JP2013067927A - 捺染装置及び捺染方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の被捺染材をセットトレイにその移動方向に並べてセットし、該複数の被捺染材に対して第1液を用いた第1の印捺仕様と第2液を用いた第2の印捺仕様の少なくとも二種以上の印捺仕様にて印捺を実行する場合において、印捺の稼働率を向上すること。
【解決手段】二種以上の各液体の残量を把握する液体残量把握部と、複数の被捺染材に対する印捺の実行動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、セットトレイに移動方向に並べてセットされた複数の被捺染材に対して、前記第1液を用いた第1の印捺仕様と第2液を用いた第2の印捺仕様の少なくとも二種以上の印捺仕様にて印捺を実行する指令を受けている場合において、該印捺の実行開始に先立って前記液体残量把握部によって把握された各液体の残量と前記各印捺仕様とに基づいて印捺可能な印捺仕様を特定し、該特定された印捺仕様についての印捺の実行を開始する制御モードを備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、布帛すなわち被捺染材に対してインクジェット方式等で捺染を行う捺染装置及び捺染方法に関する。
従来からTシャツ等の布帛の表面に対して、捺染ヘッドから各色のインクを吐出して所望の画像を印捺するインクジェット捺染装置が知られている(特許文献1)。
前記インクジェット捺染装置には、インク切れによる印捺不良を未然に防止するために各色のインクの残量を検知するインク残量検知センサが設けられている。そして、このうち一つのインク残量検知センサが当該色のインクの残量不足を検知したときには、当該印捺に使用するインクの色を考慮することなく以後の印捺をすべて停止する構造であった。
そして、前記インクの残量不足が検知された時には、インク残量が足りない旨をエラー表示することで、ユーザーに当該インク残量が少なくなったインクカートリッジの交換を促すようにしていた。
一方、前記インク切れ等のエラーに起因する印捺の停止状態を防止するために、インクジェット捺染装置の装置本体の幅方向に二組のセットトレイを配設し、これら2組のセットトレイにセットされた二枚の被捺染材に対して対応する印捺仕様に基づいて個別に印捺を実行する捺染ヘッド及びキャリッジを含む印捺実行部を独立して二組配設した大型のインクジェット捺染装置も提供されている(特許文献2)。
特開2005−103791号公報 特開2009−101592号公報
しかしながら、前記特許文献1、2に開示されているインクジェット捺染装置は、一部のインクに残量不足があった場合でもすべての印捺が停止され、当該残量不足のインクカートリッジを交換するまでは少なくとも当該印捺実行部による印捺は再開されない構造であった。
例えば、前記特許文献2に開示されているインクジェット捺染装置において、一方のセットトレイでは白地のTシャツをセットしてカラーインクを使用した画像印捺を直接行う印捺仕様が設定され、他方のセットトレイでは色物地のTシャツをセットして白インクを使用した下地印捺、続いて該下地の上にカラーインクを使用した画像印捺を実行する印捺仕様が設定されている場合、印捺の実行開始に際して白インクの残量不足が確認された場合には、白インクを使用しない前記一方のセットトレイでの印捺を含めたすべての印捺が停止されてしまうことになる。
従って、白インクが残量不足であっても印捺が可能な前記一方のセットトレイにセットされた白地のTシャツに対して印捺が実行されない分、印捺の稼働効率が低下する問題があった。
本発明の目的は、複数の被捺染材をセットトレイにその移動方向に並べてセットし、該複数の被捺染材に対して第1液を用いた第1の印捺仕様と第2液を用いた第2の印捺仕様の少なくとも二種以上の印捺仕様にて印捺を実行する場合において、印捺の稼働率を向上することにある。
前記課題を解決するために本発明の第1の態様に係る捺染装置は、少なくとも第1液と第2液の二種以上の液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドに対して相対的に移動し、複数の被捺染材を前記移動の方向に並べてセットし得るセットトレイと、前記二種以上の各液体の残量を把握する液体残量把握部と、前記複数の被捺染材に対する印捺の実行動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記セットトレイに前記移動方向に並べてセットされた複数の被捺染材に対して、前記第1液を用いた第1の印捺仕様と第2液を用いた第2の印捺仕様の少なくとも二種以上の印捺仕様にて印捺を実行する指令を受けている場合において、該印捺の実行開始に先立って前記液体残量把握部によって把握された各液体の残量と前記各印捺仕様とに基づいて印捺可能な印捺仕様を特定し、該特定された印捺仕様についての印捺の実行を開始する制御モードを備えていることを特徴とするものである。
