JP2005037018A - 給湯機及び給湯機の組立方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この給湯暖房機1の組立方法は、設置時における前面及び底面が開放された略直方体形状のバックカバーと、バックカバーの底面に固定された底板5とに、各装置を組み付ける。底板5に、水量調整器61と、給湯用ガス開閉器54と、暖房用ガス開閉器35と、水量調整器61とを組み付け、バックカバーに、給湯用バーナと、暖房用バーナと、給湯用熱交換器と、暖房用熱交換器と、給湯用ファン41と、暖房用ファン42とを組み付ける。次に、各装置を組み付けた底板5を、各装置を組み付けたバックカバーの開放される底面側に装着して固定し、バックカバーの開放される前面側にフロントカバーを固定することにより給湯暖房機1が組み立てられる。
【選択図】 図8
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、給湯機及び給湯機の組立方法に関し、詳細には、バーナの燃焼気体から熱を回収して通水を過熱して湯を供給する給湯機及び給湯機の組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、給湯機は前面が開口する箱状の筐体を有し、その筐体内に、熱源機としてのバーナ、バーナに空気を供給する送風機、水を加熱する熱交換器、熱交換器に供給するガスの量を調整する燃料供給装置及び温水を外部の放熱器等に循環させる循環ポンプ等の各装置を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような給湯機では、筐体の前面の開口部には前面パネルが着脱可能となっており、前面パネルを取り外すことにより、筐体の内部に組み付けられた装置のメンテナンス作業及び交換作業等が可能となっていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−126479号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の給湯機の組み立て時には、上述の各装置が筐体の内側に各々組み付けられるため、各装置の筐体内における組み付けの位置決めが難しく、自動組立作業等の合理化が図りにくいという問題点があった。また、給湯機を組み立てた状態において、各装置が筐体内にて互いに重なり合った状態で組み付けられているため、前面パネルの外された筐体の前面からの各構成装置の交換作業、及び検査等が難しく、作業時間がかかるという問題点があった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、給湯機を構成する各装置の組み付けを簡素化し、組み立てが容易な給湯機及び給湯機の組立方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の給湯機は、筐体内に、バーナと、当該バーナに空気を送風する送風ファンと、前記バーナの上方に設けられ、前記バーナの燃焼気体から熱を回収して水を加熱する熱交換器と、当該熱交換器に供給する水の量を調整する水量調整器と、前記バーナに供給する燃料の量を調整する燃料調整器とを備えた給湯機であって、前記筐体は、設置時における前面及び底面が開放された略直方体形状のバックカバーと、前記バックカバーの底面に脱着可能に固定される底板と、当該バックカバーの前面に脱着可能に固定されるフロントカバーとから構成され、前記バックカバーには、前記バーナと、前記送風ファンと、前記熱交換器とが固定され、前記底板には、前記水量調整器と、前記燃料調整器と、水が供給される給水接続口と、ガス燃料が供給されるガス接続口と、前記熱交換器によって加熱された湯が排出される給湯接続口とが固定され、前記固定された状態で、前記バックカバーに前記底板が組み付けられることを特徴とする。
【0007】
この構成の給湯機の組立時では、設置時における前面及び底面が開放されたバックカバーには、バーナと、送風ファンと、熱交換器とが固定され、底板には、水量調整器と、燃料調整器と、給水接続口と、ガス接続口と、給湯接続口とが固定され、その後、バックカバーに底板を組み付けるため、底板に固定される各装置の取付作業においては、筐体の他の壁面が邪魔にならずに行えるため、給湯機の組み立てを容易にすることができる。また、バックカバーに底板を固定する前段階において、底板に固定された装置は外部に露出された状態となり、底板に固定された水量調整器及び燃料調整器の検査がしやすく、装置の交換作業等が行い易い。
【0008】
また、請求項2に記載の給湯機は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記バックカバーの背面の底面側の端部に設けられ、前記バックカバーの背面から前記フロントカバーに向かって前記背面に対して略直角方向に張り出した第1のフランジと、当該第1のフランジに設けられた第1の固定穴と、前記第1のフランジと当接する前記底板に設けられ、前記第1の固定穴に対向する第1の取付穴と、前記バックカバーの両側面の端部と当接する前記底板の両端部に各々設けられ、前記バックカバーの上部に向かって前記底板に対して略直角方向に各々張り出した第2のフランジと、当該第2のフランジに各々設けられた第2の固定穴と、前記第2のフランジと当接する前記バックカバーの両端部近傍に各々設けられ、前記第2の固定穴に各々対向する第2の取付穴とを備えている。
【0009】
この構成の給湯機では、請求項1に記載の発明の作用に加え、バックカバーへの底板の取付作業において、各装置を組み付けたバックカバーの背面側を床面等に載置した場合、第1のフランジに設けられた第1の固定穴と底板に設けられた第1の取付穴、及び第2のフランジに設けられた第2の固定穴とバックカバーに設けられた第2の取付穴は各々床面側に隠れることがないので、取付作業中にバックカバー及び底板を置き換えることなく、バックカバーに底板を迅速に固定することができる。
