JP2005037784A - 液晶表示素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】視野角特性を改善することができ、しかも、コストの低減が可能な液晶表示素子を提供することを目的とする。
【解決手段】 円偏光主導型の垂直配向モードの液晶表示素子は、光源BL、第1偏光板6及び第1位相差板4を含む円偏光子構成体P、液晶セルCを含む可変リターダー構成体VR、第2偏光板5及び第2位相差板3を含む円検光子構成体Aの順に構成する。第1位相差板4及び第2位相差板3は、進相軸及び遅相軸を透過する所定波長の光の間に1/4波長の位相差を与える一軸の4分の1波長板である。第1偏光板6と第1位相差板4との間に、屈折率異方性がnx>ny=nzとなる光学的に1軸の第3位相差板2をその遅相軸が第1偏光板6の透過軸と略平行となるよう配置し、さらに、液晶セルCと第1位相差板4若しくは第2位相差板3との間に、屈折率異方性がnx=ny>nzとなる光学的に負の1軸の第4位相差板1を配置したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、液晶表示素子に係り、特に円偏光主導型の垂直配向モードの液晶表示素子に関する。
液晶表示装置は、薄型、軽量、低消費電力である等の様々な特徴を有しており、OA機器、情報端末、時計、及びテレビ等の様々な用途に応用されている。特に、薄膜トランジスタ(以下、TFTという)を有する液晶表示装置は、その高い応答性から、携帯テレビやコンピュータなどのように多量の情報を表示するモニタとして用いられている。
近年、情報量の増加に伴い、画像の高精細化や表示速度の高速化に対する要求が高まっている。これら要求のうち画像の高精細化は、例えば、上述したTFTが形成するアレイ構造を微細化することによって実現されている。
一方、表示速度の高速化に関しては、従来の表示モードに代わって、例えばネマティック液晶を用いたOCB(Optically Compensated Birefringence)モード、VAN(Vertically Aligned Nematic)モード、HAN(Hybrid Aligned Nematic)モード、およびπ配列モード、並びにスメクチック液晶を用いた界面安定型強誘電性液晶(SSFLC: Surface-Stabilized Ferroelectric Liquid Crystal)モードおよび反強誘電性液晶(AFLC: Anti-Ferroelectric Liquid Crystal)モードが検討されている。
これら表示モードのうち、特にVANモードは、従来のTN(Twisted Nematic)モードよりも速い応答速度を得ることができ、さらに静電気破壊のような不良発生の原因となるラビング処理を垂直配向により不要にできるという特長を有している。なかでも、配向分割型VANモード(以下、MVAモードという)は、視野角の拡大が比較的容易なことから特に注目されている。
MVAモードでは、マスクラビング、画素電極構造の工夫、画素内に突起を設けるなどして、これらによって画素電極及び対向電極から画素領域に印加される電界の傾きを制御することが行われている。液晶層の画素領域は、液晶分子の配向方向が電圧印加状態で互いに90°の角度をなすような例えば4つのドメインに配向分割され、これにより、視角特性の対称性改善と反転現象の抑止を実現している。
なおかつ、液晶分子が基板主面にほぼ垂直に配列した状態、すなわち黒表示状態での液晶層の位相差の視角依存性を負の位相差板を用いて補償し、これにより、視角に対するコントラスト(CR)を良好なものとしている。さらに、この負の位相差板が偏光板の視角依存性も補償するような面内位相差をもつ2軸位相差板であれば、さらに優れた視角−コントラスト特性を実現することができる。
しかしながら、従来のMVAモードでは、各画素内を配向分割しているため、配向分割境界及び配向分割構造である画素内突起や画素電極スリットの近傍にシュリーレン配向や意図しない方位への配向など、望ましい液晶配列方位とは異なる方位に配列した領域が形成される。
直線偏光板を用い、直線偏光主導の複屈折制御をした液晶表示素子のクロスニコル下における液晶層の透過率Tlp(LC)は次式で表わされる。
Figure 2005037784
この数式(1)において、Iは偏光板の透過軸に平行な直線偏光の透過率であり、θは液晶層の遅相軸と偏光板の光軸とのなす角度であり、Vは印加電圧であり、dは液晶層の厚みであり、λは液晶表示素子への入射光の波長である。
数式(1)において、屈折率異方性Δn(λ,V)は、その領域における実効的な印加電圧及びネマティック液晶分子の各々の傾き角に依存する。T(LC)を0乃至Iに変化させるためには、Δn(λ,V)d/λを0乃至λ/2のレンジで変化させ、なおかつ、θの値をπ/4(rad)とする必要がある。このため、液晶分子がπ/4以外の方位に配列した領域では、透過率が低下することになる。前述したように、MVAモードは、配向分割をしているために、必然的にこうした領域を伴っている。したがって、MVAモードは、TNモードなどと比較して透過率が低いといった問題を有している。
こうした問題を解決するために、円偏光主導型のMVAモードが検討されている。直線偏光板の代わりに位相差板すなわち進相軸及び遅相軸を透過する所定波長の光の間に1/4波長の位相差を与える一軸の4分の1波長板を備えた偏光板、つまり円偏光板を用いることによって前述した問題を解決している。円偏光板を用い、円偏光主導型の複屈折制御をした液晶表示素子のクロスニコル下における液晶層の透過率Tcp(LC)は次式で表わされる。
Figure 2005037784
この数式(2)からわかるように、透過率Tcp(LC)は、液晶分子の配列方位に依存しない。したがって、配向分割境界及び配向分割構造の近傍にシュリーレン配向や意図しない方位への配向など、望ましい液晶配列方位とは異なる方位に配列した領域を伴っていても液晶分子の傾きさえ制御できれば、所望の透過率を得ることができるわけである。
しかしながら、従来の円偏光主導型のMVAモードは、視野角特性が狭いといった問題を抱えている。
