JP2005034292A - バンド - Google Patents
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Abstract
【課題】バンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせ、バンド全体を強く曲げても連結ピンの外れや変形を防ぐ。
【解決手段】バンド幅方向の両側に側壁部2が垂下された硬質材料からなる本体駒1と、この本体駒1とこれに隣接する他の本体駒1との両方の側壁部2間に跨って配置される連結駒3と、この連結駒3と本体駒1とを連結する連結ピン4とを備えた腕時計バンドにおいて、連結駒3が、軟質合成樹脂のみで形成され、隣接する本体駒1同士を曲げたときに弾性変形する。従って、連結駒3によって本体駒1同士を柔軟に連結でき、隣接する本体駒1同士を曲げたときに、連結駒3の弾性変形により連結ピン4に加わる負荷や衝撃を緩和して軽減でき、これによりバンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができ、バンド全体を強く曲げても連結ピン4の外れや変形を防ぐことができる。
【選択図】 図5
【解決手段】バンド幅方向の両側に側壁部2が垂下された硬質材料からなる本体駒1と、この本体駒1とこれに隣接する他の本体駒1との両方の側壁部2間に跨って配置される連結駒3と、この連結駒3と本体駒1とを連結する連結ピン4とを備えた腕時計バンドにおいて、連結駒3が、軟質合成樹脂のみで形成され、隣接する本体駒1同士を曲げたときに弾性変形する。従って、連結駒3によって本体駒1同士を柔軟に連結でき、隣接する本体駒1同士を曲げたときに、連結駒3の弾性変形により連結ピン4に加わる負荷や衝撃を緩和して軽減でき、これによりバンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができ、バンド全体を強く曲げても連結ピン4の外れや変形を防ぐことができる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、腕時計バンドなどのバンドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、腕時計バンドには、金属板のバンド幅方向における両側に側板部を下側に向けて折り曲げた本体駒と、金属板のバンド幅方向における両側に側板部を上側に向けて折り曲げた連結駒とを備え、本体駒とこれに隣接する他の本体駒との両方の側板部間に跨って連結駒を配置し、この状態で本体駒と連結駒とを連結ピンによって回動可能に連結することにより、複数の本体駒を順次連結したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第3089512号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特許文献1の腕時計バンドでは、連結駒が金属板で形成されているため、この連結駒の側板部間に弾性体を配置し、この弾性体に連結ピンを貫通させて保持することにより、本体駒と連結駒とを連結する連結ピンのガタツキを防いでいるが、本体駒と連結駒とを共に金属板で形成して剛性を高めているため、柔軟性に乏しく、バンド全体を必要以上に強く曲げると、連結ピンに大きな負荷や衝撃が加わり、連結ピンが外れたり変形したりするという問題がある。
【0005】
この発明の課題は、バンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせ、バンド全体を強く曲げても連結ピンの外れや変形を防ぐことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明は、図1〜図9に示すように、バンド幅方向の両側に側壁部(2)が垂下された硬質材料からなる本体駒(1)と、この本体駒とこれに隣接する他の本体駒との両方の側壁部間に跨って配置される連結駒(3)と、この連結駒と前記本体駒とを連結する連結ピン(4)とを備えたバンドにおいて、前記連結駒が、軟質合成樹脂のみで形成され、前記隣接する本体駒同士を曲げたときに弾性変形することを特徴とするバンドである。
【0007】
この発明によれば、硬質材料からなる本体駒とこれに隣接する他の本体駒との両方の側壁部間に跨って連結駒が配置されているので、軟質合成樹脂からなる連結駒の上面および側面をバンド駒でほぼ完全に隠して保護することができるほか、特に連結駒が軟質合成樹脂のみで形成され、この連結駒と本体駒とを連結ピンで連結しているので、連結駒によって本体駒同士を柔軟に連結することができると共に、隣接する本体駒同士を曲げたときに、連結駒の弾性変形により連結ピンに加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができ、これによりバンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができ、バンド全体を強く曲げても連結ピンの外れや変形を防ぐことができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、図1〜図9に示すように、前記隣接する本体駒(1)同士を曲げたときに、前記本体駒同士が当接する前に、隣接する前記連結駒(3)同士が当接することを特徴とする請求項1に記載のバンドである。
この発明によれば、隣接する本体駒同士を曲げたときに、その本体駒同士が当接する前に、隣接する連結駒同士が当接するので、軟質合成樹脂からなる連結駒の弾性変形によって連結ピンに加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができるほか、特に隣接する連結駒同士が当接した後に、硬質材料からなる本体駒同士が当接すると、連結駒が更に弾性変形するので、このときにも連結ピンに加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができ、これにより、より一層、バンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができると共に、連結ピンの外れや変形を確実に防ぐことができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、図1〜図9に示すように、前記本体駒(1)と前記連結駒(3)とが上下に対向する対向面のうち、少なくとも一方の対向面の両端側に、他方の対向面に接離可能に当接して前記隣接する本体駒同士の曲がり状態を規制する斜面(8、10)がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のバンドである。
この発明によれば、本体駒と連結駒とが上下に対向する対向面のうち、少なくとも一方の対向面の両端側に斜面をそれぞれ形成したので、バンド全体を平坦な状態にすると、本体駒と連結駒との対向面間に傾斜状の隙間が形成され、この状態でバンド全体を曲げると、一方の対向面の斜面が他方の対向面に当接するまで、バンド全体を容易に曲げることができ、このため、より一層、バンド全体をしなやかに曲げることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して、この発明を腕時計バンドに適用した一実施形態について説明する。
図1はこの発明の腕時計バンドの要部を示した平面図、図2は図1のA−A矢視における断面図、図3は図2のB−B矢視における断面図、図4は図3のC−C矢視における断面図、図5は図2の腕時計バンドを曲げた状態の断面図である。
この腕時計バンドは、その長手方向と直交するバンド幅方向の両側に側壁部2が垂下された本体駒1と、この本体駒1とこれに隣接する他の本体駒1との両方の側壁部2間に跨って配置される連結駒3と、この本体駒1と連結駒2とを連結する連結ピン4とを備えたている。
【0011】
本体駒1は、硬質材料である金属からなり、図1に示すように、縦長のほぼ長方形の平板状に形成され、その下面におけるバンド幅方向(図1では上下方向)の両側に、図4に示すように、側壁部2が互いに対向して形成され、これにより本体駒1の下面における側壁部2間に連結駒3を配置するための凹部5が本体駒1の連結方向つまりバンドの長手方向(図2では左右方向)に連続して設けられた構成になっている。この場合、本体駒1の側壁部2における連結方向の両端部分には、図2および図3に示すように、連結ピン4の両端部が挿入するピン取付孔6がそれぞれ互いに対向して設けられている。
【0012】
連結駒3は、ウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなり、図3に示すように、ほぼ四角形の平板状に形成されている。この場合、連結駒3は、そのバンド幅方向の長さが本体駒1の両側の側壁部2間の長さとほぼ同じで、且つ連結方向の長さが本体駒1の連結方向の長さとほぼ同じ大きさで形成されている。これにより、連結駒3は、図2および図3に示すように、隣接する本体駒1同士の下面における側壁部2間の凹部5内にそれぞれ半分ずつ配置される。すなわち、連結駒3は、その連結方向の左側半分が隣接する本体駒1同士のうちの左側の本体駒1の凹部5内に配置され、右側半分が隣接する本体駒1同士のうちの右側の本体駒1の凹部5内に配置される。
【0013】
また、この連結駒3の連結方向における両側には、図2および図3に示すように、連結ピン4が挿入する挿入孔7がそれぞれバンド幅方向に貫通して設けられている。この場合、挿入孔7は、図2および図3に示すように、連結駒3のほぼ半分を本体駒1の側壁部2間の凹部5内に配置したときに、これに対応する個所の本体駒1の側壁部2に設けられたピン取付孔6に対応するように設けられている。また、この連結駒3の上面における連結方向の両端側には、図2および図5に示すように、本体駒1の凹部5内の下面に接離可能に当接して本体駒1同士の曲がり状態を規制する斜面8がそれぞれ形成されている。
【0014】
これら斜面8は、連結駒3の上面における中間部から両端側に向けて次第に低くなるように形成されている。この場合、斜面8は、腕時計バンド全体を円形状に湾曲させたときに、その直径が40mm程度の円形状に湾曲するように、その傾斜角度が連結部材の上面に対して15°〜30°の範囲で、好ましくは約18°で形成されている。また、この連結駒3は、図5に示すように、腕時計バンド全体を湾曲させて互いに隣接し合う本体駒1同士を曲げたときに、その本体駒1同士が当接する前に、互いに隣接し合う連結駒3の端部同士が当接して弾性変形するように構成されている。
【0015】
さらに、この連結駒3は、図2および図4に示すように、その厚みが本体駒1の側壁部2間に設けられた凹部5の深さよりも少し厚く形成され、これにより連結部3の中間部分における上面が本体駒1の下面に弾接し、連結駒3の下面が本体駒1の側壁部2の下面よりも少し下側に突出し、この状態で本体駒1に取り付けられている。この連結駒3と本体駒1とを連結する連結ピン4は、図2および図3に示すように、金属製の丸棒状に形成され、本体駒1の側壁部2の外側からピン取付孔6に挿入され、その本体駒1の側壁部2間に配置された連結駒3の挿入孔7に挿入されて貫通すると、その本体駒1の反対側に位置する側壁部2のピン取付孔6に挿入され、これにより本体駒1と連結駒3とを回動可能に連結するように構成されている。
【0016】
このような腕時計バンドを組み立てる場合には、まず、本体駒1とこれに隣接する他の本体駒1との両方の側壁部2間の各凹部5内にその両方に跨って連結駒3をほぼ半分ずつ配置し、この連結駒3の両側の各挿入孔7をそれぞれ2つの本体駒1の各側壁部2に設けられた各ピン取付孔6に対応させる。この状態で、連結ピン4を本体駒1の側壁部2の外側からピン取付孔6に挿入させると共に、このピン取付孔6に対応する連結駒3の挿入孔7に挿入させて貫通させた上、その本体駒1の反対側に位置する側壁部2のピン取付孔6に挿入する。これにより、本体駒1と連結駒3とが連結ピン4で回動可能に連結され、隣接する本体駒1同士が連結される。この作業を順次繰り返して複数の本体駒1を順次連結することにより、腕時計バンドを構成することができる。
【0017】
このような腕時計バンドによれば、硬質材料の金属からなる本体駒1とこれに隣接する他の本体駒1との両方の側壁部2間にそれぞれ跨って連結駒3が半分ずつ配置されているので、隣接する本体駒1同士をほとんど隙間が生じることなく連結することができる。これにより、ウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなる連結駒3の上面および側面を各本体駒1でほぼ完全に隠することができるので、腕に装着して使用するときに、硬質材料である金属からなる本体駒1で連結駒3を確実に保護することができ、これにより金属調の腕時計バンドとして使用することができる。
【0018】
また、連結駒3がウレタン樹脂などの軟質合成樹脂で形成され、この連結駒3と本体駒1とを連結ピン4で連結ているので、連結駒3によって本体駒1同士を柔軟に連結することができ、これによりバンド全体に柔軟性を持たせることができるので、腕にしなやかに装着してフィットさせることができる。特に、隣接する本体駒1同士を曲げたときには、連結駒3が弾性変形するので、連結ピン4に加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができ、これにより隣接する本体駒1同士を柔軟に曲げることができるので、バンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができ、バンド全体を必要以上に強く曲げても連結ピン4の外れや変形を防ぐことができる。
【0019】
この場合、腕時計バンドを湾曲させるときには、図5に示すように、隣接する本体駒1同士が当接する前に、隣接する連結駒3の端部同士が当接するので、軟質合成樹脂からなる連結駒3の弾性変形によって連結ピン4に加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができるほか、特に隣接する連結駒3同士が当接した後に、硬質材料の金属からなる本体駒1同士が当接すると、連結駒3が更に弾性変形するので、このときにも連結ピン4に加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができ、これにより、より一層、バンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができる。また、連結駒3の上面における両端側に中間部から両端側に向けて次第に低くなる斜面8が設けられていることにより、バンド全体を平坦な状態にすると、連結駒3と本体駒1とが上下に対向する対向面間に傾斜状の隙間が形成され、この状態で腕時計バンドを曲げると、図5に示すように、連結駒3の斜面8が本体駒1の下面に当接するまで、腕時計バンドを容易に曲げることができ、これによってもバンド全体をしなやかに曲げることができる。
【0020】
また、この腕時計バンドでは、連結駒3の厚みが本体駒1の側壁部2間に設けられた凹部5の深さよりも少し厚く形成され、これにより連結駒3の下面が本体駒1の側壁部2の下面よりも少し下側に突出した状態で、本体駒1に取り付けられているので、腕に装着するときに、金属などの硬質材料からなる本体駒1が腕に接触せずに、ウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなる連結駒3のみが接触するので、腕に良好に装着することができる。また、連結駒3の厚みが本体駒1の側壁部2間に設けられた凹部5の深さよりも少し厚く形成されていることにより、連結部3の中間部分における上面が本体駒1の下面に弾接しているので、各本体駒1および各連結駒3が勝手に曲がることがなく、常にバンド全体がほぼ平坦な状態になるように弾力的に保持することができ、これによりバンド全体に革バンドのような一体感を持たせることができる。
【0021】
なお、上記実施形態では、連結駒3の上面における両端側に斜面8を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図6および図7に示す第1変形例のように、本体駒1の下面における連結方向の両端側に、その中間部側が深く両端側に向かって次第に浅くなる斜面10をそれぞれ形成した構成でも良い。この場合にも、斜面10は、腕時計バンド全体を円形状に湾曲させたときに、その直径が40mm程度の円形状に湾曲するように、その傾斜角度が連結部材の上面に対して15°〜30°の範囲で、好ましくは約18°で形成されている。また、この場合には、連結駒3に斜面8を設ける必要はない。
【0022】
このような構造でも、本体駒1の下面に設けられた斜面10が連結駒3の上面両側に接離可能に当接して本体駒1同士の曲がり状態を規制するので、バンド全体を平坦な状態にすると、図6に示すように、連結駒3と本体駒1とが対向する上下面間に傾斜状の隙間が形成され、この状態で腕時計バンドを曲げると、図7に示すように、本体駒1の斜面10が連結駒3の上面両側に当接するまで、腕時計バンドを容易に曲げることができ、これによってもバンド全体をしなやかに曲げることができる。
【0023】
また、上記実施形態およびその変形例では、ウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなる連結駒3の上面および側面が硬質材料の金属からなる本体駒1でほぼ完全に覆われている場合について述べたが、これに限らず、例えば図8および図9に示す第2変形例のように、本体駒1の上面側に装飾孔11を上下に貫通させて設け、この装飾孔11を通して連結駒3が見えるように構成しても良く、また装飾孔11内に連結駒3を食い込ませて本体駒1の上面に露出させるように構成しても良い。この場合、装飾孔11は、単純な長孔や円形孔などであっても良いが、図形や記号、あるいは模様などの形状の孔であっても良い。このように構成すれば、本体駒1の上面から装飾孔11に対応する連結駒3の一部を視認することができるので、金属調の腕時計バンドでありながら、装飾孔11に対応する連結駒3による装飾効果をも得ることができ、デザイン的に好ましいものを得ることができる。
【0024】
さらに、上記実施形態およびその各変形例では、本体駒1が金属平板の下面に凹部を形成することにより、側壁部2を形成した場合について述べたが、これに限らず、例えば金属板の両端部を下側に向けて折り曲げることにより側壁部2を形成した構造でも良く、また本体駒1の硬質材料として、金属材料を用いたが、これに限らず、例えばセラミックや硬質合成樹脂などの材料を用いても良い。
なおまた、上記実施形態およびその各変形例では、腕時計バンドに適用した場合について述べたが、これに限らず、洋服のバンドや鞄のバンドなど他のバンドにも広く適用することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、バンド幅方向の両側に側壁部が垂下された硬質材料からなる本体駒と、この本体駒とこれに隣接する他の本体駒との両方の側壁部間に跨って配置される連結駒と、この連結駒と本体駒とを連結する連結ピンとを備えたバンドにおいて、連結駒が、軟質合成樹脂のみで形成され、隣接する本体駒同士を曲げたときに弾性変形する構成であるから、連結駒によって本体駒同士を柔軟に連結することができると共に、隣接する本体駒同士を曲げたときに、連結駒の弾性変形により連結ピンに加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができ、これにより隣接する本体駒同士を柔軟に曲げることができるので、バンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができ、バンド全体を強く曲げても連結ピンの外れや変形を防ぐことができる。
【0026】
この場合、隣接する本体駒同士を曲げたときに、本体駒同士が当接する前に、隣接する連結駒同士が当接することにより、軟質合成樹脂からなる連結駒の弾性変形によって連結ピンに加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができるほか、特に隣接する連結駒同士が当接した後に、硬質材料からなる本体駒同士が当接すると、連結駒が更に弾性変形するので、このときにも連結ピンに加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができ、これにより、より一層、バンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができると共に、連結ピンの外れや変形を確実に防ぐことができる。
【0027】
また、本体駒と連結駒とが上下に対向する対向面のうち、少なくとも一方の対向面の両端側に、他方の対向面に接離可能に当接して前記隣接する本体駒同士の曲がり状態を規制する斜面がそれぞれ形成されていることにより、バンド全体を平坦な状態にすると、連結駒と本体駒との対向面間に傾斜状の隙間が形成され、この状態でバンド全体を曲げると、一方の対向面の斜面が他方の対向面に当接するまで、バンド全体を容易に曲げることができ、このため、より一層、バンド全体をしなやかに曲げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を腕時計バンドに適用した一実施形態を示した要部の平面図。
【図2】図1のA−A矢視における断面図。
【図3】図2のB−B矢視における断面図。
【図4】図3のC−C矢視における断面図。
【図5】図2の腕時計バンドを曲げた状態を示した断面図。
【図6】図2のバンド駒の第1変形例を示した要部の断面図。
【図7】図6の腕時計バンドを曲げた状態を示した断面図。
【図8】図1のバンド駒の第2変形例を示した平面図。
【図9】図8のD−D矢視における断面図。
【符号の説明】
1 本体駒
2 側壁部
3 連結駒
4 連結ピン
5 凹部
6 ピン取付孔
7 挿入孔
8 連結駒の斜面
10 本体駒の斜面
【発明の属する技術分野】
この発明は、腕時計バンドなどのバンドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、腕時計バンドには、金属板のバンド幅方向における両側に側板部を下側に向けて折り曲げた本体駒と、金属板のバンド幅方向における両側に側板部を上側に向けて折り曲げた連結駒とを備え、本体駒とこれに隣接する他の本体駒との両方の側板部間に跨って連結駒を配置し、この状態で本体駒と連結駒とを連結ピンによって回動可能に連結することにより、複数の本体駒を順次連結したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第3089512号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特許文献1の腕時計バンドでは、連結駒が金属板で形成されているため、この連結駒の側板部間に弾性体を配置し、この弾性体に連結ピンを貫通させて保持することにより、本体駒と連結駒とを連結する連結ピンのガタツキを防いでいるが、本体駒と連結駒とを共に金属板で形成して剛性を高めているため、柔軟性に乏しく、バンド全体を必要以上に強く曲げると、連結ピンに大きな負荷や衝撃が加わり、連結ピンが外れたり変形したりするという問題がある。
【0005】
この発明の課題は、バンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせ、バンド全体を強く曲げても連結ピンの外れや変形を防ぐことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明は、図1〜図9に示すように、バンド幅方向の両側に側壁部(2)が垂下された硬質材料からなる本体駒(1)と、この本体駒とこれに隣接する他の本体駒との両方の側壁部間に跨って配置される連結駒(3)と、この連結駒と前記本体駒とを連結する連結ピン(4)とを備えたバンドにおいて、前記連結駒が、軟質合成樹脂のみで形成され、前記隣接する本体駒同士を曲げたときに弾性変形することを特徴とするバンドである。
【0007】
この発明によれば、硬質材料からなる本体駒とこれに隣接する他の本体駒との両方の側壁部間に跨って連結駒が配置されているので、軟質合成樹脂からなる連結駒の上面および側面をバンド駒でほぼ完全に隠して保護することができるほか、特に連結駒が軟質合成樹脂のみで形成され、この連結駒と本体駒とを連結ピンで連結しているので、連結駒によって本体駒同士を柔軟に連結することができると共に、隣接する本体駒同士を曲げたときに、連結駒の弾性変形により連結ピンに加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができ、これによりバンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができ、バンド全体を強く曲げても連結ピンの外れや変形を防ぐことができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、図1〜図9に示すように、前記隣接する本体駒(1)同士を曲げたときに、前記本体駒同士が当接する前に、隣接する前記連結駒(3)同士が当接することを特徴とする請求項1に記載のバンドである。
この発明によれば、隣接する本体駒同士を曲げたときに、その本体駒同士が当接する前に、隣接する連結駒同士が当接するので、軟質合成樹脂からなる連結駒の弾性変形によって連結ピンに加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができるほか、特に隣接する連結駒同士が当接した後に、硬質材料からなる本体駒同士が当接すると、連結駒が更に弾性変形するので、このときにも連結ピンに加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができ、これにより、より一層、バンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができると共に、連結ピンの外れや変形を確実に防ぐことができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、図1〜図9に示すように、前記本体駒(1)と前記連結駒(3)とが上下に対向する対向面のうち、少なくとも一方の対向面の両端側に、他方の対向面に接離可能に当接して前記隣接する本体駒同士の曲がり状態を規制する斜面(8、10)がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のバンドである。
この発明によれば、本体駒と連結駒とが上下に対向する対向面のうち、少なくとも一方の対向面の両端側に斜面をそれぞれ形成したので、バンド全体を平坦な状態にすると、本体駒と連結駒との対向面間に傾斜状の隙間が形成され、この状態でバンド全体を曲げると、一方の対向面の斜面が他方の対向面に当接するまで、バンド全体を容易に曲げることができ、このため、より一層、バンド全体をしなやかに曲げることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して、この発明を腕時計バンドに適用した一実施形態について説明する。
図1はこの発明の腕時計バンドの要部を示した平面図、図2は図1のA−A矢視における断面図、図3は図2のB−B矢視における断面図、図4は図3のC−C矢視における断面図、図5は図2の腕時計バンドを曲げた状態の断面図である。
この腕時計バンドは、その長手方向と直交するバンド幅方向の両側に側壁部2が垂下された本体駒1と、この本体駒1とこれに隣接する他の本体駒1との両方の側壁部2間に跨って配置される連結駒3と、この本体駒1と連結駒2とを連結する連結ピン4とを備えたている。
【0011】
本体駒1は、硬質材料である金属からなり、図1に示すように、縦長のほぼ長方形の平板状に形成され、その下面におけるバンド幅方向(図1では上下方向)の両側に、図4に示すように、側壁部2が互いに対向して形成され、これにより本体駒1の下面における側壁部2間に連結駒3を配置するための凹部5が本体駒1の連結方向つまりバンドの長手方向(図2では左右方向)に連続して設けられた構成になっている。この場合、本体駒1の側壁部2における連結方向の両端部分には、図2および図3に示すように、連結ピン4の両端部が挿入するピン取付孔6がそれぞれ互いに対向して設けられている。
【0012】
連結駒3は、ウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなり、図3に示すように、ほぼ四角形の平板状に形成されている。この場合、連結駒3は、そのバンド幅方向の長さが本体駒1の両側の側壁部2間の長さとほぼ同じで、且つ連結方向の長さが本体駒1の連結方向の長さとほぼ同じ大きさで形成されている。これにより、連結駒3は、図2および図3に示すように、隣接する本体駒1同士の下面における側壁部2間の凹部5内にそれぞれ半分ずつ配置される。すなわち、連結駒3は、その連結方向の左側半分が隣接する本体駒1同士のうちの左側の本体駒1の凹部5内に配置され、右側半分が隣接する本体駒1同士のうちの右側の本体駒1の凹部5内に配置される。
【0013】
また、この連結駒3の連結方向における両側には、図2および図3に示すように、連結ピン4が挿入する挿入孔7がそれぞれバンド幅方向に貫通して設けられている。この場合、挿入孔7は、図2および図3に示すように、連結駒3のほぼ半分を本体駒1の側壁部2間の凹部5内に配置したときに、これに対応する個所の本体駒1の側壁部2に設けられたピン取付孔6に対応するように設けられている。また、この連結駒3の上面における連結方向の両端側には、図2および図5に示すように、本体駒1の凹部5内の下面に接離可能に当接して本体駒1同士の曲がり状態を規制する斜面8がそれぞれ形成されている。
【0014】
これら斜面8は、連結駒3の上面における中間部から両端側に向けて次第に低くなるように形成されている。この場合、斜面8は、腕時計バンド全体を円形状に湾曲させたときに、その直径が40mm程度の円形状に湾曲するように、その傾斜角度が連結部材の上面に対して15°〜30°の範囲で、好ましくは約18°で形成されている。また、この連結駒3は、図5に示すように、腕時計バンド全体を湾曲させて互いに隣接し合う本体駒1同士を曲げたときに、その本体駒1同士が当接する前に、互いに隣接し合う連結駒3の端部同士が当接して弾性変形するように構成されている。
【0015】
さらに、この連結駒3は、図2および図4に示すように、その厚みが本体駒1の側壁部2間に設けられた凹部5の深さよりも少し厚く形成され、これにより連結部3の中間部分における上面が本体駒1の下面に弾接し、連結駒3の下面が本体駒1の側壁部2の下面よりも少し下側に突出し、この状態で本体駒1に取り付けられている。この連結駒3と本体駒1とを連結する連結ピン4は、図2および図3に示すように、金属製の丸棒状に形成され、本体駒1の側壁部2の外側からピン取付孔6に挿入され、その本体駒1の側壁部2間に配置された連結駒3の挿入孔7に挿入されて貫通すると、その本体駒1の反対側に位置する側壁部2のピン取付孔6に挿入され、これにより本体駒1と連結駒3とを回動可能に連結するように構成されている。
【0016】
このような腕時計バンドを組み立てる場合には、まず、本体駒1とこれに隣接する他の本体駒1との両方の側壁部2間の各凹部5内にその両方に跨って連結駒3をほぼ半分ずつ配置し、この連結駒3の両側の各挿入孔7をそれぞれ2つの本体駒1の各側壁部2に設けられた各ピン取付孔6に対応させる。この状態で、連結ピン4を本体駒1の側壁部2の外側からピン取付孔6に挿入させると共に、このピン取付孔6に対応する連結駒3の挿入孔7に挿入させて貫通させた上、その本体駒1の反対側に位置する側壁部2のピン取付孔6に挿入する。これにより、本体駒1と連結駒3とが連結ピン4で回動可能に連結され、隣接する本体駒1同士が連結される。この作業を順次繰り返して複数の本体駒1を順次連結することにより、腕時計バンドを構成することができる。
【0017】
このような腕時計バンドによれば、硬質材料の金属からなる本体駒1とこれに隣接する他の本体駒1との両方の側壁部2間にそれぞれ跨って連結駒3が半分ずつ配置されているので、隣接する本体駒1同士をほとんど隙間が生じることなく連結することができる。これにより、ウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなる連結駒3の上面および側面を各本体駒1でほぼ完全に隠することができるので、腕に装着して使用するときに、硬質材料である金属からなる本体駒1で連結駒3を確実に保護することができ、これにより金属調の腕時計バンドとして使用することができる。
【0018】
また、連結駒3がウレタン樹脂などの軟質合成樹脂で形成され、この連結駒3と本体駒1とを連結ピン4で連結ているので、連結駒3によって本体駒1同士を柔軟に連結することができ、これによりバンド全体に柔軟性を持たせることができるので、腕にしなやかに装着してフィットさせることができる。特に、隣接する本体駒1同士を曲げたときには、連結駒3が弾性変形するので、連結ピン4に加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができ、これにより隣接する本体駒1同士を柔軟に曲げることができるので、バンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができ、バンド全体を必要以上に強く曲げても連結ピン4の外れや変形を防ぐことができる。
【0019】
この場合、腕時計バンドを湾曲させるときには、図5に示すように、隣接する本体駒1同士が当接する前に、隣接する連結駒3の端部同士が当接するので、軟質合成樹脂からなる連結駒3の弾性変形によって連結ピン4に加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができるほか、特に隣接する連結駒3同士が当接した後に、硬質材料の金属からなる本体駒1同士が当接すると、連結駒3が更に弾性変形するので、このときにも連結ピン4に加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができ、これにより、より一層、バンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができる。また、連結駒3の上面における両端側に中間部から両端側に向けて次第に低くなる斜面8が設けられていることにより、バンド全体を平坦な状態にすると、連結駒3と本体駒1とが上下に対向する対向面間に傾斜状の隙間が形成され、この状態で腕時計バンドを曲げると、図5に示すように、連結駒3の斜面8が本体駒1の下面に当接するまで、腕時計バンドを容易に曲げることができ、これによってもバンド全体をしなやかに曲げることができる。
【0020】
また、この腕時計バンドでは、連結駒3の厚みが本体駒1の側壁部2間に設けられた凹部5の深さよりも少し厚く形成され、これにより連結駒3の下面が本体駒1の側壁部2の下面よりも少し下側に突出した状態で、本体駒1に取り付けられているので、腕に装着するときに、金属などの硬質材料からなる本体駒1が腕に接触せずに、ウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなる連結駒3のみが接触するので、腕に良好に装着することができる。また、連結駒3の厚みが本体駒1の側壁部2間に設けられた凹部5の深さよりも少し厚く形成されていることにより、連結部3の中間部分における上面が本体駒1の下面に弾接しているので、各本体駒1および各連結駒3が勝手に曲がることがなく、常にバンド全体がほぼ平坦な状態になるように弾力的に保持することができ、これによりバンド全体に革バンドのような一体感を持たせることができる。
【0021】
なお、上記実施形態では、連結駒3の上面における両端側に斜面8を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図6および図7に示す第1変形例のように、本体駒1の下面における連結方向の両端側に、その中間部側が深く両端側に向かって次第に浅くなる斜面10をそれぞれ形成した構成でも良い。この場合にも、斜面10は、腕時計バンド全体を円形状に湾曲させたときに、その直径が40mm程度の円形状に湾曲するように、その傾斜角度が連結部材の上面に対して15°〜30°の範囲で、好ましくは約18°で形成されている。また、この場合には、連結駒3に斜面8を設ける必要はない。
【0022】
このような構造でも、本体駒1の下面に設けられた斜面10が連結駒3の上面両側に接離可能に当接して本体駒1同士の曲がり状態を規制するので、バンド全体を平坦な状態にすると、図6に示すように、連結駒3と本体駒1とが対向する上下面間に傾斜状の隙間が形成され、この状態で腕時計バンドを曲げると、図7に示すように、本体駒1の斜面10が連結駒3の上面両側に当接するまで、腕時計バンドを容易に曲げることができ、これによってもバンド全体をしなやかに曲げることができる。
【0023】
また、上記実施形態およびその変形例では、ウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなる連結駒3の上面および側面が硬質材料の金属からなる本体駒1でほぼ完全に覆われている場合について述べたが、これに限らず、例えば図8および図9に示す第2変形例のように、本体駒1の上面側に装飾孔11を上下に貫通させて設け、この装飾孔11を通して連結駒3が見えるように構成しても良く、また装飾孔11内に連結駒3を食い込ませて本体駒1の上面に露出させるように構成しても良い。この場合、装飾孔11は、単純な長孔や円形孔などであっても良いが、図形や記号、あるいは模様などの形状の孔であっても良い。このように構成すれば、本体駒1の上面から装飾孔11に対応する連結駒3の一部を視認することができるので、金属調の腕時計バンドでありながら、装飾孔11に対応する連結駒3による装飾効果をも得ることができ、デザイン的に好ましいものを得ることができる。
【0024】
さらに、上記実施形態およびその各変形例では、本体駒1が金属平板の下面に凹部を形成することにより、側壁部2を形成した場合について述べたが、これに限らず、例えば金属板の両端部を下側に向けて折り曲げることにより側壁部2を形成した構造でも良く、また本体駒1の硬質材料として、金属材料を用いたが、これに限らず、例えばセラミックや硬質合成樹脂などの材料を用いても良い。
なおまた、上記実施形態およびその各変形例では、腕時計バンドに適用した場合について述べたが、これに限らず、洋服のバンドや鞄のバンドなど他のバンドにも広く適用することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、バンド幅方向の両側に側壁部が垂下された硬質材料からなる本体駒と、この本体駒とこれに隣接する他の本体駒との両方の側壁部間に跨って配置される連結駒と、この連結駒と本体駒とを連結する連結ピンとを備えたバンドにおいて、連結駒が、軟質合成樹脂のみで形成され、隣接する本体駒同士を曲げたときに弾性変形する構成であるから、連結駒によって本体駒同士を柔軟に連結することができると共に、隣接する本体駒同士を曲げたときに、連結駒の弾性変形により連結ピンに加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができ、これにより隣接する本体駒同士を柔軟に曲げることができるので、バンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができ、バンド全体を強く曲げても連結ピンの外れや変形を防ぐことができる。
【0026】
この場合、隣接する本体駒同士を曲げたときに、本体駒同士が当接する前に、隣接する連結駒同士が当接することにより、軟質合成樹脂からなる連結駒の弾性変形によって連結ピンに加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができるほか、特に隣接する連結駒同士が当接した後に、硬質材料からなる本体駒同士が当接すると、連結駒が更に弾性変形するので、このときにも連結ピンに加わる負荷や衝撃を緩和して軽減することができ、これにより、より一層、バンド全体に柔軟性および耐衝撃性を持たせることができると共に、連結ピンの外れや変形を確実に防ぐことができる。
【0027】
また、本体駒と連結駒とが上下に対向する対向面のうち、少なくとも一方の対向面の両端側に、他方の対向面に接離可能に当接して前記隣接する本体駒同士の曲がり状態を規制する斜面がそれぞれ形成されていることにより、バンド全体を平坦な状態にすると、連結駒と本体駒との対向面間に傾斜状の隙間が形成され、この状態でバンド全体を曲げると、一方の対向面の斜面が他方の対向面に当接するまで、バンド全体を容易に曲げることができ、このため、より一層、バンド全体をしなやかに曲げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を腕時計バンドに適用した一実施形態を示した要部の平面図。
【図2】図1のA−A矢視における断面図。
【図3】図2のB−B矢視における断面図。
【図4】図3のC−C矢視における断面図。
【図5】図2の腕時計バンドを曲げた状態を示した断面図。
【図6】図2のバンド駒の第1変形例を示した要部の断面図。
【図7】図6の腕時計バンドを曲げた状態を示した断面図。
【図8】図1のバンド駒の第2変形例を示した平面図。
【図9】図8のD−D矢視における断面図。
【符号の説明】
1 本体駒
2 側壁部
3 連結駒
4 連結ピン
5 凹部
6 ピン取付孔
7 挿入孔
8 連結駒の斜面
10 本体駒の斜面
Claims (3)
- バンド幅方向の両側に側壁部が垂下された硬質材料からなる本体駒と、この本体駒とこれに隣接する他の本体駒との両方の側壁部間に跨って配置される連結駒と、この連結駒と前記本体駒とを連結する連結ピンとを備えたバンドにおいて、前記連結駒は、軟質合成樹脂のみで形成され、前記隣接する本体駒同士を曲げたときに弾性変形することを特徴とするバンド。
- 前記隣接する本体駒同士を曲げたときに、前記本体駒同士が当接する前に、隣接する前記連結駒同士が当接することを特徴とする請求項1に記載のバンド。
- 前記本体駒と前記連結駒とが上下に対向する対向面のうち、少なくとも一方の対向面の両端側に、他方の対向面に接離可能に当接して前記隣接する本体駒同士の曲がり状態を規制する斜面がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のバンド。
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- 2003-07-18 JP JP2003199006A patent/JP2005034292A/ja active Pending
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