JP3710891B2 - 温水暖房装置の配管接続具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱源機にて加熱された温水をファンコイル等の放熱器に循環させて暖房を行う温水暖房装置に使用される配管接続具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の配管接続具としては、放熱器側へ温水を循環させることなく熱源機を試運転できるように、熱源機の外装ケースに取り付けられる接続具本体内に一対の通路とそれら両通路を連絡する直線状のバイパス路が形成され、これら両通路を介して熱源機側の管路と放熱器側の管路とを接続するものが多用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これでは、バイパス路にゴミ(配管時に発生する金属片やゴムホースのカス等)が詰まった場合、このゴミを簡単に取り除くことができないという不都合があった。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑み、針金などを使ってバイパス路のゴミを簡単に取り除くことが可能な温水暖房装置の配管接続具を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、熱源機にて加熱された温水を放熱器に循環させて暖房を行う温水暖房装置に用いられ、熱源機の外装ケースに取り付けられる接続具本体内に互いに平行に形成された上下方向の一対の通路とそれら両通路を連絡する直線状で水平方向のバイパス路が形成され、これら両通路を介して熱源機側の管路と放熱器側の管路とを接続する配管接続具であって、前記接続具本体には、前記パイパス路に両側から連通し、かつ、そのバイパス路と同一直線上に位置する左右一対の清掃孔を形成し、これら清掃孔にはそれぞれネジが着脱自在に螺着されていること特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0007】
図1は本発明による温水暖房装置の配管接続具の一実施形態を示す斜視図、図2は図1に示す配管接続具の縦断面図、図3は図1に示す配管接続具を装着した温水暖房装置の全体構成図である。
【0008】
図3において、1は熱源機であり、この熱源機1の外装ケース2内にはバーナ3、このバーナ3によって加熱される熱交換器4、熱交換器4に連結された排気装置5、温水循環ポンプ6および貯水タンク7等が収容されている。8は前記バーナ3にガス燃料を供給するガス供給路であり、このガス供給路8の途中にはガス電磁弁9とガス比例制御弁10が介装されている。11は前記貯水タンク7に水道水を補給する給水路であり、この給水路11は途中には貯水タンク7に設けられた上限用と下限用の2本の水位検知電極12、13によって制御される捕給水電磁弁14が介装され、また、貯水タンク7の上部には下端部を外部に導出したオーバーフロー管15の上端部を連結している。
【0009】
16は前記熱源機1の外部に設置されたファンコイル、パネルラジエータ、床暖房パネル等の放熱器であり、この放熱器16には、熱交換器4で加熱された温水が、温水循環ポンプ6の駆動により、熱源機側往き管路17Aおよび放熱器側往き管路18Aを通って循環供給され、この放熱器16で室内空気と熱交換した後の温水は、放熱機側戻り管路18Bおよび熱源機側戻り管路17Bを通って貯水タンク7へ戻される。
【0010】
次に、本発明による配管接続具イについて詳述する。19は、熱源機側往き管路17Aに放熱器側往き管路18Aを、また、放熱器側戻り管路18Bに熱源機側戻り管路17Bをそれぞれ接続するための接続具本体であり、図1および図2に示すように、前記外装ケース2の底壁2Aに固定ボルト20、20および固定金具26、26によって取り付けられる。そして、この接続具本体19は、所定間隔を存して上方に突出した一対の内側接続部19A、19Bと、これら内側接続部19A、19Bにそれぞれ対応して下方に突出した外側接続部19C、19Dと、前記内側接続部19A、19B間に設けられたバイパス管19Eとから構成されている。
【0011】
また、接続具本体19内には、図2に示すように、内側接続部19Aと外側接続部19Cの中心を通る往き側通路21と、内側接続部19Bと外側接続部19Dの中心を通る戻り側通路22とが、それぞれ上下方向となされて互いに平行に形成されるとともに、両通路21、22を連通する直線状で水平方向のバイパス路23がバイパス管19E内に形成されており、さらに、両通路21、22の中間位置には、バイパス路23に連通して下向きに開口する水抜き口24が形成され、この水抜き口24には、水抜き口24を開閉する水抜き栓25を螺合により設けている。この水抜き栓25は外装ケース2の外部より回動操作することによって水抜き口24を開閉でき、抜き取る必要がないものである。
【0012】
そして、前記内側接続部19A、19Bには、熱源機側往き管路17Aと熱源機側戻り管路17Bをそれぞれ接続し、また、外側接続部19C、19Dには、外装ケース2の外部から放熱器側往き管路18Aと放熱器側戻り管路18Bをそれぞれ接続することにより、熱源機側往き管路17Aは、往き側通路21を介して放熱器側往き管路18Aに連通し、一方、放熱器側戻り管路18Bは、戻り側通路22を介して熱源機側戻り管路17Bに連通する。
【0013】
ところで、接続具本体19には一対の清掃孔30、30が形成されており、これら清掃孔30、30は、図2に示すように、前記バイパス路23の両側にそれぞれ連通し、かつ、そのバイパス路23と同一直線上に位置している。そして、各清掃孔30にはそれぞれ、Oリング31が嵌着されたネジ32が着脱自在に螺合している。
【0014】
従って、バイパス路23にゴミが詰まった場合には、ネジ32を清掃孔30から取り外し、針金などを清掃孔30およびバイパス管19E内のバイパス路23に挿通することにより、この配管接続具イに配管を接続したままで、また、配管接続具イを熱源機1の外装ケース2から外すことなく、バイパス路23のゴミを押し出して簡単に取り除くことができる。なお、通常時(清掃時以外の運転時など)は、Oリング31とネジ32によって清掃孔30が閉塞されているので、清掃孔30から漏水する恐れはない。
【0015】
なお、上述の実施形態の熱源機1は暖房専用であるが、暖房機能と給湯機能を持つもの、或いは暖房機能と給湯機能の他に風呂釜機能を持つものであってもよく、また、熱源機1のバーナ3は石油バーナであってもよい。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、熱源機にて加熱された温水を放熱器に循環させて暖房を行う温水暖房装置に用いられ、熱源機の外装ケースに取り付けられる接続具本体内に互いに平行に形成された上下方向の一対の通路とそれら両通路を連絡する直線状で水平方向のバイパス路が形成され、これら両通路を介して熱源機側の管路と放熱器側の管路とを接続する配管接続具であって、前記接続具本体には、前記パイパス路に両側から連通し、かつ、そのバイパス路と同一直線上に位置する左右一対の清掃孔を形成し、これら清掃孔にはそれぞれネジが着脱自在に螺着されている構成であるから、バイパス路にゴミが詰まった場合には、ネジを清掃孔から取り外した状態で、針金などを清掃孔およびバイパス路に挿通することにより、配管接続具に配管を接続したままで、また、配管接続具を熱源機の外装ケースから外すことなく、バイパス路のゴミを簡単に取り除くことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による温水暖房装置の配管接続具の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す配管接続具の縦断面図である。
【図3】 図1に示す配管接続具を装着した温水暖房装置の全体構成図である。
【符号の説明】
1……熱源機
2……外装ケース
16……放熱器
17A……熱源機側の管路(熱源機側往き管路)
17B……熱源機側の管路(熱源機側戻り管路)
18A……放熱器側の管路(放熱器側往き管路)
18B……放熱器側の管路(放熱器側戻り管路)
19……接続具本体
21……通路(往き側通路)
22……通路(戻り側通路)
23……バイパス路
30……清掃孔
32……ネジ
Claims (1)
- 熱源機にて加熱された温水を放熱器に循環させて暖房を行う温水暖房装置に用いられ、熱源機の外装ケースに取り付けられる接続具本体内に互いに平行に形成された上下方向の一対の通路とそれら両通路を連絡する直線状で水平方向のバイパス路が形成され、これら両通路を介して熱源機側の管路と放熱器側の管路とを接続する配管接続具であって、
前記接続具本体には、前記パイパス路に両側から連通し、かつ、そのバイパス路と同一直線上に位置する左右一対の清掃孔を形成し、これら清掃孔にはそれぞれネジが着脱自在に螺着されていること特徴とする温水暖房装置の配管接続具。
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JP23946896A JP3710891B2 (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | 温水暖房装置の配管接続具 |
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JP23946896A Expired - Fee Related JP3710891B2 (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | 温水暖房装置の配管接続具 |
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1996
- 1996-09-10 JP JP23946896A patent/JP3710891B2/ja not_active Expired - Fee Related
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