JP2005028751A - 記録方法及び記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一部のインクがなくなってもプリントサービスが継続できる記録方法を提供することである。
【解決手段】複数のカラーインクを用い、画像を記録媒体に記録するに当たり、複数のカラーインク夫々の有無を確認する確認し、複数の画像サンプル夫々が前記複数のカラーインクのいずれを用いて記録されるのかを対応付けたテーブルを用い、前記確認結果に基づいて、複数の画像サンプルの内、いずれが記録可能であるのかを選別し、その選別された画像サンプルを画面に表示し、その表示された画像サンプルから所望の画像サンプルを選択し、その選択された画像サンプルを用いて記録を行う。
【選択図】 図5
【解決手段】複数のカラーインクを用い、画像を記録媒体に記録するに当たり、複数のカラーインク夫々の有無を確認する確認し、複数の画像サンプル夫々が前記複数のカラーインクのいずれを用いて記録されるのかを対応付けたテーブルを用い、前記確認結果に基づいて、複数の画像サンプルの内、いずれが記録可能であるのかを選別し、その選別された画像サンプルを画面に表示し、その表示された画像サンプルから所望の画像サンプルを選択し、その選択された画像サンプルを用いて記録を行う。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は記録方法及び記録装置に関し、特に、記録媒体を搬送させ、例えば、フルライン記録ヘッドを用いて記録画像を記録媒体に記録する記録方法及び記録装置に関する。
【0002】
【背景の技術】
近年、シールや、名刺、葉書、ステッカー等を記録する自動販売機等のプリントシステムの記録装置として、インクジェット記録装置が組み込まれている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−320153号公報。
【0004】
インクジェット記録装置は種々の方法により、記録信号に応じて、インクの吐出液滴を形成し、これを記録紙等の記録媒体に付着させることで記録を行う。特に、吐出液滴形成のためのエネルギーとして熱を利用するインクジェット記録装置は、複数の吐出口を高密度に配置することが容易であり、また、この高密度化により高解像度、高画質の画像が高速度に得られ、しかもカラー化も容易であるという優れた特徴を有している。
【0005】
また、この記録装置は、ランニングコストが安いのみならず、静粛性の点でも利点がある。
【0006】
さらに、カラー記録対応のインクジェット記録装置の場合、複数色のインクを吐出するフルラインの記録ヘッドを用いて、吐出されるインク液滴を重ね合わせることにより、カラー画像を高速に形成することができ。一般には、イエロ(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の3原色のインク、または、これら3原色のインクにブラック(K)を含めた4色のインクを吐出するために4つの記録ヘッドが用いられている。
【0007】
このような記録装置では、ドットマトリックスから成る記録画像を複数色のインクを重ねて記録媒体に対して記録を行う為、何れかのインクが無くなると正常な色が表現できないので、インク有無検知機能を備え、何れかのインクが少なくなるか、又はインク無しとなった色が存在する場合は、インク無しエラーとし、記録ジョブを受け付けないようになっている。
【0008】
その記録装置でインク無しエラーが発生すると、その記録装置を用いるプリントシステムではディスプレイに、例えば、“ブラックインクがありません”というエラーメッセージを表示し、そのインクが補充されるまでプリントサービスを受け付けない状態となる。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら上記従来例では、例えば、4色のインクの内、何れかのインクが無くなると、プリントシステムがプリントサービスを受け付けなくなる為、実質的にシステム停止状態となり、インクが補充されるまでユーザが使用出来ない。
【0010】
従って、このプリントシステムの設置場所がそれを管理する要員や施設から離れている場合や、インクの在庫が無い場合等、すぐにインクが補充できない場合には、インク無しによるシステム停止が発生した場合に、長時間にわたりシステム停止状態が継続し、不都合をきたすという問題が有る。
【0011】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、一部のインクがなくなってもプリントサービスが継続できる記録方法及び記録装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の記録方法は次のような工程からなる。
【0013】
即ち、複数のカラーインクを用い、画像を記録媒体に記録する記録方法であって、前記複数のカラーインク夫々の有無を確認する確認工程と、複数の画像サンプル夫々が前記複数のカラーインクのいずれを用いて記録されるのかを対応付けたテーブルを用い、前記確認工程における確認結果に基づいて、前記複数の画像サンプルの内、いずれが記録可能であるのかを選別する選別工程と、前記選別工程において選別された画像サンプルを画面に表示する表示工程と、前記表示工程において表示された画像サンプルから所望の画像サンプルを選択する選択工程と、前記選択工程において選択された画像サンプルを用いて記録を行う記録工程とを有することを特徴とする記録方法を備える。
【0014】
また、本発明は、上記記録制御方法における各工程をコンピュータによって実行するために、コンピュータが実行可能なコードによって記述されたプログラムの形態であっても良い。
【0015】
さらに、そのプログラムは、コンピュータが読み取り可能であるように、コンピュータ可読の記憶媒体に格納するように備えられても良い。
【0016】
このようにして、プログラムや記憶媒体の形で本発明を実現することも可能である。
【0017】
またさらに、本発明は、上記記録方法を実行できる記録装置の形態であっても良い。
【0018】
即ち、複数のカラーインクを用い画像を記録媒体に記録する記録装置であって、前記複数のカラーインク夫々の有無を確認する確認手段と、複数の画像サンプル夫々が前記複数のカラーインクのいずれを用いて記録されるのかを対応付けたテーブルを用い、前記確認手段による確認結果に基づいて、前記複数の画像サンプルの内、いずれが記録可能であるのかを選別する選別手段と、前記選別手段によって選別された画像サンプルを画面に表示する表示手段と、前記表示手段によって表示された画像サンプルから所望の画像サンプルを選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された画像サンプルを用いて記録を行う記録手段とを有することを特徴とするものである。
【0019】
以上の構成により本発明は、複数のカラーインクを用い、画像を記録媒体に記録するに当たり、複数のカラーインク夫々の有無を確認する確認し、複数の画像サンプル夫々が前記複数のカラーインクのいずれを用いて記録されるのかを対応付けたテーブルを用い、前記確認結果に基づいて、複数の画像サンプルの内、いずれが記録可能であるのかを選別し、その選別された画像サンプルを画面に表示し、その表示された画像サンプルから所望の画像サンプルを選択し、その選択された画像サンプルを用いて記録を行う。
【0020】
【発明の実施の形態】
さて以上のような解決手段の構成をさらに詳しく言えば、前記記録手段は、前記複数のカラーインク夫々に対応して複数のフルラインのインクジェット記録ヘッドを備えることが望ましく、また、前記複数のカラーインクはイエロインク、マゼンタインク、シアンインク、ブラックインクであり、前記複数のカラーインク各々は別々のインクカートリッジに収容されていることが望ましい。
【0021】
また、前記記録媒体はカット紙或いはロール紙などであることが望ましい。
【0022】
さらに、前記選択手段はタッチパネルであることが望ましい。
