JP2004336301A - 色調制御装置 - Google Patents

色調制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004336301A
JP2004336301A JP2003128242A JP2003128242A JP2004336301A JP 2004336301 A JP2004336301 A JP 2004336301A JP 2003128242 A JP2003128242 A JP 2003128242A JP 2003128242 A JP2003128242 A JP 2003128242A JP 2004336301 A JP2004336301 A JP 2004336301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
color
difference
printed matter
color tone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003128242A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3934576B2 (ja
Inventor
Kunio Muraji
国男 連
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2003128242A priority Critical patent/JP3934576B2/ja
Publication of JP2004336301A publication Critical patent/JP2004336301A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3934576B2 publication Critical patent/JP3934576B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)

Abstract

【課題】オペレータが基準となる画像と印刷物の画像との色または濃度の差分を簡易に識別することができる色調制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】この色調制御装置は、代表点における基準紙と印刷物とのCMYK毎の差分値ΔD1と、基準紙と印刷物との対応する各画素における色差ΔEとを演算する色差演算手段と、差分値ΔD1をCMYK値毎の棒グラフとして表示した画像40と演算された差分値ΔEを明度の変化として表示した画像50と、とをコントロールパネル15に表示する差分画像表示手段とを備える。また、この色調制御装置は、表示された画像上において印刷物の画像を特徴づける色を有する代表点を指示する代表点指示手段をさらに備える。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、基準となる画像と印刷物の画像とを比較することにより印刷物の色調を調整する色調制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷機で印刷した印刷物を測定し、印刷物の色調を調整する装置として、例えば特許文献1に記載された装置が知られている。特許文献1に記載される装置は、印刷物を一括して撮像可能な撮像手段と、この撮像手段により撮像した画像から印刷物の測定データを演算する演算手段とを備える。そして、この装置には撮像手段として、入射した光をダイクロイックミラーによりRGBの三原色に分割し、それぞれを個別のCCDアレイで受光するように構成したデジタルカメラが利用される。このため、印刷物からRGBの各プレーン毎に画像データを得ることができる。また演算手段は、撮像手段により得られた画像データから印刷物の色や濃度を測定する。そして、測定された色や濃度を予め設定された基準値(例えば基準紙に基づく)と比較し、その差分に基づいてインキ量を調整する。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−32445号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の装置を利用する通常の印刷機は、印刷方向に印刷機のインキつぼにおけるインキキーに対応する各区画単位で色調の制御を行う。この色調制御の一手法として、オペレータは、同キーに属する色のうち印刷物の画像を特徴づける色を有する代表点を取捨選択し、印刷物全体の印象が予め校正刷り等で準備された基準紙と近くなるように印刷物の代表点における色調を基準紙の代表点における色調に合わせるようにして印刷を行うことがある。
【0005】
このように印刷物と基準紙との色調を合わせる場合、特にインキキー内の代表点の色調を合わせる場合、オペレータが基準紙と実際に印刷された印刷物とを見比べながら代表点を含む印刷物の各部位の色差や濃度差を総合的に判断する必要があるため、前記従来の印刷物測定装置を用いたとしても、まだオペレータに相当のスキルと経験を必要とすることが多い。
【0006】
