JP2005031444A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】機能拡張用のオプション装置を取付け可能であり、光ビームを被走査面を有する像担持体に夫々走査して静電潜像を形成し、これらの静電潜像を各光ビームのカラー画像情報に対応するトナーで可視像化したのち、最終的にこれら可視像をシート状媒体上に転写して画像を得る画像形成装置において、オプション装置(機器)を必要な時にだけ使用可能とする手段を提供すること。
【解決手段】画像形成装置の本体内部より引き出すことができるオプション装置の取付け板9(9’)を設けた。
【選択図】図11
【解決手段】画像形成装置の本体内部より引き出すことができるオプション装置の取付け板9(9’)を設けた。
【選択図】図11
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル複写機、レーザプリンタ、レーザファクシミリ等の画像形成装置であって、オプション装置(機器)を追加装備して機能拡張を図ることができる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の画像形成装置は、省スペース、多機能であるが、使用頻度の少ない特定機能はオプション装置として用意することが多い。この場合、オプション装置は標準モデルに対して後付けされることが多く、従来は画像形成装置の外周に取り付けられることが多かった。
【0003】
画像形成装置外周にオプション装置を取り付けた場合、機械の設置面積が大きくなり、標準モデルが小さくてもオプション装置の取り付けによって結果的に画像形成装置の全体設置面積を大きくとらざるを得かった。
【0004】
また、フル装備の場合などでは、様々なオプション装置が画像形成装置の外周に散在するため、お客様にまとまりのない印象を与えていた。特に使用頻度が少ないオプション装置に関しては、当該画像形成装置使用時において、必要がないときにも常設で、通電されるので、無駄な電力を消費していることが多かった。
【0005】
一方、従来、画像形成装置においてユーザーの希望する機能以上の過剰品質機能を備えたものがあり、省スペース、省コストの上から問題となっていることから、画像形成工程に関る各手段を工程毎に分割してユニット化し、複数の工程別ユニットの中から幾つかの工程別ユニットを選択し、画像形成装置本体のユニット収納部に連結収納して所望の画像形成モードを実行可能に装置構成する公知技術がある(例えば、特許文献1、2参照)。
【0006】
しかし、上記公知技術では、工程毎に分割してユニット化する概念になじまないオプション装置については、依然として雑多に装置本体まわりに装着されることから、装置本体の標準モデルが小さくてもオプション装置の取り付けによって結果的に画像形成装置の全体設置面積が大きくなるという問題を解決することができない。
【0007】
また、電力消費型のオプション装置を装備した場合、画像形成装置全体の使用電力が増すが、従来それを見越して画像形成装置本体に大容量の電源装置を具備するようにしており、かかる装置ではオプション装置を付加しない構成を選択したユーザにとって、必要以上の大容量の電源装置が装備されていることになり、運転コストに無用の負担を費やしていた。
【0008】
【特許文献1】
特開平5−310365号公報
【特許文献2】
特開平5−307281号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、オプション装置(機器)を必要な時にだけ使用可能とする画像形成装置または当該画像形成装置に用いる部材を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を達成するため以下の構成とした。
(1). 画像形成装置の機能拡張用のオプション装置を取付け可能であり、画像形成装置本体と接続可能である機能拡張用のオプション装置の取付け板において、前記オプション装置の取付け板は、前記画像形成装置の本体内部より引き出すことができることとした(請求項1)。
(2). (1)記載のオプション装置の付け板において、前記オプション装置の取付け板は、引き出し量が制限可能とした(請求項2)。
(3). (1)記載のオプション装置の取付け板において、前記オプション装置の取付け板は、停止位置の保持が可能とした(請求項3)。
(4). (3)記載のオプション装置の取付け板において、前記オプション装置の取付け板は、引き出し量に応じた複数の停止位置を有することとした(請求項4)。
(5). 画像形成に付帯する機能拡張用オプション装置を任意に選択して増設することが可能な画像形成装置であり、該オプション装置の増設に際してオプション装置用電源を当該画像形成装置本体に取り付けることにより前記オプション装置が動作する画像形成装置において、前記オプション装置用電源のインターロックスイッチを具備していることとした(請求項5)。
(6). (5)記載の画像形成装置において、前記オプション装置用電源には可動式の把手が設けられると共に、前記オプション装置用電源と当該画像形成装置本体との間には、該把手により動作させられて当該画像形成装置の定位置に前記オプション装置用電源を位置保持するロック機構が設けられていることとした(請求項6)。
(7). (6)記載の画像形成装置において、前記オプション装置用電源の内部にインターロックスイッチが設けられていて、前記インターロックスイッチは前記把手の操作に連動してオンオフが切換えられることとした(請求項7)。
(8). 画像形成に付帯する機能拡張用オプション装置を任意に選択して増設することが可能な画像形成装置において、前記機能拡張用オプション装置を取付けるオプション装置の取付け板を具備し、かつ、該取付け板には当該画像形成装置本体との接続用コネクタが設けられていることとした(請求項8)。
(9). (8)の記載の画像形成装置において、前記接続用コネクタが当該画像形成装置本体と接続されたときに該接続を検知する手段を有することとした(請求項9)。
(10). (8)又は(9)記載の画像形成装置において、前記接続用コネクタが当該画像形成装置本体に接続されたときに、当該オプション装置の取付け板に取付けられた機能拡張用オプション装置のオプション情報を認識可能とした(請求項10)。
(11). (10)記載の画像形成装置において、前記機能拡張用オプション装置についての情報を、当該画像形成装置の操作パネルに表示可能とした(請求項11)。
(12). 画像形成装置の本体装置内部から引き出し可能であり、把手を具備した引き出しを有する画像形成装置において、前記引き出しは、複数の停止位置で停止位置決め保持が可能であり、画像形成装置の機能拡張用のオプション装置を取付け可能なオプション装置の取り付け板とした(請求項12)。
(13). (12)記載の画像形成装置において、前記オプション装置の取付け板は、前記複数の各停止位置での停止位置決め保持を解除する停止位置決め保持の解除手段を有することとした(請求項13)。
(14). (12)又は(13)記載の画像形成装置において、前記把手部には、当該引出しの前記複数の停止位置での停止位置決め保持を解除する解除手段が付帯して設けられていることとした(請求項14)。
(15). 機能拡張用のオプション装置を取付け可能であり、光ビームを被走査面を有する像担持体に夫々走査して静電潜像を形成し、これらの静電潜像を各光ビームのカラー画像情報に対応するトナーで可視像化したのち、最終的にこれら可視像をシート状媒体上に転写して画像を得る画像形成装置において、機能拡張用のオプション装置を取付ける手段として(1)乃至(4)、或いは(8)乃至(14)記載のオプション取付け板を具備し、又は、(5)乃至(7)記載のインターロックスイッチを具備した(請求項15)。
【0011】
【発明の実施の形態】
[1] 請求項1〜4、12〜14関連
本発明の実施例について記す。図1において、画像形成装置の一例としての複写機本体1aは、画像読取部2、画像加工部3、画像書込部4から構成されている。画像読取部2は、原稿を読み取る機能を有する部分であり、原稿を搬送する自動原稿送り装置(ADF)と、原稿を光学的に読み取り、電気信号に変換するスキャナーからなる。画像加工部3は読み取られた原稿の情報を編集する機能を有し、原稿情報の字体を部分的に変えたり、回転させたりすることができる。
【0012】
画像書込み部(印刷部)は、所謂プリンタ部であり、よく知られるように感光体ドラムのまわりに帯電、露光、現像、転写、クリーニングの各機器が配置されていて、給紙部から搬送されてくるシート状媒体(以下、用紙という。)に情報が印刷される。
【0013】
複写機は複合機といわれるように、多機能化により様々な機能拡張用のオプション装置(機器)を選択して取付けることができ、ユーザーのニーズに合わせ幅広く対応することが可能である。
【0014】
機能拡張用のオプション装置(機器)としては、例えば、図1に示したように、キーボードなどの入出力機器5、トナー消費量を抑える画像を部分的に白黒反転させるタッチパネルなどによる画像加工用エディタ6、ファクシミリ7、利用者管理用の各種IDリーダ、画像加工用各種エディタ、入力に用いた原稿や、出力された画像を記録した用紙類を置く置き棚などがある。
【0015】
ここでは、かかる構成の複写機本体1aにオプション装置(機器)がある場合は該オプション装置(機器)を含めて全体を複写機1と称する。
【0016】
近年の省スペースの必要性から機能上の不要領域を無くす要請がある。これに応えるため、本例では入出力機器5、画像加工用エディタ6、ファクシミリ7、カードリーダ8などの機能拡張用オプション装置(機器)を複写機本体1aにとり付ける際に、複写機本体1aの内部から機能拡張用オプション装置(機器)を取付けるための取付け板を引き出すことができるようにした(請求項1)。
【0017】
つまり、必要に応じて引出し状に引き出して、その上に機能拡張用オプション装置(機器)を取付け、必要ないときには複写機本体内に収納しておくことができる取付け板を複写機本体内に内蔵している構成としたのである。
【0018】
取り付け板9は装置本体内部(画像形成装置本体、本例では複写機本体)より引き出され、オプション装置(機器)を使用しないときは前記装置本体内部に押込み収納することができるため、機械設置面積をオプションの設置のために拡大することがなく、オプション取り付け時も省スペースを実現することが可能である。
【0019】
具体例を図2に示す。図2において、複写機本体1aの上部はADF(auto document feeder)とスキャナを一体的に構成した上部ユニット1a―1になっており、この上部ユニット1a―1の側部に、機能拡張用オプション装置(機器)を取付ける取付け板9が、出し入れ可能に装備されている。
【0020】
図2において、符号10は画像形成後の用紙が排紙される排紙台、符号11は排紙口、符号12は給紙部、符号13は操作パネルをそれぞれ示している。給紙部12は、本例では、異なるサイズの用紙を収容できるように2段に構成されている。
【0021】
複写機本体1aを正面から見たのが図3であり、取付け板9は水平に往復動させ、複写機本体1aから引き出し、また、複写機本体内に収納することができる。かかる移動を可能にするために、複写機本体1a内には、取付け板9の摺動を安定して可能にするガイドが設けられている。
【0022】
図3に示すように、オプション装置(機器)の取付け板9は、抜け防止のため、奥側の端部が上向きに折曲したストッパ9aが設けられており、このストッパ9aが複写機本体1aに形成された折り返し状の係止部1a―2に引っかかるため抜き取ることができないようにして、引き出し量が制限されるようにすることができる(請求項2)。
【0023】
取付け板9の奥部のストッパ9aは、取付け板9を引出し状に引き出したとき、係止部1a―2に当接して引く抜くことを防止し、複写機本体1aから外れて落下しないようになっている。
【0024】
このように、取付け板9においては、ユーザーによって引き出される量が制限されているので、ユーザーが取付け板を引き出し過ぎて複写機本体から脱落するようなことが無く、またユーザーが引き出し量を気にすることなく操作でき安心である。
【0025】
さらに、画像形成装置(複写機本体)に取り付けるオプション装置(機器)はユーザーニーズにより種々様々なので、取付け板9は、段階的に引出し量の調整が可能とし、かつ、段階的に引出された位置を保持するロック機構、ロックの解除手段を設けている。取り出し板により、オプション装置(機器)の取付けをユーザーニーズに応じて省スペースで実現することができる。
【0026】
取付け板は、段階的に引き出されるとき停止位置の保持が可能であり(請求項3)、引き出し量に応じた複数の停止位置を有する(請求項4)。ここで、複数の停止位置を有し、かつ、停止位置の保持手段、保持の解除手段の構成例を2つ説明する。
【0027】
例1.
図2、図6において、ユーザーニーズに応じた機能拡張用オプション(機器)を取付け板9に取り付ける際、容易に取付け板9を引き出すための凹状の把手28を取付け板9の上面であって端部近傍に設けている。
【0028】
図4、図5において、取付け板9には引き出し方向に沿って、複数の揺動ストッパ14が一列に形成されている。任意の1つの揺動ストッパ14に着目すると、片持ち状の揺動片14aからなり、この揺動片14aの自由端部の上側には半球面状の凸部14bが形成されている。
【0029】
一方、複写機本体1a側の前記折り返し状の係止部1a―2の下端部には凸部14bと係合し得る半球状の凹部1a―2aが形成されている。図4に示す状態では、凹部1a―2aを挟んで取付け板9上の2つの凸部14bが位置しており、該状態から取付け板9を引き又は押込むと、これにつれて、凸部14bが係止部1a―2の下端部に押圧されて揺動片14aが下に撓み、凹部1a―2aに凸部14bが嵌入することで、揺動片14aの弾性により取付け板9はクリックストップされる。つまり、暫定的に位置保持される。
【0030】
取付け板9を、引き又は押込むことにより、隣の凸部14bが凹部1a―2aに嵌入する位置まで移動させ、上記と同様にクリックストップさせることができる。このように、片持ちの揺動片14aの弾性を利用するので、取付け板9は弾性材、例えば合成樹脂などを用いる。
【0031】
このように、凸部14bと凹部1a―2aとが弾性力で係合する構成により取付け板9は停止位置の位置決め保持が可能である。取り付け板9の引き出しの停止位置での位置決め保持ができるため、ユーザーが使用するオプション装置(機器)が引き出される位置でロックせることができ、ユーザーが安全にオプションを使用することができる。
【0032】
凸部14bと凹部1a―2aとが弾性力で係合する構成であり、凸部14bが球面である(或いは、傾斜面でds)ので、取付け板9に外力を与えると、該凸部が凹部1a―2aに沿ってすべりつつ、揺動片14aが弾性により下方へ撓むことで、凸部14bが凹部1a―2aの外縁に乗り上げ、これにより凹部1a―2aに対する凸部14bの係合が解除される。よって、凸部14bと凹部1a―2a及び揺動片14aは停止位置の保持の解除手段を構成している。引き出し停止位置の保持を解除することができるため、引き出し(取付け板9)を収納するときや、引き出し位置を調整するために停止位置を移動させたいとき等に、保持位置を解除した状態で引き出しを移動できるので、ユーザーが安全かつ容易に引き出し可能である。
【0033】
また、揺動ストッパ14を列状に複数設けているので、取付け板9は引き出し量に応じた複数の停止位置を有する。複数の停止位置を設けることができるため、ユーザーが使用しないオプション装置(機器)のみが設置されている部分は引き出さなくても引き出し位置を固定でき、使用する部分まで引き出せばよいため、省スペース化が可能である。
【0034】
図4に示すように、ストッパ9aを構成する取付け板9の奥部は複写機本体1aに形成したガイド溝1a―3と摺動可能な高さを有しており、これにより、取付け板9の安定した出し入れ可能となっている。
【0035】
例2.
図6乃至図9を参照しつつ説明する。図6は複写機本体1aを上から見た図である。本例では、前記図3乃至図5で説明した取付け板9の構成とは異なる代替的構成を説明するものであり、取付け板9’で説明する。
【0036】
図6、図8、図9に示すように、取付け板9’の引き出し側の端部近傍の上側面には、矩形の凹部からなる操作室9’bが形成されている。この操作室9’bは、ユーザーニーズに応じた機能拡張用オプション(機器)を取付け板9’に取り付ける際、容易に該取付け板9’を引き出すための把手の機能を果たしている。
【0037】
取付け板9’の奥側には前記した取付け板9におけるストッパ9aと同じストッパが形成されていることはいうまでもない。一方、複写機本体1a側については、図4に示したのと同じように、折り返し状の係止部1a―2と半球状の凹部1a―2aが形成されている。
【0038】
図6において、操作室9’bの内部にはレバー15の自由端部が位置している。図6、図7において、レバー15の中間部は支点軸16を中心に揺動可能である。かつ、レバー16の他端側は長溝16aになっていて、この長溝16aがスライド片17の軸17aに嵌合している。
【0039】
図6乃至図8に示すように、スライド片17は細長い板状片であり、取付け板9’内で、取付け板9’の引き出し方向に摺動可能に保持されている。スライド片17には長手方向に沿って間隔をおいて複数の円穴19が形成されている。この円穴19はボール21の乗り上げを容易にするため、上の縁部が面取りされている。
【0040】
また、取付け板9’についても、スライド片17をスライド可能に収納している空隙の上側に位置する板状部に、該複数の円穴19のそれぞれと対応して複数の円穴20が形成されている。各円穴19、20の大きさはボール21の直径より僅かに大でゆるく嵌合する大きさである。各円穴20には、それぞれボール21が配置されている。
【0041】
スライド片17の右端は、図7乃至図9に示すように、緊縮性のばね18によって右側に常時引かれている。このばね18の弾性により、スライド片17は右向きに付勢されており、この付勢力によるスライド片17の移動は、スライド片17の右端部が取付け板9’に形成されたストッパ9’cに当接することで阻止されている(図9参照)。この図9に示す状態のもとで、レバー15の自由端側は図6に示す実線の位置にある。
【0042】
操作者が操作室9’bに手を入れて、レバー15の自由端部に指を掛けて握ることで、レバー15は実線で示す位置から2点鎖線で示す位置に揺動し、手を離せば、ばね18の力で実線で示す位置に復元する。かかるレバー15の揺動に応じて、スライド片17は左右方向(取付け板9’の引き出し方向)にずれる。
【0043】
図6においてレバー15が2点鎖線で示す位置にあるとき(操作者がレバー15を握ったとき)、図8に示すように、円穴20と円穴19、凹部1a―2aの中心は合致しており、かつ、凹部1a―2aの曲面の延長上に円穴20が略合致していて、ボール21は円穴19に落ち込み、このため、ボール21の頂部は取付け板9’の上面と同レベル若しくは僅かに下のレベルにあり、したがって、取付け板9’は何の障害もなく、複写機本体1aから引き出し、或いは押込むことができる。
【0044】
一方、図6におけるレバー15が実線の位置にあるとき(操作者がレバー15の握りを解放したとき)、図9に示すように、レバー17は、ばね18に引かれて、円穴19が右にずれる。これに伴い、ボール21はレバー17と一緒にずれようとするが、円穴20により移動が阻止されるので、円穴19からその面取り部を経て乗り上がり、図9、図7に示すようにレバー17上に上がり、このため、凹部1a―2aと円穴20との境界線がボール21の略中心付近の高さの位置に位置する。
【0045】
この状態では、取付け板9’は実質的にボール21と一体化して凹部1a―2aに係止された形になるので、取付け板9’は円穴20の位置で保持、ロックされる。そして、この保持、ロック状態を解除するには、レバー15を握り、図6に示す2点鎖線の位置に移動させる。この握った状態で取付け板9’を引き出し、或いは押込むことで、現在の位置とは別の位置にある円穴20が凹部1a―2aと合致する所望の位置を定め、この定めた位置で該握り状態を解放すれば、図8に示したように、その位置でボール21が円穴19に落ち、その位置に取付け板9’をロックする。
【0046】
なお、円穴20が凹部1a―2aと合致する位置は、係止部1a―2で隠れて見えないので、取付け板9’には複数の各円穴20の位置に合わせて適宜、合い印を刻んでおき、複写機本体1a側の指示矢印と合致したところで、レバー15の操作を行う。
【0047】
本例において、取付け板9’に形成した複数の円穴20がそれぞれ凹部1a―2aと合致する複数の各位置で、取付け板9’を停止させることができる。複数の停止位置を設けることができるため、ユーザーが使用しないオプション装置(機器)のみが設置されている部分は引き出さなくても引き出し位置を固定でき、使用する部分まで引き出せばよいため、省スペース化が可能である。
【0048】
また、凹部1a―2a、円穴19、円穴20、レバー15、ばね18などからなる構成により、取付け板19’の停止位置保持及び解除ができる。よって、これらの構成は、停止位置の保持手段であるとともに、停止位置の解除手段でもある。取り付け板9’を引き出し停止位置で保持できるため、ユーザーが使用するオプション装置(機器)が引き出される位置でロックすることができ、ユーザーが安全にオプションを使用することができる。また、停止位置の保持を解除することができるため、引き出し(取付け板9’)を収納するときや、引き出し位置を調整するために停止位置を移動させたいとき等に、保持位置を解除した状態で引き出しを移動できるので、ユーザーが安全かつ容易に引き出し可能である。
【0049】
本例では、把手部たる操作室9’bに引き出したる取付け板9’の複数の停止位置での停止位置決め保持を解除する解除手段が付帯して設けられているので、把手部分(操作室9’b)で引き出し停止位置の保持を解除することができ、ユーザーが、把手を握る、という作業だけで、他のロック解除機構を動作させなくても容易にかつ安全に引き出し停止位置を解除し、引き出し量を変更するために引き出し(取付け板9’)を移動させることができる。
【0050】
[2] 請求項8〜11関連
画像形成に付帯する機能拡張用オプション装置(機器)を任意に選択して増設することが可能な画像形成装置(複写機本体)において、機能拡張用オプション装置を取付けるオプション装置の取付け板については取付け板9と取付け板9’を既に例を説明した。
【0051】
図10、図11(a)、(b)において、取付け板9(9’)に、オプション装置(機器)29が設けられるケースで説明する。取付け板9(9’)には予め、機能拡張用のオプション装置(機器)と画像形成装置(複写機本体)とを繋ぐための複数のコネクタ30、31、32を配置している。
【0052】
これらの各コネクタ30〜32はそれぞれ設置が想定されるオプション装置(機器)のコネクタと対応して設けられていて、これら各コネクタからのケーブルは集合ケーブル33にまとめられている。該集合ケーブル33の他端側は各ケーブルに対応した端子を具備した1つのコネクタになっていて、この1つのコネクタは複写機本体側に設けられた制御部に接続されている。
【0053】
例えば、オプション装置(機器)29を取付け板9(9’)上に取付けたら、該オプション装置(機器)のコネクタ29aを、予め取付け板9(9’)に取付けられているコネクタ30に連結する。
【0054】
同様にして、必要に応じ、他のオプション装置(機器)を取付け板9(9’)上に取付け、各オプション装置(機器)のコネクタを取付け板9(9’)上の該当するコネクタ31、32に連結する。
【0055】
このように、各オプション装置(機器)のコネクタを取付け板9(9’)上の該当するコネクタ31、32に連結することで、各オプション装置(機器)は複写機本体側と電気的に連結される。つまり、取付け板9(9’)は、機能拡張用オプション装置(機器)と画像形成装置(複写機本体)を繋ぐハーネスの役割を果たしている。
【0056】
このように、機能拡張用オプションを取り付けるための取り付け板9(9’)にコネクタ30、31、32などがあり、これらのコネクタ30、31、32は一括して複写機本体側と接続されるため、複数のオプション装置それぞれを個々に複写機本体側と接続する必要がなく、取り付け板に取り付けられたオプションを一度に接続することができる。
【0057】
機能拡張用オプション装置(機器)29が機能拡張用オプション(機器)の取付け板9(9’)に取付けられると、画像形成装置(複写機本体)側では機能拡張用オプション(機器)の接続を制御部において検知する。この検知は例えば、コネクタの接続により流れる電流を制御部で検知することなどで行われる。
【0058】
こうして、コネクタに電流が流れるなどにより、接続が検知されることで、接続されたオプション装置(機器)の有無だけでなく、そのオプション装置(機器)の種類(オプション情報)が検知、認識される。そして、かかる検知、認識の結果は、図11(b)に拡大して示した操作パネル13上に、符号40で示すように点灯表示される。
【0059】
オプション装置(機器)が複写機本体に接続されたことが制御部で検知、認識できるため、複写機本体側からオプション装置(機器)接続後の動作を指示することができ、また複写機本体がオプション装置(機器)を使用可能とすることができる。
【0060】
さらに、複写機本体においては、オプション装置(機器)の情報を認識することができるため、オプションの種類や、消耗品の情報、故障情報などを複写機本体側で把握することができ、複写機本体側からの操作でオプション装置(機器)の使用を可能にすることができる。
【0061】
オプション機器についての情報は操作パネル13に表示することができるので、ユーザーは、オプションの情報を、オプション装置(機器)を見なくても、複写機本体の操作パネルで確認することができる。
【0062】
[3] 請求項5〜7関連
複写機またはプリンター等の画像形成装置(以下では複写機本体1bとして説明)において、両面反転装置、フィニッシャー,ソーター等の後処理周辺機を増設できるように複写機本体内にある電源装置は,周辺機をすべて取り付けた状態で動作するような電源容量を持たなければならない。そのため,周辺機等を何も使用しないユーザーの画像形成装置に対しても過大な容量を持った電源装置を取り付けなければならなかった。
【0063】
そこで、比較的大型のオプション装置(機器)を増設する際に必要な電源容量に関しては複写機本体内に内蔵する電源装置からは分離した構成とすることで、複写機本体については当該複写機本体のみ或いは前記取付け板上に設置するオプション装置までを動かせる容量を持った電源装置を内蔵させ、上記大型のオプション装置(機器)を増設させる際には、同時に別途補助電源を増設することにより複写機本体のコストダウンを図ることにした。
【0064】
比較的大型のオプション装置(機器)としては、例えば、前記取付け板上に乗らないような大型の装置、例示すれば、両面反転装置,フィニッシャー,ソーター等の後処理周辺機を挙げることができる。
【0065】
比較的大型のオプション装置(機器)を増設する場合、オプション装置用の電源を複写機本体に別途装着するようにし、オプション装置用電源を当該複写機本体に取り付けることにより当該オプション装置が動作するようにしている。
【0066】
しかし、補助電源が複写機本体に完全にセットされないうちに補助電源に電源が入ると、危険である。また、補助電源を画像形成装置から取り外す際、誤って通電中に取り外すようなことがあると、これも危険である。
【0067】
そこで、本例では、以下に説明するようなインタロック手段を設けた。本発明の画像形成装置を図12に示す。図12において、複写機本体1bは、一例として、前記図2、図11等に示した複写機本体1aにおける上部ユニット1a―1を取り外して、プリンタとして構成したタイプのものとして示してある。
【0068】
複写機本体1bの内部には複写機本体のみを動かせる容量を持った本体電源41が備え付けられている。そのため、両面反転装置、フィニッシャー、ソーター等のオプション装置(機器)(不図示)を使用する場合、本体電源41だけの容量ではオプション装置(機器)を動作させることができないため、補助電源42を複写機本体1bに取り付けることにより電源容量を増加させ、オプション装置(機器)の駆動を可能にしている。
【0069】
補助電源42はその外観形状が直方体であり、複写機本体1bの側部にこの補助電源42を収納する専用の収納スペースが設けられている。この収納スペースは補助電源42をスライドして収納することができる直方体状の室空間43からなる。
【0070】
図13にも示すように、室空間43の前部には把手44があり、奥部には、図12に不図示のコネクタがあり、この不図示のコネクタは、補助電源42が当該室空間の奥部まで挿入された時点で、補助電源42の奥部に設けたコネクタ42cと電気的に接合されるものである。
【0071】
そして、この不図示のコネクタはまた、室空間43の外部に設けられたコネクタ43cと電気的に連結されている。室空間43に補助電源42が収められることによりコネクタ42cが上記不図示のコネクタと連結状態になる。
【0072】
工程1:補助電源装着直後
図14は、補助電源42を室空間43の奥まで押込んだ状態を示す。この状態の下では、上記したように、複写機本体1bに形成した位置保持用穴50と、補助電源42に形成した位置保持用穴60とが同心上にある。さらに、この同心上の下方位置には補助電源42に内蔵されたストッパ片47が位置している。このストッパ片47は、不図示のガイドにより上下方向にのみ移動方向を規制されている。
【0073】
補助電源42を複写機本体1bに取り付ける時には、把手44は略水平状態まで引き上げられており、伸張性のばね70によってコロ2が把手44の回転中心部にあるカム(凸部)63の上面を押すことで常に力が加わっていて水平状態に保たれている。
【0074】
また、把手44の軸部44aにはこれと一体にリンク45が延びていて、該リンク45に形成された長穴45aには軸46が摺動可能に嵌合している。この軸46は、上下方向にのみ可動のストッパ片47に植設されたものである。
【0075】
把手44は軸部44aを支点として揺動可能であり、該支点から距離をおいて把手44上には、フィラー49が突出している。把手44を軸部44aを中心に回動させて倒すと、フィラー49も把手44と共に回動して、補助電源42の外装壁に形成された穴42Hを貫通して内側に至る。補助電源42の該外装壁の内側にはインタロックスイッチ65が固定されている。インタロックスイッチ65はオフ状態にある。
【0076】
工程2:把手回動途中
補助電源42を複写機本体1bにセットした後、把手44を時計回りに回転させる、その途中の状態を示したのが図15である。図15において、把手44を回動させるのに応じて、把手44と一体のリンク45も軸部44aと共に回動し、略水平まで移動した。このとき、コロ62はカム63の頂部(思案点)にあり、また、ストッパ片47は、長穴45a内を摺動する軸46と共に上方移動している。フィラー49は穴42Hの手前に位置し、インタロックスイッチ65をオンするには至っていない。
【0077】
図15に示した位置よりも把手44が回動すると、コロ62が把手44の回転中心部にあるカム63の思案点を超えて下面に当たるようになり、把手44は垂直方向に向かう。
【0078】
工程3:把手回動終端
図16に示すように、把手44が垂直状態になるまで回動すると、この位置が回動終端である。このとき、ストッパ片47の上端部は補助電源42から飛び出て位置保持用穴50と位置保持用穴60とを共通に貫いた状態となって、補助電源42を室空間43の奥まで押込んだ状態に機械的に保持する。
【0079】
これにより、補助電源42と複写機本体1bとを電気的につなぐコネクタ42cと、相手方の不図示のコネクタとの接合関係が保持され、不完全セットを防止することができる。
【0080】
また、把手44が垂直になると、補助電源42の内部に取り付けられているインターロックスイッチ65が、フィラー49により押圧されて該インターロックスイッチ65はオンになる。かつ、コロ62がカム63の下面に位置し、しかもばね70により弾性的に押圧状態になっていることで、把手44を操作しない限り、ストッパ片47、フィラー49などによる各ロック状態は解除されず、安全状態が保持される。
【0081】
すなわち、補助電源42は画像形成装置1bに完全にセットされない状態では、インタロックスイッチ65がオフ状態であるので、補助電源42の電源が入らないようになっているため安全である。
【0082】
同様に、補助電源42を複写機本体1bから取り外す際、引き抜くために把手44を引き上げるが、その動作に伴ってインターロックスイッチ65がオフになり、かつ、ストッパ片47が位置保持用穴50、60に共通に嵌合している状態から脱して外れることにより初めて補助電源42を複写機本体1bから取り外せるようになるため、通電中の誤脱がなく安全である。
【0083】
上記したように、オプション装置用電源たる補助電源42には可動式の把手44が設けられると共に、補助電源42と画像形成装置本体1bとの間には、該把手44により動作させられて画像形成装置本体1bの定位置に補助電源42を位置保持するロック機構を有する。このロック機構は、ストッパ片47を把手44と連動させるリンク45まわりの軸部46および長穴45aの構成や、ストッパ片47と嵌合する位置保持用穴50、60、さらに、把手44の動作をロックするばね70、コロ62、カム63などの構成が相当する。
【0084】
かかるロック機構により、補助電源42を確実に複写機本体にセットさせ、補助電源と複写機本体とを電気的につなぐコネクタ部の不完全セットを防止することができる。
【0085】
また、補助電源42の内部にインターロックスイッチ65が設けられていて、インターロックスイッチ65は把手44の操作に連動してオン、オフが切り換えられるので、補助電源42を取り外す際に確実にインターロックスイッチ65を切ることができる。
【0086】
[4] 請求項15関連
機能拡張用のオプション装置を取付け可能であり、光ビームを被走査面を有する像担持体に夫々走査して静電潜像を形成し、これらの静電潜像を各光ビームのカラー画像情報に対応するトナーで可視像化したのち、最終的にこれら可視像をシート状媒体上に転写して画像を得る画像形成装置の例を以下に説明する。この画像形成装置は、前記した複写機本体1aや1bの内部構造及び画像形成プロセスの一例をなす。すなわち、以下に説明する構成を具備する画像形成装置の外装部に、既に説明した構成のオプション取付け板を具備させ、又は、インターロックスイッチ、オプション装置用電源を位置保持するロック機構などを具備させることができる。
【0087】
図17に示す構成の画像形成装置は、光走査装置から射出されるカラー画像情報を含む複数の光ビームを被走査面を有する像担持体(感光体ドラム)に夫々走査して静電潜像を形成し、これらの静電潜像を各光ビームのカラー画像情報に対応するカラートナーで可視像化したのち、最終的にこれら可視像をシート状媒体上に転写してカラー画像を得る画像形成装置に係り、光走査装置として、前記した本発明の各例にかかる光走査装置を使用するものである。
【0088】
本例における画像形成装置は、タンデム型フルカラーレーザプリンタとして構成されている。図において、先ず、装置内の下部側には水平方向に配設されて給紙カセット200から給紙される用紙(図示せず)を搬送する搬送ベルト210が設けられている。給紙カセット200の部位は前記例における給紙部12が相当する。
【0089】
この搬送ベルト210上にはイエロー(Y)用の感光体ドラム22Y、マゼンタ(M)用の感光体ドラム22M、シアン(C)用の感光体ドラム22C及びブラックK用の感光体ドラム22Kが矢印で示す用紙の搬送方向での上流側から順に等間隔で配設されている。なお、以下、符号に対する添字Y、M、C、Kを適宜付けて区別するものとする。
【0090】
これらの感光体ドラム22Y、22M、22C、22Kは全て同一径に形成されたもので、その周囲には、電子写真プロセスに従いプロセス部材が順に配設されている。感光体ドラム22Yを例に採れば、帯電チャージャ23Y、第1の光走査手段24Y、現像装置25Y、転写チャージャ26Y、クリーニング装置35Y等が順に配設されている。他の感光体ドラム22M、22C、22Kに対しても同様である。
【0091】
感光体ドラム22Mについては、帯電チャージャ23M、第1の光走査手段24M、現像装置25M、転写チャージャ26M、クリーニング装置35M等が順に配設されている。感光体ドラム22Cについては、帯電チャージャ23C、第1の光走査手段24C、現像装置25C、転写チャージャ26C、クリーニング装置35C等が順に配設されている。
【0092】
感光体ドラム22Kについては、帯電チャージャ23K、第1の光走査手段24K、現像装置25K、転写チャージャ26K、クリーニング装置35K等が順に配設されている。例えば、感光体ドラム22Y、22M、22C、22Kの上方に、前記図2、図3などにおける上部ユニット1a―1が配置される。
【0093】
即ち、本例では、感光体ドラム22M、22C、22Kの周面を対応する各色毎に設定された被走査面とするものであり、各々に対して第1の光走査手段24Y、第2の光走査手段24M、第3の光走査手段24C、第4の光走査手段24Kが1対1の対応関係で設けられている。但し、ポリゴンミラー213および走査レンズ(fθレンズ218A)については、第1の光走査手段24Y、第2の光走査手段24M、第3の光走査手段24C、第4の光走査手段24Kで共通使用とする。
【0094】
また、搬送ベルト210の周囲には、感光体ドラム22Yよりも上流側に位置させてレジストローラ27と、ベルト帯電チャージャ280が設けられ、感光体ドラム22Kよりも下流側に位置させてベルト分離チャージャ29、除電チャージャ300、クリーニング装置310等が順に設けられている。また、ベルト分離チャージャ29よりも搬送方向下流側には定着装置320が設けられ、排紙トレイ330に向けて排紙ローラ34で結ばれている。
【0095】
例えば、フルカラーモード(複数色モード)時であれば、各感光体ドラム22Y、22M、22C、22Kに対してイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック用の各色の画像信号に基づき各々の光走査手段である、第1の光走査手段24Y、第2の光走査手段24M、第3の光走査手段24C、第4の光走査手段24Kによる光ビームの光走査で静電潜像が形成される。
【0096】
これらの静電潜像は各々の対応する色トナーで現像されてトナー像となり、搬送ベルト21上に静電的に吸着されて搬送される用紙上に順次転写されることにより重ね合わせられ、フルカラー画像として定着された後、前記例における排紙台10に相当する排紙台330に排紙される。
【0097】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、取り付け板は装置本体内部より引き出され、オプション装置(機器)を使用しないときは前記装置本体内部に押込み収納することができるため、機械設置面積をオプション装置(機器)の設置のために拡大することがなく、オプション取り付け時も省スペースを実現することが可能である。
【0098】
請求項2記載の発明では、取付け板は、ユーザーによって引き出される量が制限されているので、引き出し過ぎて装置本体から脱落するようなことが無く、またユーザーが引き出し量を気にすることなく操作でき安心である。
【0099】
請求項3記載の発明では、ユーザーが使用するオプション装置(機器)が引き出される位置でロックすることができ、ユーザーが安全にオプションを使用することができる。
【0100】
請求項4記載の発明では、取付け板は引き出し量に応じた複数の停止位置を有するので、ユーザーが使用しないオプション装置(機器)のみが設置されている部分は引き出さなくても引き出し位置を固定でき、使用する部分まで引き出せばよいため、省スペース化が可能である。
【0101】
請求項5記載の発明では、インタロックスイッチを具備したので、安全に前記オプション装置用電源の抜き差しができるようにすることができる.
請求項6記載の発明では、オプション装置用電源を確実に画像形成装置本体にセットさせ、オプション装置用電源と画像形成装置本体とを電気的につなぐコネクタ部の不完全セットを防止することができる。
【0102】
請求項7記載の発明では、オプション装置用電源の内部にインターロックスイッチが設けられていて、インターロックスイッチは把手の操作に連動してオン、オフが切り換えられるので、オプション装置用電源を取り外す際に確実にインターロックスイッチを切ることができる。
【0103】
請求項8記載の発明では、取付け板に画像形成装置本体との接続用コネクタが設けられているので、複数のオプションそれぞれを画像形成装置本体と繋ぐ必要がなく、取り付け板に取り付けられたオプションを一度に接続することができる。
【0104】
請求項9記載の発明では、オプション装置(機器)が画像形成装置本体に接続されたことを検知できるため、画像形成装置本体側から接続後の動作を指示することができ、また画像形成装置本体がオプション装置(機器)を使用可能とすることができる。
【0105】
請求項10記載の発明では、複写機本体において、オプション装置(機器)の情報を認識することができるため、オプションの種類や、消耗品の情報、故障情報などを複写機本体で把握することができる。
【0106】
請求項11記載の発明では、オプション装置(機器)についての情報を操作パネルに表示することができるので、ユーザーは、オプションの情報を、オプションを見なくても、画像形成装置本体の操作パネルで確認することができる。
【0107】
請求項12記載の発明では、引き出しはオプション装置(機器)を取付ける取り付け板であり、引き出し、押込み用の把手が設けられているので、ユーザーが安全かつ容易にオプション装置(機器)の取り付け用の引き出しである取付け板を引き出すことができる。
【0108】
請求項13記載の発明では、取り付け板は引き出し停止位置の保持を解除することができるため、引き出しを収納するときや、引き出し位置を調整するために停止位置を移動させたいとき等に、保持位置を解除した状態で引き出しを移動できるので、ユーザーが安全かつ容易に引き出し可能である。
【0109】
請求項14記載の発明では、ユーザーが、把手を握る、という作業だけで、他のロック解除機構を動作させなくても容易にかつ安全に引き出し停止位置を解除し、引き出し量を変更するために引き出しを移動させることができる。
【0110】
請求項15記載の発明では、かかる構成の画像形成装置について、オプション装置(機器)を必要な時にだけ使用可能となし、機械設置面積をオプション装置(機器)の設置のために拡大することがなく、オプション取り付け時も省スペースを実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の構成を説明した図である。
【図2】画像形成装置の外観斜視図である。
【図3】画像形成装置の正面部分断面図である。
【図4】取付け板装着部の部分断面図である。
【図5】画像形成装置の平面図である。
【図6】画像形成装置の平面図である。
【図7】スライド片の平面図である。
【図8】取付け板の断面図である。
【図9】取付け板の断面図である。
【図10】取付け板及びオプション装置の斜視図である。
【図11】図11(a)は画像形成装置の該感謝し図、図11(b)は操作パネルの拡大図である。
【図12】画像形成装置の外観斜視図である。
【図13】補助電源の正面図である。
【図14】ロック機構の部分断面図である。
【図15】ロック機構の部分断面図である。
【図16】ロック機構の部分断面図である。
【図17】画像形成装置の内部構成を説明した図である。
【符号の説明】
9、9’ 取付け板
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル複写機、レーザプリンタ、レーザファクシミリ等の画像形成装置であって、オプション装置(機器)を追加装備して機能拡張を図ることができる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の画像形成装置は、省スペース、多機能であるが、使用頻度の少ない特定機能はオプション装置として用意することが多い。この場合、オプション装置は標準モデルに対して後付けされることが多く、従来は画像形成装置の外周に取り付けられることが多かった。
【0003】
画像形成装置外周にオプション装置を取り付けた場合、機械の設置面積が大きくなり、標準モデルが小さくてもオプション装置の取り付けによって結果的に画像形成装置の全体設置面積を大きくとらざるを得かった。
【0004】
また、フル装備の場合などでは、様々なオプション装置が画像形成装置の外周に散在するため、お客様にまとまりのない印象を与えていた。特に使用頻度が少ないオプション装置に関しては、当該画像形成装置使用時において、必要がないときにも常設で、通電されるので、無駄な電力を消費していることが多かった。
【0005】
一方、従来、画像形成装置においてユーザーの希望する機能以上の過剰品質機能を備えたものがあり、省スペース、省コストの上から問題となっていることから、画像形成工程に関る各手段を工程毎に分割してユニット化し、複数の工程別ユニットの中から幾つかの工程別ユニットを選択し、画像形成装置本体のユニット収納部に連結収納して所望の画像形成モードを実行可能に装置構成する公知技術がある(例えば、特許文献1、2参照)。
【0006】
しかし、上記公知技術では、工程毎に分割してユニット化する概念になじまないオプション装置については、依然として雑多に装置本体まわりに装着されることから、装置本体の標準モデルが小さくてもオプション装置の取り付けによって結果的に画像形成装置の全体設置面積が大きくなるという問題を解決することができない。
【0007】
また、電力消費型のオプション装置を装備した場合、画像形成装置全体の使用電力が増すが、従来それを見越して画像形成装置本体に大容量の電源装置を具備するようにしており、かかる装置ではオプション装置を付加しない構成を選択したユーザにとって、必要以上の大容量の電源装置が装備されていることになり、運転コストに無用の負担を費やしていた。
【0008】
【特許文献1】
特開平5−310365号公報
【特許文献2】
特開平5−307281号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、オプション装置(機器)を必要な時にだけ使用可能とする画像形成装置または当該画像形成装置に用いる部材を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を達成するため以下の構成とした。
(1). 画像形成装置の機能拡張用のオプション装置を取付け可能であり、画像形成装置本体と接続可能である機能拡張用のオプション装置の取付け板において、前記オプション装置の取付け板は、前記画像形成装置の本体内部より引き出すことができることとした(請求項1)。
(2). (1)記載のオプション装置の付け板において、前記オプション装置の取付け板は、引き出し量が制限可能とした(請求項2)。
(3). (1)記載のオプション装置の取付け板において、前記オプション装置の取付け板は、停止位置の保持が可能とした(請求項3)。
(4). (3)記載のオプション装置の取付け板において、前記オプション装置の取付け板は、引き出し量に応じた複数の停止位置を有することとした(請求項4)。
(5). 画像形成に付帯する機能拡張用オプション装置を任意に選択して増設することが可能な画像形成装置であり、該オプション装置の増設に際してオプション装置用電源を当該画像形成装置本体に取り付けることにより前記オプション装置が動作する画像形成装置において、前記オプション装置用電源のインターロックスイッチを具備していることとした(請求項5)。
(6). (5)記載の画像形成装置において、前記オプション装置用電源には可動式の把手が設けられると共に、前記オプション装置用電源と当該画像形成装置本体との間には、該把手により動作させられて当該画像形成装置の定位置に前記オプション装置用電源を位置保持するロック機構が設けられていることとした(請求項6)。
(7). (6)記載の画像形成装置において、前記オプション装置用電源の内部にインターロックスイッチが設けられていて、前記インターロックスイッチは前記把手の操作に連動してオンオフが切換えられることとした(請求項7)。
(8). 画像形成に付帯する機能拡張用オプション装置を任意に選択して増設することが可能な画像形成装置において、前記機能拡張用オプション装置を取付けるオプション装置の取付け板を具備し、かつ、該取付け板には当該画像形成装置本体との接続用コネクタが設けられていることとした(請求項8)。
(9). (8)の記載の画像形成装置において、前記接続用コネクタが当該画像形成装置本体と接続されたときに該接続を検知する手段を有することとした(請求項9)。
(10). (8)又は(9)記載の画像形成装置において、前記接続用コネクタが当該画像形成装置本体に接続されたときに、当該オプション装置の取付け板に取付けられた機能拡張用オプション装置のオプション情報を認識可能とした(請求項10)。
(11). (10)記載の画像形成装置において、前記機能拡張用オプション装置についての情報を、当該画像形成装置の操作パネルに表示可能とした(請求項11)。
(12). 画像形成装置の本体装置内部から引き出し可能であり、把手を具備した引き出しを有する画像形成装置において、前記引き出しは、複数の停止位置で停止位置決め保持が可能であり、画像形成装置の機能拡張用のオプション装置を取付け可能なオプション装置の取り付け板とした(請求項12)。
(13). (12)記載の画像形成装置において、前記オプション装置の取付け板は、前記複数の各停止位置での停止位置決め保持を解除する停止位置決め保持の解除手段を有することとした(請求項13)。
(14). (12)又は(13)記載の画像形成装置において、前記把手部には、当該引出しの前記複数の停止位置での停止位置決め保持を解除する解除手段が付帯して設けられていることとした(請求項14)。
(15). 機能拡張用のオプション装置を取付け可能であり、光ビームを被走査面を有する像担持体に夫々走査して静電潜像を形成し、これらの静電潜像を各光ビームのカラー画像情報に対応するトナーで可視像化したのち、最終的にこれら可視像をシート状媒体上に転写して画像を得る画像形成装置において、機能拡張用のオプション装置を取付ける手段として(1)乃至(4)、或いは(8)乃至(14)記載のオプション取付け板を具備し、又は、(5)乃至(7)記載のインターロックスイッチを具備した(請求項15)。
【0011】
【発明の実施の形態】
[1] 請求項1〜4、12〜14関連
本発明の実施例について記す。図1において、画像形成装置の一例としての複写機本体1aは、画像読取部2、画像加工部3、画像書込部4から構成されている。画像読取部2は、原稿を読み取る機能を有する部分であり、原稿を搬送する自動原稿送り装置(ADF)と、原稿を光学的に読み取り、電気信号に変換するスキャナーからなる。画像加工部3は読み取られた原稿の情報を編集する機能を有し、原稿情報の字体を部分的に変えたり、回転させたりすることができる。
【0012】
画像書込み部(印刷部)は、所謂プリンタ部であり、よく知られるように感光体ドラムのまわりに帯電、露光、現像、転写、クリーニングの各機器が配置されていて、給紙部から搬送されてくるシート状媒体(以下、用紙という。)に情報が印刷される。
【0013】
複写機は複合機といわれるように、多機能化により様々な機能拡張用のオプション装置(機器)を選択して取付けることができ、ユーザーのニーズに合わせ幅広く対応することが可能である。
【0014】
機能拡張用のオプション装置(機器)としては、例えば、図1に示したように、キーボードなどの入出力機器5、トナー消費量を抑える画像を部分的に白黒反転させるタッチパネルなどによる画像加工用エディタ6、ファクシミリ7、利用者管理用の各種IDリーダ、画像加工用各種エディタ、入力に用いた原稿や、出力された画像を記録した用紙類を置く置き棚などがある。
【0015】
ここでは、かかる構成の複写機本体1aにオプション装置(機器)がある場合は該オプション装置(機器)を含めて全体を複写機1と称する。
【0016】
近年の省スペースの必要性から機能上の不要領域を無くす要請がある。これに応えるため、本例では入出力機器5、画像加工用エディタ6、ファクシミリ7、カードリーダ8などの機能拡張用オプション装置(機器)を複写機本体1aにとり付ける際に、複写機本体1aの内部から機能拡張用オプション装置(機器)を取付けるための取付け板を引き出すことができるようにした(請求項1)。
【0017】
つまり、必要に応じて引出し状に引き出して、その上に機能拡張用オプション装置(機器)を取付け、必要ないときには複写機本体内に収納しておくことができる取付け板を複写機本体内に内蔵している構成としたのである。
【0018】
取り付け板9は装置本体内部(画像形成装置本体、本例では複写機本体)より引き出され、オプション装置(機器)を使用しないときは前記装置本体内部に押込み収納することができるため、機械設置面積をオプションの設置のために拡大することがなく、オプション取り付け時も省スペースを実現することが可能である。
【0019】
具体例を図2に示す。図2において、複写機本体1aの上部はADF(auto document feeder)とスキャナを一体的に構成した上部ユニット1a―1になっており、この上部ユニット1a―1の側部に、機能拡張用オプション装置(機器)を取付ける取付け板9が、出し入れ可能に装備されている。
【0020】
図2において、符号10は画像形成後の用紙が排紙される排紙台、符号11は排紙口、符号12は給紙部、符号13は操作パネルをそれぞれ示している。給紙部12は、本例では、異なるサイズの用紙を収容できるように2段に構成されている。
【0021】
複写機本体1aを正面から見たのが図3であり、取付け板9は水平に往復動させ、複写機本体1aから引き出し、また、複写機本体内に収納することができる。かかる移動を可能にするために、複写機本体1a内には、取付け板9の摺動を安定して可能にするガイドが設けられている。
【0022】
図3に示すように、オプション装置(機器)の取付け板9は、抜け防止のため、奥側の端部が上向きに折曲したストッパ9aが設けられており、このストッパ9aが複写機本体1aに形成された折り返し状の係止部1a―2に引っかかるため抜き取ることができないようにして、引き出し量が制限されるようにすることができる(請求項2)。
【0023】
取付け板9の奥部のストッパ9aは、取付け板9を引出し状に引き出したとき、係止部1a―2に当接して引く抜くことを防止し、複写機本体1aから外れて落下しないようになっている。
【0024】
このように、取付け板9においては、ユーザーによって引き出される量が制限されているので、ユーザーが取付け板を引き出し過ぎて複写機本体から脱落するようなことが無く、またユーザーが引き出し量を気にすることなく操作でき安心である。
【0025】
さらに、画像形成装置(複写機本体)に取り付けるオプション装置(機器)はユーザーニーズにより種々様々なので、取付け板9は、段階的に引出し量の調整が可能とし、かつ、段階的に引出された位置を保持するロック機構、ロックの解除手段を設けている。取り出し板により、オプション装置(機器)の取付けをユーザーニーズに応じて省スペースで実現することができる。
【0026】
取付け板は、段階的に引き出されるとき停止位置の保持が可能であり(請求項3)、引き出し量に応じた複数の停止位置を有する(請求項4)。ここで、複数の停止位置を有し、かつ、停止位置の保持手段、保持の解除手段の構成例を2つ説明する。
【0027】
例1.
図2、図6において、ユーザーニーズに応じた機能拡張用オプション(機器)を取付け板9に取り付ける際、容易に取付け板9を引き出すための凹状の把手28を取付け板9の上面であって端部近傍に設けている。
【0028】
図4、図5において、取付け板9には引き出し方向に沿って、複数の揺動ストッパ14が一列に形成されている。任意の1つの揺動ストッパ14に着目すると、片持ち状の揺動片14aからなり、この揺動片14aの自由端部の上側には半球面状の凸部14bが形成されている。
【0029】
一方、複写機本体1a側の前記折り返し状の係止部1a―2の下端部には凸部14bと係合し得る半球状の凹部1a―2aが形成されている。図4に示す状態では、凹部1a―2aを挟んで取付け板9上の2つの凸部14bが位置しており、該状態から取付け板9を引き又は押込むと、これにつれて、凸部14bが係止部1a―2の下端部に押圧されて揺動片14aが下に撓み、凹部1a―2aに凸部14bが嵌入することで、揺動片14aの弾性により取付け板9はクリックストップされる。つまり、暫定的に位置保持される。
【0030】
取付け板9を、引き又は押込むことにより、隣の凸部14bが凹部1a―2aに嵌入する位置まで移動させ、上記と同様にクリックストップさせることができる。このように、片持ちの揺動片14aの弾性を利用するので、取付け板9は弾性材、例えば合成樹脂などを用いる。
【0031】
このように、凸部14bと凹部1a―2aとが弾性力で係合する構成により取付け板9は停止位置の位置決め保持が可能である。取り付け板9の引き出しの停止位置での位置決め保持ができるため、ユーザーが使用するオプション装置(機器)が引き出される位置でロックせることができ、ユーザーが安全にオプションを使用することができる。
【0032】
凸部14bと凹部1a―2aとが弾性力で係合する構成であり、凸部14bが球面である(或いは、傾斜面でds)ので、取付け板9に外力を与えると、該凸部が凹部1a―2aに沿ってすべりつつ、揺動片14aが弾性により下方へ撓むことで、凸部14bが凹部1a―2aの外縁に乗り上げ、これにより凹部1a―2aに対する凸部14bの係合が解除される。よって、凸部14bと凹部1a―2a及び揺動片14aは停止位置の保持の解除手段を構成している。引き出し停止位置の保持を解除することができるため、引き出し(取付け板9)を収納するときや、引き出し位置を調整するために停止位置を移動させたいとき等に、保持位置を解除した状態で引き出しを移動できるので、ユーザーが安全かつ容易に引き出し可能である。
【0033】
また、揺動ストッパ14を列状に複数設けているので、取付け板9は引き出し量に応じた複数の停止位置を有する。複数の停止位置を設けることができるため、ユーザーが使用しないオプション装置(機器)のみが設置されている部分は引き出さなくても引き出し位置を固定でき、使用する部分まで引き出せばよいため、省スペース化が可能である。
【0034】
図4に示すように、ストッパ9aを構成する取付け板9の奥部は複写機本体1aに形成したガイド溝1a―3と摺動可能な高さを有しており、これにより、取付け板9の安定した出し入れ可能となっている。
【0035】
例2.
図6乃至図9を参照しつつ説明する。図6は複写機本体1aを上から見た図である。本例では、前記図3乃至図5で説明した取付け板9の構成とは異なる代替的構成を説明するものであり、取付け板9’で説明する。
【0036】
図6、図8、図9に示すように、取付け板9’の引き出し側の端部近傍の上側面には、矩形の凹部からなる操作室9’bが形成されている。この操作室9’bは、ユーザーニーズに応じた機能拡張用オプション(機器)を取付け板9’に取り付ける際、容易に該取付け板9’を引き出すための把手の機能を果たしている。
【0037】
取付け板9’の奥側には前記した取付け板9におけるストッパ9aと同じストッパが形成されていることはいうまでもない。一方、複写機本体1a側については、図4に示したのと同じように、折り返し状の係止部1a―2と半球状の凹部1a―2aが形成されている。
【0038】
図6において、操作室9’bの内部にはレバー15の自由端部が位置している。図6、図7において、レバー15の中間部は支点軸16を中心に揺動可能である。かつ、レバー16の他端側は長溝16aになっていて、この長溝16aがスライド片17の軸17aに嵌合している。
【0039】
図6乃至図8に示すように、スライド片17は細長い板状片であり、取付け板9’内で、取付け板9’の引き出し方向に摺動可能に保持されている。スライド片17には長手方向に沿って間隔をおいて複数の円穴19が形成されている。この円穴19はボール21の乗り上げを容易にするため、上の縁部が面取りされている。
【0040】
また、取付け板9’についても、スライド片17をスライド可能に収納している空隙の上側に位置する板状部に、該複数の円穴19のそれぞれと対応して複数の円穴20が形成されている。各円穴19、20の大きさはボール21の直径より僅かに大でゆるく嵌合する大きさである。各円穴20には、それぞれボール21が配置されている。
【0041】
スライド片17の右端は、図7乃至図9に示すように、緊縮性のばね18によって右側に常時引かれている。このばね18の弾性により、スライド片17は右向きに付勢されており、この付勢力によるスライド片17の移動は、スライド片17の右端部が取付け板9’に形成されたストッパ9’cに当接することで阻止されている(図9参照)。この図9に示す状態のもとで、レバー15の自由端側は図6に示す実線の位置にある。
【0042】
操作者が操作室9’bに手を入れて、レバー15の自由端部に指を掛けて握ることで、レバー15は実線で示す位置から2点鎖線で示す位置に揺動し、手を離せば、ばね18の力で実線で示す位置に復元する。かかるレバー15の揺動に応じて、スライド片17は左右方向(取付け板9’の引き出し方向)にずれる。
【0043】
図6においてレバー15が2点鎖線で示す位置にあるとき(操作者がレバー15を握ったとき)、図8に示すように、円穴20と円穴19、凹部1a―2aの中心は合致しており、かつ、凹部1a―2aの曲面の延長上に円穴20が略合致していて、ボール21は円穴19に落ち込み、このため、ボール21の頂部は取付け板9’の上面と同レベル若しくは僅かに下のレベルにあり、したがって、取付け板9’は何の障害もなく、複写機本体1aから引き出し、或いは押込むことができる。
【0044】
一方、図6におけるレバー15が実線の位置にあるとき(操作者がレバー15の握りを解放したとき)、図9に示すように、レバー17は、ばね18に引かれて、円穴19が右にずれる。これに伴い、ボール21はレバー17と一緒にずれようとするが、円穴20により移動が阻止されるので、円穴19からその面取り部を経て乗り上がり、図9、図7に示すようにレバー17上に上がり、このため、凹部1a―2aと円穴20との境界線がボール21の略中心付近の高さの位置に位置する。
【0045】
この状態では、取付け板9’は実質的にボール21と一体化して凹部1a―2aに係止された形になるので、取付け板9’は円穴20の位置で保持、ロックされる。そして、この保持、ロック状態を解除するには、レバー15を握り、図6に示す2点鎖線の位置に移動させる。この握った状態で取付け板9’を引き出し、或いは押込むことで、現在の位置とは別の位置にある円穴20が凹部1a―2aと合致する所望の位置を定め、この定めた位置で該握り状態を解放すれば、図8に示したように、その位置でボール21が円穴19に落ち、その位置に取付け板9’をロックする。
【0046】
なお、円穴20が凹部1a―2aと合致する位置は、係止部1a―2で隠れて見えないので、取付け板9’には複数の各円穴20の位置に合わせて適宜、合い印を刻んでおき、複写機本体1a側の指示矢印と合致したところで、レバー15の操作を行う。
【0047】
本例において、取付け板9’に形成した複数の円穴20がそれぞれ凹部1a―2aと合致する複数の各位置で、取付け板9’を停止させることができる。複数の停止位置を設けることができるため、ユーザーが使用しないオプション装置(機器)のみが設置されている部分は引き出さなくても引き出し位置を固定でき、使用する部分まで引き出せばよいため、省スペース化が可能である。
【0048】
また、凹部1a―2a、円穴19、円穴20、レバー15、ばね18などからなる構成により、取付け板19’の停止位置保持及び解除ができる。よって、これらの構成は、停止位置の保持手段であるとともに、停止位置の解除手段でもある。取り付け板9’を引き出し停止位置で保持できるため、ユーザーが使用するオプション装置(機器)が引き出される位置でロックすることができ、ユーザーが安全にオプションを使用することができる。また、停止位置の保持を解除することができるため、引き出し(取付け板9’)を収納するときや、引き出し位置を調整するために停止位置を移動させたいとき等に、保持位置を解除した状態で引き出しを移動できるので、ユーザーが安全かつ容易に引き出し可能である。
【0049】
本例では、把手部たる操作室9’bに引き出したる取付け板9’の複数の停止位置での停止位置決め保持を解除する解除手段が付帯して設けられているので、把手部分(操作室9’b)で引き出し停止位置の保持を解除することができ、ユーザーが、把手を握る、という作業だけで、他のロック解除機構を動作させなくても容易にかつ安全に引き出し停止位置を解除し、引き出し量を変更するために引き出し(取付け板9’)を移動させることができる。
【0050】
[2] 請求項8〜11関連
画像形成に付帯する機能拡張用オプション装置(機器)を任意に選択して増設することが可能な画像形成装置(複写機本体)において、機能拡張用オプション装置を取付けるオプション装置の取付け板については取付け板9と取付け板9’を既に例を説明した。
【0051】
図10、図11(a)、(b)において、取付け板9(9’)に、オプション装置(機器)29が設けられるケースで説明する。取付け板9(9’)には予め、機能拡張用のオプション装置(機器)と画像形成装置(複写機本体)とを繋ぐための複数のコネクタ30、31、32を配置している。
【0052】
これらの各コネクタ30〜32はそれぞれ設置が想定されるオプション装置(機器)のコネクタと対応して設けられていて、これら各コネクタからのケーブルは集合ケーブル33にまとめられている。該集合ケーブル33の他端側は各ケーブルに対応した端子を具備した1つのコネクタになっていて、この1つのコネクタは複写機本体側に設けられた制御部に接続されている。
【0053】
例えば、オプション装置(機器)29を取付け板9(9’)上に取付けたら、該オプション装置(機器)のコネクタ29aを、予め取付け板9(9’)に取付けられているコネクタ30に連結する。
【0054】
同様にして、必要に応じ、他のオプション装置(機器)を取付け板9(9’)上に取付け、各オプション装置(機器)のコネクタを取付け板9(9’)上の該当するコネクタ31、32に連結する。
【0055】
このように、各オプション装置(機器)のコネクタを取付け板9(9’)上の該当するコネクタ31、32に連結することで、各オプション装置(機器)は複写機本体側と電気的に連結される。つまり、取付け板9(9’)は、機能拡張用オプション装置(機器)と画像形成装置(複写機本体)を繋ぐハーネスの役割を果たしている。
【0056】
このように、機能拡張用オプションを取り付けるための取り付け板9(9’)にコネクタ30、31、32などがあり、これらのコネクタ30、31、32は一括して複写機本体側と接続されるため、複数のオプション装置それぞれを個々に複写機本体側と接続する必要がなく、取り付け板に取り付けられたオプションを一度に接続することができる。
【0057】
機能拡張用オプション装置(機器)29が機能拡張用オプション(機器)の取付け板9(9’)に取付けられると、画像形成装置(複写機本体)側では機能拡張用オプション(機器)の接続を制御部において検知する。この検知は例えば、コネクタの接続により流れる電流を制御部で検知することなどで行われる。
【0058】
こうして、コネクタに電流が流れるなどにより、接続が検知されることで、接続されたオプション装置(機器)の有無だけでなく、そのオプション装置(機器)の種類(オプション情報)が検知、認識される。そして、かかる検知、認識の結果は、図11(b)に拡大して示した操作パネル13上に、符号40で示すように点灯表示される。
【0059】
オプション装置(機器)が複写機本体に接続されたことが制御部で検知、認識できるため、複写機本体側からオプション装置(機器)接続後の動作を指示することができ、また複写機本体がオプション装置(機器)を使用可能とすることができる。
【0060】
さらに、複写機本体においては、オプション装置(機器)の情報を認識することができるため、オプションの種類や、消耗品の情報、故障情報などを複写機本体側で把握することができ、複写機本体側からの操作でオプション装置(機器)の使用を可能にすることができる。
【0061】
オプション機器についての情報は操作パネル13に表示することができるので、ユーザーは、オプションの情報を、オプション装置(機器)を見なくても、複写機本体の操作パネルで確認することができる。
【0062】
[3] 請求項5〜7関連
複写機またはプリンター等の画像形成装置(以下では複写機本体1bとして説明)において、両面反転装置、フィニッシャー,ソーター等の後処理周辺機を増設できるように複写機本体内にある電源装置は,周辺機をすべて取り付けた状態で動作するような電源容量を持たなければならない。そのため,周辺機等を何も使用しないユーザーの画像形成装置に対しても過大な容量を持った電源装置を取り付けなければならなかった。
【0063】
そこで、比較的大型のオプション装置(機器)を増設する際に必要な電源容量に関しては複写機本体内に内蔵する電源装置からは分離した構成とすることで、複写機本体については当該複写機本体のみ或いは前記取付け板上に設置するオプション装置までを動かせる容量を持った電源装置を内蔵させ、上記大型のオプション装置(機器)を増設させる際には、同時に別途補助電源を増設することにより複写機本体のコストダウンを図ることにした。
【0064】
比較的大型のオプション装置(機器)としては、例えば、前記取付け板上に乗らないような大型の装置、例示すれば、両面反転装置,フィニッシャー,ソーター等の後処理周辺機を挙げることができる。
【0065】
比較的大型のオプション装置(機器)を増設する場合、オプション装置用の電源を複写機本体に別途装着するようにし、オプション装置用電源を当該複写機本体に取り付けることにより当該オプション装置が動作するようにしている。
【0066】
しかし、補助電源が複写機本体に完全にセットされないうちに補助電源に電源が入ると、危険である。また、補助電源を画像形成装置から取り外す際、誤って通電中に取り外すようなことがあると、これも危険である。
【0067】
そこで、本例では、以下に説明するようなインタロック手段を設けた。本発明の画像形成装置を図12に示す。図12において、複写機本体1bは、一例として、前記図2、図11等に示した複写機本体1aにおける上部ユニット1a―1を取り外して、プリンタとして構成したタイプのものとして示してある。
【0068】
複写機本体1bの内部には複写機本体のみを動かせる容量を持った本体電源41が備え付けられている。そのため、両面反転装置、フィニッシャー、ソーター等のオプション装置(機器)(不図示)を使用する場合、本体電源41だけの容量ではオプション装置(機器)を動作させることができないため、補助電源42を複写機本体1bに取り付けることにより電源容量を増加させ、オプション装置(機器)の駆動を可能にしている。
【0069】
補助電源42はその外観形状が直方体であり、複写機本体1bの側部にこの補助電源42を収納する専用の収納スペースが設けられている。この収納スペースは補助電源42をスライドして収納することができる直方体状の室空間43からなる。
【0070】
図13にも示すように、室空間43の前部には把手44があり、奥部には、図12に不図示のコネクタがあり、この不図示のコネクタは、補助電源42が当該室空間の奥部まで挿入された時点で、補助電源42の奥部に設けたコネクタ42cと電気的に接合されるものである。
【0071】
そして、この不図示のコネクタはまた、室空間43の外部に設けられたコネクタ43cと電気的に連結されている。室空間43に補助電源42が収められることによりコネクタ42cが上記不図示のコネクタと連結状態になる。
【0072】
工程1:補助電源装着直後
図14は、補助電源42を室空間43の奥まで押込んだ状態を示す。この状態の下では、上記したように、複写機本体1bに形成した位置保持用穴50と、補助電源42に形成した位置保持用穴60とが同心上にある。さらに、この同心上の下方位置には補助電源42に内蔵されたストッパ片47が位置している。このストッパ片47は、不図示のガイドにより上下方向にのみ移動方向を規制されている。
【0073】
補助電源42を複写機本体1bに取り付ける時には、把手44は略水平状態まで引き上げられており、伸張性のばね70によってコロ2が把手44の回転中心部にあるカム(凸部)63の上面を押すことで常に力が加わっていて水平状態に保たれている。
【0074】
また、把手44の軸部44aにはこれと一体にリンク45が延びていて、該リンク45に形成された長穴45aには軸46が摺動可能に嵌合している。この軸46は、上下方向にのみ可動のストッパ片47に植設されたものである。
【0075】
把手44は軸部44aを支点として揺動可能であり、該支点から距離をおいて把手44上には、フィラー49が突出している。把手44を軸部44aを中心に回動させて倒すと、フィラー49も把手44と共に回動して、補助電源42の外装壁に形成された穴42Hを貫通して内側に至る。補助電源42の該外装壁の内側にはインタロックスイッチ65が固定されている。インタロックスイッチ65はオフ状態にある。
【0076】
工程2:把手回動途中
補助電源42を複写機本体1bにセットした後、把手44を時計回りに回転させる、その途中の状態を示したのが図15である。図15において、把手44を回動させるのに応じて、把手44と一体のリンク45も軸部44aと共に回動し、略水平まで移動した。このとき、コロ62はカム63の頂部(思案点)にあり、また、ストッパ片47は、長穴45a内を摺動する軸46と共に上方移動している。フィラー49は穴42Hの手前に位置し、インタロックスイッチ65をオンするには至っていない。
【0077】
図15に示した位置よりも把手44が回動すると、コロ62が把手44の回転中心部にあるカム63の思案点を超えて下面に当たるようになり、把手44は垂直方向に向かう。
【0078】
工程3:把手回動終端
図16に示すように、把手44が垂直状態になるまで回動すると、この位置が回動終端である。このとき、ストッパ片47の上端部は補助電源42から飛び出て位置保持用穴50と位置保持用穴60とを共通に貫いた状態となって、補助電源42を室空間43の奥まで押込んだ状態に機械的に保持する。
【0079】
これにより、補助電源42と複写機本体1bとを電気的につなぐコネクタ42cと、相手方の不図示のコネクタとの接合関係が保持され、不完全セットを防止することができる。
【0080】
また、把手44が垂直になると、補助電源42の内部に取り付けられているインターロックスイッチ65が、フィラー49により押圧されて該インターロックスイッチ65はオンになる。かつ、コロ62がカム63の下面に位置し、しかもばね70により弾性的に押圧状態になっていることで、把手44を操作しない限り、ストッパ片47、フィラー49などによる各ロック状態は解除されず、安全状態が保持される。
【0081】
すなわち、補助電源42は画像形成装置1bに完全にセットされない状態では、インタロックスイッチ65がオフ状態であるので、補助電源42の電源が入らないようになっているため安全である。
【0082】
同様に、補助電源42を複写機本体1bから取り外す際、引き抜くために把手44を引き上げるが、その動作に伴ってインターロックスイッチ65がオフになり、かつ、ストッパ片47が位置保持用穴50、60に共通に嵌合している状態から脱して外れることにより初めて補助電源42を複写機本体1bから取り外せるようになるため、通電中の誤脱がなく安全である。
【0083】
上記したように、オプション装置用電源たる補助電源42には可動式の把手44が設けられると共に、補助電源42と画像形成装置本体1bとの間には、該把手44により動作させられて画像形成装置本体1bの定位置に補助電源42を位置保持するロック機構を有する。このロック機構は、ストッパ片47を把手44と連動させるリンク45まわりの軸部46および長穴45aの構成や、ストッパ片47と嵌合する位置保持用穴50、60、さらに、把手44の動作をロックするばね70、コロ62、カム63などの構成が相当する。
【0084】
かかるロック機構により、補助電源42を確実に複写機本体にセットさせ、補助電源と複写機本体とを電気的につなぐコネクタ部の不完全セットを防止することができる。
【0085】
また、補助電源42の内部にインターロックスイッチ65が設けられていて、インターロックスイッチ65は把手44の操作に連動してオン、オフが切り換えられるので、補助電源42を取り外す際に確実にインターロックスイッチ65を切ることができる。
【0086】
[4] 請求項15関連
機能拡張用のオプション装置を取付け可能であり、光ビームを被走査面を有する像担持体に夫々走査して静電潜像を形成し、これらの静電潜像を各光ビームのカラー画像情報に対応するトナーで可視像化したのち、最終的にこれら可視像をシート状媒体上に転写して画像を得る画像形成装置の例を以下に説明する。この画像形成装置は、前記した複写機本体1aや1bの内部構造及び画像形成プロセスの一例をなす。すなわち、以下に説明する構成を具備する画像形成装置の外装部に、既に説明した構成のオプション取付け板を具備させ、又は、インターロックスイッチ、オプション装置用電源を位置保持するロック機構などを具備させることができる。
【0087】
図17に示す構成の画像形成装置は、光走査装置から射出されるカラー画像情報を含む複数の光ビームを被走査面を有する像担持体(感光体ドラム)に夫々走査して静電潜像を形成し、これらの静電潜像を各光ビームのカラー画像情報に対応するカラートナーで可視像化したのち、最終的にこれら可視像をシート状媒体上に転写してカラー画像を得る画像形成装置に係り、光走査装置として、前記した本発明の各例にかかる光走査装置を使用するものである。
【0088】
本例における画像形成装置は、タンデム型フルカラーレーザプリンタとして構成されている。図において、先ず、装置内の下部側には水平方向に配設されて給紙カセット200から給紙される用紙(図示せず)を搬送する搬送ベルト210が設けられている。給紙カセット200の部位は前記例における給紙部12が相当する。
【0089】
この搬送ベルト210上にはイエロー(Y)用の感光体ドラム22Y、マゼンタ(M)用の感光体ドラム22M、シアン(C)用の感光体ドラム22C及びブラックK用の感光体ドラム22Kが矢印で示す用紙の搬送方向での上流側から順に等間隔で配設されている。なお、以下、符号に対する添字Y、M、C、Kを適宜付けて区別するものとする。
【0090】
これらの感光体ドラム22Y、22M、22C、22Kは全て同一径に形成されたもので、その周囲には、電子写真プロセスに従いプロセス部材が順に配設されている。感光体ドラム22Yを例に採れば、帯電チャージャ23Y、第1の光走査手段24Y、現像装置25Y、転写チャージャ26Y、クリーニング装置35Y等が順に配設されている。他の感光体ドラム22M、22C、22Kに対しても同様である。
【0091】
感光体ドラム22Mについては、帯電チャージャ23M、第1の光走査手段24M、現像装置25M、転写チャージャ26M、クリーニング装置35M等が順に配設されている。感光体ドラム22Cについては、帯電チャージャ23C、第1の光走査手段24C、現像装置25C、転写チャージャ26C、クリーニング装置35C等が順に配設されている。
【0092】
感光体ドラム22Kについては、帯電チャージャ23K、第1の光走査手段24K、現像装置25K、転写チャージャ26K、クリーニング装置35K等が順に配設されている。例えば、感光体ドラム22Y、22M、22C、22Kの上方に、前記図2、図3などにおける上部ユニット1a―1が配置される。
【0093】
即ち、本例では、感光体ドラム22M、22C、22Kの周面を対応する各色毎に設定された被走査面とするものであり、各々に対して第1の光走査手段24Y、第2の光走査手段24M、第3の光走査手段24C、第4の光走査手段24Kが1対1の対応関係で設けられている。但し、ポリゴンミラー213および走査レンズ(fθレンズ218A)については、第1の光走査手段24Y、第2の光走査手段24M、第3の光走査手段24C、第4の光走査手段24Kで共通使用とする。
【0094】
また、搬送ベルト210の周囲には、感光体ドラム22Yよりも上流側に位置させてレジストローラ27と、ベルト帯電チャージャ280が設けられ、感光体ドラム22Kよりも下流側に位置させてベルト分離チャージャ29、除電チャージャ300、クリーニング装置310等が順に設けられている。また、ベルト分離チャージャ29よりも搬送方向下流側には定着装置320が設けられ、排紙トレイ330に向けて排紙ローラ34で結ばれている。
【0095】
例えば、フルカラーモード(複数色モード)時であれば、各感光体ドラム22Y、22M、22C、22Kに対してイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック用の各色の画像信号に基づき各々の光走査手段である、第1の光走査手段24Y、第2の光走査手段24M、第3の光走査手段24C、第4の光走査手段24Kによる光ビームの光走査で静電潜像が形成される。
【0096】
これらの静電潜像は各々の対応する色トナーで現像されてトナー像となり、搬送ベルト21上に静電的に吸着されて搬送される用紙上に順次転写されることにより重ね合わせられ、フルカラー画像として定着された後、前記例における排紙台10に相当する排紙台330に排紙される。
【0097】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、取り付け板は装置本体内部より引き出され、オプション装置(機器)を使用しないときは前記装置本体内部に押込み収納することができるため、機械設置面積をオプション装置(機器)の設置のために拡大することがなく、オプション取り付け時も省スペースを実現することが可能である。
【0098】
請求項2記載の発明では、取付け板は、ユーザーによって引き出される量が制限されているので、引き出し過ぎて装置本体から脱落するようなことが無く、またユーザーが引き出し量を気にすることなく操作でき安心である。
【0099】
請求項3記載の発明では、ユーザーが使用するオプション装置(機器)が引き出される位置でロックすることができ、ユーザーが安全にオプションを使用することができる。
【0100】
請求項4記載の発明では、取付け板は引き出し量に応じた複数の停止位置を有するので、ユーザーが使用しないオプション装置(機器)のみが設置されている部分は引き出さなくても引き出し位置を固定でき、使用する部分まで引き出せばよいため、省スペース化が可能である。
【0101】
請求項5記載の発明では、インタロックスイッチを具備したので、安全に前記オプション装置用電源の抜き差しができるようにすることができる.
請求項6記載の発明では、オプション装置用電源を確実に画像形成装置本体にセットさせ、オプション装置用電源と画像形成装置本体とを電気的につなぐコネクタ部の不完全セットを防止することができる。
【0102】
請求項7記載の発明では、オプション装置用電源の内部にインターロックスイッチが設けられていて、インターロックスイッチは把手の操作に連動してオン、オフが切り換えられるので、オプション装置用電源を取り外す際に確実にインターロックスイッチを切ることができる。
【0103】
請求項8記載の発明では、取付け板に画像形成装置本体との接続用コネクタが設けられているので、複数のオプションそれぞれを画像形成装置本体と繋ぐ必要がなく、取り付け板に取り付けられたオプションを一度に接続することができる。
【0104】
請求項9記載の発明では、オプション装置(機器)が画像形成装置本体に接続されたことを検知できるため、画像形成装置本体側から接続後の動作を指示することができ、また画像形成装置本体がオプション装置(機器)を使用可能とすることができる。
【0105】
請求項10記載の発明では、複写機本体において、オプション装置(機器)の情報を認識することができるため、オプションの種類や、消耗品の情報、故障情報などを複写機本体で把握することができる。
【0106】
請求項11記載の発明では、オプション装置(機器)についての情報を操作パネルに表示することができるので、ユーザーは、オプションの情報を、オプションを見なくても、画像形成装置本体の操作パネルで確認することができる。
【0107】
請求項12記載の発明では、引き出しはオプション装置(機器)を取付ける取り付け板であり、引き出し、押込み用の把手が設けられているので、ユーザーが安全かつ容易にオプション装置(機器)の取り付け用の引き出しである取付け板を引き出すことができる。
【0108】
請求項13記載の発明では、取り付け板は引き出し停止位置の保持を解除することができるため、引き出しを収納するときや、引き出し位置を調整するために停止位置を移動させたいとき等に、保持位置を解除した状態で引き出しを移動できるので、ユーザーが安全かつ容易に引き出し可能である。
【0109】
請求項14記載の発明では、ユーザーが、把手を握る、という作業だけで、他のロック解除機構を動作させなくても容易にかつ安全に引き出し停止位置を解除し、引き出し量を変更するために引き出しを移動させることができる。
【0110】
請求項15記載の発明では、かかる構成の画像形成装置について、オプション装置(機器)を必要な時にだけ使用可能となし、機械設置面積をオプション装置(機器)の設置のために拡大することがなく、オプション取り付け時も省スペースを実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の構成を説明した図である。
【図2】画像形成装置の外観斜視図である。
【図3】画像形成装置の正面部分断面図である。
【図4】取付け板装着部の部分断面図である。
【図5】画像形成装置の平面図である。
【図6】画像形成装置の平面図である。
【図7】スライド片の平面図である。
【図8】取付け板の断面図である。
【図9】取付け板の断面図である。
【図10】取付け板及びオプション装置の斜視図である。
【図11】図11(a)は画像形成装置の該感謝し図、図11(b)は操作パネルの拡大図である。
【図12】画像形成装置の外観斜視図である。
【図13】補助電源の正面図である。
【図14】ロック機構の部分断面図である。
【図15】ロック機構の部分断面図である。
【図16】ロック機構の部分断面図である。
【図17】画像形成装置の内部構成を説明した図である。
【符号の説明】
9、9’ 取付け板
Claims (15)
- 画像形成装置の機能拡張用のオプション装置を取付け可能であり、画像形成装置本体と接続可能である機能拡張用のオプション装置の取付け板において、
前記オプション装置の取付け板は、前記画像形成装置の本体内部より引き出すことができることを特徴とする機能拡張用のオプション装置の取付け板。 - 請求項1記載のオプション装置の付け板において、
前記オプション装置の取付け板は、引き出し量が制限可能であることを特徴とするオプション装置の取付け板。 - 請求項1記載のオプション装置の取付け板において、
前記オプション装置の取付け板は、停止位置の保持が可能であることを特徴とするオプション装置の取付け板。 - 請求項3記載のオプション装置の取付け板において、
前記オプション装置の取付け板は、引き出し量に応じた複数の停止位置を有することを特徴とするオプション取付け板。 - 画像形成に付帯する機能拡張用オプション装置を任意に選択して増設することが可能な画像形成装置であり、該オプション装置の増設に際してオプション装置用電源を当該画像形成装置本体に取り付けることにより前記オプション装置が動作する画像形成装置において、
前記オプション装置用電源のインターロックスイッチを具備していることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5記載の画像形成装置において、
前記オプション装置用電源には可動式の把手が設けられると共に、前記オプション装置用電源と当該画像形成装置本体との間には、該把手により動作させられて当該画像形成装置の定位置に前記オプション装置用電源を位置保持するロック機構が設けられていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6記載の画像形成装置において、
前記オプション装置用電源の内部にインターロックスイッチが設けられていて、前記インターロックスイッチは前記把手の操作に連動してオンオフが切換えられることを特徴とする画像形成装置。 - 画像形成に付帯する機能拡張用オプション装置を任意に選択して増設することが可能な画像形成装置において、
前記機能拡張用オプション装置を取付けるオプション装置の取付け板を具備し、かつ、該取付け板には当該画像形成装置本体との接続用コネクタが設けられていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8の記載の画像形成装置において、
前記接続用コネクタが当該画像形成装置本体と接続されたときに該接続を検知する手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8又は9記載の画像形成装置において、
前記接続用コネクタが当該画像形成装置本体に接続されたときに、当該オプション装置の取付け板に取付けられた機能拡張用オプション装置のオプション情報を認識可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10記載の画像形成装置において、
前記機能拡張用オプション装置についての情報を、当該画像形成装置の操作パネルに表示可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 画像形成装置の本体装置内部から引き出し可能であり、把手を具備した引き出しを有する画像形成装置において、
前記引き出しは、複数の停止位置で停止位置決め保持が可能であり、画像形成装置の機能拡張用のオプション装置を取付け可能なオプション装置の取り付け板であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項12記載の画像形成装置において、
前記オプション装置の取付け板は、前記複数の各停止位置での停止位置決め保持を解除する停止位置決め保持の解除手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項12又は13記載の画像形成装置において、
前記把手部には、当該引出しの前記複数の停止位置での停止位置決め保持を解除する解除手段が付帯して設けられていることを特徴とする画像形成装置。 - 機能拡張用のオプション装置を取付け可能であり、光ビームを被走査面を有する像担持体に夫々走査して静電潜像を形成し、これらの静電潜像を各光ビームのカラー画像情報に対応するトナーで可視像化したのち、最終的にこれら可視像をシート状媒体上に転写して画像を得る画像形成装置において、
機能拡張用のオプション装置を取付ける手段として請求項1乃至4、或いは請求項8乃至14記載のオプション取付け板を具備し、又は、請求項5乃至7記載のインターロックスイッチを具備したことを特徴とする画像形成装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2003
- 2003-07-14 JP JP2003196740A patent/JP2005031444A/ja active Pending
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