JP2005029315A - 容器持上げ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器を支持する支持枠を、マストに沿って昇降可能に且つ前傾可能に配備した容器持上げ装置において、装置全体を軽量化する。
【解決する手段】支持枠4を挟んで該支持枠の左右両側にマスト2、2が配備され、両マストは固定マスト21と、該固定マストにスライド可能に配備され支持枠の左右両端部を回転可能に支持するスライドマスト22、22aとによって構成される。両マスト2、2内にスライドマストのスライド駆動用の油圧シリンダ装置3が配備される。スライドマスト22、22aは、スライド同調手段8によって、互いに同調して昇降する。容器を持ち上げた状態において、容器の前後方向の重心位置がマスト2、2間に位置する。このため、内容物を含む容器重量によってマストに作用する前後方向の曲げ力を小さくできるので、マストを細くして軽量化を図ることができる。
【選択図】 図1
【解決する手段】支持枠4を挟んで該支持枠の左右両側にマスト2、2が配備され、両マストは固定マスト21と、該固定マストにスライド可能に配備され支持枠の左右両端部を回転可能に支持するスライドマスト22、22aとによって構成される。両マスト2、2内にスライドマストのスライド駆動用の油圧シリンダ装置3が配備される。スライドマスト22、22aは、スライド同調手段8によって、互いに同調して昇降する。容器を持ち上げた状態において、容器の前後方向の重心位置がマスト2、2間に位置する。このため、内容物を含む容器重量によってマストに作用する前後方向の曲げ力を小さくできるので、マストを細くして軽量化を図ることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する分野】
本発明は、ドラム缶等の大型筒状容器を支持して持ち上げ、更に前傾させて容器の内容物を放出できる容器持上げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種容器持上げ装置として、出願人は以前に、容器を支持する支持枠の昇降案内を行なうマストを、支持枠の後方に配備したもの(特許文献1)と、支持枠を挟んで支持枠の左右両側に2本のマストを配備したもの(特許文献2)を提案した。
前者の場合、支持枠が容器を支持した状態において、容器の重心は、マストから前方に相当離れた位置にあり、このためマストが容器及び支持枠の重量による曲げ力に耐える様に、マストの肉厚を大きく且つ大型にして剛性を高める必要がある。このため装置全体が大型化し、重量が嵩む。
後者の場合、支持枠が容器を支持した状態において、容器の重心位置は両マストの軸心を通る平面に接近する。このため、ドラム缶及び支持枠の重量によって、マストを前側或いは後側に曲げようとする力は小さいのて゛、マストを細くして軽量化を図ることができる。
後者の支持枠の昇降機構は、両マストにスライド可能に配備したスライド台に支持枠の両端を支持せしめ、一方のマスト近傍に縦向きに設けた油圧シリンダのピストンロッドと一方のスライド台とをワイヤーで連繋し、該スライド台と他方のスライド台をワイヤーで連結して構成される。
ピストンロットの突き上げによって一方のスライド台が上昇し、該スライド台にワイヤーで連繋された他方のスライド台も追従して上昇する。これによって支持枠も一定の姿勢を保って上昇する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記後者の支持枠昇降機構は、駆動側のスライド台と従動側のスライド台を長いワイヤーで連結しなれけばならず、該ワイヤーの伸び等により、両スライド台の高さ位置が狂ってしまい、支持枠が左右に傾き気味となる。このため、マストとスライド台の摩擦抵抗が大きくなってスライド台が円滑に昇降ができなくなる。
又、支持枠(4)の片側だけに配備された縦長大型の油圧シリンダ装置の存在が目立ち、外観のバランスも悪い。油圧シリンダ装置のシリンダ全体が露出しているから、物に当たってシリンダが変形し、ピストンロッドが作動不能となる虞れもある。
更に、マストの高さは高位置で不変であるから嵩張りが大きく、容器持上げ装置を出荷する際や、持上げ装置を使用していないときの収納の邪魔になる。
本発明は、上記問題を解決できる容器持上げ装置を明らかにするものである。
【0004】
【特許文献1】
特公平2−4463
【特許文献2】
特公平55−25600号公報
【0005】
【課題を解決する手段】
本発明の容器持上げ装置は、容器を支持する支持枠(4)を、マスト(2)に沿って昇降可能に且つ前傾可能に配備した容器持上げ装置において、支持枠(4)を挟んで該支持枠の左右両側にマスト(2)(2)が配備され、両マストは固定マスト(21)と、該固定マストにスライド可能に配備され支持枠(4)の左右両端部を回転可能に支持するスライドマスト(22)(22a)とによって構成され、両マスト(2)(2)内にスライドマストのスライド駆動用の油圧シリンダ装置(3)(3)が配備され、両油圧シリンダ装置(3)(3)に共通の油圧ポンプ(6)が連繋され、両スライドマスト(22)(22a)は、スライド同調手段(8)によって、互いに同調して昇降する。