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、オペレータが基準となる画像と印刷物の画像との色または濃度の差分を簡易に識別することができる色調制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、基準となる画像と実際に印刷が行われた印刷物の画像とを比較することにより印刷物の色調を調整する色調制御装置であって、前記印刷物を撮像する撮像手段と、前記基準となる画像と前記撮像手段により得た前記印刷物の画像とを画像データとして記憶する記憶手段と、対応する位置における前記基準となる画像データと前記印刷物の画像データとの色または濃度の差分を演算する差分演算手段と、前記差分演算手段により演算した差分の大きさが識別可能となるように、前記差分の大きさを明度を変化させ、または、色を変化させることにより表示する差分画像表示手段とを備える。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の色調制御装置において、前記差分画像表示手段により表示された画像上において印刷物の画像を特徴づける色を有する代表点を指示する代表点指示手段をさらに備える。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の色調制御装置において、前記代表点における色または濃度の差分を表示する代表点差分表示手段をさらに備える。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の色調制御装置において、前記代表点指示手段は、印刷機のインキつぼにおけるインキキーに対応する各区画毎に代表点を指示する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る色調制御装置の斜視図であり、図2はその側面図である。なお、図2においては、光源13およびコントロールパネル15の図示を省略している。
【0012】
この色調制御装置は、基準紙の画像と実際に印刷が行われた印刷物の画像を比較することにより、印刷機のインキ供給量を制御するための制御データを作成するためのものである。
【0013】
この色調制御装置は、架台11の上方に配置されたテーブル12と、テーブル12の左右に配設された一対の光源13と、テーブル12の上方に配設された撮像手段14と、一方の光源13の上方に配置されたコントロールパネル15と、一対の支柱16により支持された上部遮光板17および後部遮光板18と、後部遮光板18に付設された補助光源19と、装置全体を制御するための架台11の内部に配置された制御部20とを備える。
【0014】
テーブル12は、印刷物を載置可能な平面状の形状を有する。このテーブル12の表面は、静電気または真空吸着により印刷物を吸着保持可能な吸着プレートから構成されている。また、このテーブル12の表面は、オペレータによる作業を容易とするため、10度程度傾斜している。そして、傾斜したテーブル12の表面に吸着保持された印刷物は、一対の光源13によりその側方から照射される。
【0015】
テーブル12の上方に配設された撮像手段14は、光源13から照射され印刷物の表面で反射した反射光をダイクロイックミラーによりRGBの三原色の色成分に分割し、それぞれを個別のCCDアレイで受光するように構成されたデジタルカメラを有する。この撮像手段14により、印刷物からRGBのデータを得ることができる。
【0016】
コントロールパネル15は、感圧入力機能を有する液晶モニターからなるタッチパネル方式のものであり、表示手段と入力手段の両方の機能を備える。このコントロールパネル15は、制御部20と接続されている。
【0017】
図3は、色調制御装置の主要な構成を示す電気的ブロック図である。
【0018】
制御部20は、装置の制御に必要な動作プログラムが格納されたROM21と、制御時にデータ等が一時的にストアされるRAM22と、論理演算を実行するCPU23と、第1、第2の画像メモリ24、25とを備える。この制御部20は、インターフェース26を介して上述したコントロールパネル15、光源13および撮像手段14と接続されている。また、この制御部20は、印刷を行う画像のデータを格納したハードディスクや画像処理装置等の画像データ供給部27とも接続されている。
【0019】
再度、図1および図2を参照して、一対の支柱16の上方に支持された上部遮光板17は、色調制御装置の前後方向に湾曲した形状を有する。この上部遮光板17は、例えば、屋内に設置された照明からの光のように、テーブル12に対して正反射するような光を遮断するために設置されている。一方、一対の支柱16間に支持された後部遮光板18は、色調制御装置後部からの光を遮光するためのものである。
【0020】
後部遮光板18に付設された補助光源19は、上部遮光板17および後部遮光板18の作用により、テーブル12上が暗くなることに対応するためのものである。この補助光源19は蛍光灯等から構成され、撮像手段14による印刷物の撮影時には、消灯するように構成されている。
【0021】
以上のような構成を有する色調制御装置を使用して印刷機のインキ供給量を制御する場合においては、最初に、画像データ供給部27に格納された印刷を行う画像の画像データを使用して、後程詳細に説明する代表色決定工程等が実行される。次に、基準紙の画像と実際に印刷が行われた画像とを撮影する撮影工程が実行される。
【0022】
そして、後程詳細に説明する演算工程が実行されることにより、印刷機のインキ供給量を制御するための制御データが作成される。この制御データはインターフェース26を介して、オンラインまたはオフラインで図示を省略した印刷機に転送される。
【0023】