ここで「被捺染材」とは、捺染の対象となる「布地」を意味し、綿、絹、羊毛等の天然繊維やナイロン等の化学繊維あるいはこれらを混ぜた複合繊維の織物、編物、不織布等が含まれ、ロール状に巻かれた長尺のものと、所定の長さにカットされたものの両方が含まれる。更に、縫製後のTシャツ等の衣類や縫製後のハンカチ、スカーフ、タオル、カーテン、シーツ、ベッドカバー等のファニチャーの類の他、縫製前の状態のパーツとして存在する裁断前後の布地等も含まれる。
また、本明細書で使用する「印捺仕様」とは、被捺染材の種類(地色等)と印捺に使用する液体の種類(インクの色等)の組合せを意味する。例えば、白地の被捺染材(例えばTシャツ)の表面に直接、カラーインクを印捺して画像を形成する仕様や、色物地の被捺染材の表面に白色インク等の下地用インクを印捺後、その下地層の上にカラーインクを印捺して画像を形成する仕様や、これらの表面に更に所定の処理液を印捺してオーバーコート層を形成する仕様等がこの「印捺仕様」に含まれる。
本態様によれば、複数の被捺染材をセットトレイにその移動方向に並べてセットし、該複数の被捺染材に対して第1液を用いた第1の印捺仕様と第2液を用いた第2の印捺仕様の少なくとも二種以上の印捺仕様にて印捺を実行する場合において、一部の液体の残量不足によって対応する印捺仕様の印捺が実行できなくても、他の印捺仕様の印捺が実行可能であれば、その印捺仕様の印捺を実行するので、印捺の稼働率を向上することができる。
また、本態様によれば、複数の被捺染材をセットトレイの移動方向に並べてセットし得るセットトレイを備えているので、該セットトレイを搬送部によって移動するだけの簡単な構造で印捺仕様の異なる複数の被捺染材に対して印捺を実行することが可能になる。
本発明の第2の態様に係る捺染装置は、前記第1の態様において、前記第1液はカラーの画像を形成可能なカラー印捺用インク、前記第2液は白インクであり、前記液体残量把握部の把握結果が白インクは残量不足で且つカラー印捺用インクは残量足りる状態である場合に、前記制御部は、白インクを使用する印捺仕様の印捺は実行せず、カラー印捺用インクを使用する印捺仕様だけ実行するように構成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、白インクが残量不足であっても、カラー印捺用インクを使用する印捺仕様の印捺は実行されるので、印捺の稼働率を向上することができる。
本発明の第3の態様に係る捺染装置は、前記第2の態様において、前記液体残量把握部の把握結果が白インクは残量足りる且つカラー印捺用インクは残量不足の状態であるときは、前記制御部は、いずれの印捺仕様の印捺も実行しないように構成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、白インクを用いた印捺仕様の印捺は、インクの残量だけから判断すれば実行可能であるが、敢えてその印捺を実行しないことに特徴がある。白インクで下地を形成する場合、白インクだけを吐出して形成することは可能であるが、ほとんどの場合カラーインクも僅かに吐出して混ぜることが行われる。それは白色の下地層であっても青みを帯びた白、黄みを帯びた白、赤みを帯びた白等として形成されることが一般的に行われており、それを考慮したものである。
本発明の第4の態様に係る捺染装置は、前記第1の態様から第3の態様のいずれか一つにおいて、更にオーバーコート液を第3液として用いる第3の印捺仕様を加えた三種の印捺仕様にて印捺を実行する指令を受けている場合において、前記液体残量把握部によって把握された前記オーバーコート液の残量によってオーバーコート液を使用する印捺の実行の可否が判断されるように構成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、被捺染材の表面に形成された印捺画像の保護のために該印捺画像の表面にオーバーコート層を被設することが行われる場合においても、オーバーコート液の残量によってオーバーコート液を使用する印捺の実行の可否が制御されるので、第1の態様と同様に印捺の稼働率を向上することができる。
本発明の第5の態様に係る捺染装置は、前記第1の態様から第4の態様の何れか一つの態様において、一つの印捺仕様で使用される液体が残量不足であるときに、該残量不足の液体の印捺対象の被捺染材と同種の被捺染材に対して、残量不足でない液体を用いた印捺仕様の印捺が次のジョブとして用意されている場合は、該ジョブを先行させて実行するように構成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、当該ジョブに基づく印捺仕様だけでなく、後続のジョブに基づいても印捺実行可能な印捺仕様が判断される。従って、印捺が可能な印捺仕様をより多く見い出すことが可能になるので、印捺の稼働効率の一層の向上が図られる。
