43cが形成されている。
【0055】
また、図6に示すように第2パッケージ構造体44において、フリップチップ接続によって搭載された1段目チップ47の外側周囲には、複数列(例えば、3列)に亘って外部端子である複数のはんだボール35が、1段目チップ47が搭載された面と同一側の面に設けられている。すなわち、第2パッケージ構造体44は、ファンアウト型のものである。
【0056】
なお、最下層に配置される第2パッケージ構造体44には、例えば、ロジック/ASIC回路を有した1段目チップ47が組み込まれており、その上に積層される第1パッケージ構造体32には、例えば、主にメモリ回路を有した2段目の半導体チップである2段目チップ(他の半導体チップであり、かつ第2の半導体チップでもある)48が金バンプ31cを介してパッケージ基板33にフリップチップ接続されている。
【0057】
さらに、3段目の第1パッケージ構造体32には、3段目の半導体チップである3段目チップ(他の半導体チップ)49が、4段目の第1パッケージ構造体32には、最上段の4段目の半導体チップである4段目チップ(他の半導体チップ)50が、それぞれパッケージ基板33に金バンプ31cを介してフリップチップ接続されている。
【0058】
なお、本実施の形態2の積層型パッケージ41では、2段目チップ48、3段目チップ49および4段目チップ50は、それぞれメモリ回路を有している。また、2段目以降のそれぞれ各段のパッケージ基板33に設けられた突起電極であるはんだボール37は、各段ごとにその上段および下段と接続可能なように端子種類が同一の配置となっている。
【0059】
さらに、2段目から4段目まで同一配置の中で電気的に接続されたはんだボール37と、これに対応する第2パッケージ構造体44の外部端子であるはんだボール35とを接続するための接続配線43g(図9参照)は全て最下層の多層基板43に形成されている。
【0060】
例えば、4段目の第1パッケージ構造体32の突起電極であるはんだボール37と、積層型パッケージ46の外部端子であるはんだボール35とを接続する配線は、2段目と3段目のパッケージ基板33には形成せずに、4段目の第1パッケージ構造体32から1段目の多層基板43の裏面43bまでを各段のはんだボール37を介して直接接続し、最下層の多層基板43に接続配線43gを形成している。
【0061】
本実施の形態2の積層型パッケージ46では、最下層に配置される多層基板43の配線層の層数が、2段目以降のパッケージ基板33の配線層の層数より多いことにより、接続配線43gを最下層に配置された多層基板43に形成することが可能になり、2段目以降のパッケージ基板33における配線の引き回しを容易にすることができる。
【0062】
すなわち、積層型パッケージ46では、2段目以降の各第1パッケージ構造体32のパッケージ基板33において、それぞれのパッケージごと(チップごと)の配線(チップ−はんだボール37間の配線)のみを形成し、それ以外の外部端子となるはんだボール35に接続する配線は形成せず、このはんだボール35に接続する配線を、全て配線層数を多く有した最下層の第2パッケージ構造体44の多層基板43に形成している。
【0063】
例えば、多層基板43が4層の配線構造で、かつ2段目以降の各段のパッケージ基板33が表裏2層の配線層を有した基板である場合に、最下層の第2パッケージ構造体44にロジック/ASIC回路を有した1段目チップ47を組み込み、2段目以降の第1パッケージ構造体32にメモリチップを組み込むことにより、多層基板43では、配線層4層のうち3層で外部端子への配線の引き回しが可能となり、残りの1層を他の配線の引き回しに使用することができる。
【0064】
なお、メモリチップとロジックチップでは、そのチップサイズは、一般的にメモリチップ>ロジックチップであり、また、ピン数では、メモリチップ<ロジックチップである。さらに、回路レイアウトについてもロジックチップの方がメモリチップより複雑である。すなわち、メモリチップの場合、アドレスとデータがはっきりと分かれているため、簡単に配線の引き回しを行うことが可能であるが、ロジックチップではピン数も多く回路レイアウトも複雑である。
【0065】
そこで、本実施の形態2の積層型パッケージ46においては、配線層を多く有した最下層の多層基板43にピン数の多いロジックチップを搭載し、かつピン数の少ないメモリチップを2段目以降のパッケージ基板33に搭載することにより、2段目以降のパッケージ基板33の接続用の配線(接続配線43g)を最下層の多層基板43に引き出し、さらに多層基板43の配線層において外部端子となるはんだボール35への接続の配線の引き回しを行う。
【0066】
これにより、2段目以降のパッケージ基板33においては配線の引き回しを容易にできるとともに、最下層の多層基板43においても前記したように配線層4層のうち3層で外部端子への配線の引き回しが可能となり、残りの1層を他の配線の引き回しに使用することができる。
【0067】
例えば、前記した残りの1層を、他の半導体素子、受動部品あるいはソケットなどを搭載してその配線の引き回しに使用したり、積層型パッケージ46を実装する実装基板42(図2参照)の配線の一部として外部端子から外部端子に接続する配線として使用したりすることができる。
【0068】
このように本実施の形態2の積層型パッケージ46では、ロジック/ASICチップを搭載する基板を、メモリチップを搭載する基板より配線層を多くすることにより、配線の引き回しが容易になり、その結果、外部端子への引き回しに使用しない配線層を有することができる。
【0069】
これにより、その他の半導体素子、受動部品あるいはソケットなどを搭載してその配線の引き回しに前記配線層の配線を使用することができる。
【0070】
その結果、半導体装置(積層型パッケージ46)の高密度実装化を図ることができる。
【0071】
また、他の半導体素子、受動部品あるいはソケットの搭載が可能になるため、高機能の半導体装置(積層型パッケージ46)を低価格で実現することが可能になる。
【0072】
また、積層型パッケージ46において4層の配線層を有した多層基板43を用い、この多層基板43上に他の第1パッケージ構造体32を積層することにより、積層型パッケージ46の反りを抑えることが可能になり、その結果、ユーザにおける基板実装性の向上を図ることができる。
【0073】
なお、図7〜図10は、多層基板43の各配線層における配線引き回しの一例を示したものであり、図7は下から1層目の配線引き回し、図8は下から2層目の配線引き回し、図9は下から3層目の配線引き回し、図10は下から4層目の配線引き回しをそれぞれ示している。
【0074】
図7に示す1層目の配線層では、はんだバンプ45を介して1段目チップ47とフリップチップ接続を行うとともに、積層型パッケージ46の外部端子となるはんだボール35と接続するため、フリップチップ接続用の電極である複数の内周ランド43dが中央部に格子状に配置されており、さらに、はんだボール35接続用の電極である複数の外周ランド43eが周縁部に3列に並んで配置されている。
【0075】
なお、図7〜図10に示す内周ランド43d、外周ランド43eおよびスルーホール43hにおいて図中、黒塗りの電極はメモリ単独の電極を表し、白抜きの電極はロジック単独の電極を表し、さらに斜線の電極は電源/GNDなどの共通電極を表している。
【0076】
図7に示す1層目の配線層には、フリップチップ接続用の内周ランド43dの外側2列と、はんだボール35接続用の外周ランド43eとを接続する複数の引き出し配線43fが形成されている。なお、1層目の配線層には、ロジック用の引き出し配線43fが主に形成されており、これに加えて僅かな本数ではあるが電源/GNDなどの共通電極用の引き出し配線43fが形成されている。
【0077】
図8に示す2層目の配線層には、各スルーホール43hが複数形成されており、フリップチップ接続のロジック用の内周ランド43dと、外周ランド接続のロジック用のスルーホール43hとが、さらに、フリップチップ接続の共通電極用の内周ランド43dと、外周ランド接続の共通電極用のスルーホール43hとが、引き出し配線43fによって接続されている。
【0078】
図9に示す3層目の配線層には、各スルーホール43hが複数形成されており、フリップチップ接続のロジック用の内周ランド43dと、外周ランド接続のロジック用のスルーホール43hとが、また、フリップチップ接続の共通電極用の内周ランド43dと、外周ランド接続の共通電極用のスルーホール43hとが引き出し配線43fによって接続され、さらに、メモリ用(黒塗り)のスルーホール43h同士および電源/GND用(斜線)のスルーホール43h同士が接続配線43gによって接続されている。
【0079】
図10に示す4層目の配線層には、その周縁部に並んで配置され、かつはんだボール37と接続するための複数の外周ランド43eと、複数のスルーホール43hとが設けられており、これらが接続配線43gを介して接続されているとともに、フリップチップ接続用の内周ランド43dと外周ランド43eとが引き出し配線43fによって接続されている。なお、4層目の配線層には、ロジック用の配線は形成されていない。
【0080】
次に、図11〜図15に示す配線について説明する。
【0081】
図11〜図15は、6層パッケージ構造の積層型パッケージ46において、下から2段目以降のチップそれぞれに様々な種類のメモリ回路を組み込んだ場合の、各パッケージ基板33における配線層の配線引き回しについて示したものである。
【0082】
図11は、最上段である6段目のパッケージ基板33の配線と、この基板に搭載された6段目チップ(他の半導体チップ)52を示したものであり、6段目チップ52には、例えば、Flashメモリ回路が組み込まれている。図11に示すように、この配線層では6段目チップ52の表面電極であるパッド53とこれに対応するランド33dとを接続する接続配線54が形成されている。なお、図11〜図15に示す各ランド33dにおいて黒塗り電極は、5チップ共通ピンを示しており、また、白抜き電極は、チップ単独ピンを示している。