【0010】
また、請求項3に記載の給湯機は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記バックカバーの背面及び側面の底面側端部に各々設けられ、前記バックカバーの内側に向かって前記背面及び前記側面に対して略直角方向に各々張り出した3つの第3のフランジと、当該第3のフランジに各々設けられた第3の固定穴と、前記第3のフランジと当接する前記底板に各々設けられ、前記第3の固定穴に各々対向する第3の取付穴とを備えている。
【0011】
この構成の給湯機では、請求項1に記載の発明の作用に加え、各装置を組み付けたバックカバーの背面側を床面等に載置した場合、底板側からバックカバーに向かって一方向に第3のフランジに設けられた第3の固定穴と、底板に設けられた第3の取付穴とを固定具で固定できるので、組み立て作業を迅速に行うことができる。
【0012】
また、請求項4に記載の給湯機の組立方法は、設置時における前面及び底面が開放された略直方体形状のバックカバーと、当該バックカバーの底面に固定された底板と、前記バックカバーの前面に固定されたフロントカバーとから構成された筐体内に、空気と燃料との混合気体を燃焼するバーナと、当該バーナに空気を送風する送風ファンと、前記バーナの上方に設けられ、前記バーナの燃焼気体から熱を回収して水を加熱する熱交換器と、当該熱交換器に供給する水の量を調整する水量調整器と、前記バーナに供給する燃料の量を調整する燃料調整器とを組み付ける給湯機の組立方法であって、前記バックカバーに、前記バーナと、前記送風ファンと、前記熱交換器とを固定する工程と、前記底板に、前記水量調整器と、前記燃料調整器とを固定する工程と、前記底板を前記バックカバーの底面側から固定する工程とを包含することを特徴とする。
【0013】
この構成の給湯機の組立方法では、バックカバーに、バーナと、送風ファンと、熱交換器とを固定し、底板に、水量調整器と、燃料調整器とを固定した後に、底板を前記バックカバーの底面側から固定する。したがって、筐体内に組み付ける装置の多くを底板に直接組み付けるため、水量調整器及び燃料調整器等の装置の底板への固定は容易であり、しかも、それらは外部に露出された状態であるので、固定された各装置の検査が行い易い。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。本発明の一実施の形態では、供給された水道水を加熱して外部に湯を供給する給湯機能と、湯を外部の室内及び床下に設置された放熱器(図示外)に供給し、室内や床を暖房する暖房機能とを併せもつ給湯暖房機1を本発明の一実施の形態として詳細に説明する。まず、給湯暖房機1の外観について、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、給湯暖房機1の正面図であり、図2は、給湯暖房機1の側面図であり、図3は、給湯暖房機1の底面図であり、図4は、バックカバー3と底板5との固定方法を示す斜視図である。図1,図2及び図3に示すように、給湯暖房機1は略直方体形状の筐体2を備えており、筐体2は横幅:451mm、高さ600mm、奥行き:240mmの略直方体形状の箱である。さらに、筐体2は、図2又は図4に示すように、平面視略長方形状の一枚の平板を平面視略コの字型形状に折り曲げ、左側壁3a,右側壁3b及び背面壁3cが各々形成された周壁部13の上端部側に平面視略長方形の天板8が上方から覆設されて構成されるバックカバー3と、バックカバー3の開放された底面側に固定される底板5と、バックカバー3の背面壁3cと対向する前面側に固定されるフロントカバー4とにより構成されている。
【0015】
まず、給湯暖房機1のフロントカバー4について、図1及び図2を参照して説明する。図1及び図2に示すように、給湯暖房機1の前面側には正面視略長方形状のフロントカバー4が、バックカバー3の開放された前面側に固定されている。フロントカバー4の上部の略中央には、正面視略円形状の排気口7が形成されている。そして、その排気口7の外周枠には、中央が排気口7と同形状に貫通する略円柱形状の排気アダプタ6がフロントカバー4から水平方向に凸設されている(図2参照)。そして、排気口7には外部から異物が侵入することを防止するスリット穴状のカバー7aが嵌め込まれている。
【0016】
また、図1に示すように、フロントカバー4の下部には、開口部を塞ぐ横長の正面視略長方形状のケーブル接続扉10が右側寄りに設けられており、その上部はビス10a、10bによって、フロントカバー4に固定されている。このケーブル接続扉10の裏面側には、後述するコントローラ60(図9参照)が設けられており、コントローラ60の点検、又は給湯暖房機1の試運転時によるコントローラ60の操作等の場合において、ケーブル接続扉10をフロントカバー4から外して作業が行えるようになっている。また、フロントカバー4の上部の左側の角部近傍にも、開口部を塞ぐ正面視略長方形状の注入扉9がビス9aによって固定されている。この注入扉9は、後述する膨張タンク50(図8参照)に水、不凍液等を直接注入する時にフロントカバー4から取り外され、注入作業が行えるようになっている。さらに、図1及び図2に示すように、フロントカバー4の外周縁部には、後述するバックカバー3のフランジ2a,2b及び2c(図4参照)と、底板5のフランジ5c(図4参照)とに当接して固定される突出部4aが設けられている。
【0017】
