JP2005034604A - 防虫詰物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の課題は、人体に殆ど無害でダニやノミ類の増殖抑制効果が高くて半永久的に持続するふとん、枕、クッション、座布団、マットレス等の防虫詰物を提供することにある。
【解決手段】 ふとん、枕、クッション、座布団、マットレス等の詰物に、拡散性ホウ酸塩を含有した繊維質材料を介在させたことを特徴とする防虫詰物。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ふとん、枕、クッション、座布団、マットレス等の詰物製品(以下、単に詰物と称す)に防虫性を持たせた防虫詰物に関するものであり、詳しくは、ふとん、枕、クッション、座布団、マットレス等の詰物に拡散性ホウ酸塩を含有した繊維質材料を介在させることによって、人体に殆ど無害でダニやノミ類等の有害微小生物の増殖抑制効果が高くて半永久的に持続する防虫詰物に関するものである。
ふとん、枕、クッション、座布団、マットレス等の詰物には、綿、羽毛、ソバカス、発泡体等が充填されており、これらの充填材は、ダニやノミ類の温床になっている。特に夏期など、温度と湿度の条件が満たされると、チリダニ、コナダニやツメダニなどが大発生する。住宅構造が密閉化や暖房化するにつれ、最近では冬季のダニの増殖も問題になっている。チリダニ、コナダニの生体、死体、糞は、アレルゲンとして喘息、鼻炎、アトピー性皮膚炎等に関係し、ツメダニやノミは刺咬症を起こす。
この対策として、特開昭62-127097号(防ダニ詰物)には、ピレスロイド系化合物や有機リン系化合物等の防ダニ剤を保持させた充填材を用いることが、開示されている。しかしながらこれ等の防ダニ剤は人体に悪影響があるうえに、半年以上経過すると効果が無くなる等の欠点がある。
また、特公平6-94408号(防虫 寝具)には、布団、枕、マットレス等の寝具を構成する繊維又は発泡体の表面に、20℃において1〜300mg/g/Hrの速度でB2O3を溶出する硼酸系ガラスの粉末を分散させたことを特徴とする防虫寝具が開示されている。しかしながら、硼酸系ガラス粉末はバインダーなしでは繊維質材料に付着しないし、上記の溶出速度は水中での値であり、梅雨期などの高湿度下でB2O3の溶出が認められたとしても、溶質したB2O3は繊維質材料へは殆ど拡散しない等の欠点がある。
特開昭62−127097号公報 特公平6−94408号公報
本発明の課題は、常温で水によく溶解して高濃度の水溶液が可能で、バインダーなしで動植物繊維質材料に付着浸透し、空気中の水分を吸収して含水率が高まった動植物繊維質材料に対する拡散性にすぐれ、乾燥しても粉末として飛散しにくい拡散性ホウ酸塩を用いることにより、人体に殆ど無害でダニやノミ類の増殖抑制効果が高くて半永久的に持続する防虫詰物を提供することにある。
本発明は、ふとん、枕、クッション、座布団、マットレス等の詰物に、拡散性ホウ酸塩を含有した繊維質材料を介在させたことを特徴とする防虫詰物である。
本発明でいう繊維質材料とは、セルロース系素材、蛋白質系素材や合成繊維等の繊維質からなる繊維綿、紙若しくは布帛等のシート状のものや、これらの材料からなる紐状のものである。材質的には、吸湿性でソフトなものがよく、セルロース系の植物繊維質が好適であるが、吸湿性の合成繊維でもよい。繊維質材料が繊維綿の場合は、風合いや混綿性から長繊維綿よりも短繊維綿の方がよい。シート状の場合、織編物の方が風合い面で優れてはいるが、低密度でソフトな紙や不織布を用いるのがコスト的に優位である。紐状のものとは、前記繊維質からなる紙若しくは不織布を細幅にスリットしたもの、前記繊維質からなるテープを撚糸したもの、前記繊維の長繊維束若しくは短繊維束を撚糸したものである。これらの繊維質材料を、詰物の側地の中に介在させて用いる。