【0083】
図12は、下から5段目のパッケージ基板33の配線と、この基板に搭載された5段目チップ(他の半導体チップ)51を示したものであり、5段目チップ51には、例えば、Flashメモリ回路が組み込まれている。図12に示すように、この配線層では5段目チップ51の表面電極であるパッド53とこれに対応するランド33dとを接続する接続配線54が形成されている。
【0084】
図13は、下から4段目のパッケージ基板33の配線と、この基板に搭載された4段目チップ(他の半導体チップ)50を示したものであり、4段目チップ50には、例えば、他のFlashメモリ回路が組み込まれている。図13に示すように、この配線層では4段目チップ50の表面電極であるパッド53とこれに対応するランド33dとを接続する接続配線54が形成されている。
【0085】
図14は、下から3段目のパッケージ基板33の配線と、この基板に搭載された3段目チップ(他の半導体チップ)49を示したものであり、3段目チップ49には、例えば、SRAM(Static Random Access Memory) 回路が組み込まれている。図14に示すように、この配線層では3段目チップ49の表面電極であるパッド53とこれに対応するランド33dとを接続する接続配線54が形成されている。
【0086】
図15は、下から2段目のパッケージ基板33の配線と、この基板に搭載された2段目チップ(他の半導体チップ)48を示したものであり、2段目チップ48には、例えば、疑似SRAM(Pseudo Static Random Access Memory)回路が組み込まれている。図15に示すように、この配線層では2段目チップ48の表面電極であるパッド53とこれに対応するランド33dとを接続する接続配線54が形成されている。
【0087】
本実施の形態2の積層型パッケージ46では、図11〜図15に示すように、2段目以降のパッケージ基板33における配線の引き回しを容易にできる。
【0088】
なお、2段目以降のパッケージ基板33には、メモリ回路を有したチップが搭載されることが好ましいが、その際、前記メモリ回路は複数種類であってもよいし、また1種類であってもよい。
【0089】
(実施の形態3)
図16は本発明の実施の形態3の半導体装置の構造の一例を示す断面図、図17は図16に示す半導体装置の組み立てにおけるアンダーフィル封止方法の一例を示す断面図、図18は図17に示すアンダーフィル封止方法を示す部分斜視図、図19は図16に示す半導体装置の組み立て手順の一例を示す製造プロセスフロー図、図20は図18に示すアンダーフィル封止による樹脂の拡散状態の一例を示す平面図、図21は本発明の実施の形態3の変形例の配線基板を用いた際のアンダーフィル封止による樹脂の拡散状態を示す平面図、図22は本発明の実施の形態3の変形例の配線基板を用いた際のアンダーフィル封止による樹脂の拡散状態を示す平面図、図23は本発明の実施の形態3の変形例の配線基板を用いた際のアンダーフィル封止方法を示す断面図、図24は本発明の実施の形態3の変形例の配線基板の表面側の構造を示す平面図、図25は図24に示す変形例の配線基板の裏面側の構造を示す裏面図である。
【0090】
本実施の形態3の半導体装置は、半導体チップ1がフリップチップ接続によって配線基板に接続され、このような構造体が積層されてなる積層型パッケージ10である。
【0091】
すなわち、半導体チップ1が配線基板にフリップチップ接続されてなる第1パッケージ構造体2上に、これと同様の構造の他の第1パッケージ構造体2を1つまたは複数個積層させた(積み上げた)構造のモジュール製品である。
【0092】
図16に示す積層型パッケージ10の詳細構造について説明すると、最下層に配置された第1パッケージ構造体2と、その上に3段に積み上げた3つの他の第1パッケージ構造体2とからなり、合計4層パッケージ構造の積層型パッケージ10である。
【0093】
まず、第1パッケージ構造体2の構成について説明すると、薄型の配線基板であるパッケージ基板3と、このパッケージ基板3の表面3aにフリップチップ接続で実装された半導体チップ1と、半導体チップ1とパッケージ基板3とを接続する突起電極である複数の金バンプ1cと、金バンプ1cによるフリップチップ接続部を保護するとともに、チップ/基板間の熱膨張量の差を緩和する封止部6と、パッケージ基板3の半導体チップ1の外側周囲に設けられた外部端子である複数のはんだボール8とから成る。
【0094】
すなわち、パッケージ基板3の表面3aと半導体チップ1の主面1aとが対向して配置されるとともに両者が金バンプ1cによって電気的に接続され、さらに、このフリップチップ接続部がアンダーフィル封止によって樹脂封止され、かつ半導体チップ1の外側周囲に外部端子として複数のはんだボール8が配置されたファンアウト型のものである。
【0095】
なお、パッケージ基板3は、例えば、薄型の2層配線構造のものであり、はんだボール8を取り付けるための電極である複数のランド3dが、基板外周部に並んで配置されており、このランド3dにはんだボール8が取り付けられた際には、複数のはんだボール8が半導体チップ1の外側を取り囲むようにして四角形に並んで配置される。その際、積層型パッケージ10の小型化を図るため、複数のはんだボール8それぞれは半導体チップ1に近接して配置される。
【0096】
また、パッケージ基板3には、その表面3aのチップ搭載領域3hの略中央部に表面3aと裏面3bとに開口する貫通孔3cが設けられている。この貫通孔3cは、半導体装置である積層型パッケージ10の組み立てにおいて、フリップチップ接続部の封止であるアンダーフィル封止を行う際に、図17に示すようにパッケージ基板3の裏面3b側から封止用樹脂12を貫通孔3cに注入して半導体チップ1とパッケージ基板3との間に供給するために用いられるものである。
【0097】
したがって、貫通孔3cは、パッケージ基板3において、図18および図20に示すように、半導体チップ1の主面1aにおける2つの対角線の交点を含むチップ中央部に対応した箇所に形成されていることが好ましく、これによって、貫通孔3cから封止用樹脂12を注入した際の封止用樹脂12の拡散方向7(図20参照)を全周(360°)に亘ってほぼ均等に分散させることができ、封止用樹脂12を全周に亘ってほぼ均等な量で、かつ均等な速度で供給することができる。
【0098】
また、積層型パッケージ10では、個々の半導体装置構造体が積層されるため、それぞれの第1パッケージ構造体2において、パッケージ基板3を基準にしてはんだボール8より半導体チップ1が低く形成されている。
【0099】
すなわち、それぞれの半導体装置構造体において、半導体チップ1のパッケージ基板3からの裏面1bの高さは、パッケージ基板3からはんだボール8の頂点までの高さより低くなっており、これにより、積層時に半導体チップ1の裏面1bが上段もしくは下段の半導体装置構造体のパッケージ基板3に接触せずに、確実に積層することができる。
【0100】
また、積層型パッケージ10では、積層構造の薄型化を図るために、それぞれの半導体装置構造体において、パッケージ基板3の半導体チップ1を搭載した面と同一面にはんだボール8を設けている。
【0101】
すなわち、パッケージ基板3の表面3aに半導体チップ1がフリップチップ接続されている場合、これと同じ表面3aにはんだボール8を搭載する。これにより、第1パッケージ構造体2上に他の第1パッケージ構造体2を積層した際に、際上層の他の第1パッケージ構造体2においては、半導体チップ1がパッケージ基板3の下側に配置されるため、パッケージ基板3上に半導体チップ1が突出して配置されずに積層型パッケージ10の薄型化を図ることができる。
【0102】
さらに、本実施の形態3の積層型パッケージ10では、各半導体装置構造体においてそれぞれ裏面1bが研磨された半導体チップ1をフリップチップ接続しており、これによって、積層型パッケージ10の薄型化を図ることができる。なお、裏面1bが研磨された半導体チップ1の厚さは、例えば、90μm程度である。
【0103】
また、フリップチップ接続が行われる半導体チップ1とパッケージ基板3との間の間隙は、例えば、30〜50μm程度であり、非常に狭い間隔となっている。なお、フリップチップ接続用の突起電極である金バンプ1cは、例えば、ワイヤボンディング技術を応用して形成されたスタッドバンプであるが、メッキやはんだによって形成されたバンプ電極であってもよい。
【0104】
また、それぞれの第1パッケージ構造体2に取り付けられた複数のはんだボール8は、積層型パッケージ10の外部端子としてのピンと、それぞれ下層の他の第1パッケージ構造体2と接続するためのピンとを含んでいる。
【0105】
次に、本実施の形態3の積層型パッケージ10の製造方法を図19に示す製造プロセスフロー図を用いて説明する。
【0106】
まず、チップ搭載領域3h(図24参照)のほぼ中央部に貫通孔3cが形成された配線基板であるパッケージ基板3を準備する。一方、主面1aの表面電極であるパッド1d(図17参照)にフリップチップ接続用の突起電極である金バンプ1cが取り付けられた半導体チップ1を準備する。
【0107】
なお、前記突起電極は、メッキやはんだによるバンプ電極であってもよい。
【0108】
その後、図19のステップS1に示すチップマウントを行う。すなわち、パッケージ基板3の表面3aと半導体チップ1の主面1aとを対向して配置し、この状態で熱圧着を行ってAu(金)−Au(金)接続あるいは、Au(金)−Sn(錫)接続でフリップチップ接続する。ただし、突起電極がはんだによるバンプ電極の場合は、リフローによってフリップチップ接続する。
【0109】
その後、ステップS2に示すアンダーフィル樹脂による封止を行う。
【0110】
その際、図17や図18に示すように、パッケージ基板3の裏面3b側からアンダーフィル封止用の封止用樹脂12をノズル5を用いて貫通孔3c内に滴下し、これにより、貫通孔3cから封止用樹脂12を注入して、半導体チップ1とパッケージ基板3との間に封止用樹脂12を供給する。
【0111】
