JP2009292793A - 防ダニ組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】繊維製品に対するエトキサゾールの付着効率が優れた防ダニ組成物とすることである。
【解決手段】成分(a):2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(2−エトキシ−4−tert−ブチルフェニル)−2−オキサゾリン(一般名エトキサゾール)と、成分(b):ポリオキシエチレンヒマシ油もしくはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油または両方を含む界面活性剤と、成分(c):脂肪族カルボン酸エステルからなる第1溶剤、および成分(d):ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテルなどのモノ(ジ)エチレングリコールモノアルキルエーテルを含むグリコールモノエーテルからなる第2溶剤とを含有しており、上記の成分(a)1質量部に対して成分(b)を0.2〜2質量部、成分(c)を2〜15質量部、成分(d)を2〜17質量部の割合で配合した防ダニ組成物とする。この防ダニ組成物は添加効率よく繊維に付着し、防ダニ機能の改良された防ダニ性繊維製品となる。
【選択図】なし

Description

この発明は、2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(2−エトキシ−4−tert−ブチルフェニル)−2−オキサゾリン(一般名:エトキサゾール)を含有する防ダニ組成物およびその使用、前記防ダニ組成物を用いたダニ防除方法、防ダニ性繊維製品およびその製造方法に関する。
一般に害虫として知られるダニは、ツメダニ、コナダニ、ヒョウヒダニ、マダニ、ハダニなどの種類があるが、特にコナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)やヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides pteronyssinus)などのヒョウヒダニ類は、アレルギーを引き起こす原因であるため駆除対象としては重要視されている。
このようなダニは、その虫体、死体、糞等がアレルギー疾患の原因物資となり、アトピー性皮膚炎、喘息など様々な健康被害を与える。また、ミナミツメダニ(Chelacaropsis moorei)やクワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis Oudemans)などのツメダニ類はヒョウヒダニ類やコナダニ類を餌として繁殖し、しばしば人を刺し、かゆみや発疹等の不快感を引き起こし、またイエダニも本来の宿主であるネズミから這い出して人を刺咬吸血する害を及ぼす。
このようなダニ類、特にアレルギーの原因とされているヒョウヒダニ類を含めた防除に有効な防除剤や防除方法として、エアゾール、燻煙剤などの使用が検討されており(非特許文献1)、またダニ類が多く生息する屋内ではカーペット等の繊維製品に有害節足動物防除剤の水溶液または水分散液をバインダー樹脂と共に処理し、または防ダニ繊維製品を製造して用いることが知られている(特許文献1)。
また、2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(2−エトキシ−4−tert−ブチルフェニル)−2−オキサゾリン(以下、一般名のエトキサゾールと称する。)を有効成分とする殺ダニ用の組成物が知られており、これを家屋内のダニ類の生息する場所へ処理することも知られている(特許文献2)。
上記の殺ダニ用の組成物は、殺虫成分のエトキサゾール1重量部に対し、ポリオキシエチレンヒマシ油またはその硬化油10〜100重量部、低級アルコール200〜1200重量部、水100〜30000重量部を配合した液状剤である。
特開2007−191844号公報 特開2004−269475号公報
「都市害虫百科」、1993年、朝倉書店発行、第180〜200頁
しかし、上記した従来の組成物は、有効成分としてエトキサゾールを含有する水希釈液が経時的に安定している点では好ましいものであるが、繊維製品にその特性をもたせようとして浸漬処理すると、繊維製品に対するエトキサゾールの付着効率が充分でないという問題点がある。
そこで、本願の各請求項に係る発明の課題は、繊維製品に対するエトキサゾールの付着効率が優れた防ダニ組成物とすることである。さらに工業的な取り扱いの観点から、この防ダニ組成物の濃縮された製剤としての保存安定性を良好にすることである。
また、上記の課題を解決する防ダニ組成物の使用により改善された防ダニ効果を得ること、また防ダニ組成物を用いて改良されたダニ防除方法とし、また防ダニ組成物を添加効率よく付着させて防ダニ機能の改良された防ダニ性繊維製品とし、このような防ダニ性繊維製品を確実に製造することもこの発明における課題である。
