JP2005038311A - 機械制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動する制御対象が複数の部材を結合して構成されている場合にも、十分な振動抑制作用を得ることができる機械制御装置を提供する。
【解決手段】直交ロボットのように、それぞれ異なる方向に移動可能な複数の部材が機械的に結合され、かつ、一方向に沿って複数の部材が一体的に移動可能な制御対象を、位置指令値に基づき所定位置に移動させて停止させるための機械制御装置であって、機械固有振動の補正量を加えて制御対象の振動を抑制する手段を備えた機械制御装置に関する。例えば、スライド移動部3及びアーム2をX軸方向に沿って移動させた時の重量物1のZ軸方向の位置情報を制振用データテーブル11に入力し、パラメータ24を変更することによって位置指令値に加える機械固有振動の補正量を変更する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、制御対象を目標位置へ移動させて停止させるための機械制御装置に関し、特に、停止時の慣性力による制御対象の振動を抑制するようにした機械制御装置に関するものである。
図10は従来の機械制御装置の構成を示しており、この機械制御装置は、長尺のアーム先端に搭載された重量物を搬送する機械を制御するためのものである。この機械制御装置は、重量物1と、アーム2と、スライド移動部3と、スライドレール部4と、モータ5と、カップリング6と、送りねじ7と、位置制御装置8と、位置指令装置9とを備えている。このうち、重量物1、アーム2、スライド移動部3、スライドレール部4、モータ5、カップリング6、及び送りねじ7は、制御対象機械として包括されるものである。
スライドレール部4は、スライド移動部3が図10の左右方向(X軸方向)にのみ移動するように拘束する。スライドレール部4とスライド移動部3との接触部は低摩擦であり、スライド移動部3がスライドレール部4上を滑らかに移動できるようになっている。
また、モータ5の出力軸はカップリング6を介して送りねじ7と連結され、この送りねじ7は、スライド移動部3に取り付けられた図示しないねじ部内に螺挿されている。
モータ5が送りねじ7を回転駆動することにより、スライド移動部3が図10の左右方向へ移動する。モータ5には制御回路及びモータドライバを含む位置制御装置8が接続されており、この位置制御装置8は位置指令装置9から送られた位置指令値に応じてスライド移動部3の位置制御を行う。
スライド移動部3に取り付けられた長尺のアーム2の先端には重量物1が取り付けられており、スライド移動部3の位置制御によりアーム2の先端の重量物1も位置制御されることとなる。
この機械制御装置においてスライド移動部3を移動させる場合、図11(a)に示すように、時間a〜bでは所定加速度でスライド移動部3の移動速度を増大させ、時間b〜cでは一定速度でスライド移動部3を移動させ、時間c〜dでは所定減速度でスライド移動部3の移動速度を低下させ、最終的に時間dで目標位置に達したスライド移動部3を停止させる。位置指令装置9は、スライド移動部3が上記速度で移動するように時々刻々と変化する位置指令値U(s)を出力する。なお、U(s)はラプラス変換変数を用いる関数として表現する。
位置指令装置9からの位置指令値U(s)は、位置制御装置8へ入力される。スライド移動部3の位置をXm(s)と表し、また、位置制御装置8からモータ5、送りねじ7、スライド移動部3までを含む伝達関数をG(s)とすると、Xm(s)は次式のように表される。
[数1]
Xm(s)=G(s)・U(s)
上記機械制御装置において、スライド移動部3は、位置指令値U(s)に応じて図11(a)に示した速度で移動して時間dで停止することとなり、重量物1が所定の目標位置に搬送される。
この機械制御装置では、位置制御装置8及び制御対象機械の伝達関数G(s)を最適に設計することでスライド移動部3を目標位置へ正確に移動させる制御を行っているが、スライド移動部3に取り付けられたアーム2はたわみが生じた状態で移動し、スライド移動部3が目標位置で停止しても、アーム2の先端にある重量物1は自らの慣性力によりアーム2をたわませて指令位置より先に進むため、その後も即座に停止せずに振動する場合がある。このため、アーム2の先端に取り付けられた重量物1の位置を制御することが難しい。
具体的には、図11(a)で示す如く、所定減速度で減速させて最終的に時間dで目標位置で停止させるようにスライド移動部3を制御すると、スライド移動部3は図11(b)の斜め方向に降りる実線で示すように指令位置で停止するにも拘わらず、重量物1は図11(b)の斜め方向に降りる点線で示すように目標位置を中心とした振動を生じてしまう。
