JP2005038836A - アース端子非接地保護回路付き放電管点灯用変圧器 - Google Patents

アース端子非接地保護回路付き放電管点灯用変圧器 Download PDF

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英幾 清水
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Abstract

【課題】商用電源と逆極性接続しても動作せず、アース非接地の状態で、地絡事故が発生すると、非接地保護回路が動作して保護をする。
【解決手段】2次巻線16の中点17の両側に誘起される電圧を5%程度不平衡になるようにしておき、負荷側中点が接地された状態でアース端子18が接地されていないと中点17と非活線端子15間に電圧VUEが生じ、これが整流され、その整流出力によりトランジスタ28がオンされ、発光素子33Lが発光し、受光素子33Pが導通し、リレー37が動作して、スイッチ13がオフにされる。アース端子18が非接地状態で、2次巻線16の片側が地絡すると地絡検出回路38は地絡を検出しないが、非接地保護回路30が地絡を検出してスイッチ13をオフにする。
【選択図】 図4

Description

この発明はネオン管やアルゴン管などの放電管を点灯させるための変圧器、特にこれを設置する際にそのアース端子を接地し忘れた場合の保護回路が付けられた放電管点灯用変圧器に関する。
図1に従来のこの種の変圧器を示す。これは特許文献1の図11に示されているものである。漏洩変圧器11の1次巻線12の一端はスイッチ13を通じて活線端子14に、他端は非活線端子15にそれぞれ接続される。活線端子14と非活線端子15の間に商用電源などの交流電源10が接続され、その際交流電源10の接地側が非活線端子15側とされる。漏洩(以下単に変圧器とも書く)変圧器11の2次巻線16の中点17はアース端子18に接続され、2次巻線16の両端16Aと16B間にネオン管、アルゴン管などのサイン灯(放電灯)19が接続される。アース端子18は変圧器11のケース11aが金属の場合は、ケース11aに設けられている。このアース端子18は変圧器11がネオン塔などに設置されるとリード線18aにより接地される。
非活線端子15とアース端子18との間の電圧が所定値以上であれば、これが非接地検出回路21により検出される。即ちコンデンサ22の一端がアース端子18に接続され、他端がダイオード23のカソードとダイオード24のアノードとに接続され、ダイオード24のカソードが抵抗素子25を通じてコンデンサ26の一端に接続され、ダイオード23のアノード及びコンデンサ26の他端は非活線端子15に接続され、必要に応じてダイオード24及び抵抗素子25の接続点がツェナーダイオード27を通じて非活線端子15に接続される。抵抗素子25及びコンデンサ26の接続点はスイッチング素子としてのトランジスタ28のベースに接続され、トランジスタ28のエミッタはツェナーダイオード29を通じて非活線端子15に接続される。なお、抵抗素子25及びコンデンサ26は省略してもよい。
この非接地検出回路21の入力側はコンデンサ22を入力とする整流回路である。この例ではコンデンサ22,26、ダイオード23,24により整流回路31とされた場合である。この整流回路31の整流出力電圧が所定値を越えるとトランジスタ28が導通する。
非接地検出回路21で所定値以上の電圧が検出されると、遮断手段により交流電力の1次巻線12への供給が遮断される。このためトランジスタ28のコレクタはホトカプラ33の発光素子33Lを通じ、更に抵抗素子34−35−整流用ダイオード36を通じて活線端子14に接続される。活線端子14と非活線端子15の間に、ホトカプラ33の受光素子33Pとリレー37の直列回路が接続され、スイッチ13としてリレー37の接片により構成されている切替スイッチが用いられ、リレー37が動作するとスイッチ13の可動接点MCが常開側接点NOに接続され、活線端子14はスイッチ13の常開側接点NOを通じてリレー37が接続され、リレー37の自己保持回路が構成される。
