JPH10235851A - インクジェット記録方法及び記録装置 - Google Patents

インクジェット記録方法及び記録装置

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JPH10235851A
JPH10235851A JP9121015A JP12101597A JPH10235851A JP H10235851 A JPH10235851 A JP H10235851A JP 9121015 A JP9121015 A JP 9121015A JP 12101597 A JP12101597 A JP 12101597A JP H10235851 A JPH10235851 A JP H10235851A
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美乃子 加藤
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2107Ink jet for multi-colour printing characterised by the ink properties
    • B41J2/2114Ejecting transparent or white coloured liquids, e.g. processing liquids

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  • Ink Jet (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被記録材上に、インクがプリント性向上液よ
りも前に打ち込まれる場合において、主走査方向、及び
副走査方向でプリント性向上液を含む領域と接触する境
界の画像品位を改善する。 【解決手段】 画像の空白を検出し、1回のスキャンで
印字可能な領域の上下両端に空白があるときだけ復方向
印字を可能にすることで、復方向印字の行が連続するこ
とによって引き起こされる画像の乱れを防止し、かつ、
印字方向の違いによる色の違いを目立たなくさせて往復
印字を実行し、高速かつ高品位な出力を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録媒体上に高品位
の画像を得ることができるインクジエット記録方法及び
記録装置に関し、詳しくは、記録媒体上に記録インク及
び記録インク中の色材を不溶化または凝集させるプリン
ト性向上液を吐出させるインクジエット記録方法、及び
該方法を実施するための記録装置であって、高速な印字
を可能にする。具体的な適用機器としては、該記録装置
を出力手段とするプリンタ、複写機、ファクシミリ、ワ
ードプロセッサ等の事務機器や布帛への捺染装置等の工
業用生産機器等を挙げることができる。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジエット記録方法は、低騒
音、低ランニングコスト、装置の小型化が容易、等の理
由からプリンタや複写機などに利用されている。
【0003】しかしながら、インクジエット記録方法を
応用したこれらの記録装置により、いわゆる普通紙と呼
ばれる被記録材上に画像を得る場合、画像の耐水性が不
十分であったり、また、カラー画像を得る場合には、フ
ェザリングの生じない高濃度の画像と色間の滲みの生じ
ない画像とを両立させることができず、良好な画像堅牢
性でかつ良好な品位のカラー画像が得られていなかっ
た。
【0004】画像の耐水性を向上させる方法としてイン
ク中に含まれる色材に耐水性を持たせたインクも近年で
は実用化されてきている。しかしながらその耐水性はま
だ不十分であると共に、原理的に乾燥後、水に溶解しに
くいインクであるために、記録ヘッドのノズル詰まりが
生じやすく、これを防止するために装置構成を複雑にせ
ざるを得なかった。
【0005】また、従来より被記録物の堅牢性を向上さ
せる技術が多数開示されている。特開昭53−2448
6号公報では染色物の湿潤堅牢度を増進させるため、染
色物を後処理することで染料をレーキ化し固着させる技
術が開示されている。
【0006】特開昭54−43733号公報ではインク
ジエット記録方式を用いて、相互に接触すると常温また
は加熱時に被膜形成能が増大する2以上の成分を用いて
記録する方法が開示されており、被記録媒体上で各成分
が接触することで強固に密着した被膜を形成した印刷物
を得ている。
【0007】特開昭55−150396号公報でも水性
染料インクをインクジエット記録後に、染料とレーキを
形成する耐水化剤を付与する方法が開示されている。
【0008】特開昭58−128862号公報では記録
すべき画像位置をあらかじめ識別し、記録インクと処理
インクとを重ねて記録するインクジエット記録方法が開
示されており、記録インクに先立って処理インクで描い
たり、先に描かれた記録インク上に処理インクを重ねた
り、先に描かれた処理インク上に記録インクを重ね、さ
らに処理インクを重ねて描いたりする方法が開示されて
いる。
【0009】しかしながらこれらには、インクジエット
記録装置に特有である吐出信頼性維持のための回復手
段、ヘッド構成、タンク構成、記録画像の品位向上の為
の印字モード等については開示されていない。
【0010】一方、画像を高速に印字する有効な手段と
して、キャリッジの往復走査で印字する、双方向印字の
方法が挙げられる。
【0011】しかし、双方向印字は、往復でのインクの
着弾ずれによる品位の違い、複数のインクの重ねる順序
の違いによる色の違いが生じる。
【0012】さらに、上記処理液記録ヘッドとインク記
録ヘッドが主走査方向に並んで配置される場合、往復で
処理液とインクの打ち込み順序が逆になる。インクは処
理液によって色が変わる場合が多く、処理液をインクよ
りも先に記録した場合と後に記録した場合では、色の違
いが顕著になる。
【0013】以上のことから、往方向で印字された部分
と復方向で印字された部分が隣接すると、色や品位の違
いが目立ち、画像品位の非常に劣化するという問題があ
る。
【0014】特開昭2−233275号公報では画像イ
メージ内のブレーク(画像の空白部)を検出し、別の方