本発明でいう拡散性ホウ酸塩とは、八ホウ酸ニナトリウム四水和物[Na2B8O13・4H2O](以下DOTという)又は、水溶液中でホウ酸とホウ砂を1:1〜1:2で混合して生成するホウ素化合物である。この拡散性ホウ酸塩は、常温(20℃)で10重量パーセント、温水にすると30重量パーセント以上の高濃度の水溶液が可能である。また動植物繊維質材料に対する拡散性にすぐれ、乾燥しても粉末として飛散しにくい。特に、梅雨期などの高湿度時には、動植物繊維や食物の含水率は20重量パーセント近くまで上昇するが、拡散性ホウ酸塩、特にDOTはこのような状態の組織中を、緩やかに拡散する性質がある。
上記繊維質材料に拡散性ホウ酸塩を含有させる。その含有量は、ふとん、枕、クッション、座布団、マットレス等の詰物の重量に対してホウ素換算で、好ましくは0.05重量パーセント以上、更に好ましくは0.2〜4.0重量パーセントにする。詰物の重量に対して拡散性ホウ酸塩をホウ素換算で0.05重量パーセント未満の場合は、梅雨期などの高湿度時に拡散性ホウ酸塩が綿や羽毛等の充填材に拡散しても、詰物全体にダニの増殖抑制効果に必要な量が充分に行き渡らない。また、0.2重量パーセント以上になると、防カビ効果が出てくるし、2.0重量パーセント以上になると、難燃効果も出てくる。4.0重量パーセントを越えると、必要以上の拡散性ホウ酸塩を使用することになり、経済面や環境面より好ましいとは言えない。
上記繊維質材料が繊維綿であって、詰物の充填材も全て繊維綿である場合は、繊維綿の少なくとも一部に詰物の全体の重量に対してホウ素換算で0.05重量パーセント以上の拡散性ホウ酸塩を含有させて、詰物の中心部若しくは周辺部に配置させるか、又は混綿若しくは100%使いで用いる。前記詰物の充填材である全ての繊維綿に拡散性ホウ酸塩を含有させた方がより効果的であるが、1/10〜1/2程度の繊維綿に拡散性ホウ酸塩を含有させただけでも充分に効果がある。
上記繊維質材料が紐状繊維質である場合は、詰物の充填材に混在させて用いる。詰物がふとんの場合で説明すると、ふとん綿にほぼ均一に分散させるのがよいが、ふとん綿と紐状繊維質は混ざりが悪いので、紐状繊維質を中心部に集中的に介在して、ふとん綿で包み込むと混合する手間がかからずコスト安になる。紐状繊維質の直径は、好ましくは0.05〜6mm、更に好ましくは0.1〜5mmにするのが風合面や取扱い性から好ましいといえる。紐状繊維質が紙若しくは不織布を細幅にスリットしたものである場合の直径とは、その横断面積に等しい円の直径とする。
上記繊維質材料が繊維質シートの場合、1乃至10枚を充填材の中心部、表側や裏側に介在させる。例えば、ふとんの中心部に1〜3枚介在させる場合は、ふとんよりも小さ目のサイズにして、ふとん綿で包み込むのがよい。また、ふとんの表側と裏側に各1〜3枚介在させる場合は、繊維質シートをふとんの大きさに合わせて、ふとん綿を表裏両面から被覆してその4辺を突き合せて縫製し、側地内に挿入するのがよい。このように、ふとん綿を表裏両面から被覆してその4辺を突き合せて縫製する場合、繊維質シートに含有された拡散性ホウ酸塩は、側地やふとん綿の外周に短期間で拡散するので、詰物全体の重量に対してホウ素換算で0.05重量パーセント未満であっても、充分なダニの増殖抑制効果がある。