漏洩変圧器11は、その2次巻線16の中点17の両側の巻線16aと16bに誘起される電圧が中点17に対し互いに不平衡になるようにされている。例えば両側の2次巻線16a,16bに電流が流れることに基づく磁束がそれぞれ通る2つの磁気回路が互いに異なる特性になるようにされる。図2に示すように、長方形枠状磁気コア71の1辺中央部上に1次巻線12が巻装され、その1次巻線12の両側で磁気コア71上に2次巻線16a,16bがそれぞれ巻装され、1次巻線12と2次巻線16a,16bとの各間において、枠状磁気コア71の磁路をそれぞれ分路するリーケージコア72,73が設けられている。この例ではリーケージコア72,73の各幅t1,t2を互いに異ならせて、磁束漏洩特性を異ならせ、2次巻線16a,16bの電流に基づく磁束がそれぞれ通る磁気回路74,75を互いに不平衡とさせる。t1は例えば枠状磁気コア71の幅tに対しその10〜30%程度小とし、t2はtに対し10〜30%程度大とする。
ところで火災防止の点から、2次側配線をメタルコンジットと呼ばれる可撓性金属チューブ内に通すことがある。この場合メタルコンジットは接地電位とされているため、わずかであるがこの静電容量を通じて電流が流れる。つまり、図3に示すように出力端子16A,16B側がそれぞれ静電容量CS1,CS2を通じて接地され、これら静電容量CS1,CS2をそれぞれ通じて大地にわずか電流が流れる。従って出力端子16A,16Bはそれぞれ静電容量CS1,CS2に基づく高いインピーダンス素子を通じて接地(基準電位点)に接続されたことになる。
この構成において、アース端子18が接地されていれば、非活線端子15とアース端子18間の電位差はゼロとなり、非接地検出回路21には電圧が印加されない。従ってトランジスタ28は不導通状態にあり、リレー37は動作せず、スイッチ13の可動接点MCは常閉側接点NCに接続され、端子14,15よりの交流電力が1次巻線12へ供給される。
しかし、アース端子18が接地されていない状態で端子14,15間に交流電力が印加されると、メタルコンジットを通じる接地電位が基準となり、出力端子16A,16Bの電位が、静電容量CS1,CS2における各電圧降下分V1,V2だけ、最高電位Vmaxより低下し、中点17にこれら低下に相当した電位V3が生じる。図3中における曲線91は、中点17から端子16A及び16B間の位置を縦軸92とし、接地に対する電位を横軸93として2次巻線16上における電位を表わし、両軸の交点94は中点17であり、また電位0である。しかも前記磁気回路74,75の磁気特性の相違に基づき、2次巻線16の中点17にわずかであるが電圧が生じる。これらのためアース端子18が接地されていない状態では、アース端子18と非活線端子15の間に電圧が生じ、これが整流回路31により整流され、この整流出力電圧が、ツェナーダイオード29のツェナー電圧、例えば12Vと、トランジスタ28のベース・エミッタ間電圧例えば0.6Vとの和より大となって、整流回路31の整流出力によりトランジスタ28が導通して発光素子33Lに電流が流れて発光し、受光素子33Pが導通してリレー37が動作し、スイッチ13の可動接点MCが常開側NOに切替り、電源電力の1次巻線12への供給が遮断され、リレー37の自己保持回路によりこの状態が保持される。従ってアース端子18を接地し忘れた状態で、この放電管点灯装置を使用しようとしても電源電力の供給が自動的に遮断されて、点灯装置の使用が停止される。
リーケージコア72,73の磁束漏洩特性を異ならせるには、リーケージコア72,73の幅を異ならせる他に、各磁気空隙の長さG1,G2を互いに異ならせてもよい。あるいは幅t1,t2と長さG1,G2の両方を互いに異ならせてもよい。もしくは2次巻線16aと16bの長さを互いにわずか異ならせ、つまり中点17をわずかずらしてもよい。要は磁気回路74,75の磁気特性を互いに異ならせればよい。ただし、この磁気回路74,75の不平衡を大きくし過ぎると、サイン灯の点灯特性に影響を与えることになる。要するに2次巻線16a,16bそれぞれが構成する磁気回路74,75の磁気特性を従来の両磁気回路74,75の磁気特性が等しい場合のそれに対し各±10〜30%程度、大、小にするとよい。
米国特許第6504691号(2003年1月7日発行)