【0023】
またさらに、ユーザの個人情報を入力する入力手段と、その入力手段によって入力されたユーザの個人情報を前記選択手段によって選択された画像サンプルに合成する合成手段とを備え、前記表示手段ではその合成された画像をプレビュー表示するようにしても良い。
【0024】
さらに、以上のような構成の記録装置のインクジェット記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐出するために、インクに与える熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えていることが好ましい。
【0025】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について、さらに具体的かつ詳細に説明する。
【0026】
なお、以下に説明する実施形態では、インクジェット方式に従うフルライン記録ヘッドを用いた記録装置を用いたプリントシステムを例に挙げて説明する。
【0027】
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
【0028】
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0029】
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
【0030】
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
【0031】
図1は本発明の代表的な実施形態である、インクジェット方式に従うフルライン記録ヘッドを用いたカラー記録装置(以下、記録装置という)とパーソナルコンピュータ(以下、PCという)とを使用した「シール」の自動販売機の斜視図である。
【0032】
図1に示すように自動販売機の筐体100には表示機能と、画面に触れるだけで入力が可能な入力機能を兼ね備えるタッチパネルモニタ101と、硬貨を投入する為のコイン投入部103と、画像が記録された記録用紙を排出する排出口104とインクや記録用紙の補充等のメンテナンス時に使用する前面ドア105を備えている。
【0033】
図2は、図1に示した自動販売機の機能構成を示すブロック図である。
【0034】
図2に示すように、自動販売機はタッチパネルモニタ101と、プログラムを読み込み処理・制御を行なう処理部であるCPU102aやCPU102aが読み込むプログラム、例えば、図5、図6、及び図10に示す処理に対応したプログラムを記憶し、さらに図7に示すテーブル、画像サンプルやその他の情報も記憶する半導体メモリであるRAM102bなどを内蔵した制御装置102と、前述のプログラム、テーブル、画像サンプルなど記憶するハードディスクなどの大容量の記憶装置106を内臓するPC107と、投入された硬貨を制御する為のコイン制御装置108と、双方向通信が可能なプリンタケーブル109で接続された記録装置110で構成されている。プリンタケーブル109は、PC107が記録装置110に対して、記録コマンド群を送信し、逆に記録装置110からPC107には“エラー情報”や“インク無し情報”等のステータス情報を送信する。
【0035】
記録装置110は、イエロ(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)のYMCKの4色全てのインクが無い場合に“インク無しエラー”と判断し、これら4色のインクの内、1色でもインクが存在する場合は、エラーとはせずに記録を行う。
【0036】
図3は記録装置110の構造を説明するための斜視透視図である。
【0037】
記録装置110は、フルラインのインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッドという)201〜204、及び常に安定したインク吐出を保証するための回復系ユニット(不図示)を備えている。記録用紙205は、フィーダユニット207から、これら記録ヘッドによる印刷位置に供給され、記録装置の筐体208に具備された搬送ユニット206によって搬送される。
【0038】
記録用紙205への画像の印刷は、記録用紙205を搬送しながら、記録用紙205の基準位置がブラック(K)インクを吐出する記録ヘッド201の下に到達したときに、記録ヘッド201からブラックインクを吐出する。同様に、シアン(C)インクを吐出する記録ヘッド202、マゼンタ(M)インクを吐出する記録ヘッド203、イエロ(Y)インクを吐出する記録ヘッド204の順に、それぞれ基準位置に記録用紙205が到達すると各色のインクを吐出してカラー画像が形成される。こうして画像が印刷された記録用紙205はスタッカトレイ211に排出されて堆積される。
【0039】
この実施形態の記録装置110は、更に搬送ユニット206、記録ヘッド201〜204にインクを供給するための各インク毎に交換可能なインクカートリッジ(不図示)、記録ヘッド201〜204へのインク供給や回復動作のためのポンプユニット(不図示)、記録装置110全体を制御する制御基板(不図示)等を有している。またフロントドア209は、インクカートリッジの交換用の開閉扉である。
【0040】
なお、自動販売機の構成上、前面ドア105を開けると、フィーダユニット207やフロントドア209を開閉して、記録用紙205を補充したり、インクカートリッジを交換したりできる。
【0041】
図4は、記録装置110の制御回路の構成を示すブロック図である。
【0042】
図4において、400は記録装置全体を制御するMPU、401はMPU401が実行する種々の制御プログラムを格納するプログラムROM、402はMPU401が制御プログラムを実行するときに作業領域として用いられるRAM、403は印刷用のフォント情報を格納するCGROM、404は記録用紙1頁分の記録データをビット展開するためのプリントバッファとして用いられるVRAM404、405はホストとのインタフェースとなる通信用ドライバ、406はロール用紙搬送制御や記録ヘッド及び回復ユニットの移動制御のためのモータドライバ、407はモータドライバ406によって駆動されるモータ、408は4つの記録ヘッド201〜204を駆動するヘッド駆動回路である。また、VRAM404は記録データをYMCK各色成分毎に別のバッファフレームに格納できるように構成されている。
【0043】
また、409はインクの残量を検知するセンサであり、410はVRAM404とMPU400のインタフェース及びVRAM404内でのコピー機能等を有したゲートアレイ(G/A)である。ゲートアレイ(G/A)410はMPU400の指示により種々の機能が実行されるが、MPU400とは独立して動作が可能である。
【0044】
次に以上の構成の自動販売機の印刷サービス処理について、図5〜図9を参照して説明する。
【0045】
図5は自動販売機のシステムを制御するアプリケーションソフトのフローチャートである。このソフトウェアは制御装置102の処理部であるCPU102aが実行する。
【0046】
このアプリケーションが起動されると、まず、ステップS400において、制御装置102のCPU102aはプリンタケーブル109を介してより記録装置110のステータスとして特にインク残量情報を獲得し、さらにステップS401ではそのステータスを確認して記録装置110にエラーが発生しているかどうかを調べる。
【0047】
ここで、エラーが発生していると判断したなら、処理はステップS408に進み、タッチパネルモニタ101にエラーメッセージの表示を行い、さらに、ステップS409では、この自動販売機の保守を行なう要員等によってエラーが回復されるのを待ちあわせる。そのエラーが回復されると処理はステップS400に進む。
【0048】
