JP2005034294A - バンド - Google Patents
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Abstract
【課題】バンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせて連結ピンの変形や破損を防ぐ。
【解決手段】硬質材料からなるバンド駒1の収納部2内に軟質合成樹脂からなる連結駒3を挿入し、この連結駒3の凸部6をバンド駒1から突出させ、この突出した連結駒3の凸部6をこれに隣接する他の連結駒3の凹部7内に挿入させ、この状態で凸部6と凹部7とを連結ピン4で連結した。従って、隣接するバンド駒1同士をほとんど隙間が生じることなく連結でき、これにより連結駒3をバンド駒1でほぼ完全に隠することができるほか、特に連結駒3が軟質合成樹脂で形成されているので、バンド全体を強く曲げたときに連結駒3が弾性変形して連結ピン4に加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができ、これによりバンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができ、連結ピン4の変形や破損を防ぐことができる。
【選択図】 図3
【解決手段】硬質材料からなるバンド駒1の収納部2内に軟質合成樹脂からなる連結駒3を挿入し、この連結駒3の凸部6をバンド駒1から突出させ、この突出した連結駒3の凸部6をこれに隣接する他の連結駒3の凹部7内に挿入させ、この状態で凸部6と凹部7とを連結ピン4で連結した。従って、隣接するバンド駒1同士をほとんど隙間が生じることなく連結でき、これにより連結駒3をバンド駒1でほぼ完全に隠することができるほか、特に連結駒3が軟質合成樹脂で形成されているので、バンド全体を強く曲げたときに連結駒3が弾性変形して連結ピン4に加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができ、これによりバンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができ、連結ピン4の変形や破損を防ぐことができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、腕時計バンドなどのバンドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、腕時計バンドには、セラミック材料からなるバンド駒の内部にその連結方向に貫通する孔を形成し、このバンド駒の孔に金属材料からなる連結具を挿入すると共に、この連結具の一端側に設けられたヒンジ部をバンド駒の孔内から突出させ、この突出した連結具の一端側のヒンジ部をこれに隣接する他のバンド駒の孔に挿入させ、この挿入した連結具の一端側のヒンジ部とこれに隣接する他の連結具の他端側のヒンジ部とを連結ピンで連結するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第2518677号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特許文献1の腕時計バンドでは、外部に露出するバンド駒がセラミック材料で構成されているので、バンド駒の表面が傷付きにくいばかりか、バンド駒内に挿入される連結具が金属材料で構成されているため、腕時計バンド全体の剛性を高めることができるが、柔軟性に乏しく、バンド全体を強く曲げたりすると、互いに隣接する連結具同士を連結する連結ピンに大きな負荷や衝撃が加わり、連結ピンが変形したり破損したりするという問題がある。
【0005】
この発明の課題は、バンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせ、バンド全体を強く曲げても連結ピンの変形や破損を防ぐことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明は、図1〜図10に示すように、連結方向に貫通する収納部(2)が形成された硬質材料からなるバンド駒(1)と、このバンド駒の前記収納部に挿入され、前記連結方向の一側に凹部(7)が形成され、且つ他側に前記バンド駒から突出する凸部(6)が形成された軟質合成樹脂からなる連結駒(3)と、この連結駒の前記凹部とこの凹部に係合される隣接する他の連結駒の凸部とをその連結方向と直交するバンド幅方向に貫通して連結する連結ピン(4)とを備えたことを特徴とするバンドである。
【0007】