ここで、基準紙とは、校正紙やOKシートとも呼称され、印刷の仕上がりの色調を指示することにより適正な印刷物の基準となるものである。また、実際に印刷が行われた印刷物とは、抜き取り紙とも呼称され、印刷の実行中に印刷機の排紙部から一定間隔でオペレータにより抜き取られるものである。そして、この抜き取り紙の色調等と基準紙の色調等とがほぼ一致していた場合には、適正な印刷が実行されていると判断される。
【0024】
なお、本実施の形態では、基準紙が実際に印刷された紙媒体で供給される例で説明しているが、本発明は基準紙が画像データでのみ供給される場合も含む。
【0025】
次に、上述した色調制御装置を利用したインキ供給量制御動作における各工程についてより詳細に説明する。図4は、印刷物測定動作を示すフローチャートである。
【0026】
印刷機のインキ供給量を制御するための制御データを作成するために印刷物の測定を行う場合には、最初に、印刷を行うべき画像データに基づき、印刷物の画像を特徴づける色である代表色を有する代表点を決定する(ステップS1)。この画像データは、図3に示す画像データ供給部27から供給される。この代表点決定工程は、オペレータが重要と判断する所望の部位を代表点として指定してもよいし、また画像データから所望の条件に従って自動的に代表点を決定してもよい。
【0027】
以下、画像データから自動的に代表点を決定する場合の一例を図5に示すサブルーチンにより説明する。
【0028】
最初に、画像データ供給部27から印刷を行うべき画像の画像データを取り込む(ステップS11)。この画像データは、製版を実行するときに得られる印刷を行う画像のCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の製版データ、または、この製版データに基づいて作成された画像データである。この画像データは、例えば、CIP3(international Cooperation for Integration of Prepress、Pressand Postpress)規格におけるPPF(Print Production Format)データとして供給される。なお、この明細書においては、ブラックを、適宜KおよびBkと呼称する。
【0029】
次に、このPPFデータ(CMYKデータ)をRGBの階調を持つデータに変換する(ステップS12)。ここで、CMYKのデータが0〜255の8bitの値を有することを前提とした場合、この変換は下記の式(1)〜式(3)により実行される。なお、RGBの値が負となった場合には、0と判断する。
【0030】
R=255−(C+K) ・・・(1)
【0031】
G=255−(M+K) ・・・(2)
【0032】
B=255−(Y+K) ・・・(3)
【0033】
次に、RGBの画像からエッジ成分を抽出して除去する(ステップS13)。すなわち、注目画素とこの注目画素に隣接する上下左右の画素の差(絶対値)の和であるエッジ量が一定値より大きくなった場合、この注目画素をエッジ画素と判断する。そして、このエッジ画素については、これ以降の処理対象から除外する。
【0034】
そして、RGBの画像を、印刷機のインキつぼにおけるインキキーに対応する区画に分割する(ステップS14)。これ以降の工程(ステップS15以降の工程)においては、各処理は分割後の各区画毎に実行される。
【0035】
先ず、Bk(ブラック)のインキの寄与が大きい画素を抽出して除去する(ステップS15)。すなわち、RGBに変換する前のCMYKのデータのうち、CMYの最小値がKの値より小さい画素については、Bkの寄与が大きい画素と判断し、この画素についてはこれ以降の処理対象から除外する。
【0036】
次に、残った画素のRGBの値により、3次元のヒストグラムを作成する(ステップS16)。すなわち、3次元の領域をRGBの各色成分毎に適宜の範囲で分割し、一辺が所定の階調の範囲を含む立方体に等分した後、各区間の度数分布を求める。この3次元のヒストグラムを作成する工程については、本出願人による特開平11−296672号公報にも詳細に記載されている。
【0037】
なお、この実施形態においては、RGB値によりヒストグラムを作成しているが、CMY値等、他の表色系の3成分により度数分布を作成するようにしてもよい。
【0038】
次に、ヒストグラムの区間が表す色によって、度数に適宜の係数をかけることにより重み付けを行う(ステップS17)。例えば、絵柄の中で肌色を優先して代表色としたい場合には、その色域に大きな係数を乗算する。そして、係数を乗算した後の最大度数の区間を代表色となる色域として、以下、当該区間に含まれる画素のみに注目する。
【0039】
なお、上述した説明では、ヒストグラムを作成して代表色となる色域を決定しているが、オペレータが前記最大度数の区間に代えて所定の色域を指定するようにしてもよい。この場合には、上述した度数の計算は不要となる。
【0040】
次に、係数乗算後の最大度数の区間に含まれる画素に対して孤立点除去を行う(ステップS18)。すなわち、係数の乗算後の最大度数の区間に含まれる画素による領域の最も外側の画素を孤立点として除去する動作を、全ての領域の画素数の合計が1または0となるまで繰り返す(ステップS19)。
【0041】
そして、残存する画素数が1となった場合には、その画素のCMYK値を代表色とし、その画素を代表点とする。一方、残存するが素数が0となった場合には、その直前まで残存していた画素のいずれか、例えば、インキキーに対応する区画の中央に近い画素のCMYK値を代表色とし、その画素を代表点とする。これにより、代表色と代表点とが決定される(ステップS20)。
【0042】