これに対して、ステップS401においてエラーは発生していないと判断されれば、処理はステップS402に進み、記録可能な記録画像の表示処理を実行し、記録可能な画像のみをタッチパネルモニタ101に表示させる。これに続くステップS403では、記録装置のインク切れにより記録可能な画像が無くなってしまったかどうかを調べる。ここで、YMCK全てのインクが切れてしまって、記録可能な画像が全くない場合には、処理はステップS408に進み、前述した処理を行なう。これに対して、YMCKのインクの内、少なくとも1つのインクがある場合には、処理はステップS404に進み、硬貨投入待ちとなる。
【0049】
従って、処理がステップS404まで進んだ場合には、タッチパネルモニタ101には現在インクカートリッジに貯留されているインクで記録可能な画像がタッチパネルモニタ101に表示されることになる。
【0050】
ステップS402の処理では、複数の画像サンプルとそれら画像各々の記録に用いるインク種類とを対応付けたテーブルを参照して、インク切れ状態の情報から記録可能な画像を選別して画像を表示する。これらの画像サンプルは通常、記憶装置106に格納されている。
【0051】
ここで、記録可能画像表示の処理の詳細について説明する。
【0052】
図6は記録可能画像表示の処理の詳細を示すフローチャートである。
【0053】
この処理では、まずステップS600において、確認する画像番号(N)の値を記憶するメモリエリアを初期化し、さらに、ステップS601では登録画像個数(M)を記憶するメモリエリアを初期化する(ここでは、M=15としている)。
【0054】
図7は記録可能記録画像表示処理で使用する記録画像テーブル(以下、テーブルという)を示す図である。図7から分かるように、テーブル500は、画像番号501と、その画像番号に対応する画像を記録する場合に使用されるインクの色である記録色502と記録画像のファイル名503から成る。テーブル500も記憶装置106に格納されており、記録可能画像選別処理の実行に伴って、制御装置102のCPU102aが読み出す。
【0055】
図7に示す例の場合、この自動販売機には15種類の画像データを記録装置に格納しており、YMCK全てのインクがある場合には、これら15種類の画像から任意のものを選択して記録することが可能である。また、例えば、Yインクが切れている場合には、画像4〜8、画像11、画像14〜15のみが記録可能である。
【0056】
次に、ステップS602では、図7に示すテーブル500を参照し、既に獲得されている記録装置のいずれかのインク無し状態に基づいて、N番目(1≦N≦15)の画像番号に対応する画像が記録可能かを確認する。その確認結果、記録可能であると判断されれば、処理はステップS603に進み、そのN番目の画像をタッチパネルモニタ101に表示する。これに対して、N番目の画像が記録可能でなければ、処理はステップS603をスキップして、ステップS064に進む。
【0057】
その後、ステップS604では、メモリエリアのNの値を“+1”し、さらに、ステップS605ではNとMの値を比較する。ここで、N≦Mであれば、処理はステップS602に戻るが、N>Mであれば、処理は終了する。
【0058】
このようにして、記録可能な画像が選別されてタッチパネルモニタ101に表示される。
【0059】
図8は、記録装置110にYMCKのインク全てがあり、全ての画像が記録可能である場合のタッチパネルモニタの表示例700である。図8では、どのインクカートリッジにもインク無しが発生していない為、15個全ての画像が表示されておりユーザにより全ての画像が選択可能である。
【0060】
一方、図9は、記録装置110でY(イエロ)インクが無しとなっている場合のタッチパネルモニタの表示例700′である。図9では、Y(イエロ)インクが無い為に、Yインクを使用しなくても記録可能な画像のみが表示されており、ユーザは表示されている8個の画像より記録画像を選択する。
【0061】
さて、処理はステップS404において、硬貨が投入されたことが判別されれば処理はステップS405に進み、ユーザにより画像が選択されるのを待ち合わせる。そして、何らかの画像が選択されれば、処理はステップS406に進み、選択された画像を使用して記録データを作成し、さらにステップS407では記録を行う。このとき、選択された画像の画像データがPC107から記録装置110に転送される。
【0062】
従って以上説明した実施形態に従えば、YMCKの4色のインクの内、全色のインクが無くならない限り、何らかのプリントサービスが継続することが可能になる。
【0063】
【他の実施形態】
前述の実施形態では、図5のステップS406における記録データ作成処理において、選択した画像に基づいて記録データを作成するだけであったが、この実施形態では、さらにその選択画像に入力されたユーザの個別情報を合成した画像を生成し、さらにその合成画像データに基づいて印刷プレビューを行なう例について図10〜図12を参照して説明する。
【0064】
ここでは、前述した実施形態の構成を使い、図10に示すフローを参照して動作説明を行なう。
【0065】
この処理が起動されると、ステップS900では個別情報を設定する文字フィールドに初期値を設定し、次のステップS901では選択されている画像と個別情報を合成した印刷プレビューを表示し、さらにステップS902ではユーザによるプレビュー画面の押下待ちになる。
【0066】
図11は印刷プレビュー画面の表示例を示す図である。
【0067】
図11に示されているように、タッチパネルモニタ100の画面には、実際に記録される画像のプレビュー1001が表示されており、既に選択されている画像1003と第1〜第3フィールドの個別情報1004〜1006とが合成されている。
【0068】
この画面でタッチパネルモニタ100上の個別情報フィールド領域1004〜1006を押下すると、画面はこの後説明する個別情報入力画面に遷移し、文字の入力/編集が可能となる。編集が終了すると、画面上の印刷1002ボタンを押下することで、記録処理が実行される。
【0069】
さて、ユーザが画面が押下すると、処理はステップS903〜S905において、その押下された領域が、個別情報フィールド領域の内、第1〜第3フィールドのいずれであるかを判別する。押下領域が第1フィールド1004であれば処理はステップS907に、押下領域が第2フィールド1005であれば処理はステップS908に、押下領域が第3フィールド1006であれば処理はステップS909に夫々進み、それぞれの入力処理を実行する。
【0070】
図12は第1フィールドの個別情報の入力画面を示す図である。
【0071】
図12に示す画面は、印刷プレビュー画面で選択された個別情報の第1フィールドの内容を編集する為のものである。ユーザが入力したい文字をタッチパネルモニタ上の手書き領域1107に指で描き、その後、変換ボタン1102を押下すると、その描かれた文字が文字認識され、入力内容表示領域1101に認識結果が表示される。その変換結果には図12に示されているように、下線が付されている。この結果で良いなら、決定ボタン1103を押下し、変換結果を確定する。変換結果が確定すると下線は表示されなくなる。これに対して、1文字削除したいならボタン1104を、スペースを挿入したいならボタン1105を押下する。
【0072】
なお、変換結果にユーザが満足しないならもう一度変換ボタンを押下すると、文字認識が再度実行され次の候補が表示される。また、ボタン1104〜1105を夫々複数回押下すると、その回数だけの文字が削除されたり、スペースが挿入されたりする。
【0073】
以上のような操作により文字が入力され、入力編集操作が終了すると画面上の終了ボタン1106を押下する。これにより、表示画面は図11に示した印刷プレビューに戻る。
【0074】
なお、第2及び第3フィールドについての文字入力も同様である。
【0075】
このようにして個別情報が入力されると、処理はステップS901に戻り、その入力結果は図11に示す印刷プレビューに反映される。そして、ステップS906において、印刷ボタン906の押下が判別されると処理は終了し、図5に示されたステップS407の処理に移行する。
【0076】
従って以上説明した実施形態に従えば、個人の情報を付加したユーザに固有のシールを作成することが可能となる。