向で印字する部分が隣接しないようにすることで、双方
向印字を可能としている。この中ではブレークが検出さ
れないと印字方向は反転せず、前の印字方向と同じ方向
で印字することとしている。その一例を図10に示す。
まず、領域a′は左から右の方向(「往」方向)で印字
される。領域a′とb′の間にはブレークが検出されな
いので、領域b′は領域a′と同じ方向で印字される。
領域b′とc′の間にはブレークがあるので、領域c′
を印字するときにはキャリッジは前行と逆方向に動き、
右から左の方向(「復」方向)に印字される。さらに、
領域c′とd′の間にはブレークが検出されないので、
領域d′は領域c′と同じ方向で印字される。
【0015】上記方法は往印字時と復印字時の色の違
い、インクの着弾ずれを目立たなくさせ、双方向の印字
を行う場合に有効である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】一方、本願発明者らは
インクを記録媒体に付与したときの耐水性等のプリント
性を向上させる作用を有する物質を含むプリント性向上
液とインクの組み合わせで、一方には界面活性剤を多く
添加し、他方には界面活性剤を少なく添加する、あるい
は添加しないような組み合わせを選んだ場合、インクと
プリント性向上液の打ち込み順序によりスキャン(走
査)のつなぎ目部分で画像の乱れが発生することを見い
だした。以下にその現象と、発生のメカニズムを説明す
る。
【0017】まず、スキャンのつなぎ目部分での画像の
乱れの主たる原因は、インクの濃度に分布が生じ、白っ
ぽくなってしまう現象(以下、「白もや現象」とする)
である。白もや現象は、界面活性剤によって引き起こさ
れると考えられる。
【0018】図8に画像境界部での濃度の分布による
「白もや」現象を説明する。
【0019】図8(a)は、A、B各液の記録媒体上で
の印字領域が接触している例を示す。A液に界面活性剤
の少ないタイプのインク、B液に界面活性剤の多いタイ
プのインクが使われている。白もや現象は、図8(a)
に示すように、A液印字側に起こる。
【0020】一般に、界面活性剤を添加すると、表面張
力が低くなり、浸透性が高くなる。表面張力が高く、浸
透性の低いタイプのインクは、インクが紙の繊維に沿っ
て広がる(フェザリング)現象が起こりにくく、印字部
と被印字部の境界がはっきりする。このため、文字を多
く印字する黒インクには、浸透性の低いタイプのインク
が用いられることが多い。それに対して界面活性剤を多
く添加し、表面張力が低く、浸透性が高いインクはフェ
ザリング現象は起こりやすいが、すばやく浸透するため
異色間の接触境界でのインクの混じりあい(ブリード現
象)が起こりにくく、さらに、定着性が良い。このタイ
プのインクは黒以外のカラーインクとして多く用いられ
る。プリント性向上液には、定着性向上、吐出特性など
の理由から、浸透性の高いタイプの液が使用されること
が多い。
【0021】図8(b)〜(d)で白もや発生のメカニ
ズムを示す。被記録材上で、浸透性の低いタイプのイン
クAは浸透性の低いタイプのインクBと接触すると(図
8(b))、B液中の界面活性剤がA液の接触境界部に
侵入する(図8(c))。その結果、A液中に界面活性
剤の多い領域(領域11)と少ない領域(領域12)が
生じる。もともと表面張力が高く浸透性の低かったイン
クは、領域12では侵入してきた界面活性剤の影響によ
り表面張力が低く浸透性が高くなる。インク中の、表面
張力が高い部分(領域11)では、インクは自身の高い
表面張力のためにインク滴の中心に集まろうとする。こ
のため、インクの濃度に分布ができ、領域11では濃度
が高くなり、領域12では濃度が低くなる。領域12で
はインクの濃度が低いまま、界面活性剤の影響によりす
ばやく浸透し、その結果としてインク中の色材が被記録
材表面に残りにくく、白っぽくなる(図8(d))。
【0022】白もや現象は記録時に記録ヘッドと被記録
材を相対的に移動させる主走査の方向の接触境界だけで
なく、非記録時に記録ヘッドと被記録材を相対的に移動
させる副走査の方向で異なった行間でA液のインクとB
液のインクが接触する場合でも起こる。
【0023】さらに白もや現象の発生はB印字部分が単
独のインクのみで記録される場合に限らない。例えば界
面活性剤の入った液と入っていない液が同時にB印字部
分に印字される場合も同様に発生する。
【0024】図9は黒インク(界面活性剤なしA液タイ
プ)とプリント性向上液(界面活性剤ありB液タイプ)
が重ね打ちされる場合、印字方向による白もや現象の発
生を説明する図である。
【0025】図9(a)は斜線で描かれたプリント性向
上液(S)吐出部と黒く塗りつぶして描かれた黒インク
(Bk)吐出部を備えたモノクロ印字用の記録ヘッドを
模式的に示した図である。記録ヘッドは記録媒体上を図
中の矢印の方向に移動して画像を記録する。
【0026】図9(b)に、図9(a)の記録ヘッドが
印字領域を右から左に動き、2行分を記録する例を示
す。ここで黒の記録画像とプリント性向上液の記録画像
は重なっている。この図の例では、プリント性向上液は
インクよりも後に印字される。このようにプリント性向
上液がインクよりも後に記録される場合、図に描かれた
ように印字の境界領域に白もやが発生する。
【0027】領域21は前回のスキャンで印字した領域
であり、インクとプリント性向上液が混合していて、プ
リント性向上液の作用によりインク中の色材は不溶化ま
たは凝集している。領域21にはプリント性向上液が打
ち込まれているので、界面活性剤が存在している。記録
ヘッドの右から左への移動にともない、記録媒体上に、
まずインクが打ち込まれ、ヘッドの間隔、キャリッジの
移動速度によって決まる一定の時間の後、プリント性向
上液が打ち込まれ、黒インクとプリント性向上液が混合
した領域が形成される。領域22は何も印字されていな
い領域、領域23はインクのみ印字されている領域、領
域24は領域21と同様にプリント性向上液とインクが
混在する領域である。
【0028】図9(d)は、図9(b)に示されるよう
な白もやが発生する直前の状態、すなわち図8(b)で
示したのと同様の状態を、図9(b)中のx−x線にお
