JP2005034863A - 摩擦攪拌接合方法及び装置 - Google Patents

摩擦攪拌接合方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005034863A
JP2005034863A JP2003198912A JP2003198912A JP2005034863A JP 2005034863 A JP2005034863 A JP 2005034863A JP 2003198912 A JP2003198912 A JP 2003198912A JP 2003198912 A JP2003198912 A JP 2003198912A JP 2005034863 A JP2005034863 A JP 2005034863A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stir welding
friction stir
workpiece
clamp
tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003198912A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4301880B2 (ja
Inventor
Tomohiro Tachiki
智裕 立木
Minoru Yokoyama
横山  稔
Soichiro Ishikawa
聡一郎 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2003198912A priority Critical patent/JP4301880B2/ja
Publication of JP2005034863A publication Critical patent/JP2005034863A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4301880B2 publication Critical patent/JP4301880B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)

Abstract

【課題】摩擦攪拌接合作業の能率アップを図り、材料費の無駄を防ぐこと。
【解決手段】ワーク5の摩擦攪拌接合を行う側の側面に傾斜面6を形成し、クランプ8の当接面14をワーク5の傾斜面6と略同じ角度に形成し、傾斜した当接面14を傾斜面6に当ててクランプ8でワーク5を押圧保持し、摩擦攪拌接合を行う。従って、小さい力で強固な保持力が得られ、クランプ8とワーク5との接触長さHを短くすることができる。従って、ワーク周縁部の真近に配設された溝2に対しても従来のようにクランプの位置を変更することなく、また、摩擦攪拌装置のツール保持装置などと干渉することなく、接合作業を継続できる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は摩擦攪拌接合方法及び摩擦攪拌接合装置に関し、特に、複数の部材が重なってなるワーク(被加工材)を押圧保持するためのクランプ装置、及び、ワークをその接合部において表面形状に沿って均一な押圧力で保持する押圧治具、並びに、これらのクランプ装置及び押圧治具を用いた摩擦攪拌接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、燃料電池システム、圧縮空気ユニット及び流体制御装置等において、配管や配線等を内部に組み込み、組立及び輸送が容易なユニットに一体化した、ロジックプレート(二次元集積配管)が多用されている。二次元集積配管は、複数のプレートに、流体の流路や配線のルートとなる溝及び連通孔を加工し、一体化(接合)したものであり、その接合方法として、摩擦攪拌接合が用いられている。
【0003】
摩擦攪拌接合方法は、特許第2792233号公報により公知の技術であり、ワークの材質よりも硬い材質のツールをワークの接合部に挿入し、このツールを回転させながら移動することにより、ツールとワークとの間に発生する摩擦熱によって接合を行う方法である。詳細には、ツールとワークとの接触部分近傍において摩擦熱によりワークを軟化し且つツールにより軟化部分を攪拌し、更に、ツールの移動に伴って軟化攪拌部分が塑性流動した後に冷却固化することで、ワークを接合する。
【0004】
【特許文献1】
特許第2792233号公報
【0005】
図7〜図9は、摩擦攪拌接合方法を用いたワークの一体化、即ち、接合の一例を示した図である。図7において、ワーク50は2つのプレート51、53が重なってなる被加工材であり、プレート51には予め流路用の溝52が形成され、プレート53には溝52に連通する連通孔54が予め加工されている。ワーク50の接合に際し、まず、プレート53をプレート51上に重ねて、摩擦攪拌接合装置の図示しないベッドにセットする。その後、プレート53に対し、溝52の幅方向中心から適当な距離fだけ離れた適当な位置例えば図8に示す摩擦攪拌接合開始点55において、摩擦攪拌接合装置のツール56の先端を挿入し、次いで、ツール56を矢印57で示すワーク方向に押圧しながら例えば矢印58の方向に回転させ、溝52の幅方向中心からの距離fを保ちながら、溝52に沿って例えば図8に示す矢印59の方向にツール56を移動する。このツール56の移動に伴って、図7〜図9において交差斜線で示すように接合部60が形成され、ワーク50(プレート51とプレート53)が接合される。
【0006】
以上説明したように、摩擦攪拌接合方法はツール56とワーク50(プレート51及びプレート53)との間に発生する摩擦熱によりワーク50を接合する方法であるから、ツール56を押圧回転しながら移動するために大きな力が必要であり、これに対抗してプレート51及びプレート53をベッド上に固定し保持するために、強力なクランプ装置が必要である。
【0007】
もし、クランプ装置の保持力が不十分な場合には、2つのプレート51とプレート53とが相互にずれたり、上側のプレート53が浮き上がったりして、接合不良が発生する。
【0008】