図9は、従来の円偏光主導型MVAモードの液晶表示素子の断面構造の一例を示したものである。図9に示すように、第1基板13は、その内面に設けられたITO(インジクム・ティン・オキサイド)からなる共通電極9を備えており、この共通電極9上に画素内を配向分割するための突起12を備えている。これと対向する第2基板14は、その内面に設けられたITOからなる画素電極10を備えており、画素内を配向分割するためのスリット11(画素電極がない領域)を備えている。共通電極9と画素電極10との間には、誘電異方性が負のネマティック液晶7が狭持されており、液晶分子8が電圧を印加しない状態にて基板主面に対してほぼ垂直に配列するよう配向処理がなされている。
こうした構造からなる液晶セルは、その両外面にそれぞれ設けられた、位相差板3,4、及び、偏光板5,6を備えている。位相差板3、4は、図4に示すような屈折率異方性を有する1軸の4分の1波長板であり、その遅相軸が偏光板5,6の透過軸とπ/4(rad)の角度をなすように設けられている。
このような構造では、一対の位相差板3,4は、それぞれの遅相軸が互いに直交する構造となるので、負の位相差板として作用する。例えば550nmの波長の光に対しては−280nm程度の負の位相差を与える。これに対し、液晶層7は、電界制御により2分の1波長の位相差変化を得るには、材料の屈折率異方性Δnと液晶層厚dとを乗じた値Δn・dを300nm以上とする必要がある。このため、液晶表示素子としてのトータルの位相差はゼロとはならず、黒表示時の視野角特性が劣化する。また、1軸の4分の1波長板を用いているので、偏光板の視野角特性に起因して液晶層に入射する円偏光の偏光特性にも視野角依存性が生じている。
このようにして、従来の円偏光主導型MVAモードは、液晶層に入射する入射光を略円偏光として前述した透過率が低い問題を解決しているが、液晶層に入射する円偏光の視角依存性や液晶層の位相差の視角依存性を補償する手段を設けていないため、コントラスト視角が狭いといった問題が生じる。
図10は、図9に示した構造を有する液晶表示素子の等コントラスト曲線の測定結果の一例である。ここで、0度(deg.)及び180度(deg.)の方位が画面の左右方向に相当し、90度(deg.)及び270度(deg.)の方位が画面の上下方向に相当する。図10に示すように、コントラスト比が10:1以上の視野は、上下左右とも±40°程度と狭く、実用に耐え得る特性は得られていなかった。
こうした問題に対し、1軸の4分の1波長板の代わりに図12に示すような屈折率異方性を有する2軸の4分の1波長板を用いて液晶層に入射する円偏光の視角依存性を補償し、視野角特性を改善する提案がなされている。
図11は、図12に示した2軸の4分の1波長板15を用いた円偏光主導型MVAモード液晶表示素子の断面構造の一例を示したものである。この構造では、用いた4分の1波長板の屈折率楕円体が図12に示すようにnx>ny>nzとなっているため、面内の位相差は4分の1波長であり、上下で面内遅相軸が互いに直交するように配置すれば負の位相差板として機能するので、その位相差値を制御すれば液晶層の法線方向の位相差を補償し、視野角特性が改善される。
図13は、図11に示した円偏光主導型MVAモード液晶表示素子の等コントラスト曲線の実測結果である。図10に示した結果と比較して、若干視野が拡大され、特性の改善がなされていることがわかる。しかしながら、斜め方位については、コントラスト比10:1以上の視野は±80°程度と広いが上下左右方位は±40°程度と実用に耐え得る視野角特性となっていない。これは、液晶層の法線方向の位相差が前述した2軸の4分の1波長板である程度改善されるものの、実際、用いることができるフィルムとしては高分子フィルムであり、液晶層の位相差の波長分散に合致させることが困難であることに起因している。また、円偏光板として見れば、十分な視角特性を得る構造とはなっていないことも前述したコントラスト比の視野角特性の一因となっている。
これに対し、図12に示した2軸の4分の1波長板の代わりに図15に示すような屈折率異方性を有する2軸の4分の1波長板を用いた円偏光主導型MVAモード液晶表示素子も提案されている。
図14は、図15に示した2軸の4分の1波長板16を用いた円偏光主導型MVAモード液晶表示素子の断面構造の一例を示したものである。この構造では、用いた4分の1波長板の屈折率異方性が図15に示すようにxn>ny<nzとなっている。図9及び図11に示した構造と同様に、MVAモードの液晶セルの外面に4分の1波長板16及び偏光板5,6を配置した構造となっている。
図14に示した構造では、用いた4分の1波長板の屈折率がny<nzとなっているため、仮にnx>nzであってもこれを液晶セルの上下で遅相軸が直交となるよう配置しても、1軸の4分の1波長板を上下で直交配置した図9の構造と比較して負の位相差としての作用が弱まるし、nx<nzの場合は正の位相差を生ずる。したがって、液晶層の屈折率異方性Δnが極めて小さい場合、つまりは液晶層の位相差変化量が2分の1波長を下回り、液晶セルの透過率が不十分となるような条件としない限り、図9の構造よりもコントラスト視角特性が狭くなってしまう。
図16は、図14に示した円偏光主導型MVAモード液晶表示素子の等コントラスト曲線の実測結果である。図16に示すように、コントラスト比が1:1以下の領域が生じており、図10及び図13より狭い視野角特性となっていることがわかる。こうした特性となっているのは、図11に示した構造と同様に、円偏光板として見れば、十分な視野角特性を得る構造とはなっていないことも一因している。
また、図11に示した構造及び図14に示した構造は、ともに2軸の4分の1波長板を用いている。こうした2軸の位相差板は、高分子フィルムを2軸延伸して得ているため、製造コストが高くなる問題を抱えている。また、屈折率の制御も限られた範囲でしかなしえないので、所望の屈折率楕円体を実現することが困難となっている。さらには、2軸性を得るために、材料の選択範囲が狭く、液晶の屈折率の波長分散特性に合致させることが困難であるといった問題も抱えている。(例えば、非特許文献1及び非特許文献2参照。)
