JP2005037019A - 給湯暖房機 - Google Patents
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Abstract
【課題】膨張タンクを備えていても、大型化しない給湯暖房機を提供すること。
【解決手段】この給湯暖房機1では、膨張タンク100を給湯用熱交換器及び暖房用熱交換器の前面側に組み付けているので、給湯暖房機1の横幅が長くならない。また、膨張タンク100の端部から凸設された突出部101,102はバックカバー3の左側壁3a側の軸受け部103,104において軸支されているので、膨張タンク100が左側壁3a側に開くようになっている。したがって、膨張タンク100を外さなくても、給湯暖房機1内部に組み付けられた各装置の保守作業が可能になる。また、膨張タンク100に接続されたタンク往き管47及びタンク戻り管44はジャバラになっているので、膨張タンク100の開き度合いに応じて伸長可能である。
【選択図】 図5
【解決手段】この給湯暖房機1では、膨張タンク100を給湯用熱交換器及び暖房用熱交換器の前面側に組み付けているので、給湯暖房機1の横幅が長くならない。また、膨張タンク100の端部から凸設された突出部101,102はバックカバー3の左側壁3a側の軸受け部103,104において軸支されているので、膨張タンク100が左側壁3a側に開くようになっている。したがって、膨張タンク100を外さなくても、給湯暖房機1内部に組み付けられた各装置の保守作業が可能になる。また、膨張タンク100に接続されたタンク往き管47及びタンク戻り管44はジャバラになっているので、膨張タンク100の開き度合いに応じて伸長可能である。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給湯暖房機に関し、詳細には、バーナの燃焼気体から熱を回収して通水を過熱する給湯暖房機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、給湯暖房機は給湯機能に併せ、所定温度の湯を床面に配設された配管に循環させて室内を暖める床暖機能、また湯を利用して室内を暖める温水エアコン機能等を備えたものが一般的に利用され、床暖機能及び温水エアコン機能に限定した温水暖房装置も市販されている。このような給湯暖房機において、給湯暖房機1内に設けられた配管内を循環する湯の温度変化による膨張収縮を吸収するために、給湯暖房機内には膨張タンク(ドレンタンク)が設けられており、給湯暖房機内の配管内が所要水量に保持されるための調整を行っている。そして、この膨張タンクは給湯暖房機の筐体内において、供給された水を加熱する熱交換器と並列に配置されていることが多い(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−126479号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の給湯暖房機の膨張タンクは、湯を一時的に蓄えるために大きく設計されており、筐体の内側において熱交換器と並列に配置されているので、給湯暖房機の横幅が広くなってしまうという問題点があった。また、一般住宅では既存の給湯機の幅と高さに合わせて取付スペースが設けられていることが多く、改築などに伴って古い給湯機を暖房機能を備えた新しい給湯暖房機に交換しようとした際に、給湯暖房機内に膨張タンクが設けられているため横幅が以前の給湯機より広くなっており、給湯暖房機が取付スペースに入らないという問題点があった。また、熱交換器の下方に膨張タンクを取り付けた場合は、給湯暖房機の高さが高くなってしまい、同様に所定の設置スペースに入らないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、膨張タンクを備えていても、大型化しない給湯暖房機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の給湯暖房機は、筐体内に、バーナと、当該バーナに送風する送風ファンと、前記バーナの上方に設けられ、前記バーナの燃焼気体から熱を回収して水を加熱する熱交換器と、当該熱交換器に供給する水の量を調整する水量調整器と、前記バーナに供給する燃料の量を調整する燃料調整器と、前記熱交換器に加熱された湯を通水する往き配管と、外部から戻って供給される湯を通水する戻り配管と、前記往き配管に湯を循環させる循環ポンプと、前記往き配管内と前記戻り配管内との水量を一定量に保持する膨張タンクとを備えた給湯暖房機であって、前記筐体は、設置時における前面が開放された略直方体形状のバックカバーと、当該バックカバーの前面に固定されたフロントカバーとから構成され、前記膨張タンクは、前記熱交換器と前記フロントカバーとの間に配置されていることを特徴とする。
【0007】
この構成の給湯暖房機では、膨張タンクは、バックカバー内に設けられた熱交換器と、バックカバーの開放される前面に固定されるフロントカバーとの間に設けられているので、給湯暖房機の幅が広くならず、給湯暖房機を小型にすることができる。
【0008】
また、請求項2に記載の給湯暖房機は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記膨張タンクの一端側は、前記バックカバーの内側の側面に軸支され、回動可能となっていることを特徴とする。
【0009】
この構成の給湯暖房機では、請求項1に記載の発明の作用に加え、膨張タンクの一端側は、バックカバーの内側の側面に軸支され、回動可能となっているので、膨張タンクの背面側に設けられた熱交換器又はバーナ等の脱着やメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0010】
また、請求項3に記載の給湯暖房機は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記膨張タンクと前記循環ポンプとの間に接続され、前記膨張タンク内の湯を前記循環ポンプに送出するための可塑性のタンク往き管と、前記膨張タンクと前記戻り配管との間に接続され、前記戻り配管から前記膨張タンクに湯を入水させるための可塑性のタンク戻り管とを備えている。
【0011】
この構成の給湯暖房機では、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、膨張タンクと循環ポンプとの間に接続されたタンク往き管と、膨張タンクと戻り配管との間に接続されたタンク戻り管とは可塑性になっているので、膨張タンクが回動しても、タンク往き管とタンク戻り管とが膨張タンクの開き度合いに応じて変形自在可能であるので、膨張タンクからタンク往き管及びタンク戻り管とを外さなくても膨張タンクを開くことができるため、作業が容易になることに加え、それにより抜けた暖房水を水張りし直す手間を除くことができる。
【0012】
また、請求項4に記載の給湯暖房機は、請求項2又は3に記載の発明の構成に加え、前記熱交換器は、暖房用熱交換器と給湯用熱交換器とから構成され、前記膨張タンクの前記一端側は、前記バックカバー内側の前記暖房用熱交換器側の前記側面に軸支されていることを特徴とする。
【0013】
この構成の給湯暖房機では、請求項2又は3に記載の発明の作用に加え、膨張タンク内の湯は、循環ポンプによって暖房用熱交換器に供給されるので、膨張タンクの一端側は暖房用熱交換器になるべく近い側の側面に軸支される。したがって、膨張タンクが開いても、タンク戻り管と、循環ポンプに接続されたジャバラ状のタンク往き管とは大きく引っ張られることがないので、タンク戻り管とタンク往き管とに負荷がかからない。
【0014】
また、請求項5に記載の給湯暖房機は、請求項2乃至4の何れかに記載の発明の構成に加え、前記膨張タンクには、前記一端側から水平方向に凸設された突出部が設けられ、当該突出部の先端側には、下方に向かって凸設された軸部が設けられ、当該軸部の先端近傍には、前記軸部と直交する方向に凸設された係止突起が設けられ、また、前記バックカバーには、前記側面から前記バックカバー内部に向かって水平方向に凸設された軸受け部が設けられ、当該軸受け部の先端近傍には、前記軸部が挿入可能で、かつ前記係止突起と同形状の突起部を有する受け穴が設けられていることを特徴とする。
【0015】