ける断面として模式的に示した図である。領域21には
プリント性向上液に含まれていた界面活性剤が多く存在
し、領域23は黒インクのみで構成されているので界面
活性剤は含まれていない。領域21と領域23は接触
し、領域21中の界面活性剤が領域23へ移動すること
によって、結果的には図9(b)に描かれているように
領域23の境界部分にインクの濃度の分布(白もや)が
発生する。すなわち、図9(d)に示した断面は結果的
に図8(c)に示されるような状態に移行する。
【0029】黒インクに白もやが発生した領域では、そ
の後にプリント性向上液が打ち込まれても、白もやは改
善されず、インクの濃度に分布があるままインク中の色
材がプリント性向上液の作用により不溶化または凝集さ
れる。
【0030】図9(c)に、図9(b)とは逆に図9
(a)の記録ヘッドが印字領域を左から右に動き、2行
分を記録する例を示す。ここで黒の記録画像とプリント
性向上液の記録画像は重なっている。この図の例では、
プリント性向上液はインクよりも前に印字される。プリ
ント性向上液がインクよりも前に印字される場合、図9
(b)で説明したような印字境界部分での白もやは発生
しない。
【0031】図9(c)で、領域25は前回のスキャン
で印字した領域であり、インクとプリント性向上液が混
合している。領域25にはプリント性向上液があるの
で、界面活性剤も含まれている。記録ヘッドの左から右
への移動にともない、記録媒体上に、まずプリント性向
上液が打ち込まれ、一定の時間後、黒インクが打ち込ま
れ、黒インクとプリント性向上液が混合した領域が形成
される。領域26は領域25と同様にプリント性向上液
とインクが混在する領域、領域27はプリント性向上液
のみ印字された領域、領域28は何も記録されていない
領域である。
【0032】図9(e)は、図9(c)中のy−y線に
おける断面の様子を模式的に示した図である。
【0033】領域25、27共にプリント性向上液が打
たれているので、界面活性剤が存在する。
【0034】黒インクはプリント性向上液のみの領域
(領域27)に打ち込まれるが、図9(b)の場合とは
違って、黒インクが記録媒体上に達するときには、すで
にプリント性向上液が打ち込まれているため、界面活性
剤の分布が起こらず、さらにプリント性向上液と接触す
るとすぐにインク中の色材が不溶化または凝集するの
で、白もやは起こらない。
【0035】本例ではモノクロ印字の場合の例で説明し
たが、カラー記録の場合も、カラーインクに界面活性剤
が含まれないタイプのインクを選んだ場合に同様の現象
が起こる。
【0036】以上説明したように、インクがプリント性
向上液よりも前に打ち込まれるときには、主走査方向、
及び副走査方向で、プリント性向上液を含む領域と接触
する境界の画像品位が著しく劣化するという問題があ
る。
【0037】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、画像の空白(ブレーク)を検出し、1回のス
キャンで印字可能な領域の上下両端に空白があるときだ
け復方向印字を可能にすることで、復方向印字の行が連
続することによって引き起こされる画像の乱れを防止
し、かつ、印字方向の違いによる色の違いを目立たなく
させて往復印字を実行し、高速かつ高品位な出力が得ら
れるインクジェット記録方法及び装置を提供することを
目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、インクと、記録媒体に付与されるインクのプリン
ト性を向上させるプリント性向上液とを、記録媒体上の
同一領域に付与することで記録を行うに際し、記録媒体
上の記録範囲を複数の領域に分け、各領域を、プリント
性向上液を付与してからインクを付与する順序で記録を
行う第1の工程と、インクを付与してからプリント性向
上液を付与する順序で記録を行う第2の工程のいずれか
により記録を行うインクジェット記録方法であって、隣
接する領域の境界に、両領域にかけて連続する画像があ
るか否かを判断し、これから記録しようとする領域とす
でに記録を行った領域の境界に前記連続する画像がな
く、かつ、これから記録しようとする領域とその次に記
録を行う領域の境界にも前記連続する画像がないと判断
したとき、前記これから記録しようとする領域を前記第
2の工程により記録可能とすることを特徴とする。
【0039】また、本発明により、インクと、記録媒体
に付与されるインクのプリント性を向上させるプリント
性向上液とを、記録ヘッドから吐出して記録媒体上の同
一領域に付与することで記録を行うに際し、記録媒体上
の記録範囲を複数の領域に分け、各領域を、プリント性
向上液を付与してからインクを付与する順序で記録を行
う第1の工程と、インクを付与してからプリント性向上
液を付与する順序で記録を行う第2の工程のいずれかに
より記録を行うインクジェット記録装置であって、隣接
する領域の境界に、両領域にかけて連続する画像がある
か否かを判断する判断手段と、前記判断手段が、これか
ら記録しようとする領域とすでに記録を行った領域の境
界に前記連続する画像がなく、かつ、これから記録しよ
うとする領域とその次に記録を行う領域の境界にも前記
連続する画像がないと判断したとき、前記これから記録
しようとする領域を前記第2の工程により記録可能とす
る記録制御手段とを備えることを特徴とするインクジェ
ット記録装置が提供される。
【0040】ここで、プリント性向上液とは、被記録材
上にインクとともに付与することでインクに作用して耐
水性等の良好なプリント性能を得ることを可能にする物
質を含んだ液体であって、インクと接触することでイン
ク中の色剤を不溶化又は凝集させる作用を有する液体、
インク中の染料を不溶化する液体、インク中の顔料に分
散破壊を生じせしめる液体等を含む。ここで、不溶化と
は、例えばインク中の染料に含まれるアニオン性基とプ
リント性向上液中に含まれるカチオン性物質のカチオン
性基がイオン的に相互作用を起こしてイオン結合が生
じ、インク中に均一に溶解していた染料が溶液中から分
離する現象である。また、凝集とは、インクに使用して
いる色剤がアニオン性基を有する水溶性染料の場合に
は、不溶化と同一の意味で使用される。また、インクに
使用している色剤が顔料の場合には、顔料分散剤あるい