このように、パッケージ基板3の裏面3b側からこの基板のチップ搭載領域3hの中央付近に設けられた貫通孔3cに封止用樹脂12を注入して半導体チップ1とパッケージ基板3との間に封止用樹脂12を供給することにより、チップ中央付近から封止用樹脂12を流し込んで充填させるため、パッケージ基板3のチップ外側に配置されたランド3dに封止用樹脂12が付着することを防止できる。これにより、半導体装置(積層型パッケージ10)の品質の向上を図ることができる。
【0112】
さらに、パッケージ基板3の裏面3b側から封止用樹脂12を注入するため、半導体チップ1の裏面1b側に封止用樹脂12が這い上がることもなくなり、第1パッケージ構造体2上に他の第1パッケージ構造体2を積層させることができる。
【0113】
特に、はんだボール8を介してパッケージ基板3を積層する場合、封止用樹脂12の這い上がりを防ぐことは、半導体装置の小型化において非常に重要である。封止用樹脂12が半導体チップ1の裏面1bに這い上がる可能性を考慮して半導体装置を設計すると、パッケージ基板3の間隔は、半導体チップ1の本来の厚さに比較して、十分な余裕を持って設計する必要がある。パッケージ基板3の間隔を大きくするためには、はんだボール8の高さを高くすることが不可欠となるが、はんだボール8は形成するときや接続させるときに溶融させるため、その高さを高くするためには、直径もそれに応じて大きくする必要がある。
【0114】
本実施の形態3における半導体装置のように、半導体チップ1の周囲にはんだボール8が配列される場合において、はんだボール8の直径の大型化は、半導体装置の大型化に直結する問題となる。そこで、本発明のように、パッケージ基板3の裏面3b側から封止用樹脂12を注入し、半導体チップ1の裏面1b側に封止用樹脂12が這い上がるのを防ぐことによって、パッケージ基板3の間隔を狭く設定することができ、はんだボール8の小型化を達成することができる。
【0115】
また、チップ中央付近から封止用樹脂12を流し込んで充填させるため、チップ中央から外方に向けて封止用樹脂12を拡散させることができ、従来のチップ側面から充填する方法に比較して、樹脂の巻き込みによるボイドの発生を低減することができる。これにより、積層型パッケージ10の信頼性を向上させることができる。
【0116】
封止終了後、ステップS3のはんだペースト供給を行う。
【0117】
ここでは、上層側の第1パッケージ構造体2のはんだボール8を接続するために、パッケージ基板3の裏面3b側の各ランド3dにはんだペースト4を塗布する。なお、はんだペースト4は、例えばPbフリーはんだを使用する。
【0118】
その後、ステップS4のはんだボール供給を行う。ここでは、パッケージ基板3における半導体チップ1の外側周囲に配置された複数のランド3dに外部端子であるはんだボール8を設ける。
【0119】
その際、はんだボール8をパッケージ基板3のチップ搭載側と同じ表面3aの各ランド3dに配置してリフローによってはんだボール8のランド3dへの固定を行う。これによって、パッケージ基板3において、半導体チップ1搭載側と同じ側にはんだボール8が配置され、第1パッケージ構造体2の薄型化を図ることができる。なお、はんだペースト4は、例えばPbフリーはんだを使用する。
【0120】
その後、ステップS5の個片切断・選別を行う。すなわち、個片化によって第1パッケージ構造体2を形成するとともに、選別を行って複数の良品の第1パッケージ構造体2を取得する。
【0121】
その後、ステップS6の積層を行う。ここでは、最下層に第1パッケージ構造体2を配置して、その上層に複数段(ここでは3段)に亘って他の第1パッケージ構造体2を積層する。なお、他の第1パッケージ構造体2は、第1パッケージ構造体2と全く同じ構造のものである。
【0122】
まず、第1パッケージ構造体2のパッケージ基板3におけるはんだボール8を設けた面(表面3a)と反対側の面(裏面3b)上に、第1パッケージ構造体2と同様の構造の他の第1パッケージ構造体2を積層する。
【0123】
その際、第1パッケージ構造体2のパッケージ基板3の各ランド3dと、その上層の他の第1パッケージ構造体2のはんだボール8との位置を合わせて積層する。
【0124】
続いて、他の第1パッケージ構造体2の上層に別の他の第1パッケージ構造体2を順次積層し、これを複数段繰り返す。
【0125】
その後、2段め以上の上層の第1パッケージ構造体2のはんだボール8とその下層の第1パッケージ構造体2のパッケージ基板3のランド3dとをそれぞれ電気的に接続する。なお、ランド3dとはんだボール8との接続はリフローによって行う。
【0126】
このようにして本実施の形態3の積層型パッケージ10の組み立てを完了する。
【0127】
次に、本実施の形態3の変形例について説明する。
【0128】
まず、図20に示すパッケージ基板3は、前記したようにパッケージ基板3のほぼ中央部に円形の貫通孔3cが形成されているものである。円形の貫通孔3cは、正方形の半導体チップ1の場合に適用するとより有効である。すなわち、貫通孔3cからチップ4辺までの距離が等しいため、中央部から滴下することにより、等方的に充填される。
【0129】
これにより、巻き込みボイドを低減することができ、さらに、従来のチップ側面からの塗布に比較して充填時間の短縮化を図ることができる。また、貫通孔3cの直径をできる限り大きくすることにより、封止用樹脂12の充填時間をさらに短縮することができる。
【0130】
一方、図21に示す変形例は、貫通孔3cの開口部の形状を半導体チップ1の主面1aの外形形状に対応させたものである。すなわち、半導体チップ1が長方形の場合に、図20の形状と同様、貫通孔3cからチップ4辺までの距離が等しくなるように貫通孔3cも長方形とする。これにより、巻き込みボイドを低減することができ、かつ充填時間の短縮化を図ることができる。
【0131】
また、図22に示す変形例は、半導体チップ1の形状に係わらず、貫通孔3cの開口部の形状を十字形にするものであり、この形状によっても充填時間の短縮化を図ることができる。
【0132】
また、図23に示す変形例は、配線基板にフィルム状のテープ基板9を採用したパッケージであり、貫通孔9aが形成されたテープ基板9を用いた構造であっても同様の効果を得ることができる。
【0133】
次に、図24および図25に示す変形例は、パッケージ基板3が、半導体チップ1の大きさに対応した広さで、かつ配線3eが形成されていない平坦部3gを表面3aに有しているとともに、半導体チップ1が搭載されるチップ搭載領域3hが平坦部3gを含んでおり、さらにこの平坦部3gに貫通孔3cが形成されているものである。図24はパッケージ基板3の表面3a側を示しており、図25は裏面3b側をそれぞれ示している。
【0134】
すなわち、表面3aのチップ搭載領域3hにおけるそのほとんどが、配線3eやスルーホール3fなどが形成されていない平坦部3gであり、配線3eは、スルーホール3fを介して裏面3b側に形成されている。
【0135】
このようなパッケージ基板3を準備して第1パッケージ構造体2を組み立てる。
【0136】
まず、チップマウント工程では、パッケージ基板3の表面3aのチップ搭載領域3hの平坦部3gと半導体チップ1の主面1aとを対向させて配置した後、チップ搭載領域3hに金バンプ1cを介して半導体チップ1をフリップチップ接続する。
【0137】
その後、封止工程では、パッケージ基板3の裏面3b側から封止用樹脂12を貫通孔3cを介して注入して、パッケージ基板3の表面3aの平坦部3gに沿って封止用樹脂12を流動させて半導体チップ1とパッケージ基板3との間に封止用樹脂12を充填する。
【0138】
このように、パッケージ基板3のフリップチップ接続を行う表面3aのチップ搭載領域3hの大半を平坦部3gとすることにより、封止用樹脂12の流動を妨げる部材が存在しないため、ボイドの形成の低減化を図ることができ、積層型パッケージ10の信頼性を向上させることができる。
【0139】
また、表面3aのチップ搭載領域3hに配線3eを設ける場合においても、隣接する配線間のピッチを、例えば、半導体チップ1のパッド1d(図17参照)間のピッチより十分に大きくすることにより、封止用樹脂12の流動の妨げを少なくすることができ、ボイドの形成の低減化を図ることができる。
【0140】
すなわち、配線基板において配線3eのピッチを封止用樹脂12の流れを妨げない程度に十分広くすることにより、ボイドの形成の低減化を図ることができる。なお、配線3eのピッチを十分に広げることが困難な場合には、配線3eのピッチを配線ルールにしたがって可能な限り狭くすることにより、不良にならない程度の小さなボイドを形成するようにしてもよい。
【0141】
(実施の形態4)
図26は本発明の実施の形態4の半導体装置の構造の一例を示す断面図、図27は図26に示す半導体装置の組み立て手順の一例を示す製造プロセスフロー図である。
【0142】
本実施の形態4は、積層型のBGA(Ball Grid Array)11について説明するものであり、BGA基板として、例えば、4層配線構造などの多層基板(配線基板)13を用い、この多層基板13を用いて第2半導体装置構造体である第2パッケージ構造体14を組み立て、さらに第2パッケージ構造体14上に、実施の形態3で説明した積層型パッケージ10の構造体である第1パッケージ構造体2を複数段(ここでは3段)に亘って積層したものであり、合計4層パッケージ構造の積層型のBGA11である。
【0143】
その際、第2パッケージ構造体14においても半導体チップ1がフリップチップ接続され、その組み立てのフリップチップ接続後のアンダーフィル封止の工程で、多層基板13の表面13a(フリップチップ接続を行った側の面)と反対側の裏面13b側から貫通孔13cを介して封止用樹脂12(図18参照)を注入するため、多層基板13の半導体チップ1のほぼ中央に対応した箇所に貫通孔13cが形成されている。
【0144】
また、図26に示すように第2パッケージ構造体14において、フリップチップ接続によって搭載された半導体チップ1の外側周囲には、複数列(例えば、3列)に亘って外部端子である複数のはんだボール8が、半導体チップ1が搭載された面と同一側の面に設けられている。すなわち、第2パッケージ構造体14は、ファンアウト型のものである。
