JP2005029323A - 複数台のエスカレータの運転管理方法 - Google Patents

複数台のエスカレータの運転管理方法 Download PDF

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Takayuki Kikuchi
孝幸 菊池
Kazuya Yuge
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Abstract

【課題】利用者を効率的且つ円滑に搬送するとができ、安全性の確保も図ることができる複数台のエスカレータの運転管理方法を提供する。
【解決手段】通常速度でのみ運転可能な通常速度エスカレータと、運転速度を多段階で切り換え可能な速度切換え式エスカレータとを組み合わせて、複数台のエスカレータを建造物に設置する場合に、建造物における利用者の流れに合わせて、通常速度エスカレータと速度切換え式エスカレータとの組み合わせ方や各エスカレータの運転方法を最適な状態に管理する。具体的には、例えば郊外における駅舎等において、階段3a,3bに並設して設置されるエスカレータの一方を通常速度エスカレータ4とし、他方を速度切換え式エスカレータ5とする。そして、速度切換え式エスカレータ5は、運転方向を常に上昇運転に設定しながら、時間帯や混雑状況に応じて運転速度を切り換えながら運転させるようにする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建造物に複数台のエスカレータを設置した場合の運転管理方法に関し、特に、通常速度エスカレータと速度切換え式エスカレータとを組み合わせて設置した場合の運転管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高齢化社会の到来を背景に、駅舎やイベントホール、百貨店等の各種建造物において、エスカレータの設置が急ピッチで進められている。エスカレータは、電動機の駆動によって無端状に連結された複数の踏段を乗り口と降り口との間で循環移動させることで、利用者を上下階に亘って搬送するものである。
【0003】
このようなエスカレータの運転速度は、2000年に建築基準法が改正されるまでは30m/分以下と規定されおり、従来のエスカレータでは運転速度30m/分で固定されているもの(以下、通常速度エスカレータという。)が一般的であったが、建築基準法の改正によって45min/分までの運転速度が許容されることとなったため、近年では、高速運転を可能にしたエスカレータが市場に提供されるようになってきている。
【0004】
中でも、高速運転による輸送力向上と、低速運転による安全性確保との両立を図り得るエスカレータとして、運転速度を多段階で切り換え可能な速度切換え式エスカレータも提案され、現在、普及に向けての様々な技術的改良が試みられている状況にある。速度切換え式エスカレータは、一般的には、駆動装置の電動機に供給する電力の周波数をインバータ等の電力変換装置を用いて操作者の操作に応じて切り換えることで、運転速度を切り換える構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した各種建造物におけるエスカレータの設置状況としては、例えば駅舎などでエスカレータを階段と並列に設置したものや、百貨店などでは上昇方向のエスカレータと下降方向のエスカレータとが交差するように設置したものなど、用途に応じて様々な形態が見受けられるが、特に、複数台のエスカレータを組み合わせて設置する場合には、上述した通常速度エスカレータと速度切換え式エスカレータとを最適な状態で組み合わせることによって、これまで以上に効率的且つ円滑な利用者の搬送を実現できると考えられる。
【0006】
すなわち、通常速度エスカレータのみの組み合わせで複数台のエスカレータを建造物の適所に設置している現状においては、混雑時にエスカレータの乗り込み口付近において利用者の滞留が生じていたり、エスカレータの運転速度に不満を感じる利用者が踏段を駆け上がるといった状況が多く見受けられ、場合によっては利用者が転倒するといった事態が生じていたが、高速での運転が可能な速度切換え式エスカレータを通常速度エスカレータと組み合わせて設置することで、このような問題は大幅に改善されると考えられる。
【0007】
ただし、これを実現するには、エスカレータが設置される建造物における利用者の流れを的確に把握して、通常速度エスカレータと速度切換え式エスカレータとの組み合わせ方や各エスカレータの運転方法を、利用者の流れに合わせて最適な状態に管理することが極めて重要であり、このような配慮が欠けると、速度切換え式エスカレータの利点が活かされないばかりか、却って利用者の搬送効率が低下したり、安全性の確保が困難になるといった問題が生じる場合もある。