は顔料表面とプリント性向上液中に含まれるカチオン性
物質のカチオン性基がイオン的相互作用を起こし、顔料
の分散破壊が生じ、顔料の粒子径が巨大化することを含
む。通常、上述した凝集に伴って、インクの粘度が上昇
する。
【0041】かかる構成によれば、1回の走査で印字さ
れる領域と、他の印字領域との接触境界でのインクの濃
度の分布による画像劣化を防ぎ、かつ印字方向による色
の相違を目立たなくさせて、双方向印字を実行し、高
速、高品位な出力を得ることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下に図面を用いて本発明の実施
例を説明する。
【0043】本実施例では、プリント性向上液をインク
よりも前に印字する方向を「往方向」、逆にプリント性
向上液をインクよりも後に印字する方向を「復方向」と
する。さらに、往方向と復方向のどちらかを任意に選択
して印字するときの方向を、「任意方向」とする。ま
た、現在印字記録を行おうとしているスキャンを「今ス
キャン」、今スキャンの1つ前の印字記録を行ったスキ
ャンを「前スキャン」、今スキャンの次に印字記録され
るスキャンを「次スキャン」とする。さらに、本明細書
では、画像データのない領域を「ブレーク」という。
【0044】図1は印字方向を判定する方法を説明する
ためのフローチャートである。
【0045】まず、判定ステップS1では前スキャンと
今スキャンとの間にブレークが存在するか否かを判断す
る。ブレークが存在すれば次の判定ステップS2に進
み、一方、ブレークが存在しなければ今スキャンの印字
方向は「往方向」と判定される。
【0046】判定ステップS2では、今スキャンのブレ
ーク判定領域中にブレークが存在するか否かを判定す
る。画像データによっては、1回のスキャンで印字でき
る領域をすべて印字してしまうのではなく、1回のスキ
ャンでの印字領域を減らしてでも往復印字をした方がス
ループットの向上を図れる場合がある。そのため、今ス
キャン中にブレークの有無を判定するためのブレーク判
定領域を設け、ブレーク判定領域中にブレークが存在し
たら、ステップS5にすすみ、検出されたブレークの部
分までの画像データを任意の方向で記録する。
【0047】ここで、任意方向としては、今スキャンの
記録を行うのに、最短の時間で行える方向を選択する。
インクジェット記録装置の場合、通常の記録を行うため
のスキャン動作のほかに、記録の信頼性を向上させるた
めに、印字領域外においてインクを吐出する予備吐出動
作や、インクを吐出口より吸引排出する吸引回復動作が
行われる。多くの場合、これらの動作を行うためのポジ
ションが決まっていて、キャリッジの移動を伴う。予備
吐出や吸引回復のためのキャリッジ動作がなければ、今
スキャン印字を最短の時間で行える方向は前スキャンの
印字方向の反対の方向であるが、前スキャンと今スキャ
ンの間にキャリッジの移動があれば、前スキャンと同じ
方向が最短の時間で記録を行える方向である場合もあ
る。
【0048】判定ステップS2で今スキャンのブレーク
判定領域中にブレークなしと判定されたら、判定ステッ
プS3に進み、次スキャンの先頭にブレークが存在する
か否かを判定する。存在すると判定されれば、ステップ
S5に進み、任意の方向で記録が行われ、存在しないと
判定されれば、ステップS4に進み、往方向で記録され
る。
【0049】ブレークの検出方法は後に詳細に説明す
る。
【0050】図2に具体的な印字の一例を示す。領域a
からhは記録ヘッドの主走査方向の1回のスキャンで印
字される領域である。
【0051】また、表は領域a〜hについて前スキャン
の印字領域、または次スキャンの印字領域との間のブレ
ークの有無をまとめて示したものであり、○はブレーク
あり、×はブレークなしを表す。
【0052】図2(a)のような画像データの場合、全
て往方向で記録される。領域aとbのつなぎ目にはブレ
ークなしなので、領域a、bは往方向で記録される。領
域bとcのつなぎ目にはブレークが存在する。しかし、
領域cとdのつなぎ目にはブレークが存在しないので、
領域c、dは共に往方向で記録される。
【0053】図2(b)のような画像データの場合、一
部が任意の方向で記録される。領域eとfのつなぎ目に
はブレークなしなので、領域e、fは往方向で記録され
る。領域fとgのつなぎ目にはブレークが存在する。さ
らに、領域gとhのつなぎ目にもブレークが存在する。
よって、領域gは任意の方向で記録される。領域hは次
スキャンの領域との間にブレークがないので、往方向で
記録される。
【0054】以下に、印字動作を行うためのデータの管
理方法、処理方法の具体例を示す。
【0055】図3は、本実施例における、印字記録デー
タの管理方法を説明するためのブロック図である。印字
記録ヘッドの1スキャン分で印字記録可能な範囲はブロ
ック#1からブロック#Nまでのブロックに分割して管
理され、それぞれのブロックに対応した印字記録データ
がメモリ上の印字バッファメモリに分割して格納され
る。印字バッファメモリ中の印字記録データは、データ
転送制御回路を介して印字記録ヘッド1に送られ、記録
媒体上への印字記録が行われる。データ転送制御回路3
では印字記録ヘッドへのデータ出力をブロック毎に制御
することができ、印字記録をするか否かをブロック毎に
選択的に設定できるようになっている。本実施例では、
各ブロックに対応した印字バッファメモリ2上のデータ
を調べることによってスキャン毎の印字記録データが連
続しているか、連続していないかを判別し、その結果に
より印字記録方向の制御を行う。印字記録データが連続
していないと、画像の空白であるブレークが存在する。
【0056】今スキャンの印字領域と次スキャンの印字
領域との間にブレークがあるか否かを検出するための最
も簡単な方法は、今スキャンで印字記録可能なNブロッ
クの印字データの最終ブロックすなわちブロック#N
と、次のブロックすなわちブロック#N+1に印字記録
データが存在するか否かをチェックすることである。し
かしながら、ブレークを検出できて、復路印字が可能で
あれば、今スキャンにおいて印字記録可能なNブロック
を全て印字記録してしまうのではなく、ブレークを検出
