JP2005027592A - アイスクリーム類 - Google Patents

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英二 門倉
Masanori Gomi
雅典 五味
Yoshimitsu Yasui
由光 保井
Nobuyoshi Kurakata
信義 倉方
Tei Shoji
禎 庄司
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Abstract

【課題】 アイスクリーム類としての食感や食味を低下させることなく、食する際のやや柔らかくした状態で伸びる性質を備えたアイスクリーム類を提供する。
【解決手段】 アイスクリーム類に多糖類であるプルランを全体の1〜5重量%含有させ、好ましくはミックス糖固形分を20重量%以上とする。伸びる性質を向上させるために、空気含有量(OR)は10〜30%とすることが好ましく、またプルランと共に、プルラン以外の多糖類及び澱粉類から選ばれた少なくとも1種を更に含むことが更に好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、やや柔らかくした状態で伸びる性質を備えたアイスクリーム類に関するものである。
アイスクリーム類は、日本農林規格(JAS)によれば、乳又は乳製品を原料とし、これに甘味料、乳化剤、安定剤などを加え、必要に応じて水、植物性油脂などを配合して、冷凍したものである。
最近では、カップアイスやバー状アイスなどの形状の違いだけでなく、嗜好の多様化に伴って多種多様のアイスクリーム類が市販され、更に食感や見た目にも珍しいアイスクリーム類の提供が望まれている。
例えば、従来一般のアイスクリームは、食する場合に冷凍庫から出し、やや柔らかくした状態(アイスクリーム温度−10数℃)で食するのが通常であるが、その際に伸びて切れ難いアイスクリームの提供がのぞまれている。
一方、従来からアイスクリーム類には、安定剤や増粘剤として、グァーガム、カラギナン、ペクチンなどが添加されている。これらの安定剤や増粘剤の添加量を増やした場合、食する際の粘稠感を若干増すことはできる。しかし、伸びる性質はほとんど得られないだけでなく、アイスクリーム類としての食感や食味が著しく低下することが知られている。
本発明は、このような従来の事情に鑑み、アイスクリーム類としての食感や食味を低下させることなく、食する際のやや柔らかくした状態で伸びる性質を備えたアイスクリーム類を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明が提供するアイスクリーム類は、多糖類であるプルランを全体の1〜5重量%含むことを特徴とする。
上記本発明のアイスクリーム類においては、ミックス糖固形分が20重量%以上であることが好ましい。また、空気含有量(OR)が10〜30%以下であることが好ましい。
更に、上記本発明のアイスクリーム類においては、前記プルランと共に、プルラン以外の多糖類及び澱粉類から選ばれた少なくとも1種を更に含むことが好ましい。
本発明によれば、アイスクリーム類としての食感や食味を低下させることなく、実際に食する際のやや柔らかくした状態(アイスクリーム温度:−17℃〜−14℃付近)で、糸を引くように伸びる性質を備えたアイスクリーム類を提供することができる。
本発明においては、アイスクリーム類のミックス組成物にプルラン(Pullulan)を添加する。プルランは、多糖類の1種であり、溶液は粘稠でアラビアガムと同等の粘稠力を持っている。そのため、プルランは、従来から菓子や食品の結着剤、冷凍食品のグレーズ剤、ゼリーや水羊羹の離水防止剤などとして使用され、また可食性の包装フィルムとして市販されている。
プルランの含有量は、アイスクリーム全体に対し1〜5重量%とし、好ましくは1.5〜3.5重量%とする。プルランの含有量が1重量%未満では、アイスクリームの伸びる性質が得られない。プルラン以外の増粘多糖類は、1.5重量%以上含有させると、ミックス粘度が高くなり過ぎるため、アイスクリームの製造自体が不可能になる。これに対し、プルランは粘度が低いため、1.5重量%以上含有させても食感や食味にほとんど変化がなく、良好な伸びる性質を得ることができる。しかし、3.5重量%を超えるとミックス粘度の上昇が大きくなる傾向があり、更に5重量%を超えると糊状感が増し、アイスクリーム本来の優れた食感や食味が失われやすくなる。
本発明のアイスクリーム類においては、プルランを含有させると共に、ミックス組成におけるミックス糖固形分を20重量%以上、好ましくは25重量%以上とすることによって、伸びる性質を更に増強することができる。しかしながら、ミックス糖固形分が50重量%を越えると、ミックス粘度が高くなり過ぎると共に、食味も失われてしまうため、好ましくは40重量%以下に留めることが望ましい。
また、本発明のアイスクリーム類は、プルランと共に、プルラン以外の多糖類及び澱粉類から選ばれた少なくとも1種を含むことにより、伸びる性質が一層向上する。プルラン以外の多糖類及び澱粉類の添加量については、アイスクリーム本来の優れた食感や食味が失われない程度であればよい。具体的には、アイスクリーム全体に対して、プルラン以外の多糖類では0.05〜0.2重量%の範囲が、及び澱粉類では0.5〜2.0重量%の範囲が、それぞれ好ましい。
使用できる多糖類としては、グァーガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、タマリンドシードガム、カラギナン、ペクチン、タラガム、グルコマンナンなどを挙げることができる。また、澱粉類としては、タピオカ澱粉など、アイスクリーム類の製造に通常用いられている澱粉又は加工澱粉であってよい。
更に、アイスクリーム類の空気含有量(OR:ミックス組成物の凍結による容積増加割合)に関しては、0(増量なし)〜50%の範囲であれば特に問題はないが、本発明による伸びる性質を顕著に出すためには10〜30%の範囲が好ましい。
本発明のアイスクリーム類の製造方法は、プルランを原料に添加する以外は、通常の方法を用いることができる。例えば、乳又は脱脂粉乳に、水、植物性油脂や卵黄、糖類や甘味料、乳化剤、安定剤などを加え、60℃程度の温度で加熱撹拌してミックス組成物とする。このミックス組成物を均一化し、10℃以下に冷却してエージングした後、フリージングし、容器に充填し又は成形して、−30℃以下で冷凍硬化させる。尚、上記以外の原料として、クリーム、香料、着色料など、任意の配合物を添加することができる。
まず、下記原料を用いて、ミックス組成物を調整した。即ち、水とマルトース水飴に、脱脂粉乳9.00重量%、グラニュー糖9.00重量%、乳化安定剤(旭東化学産業(株)製、商品名03108−2)0.20重量%、精製ヤシ油(融点28℃)8.00重量%を加え、80℃で撹拌して基本となるミックス組成物を調整した。尚、上記乳化安定剤(旭東化学産業(株)製、商品名03108−2)は、グリセリン脂肪酸エステル、カラギナン、ブドウ糖を含んでいる。
その際、この基本ミックス組成物に、アイスクリーム中の含有量が試料ごとに下記表1に示す量となるように、それぞれプルランを添加した。また、マルトース水飴の添加量を変えることにより、それぞれミックス糖固形分を18.5重量%、22.5重量%、27.0重量%に変化させると共に、水の量を調整して全体を100重量%とした。尚、糖固形分以外のミックス組成は、全ての試料において、無脂乳固形分8.5重量%、植物性脂肪分8.0重量%とした。
得られた上記試料1〜7の各ミックス組成物について、85℃で5分間撹拌を保持し、150kg/cmの条件でホモゲナイズ処理を行った後、冷却してミックス粘度を測定し、その結果を表1に示した。尚、ミックス粘度(5℃)の測定は、B型粘度計を用いて30rpm及び60rpmで測定した。その後、エージングと香料の添加とを行い、引き続き約17時間のエージングを行った後、フリージングし、容器に充填して−30℃の冷凍庫で凍結硬化させた。得られたアイスクリームの空気含有量(OR)は、全ての試料で20%とした。
上記の試料1〜7とは別に、プルランを添加せず、代りに通常使用されているグァーガムを0.5重量%添加した以外は試料2と同様にして、試料8(ミックス糖固形分22.5重量%)も作製した。しかし、この試料8のミックス組成物は、表1に示すようにミックス粘度が極めて高く、最終的にアイスクリームを製造することができなかった。
Figure 2005027592
得られたアイスクリームのうち、ミックス糖固形分が22.5重量%、ORが20%であって、プルラン含有量のみを変えた試料1〜5について、柔らかくした状態で伸びる性質を評価した。具体的には、各アイスクリームを−17℃の冷凍庫に24時間保管して温度調節し、アイスクリームの温度が−17℃〜−14℃の範囲で測定した。測定法Aでは、小型のワイヤーホイッパーをアイスクリームに一定深さまで押し込んだ後、引き上げたときのアイスクリームが切れずに伸びた長さ(伸び量)をメジャーで測定した。また、測定法Bでは、ステンレス製スプーンを一定深さまで差し込んだ後、同じく引き上げたときのアイスクリームの伸び量をメジャーで測定した。得られた結果を下記表2に示した。
Figure 2005027592
上記の結果から分るように、プルラン含有量が0.8重量%の試料1は通常のアイスクリームと同等程度の伸びであったが、プルラン含有量が1.5重量%以上の本発明の試料2〜5ではいずれも試料1に比べて伸びる性質が急激に増し、特に試料2〜4のアイスクリームでは糸を引くような状態で12cm以上の伸びが得られた。
また、上記本発明の試料2〜5の各アイスクリームについて、複数人による試食判定を実施したところ、いずれのアイスクリームも組織はクリーミーで糊状感がなく、良好なボディー感があり、アイスクリーム本来の優れた食感や食味を有していることが分った。
上記実施例1で製造した試料2、6、7、即ちプルラン含有量が1.5重量%で且つORが20%であり、ミックス糖固形分を変化させた各アイスクリームについて、実施例1と同様に柔らかくした状態で伸びる性質を評価し、その結果を下記表3に示した。尚、試料6、7のアイスクリームもまた、複数人による試食判定の結果、上記試料2の場合と同じく、組織はクリーミーで糊状感がなく、良好なボディー感があり、アイスクリーム本来の優れた食感や食味を有していた。
Figure 2005027592
上記表3の結果から、ミックス糖固形分を20重量%以上とすることでアイスクリームの顕著な伸びる性質が得られ、更に25重量%以上とした試料7では伸びる性質が一層向上したことが分る。しかし、ミックス糖固形分が18.5重量%と低い試料6では、逆にアイスクリームの伸びる性質が抑えられ、伸び量は通常のアイスクリームよりやや優れる程度であった。
上記実施例1の試料2において、ミックス組成物調整時に原料の水の一部に代えて澱粉1重量%を添加した以外は同様にして、全体に対しプルラン1.5重量%と共に澱粉1重量%を含み、ミックス糖固形分が22.5重量%、且つORが20%である試料9のアイスクリームを製造した。尚、この試料9について、その製造過程で実施例1と同様にミックス粘度(5℃)を測定したところ、30rpmでは247cps及び60rpmでは226cpsであった。
この試料9のアイスクリームについて、実施例1と同様に柔らかくした状態で伸びる性質を評価し、その結果を上記試料2の結果と併せて下記表4に示した。尚、試料9のアイスクリームは、複数人による試食判定の結果、上記試料2と同じく、組織はクリーミーで糊状感がなく、良好なボディー感があり、アイスクリーム本来の優れた食感や食味を有していた。
Figure 2005027592
この結果から分るように、澱粉添加の有無以外の条件が同じ試料2と9を比較したとき、澱粉を添加していない試料2に比べ、澱粉を添加した試料9はアイスクリームの伸びる性質がより一層向上した。
上記実施例1の試料2において、空気含有量(OR)を変えた以外は同様にして、プルラン含有量1.5重量%、ミックス糖固形分が22.5重量%、且つORが20%である試料10〜14の各アイスクリームを製造した。これらの試料の各アイスクリームについて、実施例1と同様に柔らかくした状態で伸びる性質を評価し、その結果を下記表5に示した。
Figure 2005027592
この結果から、ORが10〜30%の範囲にあるアイスクリームは、伸びる性質が他よりも優れていることが分る。尚、試料10〜14のアイスクリームも、複数人による試食判定の結果、上記試料2と同じく、組織はクリーミーで糊状感がなく、良好なボディー感があり、アイスクリーム本来の優れた食感や食味を有していた。

Claims (4)

  1. 多糖類であるプルランを全体の1〜5重量%含むことを特徴とするアイスクリーム類。
  2. ミックス糖固形分が20重量%以上であることを特徴とする、請求項1に記載のアイスクリーム類。
  3. 前記プルランと共に、プルラン以外の多糖類及び澱粉類から選ばれた少なくとも1種を更に含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載のアイスクリーム類。
  4. 空気含有量(OR)が10〜30%であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のアイスクリーム類。
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