図10〜図12は、従来のクランプ装置61を示した図である。図10〜図12において、クランプ装置61は、ワーク50の周縁部を摩擦攪拌接合装置のベッド62上に固定するように、ベッド62の上面に加工した案内溝63に沿って移動可能な受座64と、L字形状のクランプ65と、クランプ65を貫通してその上面に出る受座64のねじ64aに結合するナット66から構成されている。案内溝63の上側開口は受座64が抜け出ないように溝内部よりも狭くなっており、受座64は案内溝63にその端部開口から挿入される。受座64がベッド62の案内溝63に沿って移動可能であるから、クランプ65も案内溝63に沿って移動可能である。ねじ64aの先端とナット66はクランプ65の上面に位置する。
【0009】
ワーク50をベッド62に保持する際、まず、ワーク50を構成するプレート51及びプレート53をベッド62上に重ねて載置する。なお、下側のプレート51には、適当な断面積を有する溝52が加工されており、上側のプレート53の所定の位置には、溝52に連通する連通孔54が設けられている。そして、クランプ65を案内溝63に沿って適当な位置に配置し、ナット66を締めることで、ワーク50の周縁部をベッド62に押圧して保持する。このとき、クランプ65の上部はワーク50よりも上に出ている。更に、必要に応じ、クランプ65と上側のプレート53との間に押え金67を介在させてワーク50を固定することにより、プレート53の浮き上がりを防止し、ワーク50をより強固に固定することも行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のクランプ装置61においては、ワーク50の周縁部にクランプのために大きなスペースを必要とし、ワーク50の端部近くを摩擦攪拌接合しようとする場合、ワーク50の上に位置するクランプ65の上部や押え金67が邪魔になり、接合作業ができなくなる場合が生じる。例えば、図10に示すように、プレート53の×印を付した摩擦攪拌接合部60のうち、一部の位置68では、クランプ65の下になるため、接合作業を連続して行うことができない。このようなときは、一時接合作業を中断して、クランプ65を別の位置にセット仕直す必要があるため、作業能率を著しく低下させていた。
【0011】
クランプ65のセット仕直しをなくし、接合作業の能率向上を優先させようとすると、ワーク50の板取りを予め大きくして、周縁部を広く確保する方法があるが、製品が大きくなるとともに材料費に無駄が生じていた。更に、場合によっては、接合後に所定の寸法に加工する必要が生じるために、更にコスト損となる。
【0012】
本発明は、上記のような不具合をなくし、摩擦攪拌接合作業の能率アップを図り、材料費の無駄を防ぐことである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
第1発明は、上記課題を解決する摩擦攪拌接合方法であり、複数の部材が重なってなるワークを摩擦攪拌接合によって一体化する摩擦攪拌接合方法において、前記ワークの摩擦攪拌接合を行う側の側面に傾斜面を形成し、前記傾斜面と略同じ角度に形成した当接面を有するクランプを用い、前記当接面を前記傾斜面に当てて前記クランプで前記ワークを押圧保持して、摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする。
【0014】
第2発明は、上記課題を解決する別の摩擦攪拌接合方法であり、複数の部材が重なってなるワークを摩擦攪拌接合によって一体化する摩擦攪拌接合方法において、前記ワーク上を回動自在な押付手段をツールの周囲に備え、前記押付手段で前記ワークを押し付けて、摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする。
【0015】
第3発明は、上記課題を解決する更に別の摩擦攪拌接合方法であり、複数の部材が重なってなるワークを摩擦攪拌接合によって一体化する摩擦攪拌接合方法において、前記ワークの摩擦攪拌接合を行う側の側面に傾斜面を形成し、前記傾斜面と略同じ角度に形成した当接面を有するクランプと、ツールの周囲に備えた前記ワーク上を回動自在な押付手段とを用い、前記傾斜面に前記当接面を当てて前記クランプで前記ワークを押圧保持し、前記押付手段で前記ワークを押し付けて、摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする。
【0016】
第4発明は、第3発明において、前記ツールと前記押付手段とのツール軸方向に沿う間隔を調整する調整手段により前記ツールの前記ワークへの挿入深さを調整することを特徴とする摩擦攪拌接合方法である。
【0017】
第5発明は、上記課題を解決する摩擦攪拌接合装置であり、複数の部材が重なってなるワークをベッドに押圧保持するクランプ装置を具備し、前記クランプ装置で押圧保持されたワークを摩擦攪拌接合によって一体化する摩擦攪拌接合装置において、前記クランプ装置を構成するクランプの前記ワークとの当接面が傾斜していることを特徴とする。
【0018】
第6発明は、第5発明において、前記クランプは前記ワークの摩擦攪拌接合を行う面に沿った方向に前後移動可能であることを特徴とする摩擦攪拌接合装置である。
【0019】
第7発明は、第5発明において、前記ベッドに設けた案内溝と、前記案内溝に沿って移動可能に前記案内溝に配置した受座と、前記受座のねじ穴に結合する穴付ボルトと、前記クランプに貫通して設けた前記穴付ボルト用の取付穴と、前記取付穴に設けた前記穴付ボルトの頭部用座ぐり穴とを具備することを特徴とする摩擦攪拌接合装置である。
【0020】
第8発明は、第7発明において、前記座ぐり穴は前記穴付ボルトの頭部が沈み込む深さであることを特徴とする摩擦攪拌接合装置である。
【0021】
第9発明は、上記課題を解決する別の摩擦攪拌接合装置であり、複数の部材が重なってなるワークを摩擦攪拌接合によって一体化する摩擦攪拌接合装置において、前記ワーク上を回動自在な押付手段をツールの周囲に具備したことを特徴とする。
【0022】
第10発明は、第9発明において、前記押付手段が複数個の回転体を含むことを特徴とする摩擦攪拌接合装置である。
【0023】
第11発明は、第10発明において、前記ツールの周囲に設けた複数個のシリンダと、前記複数個のシリンダに接続した1組の流体圧源とを具備し、前記押付手段の回転体を前記複数個のシリンダで押圧することを特徴とする摩擦攪拌接合装置である。
【0024】
第12発明は、第9発明において、前記押付手段と前記ツールとのツール軸方向に沿う間隔を調整する調整手段を具備したことを特徴とする摩擦攪拌接合装置である。