【0008】
本発明は、以上のような実情に鑑みて創案されたものであって、利用者を効率的且つ円滑に搬送するとができ、安全性の確保も図ることができる複数台のエスカレータの運転管理方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る複数台のエスカレータの運転管理方法は、通常速度でのみ運転可能な通常速度エスカレータと、運転速度を多段階で切り換え可能な速度切換え式エスカレータとを組み合わせて、複数台のエスカレータを建造物の適所にそれぞれ設置し、前記速度切換え式エスカレータの少なくとも1台の運転方向を常に上昇運転に設定しながら、時間帯や混雑状況に応じて運転速度を切り換えながら運転させることを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明に係る他の複数台のエスカレータの運転管理方法は、通常速度でのみ運転可能な通常速度エスカレータと、運転速度を多段階で切り換え可能な速度切換え式エスカレータとを組み合わせて、3台以上のエスカレータを建造物の適所に並列設置し、前記速度切換え式エスカレータを含む少なくとも2台の運転方向を常に上昇運転に設定すると共に、そのうちの前記速度切換え式エスカレータは、時間帯や混雑状況に応じて運転速度を切り換えながら運転させることを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明に係る更に他の複数台のエスカレータの運転管理方法は、通常速度でのみ運転可能な通常速度エスカレータと、運転速度を多段階で切り換え可能な速度切換え式エスカレータとを組み合わせて、少なくとも2台のエスカレータを建造物の3つ以上の階床を連絡するように設置し、前記各エスカレータの運転方向を常に上昇運転に設定すると共に、前記速度切換え式エスカレータを前記通常速エスカレータよりも上階側に設置して、前記速度切換え式エスカレータの運転速度を前記通常速度エスカレータの運転速度よりも高速に設定して運転させることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した複数台のエスカレータの運転管理方法について、図面を参照しながら説明する。
【0013】
先ず、本発明の具体的な実施形態の説明に先立ち、エスカレータの基本的な構造について簡単に説明する。
【0014】
エスカレータは、上下階を有する建造物の適所に設置されて、チェーン等によって無端状に連結された多数の踏段を上階と下階とに亘って斜めに循環移動させることで、踏段に搭乗した利用者を上下の階床間にて搬送するものである。
【0015】
このようなエスカレータでは、踏段が移動する部分の左右両側に一対の欄干が立設されており、これら一対の欄干の上部には、踏段と同期して走行するハンドレールがそれぞれ配設されている。また、利用者を搭載する踏段の下方には、自重及び利用者の荷重を支えるトラスと呼ばれる躯体部分が設けられており、この躯体部分の内部に、踏段やハンドレールを駆動する駆動機や、踏段の移動を案内する踏段レール、制御盤等が配設されている。
【0016】
以上のように構成されるエスカレータは、無端状に連結された複数の踏段及び一対のハンドレールが、駆動装置の電動機による駆動力を受けて上階と下階との間を移動することにより、利用者を下階から上階へ、或いは上階から下階へと搬送するようになっている。そして、通常速度エスカレータでは、制御盤の制御指令に応じて駆動装置が動作制御されて、常に通常速度(30m/分)での運転が行われるように、運転速度が制御されている。また、速度切換え式エスカレータでは、駆動装置にインバータ等の電力変換装置が付設されて、駆動装置の電動機に供給する電力をこの電力変換装置により周波数制御することによって、運転速度を多段階に切り換えられるようになっており、操作者の操作等によって設定された運転速度に応じて制御盤が制御指令を出力し、この制御指令に応じて電力変換装置での周波数制御が行われることで、設定された運転速度で運転されるようになっている。
【0017】
本発明を適用した複数台のエスカレータの運転管理方法は、以上のような通常速度でのみ運転可能な通常速度エスカレータと、運転速度を多段階で切り換え可能な速度切換え式エスカレータとを組み合わせて、複数台のエスカレータを建造物に設置する場合において、建造物における利用者の流れに合わせて、通常速度エスカレータと速度切換え式エスカレータとの組み合わせ方や各エスカレータの運転方法を最適な状態に管理することによって、利用者の効率的且つ円滑な搬送を実現し、また、安全性の確保も図れるようにしたものである。以下、本発明の具体的な実施形態について、個別に説明する。
【0018】
(第1の実施形態)