次に、給湯暖房機1の取付板11,12について、図1又は図2を参照して説明する。図1又は図2に示すように、給湯暖房機1の背面側(図2参照)の上端部には、給湯暖房機1を壁等に固定する正面視略長方形状の取付板11が設けられ、取付板11には複数の略円形状の取付穴11aと、複数の略楕円形状の取付穴11bとが設けられている。取付板11に設けられた取付穴11a及び取付穴11bにビス等を貫通して壁に固定することにより、給湯暖房機1が壁に取り付けられるようになっている。さらに、給湯暖房機1の背面の下端にも同様に、取付板11と同形状の取付板12が設けられている。そして、取付板12にも略円形状の複数の取付穴12aと複数の略楕円形状の取付穴12bとが設けられており、取付板12の取付穴12a及び12bにもビスを貫通して、給湯暖房機1を壁面に強固に固定することができるようになっている。
【0018】
次に、給湯暖房機1の底板5について、図1,図2及び図3を参照して説明する。図3に示すように、給湯暖房機1の底板5には、給湯暖房機1にケーブルが接続される3つのケーブル接続口15a,15b及び15cが設けられ、ケーブル接続口15aは、給湯暖房機1のフロントカバー4側の底板5の端部と、底板5の右端部とに挟まれる底板5の角部近傍に設けられ、残り2つのケーブル接続口15b,15cは、フロントカバー4側の底板5の端部の略中央近傍に、フロントカバー4の面に対して略並列に設けられている。さらに、底板5の背面側端部と右側端部とに挟まれる角部近傍には、給湯暖房機1によって加熱された湯が外部に供給される給湯接続口17が設けられ、給湯接続口17には凍結予防のために給湯暖房機1内の水抜きを行う水抜き栓28が設けられている。また、ケーブル接続口15aと給湯接続口17とに挟まれる位置には、給湯暖房機1内に設けられた後述する膨張タンク50(図8参照)からオーバーフローした湯が外部に排出されるオーバーフロー排出口18が設けられている。
【0019】
さらに、給湯接続口17とケーブル接続口15b,15cとの間には、給湯暖房機1に水が供給される給水接続口16が設けられ、その給水接続口16には、供給された水の中に含まれる異物等をろ過するストレーナ26が設けられている。また、ケーブル接続口15b,15cの図3の左側の近傍には、給湯暖房機1にガスを供給するガス接続口27が設けられている。さらにガス接続口27と底板5の左端部との間には、給湯暖房機1内から外部(主に、床暖用の配管)に低温の湯が供給される6つの低温往き接続口25が、フロントカバー4に対して平行に2列(一列に3つの低温往き接続口25)になって設けられている。また、底板5の左端部の略中央から、底板5の背面側端部の略中央に向かって設けられており、底板5の左端部には、給湯暖房機1で加熱された湯が外部に接続された暖房用の高温放熱器(図示外)に供給される暖房往き接続口23と、高温放熱器で放熱された湯が給湯暖房機1に戻される暖房戻り接続口22とが一対となって設けられ、さらにその隣には給湯暖房機1で加熱された湯が外部に繋がれた風呂(図示外)に供給される風呂往き接続口21と、風呂から湯が循環して給湯暖房機1に戻される風呂戻り接続口20とが一対になって設けられている。
【0020】
次に、バックカバー3を構成する天板8と周壁部13との固定方法について、図4を参照して説明する。図4に示すように、左側壁3aの上部の端部と、右側壁3bの上部の端部とに当接する天板8の両端部は、左側壁3a及び右側壁3bの方向に略直角に各々折り曲げられて、フランジ55,56となっている。背面壁3cの上部に当接する天板8の端部も同様に、背面壁3cに向かって略直角に折り曲げられたフランジ57が設けられている。尚、天板8の両端部に設けられたフランジ55,56の内側面は、左側壁3a,右側壁3bの外側面に当接しており、またフランジ57の内側面も同様に背面壁3cの外側面に当接している。そして、天板8のフランジ55,56及び57に各々設けられた3つの固定穴(図示外)は、左側壁3a,右側壁3b及び背面壁3cの端部に各々設けられた3つの取付穴(図示外)に各々対向するようになっており、ビス39によって固定穴と取付穴とを各々固定することにより、周壁部13の上部に天板8が固定される。尚、天板8は周壁部13の上部の端部に当接されるようになっているが、フランジ55,56,57を周壁部13の上部端部の内側面に各々当接して固定するようにしてもよく、どれか1つ又は2つを内側面に当接するようにしてもよい。また、フランジ55〜57の固定穴及び左側壁3a,右側壁3b及び背面壁3cの取付穴の個数は上記に限らず自由に変更してもよい。
【0021】
また、フロントカバー4が固定されるバックカバー3の開放された前面側の外周枠を形成する天板8の前面側端部と、左側壁3aの前面側端部と、右側壁3bの前面側端部には、フロントカバー4が固定されるフランジ2a,2b及び2cが設けられている。尚、フランジ2aの長手方向に垂直な両端部近傍には、フロントカバー4が当接して固定される固定穴14が各々設けられている。
【0022】
そして、図4に示すように、後述する底板5のフランジ5aと当接する左側壁3aの端部近傍には3つの取付穴33が設けられ、底板5のフランジ5bと当接する右側壁3bの端部近傍には3つの取付穴34が各々設けられている。尚、取付穴33,34は、底板5のフランジ5a,5bに設けられた3つの固定穴37,38と各々対向するようになっている。尚、取付穴33,34の数は上記に限らず、自由に変更してもよい。
【0023】
次に、バックカバー3に固定されるフランジ30について、図4を参照して説明する。図4に示すように、フランジ30は長手方向に直交する断面視が略L字型の形状をなすアングル部材であり、フランジ30の直角部を形成する側をバックカバー3の内側に向け、フランジ30の略L字型を構成する2片のうちの1片をバックカバー3の背面壁3cの端部に沿って当接して固定されている。したがって、フランジ30の1片が、背面壁3cの端部からフロントカバー4が固定されるバックカバー3の前面側に向かって略直角方向に向かって凸設されている。そして、フランジ30の底板5が当接する側の該一片には、4つの固定穴31が設けられている。尚、図4に示すフランジ30が、「第1のフランジ」に相当する。
【0024】