なお、上述した孤立点除去により最大度数の区間に含まれる画素が集合した面積(一続きの画素群の面積)が最も大きな位置を代表点として選択するのは、撮像手段14がもつノイズによる誤差の影響を防止するとともに、後述する基準紙の画像の代表点における色のデータと印刷物の画像の代表点における色のデータとを比較演算するときの位置合わせ誤差の影響を防止するためである。
【0043】
上述した実施形態では、孤立点除去後に残った1画素を代表点とし、その画素のCMYK値を代表色としているが、その画素を含む隣接何画素分かのCMYK値を平均または加重平均して代表色としてもよい。このような構成を採用した場合には、画素に含まれるノイズの影響を緩和することが可能となる。
【0044】
再度図4を参照して、次に、ほぼ無彩色に表現される色であるグレー制御色を有するグレー制御点を決定する(ステップS2)。
【0045】
このグレー制御点決定工程は、図5に示す代表点決定工程と同様のフローチャートに基づいて実行される。但し、このグレー制御点決定工程においては、図5のステップS17において、グレーに対応するヒストグラムの区間に1以上の係数を乗算し、これによりステップS18においてグレー部分が優先して選択されるようにする。もちろん、所定の色域を直接グレー制御色となる区間として指定してもよい。なお、選択されたグレーの領域が一定以上の面積を有さない場合、すなわち、ステップS19における繰り返し回数が一定以下の場合には、インキキーに対応する区画内に所定以上のグレーの面積がないものとし、グレー制御点の決定は行わない。
【0046】
次に、ブラックに表現される色であるBk制御色を有するBk制御点を決定する(ステップS3)。
【0047】
このBk制御点決定工程は、図5に示す代表点決定工程と同様のフローチャートに基づいて実行される。但し、このBk制御点決定工程においては、図5のステップS15において、Bk(ブラック)のインキの寄与が小さい画素を抽出して除去する。すなわち、CMYKのデータのうち、CMYの最大値がKの値より大きい画素については、Bkの寄与が小さい画素と判断し、この画素についてはこれ以降の処理対象から除外する。また、Bkの領域が一定以上の面積を有さない場合、すなわち、ステップS19における繰り返し回数が一定以下の場合には、インキキーに対応する区画内に所定以上のBkの面積がないものとし、Bk制御点の決定は行わない。
【0048】
図6は、上述した代表点、グレー制御点およびBk制御点を示す説明図である。ここで、図6(a)に示すD1〜D7は上述した代表点決定工程(ステップS1)で決定した代表点を、また、図6(b)に示すG1〜G7は上述したグレー制御点決定工程(ステップS2)で決定したグレー制御点を、さらに、図6(c)に示すB2およびB6は上述したBk点決定工程(ステップS3)で得たBk制御点を示している。
【0049】
これらの代表点(以下、代表点、グレー制御点およびBk制御点を総称して代表点という)は、印刷すべき画像とともに、図1に示すコントロールパネル15に表示される。オペレータは、コントロールパネル15に表示された代表点の位置および色調を確認し、必要に応じ、図6(d)に示すように、代表点の位置を変更してもよい。
【0050】
なお、図6に示す実施形態では、画像の領域を印刷機のインキつぼにおけるインキキーに対応させて7個の区画に分割した場合を示している。また、この実施形態においては、Bk制御点が右から2番目と左から2番目の領域にのみ存在する場合を示している。
【0051】
再度図4を参照して、次に基準紙の画像を撮影する(ステップS4)。この場合には、基準紙がテーブル12上に載置され、そこに吸着保持される。そして、光源13により基準紙が照明され、撮像手段14により基準紙の画像が撮影される。このようにして得られた基準紙の画像のデータは、制御部20における第1の画像メモリ24に記憶される。
【0052】
前述したように基準紙として画像データ自体が供給される場合、この撮影工程はなく、代替として基準となる画像データが第1の画像メモリ24に記憶される。
【0053】
次に、印刷物の画像を撮影する(ステップS5)。この場合には、印刷の実行中に印刷機の排紙部からオペレータにより抜き取られた印刷物がテーブル12上に載置され、そこに吸着保持される。そして、光源13によりこの印刷物が照明され、撮像手段14により印刷物の画像が撮影される。このようにして得られた印刷物の画像のデータは、制御部20における第2の画像メモリ25に記憶される。この印刷物は、実際に印刷を行うべき所望の画像が印刷されたものである。
【0054】
なお、この基準紙の画像データは、各代表点の位置情報と各代表点におけるRGB値とを含む。
【0055】
図7は、コントロールパネル15に表示された印刷物の画像30と、その各代表点におけるCMYK値を表示した画像40とを示す説明図である。
【0056】
図7に示すように、コントロールパネル15には、各インキキーに対応する区画内で選ばれた代表点D1乃至D7と印刷物とを表した画像30が表示される。また、図7に示すように、コントロールパネル15には、表示された印刷物の代表点D1乃至D7における各CMYK値を棒グラフとして表した画像40が表示される。
【0057】
また、このコントロールパネル15上に表示される画像30および画像40は、基準紙による画像に切り替えられることも可能である。
【0058】
再度図4を参照して、基準紙の画像と実際に印刷が行われた印刷物の画像とを撮影して得たデータを比較し、基準印刷物の画像データと印刷物の画像データとの色差を演算する(ステップS6)。具体的には、基準紙の画像データと印刷物の画像データの全画素の画素値をL*a*b*の色空間に対応する色の値に変換した後、対応する各画素における色差ΔEを演算する。
【0059】
一方、次のステップS7では、代表点における基準紙の画像データと印刷物の画像データとから、CMYK値による差分ΔD1を演算する。
【0060】
そして、これらの差分値ΔD1および色差ΔEをコントロールパネル15上に表示する(ステップS8)。
【0061】
このように本実施の形態では、画像データの全画素において色差ΔEを求め、また代表点においては差分値ΔD1を求めるようにしており、前記色差ΔEはオペレータへの参考表示として使用され、前記差分値ΔD1はインキ供給量の制御に使用される。
【0062】
図8は、コントロールパネル15上に表示された基準紙と印刷物との対応する各画素における色差ΔEを表示した画像50と、代表点における基準紙と印刷物とのCMYK値の差分値ΔD1を表示した画像60とを示す説明図である。
【0063】
図8に模式的に示すように、ステップS6において演算された色差ΔEは、コントロールパネル15上に表示された画像50の各画素に対応する位置において明度の変化として表示される。例えば、この明度の変化は、色差ΔEが大きいほど明るく、色差ΔEが小さいほど暗くなるように段階的に表されるものである。そして、図8において模式的に表現した斜線部51は、コントロールパネル15に表示された画像50において特に明度の高い部分を示している。このため、オペレータは、この斜線部51で表される部位において基準紙と印刷物との色差ΔEが、その他の部分と比較してより大きいことを一見して判断することが可能となる。
【0064】
また、図8に示すように、コントロールパネル15には、代表点における基準紙と印刷物とのCMYK毎の差分値ΔD1を、棒グラフとして表した画像60が表示される。各インキキーに対応する区画内で選ばれた代表点D1乃至D7における差分値ΔD1は61乃至67においてCMYK毎に示される。具体的には、C値の差分値ΔD1(C)は61a乃至67aにおいて示され、M値の差分値ΔD1(M)は61b乃至67bにおいて示され、Y値の差分値ΔD1(Y)は61c乃至67cにおいて示され、K値の差分値ΔD1(K)は61d乃至67dにおいて示される。このため、例えば、図8に示される画像60の場合には、基準紙と印刷物との各代表点において、D1、D2、D3、D5およびD6におけるC値、D1におけるM値、D1、D2、D3、D4およびD5におけるY値、D1におけるK値が乖離していることをオペレータが簡易に判断することができる。
【0065】
なお、前記色差演算は、L*u*v*、XYZ等の色空間に対応する値に変換して行ってもよい。
【0066】
ステップS8において表示された画像により、オペレータが、代表点付近における差分が小さい場合であっても、その他の重要な色付近における色差が大きいことを発見した場合には、必要に応じ代表点指示手段により代表点を変更する(ステップS9)。
【0067】
ステップS9において、代表点を変更した場合には、ステップS7に戻り、ステップS7乃至ステップS8までの工程が実行される。
【0068】
代表点を変更しない場合もしくは代表点の変更が終了した場合には、S7における代表点差分結果に基づいて、印刷機のインキ供給装置によるインキ供給量を調整する(ステップS10)。そして、ステップS11において印刷が終了したと判断されなければ、所定の間隔をおいて、またステップS5に戻り、上述したステップS5乃至ステップS11を複数回繰り返して実行することにより、印刷作業が続行される。
【0069】
なお、上述した実施形態においては、基準紙と印刷物との色差を明度の変化として表示しているが、色の変化により表示するようにしてもよい。この色の変化は、例えば、色差ΔEが大きいほど赤く、色差ΔEが小さいほど青く、その中間では黄色くなるように段階的に表されるものとする。
【0070】
また、上述した実施形態においては、基準印刷物や印刷物を図1および図2に示す専用の色調制御装置に搬送してその色データを測定しているが、印刷機における排紙部付近に撮像機構を付設し、この撮像機構を利用して基準印刷物や印刷物の画像を測定するようにしてもよい。
【0071】
このような撮像機構としては、例えば本出願人による特開2001−253054等に開示されているため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0072】
さらに、上述した実施形態においては、対応する各画素における色差ΔEをL*a*b色空間に対応する値により演算しているが、YMCK等の濃度空間における濃度差の値として演算するようにしてもよい。
【0073】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、差分演算手段により演算した差分の大きさが識別可能となるように、前記差分の大きさを明度を変化させ、または、色を変化させることにより表示する差分画像表示手段とを備えることから、オペレータが、基準となる画像と印刷物の画像との色または濃度の差分を簡易に判断することが可能となる。
【0074】
請求項2に記載の発明によれば、差分画像表示手段により表示された画像上において代表点を指示する代表点指示手段をさらに備えることから、オペレータが、印刷物を特徴づける色を簡易に判断して、代表点の変更等を行うことが可能となる。
【0075】
請求項3に記載の発明によれば、代表点における色または濃度の差分を表示する代表点差分表示手段をさらに備えることから、オペレータが、代表点における差分を簡易に判断することが可能となる。
【0076】
請求項4に記載の発明によれば、代表点指示手段は、印刷機のインキつぼにおけるインキキーに対応する各区画毎に代表点を指示することから、インキキー毎にインキ量を制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る色調制御装置の斜視図である。
【図2】この発明に係る色調制御装置の側面図である。
【図3】この発明に係る色調制御装置の主要な電気的構成を示すブロック図である。
【図4】この発明に係る色調制御装置におけるインキ供給量制御動作を示すフローチャートである。
【図5】代表色決定工程を示すフローチャートである。
【図6】代表点、グレー制御点およびBk制御点を示す説明図である。
【図7】コントロールパネル15に表示された撮像された印刷物の画像30と、その各代表点におけるCMYK値を表示した画像40とを示す説明図である。
【図8】コントロールパネル15上に表示された基準紙の画像データと印刷物の画像データとの対応する各画素における色差ΔEを表示した画像50と、代表点における基準紙の画像データと印刷物の画像データとのCMYK値の差分を表示した画像60とを示す説明図である。
【符号の説明】
11 架台
12 テーブル
13 光源
14 撮像手段
15 コントロールパネル
16 支柱
17 上部遮光板
18 後部遮光板
19 補助光源
20 制御部
21 ROM
22 RAM
23 CPU
24 画像メモリ
25 画像メモリ
26 インターフェース
27 画像データ供給部
30 画像
40 画像
41 差分
42 差分
43 差分
44 差分
45 差分
46 差分
47 差分
50 画像
51 斜線部
60 画像
61 差分
62 差分
63 差分
64 差分
65 差分
66 差分
67 差分
D 代表点
G グレー制御点
B Bk制御点

Claims (4)

  1. 基準となる画像と実際に印刷が行われた印刷物の画像とを比較することにより印刷物の色調を調整する色調制御装置であって、
    前記印刷物を撮像する撮像手段と、
    前記基準となる画像と前記撮像手段により得た前記印刷物の画像とを画像データとして記憶する記憶手段と、
    対応する位置における前記基準となる画像データと前記印刷物の画像データとの色または濃度の差分を演算する差分演算手段と、
    前記差分演算手段により演算した差分の大きさが識別可能となるように、前記差分の大きさを明度を変化させ、または、色を変化させることにより表示する差分画像表示手段と、
    を備える色調制御装置。
  2. 請求項1に記載の色調制御装置において、
    前記差分画像表示手段により表示された画像上において印刷物の画像を特徴づける色を有する代表点を指示する代表点指示手段をさらに備える色調制御装置。
  3. 請求項2に記載の色調制御装置において、
    前記代表点における色または濃度の差分を表示する代表点差分表示手段をさらに備える色調制御装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の色調制御装置において、
    前記代表点指示手段は、印刷機のインキつぼにおけるインキキーに対応する各区画毎に代表点を指示する色調制御装置。
JP2003128242A 2003-05-06 2003-05-06 色調制御装置 Expired - Fee Related JP3934576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003128242A JP3934576B2 (ja) 2003-05-06 2003-05-06 色調制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003128242A JP3934576B2 (ja) 2003-05-06 2003-05-06 色調制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004336301A true JP2004336301A (ja) 2004-11-25
JP3934576B2 JP3934576B2 (ja) 2007-06-20

Family

ID=33504473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003128242A Expired - Fee Related JP3934576B2 (ja) 2003-05-06 2003-05-06 色調制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3934576B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100419794C (zh) * 2005-12-16 2008-09-17 北京中星微电子有限公司 一种图像问题的检测方法
JP2008284790A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Ryobi Ltd 印刷機の色合わせ方法及び色合わせ装置
JP2011007722A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Yamatake Corp 計数装置、物理量センサ、計数方法および物理量計測方法
JP2012250461A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Canon Inc 画像形成装置およびその方法