【0145】
なお、最下層に配置される第2パッケージ構造体14には、例えば、ロジック回路を有した半導体チップ1が組み込まれており、その上に積層される第1パッケージ構造体2には、例えば、主にメモリ回路を有した半導体チップ1が組み込まれている。
【0146】
次に、本実施の形態4のBGA11の製造方法を図27に示す製造プロセスフロー図を用いて説明する。
【0147】
なお、第2パッケージ構造体14の上に積層される第1パッケージ構造体2の組み立てについては実施の形態3で説明したものと同様であるためその重複説明は省略する。
【0148】
まず、半導体チップ1を搭載する領域のほぼ中央部に貫通孔13cが形成された配線基板である多層基板13を準備する。一方、主面1aに表面電極であるパッド1d(図17参照)が形成された半導体チップ1を準備する。
【0149】
その後、図27のステップS11に示すチップマウントを行う。すなわち、多層基板13の表面13aと半導体チップ1の主面1aとをはんだバンプ15を介して対向して配置し、配置後、この状態でリフローを行ってフリップチップ接続する。
【0150】
チップマウント終了後、ステップS12のはんだボール供給を行う。ここでは、多層基板13における半導体チップ1の外側周囲に外部端子である複数のはんだボール8をリフローによって取り付ける。
【0151】
その際、はんだボール8を多層基板13のチップ搭載側と同じ表面13aに配置してリフローによって固定する。これによって、多層基板13において、半導体チップ1搭載側と同じ側にはんだボール8が配置され、第2パッケージ構造体14の薄型化を図ることができる。なお、はんだペースト4は、例えばPbフリーはんだを使用する。
【0152】
その後、ステップS13に示すアンダーフィル樹脂による封止を行う。
【0153】
その際、本実施の形態4の半導体装置の製造方法においても、多層基板13の裏面13b側からアンダーフィル封止用の封止用樹脂12(図17参照)を貫通孔13c内に滴下し、これにより、貫通孔13cから封止用樹脂12を注入して、半導体チップ1と多層基板13との間に封止用樹脂12を供給する。
【0154】
このように、多層基板13の裏面13b側から半導体チップ1の中央付近に対して封止用樹脂12を注入して半導体チップ1と多層基板13との間に封止用樹脂12を供給することにより、実施の形態3の場合と同様に、多層基板13のチップ外側に配置されたはんだボール8に封止用樹脂12が付着することを防止できる。これにより、BGA11の品質の向上を図ることができる。
【0155】
さらに、多層基板13の裏面13b側から封止用樹脂12を注入するため、半導体チップ1の裏面1b側に封止用樹脂12が這い上がることもなく、はんだボール8より半導体チップ1が突出することを防止でき、その結果、BGA11の実装時の不具合を防止することができる。
【0156】
また、チップ中央付近から封止用樹脂12を流し込んで充填させるため、チップ中央から外方に向けて封止用樹脂12を拡散させることができ、従来のチップ側面から充填する方法に比較して、樹脂の巻き込みによるボイドの発生を低減することができる。これにより、BGA11の信頼性を向上できる。
【0157】
封止終了後、ステップS14の個片切断・選別を行う。すなわち、個片化によって第2パッケージ構造体14を形成するとともに、選別を行って複数の良品の第2パッケージ構造体14を取得する。
【0158】
その後、ステップS15のはんだペースト供給を行う。
【0159】
ここでは、第2パッケージ構造体14の上に第1パッケージ構造体2を積層して電気的に接続するために、多層基板13の裏面13bの所定の端子にはんだペースト4を塗布する。なお、はんだペースト4は、例えばPbフリーはんだを使用する。
【0160】
その後、ステップS16の積層を行う。ここでは、最下層に第2パッケージ構造体14を配置して、実施の形態3で説明した第1パッケージ構造体2をその上層に複数段(ここでは3段)に亘って積層する。
【0161】
すなわち、第2パッケージ構造体14上に第1パッケージ構造体2を複数段に亘ってそれぞれ位置を合わせて積層する。
【0162】
その後、リフローを行って各第1パッケージ構造体2のはんだボール8の電気的接続を行う。
【0163】
このようにして本実施の形態4の図26に示す積層型のBGA11の組み立てを完了する。
【0164】
(実施の形態5)
図28は本発明の実施の形態5の半導体装置の構造の一例を示す断面図、図29は図28に示す半導体装置のフリップチップ接続部と基板の各配線層における引き出し用配線との接続状態の一例を示す拡大部分断面図、図30は図28に示す半導体装置に組み込まれる多層配線基板の表面層の配線引き回しの一例を示す平面図、図31は図28に示す半導体装置に組み込まれる多層配線基板の2層目の配線引き回しの一例を示す平面図、図32は図28に示す半導体装置に組み込まれる多層配線基板の3層目の配線引き回しの一例を示す平面図、図33は図28に示す半導体装置に組み込まれる多層配線基板の4層目の配線引き回しの一例を示す平面図、図34は図28に示す半導体装置に組み込まれる多層配線基板の表面層のランド配列の一例を示す平面図、図35は図34に示すフリップチップ接続用のランドの配置の詳細を示す拡大平面図、図36は図35に示す各ランドの直径とビアとの接続状態の一例を示す拡大部分斜視図、図37は図35に示すランド配列における種々のランドピッチの一例を示す部分平面図、図38は図28に示す半導体装置に組み込まれる半導体チップの主面のパッド配列の一例を示す平面図、図39は図38に示す半導体チップと多層配線基板との接続方法の一例を示す側面図、図40は本発明の実施の形態5の多層配線基板の表面層におけるソルダレジストの開口形状の一例を示す拡大部分平面図、図41は図34に示す多層配線基板における各配線層の配線引き回しの規則の一例を示す平面図、図42は図34に示す実施の形態5の多層配線基板に対する比較例の基板におけるランドの配列の一例を示す平面図、図43は本発明の実施の形態5のファンアウト型の半導体装置に組み込まれる多層配線基板における各配線層の配線引き回しの規則の一例を示す平面図、図44は本発明の実施の形態5のファンイン/アウト型の半導体装置に組み込まれる多層配線基板における各配線層の配線引き回しの規則の一例を示す平面図である。
【0165】
図28に示す本実施の形態5の半導体装置は、半導体チップ21がフリップチップ接続によって多層配線基板23に接続されたBGA(Ball Grid Array)22である。
【0166】
その際、半導体チップ21の主面21aには、格子状に整列して配置された図29に示すような複数の表面電極であるパッド21bが設けられており、さらにこれらのパッド21bにはフリップチップ接続を行うための突起電極である金バンプ21cが設けられている。
【0167】
本実施の形態5のBGA22は、小型で比較的ピン数の多い半導体チップ21が搭載されたものであり、例えば、ロジック/ASIC回路を有した半導体チップ21などである。
【0168】
その際、チップ上のパッドピッチは狭ピッチ化が進んでおり、半導体チップ21の主面21aの周縁部にパッド21bを配置するペリフェラル配列では、狭ピッチ化とともにさらにピン数が増えた場合、フリップチップ接続には接続可能なパッドピッチに限界があるためフリップチップ接続が不可能になる。そこで、フリップチップ接続を可能にするために、チップ上のパッド配列を再配線によってペリフェラル配列から図38に示すようにアレイ状(格子状)に再配置し、フリップチップ接続可能なパッドピッチとするものである。
【0169】
したがって、本実施の形態5のBGA22は、低コスト化のためにサブトラ工法によって製造された多層配線基板23を採用し、この基板にフリップチップ接続によって半導体チップ21を搭載した構造を有するものであり、サブトラ工法の基板設計ルールとの適合性を考慮して効率の良い配線の引き回しを実現した多層配線基板23が組み込まれたものである。
【0170】
図28に示すBGA22の構造について説明すると、それぞれに複数のランド23dが設けられた複数の配線層を有する多層配線基板23と、多層配線基板23の表面層23aに格子状に整列して配置されたランド23dとフリップチップ接続された半導体チップ21と、多層配線基板23と半導体チップ21の間に配置された複数の突起電極である金バンプ21cと、半導体チップ21と電気的に接続され、かつ多層配線基板23にリング状に設けられた複数の外部端子であるはんだボール24と、多層配線基板23と半導体チップ21との間でフリップチップ接続部である金バンプ21cの周囲に配置され、かつアンダーフィル封止によって形成された封止部25とからなる。
【0171】
なお、アンダーフィル封止は、多層配線基板23の裏面23b側から多層配線基板23に設けられた貫通孔23cを介して封止用樹脂を注入して行ったものであり、これによって封止部25が形成される。
【0172】
また、BGA22は、多層配線基板23のチップ搭載側の面と反対側の面に、外部端子である複数のはんだボール24が複数列でリング状に配置されている。すなわち、多層配線基板23の裏面23bに複数のあるはんだボール24が設けられている。
【0173】
その際、複数のはんだボール24は、全て半導体チップ21の外側周囲に配置されており、このようなBGA22をファンアウト型のBGA22と呼ぶ。
【0174】
また、多層配線基板23は、図30に示すようにフリップチップ接続用のランド23dとはんだボール接続用のランド23dとを電気的に接続する引き出し用配線23eを各配線層に有しており、さらに、図41に示すようにフリップチップ接続用のランド23d間に引き出し用配線23eを通す第1ランド列23gと、引き出し用配線23eをフリップチップ接続用のランド23d間に通さない第2ランド列23hとを前記複数の配線層の何れかに有しており、その際、第1ランド列23gのランド23d間ピッチが、第2ランド列23hのランド23d間ピッチより大きく形成されている(例えば、図35に示すピッチb>ピッチc)。