【0077】
なお、以上説明した実施形態では、記録用紙としてカットしたシールを例として説明したが、本発明はこれによって限定されるものではなく、プラスチックカードなど記録媒体は紙に限定されるものではなし、記録用紙としてロール紙を用いても良く、さらにそのロール紙に等間隔で配置されたラベル紙に印刷するようにしても良い。
【0078】
さらに、以上の実施形態において、記録ヘッドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さらにインクタンクに収容される液体はインクであるとして説明したが、その収容物はインクに限定されるものではない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対して吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容されていても良い。
【0079】
以上の実施形態は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0080】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0081】
このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書、同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0082】
また、以上の実施形態は記録ヘッドを走査して記録を行なうシリアルタイプの記録装置であったが、記録媒体の幅に対応した長さを有する記録ヘッドを用いたフルラインタイプの記録装置であっても良い。フルラインタイプの記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0083】
加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0084】
また、以上説明した記録装置の構成に、記録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加することは記録動作を一層安定にできるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などがある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0085】
さらに、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもできる。
【0086】
以上説明した実施の形態においては、インクが液体であることを前提として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0087】
さらに加えて、本発明に係る記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けられるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良い。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複数のカラーインクを用い、画像を記録媒体に記録するに当たり、複数のカラーインク夫々の有無を確認する確認し、複数の画像サンプル夫々が前記複数のカラーインクのいずれを用いて記録されるのかを対応付けたテーブルを用い、前記確認結果に基づいて、複数の画像サンプルの内、いずれが記録可能であるのかを選別し、その選別された画像サンプルを画面に表示し、その表示された画像サンプルから所望の画像サンプルを選択し、その選択された画像サンプルを用いて記録を行うので、複数のインクの内、何らかが残存している限り、プリントサービスが継続することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態である、インクジェット方式に従うフルライン記録ヘッドを用いたカラー記録装置とパーソナルコンピュータとを使用したシールの自動販売機の斜視図である。
【図2】図1に示した自動販売機の機能構成を示すブロック図である。
【図3】記録装置110の構造を説明するための斜視透視図である。
【図4】記録装置110の制御回路の構成を示すブロック図である。
【図5】自動販売機のシステムを制御するアプリケーションソフトのフローチャートである。
【図6】記録可能画像選別処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】記録可能記録画像表示処理で使用する記録画像テーブルを示す図である。
【図8】記録装置110にYMCKのインク全てがあり、全ての画像が記録可能である場合のタッチパネルモニタの表示例700である。
【図9】記録装置110でY(イエロ)インクが無しとなっている場合のタッチパネルモニタの表示例700′である。
【図10】他の実施形態に従う記録データ作成処理を示すフローチャートである。
【図11】他の実施形態に従う印刷プレビュー画面の例を示す図である。
【図12】第1フィールドの個別情報入力画面の例を示す図である。
【符号の説明】
100 シール自動販売機の筐体
101 タッチパネルモニタ
102 制御装置
103 硬貨投入部
104 排紙部
105 前面ドア
106 記憶装置
107 パーソナルコンピュータ(PC)
108 コイン制御装置
109 ケーブル
110 記録装置
201〜204 フルライン記録ヘッド
400 CPU
401 プログラムROM
402 RAM
403 CGROM
404 VRAM
408 ヘッド駆動回路
409 センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は記録方法及び記録装置に関し、特に、記録媒体を搬送させ、例えば、フルライン記録ヘッドを用いて記録画像を記録媒体に記録する記録方法及び記録装置に関する。
【0002】
【背景の技術】
近年、シールや、名刺、葉書、ステッカー等を記録する自動販売機等のプリントシステムの記録装置として、インクジェット記録装置が組み込まれている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−320153号公報。
【0004】
インクジェット記録装置は種々の方法により、記録信号に応じて、インクの吐出液滴を形成し、これを記録紙等の記録媒体に付着させることで記録を行う。特に、吐出液滴形成のためのエネルギーとして熱を利用するインクジェット記録装置は、複数の吐出口を高密度に配置することが容易であり、また、この高密度化により高解像度、高画質の画像が高速度に得られ、しかもカラー化も容易であるという優れた特徴を有している。
【0005】
また、この記録装置は、ランニングコストが安いのみならず、静粛性の点でも利点がある。
【0006】
さらに、カラー記録対応のインクジェット記録装置の場合、複数色のインクを吐出するフルラインの記録ヘッドを用いて、吐出されるインク液滴を重ね合わせることにより、カラー画像を高速に形成することができ。一般には、イエロ(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の3原色のインク、または、これら3原色のインクにブラック(K)を含めた4色のインクを吐出するために4つの記録ヘッドが用いられている。
【0007】
このような記録装置では、ドットマトリックスから成る記録画像を複数色のインクを重ねて記録媒体に対して記録を行う為、何れかのインクが無くなると正常な色が表現できないので、インク有無検知機能を備え、何れかのインクが少なくなるか、又はインク無しとなった色が存在する場合は、インク無しエラーとし、記録ジョブを受け付けないようになっている。
【0008】
その記録装置でインク無しエラーが発生すると、その記録装置を用いるプリントシステムではディスプレイに、例えば、“ブラックインクがありません”というエラーメッセージを表示し、そのインクが補充されるまでプリントサービスを受け付けない状態となる。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら上記従来例では、例えば、4色のインクの内、何れかのインクが無くなると、プリントシステムがプリントサービスを受け付けなくなる為、実質的にシステム停止状態となり、インクが補充されるまでユーザが使用出来ない。
【0010】
従って、このプリントシステムの設置場所がそれを管理する要員や施設から離れている場合や、インクの在庫が無い場合等、すぐにインクが補充できない場合には、インク無しによるシステム停止が発生した場合に、長時間にわたりシステム停止状態が継続し、不都合をきたすという問題が有る。
【0011】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、一部のインクがなくなってもプリントサービスが継続できる記録方法及び記録装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の記録方法は次のような工程からなる。
【0013】
即ち、複数のカラーインクを用い、画像を記録媒体に記録する記録方法であって、前記複数のカラーインク夫々の有無を確認する確認工程と、複数の画像サンプル夫々が前記複数のカラーインクのいずれを用いて記録されるのかを対応付けたテーブルを用い、前記確認工程における確認結果に基づいて、前記複数の画像サンプルの内、いずれが記録可能であるのかを選別する選別工程と、前記選別工程において選別された画像サンプルを画面に表示する表示工程と、前記表示工程において表示された画像サンプルから所望の画像サンプルを選択する選択工程と、前記選択工程において選択された画像サンプルを用いて記録を行う記録工程とを有することを特徴とする記録方法を備える。
【0014】
また、本発明は、上記記録制御方法における各工程をコンピュータによって実行するために、コンピュータが実行可能なコードによって記述されたプログラムの形態であっても良い。
【0015】
さらに、そのプログラムは、コンピュータが読み取り可能であるように、コンピュータ可読の記憶媒体に格納するように備えられても良い。
【0016】
このようにして、プログラムや記憶媒体の形で本発明を実現することも可能である。
【0017】
またさらに、本発明は、上記記録方法を実行できる記録装置の形態であっても良い。
【0018】
即ち、複数のカラーインクを用い画像を記録媒体に記録する記録装置であって、前記複数のカラーインク夫々の有無を確認する確認手段と、複数の画像サンプル夫々が前記複数のカラーインクのいずれを用いて記録されるのかを対応付けたテーブルを用い、前記確認手段による確認結果に基づいて、前記複数の画像サンプルの内、いずれが記録可能であるのかを選別する選別手段と、前記選別手段によって選別された画像サンプルを画面に表示する表示手段と、前記表示手段によって表示された画像サンプルから所望の画像サンプルを選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された画像サンプルを用いて記録を行う記録手段とを有することを特徴とするものである。
【0019】
以上の構成により本発明は、複数のカラーインクを用い、画像を記録媒体に記録するに当たり、複数のカラーインク夫々の有無を確認する確認し、複数の画像サンプル夫々が前記複数のカラーインクのいずれを用いて記録されるのかを対応付けたテーブルを用い、前記確認結果に基づいて、複数の画像サンプルの内、いずれが記録可能であるのかを選別し、その選別された画像サンプルを画面に表示し、その表示された画像サンプルから所望の画像サンプルを選択し、その選択された画像サンプルを用いて記録を行う。
【0020】
【発明の実施の形態】
さて以上のような解決手段の構成をさらに詳しく言えば、前記記録手段は、前記複数のカラーインク夫々に対応して複数のフルラインのインクジェット記録ヘッドを備えることが望ましく、また、前記複数のカラーインクはイエロインク、マゼンタインク、シアンインク、ブラックインクであり、前記複数のカラーインク各々は別々のインクカートリッジに収容されていることが望ましい。
【0021】
また、前記記録媒体はカット紙或いはロール紙などであることが望ましい。
【0022】
さらに、前記選択手段はタッチパネルであることが望ましい。
【0023】
またさらに、ユーザの個人情報を入力する入力手段と、その入力手段によって入力されたユーザの個人情報を前記選択手段によって選択された画像サンプルに合成する合成手段とを備え、前記表示手段ではその合成された画像をプレビュー表示するようにしても良い。
【0024】
さらに、以上のような構成の記録装置のインクジェット記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐出するために、インクに与える熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えていることが好ましい。
【0025】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について、さらに具体的かつ詳細に説明する。
【0026】
なお、以下に説明する実施形態では、インクジェット方式に従うフルライン記録ヘッドを用いた記録装置を用いたプリントシステムを例に挙げて説明する。
【0027】
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
【0028】
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0029】
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
【0030】
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
【0031】
図1は本発明の代表的な実施形態である、インクジェット方式に従うフルライン記録ヘッドを用いたカラー記録装置(以下、記録装置という)とパーソナルコンピュータ(以下、PCという)とを使用した「シール」の自動販売機の斜視図である。
【0032】
図1に示すように自動販売機の筐体100には表示機能と、画面に触れるだけで入力が可能な入力機能を兼ね備えるタッチパネルモニタ101と、硬貨を投入する為のコイン投入部103と、画像が記録された記録用紙を排出する排出口104とインクや記録用紙の補充等のメンテナンス時に使用する前面ドア105を備えている。
【0033】
図2は、図1に示した自動販売機の機能構成を示すブロック図である。
【0034】
図2に示すように、自動販売機はタッチパネルモニタ101と、プログラムを読み込み処理・制御を行なう処理部であるCPU102aやCPU102aが読み込むプログラム、例えば、図5、図6、及び図10に示す処理に対応したプログラムを記憶し、さらに図7に示すテーブル、画像サンプルやその他の情報も記憶する半導体メモリであるRAM102bなどを内蔵した制御装置102と、前述のプログラム、テーブル、画像サンプルなど記憶するハードディスクなどの大容量の記憶装置106を内臓するPC107と、投入された硬貨を制御する為のコイン制御装置108と、双方向通信が可能なプリンタケーブル109で接続された記録装置110で構成されている。プリンタケーブル109は、PC107が記録装置110に対して、記録コマンド群を送信し、逆に記録装置110からPC107には“エラー情報”や“インク無し情報”等のステータス情報を送信する。
【0035】
記録装置110は、イエロ(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)のYMCKの4色全てのインクが無い場合に“インク無しエラー”と判断し、これら4色のインクの内、1色でもインクが存在する場合は、エラーとはせずに記録を行う。
【0036】
図3は記録装置110の構造を説明するための斜視透視図である。