T.Ishinabe etal,A Wide Viewing Angle Polarizer and a Quarter-wave plate with a Wide Wavelength Range for Extremely High Quality LCDs,IDW'01 Proceedings,p485(2001) Y.Iwamoto etal,Improvement of Display Performance of High Transmittance Photo-Alined Multi-domain Vertical Alignment LCDs Using Circular Polarizers,IDW'02 Proceedings,p85(2002)
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、視野角特性を改善することができ、しかも、コストの低減が可能な液晶表示素子を提供することにある。
この発明の第1の様態による液晶表示素子は、
2枚の電極付基板間に液晶層を挟持したドットマトリクス型の液晶セルを、光源側に位置する第1偏光板及び観察側に位置する第2偏光板間に配置し、前記第1偏光板と前記液晶セルとの間に第1位相差板を配置し、前記第2偏光板と前記液晶セルとの間に第2位相差板を配置した表示素子であり、各画素の液晶分子配列が画素に電圧を印加していない状態において基板主面に対してほぼ垂直に配向した円偏光主導型の垂直配向モードの液晶表示素子であって、
前記第1偏光板及び前記第1位相差板を含む円偏光子構成体と、
前記液晶セルを含む可変リターダー構成体と、
前記第2偏光板及び前記第2位相差板を含む円検光子構成体とを、
前記光源、前記円偏光子構成体、前記可変リターダー構成体、前記円検光子構成体の順に構成させた液晶表示素子であり、
前記第1位相差板及び前記第2位相差板は、進相軸及び遅相軸を透過する所定波長の光の間に1/4波長の位相差を与える一軸の4分の1波長板であり、
前記円偏光子構成体は、円偏光子を出射した出射光の偏光状態が出射方位によらず略円偏光となるように偏光子の視角特性を補償する第1補償手段を備え、
さらに、前記可変リターダー構成体は、前記液晶セルの位相差の視角特性を補償する第2補償手段を備えたことを特徴とする。
この発明の第2の様態による液晶表示素子は、
2枚の電極付基板間に液晶層を挟持したドットマトリクス型の液晶セルを、光源側に位置する第1偏光板及び観察側に位置する第2偏光板間に配置し、前記第1偏光板と前記液晶セルとの間に第1位相差板を配置し、前記第2偏光板と前記液晶セルとの間に第2位相差板を配置した表示素子であり、各画素の液晶分子配列が画素に電圧を印加していない状態において基板主面に対してほぼ垂直に配向した円偏光主導型の垂直配向モードの液晶表示素子であって、
前記第1偏光板及び前記第1位相差板を含む円偏光子構成体と、
前記液晶セルを含む可変リターダー構成体と、
前記第2偏光板及び前記第2位相差板を含む円検光子構成体とを、
前記光源、前記円偏光子構成体、前記可変リターダー構成体、前記円検光子構成体の順に構成させた液晶表示素子であり、
前記第1位相差板及び前記第2位相差板は、進相軸及び遅相軸を透過する所定波長の光の間に1/4波長の位相差を与える一軸の4分の1波長板であり、
前記第1偏光板と前記第1位相差板との間に、屈折率異方性がnx>ny=nzとなる光学的に1軸の第3位相差板をその遅相軸が前記第1偏光板の透過軸と略平行となるよう配置し、
さらに、前記液晶セルと前記第1位相差板若しくは前記第2位相差板との間に、屈折率異方性がnx=ny>nzとなる光学的に負の1軸の第4位相差板を配置したことを特徴とする。
特に、液晶層を構成する液晶分子の配列方位が意図する方位以外の方位に配列する領域が必然的に多くなる、すなわち、電圧を印加した状態にて画素内の液晶分子配列方位が一様でないように液晶分子配列が制御された配向分割型の垂直配向モード(MVAモードと称する)であることを特徴とする。
この発明によれば、視野角特性を改善することができ、しかも、コストの低減が可能な液晶表示素子を提供することができる。
以下、この発明の一実施の形態に係る液晶表示素子について図面を参照して説明する。
図1は、一実施の形態に係る液晶表示素子の構成を概略的に示す図である。図1に示すように、液晶表示素子は、各画素の液晶分子配列が画素に電圧を印加していない状態において基板主面に対してほぼ垂直に配向した円偏光主導型の垂直配向モードの液晶表示素子であって、円偏光子構成体Pと、可変リターダー構成体VRと、円検光子構成体Aと、を備えている。
可変リターダー構成体VRは、2枚の電極付基板間に液晶層を挟持したドットマトリクス型の液晶セルCを備えている。すなわち、この液晶セルCは、MVAモードの液晶セルであって、アクティブマトリクス基板14と対向基板13との間に液晶層7を挟持した構造を有している。また、これらアクティブマトリクス基板14と対向基板13との間隔は、図示しないスペーサによって一定に維持されている。
アクティブマトリクス基板14は、ガラス基板などの光透過性を有する絶縁基板を備えて構成され、その一方の主面上に、走査線や信号線などの各種配線、走査線と信号線との交差部付近に設けられたスイッチング素子などを備えているが、発明の作用効果に関与しないので省略する。また、アクティブマトリクス基板14は、これらの上に画素電極10を備えている。画素電極10の表面は、配向膜によって覆われている。
走査線及び信号線などの各種配線は、アルミニウム、モリブデン、銅などによって形成されている。また、スイッチング素子は、例えば、アモルファスシリコンやポリシリコンを半導体層とし、アルミニウム、モリブデン、クロム、銅、タンタルなどをメタル層とした薄膜トランジスタ(TFT)である。このスイッチング素子は、走査線、信号線、並びに画素電極10と接続されている。アクティブマトリクス基板14では、このような構成により、所望の画素電極10に対して選択的に電圧を印加することを可能としている。
画素電極10は、ITO(インジウム・ティン・オキサイド)のような光透過性を有する導電材料によって形成され得る。この画素電極10は、例えばスパッタリング法などにより薄膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いてその薄膜をパターニングすることにより形成される。
配向膜は、ポリイミドなどの光透過性を有する樹脂材料からなる薄膜によって構成されている。なお、この実施形態では、配向膜には、ラビング処理は施さずに液晶分子8に垂直配向性を付与している。
対向基板13は、ガラス基板などの光透過性を有する絶縁基板を備えて構成され、その一方の主面上に、共通電極9を備えている。この共通電極9の表面は、配向膜によって覆われている。
共通電極9は、画素電極10と同様に、光透過性を有する導電材料、例えばITOによって形成され得る。また、配向膜は、アクティブマトリクス基板14側の配向膜と同様に、光透過性を有する樹脂材料、例えばポリイミドによって形成され得る。なお、この実施形態では、共通電極9は、すべての画素電極と切れ目なく対向するよう平坦な連続膜として形成されている。
カラー液晶表示素子として構成する場合、液晶セルCは、カラーフィルタ層を備えている。カラーフィルタ層は、3原色例えば青、緑、赤にそれぞれ着色された着色層で構成されている。このカラーフィルタ層は、アクティブマトリクス基板14側の絶縁基板と画素電極10との間に設けてCOA(color filter on array)構造を採用しても良いし、対向基板13に設けてもよい。
COA構造を採用した場合、カラーフィルタ層にはコンタクトホールが設けられており、画素電極10は、このコンタクトホールを介してスイッチング素子と接続されている。このようなCOA構造は、アクティブマトリクス基板14と対向基板13とを貼り合わせて液晶セルCを構成する際に、アライメントマークなどを利用した高精度な位置合わせが不要となる利点を有している。
液晶層7は、誘電異方性が負のネマティック液晶材料として、メルク(株)社製のF系液晶を用いた。ここで用いた液晶材料の屈折率異方性Δnは、0.102(測定波長は550nm。以下位相差板の屈折率や位相差は全て波長550nmでの測定値を記す)であり、液晶層7の厚みdは3.7μmである。したがって、液晶層7のΔn・dは、377nmである。
円偏光子構成体Pは、液晶セルCの光源すなわちバックライトユニットBL側に位置する第1偏光板6、第1偏光板6と液晶セルCとの間に配置された第1位相差板4を含んでいる。円検光子構成体Aは、液晶セルCの観察側に位置する第2偏光板5、第2偏光板5と液晶セルCとの間に配置された第2位相差板3を含んでいる。
第1偏光板6及び第2偏光板5は、その面内において、互いにほぼ直交する透過軸及び吸収軸を有している。また、第1位相差板4及び第2位相差板3は、その面内において、互いにほぼ直交する進相軸及び遅相軸を有しており、進相軸及び遅相軸をそれぞれ透過する所定波長(例えば550nm)の光の間に1/4波長の位相差を与える一軸の4分の1波長板である。このような第1位相差板4及び第2位相差板3は、それぞれの遅相軸が互いに直交するように配置されている。
液晶表示素子は、バックライトユニットBL、円偏光子構成体P、可変リターダー構成体VR、円検光子構成体Aの順に積層して構成されている。このように構成された液晶表示素子は、円偏光子構成体Pが円偏光子を出射した出射光の偏光状態が出射方位によらず略円偏光となるように偏光子の視角特性を補償する第1補償手段2を備え、さらに、可変リターダー構成体VRが液晶セルCの位相差の視角特性を補償する第2補償手段1を備えている。
すなわち、円偏光子構成体Pは、第1偏光板6と第1位相差板4との間に配置された、屈折率異方性がnx>ny=nzとなる光学的に1軸の第3位相差板(Aプレート)2を備えている。この第3位相差板2は、その遅相軸が第1偏光板6の透過軸と略平行となるように配置されている。
また、可変リターダー構成体VRは、液晶セルCと第1位相差板4若しくは第2位相差板3との間に配置された、屈折率異方性がnx=ny>nzとなる光学的に負の1軸の第4位相差板(Cプレート)1を備えている。図1に示した実施の形態では、第4位相差板1は、液晶セルCと第2位相差板3との間に配置されている。
第4位相差板1としては、図2に示すような構造の屈折率楕円体(nx=ny<nz)を有するものが適用可能である。第3位相差板2としては、図3に示すような構造の屈折率楕円体(nx>ny=nz)を有するものが適用可能である。第1位相差板4及び第2位相差板3としては、図4に示すような構造の屈折率楕円体(nx>ny=nz)を有するAプレートの1種に相当するものが適用可能である。なお、図2乃至図4において、nx及びnyはそれぞれの位相差板の面内方向での屈折率を示し、nzはそれぞれの面に対する法線方向の屈折率を示すものとする。
図5は、図1に示した液晶表示素子の視野角特性の光学原理を説明するための各光路における偏光状態を概念的に示す図である。
すなわち、液晶表示素子では、光学的に負の1軸媒体である第4位相差板(Cプレート)1を用い、その他に別途に設けた第1位相差板4及び第2位相差板3とともに負の位相差板として作用させ、Δn・dが280nm以上となる液晶層7の法線方向に沿った位相差の視野角依存性を補償している。このような補償機能を有した第4位相差板1を第1位相差板4と第2位相差板3との間、つまり液晶層7と第1位相差板4との間または第2位相差板3との間に設けている。このため、第1位相差板4及び第2位相差板3に入射する光が直線偏光である限り、第1位相差板4及び第2位相差板3を出射した光は出射角度や出射方位によらず略円偏光となる。
したがって、第4位相差板1が液晶層7と第2位相差板3との間に位置する場合、液晶層7に入射する光は入射角度や方位に依らず円偏光となる。液晶層7の法線方位の位相差により、円偏光が楕円偏光になったとしても第4位相差板1の作用により円偏光に戻されるので、第4位相差板1の上に位置する第2位相差板3に入射する光は、入射角度や入射方位に依らず円偏光となる。したがって、観察する方向に関わらず良好な表示特性を得ることができる。
また、第4位相差板1が液晶層7と第1位相差板4との間に位置する場合、第4位相差板1に入射する光は入射角度や入射方位に依らず円偏光となる。第4位相差板1の法線方位の位相差により、円偏光が楕円偏光になったとしても液晶層7の作用により円偏光に戻されるので、液晶層7の上に位置する第2位相差板3に入射する光は、入射角度や入射方位に依らず円偏光となる。したがって、第4位相差板1を液晶層7と第2位相差板3との間に配置した場合と同様に、観察する方向に関わらず良好な表示特性を得ることができる。