この発明によれば、硬質材料からなるバンド駒の収納部内に軟質合成樹脂からなる連結駒を挿入すると共に、この連結駒の凸部をバンド駒から突出させ、この突出した連結駒の凸部を、これ隣接する他のバンド駒内に挿入される他の連結駒の凹部内に挿入させ、この状態で凸部と凹部とをその連結方向と直交するバンド幅方向に貫通する連結ピンによって連結するので、隣接するバンド駒同士を隙間がほとんど生じることなく連結することができ、これにより軟質合成樹脂からなる連結駒をバンド駒でほぼ完全に隠することができるほか、特に連結駒が軟質合成樹脂で形成されているので、バンド全体に柔軟性を持たせることができ、このためバンド全体を強く曲げたときに連結駒が弾性変形し、連結ピンに加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができ、これによりバンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができ、バンド全体を強く曲げても連結ピンの変形や破損を防ぐことができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、図2および図5に示すように、前記連結駒(3)の前記凸部(6)の先端に、これに隣接する他のバンド駒(1)の収納部(2)の内部上面に接離可能に当接して互いに隣接するバンド駒同士の曲がり状態を規制する斜面(10)が形成されていることを特徴する請求項1に記載のバンドである。
この発明によれば、連結駒の凸部の先端に斜面を形成したので、バンド全体を平坦な状態にしたときに、連結駒の凸部の斜面と隣接するバンド駒の収納部の内部上面との間に傾斜状の隙間が形成され、この状態でバンド全体を曲げると、連結駒の凸部の斜面が隣接するバンド駒の収納部の内部上面に当接するまで、バンド全体を容易に曲げることができ、このため、より一層、バンド全体をしなやかに曲げることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して、この発明を腕時計バンドに適用した一実施形態について説明する。
図1はこの発明の腕時計バンドの要部を示した平面図、図2は図1のA−A矢視における断面図、図3は図2のB−B矢視における断面図、図4は図3のC−C矢視における断面図、図5は図2の腕時計バンドを曲げた状態を示した断面図である。この腕時計バンドは、その長手方向である連結方向(図1および図2では左右方向)に貫通する収納部2が形成されたバンド駒1と、このバンド駒1の収納部2内に挿入される連結駒3と、この連結駒3とこれに隣接する他の連結駒3との各端部同士を連結する連結ピン4とを備えている。
【0010】
バンド駒1は、硬質材料である金属からなり、図4に示すように、金属平板を断面形状が長方形状になるように折り曲げることにより、内部に収納部2がその連結方向に貫通して形成されている。また、このバンド駒1の連結方向における一側の両端部(図3では右側の上下部)には、図3に示すように、ストッパ部5がそれぞれ形成されている。連結駒3は、ウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなり、図2および図3に示すように、バンド駒1の収納部2の内部とほぼ同じ大きさの平板状に形成され、その一側(図3では右側)にバンド駒1から突出する凸部6が形成され、他側(図3では左側)に凹部7が凸部6とほぼ同じ大きさで形成された構成になっている。
【0011】
この場合、連結駒3の凸部6は、図3に示すように、バンド駒1の一側(同図では右側)に設けられたストッパ部5間に挿入されてバンド駒1から突出するように形成されている。この凸部6には、図3に示すように、連結ピン4が挿入する挿入孔8が連結方向と直交するバンド幅方向(図3では上下方向に)に形成されており、また凹部7側におけるバンド幅方向の両端部には、それぞれ連結ピン4が挿入する挿入孔9が互いに対応して形成されている。すなわち、これら挿入孔8、9は、バンド駒1の収納部2に挿入されてバンド駒1から突出した連結駒3の凸部6を、これに隣接する他の連結駒3の凹部7に挿入させたときに、各挿入孔8、9の孔中心が一致するように構成されている。
【0012】
また、この連結駒3の凸部6の先端には、図2に示すように、これに隣接するバンド駒1の収納部2の内部上面に接離可能に当接して互いに隣接するバンド駒1、1同士の曲がり状態を規制する斜面10が先端下がり(図2では右下がり)に形成されている。すなわち、この斜面10は、腕時計バンド全体を円形状に湾曲させたときに、その直径が40mm程度の円形状に湾曲するように、その傾斜角度が連結駒3の上面に対して15°〜30°の範囲で、好ましくは約18°で形成されている。さらに、この連結駒3は、バンド駒1の収納部2に挿入されたときに、連結駒3の上面とバンド駒1の収納部2内の上面との間、および連結駒3の下面とバンド駒1の収納部2内の下面との間にそれぞれ隙間を有する程度の厚みに形成されていても良いが、連結駒3の上面がバンド駒1の収納部2内の上面に弾接し、且つ連結駒3の下面がバンド駒1の収納部2内の下面に弾接する程度の厚みに形成されていることが望ましい。
【0013】
一方、連結ピン4は、図3に示すように、連結駒3の凸部6にそのバンド幅方向に貫通して設けられた挿入孔8と、この凸部6が挿入する他の連結駒3の凹部7の両端部にそのバンド幅方向に設けられた挿入孔9とに、その孔中心が一致した状態のときに挿入されることにより、隣接する連結駒3同士を回動可能に連結するように構成されている。この場合、バンド駒1の収納部2に挿入された連結駒3は、その凸部6側(図3では右側)に位置する両端面がバンド駒1のストッパ部5の内側面(図3では左側面)に当接することにより、バンド駒1から凸部6側に向けて抜け出すことがなく、また凹部7側(図3では左側)に位置する両端面がこれに隣接するバンド駒1のストッパ部5の外側面(図3では右側面)に当接することにより、バンド駒1から凹部7側に向けて抜け出すことがないように構成されている。
【0014】
このような腕時計バンドを組み立てる場合には、まず、バンド駒1の収納部2に連結駒3を挿入して、この連結駒3の凸部6をストッパ部5間からバンド駒1の外部に突出させることにより、この連結駒3の凸部6側に位置する両端部をバンド駒1のストッパ部5に当接させる。この状態で、バンド駒1から突出した連結駒3の凸部6をこれに隣接する他の連結駒3の凹部7内に挿入し、この凸部6の挿入孔8と凹部7におけるバンド幅方向の両端部の挿入孔9との孔中心を一致させ、この凸部6の挿入孔8と凹部7の両端部の挿入孔9とに連結ピン4を挿入させて貫通させると、隣接する連結駒3、3同士が連結される。この状態で、連結された他方の連結駒3を他のバンド駒1の収納部2に挿入させて、その凸部6を上記と同様にバンド駒1から突出させる。これにより、連結ピン4の両端面がバンド駒1の収納部2によって外部から見えないように隠される。
【0015】
この後、他のバンド駒1に挿入されて突出した連結駒3の凸部6を、更に他の連結駒3の凹部7内に挿入させ、上記と同じ作業を繰り返すことにより、複数のバンド駒1を複数の連結駒3で順次連結することができ、これにより腕時計バンドが構成される。この場合には、連結ピン4の両端面がバンド駒1の収納部2の内面に当接することにより、バンド駒1によって連結ピン4が凸部6と凹部7との各挿入孔8、9から抜け出すことがなく、連結ピン4をバンド駒1で確実に位置規制することができる。しかも、この状態では、連結ピン4の両端部がバンド駒1によって外部から見えないように隠されているので、外観的にもデザイン的にも好ましいものを得ることができる。
【0016】
このように、この腕時計バンドによれば、隣接するバンド駒1、1同士をその両者の間に隙間がほとんど生じることなく連結することができ、これにより各連結駒3を各バンド駒1でほぼ完全に隠することができるので、硬質材料である金属からなるバンド駒1でウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなる連結駒3を確実に保護することができると共に、バンド駒1が金属製であることにより、金属調の腕時計バンドを得ることができる。また、連結駒3がウレタン樹脂などの軟質合成樹脂で形成されているので、バンド全体に柔軟性を持たせることができ、このため腕にしなやかに装着してフィットさせることができるほか、特にバンド全体を強く曲げたときに各連結駒3がそれぞれ弾性変形するので、連結ピン4に加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができ、これによりバンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができ、バンド全体を強く曲げても連結ピン4の変形や破損を防ぐことができる。
【0017】
また、この腕時計バンドでは、連結駒3の凸部6の先端に斜面10が形成されているので、バンド全体を平坦な状態にしたときに、連結駒3の凸部6の斜面10とこれに隣接する他のバンド駒1の収納部2の内部上面との間に傾斜状の隙間が形成され、この状態でバンド全体を曲げると、図5に示すように、連結駒3の凸部6の斜面10がこれに隣接する他のバンド駒1の収納部2の内部上面に当接するまで、バンド全体を容易に曲げることができ、これによりバンド全体をしなやかに曲げることができ、より一層、腕にフィットさせて装着することができる。この場合、連結駒3は、その上面がバンド駒1の収納部2内の上面に弾接し、且つ連結駒3の下面がバンド駒1の収納部2内の下面に弾接するように構成されていれば、各バンド駒1および各連結駒3が勝手に曲がることがなく、常にバンド全体が平坦な状態になるように弾力的に保持することができ、これによりバンド全体に革バンドのような一体感を持たせることができる。
【0018】
なお、上記実施形態では、バンド駒1を断面形状がほぼ長方形状になるように形成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図6および図7に示す第1変形例のように、バンド駒1の下面に切欠き部を連結方向に沿って形成することにより、バンド駒1の下面に開放部12を設けた構造でも良い。この場合、開放部12は、バンド駒1の連結方向と直交するバンド幅方向の長さが連結駒3の凸部6または凹部7のバンド幅方向の長さよりも長く形成され、これによりバンド全体を曲げるときに、凸部6の下面が隣接する他のバンド駒1の下面に当接しないように構成されている。このような腕時計バンドでは、バンド全体を曲げて連結駒3の凸部6の斜面10が隣接する他のバンド駒1の収納部2の内部上面に当接するまでバンド全体を曲げるときに、バンド駒1の開放部12によって連結駒3の凸部6の下面が隣接する他のバンド駒1の下面に当接しないため、より一層、バンド全体をしなやかに曲げることができる。
【0019】
また、上記実施形態では、連結ピン4が連結駒3の凸部6の挿入孔8とこれに隣接する他の連結駒3の凹部7における両端部の挿入孔9とに挿入され、連結ピン4の両端がバンド駒1の側面で覆い隠されている場合について述べたが、これに限らず、例えば図8に示す第2変形例のように、バンド駒1のバンド幅方向の両側面に連結ピン4が挿入する挿入孔13をそれぞれ設け、この挿入孔13が、連結駒3の凸部6の挿入孔8と、これに隣接する他の連結駒3の凹部7における両端部の挿入孔9とにそれぞれ対応して、これら挿入孔8、9の孔中心と一致するように構成しても良い。このように構成すれば、連結ピン4によって連結駒3をバンド駒1に連結することができるので、必ずしもバンド駒1にストッパ部5を設ける必要がなく、これによりバンド駒1の構造が簡単になり、低コスト化を図ることができるほか、特にバンド駒1にストッパ部5を設けない場合には、バンド駒1の収納部2に連結駒3を挿入する際、その連結方向の両側から連結駒3を挿入することができるので、組み付け作業性の向上をも図ることができる。
【0020】
さらに、上記実施形態およびその各変形例では、ウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなる連結駒3の上面が硬質材料の金属からなるバンド駒1でほぼ完全に覆われている場合について述べたが、これに限らず、例えば図9および図10に示す第3変形例のように、バンド駒1の上面に装飾孔14を設け、この装飾孔14を通して連結駒3が見えるように構成しても良く、また装飾孔14内に連結駒3を食い込ませてバンド駒1の上面に露出させるように構成しても良い。この場合、装飾孔14は、単純な長孔や円形孔などであっても良いが、図形や記号、あるいは模様などの形状の孔であっても良い。このように構成すれば、バンド駒1の上面から装飾孔14に対応する連結駒3の一部を視認することができるので、金属調の腕時計バンドでありながら、装飾孔14に対応する連結駒3による装飾効果をも得ることができ、デザイン的に好ましいものを得ることができる。
【0021】
また、上記実施形態およびその各変形例では、バンド駒1の上面が平坦面に形成されているが、必ずしも平坦面である必要はなく、上方に凸となる湾曲面に形成した構造でも良い。この場合にも、バンド駒1の収納部2における内部上面の両側に連結駒3の上面を弾接させれば、上記実施形態と同様、各バンド駒1および各連結駒3が勝手に曲がることがなく、常にバンド全体が平坦な状態になるように弾力的に保持して、バンド全体に革バンドにような一体感を持たせることができる。
さらに、上記実施形態およびその各変形例では、バンド駒1の硬質材料として、金属を用いた場合について述べたが、これに限らず、例えばセラミックや硬質合成樹脂などの材料を用いても良い。
なおまた、上記実施形態およびその各変形例では、腕時計バンドに適用した場合について述べたが、これに限らず、洋服のバンドや鞄のバンドなど他のバンドにも広く適用することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、硬質材料からなるバンド駒の収納部内に軟質合成樹脂からなる連結駒を挿入すると共に、この連結駒の凸部をバンド駒から突出させ、この突出した連結駒の凸部を、これに隣接する他の連結駒の凹部内に挿入させ、この状態で凸部と凹部とをそのバンド幅方向に貫通する連結ピンで連結するので、隣接するバンド駒同士を隙間がほとんど生じることなく連結することができ、これにより軟質合成樹脂からなる連結駒をバンド駒でほぼ完全に隠することができるほか、特に連結駒が軟質合成樹脂で形成されているので、バンド全体に柔軟性を持たせることができ、このためバンド全体を強く曲げたときに連結駒が弾性変形するので、連結ピンに加わる負荷や衝撃を緩和することができ、これによりバンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができ、バンド全体を強く曲げても連結ピンの変形や破損を防ぐことができる。
【0023】
この場合、連結駒の凸部の先端に、これに隣接する他のバンド駒の収納部の内部上面に当接して互いに隣接するバンド駒同士の曲がり状態を規制する斜面を形成したことにより、バンド全体を平坦な状態にしたときに、連結駒の凸部の斜面と隣接するバンド駒の収納部の内部上面との間に傾斜状の隙間が形成され、この状態でバンド全体を曲げると、連結駒の凸部の斜面が隣接するバンド駒の収納部の内部上面に当接するまで、バンド全体を容易に曲げることができ、このため、より一層、バンド全体をしなやかに曲げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を腕時計バンドに適用した一実施形態を示した要部の平面図。
【図2】図1のA−A矢視における断面図。
【図3】図2のB−B矢視における断面図。
【図4】図3のC−C矢視における断面図。
【図5】図2の腕時計バンドを曲げた状態を示した断面図。
【図6】図1のバンド駒の第1変形例を示した断面図。
【図7】図6のD−D矢視における断面図。
【図8】図1のバンド駒の第2変形例を示した断面図。
【図9】図1のバンド駒の第3変形例を示した平面図。
【図10】図9のE−E矢視における断面図。
【符号の説明】
1 バンド駒
2 収納部
3 連結駒
4 連結ピン
5 ストッパ部
6 凸部
7 凹部
8、9、13 挿入孔
10 斜面
12 開放部
【発明の属する技術分野】
この発明は、腕時計バンドなどのバンドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、腕時計バンドには、セラミック材料からなるバンド駒の内部にその連結方向に貫通する孔を形成し、このバンド駒の孔に金属材料からなる連結具を挿入すると共に、この連結具の一端側に設けられたヒンジ部をバンド駒の孔内から突出させ、この突出した連結具の一端側のヒンジ部をこれに隣接する他のバンド駒の孔に挿入させ、この挿入した連結具の一端側のヒンジ部とこれに隣接する他の連結具の他端側のヒンジ部とを連結ピンで連結するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第2518677号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特許文献1の腕時計バンドでは、外部に露出するバンド駒がセラミック材料で構成されているので、バンド駒の表面が傷付きにくいばかりか、バンド駒内に挿入される連結具が金属材料で構成されているため、腕時計バンド全体の剛性を高めることができるが、柔軟性に乏しく、バンド全体を強く曲げたりすると、互いに隣接する連結具同士を連結する連結ピンに大きな負荷や衝撃が加わり、連結ピンが変形したり破損したりするという問題がある。
【0005】
この発明の課題は、バンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせ、バンド全体を強く曲げても連結ピンの変形や破損を防ぐことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明は、図1〜図10に示すように、連結方向に貫通する収納部(2)が形成された硬質材料からなるバンド駒(1)と、このバンド駒の前記収納部に挿入され、前記連結方向の一側に凹部(7)が形成され、且つ他側に前記バンド駒から突出する凸部(6)が形成された軟質合成樹脂からなる連結駒(3)と、この連結駒の前記凹部とこの凹部に係合される隣接する他の連結駒の凸部とをその連結方向と直交するバンド幅方向に貫通して連結する連結ピン(4)とを備えたことを特徴とするバンドである。
【0007】
この発明によれば、硬質材料からなるバンド駒の収納部内に軟質合成樹脂からなる連結駒を挿入すると共に、この連結駒の凸部をバンド駒から突出させ、この突出した連結駒の凸部を、これ隣接する他のバンド駒内に挿入される他の連結駒の凹部内に挿入させ、この状態で凸部と凹部とをその連結方向と直交するバンド幅方向に貫通する連結ピンによって連結するので、隣接するバンド駒同士を隙間がほとんど生じることなく連結することができ、これにより軟質合成樹脂からなる連結駒をバンド駒でほぼ完全に隠することができるほか、特に連結駒が軟質合成樹脂で形成されているので、バンド全体に柔軟性を持たせることができ、このためバンド全体を強く曲げたときに連結駒が弾性変形し、連結ピンに加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができ、これによりバンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができ、バンド全体を強く曲げても連結ピンの変形や破損を防ぐことができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、図2および図5に示すように、前記連結駒(3)の前記凸部(6)の先端に、これに隣接する他のバンド駒(1)の収納部(2)の内部上面に接離可能に当接して互いに隣接するバンド駒同士の曲がり状態を規制する斜面(10)が形成されていることを特徴する請求項1に記載のバンドである。
この発明によれば、連結駒の凸部の先端に斜面を形成したので、バンド全体を平坦な状態にしたときに、連結駒の凸部の斜面と隣接するバンド駒の収納部の内部上面との間に傾斜状の隙間が形成され、この状態でバンド全体を曲げると、連結駒の凸部の斜面が隣接するバンド駒の収納部の内部上面に当接するまで、バンド全体を容易に曲げることができ、このため、より一層、バンド全体をしなやかに曲げることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して、この発明を腕時計バンドに適用した一実施形態について説明する。
図1はこの発明の腕時計バンドの要部を示した平面図、図2は図1のA−A矢視における断面図、図3は図2のB−B矢視における断面図、図4は図3のC−C矢視における断面図、図5は図2の腕時計バンドを曲げた状態を示した断面図である。この腕時計バンドは、その長手方向である連結方向(図1および図2では左右方向)に貫通する収納部2が形成されたバンド駒1と、このバンド駒1の収納部2内に挿入される連結駒3と、この連結駒3とこれに隣接する他の連結駒3との各端部同士を連結する連結ピン4とを備えている。
【0010】
バンド駒1は、硬質材料である金属からなり、図4に示すように、金属平板を断面形状が長方形状になるように折り曲げることにより、内部に収納部2がその連結方向に貫通して形成されている。また、このバンド駒1の連結方向における一側の両端部(図3では右側の上下部)には、図3に示すように、ストッパ部5がそれぞれ形成されている。連結駒3は、ウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなり、図2および図3に示すように、バンド駒1の収納部2の内部とほぼ同じ大きさの平板状に形成され、その一側(図3では右側)にバンド駒1から突出する凸部6が形成され、他側(図3では左側)に凹部7が凸部6とほぼ同じ大きさで形成された構成になっている。
【0011】
この場合、連結駒3の凸部6は、図3に示すように、バンド駒1の一側(同図では右側)に設けられたストッパ部5間に挿入されてバンド駒1から突出するように形成されている。この凸部6には、図3に示すように、連結ピン4が挿入する挿入孔8が連結方向と直交するバンド幅方向(図3では上下方向に)に形成されており、また凹部7側におけるバンド幅方向の両端部には、それぞれ連結ピン4が挿入する挿入孔9が互いに対応して形成されている。すなわち、これら挿入孔8、9は、バンド駒1の収納部2に挿入されてバンド駒1から突出した連結駒3の凸部6を、これに隣接する他の連結駒3の凹部7に挿入させたときに、各挿入孔8、9の孔中心が一致するように構成されている。
【0012】
また、この連結駒3の凸部6の先端には、図2に示すように、これに隣接するバンド駒1の収納部2の内部上面に接離可能に当接して互いに隣接するバンド駒1、1同士の曲がり状態を規制する斜面10が先端下がり(図2では右下がり)に形成されている。すなわち、この斜面10は、腕時計バンド全体を円形状に湾曲させたときに、その直径が40mm程度の円形状に湾曲するように、その傾斜角度が連結駒3の上面に対して15°〜30°の範囲で、好ましくは約18°で形成されている。さらに、この連結駒3は、バンド駒1の収納部2に挿入されたときに、連結駒3の上面とバンド駒1の収納部2内の上面との間、および連結駒3の下面とバンド駒1の収納部2内の下面との間にそれぞれ隙間を有する程度の厚みに形成されていても良いが、連結駒3の上面がバンド駒1の収納部2内の上面に弾接し、且つ連結駒3の下面がバンド駒1の収納部2内の下面に弾接する程度の厚みに形成されていることが望ましい。
【0013】
一方、連結ピン4は、図3に示すように、連結駒3の凸部6にそのバンド幅方向に貫通して設けられた挿入孔8と、この凸部6が挿入する他の連結駒3の凹部7の両端部にそのバンド幅方向に設けられた挿入孔9とに、その孔中心が一致した状態のときに挿入されることにより、隣接する連結駒3同士を回動可能に連結するように構成されている。この場合、バンド駒1の収納部2に挿入された連結駒3は、その凸部6側(図3では右側)に位置する両端面がバンド駒1のストッパ部5の内側面(図3では左側面)に当接することにより、バンド駒1から凸部6側に向けて抜け出すことがなく、また凹部7側(図3では左側)に位置する両端面がこれに隣接するバンド駒1のストッパ部5の外側面(図3では右側面)に当接することにより、バンド駒1から凹部7側に向けて抜け出すことがないように構成されている。
【0014】
このような腕時計バンドを組み立てる場合には、まず、バンド駒1の収納部2に連結駒3を挿入して、この連結駒3の凸部6をストッパ部5間からバンド駒1の外部に突出させることにより、この連結駒3の凸部6側に位置する両端部をバンド駒1のストッパ部5に当接させる。この状態で、バンド駒1から突出した連結駒3の凸部6をこれに隣接する他の連結駒3の凹部7内に挿入し、この凸部6の挿入孔8と凹部7におけるバンド幅方向の両端部の挿入孔9との孔中心を一致させ、この凸部6の挿入孔8と凹部7の両端部の挿入孔9とに連結ピン4を挿入させて貫通させると、隣接する連結駒3、3同士が連結される。この状態で、連結された他方の連結駒3を他のバンド駒1の収納部2に挿入させて、その凸部6を上記と同様にバンド駒1から突出させる。これにより、連結ピン4の両端面がバンド駒1の収納部2によって外部から見えないように隠される。
【0015】
この後、他のバンド駒1に挿入されて突出した連結駒3の凸部6を、更に他の連結駒3の凹部7内に挿入させ、上記と同じ作業を繰り返すことにより、複数のバンド駒1を複数の連結駒3で順次連結することができ、これにより腕時計バンドが構成される。この場合には、連結ピン4の両端面がバンド駒1の収納部2の内面に当接することにより、バンド駒1によって連結ピン4が凸部6と凹部7との各挿入孔8、9から抜け出すことがなく、連結ピン4をバンド駒1で確実に位置規制することができる。しかも、この状態では、連結ピン4の両端部がバンド駒1によって外部から見えないように隠されているので、外観的にもデザイン的にも好ましいものを得ることができる。
【0016】
このように、この腕時計バンドによれば、隣接するバンド駒1、1同士をその両者の間に隙間がほとんど生じることなく連結することができ、これにより各連結駒3を各バンド駒1でほぼ完全に隠することができるので、硬質材料である金属からなるバンド駒1でウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなる連結駒3を確実に保護することができると共に、バンド駒1が金属製であることにより、金属調の腕時計バンドを得ることができる。また、連結駒3がウレタン樹脂などの軟質合成樹脂で形成されているので、バンド全体に柔軟性を持たせることができ、このため腕にしなやかに装着してフィットさせることができるほか、特にバンド全体を強く曲げたときに各連結駒3がそれぞれ弾性変形するので、連結ピン4に加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができ、これによりバンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができ、バンド全体を強く曲げても連結ピン4の変形や破損を防ぐことができる。
【0017】
また、この腕時計バンドでは、連結駒3の凸部6の先端に斜面10が形成されているので、バンド全体を平坦な状態にしたときに、連結駒3の凸部6の斜面10とこれに隣接する他のバンド駒1の収納部2の内部上面との間に傾斜状の隙間が形成され、この状態でバンド全体を曲げると、図5に示すように、連結駒3の凸部6の斜面10がこれに隣接する他のバンド駒1の収納部2の内部上面に当接するまで、バンド全体を容易に曲げることができ、これによりバンド全体をしなやかに曲げることができ、より一層、腕にフィットさせて装着することができる。この場合、連結駒3は、その上面がバンド駒1の収納部2内の上面に弾接し、且つ連結駒3の下面がバンド駒1の収納部2内の下面に弾接するように構成されていれば、各バンド駒1および各連結駒3が勝手に曲がることがなく、常にバンド全体が平坦な状態になるように弾力的に保持することができ、これによりバンド全体に革バンドのような一体感を持たせることができる。
【0018】
なお、上記実施形態では、バンド駒1を断面形状がほぼ長方形状になるように形成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図6および図7に示す第1変形例のように、バンド駒1の下面に切欠き部を連結方向に沿って形成することにより、バンド駒1の下面に開放部12を設けた構造でも良い。この場合、開放部12は、バンド駒1の連結方向と直交するバンド幅方向の長さが連結駒3の凸部6または凹部7のバンド幅方向の長さよりも長く形成され、これによりバンド全体を曲げるときに、凸部6の下面が隣接する他のバンド駒1の下面に当接しないように構成されている。このような腕時計バンドでは、バンド全体を曲げて連結駒3の凸部6の斜面10が隣接する他のバンド駒1の収納部2の内部上面に当接するまでバンド全体を曲げるときに、バンド駒1の開放部12によって連結駒3の凸部6の下面が隣接する他のバンド駒1の下面に当接しないため、より一層、バンド全体をしなやかに曲げることができる。
【0019】
また、上記実施形態では、連結ピン4が連結駒3の凸部6の挿入孔8とこれに隣接する他の連結駒3の凹部7における両端部の挿入孔9とに挿入され、連結ピン4の両端がバンド駒1の側面で覆い隠されている場合について述べたが、これに限らず、例えば図8に示す第2変形例のように、バンド駒1のバンド幅方向の両側面に連結ピン4が挿入する挿入孔13をそれぞれ設け、この挿入孔13が、連結駒3の凸部6の挿入孔8と、これに隣接する他の連結駒3の凹部7における両端部の挿入孔9とにそれぞれ対応して、これら挿入孔8、9の孔中心と一致するように構成しても良い。このように構成すれば、連結ピン4によって連結駒3をバンド駒1に連結することができるので、必ずしもバンド駒1にストッパ部5を設ける必要がなく、これによりバンド駒1の構造が簡単になり、低コスト化を図ることができるほか、特にバンド駒1にストッパ部5を設けない場合には、バンド駒1の収納部2に連結駒3を挿入する際、その連結方向の両側から連結駒3を挿入することができるので、組み付け作業性の向上をも図ることができる。
【0020】
さらに、上記実施形態およびその各変形例では、ウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなる連結駒3の上面が硬質材料の金属からなるバンド駒1でほぼ完全に覆われている場合について述べたが、これに限らず、例えば図9および図10に示す第3変形例のように、バンド駒1の上面に装飾孔14を設け、この装飾孔14を通して連結駒3が見えるように構成しても良く、また装飾孔14内に連結駒3を食い込ませてバンド駒1の上面に露出させるように構成しても良い。この場合、装飾孔14は、単純な長孔や円形孔などであっても良いが、図形や記号、あるいは模様などの形状の孔であっても良い。このように構成すれば、バンド駒1の上面から装飾孔14に対応する連結駒3の一部を視認することができるので、金属調の腕時計バンドでありながら、装飾孔14に対応する連結駒3による装飾効果をも得ることができ、デザイン的に好ましいものを得ることができる。
【0021】
また、上記実施形態およびその各変形例では、バンド駒1の上面が平坦面に形成されているが、必ずしも平坦面である必要はなく、上方に凸となる湾曲面に形成した構造でも良い。この場合にも、バンド駒1の収納部2における内部上面の両側に連結駒3の上面を弾接させれば、上記実施形態と同様、各バンド駒1および各連結駒3が勝手に曲がることがなく、常にバンド全体が平坦な状態になるように弾力的に保持して、バンド全体に革バンドにような一体感を持たせることができる。
さらに、上記実施形態およびその各変形例では、バンド駒1の硬質材料として、金属を用いた場合について述べたが、これに限らず、例えばセラミックや硬質合成樹脂などの材料を用いても良い。
なおまた、上記実施形態およびその各変形例では、腕時計バンドに適用した場合について述べたが、これに限らず、洋服のバンドや鞄のバンドなど他のバンドにも広く適用することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、硬質材料からなるバンド駒の収納部内に軟質合成樹脂からなる連結駒を挿入すると共に、この連結駒の凸部をバンド駒から突出させ、この突出した連結駒の凸部を、これに隣接する他の連結駒の凹部内に挿入させ、この状態で凸部と凹部とをそのバンド幅方向に貫通する連結ピンで連結するので、隣接するバンド駒同士を隙間がほとんど生じることなく連結することができ、これにより軟質合成樹脂からなる連結駒をバンド駒でほぼ完全に隠することができるほか、特に連結駒が軟質合成樹脂で形成されているので、バンド全体に柔軟性を持たせることができ、このためバンド全体を強く曲げたときに連結駒が弾性変形するので、連結ピンに加わる負荷や衝撃を緩和することができ、これによりバンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができ、バンド全体を強く曲げても連結ピンの変形や破損を防ぐことができる。
【0023】
この場合、連結駒の凸部の先端に、これに隣接する他のバンド駒の収納部の内部上面に当接して互いに隣接するバンド駒同士の曲がり状態を規制する斜面を形成したことにより、バンド全体を平坦な状態にしたときに、連結駒の凸部の斜面と隣接するバンド駒の収納部の内部上面との間に傾斜状の隙間が形成され、この状態でバンド全体を曲げると、連結駒の凸部の斜面が隣接するバンド駒の収納部の内部上面に当接するまで、バンド全体を容易に曲げることができ、このため、より一層、バンド全体をしなやかに曲げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を腕時計バンドに適用した一実施形態を示した要部の平面図。
【図2】図1のA−A矢視における断面図。
【図3】図2のB−B矢視における断面図。
【図4】図3のC−C矢視における断面図。
【図5】図2の腕時計バンドを曲げた状態を示した断面図。
【図6】図1のバンド駒の第1変形例を示した断面図。
【図7】図6のD−D矢視における断面図。
【図8】図1のバンド駒の第2変形例を示した断面図。
【図9】図1のバンド駒の第3変形例を示した平面図。
【図10】図9のE−E矢視における断面図。
【符号の説明】
1 バンド駒
2 収納部
3 連結駒
4 連結ピン
5 ストッパ部
6 凸部
7 凹部
8、9、13 挿入孔
10 斜面
12 開放部
Claims (2)
- 連結方向に貫通する収納部が形成された硬質材料からなるバンド駒と、
このバンド駒の前記収納部に挿入され、前記連結方向の一側に凹部が形成され、且つ他側に前記バンド駒から突出する凸部が形成された軟質合成樹脂からなる連結駒と、
この連結駒の前記凹部とこの凹部に係合される隣接する他の連結駒の凸部とをその連結方向と直交するバンド幅方向に貫通して連結する連結ピンと
を備えたことを特徴とするバンド。 - 前記連結駒の前記凸部の先端に、これに隣接するバンド駒の収納部の内部上面に接離可能に当接して互いに隣接するバンド駒同士の曲がり状態を規制する斜面が形成されていることを特徴する請求項1に記載のバンド。
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CN113367454A (zh) * | 2020-03-09 | 2021-09-10 | 卡西欧计算机株式会社 | 带节段、带以及钟表 |
-
2003
- 2003-07-18 JP JP2003199008A patent/JP2005034294A/ja active Pending
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