JP2012250462A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Canon Inc 画像形成装置およびその方法、画像処理装置およびその方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100419794C (zh) * 2005-12-16 2008-09-17 北京中星微电子有限公司 一种图像问题的检测方法
JP2008284790A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Ryobi Ltd 印刷機の色合わせ方法及び色合わせ装置
JP2011007722A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Yamatake Corp 計数装置、物理量センサ、計数方法および物理量計測方法
JP2012250461A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Canon Inc 画像形成装置およびその方法
JP2012250462A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Canon Inc 画像形成装置およびその方法、画像処理装置およびその方法
US9108428B2 (en) 2011-06-03 2015-08-18 Canon Kabushiki Kaisha Image forming and processing apparatus and methods for generating image data with respect to black and other chromatic color to reproduce a color in the dark portion of the color gamut
US9346283B2 (en) 2011-06-03 2016-05-24 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and method

Also Published As

Publication number Publication date
JP3934576B2 (ja) 2007-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4803944B2 (ja) 印刷物測定方法および印刷物測定装置
JP6759837B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システム及びプログラム
JP2001245168A (ja) 色補正装置、記録媒体、記録装置および色補正方法
JP4281244B2 (ja) 画像形成装置、画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムを記録した記録媒体
JP5029164B2 (ja) 未現像の画像データを用いる画像処理
US20110058195A1 (en) Color information processing apparatus and recording medium
JP2004202968A (ja) インキ供給量制御方法およびインキ供給量制御装置
JP2004330563A (ja) 色調制御装置
JP3934576B2 (ja) 色調制御装置
JP4958598B2 (ja) 印刷機の色合わせ方法及び色合わせ装置
JP2006135681A (ja) 画像処理方法および画像処理装置
JP6988288B2 (ja) 画像処理装置、紙厚推定プログラム及び紙厚推定方法
US20020036780A1 (en) Image processing apparatus
JP4333016B2 (ja) 画像形成装置、画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムを記録した記録媒体
EP1580981A2 (en) Color adjusting method, color image forming method, and color image forming device
JP2004351814A (ja) 色調制御装置および代表点決定方法
JP2004297438A (ja) 画像補正方法、装置及びプログラム
JP4431980B2 (ja) 階調補正方法とその方法を用いたカラープリント装置
JP2005338148A (ja) 画像表示装置、プリントシステム及び画像表示方法
JP2787216B2 (ja) インクジエットプリンタ
JPH0684082B2 (ja) インクジエットプリンタ
JP7402992B2 (ja) 画像補正装置、画像補正方法、プログラムおよび記録媒体
JP2011024008A (ja) 色補正装置及び色補正方法
JP2005079940A (ja) 画像処理装置およびそれを備えた複写機
JP2007251237A (ja) カラーマッチング方法および画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070123

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140330

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees