JP2005034454A - 消臭用組成物および消臭方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物の適用性を高める手段を提供する。
【解決手段】 ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物と、芳香性のハーブとを含む、消臭用組成物によって、上記課題は解決される。芳香性のハーブによって、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物から放出されるヨウ素臭が抑制される。
【選択図】 なし
【解決手段】 ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物と、芳香性のハーブとを含む、消臭用組成物によって、上記課題は解決される。芳香性のハーブによって、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物から放出されるヨウ素臭が抑制される。
【選択図】 なし
Description
本発明は、ヨウ素を包接してなるメチル−β−シクロデキストリンを含む消臭用組成物に関する。
消臭にヨウ素が有効であることは、旧来より広く知られている。しかしながら、ヨウ素は水に溶解しにくく、また、常温においても揮発しやすい。このため、ヨウ素を消臭などに用いる際には、用途が限定されていた。
このような欠点を補うべく、ヨウ素をシクロデキストリンで包接した化合物(以下、「ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物」とも記載)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物は、ヨウ素およびヨウ素溶解助剤を含む水溶液に、シクロデキストリンを添加することによって製造されうる。ヨウ素は、上述のように難溶性であるため、ヨウ素を溶液中に溶解させておくためには、ヨウ素1モルに対して1.5〜5モルのヨウ素溶解助剤を溶解させてヨウ素を水溶液中に溶解させた後に、シクロデキストリンを添加することが好ましい(例えば、特許文献2)。特許文献2に記載の方法によれば、ヨウ素溶解助剤を所定量添加することによって、ヨウ素の溶解性を高めて、製造効率を向上させうる。
ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物からは、ヨウ素が徐々に放出されるため、ヨウ素本来の消臭作用が長期間に渡って発現する。また、ヨウ素を放出した後のシクロデキストリンも、臭気成分を包接しうる。しかも、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物は、哺乳動物における必須栄養素の一つであるヨウ素及び食品添加物として認可されているシクロデキストリンからなり、安全性が高い。
ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物においては、ヨウ素が包接されているため、ヨウ素臭が抑制されうる。しかし、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物からはヨウ素が放出されるため、ある程度のヨウ素臭が周囲に拡散される。このため、使用環境によっては、使用しづらい場合もあった。例えば、食堂や厨房などでは、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物を用いた消臭がしづらかった。
特開昭51−88625号公報
特開2002−193719号公報
そこで、本発明が目的とするところは、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物の適用性を高める手段を提供することである。
本発明は、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物と、芳香性のハーブとを含む、消臭用組成物である。
本発明の消臭用組成物は、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物に加えて、芳香性のハーブを含む。芳香性のハーブによって、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物から放出されるヨウ素臭が抑制される。このため、食堂や厨房など、ヨウ素臭が嫌われる環境にも、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物を適用することができる。つまり、本願によって、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物の適用性が高まる。
また本発明は、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物を、臭気を有する気体と接触させる段階と、芳香性のハーブを、臭気を有する気体と接触させる段階とを含む、消臭方法である。
ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物および芳香性のハーブを、臭気を有する気体と接触させることによって、臭気が除去される。しかも、ヨウ素臭が周囲に拡散することが、抑制される。
本発明は、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物に加えて、芳香性のハーブを含む。芳香性のハーブによって、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物から放出されるヨウ素臭が抑制される。本発明によって、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物の適用性が高められる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明の第1は、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物と、芳香性のハーブとを含む、消臭用組成物である。
本発明の消臭用組成物においては、ハーブの有する芳香によって、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物から放出されるヨウ素臭がマスキングされる。このため、ヨウ素臭が好まれない環境においても、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物を使用できる。
また、ハーブによって芳香がもたらされるため、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物の使用量を減少させうる。ハーブは比較的安価であり、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物の使用量の減少により、消臭に要する費用を削減させうる。
さらに、ハーブは、天然の植物に由来するものであり、安全性が高い。このため、安全性の高いヨウ素−シクロデキストリン包接化合物と組み合わせる上で、効果的であるといえる。逆に言えば、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物と、人体に毒性のある化合物とを組み合わせたのでは、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物の有する特徴の一つが失われてしまう。本願は、共に安全性の高い成分である、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物とハーブとを含む組成物であるため、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物の特徴が、有効に活用されうる。
食堂や厨房などの食物が作製または提供される場所においては、消臭用組成物に使用されるハーブを、食物中に配合されるハーブから選択することによって、本発明の効果が向上するかもしれない。例えば、バジルが使用される料理が提供される食堂のトイレや生ゴミを消臭する場合には、バジルをハーブとして使用する。こうすることによって、来客は、消臭用組成物中に含まれるハーブの臭いを感じずに、料理を食べることができる。つまり、消臭用組成物に使用されるハーブは、消臭用組成物が適用される環境周辺において使用されるハーブから選択されることが好ましい。
続いて、本発明の組成物の成分について、詳細に説明する。
ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物(以下、「CDI」と記載)は、ヨウ素がシクロデキストリンによって包接された構造を有する化合物である。CDIから放出されるヨウ素によって、消臭作用がもたらされる。同時に、CDIから放出されるヨウ素によって、除菌、抗菌作用ももたらされる。そして、シクロデキストリン中に臭気成分が包接されることによって、消臭作用がもたらされる。つまり、CDIは、ヨウ素による除菌効果および消臭効果、ならびにシクロデキストリンによる更なる消臭効果を兼ね備える。
CDI自体は、前述のように公知である(例えば、特開昭51−88625号公報、特開2002−193719号参照)。製造方法についても特に限定はない。例えば、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物は、ヨウ素およびヨウ素溶解助剤を含む水溶液に、シクロデキストリンを添加することによって製造されうる。
CDIは、CDIを構成するシクロデキストリンの種類によって、数種に分類される。シクロデキストリンとしては、それぞれ6、7及び8個の環状α−(1→4)結合したD−グルコピラノース単位から構成されるα−、β−及びγ−シクロデキストリン、およびこれらの誘導体が用いられうる。誘導体としては、アルキル化(メチル化、エチル化、プロピル化、イソプロプル化、ブチル化など)、モノアセチル化、トリアセチル化、モノクロロトリアジニル化された、シクロデキストリンが挙げられる。