【0025】
第13発明は、第12発明において、前記調整手段がねじ機構であることを特徴とする摩擦攪拌接合装置である。
【0026】
第14発明は上記課題を解決する更に別の摩擦攪拌接合装置であり、複数の部材が重なってなるワークをベッドに押圧保持するクランプ装置を具備し、前記クランプ装置で押圧保持されたワークを摩擦攪拌接合によって一体化する摩擦攪拌接合装置において、前記クランプ装置を構成するクランプの前記ワークとの当接面が傾斜していること、前記ワーク上を回動自在な押付手段をツールの周囲に具備すること、前記押付手段と前記ツールとのツール軸方向に沿う間隔を調整する調整手段を具備することを特徴とする。
【0027】
第15発明は、第6発明から第8発明いずれかの摩擦攪拌接合装置により複数の部材が重なってなるワークを一体化する方法であって、前記ワークの摩擦攪拌接合を行う側の側面に前記クランプの当接面と略同じ角度に傾斜面を形成し、前記傾斜面に前記当接面を当てて前記クランプで前記ワークを押圧保持して、摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする。
【0028】
第16発明は、第9発明から第13発明いずれかの摩擦攪拌接合装置により複数の部材が重なってなるワークを一体化する方法であって、前記押付手段で前記ワークを押し付けて、摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする。
【0029】
第17発明は、第12発明または第13発明の摩擦攪拌接合装置により複数の部材が重なってなるワークを一体化する方法であって、前記調整手段により前記ツールの前記ワークへの挿入る深さを調整することを特徴とする。
【0030】
第18発明は、第14発明の摩擦攪拌接合装置により複数の部材が重なってなるワークを一体化する方法であって、前記ワークの摩擦攪拌接合を行う側の側面に前記クランプの当接面と略同じ角度に傾斜面を形成し、前記傾斜面に前記当接面を当てて前記クランプで前記ワークを押圧保持し、前記押付手段で前記ワークを押し付け、前記調整手段により前記ツールの前記ワークへの挿入る深さを調整して、摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0032】
[第1実施例]
図1〜図3を参照して、本発明の第1実施例に係る摩擦攪拌接合方法及び装置を説明する。図1は摩擦攪拌接合装置、特にそのクランプ装置の平面図を示し、図2は図1中のII−II視図、図3は図1中のIII−III 断面図を示している。
【0033】
図1、図2においては、2つのプレート1とプレート3とでワーク5が構成されて、ワーク5は図示しない摩擦攪拌接合装置のベッド62上にセットされ、ワーク5の周縁部が複数本のクランプ装置7でベッド62に固定された状態を示している。下側のプレート1には適当な幅と深さの溝2が適当な長さと方向に加工されており、上側のプレート3には、下側のプレート1の溝2に対応して適当な位置に連通孔4が設けられている。
【0034】
図3に示すように、ワーク5の摩擦攪拌接合を行う側の周辺の側面に、傾斜面6が形成されている。言い換えれば、上側のプレート3の周縁部が下側のプレート1に接する面に向かって適当な角度で面取りされ、これによって傾斜面6が設けられている。
【0035】
クランプ装置7は、ワーク5の周縁部をベッド62上に固定するように、L字形状のクランプ8と、ベッド62の案内溝9に沿って移動可能に設けられた取付金具(受座)10と、クランプ8をベッド62に固定するためのボルト11からなっている。案内溝9はベッド62の上面に加工されている。ボルト11には穴付ボルトを用いている。
【0036】
クランプ8には穴付ボルト11を通すための取付穴12が貫通して加工されており、取付穴12の上面には、穴付ボルト11が取付穴12に通されて取り付けられたときに穴付ボルト11の頭部がクランプ8の表面上に突出しないように、座ぐり穴13が加工されている。つまり、座ぐり穴13は穴付ボルト11の頭部が沈み込む深さである。
【0037】
そして、クランプ8においては、ワーク5の周縁部(上側のプレート3の周縁部)の傾斜面6に当接する当接面14が、傾斜面6と均等に接するように、傾斜面6と略同じ所定の角度を保って形成されている。
【0038】
案内溝9の上側開口は受座10が抜け出ないように溝内部よりも狭くなっており、受座10は案内溝9にその端部開口から挿入される。受座10がベッド62の案内溝9に沿って移動可能であることから、クランプ8も案内溝9に沿って移動可能である。また、受座10は案内溝9の幅方向にも移動可能にされており、従って、クランプ8も案内溝9の幅方向にも移動可能である。
【0039】
従って、クランプ8はワーク5の摩擦攪拌接合を行う面に沿った方向に前後移動可能になっている。
【0040】
クランプ装置7の組立ては、ワーク5の周縁部に適当に複数組のクランプ装置7を配置することで行われる。詳しくは、クランプ8の傾斜した当接面14をワーク5の傾斜面6に当てて、クランプ8の取付穴12に穴付ボルト11を通してベッド62の案内溝9を介して受座10に締付け、固定する。このとき、クランプ8の上面が上側のプレート3の上面よりも上に出ないように、前後方向に調整して取り付ける。
【0041】
クランプ装置7をワーク5の周縁部に適当に複数個配設することにより、図3に示すように、ワーク5のクランプを、傾斜面6を略同一の傾斜した当接面14を持つクランプ8で押圧して固定するようになっており、小さい力で強固な保持力が得られる。従って、クランプ8と上側のプレート3との接触長さHを極く短くすることができるとともに、クランプ8の上面高さがプレート3の上面よりも突出しないように取り付けることができる。また、穴付ボルト11の頭部は座ぐり穴13内に隠れ、クランプ8の上面に突出することがない。
【0042】
従って、ワーク5の周縁部の真近に配設された溝2に対しても、従来のようにクランプの位置を変更することなく、また、摩擦攪拌装置の図示しないツール保持装置などと干渉することなく、接合作業を継続することができる。
【0043】
なお、図1〜図3ではワーク5の4辺に傾斜面6を加工し、この4辺にクランプ装置7を配置した場合を示しているが、ワーク5の大きさや板厚によっては、傾斜面6を加工するワーク5の辺数や、クランプ装置7を配置するワーク5の辺数を適宜減少しても良い。
