JP2005038013A - 公営競技用発券機における投票券の発券方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ファンサービスに十分寄与することができ、ファンの増加および投票券の購買意欲向上を図ることができる公営競技用発券機における投票券の発券方法を提供する。
【解決手段】公営競技用発券機により投票用紙に投票内容を印刷して投票券を発券するにあたり、上記投票券の発券に先立って特典付与の抽選処理を行い、その抽選処理で当選したときに当選券を発券する。
【選択図】 図２
【解決手段】公営競技用発券機により投票用紙に投票内容を印刷して投票券を発券するにあたり、上記投票券の発券に先立って特典付与の抽選処理を行い、その抽選処理で当選したときに当選券を発券する。
【選択図】 図２
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、競輪、競馬、競艇、オート等の公営競技用発券機における投票券の発券方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
公営競技では、一般に、ファンによりマークカードに所望の投票内容を記入させ、そのマークカードを発券機に挿入することにより、発券機においてマークカードを読み取って、その読み取った投票内容を投票用紙に印刷して投票券として発券するようにしている。
【０００３】
一方、最近では、ファンサービスの一環として、例えば来場者に先着順にプレゼントを配ることで、ファンの増加を図ることが知られている。また、ファン増加と同時に投票券の購買意欲を高めるために、所定枚数の投票券の発券毎に、投票券の裏面に特典付与の「ラッキー」等の文字がプレ印刷された特典付投票券を発券するファンサービスも知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、先着順にプレゼントを配布するファンサービスでは、レースの中盤や後半に来場するファンには対応できないため、ファン増加に対して十分な効果が期待できないと言う問題がある。
【０００５】
また、所定枚数の投票券の発券毎に特典付投票券を発券するファンサービスでは、特典付投票券が定期的に発券され、券自体に価値を持たせづらいことから、特典付投票券を景品等の抽選券として使用しているのが現状である。このため、ファンの増加や購買意欲の向上に対して十分な効果が期待できないと言う問題がある。
【０００６】
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、ファンサービスに十分寄与することができ、ファンの増加および投票券の購買意欲向上を図ることができる公営競技用発券機における投票券の発券方法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項１に係る発明は、公営競技用発券機により投票用紙に投票内容を印刷して投票券を発券するにあたり、
上記投票券の発券に先立って特典付与の抽選処理を行い、その抽選処理で当選したときに当選券を発券することを特徴とするものである。
【０００８】
請求項２に係る発明は、公営競技用発券機により投票用紙に投票内容を印刷して投票券を発券するにあたり、
上記投票券の発券に先立って特典付与の抽選処理を行い、その抽選処理で当選し、かつ上記投票券の購入金額が設定金額以上のときに当選券を発券することを特徴とするものである。
【０００９】
請求項３に係る発明は、公営競技用発券機により投票用紙に投票内容を印刷して投票券を発券するにあたり、
上記投票券の発券に先立って、該投票券の購入金額が設定金額以上のときに特典付与の抽選処理を行い、その抽選処理で当選したときに当選券を発券することを特徴とするものである。
【００１０】
請求項４に係る発明は、請求項１〜３のいずれか一項に記載の公営競技用発券機における投票券の発券方法において、上記当選券を、上記投票券とは別体に発券することを特徴とするものである。
【００１１】
請求項５に係る発明は、請求項１〜３のいずれか一項に記載の公営競技用発券機における投票券の発券方法において、上記当選券を、上記投票用紙に投票内容とともに当選を示す内容を印刷して投票券と一体に発券することを特徴とするものである。
【００１２】
