JP2005031254A - カートリッジ及び消耗品の充填方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カートリッジ再利用の際に消耗品充填のための注入口を容易に形成できるカートリッジを提供すること。
【解決手段】中空に形成され、内部に前記消耗品14を収納するケース1と、ケース1の所定の表面Dから突出して形成される陸状領域3aと、所定の表面Dの裏面3gに、陸状領域3aと対応した位置に形成された凹部3dとを備えたカートリッジ1であって、凹部3dの最深部3d’は陸状領域3aと表裏関係にあり、凹部3dの最深部3d’は、所定の表面Dよりも、陸状領域3aの方向へ突出して形成されているため、カートリッジ1内のトナー14の充填する際、陸状領域3aを切断、若しくは切削することにより開口3eが形成され、開口3eから消耗品の充填を行うことができる。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、プリンタ,ファクシミリ,複写機等の画像形成装置に交換可能に取り付けられ、消耗品(トナーやインク等)の充填を行うことのできるカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば近年のプリンタ,ファクシミリ,複写機等では、現像媒体としてトナーを充填したカートリッジが用いられているものがある。このカートリッジでは、その製造時に一定量のトナーが充填されており、プリンタに交換可能にセットされる。このカートリッジ内のトナーが消費されて残量が少なくなると、用紙の印字が擦れてくるので、カートリッジの交換が必要となる。このとき、既存のカートリッジにトナーを充填することで、カートリッジを再利用できる。
【0003】
既存のカートリッジにトナーを充填するには、まず既存のカートリッジの天板の一部ドリルやドライバ等の工具を用いてトナー注入口を形成する。次にトナーを充填し、さらにトナー注入口にテープを貼り付けて、トナー注入口を閉じる。このように、既存のカートリッジを利用することでコストが抑えられ、かつ省資源化の面でもメリットがあることから広く使用されている(特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−122361号公報(段落0029−0031、第4図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カートリッジの天板に工具を使ってトナー注入口を開けると、カートリッジの内部に存在するアジテータ等の部品に工具が接触して破損してしまう可能性がある。アジテータを破損した場合はカートリッジの再利用は不可能となる。
【0006】
そこで本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、カートリッジ再利用の際に消耗品充填のための注入口を容易に形成できるカートリッジを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明のカートリッジは、消耗品を収納するカートリッジであって、中空に形成され、内部に前記消耗品を収納するケースと、前記ケースの所定の表面から突出して形成される陸状領域と、前記所定の表面の裏面に、前記陸状領域と対応した位置に形成された凹部とを備え、前記凹部の最深部は前記陸状領域と表裏関係にあり、前記所定の表面よりも、前記陸状領域側へ突出して形成されていることを特徴とする。
この特徴によれば、前記陸状領域の表面を所定の手段で切断、若しくは切削することで、前記凹部に相当する位置に簡単に開口を形成できるか、若しくは開口を形成し易い状態になることから、過大な力を使った穿孔処理が不要となり、該開口の形成時に前記カートリッジ内部に存在する部品の破損を防止できる。また消耗品注入口となる開口が陸状領域として特定できるため、消耗品注入口の定位置化が可能となる。
【0008】
本発明のカートリッジの前記所定の表面には、複数の凸条が形成され、前記陸状領域は前記凸条の頂部で規定される面よりも突出するように形成されていることが好ましい。
このようにすれば、陸状領域が視覚的に顕在化されることから、陸状領域に形成されるロゴやシンボル等が視覚的に判別し易くなる。また複数の凸条が形成されることから、消耗品の充填等でカートリッジを手で把持した場合においても、凸条の頂部が接触面となるので手が滑りにくく、消耗品の充填時等において消耗品を誤ってカートリッジの表面に付着させた場合でも、凸条の頂部が接触面となるので手が汚れにくい。
【0009】
本発明のカートリッジの前記所定の表面は、前記凸条によって形成される溝の最深部で規定される面であることが好ましい。
このようにすれば、前記凹部の最深部の位置が、前記凸条によって形成される溝の最深部の位置よりも陸状領域側に位置しているので、陸状領域を切断、若しくは切削した場合、少なくとも溝の最深部に達する以前に開口が形成されるので、陸状領域以外のケースの表面の削り過ぎを未然に防止することができる。また、前記凸条の溝の最深部を目標として切削を行えば、容易に開口の周囲に平面部を形成することができる。
【0010】
本発明のカートリッジの前記凸条の頂部は、前記凹部の最深部よりも前記陸状領域側へ突出するように形成されていることが好ましい。
このようにすれば、陸状領域の表面と凹部の最深部との間に前記凸条の頂部が位置するように構成されるので、陸状領域の厚みを十分に確保でき、衝撃を受けたときに破損を生じさせにくい。
【0011】
本発明のカートリッジの前記ケースは開放された面を有する箱状の本体と、前記開放された面を覆う天板とから構成されることが好ましい。
このようにすれば、消耗品を収容する箱状の本体の開放面を前記天板を用いて閉蓋するだけで、消耗品を収容可能なケースが構成される。
【0012】
本発明のカートリッジの前記陸状領域、前記凹部、及び前記凸条はいずれも前記天板に形成されていることが好ましい。
このようにすれば、前記天板に前記陸状領域、前記凹部、及び前記凸条を形成させ所望のシンボルやロゴ等を表示させる方が、箱状の本体に表示させるよりも容易に行える。
【0013】
本発明のカートリッジの前記天板は略矩形状に形成され、前記凸条は断面が山状であり、前記天板の長手方向へ延びて形成されていることが好ましい。
このようにすれば、前記陸状領域を視覚的に顕在化出来るばかりか、凸条によって天板の強度を保持した状態で天板の軽量化が図れることになる。またカートリッジの交換や取付等の際に滑り止めとしての効果も有している。
【0014】
本発明のカートリッジの前記陸状領域は前記天板の略中央部に形成されていることが好ましい。
このようにすれば、前記陸状領域を天板の略中央部に形成することにより、消耗品を充填する際に、天板の略中央部から長手方向両端方向に均等に消耗品を充填させることができ、カートリッジ内に消耗品を満遍なく充填させることが可能となる。
【0015】
本発明のカートリッジの前記陸状領域の外形形状と、前記凹部の外形形状は相似の関係にあることが好ましい。
このようにすれば、陸状領域を切断、若しくは切削した際に形成される開口の周辺形状が略陸状領域の正面形状を残存したものとなる。
【0016】
本発明のカートリッジの前記凹部の外形は前記陸状領域の外形よりも小さいことが好ましい。
このようにすれば、陸状領域を切断、若しくは切削した際に形成される開口の周りにシール接着部分が残り、蓋用のシールが貼り易くなる。
【0017】
本発明のカートリッジの前記ケースは合成樹脂製であることが好ましい。
このようにすれば、合成樹脂は可撓性を有する性質を備えているので、開口を形成し易く、しかも外部の衝撃にも強い。
【0018】
本発明のカートリッジの前記消耗品は電子写真プロセスで使用されるトナーであり、前記ケースの内部に設けられ、前記トナーを撹拌するアジテータを備えることが好ましい。
このようにすれば、ケース内のトナーが消費され残量が少なくなっても、アジテータを撹拌することにより、現像ローラ方向に供給することができ、ケース内に残留するトナーを無駄なく利用することができ、省資源化の面でもメリットがある。また、ケースにトナーが充填された際にケース内の一部に偏りが生じた場合においても、アジテータによってトナーが撹拌されるので、常にトナーをケース内に均等にできる。
【0019】
本発明のカートリッジは、前記ケースに支持され、表面に前記トナーを担持する担持体を備えることが好ましい。
このようにすれば、常に一定量のトナーを確実に現像ローラの外周面に担持させることができ、ケース内のトナーを無駄なく消費させることができる。
【0020】
本発明のカートリッジの消耗品の充填方法は、中空に形成され、内部に前記消耗品を収納するケースと、前記ケースの所定の表面から突出して形成される陸状領域と、前記所定の表面の裏面に、前記陸状領域と対応した位置に形成された凹部とを備え、前記凹部の最深部は前記陸状領域と表裏関係にあり、前記所定の表面よりも、前記陸状領域側へ突出して形成されている消耗品を収納するカートリッジに前記消耗品を充填する方法であって、前記陸状領域を削って前記凹部に対応する位置に開口を形成し、前記開口を通じて前記消耗品を充填し、シール部材にて前記開口を覆うことを特徴とする。
この特徴によれば、前記陸状領域の表面を所定の手段で切断、若しくは切削することで、前記凹部に相当する位置に開口が形成するので、該開口の形成時に前記カートリッジ内部に存在する部品の破損の発生を防止し、前記開口より消耗品の充填が容易に行える。
【0021】
本発明のカートリッジの消耗品の充填方法は、前記所定の表面には、複数の凸条が形成され、前記陸状領域は前記凸条の頂部で規定される面よりも突出するように形成され、前記陸状領域を削る際に、前記陸状領域の周囲にある前記凸条を前記溝の最深部へ到達するまで削って平面部を形成し、前記シール部材を前記平面部に貼着することが好ましい。
このようにすれば、最深部が切削の基準面となるため、切削時における削り過ぎ等を防止できる。
【0022】
本発明のカートリッジは、消耗品を収容するカートリッジであって、中空に形成され、内部に消耗品を収容するケースと、前記ケースの表面に形成された開口と、前記開口の周囲に形成された平面部と、前記平面部に貼着され、前記開口を覆うシール部材とを備えることを特徴とする。
この特徴によれば、前記カートリッジのケースの表面には開口が形成され、開口の周囲には平面部が形成されているので、開口からケース内に消耗品の充填を行った際には、開口を塞ぐようにしてシールを開口周辺の平面部に貼着させることで開口が閉蓋され、カートリッジを再利用可能な状態にできる。また、再利用したカートリッジの消耗品が再び消費された場合は、シールを剥がして再度消耗品の充填を行える。
【0023】
本発明のカートリッジは、前記平面部の周囲に形成された複数の凸条を備えることが好ましい。
このようにすれば、消耗品の充填等でカートリッジを手で把持した状態においても、平坦面の周囲に形成された凸条の頂部が接触面となるので手が滑りにくくなり、シールの貼着作業が容易に行えるようになる。そして平坦部にシールが貼られた場合、平坦部周囲の複数の凸条がシールを囲むためシールが剥がれにくくなる。
【0024】
本発明のカートリッジの前記ケースは開放された面を有する箱状の本体と、前記開放された面を覆う天板とから構成されることが好ましい。
このようにすれば、消耗品を収容する箱状の本体の開放面を前記天板を用いて閉蓋するだけで、消耗品を収容可能なケースを構成できる。
【0025】
本発明のカートリッジは、前記開口、前記平面部及び前記凸条はいずれも前記天板に形成されていることが好ましい。
このようにすれば、前記天板に前記陸状領域、前記凹部、及び前記凸条を形成させ所望のシンボルやロゴ等を表示させる方が、箱状の本体に表示させるよりも容易に行える。
【0026】
本発明のカートリッジは、前記天板は略矩形状に形成され、前記凸条は前記天板の長手方向へ延びて形成されていることが好ましい。
このようにすれば、前記陸状領域を除く天板の表面に、天板の端部まで延びる縦または横、または縦横の平行溝を形成することにより、前記陸状領域を視覚的に顕在化出来るばかりか、凸条によって天板の強度を保持した状態で軽量化が図れることになる。またカートリッジの交換や取付等の際に滑り止めとしての効果も有している。
【0027】
本発明のカートリッジの前記ケースは合成樹脂製であることが好ましい。
このようにすれば、合成樹脂は可撓性を有する性質を備えているので、開口を形成し易く、しかも外部の衝撃にも強い。
【0028】
本発明のカートリッジの前記消耗品は電子写真プロセスで使用されるトナーであり、前記ケースの内部に設けられ、前記トナーを撹拌するアジテータを備えることが好ましい。
このようにすれば、ケース内のトナーが消費され残量が少なくなっても、アジテータを撹拌することにより、現像ローラ方向に供給することができ、ケース内に残留するトナーを無駄なく利用することができ、省資源化の面でもメリットがある。また、ケースにトナーが充填された際にケース内の一部に偏りが生じた場合においても、アジテータによってトナーが撹拌されるので、常にトナーをケース内に均等にできる。
【0029】
本発明のカートリッジは、前記ケースに支持され、表面に前記トナーを担持する担持体を備えることが好ましい。
このようにすれば、常に一定量のトナーを確実に現像ローラの外周面に担持させることができ、ケース内のトナーを無駄なく消費させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置における現像装置に用いられるカートリッジについて、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0031】
図1に本発明の第1実施例である交換型のカートリッジ1を示す。カートリッジ1の筐体は、プラスチック部材(例えばABS(アクリロニトリロ・ブタジエン・スチレン))からなる箱状のケースに形成される。カートリッジ1は、開放された面を有する箱状のカートリッジ本体2と、前記開放された面を覆う天板3とから構成され、これらカートリッジ本体2と天板3とは超音波溶着で固定されている。
【0032】
図2に示すように、このカートリッジ1の筐体の内部空間はトナー貯留部13と、トナー貯留部13に連設するトナー供給部13aとが形成されている。トナー貯留部13とトナー供給部13aとには、消耗品であるトナー14が充填されている。
【0033】
トナー供給部13aには、トナー14を表面に担持する現像ローラ17と、該現像ローラ17にトナー14を供給する供給ローラ25と、トナー貯留部13内のトナー14を撹拌するアジテータ9と、現像ローラ17表面のトナー14を均一の厚さにするブレード28が設けられている。
【0034】
アジテータ9の軸の一端は、カートリッジ本体2の側壁を貫通しており、その先端には、アジテータギア9aが設けられている。アジテータギア9aはさらにギア48と連結され、ギア48は別のギア47に連結される。
【0035】
これらの部材により構成されたカートリッジ1は、図3及び図4に示すように、ドラムユニット40に対して着脱自在に取り付けられるように構成されている。
【0036】
ドラムユニット40には感光ドラム15、帯電器16、転写ローラ24、クリーニングローラ31、が設けられている。プリント時には、用紙21が給紙トレイ(図示略)からドラムユニット40へ向けて供給され、感光ドラム15と転写ローラ24との接触面である転写位置に案内される。
【0037】
一方、ギヤ47が矢印方向に駆動されると、ギヤ48を介してアジテータギア9aが駆動され、アジテータ9aが回動する。すると、トナー貯留部13に充填されているトナー14は撹拌されつつトナー供給部13aへ供給される。
【0038】
また、ギヤ47の回動によって、現像ローラ17と供給ローラ25とが、矢印方向に回動される。トナー供給部13aのトナー14は供給ローラ25の外周に付着する。供給ローラ25に付着したトナー14は現像ローラ17の外周面に担持され、ブレード28によってその厚さが均一になる。
【0039】
一方、ドラムユニット40の感光ドラム15は、矢印方向に一定速度で回動され、転写ローラ24も矢印方向に回動される。この回動時に感光ドラム15の外周面が帯電器16によって帯電される。この帯電面に対して、レーザが照射され、感光ドラム15の外周表面に静電潜像が形成される。
【0040】
前記トナー14が付着された現像ローラ17が回動中にブレード28を通過すると、このトナー14は通過時にブレード28との摩擦により帯電する。そして、現像ローラ17に付着したトナー14が感光ドラム15の表面と対向する位置まで搬送されると、トナー14は静電力で感光ドラム15の静電潜像部分に吸着される。
【0041】
感光ドラム15に吸着したトナー14がさらに転写ローラ24と対向する位置まで搬送されると、トナー14は、感光ドラム15と転写ローラ24の間に挟まれた用紙21に転写される。用紙21が定着ユニット(図示略)へ送られると、トナー14は用紙21に定着し、外部へと排出される。
【0042】
前記天板3について詳述する。図5に示すように、天板3の表面の略中央部には、例えば企業名やブランド名、商品名等のシンボルやロゴ等の形が形成された陸状領域3aが凸面状に形成され、この天板3の長手方向に平行に配置されている。本実施例では複数の陸状領域3aにより文字列が形成されている。
【0043】
また、天板3の表面ほぼ全域には長手方向端部まで延びる多数の平行溝3fが形成される。ただし、陸状領域3aの部分には、平行溝3fは形成されない。この溝間には、図7に示すように断面山切り状の凸条3bが複数形成される。
【0044】
このように、陸状領域3aの周囲には、平行溝3fが形成されているので、陸状領域3aの表面は、その他の領域とばターンが異なり、シンボルやロゴ等の形がより明確に視覚化される。
【0045】
平行溝3fが形成されることにより、前記陸状領域3aが視覚的に顕在化出来るばかりか、平行溝3f間に形成される凸条3bによってカートリッジ1の強度が保持され、軽量化が図れている。凸条3bはカートリッジ1の交換や取り付けのために把持する際の滑り止めとしての効果も有している。また、トナーの充填時等においてトナー14を誤ってカートリッジ1の表面に付着させた場合でも、凸条3bの頂部3b’が接触面となるので手が汚れにくい。
【0046】
天板3の裏面3gには、案内片3cが下方に延出するように所定箇所に形成されており、カートリッジ本体2に天板3を取り付ける際のガイドとして機能する。
【0047】
図8(a)において、陸状領域3aの表面の高さ位置で規定される表側基準面Aを一点鎖線で示し、凸条3bの頂部3b’間を結んだ凸条基準面Bを破線で示す。表側基準面Aは凸条基準面Bよりも上方へ突出する。
【0048】
天板3の裏面3gには、表面に形成された陸状領域3aと対応する位置に凹部3dが形成される。凹部3dの最深部3d’は、陸状領域3aの裏面に相当する個所として規定され、それを表す裏側基準面Cを図8(a)に実線で示す。
【0049】
裏側基準面Cは上述した凸条基準面Bよりも下方位置に形成される。また平行溝3fの最深部問を結んだ溝基準面Dを二点鎖線で示す。溝基準面Dは凹部3dの最深部3d’よりも下方に位置するように形成される。
【0050】
陸状領域3aの厚みは表側基準面Aと裏側基準面Cの問隔で規定され、本実施例の場合1.0mmである。凸条基準面Bが表側基準面Aと裏側基準面Cの間に位置するように構成されるので、陸状領域3aの厚みを十分に確保でき、衝撃を受けたときの破損を生じにくい。
【0051】
平行溝3fの深さ、つまり凸条3bの頂部3b’と平行溝3fの最深部との間の距離は、凸条基準面Bと溝基準面Dの間隔で規定され本実施例の場合0.7mmである。天板3gの裏面と溝基準面Dの間隔は1.7mmである。表側基準面Aと凸条基準面Bの間隔は0.5mmである。つまり、陸状領域3aは凸条3bの頂部3b’から上方へ0.5mmだけ突出している。
【0052】
図6に示すように、天板3の裏面3gには複数のリブ3h,3iが、天板3の長手方向及びその直交方向に延びるように形成される。長手方向に延びるリプ3hと直交方向に延びるリブ3iとは一部において交差するように形成されている。直交方向に延びるリプ3iの一部は凹部3dの領域にも形成される。リブ3h,3iが形成されているので、天板3の剛性を確保できる。
【0053】
カートリッジ1に収容されたトナー14が消費されて、新しいトナー14を補給する際には、フライス盤を用いて、図8(a)に示す陸状領域3aの表面を薄く削る。陸状領域3aを徐々に削り進んで行き、陸状領域3aの厚みをすべて解消するまで、つまり裏側基準面Cの位置まで削ると、図8(b)に示すように凹部3aに相当する部分が開口3eとなって現れる。このときフライス盤によって凹部3dの周辺部も削られる。つまり、凹部3dの周辺にある凸条3bの頂部3b’の一部も削られて、底の浅い溝3f’が残る。
【0054】
このように開口3eが形成された時点で新しいトナー14をトナー貯留部13へ充填することができる。トナー14を充填した後は図8(b)に一点鎖線で示すようにシール60を接着剤にて貼りつければ、カートリッジ1を再利用可能となる。
【0055】
ただし、図8(b)に示すようにシール60は浅い溝3f’が残っている部分に貼りつけられるので十分な貼着力が得られず、シール60がすぐに剥がれてしまう恐れもある。シール60が剥がれるとトナー14がこぼれてしまうこともあり、不都合である。
【0056】
そこで、さらにフライス盤を使って天板3を削り、図8(c)に示すように開口3eの周辺にある凸条3bを厚さ方向全体にわたって溝基準面Dまで削る。すると、図9(a)にも示すように、開口3eの周辺では平行溝3fを識別できなくなり、開口3eの周囲に平面部3kが形成される。平面部3kの形成時には、平行溝3fの最深部を目標として削ればよいので、容易に平面部3kを形成することができる。
【0057】
この天板3に形成された開口3eを通じて、新しいトナー14をトナー貯留部13へ充填することができる。トナー14を充填した後は、図8(d)及び図9(b)に示すように開口3eを塞ぐようにしてシール60を接着剤で貼着する。こうしてカートリッジ1が再利用可能な状態となる。
【0058】
そして、シール60の端部は開口3e周辺の平面部3kに貼り付けられるので、十分な貼着カが得られる。従って、再生したカートリッジ1の使用中にシール60が剥がれにくく、新品のカートリッジ1と同様に取り扱うことができる。なお、平面部3kは完全な平面である必要はなく、多少荒れていたり、溝ができていてもシール60の十分な貼着力が得られる程度であればよい。
【0059】
再生したカートリッジ1を使用して再びトナー14が消費された場合は、シール60を剥がして開口3eからトナー14を再度充填し、同じようにシール60を貼着して開口3eを塞げば、再度カートリッジ1を使用可能となる。
【0060】
ただし、カートリッジ1に含まれる現像ロ一ラ17、供給ローラ25、ブレード28は使用に従ってその性能を十分に発揮できなくなるので、カートリッジ1の再生回数は1回程度に制限することが良好な画像を得る上で望ましい。
【0061】
なお、以上に述べたようにフライス盤を使って陸状領域3aを削り、図8(b)に示すように、天板2に開口3eが形成される程度まで削り進むと、削りカスがトナー貯留部13の内部に入る恐れがある。従って、陸状領域3aを削る際には天板3の長手方向が垂直となるようにカートリッジ1を立てることにより、削りカスがトナー貯留部13に入りにくくなる。
【0062】
さらに図8(b)あるいは図8(c)に示すように、天板3に開口3eが形成された状態で、トナー貯留部13に残留するトナー14や異物を吸引してから新しいトナー14を充填すれば、カートリッジ1の再利用時には不純物がほとんど含まれない新しいトナー14のみを使って印刷を実行できる。
【0063】
なお、図9(c)に示すように、複数の陸状領域3aをフライス盤で削って、複数の開口3eを形成すると、一方の開口3eからトナー14を注入し、他方の開口3eからトナー貯留部13内の空気を排出できるので、トナー14を容易に充填することができる。
【0064】
以上説明したとおり、本実施例の力一トリッジ1によれば、トナー14が消費されてカートリッジ1が使用不能となった場合に、天板3に形成されている陸状領域3aをスライス盤で削り、図8(b)あるいは図8(c)に示すように開口3eを形成し、その開口3eを通じてトナー14をトナー貯留部13へ充填する。
【0065】
このように、フライス盤を使って表面を削るようにして開口3eを形成することにより、トナー貯留部13に設けられるアジテータ9を破損する恐れがなくなり、力一トリッジ1を確実に再利用できる。
【0066】
また、開口3eが形成される部分は予め決められた陸状領域3aであるので、トナー14を必ず所定の位置から充填できるように設計可能である。閉口3eを通じてトナー14を充填する際に、トナー貯留部13全体に満遍なくトナー14が行き渡るようにすることが望ましい。よって、陸状領域3aの位置が理想的なトナー充填口と一致するように設計することで、トナー14の充填効率を上げられる。
【0067】
また天板3の裏面3gにおいて、陸状領域3aに相当する位置にリブ8h,8iが形成されていると、陸上領域3aを削って開口3eが形成された時に開口3eの周囲の剛性を保つことができる(図6参照)。
【0068】
なお、本実施例では、表側基準面Aが凸条基準面Bより上になる形状のカートリッジ1について説明したが、表側基準面Aと凸条基準面Bとを同様の高さ位置にするか、若しくは表側基準面Aが凸条基準面Bより下方でもよい。
【0069】
次に、本発明の第2実施例、第3実施例、第4実施例、第5実施例、第6実施例、第7実施例を以下に説明する。なお、前記第1実施例と同様の構造部分に関しては、同一の符号を付すことにより詳細な説明は省略することとする。
【0070】
まず、本発明の第2実施例を図10、図11を用いて説明する。まず図10(a)に示すように、陸状領域3aの表面の高さ位置で規定される表側基準面Aは、凸条3bの頂部3b’を結んで規定される凸条基準面Bよりも上方に突出するように形成されており、この陸状領域3aの裏面位置には、凹部3dの最深部3d’で規定されている裏側基準面Cが凸条基準面Bよりも上方の位置で形成されている。
【0071】
また陸状領域3aの外形形状と凹部3dの外形形状は、相似の関係にあり、かつ凹部3dの外形は陸状領域3aの外形よりも小さく形成されている。
【0072】
カートリッジ1にトナー14を充填する際には、まず陸状領域3aを表面から凸条基準面Bまでカッター、若しくはヤスリ等で天板3と平行に切削する。すると、図10(b)に示されるように、陸状領域3aがあった位置に開口63が形成されるので、開口63を通じてトナー14が充填される。
【0073】
このように、裏側基準面Cが、凸条基準面Bよりも上方の位置にあるため、陸状領域3aを切削するのみで、開口63が形成される。
【0074】
トナー14の充填後は、図11に示すように、陸状領域3aの外形と同形状に合わせて形成されたシール60を、陸状領域3aの断面に貼りつけることで、開口63を閉蓋することができる。
【0075】
このように、陸状領域3aの外形形状と、この陸状領域3a裏面に形成された凹部3dの外形形状が相似の関係にあり、この凹部3dの外形を陸状領域3aよりも小さくしたので、陸状領域3aが切削されて開口63が形成されても、陸状領域3aによって顕在化されていたシンボルやロゴ等の外形状が崩れない。
【0076】
よって、カートリッジ1の再利用時にはシンボルやロゴ等を新たに形成または表示し直す手間が省ける。また開口63の周辺にシール60の端部を接着できるので、容易に開口63を閉じることができる。
【0077】
なお、前記第1実施例と第2実施例では、陸状領域3aが凸条基準面Bまで切削されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。図12に示される第3実施例のように、天板3の表面が平坦面3jでも良い。裏側基準面Cが平坦面3jよりも高い位置で形成されていれば、陸状領域3aを図12に破線で示す平坦面3jに相当する位置まで削ることでトナー14を充填するための開口が形成される。
【0078】
さらに、図13に示される第4実施例のように、凹部3dの最深部3d’規定される裏側基準面Cが平坦面3jよりも下方となるように形成されている場合、陸状領域3aの外周における平坦面3jに溝64を形成する。陸状領域3aを図12に破線で示す平坦面3jに相当する位置まで削ると、陸状領域3aの外形状は溝64によって縁取られるので、陸状領域3aによって表示されたシンボルやロゴ等を認識することができる。
【0079】
また、図14に示す第5実施例では、天板3の凹部3dの最深部3d’に、さらに凹部66を形成する。凹部66と裏側基準面Cで規定される空間は、平坦面3jを含む面によって横切られるように形成される。この場合、陸状領域3aを平坦面3jまで削ると凹部66に相当する開口3eが出現する。天板3の設計時に開口3eの位置と大きさを予め設定しておくことが可能となる。
【0080】
また、第1実施例においては、天板3の表面に凸条3bを形成することで、カートリッジ1の強度を保持した。図15に示す第6実施例では、天板3の裏面3gの凸条3bと対応する位置に溝68を形成している。このようにすれば、強度を保持した状態でさらに軽量化が図れる。
【0081】
本発明の第7実施例を図16、図17を用いて説明する。カートリッジ1にトナー14を充填する際には、まず図16(a)に示すように、一次作業として陸状領域3aの表面から凸条基準面Bを目安に、カッター若しくはヤスリ等で天板3と平行に切削し、陸状領域3aの厚みを図16(b)に示すように頂部3b’近傍まで薄く加工する。
【0082】
次に二次作業として、この薄くなった陸状領域3aをカッター等の工具で切断し、図16(c)に示すように、開口3eを形成し、矢印に示すようにトナー14を開口3eからトナー貯留部13内に充填する。
【0083】
第7実施例にあっては、天板3の凹部3dの最深部3d’位置である裏側基準面Cが凸条基準面Bよりも下方位置にあるので、陸状領域3aが水平方向に切削されても、図16(b)に示すように陸状領域3aに薄肉が残っており開口3eは形成されない。
【0084】
図16(c)に示すように二次作業によって開口3eが形成される。したがって、少なくとも一次作業時に、外部からトナー貯留部13内にゴミ等の進入を防止できる。
【0085】
なお、前記陸状領域3aは天板3の略中央部、かつ長手方向に平行に配置されている。図17に示されるように、陸状領域3aの2箇所に開口3eを形成し、一方の開口3eをトナー注入口、他方の開口3eを排気口とすることで、トナー14を充填する際にトナー貯留部13内部に残留する空気を容易に排出できる。
【0086】
トナー14の充填後、図16(d)及び図17に示すように、裏面に接着剤が塗布されたシール60を陸状領域3aに貼りつけて前記開口3eを閉蓋することで、トナー14の漏れを確実に防止することができ、トナー14が充填されたカートリッジ1を再利用して、再び印刷できるようになる。
【0087】
また、この再利用されたカートリッジ1が再びトナー切れになった場合には、シール60を剥がし、トナー14の再充填を行い再度シール60を閉蓋するだけでカートリッジ1の再利用を行える。
【0088】
また、図17に示されるように、トナー14の充填後に陸状領域3aの一部に形成された開口3eにシール60を貼っても、陸状領域3aにより形成されたシンボルやロゴ等の表示形態が崩されないので、再利用時に新たにシンボルやロゴ等を表示し直す手間が省ける。
【0089】
以上説明したように、カートリッジ1内のトナー14が消費されてカートリッジ1の交換が必要になった場合には、陸状領域3aを天板3と平行に切削して薄肉部を形成し、さらにカッター等で薄肉部を切断して開口3eを形成するため、既存のカートリッジ1の再利用が可能となり、かつトナー注入口の定位置化も可能となる。
【0090】
以上、本発明の実施形態を説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0091】
例えば上記実施例においては、カートリッジ1はドラムユニット40に着脱可能であるが、カートリッジ1とドラムユニット40が分離不能な一体型のプロセスカートリッジであっても良い。
【0092】
また、前記実施例においては、陸状領域3aの表面が平坦状に形成されているが、陸状領域3aが所定の肉厚さえあれば、その表面に凹凸を形成することは自由である。
【0093】
また、前記実施例においては、ドラムユニット40からカートリッジ1を取り外した後に陸状領域3aを切削して開口3eを形成するが、カートリッジ1をドラムユニット40にセットしたままで、開口3eを形成し、トナー14を充填してもよい。
【0094】
また、前記実施例においては、カートリッジ1の天板3に開口3eを形成することで、トナー14の充填を行う構成にしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カートリッジ本体2に陸状領域3aを設け、ここに開口3eを形成してトナー14を充填する構成にしてもよい。
【0095】
本発明は、以上述べたトナー14を収容するカートリッジ1のみに適用されるものではなく、インクジェット式のプリンタで使用されるインクカートリッジにも適用可能である。
【0096】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0097】
請求項1の発明によれば、前記陸状領域の表面を所定の手段で切断、若しくは切削することで、前記凹部に相当する位置に簡単に開口を形成できるか、若しくは開口を形成し易い状態になることから、過大な力を使った穿孔処理が不要となり、該開口の形成時に前記カートリッジ内部に存在する部品の破損を防止できる。また消耗品注入口となる開口が陸状領域として特定できるため、消耗品注入口の定位置化が可能となる。
【0098】
請求項2の発明によれば、陸状領域に形成されるロゴやシンボル等が視覚的に判別し易くなる。また複数の凸条が形成されることから、消耗品の充填等でカートリッジを手で把持した状態においても、凸条の頂部が接触面となるので手が滑りにくく、消耗品の充填時等において消耗品を誤ってカートリッジの表面に付着させた場合でも、凸条の頂部が接触面となるので手が汚れにくい。
【0099】
請求項3の発明によれば、前記凹部の最深部の位置が、前記凸条によって形成される溝の最深部の位置よりも陸状領域側に位置しているので、陸状領域を切断、若しくは切削した場合、少なくとも溝の最深部に達する以前に開口が形成されるので、陸状領域以外のケースの表面の削り過ぎを未然に防止することができる。また、前記凸条の溝の最深部を目標として切削を行えば、容易に開口の周囲に平面部を形成することができる。
【0100】
請求項4の発明によれば、陸状領域の表面と凹部の最深部との間に前記凸条の頂部が位置するように構成されるので、陸状領域の厚みを十分に確保でき、衝撃を受けたときに破損を生じさせにくい。
【0101】
請求項5の発明によれば、消耗品を収容する箱状の本体の開放面を前記天板を用いて閉蓋するだけで、消耗品を収容可能なケースが構成される。
【0102】
請求項6の発明によれば、前記天板に前記陸状領域、前記凹部、及び前記凸条を形成させ所望のシンボルやロゴ等を表示させる方が、箱状の本体に表示させるよりも容易に行える。
【0103】
請求項7の発明によれば、前記陸状領域を視覚的に顕在化出来るばかりか、凸条によって天板の強度を保持した状態で天板の軽量化が図れることになる。またカートリッジの交換や取付等の際に滑り止めとしての効果も有している。
【0104】
請求項8の発明によれば、前記陸状領域を天板の略中央部に形成することにより、消耗品を充填する際に、天板の略中央部から長手方向両端方向に均等に消耗品を充填させることができ、カートリッジ内に消耗品を満遍なく充填させることが可能となる。
【0105】
請求項9の発明によれば、陸状領域を切断、若しくは切削した際に形成される開口の周辺形状が略陸状領域の正面形状を残存したものとなる。
【0106】
請求項10の発明によれば、陸状領域を切断、若しくは切削した際に形成される開口の周りにシール接着部分が残り、蓋用のシールが貼り易くなる。
【0107】
請求項11の発明によれば、合成樹脂は可撓性を有する性質を備えているので、開口を形成し易く、しかも外部の衝撃にも強い。
【0108】
請求項12の発明によれば、ケース内のトナーが消費され残量が少なくなっても、アジテータを撹拌することにより、現像ローラ方向に供給することができ、ケース内に残留するトナーを無駄なく利用することができ、省資源化の面でもメリットがある。また、ケースにトナーが充填された際にケース内の一部に偏りが生じた場合においても、アジテータによってトナーが撹拌されるので、常にトナーをケース内に均等にできる。
【0109】
請求項13の発明によれば、常に一定量のトナーを確実に現像ローラの外周面に担持させることができ、ケース内のトナーを無駄なく消費させることができる。
【0110】
請求項14の発明によれば、前記陸状領域の表面を所定の手段で切断、若しくは切削することで、前記凹部に相当する位置に開口が形成するので、該開口の形成時に前記カートリッジ内部に存在する部品の破損の発生を防止し、前記開口より消耗品の充填が容易に行える。
【0111】
請求項15の発明によれば、最深部が切削の基準面となるため、切削時における削り過ぎ等を防止できる。
【0112】
請求項16の発明によれば、前記カートリッジのケースの表面には開口が形成され、開口の周囲には平面部が形成されているので、開口からケース内に消耗品の充填を行った際には、開口を塞ぐようにしてシールを開口周辺の平面部に貼着させることで開口が閉蓋され、カートリッジを再利用可能な状態にできる。また、再利用したカートリッジの消耗品が再び消費された場合は、シールを剥がして再度消耗品の充填を行える。
【0113】
請求項17の発明によれば、消耗品の充填等でカートリッジを手で把持した状態においても、平坦面の周囲に形成された凸条の頂部が接触面となるので手が滑りにくくなり、シールの貼着作業が容易に行えるようになる。そして平坦部にシールが貼られた場合、平坦部周囲の複数の凸条がシールを囲むためシールが剥がれにくくなる。
【0114】
請求項18の発明によれば、消耗品を収容する箱状の本体の開放面を前記天板を用いて閉蓋するだけで、消耗品を収容可能なケースを構成できる。
【0115】
請求項19の発明によれば、前記天板に前記陸状領域、前記凹部、及び前記凸条を形成させ所望のシンボルやロゴ等を表示させる方が、箱状の本体に表示させるよりも容易に行える。
【0116】
請求項20の発明によれば、前記陸状領域を除く天板の表面に、天板の端部まで延びる縦または横、または縦横の平行溝を形成することにより、前記陸状領域を視覚的に顕在化出来るばかりか、凸条によって天板の強度を保持した状態で軽量化が図れることになる。またカートリッジの交換や取付等の際に滑り止めとしての効果も有している。
【0117】
請求項21の発明によれば、合成樹脂は可撓性を有する性質を備えているので、開口を形成し易く、しかも外部の衝撃にも強い。
【0118】
請求項22の発明によれば、ケース内のトナーが消費され残量が少なくなっても、アジテータを撹拌することにより、現像ローラ方向に供給することができ、ケース内に残留するトナーを無駄なく利用することができ、省資源化の面でもメリットがある。また、ケースにトナーが充填された際にケース内の一部に偏りが生じた場合においても、アジテータによってトナーが撹拌されるので、常にトナーをケース内に均等にできる。
【0119】
請求項23の発明によれば、常に一定量のトナーを確実に現像ローラの外周面に担持させることができ、ケース内のトナーを無駄なく消費させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すカートリッジの斜視図である。
【図2】図1のA−Aの断面図である。
【図3】本発明のカートリッジとドラムユニットの組立側面図である。
【図4】本発明のカートリッジとドラムユニットがプリンタ内に取付られた断面図である。
【図5】本発明のカートリッジの天板の斜視図である。
【図6】本発明のカートリッジの天板の底面図である。
【図7】図5のB−Bの断面図である。
【図8】(a)〜(d)は天板の要部拡大断面図であり、トナーの補給状況を示すものである。
【図9】本発明の天板の一部拡大平面図を示すものである。
【図10】(a)、(b)は本発明の第2実施例を示す天板の要部拡大断面図である。
【図11】本発明の第2実施例を示す天板の斜視図である。
【図12】本発明の第3実施例を示す天板の要部拡大断面図である。
【図13】本発明の第4実施例を示す天板の要部拡大断面図である。
【図14】本発明の第5実施例を示す天板の要部拡大断面図である。
【図15】本発明の第6実施例を示す天板の要部拡大断面図である。
【図16】(a)〜(d)は、本発明の第7実施例を示す天板の要部拡大断面図であり、トナーの補給状況を示すものである。
【図17】本発明の第7実施例を示す天板の一部拡大平面図を示すものである。
【符号の説明】
1 カートリッジ(ケース)
2 カートリッジ本体(ケースの一部)
3 天板(ケースの一部)
3a 陸状領域
3b 凸条
3b’ 頂部
3c 案内片
3d 凹部
3d’ 最深部
3e 開口
3f 平行溝
3f’ 浅い溝
3g 裏面
3h、3i リブ
3j 平坦面
3k 平面部
9 アジテータ
9a アジテータギア
10 プリンタ
13 トナー貯留部
13a トナー供給部
14 トナー
15 感光ドラム
16 帯電器
17 現像ローラ
21 用紙
22 給紙ローラ
24 転写ローラ
25 供給ローラ
28 ブレード
31 クリーニングローラ
40 ドラムユニット
47、48 ギヤ
60 シール
63 開口
64、67、68 溝
66 凹部
A 表側基準面
B 凸条基準面
C 裏側基準面
D 溝基準面

Claims (23)

  1. 消耗品を収納するカートリッジであって、
    中空に形成され、内部に前記消耗品を収納するケースと、
    前記ケースの所定の表面から突出して形成される陸状領域と、
    前記所定の表面の裏面に、前記陸状領域と対応した位置に形成された凹部とを備え、
    前記凹部の最深部は前記陸状領域と表裏関係にあり、前記所定の表面よりも、前記陸状領域側へ突出して形成されていることを特徴とするカートリッジ。
  2. 前記所定の表面には、複数の凸条が形成され、前記陸状領域は前記凸条の頂部で規定される面よりも突出するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。
  3. 前記所定の表面は、前記凸条によって形成される溝の最深部で規定される面であることを特徴とする請求項2に記載のカートリッジ。
  4. 前記凸条の頂部は、前記凹部の最深部よりも前記陸状領域側へ突出するように形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のカートリッジ。
  5. 前記ケースは開放された面を有する箱状の本体と、前記開放された面を覆う天板とから構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカートリッジ。
  6. 前記陸状領域、前記凹部、及び前記凸条はいずれも前記天板に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のカートリッジ。
  7. 前記天板は略矩形状に形成され、前記凸条は断面が山状であり、前記天板の長手方向へ延びて形成されていることを特徴とする請求項6に記載のカートリッジ。
  8. 前記陸状領域は前記天板の略中央部に形成されていることを特徴とする請求項7に記載のカートリッジ。
  9. 前記陸状領域の外形形状と、前記凹部の外形形状は相似の関係にあることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のカートリッジ。
  10. 前記凹部の外形は前記陸状領域の外形よりも小さいことを特徴とする請求項9に記載のカートリッジ。
  11. 前記ケースは合成樹脂製であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のカートリッジ。
  12. 前記消耗品は電子写真プロセスで使用されるトナーであり、
    前記ケースの内部に設けられ、前記トナーを撹拌するアジテータを備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のカートリッジ。
  13. 前記ケースに支持され、表面に前記トナーを担持する担持体を備えることを特徴とする請求項12に記載のカートリッジ。
  14. 中空に形成され、内部に前記消耗品を収納するケースと、前記ケースの所定の表面から突出して形成される陸状領域と、
    前記所定の表面の裏面に、前記陸状領域と対応した位置に形成された凹部とを備え、
    前記凹部の最深部は前記陸状領域と表裏関係にあり、前記所定の表面よりも、前記陸状領域側へ突出して形成されている消耗品を収納するカートリッジに前記消耗品を充填する方法であって、
    前記陸状領域を削って前記凹部に対応する位置に開口を形成し、
    前記開口を通じて前記消耗品を充填し、
    シール部材にて前記開口を覆うことを特徴とする消耗品の充填方法。
  15. 前記所定の表面には、複数の凸条が形成され、前記陸状領域は前記凸条の頂部で規定される面よりも突出するように形成され、
    前記陸状領域を削る際に、前記陸状領域の周囲にある前記凸条を前記溝の最深部へ到達するまで削って平面部を形成し、
    前記シール部材を前記平面部に貼着することを特徴とする請求項14に記載の消耗品の充填方法。
  16. 消耗品を収容するカートリッジであって、
    中空に形成され、内部に消耗品を収容するケースと、
    前記ケースの表面に形成された開口と、
    前記開口の周囲に形成された平面部と、
    前記平面部に貼着され、前記開口を覆うシール部材とを備えることを特徴とするカートリッジ
  17. 前記平面部の周囲に形成された複数の凸条を備えることを特徴とする請求項16に記載のカートリッジ。
  18. 前記ケースは開放された面を有する箱状の本体と、前記開放された面を覆う天板とから構成されることを特徴とする請求項17に記載のカートリッジ。
  19. 前記開口、前記平面部及び前記凸条はいずれも前記天板に形成されていることを特徴とする請求項18に記載のカートリッジ。
  20. 前記天板は略矩形状に形成され、前記凸条は前記天板の長手方向へ延びて形成されていることを特徴とする請求項19に記載のカートリッジ。
  21. 前記ケースは合成樹脂製であることを特徴とする請求項16〜20のいずれかに記載のカートリッジ。
  22. 前記消耗品は電子写真プロセスで使用されるトナーであり、
    前記ケースの内部に設けられ、前記トナーを撹拌するアジテータを備えることを特徴とする請求項16〜21のいずれかに記載のカートリッジ。
  23. 前記ケースに支持され、表面に前記トナーを担持する担持体を備えることを特徴とする請求項22に記載のカートリッジ。
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