この構成の給湯暖房機では、請求項2乃至4の何れかに記載の発明の作用に加え、膨張タンクに凸設された突出部の先端に設けられた軸部には係止突起が設けられており、軸部はバックカバーの内側に凸設された軸受け部の受け穴に挿入され、受け穴に設けられた係止突起と同形状の突起部に軸部の係止突起を合わせることにより挿入され、回動可能となる。また、係止突起は、軸受け部の突起部に合わせないと外れないので、係止突起が軸受け部の突起部に合わない場合にはバックカバーの内側面から膨張タンクが外れることがない。そして、膨張タンクのメンテナンス及び交換時等には、軸部の係止突起を受け穴の突起部に合わせることにより、膨張タンクをバックカバーから取り外すことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。まず、給湯暖房機1の外観について、図1,図2及び図3を参照して説明する。図1は、給湯暖房機1の正面図であり、図2は、給湯暖房機1の側面図であり、図3は、給湯暖房機1の底面図である。尚、本発明の給湯暖房機1は、供給された水道水を加熱して外部に湯を供給する給湯機能と、湯を外部の室内や床下に設置された放熱器(図示外)に供給し、室内や床を暖房する暖房機能とを併せもつ給湯暖房機1を本発明の一実施の形態として詳細に説明する。図1,図2及び図3に示すように、給湯暖房機1は略直方体形状の筐体2を備えており、横幅:451mm、高さ600mm、奥行き:240mmの略直方体形状の箱である。また、バックカバー3は、一体成形された平面視略長方形状の一枚の平板を平面視略コの字型形状に折り曲げ、左側壁3a(図4参照),右側壁3b(図4参照)及び背面壁(図示外)が各々形成されて側壁が構成される。そして左側壁3a,右側壁3b及び背面壁により形成されるバックカバー3の上端部側に平面視略長方形の天板8(図4参照)が上方から覆設されることによりバックカバー3が構成されている。そして、図2に示すように、バックカバー3の開放された底面側には底板5が固定され、バックカバー3の背面壁3cと対向する前面側には、フロントカバー4が固定されることにより、略直方体形状の筐体2が構成される。
【0017】
次に、給湯暖房機1のフロントカバー4について、図1及び図2を参照して説明する。図1及び図2に示すように、給湯暖房機1の前面には平面視略長方形状のフロントカバー4がバックカバー3の開放された前面側に固定されており、フロントカバー4の略中央の上部には、正面視略円形状の排気口7が形成されている。そして、その排気口7には中央が長手方向に沿って貫通する略円柱状の排気アダプタ6がフロントカバー4から水平方向に凸設され、排気口7の外周枠に沿って設けられている。尚、排気アダプタ6の貫通する貫通穴と排気口7とは同形状となっている。そして、排気口7には外部から異物が侵入することを防止するスリット穴状のカバー7aが嵌め込まれている。
【0018】
また、図1に示すように、フロントカバー4の下部には、開口部を塞ぐ横長の正面視略長方形状のケーブル接続扉10が設けられており、その上部はビス10a、10bによって、フロントカバー4に固定されている。このケーブル接続扉10裏面側には、コントローラ(図示外)が設けられており、コントローラの点検、又は給湯暖房機1の試運転時によるコントローラの操作等の場合において、ケーブル接続扉10をフロントカバー4から外して作業を行えるようになっている。また、フロントカバー4の上部の図1の左側角部近傍にも、開口部を塞ぐ正面視略長方形状の注入扉9がビス9aによって固定されている。この注入扉9は、後述する膨張タンク100(図5参照)に水、不凍液等を直接注入する時にフロントカバー4から取り外され、注入作業が行えるようになっている。さらに、図1及び図2に示すように、フロントカバー4の外周縁部には、バックカバー3の開放する前面側の端部に当接して固定される突出部4aが設けられている。
【0019】
次に、給湯暖房機1の取付板11,12について、図1又は図2を参照して説明する。図1又は図2に示すように、給湯暖房機1の背面側(図2参照)の上端部には、給湯暖房機1を壁等に固定する正面視略長方形状の取付板11が設けられ、取付板11には複数の略円形状の取付穴11aと、複数の略楕円形状の取付穴11bとが設けられている。取付板11に設けられた取付穴11a及び取付穴11bにビス等を貫通して壁に固定することにより、給湯暖房機1が壁に取り付けられるようになっている。さらに、給湯暖房機1の背面側の下端にも同様に、取付板11と同形状の取付板12が設けられている。そして、取付板12にも略円形状の複数の取付穴12aと複数の略楕円形状の取付穴12bとが設けられており、取付板12の取付穴12a及び12bにもビスを貫通して、給湯暖房機1を壁面に強固に固定することができるようになっている。
【0020】
次に、給湯暖房機1の底板5について図3を参照して説明する。図3に示すように、給湯暖房機1の底板5には、給湯暖房機1にケーブルが接続される3つのケーブル接続口15a,15b及び15cが設けられ、ケーブル接続口15aは、給湯暖房機1のフロントカバー4側の底板5の端部と、底板5の右端部とに挟まれる底板5の角部近傍に設けられ、残り2つのケーブル接続口15b,15cは、フロントカバー4側の底板5の端部の略中央近傍に、フロントカバー4の面に対して略並列に設けられている。さらに、底板5の背面側端部と右側端部とに挟まれる角部近傍には、給湯暖房機1によって加熱された湯が外部に供給される給湯接続口17が設けられ、給湯接続口17には凍結予防のために給湯暖房機1内の水抜きを行う水抜き栓28が設けられている。また、ケーブル接続口15aと給湯接続口17とに挟まれる位置には、給湯暖房機1内に設けられた後述する膨張タンク100(図5参照)からオーバーフローした湯が外部に排出されるオーバーフロー排出口18が設けられている。
【0021】
さらに、図3に示すように、給湯接続口17とケーブル接続口15b,15cとの間には、給湯暖房機1に水が供給される給水接続口16が設けられ、その給水接続口16には、供給された水の中に含まれる異物等をろ過するストレーナ26が設けられている。また、ケーブル接続口15b,15cの左側の近傍には、給湯暖房機1にガスを供給するガス接続口27が設けられている。さらにガス接続口27と底板5の左端部との間には、給湯暖房機1内から外部(主に、床暖用の配管)に低温の湯が供給される6つの低温往き接続口25が、フロントカバー4に対して平行に2列(一列に3つの低温往き接続口25)になって設けられている。また、底板5の左端部の略中央から、底板5の背面側端部の略中央に向かって設けられており、底板5の左端部には、給湯暖房機1で加熱された湯が外部に接続された暖房用の高温放熱器(図示外)に供給される暖房往き接続口23と、高温放熱器で放熱された湯が給湯暖房機1に戻される暖房戻り接続口22とが一対となって設けられ、さらにその隣には給湯暖房機1で加熱された湯が外部に繋がれた風呂(図示外)に供給される風呂往き接続口21と、風呂から湯が循環して給湯暖房機1に戻される風呂戻り接続口20とが一対になって設けられている。
【0022】
次に、給湯暖房機1の内部構成について、図4を参照して説明する。図4は、フロントカバー4を外した給湯暖房機1の正面図である。まず、底板5に組み付けられる給湯暖房機1を構成する各装置の構成について説明する。図4に示すように、底板5の裏面側に固定されたガス接続口27の上方には、ガス接続口27から供給されるガスを、後述する給湯用熱交換器45に供給する量を調整する給湯用ガス開閉器54と、さらにその上方には後述する暖房用熱交換器46に供給するガスの量を調整する暖房用ガス開閉器35とが設けられている。そして、暖房用ガス開閉器35の下方であって、給湯用ガス開閉器54の近傍に位置する風呂循環ポンプ32が底板5に組み付けられている。尚、風呂循環ポンプ32は、図示外の風呂に加圧して湯を循環させる装置である。
【0023】
また、図4に示すように、底板5の裏面側に固定された6つの低温往き接続口25の上方には、暖房用熱交換器46によって加熱された湯の熱を回収して、図示外の風呂と給湯暖房機1とを循環する湯を再度加熱して追い炊きする風呂用熱交換器51が設けられ、その風呂用熱交換器51の上方には、後述する膨張タンク100から供給される湯を加圧して、暖房用熱交換器46に供給する暖房用循環ポンプ59が設けられている。尚、暖房用循環ポンプ59には、膨張タンク100から供給される湯が入水する入水口59aが設けられている。また、風呂用熱交換器51の下方であって、さらに底板5の端部近傍には、図示外のコントローラの指示により、風呂熱交換器への温水の供給路を開閉する風呂熱動弁24が設けられている。
【0024】
さらに、図4に示すように、底板5の裏面側に固定された給水接続口16の上方には、給水接続口16から給湯用熱交換器45と、暖房用熱交換器46とに供給される水量を調整する水量調整器61が設けられている。水量調整器61には給湯用給水管75が接続され、その接続された一端部とは反対側の他端部は右側壁3bの近傍に設けられたジョイント部92に接続されている。
【0025】
次に、バックカバー3側に組み付けられる各装置の構成について、図4を参照して説明する。図4に示すように、天板8のフロントカバー4が固定される端部近傍には、後述する給湯用バーナ43と、暖房用バーナ49との燃焼により排出される排気ガスが給湯暖房機1内全体に漏れないようにする正面視略逆三角形状の排気カバー48がバックカバーの天板8側の端部近傍に当接されて複数のビスにより固定されている。そして、排気カバー48の略中央部には、正面視略円形状の排気口62が設けられ、その排気口62の外周枠には、中央が排気口62と同形状に貫通するドーナツ状の排気アダプタ63が排気カバー48から水平方向に凸設されている。そして、排気口62の内側には、外部から異物が侵入することを防止するスリット穴状のカバー62aが嵌め込まれている。また、排気アダプタ63は、上述したフロントカバー4に設けられた排気アダプタ6の裏面側に嵌合するようになっている。
【0026】
さらに、図4に示すように、バックカバー3の天板8と底板5とに挟まれる略中央付近には、供給される空気とガスの混合気体を燃焼する給湯用バーナ43が右側壁3b側に設けられ、左側壁3a側には、暖房用バーナ49が給湯用バーナ43と並列して設けられている。尚、給湯用バーナ43のバックカバー3の背面側には、イグナイタ110(図6参照)が設けられ、コントローラ(図示外)の制御指示により給湯用バーナ43の点火動作を行う。また、暖房用バーナ49にも同様に、図示外のイグナイタが設けられており、コントローラの制御指示により暖房用バーナ49の点火動作を行う。
【0027】
さらに、給湯用バーナ43の上方には、給湯用熱交換器45が設けられており、給湯用バーナ43の燃焼気体による熱を回収して、給湯用熱交換器45内を通過する給湯伝熱管71内の水が加熱されるようになっている。そして、給湯用熱交換器45の左側壁3a側には、暖房用熱交換器46が給湯用熱交換器45に対して並列に設けられ、上述した暖房用バーナ49の上方に位置するように設けられている。尚、この暖房用熱交換器46も同様に、暖房用バーナ49の燃焼気体による熱を回収して、暖房用熱交換器46内の暖房伝熱管(図示外)内を通過する水が加熱されるようになっている。この給湯暖房機1は、給湯機能と暖房機能とを併せもつため、給湯用熱交換器45と暖房用熱交換器46とが別々に設けられ、給湯用熱交換器45で加熱された湯は、給湯接続口17と、図示外の風呂に供給され、暖房用熱交換器46で加熱された湯は、図示外の放熱器に供給されるようになっている。
【0028】
また、図4に示すように、給湯用熱交換器45の右側壁3b側の下部に設けられたジョイント部93にはバイパス管72が接続され、給水接続口16から供給される水がバイパス管72を通過し、給湯用熱交換器45で加熱された湯に混合されるようになっている。また、給湯用熱交換器45には、給水接続口16から供給される水を給湯用熱交換器45に供給する給湯用給水管53が接続されており、その給湯用給水管53の給湯用熱交換器45と接続される一端側と反対側の他端側は、ジョイント部92に接続されている。
【0029】
さらに、給湯用熱交換器45の下方には、正面視略円形状の給湯用ファン41が固定されており、給湯用ファン41の駆動により外部より吸引された空気は給湯用バーナ43に供給され、給湯用バーナ43の燃焼に利用されるようになっている。また、暖房用熱交換器46の下方には、暖房用ファン42が固定されており、暖房用ファン42の駆動により外部より吸引された空気は暖房用バーナ49に供給され、暖房用バーナ49の燃焼に利用されるようになっている。
【0030】
次に、膨張タンク100について、図5を参照して説明する。図5は、図4の給湯暖房機1に、膨張タンク100を取り付けた給湯暖房機1の正面図である。給湯暖房機1において、膨張タンク100は、図示外の放熱機及び給湯暖房機1の配管内を循環する湯の温度変化による膨張収縮を吸収するために設けられ、給湯暖房機1内と、外部に接続された配管内と、放熱器内との水量が所要水量に保持するための調整を行う。膨張タンク100は、内部が空洞の箱形状を有し、図5に示すように、膨張タンク100の底面部は、底面部の略中央部から一端側(右側壁3b側)に向かって2段、該中央部より一端側とは反対側の他端側(左側壁3a側)に向かって1段底上げされた凹凸形状を有している。尚、この膨張タンク100の形状は、上述に限らず変更可能であり、バックカバー3に組み付けられた各装置の凹凸に合わせて自由に形状を変えてもよい。
【0031】
そして、図5に示すように、膨張タンク100の底面側には、ジャバラ状のタンク往き管47が接続され、膨張タンク100に接続された一端部側と反対側の他端部側は暖房用循環ポンプ59の入水口59a(図4参照)に接続されている。また、膨張タンク100のタンク往き管47が接続された接続口(図示外)の近傍には、ジャバラ状のタンク戻り管44が接続されている。尚、タンク往き管47は膨張タンク100内の湯を暖房用循環ポンプ59に供給し、タンク戻り管44は外部の放熱器から戻ってきた湯を膨張タンク100内に供給する管である。さらに膨張タンク100の右側壁3b側の端部には、膨張タンク100内の湯がオーバーフローして、外部に排出される排出口58が設けられており、排出口58にはオーバーフロー排出管79が接続され、オーバーフロー排出管79は底板5に固定されたオーバーフロー排出口18(図3参照)に向かって延設されている。
【0032】
また、図5に示すように、膨張タンク100の前面上方の左側壁3a側の角部近傍には、膨張タンク100の内部に貫通する貫通穴(図示外)が設けられ、その貫通穴にはジョイント部78がビス78a,78bにより固定され、膨張タンク100から脱着可能となっている。さらに、ジョイント部78には注水接続管77が接続され、注水接続管77には自動注水弁74が設けられ、自動注水弁74には注水管76が接続されている。また、注水管76の自動注水弁74と接続する一端部とは反対側の他端部は、給湯接続口17の上方に設けられたジョイント部105に接続されている。また、注水管76には、給湯用熱交換器45で加熱された湯が通過するようになっている。そして、膨張タンク100内には、膨張タンク100内の水位を検出する炭素電極センサ97が設けられており、炭素電極センサ97の検出値はコントローラ(図示外)に送信され、膨張タンク100内の水位が予め定められた水位より低い場合は、自動注水弁74を開放して、膨張タンク100に湯が供給されるようになっている。
【0033】
次に、膨張タンク100の突出部101,102と、バックカバー3の左側壁3aへの取付方法について、図5乃至図8を参照して説明する。図6は、図4に示す給湯暖房機1に膨張タンク100を取り付けた給湯暖房機1の縦断面図である。図7は、膨張タンク100を開いた状態を示す給湯暖房機1の縦断面図である。図8は、軸受け部103に突出部101が軸支される状態を示す斜視図である。図5に示すように、膨張タンク100は、図4に示す給湯用熱交換器45及び暖房用熱交換器46の前面側、即ち、バックカバー3のフロントカバー4が固定される前面側に設けられている。バックカバー3の左側壁3a側に対向する膨張タンク100の一端部側には、左側壁3aに向かって水平に凸設されたアーム状の突出部101が設けられている。そして、図8に示すように、突出部101の先端側近傍には、下方に向かって凸設された軸部101aが設けられ、軸部101aの先端側には軸部101aに対して略直角であって、かつ膨張タンク100側の一端部に向かって凸設された係止部101bが設けられている。また、図5に示すように、膨張タンク100の突出部101が凸設された一端部の下方にも、突出部101と同形状の突出部102が設けられており、突出部102にも同様の図示外の軸部と係止部とが設けられている。
【0034】
さらに、図5に示すように、バックカバー3の左側壁3aの内側には、左側壁3aからバックカバー3の内側に向かって略垂直方向に凸設された軸受け部103が設けられている。また、図8に示すように、軸受け部103の先端側近傍には、突出部101の軸部101aと,軸部101aに凸設された係止部101bとが挿入可能な軸受け穴106が設けられている。軸受け穴106は、軸部101aが略垂直に挿入可能な略円形状の円部106aと、係止部101bと同形状の突起部106bとで構成されている。尚、軸受け穴106の突起部106bは、軸受け穴106の給湯暖房機1のフロントカバー4の固定側に凸設されている。また、図5に示すように、バックカバー3の左側壁3aの軸受け部103が凸設された端部の下方にも、軸受け部103と同形状の軸受け部104が、左側壁3aに凸設されている。そして、軸受け部104には、軸受け部103の軸受け穴106と同形状の軸受け穴(図示外)が設けられている。
【0035】
次に、突出部101と軸受け部103との軸支方法について、図5、図7及び図8を参照して説明する。図5及び図8に示すように、バックカバー3の左側壁3aより凸設された軸受け部103の上下に貫通する軸受け穴106に対して、その軸受け穴106の上方から突出部101の軸部101aを挿入する。この時に、図7及び図8に示すように、軸受け部103の長手方向に対して、突出部101の長手方向を略直角になるように位置させ、軸受け穴106の突起部106bに、軸部101aの係止部101bを合わせて挿入することにより、軸受け部103に突出部101が当接する。一方、突出部102と軸受け部104との軸支方法も同様となっている。したがって、膨張タンク100の横方向が軸受け部103,104の長手方向に対して直角となった時に、膨張タンク100が軸受け部103,104から脱着可能となる。こうして、軸受け部103,104に突出部101,102の各々の軸部が軸支され、膨張タンク100は突出部101の軸部101aと、突出部102の軸部(図示外)を軸心として、図7に示すように左側壁3aの方向に開くことが可能となる。
【0036】
そして、図7に示すように、膨張タンク100の突出部101,102の長手方向を、左側壁3aの軸受け部103,104の長手方向に対して略直角になるように位置させて、左側壁3aに取り付けられた膨張タンク100を、図6に示すように、バックカバー3の前面側(フロントカバー4が固定される面側)に向けて閉じる。さらに、図5及び図6に示すように、膨張タンク100の排出口58にオーバーフロー排出管79を接続することにより、膨張タンク100の組み付けが完了する。
【0037】
そして、軸受け部103,104の各軸受け穴に突出部101,102の各軸部が各々挿入され、各軸部を軸心として回動させた際に、軸受け部103の軸受け穴106の下方に挿入された係止部101bが、軸受け部103の裏面側に係止されることにより、軸受け部103から突出部101が脱着不能となり、同様に、軸受け部104から突出部102が脱着不能となる。よって、膨張タンク100がバックカバー3の左側壁3aから外れないようにすることができる。したがって、膨張タンク100が、給湯用熱交換器45と、暖房用熱交換器46とに当接して閉じた状態となっている場合には、軸部101aの係止部101bが軸受け部103に係止されている状態となり、膨張タンク100がバックカバー3から落下することがなく安全である。そして、膨張タンク100の裏面側の給湯用熱交換器45又は暖房用熱交換器46の交換作業等を行う際には、図7に示すように、膨張タンク100を左側壁3a側に向けて開くことにより交換作業を行う。
【0038】
また、図7に示すように、膨張タンク100を左側壁3a側に開いた際に、膨張タンク100に接続されたジャバラ状のタンク往き管47と、ジャバラ状のタンク戻り管44とは、膨張タンク100の開き度合いに応じてそのジャバラが伸長するので、膨張タンク100に接続されたままで膨張タンク100を開くことができる。よって、膨張タンク100からタンク往き管47と、タンク戻り管44とを外すことなく、膨張タンク100を左側壁3a側に開いて、給湯用熱交換器45及び暖房用熱交換器46等のメンテナンス作業又は交換作業等を行うことができる。
【0039】
また、膨張タンク100は、バックカバー3の暖房用熱交換器46の取り付け側の側面に軸支される(本実施の形態では左側壁3a)。この理由は、給湯暖房機1の内部において、給湯用熱交換器45,給湯用ファン41,給湯用バーナ43等で構成される給湯回路は、給湯暖房機1の内部の右側壁3b側に設けられ、暖房用熱交換器46,暖房用ファン42,暖房用バーナ49,暖房用循環ポンプ59等によって構成される暖房回路は給湯暖房機1の左側壁3a側に組み付けられており、膨張タンク100は、外部の放熱器(図示外)より戻ってきた湯を所要水量だけ貯蔵して暖房用循環ポンプ59に供給するため、暖房回路側に設けられる必要があるためである。したがって、膨張タンク100が開く際に、膨張タンク100に接続されたタンク戻り管44,タンク往き管47等の配管類が膨張タンク100によって引っ張られないようにするために、暖房回路が設けられる側のバックカバー3の内側面に設けられている。よって、本実施の形態の給湯暖房機1では、バックカバー3に組み付けられた給湯用熱交換器45と暖房用熱交換器46とのうち、暖房用熱交換器46側のバックカバー3の左側壁3aに膨張タンク100が設けられている。
【0040】
以上説明したように、本実施の形態の給湯暖房機1は、バックカバー3に組み付けられた給湯用熱交換器45及び暖房用熱交換器46と、フロントカバー4との間に膨張タンク100が設けられているので、給湯暖房機1の横幅が広くならずにすむことができる。また、膨張タンク100の一端側は、バックカバー3の左側壁3aに軸支されているので、膨張タンク100は左側壁3a側に回動して開くことができ、膨張タンク100の裏面側に設けられた給湯用熱交換器45,暖房用熱交換器46,給湯用バーナ43及び暖房用バーナ49の交換作業を容易に行うことができる。また、膨張タンク100に接続されたタンク往き管47とタンク戻り管44とはジャバラ状になっているので、膨張タンク100の開き度合いに応じてタンク往き管47及びタンク戻り管44は伸長することが可能である。さらに、膨張タンク100は、暖房用熱交換器46,暖房用ファン42,暖房用バーナ49,暖房用循環ポンプ59等によって構成される暖房回路において利用される装置であるので、暖房回路が設けられる側のバックカバー3の側面壁(本実施の形態では左側壁3a)側に軸支される。したがって、膨張タンク100が開いても、膨張タンク100に接続されるタンク往き管47及びタンク戻り管44は大きく引っ張られることがないので、タンク往き管47及びタンク戻り管44に負荷がかからない。
【0041】
また、バックカバー3の左側壁3aより凸設された軸受け部103の軸受け穴106に対して、突出部101の軸部101aが挿入され、軸受け部103の長手方向に対して、突出部101の長手方向が略直角になった時に、軸受け穴106の突起部106bに、軸部101aの係止部101bが合致して挿入できる(突出部102及び軸受け部104も同様)。したがって、膨張タンク100の横方向が軸受け部103,104の長手方向に対して直角となった時に、膨張タンク100が軸受け部103,104から脱着可能となり、膨張タンク100が閉じた状態においては、軸受け部103,104から脱着不能となり、バックカバー3から膨張タンク100が外れて落下することがないので安全である。
【0042】
尚、本発明の給湯暖房機は、上記の実施の形態に限定されることなく、各種の変更が可能である。上記実施の形態では、給湯機能と暖房機能とを併せもつ給湯暖房機1を本実施の形態として説明したが、暖房機能のみを備えた温水暖房装置等においても適用可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明の給湯暖房機によれば、給湯暖房機内の膨張タンクは、バックカバー内の側面側に固定するのではなく、熱交換器とフロントカバーとの間に設けられているので、給湯暖房機の横幅を狭く設計でき、給湯暖房機の設置スペースの幅を広くとる必要がない。したがって、狭い場所でも給湯暖房機を設置することができる。
【0044】
請求項2に係る発明の給湯暖房機では、請求項1に記載の発明の効果に加え、膨張タンクの一端側は、バックカバーの内側の側面に軸支されて回動可能となっているので、容易に熱交換器又はバーナ等のメンテナンス作業及び交換作業を容易に行うことができる。
【0045】
請求項3に係る発明の給湯暖房機では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、膨張タンクと循環ポンプとの間に接続されたタンク往き管と、膨張タンクと戻り配管との間に接続されたタンク戻り管とは可塑性になっているので、膨張タンクが手前方向に開かれたとしても、タンク往き管とタンク戻り管とが膨張タンクの動きに応じて伸長可能であるので、タンク往き管とタンク戻り管とを短く設計できる。また、膨張タンクからタンク往き管とタンク戻り管とを取り外す必要もないので作業時間の短縮をはかることができる。
【0046】
請求項4に係る発明の給湯暖房機では、請求項2又は3に記載の発明の効果に加え、膨張タンクは、暖房用熱交換器に接続された循環ポンプに接続されており、膨張タンクの一端側は暖房用熱交換器が接続されているバックカバーの側面側に軸支されているので、膨張タンクが回動しても、膨張タンクに接続されたタンク往き管とタンク戻り管とが膨張タンクに引っ張られることがなく、タンク往き管とタンク戻り管とを短く設計することができる。
【0047】
請求項5に係る発明の給湯暖房機では、請求項2乃至4の何れかに記載の発明の効果に加え、膨張タンクに凸設された突出部の先端に設けられた軸部は、バックカバーの内側に凸設された軸受け部の受け穴に挿入され、受け穴に設けられた突起部に軸部の係止突起を合わせることにより挿入され、回動可能となるので、係止突起は、軸受け部の突起部に合わせないと外れない。よって、バックカバーの内側面から膨張タンクが外れることがない。そして、膨張タンクのメンテナンス及び交換作業時には、軸部の係止突起を受け穴の突起部に合わせて、膨張タンクを取り外せばよいので作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、給湯暖房機1の正面図である。
【図2】図2は、給湯暖房機1の側面図である。
【図3】図3は、給湯暖房機1の底面図である。
【図4】図4は、フロントカバー4を外した給湯暖房機1の正面図である。
【図5】図5は、図4の給湯暖房機1に、膨張タンク100を取り付けた給湯暖房機1の正面図である。
【図6】図6は、図4に示す給湯暖房機1に膨張タンク100を取り付けた給湯暖房機1の縦断面図である。
【図7】図7は、膨張タンク100を開いた状態を示す給湯暖房機1の縦断面図である。
【図8】図8は、軸受け部103に突出部101が軸支される状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 給湯暖房機
2 筐体
3 バックカバー
4 フロントカバー
5 底板
32 風呂循環ポンプ
35 暖房用ガス開閉器
41 給湯用ファン
42 暖房用ファン
43 給湯用バーナ
45 給湯用熱交換器
46 暖房用熱交換器
48 排気カバー
49 暖房用バーナ
51 風呂用熱交換器
54 給湯用ガス開閉器
59 暖房用循環ポンプ
61 水量調整器
100 膨張タンク
【発明の属する技術分野】
本発明は、給湯暖房機に関し、詳細には、バーナの燃焼気体から熱を回収して通水を過熱する給湯暖房機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、給湯暖房機は給湯機能に併せ、所定温度の湯を床面に配設された配管に循環させて室内を暖める床暖機能、また湯を利用して室内を暖める温水エアコン機能等を備えたものが一般的に利用され、床暖機能及び温水エアコン機能に限定した温水暖房装置も市販されている。このような給湯暖房機において、給湯暖房機1内に設けられた配管内を循環する湯の温度変化による膨張収縮を吸収するために、給湯暖房機内には膨張タンク(ドレンタンク)が設けられており、給湯暖房機内の配管内が所要水量に保持されるための調整を行っている。そして、この膨張タンクは給湯暖房機の筐体内において、供給された水を加熱する熱交換器と並列に配置されていることが多い(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−126479号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の給湯暖房機の膨張タンクは、湯を一時的に蓄えるために大きく設計されており、筐体の内側において熱交換器と並列に配置されているので、給湯暖房機の横幅が広くなってしまうという問題点があった。また、一般住宅では既存の給湯機の幅と高さに合わせて取付スペースが設けられていることが多く、改築などに伴って古い給湯機を暖房機能を備えた新しい給湯暖房機に交換しようとした際に、給湯暖房機内に膨張タンクが設けられているため横幅が以前の給湯機より広くなっており、給湯暖房機が取付スペースに入らないという問題点があった。また、熱交換器の下方に膨張タンクを取り付けた場合は、給湯暖房機の高さが高くなってしまい、同様に所定の設置スペースに入らないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、膨張タンクを備えていても、大型化しない給湯暖房機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の給湯暖房機は、筐体内に、バーナと、当該バーナに送風する送風ファンと、前記バーナの上方に設けられ、前記バーナの燃焼気体から熱を回収して水を加熱する熱交換器と、当該熱交換器に供給する水の量を調整する水量調整器と、前記バーナに供給する燃料の量を調整する燃料調整器と、前記熱交換器に加熱された湯を通水する往き配管と、外部から戻って供給される湯を通水する戻り配管と、前記往き配管に湯を循環させる循環ポンプと、前記往き配管内と前記戻り配管内との水量を一定量に保持する膨張タンクとを備えた給湯暖房機であって、前記筐体は、設置時における前面が開放された略直方体形状のバックカバーと、当該バックカバーの前面に固定されたフロントカバーとから構成され、前記膨張タンクは、前記熱交換器と前記フロントカバーとの間に配置されていることを特徴とする。
【0007】
この構成の給湯暖房機では、膨張タンクは、バックカバー内に設けられた熱交換器と、バックカバーの開放される前面に固定されるフロントカバーとの間に設けられているので、給湯暖房機の幅が広くならず、給湯暖房機を小型にすることができる。
【0008】
また、請求項2に記載の給湯暖房機は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記膨張タンクの一端側は、前記バックカバーの内側の側面に軸支され、回動可能となっていることを特徴とする。
【0009】
この構成の給湯暖房機では、請求項1に記載の発明の作用に加え、膨張タンクの一端側は、バックカバーの内側の側面に軸支され、回動可能となっているので、膨張タンクの背面側に設けられた熱交換器又はバーナ等の脱着やメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0010】
また、請求項3に記載の給湯暖房機は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記膨張タンクと前記循環ポンプとの間に接続され、前記膨張タンク内の湯を前記循環ポンプに送出するための可塑性のタンク往き管と、前記膨張タンクと前記戻り配管との間に接続され、前記戻り配管から前記膨張タンクに湯を入水させるための可塑性のタンク戻り管とを備えている。
【0011】
この構成の給湯暖房機では、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、膨張タンクと循環ポンプとの間に接続されたタンク往き管と、膨張タンクと戻り配管との間に接続されたタンク戻り管とは可塑性になっているので、膨張タンクが回動しても、タンク往き管とタンク戻り管とが膨張タンクの開き度合いに応じて変形自在可能であるので、膨張タンクからタンク往き管及びタンク戻り管とを外さなくても膨張タンクを開くことができるため、作業が容易になることに加え、それにより抜けた暖房水を水張りし直す手間を除くことができる。
【0012】
また、請求項4に記載の給湯暖房機は、請求項2又は3に記載の発明の構成に加え、前記熱交換器は、暖房用熱交換器と給湯用熱交換器とから構成され、前記膨張タンクの前記一端側は、前記バックカバー内側の前記暖房用熱交換器側の前記側面に軸支されていることを特徴とする。
【0013】
この構成の給湯暖房機では、請求項2又は3に記載の発明の作用に加え、膨張タンク内の湯は、循環ポンプによって暖房用熱交換器に供給されるので、膨張タンクの一端側は暖房用熱交換器になるべく近い側の側面に軸支される。したがって、膨張タンクが開いても、タンク戻り管と、循環ポンプに接続されたジャバラ状のタンク往き管とは大きく引っ張られることがないので、タンク戻り管とタンク往き管とに負荷がかからない。
【0014】
また、請求項5に記載の給湯暖房機は、請求項2乃至4の何れかに記載の発明の構成に加え、前記膨張タンクには、前記一端側から水平方向に凸設された突出部が設けられ、当該突出部の先端側には、下方に向かって凸設された軸部が設けられ、当該軸部の先端近傍には、前記軸部と直交する方向に凸設された係止突起が設けられ、また、前記バックカバーには、前記側面から前記バックカバー内部に向かって水平方向に凸設された軸受け部が設けられ、当該軸受け部の先端近傍には、前記軸部が挿入可能で、かつ前記係止突起と同形状の突起部を有する受け穴が設けられていることを特徴とする。
【0015】
この構成の給湯暖房機では、請求項2乃至4の何れかに記載の発明の作用に加え、膨張タンクに凸設された突出部の先端に設けられた軸部には係止突起が設けられており、軸部はバックカバーの内側に凸設された軸受け部の受け穴に挿入され、受け穴に設けられた係止突起と同形状の突起部に軸部の係止突起を合わせることにより挿入され、回動可能となる。また、係止突起は、軸受け部の突起部に合わせないと外れないので、係止突起が軸受け部の突起部に合わない場合にはバックカバーの内側面から膨張タンクが外れることがない。そして、膨張タンクのメンテナンス及び交換時等には、軸部の係止突起を受け穴の突起部に合わせることにより、膨張タンクをバックカバーから取り外すことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。まず、給湯暖房機1の外観について、図1,図2及び図3を参照して説明する。図1は、給湯暖房機1の正面図であり、図2は、給湯暖房機1の側面図であり、図3は、給湯暖房機1の底面図である。尚、本発明の給湯暖房機1は、供給された水道水を加熱して外部に湯を供給する給湯機能と、湯を外部の室内や床下に設置された放熱器(図示外)に供給し、室内や床を暖房する暖房機能とを併せもつ給湯暖房機1を本発明の一実施の形態として詳細に説明する。図1,図2及び図3に示すように、給湯暖房機1は略直方体形状の筐体2を備えており、横幅:451mm、高さ600mm、奥行き:240mmの略直方体形状の箱である。また、バックカバー3は、一体成形された平面視略長方形状の一枚の平板を平面視略コの字型形状に折り曲げ、左側壁3a(図4参照),右側壁3b(図4参照)及び背面壁(図示外)が各々形成されて側壁が構成される。そして左側壁3a,右側壁3b及び背面壁により形成されるバックカバー3の上端部側に平面視略長方形の天板8(図4参照)が上方から覆設されることによりバックカバー3が構成されている。そして、図2に示すように、バックカバー3の開放された底面側には底板5が固定され、バックカバー3の背面壁3cと対向する前面側には、フロントカバー4が固定されることにより、略直方体形状の筐体2が構成される。
【0017】
次に、給湯暖房機1のフロントカバー4について、図1及び図2を参照して説明する。図1及び図2に示すように、給湯暖房機1の前面には平面視略長方形状のフロントカバー4がバックカバー3の開放された前面側に固定されており、フロントカバー4の略中央の上部には、正面視略円形状の排気口7が形成されている。そして、その排気口7には中央が長手方向に沿って貫通する略円柱状の排気アダプタ6がフロントカバー4から水平方向に凸設され、排気口7の外周枠に沿って設けられている。尚、排気アダプタ6の貫通する貫通穴と排気口7とは同形状となっている。そして、排気口7には外部から異物が侵入することを防止するスリット穴状のカバー7aが嵌め込まれている。
【0018】
また、図1に示すように、フロントカバー4の下部には、開口部を塞ぐ横長の正面視略長方形状のケーブル接続扉10が設けられており、その上部はビス10a、10bによって、フロントカバー4に固定されている。このケーブル接続扉10裏面側には、コントローラ(図示外)が設けられており、コントローラの点検、又は給湯暖房機1の試運転時によるコントローラの操作等の場合において、ケーブル接続扉10をフロントカバー4から外して作業を行えるようになっている。また、フロントカバー4の上部の図1の左側角部近傍にも、開口部を塞ぐ正面視略長方形状の注入扉9がビス9aによって固定されている。この注入扉9は、後述する膨張タンク100(図5参照)に水、不凍液等を直接注入する時にフロントカバー4から取り外され、注入作業が行えるようになっている。さらに、図1及び図2に示すように、フロントカバー4の外周縁部には、バックカバー3の開放する前面側の端部に当接して固定される突出部4aが設けられている。
【0019】
次に、給湯暖房機1の取付板11,12について、図1又は図2を参照して説明する。図1又は図2に示すように、給湯暖房機1の背面側(図2参照)の上端部には、給湯暖房機1を壁等に固定する正面視略長方形状の取付板11が設けられ、取付板11には複数の略円形状の取付穴11aと、複数の略楕円形状の取付穴11bとが設けられている。取付板11に設けられた取付穴11a及び取付穴11bにビス等を貫通して壁に固定することにより、給湯暖房機1が壁に取り付けられるようになっている。さらに、給湯暖房機1の背面側の下端にも同様に、取付板11と同形状の取付板12が設けられている。そして、取付板12にも略円形状の複数の取付穴12aと複数の略楕円形状の取付穴12bとが設けられており、取付板12の取付穴12a及び12bにもビスを貫通して、給湯暖房機1を壁面に強固に固定することができるようになっている。
【0020】
次に、給湯暖房機1の底板5について図3を参照して説明する。図3に示すように、給湯暖房機1の底板5には、給湯暖房機1にケーブルが接続される3つのケーブル接続口15a,15b及び15cが設けられ、ケーブル接続口15aは、給湯暖房機1のフロントカバー4側の底板5の端部と、底板5の右端部とに挟まれる底板5の角部近傍に設けられ、残り2つのケーブル接続口15b,15cは、フロントカバー4側の底板5の端部の略中央近傍に、フロントカバー4の面に対して略並列に設けられている。さらに、底板5の背面側端部と右側端部とに挟まれる角部近傍には、給湯暖房機1によって加熱された湯が外部に供給される給湯接続口17が設けられ、給湯接続口17には凍結予防のために給湯暖房機1内の水抜きを行う水抜き栓28が設けられている。また、ケーブル接続口15aと給湯接続口17とに挟まれる位置には、給湯暖房機1内に設けられた後述する膨張タンク100(図5参照)からオーバーフローした湯が外部に排出されるオーバーフロー排出口18が設けられている。
【0021】
さらに、図3に示すように、給湯接続口17とケーブル接続口15b,15cとの間には、給湯暖房機1に水が供給される給水接続口16が設けられ、その給水接続口16には、供給された水の中に含まれる異物等をろ過するストレーナ26が設けられている。また、ケーブル接続口15b,15cの左側の近傍には、給湯暖房機1にガスを供給するガス接続口27が設けられている。さらにガス接続口27と底板5の左端部との間には、給湯暖房機1内から外部(主に、床暖用の配管)に低温の湯が供給される6つの低温往き接続口25が、フロントカバー4に対して平行に2列(一列に3つの低温往き接続口25)になって設けられている。また、底板5の左端部の略中央から、底板5の背面側端部の略中央に向かって設けられており、底板5の左端部には、給湯暖房機1で加熱された湯が外部に接続された暖房用の高温放熱器(図示外)に供給される暖房往き接続口23と、高温放熱器で放熱された湯が給湯暖房機1に戻される暖房戻り接続口22とが一対となって設けられ、さらにその隣には給湯暖房機1で加熱された湯が外部に繋がれた風呂(図示外)に供給される風呂往き接続口21と、風呂から湯が循環して給湯暖房機1に戻される風呂戻り接続口20とが一対になって設けられている。
【0022】
次に、給湯暖房機1の内部構成について、図4を参照して説明する。図4は、フロントカバー4を外した給湯暖房機1の正面図である。まず、底板5に組み付けられる給湯暖房機1を構成する各装置の構成について説明する。図4に示すように、底板5の裏面側に固定されたガス接続口27の上方には、ガス接続口27から供給されるガスを、後述する給湯用熱交換器45に供給する量を調整する給湯用ガス開閉器54と、さらにその上方には後述する暖房用熱交換器46に供給するガスの量を調整する暖房用ガス開閉器35とが設けられている。そして、暖房用ガス開閉器35の下方であって、給湯用ガス開閉器54の近傍に位置する風呂循環ポンプ32が底板5に組み付けられている。尚、風呂循環ポンプ32は、図示外の風呂に加圧して湯を循環させる装置である。
【0023】
また、図4に示すように、底板5の裏面側に固定された6つの低温往き接続口25の上方には、暖房用熱交換器46によって加熱された湯の熱を回収して、図示外の風呂と給湯暖房機1とを循環する湯を再度加熱して追い炊きする風呂用熱交換器51が設けられ、その風呂用熱交換器51の上方には、後述する膨張タンク100から供給される湯を加圧して、暖房用熱交換器46に供給する暖房用循環ポンプ59が設けられている。尚、暖房用循環ポンプ59には、膨張タンク100から供給される湯が入水する入水口59aが設けられている。また、風呂用熱交換器51の下方であって、さらに底板5の端部近傍には、図示外のコントローラの指示により、風呂熱交換器への温水の供給路を開閉する風呂熱動弁24が設けられている。
【0024】
さらに、図4に示すように、底板5の裏面側に固定された給水接続口16の上方には、給水接続口16から給湯用熱交換器45と、暖房用熱交換器46とに供給される水量を調整する水量調整器61が設けられている。水量調整器61には給湯用給水管75が接続され、その接続された一端部とは反対側の他端部は右側壁3bの近傍に設けられたジョイント部92に接続されている。
【0025】
次に、バックカバー3側に組み付けられる各装置の構成について、図4を参照して説明する。図4に示すように、天板8のフロントカバー4が固定される端部近傍には、後述する給湯用バーナ43と、暖房用バーナ49との燃焼により排出される排気ガスが給湯暖房機1内全体に漏れないようにする正面視略逆三角形状の排気カバー48がバックカバーの天板8側の端部近傍に当接されて複数のビスにより固定されている。そして、排気カバー48の略中央部には、正面視略円形状の排気口62が設けられ、その排気口62の外周枠には、中央が排気口62と同形状に貫通するドーナツ状の排気アダプタ63が排気カバー48から水平方向に凸設されている。そして、排気口62の内側には、外部から異物が侵入することを防止するスリット穴状のカバー62aが嵌め込まれている。また、排気アダプタ63は、上述したフロントカバー4に設けられた排気アダプタ6の裏面側に嵌合するようになっている。
【0026】
さらに、図4に示すように、バックカバー3の天板8と底板5とに挟まれる略中央付近には、供給される空気とガスの混合気体を燃焼する給湯用バーナ43が右側壁3b側に設けられ、左側壁3a側には、暖房用バーナ49が給湯用バーナ43と並列して設けられている。尚、給湯用バーナ43のバックカバー3の背面側には、イグナイタ110(図6参照)が設けられ、コントローラ(図示外)の制御指示により給湯用バーナ43の点火動作を行う。また、暖房用バーナ49にも同様に、図示外のイグナイタが設けられており、コントローラの制御指示により暖房用バーナ49の点火動作を行う。
【0027】
さらに、給湯用バーナ43の上方には、給湯用熱交換器45が設けられており、給湯用バーナ43の燃焼気体による熱を回収して、給湯用熱交換器45内を通過する給湯伝熱管71内の水が加熱されるようになっている。そして、給湯用熱交換器45の左側壁3a側には、暖房用熱交換器46が給湯用熱交換器45に対して並列に設けられ、上述した暖房用バーナ49の上方に位置するように設けられている。尚、この暖房用熱交換器46も同様に、暖房用バーナ49の燃焼気体による熱を回収して、暖房用熱交換器46内の暖房伝熱管(図示外)内を通過する水が加熱されるようになっている。この給湯暖房機1は、給湯機能と暖房機能とを併せもつため、給湯用熱交換器45と暖房用熱交換器46とが別々に設けられ、給湯用熱交換器45で加熱された湯は、給湯接続口17と、図示外の風呂に供給され、暖房用熱交換器46で加熱された湯は、図示外の放熱器に供給されるようになっている。
【0028】
また、図4に示すように、給湯用熱交換器45の右側壁3b側の下部に設けられたジョイント部93にはバイパス管72が接続され、給水接続口16から供給される水がバイパス管72を通過し、給湯用熱交換器45で加熱された湯に混合されるようになっている。また、給湯用熱交換器45には、給水接続口16から供給される水を給湯用熱交換器45に供給する給湯用給水管53が接続されており、その給湯用給水管53の給湯用熱交換器45と接続される一端側と反対側の他端側は、ジョイント部92に接続されている。
【0029】
さらに、給湯用熱交換器45の下方には、正面視略円形状の給湯用ファン41が固定されており、給湯用ファン41の駆動により外部より吸引された空気は給湯用バーナ43に供給され、給湯用バーナ43の燃焼に利用されるようになっている。また、暖房用熱交換器46の下方には、暖房用ファン42が固定されており、暖房用ファン42の駆動により外部より吸引された空気は暖房用バーナ49に供給され、暖房用バーナ49の燃焼に利用されるようになっている。
【0030】
次に、膨張タンク100について、図5を参照して説明する。図5は、図4の給湯暖房機1に、膨張タンク100を取り付けた給湯暖房機1の正面図である。給湯暖房機1において、膨張タンク100は、図示外の放熱機及び給湯暖房機1の配管内を循環する湯の温度変化による膨張収縮を吸収するために設けられ、給湯暖房機1内と、外部に接続された配管内と、放熱器内との水量が所要水量に保持するための調整を行う。膨張タンク100は、内部が空洞の箱形状を有し、図5に示すように、膨張タンク100の底面部は、底面部の略中央部から一端側(右側壁3b側)に向かって2段、該中央部より一端側とは反対側の他端側(左側壁3a側)に向かって1段底上げされた凹凸形状を有している。尚、この膨張タンク100の形状は、上述に限らず変更可能であり、バックカバー3に組み付けられた各装置の凹凸に合わせて自由に形状を変えてもよい。
【0031】
そして、図5に示すように、膨張タンク100の底面側には、ジャバラ状のタンク往き管47が接続され、膨張タンク100に接続された一端部側と反対側の他端部側は暖房用循環ポンプ59の入水口59a(図4参照)に接続されている。また、膨張タンク100のタンク往き管47が接続された接続口(図示外)の近傍には、ジャバラ状のタンク戻り管44が接続されている。尚、タンク往き管47は膨張タンク100内の湯を暖房用循環ポンプ59に供給し、タンク戻り管44は外部の放熱器から戻ってきた湯を膨張タンク100内に供給する管である。さらに膨張タンク100の右側壁3b側の端部には、膨張タンク100内の湯がオーバーフローして、外部に排出される排出口58が設けられており、排出口58にはオーバーフロー排出管79が接続され、オーバーフロー排出管79は底板5に固定されたオーバーフロー排出口18(図3参照)に向かって延設されている。
【0032】
また、図5に示すように、膨張タンク100の前面上方の左側壁3a側の角部近傍には、膨張タンク100の内部に貫通する貫通穴(図示外)が設けられ、その貫通穴にはジョイント部78がビス78a,78bにより固定され、膨張タンク100から脱着可能となっている。さらに、ジョイント部78には注水接続管77が接続され、注水接続管77には自動注水弁74が設けられ、自動注水弁74には注水管76が接続されている。また、注水管76の自動注水弁74と接続する一端部とは反対側の他端部は、給湯接続口17の上方に設けられたジョイント部105に接続されている。また、注水管76には、給湯用熱交換器45で加熱された湯が通過するようになっている。そして、膨張タンク100内には、膨張タンク100内の水位を検出する炭素電極センサ97が設けられており、炭素電極センサ97の検出値はコントローラ(図示外)に送信され、膨張タンク100内の水位が予め定められた水位より低い場合は、自動注水弁74を開放して、膨張タンク100に湯が供給されるようになっている。
【0033】
次に、膨張タンク100の突出部101,102と、バックカバー3の左側壁3aへの取付方法について、図5乃至図8を参照して説明する。図6は、図4に示す給湯暖房機1に膨張タンク100を取り付けた給湯暖房機1の縦断面図である。図7は、膨張タンク100を開いた状態を示す給湯暖房機1の縦断面図である。図8は、軸受け部103に突出部101が軸支される状態を示す斜視図である。図5に示すように、膨張タンク100は、図4に示す給湯用熱交換器45及び暖房用熱交換器46の前面側、即ち、バックカバー3のフロントカバー4が固定される前面側に設けられている。バックカバー3の左側壁3a側に対向する膨張タンク100の一端部側には、左側壁3aに向かって水平に凸設されたアーム状の突出部101が設けられている。そして、図8に示すように、突出部101の先端側近傍には、下方に向かって凸設された軸部101aが設けられ、軸部101aの先端側には軸部101aに対して略直角であって、かつ膨張タンク100側の一端部に向かって凸設された係止部101bが設けられている。また、図5に示すように、膨張タンク100の突出部101が凸設された一端部の下方にも、突出部101と同形状の突出部102が設けられており、突出部102にも同様の図示外の軸部と係止部とが設けられている。
【0034】
さらに、図5に示すように、バックカバー3の左側壁3aの内側には、左側壁3aからバックカバー3の内側に向かって略垂直方向に凸設された軸受け部103が設けられている。また、図8に示すように、軸受け部103の先端側近傍には、突出部101の軸部101aと,軸部101aに凸設された係止部101bとが挿入可能な軸受け穴106が設けられている。軸受け穴106は、軸部101aが略垂直に挿入可能な略円形状の円部106aと、係止部101bと同形状の突起部106bとで構成されている。尚、軸受け穴106の突起部106bは、軸受け穴106の給湯暖房機1のフロントカバー4の固定側に凸設されている。また、図5に示すように、バックカバー3の左側壁3aの軸受け部103が凸設された端部の下方にも、軸受け部103と同形状の軸受け部104が、左側壁3aに凸設されている。そして、軸受け部104には、軸受け部103の軸受け穴106と同形状の軸受け穴(図示外)が設けられている。
【0035】
次に、突出部101と軸受け部103との軸支方法について、図5、図7及び図8を参照して説明する。図5及び図8に示すように、バックカバー3の左側壁3aより凸設された軸受け部103の上下に貫通する軸受け穴106に対して、その軸受け穴106の上方から突出部101の軸部101aを挿入する。この時に、図7及び図8に示すように、軸受け部103の長手方向に対して、突出部101の長手方向を略直角になるように位置させ、軸受け穴106の突起部106bに、軸部101aの係止部101bを合わせて挿入することにより、軸受け部103に突出部101が当接する。一方、突出部102と軸受け部104との軸支方法も同様となっている。したがって、膨張タンク100の横方向が軸受け部103,104の長手方向に対して直角となった時に、膨張タンク100が軸受け部103,104から脱着可能となる。こうして、軸受け部103,104に突出部101,102の各々の軸部が軸支され、膨張タンク100は突出部101の軸部101aと、突出部102の軸部(図示外)を軸心として、図7に示すように左側壁3aの方向に開くことが可能となる。
【0036】
そして、図7に示すように、膨張タンク100の突出部101,102の長手方向を、左側壁3aの軸受け部103,104の長手方向に対して略直角になるように位置させて、左側壁3aに取り付けられた膨張タンク100を、図6に示すように、バックカバー3の前面側(フロントカバー4が固定される面側)に向けて閉じる。さらに、図5及び図6に示すように、膨張タンク100の排出口58にオーバーフロー排出管79を接続することにより、膨張タンク100の組み付けが完了する。
【0037】
そして、軸受け部103,104の各軸受け穴に突出部101,102の各軸部が各々挿入され、各軸部を軸心として回動させた際に、軸受け部103の軸受け穴106の下方に挿入された係止部101bが、軸受け部103の裏面側に係止されることにより、軸受け部103から突出部101が脱着不能となり、同様に、軸受け部104から突出部102が脱着不能となる。よって、膨張タンク100がバックカバー3の左側壁3aから外れないようにすることができる。したがって、膨張タンク100が、給湯用熱交換器45と、暖房用熱交換器46とに当接して閉じた状態となっている場合には、軸部101aの係止部101bが軸受け部103に係止されている状態となり、膨張タンク100がバックカバー3から落下することがなく安全である。そして、膨張タンク100の裏面側の給湯用熱交換器45又は暖房用熱交換器46の交換作業等を行う際には、図7に示すように、膨張タンク100を左側壁3a側に向けて開くことにより交換作業を行う。
【0038】
また、図7に示すように、膨張タンク100を左側壁3a側に開いた際に、膨張タンク100に接続されたジャバラ状のタンク往き管47と、ジャバラ状のタンク戻り管44とは、膨張タンク100の開き度合いに応じてそのジャバラが伸長するので、膨張タンク100に接続されたままで膨張タンク100を開くことができる。よって、膨張タンク100からタンク往き管47と、タンク戻り管44とを外すことなく、膨張タンク100を左側壁3a側に開いて、給湯用熱交換器45及び暖房用熱交換器46等のメンテナンス作業又は交換作業等を行うことができる。
【0039】
また、膨張タンク100は、バックカバー3の暖房用熱交換器46の取り付け側の側面に軸支される(本実施の形態では左側壁3a)。この理由は、給湯暖房機1の内部において、給湯用熱交換器45,給湯用ファン41,給湯用バーナ43等で構成される給湯回路は、給湯暖房機1の内部の右側壁3b側に設けられ、暖房用熱交換器46,暖房用ファン42,暖房用バーナ49,暖房用循環ポンプ59等によって構成される暖房回路は給湯暖房機1の左側壁3a側に組み付けられており、膨張タンク100は、外部の放熱器(図示外)より戻ってきた湯を所要水量だけ貯蔵して暖房用循環ポンプ59に供給するため、暖房回路側に設けられる必要があるためである。したがって、膨張タンク100が開く際に、膨張タンク100に接続されたタンク戻り管44,タンク往き管47等の配管類が膨張タンク100によって引っ張られないようにするために、暖房回路が設けられる側のバックカバー3の内側面に設けられている。よって、本実施の形態の給湯暖房機1では、バックカバー3に組み付けられた給湯用熱交換器45と暖房用熱交換器46とのうち、暖房用熱交換器46側のバックカバー3の左側壁3aに膨張タンク100が設けられている。
【0040】
以上説明したように、本実施の形態の給湯暖房機1は、バックカバー3に組み付けられた給湯用熱交換器45及び暖房用熱交換器46と、フロントカバー4との間に膨張タンク100が設けられているので、給湯暖房機1の横幅が広くならずにすむことができる。また、膨張タンク100の一端側は、バックカバー3の左側壁3aに軸支されているので、膨張タンク100は左側壁3a側に回動して開くことができ、膨張タンク100の裏面側に設けられた給湯用熱交換器45,暖房用熱交換器46,給湯用バーナ43及び暖房用バーナ49の交換作業を容易に行うことができる。また、膨張タンク100に接続されたタンク往き管47とタンク戻り管44とはジャバラ状になっているので、膨張タンク100の開き度合いに応じてタンク往き管47及びタンク戻り管44は伸長することが可能である。さらに、膨張タンク100は、暖房用熱交換器46,暖房用ファン42,暖房用バーナ49,暖房用循環ポンプ59等によって構成される暖房回路において利用される装置であるので、暖房回路が設けられる側のバックカバー3の側面壁(本実施の形態では左側壁3a)側に軸支される。したがって、膨張タンク100が開いても、膨張タンク100に接続されるタンク往き管47及びタンク戻り管44は大きく引っ張られることがないので、タンク往き管47及びタンク戻り管44に負荷がかからない。
【0041】
また、バックカバー3の左側壁3aより凸設された軸受け部103の軸受け穴106に対して、突出部101の軸部101aが挿入され、軸受け部103の長手方向に対して、突出部101の長手方向が略直角になった時に、軸受け穴106の突起部106bに、軸部101aの係止部101bが合致して挿入できる(突出部102及び軸受け部104も同様)。したがって、膨張タンク100の横方向が軸受け部103,104の長手方向に対して直角となった時に、膨張タンク100が軸受け部103,104から脱着可能となり、膨張タンク100が閉じた状態においては、軸受け部103,104から脱着不能となり、バックカバー3から膨張タンク100が外れて落下することがないので安全である。
【0042】
尚、本発明の給湯暖房機は、上記の実施の形態に限定されることなく、各種の変更が可能である。上記実施の形態では、給湯機能と暖房機能とを併せもつ給湯暖房機1を本実施の形態として説明したが、暖房機能のみを備えた温水暖房装置等においても適用可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明の給湯暖房機によれば、給湯暖房機内の膨張タンクは、バックカバー内の側面側に固定するのではなく、熱交換器とフロントカバーとの間に設けられているので、給湯暖房機の横幅を狭く設計でき、給湯暖房機の設置スペースの幅を広くとる必要がない。したがって、狭い場所でも給湯暖房機を設置することができる。
【0044】
請求項2に係る発明の給湯暖房機では、請求項1に記載の発明の効果に加え、膨張タンクの一端側は、バックカバーの内側の側面に軸支されて回動可能となっているので、容易に熱交換器又はバーナ等のメンテナンス作業及び交換作業を容易に行うことができる。
【0045】
請求項3に係る発明の給湯暖房機では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、膨張タンクと循環ポンプとの間に接続されたタンク往き管と、膨張タンクと戻り配管との間に接続されたタンク戻り管とは可塑性になっているので、膨張タンクが手前方向に開かれたとしても、タンク往き管とタンク戻り管とが膨張タンクの動きに応じて伸長可能であるので、タンク往き管とタンク戻り管とを短く設計できる。また、膨張タンクからタンク往き管とタンク戻り管とを取り外す必要もないので作業時間の短縮をはかることができる。
【0046】
請求項4に係る発明の給湯暖房機では、請求項2又は3に記載の発明の効果に加え、膨張タンクは、暖房用熱交換器に接続された循環ポンプに接続されており、膨張タンクの一端側は暖房用熱交換器が接続されているバックカバーの側面側に軸支されているので、膨張タンクが回動しても、膨張タンクに接続されたタンク往き管とタンク戻り管とが膨張タンクに引っ張られることがなく、タンク往き管とタンク戻り管とを短く設計することができる。
【0047】
請求項5に係る発明の給湯暖房機では、請求項2乃至4の何れかに記載の発明の効果に加え、膨張タンクに凸設された突出部の先端に設けられた軸部は、バックカバーの内側に凸設された軸受け部の受け穴に挿入され、受け穴に設けられた突起部に軸部の係止突起を合わせることにより挿入され、回動可能となるので、係止突起は、軸受け部の突起部に合わせないと外れない。よって、バックカバーの内側面から膨張タンクが外れることがない。そして、膨張タンクのメンテナンス及び交換作業時には、軸部の係止突起を受け穴の突起部に合わせて、膨張タンクを取り外せばよいので作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、給湯暖房機1の正面図である。
【図2】図2は、給湯暖房機1の側面図である。
【図3】図3は、給湯暖房機1の底面図である。
【図4】図4は、フロントカバー4を外した給湯暖房機1の正面図である。
【図5】図5は、図4の給湯暖房機1に、膨張タンク100を取り付けた給湯暖房機1の正面図である。
【図6】図6は、図4に示す給湯暖房機1に膨張タンク100を取り付けた給湯暖房機1の縦断面図である。
【図7】図7は、膨張タンク100を開いた状態を示す給湯暖房機1の縦断面図である。
【図8】図8は、軸受け部103に突出部101が軸支される状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 給湯暖房機
2 筐体
3 バックカバー
4 フロントカバー
5 底板
32 風呂循環ポンプ
35 暖房用ガス開閉器
41 給湯用ファン
42 暖房用ファン
43 給湯用バーナ
45 給湯用熱交換器
46 暖房用熱交換器
48 排気カバー
49 暖房用バーナ
51 風呂用熱交換器
54 給湯用ガス開閉器
59 暖房用循環ポンプ
61 水量調整器
100 膨張タンク
Claims (5)
- 筐体内に、バーナと、当該バーナに送風する送風ファンと、前記バーナの上方に設けられ、前記バーナの燃焼気体から熱を回収して水を加熱する熱交換器と、当該熱交換器に供給する水の量を調整する水量調整器と、前記バーナに供給する燃料の量を調整する燃料調整器と、前記熱交換器に加熱された湯を通水する往き配管と、外部から戻って供給される湯を通水する戻り配管と、前記往き配管に湯を循環させる循環ポンプと、前記往き配管内と前記戻り配管内との水量を一定量に保持する膨張タンクとを備えた給湯暖房機であって、
前記筐体は、設置時における前面が開放された略直方体形状のバックカバーと、
当該バックカバーの前面に固定されたフロントカバーと
から構成され、
前記膨張タンクは、前記熱交換器と前記フロントカバーとの間に配置されていることを特徴とする給湯暖房機。 - 前記膨張タンクの一端側は、前記バックカバーの内側の側面に軸支され、回動可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の給湯暖房機。
- 前記膨張タンクと前記循環ポンプとの間に接続され、前記膨張タンク内の湯を前記循環ポンプに送出するための可塑性のタンク往き管と、
前記膨張タンクと前記戻り配管との間に接続され、前記戻り配管から前記膨張タンクに湯を入水させるための可塑性のタンク戻り管と
を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の給湯暖房機。 - 前記熱交換器は、暖房用熱交換器と給湯用熱交換器とから構成され、
前記膨張タンクの前記一端側は、前記バックカバー内側の前記暖房用熱交換器側の前記側面に軸支されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の給湯暖房機。 - 前記膨張タンクには、前記一端側から水平方向に凸設された突出部が設けられ、
当該突出部の先端側には、下方に向かって凸設された軸部が設けられ、
当該軸部の先端近傍には、前記軸部と直交する方向に凸設された係止突起が設けられ、
また、前記バックカバーには、前記側面から前記バックカバー内部に向かって水平方向に凸設された軸受け部が設けられ、
当該軸受け部の先端近傍には、前記軸部が挿入可能で、かつ前記係止突起と同形状の突起部を有する受け穴が設けられていることを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の給湯暖房機。
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Cited By (2)
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JP2008175418A (ja) * | 2007-01-16 | 2008-07-31 | Noritz Corp | 暖房熱源機 |
WO2015115560A1 (ja) | 2014-01-31 | 2015-08-06 | ダイキン工業株式会社 | 温調システム |
-
2003
- 2003-07-18 JP JP2003198830A patent/JP2005037019A/ja active Pending
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