請求項６に係る発明は、請求項１〜５のいずれか一項に記載の公営競技用発券機における投票券の発券方法において、上記抽選処理における当選確率を、時間に応じて変更することを特徴とするものである。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による公営競技用発券機における投票券の発券方法の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
【００１４】
（第１実施の形態）
図１は、本発明の第１実施の形態における発券機の要部の構成を示すブロック図である。この発券機は、マークカードリーダ１、抽選処理部２、プリンタ３、および全体の動作を制御する制御部４とを有しており、投票内容が記入されたマークカードをマークカードリーダ１で読み取り、読み取った投票内容をプリンタ３において投票用紙に印刷して投票券として発券するようになっていると共に、投票券の発券に先立って抽選処理部２で特典付与の抽選処理を行い、その抽選処理で当選したときに、投票券とともにプリンタ３から当選を示す文字、例えば「ラッキー」を印刷して当選券を発券するようになっている。なお、抽選処理部２および制御部４は、例えばＣＰＵで構成する。
【００１５】
以下、本実施の形態の動作を、図２に示すフローチャートを参照しながら説明する。先ず、マークカードリーダ１においてマークカードを読み取る（ステップＳ１）。次に、抽選処理部２において、定期的に当選が出ないように、設定された当選確率範囲内でランダムに抽選処理を行い（ステップＳ２）、その結果を制御部４に出力する。
【００１６】
その後、制御部４において抽選結果が当選か否かを判断し（ステップＳ３）、当選の場合には、マークカードリーダ１で読み取った投票内容をプリンタ３において投票用紙に印刷して投票券を発券する（ステップＳ４）と共に、プリンタ３から当選を示す文字を印刷して当選券を発券し（ステップＳ５）、当選でない場合には、プリンタ３から投票券のみを印刷して発券する（ステップＳ６）。
【００１７】
なお、当選券は、投票券用の投票用紙あるいは専用の用紙を用いて投票券と別体に発券するか、または投票券用の投票用紙に投票内容とともに当選を示す文字を用紙表面あるいは裏面に印刷して投票券と一体に発券する。
【００１８】
図３乃至図６は、本実施の形態で発券する当選券の４つの例を示すもので、図３は当選を示す文字として「ＬＵＣＫＹ」と「大当り」を印刷した例を示しており、図４は当選を示す文字として「ラッキー」と「ＬＵＣＫＹ」を印刷した例を示しており、図５は当選を示す文字として「ＬＵＣＫＹ」を各々の文字を複数使って印刷した例を示しており、図６は当選を示す文字として図５の「ＬＵＣＫＹ」の他に、さらに「大当り」を印刷した例を示している。
【００１９】
以上のように本実施の形態では、当選が定期的に出ないように、投票券の発券に先立って抽選処理部２において設定された当選確率範囲内でランダムに抽選処理を行って、当選のときに当選券を発券するようにしたので、ファンサービスに十分寄与することができると共に、当選券に価値を持たせることができて、ファンの増加および購買意欲の向上に寄与することができる。なお、当選券は、例えば景品の引き換えや商品の割引等に利用する。
【００２０】
（第２の実施の形態）
図７は、本発明の第２実施の形態における発券機の要部の構成を示すブロック図である。この発券機は、第１実施の形態において、金額設定プログラム格納メモリ５を付加し、このメモリ５に格納された金額設定プログラムに従って投票券の購入金額が設定金額以上のときに当選券を発券するようにしたものである。
【００２１】
以下、本実施の形態の動作を、図８に示すフローチャートを参照しながら説明する。先ず、第１実施の形態の場合と同様に、マークカードリーダ１においてマークカードを読み取り（ステップＳ１１）、抽選処理部２において、定期的に当選が出ないように、予め設定された当選確率範囲内でランダムに抽選処理を行って（ステップＳ１２）、その結果を制御部４に出力する。
【００２２】
その後、制御部４において抽選結果が当選か否かを判断し（ステップＳ１３）、当選の場合には、金額設定プログラム格納メモリ５の格納されている金額設定プログラムに従って、マークカードリーダ１で読み取った投票内容における投票券の購入金額が設定金額以上か否かを判断し（ステップＳ１４）、設定金額以上のときは読み取った投票内容をプリンタ３において投票用紙に印刷して投票券を発券する（ステップＳ１５）と共に、プリンタ３から当選を示す文字を印刷して当選券を発券する（ステップＳ１６）。