使用するシクロデキストリンは、用途や入手容易性などを考慮して選択すればよい。例えば、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物を溶解させることを所望する場合には、水溶性に優れるメチル−β−シクロデキストリンをシクロデキストリンとして含むヨウ素−シクロデキストリン包接化合物であるMCDIなどが用いられるとよい。また、固体のヨウ素−シクロデキストリン包接化合物が用いられる場合には、β−シクロデキストリンをシクロデキストリンとして含むヨウ素−シクロデキストリン包接化合物であるBCDIなどが用いられるとよい。
本発明において用いられるCDIにおけるヨウ素含有量は、CDIの質量に対して、5〜35質量%、好ましくは10〜30質量%、より好ましくは19〜25質量%である。ヨウ素含有量がこのような範囲内であると、不安定で長期保存に適さないヨウ素が長期間安定した形態で存在しうる。上述の範囲でヨウ素が含まれていると、ヨウ素の本来の機能である除菌作用とシクロデキストリンの本来の機能である消臭作用とが特に効果的に発現する。CDIにおけるヨウ素含有量は、CDIを製造する際に用いられるシクロデキストリンの添加量を調整することによって、制御されうる。また、CDIにおけるヨウ素含有量を制御することによって、CDIからのヨウ素の放出が制御されうる。
本発明において、CDIの製造方法は、特に制限されるものではなく、公知の方法またはこれらの組み合わせが使用されうる。例えば、特開昭51−88625号公報、特開昭51−100892号公報、特開2002−193719号公報などに記載の方法;ヨウ素量とヨウ素溶解助剤(KIなど)量を所定範囲に調整して溶解し、これにシクロデキストリンを添加する方法;またはこれらの方法で製造されたヨウ素−シクロデキストリン包接化合物に、本発明によるヨウ素の含有量を上記範囲になるように、シクロデキストリンを添加する方法などが挙げられる。このうち、ヨウ素量とヨウ素溶解助剤(NaI、KIなど)量を所定範囲に調整して溶解し、これにシクロデキストリンを添加する方法においては、シクロデキストリン量を調整することによって、ヨウ素をシクロデキストリン内に包接される量を制御できる。かような方法を用いれば、19質量%を越えるヨウ素含量のヨウ素−シクロデキストリン包接化合物を得ることも可能である。しかもヨウ素含有率の高いヨウ素−シクロデキストリン包接化合物は、ヨウ素特有の臭気を持たない傾向がある。
原料としてのヨウ素は、特に制限されるものではなく、市販品をそのまま使用してもよい。また、ヨウ素は、ヨウ化カリウムと重クロム酸カリウムとを加熱蒸留するなどの方法に従って合成されてもよい。
原料としてのシクロデキストリンは、特に制限されるものではなく、市販品をそのまま使用してもよい。また、シクロデキストリンは、デンプンにBacillus macerans由来のアミラーゼを作用させることなどの公知の方法によって製造してもよい。
シクロデキストリンの市販品の具体例としては、CAVAMAX W6及びCAVAMAX W6 Pharmaとして市販されるα−シクロデキストリン;CAVAMAX W7及びCAVAMAX W7PHARMAとして市販されるβ−シクロデキストリン;CAVAMAX W8、CAVAMAX W8Food及びCAVAMAX W8 Pharmaとして市販されるγ−シクロデキストリン;CAVASOL W7 M、CAVASOL W7 M Pharma及びCAVASOL W7 M TLとして市販されるメチル−β−シクロデキストリン;CAVASOL W7 HP及びCAVASOL W7HP Pharmaとして市販されるヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン;CAVASOL W7 Aとして市販されるモノアセチル−β−シクロデキストリン;CAVASOL W7 TAとして市販されるトリアセチル−β−シクロデキストリン;ならびにCAVASOL W7 MCTとして市販されるモノクロロトリアジニル−β−シクロデキストリンなどが挙げられる(シクロデキストリンの入手先は、いずれも、ワッカーケミカルズ イーストアジア株式会社)。
本願において、「ハーブ」とは、食用または薬用の香草、および香草の抽出成分を意味する。ハーブは、所定の大きさに粉砕されていてもよいし、溶液中において、分散または溶解していてもよい。従って、本願において、「ハーブを含む組成物」の概念には、香草を含む混合物、香草の粉末を含む粉末、香草の粉末が分散している液体、香りの原因物質が溶解している液体などが含まれる。
香草の抽出成分を得るための溶媒としては、通常、水またはアルコールが用いられる。例えば、ハーブを水またはアルコールに浸漬し、数時間加温または煮沸することによって、香草の抽出成分が得られる。2種以上の香草の抽出成分を得る場合に、1種類ごとに抽出を行った後、各抽出成分を混合せしめてもよい。
ハーブとしては、ミント、タイム、カモミール、ローズマリー、セージ、ハッカ、シソ、アロエ、バジル、パセリ、オレガノ、タラゴン、フェンネル、ジャスミン、ウイキョウ、ラベンダー、ゼラニウム、レモンバーム、レモングラス、マリーゴールド、レモングラス、イランイラン、オレンジ、グレープフルーツ、サイプレス、サンダルウッド、シダーウッド、ジュニパー、ジンジャー、ゼラニウム、ティートリー、ネロリ、パイン、パチュリー、ファンネル、プチグレン、フランキンセンス、ベチバー、ベルガモット、ベンゾイン、マジョラム、マンダリン、ミルラ、メリッサ、ユーカリ、ラバンサラ、レモン、ローズ、ローズウッドが挙げられる。ただし、ハーブは、これらに限定されるわけではなく、他のハーブを用いてもよい。また、2種以上のハーブが、消臭組成物中に配合されてもよい。
