JP7361545B2 - 給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、浴室に配置され、加熱した湯水を浴室に設けられたカラン、浴槽等に供給する給湯装置に関する。
従来、浴室に設けられている浴槽に貯められている浴槽湯水を導入するとともに、導入された浴槽湯水を燃焼熱によって加熱して浴槽に供給する給湯装置(例えば、バランス釜)が知られている。そのようなバランス釜には、浴室の壁面に形成されている壁孔に、その一部(例えば、吸排気筒)を挿入するようにして配置するタイプのものがある(例えば、特許文献1参照)。
この種の給湯装置としては、筒状のケースの内部に熱交換器等の構成機器を挿入するようにして配置して、製造されるものがある。しかし、構成機器が各々独立していると、その挿入作業をスムーズに行うことが難しい場合があった。
そこで、そのような給湯装置としては、構成機器の各々に底板を設けるとともに、それらの底板を相互に連結させることによって、複数の構成機器を一体化させることができるように構成されているものがある(例えば、特許文献2参照)。これにより、特許文献2に記載の給湯装置では、構成機器のケースへの挿入作業をスムーズに行うことができるようになっている。
ところで、特許文献2に記載の給湯装置では、複数の構成機器を一体化させる際に、底板を連結するだけでなく、構成機器同士を繋ぐように配置される管体も連結する必要がある。
そこで、従来、構成機器と管体との連結を容易に行うことができるように、管体の接続口を、構成機器同士を連結する際にそれらを近づける方向(連結方向)に向けておき、構成機器の連結と同時に、管体の接続を行う方法が採用されていた。
特開2008-275297号公報 特開昭60-188963号公報
ところで、管体が接続されていない場合、その接続口の位置は、自重による撓み等によって、構成機器の接続部からずれた位置に位置してしまっている場合がある。そのような場合、管体の接続口と構成機器の接続部の向きを連結方向に向けておくだけでは、構成機器の連結と同時に管体を連結することは難しい場合があった。また、管体の接続を意識して構成機器の連結作業を行わなければならず、その連結作業そのものが煩雑になってしまうおそれがあった。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、組み立て性の良い給湯装置を提供することを目的とする。
本発明の給湯装置は、
加熱した湯水を供給する給湯装置であって、
第1ユニットと、前記第1ユニットと一体となるように該第1ユニットに連結されている第2ユニットと、前記第1ユニットに保持され、前記第2ユニットに接続されている管体とを備え、
前記第2ユニットは、前記管体が接続されている被接続部を有し、
前記管体は、前記第1ユニットに保持されている被保持部と、前記被接続部に接続されている接続部とを有し、
前記被接続部及び前記接続部は、前記第1ユニットと前記第2ユニットとを連結する際に前記第1ユニットと前記第2ユニットとを近づけた方向である第1方向に交差する方向である第2方向とされた上下方向を向くように構成されており、
前記第1ユニットは、前記管体の前記接続部である先端部が前記第2ユニットの前記被接続部に対して上下方向に着脱自在となるように、前記管体の前記被保持部である基端部を、前記第2方向である上下方向に移動自在に保持していることを特徴とする。
このように、本発明の給湯装置では、第2ユニットの被接続部、及び、その被接続部へ接続される管体の接続部が、第1ユニットと第2ユニットとを連結する際にそれらを近づけた方向である第1方向に交差する方向である第2方向を向くように構成されている。
これにより、第1ユニットと第2ユニットとを連結する際に管体を同時に接続することはできないものの、その連結作業の際に管体の接続を意識する必要がなくなるので、連結作業自体は容易に行うことができる。
したがって、この給湯装置によれば、第1ユニットと第2ユニットとを連結して一体化する作業、及び、管体を第2ユニットに接続する作業を、容易に行うことができる。ひいては、組み立て性を良好なものにすることができる。