このように従来の非接地保護回路によれば、アース端子18を接地し忘れた場合に、変圧器の1次巻線に交流電力が供給されないため、安全性が保持される。しかし、放電管点灯用変圧器を設置工事をする際に、誤まって、活線端子14を交流電源10の接地側に接続し、非活線端子15を交流電源10の非接地側に接続する、つまり極性を逆に結線すると、非接地保護回路が動作して、交流電力が1次巻線12へ供給されなくなる。即ちこの逆極性接続状態では、アース端子18が接地されていても、非活線端子15は交流電源10の接地電位に対し、正、負に正弦波状に電位が変化するため、接地されているアース端子18に対し、非活線端子15が負電位になると、その状態での交流電力が整流回路31で整流され、その整流出力によりトランジスタ28が導通されて、発光素子33Lが発光して、リレー37が動作して、交流電力が1次巻線12へ供給されない。
配線工事の煩わしさから結線間違いをすることがあり、また交流電源10の極性が不明のことがあり、このために逆極性結線がなされないように、交流電源10の極性をその都度作業員が調べる必要があった。正しい極性での接続作業をしたかを作業員がいちいち調べる必要があるが、そのことを忘れ、結線の極性が逆になっていて2次巻線16に出力が生じない場合も、変圧器11自体が故障していると誤った判断をしてしまうことがあった。更に、例えば工場における検査は、メタルコンジットを使用することなく、出力端子16A,16B間に放電管19を直列接続し、この直列接続の中点、つまり負荷側中点を接地することなく行うが、この場合もアース端子18を接地しないと、例えば2次側の基準電位点が定まらず、中点17の電圧は不安定に変動するが、2次側交流出力電圧が15KVの場合、中点17の電圧が100V程度となることがあり、非接地検出回路21が動作してしまう場合がある。よって検査時にもアース端子18を必ず接地しなければならなかった。またこの検査時においても、交流電源10と活線端子14と非活線端子15との接続の極性を間違えると、前述したように非接地検出回路21が動作してしまう。従って、検査時の際も、アース端子18の接地、交流電源10との正しい極性での接続を必ず行わなければならず、それだけ検査作業に時間がかかり、かつ、その作業を忘れて、検査結果を不良としてしまうおそれがあった。
従来において、非接地検出回路21を設けたのは、次の理由にもとづく。放電管点灯用変圧器が例えばネオン塔に実装され、そのネオン塔の放電管が点灯状態において放電管19の配線がネオン塔に接触すると、高圧の交流電力がネオン塔、つまり接地に流れ込み火災を発生する危険がある。このような、いわゆる地絡事故を検出するために、図1中に破線で示すように2次巻線の中点17が地絡検出回路38を通じてアース端子18に接続されていた。この地絡検出回路38の具体的構成例は図4を参照して後で説明する。またこれと対応するものは前記特許文献1中の図9中に参照番号41として示されている。
この地絡検出回路38はアース端子18が接地されていないと、地絡事故があっても検出できない。よってそのような状態がないように、非接地検出回路21が設けられていた。しかし従来の非接地検出回路21は先に述べたような問題点があった。
この発明の目的は逆極性結線に対しては動作せず、アース端子の非接地の場合、地絡事故が発生した時は動作する非接地保護回路を備えた放電管点灯用変圧器を提供することにある。
この発明によれば、変圧器の2次巻線の中点の両側の巻線にそれぞれ誘起される電圧は互いに不平衡になるように構成されてあり、この2次巻線の中点と非活線端子との間に非接地保護回路が接続され、この非接地保護回路は2次巻線の中点と非活線端子との間に印加される電圧が、活線端子と非活線端子との間に印加される交流電圧より大きいとこれを検出する構成とされ、その検出出力により1次巻線への交流電力の供給が遮断される。
この構成によれば、アース端子が非接地状態でも地絡事故があればこれが検出されるが、変圧器と交流電源との接続を逆極性で行っても、これを非接地状態として検出するおそれがない。従って放電管点灯用変圧器の設置工事作業員は交流電源との接続作業を簡単に行うことができる。しかもアース端子が非接地状態において地絡事故が発生するとこの非接地保護回路が動作して2次側への電力の供給が停止される。