これに対し、前述した図11の構造からなる円偏光主導型MVAモード液晶表示素子では、屈折率異方性がnx>ny>nzである2軸の4分の1波長板15を配置し、これら一対の4分の1波長板15の遅相軸を互いに直交させた構造となっている。これらの4分の1波長板15は、上述した実施の形態に採用した第4位相差板1、及び、第1位相差板4及び第2位相差板3の機能を同時に実現する機能を有しているが、液晶層7の法線方向の位相差をも補償する条件とした場合、2軸の4分の1波長板を出射した光は必然的に楕円偏光となる。したがって、2軸の4分の1波長板を出射した光は、楕円長軸方向に方位を持った偏光となっている。結果的に、液晶分子配列方位に依存した透過率特性となるため、図13に示したように、方位によっては、十分な視野角補償効果が得られない。
これに対して、この実施の形態の液晶表示素子構造では、液晶層7及びこれの法線方向の位相差を補償する第4位相差板1に入射する偏光を方位的な極性のない円偏光としているので、前述した問題は発生せず、方位に依存しない補償効果が得られる。
こうした効果を十分に得るには、入射光側に位置する第1波長板4及び第1偏光板6との間に、第1偏光板6の視角特性を補償するような第1補償手段、すなわち、屈折率楕円体が図3に示されるようにnx>ny=nzである1軸の第3位相差板(つまりAプレート)2を遅相軸が第1偏光板6の透過軸と略平行となるように配置すれば尚良い視角特性を得ることができる。
この第3位相差板2を設けない構造は、素子全体の光学構造として、トータルの位相差としては図11に示した構造と同等であるが、各々の光学部材の配置順や光学部材の使用数が異なった構造となっている。しかしながら、前述したように、液晶層7及びこれの法線方向の位相差を補償する第4位相差板1に入射する光を極性のない円偏光とすることによって初めて液晶分子配列方位に依存しない光学補償がなされるものである。つまり、この実施の形態で説明した第4位相差板1、第3位相差板2、第1位相差板4及び第2位相差板3を採用しても、図1を参照して説明したような構造としない限り、同様の効果を得ることはできない。
例えば、前述した第4位相差板1を第1位相差板4と第1偏光板6との間に配置した場合、第1位相差板4に入射する偏光が入射方向によっては楕円偏光となるため、第1位相差板4を通過しても円偏光とはならず、前述した効果を得られない。また、第3位相差板2を第2偏光板5と第2位相差板3との間に配置しても、第1偏光板6の視角特性は補償されないので、前記第1位相差板4を出射した光が楕円偏光となり、前述した効果を得られないこととなる。
また、上述した実施の形態に係る液晶表示素子は、液晶セルCにおいて、電圧を印加した状態にて画素内の液晶分子配列が少なくとも2方位を向くように制御された配向分割型の垂直配向モードであって、各画素における開口領域のうち、少なくとも半分の領域において、電圧を印加した状態における画素内の液晶分子の配列方位が第2偏光板5の吸収軸若しくは透過軸と略平行となるように制御されることが望ましい。
このような配向制御は、図1に示したように、画素内に配向分割制御用の突起12を備えることで実現可能であるし、また、画素電極10の一部に配向分割制御用のスリット11を設けることでも実現可能であり、さらには、アクティブマトリクス基板14及び対向基板13における液晶層7を挟持する面に配向分割制御用のラビング等の配向処理を施した配向膜を設けることでも実現可能である。さらには、これらの突起12、スリット11、及び、配向処理を施した配向膜の少なくとも2つを組み合わせても良いことは言うまでもない。
前述したように、直線偏光主導型MVAモード液晶表示素子では、液晶分子配列方位が偏光板の透過軸に対してπ/4(rad)の角度をなすとき(Tlp(LC)の数式(1)中のθの値がπ/4(rad)となるとき)、最大の透過率を得ることができる。したがって、直線偏光主導型MVAモードの場合、電圧を印加した状態における画素内の液晶分子配列方位が偏光板の透過軸に対してπ/4(rad)の角度をなすように画素内に配向分割構造(突起やスリット)を設けたり、配向膜にラビング等の配向処理を施したりしている。
これに対して、円偏光主導型MVAモードの液晶表示素子の場合、透過率は電圧を印加した状態における画素内の液晶分子配列方位に依存しない。したがって、液晶層7及び第4位相差板1にて2分の1波長の位相差を得られれば、液晶分子配列方位に依らず、優れた透過率特性を得ることができる。
配向分割方垂直配向モードでは、前述した2分の1波長の位相差を光の入射角度に依存せず得られるように配向分割をなしている。しかしながら、入射角度や液晶分子の傾き角によっては、配向分割効果による位相差の方位性の補償がなされない場合が生じる。こうした問題を最小限に抑えるためには、前述したように、液晶分子配列方位を偏光板の透過軸若しくは吸収軸と平行な方位にすると良い。これは、液晶層7及び第4位相差板1を出射した光が円偏光にならず楕円偏光となったときにその楕円偏光の長軸の方位が検光子である第2偏光板5の光軸(透過軸及び吸収軸)と平行となるためである。
また、上述した実施の形態に係る液晶表示素子では、第4位相差板1は、カイラルネマティック、若しくは、コレステリック、若しくは、ディスコティック液晶ポリマーのいずれかからなるCプレート層を有するフィルムによって構成してもよい。
前述したように、この実施の形態では、液晶層7の法線方向の位相差を補償する目的で第4位相差板1を適用している。補償する液晶層7の位相差には波長分散があり、この波長分散を含めて液晶層7の位相差を補償するには、補償板である第4位相差板1も同等の波長分散を持っていた方がより優れた補償効果が得られる。したがって、第4位相差板1は、前述したように液晶ポリマーにて形成した方が良い。
また、第4位相差板1を、そのCプレート層を第2位相差板3上(液晶セルCに対向する面上)に形成すれば、第4位相差板1を形成する際のベースフィルムと第2位相差板3とを一体化できるので、部材の削減及び全体の層厚が削減でき、薄型化に有利である。