【0006】
【作用及び効果】
支持枠(4)の昇降を案内するマスト(2)を2本とし、支持枠(4)を挟んで該支持枠(4)の左右両側に配備したため、容器を支持枠(4)で支持した状態において、容器の重心がマスト(2)(2)間に位置する。このため、内容物を含む容器重量及び支持枠(4)の重量がマストを曲げる様に作用する力は小さくなる。このためマストを細くして軽量化を図ることができる。
両スライドマスト(22)(22a)を夫々別個の油圧シリンダ装置(3)(3)で作動させるため、油圧シリンダ(3)を細く形成できる。このため、マスト(2)を細く形成しても、該マスト(2)内に油圧シリンダ(3)を収容することが可能となる。
油圧シリンダ(3)はマスト(2)に隠れて、その存在が外観に表れず、スッキリとしたデザインを実現できる。
マスト(2)が油圧シリンダ装置(3)を保護する役割を成すため、油圧シリンダ装置(3)に直接に物が当たって該油圧シリンダ(3)を損傷させることを防止できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は、ドラム缶Dを持ち上げて反転させる装置であり、該装置は、台車(1)上に、ドラム缶Dを支持する支持枠(4)と、該支持枠(4)の昇降を案内する2本の伸縮式マスト(2)(2)と、支持枠昇降用の油圧シリンダ装置(3)(3)と、該油圧シリンダ装置(3)を作動させる油圧ポンプ(6)と、支持枠(4)を前傾させる回転駆動装置(7)を配備して構成される。
【0008】
台車(1)は、前方を解放したコ字状フレーム(11)の前端両側及び後部両側に車輪(12)を配備し、後部に手押しハンドル(13)を上向きに突設している。
図3、図4に示す如く、台車(1)の後部中央にポンプ取付台(60)を設け、該台上に油圧ポンプ(6)を配備する。油圧ポンプ(6)は足踏みペタル(61)の足踏み操作によって作動し、後記する油圧シリンダ装置(3)(3)を動作させる。
【0009】
台車フレーム(11)の前部両端に、台車走行面に対して垂直にマスト(2)(2)を突設して両マスト間に支持枠(4)を配備する。
両マスト(2)は、下端をフレーム(11)に固定した角筒状の固定マスト(21)と、該固定マストの外側に被さった角筒状のスライドマスト(22)(22a)とによって形成される。一方のスライドマスト(22a)は固定マスト(21)に対して、前後に大きな余裕のある大きさの角筒体に形成されている。
両スライドマスト(22)(22a)は連結杆(23)によって互いの上端が連結されている。
【0010】
上記両固定マスト(21)(21)内に油圧シリンダ装置(3)(3)が配備され、夫々ピストンロッド(31)を固定マスト(21)の上端を貫通してスライドマスト(22)(22a)の上端内面に当てている。
上記油圧シリンダ装置(3)(3)は、前記油圧ポンプ(6)の吐出口(63)から分岐したチューブ(64)(64)によって油圧ポンプ(6)に連繋されている。該チューブ(64)(64)は、台車(1)のフレーム(11)内に配管され、チューブ(64)(64)はフレーム(11)に保護されている。
油圧ポンプ(6)には、油圧シリンダ(3)(3)内の作業油の逆流を許す油抜きノブ(62)が連繋されている。
【0011】
図1、図4に示す如く、支持枠(4)は、上端に容器把持手段(5)を具えた角筒状縦杆(41)の略中央部から前方へ略1/2円弧の支持杆(42)を突設して形成される。
支持杆(42)は、ドラム缶Dを少し余裕のある状態で略半周する大きさである。
支持杆(42)は、縦杆(41)の左右両面から前方へ略1/4円弧のアーム杆(42a)(42a)を突設して形成されている。
図1、図3に示す如く、縦杆(41)の下部前面には、ドラム缶Dの胴部が当たる円弧状の当り板(43)が設けられている。
図1、図8に示す如く、縦杆(41)の下端には、前向きの引掛け部材(44)が縦杆(41)と直交する面内で回転可能、且つ縦杆(41)の軸方向にスライド可能に配備される。
引掛け部材(44)は、縦杆(41)内に配備したバネ(図示せず)によって常時把持手段(5)側に付勢されており、先端に爪片(45)、他端に取手(46)を具えている。
【0012】
図1、図7に示す如く、支持枠(4)上端の把持手段(5)は、下爪(51)と上爪(53)とによって、ドラム缶Dの上端縁を把持する公知のものであり、実施例では、ネジ軸(54)の締め付けによってトグル機構(52)を動作させて、図7bに示す如く、上爪(53)を下爪(51)に接近させてドラム缶Dの上端縁を把持し、ネジ軸(54)を緩めることにより、上爪(53)を上昇回転させて把持を解除する(図7a)。
【0013】
図1、図3、図4に示す如く、支持枠(4)の左右両端、即ち、円弧状支持杆(42)の両端は、前記2本のマスト(2)(2)のスライドマスト(22)(22a)の下端部に回転可能に支持され、細い方のスライドマスト(22)上に配備した回転駆動装置(7)に支持枠(4)が連繋される。
回転駆動装置(7)は、ギアボックス(72)にウォーム減速機構を収容したもので、ウォームギア回転駆動用の手回しハンドル(73)を具えている。
両スライドマスト(22)(22a)に取付け板(10)(14)が突設され、回転駆動装置(7)側の取付け板(14)は縦長である。該縦長取付け板(14)の上端外側に、該板と少し間隔を存して支え板(71)が前後方向に回動可能に支持される。該支持部にウレタンゴム等の弾性体が介装され、支え板(71)の多少の捻れ運動は吸収可能である。
【0014】
支持杆(42)の両端に、同一線状に外向きに回転軸(47)(48)が突設され、回転駆動装置(7)側の回転軸(47)は他方の回転軸(48)よりも長い。
上記支持杆(42)の短い方の回転軸(48)は、太い方のスライドマスト(22)上の取付け板(10)に自動調芯ベアリングを介して回転可能に支持される。長い方の回転軸(47)は、他方の縦長取付け板(14)の下部に取り付けた自動調芯べアリングを貫通し、支え板(71)を余裕のある状態に貫通し、前記ウォームギア装置のウォームホィールの軸心を該ホィールと一体回転可能に貫通し、ギアボックス(72)の外側に臨出している。
ギアボックス(72)は支え板(71)にボルト止めされている。
【0015】
上記した回転駆動装置(7)の取付け方法を簡単に言えば、回転駆動装置(7)は、支持杆(42)の回転軸(47)上に搭載され、回転駆動装置(7)に固定された支え板(71)がスライドマスト(22)上の取付け板(14)にフレキシブルに取り付けられている。
従って、回転駆動装置(7)が回転軸(47)の軸回り方向に回転することは阻止され、支持枠(4)に偏荷重が作用して回転軸(47)に拗れが生じても、回転軸(47)上の回転駆動装置(7)に該拗れが影響することはない。
【0016】
前記太い方のスライドマスト(22a)は、細い方のスライドマスト(22)よりも重量が重くなっており、両スライドマスト(22)(22a)に掛かる重量負荷を可及的に等しくしている。
具体的には、太い方のスライドマスト(22a)は、細い方のスライドマスト(22)に比べて、回転駆動装置(7)の重量と該装置取付けのための部材の重量を加えた分だけ重い。
実施例では、太い方のスライドマスト(22a)の前後壁の内面に、帯板状のバランスウェイト(32)(32)を装着して該スライドマスト(22a)の重量増を図り、両スライドマスト(22)(22a)のスライド同調手段(8)を構成している。本発明においてスライド同調手段(8)とは、両スライドマスト(22)(22a)のスライド移動の開始、停止のタイミングを合わせ、且つスライド速度が同じとなる様にする手段のことである。
バランスウェイト(32)と固定マスト(21)との間には摩擦軽減のための樹脂板(図示せず)が介装される。
【0017】
然して、図1、図2に示す如く、起立しているドラム缶Dに対して、台車(1)を接近させ、支持枠(4)の間に台車(1)を侵入させる。把持手段(5)の下爪(51)と上爪(53)の間は解放しておく。図8bに示す如く、支持枠(4)下端の引掛け部材(44)を横向きにして、ドラム缶Dとの衝突を回避しておく。
把持手段(5)によってドラム缶Dの上端縁を把持してから、油圧ポンプ(6)を足踏み操作し、油圧シリンダ装置(3)(3)のピストンロッド(31)を上昇させる。
ピストンロッド(31)(31)の上昇により、該ピストンロッドに突き上げられてスライドマスト(22)(22a)も上昇する。
スライドマスト(22)(22a)に両端を支持された支持枠(4)がドラム缶Dを支持したまま上昇する。
【0018】
把持手段(5)は、ドラム缶Dを略半周する円弧状支持杆(42)の中間位置にある縦杆(41)の上端に設けられているから、持ち上げられたドラム缶Dの重心は、支持枠(4)の両端間を1/2に分ける仮想平面又は該平面に極めて近い位置にある。
又、支持枠(4)の回転軸(47)(48)は支持杆(42)の両端部に突設され、該回転軸(47)(48)は、スライドマスト(22)(22a)の軸心に接近した位置に支持されているから、内容物を含むドラム缶Dの重心位置は、両マスト(2)(2)の軸心を通る平面に接近した位置にある。
【0019】
ドラム缶Dが床面から10〜30cm程度持ち上がれば、引掛け部材(44)を取手(46)を持ってバネに抗して引き下げ、図8aに示す如く、引掛け部材(44)の先端を前向きにして、取手(46)から手を離す。
引掛け部材(44)がバネで引き上げられ、引掛け部材(44)先端の爪片(45)がドラム缶D下端縁の内側に位置する。
【0020】
前述の如く、油圧ポンプ(6)によってスライドマスト(22)(22a)を上昇させてドラム缶Dを反転高さ位置まで持ち上げる。
前記の如く、支持枠(4)が空の状態で、両スライドマスト(22)(22a)に掛かる重量負荷がバランスしており、ドラム缶Dの重心は、スライドマスト(22)(22a)間の略中央に位置するため、スライドマスト(22)(22a)には、ドラム缶D及び支持枠(4)の重量が略均等に作用する。
このため、両油圧シリンダ装置(3)(3)のピストンロッド(31)(31)は同調して円滑に上昇して、ドラム缶Dを持ち上げることができる。
【0021】
所定の高さまでドラム缶Dを持ち上げた後、回転駆動装置(7)のハンドル(73)を手回して支持枠(4)と一緒にドラム缶Dを反転させて内容物を放出する。
ドラム缶Dが反転する際、内容物の揺れ等により、支持枠(4)両端の回転軸(47)(48)に拗れ力が作用するが、実施例の場合、回転駆動装置(7)は一方の回転軸(47)上に搭載されているから、該回転軸(47)とウォームギアとの間に拗れ力は影響せず、ハンドル(73)の回転操作が重くなることはない。
【0022】
ハンドル(73)の逆回転操作により、ドラム缶Dを起立姿勢に戻し、油圧ポンプ(6)の油抜きノブ(62)を回す。スライドマスト(22)(22a)に作用している重量負荷により、両スライドマスト(22)(22a)が下降してドラム缶Dが着地する。
【0023】
尚、実施例の持上げ装置は、図5に示す様に、床面に倒れているドラム缶Dを図6に示す如く、起こすこともできる。
【0024】
上記の如く、本発明のドラム缶持上げ装置は、支持枠(4)の昇降を案内するマスト(2)を2本とし、支持枠(4)を挟んで該支持枠(4)の左右両側に配備したため、容器を持ち上げた状態において、容器の前後方向の重心位置がマスト(2)(2)間の略中央に位置する。このため、内容物を含む容器重量が、マストを曲げる様に作用する力を小さくできるので、マストを細くして軽量化を図ることができる。
両スライドマスト(22)(22a)を夫々別個の油圧シリンダ装置(3)(3)で作動させるため、油圧シリンダ(3)を細く形成できる。このため、マスト(2)を細く形成しても、該マスト(2)内に油圧シリンダ(3)を収容することが可能となる。
油圧シリンダ(3)はマスト(2)に隠れて、その存在が外観に表れず、スッキリとしたデザインを実現できる。
実施例の様に、バランスウェイト(32)を細帯状に形成すれば嵩張らず、スライドマスト(22a)の内側に取り付けて、その存在を隠すことができる。又、この場合、バランスウェイト(32)がスライドマスト(22a)を補強する役割も果たす。
実施例では、スライドマスト(22)(22a)の上端間を連結杆(23)にて連繋しているため、連結杆(23)が、両スライドマスト(22)(22a)の互いに接近する方向の曲げ力に対する剛性を高めると共に、スライドマスト(22)(22a)の昇降を同調させる補助的な役割を果たし、一層円滑にスライドマスト(22)(22a)を同調して昇降させることができる。
スライドマスト(22)(22a)を下降させてマスト(2)(2)の高さ方向の嵩張りを小さくできるから、持上げ装置を出荷する際や、使用後の収納に便利である。
【0025】
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
例えば、油圧ポンプ(6)の吐出口(63)に、2つの流出口から同量の作業油を流出できる分配弁(例えば、株式会社大同機械製作所製の品番TQ21−A1.1を接続し、該分配弁の2つの流出口と2つの油圧シリンダ(3)(3)を分岐チューブ(64)(64)で繋いで、スライドマスト(22)(22a)のスライド同調手段(8)を構成することもできる。
又、本発明の持上げ装置は、ドラム缶Dに限らず、支持枠(4)が支持可能な容器であれば、容器の種類は問わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】容器持上げ装置の斜面図である。
【図2】容器持上げ装置の側面図である。
【図3】容器持上げ装置の正面図である。
【図4】容器持上げ装置の平面図である。
【図5】倒れた容器を支持枠で支持した状態の側面図である。
【図6】図5の容器を起こす途上の側面図である。
【図7】a図は把持手段の側面図、b図は、容器上縁を把持した状態の側面図である。
【図8】a図は引掛け部材が前方を向いた状態の支持枠の下部の斜面図、b図は引掛け部材が横向き状態の支持枠の下部の斜面図である。
【符号の説明】
(1) 台車
(11) フレーム
(2) マスト
(21) 固定マスト
(22) スライドマスト
(22a) スライドマスト
(3) 油圧シリンダ
(31) ピストンロッド
(32) バランスウェイト
(4) 支持枠
(5) 把持手段
(6) 油圧ポンプ
(7) 回転駆動装置
(8) スライド同調手段
【発明の属する分野】
本発明は、ドラム缶等の大型筒状容器を支持して持ち上げ、更に前傾させて容器の内容物を放出できる容器持上げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種容器持上げ装置として、出願人は以前に、容器を支持する支持枠の昇降案内を行なうマストを、支持枠の後方に配備したもの(特許文献1)と、支持枠を挟んで支持枠の左右両側に2本のマストを配備したもの(特許文献2)を提案した。
前者の場合、支持枠が容器を支持した状態において、容器の重心は、マストから前方に相当離れた位置にあり、このためマストが容器及び支持枠の重量による曲げ力に耐える様に、マストの肉厚を大きく且つ大型にして剛性を高める必要がある。このため装置全体が大型化し、重量が嵩む。
後者の場合、支持枠が容器を支持した状態において、容器の重心位置は両マストの軸心を通る平面に接近する。このため、ドラム缶及び支持枠の重量によって、マストを前側或いは後側に曲げようとする力は小さいのて゛、マストを細くして軽量化を図ることができる。
後者の支持枠の昇降機構は、両マストにスライド可能に配備したスライド台に支持枠の両端を支持せしめ、一方のマスト近傍に縦向きに設けた油圧シリンダのピストンロッドと一方のスライド台とをワイヤーで連繋し、該スライド台と他方のスライド台をワイヤーで連結して構成される。
ピストンロットの突き上げによって一方のスライド台が上昇し、該スライド台にワイヤーで連繋された他方のスライド台も追従して上昇する。これによって支持枠も一定の姿勢を保って上昇する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記後者の支持枠昇降機構は、駆動側のスライド台と従動側のスライド台を長いワイヤーで連結しなれけばならず、該ワイヤーの伸び等により、両スライド台の高さ位置が狂ってしまい、支持枠が左右に傾き気味となる。このため、マストとスライド台の摩擦抵抗が大きくなってスライド台が円滑に昇降ができなくなる。
又、支持枠(4)の片側だけに配備された縦長大型の油圧シリンダ装置の存在が目立ち、外観のバランスも悪い。油圧シリンダ装置のシリンダ全体が露出しているから、物に当たってシリンダが変形し、ピストンロッドが作動不能となる虞れもある。
更に、マストの高さは高位置で不変であるから嵩張りが大きく、容器持上げ装置を出荷する際や、持上げ装置を使用していないときの収納の邪魔になる。
本発明は、上記問題を解決できる容器持上げ装置を明らかにするものである。
【0004】
【特許文献1】
特公平2−4463
【特許文献2】
特公平55−25600号公報
【0005】
【課題を解決する手段】
本発明の容器持上げ装置は、容器を支持する支持枠(4)を、マスト(2)に沿って昇降可能に且つ前傾可能に配備した容器持上げ装置において、支持枠(4)を挟んで該支持枠の左右両側にマスト(2)(2)が配備され、両マストは固定マスト(21)と、該固定マストにスライド可能に配備され支持枠(4)の左右両端部を回転可能に支持するスライドマスト(22)(22a)とによって構成され、両マスト(2)(2)内にスライドマストのスライド駆動用の油圧シリンダ装置(3)(3)が配備され、両油圧シリンダ装置(3)(3)に共通の油圧ポンプ(6)が連繋され、両スライドマスト(22)(22a)は、スライド同調手段(8)によって、互いに同調して昇降する。
【0006】
【作用及び効果】
支持枠(4)の昇降を案内するマスト(2)を2本とし、支持枠(4)を挟んで該支持枠(4)の左右両側に配備したため、容器を支持枠(4)で支持した状態において、容器の重心がマスト(2)(2)間に位置する。このため、内容物を含む容器重量及び支持枠(4)の重量がマストを曲げる様に作用する力は小さくなる。このためマストを細くして軽量化を図ることができる。
両スライドマスト(22)(22a)を夫々別個の油圧シリンダ装置(3)(3)で作動させるため、油圧シリンダ(3)を細く形成できる。このため、マスト(2)を細く形成しても、該マスト(2)内に油圧シリンダ(3)を収容することが可能となる。
油圧シリンダ(3)はマスト(2)に隠れて、その存在が外観に表れず、スッキリとしたデザインを実現できる。
マスト(2)が油圧シリンダ装置(3)を保護する役割を成すため、油圧シリンダ装置(3)に直接に物が当たって該油圧シリンダ(3)を損傷させることを防止できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は、ドラム缶Dを持ち上げて反転させる装置であり、該装置は、台車(1)上に、ドラム缶Dを支持する支持枠(4)と、該支持枠(4)の昇降を案内する2本の伸縮式マスト(2)(2)と、支持枠昇降用の油圧シリンダ装置(3)(3)と、該油圧シリンダ装置(3)を作動させる油圧ポンプ(6)と、支持枠(4)を前傾させる回転駆動装置(7)を配備して構成される。
【0008】
台車(1)は、前方を解放したコ字状フレーム(11)の前端両側及び後部両側に車輪(12)を配備し、後部に手押しハンドル(13)を上向きに突設している。
図3、図4に示す如く、台車(1)の後部中央にポンプ取付台(60)を設け、該台上に油圧ポンプ(6)を配備する。油圧ポンプ(6)は足踏みペタル(61)の足踏み操作によって作動し、後記する油圧シリンダ装置(3)(3)を動作させる。
【0009】
台車フレーム(11)の前部両端に、台車走行面に対して垂直にマスト(2)(2)を突設して両マスト間に支持枠(4)を配備する。
両マスト(2)は、下端をフレーム(11)に固定した角筒状の固定マスト(21)と、該固定マストの外側に被さった角筒状のスライドマスト(22)(22a)とによって形成される。一方のスライドマスト(22a)は固定マスト(21)に対して、前後に大きな余裕のある大きさの角筒体に形成されている。
両スライドマスト(22)(22a)は連結杆(23)によって互いの上端が連結されている。
【0010】
上記両固定マスト(21)(21)内に油圧シリンダ装置(3)(3)が配備され、夫々ピストンロッド(31)を固定マスト(21)の上端を貫通してスライドマスト(22)(22a)の上端内面に当てている。
上記油圧シリンダ装置(3)(3)は、前記油圧ポンプ(6)の吐出口(63)から分岐したチューブ(64)(64)によって油圧ポンプ(6)に連繋されている。該チューブ(64)(64)は、台車(1)のフレーム(11)内に配管され、チューブ(64)(64)はフレーム(11)に保護されている。
油圧ポンプ(6)には、油圧シリンダ(3)(3)内の作業油の逆流を許す油抜きノブ(62)が連繋されている。
【0011】
図1、図4に示す如く、支持枠(4)は、上端に容器把持手段(5)を具えた角筒状縦杆(41)の略中央部から前方へ略1/2円弧の支持杆(42)を突設して形成される。
支持杆(42)は、ドラム缶Dを少し余裕のある状態で略半周する大きさである。
支持杆(42)は、縦杆(41)の左右両面から前方へ略1/4円弧のアーム杆(42a)(42a)を突設して形成されている。
図1、図3に示す如く、縦杆(41)の下部前面には、ドラム缶Dの胴部が当たる円弧状の当り板(43)が設けられている。
図1、図8に示す如く、縦杆(41)の下端には、前向きの引掛け部材(44)が縦杆(41)と直交する面内で回転可能、且つ縦杆(41)の軸方向にスライド可能に配備される。
引掛け部材(44)は、縦杆(41)内に配備したバネ(図示せず)によって常時把持手段(5)側に付勢されており、先端に爪片(45)、他端に取手(46)を具えている。
【0012】
図1、図7に示す如く、支持枠(4)上端の把持手段(5)は、下爪(51)と上爪(53)とによって、ドラム缶Dの上端縁を把持する公知のものであり、実施例では、ネジ軸(54)の締め付けによってトグル機構(52)を動作させて、図7bに示す如く、上爪(53)を下爪(51)に接近させてドラム缶Dの上端縁を把持し、ネジ軸(54)を緩めることにより、上爪(53)を上昇回転させて把持を解除する(図7a)。
【0013】
図1、図3、図4に示す如く、支持枠(4)の左右両端、即ち、円弧状支持杆(42)の両端は、前記2本のマスト(2)(2)のスライドマスト(22)(22a)の下端部に回転可能に支持され、細い方のスライドマスト(22)上に配備した回転駆動装置(7)に支持枠(4)が連繋される。
回転駆動装置(7)は、ギアボックス(72)にウォーム減速機構を収容したもので、ウォームギア回転駆動用の手回しハンドル(73)を具えている。
両スライドマスト(22)(22a)に取付け板(10)(14)が突設され、回転駆動装置(7)側の取付け板(14)は縦長である。該縦長取付け板(14)の上端外側に、該板と少し間隔を存して支え板(71)が前後方向に回動可能に支持される。該支持部にウレタンゴム等の弾性体が介装され、支え板(71)の多少の捻れ運動は吸収可能である。
【0014】
支持杆(42)の両端に、同一線状に外向きに回転軸(47)(48)が突設され、回転駆動装置(7)側の回転軸(47)は他方の回転軸(48)よりも長い。
上記支持杆(42)の短い方の回転軸(48)は、太い方のスライドマスト(22)上の取付け板(10)に自動調芯ベアリングを介して回転可能に支持される。長い方の回転軸(47)は、他方の縦長取付け板(14)の下部に取り付けた自動調芯べアリングを貫通し、支え板(71)を余裕のある状態に貫通し、前記ウォームギア装置のウォームホィールの軸心を該ホィールと一体回転可能に貫通し、ギアボックス(72)の外側に臨出している。
ギアボックス(72)は支え板(71)にボルト止めされている。
【0015】
上記した回転駆動装置(7)の取付け方法を簡単に言えば、回転駆動装置(7)は、支持杆(42)の回転軸(47)上に搭載され、回転駆動装置(7)に固定された支え板(71)がスライドマスト(22)上の取付け板(14)にフレキシブルに取り付けられている。
従って、回転駆動装置(7)が回転軸(47)の軸回り方向に回転することは阻止され、支持枠(4)に偏荷重が作用して回転軸(47)に拗れが生じても、回転軸(47)上の回転駆動装置(7)に該拗れが影響することはない。
【0016】
前記太い方のスライドマスト(22a)は、細い方のスライドマスト(22)よりも重量が重くなっており、両スライドマスト(22)(22a)に掛かる重量負荷を可及的に等しくしている。
具体的には、太い方のスライドマスト(22a)は、細い方のスライドマスト(22)に比べて、回転駆動装置(7)の重量と該装置取付けのための部材の重量を加えた分だけ重い。
実施例では、太い方のスライドマスト(22a)の前後壁の内面に、帯板状のバランスウェイト(32)(32)を装着して該スライドマスト(22a)の重量増を図り、両スライドマスト(22)(22a)のスライド同調手段(8)を構成している。本発明においてスライド同調手段(8)とは、両スライドマスト(22)(22a)のスライド移動の開始、停止のタイミングを合わせ、且つスライド速度が同じとなる様にする手段のことである。
バランスウェイト(32)と固定マスト(21)との間には摩擦軽減のための樹脂板(図示せず)が介装される。
【0017】
然して、図1、図2に示す如く、起立しているドラム缶Dに対して、台車(1)を接近させ、支持枠(4)の間に台車(1)を侵入させる。把持手段(5)の下爪(51)と上爪(53)の間は解放しておく。図8bに示す如く、支持枠(4)下端の引掛け部材(44)を横向きにして、ドラム缶Dとの衝突を回避しておく。
把持手段(5)によってドラム缶Dの上端縁を把持してから、油圧ポンプ(6)を足踏み操作し、油圧シリンダ装置(3)(3)のピストンロッド(31)を上昇させる。
ピストンロッド(31)(31)の上昇により、該ピストンロッドに突き上げられてスライドマスト(22)(22a)も上昇する。
スライドマスト(22)(22a)に両端を支持された支持枠(4)がドラム缶Dを支持したまま上昇する。
【0018】
把持手段(5)は、ドラム缶Dを略半周する円弧状支持杆(42)の中間位置にある縦杆(41)の上端に設けられているから、持ち上げられたドラム缶Dの重心は、支持枠(4)の両端間を1/2に分ける仮想平面又は該平面に極めて近い位置にある。
又、支持枠(4)の回転軸(47)(48)は支持杆(42)の両端部に突設され、該回転軸(47)(48)は、スライドマスト(22)(22a)の軸心に接近した位置に支持されているから、内容物を含むドラム缶Dの重心位置は、両マスト(2)(2)の軸心を通る平面に接近した位置にある。
【0019】
ドラム缶Dが床面から10〜30cm程度持ち上がれば、引掛け部材(44)を取手(46)を持ってバネに抗して引き下げ、図8aに示す如く、引掛け部材(44)の先端を前向きにして、取手(46)から手を離す。
引掛け部材(44)がバネで引き上げられ、引掛け部材(44)先端の爪片(45)がドラム缶D下端縁の内側に位置する。
【0020】
前述の如く、油圧ポンプ(6)によってスライドマスト(22)(22a)を上昇させてドラム缶Dを反転高さ位置まで持ち上げる。
前記の如く、支持枠(4)が空の状態で、両スライドマスト(22)(22a)に掛かる重量負荷がバランスしており、ドラム缶Dの重心は、スライドマスト(22)(22a)間の略中央に位置するため、スライドマスト(22)(22a)には、ドラム缶D及び支持枠(4)の重量が略均等に作用する。
このため、両油圧シリンダ装置(3)(3)のピストンロッド(31)(31)は同調して円滑に上昇して、ドラム缶Dを持ち上げることができる。
【0021】
所定の高さまでドラム缶Dを持ち上げた後、回転駆動装置(7)のハンドル(73)を手回して支持枠(4)と一緒にドラム缶Dを反転させて内容物を放出する。
ドラム缶Dが反転する際、内容物の揺れ等により、支持枠(4)両端の回転軸(47)(48)に拗れ力が作用するが、実施例の場合、回転駆動装置(7)は一方の回転軸(47)上に搭載されているから、該回転軸(47)とウォームギアとの間に拗れ力は影響せず、ハンドル(73)の回転操作が重くなることはない。
【0022】
ハンドル(73)の逆回転操作により、ドラム缶Dを起立姿勢に戻し、油圧ポンプ(6)の油抜きノブ(62)を回す。スライドマスト(22)(22a)に作用している重量負荷により、両スライドマスト(22)(22a)が下降してドラム缶Dが着地する。
【0023】
尚、実施例の持上げ装置は、図5に示す様に、床面に倒れているドラム缶Dを図6に示す如く、起こすこともできる。
【0024】
上記の如く、本発明のドラム缶持上げ装置は、支持枠(4)の昇降を案内するマスト(2)を2本とし、支持枠(4)を挟んで該支持枠(4)の左右両側に配備したため、容器を持ち上げた状態において、容器の前後方向の重心位置がマスト(2)(2)間の略中央に位置する。このため、内容物を含む容器重量が、マストを曲げる様に作用する力を小さくできるので、マストを細くして軽量化を図ることができる。
両スライドマスト(22)(22a)を夫々別個の油圧シリンダ装置(3)(3)で作動させるため、油圧シリンダ(3)を細く形成できる。このため、マスト(2)を細く形成しても、該マスト(2)内に油圧シリンダ(3)を収容することが可能となる。
油圧シリンダ(3)はマスト(2)に隠れて、その存在が外観に表れず、スッキリとしたデザインを実現できる。
実施例の様に、バランスウェイト(32)を細帯状に形成すれば嵩張らず、スライドマスト(22a)の内側に取り付けて、その存在を隠すことができる。又、この場合、バランスウェイト(32)がスライドマスト(22a)を補強する役割も果たす。
実施例では、スライドマスト(22)(22a)の上端間を連結杆(23)にて連繋しているため、連結杆(23)が、両スライドマスト(22)(22a)の互いに接近する方向の曲げ力に対する剛性を高めると共に、スライドマスト(22)(22a)の昇降を同調させる補助的な役割を果たし、一層円滑にスライドマスト(22)(22a)を同調して昇降させることができる。
スライドマスト(22)(22a)を下降させてマスト(2)(2)の高さ方向の嵩張りを小さくできるから、持上げ装置を出荷する際や、使用後の収納に便利である。
【0025】
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
例えば、油圧ポンプ(6)の吐出口(63)に、2つの流出口から同量の作業油を流出できる分配弁(例えば、株式会社大同機械製作所製の品番TQ21−A1.1を接続し、該分配弁の2つの流出口と2つの油圧シリンダ(3)(3)を分岐チューブ(64)(64)で繋いで、スライドマスト(22)(22a)のスライド同調手段(8)を構成することもできる。
又、本発明の持上げ装置は、ドラム缶Dに限らず、支持枠(4)が支持可能な容器であれば、容器の種類は問わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】容器持上げ装置の斜面図である。
【図2】容器持上げ装置の側面図である。
【図3】容器持上げ装置の正面図である。
【図4】容器持上げ装置の平面図である。
【図5】倒れた容器を支持枠で支持した状態の側面図である。
【図6】図5の容器を起こす途上の側面図である。
【図7】a図は把持手段の側面図、b図は、容器上縁を把持した状態の側面図である。
【図8】a図は引掛け部材が前方を向いた状態の支持枠の下部の斜面図、b図は引掛け部材が横向き状態の支持枠の下部の斜面図である。
【符号の説明】
(1) 台車
(11) フレーム
(2) マスト
(21) 固定マスト
(22) スライドマスト
(22a) スライドマスト
(3) 油圧シリンダ
(31) ピストンロッド
(32) バランスウェイト
(4) 支持枠
(5) 把持手段
(6) 油圧ポンプ
(7) 回転駆動装置
(8) スライド同調手段
Claims (5)
- 容器を支持する支持枠(4)を、マスト(2)に沿って昇降可能に且つ前傾可能に配備した容器持上げ装置において、支持枠(4)を挟んで該支持枠の左右両側にマスト(2)(2)が配備され、両マストは固定マスト(21)と、該固定マストにスライド可能に配備され支持枠(4)の左右両端部を回転可能に支持するスライドマスト(22)(22a)とによって構成され、両マスト(2)(2)内にスライドマストのスライド駆動用の油圧シリンダ装置(3)(3)が配備され、両油圧シリンダ装置(3)(3)に共通の油圧ポンプ(6)が連繋され、両スライドマスト(22)(22a)は、スライド同調手段(8)によって、互いに同調して昇降することを特徴とする容器持上げ装置。
- 台車(1)上にマスト(2)(2)が立設されている請求項1に記載の容器持上げ装置。
- 支持枠(4)は容器の胴部を略半周する支持杆(42)を有し、該支持杆(42)の両端に支持枠(4)の回転軸(47)(48)が設けられ、該回転軸(47)(48)は、両マスト(2)(2)の軸心を通る平面の近傍に位置し、且つマスト(2)(2)の近傍に位置しており、一方のスライドマスト(22)と一緒に昇降可能に支持枠(4)用回転駆動装置(7)を配備している請求項1又は2に記載の容器持上げ装置。
- 回転駆動装置(7)を搭載したスライドマスト(22)の反対側のスライドマスト(22)の重量を増加させて、両スライドマスト(22)(22a)に作用する重量負荷のバランスをとってスライド同調手段(8)となしている請求項1乃至3の何れかに記載の容器持上げ装置。
- 一方のマスト(2)は、固定マスト(21)の外側に筒状スライドマスト(22a)を嵌め、該スライドマスト(22a)の内面にバランスウェイト(32)を取り付けている請求項1乃至4の何れかに記載の容器持上げ装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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2003
- 2003-07-10 JP JP2003194756A patent/JP2005029315A/ja active Pending
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