【0037】
記録装置110は、フルラインのインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッドという)201〜204、及び常に安定したインク吐出を保証するための回復系ユニット(不図示)を備えている。記録用紙205は、フィーダユニット207から、これら記録ヘッドによる印刷位置に供給され、記録装置の筐体208に具備された搬送ユニット206によって搬送される。
【0038】
記録用紙205への画像の印刷は、記録用紙205を搬送しながら、記録用紙205の基準位置がブラック(K)インクを吐出する記録ヘッド201の下に到達したときに、記録ヘッド201からブラックインクを吐出する。同様に、シアン(C)インクを吐出する記録ヘッド202、マゼンタ(M)インクを吐出する記録ヘッド203、イエロ(Y)インクを吐出する記録ヘッド204の順に、それぞれ基準位置に記録用紙205が到達すると各色のインクを吐出してカラー画像が形成される。こうして画像が印刷された記録用紙205はスタッカトレイ211に排出されて堆積される。
【0039】
この実施形態の記録装置110は、更に搬送ユニット206、記録ヘッド201〜204にインクを供給するための各インク毎に交換可能なインクカートリッジ(不図示)、記録ヘッド201〜204へのインク供給や回復動作のためのポンプユニット(不図示)、記録装置110全体を制御する制御基板(不図示)等を有している。またフロントドア209は、インクカートリッジの交換用の開閉扉である。
【0040】
なお、自動販売機の構成上、前面ドア105を開けると、フィーダユニット207やフロントドア209を開閉して、記録用紙205を補充したり、インクカートリッジを交換したりできる。
【0041】
図4は、記録装置110の制御回路の構成を示すブロック図である。
【0042】
図4において、400は記録装置全体を制御するMPU、401はMPU401が実行する種々の制御プログラムを格納するプログラムROM、402はMPU401が制御プログラムを実行するときに作業領域として用いられるRAM、403は印刷用のフォント情報を格納するCGROM、404は記録用紙1頁分の記録データをビット展開するためのプリントバッファとして用いられるVRAM404、405はホストとのインタフェースとなる通信用ドライバ、406はロール用紙搬送制御や記録ヘッド及び回復ユニットの移動制御のためのモータドライバ、407はモータドライバ406によって駆動されるモータ、408は4つの記録ヘッド201〜204を駆動するヘッド駆動回路である。また、VRAM404は記録データをYMCK各色成分毎に別のバッファフレームに格納できるように構成されている。
【0043】
また、409はインクの残量を検知するセンサであり、410はVRAM404とMPU400のインタフェース及びVRAM404内でのコピー機能等を有したゲートアレイ(G/A)である。ゲートアレイ(G/A)410はMPU400の指示により種々の機能が実行されるが、MPU400とは独立して動作が可能である。
【0044】
次に以上の構成の自動販売機の印刷サービス処理について、図5〜図9を参照して説明する。
【0045】
図5は自動販売機のシステムを制御するアプリケーションソフトのフローチャートである。このソフトウェアは制御装置102の処理部であるCPU102aが実行する。
【0046】
このアプリケーションが起動されると、まず、ステップS400において、制御装置102のCPU102aはプリンタケーブル109を介してより記録装置110のステータスとして特にインク残量情報を獲得し、さらにステップS401ではそのステータスを確認して記録装置110にエラーが発生しているかどうかを調べる。
【0047】
ここで、エラーが発生していると判断したなら、処理はステップS408に進み、タッチパネルモニタ101にエラーメッセージの表示を行い、さらに、ステップS409では、この自動販売機の保守を行なう要員等によってエラーが回復されるのを待ちあわせる。そのエラーが回復されると処理はステップS400に進む。
【0048】
これに対して、ステップS401においてエラーは発生していないと判断されれば、処理はステップS402に進み、記録可能な記録画像の表示処理を実行し、記録可能な画像のみをタッチパネルモニタ101に表示させる。これに続くステップS403では、記録装置のインク切れにより記録可能な画像が無くなってしまったかどうかを調べる。ここで、YMCK全てのインクが切れてしまって、記録可能な画像が全くない場合には、処理はステップS408に進み、前述した処理を行なう。これに対して、YMCKのインクの内、少なくとも1つのインクがある場合には、処理はステップS404に進み、硬貨投入待ちとなる。
【0049】
従って、処理がステップS404まで進んだ場合には、タッチパネルモニタ101には現在インクカートリッジに貯留されているインクで記録可能な画像がタッチパネルモニタ101に表示されることになる。
【0050】
ステップS402の処理では、複数の画像サンプルとそれら画像各々の記録に用いるインク種類とを対応付けたテーブルを参照して、インク切れ状態の情報から記録可能な画像を選別して画像を表示する。これらの画像サンプルは通常、記憶装置106に格納されている。
【0051】
ここで、記録可能画像表示の処理の詳細について説明する。
【0052】
図6は記録可能画像表示の処理の詳細を示すフローチャートである。
【0053】
この処理では、まずステップS600において、確認する画像番号(N)の値を記憶するメモリエリアを初期化し、さらに、ステップS601では登録画像個数(M)を記憶するメモリエリアを初期化する(ここでは、M=15としている)。
【0054】
図7は記録可能記録画像表示処理で使用する記録画像テーブル(以下、テーブルという)を示す図である。図7から分かるように、テーブル500は、画像番号501と、その画像番号に対応する画像を記録する場合に使用されるインクの色である記録色502と記録画像のファイル名503から成る。テーブル500も記憶装置106に格納されており、記録可能画像選別処理の実行に伴って、制御装置102のCPU102aが読み出す。
【0055】
図7に示す例の場合、この自動販売機には15種類の画像データを記録装置に格納しており、YMCK全てのインクがある場合には、これら15種類の画像から任意のものを選択して記録することが可能である。また、例えば、Yインクが切れている場合には、画像4〜8、画像11、画像14〜15のみが記録可能である。
【0056】
次に、ステップS602では、図7に示すテーブル500を参照し、既に獲得されている記録装置のいずれかのインク無し状態に基づいて、N番目(1≦N≦15)の画像番号に対応する画像が記録可能かを確認する。その確認結果、記録可能であると判断されれば、処理はステップS603に進み、そのN番目の画像をタッチパネルモニタ101に表示する。これに対して、N番目の画像が記録可能でなければ、処理はステップS603をスキップして、ステップS064に進む。
【0057】
その後、ステップS604では、メモリエリアのNの値を“+1”し、さらに、ステップS605ではNとMの値を比較する。ここで、N≦Mであれば、処理はステップS602に戻るが、N>Mであれば、処理は終了する。
【0058】
このようにして、記録可能な画像が選別されてタッチパネルモニタ101に表示される。
【0059】
図8は、記録装置110にYMCKのインク全てがあり、全ての画像が記録可能である場合のタッチパネルモニタの表示例700である。図8では、どのインクカートリッジにもインク無しが発生していない為、15個全ての画像が表示されておりユーザにより全ての画像が選択可能である。
【0060】
一方、図9は、記録装置110でY(イエロ)インクが無しとなっている場合のタッチパネルモニタの表示例700′である。図9では、Y(イエロ)インクが無い為に、Yインクを使用しなくても記録可能な画像のみが表示されており、ユーザは表示されている8個の画像より記録画像を選択する。