【0175】
すなわち、本実施の形態5のBGA22に組み込まれる多層配線基板23の表面層23aに配置されたフリップチップ接続用の複数のランド23dは、図35に示すように複数種類のピッチで配置されている。
【0176】
さらに、多層配線基板23の表面層23aに配置されたフリップチップ接続用の複数のランド23dにおいて、図36に示すように内層(2層目、3層目、4層目)の引き出し用配線23eとビア23fを介して接続するランド23dの直径(B)は、表面層23a(1層目)に配置された引き出し用配線23eと直接接続するランド23dの直径(A)より大きい。
【0177】
例えば、(B)=250μm、(A)=200μmであり、(B)>(A)となる。
【0178】
なお、内層の引き出し用配線23eと接続するビア23fのビア間ピッチ(d)は、例えば、(d)=300μmであり、さらに、表面層23aに配置された引き出し用配線23eのライン(P:線幅)/スペース(Q)は、例えば、(P)=40μm、(Q)=40μmである。
【0179】
このように本実施の形態5の多層配線基板23の表面層23aに設けられたフリップチップ接続用の複数のランド23dは、複数種類のピッチで配置され、さらに複数の直径からなる。
【0180】
次に、図29〜図33に示す多層配線基板23における各配線層ごとのフリップチップ接続用のランド23dからはんだボール接続用のランド23dへの配線の引き出し方法について説明する。
【0181】
図29に示すような配線層が4層設けられた多層配線基板23の場合、多層配線基板23の表面層23aにおいてフリップチップ接続用の格子状に配置されたランド23dと、各配線層の引き出し用配線23eとの接続を、フリップチップ接続用の格子状配列のランド23dの2列ずつに対して行うことが好ましい。
【0182】
すなわち、図30に示すように、1層目(表面層23a)において、フリップチップ接続用の格子状配列のランド23dのうち外側2列それぞれのランド23dと引き出し用配線23eとを接続してこれらの引き出し用配線23eを所定のはんだボール接続用のランド23dに接続する。
【0183】
続いて、図31に示すように、2層目において、フリップチップ接続用の格子状配列のランド23dのうち外側から3列目と4列目それぞれのランド23dと引き出し用配線23eとを接続してこれらの引き出し用配線23eを所定のはんだボール接続用のランド23dに接続する。
【0184】
さらに、図32に示すように、3層目において、フリップチップ接続用の格子状配列のランド23dのうち外側から5列目と6列目それぞれのランド23dと引き出し用配線23eとを接続してこれらの引き出し用配線23eを所定のはんだボール接続用のランド23dに接続する。
【0185】
最後に、図33に示すように、4層目において、フリップチップ接続用の格子状配列のランド23dのうち内側2列の一部のランド23dと引き出し用配線23eとを接続してこれらの引き出し用配線23eを所定のはんだボール接続用のランド23dに接続する。
【0186】
ただし、各配線層において、はんだボール接続用のランド23dには引き出し用配線23eと接続しないノンコンタクトのランド23dもある。
【0187】
このように多層配線基板23において、フリップチップ接続用の格子状に配置されたランド23dと、各配線層の引き出し用配線23eとの接続を、配線層の層数に応じて、フリップチップ接続用の格子状配列のランド23dの複数列ずつ、例えば、2列ずつに対して行うことにより、効率良く配線を引き回すことができる。
【0188】
次に、サブトラ工法による多層配線基板23を採用した際の基板の設計ルールとの適合性を考慮したランドピッチ、ランド径および配線の引き回しについて説明する。
【0189】
図34は、多層配線基板23の表面層23aにおけるフリップチップ接続用と、はんだボール接続用のそれぞれのランド23dの配列を示したものであり、図35はフリップチップ接続用のランド23dの配列のみを拡大して示したものである。なお、はんだボール接続用のランド23dに対しては、基板の裏面23b側においてはんだボール24が接続される。
【0190】
図35に示すように本実施の形態5のBGA22では、多層配線基板23のフリップチップ接続用のランド23dの数を、サブトラ工法による多層配線基板23を採用した際の基板の設計ルールとの適合性を考慮して最大限増やした状態となっている。
【0191】
すなわち、ランド径とランド間ピッチそれぞれを複数種類設定している。
【0192】
まず、ランド径については、図36に示すように、内層(2層目、3層目、4層目)の引き出し用配線23eとビア23fを介して接続するランド23dと、表面層23a(1層目)に配置された引き出し用配線23eと直接接続するランド23dの2種類の大きさが有り、内層の引き出し用配線23eとビア23fを介して接続するランド23dの直径(B)は、表面層23aの引き出し用配線23eと直接接続するランド23dの直径(A)より大きい。例えば、(B)=250μm、(A)=200μmであり、(B)>(A)となる。
【0193】
なお、表面層23aの引き出し用配線23eと直接接続する直径の小さい方のランド23dは、格子状に配置されたフリップチップ接続用のランド23dのうち、外側2列に配置されている。つまり、図35に示すように、フリップチップ接続用の格子状のランド23dにおいて外側2列全てが直径の小さなランド23dとなっている。
【0194】
また、ランド間ピッチについては、図35に示す例では、縦横のピッチを合わせて全部で(a),(b),(c),(d),(e),(f),(g),(h),(i),(j),(k) の11箇所8種類のピッチを設定している。まず、各配線層ごとに接続される2列のうち、外側の列は、1本配線を通せるピッチ(b)で配置されるのに対し、内側の列は、ランド23dが配置できる最小のピッチ(c)で配置できるため、外側の列より内側の列が狭ピッチで配置される。
【0195】
また、内層の引き出し用配線23eとビア23fを介して接続するランド23dの直径(B)は、表面層23aの引き出し用配線23eと直接接続するランド23dの直径(A)より大きいため、外周2列(a)は内側の列(b)より狭ピッチで配置できる。
【0196】
さらに、各列間は、ランド23dを配置可能な最小ピッチ(d)で配置できる。
【0197】
これらにより、(a),(b),(c),(d) のピッチが決定され、さらに、各ランド列の中央付近にランド23dの位置が中心線上または中心線に対して対称になるように配置して(e),(f),(g),(h),(i),(j),(k) のピッチを決める。
【0198】
例えば、6mm×6mmの大きさの半導体チップ21では、図37に示すように、(a) =320μm、(b) =370μm、(c) =300μm、(d) =300μm、(e) =330μm、(f) =370μm、(g) =550μm、(h) =325μm、(i) =415μm、(j) =325μm、(k) =325μmなどとなる。
【0199】
このように、サブトラ工法による低コストの多層配線基板23を採用した場合であっても、基板設計ルールとの適合性を考慮した上でフリップチップ接続用のランド23dの数を増やすことができる。
【0200】
その結果、フリップチップ接続用のランド23dの増加により、小チップや多ピンのBGA22に対してもさらに高密度実装が可能になるとともに、BGA22の電気的特性の向上を図ることができる。
【0201】
また、フリップチップ接続においてもサブトラ工法による多層配線基板23を用いることが可能になるため、図38および図39に示すように、格子状に金バンプ21cが設けられた半導体チップ21を多層配線基板23にフリップチップ接続するBGA22の低コスト化を図ることができる。
【0202】
さらに、フリップチップ接続用のランド23dの数を増やすことができるため、有効ピン数を増やすことが可能になり、BGA22の性能向上を図ることができる。
【0203】
ここで、図35に示すフリップチップ接続用のランド配列のように、複数種類のランド径とランド間ピッチで各ランド23dを配置することにより、フリップチップ接続用のランド23dを320個配置可能にできる。
【0204】
これに対して、図42の比較例に示すように、同サイズのチップにおいて1種類のランド径とランド間ピッチで各ランド23dを配置した場合、ランド23dの配置可能な数は225個であり、本実施の形態1のBGA22は、配置可能なランド数を95個増やすことができる。
【0205】
したがって、フリップチップ接続用の有効ピン数を増やすことができる。
【0206】
また、多層配線基板23では、図36および図40に示すように、内層の引き出し用配線23eとビア23fを介して接続するランド23dと、表面層23aに配置された引き出し用配線23eと直接接続するランド23dとは、同じ大きさの円形の開口部23jを有したソルダレジスト23iによってそれぞれ覆われており、それぞれのランド23d上に前記開口部23jが配置されている。
【0207】
すなわち、内層の引き出し用配線23eとビア23fを介して接続するランド23dと、表面層23aに配置された引き出し用配線23eと直接接続するランド23dとでは、ランド径は異なっているが、ソルダレジスト23iの開口部23jによるフリップチップ接続用の端子露出部の大きさは同じ円形の大きさとなっている。
【0208】
これにより、ランド23dの大きさが異なっていても、金バンプ21cによる各バンプごとのフリップチップ接続部の接続強度の安定化を図ることができ、さらに、金バンプ21cの接続不良の発生を防止することができる。
【0209】
次に、図41に示すBGA22の多層配線基板23における各配線層ごとのフリップチップ接続用の各ランド23dと、はんだボール接続用の各ランド23dとの配線の引き回しについて説明する。
【0210】
なお、図41では、多層配線基板23の各配線層において、基板主面に対して1/4の範囲のみの配線の引き回しを示しているが、BGA22の多層配線基板23では、この配線の引き回しが全周に亘って形成されている。