したブロックより上側を今スキャンで印字し、ブレーク
を検出したブロックの下側のデータを次スキャンで印字
する方が印字時間が短縮できる場合がある。たとえば図
中ブロック#N及び#N+1に印字記録データがある場
合、今スキャンでブロック#1からブロック#Nまでを
全て印字してしまうと、今スキャンと次スキャンの印字
領域を分離できない。しかし例えばブロック#N−1が
印字記録データなしである場合には、ブロック#Nを今
スキャンで印字せずに次スキャンで印字することによっ
て、ブロック#N−1をはさんで今スキャンと次スキャ
ンの印字領域を分離することが可能である。本実施例で
は、ブレークを検出する範囲を印字記録可能なNブロッ
クのうち下からMブロックの範囲とし、ブロック#N−
(M−1)からブロック#N+1の間に印字記録データ
がないブロック#Xが存在した場合には、データ転送制
御回路を設定することによってブロック#1〜#X−1
だけを今スキャンで印字し、ブロック#X+1以降は次
スキャンで印字することによって今スキャンと次スキャ
ンの印字データを分離させ、もって復路印字を可能に
し、印字時間の短縮を図っている。なお、ここでブレー
クを検出する範囲としている、下からMブロックの領域
が、前述の図1のステップS2における「ブレーク判定
領域」に相当する。
【0057】図4は1ページ印字記録動作時の処理手順
の詳細を示すフローチャートである。1ページ印字記録
処理に先だってワークメモリ上にある前スキャン連続フ
ラグおよび次スキャン連続フラグをともに偽にセットし
ておく(ステップS11)。ここで、前スキャン連続フ
ラグは、今スキャンの印字記録領域と、前スキャンの印
字記録領域とで印字記録データが連続しているか否かを
示すフラグであり、次スキャン連続フラグは今スキャン
の印字記録領域と、次スキャンの印字記録領域とで印字
記録データが連続しているか否かを示すフラグである。
【0058】1スキャン印字記録開始時には、まず未記
録先頭データが印字記録ヘッドのブロック#1の位置に
来るように紙送り動作を実行する(ステップS12)。
次に、印字バッファに格納された印字記録データを、印
字記録ヘッド最下端側のブロック#N+1から上側にむ
けてチェックし、ブロック#N+1からブロック#N−
(M−1)までの間に記録データなしのブロックがある
かどうかを調べる(ステップS13)。
【0059】ステップS14において、記録データなし
ブロックが見つからなかった場合は、今スキャンと次ス
キャンの印字記録データが連続している場合である。し
たがってこの場合には次スキャン連続フラグを真にセッ
トし(ステップS15)、今スキャンで印字記録する再
下端ブロックを示す変数Xに、印字記録ヘッド再下端ブ
ロックであるNを代入する(ステップS16)。
【0060】一方ステップS14において、記録データ
なしブロックが見つかった場合は、そのデータブロック
を境に今スキャンと次スキャンの印字記録データを分離
することが可能である。この場合には次スキャン連続フ
ラグを偽にセットし(ステップS17)、今スキャンで
印字記録する再下端ブロックを示す変数Xには、ステッ
プS13で最初に見つかった記録データなしブロック番
号−1を代入する(ステップS18)。
【0061】以上の手順により、今スキャンと次スキャ
ンが連続しているかブレークしているかが検出され、次
スキャン連続フラグに代入されている。一方、今スキャ
ンと前スキャンとが連続しているかブレークしているか
既に前スキャン連続フラグに代入されているので、前ス
キャン連続フラグと次スキャン連続フラグがともに偽で
あるかどうかを調べることにより、今スキャンが前スキ
ャンおよび次スキャンの両方と記録データが連続しない
独立なスキャンであるかどうかが判別可能である(ステ
ップS19)。前スキャン連続フラグと次スキャン連続
フラグかともに偽であった場合には、今スキャンは前後
のスキャンと連続しない独立スキャンであるので、ブロ
ック#1から#Xまでを任意方向で印字記録を行う(ス
テップS20)。一方、ステップS19において、前ス
キャン連続フラグと次スキャン連続フラグのいずれか、
または両方が真であった場合には、任意方向印字記録は
行えないので、ブロック#1から#Xまでを往方向で印
字記録を行う(ステップS21)。1スキャン印字記録
後、次スキャン連続フラグは次スキャンの印字記録処理
において前スキャン連続フラグとして使用できるので、
前スキャン連続フラグを次スキャン連続フラグの内容で
更新する(ステップS22)。
【0062】以上ステップS12からステップS22ま
でを、ステップS23においてYesとなるまで必要な
スキャン数分繰り返すことにより、1ページの印字記録
が完了する。
【0063】図5に本発明のインクジェット記録装置の
一例を示す。記録装置100の給紙位置111に挿入さ
れた記録媒体106は、送りローラ109によって記録
ヘッドユニット103の記録可能領域へ搬送される。記
録可能領域における記録媒体の下部には、プラテン10
8が設けられる。キャリッジ101は、ガイド軸104
とガイド軸105の2つのガイド軸によって定められた
方向に移動可能な構成となっており、記録領域を往復走
査する。キャリッジ101には、複数の色インクとプリ
ント性向上液(S)を吐出する記録ヘッドと、それぞれ
の記録ヘッドにインクやプリント性向上液を供給するイ
ンクタンクを含む記録ヘッドユニット103が搭載され
ている。この例のインクジェッ記録装置に設けられる複
数の色のインクは、ブラック(Bk)、シアン(C)、
マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色である。
【0064】キャリッジが移動可能な領域の左端には、
下部に回復系ユニット110があり、非記録時には記録
ヘッドの吐出口部をキャップする等の操作を行う。この
左端を記録ヘッドのホームポジションと呼ぶ。
【0065】107はスイッチ部と表示素子部であり、
スイッチ部は記録装置の電源のオン/オフや各種記録モ
ードの設定時等に使用され、スイッチ部は記録装置の状
態を表示する役割をする。
【0066】図6(a)は、記録ヘッドユニット103
の斜視図である。この例は、Bk、C、M、Yの各色イ