以下にこの発明の実施形態を説明する。この種の放電管点灯用変圧器においては、2次巻線に放電管を接続するための配線がネオン塔などに電気的に接触し、火災が発生するのを防止する、いわゆる地絡事故保護手段が一般に設けられている。よって、この地絡事故保護手段が設けられた変圧器に適用されたこの発明の実施形態を図4を参照して説明する。図4において図1と対応する部分に同一の参照番号を付け、その部分に対する説明を省略する。
変圧器11の2次巻線16の中点17とアース端子18との間に地絡検出回路38が接続される。地絡検出回路38においては、中点17が抵抗素子39−ダイオード40の直列回路を通じ、更にコンデンサ41を通じてアース端子18に接続される。コンデンサ41と並列に抵抗素子42が接続され、またこれらと並列にフォトカプラ43の発光素子43L−サイリスタ44−ツェナーダイオード45の直列回路が接続され、サイリスタ44のゲートと、発光素子43L及び抵抗素子42の接続点との間にツェナーダイオード46が接続される。サイリスタ44のゲートはコンデンサ及び抵抗素子よりなる雑音による誤動作防止回路47を通じてアース端子18に接続されている。ツェナーダイオード45もサイリスタ44のゲートに対しバイアスを与え、雑音による誤動作を防止するものである。抵抗素子39,42、ダイオード40、コンデンサ41は整流平滑回路48を構成している。
フォトカプラ43の受光素子としてのフォトサイリスタ43Pがフォトサイリスタ33Pと並列に接続されている。整流平滑回路48の入力側と並列にコンデンサ49が接続される。これは変圧器11の2次側と放電管19との配線にメタルコンジットを用いた場合に、その浮遊容量を通じる漏れ電流が比較的大きく、これに基づく中点17とアース端子18間の電圧上昇により地絡検出回路38が誤動作しないように、その漏れ電流をコンデンサ49を通じて接地に流し、中点17と接地(アース端子18)間のインピーダンスを下げるためのものである。つまり漏れ電流に基づくコンデンサ49に生じる電圧ではツェナーダイオード46が導通しないように各部の定数が設定されている。コンデンサ49の代りに抵抗素子を用いてよい。
変圧器11の2次巻線16側が正常であれば、つまり地絡事故が生じていない状態では2次巻線16の両端16Aと16Bの間に昇圧された交流電力が生じ、交流電力の半周期ごとに一端16Aの電位は+VH と−VH 間を正弦波状に変化し、他端16Bの電位は−VH と+VH 間を正弦波状に変化し、2次巻線16の中点17の電位は常にほぼゼロ電位である。しかし、2次巻線16の一方側、例えば一端16A側の配線が大地と接触すると、その大地と接触した側がゼロ電位に近くなり、中点17の電位がほぼ±VH 間を正弦波状に変化し、この中点17とアース端子18との間に生じる交流電圧が整流平滑回路48で整流平滑され、その整流平滑出力電圧が所定値を超え、つまりツェナーダイオード46に印加される電圧が、そのツェナー電圧、例えば12Vを超えるとツェナーダイオード46が導通してサイリスタ44が導通し、発光素子43Lが発光し、その光がフォトサイリスタ43Pで受光され、これが導通してリレーコイル37に電流が流れ、リレー37の接片により構成されているスイッチ13の可動接点MCが常閉接点NCから常開接点NO側に切替わり、つまり電力遮断用スイッチ13がオフになり、1次巻線12に対する交流電力の供給は遮断され、地絡電流が流れ続けることはない。なおコンデンサ49と並列にサージアブソーバ51が接続され、サージ電圧による地絡検出回路38の誤動作の防止と、地絡検出回路38が破壊されないようにされている。また非活線端子15と中点17との間にサージアブソーバ52が接続されている。