さらに、上述した実施の形態に係る液晶表示素子では、第3位相差板2がアートン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ゼオノア樹脂、トリアセチルセルロース樹脂など、その面内でのリターデーション値が入射光波長に殆ど依存しない樹脂のいずれかによって形成されることが望ましい。
前述したように、ここで採用した第3位相差板2、具体的には第1位相差板4と第1偏光板6との間に配置する第3位相差板2は、偏光板の視角特性を補償する機能を有している。偏光板の視角特性は、殆ど波長に依存しない。したがって、前述した第4位相差板1とは異なり、補償板である第3位相差板2の位相差の波長分散もより少ないことが望ましい。よって、第3位相差板2は、位相差の波長分散の少ない前述した材料を用いて構成した方が、より効果的である。
このように、この実施の形態に係る液晶表示素子は、液晶層7の視角補償機能と偏光板の視角補償機能とを分離することにより、各々の波長分散を個別に制御することが可能となるので、これを同時になす従来の構成と比較して、波長に対する補償効果が優れたものとなる効果も得ることができる。
またさらに、上述した実施の形態に係る液晶表示素子では、第4位相差板は、その面内方向の屈折率をnxy(C)、法線方向の屈折率をnz(C)、厚みをd(C)とし、液晶セルCにおける液晶層7の液晶材料の屈折率異方性をΔn(LC)、液晶セルCにおける液晶層7の厚みをd(LC)、液晶表示素子への入射光の波長をλとしたとき、
Δn(LC)×d(LC)≧{nxy(C)−nz(C)}×d(C)
≧Δn(LC)×d(LC)−λ/2
を満足することが望ましい。
前述した第4位相差板1に依る液晶層7の法線方向の位相差は、Δn(LC)×d(LC)で表される。第1位相差板4及び第2位相差板3(ともに4分の1波長板)の法線方向の位相差は、−λ/2で表される。したがって、このような4分の1波長板の法線方向の位相差を、4分の1波長板を2軸化して解消した場合、液晶層7の法線方向の位相差を解消する第4位相差板1の位相差{nxy(C)−nz(C)}×d(C)は、Δn(LC)×d(LC)となる。
逆に、このような4分の1波長板の法線方向の位相差を解消しない場合、Δn(LC)×d(LC)−λ/2となる。解消しない場合、液晶層7や第4位相差板1に入射する円偏光は、若干楕円化するが、遅相軸は面内方位にあるので、この現象はほぼ無視してよい。
したがって、偏光板の偏光度が∞と仮定すれば、第4位相差板の位相差{nxy(C)−nz(C)}×d(C)は、Δn(LC)×d(LC)−λ/2とするのが望ましい。しかしながら、偏光板の偏光度を波長に依らず∞とすることは事実上不可能であり、また、これを波長に関わらず高めると透過率を低減させてしまう。したがって、実用的な透過率を得る偏光度とする必要があり、この場合、偏光度が十分でない分、第4位相差板1の位相差の絶対値を高める必要がある。
この場合の位相差値は、偏光状態が丁度逆の形となる2分の1波長を越えることはないので、最適な位相差の絶対値は第4位相差板1の位相差の絶対値を偏光板の偏光度が∞と仮定した場合の最適値であるΔn(LC)×d(LC)−λ/2より大きく、偏光状態が丁度逆の形となる2分の1波長を越えないΔn(LC)×d(LC)とすることが前述した補償効果を得る必要条件となる。
以下に、この発明の具体的な実施形態について説明する。
《実施形態1》
この実施形態1では、第1位相差板4及び第2位相差板3として、日東電工社製のアートン樹脂からなる1軸の4分の1波長板(面内位相差は140nm)を適用した。また、第2位相差板3として用いたフィルムの表面(液晶セルCとの対向面)をラビングして、その上に屈折率異方性Δnが0.102であり、ヘリカルピッチが0.9μmであるメルク社製の紫外線架橋型のカイラルネマティック液晶を層厚2.2μmとなるよう塗布し、螺旋軸がフィルム法線方向となる状態にて紫外線を照射し、液晶ポリマー化された第4位相差板(Cプレート層)1を第2位相差板3と一体に形成した。
このようにして得られた第4位相差板1の法線方向における位相差の絶対値は、205nmとなっている。こうして得られた第4位相差板1を有する第2位相差板3を、図1に示すように、第4位相差板1が液晶層7側に位置するように糊などの接着層を介して貼り付けた。また、第2位相差板3の直上には、第2偏光板5として日東電工社製の偏光板SEG1224DUを糊などの接着層を介して貼り付けた。
一方、前述した第3位相差板2として、日東電工社製のアートン樹脂からなる、面内位相差が400nmである1軸の位相差板を適用した。第2位相差板3と同一の4分の1波長板を第1位相差板4として適用した。さらに、第1偏光板6として、日東電工社製のSEG1224DUを適用した。これら第1位相差板4、第3位相差板2、及び第1偏光板6は、基板14からこの順序で糊などの接着層を介して貼り付けた。
第1偏光板6及び第2偏光板5の各々の透過軸と第1位相差板4及び第2位相差板3の遅相軸とのなす角度はπ/4(rad)としてあり、第1偏光板6の透過軸と第3位相差板2の遅相軸とは平行としてあり、液晶層7に電圧を印加した際の液晶分子配列方位は各々の偏光板5,6の透過軸と平行若しくは直交するように突起12やスリット11を配置してある。また、第2偏光板5の吸収軸と第1偏光板6の吸収軸は、互いに直交するよう配置してある。
このように構成された液晶表示素子において、液晶層7に印加する電圧を4.2V(白表示時)及び1.0V(黒表示時;液晶材料のスレショルド電圧未満の電圧であり、液晶分子は垂直配向のままの状態となる電圧である)となるようにして駆動させ、コントラスト比の視角特性を評価した。
結果を図6に示す。ここでは、30度(deg.)及び210度(deg.)の方位が画面の左右方向に相当し、120度(deg.)及び300度(deg.)の方位が画面の上下方向に相当する。ほぼ全方位でコントラスト比10:1以上の視野が±80°以上となり、優れた視野角特性を得られることが確認できた。また、4.2Vにおける透過率を測定したところ、5.0%と極めて高い透過率を得ていることが確認できた。
《実施形態2》
図1に示した構成の液晶表示素子において、画素電極10にスリット11を設けず、また対向基板13の突起12も設けず、これらの代わりに、各々の基板に設けた配向膜の表面を一様な方向にラビング処理した。これ以外は、実施形態1と同様の材料、構造、製造方法にて配向分割していない垂直配向モードからなる液晶表示素子を作成した。
ラビング方向としては、第2偏光板5の吸収軸と平行となる方位にラビング処理したものと、45°の角度となるようラビング処理したものと、の2種の液晶表示素子を作成した。こうして得られた2種の液晶表示素子の液晶層7に印加する電圧を4.2V及び1.0Vとなるようにして駆動させ、コントラスト比の視角特性を評価した。
それぞれの評価結果を図7A及び図7Bに示す。図7Aは第2偏光板5の吸収軸と平行となる方位にラビング処理したものの評価結果であり、図7Bは第2偏光板5の吸収軸に対して45°の角度の方位にラビング処理したものの評価結果である。いずれの結果も広いコントラスト視角特性となっているが、図から明らかなように、液晶分子配列方位が偏光板の吸収軸や透過軸と平行となるようラビング処理した図7Aの構造の方がコントラスト視角が広くなることを確認できた。
《比較例1》
図1に示した構成から第1位相差板4、第2位相差板3、第3位相差板2、及び、第4位相差板1を省き、液晶分子配列方位が偏光板の吸収軸と45°の角度をなすように構成し、これ以外の条件は実施形態1と同様の材料、製造方法にて直線偏光主導型のMVAモードの液晶表示素子を作成した。実施形態1と同様にして透過率を測定したところ、4.0%となり、上述した実施形態1及び2より低い値であった。
《比較例2》
図9に示した構成の液晶表示素子を作成した。実施形態1と比較して第3位相差板2及び第4位相差板1を用いていない点以外は、実施形態1と同様の材料、製造方法にて液晶表示素子を作成した。実施形態1と同様にしてコントラスト比の視角依存性を測定した。測定結果は、図10に示した通りである。図示するように、コントラスト比が10:1以上の視野は、上下左右で±40°となり、上述した実施形態1及び2より狭かった。
《比較例3》
図11に示した構成の液晶表示素子を作成した。用いた2軸の位相差板は日東電工社製のアートン樹脂からなる位相差板であり、面内位相差は140nm、法線方向の位相差(nx−nzに層厚を乗じた値)は各々105nmである。実施形態1と同様にしてコントラスト比の視角依存性を測定した。測定結果は、図13に示した通りである。図示するように、コントラスト比が10:1以上の視野は、斜め方位で±80°と広いが、上下左右方位では±40°となり、上述した実施形態1及び2より狭かった。
《実施形態3》
実施形態1における第4位相差板1を、一方は実施形態1と同様の材料、もう一方はアートン樹脂からなる材料にて作成し、これらを用いて、これら以外の構成、材料、製法、光学的な物性値は実施形態1と同様にして、2種類の液晶表示素子を作成した。液晶層に印加する電圧を1.0Vとなるようにして駆動させ、黒表示時の色度の視角依存性を評価した。
それぞれの評価結果を図8A及び図8Bに示す。図8Aは液晶ポリマーにて作成した第4位相差板1を適用した液晶表示素子の評価結果であり、図8Bはアートン樹脂にて作成した第4位相差板1を適用した液晶表示素子の評価結果である。また、いずれの結果も80°コーンの視野における、色度の評価結果を全てプロットしたものである。いずれの結果も優れた色視野角特性であるが、実施形態1の構成である図8Aの方がよりすぐれた色視角特性を得ることが確認できた。
以上説明したように、この発明によれば、垂直配向モードや配向分割方垂直配向モードなどの液晶層にて入射光の位相を略2分の1波長変調させる表示モードにおいて、液晶分子の配列方位がシュリーレン配向や意図する方位以外の方位に配列することなどによる透過率の低下を防ぐために、液晶層に入射する偏光を円偏光とした円偏光主導型の表示モード、特に円偏光主導型MVAモードにおいて、視野角特性が狭いといった問題、及び、用いる部材の製造コストが高いといった問題を解決するために、新規な液晶表示素子の構造を提供するものである。
これによれば、新規な構造により、従来の円偏光主導型MVAモードと同様に、高い透過率特性を得るばかりでなく、優れたコントラスト視角特性を実現することができ、しかも、従来の視角補償構造を伴った円偏光主導型MVAモードよりも安価に提供することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
図1は、この発明の一実施の形態に係る液晶表示素子の断面構造の一例を概略的に示す図である。 図2は、図1に示した液晶表示素子に適用可能な第4位相差板の屈折率楕円体の形状を説明するための図である。 図3は、図1に示した液晶表示素子に適用可能な第3位相差板の屈折率楕円体の形状を説明するための図である。 図4は、図1に示した液晶表示素子に適用可能な第1位相差板及び第2位相差板の屈折率楕円体の形状を説明するための図である。 図5は、図1に示した液晶表示素子のコントラスト視角特性の補償原理を説明するための図である。 図6は、実施形態1に係る液晶表示素子の等コントラスト曲線の一例を示す図である。 図7Aは、実施形態2に係る液晶表示素子であって、偏光板の吸収軸と平行となる方位にラビング処理して構成したものの等コントラスト曲線の一例を示す図である。 図7Bは、実施形態2に係る液晶表示素子であって、偏光板の吸収軸に対して45°の角度の方位にラビング処理して構成したものの等コントラスト曲線の一例を示す図である。 図8Aは、実施形態3に係る液晶表示素子であって、第4位相差板として液晶ポリマーを適用したものの黒表示時の色度の視角特性の一例を説明するためのxy色度座標である。 図8Bは、実施形態3に係る液晶表示素子であって、第4位相差板としてアートン樹脂を適用したものの黒表示時の色度の視角特性の一例を説明するためのxy色度座標である。 図9は、従来の液晶表示素子の断面構造の一例を説明するための図である。 図10は、図9に示した液晶表示素子の等コントラスト曲線の一例を示す図である。 図11は、従来の液晶表示素子の断面構造の一例を説明するための図である。 図12は、図11に示した液晶表示素子に用いる2軸の4分の1波長板の屈折率楕円体の形状を説明するための図である。 図13は、図11に示した液晶表示素子の等コントラスト曲線の一例を示す図である。 図14は、従来の液晶表示素子の断面構造の一例を説明するための図である。 図15は、図14に示した液晶表示素子に用いる2軸の4分の1波長板の屈折率楕円体の形状を説明するための図である。 図16は、図14に示した液晶表示素子の等コントラスト曲線の一例を示す図である。
符号の説明
1…第4位相差板(Cプレート)、2…第3位相差板(Aプレート)、3…第2位相差板(1軸の4分の1波長板)、4…第1位相差板(1軸の4分の1波長板)、5…第2偏光板、6…第1偏光板、7…液晶層、8…液晶分子、9…共通電極、10…画素電極、11…スリット、12…突起、13…対向基板、14…アクティブマトリクス基板、BL…バックライトユニット(光源)、P…円偏光子構成体、VR…可変リターダー構成体、A…円検光子構成体、C…液晶セル

Claims (11)

  1. 2枚の電極付基板間に液晶層を挟持したドットマトリクス型の液晶セルを、光源側に位置する第1偏光板及び観察側に位置する第2偏光板間に配置し、前記第1偏光板と前記液晶セルとの間に第1位相差板を配置し、前記第2偏光板と前記液晶セルとの間に第2位相差板を配置した表示素子であり、各画素の液晶分子配列が画素に電圧を印加していない状態において基板主面に対してほぼ垂直に配向した円偏光主導型の垂直配向モードの液晶表示素子であって、
    前記第1偏光板及び前記第1位相差板を含む円偏光子構成体と、
    前記液晶セルを含む可変リターダー構成体と、
    前記第2偏光板及び前記第2位相差板を含む円検光子構成体とを、
    前記光源、前記円偏光子構成体、前記可変リターダー構成体、前記円検光子構成体の順に構成させた液晶表示素子であり、
    前記第1位相差板及び前記第2位相差板は、進相軸及び遅相軸を透過する所定波長の光の間に1/4波長の位相差を与える一軸の4分の1波長板であり、
    前記円偏光子構成体は、円偏光子を出射した出射光の偏光状態が出射方位によらず略円偏光となるように偏光子の視角特性を補償する第1補償手段を備え、
    さらに、前記可変リターダー構成体は、前記液晶セルの位相差の視角特性を補償する第2補償手段を備えたことを特徴とする液晶表示素子。
  2. 2枚の電極付基板間に液晶層を挟持したドットマトリクス型の液晶セルを、光源側に位置する第1偏光板及び観察側に位置する第2偏光板間に配置し、前記第1偏光板と前記液晶セルとの間に第1位相差板を配置し、前記第2偏光板と前記液晶セルとの間に第2位相差板を配置した表示素子であり、各画素の液晶分子配列が画素に電圧を印加していない状態において基板主面に対してほぼ垂直に配向した円偏光主導型の垂直配向モードの液晶表示素子であって、
    前記第1偏光板及び前記第1位相差板を含む円偏光子構成体と、
    前記液晶セルを含む可変リターダー構成体と、
    前記第2偏光板及び前記第2位相差板を含む円検光子構成体とを、
    前記光源、前記円偏光子構成体、前記可変リターダー構成体、前記円検光子構成体の順に構成させた液晶表示素子であり、
    前記第1位相差板及び前記第2位相差板は、進相軸及び遅相軸を透過する所定波長の光の間に1/4波長の位相差を与える一軸の4分の1波長板であり、
    前記第1偏光板と前記第1位相差板との間に、屈折率異方性がnx>ny=nzとなる光学的に1軸の第3位相差板をその遅相軸が前記第1偏光板の透過軸と略平行となるよう配置し、
    さらに、前記液晶セルと前記第1位相差板若しくは前記第2位相差板との間に、屈折率異方性がnx=ny>nzとなる光学的に負の1軸の第4位相差板を配置したことを特徴とする液晶表示素子。
  3. 前記液晶セルは、電圧を印加した状態にて画素内の液晶分子配列が少なくとも2方位を向くように制御された配向分割型の垂直配向モードであることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示素子。
  4. 各画素における開口領域のうち、少なくとも半分の領域において、前記電圧を印加した状態における画素内の液晶分子配列方位が前記第1偏光板の吸収軸若しくは透過軸と略平行となるように制御されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液晶表示素子。
  5. 画素内に配向分割制御用の突起を備えたことを特徴とする請求項4に記載の液晶表示素子。
  6. 前記電極に配向分割制御用のスリットを設けたことを特徴とする請求項4に記載の液晶表示素子。
  7. 2枚の前記基板における前記液晶層を挟持する面に配向分割制御用の配向処理を施した配向膜を設けたことを特徴とする請求項4に記載の液晶表示素子。
  8. 前記第4位相差板は、カイラルネマティック、コレステリック、ディスコティック液晶ポリマーのいずれかからなるCプレート層を有することを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の液晶表示素子。
  9. 前記第4位相差板は、Cプレート層を前記第2位相差板上に形成したことを特徴とする請求項8に記載の液晶表示素子。
  10. 前記第3位相差板は、アートン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ゼオノア樹脂、トリアセチルセルロース樹脂のいずれかの樹脂によって形成されたことを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1項に記載の液晶表示素子。
  11. 前記第4位相差板は、その面内方向の屈折率をnxy(C)、法線方向の屈折率をnz(C)、厚みをd(C)とし、前記液晶層の液晶材料の屈折率異方性をΔn(LC)、前記液晶層の厚みをd(LC)、液晶表示素子への入射光の波長をλとしたとき、
    Δn(LC)×d(LC)≧{nxy(C)−nz(C)}×d(C)
    ≧Δn(LC)×d(LC)−λ/2
    を満足することを特徴とする請求項2乃至10のいずれか1項に記載の液晶表示素子。
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