ンクと、プリント性向上液のタンクが全て独立に交換可
能な構成の場合である。
【0067】キャリッジ101にはBk、C、M、Yと
プリント性向上液を吐出する記録ヘッド群102と、B
k用タンク20K、C用タンク20C、M用タンク20
M、Y用タンク20Y、及び、プリント性向上液のタン
ク21が登載される。各タンクは記録ヘッドとの接続部
を介して記録ヘッドと接続し、吐出口にインクやプリン
ト性向上液が供給される。尚、この例以外にも、プリン
ト性向上液とBkのタンクが一体構造であってもよく、
また、CとMとYのタンクが一体構造であってもよい。
【0068】図6(b)は記録ヘッド群102の吐出口
面(被記録媒体に対向する面)を示す図である。記録ヘ
ッド群はBk、C、M、Yのインクを夫々吐出させるた
めのヘッド30K、30C、30M、30Yと、プリン
ト性向上液を吐出させるためのヘッド31とから構成さ
れている。
【0069】この他に、本発明では、キャリッジに登載
する記録ヘッド群102として、図(c)に示すように
C、M、Yが一体となった形態のヘッド32、図6
(d)に示すようにBk、C、M、Yが一体となった形
態のヘッド33を使用しても良く、図6(e)に示すよ
うなモノクロヘッドの形態をとっても、いずれにしても
有効である。いずれのヘッド群も、記録インク吐出ヘッ
ドと、プリント性向上液吐出ヘッドは主走査方向に並列
している。これらのヘッド群は夫々別個のヘッドを組合
せて一体化してもよく、また、一つのヘッドに夫々のイ
ンクに対応した吐出口列を複数併設してもよい。
【0070】図7は、本発明のインクジェット記録装置
の一例を示すブロック図である。ホストコンピュータか
ら、記録すべき画像データが記録装置100の受信バッ
ファ401に入力される。また、正しくデータが転送さ
れているかを確認するデータや、記録装置の動作状態を
知らせるデータが記録装置からホストコンピュータに出
力される。受信バッファ401のデータはCPUからな
る制御部402の管理のもとで、メモリ部403に転送
されRAM(ランダムアクセスメモリ)に一次的に記憶
される。メカコントロール部404は、制御部402か
らの指令によりキャリッジモータやラインフィードモー
タ等のメカ部405を駆動する。センサ/SWコントロ
ール部406は、各種センサやスイッチ(SW)からな
るセンサ/SW部407からの信号を制御部402へ送
る。表示素子コントロール部408は、制御部402か
らの指令により表示パネル群のLEDや液晶表示素子等
からなる表示素子部409を制御する。記録ヘッドコン
トロール部410は制御部402からの指令により記録
ヘッド411を制御する。また、記録ヘッド411の状
態を示す温度情報等を制御部402に伝える。
【0071】本発明に適用可能なインクジェット記録方
式としては、インク吐出を行わせるために利用されるエ
ネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電
気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーに
よりインクの状態変化を生起させる方式があり、かかる
方式によれば記録の高密度化高精彩化が達成できる。
【0072】その代表的な構成や原理について、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにしても適用可能であ
ることが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(イ
ンク)が保持されているシートや液路に対応して配置さ
れている電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸
騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆
動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネ
ルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を
生じさせて、結果的にこの行動信号に1対1で対応した
液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体
(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成す
る。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気
泡の成長収縮が行われるので、特に応答性の優れた液体
(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0073】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0074】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されるような吐出口、液路、電気熱変換体の組
み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭和59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても良い。
【0075】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体と電気的な接続や装置本体からのインクの供給が
可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、ある
いは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられ
たカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0076】さらに加えて、本発明のプリント装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として用いられるものの他、ワードプロセッサ、リ
ーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の記録手段の形態を採るもの等であ