このような重量物1の位置であるXw(s)は、スライド移動部3の位置であるXm(s)を用いて伝達関数として表示すると次式のようになる。
[数2]
Xw(s)=K・Xm(s)/(Ws+K
ここでK はアーム2のバネ定数であり、Wは重量物1の質量である。
以上の数式1,2をまとめて、機械制御装置の全体システムを表すと次式のようになる。
[数3]
Xw(s)=K・G(s)・U(s)/(Ws+K
この重量物1の移動に関する伝達関数は、ラプラス平面上で以下に示すような極を有している。
[数4]
s=±√(K/W)
伝達関数が数式4のような極を有する場合、重量物1の位置は正弦波状の振動波形で移動することが知られ、次式で示すような周波数で振動する。
[数5]
f=(1/2π)√(K/W)
このように、重量物1は図11(b)における点線で示すように目標位置に到達した後も振動し、すぐには整定しない。
従って、スライド移動部3が目標位置で停止したときに、スライド移動部3の元位置は指令通りに停止するが、アーム2の先端位置にある重量物1は、目標位置を中心とした振動を生じてしまう。つまり、重量物1が直ちに停止しないため、停止するまでの時間が損失時間となる。
上記の点に鑑み、本出願人は、停止時における重量物の振動を抑制可能な機械制御装置を出願しており、この出願は後述の特許文献1として既に出願公開されている。
図12は、上記特許文献1に係る機械制御装置の構成図、図13は、図12における補償要素10の説明図、図14は機械制御装置の動作説明図である。
この機械制御装置が図10と異なるのは、位置制御装置8と位置指令装置9との間に補償要素10を設けた点にあり、この補償要素10は、図13に示す如く微分手段10aとゲイン手段10bと加算手段10cとを備えている。
微分手段10aは、位置指令装置9からの位置指令値U(s)に対して2階微分を施し、2階微分値s・U(s)を出力する。ゲイン手段10bは、2階微分値s・U(s)に対してゲイン定数Kを乗算し、補正量K・s・U(s)を出力する。
加算手段10cは、上記補正量K・U(s)・sと位置指令値U(s)とを加算して補償位置指令値、すなわちU(s)+K・U(s)・sを出力する。
補償要素10が出力する補償位置指令値は、(1+K・s)・U(s)となり、このゲイン定数KをK=W/Kとすると、以下の式で表される補償位置指令値U'(s)が出力される。
[数6]
U'(s)=(1+W・s/K)・U(s)
図12の構成においてスライド移動部3を移動させる場合、その時間−速度線図は、図14(a)に示す如く図11(a)と同様になる。
図12の位置指令装置9は、スライド移動部3が所定の速度となるように時々刻々と変化する位置指令値U(s)を出力する。この位置指令値U(s)は補償要素10へ入力されて補償位置指令値U'(s)に変換され、位置制御装置8へ入力される。スライド移動部3の位置をXm(s)とし、位置制御装置8からモータ5、送りねじ7、スライド移動部3までを含む伝達関数をG(s)とすると、Xm(s)は次式のようになる。
[数7]
Xm(s)=G(s)・U'(s)
更に、アーム2のたわみを考慮した重量物1の位置Xw(s)は、スライド移動部3の位置をXm(s)を用いた伝達関数として表示すると、次式のようになる。
[数8]
Xw(s)=K・Xm(s)/(Ws+K
これらの数式からXm(s)、U'(s)を消去して、機械制御装置の全体システムを表すと次式のようになる。
[数9]
Xw(s)=G(s)・U(s)
上述した補償要素10により、数式8の分母部分にあったWs+K を消去する極零相殺を行って、振動要素をなくしている。これにより、図14(b)に示すように、スライド移動部3の元位置(実線にて示す)及び重量物1の位置(点線にて示す)は、振動することなく目標位置で停止し、整定する。
上記のように、スライド移動部3の元位置と共にアーム2の先端位置にある重量物1は振動することなく停止するため、従来の損失時間を無くし、高速な制御を実現することができるようになる。
図15は上記特許文献1に係る機械制御装置の機能ブロック図である。図15と図12との対応関係について述べると、図12における位置指令装置9、補償要素10及び位置制御装置8が図15におけるブロック21〜29,31に相当し、図12のカップリング6以降の機械系が図15の対象機械50に相当する。
図15において、位置指令ブロック21は位置指令値を出力するブロック、補正ブロック22は位置指令値から生成した2階微分値(加速度指令値)に基づいて補正量を生成するブロックである。