繊維質シートの厚さは、好ましくは0.02〜2.0mm、更に好ましくは0.03〜0.5mmにする。繊維質シートの厚さが0.02mm未満になると、引裂き強度が小さ過ぎることや、詰物全体の重量に対してホウ素換算で0.05重量パーセント以上の拡散性ホウ酸塩を、含有させるのが難しくなる。一方、繊維質シートの厚さが上記の上限を越えると、風合い面で好ましくない。尚、厚い繊維質シートを1枚用いるよりも、薄い繊維質シートを数枚重ねて用いる方が、風合い面から好ましいと言える。
以上の如く、繊維綿若しくは紐状繊維質をふとんの中心部に集中的に介在させるか、又は繊維質シートをふとんの中心部に1〜数枚介在させて、ふとん綿で包み込んだ場合でも、空気中の湿度が80パーセント以上になると、紐状繊維質中の拡散性ホウ酸塩は空気中の湿気を吸って緩やかではあるがふとん全体に拡散する。即効性が要求される場合は、繊維綿若しくは紐状繊維質をふとん綿にほぼ均一に分散させるか、又はふとんの表側と裏側に繊維質シートを各1〜数枚介在させてふとん綿を表裏両面から被覆してその4辺を縫製するか、又は繊維綿を100%使いとするのがよい。このようにすると、ふとん綿や側地に拡散された拡散性ホウ酸塩は、ふとんに生息するダニの手足や身体に付着し、側地表面に付着したふけや垢等のダニの餌にも拡散し、ダニはホウ酸塩を付着した手足や身体を舐めることや、前記の餌を食べることにより殺害される。更に、ふとん内に生んだダニの卵は拡散性ホウ酸塩が浸透して孵化しなくなるので、ふとんに生息するダニは死滅する。
本発明で用いる拡散性ホウ酸塩含有繊維綿は、繊維綿に予め準備した濃度が10重量パーセント以上の拡散性ホウ酸塩水溶液に浸漬若しくはスプレーで噴霧し、乾燥することにより製造することができる。
また、本発明で用いる拡散性ホウ酸塩含有繊維質シートは、吸水性のある繊維質材料を用いて、ふとんの幅サイズに抄紙するか、又は不織布に加工して、予め濃度が10重量パーセント以上の拡散性ホウ酸塩水溶液を所定量含浸若しくは塗布し、乾燥してロール状に巻き取ることにより製造することができる。
拡散性ホウ酸塩の水溶液濃度は10重量パーセント以上の高濃度のものを用いると、繊維質シートに拡散性ホウ酸塩を高濃度に含有させることが容易となる。
具体的な含浸若しくは塗布する方法としては、拡散性ホウ酸塩水溶液に浸漬走行させる方法、スプレーで噴霧する方法、一部浸漬したローラに接触塗布する方法等が採用される。
以上の如き製法を採用することにより、繊維質シートに必要量の拡散性ホウ酸塩を含有させることができ、安価で且つ、ダニの増殖抑制効果に優れた、品質の安定した防虫性の繊維質シートを効率的に製造することができる。
以上の通り本発明は、特許請求の範囲に記載の通りのふとん、枕、クッション、座布団、マットレス等の詰物であるので、繊維質材料に含有された拡散性ホウ酸塩は、梅雨期などの高湿度時に緩やかに詰物全体に拡散して、ダニやノミ類等の有害微小生物の増殖抑制効果を発揮する。また、拡散性ホウ酸塩の量を増やすことにより防カビ効果や難燃効果も出てくる。本発明で用いるホウ酸塩は、水溶性ではあるが昇華性ではないので、水で洗濯しない限り半永久的に効果が持続する。
以下、図面と実施例を加えて本発明を実施するための最良の形態を示す。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る防虫詰物であるふとん1−1の断面図である。拡散性ホウ酸塩を含有した紐状繊維質3を、ふとんの中心部に集中的に介在させて、その周囲をふとん綿2で包んだ後、袋状の側地5内に挿入してその入り口を縫い合わせたものである。紐状繊維質3を、ふとん綿の中にほぼ均一に分散させる方が、拡散性ホウ酸塩が短期間でふとん全体に拡散するので好ましいが、ふとん綿と紐状繊維質は混ざりが悪く手間がかかるので、この例ではふとんの中心部に集中的に介在させたものである。紐状繊維質3としては、柔らかい組紐がよいがコスト高となるので、ソフトでクレープ加工した、目付けが10〜80g/m2の紙を、数ミリ幅でスリットしたものを用いるとよい。
