JP2005034646A - 衣揚げ、特に天ぷらをつくるための加熱調理用付属品 - Google Patents

衣揚げ、特に天ぷらをつくるための加熱調理用付属品 Download PDF

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Abstract

【課題】 衣揚げ、特に天ぷらをつくるための加熱調理用付属品を提供すること。
【解決手段】 本発明は、揚げ油浴を入れるための容器用の加熱調理用付属品に関するものであり、この加熱調理用付属品は、揚げる食品を受けとるために設けられた透かし穴付き支持体(11)を有する。本発明によれば、透かし穴付き支持体(11)は、開口部(13)を備えたトレイ(12)によって形成され、トレイ(12)は、加熱調理の際に食品の付着を防ぐために処理された上面を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、食品を浸す加熱用液を容れるための漕を有する加熱調理用の器具または装置の技術分野に関するものである。
本発明は、とりわけ、上記のタイプの器具または装置において使用される加熱調理用付属品に関するものである。
バスケットのような加熱調理用付属品の使用は、油浴中で揚げ物をつくるのを容易にすることができる。通常、バスケットは金属メッシュでできている。
このようなバスケットは、特に天ぷらのような衣揚げをつくるにはあまり適していないことがわかった。なぜなら、揚げ衣が金属メッシュに貼りついてしまうからである。その結果、衣揚げをバスケットから取り出すのが難しく、特に揚げ衣が薄い場合には衣揚げの見た目が悪くなる恐れがある。さらに、バスケットの洗浄も面倒である。
天ぷらとは、揚げ衣で覆った魚介類および/または野菜の衣揚げのことである。魚介類とは、たとえば、エビ、イカの切り身、(たとえば、キス科の魚のような)魚の切り身をさす。野菜とは、たとえばナス、アスパラガス、きのこ、レンコン、カボチャ、サツマイモ、海藻をさす。揚げ衣は、水、小麦粉、卵の黄身、あるいはまた、より厚い衣を得るため、特にかき揚げと呼ばれる天ぷらの種類のためには、卵、小麦粉、水でつくることができる。
国際公開第00/48,497号パンフレット
本発明の目的は、上記の不都合を解消することができるような、揚げ油浴の中で使用するために備えられる加熱調理用付属品を提案することにある。
本発明の他の目的は、とりわけ薄い揚げ衣をつけて加熱調理される衣揚げに適した、上記のタイプの付属品を提案することにある。
これらの目的は、揚げる食品を受けとるために備えられた透かし穴を施した支持体を備える、揚げ油浴を入れる容器のための加熱調理用付属品によって達成されるが、それは該透かし穴付き支持体が、開口部を備えたトレイで形成されており、該トレイが、加熱調理の時に食品が付着するのを防ぐために処理された上面を有することによる。この上面は、たとえばPTFE層のような付着防止コーティングを備えることもできる。この上面はまた、研磨などの表面処理、特にステンレススチール表面に電解研磨を施しておくこともできる。こうした措置によって、前記の上面に、衣揚げ、特に天ぷらが付着するのを防ぐことができる。トレイの開口部によって、揚げた食品の油切りを容易にすることができる。トレイの開口部はまた、加熱調理容器中での油の対流を容易にすることができる。さらに、トレイの開口部は、加熱調理容器中での、本発明による加熱調理用付属品の上昇または下降を容易にすることができる。
有利にも、トレイの上面は、凹型押し部分を有し、凹型押し部分内には開口部が設けられている。この措置によって、トレイからの油の回収および排出を容易にすることができる。
有利にも、凹型押し部分は、各々が自由縁を有する型押しされた2つの部分を有し、開口部は、型押しされた2つの部分の自由縁の間に設けられる。こうした措置によって、開口部の製作を簡略化することができる。こうした措置はまた、食品の付着を助長する恐れがある、トレイの上面に鋭角部分をもたないようにすることができる。
有利にも、凹型押し部分は、深さの異なる2つの型押し部分を有する。こうした措置によって、油の流れを容易にする、より大きな断面積を持つ開口部を得ることができる。こうして、開口部は、少なくとも部分的に、トレイに対して側方向に延在する。
有利にも、開口部は、2つの型押し部分の自由縁の間に横方向間隙を有する。言い換えれば、開口部がトレイを貫通する。油は、必然的に凹型押し部分上に流れ出ることなく、重力によって開口部から直接流れることができる。またオイル内のトレイの下降または上昇も容易になる。こうした措置によって、開口部の製作を容易にしながらも、開口部のサイズを大きくすることができる。