本発明の第6の態様に係る捺染方法は、少なくとも第1液と第2液の二種以上の液体を吐出可能な液体吐出ヘッドに対して相対的に移動するセットトレイに、複数の被捺染材を前記移動の方向に並べてセットされた複数の被捺染材に対して、前記第1液を用いた第1の印捺仕様と第2液を用いた第2の印捺仕様の少なくとも二種以上の印捺仕様を設定する印捺仕様設定工程と、前記二種以上の各液体の残量を把握する液体残量把握工程と、前記各印捺仕様による印捺の実行開始に先立って前記液体残量把握工程で把握された各液体の残量と前記各印捺仕様とに基づいて印捺を可能な印捺仕様を特定し、該特定された印捺仕様についての印捺の実行を開始する印捺実行工程と、を備えていることを特徴とするものである。
本態様によれば、第1の態様と同様に、残量不足が把握された液体を使用しない印捺仕様に対しては印捺を実行することが可能になり、印捺の稼働効率の向上が図られる。
本発明の実施例1に係るインクジェット捺染装置の概略構成を示す斜視図。 同上(実施例1)インクジェット捺染装置の概略の構成を示す側断面図。 同上(実施例1)インクジェット捺染装置の概略の構成を示す平面図。 同上(実施例1)インクジェット捺染装置の液体吐出ヘッドの配設態様を示す正面図。 同上(実施例1)インクジェット捺染装置に適用できる異なる印捺仕様を示す縦断正面図(A)(B)。 同上(実施例1)インクジェット捺染装置を使用して被捺染材に印捺する場合の動作の流れの一例を示すフローチャート。 同上(実施例1)インクジェット捺染装置を使用して被捺染材に印捺する場合の動作の流れの他の例を示すフローチャート。 同上(実施例1)に係るインクジェット捺染装置の印捺動作の有効性を図表化して示す説明図。 本発明の実施例2に係るインクジェット捺染装置に適用できる異なる印捺仕様を示す縦断正面図(A)(B)。 同上(実施例2)インクジェット捺染装置を使用して被捺染材に印捺する場合の動作の流れの一例を示すフローチャート。表化して示す説明図。 本発明の実施例3に係るインクジェット捺染装置を使用して被捺染材に印捺する場合の動作の流れの一例を示すフローチャート。
以下、図1から図8に示す実施例1と、図9から図10に示す実施例2と、図11に示す実施例3に基づいて、本発明に係る捺染装置の一例であるインクジェット捺染装置1の構成と、該インクジェット捺染装置1を使用することによって実行される本発明の捺染方法の一例であるインクジェット捺染方法について説明する。
尚、以下の説明では被捺染材(以下、「布帛」ともいう)Tとして、胴部と袖部が筒状に縫製されたTシャツを例にとり、該Tシャツに印捺画像Gを形成する表側の面を第一の面9、該第一の面9と反対側の裏側の面を第二の面11として説明する。
[実施例1](図1から図8参照)
本発明の実施例1に係るインクジェット捺染装置1Aは、少なくとも第1液(カラーインク)と第2液(白インク)の二種以上の液体51を吐出可能な液体吐出ヘッド13と、前記液体吐出ヘッド13に対して移動し、複数の被捺染材T1,T2を前記移動の方向に並べてセットし得るセットトレイ3と、前記二種以上の各液体(カラーインクと白インク)の残量を個別に把握する液体残量把握部5と、前記複数の被捺染材T1,T2に対する印捺の実行動作を制御する制御部7と、を備えている。
そして、前記制御部7は、前記セットトレイ3に前記移動方向に並べてセットされた複数の被捺染材T1,T2に対して、前記第1液(カラーインク)を用いた第1の印捺仕様と第2液(白インク)を用いた第2の印捺仕様の二種の印捺仕様にて印捺を実行する指令を受けている場合において、該印捺の実行開始に先立って前記液体残量把握部5によって把握された各液体(カラーインクと白インク)の残量と前記各印捺仕様とに基づいて印捺可能な印捺仕様を特定し、該特定された印捺仕様についての印捺の実行を開始する制御モードを備えている。
ここで、前記異なる複数の液体51は、画像形成用に主に使用されるC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)によって構成されるプロセスカラーや各種インキ会社から提供されているスポットカラー(特色)を含むカラーインク51C、51M、51Y、51Kと、下地形成用に主に使用される白インク51Wである。尚、下形成用として他に、銀、金、銅等を含む下地インクが挙げられる。
即ち本実施例では、前記第1液はカラーの画像を形成可能なカラー印捺用インク(カラーインク51C、51M、51Y、51K)、前記第2液は白インク5Wであり、前記液体残量把握部5の把握結果が白インク5Wは残量不足で且つカラー印捺用インク(カラーインク51C、51M、51Y、51K)は残量足りる状態であるときに、前記制御部7は、白インク5Wを使用する印捺仕様の印捺は実行せず、カラー印捺用インク(カラーインク51C、51M、51Y、51K)を使用する印捺仕様だけ実行するように構成されている。
そして、実施例1に係るインクジェット捺染装置1Aにあっては、前記セットトレイ3が、第1被捺染材T1と第2被捺染材T2を個別にセットし得る2つの個別のセットトレイ4A、4Bを前記被捺染材T1、T2の搬送方向Aに並べて配設することによって構成されている。尚、セットトレイ3は単一体として構成されていても勿論よい。