【0211】
まず、配線層の1層目(表面層23a)では、格子状に配置されたフリップチップ接続用のランド23dのうち、最外周の第1ランド列23gのランド23dと最外周から2列目(第2ランド列23h)までのランド23dを引き出し用配線23eによって引き出してはんだボール接続用の最内周1列とその外側列のランド23dと接続する。
【0212】
その際、フリップチップ接続用の最外周の2列のランド23dは、ビア23fを介さず直接引き出し用配線23eと接続するランド23dであるため、ランド径を小さくしているとともに、ランド間ピッチも最小の狭ピッチとしている。ただし、最外周の第1ランド列23gのランド間には配線を1本配置している。また、フリップチップ接続用の最外周から3列目以降のランド23dは、ビア23fを介して次層に接続しており、その際のランド径はビア23fと接続しているため最外周2列より大きい。
【0213】
続いて、配線層の2層目では、フリップチップ接続用の最外周から3,4列目を引き出してはんだボール接続用の所定のランド23dと接続する。
【0214】
3列目(第1ランド列23g)は、ランド間に配線1本を配置可能なピッチとする。さらに、4列目(第2ランド列23h)は、ランド間に配線を通す必要がないため、最小のスペースのみで配置する。したがって、3列目(第1ランド列23g)のランド間ピッチ>4列目(第2ランド列23h)のランド間ピッチとなる。
【0215】
続いて、配線層の3層目では、最外周から5,6列目を引き出す。
【0216】
5列目(第1ランド列23g)は、ランド間に配線1本を配置可能なピッチとする。さらに、6列目(第2ランド列23h)は、ランド間に配線を通す必要がないため、最小のスペースのみで配置する。したがって、5列目(第1ランド列23g)のランド間ピッチ>6列目(第2ランド列23h)のランド間ピッチとなる。
【0217】
続いて、配線層の4層目では、最外周から7,8列目を引き出す。
【0218】
7列目は、ランド間に配線1本を配置可能なピッチとする。さらに、8列目は、ランド間に配線を通す必要がないため、最小のスペースのみで配置する。したがって、7列目のランド間ピッチ>8列目のランド間ピッチとなる。
【0219】
このようにして、各配線層ごとにフリップチップ接続用の各ランド23dと、はんだボール接続用の各ランド23dとを引き出し用配線23eによって接続する。
【0220】
次に、本実施の形態5の変形例について説明する。
【0221】
図43および図44は、ファンアウト型とファンイン/アウト型のそれぞれの配線の引き回し方法について示すものである。
【0222】
ファンアウト型は、複数の外部端子が、全て半導体チップ21の外側周囲に配置されている構造の半導体装置であり、一方、ファンイン/アウト型は、複数の外部端子が基板の裏面側において半導体チップ21の内側領域と外側周囲とに跨がって配置されている構造の半導体装置である。
【0223】
図43はファンアウト型の半導体装置、図44はファンイン/アウト型の半導体装置についてそれぞれ多層配線基板23における各配線層ごとのフリップチップ接続用の各ランド23dと、はんだボール接続用の各ランド23dとの配線の引き回しを示している。
【0224】
なお、図43および図44の多層配線基板23の各配線層において、基板主面に対して1/4の範囲のみの配線の引き回しを示しているが、半導体装置の多層配線基板23では、この配線の引き回しが全周に亘って形成されている。
【0225】
まず、図43に示すファンアウト型の配線の引き回しについて説明すると、配線層の1層目(表面層23a)では、格子状に配置されたフリップチップ接続用のランド23dのうち、最外周の第1ランド列23gのランド23dと最外周から2列目(第2ランド列23h)までのランド23dを引き出し用配線23eによって引き出してはんだボール接続用の最外周2列の所定のランド23dに接続する。
【0226】
その際、フリップチップ接続用の最外周の2列のランド23dは、ビア23fを介さず直接引き出し用配線23eと接続するランド23dであるため、ランド径を小さくしているとともに、ランド間ピッチも最小の狭ピッチとしている。ただし、最外周の第1ランド列23gのランド間には配線を1本配置している。また、最外周から3列目以降のフリップチップ接続用のランド23dは、ビア23fを介して次層に接続しており、その際のランド径はビア23fと接続しているため最外周2列より大きい。
【0227】
続いて、配線層の2層目では、フリップチップ接続用の最外周から3,4列目を引き出し、はんだボール接続用の最外周から2,3列目と接続する。フリップチップ接続用の3列目(第1ランド列23g)は、ランド間に配線1本を配置可能なピッチとする。さらに、4列目(第2ランド列23h)は、ランド間に配線を通す必要がないため、最小のスペースのみで配置する。したがって、3列目(第1ランド列23g)のランド間ピッチ>4列目(第2ランド列23h)のランド間ピッチとなる。
【0228】
続いて、配線層の3層目では、フリップチップ接続用の最外周から5,6列目を引き出し、はんだボール接続用の最外周から3,4列目と接続する。フリップチップ接続用の5列目(第1ランド列23g)は、ランド間に配線1本を配置可能なピッチとする。さらに、6列目(第2ランド列23h)は、ランド間に配線を通す必要がないため、最小のスペースのみで配置する。したがって、5列目(第1ランド列23g)のランド間ピッチ>6列目(第2ランド列23h)のランド間ピッチとなる。
【0229】
続いて、配線層の4層目では、フリップチップ接続用の最外周から7,8列目を引き出し、はんだボール接続用の最外周から4列目と接続する。フリップチップ接続用の7列目は、ランド間に配線1本を配置可能なピッチとする。さらに、8列目は、ランド間に配線を通す必要がないため、最小のスペースのみで配置する。したがって、7列目のランド間ピッチ>8列目のランド間ピッチとなる。
【0230】
このように各配線層ごとにフリップチップ接続用の各ランド23dと、はんだボール接続用の各ランド23dとを引き出し用配線23eによって接続してファンアウト型の半導体装置の配線の引き回し完了となる。
【0231】
次に、図44に示すファンイン/アウト型の配線の引き回しについて説明すると、配線層の1層目(表面層23a)では、格子状に配置されたフリップチップ接続用のランド23dのうち、最外周の第1ランド列23gのランド23dと最外周から2列目(第2ランド列23h)までのランド23dを引き出し用配線23eによって引き出してはんだボール接続用の最外周1,2,3列の所定のランド23dに接続する。
【0232】
その際、フリップチップ接続用の最外周の2列のランド23dは、ビア23fを介さず直接引き出し用配線23eと接続するランド23dであるため、ランド径を小さくしているとともに、ランド間ピッチも最小の狭ピッチとしている。ただし、最外周の第1ランド列23gのランド間には配線を1本配置している。また、最外周から3列目以降のフリップチップ接続用のランド23dは、ビア23fを介して次層に接続しており、その際のランド径はビア23fと接続しているため最外周2列より大きい。
【0233】
続いて、配線層の2層目では、フリップチップ接続用の最外周から3,4列目を引き出し、はんだボール接続用の最外周から3,4列目と接続する。その際、はんだボール接続用のランド23dの4列目以降はチップ下に配置されてファンイン配置となるが、フリップチップ接続は1層目で行われるため、はんだボール24のファンイン配置が可能になる。
【0234】
この場合も、フリップチップ接続用の3列目(第1ランド列23g)は、ランド間に配線1本を配置可能なピッチとする。さらに、4列目(第2ランド列23h)は、ランド間に配線を通す必要がないため、最小のスペースのみで配置する。したがって、3列目(第1ランド列23g)のランド間ピッチ>4列目(第2ランド列23h)のランド間ピッチとなる。
【0235】
続いて、配線層の3層目では、フリップチップ接続用の最外周から4,5,6列目を引き出し、はんだボール接続用の最外周から5,6列目と接続する。フリップチップ接続用の4,5列目のランド23dは、ランド間に配線1本を配置可能なピッチとする。
【0236】
続いて、配線層の4層目では、フリップチップ接続用の最外周から5,6列目を引き出し、はんだボール接続用の最外周から6列目と接続する。なお、フリップチップ接続用の7,8列目は、ノンコンタクトピンであり、引き出し用配線23eと接続はしない。
【0237】
このように各配線層ごとにフリップチップ接続用の各ランド23dと、はんだボール接続用の各ランド23dとを引き出し用配線23eによって接続してファンイン/アウト型の半導体装置の配線の引き回し完了となる。
【0238】
(実施の形態6)
図45は本発明の実施の形態6の半導体装置の構造の一例を示す断面図、図46は図45に示す半導体装置に組み込まれる多層配線基板における各配線層の配線引き回しの規則の一例を示す平面図、図47は本発明の実施の形態6の変形例の半導体装置の構造を示す断面図である。
【0239】
本実施の形態6の半導体装置は、外部端子である複数のはんだボール24が多層配線基板23のチップ搭載側の面と同一の面の半導体チップ21の外側周囲に設けられている構造のBGA26である。
【0240】
すなわち、BGA26は、図45に示すように半導体チップ21と複数のはんだボール24とが多層配線基板23の同一の面に設けられており、このようなBGA26において、図46に示すように多層配線基板23の内層に電源用のベタ配線である電源プレーン23kが設けられている場合の各配線層ごとの配線の引き回しについて説明する。
【0241】
なお、図46の多層配線基板23の各配線層において、基板主面に対して1/4の範囲のみの配線の引き回しを示しているが、半導体装置の多層配線基板23では、この配線の引き回しが全周に亘って形成されている。
【0242】