また、第1ユニットと第2ユニットとを連結した後に、位置合わせ等の作業を行わなくても、管体を移動させるだけで、管体の接続部を第2ユニットに容易に接続することができる。これにより、組み立て性をさらに良好なものにすることができる。
発明の給湯装置のもう一つは、
加熱した湯水を供給する給湯装置であって、
第1ユニットと、前記第1ユニットと一体となるように該第1ユニットに連結されている第2ユニットと、前記第1ユニットに保持され、前記第2ユニットに接続されている管体とを備え、
前記第2ユニットは、前記管体が接続されている被接続部を有し、
前記管体は、前記第1ユニットに保持されている被保持部と、前記被接続部に接続されている接続部とを有し、
前記被接続部及び前記接続部は、前記第1ユニットと前記第2ユニットとを連結する際に前記第1ユニットと前記第2ユニットとを近づけた方向である第1方向に交差する方向である第2方向を向くように構成されており、
前記第1ユニットは、前記管体の前記接続部が前記第2ユニットの前記被接続部に着脱自在となるように、前記管体の前記被保持部を、前記第2方向に回動自在に保持しており、
前記管体は、第1管体と第2管体とを有しており、
前記第1管体と前記第2管体とが固定されており、前記第1管体及び前記第2管体が一体的に前記第2方向に回動自在とされていることを特徴とする。
この給湯装置によれば、第1ユニットと第2ユニットとを連結して一体化する作業、及び、管体を第2ユニットに接続する作業を、容易に行うことができる。ひいては、組み立て性を良好なものにすることができる。
また、第1ユニットと第2ユニットとを連結した後に、位置合わせ等の作業を行わなくても、管体を回動させるだけで、管体の接続部を第2ユニットに容易に接続することができる。これにより、組み立て性をさらに良好なものにすることができる。
第1実施形態に係る給湯装置の設置状態及び構成を概念的に説明する側面図。 図1の給湯装置の本体部の構成を示す斜視図。 図1の給湯装置の接続口側ユニットの構成を示す斜視図。 図1の給湯装置の排気口側ユニットの構成を示す斜視図。 図1の給湯装置のバーナ及び燃料管の構成を示す側面図であり、非接続状態を示す図。 図1の給湯装置のバーナ及び燃料管の構成を示す側面図であり、接続状態を示す図。 第2実施形態に係る給湯装置の本体部の構成を示す斜視図。 図7の給湯装置の接続口側ユニットの構成を示す斜視図。 図7の給湯装置の排気口側ユニットの構成を示す斜視図。
[第1実施形態]
以下、図1~図6を参照して、第1実施形態に係る給湯装置1Aについて説明する。本実施形態の給湯装置1Aは、湯水である給湯用水を加熱して浴室2に設置されているカラン等に供給する給湯機能、及び、浴室2に設置されている浴槽20に貯められた湯水である浴槽湯水を循環加熱する追い焚き機能を備えたものである。
図1に示すように、給湯装置1Aは、浴槽20、カラン等が設置されている浴室2の浴室壁21と浴室2の外部とを連通するように設けられた壁孔21aに嵌め込まれるようにして設置されている。
給湯装置1Aは、浴室壁21の壁孔21aに嵌め込まれている矩形状のケース10の内部に、燃焼筐11と、燃焼筐11の浴室2側とは反対側に設けられている排気筐12と、燃焼筐11の浴室2側に設けられている燃焼ファン13と、燃焼ファン13が載置され、燃焼筐11の下方部分に接続されている中継箱14と、排気筐12の下方に配置されている中和器15、排気筐12の燃焼筐11側とは反対側に設けられている排気口部16(排気構造)を有している。
このように構成されている給湯装置1Aでは、図1において矢印で示したように、まず、燃焼ファン13の回転によって、ケース10の外部から吸気された燃焼用空気が、中継箱14を介して燃焼筐11に送られる。また、燃焼筐11には、燃料の供給管である後述する第10管体33i(図5,図6参照)を介して、燃料ガスが供給される。燃焼筐11では、この燃焼用空気と燃料ガスとの混合ガスによって、後述するバーナ11aによる燃焼が行われる。
次に、バーナ11aの燃焼により生じた燃焼排ガスは、燃焼ファン13の回転によって、燃焼筐11から排気筐12に送られる。その後、排気筐12に送られた燃焼排ガスは、排気口部16を介して、ケース10の外部に排気される。