尚、本実施の形態のフランジ30は、バックカバー3の周壁部13とは別の部材であるが、周壁部13にフランジ30の形状を有する同一平板として一体成形し、背面壁3cの端部より延設するフランジ30をフロントカバー4が固定される側に向かって略直角方向に折り曲げてもよい。
【0025】
次に、底板5について、図4を参照して説明する。図4に示すように、平面視略長方形状の底板5は、バックカバー3の開放される底面側から固定されるようになっている。そして、バックカバー3の左側壁3aと当接する底板5の端部は、バックカバー3の固定側に向かって略直角方向に折り曲げられて、フランジ5aが形成されている。そしてフランジ5aの内側面は、バックカバー3の左側壁3a端部の外側面に当接するようになっている。また、バックカバー3の右側壁3bと当接する底板5の端部も同様に、バックカバー3の固定側に向かって略直角方向に折り曲げられて、フランジ5bが形成されている。そして、フランジ5bの内側面は、バックカバー3の右側壁3b端部の外側面に当接するようになっている。さらに、フランジ5a及びフランジ5bには、バックカバー3の開放される底面側端部に固定される3つの固定穴37,38が各々設けられている。固定穴37,38は上述したバックカバー3の左側壁3aと、右側壁3bとに設けられた取付穴33,34に各々対向する位置に設けられている。さらに、バックカバー3に設けられたフランジ30に当接して固定される底板5の端部近傍には、4つの取付穴36がフランジ30の4つの固定穴31に各々対向する位置に設けられている。尚、固定穴37と取付穴33、固定穴38と取付穴34は、図2に示すように、ビス40で固定されるようになっている。
【0026】
また、底板5のフロントカバー4が固定される端部がバックカバー3の内側とは反対側に向かって底板5に対して略直角方向に折り曲げられることにより、フランジ5cが形成されている。そして、フランジ5cの両端部近傍には、フロントカバー4の突出部4aが当接してフランジ5cに固定される固定穴19が設けられている。尚、図4に示すフランジ5b及び5cが、「第2のフランジ」に相当する。
【0027】
また、底板5には、図4に示すように、ケーブル接続口15a,15b,15cが固定される固定穴15a1,15b1,15c1と、給湯接続口17が固定される固定穴17aと,オーバーフロー排出口18が固定される固定穴18aと、給水接続口16が固定される固定穴16aと、ガス接続口27が固定される固定穴27aと、6つの低温往き接続口25が各々固定される6つの固定穴25aと、暖房往き接続口23が固定されるための固定穴23aと、暖房戻り接続口22が固定される固定穴22aと、風呂往き接続口21が固定される固定穴21aと、風呂戻り接続口20が固定される固定穴20aとが、上述した図3の底板5に固定された各装置の固定場所に各々対応する底板5の各位置に各固定穴が設けられている。
【0028】
次に、底板5に組み付けられる給湯暖房機1を構成する各装置の構成について、図5を参照して説明する。図5は、底板5に各装置を組み付けた状態を示す底板5の正面図である。尚、前記各装置は、底板5のバックカバー3に固定される側の表面側(図5の底板5の上面側)に組み付けられている。底板5の裏面側に固定されたガス接続口27の上方には、ガス接続口27から供給されるガスを後述する給湯用熱交換器45に供給する量を調整する給湯用ガス開閉器54と、さらにその上方には後述する暖房用熱交換器46(図6参照)に供給するガスの量を調整する暖房用ガス開閉器35とが設けられている。そして、暖房用ガス開閉器35の下方であって、給湯用ガス開閉器54に隣接する風呂循環ポンプ32が底板5に組み付けられている。風呂循環ポンプ32は、図示外の風呂に加圧して湯を循環させる装置である。また、暖房用ガス開閉器35の下方には、後述するジョイント部95,96が設けられている。尚、図5に示す給湯用ガス開閉器54と、暖房用ガス開閉器35とが「燃料調整器」に相当する。
【0029】
また、図5に示すように、底板5の裏面側に固定された6つの低温往き接続口25の上方には、暖房用熱交換器46によって加熱された湯の熱を回収して、図示外の風呂と給湯暖房機1とを循環する湯を再度加熱して追い炊きする風呂用熱交換器51が設けられ、その風呂用熱交換器51の上方には、後述する膨張タンク50から供給される湯を加圧して暖房用熱交換器46に供給する暖房循環ポンプ59が設けられている。尚、暖房循環ポンプ59には、膨張タンク50から供給される湯が供給される入水口59aが設けられている。また、風呂用熱交換器51の下方であって、さらに底板5の端部近傍には、後述するコントローラ60(図9参照)の指示により、風呂熱交換器への温水の供給路を開閉する風呂熱動弁24が設けられている。
【0030】
さらに、図5に示すように、底板5の裏面側に固定された給水接続口16の上方には、後述する給湯用熱交換器45(図6参照)と、暖房用熱交換器46とに供給される水量を調整する水量調整器61が設けられ、水量調整器61には給湯用給水管75が接続され、その接続された一端部とは反対側の他端部は、右側壁3bの近傍に設けられたジョイント部92に接続されている。
【0031】
次に、バックカバー3に組み付けられる各装置の構成について、図6及び図7を参照して説明する。図6は、バックカバー3に膨張タンク50以外の各装置を組み付けた状態を示すバックカバー3の正面図であり、図7は、図6のバックカバー3に膨張タンク50を組み付けた状態を示すバックカバー3の正面図である。まず、バックカバー3内部の上部には、後述する給湯用バーナ43と、暖房用バーナ49との燃焼により排出される排気ガスが給湯暖房機1内全体に漏れないようにする正面視略逆三角形状の排気カバー48がバックカバーの天板8側の端部近傍に複数のビスにより固定されている。そして、排気カバー48の略中央部には正面視略円形状の排気口62が設けられ、その排気口62の外周枠には、中央が排気口62と同形状に貫通する正面視略ドーナツ形状の排気アダプタ63が排気カバー48から水平方向に凸設されている。そして、排気口62の内側には、異物が侵入することを防止するスリット穴状のカバー62aが嵌め込まれている。また、排気アダプタ63は、上述したフロントカバー4に設けられた排気アダプタ6の裏面側に嵌合するようになっている。