まず、配線層の1層目(表面層23a)では、格子状に配置されたフリップチップ接続用のランド23dのうち、最外周の第1ランド列23gのランド23dと最外周から2列目(第2ランド列23h)までのランド23dを引き出し用配線23eによって引き出してはんだボール接続用の最外周と最内周の所定のランド23dに接続する。
【0243】
その際、フリップチップ接続用の最外周の2列のランド23dは、ビア23fを介さず直接引き出し用配線23eと接続するランド23dであるため、ランド径を小さくしているとともに、ランド間ピッチも最小の狭ピッチとしている。ただし、最外周の第1ランド列23gのランド間には配線を1本配置している。また、最外周から3列目以降のフリップチップ接続用のランド23dは、ビア23fを介して次層に接続しており、その際のランド径はビア23fと接続しているため最外周2列より大きい。
【0244】
続いて、配線層の2層目では、フリップチップ接続用の最外周から3列目(第1ランド列23g)と4列目(第2ランド列23h)を引き出し、はんだボール接続用の最外周から2,3列目と接続する。その際、フリップチップ接続用の3列目(第1ランド列23g)は、ランド間に配線1本を配置可能なピッチとする。さらに、4列目(第2ランド列23h)は、ランド間に配線を通す必要がないため、最小のスペースのみで配置する。したがって、3列目(第1ランド列23g)のランド間ピッチ>4列目(第2ランド列23h)のランド間ピッチとなる。
【0245】
なお、2層目には電源プレーン23kが設けられているが、フリップチップ接続用のランド間の間隔が狭く、電源プレーン23kに接続しないランド23dとのクリアランスが確保できないため、フリップチップ接続用のランド23dを囲むように電源プレーン23kが配置されている。
【0246】
また、はんだボール接続用のランド23dは電源プレーン23kに接続しないランド23dとのクリアランスが確保できるため、電源プレーン23kを配置することが可能である。
【0247】
なお、2層目において配線が必要な場合にはBGA26の4つのコーナにまとめて引き出すようにすると電源プレーン23kが分断されずに済む。
【0248】
続いて、配線層の3層目では、フリップチップ接続用の最外周から5,6列目を引き出し、はんだボール接続用の最外周から2,3列目と接続する。その際、フリップチップ接続用の5列目(第1ランド列23g)は、ランド間に配線1本を配置可能なピッチとする。さらに、6列目(第2ランド列23h)は、ランド間に配線を通す必要がないため、最小のスペースのみで配置する。したがって、5列目(第1ランド列23g)のランド間ピッチ>6列目(第2ランド列23h)のランド間ピッチとなる。
【0249】
なお、3層目にも電源プレーン23kが設けられており、フリップチップ接続用のランド間の間隔が狭く、電源プレーン23kに接続しないランド23dとのクリアランスが確保できないため、フリップチップ接続用のランド23dを囲むように電源プレーン23kが配置されている。
【0250】
また、2層目と同様に、はんだボール接続用のランド23dは電源プレーン23kに接続しないランド23dとのクリアランスが確保できるため、電源プレーン23kを配置することが可能である。
【0251】
続いて、配線層の4層目では、フリップチップ接続用の最外周から6,7,8列目(一部5列目も含む)を引き出し、はんだボール接続用の最外周から1,2,3列目と接続する。なお、フリップチップ接続用の8列目の4ピンのうちの3ピンは、ノンコンタクトピンであり、引き出し用配線23eと接続はしない。
【0252】
このように各配線層ごとにフリップチップ接続用の各ランド23dと、はんだボール接続用の各ランド23dとを引き出し用配線23eによって接続してBGA26の配線の引き回し完了となる。
【0253】
本実施の形態6のBGA26のように、半導体チップ21と複数のはんだボール24とが多層配線基板23の同一の面に設けられ、さらに多層配線基板23の内層にベタ配線である電源プレーン23kが設けられている場合であっても、図46に示すように各配線層ごとに配線を引き回すことが可能であり、したがって、本実施の形態6のBGA26においても、実施の形態5のBGA22と同様の効果を得ることができる。
【0254】
図47は本実施の形態6の変形例のBGA27を示すものであり、BGA26と同様に格子状に配置されたフリップチップ接続用のランド23dから引き出し用配線23eを引き出す際に、各配線層ごとに2列ずつではなく、1列ずつ引き出す構造のBGA27である。
【0255】
すなわち、多ピンの半導体装置の場合に、格子状に配置されたフリップチップ接続用のランド23dの各列に応じた配線層が設けられた多層配線基板23を用いた場合であり、図47に示す構造では、多層配線基板23が8層の配線層を有している。
【0256】
この場合であっても、各配線層ごとにフリップチップ接続用のランド23dから1列ずつ引き出し用配線23eを引き出してはんだボール接続用の所定のランド23dに接続することにより、BGA27においてもBGA26と同様の効果を得ることができる。
【0257】
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0258】
前記実施の形態1,2,3および4では、パッケージ構造体を、主に合計4層に積層した半導体パッケージの場合を説明したが、パッケージ構造体の積層数については、それぞれのパッケージ構造体がフリップチップ接続構造で、かつアンダーフィル封止されたもの同士の2段以上の積層であれば、何層であってもよい。
【0259】
また、前記実施の形態5,6では、格子状に配置されたフリップチップ接続用のランド23dから引き出し用配線23eを引き出す際に、配線層ごとに1列または2列ずつ引き出す場合を説明したが、配線層ごとに引き出す列数は特に限定されるものではなく、ピン数やランド間ピッチ、あるいは多層配線基板23の配線層数などに応じて種々変更可能なものである。
【0260】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0261】
ロジック/ASICチップを搭載する基板を、メモリチップを搭載する基板より配線層を多くすることにより、配線の引き回しが容易になり、その結果、外部端子への引き回しに使用しない配線層を有することができる。これにより、その他の半導体素子、受動部品あるいはソケットなどを搭載してその配線の引き回しに前記配線層の配線を使用することができ、したがって、半導体装置の高密度実装化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の半導体装置の構造の一例を示す断面図である。
【図2】図1に示す半導体装置の実装基板への実装構造の一例を示す側面図である。
【図3】本発明の実施の形態1の変形例の半導体装置の構造を示す側面図である。
【図4】図3に示す半導体装置におけるメモリチップ搭載用の配線基板のランド配列の一例を示す底面図である。
【図5】図3に示す半導体装置におけるロジックチップ搭載用の配線基板のランド配列の一例を示す底面図である。
【図6】本発明の実施の形態2の半導体装置の構造の一例を示す断面図である。
【図7】図6に示す半導体装置の最下層の配線基板における1層目の配線引き回しの一例を示す平面図である。
【図8】図6に示す半導体装置の最下層の配線基板における2層目の配線引き回しの一例を示す平面図である。
【図9】図6に示す半導体装置の最下層の配線基板における3層目の配線引き回しの一例を示す平面図である。
【図10】図6に示す半導体装置の最下層の配線基板における4層目の配線引き回しの一例を示す平面図である。
【図11】6層構造の半導体装置における最上段の配線基板の配線引き回しの一例を示す平面図である。
【図12】6層構造の半導体装置における下から5段目の配線基板の配線引き回しの一例を示す平面図である。
【図13】6層構造の半導体装置における下から4段めの配線基板の配線引き回しの一例を示す平面図である。
【図14】6層構造の半導体装置における下から3段めの配線基板の配線引き回しの一例を示す平面図である。
【図15】6層構造の半導体装置における下から2段めの配線基板の配線引き回しの一例を示す平面図である。
【図16】本発明の実施の形態3の半導体装置の構造の一例を示す断面図である。
【図17】図16に示す半導体装置の組み立てにおけるアンダーフィル封止方法の一例を示す断面図である。
【図18】図17に示すアンダーフィル封止方法を示す部分斜視図である。
【図19】図16に示す半導体装置の組み立て手順の一例を示す製造プロセスフロー図である。
【図20】図18に示すアンダーフィル封止による樹脂の拡散状態の一例を示す平面図である。
【図21】本発明の実施の形態3の変形例の配線基板を用いた際のアンダーフィル封止による樹脂の拡散状態を示す平面図である。
【図22】本発明の実施の形態3の変形例の配線基板を用いた際のアンダーフィル封止による樹脂の拡散状態を示す平面図である。
【図23】本発明の実施の形態3の変形例の配線基板を用いた際のアンダーフィル封止方法を示す断面図である。
【図24】本発明の実施の形態3の変形例の配線基板の表面側の構造を示す平面図である。
【図25】図24に示す変形例の配線基板の裏面側の構造を示す裏面図である。
【図26】本発明の実施の形態4の半導体装置の構造の一例を示す断面図である。
【図27】図26に示す半導体装置の組み立て手順の一例を示す製造プロセスフロー図である。
【図28】本発明の実施の形態5の半導体装置の構造の一例を示す断面図である。
【図29】図28に示す半導体装置のフリップチップ接続部と基板の各配線層における引き出し用配線との接続状態の一例を示す拡大部分断面図である。
【図30】図28に示す半導体装置に組み込まれる多層配線基板の表面層の配線引き回しの一例を示す平面図である。
【図31】図28に示す半導体装置に組み込まれる多層配線基板の2層目の配線引き回しの一例を示す平面図である。
【図32】図28に示す半導体装置に組み込まれる多層配線基板の3層目の配線引き回しの一例を示す平面図である。