この実施形態では非活線端子15とアース端子18との間に非接地保護回路30が接続される。この例では非接地保護回路30が、整流平滑回路48を介して2次巻線16の中点17と非活線端子15との間に接続される。この非接地保護回路30は図1中の非接地検出回路21とほぼ同様の構成であるが、この非接地保護回路30においてはトランジスタ28のベースと非活線端子15との間に抵抗素子55が接続され、この抵抗素子55と、整流回路31とにより整流回路31の入力電圧が分圧され、2次巻線の中点17の非活線端子15に対する電圧が、活線端子14と非活線端子15間に印加される交流電圧より大きい状態になるとこれを検出するようにされる。つまりこのような動作をするように抵抗素子55の抵抗値が選定されている。例えば活線端子14と非活線端子15間の入力交流電圧が120Vの場合、中点17と非活線端子15間の電圧が180V以上になるとトランジスタ28が導通するようにし、入力交流電圧が277Vの場合、中点17と非活線端子15間の電圧が350V以上になるとトランジスタ28が導通するようにされる。なお整流回路31内に図1に示されていない抵抗素子56及びコンデンサ57が設けられているが、これらは雑音除去用である。
またこのように動作するためにはアース端子18が接地されていない状態では、2次巻
線16の中点と非活線端子15との間に、変圧器11の前記不平衡性に基づき、入力交流電圧の約1.5倍以上の電圧、前記数値例では180Vあるいは350V以上、入力交流電力の電圧が120Vと277Vのいずれでもよいように、例えばVUE=500Vが生じるようにする。図3に示した不平衡手段の具体例において、2次巻線16の両端16Aと16B間に15kVが生じる場合に、枠状磁気コア71の幅tに対し、リーケージコア72の幅t1を10〜30%程度小とし、リーケージコア73の幅t2を10〜30%程度大とすれば、負荷側中点接地で2次側出力電圧が15kV、2次側短絡電流30mAの変圧器の場合、中点17に150V〜500Vの電圧が発生する。負荷側中点を非接地とし、他は同一条件とすると、中点17の電圧VUHは30V〜100Vになる。メタルコンジットを使用しない場合はアース端子18及び負荷側中点を共に非接地の状態でも非接地保護回路30が動作しないようにされる。これらより、例えばVUHは100Vとされる。なお2次巻線16の中点17の両側の巻線16aと16bとの巻線を異ならせて中点17に、負荷側中点接地でVUE=500V、負荷側中点非接地でVUH=100Vが得られるようにしてもよい。
またアース端子18の非接地に基づく中点17と非活線端子15間に生じる電圧VUE は、これにより地絡検出回路38が動作しないようにされる。アース端子18が非接地状態では、地絡検出回路38と非接地保護回路30とが中点17と非活線端子15との間に直列に接続された状態になり、中点17と非活線端子15間に発生した電圧VUEはこれら両回路38と30で分圧された電圧が各回路に印加されることになる。地絡検出回路38はこれに印加される前記分圧された電圧では動作せず、具体的にはツェナーダイオード46に印加される電圧が12Vを超えることがなく、つまりツェナーダイオード46が導通することがないように、各部の定数が決められている。なお非接地保護回路30はアース端子18が非接地で中点17と非活線端子15間の電圧VUEが前述の例では入力交流電圧の1.5倍程度を超えると例えば地絡事故が発生すると、その前記分圧された電圧により非接地保護回路30はその地絡事故を検出することになる。
つまり端子14及び15間の入力交流電力の電圧をV、トランス11の2次巻線16の片側の地絡により中点17に発生する電圧をVUS、負荷側中点接地状態でアース端子18の非接地に基づき中点17に発生する電圧をVUE、負荷側中点非接地状態でアース端子18の非接地に基づき中点17に発生する電圧をVUH、非接地保護回路30のインピーダンスをZNE、地絡検出回路38のインピーダンスをZSEとすると、アース端子18の非接地に基づき非接地保護回路30の入力に印加される電圧は負荷側中点接地状態でVNEE=(ZNE/(ZSE+ZNE))VUEであり、負荷側中点非接地状態でVNEH=(ZNE/(ZSE+ZNE))VUHであり、非接地保護回路30が非接地を検出するしきい値電圧VTNEは、VNEE>VTNE>(V,VNEH)である。負荷側中点接地状態でアース端子18の非接地に基づき地絡検出回路38の入力に印加される電圧はVSE=(ZSE/(ZSE+ZNE))VUEであり、地絡検出回路38が地絡を検出するしきい値電圧VTSEはVUS>VTSE>VSEである。なおVUE>VUHである。アース端子18の非接地状態で2次巻線16の片側地絡により地絡検出回路38に印加される電圧はVSES=(ZSE/(ZSE+ZNE))VUSであり、非接地保護回路30に印加される電圧はVNES=(ZNE/(ZSE+ZNE))VUSであり、VSES<VTSE、VNES>VTNEである。以上の条件が満たされるように中点17に生じる不平衡電圧VUE、VUH、インピーダンスZSE及びZNEが選定されている。
負荷側中点を接地することは一般に禁止されている。図4に示した構成において負荷側中点を接地し、アース端子18が非接地の状態では、中点17に生じる電圧VUEに基づき、非接地保護回路30が動作して、2次側への交流電力の供給は停止される。
アース端子18が接地されている状態で、端子14と15を交流電源10に対し逆の極性で結線された場合、非活線端子15が、アース端子18に対して負電位となり、非接地保護回路30に入力交流電圧が印加されるが、この電圧では前述したようにトランジスタ28は導通せず、つまり逆極性結線をアース端子非接地として誤検出するおそれがない。
漏洩変圧器11を現場で設置する前、例えば工場での検査はアース端子18を接地しないと、中点17の電圧が100V程度(2次側出力電圧15KVの場合)になることがあるが、これは入力交流電圧以下であるため、非接地保護回路30は動作しない。つまりこのような検査はアース端子18を接地せず、かつ交流電源に対する接続の極性を気にすることなく、簡単に行うことができる。
負荷側中点非接地状態で、アース端子18の非接地の状態では2次側へ交流電力が供給され、放電灯19が点灯する。この状態で2次側に地絡事故が発生すれば非接地保護回路30が動作して、交流電力の供給は停止される。負荷側中点接地状態ではアース端子18の非接地を検出することができる。サージアブソーバ52は、例えば交流入力電圧VIが120Vの場合2200Vで動作し、VIが277Vの場合2900Vで動作するように選定されている。負荷側中点接地状態の場合は、アース端子18が非接地で、地絡事故が発生した時、非接地保護回路30が動作し、リレー37が動作するまでの間サージアブソーバ52が動作して、コンデンサ22、発光素子43Lが損傷しないようにされている。
従来の非接地保護回路付き変圧器を示す接続図である。 2次側磁気特性を不平衡とした変圧器の磁気コアの構造例を示す平面図である。 メタルコンジットに基づく中点電圧の上昇を説明するための図である。 この発明の実施形態を示す接続図である。

Claims (3)

  1. 2次巻線の中点の両側の巻線にそれぞれ誘起される電圧を互いに不平衡にする不平衡手段と、
    上記2次巻線の中点と変圧器のアース端子との間に接続され、上記2次巻線の両端に接続される放電灯配線の地絡を検出する地絡検出回路と、
    変圧器の1次巻線の非活線端子と上記アース端子との間に接続され、これら間の電圧が1次巻線の非活線端子と活線端子とに印加される入力交流電力の電圧より大きいとこれを検出する非接地保護回路と、
    その非接地保護回路および上記地絡検出回路の一方の検出出力により制御されて、1次巻線へ供給する上記交流電力を遮断する電源遮断手段と
    を具備するアース端子非接地保護回路付き放電管点灯用変圧器。
  2. 請求項1記載の変圧器において、
    上記非接地保護回路は、上記変圧器のアース端子と接続されたコンデンサの一端が入力端とされた整流回路と、その整流回路の出力端と上記非活線入力端子に接続された抵抗素子と、上記抵抗素子の両端間に入力側が接続され、所定値以上の入力電圧で導通し、その導通により上記電源遮断手段を制御するスイッチング素子とを備えることを特徴とするアース端子非接地保護回路付き放電管点灯用変圧器。
  3. 請求項1又は2記載の変圧器において、
    上記地絡検出回路が検出するしきい値電圧VTSEは、上記非接地保護回路が検出するしきい値電圧VTNEより大であり、上記アース端子が非接地状態で上記2次巻線の一端側が接地された時に上記中点に生じる電圧に基づき、上記地絡検出回路に印加される電圧より上記しきい値電圧VTSEは大であり、上記非接地保護回路に印加される電圧より上記しきい値電圧VTNEは小であることを特徴とするアース端子非接地保護回路付き放電管点灯用変圧器。
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