JP2005033398A - 無線lanシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アクセスポイント装置においては、無線LANを通じて送受しているストリーミング情報が必要とする必要伝送帯域を演算し、求められた必要伝送帯域が、ストリーミング情報の品質が考慮されて予め定められた閾値を超えたか否かを判別し、必要伝送帯域が、閾値を超えたと判別されたときに、必要伝送帯域が、閾値を超えたことを示す制御情報を端末側ステーション装置に送る。端末側ステーション装置は、ストリーミング情報を送受する通信端末に接続されると共に、通信端末に制御情報を転送するようにする手段を備える。通信端末は、受信した制御情報に基づいて、必要伝送帯域が前記閾値を超えたと認識したときには、無線LANにおける情報通信路の追加を禁止するようにするための通信路追加禁止手段を備える。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、無線LAN(Local Area Network)を利用として音声情報や映像情報などのストリーミング情報を含む情報を伝送する無線LANシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
無線LANを利用して、サーバと、複数個の端末間で、音声情報や映像情報などのストリーミング情報を含む情報を伝送する無線LANシステムが提供されている。ここで、ストリーミング情報とは、当該情報を読み込みながら、同時進行的に再生を行なうようにする情報であり、いわゆるリアルタイム性を有するものである。
【0003】
この種の無線LANシステムにおいては、ストリーミング情報のサービス品質(QoS;Quality of Service)を維持することが重要であり、従来から、そのための方策が考えられている。
【0004】
例えば特許文献1(特開2002−198975号公報)には、無線LANの各無線リンクについて、伝送データのフレーム誤り率(FER)を判定し、その判定結果のフレーム誤り率が、予め定められたしきい値を超える場合には、チャネル周波数を変更して別の無線リンクに切り換えることにより、サービス品質を維持するようにすることが記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−198975号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、無線LANとしては、例えば、IEEE(The Institute Electrical and Electronics Engineers,Inc.)802.11規格のものが普及しつつある。
【0007】
このIEEE802.11規格の無線LANの場合、無線LAN用アクセスポイント装置(以下、単にアクセスポイント装置という)と、無線LAN用端末側ステーション装置(以下、単にステーション装置という)との間では、一つの周波数が使用される。そして、CSMA/CA(搬送波感知多重アクセス/衝突回避方式:Carrier Sense Multiple Access with Collission Avoidance)方式により、衝突が回避されて、複数のステーション装置とアクセスポイント装置との間の同時通信が可能とされている。
【0008】
この場合に、アクセスポイント装置と、複数のステーション装置との間に形成される無線LANに形成される1または複数の無線リンク(無線伝送路)全体としての許容伝送帯域は定まったものとされており、この無線LANを利用して、電話音声や映像情報などのストリーミング情報を送受信する際に、当該無線LANの許容伝送帯域を超えるデータを送受信しようとすると、いわゆるパケット廃棄が発生し、伝送情報が音声情報や映像情報の場合、音質や画質が損なわれる。
【0009】
そこで、一般に、無線LAN用の伝送機器は、前記無線LANの許容伝送帯域を超えないように設計されるが、
▲1▼無線LANにおいては伝送の距離、障害物の有無などにより伝送速度が変えられるために伝送帯域が変化する。
【0010】
▲2▼1台の無線LAN用アクセスポイント装置に対して複数の伝送路(無線リンク)が設定される場合、端末側では、他の端末がアクセスポイント装置に接続していることを認知できない
などの理由により、前記許容伝送帯域を超える量の伝送量となる伝送路が設定されてしまい、これにより、個々の伝送情報の伝送品質が阻害される。
【0011】
前述した特許文献1の技術は、チャネル周波数を切り換えることにより、伝送情報の伝送品質を確保するようにしているため、アクセスポイント装置とステーション装置との間のように一つのチャネルのみが用いられる場合には、適用できない。
【0012】
このため、従来は、無線LANの回線全体として混雑している場合においても、上記の衝突回避方式により、衝突が回避できるような場合には、新たな無線伝送路が形成されてしまい、伝送情報の伝送品質を維持することが困難であった。伝送情報が、音声情報や映像情報などのストリーミング情報の場合には、この品質の維持の要求は非常に大きい。
【0013】
この発明は、以上の点にかんがみ、音声情報や映像情報などのストリーミング情報の伝送品質の劣化を防止できる無線LANシステムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明においては、
無線LAN(Local Area Network)用アクセスポイント装置と、前記アクセスポイント装置に対して、無線LANを通じて接続される1または複数個の無線LAN用端末側ステーション装置とを含んで構成され、前記無線LANを通じて伝送される情報にストリーミング情報が含まれる無線LANシステムにおいて、
前記アクセスポイント装置は、
前記無線LANを通じて送受しているストリーミング情報が必要とする必要伝送帯域を演算する演算手段と、
前記演算手段で求められた前記必要伝送帯域が、前記ストリーミング情報の品質が考慮されて予め定められた閾値を超えたか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段で、前記必要伝送帯域が、前記閾値を超えたと判別されたときに、前記必要伝送帯域が、前記閾値を超えたことを示す制御情報を前記端末側ステーション装置に送る制御情報送出手段と、を備え、
前記端末側ステーション装置は、前記ストリーミング情報を送受する通信端末に接続されると共に、前記通信端末に前記制御情報を転送するようにする手段を備え、
前記通信端末は、前記制御情報に基づいて、前記必要伝送帯域が前記閾値を超えたと認識したときには、前記無線LANにおける情報通信路の追加を禁止するようにするための通信路追加禁止手段を備えることを特徴とする。
【0015】
また、請求項3の発明は、
無線LAN(Local Area Network)用アクセスポイント装置と、前記アクセスポイント装置に対して、無線LANを通じて接続される1または複数個の無線LAN用端末側ステーション装置とを含んで構成され、前記無線LANを通じて伝送される情報にストリーミング情報が含まれる無線LANシステムにおいて、
前記アクセスポイント装置は、
前記無線LANを通じて送受しているストリーミング情報が必要とする必要伝送帯域を演算する演算手段と、
前記演算手段で求められた前記必要伝送帯域が、前記ストリーミング情報の品質が考慮されて予め定められた閾値を超えたか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段で、前記必要伝送帯域が、前記閾値を超えたと判別されたときに、前記必要伝送帯域が、前記閾値を超えたことを示す制御情報を前記端末側ステーション装置に送る制御情報送出手段と、を備え、
前記端末側ステーション装置は、
前記ストリーミング情報を送受する通信端末に接続されると共に、前記制御情報に基づいて、前記必要伝送帯域が前記閾値を超えたと認識したときには、前記無線LANにおける情報通信路の追加を禁止するようにするための通信路追加禁止手段を備えることを特徴とする。
【0016】
また、請求項6の発明は、
無線LAN(Local Area Network)用アクセスポイント装置と、前記アクセスポイント装置に対して、無線LANを通じて接続される1または複数個の無線LAN用端末側ステーション装置とを含んで構成され、前記無線LANを通じて伝送される情報にストリーミング情報が含まれる無線LANシステムにおいて、
前記アクセスポイント装置は、
サーバ装置に接続されていると共に、
前記無線LANを通じて送受しているストリーミング情報が必要とする必要伝送帯域を演算する演算手段と、
前記演算手段で求められた前記必要伝送帯域が、前記ストリーミング情報の品質が考慮されて予め定められた閾値を超えたか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段で、前記必要伝送帯域が、前記閾値を超えたと判別されたときに、前記必要伝送帯域が、前記閾値を超えたことを示す制御情報を前記サーバ装置に送る制御信号送出手段と、を備え、
前記サーバ装置は、
前記必要伝送帯域が前記閾値を超えたことを示す制御情報を受信したときに、前記無線LANにおける情報通信路の追加を禁止する通信路追加禁止手段を備えることを特徴とする。
【0017】
【作用】
上述の構成の請求項1、請求項3、請求項6の発明においては、アクセスポイント装置は、自分を通過する情報信号を解析して、無線LANを通じて伝送されているストリーミング情報が必要とする必要伝送帯域を演算して求める。次に、求めた必要伝送帯域が、ストリーミング情報の品質を考慮して予め定められている閾値を超えたかどうか判別し、超えたと判別されたときには、通信路追加禁止手段により、無線LANに新たな情報通信路の追加が禁止される。
【0018】
このため、無線LANを通じて伝送されているストリーミング情報の必要伝送帯域は、当該ストリーミング情報の品質を維持できる伝送帯域以内とすることができ、無線LANを通じて伝送されるストリーミング情報の品質の劣化を防止することができる。
【0019】
通信路追加禁止手段は、無線LAN用端末側ステーション装置に接続される通信装置(請求項1の場合)、無線LAN用端末側ステーション装置(請求項3の場合)、または、アクセスポイントに接続されるサーバ装置(請求項6の場合)に設けることができる。
【0020】
そして、通信路追加禁止手段は、請求項2、請求項4または請求項7のように、新たな情報の発信側に無線LANの使用不可通知を送る手段で構成ことにより、前記新たな情報の発信側に、伝送路の形成を断念させることで、実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明による無線LANシステムの実施の形態を、図を参照しながら説明する。
【0022】
図1は、この実施形態の無線LANシステムの全体構成例を示すブロック図である。この実施形態は、無線LANを用いた電話通信システムの場合の例である。この例の無線LANは、IEEE802.11規格に準拠しており、通話音声情報や呼制御のための情報はパケット化されて送受される。
【0023】
図1において、10は、無線LAN用アクセスポイント装置(以下、単にアクセスポイント装置という)であり、有線LAN11を通じてサーバ装置12に接続されている。そして、サーバ装置12は、この例の電話通信システムの場合には、電話通信中継交換装置(例えばボタン電話装置の主装置に対応)の役割をするものであり、ゲートウエイ13を通じて外部ネットワーク、この例においては、公衆交換電話網(PSTN;Public Switched Telephone Network)14にも接続される。
【0024】
アクセスポイント装置10に対しては、1個または複数個の無線LAN用端末側ステーション装置(以下、単にステーション装置という)21,22,・・・,2n(nは1以上の整数)が設けられ、それぞれ無線リンクにより接続される。アクセスポイント装置10とステーション装置21,22,・・・,2nとの間で形成される無線リンクは、無線LAN15を構成する。
【0025】
この例では、ステーション装置21,22,・・・,2nのそれぞれには、通信端末の例としてのパケット電話機31,32,・・・,3nが接続される。
【0026】
サーバ装置12は、無線LAN15にステーション装置21,22,・・・,2nを介して接続されるパケット電話機31,32,・・・,3nについての、無線LAN15上のアドレス情報を管理している。
【0027】
そして、サーバ装置12は、この管理しているアドレス情報を用いて、この実施形態では、パケット電話機31,32,・・・,3nのいずれか一つのパケット電話機と、パケット電話機31,32,・・・,3nの他の一つのパケット電話機との間で、無線LAN15およびサーバ装置12を通じて、いわゆる内線通話を行なうことが可能とされている。
【0028】
外部ネットワーク14を通じて相手方から到来する着信は、ゲートウエイ13を通じてサーバ装置12に渡される。サーバ装置12は、当該着信の情報を解析し、パケット電話機31,32,・・・,3nのうちの特定のパケット電話機を指定する情報が含まれている場合には、そのパケット電話機に宛てて、その他の場合には、すべてのパケット電話機に宛てて、当該着信の情報をパケット化して、アクセスポイント装置10および無線LAN15を通じてステーション装置21,22,・・・,2nに送る。
【0029】
ステーション装置21,22,・・・,2nは、当該着信をパケット電話機31,32,・・・,3nに転送する。パケット電話機31,32,・・・,3nは、当該着信を例えばベル鳴動などにより、ユーザに通知する。パケット電話機31,32,・・・,3nのいずれかのユーザがこの着信に応答すると、その応答メッセージが、当該応答のあったパケット電話機からステーション装置を通じ、無線LAN15を通じてアクセスポイント装置10に伝送される。
【0030】
アクセスポイント装置10は、応答をゲートウエイ13を通じて外部ネットワーク14に送出し、相手方に通知する。これにより、無線LAN15を通じた通話路が形成され、無線LAN15を通じて音声パケットの伝送がなされて通話がなされる。
【0031】
パケット電話機31,32,・・・,3nのいずれかのユーザが発信の操作をした場合には、上述とは逆の経路で、発信の相手先に着信され、当該発信の相手先が応答すれば、無線LAN15を通じた通話路が形成され、無線LAN15を通じて音声パケットの伝送がなされて通話がなされる。
【0032】
この場合に、この実施形態では、アクセスポイント装置10は、通信パケットを解析して、無線LAN15における通信の混雑状況を判定し、これ以上通信を増やすとストリーミング情報としての通話音声の品質を維持できないと判定したときには、無線LAN15を通じてステーション装置21,22,・・・,2nに対して、追加伝送路の形成禁止の指示を制御情報として送信する。
【0033】
無線LAN15を通じて通話のための通信を行なっていないステーション装置は、この制御情報を受け取り、当該制御情報を自己が接続されているパケット電話機に転送する。
【0034】
当該制御情報を受け取ったパケット電話機は、無線LAN15の通信混雑により、追加伝送路の形成禁止を認識し、そのための動作を行なう。すなわち、この実施形態においては、当該パケット電話機に通信路追加禁止手段を設ける。
【0035】
この通信路追加禁止手段は、この例においては、無線LAN15の通信混雑の通知を受けたときに、ユーザから発信要求があると、例えばユーザに対してパケット電話機のハンドセットを通じてビジートーンを送って、無線LAN15が混雑により使用不能であることを通知する機能手段を含む。
【0036】
また、通信路追加禁止手段は、無線LAN15の通信混雑の通知を受けたときに、着信が、当該パケット電話機にあったときには、パケット電話機が、当該着信に対して、無線LAN15が混雑により使用不能であることを示す情報をステーション装置に送る機能を含む。ステーション装置は、この無線LAN15が混雑により使用不能であることを示す情報を無線LAN15およびアクセスポイント装置10を介してサーバ装置12に送る。
【0037】
そして、この無線LAN15が混雑により使用不能であることを示す情報を受けたサーバ装置12は、当該着信を送ってきた相手先(内線着信の場合にはパケット電話機、外線着信の場合にはゲートウエイおよび外部ネットワークを通じた相手先)に、例えば混雑による着信が不可であることを通知する。
【0038】
以上により、無線LAN15が混雑中に無線リンクが追加されて、現在通信中の通話音声の品質が劣化してしまうことを防止すると共に、新たに、通話品質の悪い通話路が追加されてしまうことも防止することができる。
【0039】
<アクセスポイント装置10のハードウエア構成>
図2は、アクセスポイント装置10のハードウエア構成例を示すブロック図である。
【0040】
この例のアクセスポイント装置10は、例えばマイクロコンピュータからなる制御部101と、有線LANインターフェース(図ではインターフェースはI/Fと記載する。以下同じ)102と、送信用処理回路103と、受信用処理回路104と、送信アンプ105と、受信アンプ106と、アンテナ分配回路107と、送信アンテナ108と、受信アンテナ109とを備えて構成される。
【0041】
有線LANインターフェース102は、この例では、有線LAN11を通じてサーバ装置12に接続されている。送信アンテナ108および受信アンテナ109は、無線LAN15を通じてのパケットの送受を行なうためのものである。
【0042】
アクセスポイント装置10では、有線LANインターフェース102を通じて得たサーバ装置12からの送信用パケットを、制御部101の制御に応じて送信用処理回路103およびアンプ105、また、アンテナ分配回路107を介して送信アンテナ108に供給して、ステーション装置に対して無線送信する。
【0043】
また、受信アンテナ109を通じて受信したステーション装置からのパケットは、アンテナ分配回路107およびアンプ106を通じて受信用処理回路104に供給される。そして、受信用処理回路104からのパケットは、制御部101に供給される。
【0044】
制御部101は、受信したパケットを解析し、それが音声情報のパケットや呼制御用のパケットであるときには、有線LANインターフェース102および有線LAN11を通じてサーバ装置12に送出する。
【0045】
サーバ装置12は、受信したパケットが呼制御用のパケットであるときには、当該呼制御パケットを解析し、外部への発信のときには、ゲートウエイ13を通じて外部ネットワーク14に当該パケットを送出する。また、解析の結果、内線通話の呼制御パケットであるときには、有線LAN11を通じてアクセスポイント装置10に送る。
【0046】
アクセスポイント装置10は、これを有線LANインターフェース102を通じて受け取り、送信用処理回路103およびアンプ105、また、アンテナ分配回路107を介して送信アンテナ108に供給して、ステーション装置に対して無線送信する。
【0047】
制御部101は、マイクロコンピュータによるソフトウエアにより実現される機能として、図2の機能ブロックに示すような機能を備える。
【0048】
上述したように、無線LAN15には、音声パケットの他、呼制御のためのメッセージの制御パケットなどが伝送されるが、アクセスポイント装置10は、それらのパケットの種類を、パケットヘッダ情報から識別する機能を備える。すなわち、アクセスポイント装置10の制御部101は、このアクセスポイント装置10を通過するパケットが、音声情報を伝送するパケットであるか、制御情報その他の情報を伝送するパケットであるかのパケットの種別を、パケットヘッダ情報から識別するためのパケット識別手段111を備える。
【0049】
そして、このパケット識別手段111で識別したパケットの内の音声パケットの情報を必要伝送帯域演算手段112に送る。必要伝送帯域演算手段112は、予め定められた一定時間からなる単位時間毎に、音声パケット数と、音声パケット長と、伝送レートとにより、音声情報が必要とする伝送帯域を演算して求める。すなわち、単位時間の間に無線LAN15を送受信されてアクセスポイント装置10を通過した音声パケットについて、そのパケット数、パケット長、伝送レートから、当該音声情報についての必要伝送帯域を求める。
【0050】
この場合に、音声パケットは、ユニキャストで伝送しているときは相手端末(ステーション装置を通じたパケット電話機)の距離などに応じてアクセスポイント装置10で決定されている。相手端末との距離は、例えば受信電界強度により算出することができる。また、マルチキャスト音声の場合には、アクセスポイント装置10では、最低音声伝送レートとして計算される。
【0051】
必要伝送帯域演算手段112で求められた通信中の音声情報についての必要伝送帯域の情報は、無線LAN状態判別手段113に供給される。無線LAN状態判別手段113は、予め設定されている、これ以上通信を増やすと音声情報の品位を維持できないとされる音声情報についての許容伝送帯域からなる閾値と、必要伝送帯域演算手段112からの必要伝送帯域とを比較する。
【0052】
そして、無線LAN状態判別手段113の判別結果は、無線LAN状態信号送出手段114に供給される。無線LAN状態信号送出手段114は、無線LAN状態判別手段113での比較結果が、必要伝送帯域が閾値よりも小さいことを示しているときには、無線LAN15は通常動作が可能であるので、無線LAN15の状態信号として、「通常動作」を示す制御情報を、無線LAN15に送出するようにする。
【0053】
また、無線LAN状態信号送出手段114は、無線LAN状態判別手段113での比較結果が、必要伝送帯域が閾値を越えていることを示しているときには、無線LAN15に、これ以上の無線伝送路を増やすと音声情報の品質を維持できないと判別して、無線LAN15の状態信号として、混雑により使用不可を示す「パスビジー」を示す制御情報を、無線LAN15に送出するようにする。
【0054】
<ステーション装置のハードウエア構成>
ステーション装置21,22,・・・,2nのそれぞれは、基本的には、アクセスポイント装置10とほぼ同様の構成を有する。図3に、ステーション装置の構成例のブロック図を示す。
【0055】
すなわち、ステーション装置のそれぞれは、例えばマイクロコンピュータからなる制御部201と、端末インターフェース202と、送信用処理回路203と、受信用処理回路204と、送信アンプ205と、受信アンプ206と、アンテナ分配回路207と、送信アンテナ208と、受信アンテナ209とを備えて構成される。
【0056】
端末インターフェース202は、この例では、パケット電話機のそれぞれに接続されている。送信アンテナ208および受信アンテナ209は、無線LAN15を通じてのパケットの送受を行なうためのものである。
【0057】
ステーション装置のそれぞれは、パケット電話機からの呼設定メッセージのパケットや通話音声情報のパケットを送信アンテナ208を通じてアクセスポイント装置10に送信する。また、アクセスポイント装置10からの受信パケットを、端末インターフェース202を通じてパケット電話機に送る。
【0058】
<パケット電話機のハードウエア構成例>
パケット電話機31,32,・・・,3nは、全く同一のハードウエア構成を備える。図4に、一つのパケット電話機のハードウエア構成例を示す。この実施の形態のパケット電話機は、図4に示すように、端末本体300と、ハンドセットHSとからなる。ハンドセットHSは、図示を省略したが、送話器を構成するマイクロホンと、送話アンプと、受話器を構成するスピーカと、受話アンプとを備えている。
【0059】
端末本体300は、コンピュータにより構成されており、CPU(Central Processing Unit)310に対して、システムバス311を介して、ROM(Read Only Memory)312と、RAM(Random Access Memory)313と、ディスプレイコントローラ314と、操作入力インターフェース316と、ステーションインターフェース318と、パケット分解/生成部319と、音声データ入出力インターフェース320とが接続されている。
【0060】
ディスプレイコントローラ314には、ディスプレイ315が接続されており、このディスプレイ315の表示画面には、CPU310の制御にしたがった表示が行われる。
【0061】
また、操作入力インターフェース316には、テンキー、カーソルキーやその他の操作キーを含む操作入力部317が接続されている。CPU310は、操作入力インターフェース316を介して操作入力部317を通じて使用者がいずれの入力キーを操作したかを認識し、その認識結果に基づいて、キー入力操作に応じた処理をROM312のプログラムに従って実行する。
【0062】
ROM312には、無線LAN15の状態信号に応じた発信時や着信時の処理シーケンスを実行するプログラム、その他の処理を実行するためのプログラムなどが記憶されている。この例では、通信路追加禁止手段は、このソフトウエアプログラムの一つとして構成されている。
【0063】
RAM313は、主としてROM312のプログラムがCPU310によって実行される際にワークエリアとして使用される。
【0064】
ステーションインターフェース318は、ステーション装置に接続され、当該ステーション装置を通じて送られてくるパケット化データを取り込み、また、LAN31Aにパケット化データを送出するための機能を備える。
【0065】
パケット分解/生成部319は、インターフェース318により取り込んだパケット化データを分解して、制御データや音声データを得る機能と、送信する制御データや音声データをパケット化して送出するパケット化データを生成する機能を有する。このパケット分解/生成部319は、パケット化データを分解したり、生成したりするためのバッファメモリを備える。
【0066】
なお、このパケット分解/生成部319のパケット分解処理機能や生成処理機能は、CPU310と、ROM312とにより、ソフトウエアとして実現することもできる。
【0067】
音声データ入出力インターフェース320は、パケット分解されて得られた音声データをアナログ音声信号に変換してハンドセットHSに供給し、また、ハンドセットHSから入力されるアナログ音声信号をデジタル信号に変換して取り込む機能を備える。
【0068】
<アクセスポイント装置の処理動作>
アクセスポイント装置10は、無線LAN15を伝送されるパケットが当該アクセスポイント装置10を通過するごとに、パケットの統計処理を行なう。図5は、その処理のためのフローチャートである。
【0069】
すなわち、アクセスポイント装置10の制御部101では、無線LAN15を伝送されるパケットが通過したか否か判別し(ステップS1)、パケットの通過を判別しなかったときには、その他の処理を実行する(ステップS2)。また、ステップS1で、無線LAN15を伝送されるパケットの通過を判別したときには、当該パケットが音声パケットか、それ以外かを判別する(ステップS3)。
【0070】
そして、音声パケットと、その他のパケットに分離して、それらのパケットの情報を蓄積する(ステップS4)。ステップS4の後は、ステップS1に戻り、以上の動作を繰り返す。
【0071】
そして、アクセスポイント装置10は、前述した予め定めた一定時間から成る単位時間毎に、図6の処理ルーチンを起動して、無線LAN15を伝送されている音声情報についての必要伝送帯域を演算して求める。
【0072】
すなわち、先ず、アクセスポイント装置10の制御部101は、前記単位時間の間に蓄積された音声パケットについて、パケット数、パケット長、および各パケットの伝送速度を用いて、それらの音声情報が必要とする伝送帯域(必要伝送帯域)を演算して求める(ステップS11)。
【0073】
次に、予め設定されている、これ以上通信を増やすと音声情報の品位を維持できないとされる音声情報についての許容伝送帯域からなる閾値を、求めた必要伝送帯域が超えたか否か判別する(ステップS12)。
【0074】
そして、ステップS12で、求めた必要伝送帯域が前記閾値を超えていないと判別したときには、無線LAN15の状態情報信号(制御パケット)として、無線通信路を追加可能であることを示す「通常動作」を、無線LAN15を通じてステーション装置21,22,・・・,2nに対して送出する(ステップS13)。
【0075】
また、ステップS12で、求めた必要伝送帯域が前記閾値を超えていると判別したときには、無線LAN15の状態情報信号(制御パケット)として、無線通信路の追加を禁止することを示す「パスビジー」を、無線LAN15を通じてステーション装置21,22,・・・,2nに対して送出する(ステップS14)。
【0076】
ステップS13およびステップS14でアクセスポイント装置10から送出される状態情報信号は、無線LAN15を通じて通信中でないステーション装置を通じて、それらの接続されているパケット電話機に転送される。
【0077】
前記状態情報信号の送出を終了すると、アクセスポイント装置10の制御部101では、それまでに蓄積していたパケットの統計情報を廃棄して(ステップS15)、この図6の処理ルーチンを抜ける。
【0078】
<パケット電話機の処理動作>
上述の無線LAN15の状態情報信号を受信したときのパケット電話機の動作を、図7〜図9のフローチャートを参照しながら説明する。
【0079】
すなわち、パケット電話機のCPU310は、状態情報信号のパケットを受信したか否か判別し(ステップS21)、受信しなかったと判別したときには、その他の処理を行なう(ステップS22)。また、ステップS21で、状態情報信号のパケットを受信したと判別したときには、CPU310は、受信した状態情報信号を解析し(ステップS23)、「通常動作」であるか、「パスビジー」であるか判別する(ステップS24)。
【0080】
そして、ステップS24で、「通常動作」であると判別したときには、CPU301は、例えばRAM313の無線LAN15の状態情報記憶エリアに、「通常動作」を書き込む(ステップS25)。また、ステップS24で、「パスビジー」であると判別したときには、CPU310は、RAM313の無線LAN15の状態情報記憶エリアに、「パスビジー」を書き込む(ステップS26)。そして、ステップS25またはステップS26の後は、ステップS21に戻って上述の動作を繰り返す。
【0081】
次に、パケット電話機に着信(着呼)があった場合の処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0082】
パケット電話機のCPU310は、着信があったか否か判別し(ステップS31)、無ければその他の処理を行なう(ステップS32)。
【0083】
着信があったと判別したときには、CPU310は、RAM313の状態情報信号エリアを参照し(ステップS33)、無線LAN15の状態がパスビジーになっているかどうか判別する(ステップS34)。
【0084】
RAM313の状態情報信号エリアが、「通常動作」であって、パスビジーではないと判別したときには、CPU310は、パケット電話機において、着信時の鳴動をさせ(ステップS35)、通常の着信処理ルーチンに移行する。
【0085】
また、ステップS34で、無線LAN15の状態が、パスビジーであると判別したときには、CPU310は、無線LAN15が混雑により使用不可であることを示す「ビジー」の情報を、ステーション装置およびアクセスポイント装置10を通じてサーバ装置12に戻す(ステップS36)。そして、この処理ルーチンを終了する。
【0086】
上述のように、無線LAN15の状態情報が、「パスビジー」の状態であるときには、サーバ装置12は、パケット電話機からの「ビジー」の情報を受け取る。そして、サーバ装置12は、この「ビジー」の情報を受け取ると、その旨を内線通話の場合には、発信をしたパケット電話機側に通知する。この通知を受けた、発信をしたパケット電話機は、例えばユーザにビジー音を聴取させる。すると、発信をしたユーザは、通話が不可であることを認知して、発信を中止するので、無線LAN15には、新たな無線通信路は形成されず、伝送中の音声情報の品質が維持される。
【0087】
次に、パケット電話機に発信(発呼)があった場合の処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0088】
先ず、パケット電話機のCPU310は、ユーザによる発信操作があったか否か判別する(ステップS41)。ユーザによる発信操作が無かったと判別したときには、その他の処理を行なう(ステップS42)。
【0089】
ステップS41で、ユーザによる発信操作があったと判別したときには、CPU310は、RAM313の状態情報信号エリアを参照し(ステップS43)、無線LAN15の状態がパスビジーになっているかどうか判別する(ステップS44)。
【0090】
RAM313の状態情報信号エリアが、「通常動作」であって、パスビジーではないと判別したときには、CPU310は、パケット電話機における通常の発信処理ルーチンに移行する。
【0091】
また、ステップS44で、無線LAN15の状態が、パスビジーであると判別したときには、CPU310は、無線LAN15が混雑により使用不可であることを示すビジー音のハンドセットHSに送る(ステップS36)。そして、この処理ルーチンを終了する。
【0092】
上述のように、無線LAN15の状態情報が、「パスビジー」の状態であるときには、発呼操作を行ったユーザは、ハンドセットHSの受話器からのビジー音を聴取することで、発信を中止するので、無線LAN15には、新たな無線通信路は形成されず、伝送中の音声情報の品質が維持される。
【0093】
以上の無線LANシステムにおける動作のシーケンスを、図10に示す。すなわち、アクセスポイント装置10は、一定時間毎に無線LAN15の状態情報を、ステーション装置を通じてパケット電話機に送っている。そして、無線LAN15の状態が「通常動作」である間は、パケット電話機では、着信を受けることもできるし、発信を行なうこともできる。
【0094】
しかし、アクセスポイント装置10で、無線LAN15の状態として「パスビジー」を検出すると、状態情報として、「パスビジー」がステーション装置を通じてパケット電話機に送られる。このため、パケット電話機に着信があったときには、パケット電話機は、当該着信に対して「ビジー」を返して、着信に対して応答せず、新たな無線通信路の形成が禁止される。
【0095】
また、この「パスビジー」の状態で発信操作がパケット電話機であると、発信ユーザにビジーが通知されて、新たな無線通信路の形成が禁止される。
【0096】
[他の実施形態]
以上の実施形態は、通信路追加禁止手段がパケット電話機に設けられた場合であるが、通信路追加禁止手段は、ステーション装置に、例えばそのソフトウエアにより設けることもできる。
【0097】
その場合には、図11に示すように、アクセスポイント装置10からの無線LAN15の状態情報信号は、ステーション装置21,22,・・・,2nに送られれば良く、ステーション装置21,22,・・・,2nは、無線LAN15の状態情報信号を、パケット電話機31,32,・・・,3nに転送する機能を備える必要はない。
【0098】
そして、この図11の例の場合には、「パスビジー」状態においては、パケット電話機への着信時には、パケット電話機には、着信は到達させずに、ステーション装置が、当該着信に対してビジーを返すようにし、また、パケット電話機からの発呼があったときには、ステーション装置がパケット電話機にビジーを返し、これを受け取ったパケット電話機がユーザに対してビジー音を送出するようにする。
【0099】
また、通信路追加禁止手段は、パケット電話機やステーション装置ではなく、サーバ装置12に設けるようにしてもよい。その場合には、図12に示すように、アクセスポイント装置10からの無線LAN15の状態情報信号は、サーバ装置12に送られる。
【0100】
そして、この図12の例の場合には、「パスビジー」状態においては、着信に対しては、サーバ装置12がビジーを返すようにし、また、パケット電話機からの発呼があったときには、サーバ装置12からアクセスポイント装置10およびステーション装置を介してパケット電話機にビジーを返し、これを受け取ったパケット電話機がユーザに対してビジー音を送出するようにする。
【0101】
また、以上の実施形態は、無線LANシステムを、電話システムに適用した場合の例であるが、これに限られるものではないことは言うまでもない。
【0102】
すなわち、図13に示すようなAV(Audio Visual(音声情報と映像情報))情報をパケット化して、伝送する無線LANシステムにも適用可能である。
【0103】
すなわち、図13においても、アクセスポイント装置10と、ステーション装置21,22,・・・,2nとにより無線LAN15を構成する。そして、アクセスポイント装置10には、AV用サーバ装置120をLAN11を通じて接続する。
【0104】
また、ステーション装置21,22,・・・,2nは、AV電送装置41,42,・・・,4nのそれぞれに接続される。
【0105】
この図13のシステムにおいては、AV電送装置41,42,・・・,4nは、サーバ装置120からAV情報をダウンロードし、また、サーバ装置120へAV情報をアップロードする。また、AV電送装置41,42,・・・,4nの一つから、他の一つに対して、サーバ装置120を介してAV情報の転送をする。
【0106】
この図13のシステムの場合においても、アクセスポイント装置10で無線LAN15のパスビジーの状態を検出するように構成することにより、上述と同様の処理動作を行なうことができ、上述の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0107】
[その他の変形例]
上述の実施の形態では、ステーション装置は端末装置とは別個のアダプタの構成とされているが、このアダプタの構成としては、端末装置に対して、ケーブルで接続される構成に限られるものではない。例えば、ステーション装置をカード型の構成とし、端末装置に当該カードを挿入することにより、端末装置とステーション装置とを接続するように構成してもよい。
【0108】
また、ステーション装置は端末装置に内蔵させる構成としてもよい。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、音声情報や映像情報などのストリーミング情報の伝送品質の劣化を防止できる無線LANシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による無線LANシステムの実施形態を示すブロック図である。
【図2】この発明による無線LANシステムの実施形態に用いられるアクセスポイント装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】この発明による無線LANシステムの実施形態に用いられるステーション装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】この発明による無線LANシステムの実施形態に用いられるパケット電話機の構成例を示すブロック図である。
【図5】この発明による無線LANシステムの実施形態における処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】この発明による無線LANシステムの実施形態における処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】この発明による無線LANシステムの実施形態における処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】この発明による無線LANシステムの実施形態における着呼時の処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】この発明による無線LANシステムの実施形態における発呼時の処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】この発明による無線LANシステムの実施形態における処理動作を説明するための処理シーケンス図である。
【図11】この発明による無線LANシステムの他の実施形態における処理動作を説明するための処理シーケンス図である。
【図12】この発明による無線LANシステムの他の実施形態における処理動作を説明するための処理シーケンス図である。
【図13】この発明による無線LANシステムの他の実施形態の構成図である。
【符号の説明】
10 アクセスポイント装置
12 サーバ装置
21,22,・・・,2n ステーション装置
31,32,・・・,3n パケット電話機
Claims (9)
- 無線LAN(Local Area Network)用アクセスポイント装置と、前記アクセスポイント装置に対して、無線LANを通じて接続される1または複数個の無線LAN用端末側ステーション装置とを含んで構成され、前記無線LANを通じて伝送される情報にストリーミング情報が含まれる無線LANシステムにおいて、
前記アクセスポイント装置は、
前記無線LANを通じて送受しているストリーミング情報が必要とする必要伝送帯域を演算する演算手段と、
前記演算手段で求められた前記必要伝送帯域が、前記ストリーミング情報の品質が考慮されて予め定められた閾値を超えたか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段で、前記必要伝送帯域が、前記閾値を超えたと判別されたときに、前記必要伝送帯域が、前記閾値を超えたことを示す制御情報を前記端末側ステーション装置に送る制御情報送出手段と、を備え、
前記端末側ステーション装置は、前記ストリーミング情報を送受する通信端末に接続されると共に、前記通信端末に前記制御情報を転送するようにする手段を備え、
前記通信端末は、前記制御情報に基づいて、前記必要伝送帯域が前記閾値を超えたと認識したときには、前記無線LANにおける情報通信路の追加を禁止するようにするための通信路追加禁止手段を備えることを特徴とする無線LANシステム。 - 請求項1に記載の無線LANシステムにおいて、
前記通信路追加禁止手段は、
前記制御情報により前記必要伝送帯域が前記閾値を超えていると認識している状態において、前記無線LANを通じて前記通信端末に対する情報の着信があったときには、前記無線LANの使用不可通知を前記端末側ステーション装置に送出し、前記通信端末に対する発信要求があったときには、当該発信要求をしたユーザに対して前記無線LANの使用不可を通知する手段からなることを特徴とする無線LANシステム。 - 無線LAN(Local Area Network)用アクセスポイント装置と、前記アクセスポイント装置に対して、無線LANを通じて接続される1または複数個の無線LAN用端末側ステーション装置とを含んで構成され、前記無線LANを通じて伝送される情報にストリーミング情報が含まれる無線LANシステムにおいて、
前記アクセスポイント装置は、
前記無線LANを通じて送受しているストリーミング情報が必要とする必要伝送帯域を演算する演算手段と、
前記演算手段で求められた前記必要伝送帯域が、前記ストリーミング情報の品質が考慮されて予め定められた閾値を超えたか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段で、前記必要伝送帯域が、前記閾値を超えたと判別されたときに、前記必要伝送帯域が、前記閾値を超えたことを示す制御情報を前記端末側ステーション装置に送る制御情報送出手段と、を備え、
前記端末側ステーション装置は、
前記ストリーミング情報を送受する通信端末に接続されると共に、前記制御情報に基づいて、前記必要伝送帯域が前記閾値を超えたと認識したときには、前記無線LANにおける情報通信路の追加を禁止するようにするための通信路追加禁止手段を備えることを特徴とする無線LANシステム。 - 請求項3に記載の無線LANシステムにおいて、
前記通信路追加禁止手段は、
前記制御情報により前記必要伝送帯域が前記閾値を超えていると認識している状態において、前記無線LANを通じて前記通信端末に対する情報の着信があったときには、前記無線LANの使用不可通知を前記無線LANを通じて前記アクセスポイント装置に送出し、前記通信端末から発信要求があったときには、前記通信端末に対して前記無線LANの使用不可通知を送出する手段からなることを特徴とする無線LANシステム。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の無線LANシステムにおいて、
前記演算手段は、予め定められた一定周期で、当該一定周期内で伝送された前記ストリーミング情報が必要とする必要伝送帯域を演算し、
前記判別手段は、前記一定周期で、前記演算手段で求められた前記必要伝送帯域が前記ストリーミング情報の品質が考慮されて予め定められた閾値を超えたか否かを判別し、
前記制御情報送出手段は、前記判別手段での判別結果を示す制御情報を、前記一定周期で前記端末側ステーション装置に送ることを特徴とする無線LANシステム。 - 無線LAN(Local Area Network)用アクセスポイント装置と、前記アクセスポイント装置に対して、無線LANを通じて接続される1または複数個の無線LAN用端末側ステーション装置とを含んで構成され、前記無線LANを通じて伝送される情報にストリーミング情報が含まれる無線LANシステムにおいて、
前記アクセスポイント装置は、
サーバ装置に接続されていると共に、
前記無線LANを通じて送受しているストリーミング情報が必要とする必要伝送帯域を演算する演算手段と、
前記演算手段で求められた前記必要伝送帯域が、前記ストリーミング情報の品質が考慮されて予め定められた閾値を超えたか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段で、前記必要伝送帯域が、前記閾値を超えたと判別されたときに、前記必要伝送帯域が、前記閾値を超えたことを示す制御情報を前記サーバ装置に送る制御信号送出手段と、を備え、
前記サーバ装置は、
前記必要伝送帯域が前記閾値を超えたことを示す制御情報を受信したときに、前記無線LANにおける情報通信路の追加を禁止する通信路追加禁止手段を備えることを特徴とする無線LANシステム。 - 請求項6に記載の無線LANシステムにおいて、
前記通信路追加禁止手段は、
前記制御情報により前記必要伝送帯域が前記閾値を超えていると認識している状態において、前記無線LANにおける情報通信路の追加となる情報送出を禁止すると共に、前記端末側ステーション装置からの発信要求を受信したときには、前記端末側ステーション装置側に対して前記無線LANの使用不可通知を送出する手段からなることを特徴とする無線LANシステム。 - 請求項6〜請求項7のいずれかに記載の無線LANシステムにおいて、
前記演算手段は、予め定められた一定周期で、当該一定周期内で伝送された前記ストリーミング情報が必要とする必要伝送帯域を演算し、
前記判別手段は、前記一定周期で、前記演算手段で求められた前記必要伝送帯域が前記ストリーミング情報の品質が考慮されて予め定められた閾値を超えたか否かを判別し、
前記制御情報送出手段は、前記判別手段での判別結果を示す制御情報を、前記一定周期で前記サーバ装置に送ることを特徴とする無線LANシステム。 - 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の無線LANシステムにおいて、
前記無線LANにおいては、情報はパケット形式で伝送されるものであり、前記演算手段は、前記ストリーミング情報のパケットと、その他のパケットとを識別して、前記必要伝送帯域を演算することを特徴とする無線LANシステム。
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