【図33】図28に示す半導体装置に組み込まれる多層配線基板の4層目の配線引き回しの一例を示す平面図である。
【図34】図28に示す半導体装置に組み込まれる多層配線基板の表面層のランド配列の一例を示す平面図である。
【図35】図34に示すフリップチップ接続用のランドの配置の詳細を示す拡大平面図である。
【図36】図35に示す各ランドの直径とビアとの接続状態の一例を示す拡大部分斜視図である。
【図37】図35に示すランド配列における種々のランドピッチの一例を示す部分平面図である。
【図38】図28に示す半導体装置に組み込まれる半導体チップの主面のパッド配列の一例を示す平面図である。
【図39】図38に示す半導体チップと多層配線基板との接続方法の一例を示す側面図である。
【図40】本発明の実施の形態5の多層配線基板の表面層におけるソルダレジストの開口形状の一例を示す拡大部分平面図である。
【図41】図34に示す多層配線基板における各配線層の配線引き回しの規則の一例を示す平面図である。
【図42】図34に示す実施の形態5の多層配線基板に対する比較例の基板におけるランドの配列の一例を示す平面図である。
【図43】本発明の実施の形態5のファンアウト型の半導体装置に組み込まれる多層配線基板における各配線層の配線引き回しの規則の一例を示す平面図である。
【図44】本発明の実施の形態5のファンイン/アウト型の半導体装置に組み込まれる多層配線基板における各配線層の配線引き回しの規則の一例を示す平面図である。
【図45】本発明の実施の形態6の半導体装置の構造の一例を示す断面図である。
【図46】図45に示す半導体装置に組み込まれる多層配線基板における各配線層の配線引き回しの規則の一例を示す平面図である。
【図47】本発明の実施の形態6の変形例の半導体装置の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ
1a 主面
1b 裏面
1c 金バンプ
1d パッド
2 第1パッケージ構造体
3 パッケージ基板
3a 表面
3b 裏面
3c 貫通孔
3d ランド
3e 配線
3f スルーホール
3g 平坦部
3h チップ搭載領域
4 はんだペースト
5 ノズル
6 封止部
7 拡散方向
8 はんだボール
9 テープ基板
9a 貫通孔
10 積層型パッケージ(半導体装置)
11 BGA(半導体装置)
12 封止用樹脂
13 多層基板(配線基板)
13a 表面
13b 裏面
13c 貫通孔
14 第2パッケージ構造体
15 はんだバンプ
21 半導体チップ
21a 主面
21b パッド
21c 金バンプ
22 BGA(半導体装置)
23 多層配線基板
23a 表面層
23b 裏面
23c 貫通孔
23d ランド
23e 引き出し用配線
23f ビア
23g 第1ランド列
23h 第2ランド列
23i ソルダレジスト
23j 開口部
23k 電源プレーン
24 はんだボール(外部端子)
25 封止部
26,27 BGA(半導体装置)
31 半導体チップ
31a 主面
31b 裏面
31c 金バンプ
32 第1パッケージ構造体
33 パッケージ基板(配線基板)
33a 表面(第2の主面)
33b 裏面(第1の主面)
33c 貫通孔
33d ランド(電極)
34 はんだペースト
35 はんだボール(外部端子)
36 封止部
37 はんだボール(突起電極)
38 積層型パッケージ(半導体装置)
41 積層型パッケージ(半導体装置)
42 実装基板
43 多層基板(配線基板)
43a 表面(第2の主面)
43b 裏面(第1の主面)
43c 貫通孔
43d 内周ランド(電極)
43e 外周ランド(電極)
43f 引き出し配線
43g 接続配線
43h スルーホール
44 第2パッケージ構造体
45 はんだバンプ
46 積層型パッケージ(半導体装置)
47 1段目チップ(半導体チップ)
48 2段目チップ(他の半導体チップ)
49 3段目チップ(他の半導体チップ)
50 4段目チップ(他の半導体チップ)
51 5段目チップ(他の半導体チップ)
52 6段目チップ(他の半導体チップ)
53 パッド
54 接続配線

Claims (13)

  1. 第1の主面と第2の主面を有する配線基板と、
    前記配線基板と接合しており、前記配線基板と電気的に接続する半導体チップと、
    前記配線基板の第1の主面上に1段または複数段に亘って積層されており、それぞれ下段の配線基板と複数の突起電極を介して電気的に接続して配置された他の配線基板と、
    前記1段または複数段に亘って積層された前記他の配線基板それぞれに電気的に接続して搭載された他の半導体チップと、
    前記配線基板の第2の主面に設けられた複数の外部端子とを有し、
    前記配線基板の配線層の数は、前記他の配線基板の配線層の数より多いことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置であって、前記他の配線基板が複数段に亘って積層されており、前記他の半導体チップはそれぞれメモリ回路を有しており、それぞれの前記他の配線基板に設けられた前記突起電極は、各段ごとに同一の配置であることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項2記載の半導体装置であって、前記メモリ回路は複数種類であることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1記載の半導体装置であって、前記他の半導体チップはメモリ回路を有しており、前記半導体チップはロジック回路を有していることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項4記載の半導体装置であって、前記他の半導体チップが搭載される前記他の配線基板に設けられた前記突起電極と、前記配線基板に設けられた前記外部端子とを接続する配線は、前記配線基板に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1記載の半導体装置であって、前記半導体チップおよび前記他の半導体チップは、それぞれの基板にフリップチップ接続されていることを特徴とする半導体装置。
  7. 第1の主面と第2の主面を有する配線基板と、
    前記配線基板の第1の主面と接合しており、前記配線基板と電気的に接続する半導体チップと、
    前記配線基板の第1の主面上に1段または複数段に亘って積層されており、それぞれ下段の配線基板と複数の突起電極を介して電気的に接続して配置された他の配線基板と、
    前記1段または複数段に亘って積層された前記他の配線基板それぞれに電気的に接続して搭載された他の半導体チップと、
    前記配線基板の第2の主面に設けられた複数の外部端子とを有し、
    前記複数の外部端子は、前記配線基板の第2の主面側において、前記半導体チップの内側に対応した領域と外側に対応した領域とに配置されていることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項7記載の半導体装置であって、前記半導体チップおよび前記他の半導体チップは、それぞれの基板にフリップチップ接続されていることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項7記載の半導体装置であって、最下段の前記配線基板に搭載された前記半導体チップは、ロジック回路を有していることを特徴とする半導体装置。
  10. 第1の主面と第2の主面を有する配線基板と、
    前記配線基板の第1の主面と接合しており、前記配線基板と電気的に接続する半導体チップと、
    前記配線基板の第1の主面上に1段または複数段に亘って積層されており、それぞれ下段の配線基板と複数の突起電極を介して電気的に接続して配置された他の配線基板と、
    前記1段または複数段に亘って積層された前記他の配線基板それぞれに電気的に接続して搭載された他の半導体チップと、
    前記配線基板の第2の主面に設けられた複数の外部端子とを有し、
    前記配線基板に搭載される前記半導体チップは、前記他の配線基板に搭載される前記他の半導体チップに比較して小さいことを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項10記載の半導体装置であって、前記半導体チップおよび前記他の半導体チップは、それぞれの基板にフリップチップ接続されていることを特徴とする半導体装置。
  12. 第1の主面と、第2の主面と、前記第1の主面上に形成された複数の電極とを有する第1の配線基板と、
    前記第1の配線基板と接合しており、前記第1の配線基板と電気的に接続する第1の半導体チップと、
    第1の主面と第2の主面とを有しており、前記第2の主面と前記第1の配線基板の第1の主面とが対向して配置された第2の配線基板と、
    前記第2の配線基板と接合しており、前記第2の配線基板と電気的に接続する第2の半導体チップと、
    前記第1の配線基板と前記第2の配線基板との間に配置されており、前記第2の半導体チップと前記第1の配線基板の第1の主面の複数の電極とを電気的に接続する複数の突起電極と、
    前記第1の配線基板の第2の主面に設けられた複数の外部端子とを有し、
    前記第1の配線基板の配線層の数は、前記第2の配線基板の配線層の数より多いことを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項12記載の半導体装置であって、前記第2の配線基板の第1の主面上に、それぞれ下段の配線基板と複数の突起電極を介して電気的に接続して積層された他の配線基板が1段または複数段に亘って配置されており、
    前記1段または複数段に亘って配置された前記他の配線基板それぞれには他の半導体チップが電気的に接続して搭載されており、
    前記第1の配線基板の配線層の数は、前記他の配線基板の配線層の数より多いことを特徴とする半導体装置。
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