JP2005030801A - 色調監視装置及び色分布抽出装置等 - Google Patents

色調監視装置及び色分布抽出装置等 Download PDF

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Abstract

【課題】より正確に監視対象画像の色調変動を検出することが可能な色調監視装置等を提供する。
【解決手段】監視対象画像の色調変動を監視する色調監視装置であって、所定の基準画像において出現頻度が最も高い色を基準画像の第1代表色として決定し、当該第1代表色、及び当該第1代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれる第1グループを決定するグループ決定手段と、前記第1グループに含まれる色の前記基準画像における第1分布を抽出する色分布抽出手段と、前記監視対象画像において前記第1分布に対応する領域内の色調変動を検出する色調変動検出手段と、を備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷物等の絵柄の色調監視を行う装置及び方法等の技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷物の絵柄の色調監視をカメラ等の画像入力機器で行う場合、カメラ等により印刷物の絵柄を撮影して得られた画像から色の特徴を高速で抽出する必要がある。
【0003】
このような色の特徴を抽出するに当たって、一般的には、印刷物の絵柄の特定箇所に監視用のカラーパッチを挿入し、該カラーパッチの存在位置を予め計算機に記憶させておき、監視(検査)対象画像が撮影される度にカラーパッチが挿入された領域を画像から抽出して、その領域の代表的な色度を算出する方法が知られている。また、特許文献1には、印刷機におけるインキ着けを制御または調節するために許容変動範囲を決定する方法が開示されている。
【特許文献1】
特開平07−304161号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の方法では、カラーパッチの挿入が必要であるという不便がある上、色調変動の程度は印刷物中の部位毎にばらつきがあるため、カラーパッチの色調変動が絵柄中の色調変動を反映していない場合もあり、印刷物の絵柄の色調変動の検出が正確に行われない場合があった。
【0005】
また、画像平面を分割して、分割領域毎の平均的な色調変動の傾向を算出する手法もあるが、この場合には多様な色成分同士を平均化してしまうため、主要な色の変動情報が得られないという問題もあった。
【0006】
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、より正確に監視対象画像の色調変動を検出することが可能な色調監視装置等を提供することを目的する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、監視対象画像の色調変動を監視する色調監視装置であって、所定の基準画像において出現頻度が最も高い色を基準画像の第1代表色として決定し、当該第1代表色、及び当該第1代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれる第1グループを決定するグループ決定手段と、前記第1グループに含まれる色の前記基準画像における第1分布を抽出する色分布抽出手段と、前記監視対象画像において前記第1分布に対応する領域内の色調変動を検出する色調変動検出手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
このような発明によれば、主要な色の色調監視を行うことができ、より正確に監視対象画像の色調変動を検出することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の色調監視装置において、前記グループ決定手段は、更に、前記第1グループに含まれる色以外のうち、出現頻度が最も高い色を前記基準画像の第2代表色として決定し、当該第2代表色、及び当該第2代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれる第2グループを決定し、前記色分布抽出手段は、更に、前記第2グループに含まれる色の前記基準画像における第2分布を抽出し、前記色調変動検出手段は、前記監視対象画像において前記第1分布に対応する領域内の色調変動と、前記監視対象画像において前記第2分布に対応する領域内の色調変動と、をそれぞれ独立して検出することを特徴とする。
【0010】
このような発明によれば、種々の色によって構成される画像であっても、その色毎により正確に監視対象画像の色調変動を検出することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の色調監視装置において、前記グループ決定手段は、前記基準画像を色空間上に変換し、前記基準画像を構成するスポットの色毎の出現頻度を検出し、当該出現頻度が最も高いスポットの色を前記代表色として決定することを特徴とする。
【0012】
このような発明によれば、より簡単に代表色及びグループを決定することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の色調監視装置において、前記グループ決定手段は、前記第1代表色と前記第2代表色との色差が第2閾値内にあるか否かを判断し、当該第2閾値内にあると判断した場合には、前記第1グループと前記第2グループを統合することを特徴とする。
【0014】