ケース10の形状は、有底筒状となっている。ケース10は、第1開口部10aを浴室2側に向けて配置される。具体的には、ケース10は、その第1開口部10a側の部分が、浴室2の壁孔21aに嵌め込まれ、底部側の部分が、浴室2の外部に突出するように配置される。ケース10の底部には、排気口部16が嵌め込まれる第2開口部10bが形成されている。
なお、本発明のケースは、後述する本体部を収容可能なものであればよい。そのため、例えば、ケースとして、1つの部材で構成された有底筒状のものの他、筒状部とその開口部を閉塞するための蓋部とによって構成されたものを用いてもよい。
燃焼筐11は、内部に、バーナ11aと、バーナ11aの上方に配置され、バーナ11aによる燃焼排ガスの顕熱を回収する顕熱熱交換器11bとを有している。
顕熱熱交換器11bは、多数の吸熱フィンと、これらの吸熱フィンを貫通する複数の第1吸熱管とを備えている。顕熱熱交換器11bでは、これらの第1吸熱管を直列に接続して2つの熱交換水路が構成されている。各々の熱交換水路には、排気筐12で加熱された給湯用水、又は、浴槽20に貯められていた浴槽湯水が導かれる。熱交換水路を流れる給湯用水又は浴槽湯水は、吸熱フィンを介して吸収された燃焼排ガスの顕熱によって加熱される。
排気筐12は、内部に、燃焼筐11から流入した燃焼排ガスの潜熱を回収する潜熱熱交換器12aと、潜熱熱交換器12aの下方に配置され、潜熱熱交換器12aで発生する酸性のドレン(ドレン凝縮水)を回収するドレン受け皿12bとを有している。
潜熱熱交換器12aは、複数の第2吸熱管を備えている。そして、これらの第2吸熱管には、給水源(不図示)から供給された未加熱の給湯用水が導かれる。ここで、燃焼排ガスに含まれる水蒸気は、第2吸熱管の外面で凝縮させられるようになっている。これにより、潜熱熱交換器12aに流れる給湯用水は、燃焼排ガスの潜熱によって加熱される。
このように構成されている給湯装置1Aでは、給水源から供給された給湯用水は、まず、後述する第1管体33a(図2参照)を介して、排気筐12の潜熱熱交換器12aに配設されている第2吸熱管に導かれ、潜熱熱交換器12aによって加熱される。
その後、潜熱熱交換器12aによって加熱された給湯用水は、燃焼筐11の顕熱熱交換器11bに配設されている2つの第1吸熱管の一方に導かれ、顕熱熱交換器11bによって加熱される。そのようにして加熱された給湯用水は、浴室2に設けられたカラン、浴槽20に設けられた湯張り・追い焚き用の循環金具等(以下、総称して「カラン等」という。)へと導かれる。
また、このように構成されている給湯装置1Aでは、浴槽20に貯められていた浴槽湯水は、循環ポンプ(不図示)によって、燃焼筐11の顕熱熱交換器11bに配設されている2つの第1吸熱管の他方に導かれ、顕熱熱交換器11bによって加熱される。そのようにして加熱された浴槽湯水は、浴槽20へと戻されることで、追い焚きがされる。
排気筐12の内部で回収されたドレンは、中和器15に導かれる。中和器15は、導かれたドレンを中和した後、ドレン管15aを介して、給湯装置1Aの外部に排出する。
ここで、図2~図6を参照して、給湯装置1Aのケース10の内部に配置されている本体部30の構造について詳細に説明する。給湯装置1Aは、この本体部30を、ケース10に挿入することによって構成されている。
まず、図2~図4を参照して、本体部30の構成について説明する。
図2に示すように、本体部30は、ケース10の内部で、ケース10の第1開口部10a側(図1参照)に配置されている接続口側ユニット31(第1ユニット)と、接続口側ユニット31よりもケース10の第1開口部10aから離れた位置に配置されている排気口側ユニット32(第2ユニット)と、接続口側ユニット31に保持され、排気口側ユニット32に接続される複数の管体33とを備えている。
図3に示すように、接続口側ユニット31は、給湯装置1Aを制御するための電子機器が搭載されている制御部31aと、管体33を保持している管体保持部31bと、制御部31a及び管体保持部31bが載置されている第1底板31cとを有している。