また、前記個別のセットトレイ4A、4Bは、一例として矩形平板状の部材でその上面の中央には、被捺染材Tの第二の面11に直接当接して支持するセット面23が広い範囲に亘って形成されている。また、該セットトレイ4A、4Bの周囲には枠体25がそれぞれ嵌められている。該枠体25は、前記嵌め込んだ状態で被捺染材T1、T2の被印捺部が形成される第一の面9に皺を発生させることなくセットできるようにすると共に、捺染中ないし搬送中の被捺染材T1、T2の位置ずれを抑制する保持力を付与する。
また、前記液体51は、第1液としてC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のプロセスカラーによって構成されるカラーインク51C、51M、51Y、51Kが採用されており、第2液として一例として白インク51Wによって構成される下地インクが採用されている。
また、前記液体吐出ヘッド13としては、前記2種類の液体51に対応する第1液体吐出ヘッド13Cと第2液体吐出ヘッド13Wの2つが備えられている。そして、このうち第1液体吐出ヘッド13Cからは前述した画像形成用のカラーインク51C、51M、51Y、51Kが吐出され、一方、第2液体吐出ヘッド13Wからは前述した下地形成用の白インク51Wが吐出されるように構成されている。
また、前記二種類の液体吐出ヘッド13C、13Wは、被捺染材Tの搬送方向Aと交差する装置本体2の幅方向を走査方向Bとして往復移動するキャリッジ21に対して、図4に示すように該走査方向Bに並ぶように配設されている。尚、二種類の液体吐出ヘッド13C、13Wは、単一のキャリッジ21に搭載されていなくてもよく、別個のキャリッジにそれぞれ搭載されていてもよい。
前記二種類の液体吐出ヘッド13C、13Wには、一例として装置本体2の向って左側に位置するインクカートリッジ41からチューブ等を介して前述したカラーインク51C、51M、51Y、51Kと白インク51Wが供給されている。
また、前記二枚の個別のセットトレイ4A、4Bは、最初に印捺が実行される第1セットトレイ4Aと、次に印捺が実行される第2セットトレイ4Bとによって構成されており、適宜の取付け機構27を介して図2に示すように搬送部17に対して着脱可能な状態で取り付けられている。
搬送部17は、インクジェット捺染装置1Aの装置本体2の手前側から奥部側にかけて搬送方向Aに沿って延びる支持ベース29と、該支持ベース29の上方の一例として左右方向の中央部において、搬送方向Aに沿って往復移動可能に設けられているスライダーと所定高さの支柱とを有する支持台31と、該支持台31を駆動する一例としてタイミングベルト43を使用した駆動機構と、を備えることによって構成されている。
そして、前記二枚の個別のセットトレイ4A、4Bは、前記搬送部17によって、被捺染材T1、T2をセットする手前側に設けられているセット位置Sと、捺染実行領域15を挟んだ奥部側に設けられている捺染開始位置K1との間で往復移動できるように構成されている。
また、本実施例では、図5に示す二種類の印捺仕様が適用でき、このうち、図5(A)に示す印捺仕様は、被捺染材Tが白地等の場合に多く採られる仕様で、被捺染材Tの第一の面9に直接、カラーインク51C、51M、51Y、51Kを吐出してカラー層Mを形成した単層構造の印捺仕様である。
一方、図5(B)に示す印捺仕様は、被捺染材Tが色物地等の場合に多く採られる仕様で、被捺染材Tの第一の面9に最初に下地インク51Wを吐出して下地層Uを形成し、該下地層Uの表面に更にカラーインク51C、51M、51Y、51Kを吐出してカラー層Mを形成した二層構造の印捺仕様である。
尚、前記液体残量把握部5の液体残量の把握の仕方は、特定のものに限定されない。例えば、インク吐出ヘッドの吐出回数をカウントすることで各インクの残量を演算して求めてもよいし、センサーをインクカートリッジに設けて直接検出して把握するようにしてもよい。
次に、このようにして構成される本実施例に係るインクジェット捺染装置1Aを使用することによって実行される本発明の一実施例に係るインクジェット捺染方法について説明する。
本実施例のインクジェット捺染方法は、第1液(カラーインク51C、51M、51Y、51K)と第2液(白インク51W)の二種の液体51を吐出可能な液体吐出ヘッド13C,13Wに対して移動するセットトレイ4A,4Bに、第1被捺染材T1と第2被捺染材T2を前記移動の方向Aに並べてセットされた二枚の被捺染材T1,T2に対して、前記第1液(カラーインク51C、51M、51Y、51K)を用いた第1の印捺仕様と第2液(白インク51W)を用いた第2の印捺仕様の二種の印捺仕様を設定する印捺仕様設定工程と、前記二種の各液体(カラーインク51C、51M、51Y、51K、白インク51W)の残量を個別に把握する液体残量把握工程と、前記各印捺仕様による印捺の実行開始に先立って前記液体残量把握工程で把握された各液体(カラーインク51C、51M、51Y、51K、白インク51W)の残量と前記各印捺仕様とに基づいて印捺を可能な印捺仕様を特定し、該特定された印捺仕様についての印捺の実行を開始する印捺実行工程とを備えている。
また、本実施例では、前記印捺仕様設定工程で設定した印捺仕様が前述したように被捺染材Tの第一の面9である表面に直接、画像形成用のカラーインク51C、51M、51Y、51Kを吐出する図5(A)に示す第1印捺仕様と、被捺染材Tの第一の面9である表面に下地形成用の白インク51Wを吐出してから前記カラーインク51C、51M、51Y、51Kを吐出する図5(B)に示す第2印捺仕様との二種類がある。
そして、前記液体残量把握工程で把握した液体残量情報39が白インク51Wの残量不足を知らせる情報である場合に、前記印捺実行工程において、前記第2印捺仕様に基づく印捺を停止して前記第1印捺仕様に基づく印捺のみを実行するように構成されている。
次に、図6に示すフローチャートに基づいて第1セットトレイ4Aにセットされている第1被捺染材T1と第2セットトレイ4Bにセットされている第2被捺染材T2の印捺の実行の開始から終了に至る制御部7における動作の流れについて説明する。
第1セットトレイ4Aに第1被捺染材T1をセットし、第2セットトレイ4Bに第2被捺染材T2をセットして印捺の実行指令を出す。
ここでは、印捺実行指令によって、第1被捺染材T1に対して図5(A)の印捺仕様が設定され、第2被捺染材T2に対して図5(B)の印捺仕様の下地印捺段階が設定されたとして以下説明する。
先ず、第1セットトレイ4Aが第1捺染開始位置K1に移動する。そして印捺の実行開始に先立って図6のフローチャートに示す制御が実行される。
先ずステップS1で、カラー印捺用インク(カラーインク51C、51M、51Y、51K)の残量が十分あるかどうかの判断が行われる。これは、カラーインク用の各インクカートリッジ41に設けられている液体残量把握部5で把握されたカラーインク51C、51M、51Y、51Kの残量と前記印捺仕様とに基づいて判断される。液体残量把握部5はインクの吐出回数をカウントしてインク残量を演算して求める構成である。
ステップS1ですべてのカラーインク51C、51M、51Y、51Kの残量が十分あると判断された場合には、ステップS2に移行して白インク51Wの残量が十分あるかどうかの判断が行われる。この判断も白インク51Wのインクカートリッジ41に設けられている液体残量把握部5で把握された白インク51Wの残量と前記印捺仕様とに基づいて判断される。
ステップS2で白インク51Wの残量が充分であると判断された場合は、ステップS3に移行して前記二つの印捺仕様の印捺が実行される。
一方、ステップS2で白インク51Wの残量が不足と判断された場合は、ステップS4に移行して白インクを使う印捺仕様の印捺は実行せず、カラーインク51C、51M、51Y、51Kを使う印捺仕様の印捺だけが実行される。これにより、白インクを使う印捺は実行されないが、カラーインクを使う印捺は実行されるので、その分、印捺の稼働効率の向上が図られる。続いてステップS5に移行して、白インク切れの状態であることをランプ表示やディスプレイでの文字表示等でユーザーに知らせインクカートリッジ41の交換を促す。
ステップS1で、カラー印捺用インクが不足であると判断された場合は、ステップS6に移行する。ステップS6では、白インク51Wの残量状態にかかわらずにいずれの印捺も実行しない制御が行われる。これは、以下の考え方に因る。
白インク51Wで下地を形成する場合、白インク51Wだけを吐出して形成することは可能であるが、ほとんどの場合カラーインクも僅かに吐出して混ぜることが行われる。それは白色の下地層であっても青みを帯びた白、黄みを帯びた白、赤みを帯びた白等として形成されることが一般的に行われており、それを考慮したものである。
続いてステップS7に移行して、カラーインク切れの状態であることをランプ表示やディスプレイでの文字表示等でユーザーに知らせインクカートリッジ41の交換を促す。
次に、図7に示すフローチャートに基づいて第1セットトレイ4Aにセットされている第1被捺染材T1と第2セットトレイ4Bにセットされている第2被捺染材T2の印捺の実行の開始から終了に至る制御部7における動作の流れの他の例について説明する。
図7のステップS11〜ステップS15の工程は、図6のステップS1〜ステップS5の工程と同じであるので、その説明は省略する。
ステップS11でカラー印捺用インクが不足であると判断された場合は、ステップS16に移行する。ステップS16では、白インク51Wの残量が十分あるかどうかの判断が行われる。ステップS16で白インク51Wの残量が充分であると判断された場合は、ステップS17に移行して、カラー印捺用インクを使う印捺の実行はしないで、白インク51Wを使う印捺だけを実行する。この制御は白の下地形成を白インクだけで行う場合に採用される。
これにより、カラーインクを使う印捺は実行されないが、白インクを使う印捺は実行されるので、その分、印捺の稼働効率の向上が図られる。続いてステップS18に移行して、カラーインク切れの状態であることをランプ表示やディスプレイでの文字表示等でユーザーに知らせインクカートリッジ41の交換を促す。
ステップS16で、白インク51Wの残量が十分でないと判断された場合には、ステップS19に移行し、いずれの印捺も実行しない制御が行われる。
次に、本実施例に係るインクジェット捺染装置1Aの印捺動作の有効性を図8に基づいて説明する。
図8中の(A)は第1被捺染材T1が白インク51Wを使用する第2印捺仕様で、第2被捺染材T2が下地インク51Wを使用しない第1印捺仕様でそれぞれ印捺する場合を示している。図8中の(B)は第1被捺染材T1が第1印捺仕様で、第2被捺染材T2が第2印捺仕様でそれぞれ印捺する場合を示している。
また、図8中の(C)は第1被捺染材T1と第2被捺染材T2が共に第2印捺仕様で印捺する場合、図8中の(D)は第1被捺染材T1と第2被捺染材T2が共に第1印捺仕様で印捺する場合をそれぞれ示している。
そして、白インク51Wの残量不足が発生した場合の効果として、図8中の(A)(B)(D)で「有効」であり、印捺の稼働効率の向上が図られている。
以上、説明した本実施例に係るインクジェット捺染装置1Aによれば、印捺仕様の異なる複数の被捺染材Tに対して印捺を行う場合に、一部の液体に残量不足が発生した場合でも、当該印捺データに残量不足が発生した液体が含まれていない場合には、当該印捺データのジョブを完了させて印捺を実行することができる。
[実施例2](図9から図10参照)
実施例2に係るインクジェット捺染装置は、実施例1のインクジェット捺染装置にオーバーコート液の吐出を可能する構成を加えたものである。即ち、前記実施例1で述べた第1液体吐出ヘッド13Cと第2液体吐出ヘッド13Wに加えて、第3液であるオーバーコート液を吐出する第3液体吐出ヘッド(図示せず)を加えた3つが備えられている。
そして、本実施例では、オーバーコート液を第3液として用いる第3の印捺仕様を加えた三種の印捺仕様にて印捺を実行する指令を受けている場合において、前記液体残量把握部によって把握された前記オーバーコート液の残量によってオーバーコート液を使用する印捺の実行の可否が判断されるように構成されている。
本実施例では、図9に示す二種類の印捺仕様が適用でき、このうち、図9(A)に示す印捺仕様は、被捺染材Tが白地等の場合に多く採られる仕様で、被捺染材Tの第一の面9に直接、カラーインク51C、51M、51Y、51Kを吐出してカラー層Mを形成した後、その表面にオーバーコート液を吐出してオーバーコート層Oを形成した二層構造の印捺仕様である。
一方、図9(B)に示す印捺仕様は、被捺染材Tが色物地等の場合に多く採られる仕様で、被捺染材Tの第一の面9に一層目として下地インク51Wを吐出して下地層Uを形成し、二層目として前記下地層Uの表面にカラーインク51C、51M、51Y、51Kを吐出してカラー層Mを形成し、更に三層目として前記カラー層Mの表面にオーバーコート液を吐出してオーバーコート層Oを形成した三層構造の印捺仕様である。
次に、図10に示すフローチャートに基づいて第1セットトレイ4Aにセットされている第1被捺染材T1と第2セットトレイ4Bにセットされている第2被捺染材T2の印捺の実行の開始から終了に至る制御部7における動作の流れについて説明する。
第1セットトレイ4Aに第1被捺染材T1をセットし、第2セットトレイ4Bに第2被捺染材T2をセットして印捺の実行指令を出す。
ここでは、印捺実行指令によって、第1被捺染材T1に対して図9(A)の印捺仕様のオーバーコート層Oの印捺段階が設定され、第2被捺染材T2に対して図9(B)の印捺仕様のカラー層Mの印捺段階が設定されたとして以下説明する。
先ず、第1セットトレイ4Aが第1捺染開始位置K1に移動する。そして印捺の実行開始に先立って図10のフローチャートに示す制御が実行される。
先ずステップS21で、カラー印捺用インク(カラーインク51C、51M、51Y、51K)の残量が十分あるかどうかの判断が行われる。これは、カラーインク用の各インクカートリッジ41に設けられている液体残量把握部5で把握されたカラーインク51C、51M、51Y、51Kの残量と前記印捺仕様とに基づいて判断される。
ステップS21ですべてのカラーインク51C、51M、51Y、51Kの残量が十分あると判断された場合には、ステップS22に移行してオーバーコート液の残量が十分あるかどうかの判断が行われる。この判断もオーバーコート液のインクカートリッジ41に設けられている液体残量把握部5で把握されたオーバーコート液の残量と前記印捺仕様とに基づいて判断される。
ステップS22でオーバーコート液の残量が充分であると判断された場合は、ステップS23に移行して前記二つの印捺仕様(図9(A)のオーバーコート層Oの印捺、図9(B)のカラー層Mの印捺)の印捺が実行される。
一方、ステップS22でオーバーコート液の残量が不足と判断された場合は、ステップS24に移行してオーバーコート液を使う印捺仕様の印捺は実行せず、カラーインク51C、51M、51Y、51Kを使う印捺仕様の印捺だけが実行される。これにより、オーバーコート液を使う印捺は実行されないが、カラーインクを使う印捺は実行されるので、その分、印捺の稼働効率の向上が図られる。続いてステップS29に移行して、オーバーコート液切れの状態であることをランプ表示やディスプレイでの文字表示等でユーザーに知らせインクカートリッジ41の交換を促す。
ステップS21で、カラー印捺用インクが不足であると判断された場合は、ステップS25に移行する。ステップS25では、オーバーコート液の残量が十分あるかどうかの判断が行われる。ステップS25でオーバーコート液の残量が充分であると判断された場合は、ステップS26に移行して、カラー印捺用インクを使う印捺の実行はしないで、オーバーコート液を使う印捺だけを実行する。
これにより、カラーインクを使う印捺は実行されないが、オーバーコート液を使う印捺は実行されるので、その分、印捺の稼働効率の向上が図られる。続いてステップS27に移行して、カラーインク切れの状態であることをランプ表示やディスプレイでの文字表示等でユーザーに知らせインクカートリッジ41の交換を促す。
ステップS25で、オーバーコート液の残量が十分でないと判断された場合には、ステップS19に移行し、いずれの印捺も実行しない制御が行われる。
実施例2の上記説明では、セットトレイ3に二枚の被捺染材をセットした場合を説明したが、三枚以上セットしても同様に実施することができる、例えば、印捺実行指令によって、第1被捺染材T1に対して図9(A)の印捺仕様のオーバーコート層Oの印捺段階が設定され、第2被捺染材T2に対して図9(B)の印捺仕様のカラー層Mの印捺段階が設定され、第3被捺染材に対して図9(B)の印捺仕様の白インク層Uの印捺段階が設定されたが挙げられる。その詳しい説明は省略する。
[実施例3](図11参照)
実施例2に係るインクジェット捺染装置は、制御部7の実行する制御が実施例1と異なる部分があるものである。即ち、制御部7は、一つの印捺仕様で使用される液体(例えば白インク51W)が残量不足であるときに、該残量不足の液体(白インク51W)の印捺対象の被捺染材と同種の被捺染材に対して、残量不足でない液体(カラーインク51C、51M、51Y、51K)を用いた印捺仕様の印捺が次のジョブとして用意されている場合は、該ジョブを先行させて実行するように構成されている。
これを図11に基づいて説明する。
ここでは、印捺実行指令によって、第1被捺染材T1に対して図5(A)の印捺仕様が設定され、第2被捺染材T2に対して図5(B)の印捺仕様の下地印捺段階が設定されたとして以下説明する。
先ず、第1セットトレイ4Aが第1捺染開始位置K1に移動する。そして印捺の実行開始に先立って図11のフローチャートに示す制御が実行される。
先ずステップS71で、カラー印捺用インク(カラーインク51C、51M、51Y、51K)の残量が十分あるかどうかの判断が行われる。
ステップS71ですべてのカラーインク51C、51M、51Y、51Kの残量が十分あると判断された場合には、ステップS72に移行して白インク51Wの残量が十分あるかどうかの判断が行われる。この判断も白インク51Wのインクカートリッジ41に設けられている液体残量把握部5で把握された白インク51Wの残量と前記印捺仕様とに基づいて判断される。
ステップS72で白インク51Wの残量が充分であると判断された場合は、ステップS73に移行して前記二つの印捺仕様の印捺が実行される。
一方、ステップS72で白インク51Wの残量が不足と判断された場合は、ステップS74に移行して前記「次のジョブ」があるか否かを判断する。次のジョブがある場合、ステップS75に移行し、白インクを使う印捺は実行しないで、代わりに次のジョブを先行させて実行する。更にカラーインクを使う印捺を実行する。そして、ステップS76に進んで、白インク切れの状態であることをランプ表示やディスプレイでの文字表示等でユーザーに知らせインクカートリッジ41の交換を促す。
ステップ74で次のジョブが無いと判断された場合は、ステップS77に進む。このステップS77と続くステップS78は図6のステップS4と続くステップS5の内容と同じであるので、その説明は省略する。更にステップS71でカラーインクが不足と判断されたときのステップS79及びステップS80の内容も図6のステップS6と続くステップS7の内容と同じであるので、その説明は省略する。
本実施例によれば、当該ジョブに基づく印捺仕様だけでなく、後続のジョブに基づいても印捺実行可能な印捺仕様が判断される。従って、印捺が可能な印捺仕様をより多く見い出すことが可能になるので、印捺の稼働効率の一層の向上が図られる。
[他の実施例]
本発明に係るインクジェット捺染装置1及びインクジェット捺染方法は、以上述べたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
前記カラーインク51C、51M、51Y、51K中の一部に残量不足があった場合に、当該残量不足のカラーインク51C、51M、51Y、51Kを使用しない残りのカラーインク51C、51M、51Y、51Kによる印捺仕様があれば、その印捺仕様による印捺を先に実行させることも可能である。
また、下地インク51Wとしてカラーインク51C、51M、51Y、51Kを使用することも可能であり、その場合には、色の濃度を下げるか薄い色のスポットカラー等を使用するようにする。
更に、セットトレイ3にセットする被捺染材Tの数は、前記実施例1、2に示す2つに限らず、3つ以上とすることも可能であるし、キャリッジ21を有しないラインヘッドタイプの液体吐出ヘッド13を採用することも可能である。
1 インクジェット捺染装置 、2 装置本体、3 セットトレイ、
4A,4B 個別のセットトレイ、5 液種残量把握部、7 制御部、
9 第一の面、 11 第二の面、13 液体吐出ヘッド、15 捺染実行領域、
17 搬送部、 21 キャリッジ、23 セット面、25 枠体、26 枠体、
27 取付け機構、29 支持ベース、31 支持台、35 設定情報、
37 印捺仕様情報、39 液種残量検知情報、41 インクカートリッジ、
42 処理液カートリッジ、43 タイミングベルト、51 液種、
T 被捺染材(布帛)、G 印捺画像、U 下地層、M カラー層、
O オーバーコート層、A 搬送方向、B 走査方向、S セット位置、
K 捺染開始位置

Claims (6)

  1. 少なくとも第1液と第2液の二種以上の液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドに対して相対的に移動し、複数の被捺染材を前記移動の方向に並べてセットし得るセットトレイと、
    前記二種以上の各液体の残量を把握する液体残量把握部と、
    前記複数の被捺染材に対する印捺の実行動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記セットトレイに前記移動方向に並べてセットされた複数の被捺染材に対して、前記第1液を用いた第1の印捺仕様と第2液を用いた第2の印捺仕様の少なくとも二種以上の印捺仕様にて印捺を実行する指令を受けている場合において、該印捺の実行開始に先立って前記液体残量把握部によって把握された各液体の残量と前記各印捺仕様とに基づいて印捺可能な印捺仕様を特定し、該特定された印捺仕様についての印捺の実行を開始する制御モードを備えていることを特徴とする捺染装置。
  2. 請求項1に記載された捺染装置において、
    前記第1液はカラーの画像を形成可能なカラー印捺用インク、前記第2液は白インクであり、前記液体残量把握部の把握結果が白インクは残量不足で且つカラー印捺用インクは残量足りる状態である場合に、前記制御部は、白インクを使用する印捺仕様の印捺は実行せず、カラー印捺用インクを使用する印捺仕様だけ実行することを特徴とする捺染装置。
  3. 請求項2に記載された捺染装置において、
    前記液体残量把握部の把握結果が白インクは残量足りる且つカラー印捺用インクは残量不足の状態であるときは、前記制御部は、いずれの印捺仕様の印捺も実行しないことを特徴とする捺染装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載された捺染装置において、
    更にオーバーコート液を第3液として用いる第3の印捺仕様を加えた三種の印捺仕様にて印捺を実行する指令を受けている場合において、前記液体残量把握部によって把握された前記オーバーコート液の残量によってオーバーコート液を使用する印捺の実行の可否を判断することを特徴とする捺染装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載された捺染装置において、
    一つの印捺仕様で使用される液体が残量不足であるときに、該残量不足の液体の印捺対象の被捺染材と同種の被捺染材に対して、残量不足でない液体を用いた印捺仕様の印捺が次のジョブとして用意されている場合は、該ジョブを先行させて実行することを特徴とする捺染装置。
  6. 少なくとも第1液と第2液の二種以上の液体を吐出可能な液体吐出ヘッドに対して相対的に移動するセットトレイに、複数の被捺染材を前記移動の方向に並べてセットされた複数の被捺染材に対して、前記第1液を用いた第1の印捺仕様と第2液を用いた第2の印捺仕様の少なくとも二種以上の印捺仕様を設定する印捺仕様設定工程と、
    前記二種以上の各液体の残量を把握する液体残量把握工程と、
    前記各印捺仕様による印捺の実行開始に先立って前記液体残量把握工程で把握された各液体の残量と前記各印捺仕様とに基づいて印捺を可能な印捺仕様を特定し、該特定された印捺仕様についての印捺の実行を開始する印捺実行工程と、を備えていることを特徴とする捺染方法。
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