図2は、本発明の他の実施形態に係るふとん1−2の断面図である。ふとん1よりも少し小さい目のサイズで、拡散性ホウ酸塩を含有した繊維質シート4aを、ふとんの中心部に介在させてその周囲をふとん綿2で包んだ後、袋状の側地5内に挿入してその入り口を縫い合わせたものである。繊維質シート4aをふとんと同じサイズにして、ふとんの端面まで延長すると、ふとん綿が完全に2枚に分断されて一体感が無くなるので好ましくない。繊維質シート4aとしては、ソフトな不織布かソフトな紙をクレープ加工したものがよく、目付けが40〜100g/m2のもの1枚か、又は10〜50 g/m2のものを2〜3枚重ねて用いるのがよい。
図3は、本発明のさらに他の実施形態に係るふとん1−3の断面図である。ふとん1の大きさに合せた、拡散性ホウ酸塩含有繊維質シート4b、4cで、ふとん綿2の表裏両面から被覆してその4辺を縫い合わせた後、袋状の側地5の中に挿入してその入り口を縫い合わせたものである。上記の拡散性ホウ酸塩含有繊維質シート4b、4cは、1枚を2つ折りにして、その3辺を縫い合わせてもよい。上記の4辺、又は3辺を縫い合わせしないで袋状の側地5の中に挿入すると、挿入時又はふとんを使用中に、繊維質シートとふとん綿とがずれるので好ましくない。繊維質シート4b、4cとしては、ソフトな不織布かソフトな紙をクレープ加工したもので、目付けが10〜50g/m2のもの1枚若しくは2〜3枚重ねて用いるのがよい。
図1、図2は、拡散性ホウ酸塩を含有した繊維質材料を、ふとん1の中心部のみに介在させたものであるが、拡散性ホウ酸塩がふとん全体に拡散するまで相当な日時を要するので、即効性が要求される場合は、図1、図2の側地5とフトン綿2の間に、図3の繊維質シート4bと4cを介在させてやるとよい。この場合、中心部に用いる繊維質シート4aは厚目で拡散性ホウ酸塩の含有量を多くしたものを用い、ふとん綿2の周囲に用いる繊維質シート4b、4cは薄目で且つよりソフトなものとし、拡散性ホウ酸塩の含有量を少な目にしたものを用いるとよい。
以上の実施形態に係る防虫詰物であるふとん1−1、1−2、1−3は何れもふとんについて記載したが、ふとん以外に、枕、座布団、クッション、マットレス等の防虫詰物についても、ほぼ同じ要領で実施することができる。
製紙用パルプから製造したソフトな紙をクレープ加工した目付けが50g/m2の繊維質シートから、一辺が25cmの正方形に2枚切り出し、80℃の熱風乾燥機で3時間乾燥した。この内1枚を秤量後10%の濃度のDOT水溶液に、他の1枚を水に30分浸漬した後、取り出して一対のゴムローラで絞り圧力を加減しながら絞って秤量し、前記乾燥重量に対して2.34g増しになるよう調整した。その後、80℃の熱風乾燥機で3時間乾燥して再び秤量した後、1枚から一辺10cmの正方形に4枚切出し、試験片P1用と比較片P0用を準備した。試験片P1用のシートのDOT含有量を、処理前後の乾燥試験片重量の差からm2当りのホウ素換算で算出した結果、0.75gであった。