【0032】
さらに、図6に示すように、バックカバー3の天板8と底板5が固定される底面側とに挟まれる略中央付近には、供給される空気とガスの混合気体を燃焼する給湯用バーナ43が設けられ、さらにその給湯用バーナ43の左側壁3a側には、暖房用バーナ49が給湯用バーナ43と並列して設けられている。尚、給湯用バーナ43のバックカバー3の背面壁3c側には、イグナイタ110(図9参照)が設けられ、後述するコントローラ60の制御指示により給湯用バーナ43に点火動作を行う。また、暖房用バーナ49にも同様に、図示外のイグナイタが設けられており、後述するコントローラ60の制御指示により暖房用バーナ49に点火動作を行う。
【0033】
また、給湯用バーナ43の上方には、給湯用熱交換器45が設けられており、給湯用バーナ43の燃焼気体による熱を回収して、給湯用熱交換器45内を通過する給湯伝熱管71内の水が加熱されるようになっている。そして、給湯用熱交換器45の左側壁3a側には、暖房用熱交換器46が給湯用熱交換器45に並列して設けられ、上述した暖房用バーナ49の上方に位置するように設けられている。尚、この暖房用熱交換器46も同様に、暖房用バーナ49の燃焼気体による熱を回収して、暖房用熱交換器46内の暖房伝熱管(図示外)内を通過する水が加熱されるようになっている。この給湯暖房機1は上述の通り、給湯機能と暖房機能とを併せもつため、給湯用熱交換器45と暖房用熱交換器46とが別々に設けられ、給湯用熱交換器45で加熱された湯は、給湯接続口17と、図示外の風呂に供給され、暖房用熱交換器46で加熱された湯は、図示外の放熱器に供給されるようになっている。また、給湯用熱交換器45の右側壁3b側の下部に設けられたジョイント部93にはバイパス管72が接続され、図5に示す給水接続口16から供給される水がバイパス管72を通過し、給湯用熱交換器45で加熱された湯に混合されるようになっている。また、給湯用熱交換器45には、給水接続口16から供給される水を給湯用熱交換器45に供給する給湯用給水管53(図9参照)が接続されている。
【0034】
さらに、図6に示すように、給湯用熱交換器45の下方には、正面視略円形状の給湯用ファン41が固定されており、給湯用ファン41の駆動により外部より吸引された空気は給湯用バーナ43に供給され、給湯用バーナ43の燃焼に利用されるようになっている。また、暖房用熱交換器46の下方には、暖房用ファン42が固定されており、暖房用ファン42の駆動により外部より吸引された空気は暖房用バーナ49に供給され、暖房用バーナ49の燃焼に利用されるようになっている。
【0035】
次に、膨張タンク50について、図7を参照して説明する。膨張タンク50は、給湯暖房機1において、図示外の放熱機及び給湯暖房機1の配管内を循環する湯の膨張収縮を吸収するために設けられ、給湯暖房機1内の水量が所要水量に保持されるための調整を行う。上述のように各装置を組み付けた図6のバックカバー3において、給湯用熱交換器45及び暖房用熱交換器46と、フロントカバー4が固定されるバックカバー3の開放される前面との間には、内部が空洞になった膨張タンク50が設けられている。そして、バックカバー3の左側壁3a側の膨張タンク50の一端部からは、2本のアーム状の突出部50a,50bが水平方向に凸設されており、突出部50a,50bの先端近傍から下方に向かって図示外の軸部が凸設されている。そして、バックカバー3の暖房用熱交換器46側の左側壁3aには、突出部50a,50bの軸部が挿入可能な受け穴(図示外)を有する軸受け部52a,52bが、バックカバー3の内側に向かって凸設されている。そして、突出部50a,50bの軸部が、軸受け部52a,52bの受け穴(図示外)に挿入されることにより、膨張タンク50はバックカバー3の暖房用熱交換器46側の左側壁3aに軸支されている。尚、膨張タンク50は、バックカバー3の左側壁3aに軸支されているので、膨張タンク50を図7の左側手前に開くことができる。
【0036】
また、膨張タンク50の下部には、図示外の外部の放熱器から戻ってくる湯を膨張タンク50に供給するジャバラ状のタンク戻り管44が接続され、さらにそのタンク戻り管44の近傍には、膨張タンク50内の湯を底板5に組み付けられた暖房循環ポンプ59に供給するためのジャバラ状のタンク往き管47が膨張タンク50に接続されている。尚、タンク往き管47とタンク戻り管44のジャバラは収縮又は伸長可能であるので、膨張タンク50がバックカバー3内側面の軸支部分において回動しても、膨張タンク50からタンク往き管47とタンク戻り管44とが抜けたりすることがない。さらに膨張タンク50の右側壁3b側の端部には、膨張タンク50内に湯がオーバーフローした際に、外部に排出される排出口58が設けられており、排出口58にはオーバーフロー排出管79が接続され、下方に向かって延設されている。
【0037】
さらに、図7に示すように、バックカバー3の左側壁3a側の膨張タンク50の前面側の角部近傍には膨張タンク50の内部に貫通する貫通部(図示外)が設けられ、その貫通部にはジョイント部78がビス78a,78bにより固定され、脱着可能となっている。さらに、ジョイント部78には注水接続管77が接続され、注水接続管77には自動注水弁74が設けられ、自動注水弁74には注水管76が接続されている。注水管76には、給湯用熱交換器45で加熱された湯が通過し、後述するコントローラ60の指示による自動注水弁74の開閉動作により、膨張タンク50に供給される湯の量が調整される。尚、膨張タンク50内には、膨張タンク50内の水位を検出する炭素電極センサ97が設けられており、炭素電極センサ97の検出値がコントローラに送信され、膨張タンク50内の水位が予め定められた水位より低い場合は、自動注水弁74を開放して、膨張タンク50に湯が供給されるように制御される。
【0038】
尚、バックカバー3に底板5を固定する前段階において、底板5の表面側に組み付けられた各装置は外部に露出された状態(図5参照)となっており、水量調整器61の水洩れ検査、給湯用ガス開閉器54及び暖房用ガス開閉器35のガス洩れ検査が行い易い。また、検査に不合格の装置を脱着して交換する際も簡単に行うことができる。そして、各検査が合格した時点で、各装置が組み付けられたバックカバー3の背面壁3cを床面側に載置し、開放された底面側に向かって、各装置が組み付けられた底板5を装着する。そして、バックカバー3に組み付けられた各装置と、バックカバー3の底面側から装着された底板5に組み付けられた各装置を互いに接続し、水又はガスの通過する複数の配管を各装置間において互いに接続する。そして、バックカバー3の下端部に設けられたフランジ30の4つの固定穴31と底板5の取付穴36とを、底板5側からビスで固定する。さらに底板5の両端部に設けられたフランジ5a,5bに設けられた固定穴37,38と、バックカバー3の下端部に設けられた取付穴33,34とをビス40(図2参照)でバックカバー3の左側壁3a及び右側壁3bの外側面から各々固定する。よって、各取付穴及び各固定穴は、床面側に隠れることがないので、バックカバー3及び底板5を置き換えることなく、バックカバー3に底板5を固定することができ、図8に示すように、給湯暖房機1の組み立てが完了する。
【0039】
次に、各装置が組み付けられたバックカバー3に、各装置が組み付けられた底板5を固定した給湯暖房機1の構成について、図8又は図9を参照して説明する。図8は、フロントカバー4を外した状態を示す給湯暖房機1の正面図であり、図9は、給湯暖房機1の縦断面図である。図8に示すように、各装置が組み付けられたバックカバー3(図7参照)の開放される底面側に、各装置が組み付けられた底板5が固定されている。尚、バックカバー3への底板5の固定方法は、上述した通りである。図8に示すように、給湯用熱交換器45(図6参照)に接続された給湯用給水管53の一端部とは反対側の他端部側はジョイント部92に接続されている。そして、図8又は図9に示すように、給湯用熱交換器45で加熱された湯が通過する給湯用給湯管73はジョイント部93に接続され、ジョイント部93にはバイパス管72の一端側が接続され、該一端側と反対側の他端側は水量調整器61に接続されている。また、図9に示すように、ジョイント部93には給湯用接続管90が接続され、そのジョイント部93と接続する一端側と反対側の端部はジョイント部95に接続されている。尚、給湯用接続管90を通過した湯は、ジョイント部95を通過して、給湯接続口17から外部に供給されるようになっている。
【0040】
また、図8に示すように、膨張タンク50の近傍に設けられた自動注水弁74に接続された注水管76の一端部側と反対側の他端部側は給湯接続口17の上方に設けられたジョイント部105に接続されている。注水管76には、給湯接続口17に供給される湯の一部が分岐し、ジョイント部105から供給され、膨張タンク50に向かって供給されるようになっている。
【0041】
さらに、暖房循環ポンプ59と暖房用熱交換器46(図6参照)との間には熱交換器往き管88が接続されている。また、熱交換器往き管88の長手方向の略中央には分岐口88aが設けられ、分岐口88aには暖房低温往き管91が接続され、底板5に固定された低温往き接続口25に低温の湯を供給するために、その分岐口88aと接続した一端側と反対側の他端部は、ジョイント部99に接続されている。こうして、暖房循環ポンプ59から加圧された湯は、熱交換器往き管88と、熱交換器往き管88の分岐口88aから分岐した暖房低温往き管91とに分岐してそれぞれに供給されることになる。
【0042】
さらに、膨張タンク50の下部に接続されたジャバラ状のタンク往き管47の一端側と反対側の他端側は暖房循環ポンプ59の入水口59a(図5参照)に接続されている。
【0043】
そして、図8に示す暖房戻り接続口22には図示外の暖房戻り配管が接続され、暖房戻り配管の暖房戻り接続口22と接続する一端側とは反対側の他端部側は上述のタンク戻り管44に接続されている。したがって、外部の暖房用の放熱器(図示外)で熱が回収された湯は、暖房戻り接続口22に戻り、暖房戻り配管(図示外)、タンク戻り管44の順に通過して膨張タンク50に供給されるようになっている。
【0044】
また、図8に示すように、ジョイント部92の下方に設けられたジョイント部94と、風呂循環ポンプ32の上方に設けられたジョイント部95とにはポンプ往き管89が接続されている。ポンプ往き管89内はジョイント部94からジョイント部95に向かって湯が流れ、風呂循環ポンプ32に供給されるようになっている。そして、風呂循環ポンプ32の上方のジョイント部95に隣接して設けられたジョイント部96と風呂用熱交換器51とには、風呂用熱交換器往き管98が接続されている。風呂用熱交換器往き管98内は、風呂循環ポンプ32によって、ジョイント部96から風呂用熱交換器51に向かって湯が流れるようになっている。
【0045】
さらに、図9に示すように、フロントカバー4の内側の面の下部に、給湯暖房機1内に組み付けられた各装置の制御を行うコントローラ60が固定されている。コントローラ60は、図示外のリモコンの指示により各装置の運転制御及び各配管に設けられた弁の開閉制御を行っている。
【0046】
尚、各装置を組み付けたバックカバー3に、各装置を組み付けた底板5を固定した後は、図4に示すバックカバー3の天板8の端部に設けられたフランジ2aと、左側壁3aの端部に設けられたフランジ2bと、右側壁3bの端部に設けられたフランジ2cと、底板5の端部に設けられたフランジ5cとに、フロントカバー4の外周枠に設けられた突出部4aを当接させ、フランジ2aと固定5cとに設けられた取付穴に固定されることにより、底板5が固定されたバックカバー3の開放される前面側にフロントカバー4が固定され、図1又は図2に示す略直方体状の給湯暖房機1が組み立てられるようになっている。
【0047】
次に、バックカバー3と底板5との固定方法の変形例について、図10を参照して説明する。図10は、バックカバー3と底板5との固定方法の変形例を示す斜視図である。図10に示すように、バックカバー3の背面壁3cの下端部には、背面壁3cと一体成形されたフランジ300が延設され、フランジ300はフロントカバー4が固定される側に向かって、背面壁3cに対して略直角方向に折り曲げられている。そしてフランジ300には、底板5を固定するための4つの固定穴310が等間隔に設けられている。また、バックカバー3の左側壁3aの下端部には、左側壁3aと一体成形されたフランジ372が延設され、フランジ372は右側壁3b側に向かって、左側壁3aに対して略直角方向に折り曲げられている。そしてフランジ372には、底板5を固定するための3つの固定穴373が等間隔に設けられている。さらに、バックカバー3の右側壁3bの下端部には、右側壁3bと一体成形されたフランジ382が延設され、フランジ382は左側壁3a側に向かって、右側壁3bに対して略直角方向に折り曲げられている。そしてフランジ382には、底板5を固定するための3つの固定穴383が等間隔に設けられている。
【0048】
また、図10に示すように、フランジ300が当接する底板5の端部(フロントカバー4の固定側端部)には、4つの固定穴310に各々対向する4つの取付穴360が設けられている。そして、フランジ372が当接する底板5の左端部には、3つの固定穴373に対向する3つの取付穴370が設けられている。さらに、フランジ382が当接する底板5の右端部には、3つの固定穴383に対向する3つの取付穴380が設けられている。尚、図10に示すフランジ300,372,382が、「第3のフランジ」に相当する。
【0049】
そして、バックカバー3の背面壁3cを床面側に載置し、バックカバー3のフランジ300,372及び382の外側面に、底板5の各端部を当接させる。この時に、固定穴310と取付穴360、固定穴373と取付穴370、固定穴383と取付穴380とが対向するので、底板5側からバックカバー3側に向かって一方向に、各々の固定穴と取付穴とをビス等で固定することができる。したがって、バックカバー3と底板5との固定が容易となり、効率的に固定作業を行うことができる。
【0050】
以上説明したように、本実施の形態の給湯暖房機1は、前面及び底面が開放された略直方体状のバックカバー3には、給湯用バーナ43と、暖房用バーナ49と、給湯用熱交換器45と、暖房用熱交換器46と、給湯用ファン41と、暖房用ファン42と、膨張タンク50とが組み付けられ、底板5には、給湯用ガス開閉器54と、暖房用ガス開閉器35と、風呂循環ポンプ32と、暖房循環ポンプ59とが組み付けられる。したがって、底板5への各装置の組み付け時に、筐体2の他の壁面が邪魔になることもなくその作業が容易である。しかも、バックカバー3に固定される前段階の底板5に組み付けられた各装置は外部に露出された状態となり、水量調整器61の水洩れ検査、給湯用ガス開閉器54及び暖房用ガス開閉器35のガス洩れ検査、又は各装置の交換作業を容易に行うことができる。さらに、各検査が合格した時点で、各装置が組み付けられたバックカバー3の背面壁3cを床面側に載置し、開放された底面側に向かって、各装置が組み付けられた底板5を装着し、バックカバー3の下端部に設けられたフランジ30の4つの固定穴31と底板5の取付穴36とを、底板5側からビスで固定する。そして、底板5の両端部に設けられたフランジ5a,5bに設けられた固定穴37,38と、バックカバー3の下端部に設けられた取付穴33,34とをビスでバックカバー3の左側壁3a及び右側壁3bの外側面から各々固定する。よって、各取付穴及び各固定穴は、床面側に隠れることがないので、バックカバー3及び底板5を置き換えることなく、バックカバー3に底板5を固定することができるので、給湯暖房機1の組み立てが容易に行うことができる。
【0051】
尚、本発明の給湯機及び給湯機の組立方法では、上記の実施の形態に限定されることなく、各種の変更が可能である。上記実施の形態では、給湯機能と暖房機能とを併せもつ給湯暖房機1を一実施の形態として説明したが、給湯機能のみを備えた給湯機、又は暖房機能のみを備えた温水暖房装置等においても適用可能である。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明の給湯機によれば、筐体はバックカバーと、底板と、フロントカバーとによって構成され、給湯機内に固定される装置全てがバックカバーに固定されるのではなく、バックカバーには送風ファンと、バーナと、熱交換器とが固定され、底板には水量調整器と、燃料調整器と、給水接続口と、ガス接続口と、給湯接続口とが固定され、その後にバックカバーに底板が組み付けられるので、給湯機を組み立て易く、作業時間を短縮することができる。また、バックカバーに底板を固定する前段階において、底板に固定された水量調整器及び燃料調整器等が外部に露出され、水量調整器及び燃料調整器等の検査や装置の取り替え作業等を容易に行うことができる。
【0053】
請求項2に係る発明の給湯機では、請求項1に記載の発明の効果に加え、バックカバーに底板を組み付ける際に、バックカバーの背面側を床面等に載置し、バックカバーの開放される底面側から底板を当接すれば、第1のフランジに設けられた第1の固定穴と底板に設けられた第1の取付穴、及び第2のフランジに設けられた第2の固定穴とバックカバーに設けられた第2の取付穴が下に隠れることがなく、バックカバー及び底板を置き換えずに、一度に第1の固定穴と第1の取付穴及び第2の固定穴と第2の取付穴とを固定できる。したがって、作業の迅速化を図ることができ、作業時間を短縮することができる。
【0054】
請求項3に係る発明の給湯機では、請求項1に記載の発明の効果に加え、バックカバーに底板を組み付ける際に、バックカバーの背面を床面等に載置し、バックカバーの開放される底面側に向かって底板を当接すれば、第3のフランジの第3の固定穴と底板の第3の取付穴とを底板側からバックカバー側に向かって、一方向に固定できるので、給湯機の組立作業を迅速に行うことができ、作業時間を短縮することができる。
【0055】
請求項4に係る発明の給湯機の組立方法では、バックカバーの内側に、バーナと、送風ファンと、熱交換器とを固定し、次に底板の筐体内側の表面側に、水量調整器と、燃料調整器とを固定した後に、底板をバックカバーの底面側から固定するので、全ての装置をバックカバーに一度に固定する必要がなく、バックカバーと底板とに分けて固定することができる。したがって、バックカバーに底板が固定される前段階において、底板に固定された水量調整器及び燃料調整器等は外部に露出された状態であるので、水量調整器及び燃料調整器等の検査がしやすく、作業時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、給湯暖房機1の正面図である。
【図2】図2は、給湯暖房機1の側面図である。
【図3】図3は、給湯暖房機1の底面図である。
【図4】図4は、バックカバー3と底板5との固定方法を示す斜視図である。
【図5】図5は、底板5に各装置を組み付けた状態を示す底板5の正面図である。
【図6】図6は、バックカバー3に膨張タンク50以外の各装置を組み付けた状態を示すバックカバー3の正面図である。
【図7】図7は、図6のバックカバー3に膨張タンク50を組み付けた状態を示すバックカバー3の正面図である。
【図8】図8は、フロントカバー4を外した状態を示す給湯暖房機1の正面図である。
【図9】図9は、給湯暖房機1の縦断面図である。
【図10】図10は、バックカバー3と底板5との固定方法の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 給湯暖房機
2 筐体
3 バックカバー
4 フロントカバー
5 底板
16 給水接続口
17 給湯接続口
18 オーバーフロー排出口
61 水量調整器
32 風呂循環ポンプ
35 暖房用ガス開閉器
41 給湯ファン
42 暖房ファン
43 給湯用バーナ
45 給湯用熱交換器
46 暖房用熱交換器
49 暖房用バーナ
50 膨張タンク
Claims (4)
- 筐体内に、バーナと、当該バーナに空気を送風する送風ファンと、前記バーナの上方に設けられ、前記バーナの燃焼気体から熱を回収して水を加熱する熱交換器と、当該熱交換器に供給する水の量を調整する水量調整器と、前記バーナに供給する燃料の量を調整する燃料調整器とを備えた給湯機であって、
前記筐体は、設置時における前面及び底面が開放された略直方体形状のバックカバーと、
前記バックカバーの底面に脱着可能に固定される底板と、
当該バックカバーの前面に脱着可能に固定されるフロントカバーと
から構成され、
前記バックカバーには、前記バーナと、前記送風ファンと、前記熱交換器とが固定され、
前記底板には、前記水量調整器と、前記燃料調整器と、水が供給される給水接続口と、ガス燃料が供給されるガス接続口と、前記熱交換器によって加熱された湯が排出される給湯接続口とが固定され、
前記固定された状態で、前記バックカバーに前記底板が組み付けられることを特徴とする給湯機。 - 前記バックカバーの背面の底面側の端部に設けられ、前記バックカバーの背面から前記フロントカバーに向かって前記背面に対して略直角方向に張り出した第1のフランジと、
当該第1のフランジに設けられた第1の固定穴と、
前記第1のフランジと当接する前記底板に設けられ、前記第1の固定穴に対向する第1の取付穴と、
前記バックカバーの両側面の端部と当接する前記底板の両端部に各々設けられ、前記バックカバーの上部に向かって前記底板に対して略直角方向に各々張り出した第2のフランジと、
当該第2のフランジに各々設けられた第2の固定穴と、
前記第2のフランジと当接する前記バックカバーの両端部近傍に各々設けられ、前記第2の固定穴に各々対向する第2の取付穴と
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の給湯機。 - 前記バックカバーの背面及び側面の底面側端部に各々設けられ、前記バックカバーの内側に向かって前記背面及び前記側面に対して略直角方向に各々張り出した3つの第3のフランジと、
当該第3のフランジに各々設けられた第3の固定穴と、
前記第3のフランジと当接する前記底板に各々設けられ、前記第3の固定穴に各々対向する第3の取付穴と
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の給湯機。 - 設置時における前面及び底面が開放された略直方体形状のバックカバーと、当該バックカバーの底面に固定された底板と、前記バックカバーの前面に固定されたフロントカバーとから構成された筐体内に、空気と燃料との混合気体を燃焼するバーナと、当該バーナに空気を送風する送風ファンと、前記バーナの上方に設けられ、前記バーナの燃焼気体から熱を回収して水を加熱する熱交換器と、当該熱交換器に供給する水の量を調整する水量調整器と、前記バーナに供給する燃料の量を調整する燃料調整器とを組み付ける給湯機の組立方法であって、
前記バックカバーに、前記バーナと、前記送風ファンと、前記熱交換器とを固定する工程と、
前記底板に、前記水量調整器と、前記燃料調整器とを固定する工程と、
前記底板を前記バックカバーの底面側から固定する工程と
を包含することを特徴とする給湯機の組立方法。
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