本願の発明者らは、エトキサゾールを効率よく繊維製品に処理する方法について鋭意検討を行った結果、下記の防ダニ組成物が、繊維製品の浸漬処理において繊維に対するエトキサゾールの付着効率が優れることを見出し、本願の各発明に至った。
すなわち、上記の課題を解決するための防ダニ組成物は、成分(a):2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(2−エトキシ−4−tert−ブチルフェニル)−2−オキサゾリン、成分(b):ポリオキシエチレンヒマシ油もしくはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油または両方を含む界面活性剤、成分(c):脂肪族カルボン酸エステルからなる第1溶剤、および成分(d):下記の式(I)で示されるエチレングリコールモノアルキルエーテルを含むグリコールモノアルキルエーテルからなる第2溶剤を含有し、
R−O−(CH2CH2O)H (I)
(式中、Rは炭素数6〜8の直鎖または分枝アルキル基を表わし、nは1〜2の整数を表わす。)
上記の成分(a)1質量部に対して成分(b)を0.2〜2質量部、成分(c)を2〜15質量部、成分(d)を2〜17質量部の割合で配合してなる防ダニ組成物である。
また、上記の防ダニ組成物における第2溶剤である成分(d)は、式(I)で示されるエチレングリコールモノアルキルエーテルが、(d1):ジエチレングリコール=モノ−2−エチルヘキシルエーテル、(d2):モノエチレングリコール=モノ−2−エチルヘキシルエーテル、(d3):モノエチレングリコール=モノヘキシルエーテルおよび(d4):ジエチレングリコール=モノヘキシルエーテルからなる群から選ばれる1種以上のエチレングリコールモノアルキルエーテルである第2溶剤を採用することができる。
また、成分(c)の脂肪族カルボン酸エステルからなる第1溶剤は、(c1)総炭素数12〜28のアジピン酸エステルまたは(c2)総炭素数16〜32のセバシン酸エステルを含む脂肪族カルボン酸エステルを採用することができる。
上記の作用がより確実に得られるように、配合量の数値範囲をより好ましい範囲に限定して組み合わせると、防ダニ組成物の成分(a)1質量部に対して、成分(b)が0.2〜1質量部、成分(c)が2〜10質量部であり、かつ成分(d)のうち、式(I)で示されるエチレングリコールモノアルキルエーテルが2〜10質量部である。
また、この発明において防ダニ組成物は、発明の効果を損なわない範囲で、成分(a)〜(d)の各成分以外の成分(例えば水等)を適宜に含有していてもよい。
本発明の防ダニ組成物において、防ダニ組成物100質量%中における成分(a)〜(d)の合計量が90質量%以上である防ダニ組成物(以下、本濃縮組成物と記す。)は、長期の保存条件においても、濁りが生じることなく、結晶が生じることもなく、安定性が良好であり、市場流通等の工業的な取り扱いの観点から、好ましい組成物になる。
特に、本濃縮組成物において、成分(a)1質量部に対して、水が0.2〜2質量部配合されてなる防ダニ組成物は更に保存安定性が良好である。
また、防ダニ組成物を繊維に付着させた防ダニ繊維製品は、防ダニ組成物の繊維に対する付着効率が改良されていることにより、ダニ防除効力が充分に発揮され、また経時的にも安定して防除効力が発揮されるものであり、ダニの防除効果が高いものである。
このような防ダニ繊維製品は、防ダニ組成物に繊維製品を浸漬した後、この繊維製品を乾燥させることにより、防ダニ成分を繊維に充分に固定して製造することができる。
本願の防ダニ組成物に係る発明は、有効成分であるエトキサゾールと、所定の界面活性剤と、所定の溶剤を含有し、それらを所定の割合で配合したことにより、繊維に対する付着効率が改良され、それによってダニ防除機能を充分に発揮できる防ダニ組成物となる利点がある。またこの防ダニ組成物のうち、濃縮組成物は、保存安定性が良好であるとの利点もある。
また、このような利点を有する防ダニ組成物の使用によって改善された防ダニ効果を得ることができるのであり、すなわちダニ防除効果の高いダニ防除方法となり、また防ダニ組成物を添加効率よく付着させた繊維を用いて防ダニ機能の改良された防ダニ性繊維製品が得られ、またこのような防ダニ性繊維製品は、液状防ダニ組成物に繊維製品を浸漬し、乾燥させるだけで効率よく製造できるという利点がある。
この発明の防ダニ組成物には、有効成分(a):エトキサゾール、成分(b):ポリオキシエチレンヒマシ油もしくはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油または両方を含む界面活性剤、成分(c):脂肪族カルボン酸エステルからなる第1溶剤、および成分(d):式(I)
R−O−(CH2CH2O)
(式中、Rおよびnは前記と同じ意味を表わす。)で示されるエチレングリコールモノアルキルエーテルを含むグリコールモノアルキルエーテルからなる第2溶剤が含有される。
このうち、有効成分(a)である一般名エトキサゾールは、下記の化1の式で示され、化学名が2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(2−エトキシ−4−tert−ブチルフェニル)−2−オキサゾリンであり、オキサゾリン環を有して殺ダニ活性を有する周知の殺虫性ある化学物質(CASNo.153233−91−1)である。
Figure 2009292793
上記有効成分は、キチン生合成の阻害を作用機構とし、ダニ類の卵に対する孵化阻止作用および幼若虫に対する脱皮阻害作用を有している。
次に、この発明に用いる成分(b)は、ポリオキシエチレンヒマシ油もしくはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油または両方を含む界面活性剤である。ポリオキシエチレンヒマシ油は、ヒマシ油にエチレンオキシドを付加重合して得られる。また、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、水添ヒマシ油にエチレンオキシドを付加重合して得られる界面活性剤であって、これらにおけるエチレンオキシドの付加モル数(ヒマシ油又は硬化ヒマシ油1モル当り)は通常3〜60、好ましくは20〜40程度である。
入手容易な市販のポリオキシエチレンヒマシ油としては、例えば、日光ケミカルズ社製:CO−3(エチレンオキサイド付加モル数3)、CO−10(エチレンオキサイド付加モル数10)、CO−20TX(エチレンオキサイド付加モル数20)、CO−40TX(エチレンオキサイド付加モル数40)、CO−50TX(エチレンオキサイド付加モル数50)及びCO−60TX(エチレンオキサイド付加モル数60)、クローダジャパン株式会社製:Etocas5(エチレンオキサイド付加モル数5)、Etocas10(エチレンオキサイド付加モル数10)、Etocas29(エチレンオキサイド付加モル数29)、Etocas35(エチレンオキサイド付加モル数35)、Etocas40(エチレンオキサイド付加モル数40)及びEtocas60(エチレンオキサイド付加モル数60)、並びに日本エマルジョン株式会社製EMALEX C−20(エチレンオキサイド付加モル数20)、EMALEX C−30(エチレンオキサイド付加モル数30)及びEMALEX C−40(エチレンオキサイド付加モル数40)等が挙げられる。入手容易な市販のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、例えばクローダジャパン株式会社製Croduret7、Croduret25、Croduret40、Croduret50及びCroduret60、日光ケミカルズ株式会社製HCO−5(エチレンオキサイド付加モル数5)、HCO−10(エチレンオキサイド付加モル数10)、HCO−20(エチレンオキサイド付加モル数20)、HCO−30(エチレンオキサイド付加モル数30およびHCO−40(エチレンオキサイド付加モル数40)、並びに日本エマルジョン株式会社製EMALEX HC−20(エチレンオキサイド付加モル数20)等が挙げられる。
この発明の防ダニ組成物中に含有される界面活性剤としては、この発明の効果を阻害しないように上述のポリオキシエチレンヒマシ油又はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の他に、他の界面活性剤を適宜に含有させてもよい。そのような適宜に含有させることが可能な界面活性剤としてのノニオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステルが挙げられ、アニオン性界面活性剤として、例えばジアルキルスルホコハク酸ソーダ、アルキルアリル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルアリル硫酸エステル塩またはこれらの混合物が挙げられる。
この発明の防ダニ組成物に使用される溶剤は、成分(c)の第1溶剤および成分(d)の第2溶剤であるが、本発明の効果を阻害しないように他の溶剤が含有されていてもよい。
成分(c)における脂肪族カルボン酸エステルは、通常、炭素数5〜15の脂肪族モノカルボン酸または脂肪族ジカルボン酸と、炭素数1〜11のアルコールとのエステルであり、好ましくは総炭素数12〜28のアジピン酸エステルまたは総炭素数16〜32のセバシン酸エステルであり、具体例としてはアジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソデシル、アジピン酸ジイソノニル、アジピン酸ジエチル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジオクチル、セバシン酸ジイソプロピル等が挙げられる。後述の実施例からも明らかなように、特にアジピン酸ジイソブチルを用いて好ましい結果を得ている。
成分(d)におけるグリコールモノアルキルエーテルは、前記の式(I)で示されるエチレングリコールモノアルキルエーテルを必須成分として含み、このエチレングリコールモノアルキルエーテルは、代表例として化学名:ジエチレングリコール=モノ−2−エチルヘキシルエーテル(CASNo:1559−36−0)である成分(d1)があり、この成分(d1)は商品名2−エチルヘキシルジグリコール(EHDGと略記される)として日本乳化剤社から市販されており、また協和発酵社製のキューワノールOX20なども市販品として入手可能なものである。
前記の式(I)で示されるエチレングリコールモノアルキルエーテルとしては、上記した(d1):ジエチレングリコール=モノ−2−エチルヘキシルエーテルの他にも(d2):モノエチレングリコール=モノ−2−エチルヘキシルエーテル、(d3):モノエチレングリコール=モノヘキシルエーテルおよび(d4):ジエチレングリコール=モノヘキシルエーテルなどがある。
成分(d2)は、商品名:2−エチルヘキシルグリコールとして日本乳化剤社から市販されており、成分(d3)は、商品名:ヘキシルグリコールとして同社から市販されており、成分(d4)も、商品名:ヘキシルジグリコールとして同社から市販されており、それぞれ入手可能である。
また、成分(d)は、前記の式(I)で示されるエチレングリコールモノアルキルエーテルの他に、周知のグリコールモノアルキルエーテルを適宜に含有させてもよく、例えばモノエチレングリコール=モノメチルエーテル、ジエチレングリコール=モノメチルエーテル、トリエチレングリコール=モノメチルエーテル、モノエチレングリコール=モノエチルエーテル、ジエチレングリコール=モノエチルエーテル、トリエチレングリコール=モノエチルエーテル、モノエチレングリコール=モノプロピルエーテル、ジエチレングリコール=モノプロピルエーテル、トリエチレングリコール=モノプロピルエーテル、モノエチレングリコール=モノブチルエーテル、ジエチレングリコール=モノブチルエーテル、トリエチレングリコール=モノブチルエーテル、モノプロピレングリコール=モノエチルエーテル、ジプロピレングリコール=モノエチルエーテル、トリプロピレングリコール=モノエチルエーテル、モノプロピレングリコール=モノプロピルエーテル、ジプロピレングリコール=モノプロピルエーテル、トリプロピレングリコール=モノプロピルエーテル、モノプロピレングリコール=モノブチルエーテル、ジプロピレングリコール=モノブチルエーテル、トリプロピレングリコール=モノブチルエーテルなどが挙げられる。
さらにまた、この発明では上記以外にも必要に応じて適宜に補助溶剤を添加してもよく、そのような補助溶剤として、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、プロパノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;ジオキサンテトラヒドロフラン等のエーテル類;アルキルベンゼン等の芳香族炭化水素類;ケロシン、灯油、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類;ジメチルホルムアミド等の酸アミド類;N−メチルピロリドンなどの含窒素系溶剤;アセトニトリル等のニトリル類;ジメチルスルホキシド等の含硫化合物類;モノエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、モノプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールなどのグリコール類が挙げられる。
加えて、この発明の防ダニ組成物には、必要に応じて他の生理活性物質を添加してもよく、例えば殺虫剤、殺ダニ剤等と混用し、若しくは併用してもよい。そのような生理活性物質としては、有機リン系化合物、カーバメイト系化合物、ピレスロイド系化合物、フェニルピラゾール系化合物、ネオニコチノイド系化合物、IGR剤(昆虫成長阻害剤)、その他の殺ダニ剤や殺虫剤からも選択することができる。
上記の有機リン系化合物としては、フェニトロチオン、フェンチオン、ダイアジノン、ナレド、シアノホス、クロルピリホス、カルクロホス等があげられる。カーバメイト系化合物としては、プロポキスル、カルバリル、フェノブカルブ、メトキサジアゾン等が挙げられる。また、ピレスロイド系化合物としては、アレスリン、プラレトリン、フタルスリン、フェノトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、レスメトリン、エムペントリン、イミプロトリン、メトフルトリン、トランスフルトリン、フェンバレレート、フェンプロパトリン、シハロトリン、シフルトリン、トラロメトリン、エトフェンプロクス、シラフルオフェン、メトフルトリン、プロフルトリンおよびそれらの光学異性体や幾何異性体等が挙げられる。
また、上記のフェニルピラゾール系化合物としては、フィプロニルを挙げられる。またネオニコチノイド系化合物としては、イミダクロプリド、アセタミプリド、ジノテフラン、クロチアニジン、チアメトキサム等が挙げられる。IGR剤としては、ジフルベンズロン、トリフルムロン、ルフェヌロン、シロマジン、ピリプロキシフェン、フェノキシカーブ、メトプレン、ヒドロプレン等をあげることができる。その他の殺ダニ剤や殺虫剤としては天然ピレトリン、ピリダベン、テブフェンピラド、アミドフルメト等を挙げられる。
この発明の防ダニ組成物には、さらに必要に応じて酸化防止剤、共力剤、安定化剤等を適宜含有していてもよい。また抗菌剤、防黴剤として、IPBC、TBZなどを含有させることもできる。
上記の酸化防止剤としては、例えばジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、2,2−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノ−ル等のフェノール系酸化防止剤等が挙げられる。
上記の共力剤としては、例えばビス−(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテル(S−421)、N−(2−エチルヘキシル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド(MGK264)、α−[2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ]−4,5−メチレンジオキシ−2−プロピルトルエン(PBO)等が挙げられる。
上記の安定化剤としては、ベンゾフェノン系またはベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤等が挙げられる。
この発明における防ダニ組成物は、工業的な取り扱いの観点から、通常は、成分(a)の濃度が高い濃縮組成物の状態で流通し、繊維製品を浸漬処理する際には、本濃縮組成物を本濃縮組成物1質量部に対して、1〜5000質量部の水で希釈して使用される。
本濃縮組成物には、少量の水を含有していてもよく、例えば成分(a)1質量部に対して、水が0.2〜2質量部含有する本濃縮組成物は、保存安定性、特に低温時における保存安定性が良好である。
また、この発明における防ダニ組成物としては、成分(a)〜(d)が上記の比率で含有されていればよく、本濃縮組成物を多量の水で希釈された状態の組成物も含まれる。
上記したような繊維製品を浸漬処理する際に用いる本濃縮組成物の水希釈液も、この発明の防ダニ組成物であり、水で希釈した状態においても比較的長期に安定した状態を保つため、当該希釈液をそのまま害虫の棲息場所に施用することもでき、噴霧などして散布することも可能である。
この発明の防ダニ組成物を用いる処理対象の繊維は、天然繊維または化学繊維のいずれでも処理可能であり、天然繊維としては、例えば綿、麻、羊毛、モヘア、カシミア、絹などが挙げられ、化学繊維としては、例えばレーヨン、キュプラ、アセテート、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ビニロン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ビニリデン、ポリプロピレンなどが挙げられるが、好ましくは天然繊維、より好ましくは麻糸もしくはウール糸が望ましい。これらの繊維は形態にとらわれず、糸、撚糸、不織布の状態のいずれに対しても好適な加工処理を行なうことができる。
この発明の防ダニ組成物を繊維に付着させる方法は、特に限定されることなく、例えば浸漬、パッド、スプレー、塗布ローラーなどの方法が挙げられる。防ダニ組成物を繊維に対して均一に付着させるためには、浸漬法が好ましい。
浸漬処理に用いられる防ダニ組成物の濃度は、0.001から5.0%owf(owfはon the weight of fiberの略であり、繊維重量に対する百分率を表す。)が好ましく、更には0.01質量%以上2.0質量%以下が好ましい。0.001質量%未満では薬効(防ダニ性)が不充分となり、5.0質量%を超えて配合してもそれ以上に顕著な改善効果がみられず過剰となり好ましくない。
この発明の防ダニ組成物を処理した繊維は、いかなる態様にも使用できるが、例えば、綿、糸、繊維シート等の形態であることが好ましい。繊維シートとしては、例えば不織布、織物、編物等がある。日常の生活空間においてダニが棲息しているか、もしくは棲息可能性のある場所、具体的には自動車の内装材、カーシートの基布、カーペットの基布、畳の内部シート、インテリア材(椅子張り、椅子のクッション材、カーテン、壁紙等)、健常者の布団、毛布、布団カバーぬいぐるみ、クッションなどに適用できる。これらは家屋内の家具等やその他の対人用途ばかりでなく、また犬小屋の敷物、鶏舎の敷物などの動物用にも使用して各種ダニ類の繁殖を抑制することができる。
防除対象となるダニ類としては、コナヒョウヒダニやヤケヒョウヒダニなどのヒョウヒダニ類、ミナミツメダニ、クワガタツメダニ、フトツメダニ、ホソツメダニ、アシナガツメダニ等のツメダニ類、ケナガコナダニやコウノホシカダニ、ムギコナダニなどのコナダニ類およびイエダニ、トリサシダニ、ワクモ、スズメサシダニ等のイエダニ類、チリニクダニ、サヤアシニクダニ等のニクダニ類、マルニクダニ類、イエササラダニ類、シラミダニ類、ヒゼンダニ類などのダニ類が主要なものである。なお、その他にも防除しうる可能性のある害虫としては、イガ類、カツオブシムシ類のような直接繊維や繊維製品を加害する昆虫類、ノミ類、ゴキブリ類、シロアリ類等の昆虫や、ムカデ、ゲジ、ダンゴムシ等の節足動物がある。
[実施例1]
表1に示すように、2−エチルヘキシルジグリコール31重量部、アジピン酸ジイソブチル20重量部、ジエチレングリコールモノメチルエーテル30重量部に、エトキサゾール5重量部を溶解させ、界面活性剤ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油2重量部、ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル(n=12)8重量部、ジアルキルスルホコハク酸ソーダ2重量部、水2重量部を加え、十分攪拌混合させることにより実施例1の防ダニ組成物を得た。なお、表1中の( )内には、エトキサゾール1重量部に対する各成分の配合割合を併記した(以下の実施例および比較例について同じ)。
[実施例2]
表1に示すように、2−エチルヘキシルジグリコール20重量部、アジピン酸ジイソブチル41重量部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル20重量部を混合したものに、エトキサゾール5重量部を溶解させ、界面活性剤ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油3重量部、ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル7重量部、ジアルキルスルホコハク酸ソーダ2重量部、水2重量部を加え、十分攪拌混合させることにより実施例2の防ダニ組成物を得た。
[実施例3]
表1に示すように、2−エチルヘキシルジグリコール30重量部、アジピン酸ジイソブチル20重量部、ジエチレングリコールモノメチルエーテル25重量部を混合したものに、エトキサゾール5重量部を溶解させ、界面活性剤ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油2重量部、ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル(n=12)10重量部、水5重量部を加え、十分攪拌混合させることにより実施例3の防ダニ組成物を得た。
[実施例4]
表1に示すように、2−エチルヘキシルジグリコール31重量部、アジピン酸ジイソブチル10重量部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル40重量部を混合したものに、エトキサゾール5重量部を溶解させ、界面活性剤ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油3重量部、ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル(n=12)7重量部、ジアルキルスルホコハク酸ソーダ2重量部、水2重量部を加え、十分攪拌させることにより実施例4の防ダニ組成物を得た。
[実施例5]
表1に示すように、2−エチルヘキシルジグリコール33重量部、セバシン酸ジイソプロピル20重量部、ジエチレングリコールモノメチルエーテル28重量部を混合したものに、エトキサゾール5重量部を溶解させ、界面活性剤ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油2重量部、ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル(n=12)8重量部、ジアルキルスルホコハク酸ソーダ2重量部、水2重量部を加え、十分攪拌させることにより実施例5の防ダニ組成物を得た。
[実施例6]
表1に示すように、2−エチルヘキシルジグリコール31重量部、アジピン酸ジオクチル20重量部、ジエチレングリコールモノメチルエーテル30重量部を混合したものに、エトキサゾール5重量部を溶解させ、界面活性剤ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油2重量部、ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル(n=12)8重量部、ジアルキルスルホコハク酸ソーダ2重量部、水2重量部を加え、十分攪拌させることにより実施例6の防ダニ組成物を得た。
[実施例7]
表1に示すように、2−エチルヘキシルジグリコール33重量部、セバシン酸ジオクチル20重量部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル28重量部を混合したものに、エトキサゾール5重量部を溶解させ、界面活性剤ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油2重量部、ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル(n=12)8重量部、ジアルキルスルホコハク酸ソーダ2重量部、水2重量部を加え、十分攪拌させることにより実施例7の防ダニ組成物を得た。
[実施例8]
表1に示すように、2−エチルヘキシルジグリコール33重量部、アジピン酸ジブチル20重量部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル30重量部を混合したものに、エトキサゾール5重量部を溶解させ、界面活性剤ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油2重量部、ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル(n=12)8重量部、ジアルキルスルホコハク酸ソーダ2重量部を加え、十分攪拌させることにより実施例8の防ダニ組成物を得た。
[実施例9]
2−エチルヘキシルジグリコール83重量部とアジピン酸ジイソブチル5重量部の混合物に、エトキサゾール5重量部を溶解させ、界面活性剤ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油10重量部を加え、十分攪拌混合させれば実施例9の防ダニ組成物が得られる。
Figure 2009292793
Figure 2009292793
[比較例1]
表2に示すように、ジイソプロピルナフタレン40重量部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル25重量部を混合したものに、エトキサゾール5重量部を溶解させ、界面活性剤ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル(n=12)10重量部及びソルビタンモノオレエート20重量部を加え、十分攪拌混合させて比較例1の防ダニ組成物を得た。
[比較例2]
表2に示すように、アジピン酸ジイソブチル79重量部及びN−メチル−2−ピロリドン5重量部を混合したものにエトキサゾール5重量部を溶解させ、界面活性剤アルキルベンゼンスルホン酸金属塩、ポリオキシエチレン化ヒマシ油、ソルビタン脂肪酸エステルの混合物として10重量部及びソルビタンモノオレエート1重量部を加え、十分攪拌させ比較例2の防ダニ組成物を得た。
[比較例3]
表2に示すように、フタル酸ジイソノニル63重量部及びジエチレングリコールモノブチルエーテル20重量部にエトキサゾール5重量部を溶解させ、界面活性剤ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、直鎖アルキルベンゼンの混合物として8重量部及びソルビタンモノオレエート4重量部を加えて十分攪拌させ比較例3の防ダニ組成物を得た。
[比較例4]
表2に示すように、ソフトアルキルベンゼン72重量部及びγ−ブチロラクトン5重量部にエトキサゾール5重量部を溶解させ、界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ソフトアルキルベンゼンの混合物として12重量部及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル1重量部を加えて十分攪拌させ比較例4の防ダニ組成物を得た。
上記のようにして得た実施例および比較例に対し、以下のジュート糸への付着性試験を行い、その結果をそれぞれ表3に示した。
(ジュート糸への付着性試験)
(糸への浸漬処理)
実施例の防ダニ組成物および比較例の防ダニ組成物について、それぞれ0.1gを100mLビーカーに量り取り、水を加えて100gとし、室温で10分程度攪拌した。その後、40℃に昇温し、その温度で10分間攪拌した。この希釈溶液の中に、麻番手14番のジュート(麻繊維)100%の単糸紡績糸を4g浸漬し、30分間攪拌しつつ放置した。薬剤濃度は2.5%owfであった。浸漬処理後、ジュート紡績糸を絞り、25℃において一昼夜乾燥した。
(糸へのエトキサゾールの付着率確認)
糸への浸漬処理によって得られたジュート紡績糸を、200mL三角フラスコに入れ、その上からメタノールを150mL量り入れ、2時間超音波抽出を行なった。その後、エバポレーターにて濃縮し、メタノールにてメスアップし、高速液体クロマトグラフィーにて分析を行い、糸中に含有されるエトキサゾール量を確認した。なお、理論付着率(%)は下記の数式により算出し、その結果を表3に示した。
(数式1)理論付着率(%)=(糸中エトキサゾール量/理論エトキサゾール処理量)×100
Figure 2009292793
表3の結果からも明らかなように、比較例1〜4の組成物は、理論付着率が32%を下回り、処理効率が低かった。一方、実施例はいずれも60%を超える優れた理論付着率を示した。
また、実施例1〜8の防ダニ組成物は、25℃で2週間保管した後も、透明であって、濁りや固体の析出も認められず、保存安定性が良好であった。
(カーペット生物試験)
(カーペットの作製)
実施例1において得られた防ダニ組成物20gに水を加えて10リットルとし、振とう式試験機により、25℃で1時間振とうした。その後、70℃に昇温し、同温度で30分間振とうした。この溶液中に、麻番手14番のジュート(麻繊維)100%使いの単糸紡績糸を1kg浸漬した。薬剤濃度は2%owfであった。浸漬処理後、ジュート紡績糸を絞り、85℃の熱風乾燥機で2時間乾燥した。薬剤の付着量は繊維に対して1.4質量%であった。
得られた薬剤処理後のジュート紡績糸を緯糸に使用し、経糸には薬剤を付着させていないジュート100%の紡績糸を使用し、経糸の締糸にはポリエステル100%の紡績糸を使用し、立毛部はアクリル繊維80質量%、ナイロン繊維20質量%を使用して、防ダニ繊維製品であるカーペットを作製した。このカーペットの地組織部の経糸密度は32本/インチ(1インチ=25.4mm)、緯糸密度は18本/インチの平組織織物、経糸、緯糸とも14/1(麻番手)とした。締糸は3/20(毛番手)とし、立毛部は3/8(毛番手)、パイル長は8mmとした。このカーペットの目付けは1760g/mであった。
(防ダニ効果試験)
上記で得られた薬剤処理カーペットと同様に製造した薬剤無加工カーペットをブランクテスト用とし、縦5cm、横5cmに裁断し、プラスチックシャーレ(直径90mm×高さ2cm)に入れ、それぞれの表面にヤケヒョウヒダニ100〜200頭と少量の餌(オリエンタル酵母社製:MF粉末)を撒いた。シャーレ内部に飽和硝酸アンモニウム水溶液を含ませた脱脂綿を入れたアルミカップを入れ、シャーレのふたを閉めた。そのシャーレをプラスチック製容器(縦11cm×横26cm×高さ10cm)に入れ、ふたを閉めた。その後、25℃の恒温室に放置した。
1ヶ月後および2ヶ月後に、カーペットの表面に透明の粘着テープを貼り、カーペットの下側から約60℃の熱をかけてダニを上へ追い出し、粘着テープに着いたダニ数をカウントした。その結果を元に、以下の数式2により防除値を算出した。その結果を表4に示した。
(数式2) 防除値={(無加工カーペット中に認められたダニ数−エトキサゾール加工カーペット中に認められたダニ数)/無加工カーペット中に認められたダニ数}×100
Figure 2009292793
表4に示す結果からも明らかなように、無加工カーペットには多数のダニの成育が認められたが、実施例1を用いて処理したカーペット(エトキサゾール加工カーペット)にはダニの成育がほとんど認められず、高い防除効果を示した。特に、2ヶ月後には無加工カーペットでは著しいダニの増殖が認められたのに対し、実施例1で処理されたカーペット(エトキサゾール加工カーペット)はダニが減少し、時間の経過とともに防除効果が高まる傾向が確認できた。

Claims (11)

  1. 成分(a):2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(2−エトキシ−4−tert−ブチルフェニル)−2−オキサゾリン、
    成分(b):ポリオキシエチレンヒマシ油もしくはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油または両方を含む界面活性剤、
    成分(c):脂肪族カルボン酸エステルからなる第1溶剤、および
    成分(d):下記の式(I)で示されるエチレングリコールモノアルキルエーテルを含むグリコールモノアルキルエーテルからなる第2溶剤を含有し、
    R−O−(CH2CH2O)H (I)
    (式中、Rは炭素数6〜8の直鎖または分枝アルキル基を表わし、nは1〜2の整数を表わす。)
    上記の成分(a)1質量部に対して成分(b)を0.2〜2質量部、成分(c)を2〜15質量部、成分(d)を2〜17質量部の割合で配合してなる防ダニ組成物。
  2. 式(I)で示されるエチレングリコールモノアルキルエーテルが、(d1):ジエチレングリコール=モノ−2−エチルヘキシルエーテル、(d2):モノエチレングリコール=モノ−2−エチルヘキシルエーテル、(d3):モノエチレングリコール=モノヘキシルエーテルおよび(d4):ジエチレングリコール=モノヘキシルエーテルからなる群から選ばれる1種以上のエチレングリコールモノアルキルエーテルである請求項1に記載の防ダニ組成物。
  3. 式(I)で示されるエチレングリコールモノアルキルエーテルが、(d1):ジエチレングリコール=モノ−2−エチルヘキシルエーテルである請求項1に記載の防ダニ組成物。
  4. 成分(a)1質量部に対して、成分(b)が0.2〜1質量部であり、かつ成分(d)のうち、式(I)で示されるエチレングリコールモノアルキルエーテルが2〜10質量部である請求項1〜3のいずれかに記載の防ダニ組成物。
  5. 成分(c)が、(c1)総炭素数12〜28のアジピン酸エステルまたは(c2)総炭素数16〜32のセバシン酸エステルを含む脂肪族カルボン酸エステルである請求項1〜4のいずれかに記載の防ダニ組成物。
  6. 防ダニ組成物100質量%中における成分(a)〜(d)の合計量が90質量%以上である請求項1〜4のいずれかに記載の防ダニ組成物。
  7. 成分(a)1質量部に対して、水が0.2〜2質量部配合されてなる請求項6に記載の防ダニ組成物。
  8. ダニを防除するための請求項1〜7のいずれかに記載の防ダニ組成物の使用。
  9. 請求項1〜7のいずれかに記載の防ダニ組成物をダニの生息域に施用するダニ防除方法。
  10. 請求項1〜7のいずれかに記載の防ダニ組成物を繊維に付着させてなる防ダニ繊維製品。
  11. 請求項7に記載の防ダニ組成物に繊維製品を浸漬した後、この繊維製品を乾燥させる防ダニ繊維製品の製造方法。
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