この補正ブロック22は、図13の微分手段10aに相当する加速度検出手段23と、制御対象の固有振動数などに基づいて設定された図13のゲイン定数Kに相当するパラメータ24と、図13のゲイン手段(乗算手段)10bに相当する補正項演算手段25とから構成され、補正ブロック22から出力される補正量は、図13の加算手段10cに相当する加算器26において前記位置指令ブロック21からの位置指令値に加算される。
図15の加算器26からは補償位置指令値が出力され、この補償位置指令値は位置調節器27に入力される。位置調節器27では、モータ5に取り付けられたモータエンコーダ31からの位置検出値が補償位置指令値に一致するように調節動作が行われ、その出力が速度指令値として速度調節器28に送られる。速度調節器28では、モータエンコーダ31からの速度検出値が速度指令値に一致するように調節動作が行われ、その出力がトルク指令値としてトルク調節器29に送られる。
トルク調節器29ではトルク指令値に従ってモータ5を駆動し、対象機械50のスライド移動部3を所定位置に移動させて停止させるような制御が実行される。
なお、他の従来技術として、電動機制御系における機械振動を抑制する制振制御装置が下記の特許文献2に記載され、電動機のねじり振動を抑制する制御方法が特許文献3に記載されている。
特開2003−76426号公報(請求項2,3、[0031]〜[0045]、図1〜図3、図6等) 特開平7−337057号公報(請求項2,3、[0023]〜[0031]、図7〜図9等) 特開平8−168281号公報(請求項1〜3、[0054]〜[0070]、図1,図2,図4等)
上記各特許文献に記載された従来技術では、移動(または回転)する重量物や駆動軸のような制御対象の固有振動数等の情報を陰に陽に用いて、その振動を抑制している。
しかしながら、直交ロボット(X−Yロボット)やスカラロボット(水平多関節ロボット)のように、移動方向が異なる複数部材が結合された制御対象では、他方の部材の移動によって自方の部材の固有振動数等が変化してしまうため、十分な振動抑制作用が得られないという問題があった。
そこで本発明は、移動する制御対象が複数の部材を結合して構成されている場合にも十分な振動抑制作用を得ることができる機械制御装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載した機械制御装置は、それぞれ異なる方向に移動可能な複数の部材が機械的に結合され、かつ、一方向に沿って複数の部材が一体的に移動可能な制御対象を、位置指令値に基づき所定位置に移動させて停止させるための機械制御装置であって、機械固有振動の補正量を加えることにより制御対象の振動を抑制する手段を備えた機械制御装置において、一の部材を前記一方向に沿って移動させる際に、前記補正量を他の部材の他方向に沿った位置情報を用いて変更するものである。
請求項2に記載した機械制御装置は、請求項1に記載した機械制御装置において、前記複数の部材が互いに直交する方向に移動可能であることを特徴とする。
請求項3に記載した機械制御装置は、請求項1または2に記載した機械制御装置において、他の部材の他方向に沿った位置に応じて変化する制御対象の固有振動数を用いて、前記補正量を変更するものである。
本発明によれば、例えば直交ロボットやスカラロボットのように移動方向が異なる複数部材が結合された制御対象に対しても、移動する一部の構成部材の現在位置に応じた固有振動数等の変化を考慮して補正を行うことにより、所定位置まで移動させた制御対象を振動させずに停止させることができる。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1は第1実施形態の構成を示すもので、図12と同一の構成要素には同一の参照符号を付してある。また、図1における補償要素10は例えば前述の図13のように構成され、位置指令装置9、補償要素10及び位置制御装置8を実現する機能ブロック図は図2に示すとおりであって、その主要部分は前述の図15と同一である。
図1において、モータ5により駆動される送りねじ7に沿ってX軸方向に移動するアーム2の基端部にはモータ12が取り付けられており、アーム2に取り付けられた重量物1は前記モータ12によりZ軸(X軸に直交する軸)方向に移動可能である。なお、モータ12の回転により重量物1をZ軸方向に移動させるための機構は周知であるため、ここでは詳述を省略する。
位置制御装置8によって位置制御されるこの制御対象機械は、モータ5の回転によりスライド移動部3及びアーム2がX軸方向に駆動し、モータ12の回転により重量物1がアーム2に沿ってZ軸方向に移動するものである。
ここで、本実施形態における制御系には、重量物1のZ軸方向の現在の位置情報が入力される制振用データテーブル11が設けられており、このデータテーブル11の出力データが補償要素10に入力されている。
図2は、図1に示した実施形態の機能ブロック図であり、図15と同一の構成要素には同一の参照符号を付してある。なお、図2の対象機械50’は図1におけるカップリング6以降の部材を纏めて表示したものである。
また、図12と図15との対応関係と同様に、図1の位置指令装置9、補償要素10及び位置制御装置8は図2におけるブロック21〜29,31に相当し、特に図1の補償要素10は図2の補正ブロック22及び加算器26に相当する。
図2が図15と相違する点は、前述した制振用データテーブル11の出力データが補正ブロック22内のパラメータ24に加えられている点である。
図1において、重量物1のZ軸方向の位置を固定してアーム2のみをX軸方向に駆動する場合、アーム2のX軸方向の位置制御系は図10と実質的に同様になる。その場合には、図2のパラメータ24を制御対象(アーム2及びスライド移動部3等)の固有振動数等に基づいて設定すれば良く、これによって図13におけるゲイン定数Kが決定され、補正量であるK・U(s)・s、ひいては補償位置指令値であるU'(s)=(1+K・s)・U(s)が決定される。
しかし、X軸用のモータ5を駆動してアーム2をX軸方向に移動させると同時に、モータ12を駆動して重量物1をZ軸方向に移動させる場合には、重量物1を含む制御対象の固有振動数が変化するので、アーム2をX軸方向に移動させて停止させる際の制振制御を行うためには、変化する固有振動数に応じてパラメータ24(ゲイン定数K)を変更する必要がある。
このため、制振用データテーブル11は、重量物1のZ軸方向の現在位置、この位置に応じた重量物1を含む制御対象の固有振動数、及びこの固有振動数に対応するパラメータ自体またはその補正係数等を格納したものであり、このデータテーブル11の出力によって補正ブロック22のパラメータ24が変更され、補正項演算手段25を介して加算器26に加算される補正量としてのK・U(s)・sが変更される。
これにより、前述の数式6に示した補償位置指令値U'(s)も変更され、図2の位置調節器27、速度調節器28、トルク調節器29等のブロック(図1の位置制御装置8)は、重量物1のZ軸方向の位置に関わらず、常にX軸方向の目標位置での停止時に重量物1の振動を抑制するような制御が実行される。
なお、上記第1実施形態では、位置指令値の2階微分値に所定のゲイン定数を乗じて補正量を求め、この補正量を元の位置指令値に加算して補償を行っている。つまり、位置指令値の1階微分値(速度指令値)が図3(a)のとおりであるとすれば、図3(b)に示す位置指令値の2階微分値(加速度指令値)を元の位置指令値に加算して補正している。従って、この補正後の位置指令値の微分値、すなわち補正後の速度指令値は図3(c)のようになる。
言い換えれば、図4(a)に示す速度指令値に対して、その2階微分値に所定のゲイン定数を乗じた図4(b)の加加速度指令値を補正量として加算すれば、図4(c)のような補正後の速度指令値が得られるため、図3に示した位置指令値に対する補正と同等の作用を得ることができる。
本発明の第2実施形態は上記の点に着目したものであり、図5にその制御ブロック図を示す。なお、図2と同一の構成要素には同一の符号を付してある。
図5において、補正ブロック32には位置指令値が入力されており、その3階微分値を演算して加加速度指令値を求め、この加加速度指令値に、前記同様に制振用データテーブル11を用いて変更された所定のゲイン定数を乗じて補正量を算出する。そして、この補正量を加算器26において位置調節器27の出力である速度指令値に加算することにより、速度指令値を補正する。この補正後の速度指令値は速度調節器28に入力され、以後は図2と同様の動作となる。
図6は、本発明の第3実施形態を示す制御ブロック図である。
この実施形態では、補正ブロック33が位置指令値を4階微分し、その4階微分値に制振用データテーブル11を用いて変更された所定のゲイン定数を乗じることにより、補正量を算出する。そして、この補正量を加算器26において速度調節器28の出力であるトルク指令値に加算することにより、トルク指令値を補正する。この補正後のトルク指令値はトルク調節器29に入力され、以後は図2と同様の動作となる。
なお、図示されていないが、前記補正量を推力指令値に加算してその加算結果に基づいて位置制御しても良い。
図7は、本発明の第4実施形態を示す制御ブロック図である。
この実施形態は、速度指令値を補正する点では図5と同様であるが、図5では位置指令値を3階微分して求めた加加速度指令値に基づいて補正量を演算するのに対し、図7では位置調節器27から出力される速度指令値を補正ブロック34に入力して2階微分することにより加加速度指令値を求め、この加加速度指令値に制振用データテーブル11を用いて変更された所定のゲイン定数を乗じることにより、補正量を算出する。この補正量を位置調節器27から出力される速度指令値に加算して補正を行う。以後の動作は図2と同様である。
図8は、本発明の第5実施形態を示す制御ブロック図である。
この実施形態では、補正ブロック35が位置調節器27から出力される速度指令値を3階微分し、その3階微分値に制振用データテーブル11を用いて変更された所定のゲイン定数を乗じることにより、補正量を算出する。そして、この補正量を加算器26において速度調節器28の出力であるトルク指令値に加算することにより、トルク指令値を補正する。この補正後のトルク指令値はトルク調節器29に入力され、以後は図2と同様の動作となる。
この実施形態においても、前記補正量を推力指令値に加算してその加算結果に基づき位置制御を行っても良い。
図9は、本発明の第6実施形態を示す制御ブロック図である。
この実施形態では、補正ブロック36が速度調節器28から出力されるトルク指令値を2階微分し、その2階微分値に制振用データテーブル11を用いて変更された所定のゲイン定数を乗じることにより、補正量を算出する。そして、この補正量を加算器26においてトルク指令値に加算することにより、トルク指令値を補正する。この補正後のトルク指令値はトルク調節器29に入力され、以後は図2と同様の動作となる。
なお、トルク指令値の代わりに推力指令値の2階微分値から補正量を算出し、この補正量を推力指令値に加算してその結果に基づき位置制御を行っても良い。
なお、上述した各実施形態では、補正量の演算において完全微分演算を行い、例えば補正量をKsとして求めることとしたが、この補正量はKs/(1+sT)やKs/(1+sT+s)のような不完全微分形式によって求めても良い。
前述した特許文献2,3のように制御対象の振動抑制機能がサーボ制御系の内部に組み込まれているようなシステムでは、移動する制御対象の現在位置に応じた固有振動数等を用いてサーボ制御系内部の制振パラメータ等を変更すれば良い。
更に、本発明は、図1に示したような対象機械ばかりでなく各種の直交ロボット、スカラロボット等に適用可能であり、何れにしても、移動方向が異なる複数部材が結合された制御対象の制振制御に用いることができる。
本発明の第1実施形態を示す構成図である。 図1の機能ブロック図である。 第1実施形態における位置指令値の補正原理を示す図である。 本発明の第2実施形態における速度指令値の補正原理を示す図である。 本発明の第2実施形態の機能ブロック図である。 本発明の第3実施形態の機能ブロック図である。 本発明の第4実施形態の機能ブロック図である。 本発明の第5実施形態の機能ブロック図である。 本発明の第6実施形態の機能ブロック図である。 従来技術を示す構成図である。 図10の機械制御装置の動作説明図であり、図11(a)は時間−速度線図、図11(b)は時間−位置線図である。 特許文献1に係る機械制御装置の構成図である。 図12における補償要素の説明図である。 図12の機械制御装置の動作説明図であり、図14(a)は時間−速度線図、図14(b)は時間−位置線図である。 図12の機能ブロック図である。
符号の説明
1 重量物
2 アーム
3 スライド移動部
4 スライドレール部
5,12 モータ
6 カップリング
7 送りねじ
8 位置制御装置
9 位置指令装置
10 補償要素
10a 微分手段
10b ゲイン手段
10c 加算手段
11 制振用データテーブル
21 位置指令ブロック
22,32,33,34,35,36 補正ブロック
23 加速度検出手段
24 パラメータ
25 補正項演算手段
26 加算器
27 位置調節器
28 速度調節器
29 トルク調節器
31 モータエンコーダ
50’ 対象機械

Claims (3)

  1. それぞれ異なる方向に移動可能な複数の部材が機械的に結合され、かつ、一方向に沿って複数の部材が一体的に移動可能な制御対象を、位置指令値に基づき所定位置に移動させて停止させるための機械制御装置であって、機械固有振動の補正量を加えることにより制御対象の振動を抑制する手段を備えた機械制御装置において、
    一の部材を前記一方向に沿って移動させる際に、前記補正量を他の部材の他方向に沿った位置情報を用いて変更することを特徴とする機械制御装置。
  2. 請求項1に記載した機械制御装置において、
    前記複数の部材が、互いに直交する方向に移動可能であることを特徴とする機械制御装置。
  3. 請求項1または2に記載した機械制御装置において、
    他の部材の他方向に沿った位置に応じて変化する制御対象の固有振動数を用いて、前記補正量を変更することを特徴とする機械制御装置。
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