【0061】
さて、処理はステップS404において、硬貨が投入されたことが判別されれば処理はステップS405に進み、ユーザにより画像が選択されるのを待ち合わせる。そして、何らかの画像が選択されれば、処理はステップS406に進み、選択された画像を使用して記録データを作成し、さらにステップS407では記録を行う。このとき、選択された画像の画像データがPC107から記録装置110に転送される。
【0062】
従って以上説明した実施形態に従えば、YMCKの4色のインクの内、全色のインクが無くならない限り、何らかのプリントサービスが継続することが可能になる。
【0063】
【他の実施形態】
前述の実施形態では、図5のステップS406における記録データ作成処理において、選択した画像に基づいて記録データを作成するだけであったが、この実施形態では、さらにその選択画像に入力されたユーザの個別情報を合成した画像を生成し、さらにその合成画像データに基づいて印刷プレビューを行なう例について図10〜図12を参照して説明する。
【0064】
ここでは、前述した実施形態の構成を使い、図10に示すフローを参照して動作説明を行なう。
【0065】
この処理が起動されると、ステップS900では個別情報を設定する文字フィールドに初期値を設定し、次のステップS901では選択されている画像と個別情報を合成した印刷プレビューを表示し、さらにステップS902ではユーザによるプレビュー画面の押下待ちになる。
【0066】
図11は印刷プレビュー画面の表示例を示す図である。
【0067】
図11に示されているように、タッチパネルモニタ100の画面には、実際に記録される画像のプレビュー1001が表示されており、既に選択されている画像1003と第1〜第3フィールドの個別情報1004〜1006とが合成されている。
【0068】
この画面でタッチパネルモニタ100上の個別情報フィールド領域1004〜1006を押下すると、画面はこの後説明する個別情報入力画面に遷移し、文字の入力/編集が可能となる。編集が終了すると、画面上の印刷1002ボタンを押下することで、記録処理が実行される。
【0069】
さて、ユーザが画面が押下すると、処理はステップS903〜S905において、その押下された領域が、個別情報フィールド領域の内、第1〜第3フィールドのいずれであるかを判別する。押下領域が第1フィールド1004であれば処理はステップS907に、押下領域が第2フィールド1005であれば処理はステップS908に、押下領域が第3フィールド1006であれば処理はステップS909に夫々進み、それぞれの入力処理を実行する。
【0070】
図12は第1フィールドの個別情報の入力画面を示す図である。
【0071】
図12に示す画面は、印刷プレビュー画面で選択された個別情報の第1フィールドの内容を編集する為のものである。ユーザが入力したい文字をタッチパネルモニタ上の手書き領域1107に指で描き、その後、変換ボタン1102を押下すると、その描かれた文字が文字認識され、入力内容表示領域1101に認識結果が表示される。その変換結果には図12に示されているように、下線が付されている。この結果で良いなら、決定ボタン1103を押下し、変換結果を確定する。変換結果が確定すると下線は表示されなくなる。これに対して、1文字削除したいならボタン1104を、スペースを挿入したいならボタン1105を押下する。
【0072】
なお、変換結果にユーザが満足しないならもう一度変換ボタンを押下すると、文字認識が再度実行され次の候補が表示される。また、ボタン1104〜1105を夫々複数回押下すると、その回数だけの文字が削除されたり、スペースが挿入されたりする。
【0073】
以上のような操作により文字が入力され、入力編集操作が終了すると画面上の終了ボタン1106を押下する。これにより、表示画面は図11に示した印刷プレビューに戻る。
【0074】
なお、第2及び第3フィールドについての文字入力も同様である。
【0075】
このようにして個別情報が入力されると、処理はステップS901に戻り、その入力結果は図11に示す印刷プレビューに反映される。そして、ステップS906において、印刷ボタン906の押下が判別されると処理は終了し、図5に示されたステップS407の処理に移行する。
【0076】
従って以上説明した実施形態に従えば、個人の情報を付加したユーザに固有のシールを作成することが可能となる。
【0077】
なお、以上説明した実施形態では、記録用紙としてカットしたシールを例として説明したが、本発明はこれによって限定されるものではなく、プラスチックカードなど記録媒体は紙に限定されるものではなし、記録用紙としてロール紙を用いても良く、さらにそのロール紙に等間隔で配置されたラベル紙に印刷するようにしても良い。
【0078】
さらに、以上の実施形態において、記録ヘッドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さらにインクタンクに収容される液体はインクであるとして説明したが、その収容物はインクに限定されるものではない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対して吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容されていても良い。
【0079】
以上の実施形態は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0080】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0081】
このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書、同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0082】
また、以上の実施形態は記録ヘッドを走査して記録を行なうシリアルタイプの記録装置であったが、記録媒体の幅に対応した長さを有する記録ヘッドを用いたフルラインタイプの記録装置であっても良い。フルラインタイプの記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0083】
加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0084】
また、以上説明した記録装置の構成に、記録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加することは記録動作を一層安定にできるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などがある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0085】
さらに、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもできる。
【0086】
以上説明した実施の形態においては、インクが液体であることを前提として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0087】
さらに加えて、本発明に係る記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けられるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良い。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複数のカラーインクを用い、画像を記録媒体に記録するに当たり、複数のカラーインク夫々の有無を確認する確認し、複数の画像サンプル夫々が前記複数のカラーインクのいずれを用いて記録されるのかを対応付けたテーブルを用い、前記確認結果に基づいて、複数の画像サンプルの内、いずれが記録可能であるのかを選別し、その選別された画像サンプルを画面に表示し、その表示された画像サンプルから所望の画像サンプルを選択し、その選択された画像サンプルを用いて記録を行うので、複数のインクの内、何らかが残存している限り、プリントサービスが継続することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態である、インクジェット方式に従うフルライン記録ヘッドを用いたカラー記録装置とパーソナルコンピュータとを使用したシールの自動販売機の斜視図である。
【図2】図1に示した自動販売機の機能構成を示すブロック図である。
【図3】記録装置110の構造を説明するための斜視透視図である。
【図4】記録装置110の制御回路の構成を示すブロック図である。
【図5】自動販売機のシステムを制御するアプリケーションソフトのフローチャートである。
【図6】記録可能画像選別処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】記録可能記録画像表示処理で使用する記録画像テーブルを示す図である。
【図8】記録装置110にYMCKのインク全てがあり、全ての画像が記録可能である場合のタッチパネルモニタの表示例700である。
【図9】記録装置110でY(イエロ)インクが無しとなっている場合のタッチパネルモニタの表示例700′である。
【図10】他の実施形態に従う記録データ作成処理を示すフローチャートである。
【図11】他の実施形態に従う印刷プレビュー画面の例を示す図である。
【図12】第1フィールドの個別情報入力画面の例を示す図である。
【符号の説明】
100 シール自動販売機の筐体
101 タッチパネルモニタ
102 制御装置
103 硬貨投入部
104 排紙部
105 前面ドア
106 記憶装置
107 パーソナルコンピュータ(PC)
108 コイン制御装置
109 ケーブル
110 記録装置
201〜204 フルライン記録ヘッド
400 CPU
401 プログラムROM
402 RAM
403 CGROM
404 VRAM
408 ヘッド駆動回路
409 センサ
Claims (10)
- 複数のカラーインクを用い画像を記録媒体に記録する記録方法であって、
前記複数のカラーインク夫々の有無を確認する確認工程と、
複数の画像サンプル夫々が前記複数のカラーインクのいずれを用いて記録されるのかを対応付けたテーブルを用い、前記確認工程における確認結果に基づいて、前記複数の画像サンプルの内、いずれが記録可能であるのかを選別する選別工程と、
前記選別工程において選別された画像サンプルを画面に表示する表示工程と、
前記表示工程において表示された画像サンプルから所望の画像サンプルを選択する選択工程と、
前記選択工程において選択された画像サンプルを用いて記録を行う記録工程とを有することを特徴とする記録方法。 - 複数のカラーインクを用い画像を記録媒体に記録する記録装置であって、
前記複数のカラーインク夫々の有無を確認する確認手段と、
複数の画像サンプル夫々が前記複数のカラーインクのいずれを用いて記録されるのかを対応付けたテーブルを用い、前記確認手段による確認結果に基づいて、前記複数の画像サンプルの内、いずれが記録可能であるのかを選別する選別手段と、
前記選別手段によって選別された画像サンプルを画面に表示する表示手段と、
前記表示手段によって表示された画像サンプルから所望の画像サンプルを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された画像サンプルを用いて記録を行う記録手段とを有することを特徴とする記録装置。 - 前記記録手段は、前記複数のカラーインク夫々に対応して複数のフルラインのインクジェット記録ヘッドを備えることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 前記複数のカラーインクはイエロインク、マゼンタインク、シアンインク、ブラックインクであり、
前記複数のカラーインク各々は別々のインクカートリッジに収容されていることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。 - 前記記録媒体はカット紙或いはロール紙であることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 前記選択手段はタッチパネルであることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- ユーザの個人情報を入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力されたユーザの個人情報を前記選択手段によって選択された画像サンプルに合成する合成手段とをさらに有し、
前記表示手段は前記合成手段によって合成された画像をプレビュー表示することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。 - 前記インクジェット記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐出するため、インクに与える熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えていることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
- 請求項1に記載の記録方法の各工程をコンピュータによって実行するために、前記コンピュータが実行可能なコードによって記述されたプログラム。
- 請求項9に記載のプログラムを格納したコンピュータ可読の記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003196517A JP2005028751A (ja) | 2003-07-14 | 2003-07-14 | 記録方法及び記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003196517A JP2005028751A (ja) | 2003-07-14 | 2003-07-14 | 記録方法及び記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005028751A true JP2005028751A (ja) | 2005-02-03 |
Family
ID=34206979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003196517A Withdrawn JP2005028751A (ja) | 2003-07-14 | 2003-07-14 | 記録方法及び記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005028751A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013067927A (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-18 | Seiko Epson Corp | 捺染装置及び捺染方法 |
-
2003
- 2003-07-14 JP JP2003196517A patent/JP2005028751A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013067927A (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-18 | Seiko Epson Corp | 捺染装置及び捺染方法 |
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Date | Code | Title | Description |
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