さらに有利にも、製作を簡略化するために、トレイの上面は、凹型押し部分以外は平面である。
さらに有利にも、トレイは、少なくとも部分的に上方折り返し縁を持たない周囲縁を有する。こうした措置によって、揚げた食品を取り出すことが容易になる。さらにこうした措置によって、トレイの外に揚げ油を流すことが容易になる。
有利にも、周囲縁は上方折り返し縁をもたない。こうしてトレイは、プレートによって形成することができる。
一実施形態によれば、トレイは、アルミニウムプレートで製作され、トレイの上面は、付着防止コーティングで覆われている。
別の実施形態によれば、トレイはアルミ処理された鋼板プレートで製作され、トレイの上面は、付着防止コーティングで覆われている。
トレイの付着防止コーティングは特にPTFE、耐油性耐熱食品用ラッカー、または耐油性耐熱食品用ペイントとすることができる。
他の実施形態によれば、トレイは、ステンレススチール製プレートで製作され、トレイの上面には電解研磨を施してある。
他の実施形態によれば、トレイはアルミニウムプレートでつくられ、トレイの上面には陽極処理が施されている。
有利にも、透かし穴付き支持体は、握り部分につながっている。握り部分は、透かし穴付き支持体に対して取り外し可能とすることも、取り外し不能とすることもできる。
有利にも、透かし穴付き支持体は、上昇/下降機構を介して握り部分につなげられる。
添付の図1から7に例示されている実施例および変形形態は限定的なものでは決してなく、これらを検討することで本発明がよりよく理解されるであろう。
図1は、揚げ油浴を容れる容器2内に置かれた加熱調理用付属品1を示している。容器2は、たとえば電気揚げ鍋の一部である漕とすることができる。
加熱調理用付属品1は、揚げる食品を受けとるために備えられた透かし穴付き支持体11を備える。透かし穴付き支持体11は握り部分3につながれている。
握り部分3は、支持体4、支持体4から出ているガイドレール5、ガイドレール5上をスライドするように取り付けられた、加熱調理用付属品1の案内手段6、握り部分3によって駆動されるレバー10、および、案内手段6をレバー10につなげる連結手段7を有する上昇/下降装置の一部である。支持体4は容器2に対して取り外し可能である。握り部分3を用いて案内手段6をガイドレール5上で移動させることができる上昇/下降機構は、特許文献1の主題であり、ここでは詳述しない。
加熱調理用付属品1は、案内手段6に取り付けられる。連結手段7は、案内手段6に対して回転移動するように取り付けられた変形可能な2本のアームを有する弾性部品によって形成される。連結手段7は、案内手段6から外すことができ、その結果、加熱調理用付属品1と案内手段6を、他の案内手段に結びついた他の加熱調理用付属品に代えることができる。他の加熱調理用付属品とは、たとえば、揚げ物をつくるために使用される加熱調理用バスケットである。
透かし穴付き支持体1は、案内手段6と連動する。そのことによって、透かし穴付き支持体11は、上述の上昇/下降機構を介して握り部分3につながる。
透かし穴付き支持体11は、開口部13を備えたトレイ12によって形成される。トレイ12は、金属プレートからつくられる。トレイ12は、たとえば、アルミ処理された鋼板でつくられる。トレイ12は、加熱調理時に食品が付着することを防ぐように処理された上面、たとえば、PTFEでコーティングされた上面、あるいはまた、油に浸すことに耐え、揚げるときに油の高温に耐えることができる食品用ペイントまたはラッカーでコーティングされた上面を有する。トレイ12の下面もまた、特に開口部13のレベルで、加熱調理時に食品の付着を防ぐために処理することができる。
図2は、案内手段6に連動された加熱調理用付属品1をより詳しく示している。トレイ12は、案内手段6に固定された保持要素14に取り付けられる。そのため、トレイ12は、保持要素14を受けとるために設けられた留置用突起15を有する。トレイ12は、上方折り返し縁をもたない周囲縁16を有する。留置用突起15は、トレイ12の縁に配置され、ノッチ17を形成している。留置用突起15は、その結果、保持要素14の下に配置され、そのことから、トレイ12の上側表面が解放される。保持要素14は、たとえば溶接によって案内手段6に固定される。
トレイ12の上面は、凹型押し部分20を有する。凹型押し部分20は、たとえば、トレイ12のすでに被覆された上面につくられる。凹型押し部分20内には開口部13が備えられる。トレイ12の材料と、そのまたはそれらのコーティングの性質に応じて、型押し作業はコーティング作業前または作業後に行うことができる。
図3に示されているように、保持要素14は、サポートワイヤによって形成される。保持要素14は、案内手段6に固定される中央部分14aを有する。保持要素14はまた、留置用突起15上に嵌め込まれる2本のアーム14b、14cを備える。
図4に示されているように、トレイ12の上面は、凹型押し部分20以外では平面である。案内手段6には、連結手段7のアームの1本を受容するために備えられた通路6aの1つが見える。
図5は、保持要素14も案内手段6ももたないトレイ12を示している。凹型押し部分20は、深さの異なる2つの型押し部分21、22を有する。開口部13は、2つの型押し部分21、22の間に設けられる。
図6に示されているように、型押し部分21、22は、各々、自由縁21a、22aを有する。開口部13は、自由縁21a、22aによって画定された平面19内に延在する。平面19は、トレイ12の上面に垂直である。
加熱調理用付属品1は、電気揚げ鍋においてだけでなく、あらゆるタイプの容器内で使用することができる。
使用者は、トレイ12のコーティングされた上面に揚げられる衣揚げを置く。使用者は、容器2内に容れられた油の上にトレイ12を持ち上げ、握り部分3を操作しながら油浴内にトレイを下ろすことができる。加熱調理用付属品1は、容器2から取り出すことができる。トレイ12のコーティングされた上面によって、揚げられた衣揚げがトレイ12に付着するのを防ぐことができる。上方折り返し縁がないことから、皿の中に衣揚げを容易に移すことができる。開口部13によって、衣揚げの油切りと油浴内のトレイ12の操作を容易にすることができる。加熱調理用付属品1を容器2から取り出すことができる。
図7は、開口部13’が、凹型押し部分20’の2つの型押し部分21’および22’の自由縁21’a、22’a間に横方向間隙23を有する点が、先の実施形態と異なる変形形態を示している。その結果、開口部13’は、図1から6に示されている実施例におけるような側方向開口部であるだけでなく、トレイ12’を貫通する開口部でもある。補足的変形形態として、型押しされた2つの部分21’、22’は必ずしも異なる深さをもたない。
補足的変形形態として、トレイ12、12’の周囲縁16は、上方折り返し縁を備えることができる。このとき、好ましくは、トレイ12、12’の周囲縁16は、少なくとも部分的に上方折り返し縁をもたない。
補足的変形形態として、トレイ12、12’は、角が丸められた長方形とは別の形状を有することもできる。
補足的変形形態として、トレイ12、12’は、必ずしもアルミ処理された鋼板プレートからつくる必要はなく、たとえばアルミニウムプレートまたはステンレススチールプレートとすることもできる。アルミニウムプレートは、上面さらには下面を、特にPTFE、油浴に浸すことができる耐熱ラッカーまたはペイントでコーティングすることができる。トレイの上面に食品が付着することを防ぎ、トレイの上面および下面の洗浄を容易にすることができるようにするために、付着防止コーティングの他の手段、特に、ステンレススチールプレートにおける電解研磨、あるいは、アルミニウムプレートにおける陽極処理を考えることもできる。
補足的変形形態として、型押し部分20、20’の少なくともいずれか一方は、開口部13、13’のいずれか一方が間に設けられた3つの部分を有することができる。
補足的変形形態として、型押し部分20、20’の少なくともいずれか一方は、開口部13、13’のいずれか一方が中に設けられたただ1つの部分を有することができる。
補足的変形形態として、透かし穴付き支持体11と握り部分3との間に、本明細書に記されたのとは別の上昇/下降機構を備えることができる。
補足的変形形態として、握り部分3’は、必ずしも、上昇/下降機構を介して、透かし穴付き支持体11につなげられる必要はない。
補足的変形形態として、握り部分は、透かし穴付き支持体に対して取り外し可能または取り外し不能とすることができる。透かし穴付き支持体に対して取り外し可能な握り部分は、本発明による加熱調理用付属品の一部とする、または一部としないことができる。
本発明は、上述の実施形態および変形形態になんら限定されるものでなく、特許請求の範囲の範囲内での数多くの変更を含むものである。
本発明による加熱調理用付属品をともなう加熱調理容器の透視図である。 図1に示された本発明による加熱調理用付属品の一部分の透視図である。 図2に示された本発明による加熱調理用付属品の一部分の要素の透視図である。 図2に示された本発明による加熱調理用付属品の一部分の側面図である。 図2から4に示された本発明による加熱調理用付属品の一部分の他の要素の正面図である。 図5に示された要素の部分縦断面図である。 図5および6に示された要素の実施変形形態の部分縦断面図である。

Claims (17)

  1. 揚げる食品を受けとるために備えられた透かし穴付き支持体(11)を有する、揚げ油浴を容れる容器のための加熱調理用付属品であって、透かし穴付き支持体(11)は、開口部(13または13’)を備えたトレイ(12または12’)によって形成され、トレイ(12または12’)は、加熱調理の際に食品の付着を防ぐために処理された上面を有することを特徴とする加熱調理用付属品。
  2. トレイ(12または12’)の上面は、凹型押し部分(20または20’)を有し、開口部(13または13’)は、凹型押し部分(20または20’)内に設けられることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理用付属品。
  3. 凹型押し部分(20または20’)は、各々、自由縁(21a、22aまたは21’a、22’a)を有する2つの型押しされた部分(21、22または21’、22’)を備え、開口部(13または13’)は、2つの型押しされた部分(21、22または21’、22’)の自由縁(21a、22aまたは21’a、22’a)の間に設けられることを特徴とする請求項2に記載の加熱調理用付属品。
  4. 凹型押し部分(20または20’)は、異なる深さの2つの型押し部分(21、22または21’、22’)を有することを特徴とする請求項3に記載の加熱調理用付属品。
  5. 開口部(13’)は、2つの型押しされた部分(21’、22’)の自由縁(21’a、22’a)の間に横方向間隙(23)を備えることを特徴とする請求項3または4に記載の加熱調理用付属品。
  6. トレイ(12または12’)の上面は、凹型押し部分(20または20’)以外は平面であることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の加熱調理用付属品。
  7. トレイ(12または12’)は、少なくとも部分的には上方折り返し縁をもたない周囲縁(16)を有することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の加熱調理用付属品。
  8. 周囲縁(16)は上方折り返し縁をもたないことを特徴とする請求項7に記載の加熱調理用付属品。
  9. トレイ(12または12’)は、アルミニウムプレートでできており、トレイ(12または12’)の上面は、付着防止コーティングによって覆われていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の加熱調理用付属品。
  10. トレイ(12または12’)はアルミ処理された鋼板プレートでできており、トレイ(12または12’)の上面は、付着防止コーティングで覆われていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の加熱調理用付属品。
  11. 付着防止コーティングはPTFEであることを特徴とする請求項9または10に記載の加熱調理用付属品。
  12. 付着防止コーティングは、耐油耐熱性食品用ラッカーであることを特徴とする請求項9または10に記載の加熱調理用付属品。
  13. 付着防止コーティングは、耐油耐熱性食品用ペイントであることを特徴とする請求項9または10に記載の加熱調理用付属品。
  14. トレイ(12または12’)はステンレススチールプレートからなり、トレイ(12または12’)の上面に電解研磨が施されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の加熱調理用付属品。
  15. トレイ(12または12’)はアルミニウムプレートからなり、トレイ(12または12’)の上面に陽極処理が施されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の加熱調理用付属品。
  16. 透かし穴付き支持体(11)は握り部分(3)につながっていることを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の加熱調理用付属品。
  17. 透かし穴付き支持体(11)は、上昇/下降機構を介して、握り部分(3)につながっていることを特徴とする請求項16に記載の加熱調理用付属品。
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