【0044】
上述したように、クランプ装置7を用いる結果、接合作業の効率アップになるとともに、ワーク5の周縁部まで溝2や連通孔4を配置した摩擦攪拌接合によるロジックプレート(2次元集積配管)を設計することが可能となり、コンパクトな製品が実現でき、材料費の無駄を省くことができる。例えば、図3に示すように、摩擦攪拌接合部15の位置がワーク5の端部付近になる設計・製作が可能となる。
【0045】
[第2実施例]
次に、図4〜図6を参照して、本発明の第2実施例に係る摩擦攪拌接合方法及び装置を説明する。図4は摩擦攪拌接合装置、特にその押付手段(押付治具)の一部断面図を示し、図5は図4中のIV−IV断面図、図6は図4中のV−V断面図を示している。
【0046】
押付治具16はワーク5上を回動自在であって、ツール17の周囲に備えられており、ワーク5特に上側のプレート3をベッド62に押し付けるものである。本例の押付治具16は主として複数個のボール(回転体)18を含み、ツール17の周囲に設けた複数個のシリンダ19と、複数個のシリンダ19に接続した図示しない1組の流体圧源とにより、ボール18をシリンダ19でワーク5に押圧する。また、本例の押付治具16は、押付治具16とツール17とのツール軸方向に沿う間隔、言い換えれば、下側のプレート1へのツール17の挿入長さを調整する間隔調整手段として、ねじ式の調整フランジ20を具備している。
【0047】
以下、本例の押付治具16を詳細に説明する。
【0048】
図4において、ツール17は、同図4の上方において図示しない摩擦攪拌接合装置の回転駆動装置に連結されており、所定の駆動力と押圧力をもってこの回転駆動装置により回転する。摩擦攪拌接合装置にはツール17と同心円上にボス21が固定されており、ツール17とボス21は、図示しない摩擦攪拌接合装置の制御装置の指令に基づいてワーク5上を一体的に縦横に移動可能になっている。
【0049】
図5に示すように、ボス21の下端部円周上には等分に複数個のめねじ22が設けてあり、ボルト23によってアタッチメント24がボス21に取り付けられている。
【0050】
アタッチメント24の下部内側にはめねじ25が加工してあり、これに調整フランジ20の上部のおねじ26が噛み合っており、調整フランジ20を左右方向に回転させることにより、調整フランジ20の上下方向の高さが調整できるように取り付けられている。調整後は、ロックナット27を締め付けて高さを固定するようになっている。
【0051】
調整フランジ20の下端には,取付フランジ28が円周上に設けられた複数個のボルト29によって固定されている。
【0052】
図6に示すように、取付フランジ28の下端には空気等の流体圧取入口30が設けてあり、これに連通してツール17と同心円の流路31が加工されている。流路31から下方に向かって、等分に複数個の連通孔32が設けててある。
【0053】
各々の連通孔32は、取付フランジ28に固定されたシリンダフランジ33に連通しており、シリンダフランジ33には各々シリンダ19が組み込まれている。シリンダ19はカバー34によって保持されており、流体圧により所定の範囲内で伸縮可能に設定してある。つまり、複数のシリンダ19が1組の流体圧源に接続され、そして、シリンダ19の先端にはワーク5との接触回転自在にボール18が取り付けられている。
【0054】
ボール18は、ベッド62上に載置されたワーク5の上側のプレート3に接触しており、シリンダ19に供給する流体圧を調整することにより、ワーク5に対してボール18を介して適当な押圧力を保って押圧しながら、ワーク5上を縦横に移動可能になっている。
【0055】
以上説明したように、押付治具16はツール17の周囲のワーク5上を均等に押圧しており、ツール17とボス21は、その相対的位置を変えることなく、図示しない摩擦攪拌接合装置の制御装置の指令に基づき、溝2に沿ってワーク5上を縦横自在に移動する。
【0056】
図4において、ツール17先端の挿入深さは、通常、上側のプレート3の板厚に加えて下側のプレート1内に1〜2mm挿入された状態が良いとされている。従って、プレート3の板厚が変更になったり、ワーク5の材質及び作業条件の変更等でツール17の挿入深さの調整が必要な場合には、まず、ロックナット27を緩め、次いで、調整フランジ20を右方向または左方向に回転させてカバー34の底面とプレート3との間の隙間を適当に調整した後、ロックナット27を締めて、調整フランジ25を固定する。
【0057】
つまり、調整フランジ21を回転させることにより、押付治具16とツール17とのツール軸方向の間隔、言い換えれば、ワーク5に対するツール5の挿入深さを調整することができる。
【0058】
しかる後、図示しない摩擦攪拌接合装置のコンピュータ制御装置により、溝2の幅方向中心とツール17のセンター間距離fを一定に保って、溝2に沿って移動しながら摩擦攪拌接合を行う。
【0059】
そして、ツール17の移動に伴い、上側のプレート3の局所的な凹凸に対してもシリンダ19が伸縮して常に一定の押圧力で押し付け、プレート3の浮き上がりを防ぎ、接合不良をなくすことができる。
【0060】
更に、押付治具16を、第1実施例で説明したクランプ装置7と併用することにより、より強固に、確実にワーク5を保持することができ、確実な接合が可能となるため、接合不良率が大幅に低下する。また、ワーク5の周縁部直近での接合作業が可能となるため、コンパクトな製品が作製可能となり、材料費の無駄もなくなる。クランプ装置7と押付治具16とを併用する場合、ワーク5の傾斜面6にクランプ8の傾斜した当接面14を当ててクランプ8でワーク5を押圧保持し、押付治具16でワーク5を押し付け、調整フランジ20によりツール17のワーク5への挿入る深さを調整して、摩擦攪拌接合を行う。
【0061】
【発明の効果】
第1発明の摩擦攪拌接合方法は、ワークの摩擦攪拌接合を行う側の側面に傾斜面を形成し、前記傾斜面と略同じ角度に形成した当接面を有するクランプを用い、前記当接面を前記傾斜面に当てて前記クランプで前記ワークを押圧保持して、摩擦攪拌接合を行うので、小さい力で強固な保持力が得られ、また、クランプとワークとの接触長さを極く短くすることができる。従って、ワーク周縁部の真近に配設された溝に対しても、従来のようにクランプの位置を変更することなく、また、摩擦攪拌装置のツール保持装置などと干渉することなく、接合作業を継続することができる。また、クランプをその上面高さがワークの上面よりも突出しないように取り付けることができる。
【0062】
第2発明の摩擦攪拌接合方法は、ワーク上を回動自在な押付手段をツールの周囲に備え、前記押付手段で前記ワークを押し付けて、摩擦攪拌接合を行うので、ワークの局所的な凹凸に対してもツールの移動に伴ってワークの浮き上がりを防ぎ、接合不良をなくすことができる。
【0063】
第3発明の摩擦攪拌接合方法は、ワークの摩擦攪拌接合を行う側の側面に傾斜面を形成し、前記傾斜面と略同じ角度に形成した当接面を有するクランプと、ツールの周囲に備えた前記ワーク上を回動自在な押付手段とを用い、前記傾斜面に前記当接面を当てて前記クランプで前記ワークを押圧保持し、前記押付手段で前記ワークを押し付けて、摩擦攪拌接合を行うので、小さい力で強固な保持力が得られ、また、クランプとワークとの接触長さを極く短くすることができ、更に、ワークの局所的な凹凸に対してもツールの移動に伴ってワークの浮き上がりを防ぎ、接合不良をなくすことができる。
【0064】
第4発明の摩擦攪拌接合方法は、第3発明において、前記ツールと前記押付手段とのツール軸方向に沿う間隔を調整する調整手段により前記ツールの前記ワークへの挿入深さを調整するので、ワークの板厚変更や材質変更及び作業条件の変更に対して、ツール挿入深さを所望の値に設定することができる。
【0065】
第5発明の摩擦攪拌接合装置は、クランプ装置を構成するクランプのワークとの当接面が傾斜しているので、小さい力で強固な保持力が得られ、また、クランプとワークとの接触長さを極く短くすることができる。従って、ワーク周縁部の真近に配設された溝に対しても、従来のようにクランプの位置を変更することなく、また、摩擦攪拌装置のツール保持装置などと干渉することなく、接合作業を継続することができる。また、クランプをその上面高さがワークの上面よりも突出しないように取り付けることができる。
【0066】
第6発明の摩擦攪拌接合装置は、第5発明において、前記クランプは前記ワークの摩擦攪拌接合を行う面に沿った方向に前後移動可能であるので、クランプとワークとの接触長さを短く調整することができる。
【0067】
第7発明の摩擦攪拌接合装置は、第5発明において、ベッドに設けた案内溝と、前記案内溝に沿って移動可能に前記案内溝に配置した受座と、前記受座のねじ穴に結合する穴付ボルトと、前記クランプに貫通して設けた前記穴付ボルト用の取付穴と、前記取付穴に設けた前記穴付ボルトの頭部用座ぐり穴とを具備するので、穴付ボルトがクランプの上面より突出する高さを小さくすることができる。
【0068】
第8発明の摩擦攪拌接合装置は、第7発明において、前記座ぐり穴は前記穴付ボルトの頭部が沈み込む深さであるので、穴付ボルトがクランプの上面より突出することがない。
【0069】
第9発明の摩擦攪拌接合装置は、ワーク上を回動自在な押付手段をツールの周囲に具備するので、ツールの移動に伴い、ワークの局所的な凹凸に対してもワークの浮き上がりを防ぎ、接合不良をなくすことができる。
【0070】
第10発明の摩擦攪拌接合装置は、第9発明において、前記押付手段が複数個の回転体を含むので、押付手段がワーク上を滑らかに回動することができる。
【0071】
第11発明の摩擦攪拌接合装置は、第10発明において、前記ツールの周囲に設けた複数個のシリンダと、前記複数個のシリンダに接続した1組の流体圧源とを具備し、前記押付手段の回転体を前記複数個のシリンダで押圧するので、シリンダの伸縮により常に一定の押圧力でワークを押し付けることができる。
【0072】
第12発明の摩擦攪拌接合装置は、第9発明において、前記押付手段と前記ツールとのツール軸方向に沿う間隔を調整する調整手段を具備するので、ワークの板厚変更や材質変更及び作業条件の変更に対して、ツールのワークへの挿入深さを所望の値に設定することができる。
【0073】
第13発明の摩擦攪拌接合装置は、第12発明において、前記調整手段がねじ機構であるので、簡単な機構で押付手段とツールとのツール軸方向に沿う間隔を調整することができる。
【0074】
第14発明の摩擦攪拌接合装置は、クランプ装置を構成するクランプのワークとの当接面が傾斜し、前記ワーク上を回動自在な押付手段をツールの周囲に具備し、前記押付手段と前記ツールとのツール軸方向に沿う間隔を調整する調整手段を具備するので、小さい力で強固な保持力が得られ、また、クランプとワークとの接触長さを極く短くすることができ、更に、ワークの局所的な凹凸に対してもツールの移動に伴ってワークの浮き上がりを防ぎ、接合不良をなくすことができ、更にまた、ワークの板厚変更や材質変更及び作業条件の変更に対して、ツールのワークへの挿入深さを所望の値に設定することができる。
【0075】
第15発明は、第6発明から第8発明いずれかの摩擦攪拌接合装置により複数の部材が重なってなるワークを一体化する方法であって、前記ワークの摩擦攪拌接合を行う側の側面に前記クランプの当接面と略同じ角度に傾斜面を形成し、前記傾斜面に前記当接面を当てて前記クランプで前記ワークを押圧保持して、摩擦攪拌接合を行うので、小さい力で強固な保持力が得られ、また、クランプとワークとの接触長さを極く短くすることができる。
【0076】
第16発明は、第9発明から第13発明いずれかの摩擦攪拌接合装置により複数の部材が重なってなるワークを一体化する方法であって、前記押付手段で前記ワークを押し付けて、摩擦攪拌接合を行うので、ワークの局所的な凹凸に対してもツールの移動に伴ってワークの浮き上がりを防ぎ、接合不良をなくすことができる。
【0077】
第17発明は、第12発明または第13発明の摩擦攪拌接合装置により複数の部材が重なってなるワークを一体化する方法であって、前記調整手段により前記ツールの前記ワークへの挿入る深さを調整するので、ワークの板厚変更や材質変更及び作業条件の変更に対して、ツールのワークへの挿入深さを所望の値に設定することができる。
【0078】
第18発明は、第14発明の摩擦攪拌接合装置により複数の部材が重なってなるワークを一体化する方法であって、前記ワークの摩擦攪拌接合を行う側の側面に前記クランプの当接面と略同じ角度に傾斜面を形成し、前記傾斜面に前記当接面を当てて前記クランプで前記ワークを押圧保持し、前記押付手段で前記ワークを押し付け、前記調整手段により前記ツールの前記ワークへの挿入る深さを調整して、摩擦攪拌接合を行うので、小さい力で強固な保持力が得られ、また、クランプとワークとの接触長さを極く短くすることができ、更に、ワークの局所的な凹凸に対してもツールの移動に伴ってワークの浮き上がりを防ぎ、接合不良をなくすことができ、更にまた、ワークの板厚変更や材質変更及び作業条件の変更に対して、ツールのワークへの挿入深さを所望の値に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るクランプ装置を示す平面図。
【図2】図1中のII−II視図。
【図3】図1中のIII−III 断面図。
【図4】本発明の第2実施例に係る押付治具の一部断面図。
【図5】図4中のIV−IV断面図。
【図6】図4中のV−V断面図。
【図7】図8のVII −VII 断面図。
【図8】摩擦攪拌接合方法を用いた一体化の一例を示す二次元集積配管の平面図。
【図9】図8のIX−IX断面図。
【図10】従来のクランプ装置を用いた摩擦攪拌接合方法による一体化の一例を示す二次元集積配管の平面図。
【図11】図10中のXI−XI視図。
【図12】図10中のXII −XII 視図。
【符号の説明】
f 溝の幅方向中心とツールのセンター間距離
H 接触長さ
1 プレート(下側)
2 溝
3 プレート(上側)
4 連通孔
5 ワーク
6 ワークの傾斜面
7 クランプ装置
8 クランプ
9 案内溝
10 受座
11 穴付ボルト
12 取付穴
13 座ぐり穴
14 クランプの傾斜した当接面
15 摩擦攪拌接合部位置
16 押付治具
17 ツール
18 ボール(回転体)
19 シリンダ
20 調整フランジ
21 ボス
22 めねじ
23 ボルト
24 アタッチメント
25 めねじ
26 おねじ
27 ロックナット
28 取付フランジ
29 ボルト
30 流体圧取入口
31 流路
32 連通孔
33 シリンダフランジ
34 カバー
62 摩擦攪拌接合装置のベッド

Claims (18)

  1. 複数の部材が重なってなるワークを摩擦攪拌接合によって一体化する摩擦攪拌接合方法において、前記ワークの摩擦攪拌接合を行う側の側面に傾斜面を形成し、前記傾斜面と略同じ角度に形成した当接面を有するクランプを用い、前記当接面を前記傾斜面に当てて前記クランプで前記ワークを押圧保持して、摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする摩擦攪拌接合方法。
  2. 複数の部材が重なってなるワークを摩擦攪拌接合によって一体化する摩擦攪拌接合方法において、前記ワーク上を回動自在な押付手段をツールの周囲に備え、前記押付手段で前記ワークを押し付けて、摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする摩擦攪拌接合方法。
  3. 複数の部材が重なってなるワークを摩擦攪拌接合によって一体化する摩擦攪拌接合方法において、前記ワークの摩擦攪拌接合を行う側の側面に傾斜面を形成し、前記傾斜面と略同じ角度に形成した当接面を有するクランプと、ツールの周囲に備えた前記ワーク上を回動自在な押付手段とを用い、前記傾斜面に前記当接面を当てて前記クランプで前記ワークを押圧保持し、前記押付手段で前記ワークを押し付けて、摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする摩擦攪拌接合方法。
  4. 請求項3において、前記ツールと前記押付手段とのツール軸方向に沿う間隔を調整する調整手段により前記ツールの前記ワークへの挿入深さを調整することを特徴とする摩擦攪拌接合方法。
  5. 複数の部材が重なってなるワークをベッドに押圧保持するクランプ装置を具備し、前記クランプ装置で押圧保持されたワークを摩擦攪拌接合によって一体化する摩擦攪拌接合装置において、前記クランプ装置を構成するクランプの前記ワークとの当接面が傾斜していることを特徴とする摩擦攪拌接合装置。
  6. 請求項5において、前記クランプは前記ワークの摩擦攪拌接合を行う面に沿った方向に前後移動可能であることを特徴とする摩擦攪拌接合装置。
  7. 請求項5において、前記ベッドに設けた案内溝と、前記案内溝に沿って移動可能に前記案内溝に配置した受座と、前記受座のねじ穴に結合する穴付ボルトと、前記クランプに貫通して設けた前記穴付ボルト用の取付穴と、前記取付穴に設けた前記穴付ボルトの頭部用座ぐり穴とを具備することを特徴とする摩擦攪拌接合装置。
  8. 請求項7において、前記座ぐり穴は前記穴付ボルトの頭部が沈み込む深さであることを特徴とする摩擦攪拌接合装置。
  9. 複数の部材が重なってなるワークを摩擦攪拌接合によって一体化する摩擦攪拌接合装置において、前記ワーク上を回動自在な押付手段をツールの周囲に具備したことを特徴とする摩擦攪拌接合装置。
  10. 請求項9において、前記押付手段が複数個の回転体を含むことを特徴とする摩擦攪拌接合装置。
  11. 請求項10において、前記ツールの周囲に設けた複数個のシリンダと、前記複数個のシリンダに接続した1組の流体圧源とを具備し、前記押付手段の回転体を前記複数個のシリンダで押圧することを特徴とする摩擦攪拌接合装置。
  12. 請求項9において、前記押付手段と前記ツールとのツール軸方向に沿う間隔を調整する調整手段を具備したことを特徴とする摩擦攪拌接合装置。
  13. 請求項12において、前記調整手段がねじ機構であることを特徴とする摩擦攪拌接合装置。
  14. 複数の部材が重なってなるワークをベッドに押圧保持するクランプ装置を具備し、前記クランプ装置で押圧保持されたワークを摩擦攪拌接合によって一体化する摩擦攪拌接合装置において、前記クランプ装置を構成するクランプの前記ワークとの当接面が傾斜していること、前記ワーク上を回動自在な押付手段をツールの周囲に具備すること、前記押付手段と前記ツールとのツール軸方向に沿う間隔を調整する調整手段を具備することを特徴とする摩擦攪拌接合装置。
  15. 請求項6から8いずれかに記載の摩擦攪拌接合装置により複数の部材が重なってなるワークを一体化する方法であって、前記ワークの摩擦攪拌接合を行う側の側面に前記クランプの当接面と略同じ角度に傾斜面を形成し、前記傾斜面に前記当接面を当てて前記クランプで前記ワークを押圧保持して、摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする摩擦攪拌接合方法。
  16. 請求項9から13いずれかに記載の摩擦攪拌接合装置により複数の部材が重なってなるワークを一体化する方法であって、前記押付手段で前記ワークを押し付けて、摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする摩擦攪拌接合方法。
  17. 請求項12または13に記載の摩擦攪拌接合装置により複数の部材が重なってなるワークを一体化する方法であって、前記調整手段により前記ツールの前記ワークへの挿入深さを調整することを特徴とする摩擦攪拌接合方法。
  18. 請求項14に記載の摩擦攪拌接合装置により複数の部材が重なってなるワークを一体化する方法であって、前記ワークの摩擦攪拌接合を行う側の側面に前記クランプの当接面と略同じ角度に傾斜面を形成し、前記傾斜面に前記当接面を当てて前記クランプで前記ワークを押圧保持し、前記押付手段で前記ワークを押し付け、前記調整手段により前記ツールの前記ワークへの挿入深さを調整して、摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする摩擦攪拌接合方法。
JP2003198912A 2003-07-18 2003-07-18 摩擦攪拌接合方法及び装置 Expired - Fee Related JP4301880B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003198912A JP4301880B2 (ja) 2003-07-18 2003-07-18 摩擦攪拌接合方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003198912A JP4301880B2 (ja) 2003-07-18 2003-07-18 摩擦攪拌接合方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005034863A true JP2005034863A (ja) 2005-02-10
JP4301880B2 JP4301880B2 (ja) 2009-07-22

Family

ID=34208518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003198912A Expired - Fee Related JP4301880B2 (ja) 2003-07-18 2003-07-18 摩擦攪拌接合方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4301880B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1769877A1 (de) * 2005-09-26 2007-04-04 Gkss-Forschungszentrum Geesthacht Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen einer Schweissverbindung zwischen den Oberflächen zweier flächiger Werkstücke mit vollständigem Verlaufen des Kontaktbereiches des drehenden Reibrührwerkzeugs in der vom ersten Werkstück abgewandten Oberfläche des zweiten Werkstückes
CN100462179C (zh) * 2006-05-18 2009-02-18 中南大学 一种焊接装置和方法
CN109396728A (zh) * 2018-12-29 2019-03-01 国家电网有限公司 焊接防变形架
JP2019532823A (ja) * 2016-08-22 2019-11-14 ノベリス・インコーポレイテッドNovelis Inc. 摩擦撹拌溶接用部品およびシステムならびに関連プロセス
CN111098017A (zh) * 2018-10-26 2020-05-05 湖北三江航天红阳机电有限公司 一种搅拌摩擦焊接装置和方法
WO2020213185A1 (ja) * 2019-04-15 2020-10-22 日本軽金属株式会社 液冷ジャケットの製造方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0181237U (ja) * 1987-11-20 1989-05-31
JPH02102510U (ja) * 1989-02-02 1990-08-15
JPH0636733U (ja) * 1992-10-22 1994-05-17 相生精機株式会社 クランプ装置
JPH09162269A (ja) * 1995-12-05 1997-06-20 Disco Abrasive Syst Ltd チャックテーブル
JPH10305372A (ja) * 1997-05-07 1998-11-17 Amada Co Ltd 溶接装置
JPH11129079A (ja) * 1997-10-29 1999-05-18 Hitachi Ltd 熱加工用方法および熱加工装置
JP2000005957A (ja) * 1998-06-22 2000-01-11 Takahashi:Kk 工作機械用チャック取付治具
JP2002120076A (ja) * 2000-10-11 2002-04-23 Kawasaki Heavy Ind Ltd スポット接合装置およびスポット接合方法
JP2002153983A (ja) * 2001-10-15 2002-05-28 Nippon Light Metal Co Ltd 摩擦攪拌接合装置及び摩擦攪拌接合方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0181237U (ja) * 1987-11-20 1989-05-31
JPH02102510U (ja) * 1989-02-02 1990-08-15
JPH0636733U (ja) * 1992-10-22 1994-05-17 相生精機株式会社 クランプ装置
JPH09162269A (ja) * 1995-12-05 1997-06-20 Disco Abrasive Syst Ltd チャックテーブル
JPH10305372A (ja) * 1997-05-07 1998-11-17 Amada Co Ltd 溶接装置
JPH11129079A (ja) * 1997-10-29 1999-05-18 Hitachi Ltd 熱加工用方法および熱加工装置
JP2000005957A (ja) * 1998-06-22 2000-01-11 Takahashi:Kk 工作機械用チャック取付治具
JP2002120076A (ja) * 2000-10-11 2002-04-23 Kawasaki Heavy Ind Ltd スポット接合装置およびスポット接合方法
JP2002153983A (ja) * 2001-10-15 2002-05-28 Nippon Light Metal Co Ltd 摩擦攪拌接合装置及び摩擦攪拌接合方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1769877A1 (de) * 2005-09-26 2007-04-04 Gkss-Forschungszentrum Geesthacht Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen einer Schweissverbindung zwischen den Oberflächen zweier flächiger Werkstücke mit vollständigem Verlaufen des Kontaktbereiches des drehenden Reibrührwerkzeugs in der vom ersten Werkstück abgewandten Oberfläche des zweiten Werkstückes
US7882998B2 (en) 2005-09-26 2011-02-08 Helmholtz-Zentrum Geesthacht Zentrum für Material-und Küstenforschung GmbH Method and apparatus of producing a welded connection between the surfaces of two planar workpieces
CN100462179C (zh) * 2006-05-18 2009-02-18 中南大学 一种焊接装置和方法
JP2019532823A (ja) * 2016-08-22 2019-11-14 ノベリス・インコーポレイテッドNovelis Inc. 摩擦撹拌溶接用部品およびシステムならびに関連プロセス
CN111098017A (zh) * 2018-10-26 2020-05-05 湖北三江航天红阳机电有限公司 一种搅拌摩擦焊接装置和方法
CN109396728A (zh) * 2018-12-29 2019-03-01 国家电网有限公司 焊接防变形架
WO2020213185A1 (ja) * 2019-04-15 2020-10-22 日本軽金属株式会社 液冷ジャケットの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4301880B2 (ja) 2009-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100513053C (zh) 用于夹持部件的设备
JP4332157B2 (ja) 摩擦攪拌接合装置
US7745756B2 (en) Laser processing machine
US20060169741A1 (en) Self-clamping device for friction stir spot welding
US7703655B2 (en) Frictional spot joining method and frictional spot joining apparatus
US20090315239A1 (en) Clamp Device and Clamping System Using Such Device
JP2006021250A (ja) 摩擦攪拌溶接法を用いた加工物結合装置
US20120280019A1 (en) Ultrasonic welding apparatus
JP2000246465A (ja) 摩擦撹拌接合用ツール
JP4301880B2 (ja) 摩擦攪拌接合方法及び装置
JP4335513B2 (ja) 摩擦攪拌接合装置と摩擦攪拌接合方法
CN114951891B (zh) 用于半导体汽车惯性传感器加工的零件焊接装置
JP4956029B2 (ja) 摩擦攪拌接合装置および摩擦攪拌接合方法
JP3452630B2 (ja) フレキシブル機械加工治具
JPH10249552A (ja) 摩擦溶接方法および装置並びに溶接に使用する溶接工具
JP2000135575A (ja) 摩擦接合装置及び摩擦接合方法
JP3576207B2 (ja) パレットのクランプ装置
JP3261431B2 (ja) 摩擦接合装置
JP3735298B2 (ja) 摩擦撹拌接合装置及び摩擦撹拌接合方法
CN109794721B (zh) 一种随动夹紧装置
JP2003224154A (ja) 接合装置
JP4594882B2 (ja) 摩擦攪拌接合装置および摩擦攪拌接合方法
TWI824530B (zh) 接合體之製造方法以及接合裝置
JP2008055430A (ja) 摩擦点接合装置
CN218396528U (zh) 一种控制激光焊接变形的装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060407

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090331

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090421

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees