JP2005027869A - エプロン式コンベアフライヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】油槽の油量を減らせるエプロン式コンベアフライヤを提供する。
【解決手段】エプロン式コンベアフライヤの油槽20には、油槽内で、上段部と下段部とに渡って食材を押しながら搬送するエプロン式コンベア30と、エプロン式コンベア30の上段部と下段部との間を分けるように配置された食材摺動板90を備える。コンベア上段部では、エプロン式コンベア30のエプロン板50はコンベアチェーン60から下方に吊り下げられ、走行方向後方には回動しないようにロックされ、コンベア下段部では、走行方向に倒れる。エプロン板50は、食材摺動板90の食材投入側の端に設けられた食材落下防止壁93を回動しながら乗り越えて走行する。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、てんぷらのチェーン店等において、様々な食材をコンベアで搬送しながら揚げるエプロン式コンベアフライヤに関する。特には、油の量を少なくできるように改良を加えたエプロン式コンベアフライヤに関する。
【0002】
【従来技術】
てんぷらのチェーン店等においては、様々な食材(海老、ししとう、さつまいも等)を搬送しながら揚げるエプロン式コンベアフライヤが使用されている。このフライヤは、油槽中を循環するエプロン式コンベアを備え、食材はコンベアで搬送されながら揚げられる。この際、コンベア上で食材毎に投入位置を変えて食材の搬送時間を変えることにより、各食材に適した揚げ時間で揚げている。例えば、長い揚げ時間が必要な食材の場合は、コンベアの入口付近で食材を投入し、短くてよいものは、コンベアの出口付近で投入する。この方法を用いると、高度な調理技術は特に必要でなく、例えばアルバイトなどの人でも、いろいろな食材を適した時間で揚げることができる。
【0003】
図11は、従来のエプロン式コンベアフライヤの主要部の構造の一例を模式的に示す側面図である。
このエプロン式コンベアフライヤ200は、主に、本体に設けられた油槽220と、同油槽220に取り外し可能に設置されるエプロン式コンベア230と、加熱手段(図示されず)とから構成される。
【0004】
油槽220は、平らな長い箱状の貯油部221を備える。この貯油部221に食材が投入される。加熱手段は、貯油部221の入口側寄りの部分の下方に配置されている。加熱手段としては、電気ヒータや電磁加熱、ガスバーナを使用でき、油槽内の油を適度な温度に加熱している。
貯油部221の出口側(図の左端)には、底板が斜め上方に傾斜する傾斜部223が設けられている。この傾斜部223で食材が引き上げられる。
貯油部221の入口側(図の右端)には、貯油部221より深さが深い滓溜め部225が設けられている。滓溜め部225には、天かす等が集められる。
【0005】
油槽220内には、上段部と下段部とを、無期限軌道状で循環走行するエプロン式コンベア230が備えられている。同コンベアは、この例では、図の反時計方向に循環走行する。
エプロン式コンベア230は、油槽の幅方向両側に配置されたコンベアチェーン260と、このコンベアチェーン260に所定の間隔で固定された複数のエプロン板250を有する。エプロン板250は、コンベアチェーン260の軌道に対して内方向にほぼ直角となるように固定されている。そして、同板250は、コンベアチェーン260の循環軌道の内側の部分を、同じ姿勢で移動する。
油槽220には、コンベアチェーン230の上段軌道の高さまで油が溜められている。
【0006】
エプロン式コンベア230の上段部と下段部の間には、食材摺動板(中板)290が配置されている。コンベアチェーン260の上段軌道と食材摺動板290上面間の間隔は、エプロン板250の高さとほぼ等しい。また、同チェーン260の下段軌道と食材摺動板290下面間の間隔は、エプロン板250の高さよりやや広い。
【0007】
油槽220の貯油部221に投入された食材は、食材摺動板290上をエプロン板250によって走行方向(左方向)に押されて搬送されながら揚げられる。エプロン板250はコンベアチェーン260に固定されているため、油の抵抗や食材の抵抗によって走行方向後方に倒れることなく、食材を油中で搬送する。所定時間揚げられた食材は、傾斜部223で引き上げられた後、取り出される。
エプロン板250は、食材を傾斜部223から押し出した後、下段軌道を走行方向(右方向)に走行して、貯油部221の入口に戻る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
油槽220にコンベアチェーン260の上段軌道の高さまで油を充填するには、ほぼ23〜25リットルの量の油が必要になる。このフライヤにおいて、実際に食材を揚げている部分は、食材摺動板290の上方で食材がエプロン板250で押されて搬送されている部分である。しかし、上述のように、エプロン板250はコンベアチェーン260に固定されて、同チェーンの循環軌道に沿って移動するため、エプロン板250の戻りの部分である食材摺動板290の下方の部分もエプロン板250の高さの空間が必要になる。このため、油槽220は、実質的に必要な油の量よりはるかに大量の油を要している。
【0009】
また、このようなフライヤ200では、図11から分かるように、コンベアチェーン260の循環軌道の内側の空間をエプロン板250が通過する。エプロン板250はコンベアチェーン260にほぼ直立した状態で移動するため、エプロン板250が通過する空間は、障壁等のないスペースにしておく必要がある。このため、例えば、食材摺動板290の入口(図の右端)に、同板上から滓溜め部225へ食材が落下することを防ぐための壁を設けることができない。したがって、貯留部221の入口(図の右端)付近で食材を投入する際は、エプロン板250が滓溜め部225から食材摺動板290に乗るタイミングを見計らって、エプロン板225の走行方向前方に食材を投入する必要がある。
【0010】
ところで、油槽中の油は、所定時間使用後に廃棄されて、新しい油に交換される。通常、このようなフライヤには、18リットル単位で缶に入れられて売買される業務用の油を使用する。そこで、油の交換を18リットル単位で行えれば、油の充填作業や廃棄作業が簡便になる。例えば、油を廃棄する際は18リットルの缶を1缶使用すればよい。
【0011】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、油槽の油量を減らせるエプロン式コンベアフライヤを提供することを目的とする。あるいは、食材の滓溜め部への落下を防止する食材落下防止壁を備えたエプロン式コンベアフライヤを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するため、本発明のエプロン式コンベアフライヤは、 食材を揚げる油を溜める油槽と、 該油槽内の油を加熱する手段と、 前記油槽内で、上段部と下段部とに渡って無限軌道状に循環走行し前記食材を押しながら搬送するエプロン式コンベアと、 該エプロン式コンベアの上段部と下段部との間を分けるように配置された、前記食材が上面を摺動する食材摺動板と、を具備するエプロン式コンベアフライヤであって、 前記エプロン式コンベアが、 前記食材を押す、前記コンベアの走行方向にある間隔で配置されたエプロン板と、 該エプロン板を回動可能に支持するとともに循環走行するコンベアチェーンと、を有し、 該コンベアチェーンが、 前記コンベア上段部では、前記エプロン板を下方に吊り下げるとともに、走行方向後方には該エプロン板が回動しないようにロックするように構成されており、 前記コンベア下段部では、前記エプロン板が走行方向に倒れるように構成されていることを特徴とする。
【0013】
コンベア下段部において、エプロン板を走行方向に倒れるように構成することにより、エプロン板の戻り空間の高さを低くでき、油槽の底板と食材摺動板の下面間の間隔を狭くできる。このため、油槽全体の深さを浅くすることができ、油の量を18リットル程度、あるいはそれ以下に減らすことが可能になる。
【0014】
本発明においては、 前記食材摺動板の食材投入側の端に食材落下防止壁が形成されており、 該食材落下防止壁を、前記エプロン板が回動しながら乗り越えて走行するように構成されていることとできる。
従来のフライヤにおいては、上述のように、エプロン板が通過する部分にはスペースを開けておく必要があり、同板の走行を阻害するような壁等を設置できなかった。しかし、本発明によると、エプロン板が食材落下防止壁を回動しながら乗り越えるため、食材投入部から滓溜め部へ食材が落下することを防止するための食材落下防止壁を食材摺動板の端に固定することができる。このため、食材の投入に細かいタイミングを見計らうなど気を遣う必要がなくなる。
【0015】
本発明においては、 前記エプロン板が、エプロン板本体と、該エプロン板本体に付設されたロック板と、を有し、 前記コンベアチェーンが、前記エプロン板を回動可能に吊り下げる回動軸と、前記エプロン板の回動を規制するロックピンと、を備え、 前記コンベア上段部では、前記エプロン板の走行方向後方への回動が、前記ロック板の前記ロックピンへの当接によって規制され、 前記コンベア下段部では、前記エプロン板が前記回動軸を中心にして回動して該エプロン板が走行方向に倒れるように構成されていることが好ましい。
コンベア上段部では、エプロン板の走行方向後方への回動を規制するため、同板が食材や油で押されて後方に倒れることなく、食材を搬送できる。一方、コンベア下段部では、エプロン板を回動させて、走行方向に倒れさせることができる。
【0016】
上述のように構成することにより、本発明においては、 前記コンベア上段部から前記コンベア下段部へのターン部において、前記エプロン板本体が前記回動軸を中心にして回動することなく移動した後、該エプロン板本体が前記回動軸を中心にして回動して前記油槽の底板に沿うように走行方向に倒れるように構成されている。
さらに、 前記コンベア下段部から前記コンベア上段部へのターン部において、前記エプロン板本体が一時的に前記回動軸から垂下し、 その後、該エプロン板本体の走行方向後方への回動が前記ロックピンによって規制されつつ前記コンベア上段部へターンし、 前記食材摺動板の前記食材落下防止壁の上方において、前記エプロン板本体が走行方向に回動しながら前記食材落下防止壁を乗り越え、その後移動する前記エプロン板本体を回動させて下方に吊り下げるように構成することとできる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るエプロン式コンベアフライヤの全体の構造を示す斜視図である。
このエプロン式コンベアフライヤ1は、主に、本体3に設けられた油槽20と、同油槽20に取り外し可能に設置されるエプロン式コンベア30と、加熱手段(図2の符号29)とから構成される。
【0018】
このフライヤ1は、食材が油槽20に投入されて、この食材を搬送しながら揚げる食材投入部5と、揚げられた食材を搬送しながら油槽20から引き上げる食材引き上げ部7と、引き上げられた食材を収容する収容部9を有する。この例では、食材投入部5において、食材が、油槽20に投入され、左方に搬送されながら揚げられる。その後、食材引き上げ部7で油槽20から引き上げられ、左端の出口から取り出されて、収容部9で収容される。以降の説明においては、図の右側を入口側、左側を出口側とする。
【0019】
まず、油槽20の構造を説明する。
図2は、油槽の側面断面図である。
油槽20は、長い箱状の貯油部21を備える。貯油部21の底板27は、入口寄り(図の右側)から出口寄り(図の左側)に向けて、約1°上方に傾斜している。この貯油部21が主に食材投入部5を構成する。貯油部21の下方には燃焼室22が設けられている。この燃焼室22の入口側寄りの部分には加熱手段としてガスバーナ29が配置されている。また、燃焼室22の出口寄りの部分には排気口24が設けられている。ガスバーナ29が点火されると、燃焼室22内が加温されて、貯油部21内の油が加熱される。燃焼ガスは排気口24から排気される。燃焼室22は、後述する滓溜め部25と所定の幅Wを開けて配置されている。加熱手段としては、他に電気ヒータ、電磁加熱等を使用できる。ガスバーナ29は、油槽内の油を適度な温度(例えば180℃程度)に加熱している。
【0020】
貯油部21の出口側(図の左端)には、底板27が斜め上方に傾斜する傾斜部23が設けられている。この傾斜部23が主に食材引き上げ部7を構成する。
貯油部21の入口側(図の右端)には、貯油部21より深さが深い滓溜め部25が設けられている。滓溜め部25には、天かす等が集められる。滓溜め部25は燃焼室22から離れているため、同部内の油は加熱されていない。このため、集められた天かす等が焦げて、その臭いや色が油に移ることを防いでいる。また、この滓溜め部25には、油槽内の油を排出する口(図示されず)が設けられている。
【0021】
油槽20の長さは、一例で、810mm、幅は、一例で、360mmである。本発明のフライヤ1においては、油槽20の底板27の高さ(貯油部21の深さ)を、従来のフライヤの油槽の高さ(深さ)より20mm程度高くすることができる。言い換えれば、油槽20の貯油部21の深さを、従来のフライヤより20mm程度浅い100〜110mmとすることができる。この点については、以降で説明する。
【0022】
次に、エプロン式コンベア30の構造を説明する。
図3は、エプロン式コンベア全体の斜視図である。
図4は、図3のエプロン式コンベアの一部(側板、食材摺動板)を示す斜視図である。
図5は、図3のエプロン式コンベアの一部(側板、食材摺動板、コンベアチェーン周り)を示す斜視図である。
図6は、エプロン式コンベアを本体の油槽に設置した状態の側面断面図である。
【0023】
まず、図3を参照して、エプロン式コンベア30の全体の構造を説明する。
このエプロン式コンベア30は、本体3の油槽20に取り外し可能に設置される。コンベア30を油槽20から取り外すことにより、油槽20を容易に掃除できる。エプロン式コンベア30は、2つの側板31Aと31Bの間に配置された、油槽の幅方向に延びる複数のエプロン板50と、各側板31の内面に配置されたコンベアチェーン60を有する。各コンベアチェーン60は、複数のエプロン板50を回動可能に支持するとともに、無限軌道上を循環走行する。さらに、両側板間の、コンベアチェーン60の循環軌道の上段部と下段部との間を分ける位置には、食材摺動板90が配置されている。
【0024】
図4、図6を参照して側板31と食材摺動板90の形状を説明する。
まず、各側板31について説明する。
側板31A、31Bは、油槽20の幅とほぼ等しい間隔を空けて並行に配置されて、複数の連結部材33で固定されている。各側板31は、水平に延びる水平部31aと、同水平部31aの一端から上方に傾斜した傾斜部31bを有する。水平部31aの長さは、油槽20の貯油部21の長さにほぼ等しく、高さは貯油部21の高さとほぼ等しい。傾斜部31bの長さは、油槽20の傾斜部23の長さより長い。このため、図6に示すように、コンベア30が油槽20に設置されたときに、側板31の傾斜部31bの出口側端部31cは油槽20の傾斜部23から突き出る。この突き出た出口側端部31cの下方に、本体3の食材収容部9が位置する。
また、側板31の水平部31aの他方の端部には、下角が湾曲した入口側端部31dが設けられている。図6に示すように、この入口側端部31dは、コンベア30が油槽20に設置されたときに、油槽20の滓溜め部25に位置する。
【0025】
側板31の水平部31a、傾斜部31b、出口側端部31c、入口側端部31dの下縁の内側には、エプロン板50をガイドするガイドレール35が設けられている。なお、ガイドレール35は、入口側端部31dの湾曲部まで延びている。
【0026】
図4に示すように、各側板31の上縁には、外方向に延びる支持部37が設けられている。コンベア30が本体3の油槽20に設置される際、コンベア30は、各側板31の下縁のガイドレール35の下端において、油槽20の底板27上に載っている。
エプロン式コンベア30の入口側端部31dと傾斜部31bには、各々取っ手39が固定されている。コンベア30の油槽20への取り付け、取り外しは、この取っ手39を持って行う。また、各側板31の入口側端部31dの下角は丸められており、コンベア30を油槽20へ取り付けやすくしている。
【0027】
次に、食材摺動板90について説明する。
両側板31の間の、コンベアチェーン60の上段部と下段部の間には、食材摺動板90が固定されている。食材摺動板90は、各側板31の水平部31aと傾斜部31b間を、側板31の長さ方向に延びている。食材摺動板90の両側には側壁91A、91Bが設けられており、同板90はこれらの側壁で両側板31の内面に固定されている。また、食材摺動板90の入口側端部には、食材落下防止壁93が立設されている。食材落下防止壁93と食材摺動板90との間の角度は約140°である。この壁93は、食材摺動板90上から油槽20の滓溜め部25へ食材が落下することを防止する。また、同壁93と食材摺動板90との間の角度を広くすることにより、同壁93と食材摺動板90との間の隅に滓が溜まることを防ぐことができる(詳細は図10を参照しつつ後述する)。
【0028】
両側壁91と食材落下防止壁93を含む食材摺動板90の水平に延びる部分には、多数の長孔が開けられている。これらの長孔は、食材摺動板60の長さ方向に対して斜めに配置されている。油槽20内ではこれらの孔を通して同板90の下方から上方に熱が伝えられる。また、これらの孔を介して油が対流し、また、同板の上方から下方に天かす等が落下する。
【0029】
図6に示すように、食材摺動板90の食材落下防止壁93の上端から、コンベアチェーン60の走行方向後方の位置には、両側板31から内方向に突き出るバー41が立設されている。
【0030】
次に、図5、図6を参照してコンベアチェーンの配置について説明する。
コンベアチェーン60A、60Bは、ローラ対61とスプロケット対67の間に巻回されている。ローラ対61は、各側板31の入口側端部31dの内側に配置された2つのローラ63A、63Bと、これらを接続する軸65を有する。スプロケット対67は、各側板31の出口側端部31cの内側に配置された2つのスプロケット69A、69Bと、これらを接続する軸71を有する。軸71の両端は、各スプロケットのボス71aに取り付けられている。図から分かるように、食材摺動板90の出口側端部は、軸71の上方付近まで延びている。
図6に示すように、コンベア30が油槽20に設置された際、入口側のローラ対61は油槽20の滓溜め部25の上方に位置し、出口側のスプロケット対67の軸71は、油槽20の傾斜部23の先端のほぼ真上に位置する。
【0031】
図5に示すように、出口側のローラスプロケット対67の軸71は、一方の側板31Bを突き出ており、同軸71の端部には、ギア77が固定されている。このギア77は、図示せぬ駆動装置(モータ)で駆動されるギアに噛み合う。この例では、ギア77は、モータによって反時計方向に回転し、各コンベアチェーン60は、スプロケット対67とローラ対61間で反時計周りに循環走行する。すなわち、図6にわかりやすく示すように、スプロケット対67とローラ対61間の上側の部分(上段軌道)では、図の右から左に走行し、スプロケット対67で下方向にターンして、スプロケット対67とローラ対61間の下側の部分(下段軌道)では、図の左から右に走行し、ローラ対61で上方向にターンする。こうして、油槽20内を上段部と下段部とに渡って、無限軌道状に循環走行する。コンベアチェーン60の走行速度は、一例で、3.78cm/secである。
【0032】
各側板31の内面の水平部31aと傾斜部31bとの境の上下には、上ガイドローラ73A、73B、下ガイドローラ75A、75Bが配置されている。コンベアチェーン60の軌道は、側板31の水平部31aに沿った水平軌道から、これらのガイドローラ73、75によって傾斜部31bに沿った斜め軌道へガイドされる。
【0033】
図6に分かりやすく示すように、側板31の水平部31aにおいて、コンベアチェーン60の上段軌道と食材摺動板90の上面との間の間隔は、エプロン板50の高さにほぼ等しい。
一方、コンベアチェーン60の下段軌道と側板31のガイドレール35との間隔は、エプロン板50の高さより狭い。また、食材摺動板90の下面と下段軌道との間隔は、可能な限り狭いことが好ましい。
このような構成により、油槽20内の食材摺動板90の下方の容積が減り、油槽全体の容積を減らすことができる。
【0034】
各コンベアチェーン60には、エプロン板50が所定の間隔(この例では、133mm間隔)を開けて回動可能に支持されている(詳細後述)。エプロン板50はコンベアチェーン60から吊り下げられた状態でチェーン60の循環軌道に沿って移動する。そして、エプロン板50は、上段軌道では、コンベアチェーン60からほぼ直角に吊り下げられるとともに走行方向後方(図の右方向)には回動しないように支持されており、下段軌道では、走行方向(図の右方向)に倒れるように支持されている。
【0035】
エプロン板50の支持方法について説明する。
図7は、エプロン式コンベアの詳細構造を説明する図であり、図7(A)はエプロン板の側面図、図7(B)はエプロン板支持部の斜視図である。
各コンベアチェーン60の、エプロン板50を回動可能に支持する位置には、回動軸81が内方向に突き出るように設けられている。さらに、同回動軸81の、コンベアチェーン60の走行方向後方側には、ロックピン83が内方向に突き出るように設けられている。回動軸81とロックピン83は、コンベアチェーン60のリンクピンを内方向に延ばしたものである。
なお、以下の説明において、走行方向とは、図7(A)に示すチェーン60の走行方向を示す。つまり、回動軸81とロックピン83の位置関係に基づいて、回動軸81に対するロックピン83の方向を走行方向後方とする。
【0036】
次に、エプロン板50の構造を説明する。
エプロン板50は、長方形のプレート状のエプロン板本体51を有する。本体51は、幅が食材摺動板90の側壁91A、91B間の間隔とほぼ等しく、所定の高さ(一例で、41mm)を有する。上述のように、この本体51の高さが、コンベアチェーン60の上段軌道と食材摺動板90の上面と間隔とほぼ等しくなる。本体51には、高さ方向に延びる多数の長孔53(図7(B)参照)が形成されている。これらの長孔53によって、食材摺動板90上の、複数のエプロン板50で区切られた区画間で油を流通させるとともに、エプロン板50が移動する際に油から受ける抵抗を少なくしている。
【0037】
本体51の上端には、図の左方向に曲げられた補強リブ52が形成されている。本体51上端の左右両端には各々支持片54がビスで固定されている。支持片54は、本体51の高さ方向に延びる延長板55と、図の右方向に延びるロック板57とを有する。延長板55は、補強リブ52の下から上に突き出て、本体51と平行に上方に延びている。ロック板57は、本体51の左右側縁から図の右方向に延びている。ロック板57には、回動軸81が貫通する孔57aが開けられている。本体51はこのロック板57で回動軸81から吊り下げられて、コンベアチェーン60に支持される。ロック板57の上縁は下方に傾斜しており、この傾斜面57bはロックピン83の下方から同ピンに当たっている。
図7(A)に示すように、本体51の下端部51cは、曲げ部51dで図の右方向に折り曲げられている。本体51と下端部51cとの角度θは、一例で120°である。
【0038】
エプロン板50の左右のロック板57の貫通孔57aにチェーン60の回動軸81が嵌め込まれると、エプロン板50は重力によってコンベアチェーン60からほぼ直角に吊り下げられる(この状態を初期状態という)。このとき、ロック板57の傾斜面57bはロックピン83に当たっている。
この初期状態において、エプロン板本体51の、走行方向前方の面(図の左側の面)を前面51a、その反対側の面(右側の面)を背面51bとする。
【0039】
次に、エプロン板50の回動の様子について説明する。
図8は、エプロン板の回動を示す図である。
エプロン板50は、回動軸81を中心にして、図の時計方向に回動する。本体51が初期状態から図の矢印で示す時計方向に約90°に回動した状態を、図の二点鎖線で示す。この状態では、本体51は、チェーン60にほぼ沿うように、チェーン60の走行方向前方に倒れる。そして、さらに本体51が図の矢印で示す時計方向に回動すると、図の一点鎖線で示すように、本体51の前面51aがロックピン83に当たって回動が停止する。つまり、エプロン板50は、ロック板57の上面がロックピン83に当たった状態(初期状態)と、エプロン板本体51の前面51aがロックピン83に当たった状態との間で回動する。
一方、初期状態においては、図7に示すように、ロック板57の傾斜面57bがロックピン83に当たっているため、エプロン板50は反時計方向(チェーン60の走行方向後方)には回動しない。
【0040】
図6から分かるように、エプロン板50は、コンベアチェーン60の上段軌道と下段軌道の双方において、同チェーンから吊り下がった状態(エプロン板がコンベアチェーンの下方に位置する状態)で、各軌道に沿って移動する。
コンベアチェーン60の上段軌道においては、エプロン板50は、板本体51の前面51aが走行方向前方を向き、背面51bが後方を向いた状態で、コンベアチェーン60からほぼ直角に吊り下げられた状態(初期状態)を保ちながら走行方向(左方向)に移動する。この状態では、エプロン板50は反時計方向に回動不能であり、走行方向の後方には倒れない。このため、エプロン板50の前方に投入された食材や油の圧力(抗力)によってエプロン板50が同方向に倒れることなく、食材を押しながら搬送する。なお、上方に傾斜した食材引き上げ部7でも、エプロン板50はロック板57でロックピン83によって反時計方向に回動しないため、コンベアチェーン60から直角に吊り下げられた状態を保つ。
【0041】
一方、コンベアチェーン60の下段軌道においては、同チェーン60の走行方向が反対になり、エプロン板50の姿勢(向き)は変わらないため、エプロン板50は、本体51の背面51bが走行方向前方(図の右方向)を向き、前面51aが後方を向いた状態となる。言い換えれば、エプロン板50が時計方向に回動したことになる。そして、チェーン60の下段軌道と側板31の下縁のガイドレール35との間隔は、エプロン板50の高さより狭いため、エプロン板50の曲げ部51dが側板31のガイドレール35に当たり、同板50は回動軸81を中心にして時計方向に約90°回動する。そして、チェーン60に沿うように走行方向前方に倒れた状態で走行方向(右方向)に移動する。
【0042】
次に、上段軌道から下段軌道に至る際のエプロン板50の動きについて説明する。
図9は、上段軌道から下段軌道へターンする際のエプロン板の動きを説明する図である。図中において、実線の矢印はエプロン板50の走行方向を示し、破線の矢印はエプロン板50の回動軸81を中心とした回動方向を示す。
エプロン板50は、初期状態(チェーン60からほぼ垂直に吊り下がった状態)を保ったまま、上段軌道の出口まで走行する。そして、コンベアチェーン60が出口側スプロケット69の外周に沿ってターンし始めると、エプロン板50の下端部51cの外側の面がスプロケット対67の各ボス71aに乗る。そして、コンベアチェーン60がさらにターンすると、エプロン板50−2の下端部51cはボス71a上に乗ったまま移動する。このとき、エプロン板50の下端部51cは、先行する回動軸81に引きずられるようにボス71aの外面を摺動しながら移動するため、エプロン板50が時計方向に回転することはない。そして、コンベアチェーン60がほぼ180°ターンするまで、エプロン板50−3の下端部51cはボス71a上に維持された状態を保つ。
【0043】
その後、コンベアチェーン60が下段軌道を進むと、やがて、エプロン板50の下端部51cはボス71aから外れてフリーな状態となり、重力によって回動軸81を中心として時計方向に回動し、チェーン60の走行方向(図の右方向)に倒れる形となる(図9の符号50−4)。そして、エプロン板50が初期状態から時計方向に約90°時計方向に回動した状態で下段軌道を進む。
このように、上段軌道から下段軌道に移るとき、エプロン板50の姿勢は変化しないが、走行方向は反転する。このため、下段軌道においては、本体51の背面51bが走行方向を向き、前面51aが走行方向後方を向くことになる。
【0044】
下段軌道を進行中、本体51の曲げ部51dは、側板31のガイドレール35に沿ってスライドする。このとき、本体51が走行方向前方に倒れた形となり、曲げ部51dが実際の移動点である回動軸81に先行するが、エプロン板50は突っかかることなく滑らかに進行できる。
【0045】
次に、下段軌道から上段軌道に至る際のエプロン板50の動きについて説明する。この際、エプロン板50は、入口側スプロケット61でターンしながら食材摺動板90の食材落下防止壁93を乗り越える。
図10(A)は、下段軌道から上段軌道へターンする際のエプロン板の動きを説明する図であり、図10(B)、(C)は食材落下防止壁上でのエプロン板の挙動を説明する図である。
エプロン板50−1は、走行方向に倒れたまま下段軌道をガイドレール35に沿って進む。そして、同板50−2は、滓溜め部25の上方を通過し、入口側のローラ対61でのターンに至る。ローラ対61の下方は、滓溜め部25となって、油槽20の深さがエプロン板50の高さより深くなっている。このため、エプロン板50−2の曲げ部51dがガイドレール35から外れて、滓溜め部25に進入すると、エプロン板50−3は重力によってコンベアチェーン60の回動軸81に沿って時計方向に回動し始める。
このように、ガイドレール35が側板31の入口側端部31dの湾曲部まで延びているため、エプロン板50は、走行方向に倒れた上体のまま、滓溜め部25の上方を通過する。そして、エプロン板50の曲げ部51dがガイドレール35から外れて回動軸81に沿って回動したとき、同板50−3は、ローラ63のほぼ半分の高さまで上方に移動しており、下端部51cは滓溜め部25内には入り込まない。このため、エプロン板50の下端部51cが、滓溜め部25内に集められた滓をすくってしまうようなことがない。
【0046】
そして、ローラ63に沿って回動軸81が上方向にターンすると、エプロン板50−4はさらに時計方向に回動する。回動軸81がローラ63に沿ってさらにターンすると、エプロン板50−4の本体51の前面51a(図の左側の面、ここでは走行方向後方の面)がロックピン83に当たり、エプロン板50−4の回動が停止する。そして、本体51の前面51aがロックピン83に当たった状態のまま、ローラ63の周りを通過する。
【0047】
ローラ63を通過して上段軌道に入ると、すぐに、エプロン板50−5の延長板55が、側板31から突き出たバー41に当たる。エプロン板50−5はその後も走行方向(図の左方向)に移動するので、エプロン板50−5の延長板55が相対的にバー41で反対方向(図の右方向)に押されて、エプロン板50−5が回動軸51を中心にして反時計方向に回動する。このとき、エプロン板50−5は、ロック板57の傾斜面57bがロックピン83に当たるまで反時計方向に回動する。このとき同時に、本体51の先端が、食材摺動板90の食材落下防止壁93の内面に当たる。つまり、食材摺動板90の食材落下防止壁93を通過した時点では、エプロン板50−5が、コンベアチェーン60からほぼ直角に吊り下がり、かつ、板本体51の前面51aが走行方向に向いた初期状態に戻る。
このように、エプロン板50は回動しながら食材落下防止壁93を乗り越えることができる。
【0048】
次に、図10(B)、(C)を参照して、食材落下防止壁上でのエプロン板の挙動を説明する。
上述のように、食材落下防止壁93と食材摺動板90との角度は140°であり、同壁93はエプロン板50の進行方向後方に傾斜しているため、図10(B)に示すように、エプロン板50−5が回動した後、同板の下端部51cの先端は、食材落下防止壁93の内面の中央付近に当たる。その後、エプロン板50は走行方向(図の左方向)へ移動し、同板の下端部51cは、食材落下防止壁93の内側の面から食材摺動板90上を摺動しながら移動する。この移動中に、食材摺動板90と食材落下防止壁93とで形成される隅に溜まった滓Dは、エプロン板50の下端部51cで走行方向前方にかき出される。ここで、食材落下防止壁93上では、エプロン板50−5の下端部51cは回動軸81の移動に押され、食材摺動板93上では、同板はロックピン83によって走行方向後方へは回動しない状態で移動する。このため、エプロン板50の下端部51cは、壁93の内面から、壁93と食材摺動板90との角を通って、食材摺動板90の上面に沿って摺動する。したがって、エプロン板50は走行方向後方へ倒れることなく、隅に溜まった滓Dの全てを走行方向前方へ押し出すことができる。
【0049】
このとき、例えば、図10(C)に示すように、食材落下防止壁93と食材摺動板90との角度が90°であれば、回動したエプロン板50の下端部51cの先端は、隅に溜まった滓D上に当たる。そして、当たった位置から走行方向前方に溜まっている滓を押し出す。しかし、エプロン板50の下端部51cの先端が当たった位置から走行方向後方に溜まっている滓はそのまま残され、全部の滓Dをかき出すことはできない。そこで、食材落下防止壁93と食材摺動板90との角度を広くして、隅に溜まった滓を全てかき出すようにした。
【0050】
押し出された滓や食材摺動板90上に落下した滓は、やがて食材摺動板90の孔から下方に落下して、油槽20の底板27上に堆積する。この堆積した滓は、後述するように、下段軌道を移動するエプロン板50によって滓溜め部25まで押されて同部25で回収される。
【0051】
このように、チェーン60の下段軌道から上段軌道に移るときは、エプロン板50の姿勢(向き)が反転し、走行方向も反転している。このため、上段軌道においては、本体51の前面51aが走行方向前方を向き、背面51bが走行方向後方を向くことになる。
【0052】
次に、このエプロン式コンベアフライヤ1を使用する方法について説明する。
油槽20には、上段軌道の高さまで油が入れられる。油槽20は上述のような構成のため、必要な油の量は18リットル程度である。油は、ガスバーナ29により所定の温度(例えば180℃)に加熱される。食材摺動板90には多数の長孔が開けられているため、ガスバーナ29からの熱は同板の上方の、実質的に食材が揚げられる部分に伝えられる。
【0053】
食材投入部5には、食材に応じた投入位置が予め記されている。例えば、揚げ時間の長い食材は入口側、揚げ時間の短い食材は出口側となる。なお、最も入口側では、エプロン板50が入口側のローラ対61を通過しながら回動した後で、このエプロン板50の前方に食材を投入することが好ましい。つまり、エプロン板50が回動した後では、同板はもう食材摺動板90の食材落下防止壁93を通過しており、食材は確実にエプロン板50で押されて搬送される。なお、エプロン板50の後方に食材を投入しても、食材は食材落下防止壁93によって食材摺動板90上から滓溜め部25へ落下することがない。このように、食材を投入するタイミングを細かく見図る必要がなく、油槽20の貯油部21の長さを有効に活用できる。
【0054】
食材は、油槽20に投入されると、食材摺動板付近90まで沈み、その後浮いてくる。この間に、循環走行するエプロン式コンベア30のエプロン板50が食材に接近すると、食材はエプロン板50の前面で前方に押されて搬送される。食材の搬送時間(揚げ時間)は、一例で、4分である。つまり、油槽20の貯油部21の最も入口側で投入される食材は、この貯油部21を約4分で通過し、最も出口側で投入される食材は、貯油部21を約1分で通過するように、貯油部21の長さやコンベアチェーン60の走行速度が決められる。
エプロン板本体51には多数の長孔53が開けられているため、同本体51は油槽内をスムーズに進行できる。なお、食材摺動板90付近まで沈んだ状態のままの食材は、同板の上面を摺動されながら搬送される。この間で、天かすなどが食材摺動板90の長孔から落下する。
【0055】
食材は貯油部21で搬送されながら揚げられ、やがて、食材引き上げ部7に達して、油から引き上げられる。この食材引き上げ部7では、揚げられた食材の余分の油が食材摺動板90を伝って油槽20に戻る。そして、食材引き上げ部7の先端の、食材摺動板90の端部前方から食材収容部9に落下する。このとき、食材摺動板90の先端は、出口側スプロケット対67の軸71まで延びているので、食材は、軸71を通過した後に収容部へ落下する。さらに、この際、下段軌道に入った直後のエプロン板50(図9の符号50−3)は、下端部51cがまだボス71aに乗った状態であるため、コンベアチェーン60の下段軌道と食材摺動板90の裏面との間が、このエプロン板50−3で塞がれる。このため、エプロン板50でいったん押し出された食材が、コンベアチェーン60の下段軌道と食材摺動板90の裏面との間を通って油槽20に戻されるような事態を防ぐことができる。
【0056】
エプロン板50は、その後、下段軌道を移動して回収される。このとき、エプロン板本体51の曲げ部51dが油槽20の底板27上をスライドする。この際、曲げ部51d前方の下端部51cで、底板27上に落下した天かす等を押す。天かす等は最終的には滓溜め部25まで押されて、同部に集められる。
【0057】
なお、チェーン60の走行速度や、加熱温度は、本体3に設けられた制御部(図示されず)で制御される。
【0058】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、コンベア上段部では、エプロン板が走行方向後方に倒れず、コンベア下段部では、エプロン板が走行方向に倒れるように構成したことにより、油槽の容量を18リットル程度に低減できるエプロン式コンベアフライヤを提供できる。そして、食材摺動板の食材投入側の端に食材落下防止壁を設けても、エプロン板の走行を阻害することがない。このため、食材投入側で食材の投入タイミングを細かく見計らう必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエプロン式コンベアフライヤの全体の構造を示す斜視図である。
【図2】油槽の側面断面図である。
【図3】エプロン式コンベア全体の斜視図である。
【図4】図3のエプロン式コンベアの一部(側板、食材摺動板)を示す斜視図である。
【図5】図3のエプロン式コンベアの一部(側板、食材摺動板、コンベアチェーン周り)を示す斜視図である。
【図6】エプロン式コンベアを本体の油槽に設置した状態の側面断面図である。
【図7】エプロン式コンベアの詳細構造を説明する図であり、図7(A)はエプロン板の側面図、図7(B)はエプロン板支持部の斜視図である。
【図8】エプロン板の回動を示す図である。
【図9】上段軌道から下段軌道へターンする際のエプロン板の動きを説明する図である。
【図10】図10(A)は、下段軌道から上段軌道へターンする際のエプロン板の動きを説明する図であり、図10(B)、(C)は食材落下防止壁上でのエプロン板の挙動を説明する図である。
【図11】従来のエプロン式コンベアフライヤの主要部の構造の一例を模式的に示す側面図である。
【符号の説明】
1 エプロン式コンベアフライヤ 3 本体
5 食材投入部 7 食材引き上げ部
9 収容部
20 油槽 21 貯油部
22 燃焼室 23 傾斜部
24 排気口 25 滓溜め部
27 底板 29 ガスバーナ
30 エプロン式コンベア 31 側板
33 連結部材 35 ガイドレール
37 支持部 39 取っ手
41 バー 50 エプロン板
51 エプロン板本体 53 長孔
55 延長板 57 ロック板
59 支持板 60 コンベアチェーン
61 ローラ対 63 ローラ
67 スプロケット対 69 スプロケット
65、71 軸 73 上ガイドローラ
75 下ガイドローラ 77 ギア
81 回動軸 83 ロックピン
90 食材摺動板 91 側壁
93 食材落下防止壁

Claims (5)

  1. 食材を揚げる油を溜める油槽と、
    該油槽内の油を加熱する手段と、
    前記油槽内で、上段部と下段部とに渡って無限軌道状に循環走行し前記食材を押しながら搬送するエプロン式コンベアと、
    該エプロン式コンベアの上段部と下段部との間を分けるように配置された、前記食材が上面を摺動する食材摺動板と、
    を具備するエプロン式コンベアフライヤであって、
    前記エプロン式コンベアが、
    前記食材を押す、前記コンベアの走行方向にある間隔で配置されたエプロン板と、
    該エプロン板を回動可能に支持するとともに循環走行するコンベアチェーンと、を有し、
    該コンベアチェーンが、
    前記コンベア上段部では、前記エプロン板を下方に吊り下げるとともに、走行方向後方には該エプロン板が回動しないようにロックするように構成されており、
    前記コンベア下段部では、前記エプロン板が走行方向に倒れるように構成されていることを特徴とするエプロン式コンベアフライヤ。
  2. 前記食材摺動板の食材投入側の端に食材落下防止壁が形成されており、
    該食材落下防止壁を、前記エプロン板が回動しながら乗り越えて走行するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のエプロン式コンベアフライヤ。
  3. 前記エプロン板が、エプロン板本体と、該エプロン板本体に付設されたロック板と、を有し、
    前記コンベアチェーンが、前記エプロン板を回動可能に吊り下げる回動軸と、前記エプロン板の回動を規制するロックピンと、を備え、
    前記コンベア上段部では、前記エプロン板の走行方向後方への回動が、前記ロック板の前記ロックピンへの当接によって規制され、
    前記コンベア下段部では、前記エプロン板が前記回動軸を中心にして回動して該エプロン板が走行方向に倒れるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のエプロン式コンベアフライヤ。
  4. 前記コンベア上段部から前記コンベア下段部へのターン部において、前記エプロン板本体が前記回動軸を中心にして回動することなく移動した後、該エプロン板本体が前記回動軸を中心にして回動して前記油槽の底板に沿うように走行方向に倒れるように構成されていることを特徴とする請求項3記載のエプロン式コンベアフライヤ。
  5. 前記コンベア下段部から前記コンベア上段部へのターン部において、前記エプロン板本体が一時的に前記回動軸から垂下し、
    その後、該エプロン板本体の走行方向後方への回動が前記ロックピンによって規制されつつ前記コンベア上段部へターンし、
    前記食材摺動板の前記食材落下防止壁の上方において、前記エプロン板本体が走行方向に回動しながら前記食材落下防止壁を乗り越え、その後移動する前記エプロン板本体を回動させて下方に吊り下げるように構成されていることを特徴とする請求項2記載のエプロン式コンベアフライヤ。
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