図4に示すように、排気口側ユニット32は、前述した燃焼筐11、排気筐12、燃焼ファン13、中継箱14、中和器15、及び、排気口部16を有している。また、排気口側ユニット32は、中和器15の下方に第2底板32aを有している。
図2~図4に示すように、管体33には、給水源から供給される給湯用水が流れる管体として、給水源(不図示)から排気筐12へ給湯用水を導入する第1管体33aと、排気筐12から給湯用水が導出される第2管体33bと、第2管体33bから燃焼筐11に給湯用水を導く第3管体33cと、燃焼筐11から給湯用水が導出される第4管体33dと、第4管体33dから給湯用水を浴室2のカラン等に給湯用水を導く第5管体33eとを有している。
第1管体33a、及び、第2管体33bは、排気筐12の潜熱熱交換器12aに設けられている第2吸熱管に接続されている。また、第3管体33c、及び、第4管体33dは、燃焼筐11の顕熱熱交換器11bに設けられている2つの熱交換水路の一方に接続されている。
また、管体33には、浴槽20に貯められた浴槽湯水が流れる管体として、浴槽20から浴槽湯水が導入される第6管体33fと、第6管体33fから燃焼筐11に浴槽湯水を導く第7管体33gと、燃焼筐11から浴槽湯水が導出される第8管体33hと、第8管体から浴槽20へ浴槽湯水を導く第9管体(不図示)とを有している。
第7管体33g、及び、第8管体33hは、燃焼筐11の顕熱熱交換器11bに設けられている2つの熱交換水路の他方に接続されている。
また、管体33には、燃料ガスが流れる管体として、燃料供給源(不図示)から燃焼筐11へ燃料ガスを導く第10管体33iを有している。
第1管体33a、第5管体33e、第6管体33f、第9管体、及び、第10管体33iは、各々の基端部で、接続口側ユニット31の管体保持部31bに保持されている。また、第2管体33bは、第1管体33aに固定されている。
次に、図2~図6を参照して、本体部30を構成する際の各構成部材の接続方法について説明する。
図3及び図4を参照して説明したように、本体部30は、各々が独立して設けられている接続口側ユニット31及び排気口側ユニット32を備えている。それらは、本体部30を構成する際に、連結して一体化される。
具体的には、接続口側ユニット31と排気口側ユニット32とを、互いに所定の面が対向するように離間して配置した後、図2~図4に示した前後方向D1(第1方向)に沿って互いに近づけて当接するまで移動させる。そして、そのように当接した状態で、所定の位置(例えば、燃焼筐11と第1底板31cとが側面視で重なる位置(図5、図6参照))でビス等を用いて固定することによって、連結して一体化される。
ここで、接続口側ユニット31に保持されている第5管体33e、第6管体33f、及び、第9管体の開口端、並びに、それらに対応するようにして、排気口側ユニット32に保持されている第4管体33d、第7管体33g、及び、第8管体33hの開口端は、互いに対向する位置で、前後方向D1(第1方向)を向いている。
これにより、第5管体33e、第6管体33f、及び、第9管体の開口端と、第4管体33d、第7管体33g、及び、第8管体33hの開口端とは、接続口側ユニット31と排気口側ユニット32とを当接させた際に、その当接と同時に接続され、その後、パイプクリップ等を用いて固定される。
一方、接続口側ユニット31に保持されている第1管体33aの第1先端部33a1(接続部)、及び、第2管体33bの両端の開口端、並びに、それらに対応するようにして、排気口側ユニット32の排気筐12に設けられている導入口12c(被接続部)及び導出口12d、並びに、排気口側ユニット32に保持されている第3管体33cの開口端は、前後方向D1に交差する方向である左右方向D2(第2方向)を向いている。
そのため、第1管体33aの第1先端部33a1、及び、第2管体33bの両端の開口端と、排気筐12の導入口12c及び導出口12d、並びに、第3管体33cの開口端とは、接続口側ユニット31と排気口側ユニット32とを当接させた際に、その当接と同時に接続されることはない。
しかし、第1管体33aは、その第1基端部33a2(被保持部)で、接続口側ユニット31の管体保持部31bに、上下方向に延びる軸線を中心として、回動自在に保持されている(図3参照)。
また、接続口側ユニット31と排気口側ユニット32とを当接させた状態においては、第1管体33aの第1先端部33a1の開口端は、左右方向D2において、排気筐12の導入口12cに対応する位置に位置する。
これにより、第1管体33aの第1先端部33a1の開口端は、排気筐12の導入口12cに対して、第1管体33aの回動に応じて、左右方向D2で離間自在(すなわち、着脱自在)となっている。
また、第2管体33bは、第1管体33aに固定されている。そのため、第2管体33bは、第1管体33aと一体的に回動する(図3参照)。
また、第2管体33bの両端の開口端は、接続口側ユニット31と排気口側ユニット32とを当接させた状態においては、排気筐12の導出口12d、及び、第3管体33cの開口端に対応する位置に位置する。
これにより、第2管体33bの両端の開口端は、排気筐12の導出口12d、及び、第3管体33cの開口端に対して、第2管体33bの回動に応じて、左右方向D2で離間自在(すなわち、着脱自在)となっている。
そのため、第1管体33a及び第2管体33bについては、まず、接続口側ユニット31と排気口側ユニット32とを当接させる前に、それらの接続対象から離間した位置(図3において実線で示した位置)まで回動しておく。
その後、接続口側ユニット31と排気口側ユニット32とが当接させられた後に、接続対象に当接する位置(図3において破線で示した位置、及び、図2に示した位置)まで回動させる。これにより、第1管体33a及び第2管体33bは、それらの接続対象に接続され、その後、パイプクリップ等を用いて固定される。
また、図5及び図6に示すように、接続口側ユニット31に保持されている第10管体33iの第2先端部33i1(接続部)の開口端、及び、それに対応するようにして、排気口側ユニット32燃焼筐11に設けられている燃料供給部11cの燃料供給口11d(被接続部)の開口端は、前後方向D1に交差する方向である上下方向D3(第2方向)を向いている。
そのため、第10管体33iの第2先端部33i1の開口端と、燃料供給口11dとは、接続口側ユニット31と排気口側ユニット32とを当接させた際に、その当接と同時に接続されることはない。
しかし、第10管体33iは、その第2基端部33i2(被保持部)で、接続口側ユニット31の管体保持部31bに、上下方向に移動自在に保持されている。
また、接続口側ユニット31と排気口側ユニット32とを当接させた状態においては、第10管体33iの第2先端部33i1の開口端は、上下方向D3において、燃料供給部11cの燃料供給口11dに対応する位置に位置する。
これにより、第10管体33iの第2先端部33i1の開口端は、燃料供給部11cの燃料供給口11dに対して、上下方向D3で離間自在(すなわち、着脱自在)となっている。
そのため、第10管体33iについては、まず、接続口側ユニット31と排気口側ユニット32とを当接させる前に、それらの接続対象から離間した位置(図5で示した位置)まで上昇させておく。
その後、接続口側ユニット31と排気口側ユニット32とが当接させられた後に、接続対象に当接する位置(図6で示した位置)まで下降させる。これにより、第10管体33iは、燃料供給部11cの燃料供給口11dに接続され、その後、パイプクリップ等を用いて固定される。
以上説明したように、給湯装置1Aでは、排気口側ユニット32の排気筐12の導入口12c、及び、それに接続される第1管体33aの第1先端部33a1の開口端が、接続口側ユニット31と排気口側ユニット32とを連結する際にそれらを近づけた方向である前後方向D1に交差する方向である左右方向D2を向くように構成されている。
また、給湯装置1Aでは、燃焼筐11の燃料供給口11d、及び、それに接続される第10管体33iの第2先端部33i1の開口端が、前後方向D1に交差する方向である上下方向D3を向くように構成されている。
これにより、接続口側ユニット31と排気口側ユニット32とを連結する際に第1管体33a及び第10管体33iを排気筐12及び燃焼筐11に同時に接続することはできないものの、その連結作業の際に第1管体33a及び第10管体33iと排気筐12及び燃焼筐11との接続を意識する必要がなくなるので、連結作業自体は容易に行うことができる。
また、この給湯装置1Aでは、接続口側ユニット31の管体保持部31bは、第1管体33aの第1先端部33a1が排気筐12の導入口12cに着脱自在となるように、第1管体33aの第1基端部33a2を左右方向D2に回動自在に保持している。
また、この給湯装置1Aでは、接続口側ユニット31の管体保持部31bは、第10管体33iの第2先端部33i1が燃焼筐11の燃料供給口11dに着脱自在となるように、第10管体33iの第2基端部33i2を上下方向D3に移動自在に保持している。
これにより、接続口側ユニット31と排気口側ユニット32とを連結した後に、位置合わせ等の作業を行わなくても、第1管体33aを回動させるだけで、又は、第10管体33iを移動させるだけで、第1管体33aの第1先端部33a1及び第10管体33iの第2先端部33i1を、排気筐12及び燃焼筐11に容易に接続することができる。
したがって、この給湯装置1Aによれば、接続口側ユニット31と排気口側ユニット32とを連結して一体化する作業、及び、第1管体33a及び第10管体33iを排気筐12及び燃焼筐11に接続する作業を、容易に行うことができる。ひいては、組み立て性を良好なものにすることができる。
[第2実施形態]
以下、図7~図9を参照して、第2実施形態に係る給湯装置1Bについて説明する。なお、第2実施形態の給湯装置1Bは、排気口側ユニット32から排気筐12が省略されていることを除き、第1実施形態の給湯装置1Aと同様の構成を備えている。そのため、以下の説明においては、同一又は対応する構成については、同一の符号を付すとともに、詳細な説明は省略する。
図7に示すように、本体部30は、ケース10の内部で、ケース10の第1開口部10a側(図1参照)に配置されている接続口側ユニット31(第1ユニット)と、接続口側ユニット31よりもケース10の第1開口部10aから離れた位置に配置されている排気口側ユニット32(第2ユニット)と、接続口側ユニット31に保持され、排気口側ユニット32に接続される複数の管体33とを備えている。
図8に示すように、接続口側ユニット31は、給湯装置1Bを制御するための電子機器が搭載されている制御部31aと、管体33を保持している管体保持部31bと、制御部31a及び管体保持部31bが載置されている第1底板31cとを有している。
図9に示すように、排気口側ユニット32は、燃焼筐11、燃焼ファン13、中継箱14、及び、排気口部16を有している。ただし、本実施形態の給湯装置1Bは、第1実施形態の給湯装置1Aとは異なり、排気筐12及び中和器15を有していない。そのため、排気口部16は、燃焼筐11に接続されている。また、第2底板32aは、燃焼筐11の排気口側の下方に設けられている。
図7及び図8に示すように、本実施形態の給湯装置1Bでは、第1実施形態の給湯装置1Aとは異なり排気筐12及び中和器15を有していないので、第2管体33b(図2~図4参照)が省略されている。
そこで、第2実施形態においては、第2管体33bに代わり、第1管体33aが、第3管体33cに接続されている。そのため、第3管体33cの開口端が、排気筐12の導入口12cに代わって、被接続部となっている。
このように構成されている第2実施形態の給湯装置1Bによっても、第1実施形態の給湯装置1Aと同様の効果を奏することができる。
[その他の実施形態]
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態においては、給湯装置1Aは、浴室2の浴室壁21に設けられている壁孔21aに嵌め込まれている。しかし、本発明の給湯装置は、そのような構成に限定されるものではない。例えば、浴室の内部において、浴槽の側方に設置されるものであってもよい。
また、例えば、上記実施形態においては、第1ユニットである接続口側ユニット31が、接続部である第1先端部33a1が被接続部である導入口12cに着脱自在となるように、被保持部である第1基端部33a2で、第1管体33aを回動自在に保持している。また、接続口側ユニット31が、接続部である第2先端部33i1が被接続部である燃料供給口11dに着脱自在となるように、被保持部である第2基端部33i2で、第10管体33iを保持している。
しかし、本発明の給湯装置は、そのような構成に限定されるものではなく、被接続部及び接続部が、第1ユニットと第2ユニットとを連結する際に第1ユニットと第2ユニットとを近づけた方向である第1方向に交差する方向である第2方向を向くように構成されていればよい。
そのため、例えば、上記実施形態では、第10管体33iを第2基端部33i2で接続口側ユニット31に保持させず、第10管体33i全体を、接続口側ユニット31及び排気口側ユニット32に対して着脱自在としてもよい。
1A,1B…給湯装置、2…浴室、10…ケース、10a…第1開口部、10b…第2開口部、11…燃焼筐、11a…バーナ、11b…顕熱熱交換器、11c…燃料供給部、11d…燃料供給口(被接続部)、12…排気筐、12a…潜熱熱交換器、12b…ドレン受け皿、12c…導入口(被接続部)、12d…導出口、13…燃焼ファン、14…中継箱、15…中和器、16…排気口部(排気構造)、20…浴槽、21…浴室壁、21a…壁孔、30…本体部、31…接続口側ユニット(第1ユニット)、31a…制御部、31b…管体保持部、31c…第1底板、32…排気口側ユニット(第2ユニット)、33…管体、33a…第1管体、33a1…第1先端部(接続部)、33a2…第1基端部(被保持部)、33b…第2管体、33c…第3管体、33d…第4管体、33e…第5管体、33f…第6管体、33g…第7管体、33h…第8管体、33i…第10管体、33i1…第2先端部(接続部)、33i2…第2基端部(被保持部)、D1…前後方向(第1方向)、D2…左右方向(第2方向)、D3…上下方向(第2方向)。

Claims (2)

  1. 加熱した湯水を供給する給湯装置であって、
    第1ユニットと、前記第1ユニットと一体となるように該第1ユニットに連結されている第2ユニットと、前記第1ユニットに保持され、前記第2ユニットに接続されている管体とを備え、
    前記第2ユニットは、前記管体が接続されている被接続部を有し、
    前記管体は、前記第1ユニットに保持されている被保持部と、前記被接続部に接続されている接続部とを有し、
    前記被接続部及び前記接続部は、前記第1ユニットと前記第2ユニットとを連結する際に前記第1ユニットと前記第2ユニットとを近づけた方向である第1方向に交差する方向である第2方向とされた上下方向を向くように構成されており、
    前記第1ユニットは、前記管体の前記接続部である先端部が前記第2ユニットの前記被接続部に対して上下方向に着脱自在となるように、前記管体の前記被保持部である基端部を、前記第2方向である上下方向に移動自在に保持していることを特徴とする給湯装置。
  2. 加熱した湯水を供給する給湯装置であって、
    第1ユニットと、前記第1ユニットと一体となるように該第1ユニットに連結されている第2ユニットと、前記第1ユニットに保持され、前記第2ユニットに接続されている管体とを備え、
    前記第2ユニットは、前記管体が接続されている被接続部を有し、
    前記管体は、前記第1ユニットに保持されている被保持部と、前記被接続部に接続されている接続部とを有し、
    前記被接続部及び前記接続部は、前記第1ユニットと前記第2ユニットとを連結する際に前記第1ユニットと前記第2ユニットとを近づけた方向である第1方向に交差する方向である第2方向を向くように構成されており、
    前記第1ユニットは、前記管体の前記接続部が前記第2ユニットの前記被接続部に着脱自在となるように、前記管体の前記被保持部を、前記第2方向に回動自在に保持しており、
    前記管体は、第1管体と第2管体とを有しており、
    前記第1管体と前記第2管体とが固定されており、前記第1管体及び前記第2管体が一体的に前記第2方向に回動自在とされていることを特徴とする給湯装置。
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