次に、市販の綿100%の敷ふとんを購入して、サイズと重量を測定したところ、サイズは100cm×200cm、重量は5.9kgであった。この敷ふとんを一辺10cmの正方形に4枚切り出し、そのふとん綿と上下の側地の間に上記で準備した繊維質シートをそれぞれ挟み込んで重ね合わせし、型崩れしないようにキルティング縫いをした後、熱風乾燥機を用いて80℃で3時間乾燥して秤量し、試験片P1と比較片P0各2片準備した。この試験片P1の重量は29.1gであった。この結果から、試験片P1の重量に対する含有拡散性ホウ酸塩の含有率を計算すると、ホウ素換算で0.05重量パーセントとなった。
この試験片P1と比較片P0各2枚をそれぞれトレー(内寸13×13cm)に入れて、密閉できるプラスチック容器(内寸35×50×20(深さ)cm)の底部に飽和食塩水2リットルを加え、水面から5cm嵩上げし30cm×45 cmの合板を置き、該合板上に上記トレーを並べた。この容器を密閉後27±3℃に温度調整された室内に10日間保管した。
次に、試験片P1と比較片P0の上表面中央に、生存ヤケヒョウヒダニ約100固体を含むダニ倍地500mgをそれぞれ投入し、プラスチック容器を密閉し、遮光下に4〜6週間保存した。この間、飼育環境は相対湿度75%、温度27±3℃にコントロールされた。ダニ培地用飼料は、実験動物用粉末飼料と乾燥酵母を1:1の割合で混合、粉砕したものである。
4週間後と6週間後に試験片P1と比較片P0の各1試料を取り出して、次の方法で各トレー中の生存ダニ数を数えた。すなわち、トレー中のダニ培地を全量取りだし、飽和食塩水浮遊法で倍地から生存ダニを回収し、実体顕微鏡下で生存ダニ数を計数した。残りの試験片とトレーは、高速水流で洗ってダニを分離し、実体顕微鏡下で生存ダニ数を計数した。この両者の計数値を合計して、全生存ダニ数とした。4週間後と6週間後の全生存ダニ数を表1に示す。
Figure 2005034604
表1から明らかなように、比較片P0はダニ増殖抑制効果が全く認められなかったが、試験片P1は、高いダニ増殖抑制効果が認められた。
以上の実施例から理解されるように、本発明の防虫詰物は、詰物全体の重量に対して、ホウ素換算で0.05重量%以上に相当する量の拡散性ホウ酸塩を含有させたとき、その有効性が顕著である。しかも、拡散性ホウ酸は、空気中の水分を吸収して含水率が高まった動植物繊維質材料に対する拡散性にすぐれ、乾燥しても粉末として飛散しにくく、人体に殆ど無害であるので、ダニの増殖抑制効果が高くて半永久的に持続する防虫詰物となし得る。
本発明の一実施形態に係るふとんの断面図である。 本発明の他の実施形態に係るふとんの断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るふとんの断面図である。
符号の説明
1−1、1−2、1−3 ふとん
2 ふとん綿
3 紐状繊維質
4a、4b、4c 繊維質シート
5 側地

Claims (5)

  1. ふとん、枕、クッション、座布団、マットレス等の詰物に、拡散性ホウ酸塩を含有した繊維質材料を介在させたことを特徴とする防虫詰物。
  2. 繊維質材料が紐状繊維質であることを特徴とする請求項1記載の防虫詰物。
  3. 繊維質材料が繊維質シートであることを特徴とする請求項1記載の防虫詰物。
  4. 繊維質材料が繊維綿であることを特徴とする請求項1記載の防虫詰物。
  5. 詰物の重量に対して、ホウ素換算で0.05重量パーセント以上に相当する量の拡散性ホウ酸塩を含有した繊維質材料を介在させたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の防虫詰物。
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