ってもよい。
【0077】図11は本発明の記録装置をワードプロセ
ッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複
写装置としての機能を有する情報処理装置に適用した場
合の概略構成を示すブロック図である。
【0078】図中、1801は装置全体の制御を行なう
制御部で、マイクロプロセッサ等のCPUや各種I/O
ポートを備え、各部に制御信号やデータ信号等を出力し
たり、各部よりの制御信号やデータ信号を入力して制御
を行なっている。1802はディスプレイ部で、この表
示画面には各種メニューや文書情報およびイメージリー
ダ1807で読み取ったイメージデータ等が表示され
る。1803はディスプレイ部1802上に設けられた
透明な感圧式のタッチパネルで、指等によりその表面を
押圧することにより、ディスプレイ部1802上での項
目入力や座標位置入力等を行なうことができる。
【0079】1804はFM(Frequency M
odulation)音源部で、音楽エディタ等で作成
された音楽情報をメモリ部1810や外部記憶装置18
12にデジタルデータとして記憶しておき、それらメモ
リ等から読み出してFM変調を行なうものである。FM
音源部1804からの電気信号はスピーカ部1805に
より可聴音に変換される。プリンタ部1806はワード
プロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装
置、複写装置の出力端末、すなわち記録手段として、本
発明の記録装置が適用されたものである。
【0080】1807は原稿データを光電的に読取って
入力するイメージリーダ部で、原稿の搬送経路途中に設
けられており、ファクシミリ原稿や複写原稿の他各種原
稿の読取りを行なう。1808はイメージリーダ部18
07で読取った原稿データのファクシミリ送信や、送ら
れてきたファクシミリ信号を受信して復号するファクシ
ミリ(FAX)の送受信部であり、外部とのインターフ
ェース機能を有する。1809は通常の電話機能や留守
番電話機能等の各種電話機能を有する電話部である。
【0081】1810はシステムプログラムやマネージ
ャプログラムおよびその他のアプリケーションプログラ
ム等や文字フォントおよび辞書等を記憶するROMや、
外部記憶装置1812からロードされたアプリケーショ
ンプログラムや文書情報さらにはビデオRAM等を含む
メモリ部である。
【0082】1811は文書情報や各種コマンド等を入
力するキーボード部である。
【0083】1812は、フロッピィディスクやハード
ディスク等を記憶媒体とする外部記憶装置で、この外部
記憶装置1812には文書情報や音楽或は音声情報、ユ
ーザのアプリケーションプログラム等が格納される。
【0084】図12は図11に示す情報処理装置の模式
的外観図である。
【0085】図中、1901は液晶等を利用したフラッ
トパネルディスプレイで、各種メニューや図形情報およ
び文書情報等を表示する。このディスプレイ1901上
には図11に示したタッチパネル1803が設けられ、
その表面を指等で押圧することにより座標入力や項目指
定入力を行なうことができる。1902は装置が電話器
として機能するときに使用されるハンドセットである。
キーボード1903は本体と脱着可能にコードを介して
接続されており、各種文書情報や各種データ入力を行な
うことができる。また、このキーボード1903には各
種機能キー1904等が設けられている。1905は図
11に示した外部記憶装置1812へのフロッピーディ
スクの挿入口である。
【0086】1906はイメージリーダ部1807で読
取られる原稿を戴置する用紙戴置部で、読取られた原稿
は装置後部より排出される。またファクシミリ受信等に
おいては、インクジェットプリンタ1907によりプリ
ントされる。
【0087】なお、上記でディスプレイ部1802はC
RT(Cathode−ray tube)でもよい
が、強誘電性液晶を利用した液晶ディスプレイ等のフラ
ットパネルが好ましい。小型、薄型化に加え軽量化が図
れるからである。
【0088】上記情報処理装置をパーソナルコンピュー
タやワードプロセッサとして機能する場合、キーボード
部1811から入力された各種情報が制御部1801に
より所定のプログラムに従って処理され、プリンタ部1
806に画像として出力される。
【0089】ファクシミリ装置の受信機として機能する
場合、通信回線を介してFAX送受信部1808から入
力したファクシミリ情報が制御部1801により所定の
プログラムに従って受信処理され、プリンタ部1806
に受信画像として出力される。
【0090】また、複写装置として機能する場合、イメ
ージリーダ部1807によって原稿を読取り、読取られ
た原稿データが制御部1801を介してプリンタ部18
06に複写画像として出力される。なお、ファクシミリ
装置の受信機として機能する場合、イメージリーダ部1
807によって読取られた原稿データは、制御部180
1により所定のプログラムに従って送信処理された後、
FAX送受信部1808を介して通信回線に送信され
る。
【0091】なお、上述した情報処理装置は図13に示
すようにインクジェットプリンタを本体に内蔵した一体
型としてもよく、この場合は、よりポータブル性を高め
ることが可能となる。尚、同図において、図12と同一
機能を有する部分には、対応する符号を付す。
【0092】以上説明した多機能型情報処理装置に本発
明のプリント装置を適用することによって、高品位のプ
リント画像を高速かつ低騒音で得ることができるため、
上記情報処理装置の機能をさらに向上させることが可能
となる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、連
続データの有無により、印字方向を選択し、画像品位を
著しく劣化させることなく双方向印字が可能となるの
で、高品位な画像を高速に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における印字方向判定の流れを示す説明
図である。
【図2】実施例における画像データと印字方向の関係を
説明する図である。
【図3】実施例における、印字記録データの管理方法を
説明する図である。
【図4】実施例における記録動作時の処理手順を示す図
である。
【図5】本発明を適用可能な記録装置の斜視図である。
【図6】本発明に関わる記録ヘッドユニットの斜視図で
ある。
【図7】本発明を適用可能な記録装置のブロック図であ
る。
【図8】画像境界部での白もや現象を説明する図であ
る。
【図9】白もや現象の発生と印字方向の関係を説明する
図である。
【図10】従来の方法で双方向印字した場合の、画像デ
ータと印字方向の一例を説明する図である。
【図11】本発明の記録装置をワードプロセッサ、パー
ソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複写装置とし
ての機能を有する情報処理システムの記録手段として適
用した場合の概略構成を示すブロック図である。
【図12】図11に示す情報処理装置の模式的外観図で
ある。
【図13】本発明の記録装置を情報処理システムの記録
手段として適用した場合の一例を示す模式的外観図であ
る。
【符号の説明】
1 印字記録ヘッド 2 印字バッファメモリ 3 データ転送制御回路 101 キャリッジ 103 記録ヘッドユニット 402 制御部 403 メモリ部 410 ヘッドコントロール部 411 ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B41J 29/00 H

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクと、記録媒体に付与されるインク
    のプリント性を向上させるプリント性向上液とを、記録
    媒体上の同一領域に付与することで記録を行うに際し、
    記録媒体上の記録範囲を複数の領域に分け、各領域を、
    プリント性向上液を付与してからインクを付与する順序
    で記録を行う第1の工程と、インクを付与してからプリ
    ント性向上液を付与する順序で記録を行う第2の工程の
    いずれかにより記録を行うインクジェット記録方法であ
    って、 隣接する領域の境界に、両領域にかけて連続する画像が
    あるか否かを判断し、 これから記録しようとする領域とすでに記録を行った領
    域の境界に前記連続する画像がなく、かつ、これから記
    録しようとする領域とその次に記録を行う領域の境界に
    も前記連続する画像がないと判断したとき、前記これか
    ら記録しようとする領域を前記第2の工程により記録可
    能とすることを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】 前記プリント性向上液は、インク中の色
    剤を不溶化または凝集させる作用を有する物質を含む請
    求項1記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記プリント性向上液は、界面活性剤を
    含有する請求項1または2記載のインクジェット記録方
    法。
  4. 【請求項4】 インクおよびプリント性向上液の付与
    は、熱エネルギーを用いて記録ヘッドから吐出すること
    で行う請求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェ
    ット記録方法。
  5. 【請求項5】 インクと、記録媒体に付与されるインク
    のプリント性を向上させるプリント性向上液とを、記録
    ヘッドから吐出して記録媒体上の同一領域に付与するこ
    とで記録を行うに際し、記録媒体上の記録範囲を複数の
    領域に分け、各領域を、プリント性向上液を付与してか
    らインクを付与する順序で記録を行う第1の工程と、イ
    ンクを付与してからプリント性向上液を付与する順序で
    記録を行う第2の工程のいずれかにより記録を行うイン
    クジェット記録装置であって、 隣接する領域の境界に、両領域にかけて連続する画像が
    あるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段が、これから記録しようとする領域とすで
    に記録を行った領域の境界に前記連続する画像がなく、
    かつ、これから記録しようとする領域とその次に記録を
    行う領域の境界にも前記連続する画像がないと判断した
    とき、前記これから記録しようとする領域を前記第2の
    工程により記録可能とする記録制御手段とを備えること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記判断手段は、隣接する領域に記録さ
    れる画像のデータに基づき、前記判断を行う請求項5記
    載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記プリント性向上液は、インク中の色
    剤を不溶化または凝集させる作用を有する物質を含む請
    求項5または6記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記プリント性向上液は、界面活性剤を
    含有する請求項5ないし7のいずれかに記載のインクジ
    ェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、吐出に用いられる熱
    エネルギーを発生する熱エネルギー発生体を備える請求
    項5ないし8のいずれかに記載のインクジェット記録装
    置。
  10. 【請求項10】 ファクシミリ装置の記録手段として用
    いられる請求項5ないし9のいずれかに記載のインクジ
    ェット記録装置。
  11. 【請求項11】 複写機の記録手段として用いられる請
    求項5ないし9のいずれかに記載のインクジェット記録
    装置。
  12. 【請求項12】 ワードプロセッサの記録手段として用
    いられる請求項5ないし9のいずれかに記載のインクジ
    ェット記録装置。
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