このような発明によれば、広範囲にわたり分布するような色が含まれる場合にも、これらの色を同じグループに含ませることができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の色調監視装置において、前記グループ決定手段は、前記グループ決定手段は、前記第1グループに含まれる色の出現頻度が第3閾値を超える場合にのみ、前記第2代表色を決定することを特徴とする。
【0016】
このような発明によれば、主要でない色を監視対象から除外することができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の色調監視装置において、前記色調変動検出手段は、前記監視対象画像に前記第1分布に対応する領域を当てはめ、当該監視対象画像において当該領域内で出現頻度が最も高い色を当該監視対象画像の第1代表色として決定し、当該監視対象画像の第1代表色と前記基準画像の第1代表色とを比較して前記色調変動を検出することを特徴とする。
【0018】
このような発明によれば、より簡単かつ精度よく監視対象画像の色調変動を検出することができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項2に記載の色調監視装置において、前記色調変動検出手段は、前記監視対象画像に前記第1分布に対応する領域を当てはめ、当該監視対象画像において当該領域内で出現頻度が最も高い色を当該監視対象画像の第1代表色として決定するとともに、前記監視対象画像に前記第2分布に対応する領域を当てはめ、当該監視対象画像において当該領域内で出現頻度が最も高い色を当該監視対象画像の第2代表色として決定し、各前記領域毎に前記監視対象画像の前記代表色と前記基準画像の前記代表色とを比較して前記色調変動を検出することを特徴とする。
【0020】
このような発明によれば、主要な色の順に繰返しグループを決定し、グループ毎に色調変動の検出を行うことができるので、より効率的な色調監視を行うことができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の色調監視装置において、前記色調変動検出手段による比較結果、前記監視対象画像の前記代表色と前記基準画像の前記代表色との色差が第4閾値より大きい場合には、その旨を提示する提示手段を備えることを特徴とする。
【0022】
請求項9に記載の発明は、監視対象画像の色調変動を監視する色調監視方法であって、所定の基準画像において出現頻度が最も高い色を基準画像の第1代表色として決定し、当該第1代表色、及び当該第1代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれる第1グループを決定するグループ決定工程と、前記第1グループに含まれる色の前記基準画像における第1分布を抽出する色分布抽出工程と、前記監視対象画像において前記第1分布に対応する領域内の色調変動を検出する色調変動検出工程と、を備えることを特徴とする。
【0023】
請求項10に記載の発明は、監視対象画像の色調変動を監視するコンピュータを、所定の基準画像において出現頻度が最も高い色を基準画像の第1代表色として決定し、当該第1代表色、及び当該第1代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれる第1グループを決定するグループ決定手段、前記第1グループに含まれる色の前記基準画像における第1分布を抽出する色分布領域抽出手段、前記監視対象画像において前記第1分布に対応する領域内の色調変動を検出する色調変動検出手段、として機能させることを特徴とする。
【0024】
請求項11に記載の発明は、監視対象画像の色調変動を監視するために用いられる基準画像における色の分布を抽出する色分布抽出装置であって、所定の基準画像において出現頻度が最も高い色を基準画像の代表色として決定し、当該代表色、及び当該代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれるグループを決定するグループ決定手段と、前記グループに含まれる色の前記基準画像における分布を抽出する色分布抽出手段と、を備え、前記グループ決定手段は、更に、前記グループに含まれる色以外のうち、出現頻度が最も高い色を前記基準画像の次の代表色として決定し、当該代表色、及び当該代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれる次のグループを決定することを繰り返すことによって所望の数のグループを決定することを特徴とする。
【0025】
請求項12に記載の発明は、監視対象画像の色調変動を監視するために用いられる基準画像における色の分布を抽出する色分布抽出方法であって、所定の基準画像において出現頻度が最も高い色を基準画像の代表色として決定し、当該代表色、及び当該代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれるグループを決定するグループ決定工程と、前記グループに含まれる色の前記基準画像における分布を抽出する色分布抽出工程と、を備え、前記グループ決定工程では、更に、前記グループに含まれる色以外のうち、出現頻度が最も高い色を前記基準画像の次の代表色として決定し、当該代表色、及び当該代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれる次のグループを決定することを繰り返すことによって所望の数のグループを決定することを特徴とする。
【0026】
請求項13に記載の発明は、監視対象画像の色調変動を監視するために用いられる基準画像における色の分布を抽出するコンピュータを、所定の基準画像において出現頻度が最も高い色を基準画像の代表色として決定し、当該代表色、及び当該代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれるグループを決定するグループ決定手段、前記グループに含まれる色の前記基準画像における分布を抽出する色分布抽出手段、として機能させ、更に、前記グループ決定手段を前記グループに含まれる色以外のうち、出現頻度が最も高い色を前記基準画像の次の代表色として決定し、当該代表色、及び当該代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれる次のグループを決定することを繰り返すことによって所望の数のグループを決定するように機能させることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0028】
先ず、図1を参照して、本実施形態にかかる色調監視システムの構成及び機能を説明する。
【0029】
図1は、本実施形態にかかる色調監視システムの概要構成例を示すブロック図である。図1に示すように、色調監視システムは、印刷機1、ラインセンサカメラ2、及び色調監視装置3等を備えて構成されている。なお、本発明の色分布抽出装置等は、色調監視装置に対して適用される。
【0030】
印刷機1は例えばCMYKのプロセスカラーの印刷を行うものである。この印刷機1上に設置されたラインセンサカメラ2によって印刷物4の絵柄が撮影され、その画像は画像データとして色調監視装置3に出力されるようになっている。この画像には、色調監視(色調検査)の基準となる基準画像と、色調監視の対象となる監視対象画像がある。例えば、検査開始時点の印刷物の絵柄の画像が基準画像として設定される。また、オペレータが検査途中における印刷物が正しい色で刷られていると判断した場合、その画像を基準画像として設定するようにしてもよい。
【0031】
色調監視装置3は、図1に示すように、入力部31、データ記憶部32、コンピュータとしての演算制御部33、及び表示部34を含んで構成されており、各構成要素は互いにバスによって接続されている。
【0032】
入力部31は、ラインセンサカメラ2によって撮影された印刷物の絵柄の画像データを、演算制御に適した形式で色調監視装置内に取り込むためのものである。
【0033】
演算制御部33は、演算機能を有するCPU、各種プログラム(色調監視処理プログラム、色分布抽出処理プログラムを含む)及びデータを記憶するROM、及び作業用メモリとしてのRAM等を含んで構成されており、色調監視装置3における構成要素全体を制御するものである。また、演算制御部33は、ROMに記憶された色調監視処理プログラム等を実行することにより、本発明のグループ決定手段、色分布抽出手段、及び色調変動検出手段等として機能するようになっている。
【0034】
具体的には、演算制御部33は、グループ決定手段として機能し、所定の基準画像において出現頻度が最も高い色を基準画像の第1代表色として決定し、決定された第1代表色、及び当該第1代表色との色差が第1閾値としてのT1以内にある色が含まれる第1グループを決定するグループ決定処理を行うようになっている。更に、演算制御部33は、上記決定された第1グループに含まれる色以外(第1グループに属さない色)のうち、出現頻度が最も高い色を基準画像の第2代表色として決定し、当該第2代表色、及び当該第2代表色との色差がT1以内にある色が含まれる第2グループを決定するグループ決定処理を行う。同様に、演算制御部33は、上記決定された何れのグループにも属さない色に対して上記グループ決定処理を繰り返し実行し、必要なだけのグループ(以下、当該グループを総称して「監視色グループ」という)を決定する。
【0035】
また、演算制御部33は、色分布抽出手段として機能し、上記のように決定された各グループに含まれる色の基準画像における分布をグループ毎に抽出するようになっている。
【0036】
そして、演算制御部33は、色調変動検出手段として機能し、監視対象画像において上記各分布に対応する領域内の色調変動を、領域毎にそれぞれ独立して検出するようになっている。例えば、演算制御部33は、基準画像上で抽出された各分布に対応する領域を監視対象画像に当てはめ、その監視対象画像における各領域毎に、出現頻度が最も高い色を当該監視対象画像の代表色として決定し、各領域における監視対象画像の代表色(以下、「監視対象画像代表色」という)と基準画像の代表色(以下、「基準画像代表色」という)とを比較することによって上記色調変動を検出する。
【0037】
なお、演算制御部33における更なる具体的処理は後述する。
【0038】
次に、データ記憶部32は、例えば、ハードディスク装置、磁気ディスク装置、光磁気ディスク装置等の周知の記憶装置から構成されており、図1に示すように、基準画像用データベース32a、監視対象画像用データベース32b、代表色用データベース32c、及び分布データ用データベース32dを備えている。
【0039】
基準画像用データベース32aには、入力部31より入力された基準画像データが記憶されている。また、監視対象画像用データベース32bには、入力部31より入力された監視対象画像データが記憶されている。また、代表色用データベース32cには、演算制御部33によって決定された基準画像代表色及び監視色グループに係る情報が記憶されている。また、分布データ用データベース32dには、演算制御部33によって抽出された色の分布を示す分布データが記憶されている。
【0040】
表示部34は、演算制御部33による制御の下、上記基準画像用データベース32aに記憶された基準画像データに基づいてRGB基準画像を表示し、上記監視対象画像用データベース32bに記憶された監視対象画像データに基づいてRGB監視対象画像を表示するためのものである。
【0041】
次に、本実施形態にかかる色調監視装置3の動作について説明する。
【0042】
A.グループ決定及び色分布抽出処理
先ず、図2等を参照して、グループ決定処理及び色分布抽出処理について説明する。図2は、演算制御部33におけるグループ決定及び色分布抽出処理を示すフローチャートである。
【0043】
先ず、演算制御部33は、例えば基準画像用データベース32aに記憶された基準画像データを読み出し、この基準画像をRGB画像からL画像、つまり、色空間上に変換し、当該基準画像を構成するスポットとしての画素の色毎の出現頻度を検出(カウント)する(ステップS1)。
【0044】
図3は、基準画像を色空間上に変換した場合における二次元の色座標(a,b)の一例を示す図である。通常、Lとaとbとの3つの色の次元の組み合わせデータとしてL表色系(CIELab1976)における色座標(L,a,b)が測色されるが、本実施形態においては、説明をよりわかりやすくするため、明度を示すLを任意値(一定)とし、図3に示すように、測色値Lを二次元平面(a,b)に投影している。さらに、二次元平面(a,b)は、12段階に分割している。
【0045】
なお、画像の部位毎に詳細に色調を監視するため、L画像を小領域、例えばインキキーの幅毎の短冊状の画像に分割し、以下の処理を行うようにしてもよい。
【0046】
図3に示すように、基準画像を構成する全画素は、二次元の色座標(a,b)上に抽出され、該二次元の色座標における計144個の各ブロック内には、演算制御部33によって検出された各色(色領域)の出現頻度(画素数)が示されている。
【0047】
次に、演算制御部33は、基準画像において出現頻度が最も高い画素の色を基準画像代表色D1として決定する(ステップS2)。図3の例では、色座標(a,b)が(3,9)で示されたブロックにおける色の出現頻度が203画素と最も多くなっているため、かかる色が基準画像代表色D1として決定されることになる。
【0048】
続いて、演算制御部33は、上記基準画像代表色D1の測色値を算出し、この基準画像代表色D1の測色値から、第1閾値として予め設定された色差閾値T1以内の測色値を有するブロックにおける色を検出する。そして、演算制御部33は、基準画像代表色D1及び当該基準画像代表色D1との色差がT1以内にある色が含まれる監視色グループG1を決定する(ステップS3)。図3の例では、監視色グループG1に属する色のブロックは、色座標(2,8)、(2,9)、(2,10)、(3,8)、(3,9)、(3,10)、(4,8)、(4,9)、(4,10)である。このように決定された基準画像代表色及び監視色グループに係る情報は、代表色用データベース32cに記憶されることになる。
【0049】
図4は、代表色用データベース32cに記憶された基準画像代表色に係る情報を示す図である。図4に示すように、基準画像代表色に係る情報には、基準画像代表色Dn、該代表色Dnの出現頻度、該代表色Dnの座標、該代表色Dnの測色値、及び該代表色Dnが含まれる監視色グループGnが含まれている。
【0050】
なお、L表色系における2つの測色値C1(L ,a ,b )とC2(L ,a ,b )との間の色差ΔE (C1,C2)は、以下に示す数式1によって求められる。
【0051】
【数1】
Figure 2005030801
また、基準画像代表色Dnの測色値をC(Dn)とし、画素Uの測色値をC(U)とすると、監視色グループGnに属す画素Uは以下に示す数式2によって定められる。
【0052】
【数2】
Figure 2005030801
次に、演算制御部33は、監視色グループG1に含まれる色の基準画像における第1分布を抽出し(ステップS4)、該第1分布に含まれる画素Uのアドレスデータを分布データとして分布データ用データベース32dに記憶する。
【0053】
図5は、分布データ用データベース32dに記憶された基準画像代表色に係る情報を示す図である。図5に示すように、例えば、上記数式2で求められる監視色グループG1に属す画素Uのアドレスデータが分布データとして記憶される。
【0054】
次に、演算制御部33は、監視色グループG1に含まれる色の出現頻度が、例えば、基準画像の全画素数の1%(第3閾値)より大きいか否かを判別し(ステップS5)、全画素数の1%より大きい場合には(ステップS5:Yes)、監視色グループG1に属さないブロックにおける色の出現頻度を検出して(ステップS6)、ステップS2に戻り、監視色グループG1に含まれない色に対して上記ステップS2〜S4の処理を実行する。
【0055】
例えば、演算制御部33は、図3の示す監視色グループG1に属するブロックを除いて、出現頻度が最も高いブロックにおける色を基準画像代表色D2として決定する(図3の例では、出現頻度が161画素である色座標(4,7)に対応するブロックにおける色が基準画像代表色D2となる)。監視色グループG1に含まれる色の出現頻度が基準画像の全画素数の1%を超える場合にのみ、基準画像代表色D2が決定されることになる。
【0056】
そして、演算制御部33は、基準画像代表色D1の場合と同様、基準画像代表色D2及び当該基準画像代表色D2との色差がT1以内にある色が含まれる監視色グループG2を決定し、かかる基準画像代表色D2及び監視色グループG2に係る情報を、図4に示すように、代表色用データベース32cに記憶する。そして、演算制御部33は、監視色グループG2に含まれる色の基準画像における第2分布を抽出し、該第2分布に含まれる画素Uのアドレスデータをその分布データとして、図5に示すように、分布データ用データベース32dに記憶する。
【0057】
以上説明した処理が、基準画像代表色Dnの出現頻度が基準画像の全画素数の1%以下に至るまで繰り返し行われ、図3〜図5に示すように、監視色グループG3,G4・・・が決定され、これに対応する分布データがそれぞれ抽出されていくことになる。そして、上記ステップS5において監視色グループGnに含まれる色の出現頻度が、基準画像の全画素数の1%以下であると判別された場合には(ステップS5:No)、処理を終了する。
【0058】
なお、色の出現頻度が0になるまで同様のグループ決定処理及び色分布抽出処理を続ければ、計144個の全てのブロックにおける色が何れかの監視色グループGnに属することとなり、基準画像に含まれる全画素Sがいずれかの監視色グループGnに属することとなるが、本実施形態においては、監視色グループGnに含まれる色の出現頻度が、基準画像の全画素数の1%未満になったら処理を停止することにより、主要でない色(出現頻度の低いブロックに属する色)を有する画素まで監視対象とすることを抑制している。これにより、重要でない色の変動に左右されることなく、重要な主要な色の監視を行うことが可能になる。
【0059】
図6は、基準画像データに基づいて表示部34に表示されたRGB画像例を示す図であり、図7は、分布データに基づいて表示部34に表示されたRGB画像例を示す図である。図7の例は、各監視色グループGnに含まれる色(画素)の分布をRGB画像平面上に表したものであり、類似した色のまとまり毎に画像平面が領域分割されている。上述した第1閾値や第3閾値を適切な値に設定することにより、図7に示すように、基準画像中から同系色の物体を切り出したような形状の画像が得られる。
【0060】
B.色調変動検出処理
次に、図8等を参照して、色調変動検出処理について説明する。図8は、演算制御部33における色調変動検出処理を示すフローチャートである。
【0061】
先ず、演算制御部33は、例えば監視対象画像用データベース32bに記憶された監視対象画像データを読み出し、かかる監視対象画像に基準画像に対する位置補正を施し、これを基準画像と同様、RGB画像からL画像に変換する。なお、L基準画像を小領域(例えばインキキーの幅毎の短冊状の画像)に分割した場合は、監視対象画像もL画像を小領域に分割することになる。
【0062】
次に、演算制御部33は、各監視色グループに含まれる色の分布に対応する領域(以下、「分布領域」という)毎に色調変動の監視ループ処理を行う(ステップS10)。
【0063】
まず、分布データ用データベース32dに記憶された分布データを読み出し、上述した処理にて得られた分布領域を監視対象画像に対して当てはめ、分布領域を構成する画素の色毎の出現頻度を検出し(ステップS11)、該分布領域内で出現頻度が最も高い色を監視対象画像代表色D’として決定(つまり、分布データにおいて選択されているのと同じ領域に属する監視対象画像の画素の中から最も出現頻度が高い色を代表色として決定)する(ステップS12)。より具体的には、分布データにおけるアドレスデータに基づいて監視対象画像の分布領域が抽出され、二次元の色座標(0<a<12,0<b<12)におけるブロック毎に、分布領域に含まれる全画素の色毎の出現頻度が検出され、最大出現頻度のブロックの色が監視対象画像代表色D’として決定される。そして、演算制御部33は、監視対象画像代表色D’の測色値C(D’)を算出する。
【0064】
図9は、監視対象画像における第1分布(基準画像における第1分布に対応)領域を色空間上に変換した場合における二次元の色座標(a,b)の一例を示す図である。図9に示すように、監視対象画像における第1分布領域の画素は、色座標(2,8)、(2,9)、(2,10)、(2,11)、(3,7)、(3,8)、(3,9)、(3,10)、(4,8)、(4,9)、(4,10)、(5,10)のブロックに分布しており、このうち最大出現頻度のブロックは出現頻度200画素である色座標(3,8)である。そのため、色座標(3,8)のブロックにおける色が監視対象画像代表色D’1として決定されることになる。なお、図示しないが、第2分布、第3分布・・・第n分布においても、監視ループ処理にて順次監視対象画像代表色D’nが決定されることになる。
【0065】
次に、演算制御部33は、監視対象画像における分布領域内の色調変動の検出を行う。つまり、演算制御部33は、代表色用データベース32cから、基準画像代表色に係る情報を読み出し、基準画像代表色と監視対象画像代表色とを比較して、色差(つまり、基準画像代表色の測色値と監視対象画像代表色の測色値との間の色差)が、予め設定された第4閾値としての色差閾値T2より大きいか否かを判別する(ステップS13)。例えば、図3に示される監視色グループG1の基準画像代表色D1の(3,9)の測色値C(D1)と、図9に示される監視対象画像代表色D’1の(3,8)の測色値C(D’1)との色差ΔE (D,D’)が色差閾値T2より大きいか否かが判別される。これにより、監視対象画像における分布領域内の色調変動の検出がなされる。
【0066】
そして、ステップS13の判別の結果、色差ΔE (D,D’)が色差閾値T2より大きい場合には(ステップS13:Yes)、演算制御部33は、提示手段として機能し、その旨をオペレータ等に提示する。例えば、演算制御部33は、表示部34に表示されたRGB監視対象画像上の上記色差が色差閾値T2より大きい分布領域を(R,G,B)=(255,0,0)などの特定色で強調表示させる(ステップS14)。
【0067】
図10は、監視対象画像データに基づいて表示部34に表示されたRGB画像例を示す図であり、図11は、RGB監視対象画像上の色差が色差閾値T2より大きい分布領域が強調表示された例を示す図である。このように、監視対象画像において一定以上の色調変動が検出された分布領域は、オペレータが容易に認識できるように強調表示されることになる。
【0068】
一方、ステップS13の判別の結果、色差ΔE (D,D’)が色差閾値T2以下である場合には(ステップS13:No)、表示部34にて対応する分布領域の通常表示を行う(ステップS15)。なお、色差が色差閾値T2より大きい分布領域が複数ある場合には、RGB監視対象画像で同時に強調表示されてもよいし、個別に強調表示されてもよい。そして、分布データ用データベース32dに記憶された全ての分布領域毎(監視色グループ毎)に、基準画像代表色と監視対象画像代表色の色差に基づく色差変動検出が、上記ステップS11〜S15の処理によって行われた後に監視ループを終了する。(ステップS16)。
【0069】
以上説明したように、上記実施形態によれば、基準画像内の画素を色毎のグループに分けることにより、印刷物等の監視対象画像における主要な色の色調変動を正確に検出することができ、自動で連続的に色調監視を行うことができる。
【0070】
また、基準画像における画素を色空間内でグループ分けすることで、画像平面において画像中から同色の物体を切り出すことに相当するような領域分割を得ることができ、これを監視対象画像に当てはめ代表色を決定し、基準画像における代表色と監視対象画像の代表色同士の色差を比較することで、同じ絵柄で色調が大幅に変った場合でも、同色の物体毎に色の時間変動を監視することができる。
【0071】
また、主要な色の順に繰返し監視色グループを決定し、監視色グループ毎に色調変動の検出を行うことができるので、より効率的な色調監視を行うことができる。
【0072】
なお、上記実施形態においては、取得された複数のグループは、互いに独立している場合の例を示したが、この変形例として、2つの監視色グループの基準画像代表色同士の色差が、第2閾値として予め設定された色差閾値T3以内である場合に、それらの監視色グループを統合する処理(以下、「監視色グループ統合処理」という)について説明する。上述したグループ決定及び色分布抽出処理によって、全ての監視色グループを決定した後に、監視色グループ統合処理が行われる。
【0073】
演算制御部33は、代表色用データベース32cから、監視色グループGnと他の監視色グループGn+mについての基準画像代表色に係る情報を読み出し、監視色グループGnの基準画像代表色Dnと、監視色グループGn+mの基準画像代表色Dn+mとの色差が、第2閾値として予め設定された色差閾値T3以内であるか否か(下記数式3参照)を判別する。
【0074】
【数3】
Figure 2005030801
そして、上記色差が色差閾値T3以内である場合には、演算制御部33は、監視色グループGnと監視色グループGn+mとを統合し、統合監視色グループを決定するとともに、その統合監視色グループの中で出現頻度が最も高い色を基準画像代表色として決定する。その統合監視色グループについての基準画像代表色に係る情報は、代表色用データベース32cに記憶されることになる。
【0075】
図13は、基準画像を色空間上に変換した場合における二次元の色座標(a,b)上で、監視色グループが統合される際の様子を示す概念図である。図12の例では、監視色グループG1の基準画像代表色D1(3,9)の測色値C(D1)と、監視色グループG2の基準画像代表色D2(4,7)の測色値C(D2)との色差が色差閾値T3以内であるため、監視色グループG1と監視色グループG2とが統合され、監視色グループG1における基準画像代表色D1が統合監視色グループH1の基準画像代表色D1になっている。
【0076】
そして、演算制御部33は、上記ステップS34と同様、統合監視色グループH1に含まれる色の基準画像における分布を抽出し、例えば、下記数式4によって定められる分布データを分布データ用データベース32dに記憶する。
【0077】
【数4】
Figure 2005030801
このように求められた分布データは、上述した図8に示す色調変動検出処理にて、同様に使用されることになる。
【0078】
このように監視色グループ統合を行うことにより、色空間上広範囲にわたり分布するような色が含まれる場合には、これらの色を同じ監視色グループに含むことが可能になるため、より最適な色調監視を行うことが可能になる。言い換えれば、同一物体に属しながら、色空間上の分布に広がりがあるような色は、別の監視色グループに分割されてしまう不都合があるが、監視色グループ統合を行うことにより、かかる不都合を除去することができる。
【0079】
なお、上記実施形態においては、便宜のため基準画像データおよび監視対象画像データをCIELab1976色領域を複数の二次元の色座標に分割して、ブロック毎の出現頻度を抽出したが、CMY色空間、XYZ色空間、CIELuv色空間等の三次元色空間において領域分割して実施することがより好ましい。
【0080】
また、上記実施形態においては、印刷物についての色調監視を行ったが、カラー写真等の他の媒体であっても良い。例えばカラー写真の場合には、カラー写真画像をスポットとしての微小領域に分割し、該微小領域の色空間上の分布を監視すればよい。
【0081】
また、上記実施形態においては、監視対象画像において色調変動がある領域を(R,G,B)=(255,0,0)などの特定色で表示させる等の強調表示(警告表示)を行ったが、他の例として、色調変動がある領域を反転表示や点滅表示させてもよい。またこの際には、監視対象画像の全体の諧調を低くして表示するなどにより、警告表示が行われている領域がよりわかりやすくなるという効果もある。さらに、図示しないスピーカによって、警告音を出力させることにより、基準画像代表色と監視対象画像代表色の色差ΔEが色差閾値T2より大きくなったことをオペレータに報知させてもよい。
【0082】
さらに、警告表示を行う場合には、表示部34の画面上に、例えば基準画像代表色と監視対象画像代表色の測色値Cをそれぞれ表示すると共に、その色差ΔEを表示し、数値的に把握可能に構成してもよい。そして、さらに基準画像代表色と監視対象画像代表色の色差ΔEが色差閾値T2より大きくなったことを報知した場合には、印刷機1のインク残量等を色調監視装置3によって遠隔操作による自動点検を行ってもよく、あるいは、オペレータに点検を促すよう所定の警告メッセージを所定の電子メールアドレスに送信するよう構成してもよい。この際には、データ記憶部32にデータベースを新たに設け、警告メッセージおよびメールアドレスを該データベースに保存しおけばよい。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、基準画像内の画素を色毎のグループに分けることにより、印刷物等の監視対象画像における主要な色の色調変動を正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかる色調監視システムの概要構成例を示すブロック図である。
【図2】演算制御部33におけるグループ決定及び色分布抽出処理を示すフローチャートである。
【図3】基準画像を色空間上に変換した場合における二次元の色座標(a,b)の一例を示す図である。
【図4】代表色用データベース32cに記憶された基準画像代表色に係る情報を示す図である。
【図5】分布データ用データベース32dに記憶された基準画像代表色に係る情報を示す図である。
【図6】基準画像データに基づいて表示部34に表示されたRGB画像例を示す図である。
【図7】分布データに基づいて表示部34に表示されたRGB画像例を示す図である。
【図8】演算制御部33における色調変動検出処理を示すフローチャートである。
【図9】監視対象画像における第1分布(基準画像における第1分布に対応)領域を色空間上に変換した場合における二次元の色座標(a,b)の一例を示す図である。
【図10】監視対象画像データに基づいて表示部34に表示されたRGB画像例を示す図である。
【図11】RGB監視対象画像上の色差が色差閾値T2より大きい分布領域が強調表示された例を示す図である。
【図12】基準画像を色空間上に変換した場合における二次元の色座標(a,b)上で、監視色グループが統合される際の様子を示す概念図である。
【符号の説明】
1 印刷機
2 ラインセンサカメラ
3 色調監視装置
4 印刷物
31 入力部
32 データ記憶部
32a 基準画像用データベース
32b 監視対象画像用データベース
32c 代表色用データベース
32d 分布データ用データベースベース
33 演算制御部
34 表示部
S 全画素(スポット)
U 画素(スポット)
D 基準画像代表色
D’監視対象画像代表色
C 測色値
G 監視色グループ
T1 色差閾値
T2 色差閾値
T3 色差閾値

Claims (13)

  1. 監視対象画像の色調変動を監視する色調監視装置であって、
    所定の基準画像において出現頻度が最も高い色を基準画像の第1代表色として決定し、当該第1代表色、及び当該第1代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれる第1グループを決定するグループ決定手段と、
    前記第1グループに含まれる色の前記基準画像における第1分布を抽出する色分布抽出手段と、
    前記監視対象画像において前記第1分布に対応する領域内の色調変動を検出する色調変動検出手段と、
    を備えることを特徴とする色調監視装置。
  2. 請求項1に記載の色調監視装置において、
    前記グループ決定手段は、更に、前記第1グループに含まれる色以外のうち、出現頻度が最も高い色を前記基準画像の第2代表色として決定し、当該第2代表色、及び当該第2代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれる第2グループを決定し、
    前記色分布抽出手段は、更に、前記第2グループに含まれる色の前記基準画像における第2分布を抽出し、
    前記色調変動検出手段は、前記監視対象画像において前記第1分布に対応する領域内の色調変動と、前記監視対象画像において前記第2分布に対応する領域内の色調変動と、をそれぞれ独立して検出することを特徴とする色調監視装置。
  3. 請求項1又は2に記載の色調監視装置において、
    前記グループ決定手段は、前記基準画像を色空間上に変換し、前記基準画像を構成するスポットの色毎の出現頻度を検出し、当該出現頻度が最も高いスポットの色を前記代表色として決定することを特徴とする色調監視装置。
  4. 請求項2に記載の色調監視装置において、
    前記グループ決定手段は、前記第1代表色と前記第2代表色との色差が第2閾値内にあるか否かを判断し、当該第2閾値内にあると判断した場合には、前記第1グループと前記第2グループを統合することを特徴とする色調監視装置。
  5. 請求項2に記載の色調監視装置において、
    前記グループ決定手段は、前記第1グループに含まれる色の出現頻度が第3閾値を超える場合にのみ、前記第2代表色を決定することを特徴とする色調監視装置。
  6. 請求項1に記載の色調監視装置において、
    前記色調変動検出手段は、前記監視対象画像に前記第1分布に対応する領域を当てはめ、当該監視対象画像において当該領域内で出現頻度が最も高い色を当該監視対象画像の第1代表色として決定し、当該監視対象画像の第1代表色と前記基準画像の第1代表色とを比較して前記色調変動を検出することを特徴とする色調監視装置。
  7. 請求項2に記載の色調監視装置において、
    前記色調変動検出手段は、前記監視対象画像に前記第1分布に対応する領域を当てはめ、当該監視対象画像において当該領域内で出現頻度が最も高い色を当該監視対象画像の第1代表色として決定するとともに、前記監視対象画像に前記第2分布に対応する領域を当てはめ、当該監視対象画像において当該領域内で出現頻度が最も高い色を当該監視対象画像の第2代表色として決定し、各前記領域毎に前記監視対象画像の前記代表色と前記基準画像の前記代表色とを比較して前記色調変動を検出することを特徴とする色調監視装置。
  8. 請求項6又は7に記載の色調監視装置において、
    前記色調変動検出手段による比較結果、前記監視対象画像の前記代表色と前記基準画像の前記代表色との色差が第4閾値より大きい場合には、その旨を提示する提示手段を備えることを特徴とする色調監視装置。
  9. 監視対象画像の色調変動を監視する色調監視方法であって、
    所定の基準画像において出現頻度が最も高い色を基準画像の第1代表色として決定し、当該第1代表色、及び当該第1代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれる第1グループを決定するグループ決定工程と、
    前記第1グループに含まれる色の前記基準画像における第1分布を抽出する色分布抽出工程と、
    前記監視対象画像において前記第1分布に対応する領域内の色調変動を検出する色調変動検出工程と、
    を備えることを特徴とする色調監視方法。
  10. 監視対象画像の色調変動を監視するコンピュータを、
    所定の基準画像において出現頻度が最も高い色を基準画像の第1代表色として決定し、当該第1代表色、及び当該第1代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれる第1グループを決定するグループ決定手段、
    前記第1グループに含まれる色の前記基準画像における第1分布を抽出する色分布領域抽出手段、
    前記監視対象画像において前記第1分布に対応する領域内の色調変動を検出する色調変動検出手段、
    として機能させることを特徴とする色調監視処理プログラム。
  11. 監視対象画像の色調変動を監視するために用いられる基準画像における色の分布を抽出する色分布抽出装置であって、
    所定の基準画像において出現頻度が最も高い色を基準画像の代表色として決定し、当該代表色、及び当該代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれるグループを決定するグループ決定手段と、
    前記グループに含まれる色の前記基準画像における分布を抽出する色分布抽出手段と、を備え、
    前記グループ決定手段は、更に、前記グループに含まれる色以外のうち、出現頻度が最も高い色を前記基準画像の次の代表色として決定し、当該代表色、及び当該代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれる次のグループを決定することを繰り返すことによって所望の数のグループを決定することを特徴とする色分布抽出装置。
  12. 監視対象画像の色調変動を監視するために用いられる基準画像における色の分布を抽出する色分布抽出方法であって、
    所定の基準画像において出現頻度が最も高い色を基準画像の代表色として決定し、当該代表色、及び当該代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれるグループを決定するグループ決定工程と、
    前記グループに含まれる色の前記基準画像における分布を抽出する色分布抽出工程と、を備え、
    前記グループ決定工程では、更に、前記グループに含まれる色以外のうち、出現頻度が最も高い色を前記基準画像の次の代表色として決定し、当該代表色、及び当該代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれる次のグループを決定することを繰り返すことによって所望の数のグループを決定することを特徴とする色分布抽出方法。
  13. 監視対象画像の色調変動を監視するために用いられる基準画像における色の分布を抽出するコンピュータを、
    所定の基準画像において出現頻度が最も高い色を基準画像の代表色として決定し、当該代表色、及び当該代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれるグループを決定するグループ決定手段、
    前記グループに含まれる色の前記基準画像における分布を抽出する色分布抽出手段、として機能させ、更に、
    前記グループ決定手段を、更に、前記グループに含まれる色以外のうち、出現頻度が最も高い色を前記基準画像の次の代表色として決定し、当該代表色、及び当該代表色との色差が第1閾値内にある色が含まれる次のグループを決定することを繰り返すことによって所望の数のグループを決定するように機能させることを特徴とする色分布抽出処理プログラム。
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