前記ハーブの具体例には、それらの下位概念に属するハーブも含まれる。例えば、ミントとしては、アップルミント、パイナップルミント、カラミント、グレープフルーツミント、ペパーミント、ウォーターミント、ラベンダーミント、マウンテンミント、オーデコロンミント、スペアミント、ブラックミント、ジンジャーミントなどが用いられうる。
CDIおよびハーブを含む組成物は、粉末状であってもよいし、固体であってもよいし、液体であってもよい。CDIおよびハーブの配合量は、使用するCDIおよびハーブの種類や、組成物の状態によって決定されるべきである。例えば、ハーブの有する芳香が強い場合には、ハーブの使用量は少なくて良い。また、消臭組成物が香草の抽出成分を含む液体である場合には、ハーブの質量は、ハーブの粉末が用いられる場合と比較して、少なくなる。
一般的には、消臭組成物が固体または粉末である場合には、CDIの濃度は、CDIとハーブとの総量に対して、60〜80質量%程度である。また、消臭組成物が香草の抽出成分を含む液体である場合には、CDIは、CDIとハーブの抽出成分を含む液体との総量に対して、10〜20質量%程度となるように、配合される。ただし、これらの範囲に限定されない。
必要に応じて、本発明の消臭組成物は、他の成分を含んでも良い。例えば、水溶液である消臭組成物には、溶解助剤が含まれうる。本発明において溶解助剤とは、ヨウ素の水溶液中への溶解を補助する化合物をいう。
溶解助剤は、ハロゲン酸、アルカリ金属のハロゲン化物およびアルカリ土類金属のハロゲン化物からなる群より選択されうる。ハロゲン酸とは、ハロゲン原子および水素原子からなる酸を意味する。ハロゲン酸の具体例としては、塩酸(HCl)、臭化水素酸(HBr)、ヨウ化水素酸(HI)、フッ化水素酸(HF)が挙げられる。アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属のハロゲン化物の具体例としては、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化マグネシウム、ヨウ化カルシウム、ヨウ化バリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化バリウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化マグネシウム、臭化カルシウム、臭化バリウム等が挙げられる。2種以上の溶解助剤を組み合わせて良い。処理後の回収を考慮すると、塩素や臭素といった他のハロゲンが混入しないことが好ましく、好ましくは、ヨウ素原子を有する化合物としてヨウ化ナトリウムまたはヨウ化カリウムが用いられる。
溶解助剤は、上記例示した化合物に限定されるわけではない。ただし、水溶液をアルカリ性にする化合物は避けるべきである。水溶液がアルカリ性であると、水溶液中のヨウ素(I2)がイオン化してしまい、消臭効果が薄れる恐れがある。
本発明の消臭組成物は、特別な手法を用いずに製造されうる。例えば、結晶または粉末状のCDIと、粉末状のハーブとを混合することによって、粉末状の消臭組成物が調製される。また、CDIを含む水とハーブの抽出液とを混合することによって、液状の消臭組成物が調製される。
本発明の第2は、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物(CDI)を、臭気を有する気体と接触させる段階と、芳香性のハーブを、臭気を有する気体と接触させる段階とを含む、消臭方法である。ここで、「接触」とは、CDIまたはハーブと、臭気を有する気体とが、臭気が除去される程度に近接している状態を意味する。臭気を有する気体の周辺にCDIまたはハーブが存在して、臭気の少なくとも一部が除去されるのであれば、ここでいう「接触」に該当する。
CDIを臭気を有する気体と接触させる方法、および、芳香性のハーブを臭気を有する気体と接触させる方法は、特に限定されない。消臭成分を用いて臭気を除去する際に用いられている一般的な手法が、用いられうる。CDIおよびハーブが粉末状である場合には、臭気を発している物体またはその周辺に、CDIの粉末およびハーブの粉末が散布されうる。CDIを含む溶液およびハーブを含む溶液が散布されてもよい。場合によっては、CDIを含む溶液およびハーブの粉末が散布されてもよいし、CDIの粉末およびハーブを含む液体が散布されてもよい。なお、CDIおよびハーブの双方を含む組成物が用いられる場合には、その組成物は、本発明の第1に相当する組成物である。
用いられるCDIやハーブについての説明は、本発明の第1について述べた通りであるため、ここでは説明を省略する。
本発明の第1の説明において述べた通り、消臭のために用いられるハーブは、臭気を有する気体の周辺において使用されるハーブであることが好ましい。気体の周辺とは、臭気を有する気体と周辺において使用されるハーブに由来する芳香とが、混在する程度の領域を意味する。
続いて、本発明の水溶液の効果を以下の実施例を用いて説明する。
<実施例1>
2段式の装置上を、破砕された生ゴミ(約200リットル)を連続的に搬送した。装置の1段目の出口で、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物であるMCDIを含む水溶液を、20分間かけて、まんべんなく散布した。なお、用いたヨウ素−シクロデキストリン包接化合物中のヨウ素含有量は、6質量%であった。また、散布した水溶液は、6質量%のMCDIを含む水溶液4.5mlを、7リットルの水に溶解させたものを用いた。
2段式の装置上を、破砕された生ゴミ(約200リットル)を連続的に搬送した。装置の1段目の出口で、ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物であるMCDIを含む水溶液を、20分間かけて、まんべんなく散布した。なお、用いたヨウ素−シクロデキストリン包接化合物中のヨウ素含有量は、6質量%であった。また、散布した水溶液は、6質量%のMCDIを含む水溶液4.5mlを、7リットルの水に溶解させたものを用いた。
次いで、装置の2段目の出口で、ペパーミントフレーバーを含む水溶液(小川香料株式会社製)を散布した。散布した水溶液は、5.6mlのペパーミントフレーバーを7リットルの水に溶解させたものを用いた。
装置から搬出されるゴミからは、悪臭は感じられなかった。また、ヨウ素臭も感じられなかった。
<実施例2>
2段式の装置上を、破砕された生ゴミ(約200リットル)を連続的に搬送した。装置の1段目の出口で、消臭組成物である、MCDIおよびペパーミントフレーバーを含む水溶液を散布した。消臭組成物としては、4.5mlのMCDIおよび5.6mlのペパーミントフレーバーを7リットルの水に溶解させた水溶液が用いられた。なお、使用されたMCDIおよびペパーミントフレーバーは、実施例1で用いたものと同一である。
2段式の装置上を、破砕された生ゴミ(約200リットル)を連続的に搬送した。装置の1段目の出口で、消臭組成物である、MCDIおよびペパーミントフレーバーを含む水溶液を散布した。消臭組成物としては、4.5mlのMCDIおよび5.6mlのペパーミントフレーバーを7リットルの水に溶解させた水溶液が用いられた。なお、使用されたMCDIおよびペパーミントフレーバーは、実施例1で用いたものと同一である。
装置から搬出されるゴミからは、悪臭は感じられなかった。また、ヨウ素臭も感じられなかった。
<比較例1>
ペパーミントフレーバーを溶解させないこと以外は、実施例2と同様にして、ゴミを消臭した。
ペパーミントフレーバーを溶解させないこと以外は、実施例2と同様にして、ゴミを消臭した。
装置から搬出されるゴミからは、悪臭は感じられなかったが、ヨウ素臭が感じられた。
Claims (5)
- ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物と、芳香性のハーブとを含む、消臭用組成物。
- 前記ハーブは、ミント、タイム、カモミール、ローズマリー、セージ、ハッカ、シソ、アロエ、バジル、パセリ、オレガノ、タラゴン、フェンネル、ジャスミン、ウイキョウ、ラベンダー、ゼラニウム、レモンバーム、レモングラス、マリーゴールド、レモングラス、イランイラン、オレンジ、グレープフルーツ、サイプレス、サンダルウッド、シダーウッド、ジュニパー、ジンジャー、ゼラニウム、ティートリー、ネロリ、パイン、パチュリー、ファンネル、プチグレン、フランキンセンス、ベチバー、ベルガモット、ベンゾイン、マジョラム、マンダリン、ミルラ、メリッサ、ユーカリ、ラバンサラ、レモン、ローズおよびローズウッドからなる群より選択される1種以上である、請求項1に記載の消臭用組成物。
- ヨウ素−シクロデキストリン包接化合物を、臭気を有する気体と接触させる段階と、
芳香性のハーブを、臭気を有する気体と接触させる段階とを含む、消臭方法。 - 前記ハーブは、ミント、タイム、カモミール、ローズマリー、セージ、ハッカ、シソ、アロエ、バジル、パセリ、オレガノ、タラゴン、フェンネル、ジャスミン、ウイキョウ、ラベンダー、ゼラニウム、レモンバーム、レモングラス、マリーゴールド、レモングラス、イランイラン、オレンジ、グレープフルーツ、サイプレス、サンダルウッド、シダーウッド、ジュニパー、ジンジャー、ゼラニウム、ティートリー、ネロリ、パイン、パチュリー、ファンネル、プチグレン、フランキンセンス、ベチバー、ベルガモット、ベンゾイン、マジョラム、マンダリン、ミルラ、メリッサ、ユーカリ、ラバンサラ、レモン、ローズおよびローズウッドからなる群より選択される1種以上である、請求項3に記載の消臭方法。
- 前記ハーブは、前記臭気を有する気体の周辺において使用されるハーブである、請求項3または4に記載の消臭方法。
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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