本実施形態は、郊外における駅舎に2台のエスカレータを設置する場合を想定した例である。郊外における駅舎では、図1に示すように、地上階に改札口1を設け、地上階よりも上階にプラットホーム2を設けるようにしたレイアウトが多く見受けられる。このような駅舎では、通常、地上階と上階とを連絡する階段3a,3bが互いに離間した位置に設けられ、これらの階段3a,3bに並設するようにして、それぞれエスカレータ4,5が設置されている。
【0019】
このようなレイアウトにおいて、本発明では、階段3aに並設するエスカレータ4として通常速度エスカレータを設置し、階段3bに並設するエスカレータ5として速度切換え式エスカレータを設置する。そして、速度切換え式エスカレータ5は、その運転方向を常に上昇運転に設定しながら、時間帯や混雑状況に応じて運転速度を切り換えながら運転させるようにする。また、通常速度エスカレータ4は、時間帯や混雑状況に応じて運転方向を切り換えながら運転させるようにする。
【0020】
具体的には、駅舎があまり混雑しない日中の時間帯には、通常速度エスカレータ4を下降運転させ、また、速度切換え式エスカレータ5を通常速度で上昇運転させて、利用者がこれらエスカレータ4,5を利用して地上階と上階との間を双方向に移動できるようにする。
【0021】
一方、朝の通勤時間帯等、都心部へ向かう通勤利用者が増加することによって、地上階の改札口1から上階のプラットホーム2へと移動する利用者が極端に多くなる時間帯には、速度切換え式エスカレータ5の運転速度を通常速度よりも高速に切り換えて運転させると共に、必要に応じて、通常速度エスカレータ4を下降運転から上昇運転に切り換えて、地上階から上階への利用者の搬送力を向上させる。
【0022】
郊外における駅舎等において、各エスカレータ4,5の運転状態を以上のように管理するようにすれば、以下のような効果が得られる。すなわち、先ず、地上階から上階へと移動する利用者が利用する速度切換え式エスカレータ5の運転速度を、利用者が多くなったときに通常速度よりも高速に切り換えることによって、エスカレータ乗り込み口における混雑状況を緩和して、利用者を効率良く搬送することが可能となる。また、通勤時間帯等には、速度切換え式エスカレータ5を高速で運転させることにより、プラットホーム2へと急ぐ通勤利用者が踏段上を歩いて上階側へ移動しようとする気持ちを抑制し、これに起因する利用者の転倒等の事故を未然に防止することができる。
【0023】
さらに、高齢者や子供等の利用者は、通常速度エスカレータ4を利用して地上階と上階との間を移動できるので、これらの利用者の安全性も確保できる。これに加え、高速での運転が可能な速度切換え式エスカレータ5は常に上昇運転させるようにして、比較的不安感を感じることの少ない上昇運転の場合のみ高速運転を可能とし、下降運転は通常速度エスカレータ4のみが行うようにしているので、上階から地上階へと移動する利用客に、高速で下降することに伴う恐怖感や不安感を抱かせることがなく、この点からも安全性の確保が図られることになる。
【0024】
なお、以上の例では、郊外の駅舎に2台のエスカレータ4,5を設置する場合について具体的に説明したが、同様の利用者の流れが想定される建造物においては、上述した例と同様に通常速度エスカレータ4と速度切換え式エスカレータ5とを組み合わせて設置して、同様の運転管理方法を採用することで、同様の効果が得られる。また、更に多くのエスカレータを設置する場合でも、そのうちの少なくとも1台の通常速度エスカレータ4と、少なくとも1台の速度切換え式エスカレータ5に対して同様の運転管理方法を採用することで、同様の効果を得ることができる。
【0025】
(第2の実施形態)
本実施形態は、郊外からの乗り入れが多い都心部の大型駅舎に複数台のエスカレータを並列設置する場合を想定した例である。郊外からの乗り入れが多い都心部の大型駅舎では、図2に示すように、地上階に改札口11を設け、地上階よりも下階である地下にプラットホーム12を設けるようにしたレイアウトが多く見受けられる。このような都心部の大型駅舎では、通常、地上階と地下とを連絡するように、複数台のエスカレータ(ここでは3台の場合について説明する。)13,14,15が並列設置されている場合が多い。
【0026】
このようなレイアウトにおいて、本発明では、互いに隣接する2台のエスカレータ13,14として通常速度エスカレータを設置し、エスカレータ14に隣接するエスカレータ15として速度切換え式エスカレータを設置する。そして、速度切換え式エスカレータ15とこれに隣接する通常速度エスカレータ14の運転方向は常に上昇運転に設定し、速度切換え式エスカレータ15に隣接しない通常速度エスカレータ15の運転方向は常に下降運転に設定する。また、速度切換え式エスカレータ15は、時間帯や混雑状況に応じて運転速度を切り換えながら運転させるようにする。
【0027】
郊外からの乗り入れが多い都心部の大型駅舎等において、並列設置される各エスカレータ13,14,15の運転状態を以上のように管理するようにすれば、上述した第1の実施形態と同様に、利用者の安全性を確保しながら、搬送効率の向上を実現することが可能となる。特に、複数台のエスカレータ13,14,15を並列設置する場合に、以上のように、下降運転する通常速度エスカレータ13と高速での上昇運転が可能な速度切換え式エスカレータ15とが隣接しないように各エスカレータ13,14,15を設置することにより、逆方向に向かう利用者同士がすれ違う際の相対速度の上昇を抑えて、これら利用者同士の接触による被害を低減させることができ、利用者の安全性確保の面で大きな効果が期待できる。
【0028】
なお、以上の例では、都心部の大型駅舎に3台のエスカレータ13,14,15を並列設置する場合について具体的に説明したが、同様の利用者の流れが想定される建造物においては、上述した例と同様に通常速度エスカレータ13,14と速度切換え式エスカレータ15とを組み合わせて並列設置して、同様の運転管理方法を採用することで、同様の効果が得られる。また、更に多くのエスカレータを並列設置する場合でも、速度切換え式エスカレータ5を含む少なくとも2台のエスカレータを常に上昇運転させるようにし、速度切換え式エスカレータ5と隣接しない通常速度エスカレータ13を常に下降運転させるようにすることで、同様の効果を得ることができる。
【0029】
(第3の実施形態)
本実施形態は、複数の鉄道が乗り入れていてこれら鉄道間での乗り換えが行われる都心部の駅舎に、3つ以上の階床を連絡するように複数台のエスカレータを連続して設置する場合を想定した例である。郊外からの鉄道から都心部の環状線への乗換駅となる都心部の駅舎では、図3に示すように、地上階よりも下階である地下に郊外から乗り入れる鉄道の改札口21を設けてこの鉄道への連絡階とし、地上階よりも上階に都心部の環状線の改札口22を設けてこの環状線への連絡階としたレイアウトが多く見受けられる。このような乗換駅となる都心部の駅舎では、通常、地下と地上階、地上階と上階に亘って、複数台のエスカレータ(ここでは2台のエスカレータ)23,24が連続した状態で設置されている場合が多い。
【0030】
このようなレイアウトにおいて、本発明では、地下と地上階とを連絡するエスカレータ23として通常速度エスカレータを設置し、地上階と上階とを連絡するエスカレータ24として速度切換え式エスカレータを設置する。そして、郊外からの鉄道から都心部の環状線への乗換が多い時間帯においては、これら各エスカレータ23,24をそれぞれ上昇運転に設定すると共に、速度切換え式エスカレータ24の運転速度を通常速度エスカレータ23の運転速度よりも高速に設定する。
【0031】
郊外からの鉄道から都心部の環状線への乗換駅となる都心部の駅舎において、3つの階床を連絡するように設置される2台のエスカレータ23,24の運転状態を以上のように管理するようにすれば、通勤時間帯等において、郊外からの鉄道を利用して当該乗換駅に到着した利用者と当該乗換駅周辺に住む利用者とが地上階で合流して環状線への連絡階(上階)へと移動するような状況においても、利用者は、地上階から上階への移動に高速運転を行う速度切換え式エスカレータ24を利用できるので、地上階での混雑を緩和させて、利用客の円滑な移動を実現することができる。
【0032】
ところで、郊外からの鉄道から都心部の環状線への乗換駅となる都心部の駅舎が、例えばオフィス街等に位置する駅舎である場合には、通勤時間帯等にこの駅舎で乗り換えを行う利用者よりも、この駅舎を出て周辺のオフィスに向かう利用者の方が多くなることも想定される。このような場合には、上述した例とは逆に、地下と地上階とを連絡するエスカレータ23として速度切換え式エスカレータを設置し、地上階と上階とを連絡するエスカレータとして通常速度エスカレータを設置する。そして、通勤時間帯等において、これら各エスカレータ23,24をそれぞれ上昇運転に設定すると共に、速度切換え式エスカレータ23の運転速度を通常速度エスカレータ24の運転速度よりも高速に設定するようにすれば、郊外からの鉄道を利用して当該乗換駅に多数の利用者が到着した場合でも、これら利用者の移動を円滑なものとすることができる。
【0033】
なお、以上の例では、郊外からの鉄道から都心部の環状線への乗換駅となる都心部の駅舎に、2台のエスカレータ23,24を3つの階床に跨って連続的に設置する場合について具体的に説明したが、同様の利用者の流れが想定される建造物においては、上述した例と同様に通常速度エスカレータ23と速度切換え式エスカレータ24とを組み合わせて設置して、同様の運転管理方法を採用することで、同様の効果が得られる。また、更に多くのエスカレータを設置する場合でも、そのうちの少なくとも1台の通常速度エスカレータ23と、少なくとも1台の速度切換え式エスカレータ24に対して同様の運転管理方法を採用することで、同様の効果を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、エスカレータを利用する利用者の混雑を効果的に緩和して、建造物の上階から下階或いは下階から上階への利用者の円滑な移動を実現することができる。また、目的階床への移動時間を短縮することができるので、利用者の不満を軽減して、踏段を駆け上がるといった行為を抑制することができ、転倒事故等も未然に回避して利用者の安全確保を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を説明する図であり、郊外における駅舎に2台のエスカレータを設置する場合の配置図。
【図2】本発明の第2の実施形態を説明する図であり、都心部の大型駅舎に3台のエスカレータを並列設置する場合の配置図。
【図3】本発明の第3の実施形態を説明する図であり、乗換駅となる都心部の駅舎の3つの階床に跨って2台のエスカレータを連続的に設置する場合の配置図。
【符号の説明】
4 通常速度エスカレータ
5 速度切換え式エスカレータ
13,14 通常速度エスカレータ
15 速度切換え式エスカレータ
23 通常速度エスカレータ
24 速度切換え式エスカレータ

Claims (6)

  1. 通常速度でのみ運転可能な通常速度エスカレータと、運転速度を多段階で切り換え可能な速度切換え式エスカレータとを組み合わせて、複数台のエスカレータを建造物の適所にそれぞれ設置し、
    前記速度切換え式エスカレータの少なくとも1台の運転方向を常に上昇運転に設定しながら、時間帯や混雑状況に応じて運転速度を切り換えながら運転させることを特徴とする複数台のエスカレータの運転管理方法。
  2. 前記通常速度エスカレータの少なくとも1台を、時間帯や混雑状況に応じて運転方向を切り換えながら運転させることを特徴とする請求項1に記載の複数台のエスカレータの運転管理方法。
  3. 前記通常速度エスカレータと前記速度切換え式エスカレータとが、建造物における互いに離間した位置にて、上下階を連絡するように設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の複数台のエスカレータの運転管理方法。
  4. 通常速度でのみ運転可能な通常速度エスカレータと、運転速度を多段階で切り換え可能な速度切換え式エスカレータとを組み合わせて、3台以上のエスカレータを建造物の適所に並列設置し、
    前記速度切換え式エスカレータを含む少なくとも2台の運転方向を常に上昇運転に設定すると共に、そのうちの前記速度切換え式エスカレータは、時間帯や混雑状況に応じて運転速度を切り換えながら運転させることを特徴とする複数台のエスカレータの運転管理方法。
  5. 前記通常速度エスカレータの少なくとも1台を常に下降運転に設定すると共に、この下降運転に設定されている通常速度エスカレータと隣接していないエスカレータを前記速度切換え式エスカレータとして、この速度切換え式エスカレータを、時間帯や混雑状況に応じて運転速度を切り換えながら運転させることを特徴とする請求項4に記載の複数台のエスカレータの運転管理方法。
  6. 通常速度でのみ運転可能な通常速度エスカレータと、運転速度を多段階で切り換え可能な速度切換え式エスカレータとを組み合わせて、少なくとも2台のエスカレータを建造物の3つ以上の階床を連絡するように設置し、
    前記各エスカレータの運転方向を常に上昇運転に設定すると共に、前記速度切換え式エスカレータを前記通常速エスカレータよりも上階側に設置して、前記速度切換え式エスカレータの運転速度を前記通常速度エスカレータの運転速度よりも高速に設定して運転させることを特徴とする複数台のエスカレータの運転管理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010126285A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Hitachi Ltd 乗客コンベア装置
JP2012166904A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Toshiba Elevator Co Ltd エスカレータの運転制御装置
WO2013092373A1 (en) * 2011-12-19 2013-06-27 Inventio Ag Informing passengers of person-conveying device operation

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