【００２３】
これに対し、ステップＳ１３で当選でない場合またはステップＳ１４で購入金額が設定金額未満の場合には、プリンタ３から投票券のみを印刷して発券する（ステップＳ１７）。
【００２４】
図９は、本実施の形態で発券する当選券の一例を示すもので、「ラッキー」および「ＬＵＣＫＹ」の当選を示す文字の他に、読み取った購入金額である発行金額、ここでは「１０，０００」を印刷した例を示している。
【００２５】
なお、図８に示すフローチャートでは、購入金額が設定金額以上か否かの判断（ステップＳ１４）を、抽選処理（ステップＳ１２）の後で行うようにしたが、この判断を抽選処理の前に行って、設定金額以上のときに抽選処理に移行し、設定金額未満のときは抽選処理を行うことなく、投票券のみを発券するように動作させてもよい。
【００２６】
このように、本実施の形態では、投票券の購入金額が設定金額以上のときに当選券を発券するようにしたので、第１実施の形態における効果に加えて、ファンが投票券の購入の際に、組番を小分けにして別々のマークカードに記入することにより、当選確率を高めるような行為にも対応することができる。
【００２７】
（第３実施の形態）
第１０図は、本発明の第３実施の形態における発券機の要部の構成を示すブロック図である。この発券機は、第１実施の形態において、確率設定変更プログラム格納メモリ６を付加し、このメモリ６に格納された確率設定変更プログラムに従って抽選処理部２での抽選処理における当選確率を時間に応じて、例えばファンの入場が少ない午前中は確率を高め、午後は確率を下げるよう変更するようにしたものである。
【００２８】
以下、本実施の形態の動作を、図１１に示すフローチャートを参照しながら説明する。先ず、マークカードリーダ１においてマークカードを読み取ったら（ステップＳ２１）、制御部４において現在時刻が確率設定変更プログラムにおける設定時間に達しているか否かを判断し（ステップＳ２２）、設定時間に達している場合には確率設定変更プログラムに従って抽選処理部２における当選確率を変更して（ステップＳ２３）、その変更設定された当選確率範囲内でランダムに抽選処理を行って（ステップＳ２４）、その結果を制御部４に出力する。これに対し、ステップＳ２２で設定時間に達していない場合には、当選確率を変更することなく、ステップＳ２４において先に設定されている当選確率範囲内でランダムに抽選処理を行って、その結果を制御部４に出力する。
【００２９】
その後は、第１実施の形態の場合と同様に、制御部４において抽選結果が当選か否かを判断し（ステップＳ２５）、当選の場合には、読み取った投票内容をプリンタ３において投票用紙に印刷して投票券を発券する（ステップＳ２６）と共に、プリンタ３から当選を示す文字を印刷して当選券を発券し（ステップＳ２７）、当選でない場合には、プリンタ３から投票券のみを印刷して発券する（ステップＳ２８）。
【００３０】
このように、本実施の形態では、抽選処理における当選確率を時間に応じて変更するようにしたので、第１実施の形態の効果に加えて、例えばファンの入場が少ない午前中は確率を高めることで、午前中からのファンの来場を期待でき、ファンをより増加することができる。
【００３１】
（変形例）
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変更または変形が可能である。例えば、第２実施の形態と第３実施の形態とを組み合わせて、抽選処理における当選確率を時間に応じて変更すると共に、投票券の購入金額が設定金額以上のときに当選券を発券するようにすることもできる。
【００３２】
【発明の効果】
以上のように、請求項１に係る発明によれば、投票券の発券に先立って抽選処理を行い、当選のときに当選券を発券するようにしたので、ファンサービスに十分寄与することができると共に、当選券に価値を持たせることができて、ファンの増加およびや購買意欲向上を図ることができる。
【００３３】
さらに、請求項２に係る発明では、投票券の発券に先立って抽選処理を行い、その抽選処理で当選し、かつ投票券の購入金額が設定金額以上のときに当選券を発券するようにし、また請求項３に係る発明では、投票券の発券に先立って、投票券の購入金額が設定金額以上のときに抽選処理を行い、その抽選処理で当選したときに当選券を発券するようにしたので、請求項１に係る発明の効果に加えて、ファンが投票券の購入の際に、組番を小分けにして別々のマークカードに記入することにより、当選確率を高めるような行為にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施の形態における発券機の要部の構成を示すブロック図である。
【図２】その動作を説明するためのフローチャートである。
【図３】第１実施の形態で発券する当選券の一例を示す図である。
【図４】同じく、他の例を示す図である。
【図５】同じく、更に他の例を示す図である。
【図６】同じく、更に他の例を示す図である。
【図７】本発明の第２実施の形態における発券機の要部の構成を示すブロック図である。
【図８】その動作を説明するためのフローチャートである。
【図９】第２実施の形態で発券する当選券の一例を示す図である。
【図１０】本発明の第３実施の形態における発券機の要部の構成を示すブロック図である。
【図１１】その動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
１ マークカードリーダ
２ 抽選処理部
３ プリンタ
４ 制御部
５ 金額設定プログラム格納メモリ
６ 確率設定変更プログラム格納メモリ
【発明の属する技術分野】
本発明は、競輪、競馬、競艇、オート等の公営競技用発券機における投票券の発券方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
公営競技では、一般に、ファンによりマークカードに所望の投票内容を記入させ、そのマークカードを発券機に挿入することにより、発券機においてマークカードを読み取って、その読み取った投票内容を投票用紙に印刷して投票券として発券するようにしている。
【０００３】
一方、最近では、ファンサービスの一環として、例えば来場者に先着順にプレゼントを配ることで、ファンの増加を図ることが知られている。また、ファン増加と同時に投票券の購買意欲を高めるために、所定枚数の投票券の発券毎に、投票券の裏面に特典付与の「ラッキー」等の文字がプレ印刷された特典付投票券を発券するファンサービスも知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、先着順にプレゼントを配布するファンサービスでは、レースの中盤や後半に来場するファンには対応できないため、ファン増加に対して十分な効果が期待できないと言う問題がある。
【０００５】
また、所定枚数の投票券の発券毎に特典付投票券を発券するファンサービスでは、特典付投票券が定期的に発券され、券自体に価値を持たせづらいことから、特典付投票券を景品等の抽選券として使用しているのが現状である。このため、ファンの増加や購買意欲の向上に対して十分な効果が期待できないと言う問題がある。
【０００６】
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、ファンサービスに十分寄与することができ、ファンの増加および投票券の購買意欲向上を図ることができる公営競技用発券機における投票券の発券方法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項１に係る発明は、公営競技用発券機により投票用紙に投票内容を印刷して投票券を発券するにあたり、
上記投票券の発券に先立って特典付与の抽選処理を行い、その抽選処理で当選したときに当選券を発券することを特徴とするものである。
【０００８】
請求項２に係る発明は、公営競技用発券機により投票用紙に投票内容を印刷して投票券を発券するにあたり、
上記投票券の発券に先立って特典付与の抽選処理を行い、その抽選処理で当選し、かつ上記投票券の購入金額が設定金額以上のときに当選券を発券することを特徴とするものである。
【０００９】
請求項３に係る発明は、公営競技用発券機により投票用紙に投票内容を印刷して投票券を発券するにあたり、
上記投票券の発券に先立って、該投票券の購入金額が設定金額以上のときに特典付与の抽選処理を行い、その抽選処理で当選したときに当選券を発券することを特徴とするものである。
【００１０】
請求項４に係る発明は、請求項１〜３のいずれか一項に記載の公営競技用発券機における投票券の発券方法において、上記当選券を、上記投票券とは別体に発券することを特徴とするものである。
【００１１】
請求項５に係る発明は、請求項１〜３のいずれか一項に記載の公営競技用発券機における投票券の発券方法において、上記当選券を、上記投票用紙に投票内容とともに当選を示す内容を印刷して投票券と一体に発券することを特徴とするものである。
【００１２】
請求項６に係る発明は、請求項１〜５のいずれか一項に記載の公営競技用発券機における投票券の発券方法において、上記抽選処理における当選確率を、時間に応じて変更することを特徴とするものである。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による公営競技用発券機における投票券の発券方法の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
【００１４】
（第１実施の形態）
図１は、本発明の第１実施の形態における発券機の要部の構成を示すブロック図である。この発券機は、マークカードリーダ１、抽選処理部２、プリンタ３、および全体の動作を制御する制御部４とを有しており、投票内容が記入されたマークカードをマークカードリーダ１で読み取り、読み取った投票内容をプリンタ３において投票用紙に印刷して投票券として発券するようになっていると共に、投票券の発券に先立って抽選処理部２で特典付与の抽選処理を行い、その抽選処理で当選したときに、投票券とともにプリンタ３から当選を示す文字、例えば「ラッキー」を印刷して当選券を発券するようになっている。なお、抽選処理部２および制御部４は、例えばＣＰＵで構成する。
【００１５】
以下、本実施の形態の動作を、図２に示すフローチャートを参照しながら説明する。先ず、マークカードリーダ１においてマークカードを読み取る（ステップＳ１）。次に、抽選処理部２において、定期的に当選が出ないように、設定された当選確率範囲内でランダムに抽選処理を行い（ステップＳ２）、その結果を制御部４に出力する。
【００１６】
その後、制御部４において抽選結果が当選か否かを判断し（ステップＳ３）、当選の場合には、マークカードリーダ１で読み取った投票内容をプリンタ３において投票用紙に印刷して投票券を発券する（ステップＳ４）と共に、プリンタ３から当選を示す文字を印刷して当選券を発券し（ステップＳ５）、当選でない場合には、プリンタ３から投票券のみを印刷して発券する（ステップＳ６）。
【００１７】
なお、当選券は、投票券用の投票用紙あるいは専用の用紙を用いて投票券と別体に発券するか、または投票券用の投票用紙に投票内容とともに当選を示す文字を用紙表面あるいは裏面に印刷して投票券と一体に発券する。
【００１８】
図３乃至図６は、本実施の形態で発券する当選券の４つの例を示すもので、図３は当選を示す文字として「ＬＵＣＫＹ」と「大当り」を印刷した例を示しており、図４は当選を示す文字として「ラッキー」と「ＬＵＣＫＹ」を印刷した例を示しており、図５は当選を示す文字として「ＬＵＣＫＹ」を各々の文字を複数使って印刷した例を示しており、図６は当選を示す文字として図５の「ＬＵＣＫＹ」の他に、さらに「大当り」を印刷した例を示している。
【００１９】
以上のように本実施の形態では、当選が定期的に出ないように、投票券の発券に先立って抽選処理部２において設定された当選確率範囲内でランダムに抽選処理を行って、当選のときに当選券を発券するようにしたので、ファンサービスに十分寄与することができると共に、当選券に価値を持たせることができて、ファンの増加および購買意欲の向上に寄与することができる。なお、当選券は、例えば景品の引き換えや商品の割引等に利用する。
【００２０】
（第２の実施の形態）
図７は、本発明の第２実施の形態における発券機の要部の構成を示すブロック図である。この発券機は、第１実施の形態において、金額設定プログラム格納メモリ５を付加し、このメモリ５に格納された金額設定プログラムに従って投票券の購入金額が設定金額以上のときに当選券を発券するようにしたものである。
【００２１】
以下、本実施の形態の動作を、図８に示すフローチャートを参照しながら説明する。先ず、第１実施の形態の場合と同様に、マークカードリーダ１においてマークカードを読み取り（ステップＳ１１）、抽選処理部２において、定期的に当選が出ないように、予め設定された当選確率範囲内でランダムに抽選処理を行って（ステップＳ１２）、その結果を制御部４に出力する。
【００２２】
その後、制御部４において抽選結果が当選か否かを判断し（ステップＳ１３）、当選の場合には、金額設定プログラム格納メモリ５の格納されている金額設定プログラムに従って、マークカードリーダ１で読み取った投票内容における投票券の購入金額が設定金額以上か否かを判断し（ステップＳ１４）、設定金額以上のときは読み取った投票内容をプリンタ３において投票用紙に印刷して投票券を発券する（ステップＳ１５）と共に、プリンタ３から当選を示す文字を印刷して当選券を発券する（ステップＳ１６）。
【００２３】
これに対し、ステップＳ１３で当選でない場合またはステップＳ１４で購入金額が設定金額未満の場合には、プリンタ３から投票券のみを印刷して発券する（ステップＳ１７）。
【００２４】
図９は、本実施の形態で発券する当選券の一例を示すもので、「ラッキー」および「ＬＵＣＫＹ」の当選を示す文字の他に、読み取った購入金額である発行金額、ここでは「１０，０００」を印刷した例を示している。
【００２５】
なお、図８に示すフローチャートでは、購入金額が設定金額以上か否かの判断（ステップＳ１４）を、抽選処理（ステップＳ１２）の後で行うようにしたが、この判断を抽選処理の前に行って、設定金額以上のときに抽選処理に移行し、設定金額未満のときは抽選処理を行うことなく、投票券のみを発券するように動作させてもよい。
【００２６】
このように、本実施の形態では、投票券の購入金額が設定金額以上のときに当選券を発券するようにしたので、第１実施の形態における効果に加えて、ファンが投票券の購入の際に、組番を小分けにして別々のマークカードに記入することにより、当選確率を高めるような行為にも対応することができる。
【００２７】
（第３実施の形態）
第１０図は、本発明の第３実施の形態における発券機の要部の構成を示すブロック図である。この発券機は、第１実施の形態において、確率設定変更プログラム格納メモリ６を付加し、このメモリ６に格納された確率設定変更プログラムに従って抽選処理部２での抽選処理における当選確率を時間に応じて、例えばファンの入場が少ない午前中は確率を高め、午後は確率を下げるよう変更するようにしたものである。
【００２８】
以下、本実施の形態の動作を、図１１に示すフローチャートを参照しながら説明する。先ず、マークカードリーダ１においてマークカードを読み取ったら（ステップＳ２１）、制御部４において現在時刻が確率設定変更プログラムにおける設定時間に達しているか否かを判断し（ステップＳ２２）、設定時間に達している場合には確率設定変更プログラムに従って抽選処理部２における当選確率を変更して（ステップＳ２３）、その変更設定された当選確率範囲内でランダムに抽選処理を行って（ステップＳ２４）、その結果を制御部４に出力する。これに対し、ステップＳ２２で設定時間に達していない場合には、当選確率を変更することなく、ステップＳ２４において先に設定されている当選確率範囲内でランダムに抽選処理を行って、その結果を制御部４に出力する。
【００２９】
その後は、第１実施の形態の場合と同様に、制御部４において抽選結果が当選か否かを判断し（ステップＳ２５）、当選の場合には、読み取った投票内容をプリンタ３において投票用紙に印刷して投票券を発券する（ステップＳ２６）と共に、プリンタ３から当選を示す文字を印刷して当選券を発券し（ステップＳ２７）、当選でない場合には、プリンタ３から投票券のみを印刷して発券する（ステップＳ２８）。
【００３０】
このように、本実施の形態では、抽選処理における当選確率を時間に応じて変更するようにしたので、第１実施の形態の効果に加えて、例えばファンの入場が少ない午前中は確率を高めることで、午前中からのファンの来場を期待でき、ファンをより増加することができる。
【００３１】
（変形例）
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変更または変形が可能である。例えば、第２実施の形態と第３実施の形態とを組み合わせて、抽選処理における当選確率を時間に応じて変更すると共に、投票券の購入金額が設定金額以上のときに当選券を発券するようにすることもできる。
【００３２】
【発明の効果】
以上のように、請求項１に係る発明によれば、投票券の発券に先立って抽選処理を行い、当選のときに当選券を発券するようにしたので、ファンサービスに十分寄与することができると共に、当選券に価値を持たせることができて、ファンの増加およびや購買意欲向上を図ることができる。
【００３３】
さらに、請求項２に係る発明では、投票券の発券に先立って抽選処理を行い、その抽選処理で当選し、かつ投票券の購入金額が設定金額以上のときに当選券を発券するようにし、また請求項３に係る発明では、投票券の発券に先立って、投票券の購入金額が設定金額以上のときに抽選処理を行い、その抽選処理で当選したときに当選券を発券するようにしたので、請求項１に係る発明の効果に加えて、ファンが投票券の購入の際に、組番を小分けにして別々のマークカードに記入することにより、当選確率を高めるような行為にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施の形態における発券機の要部の構成を示すブロック図である。
【図２】その動作を説明するためのフローチャートである。
【図３】第１実施の形態で発券する当選券の一例を示す図である。
【図４】同じく、他の例を示す図である。
【図５】同じく、更に他の例を示す図である。
【図６】同じく、更に他の例を示す図である。
【図７】本発明の第２実施の形態における発券機の要部の構成を示すブロック図である。
【図８】その動作を説明するためのフローチャートである。
【図９】第２実施の形態で発券する当選券の一例を示す図である。
【図１０】本発明の第３実施の形態における発券機の要部の構成を示すブロック図である。
【図１１】その動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
１ マークカードリーダ
２ 抽選処理部
３ プリンタ
４ 制御部
５ 金額設定プログラム格納メモリ
６ 確率設定変更プログラム格納メモリ
Claims (6)
- 公営競技用発券機により投票用紙に投票内容を印刷して投票券を発券するにあたり、
上記投票券の発券に先立って特典付与の抽選処理を行い、その抽選処理で当選したときに当選券を発券することを特徴とする公営競技用発券機における投票券の発券方法。 - 公営競技用発券機により投票用紙に投票内容を印刷して投票券を発券するにあたり、
上記投票券の発券に先立って特典付与の抽選処理を行い、その抽選処理で当選し、かつ上記投票券の購入金額が設定金額以上のときに当選券を発券することを特徴とする公営競技用発券機における投票券の発券方法。 - 公営競技用発券機により投票用紙に投票内容を印刷して投票券を発券するにあたり、
上記投票券の発券に先立って、該投票券の購入金額が設定金額以上のときに特典付与の抽選処理を行い、その抽選処理で当選したときに当選券を発券することを特徴とする公営競技用発券機における投票券の発券方法。 - 上記当選券を、上記投票券とは別体に発券することを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記載の公営競技用発券機における投票券の発券方法。
- 上記当選券を、上記投票用紙に投票内容とともに当選を示す内容を印刷して投票券と一体に発券することを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記載の公営競技用発券機における投票券の発券方法。
- 上記抽選処理における当選確率を、時間に応じて変更することを特徴とする請求項１〜５のいずれか一項に記載の公営競技用発券機における投票券の発券方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003197287A JP2005038013A (ja) | 2003-07-15 | 2003-07-15 | 公営競技用発券機における投票券の発券方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003197287A JP2005038013A (ja) | 2003-07-15 | 2003-07-15 | 公営競技用発券機における投票券の発券方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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